JP2002270520A - 多結晶Si薄膜の堆積法、多結晶Si薄膜及び光起電力素子 - Google Patents

多結晶Si薄膜の堆積法、多結晶Si薄膜及び光起電力素子

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JP2002270520A
JP2002270520A JP2001067883A JP2001067883A JP2002270520A JP 2002270520 A JP2002270520 A JP 2002270520A JP 2001067883 A JP2001067883 A JP 2001067883A JP 2001067883 A JP2001067883 A JP 2001067883A JP 2002270520 A JP2002270520 A JP 2002270520A
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chamber
film
polycrystalline
silicide
substrate
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JP2001067883A
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Shunichi Ishihara
俊一 石原
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Canon Inc
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    • Y02E10/548Amorphous silicon PV cells

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  • Recrystallisation Techniques (AREA)
  • Chemical Vapour Deposition (AREA)
  • Photovoltaic Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明の目的は、大粒径の多結晶シリコン薄
膜を提供することである。 【解決手段】多結晶Si薄膜の堆積法において、少なく
とも下地となる非晶質Si薄膜を基板上に堆積する工
程と該非晶質Si薄膜表面に金属酸化膜を形成する工
程と該金属酸化膜を部分的に還元する工程と還元さ
れた金属と非晶質Siとによりシリサイドを形成する工
程と該シリサイドを核として結晶Siを成長させる工
程とを含むことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、結晶性が良好な多結晶
Si薄膜の堆積法、多結晶Si薄膜及び光起電力素子に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来、多結晶Si薄膜の堆積法として
は、次に示す(a)と(b)の2つの方法が知られてい
る。
【0003】(a)SiH4等のガスを高温に加熱した
基板上に吹き出し、ガスを分解することによって、堆積
種を生成し、基板上に多結晶Si薄膜を形成する熱CV
D法。
【0004】(b)CVD法又はグロー放電プラズマ分
解法により、基板上に作製した非晶質Si膜又は粒径の
小さな多結晶Si膜を、レーザー光照射、赤外光照射、
又は、電気炉等で加熱溶融した後、冷却処理することに
より、基板上に多結晶Si薄膜を形成するCVD法とア
ニール処理を組み合わせた方法。
【0005】しかしながら、上記(a)と(b)の方法
は、多結晶Si薄膜を作製する際、1000℃程度ある
いはそれ以上の熱処理が必要である。そのため、多結晶
Si薄膜を作製する基板としては、通常のガラス又は金
属等が使えないという問題があった。したがって、10
00℃以下の低温プロセスで多結晶Si薄膜を堆積する
方法が望まれていた。
【0006】上記低温プロセスを実現する方法として
は、例えば、熱の代わりに放電又は光を用いて、ガスの
分解を行う方法(c)が考案されている。
【0007】その代表的なガスの分解方法としては、プ
ラズマCVD法及び光CVD法が挙げられる。プラズマ
CVD法は、膜の堆積速度が速い点で光CVD法より秀
れている。通常、これらの方法では、SiH4ガス,S
iF4ガス,Si26ガス等の原料ガスをH2ガスで大希
釈し、放電電力を大きくした場合、300〜450℃の
低温にある基板上においても多結晶Si薄膜が作製でき
る。
【0008】しかしながら、上記(c)の方法で作製し
た多結晶Si薄膜には、多量の非晶質Si部分も含まれ
ている。そのため、光電変換素子として使用した場合で
は光電変換特性が悪く、結晶粒径も5nm以下となる問
題があった。その理由は、グロー放電プラズマという非
平衡反応で形成された堆積種が基板上に降りそそぎ、膜
中に取り込まれるため、形成された薄膜の構造緩和が十
分に行われないためと考えられている。したがって、低
温プロセスを維持した状態で、かつ上記の構造緩和も十
分に行うことが可能な多結晶Si薄膜の堆積法が望まれ
ていた。
【0009】上記の低温プロセスと構造緩和とを同時に
実現する方法としては、例えば、特開平07−5105
7号公報が挙げられる。
【0010】この技術は、成膜空間に隣接されたそれぞ
れ別の空間で生成したSiFn(n=1〜3)ラジカ
ル、ドーパントラジカル、及びHラジカルを前記成膜空
間に導入し、SiFnラジカルとHラジカルとを気相中
で衝突、反応させることにより、膜生成用ラジカルSi
lm(l+m≦3)を生成させ、前記成膜空間にある
基板の表面上に多結晶Si薄膜を形成する堆積法におい
て、前記Hラジカルが常に流された状態の前記成膜空間
に、前記SiFnラジカルと前記ドーパントラジカルを
時間的に分割して導入し、前記SiFnラジカルと前
記Hラジカルが流れている時間(t1)、前記ドーパ
ントラジカルと前記Hラジカルが流れている時間(t
2)、及び前記Hラジカルのみが流れている時間(t
3)からなる3種類の時間を繰り返しながら成膜するこ
とを特徴とする方法(d)である。
【0011】この方法(d)によれば、低温プロセスを
維持した状態で、薄膜の構造緩和も十分に行うことがで
き、かつ原料ガスにドーピングガスを混入させ、n型又
はp型の多結晶Si薄膜を作製する場合にも、結晶性の
良好な多結晶Si薄膜が得られる堆積法が実現できると
説明されている。
【0012】しかしながら、上記(d)の方法で作製し
た多結晶Si薄膜では、SiXnラジカルとHラジカル
との気相反応により、堆積に寄与するラジカルであるS
iX lmラジカルを生成する。そのため望ましいラジカ
ルの割合は、反応の進行状況に依存する。それ故、各ラ
ジカルの割合、又は成膜空間の状態が異なると、望まし
いラジカルの生成割合も異なる。そのため、成膜条件が
一度決まれば、極めて良質の多結晶膜が得られる反面、
その条件を決定するためには、かなりの条件出しの実験
が必要となっていた。
【0013】成膜空間の状態依存性が少なく、再現性の
優れた、結晶性の良好な多結晶Si薄膜の堆積を行なう
ために、Si原子1個あたりに、少なくともF原子又は
Cl原子が2個及びH原子が1個以上結合したガスを、
プラズマ励起電力律速領域にある電力を用いてプラズマ
グロー放電させることにより成膜を行うことを特徴とす
る多結晶Si薄膜の堆積法が、特開平08−25575
9号公報に開示さている。
【0014】特開平11−26385号公報には、シリ
コン、アルミニウム、ホウ素のうちの少なくとも1種類
の元素を含む酸化物、あるいはシリコン原子を含むガラ
スを基板として用い、該基板の温度を200℃乃至10
00℃に保った状態で水素にさらし、水素の強い還元作
用によって基板表面の所々で酸素原子が還元され、酸素
原子が還元されたところでは表面にシリコン、アルミニ
ウム、ホウ素のうちの少なくとも1種類の元素の原子が
露出させた後、原料ガスの、該原料ガスを所定濃度に希
釈するためのガスに対する比率と、上記ガスをプラズマ
化するために印加する高周波電力の条件としては、高周
波電力が0.06ワット/平方センチメートル未満にあ
っては1/29を越えて1/5以下であり、上記高周波
電力が0.06ワット/平方センチメートル以上0.3
ワット/平方センチメートル未満にあっては、1/14
を越えて1/5以下の条件で、プラズマ放電を起こすこ
とにより、多結晶膜を得る方法が記載されている。
【0015】しかしながらこの方法で得た膜の結晶粒径
は、200nm程度であり、このままでは、太陽電池等
に用いることはできないとしている。そこで、この後、
さらにこの薄膜において目的とする結晶性を得るために
この多結晶シリコン薄膜の結晶粒径を成長させるために
は、上記多結晶シリコン薄膜の堆積された基板に対し
て、熱処理、レーザーアニール処理等の一般的なアニー
ルを施すことが必須条件とされている。
【0016】特開平7−326575号公報には、酸化
スズ膜の上に金属粒を設け、この金属粒を熱処理して樹
状成長させて網状金属膜を形成し、この網状金属膜の上
に非晶質半導体薄膜を形成し、この非晶質半導体薄膜を
熱処理することにより結晶化し、多結晶半導体薄膜を作
製する方法が記載されている。しかしながらこの方法で
は、非晶質半導体膜を結晶化するために、長時間の熱処
理を必要としており、生産性の観点から問題がある。
【0017】特許第3067821号公報には、基体上
に非核形成面及び核形成面を設ける工程と、選択的結晶
成長法により該基体上の核形成面のみに単結晶体を発生
させ、該結晶体を成長させて多結晶連続膜を形成する工
程とにより、大粒径の多結晶を得る方法が記載されてい
る。しかしながら該特許では、非核形成面及び核形成面
を設ける工程においては、フォトリソグラフィーの工程
のみしか記載されていないため、生産性を考えると問題
がある。
【0018】特開平9−82997号公報には、基体上
に非晶質シリコン膜を形成し、その表面にニッケルシリ
サイドを形成して加熱処理することにより結晶性シリコ
ン膜を形成する方法が記載されている。この方法では加
熱処理温度をシリサイドを形成することにより、従来の
600℃から550℃に低下できることが述べられてい
る。しかしながら処理時間は従来の10時間から4時間
〜8時間と若干の改善はみられるが、依然長い。生産性
を考えると問題がある。
【0019】しかしながら、これらの方法で作製した膜
の結晶粒径は、バルクの多結晶Siに比べ、小さい。多
結晶Si太陽電池を作製し、その特性を評価すると、バ
ルクの多結晶シリコン太陽電池に比べ、短絡電流が小さ
く、そのため変換効率が小さい。試料の厚さを厚くする
と結晶粒径が小さいため、曲線因子が低下する。そのた
め、変換効率がある厚さ以上になると低下する。試料の
厚みをバルクの多結晶シリコン太陽電池のように厚くす
ることができないことが短絡電流を大きくできない原因
となっている。
【0020】太陽電池に用いる場合の多結晶シリコンの
結晶粒径は、バルクの多結晶シリコン太陽電池に遜色の
ない短絡電流および曲線因子を得るためには好ましくは
5μm以上を必要とする。多結晶シリコン中に結晶粒径
の小さいものが混ざると特に曲線因子を悪くする。また
太陽電池は発生した電荷を基板に垂直方向に流すデバイ
スであるため、垂直方向には粒界が存在しないことが好
ましい。そのため基板に垂直な結晶方位が揃っているこ
とが好ましい。
【0021】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、バル
クの多結晶Siに比べ遜色のない結晶粒径を持った多結
晶Si膜を、ガラス、金属、セラミック等の安価な基板
上に作製する多結晶Si薄膜の堆積法を提供することで
ある。
【0022】本発明の目的は、バルクの多結晶シリコン
太陽電池に遜色のない短絡電流および曲線因子を有する
薄膜多結晶シリコン太陽電池用の多結晶Si膜を、ガラ
ス、金属、セラミック等の安価な基板上に作製する多結
晶Si薄膜の堆積法を提供することである。
【0023】本発明の目的は、バルクの多結晶Siに比
べ遜色のない結晶粒径を持った多結晶Si薄膜を、提供
することである。
【0024】本発明の目的は、バルクの多結晶Siを用
いた場合に比べ遜色のない特性(短絡電流が大きく、変
換効率が高い)を有する光起電力素子を提供することで
ある。
【0025】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本出願に係る発明の多結晶Si薄膜の堆積法は、少
なくとも下地となる非晶質Si薄膜を基板上に堆積す
る工程。該非晶質Si薄膜表面に金属酸化膜を形成す
る工程。該金属酸化膜を部分的に還元する工程。還
元された金属と非晶質Siとによりシリサイドを形成す
る工程。該シリサイドを核として結晶Siを成長させ
る工程を含むことを特徴とする。
【0026】また、本出願に係る発明の多結晶Si薄膜
の堆積法は、少なくとも’下地となるシリコンと反応
し、シリサイドを形成する金属膜を形成する工程と’
金属膜表面にSiO2膜を形成する工程と’該SiO2
膜を部分的に還元する工程と’金属と還元されたSi
とによりシリサイドを形成する工程と’シリサイド形
成部分を核として結晶Siを成長させる工程を含むこと
を特徴とする。
【0027】本出願に係る多結晶Si薄膜は、上記堆積
法により形成されたことを特徴とする。
【0028】本出願に係る光起電力素子は、上記多結晶
Si薄膜を含んでいることを特徴とする。
【0029】前記結晶Siを成長させる条件は、金属酸
化膜が残存する部分には非晶質Siが堆積する条件であ
ることが好ましい。
【0030】工程の後にさらに多結晶Siを成長さ
せる工程を有することが好ましい。
【0031】工程’の後にさらに’多結晶Siを成
長させる工程を有することが好ましい。
【0032】あるいは’の工程を、針状電極を用い
た水素プラズマ放電によることが好ましい。
【0033】シリサイドはNiシリサイドであることが
好ましい。
【0034】シリサイドはTiシリサイドであることが
好ましい。
【0035】シリサイドはWシリサイドであることが好
ましい。
【0036】シリサイドはTaシリサイドであることが
好ましい。
【0037】シリサイドはMoシリサイドであることが
好ましい。
【作用】(第1の多結晶Si薄膜の堆積法)本発明で
は、〜(必要に応じて)の工程を経ることによっ
て、大粒型の多結晶Si薄膜が得られる。すなわちの
工程によって、基板上に非晶質Si膜を形成する。
【0038】、およびの工程で、基板の表面は、
一部がシリサイドの部分となり、大部分が金属酸化膜の
部分になる。
【0039】の工程で、一部のシリサイドはそれを核
として結晶が成長する。成長した結晶が互いにぶつかる
まで成長する。従って大粒径の結晶粒が得られる。また
金属酸化膜で覆われた部分には非晶質Siが堆積するす
る条件とすることによって前記結晶粒が水平方向に成長
するのを妨げないため好ましい。
【0040】必要に応じての工程で、所望の厚さまで
結晶粒を垂直方向に成長させる。
【0041】(第2の多結晶Si薄膜の堆積法)また、
’〜’(必要に応じて’)の工程を経ることによ
って、大粒型の多結晶Si薄膜が得られる。
【0042】すなわち’の工程によって、基板上にシ
リコンと反応し、シリサイドを形成するような金属膜を
堆積する。
【0043】’の工程で上記金属膜の上にSiO2
を形成する。
【0044】’および’の工程で、基板の表面は、
一部のシリサイドの部分と大部分のSiO2膜の部分に
なる。
【0045】’の工程で、一部のシリサイドはそれを
核として結晶が成長する。成長した結晶が互いにぶつか
るまで水平方向にも成長する。したがって大粒径の結晶
粒が得られる。SiO2膜の上には非晶質Siが堆積す
る。したがって前記結晶粒が水平方向に成長するのを妨
げない。結晶粒の成長と共に非晶質Siの部分は減少す
る。
【0046】’の工程で、所望の厚さまで結晶粒を垂
直方向に成長させる。
【0047】したがって大粒径の結晶シリコン膜が得ら
れる。
【0048】
【実施態様例】以下図面をもとに本発明の実施態様例を
説明する。図1は、本発明の第1の多結晶Si薄膜の堆
積で用いるのに好適な装置の一例を示す図である。
【0049】10はの工程を行なうためのチャンバー
である。20はの工程を行なうためのチャンバーであ
る。30はおよびの工程を行なうためのチャンバー
である。40はおよびの工程を行なうためのチャン
バーである。1は基板を挿入するためのロードロック室
である。2は基板を移動するための搬送チャンバーであ
る。ロードロック室1と搬送チャンバー2との間にはゲ
ート弁3を介して連結されている。ロードロック室1か
ら搬送チャンバー2に基板を移動するとき開けられ、水
平方向の搬送棒7によって、移動させられる。4はロー
ドロック室1を排気するための排気装置である。ロード
ロック室1とはバルブ6を介して排気管5によりつなが
っている。
【0050】搬送チャンバー2のチャンバー10の正面
に移動した基板は、水平方向の搬送棒7から垂直方向の
搬送棒11に移される。ゲート弁13が開き、チャンバ
ー連結管12を通ってチャンバー10の所定の場所に設
置される。空の垂直方向の搬送棒11は搬送チャンバー
に引き戻され、ゲート弁13が閉じられる。チャンバー
10は、排気装置14に排気管15により接続されてい
る。16はチャンバー10内の圧力を調整するための自
動バタフライ弁である。
【0051】の工程を終えた後、再びゲート弁13が
開かれ、垂直方向の搬送棒11がチャンバー10に挿入
され、基板が搬送棒11に移される。そこで搬送棒11
は搬送チャンバーに引き戻され、ゲート弁13が閉じら
れる。つぎに、搬送チャンバー2に移動した基板は、垂
直方向の搬送棒11がら水平方向の搬送棒7に移され
る。その後チャンバー20の正面に移動させられる。
【0052】搬送チャンバー2のチャンバー20の正面
に移動した基板は、水平方向の搬送棒7から垂直方向の
搬送棒21に移される。ゲート弁23が開き、チャンバ
ー連結管22を通ってチャンバー20の所定の場所に設
置される。空の垂直方向の搬送棒21は搬送チャンバー
に引き戻され、ゲート弁23が閉じられる。チャンバー
20は、排気装置24に排気管25により接続されてい
る。26はチャンバー20内の圧力を調整するための自
動バタフライ弁である。の工程を終えた後、再びゲー
ト弁23が開かれ、垂直方向の搬送棒21がチャンバー
20に挿入され、基板が搬送棒21に移される。そこで
搬送棒21は搬送チャンバーに引き戻され、ゲート弁2
3が閉じられる。つぎに、搬送チャンバー2に移動した
基板は、垂直方向の搬送棒21がら水平方向の搬送棒7
に移される。その後チャンバー30の正面に移動させら
れる。
【0053】搬送チャンバー3のチャンバー30の正面
に移動した基板は、水平方向の搬送棒7から垂直方向の
搬送棒31に移される。ゲート弁33が開き、チャンバ
ー連結管32を通ってチャンバー30の所定の場所に設
置される。空の垂直方向の搬送棒21は搬送チャンバー
に引き戻され、ゲート弁33が閉じられる。チャンバー
30は、排気装置34に排気管35により接続されてい
る。36はチャンバー30内の圧力を調整するための自
動バタフライ弁である。およびの工程を終えた後、
再びゲート弁33が開かれ、垂直方向の搬送棒21がチ
ャンバー30に挿入され、基板が搬送棒31に移され
る。そこで搬送棒31は搬送チャンバーに引き戻され、
ゲート弁33が閉じられる。つぎに、搬送チャンバー2
に移動した基板は、垂直方向の搬送棒31がら水平方向
の搬送棒7に移される。その後チャンバー40の正面に
移動させられる。
【0054】搬送チャンバー2のチャンバー40の正面
に移動した基板は、水平方向の搬送棒7から垂直方向の
搬送棒41に移される。ゲート弁43が開き、チャンバ
ー連結管42を通ってチャンバー40の所定の場所に設
置される。空の垂直方向の搬送棒41は搬送チャンバー
に引き戻され、ゲート弁43が閉じられる。チャンバー
40は、排気装置44に排気管45により接続されてい
る。46はチャンバー40内の圧力を調整するための自
動バタフライ弁である。
【0055】およびの工程を終えた後、再びゲート
弁43が開かれ、垂直方向の搬送棒41がチャンバー4
0に挿入され、基板が搬送棒41に移される。そこで搬
送棒41は搬送チャンバーに引き戻され、ゲート弁43
が閉じられる。つぎに、搬送チャンバー2に移動した基
板は、垂直方向の搬送棒41がら水平方向の搬送棒7に
移される。
【0056】〜の工程を行なった基板は、水平方向
の搬送棒7によりロードロック室1に移動させられ、取
り出される。
【0057】以下〜の工程を順次詳細に説明する。 下地となる非晶質Si薄膜を基板上に堆積する工程
【0058】本発明に用いる基板としては、結晶Siウ
エハーとは異なるものが用いられる。通常金属、ガラ
ス、セラミックが用いられる。導電性を摂る必要のある
ときには、ガラス、セラミックスの上に金属膜を所望の
厚さ形成したものが用いられる。
【0059】本発明の工程で用いる原料ガスとして
は、SiH4、SiF4、SiCl4、Sixyz又はS
xClyz(x,y,zは1以上の整数)と表記され
るものである。これらのガスは必要に応じてH2ガスで
希釈されたものが用いられる。またSiF4、SiCl4
を原料ガスとして用いるときは、H2ガスで希釈する
か、あるいはSiH4,SiCl22等のガスのように
その構成元素にHを含むガスと混合するか、あるいはH
2ガスで希釈し、かつSiH4,SiCl22等のガスの
ようにその構成元素にHを含むガスと混合するかのいず
れかの方法でガスを成膜空間に流さないと膜の成膜が起
きない。
【0060】基板は、通常150℃〜500℃の温度に
加熱される。
【0061】本発明におけるプラズマ励起電力源は、R
F,VHF,UHF,マイクロ波等の周波数領域が適し
ている。印加電力は、マッチング条件、電極構造等によ
り異なるが、通常0.1W/cm2〜50W/cm2程度
の電力が印加される。
【0062】チャンバー内の圧力は、通常10から50
0Pa程度に設定される。
【0063】の工程での好ましい堆積膜厚は、通常2
nmから200nmである。膜厚の下限は、連続膜が得
られるか否かで決定される。上限は生産性を考えて決定
される。特に厚くても結晶膜を作る上で問題はない。
【0064】本発明における非晶質Si薄膜を形成する
堆積装置としては、例えば、図2が挙げられる。
【0065】図1のチャンバー10および40は図2の
構造をしている。
【0066】以下では、図2を参照して、成膜装置の詳
細に関して説明する。
【0067】101は成膜用の真空チャンバーである。
102はプラズマグロー放電用のカソード電極である。
102は絶縁リング103によって、真空チャンバー1
01とは電気的に絶縁されている。カソード電極102
はマッチングボックス104を介して高周波電源105
に接続されている。106はシールド筒でカソード電極
102と真空チャンバー101の内壁との放電を防止す
るために設置されている。カソード電極102とシール
ド筒106との間隔は1mmにとってある。圧力が50
0Pa以下であれば、使用しているガスにおいてカソー
ド電極102とシールド筒106との間の放電はパッシ
ェンの法則によって起こらない。
【0068】107はアノード電極で、カソード電極1
02との間にグロー放電を起こす。アノード電極107
の表面には基板108が設置される。109はヒーター
ブロックでヒーター110が埋め込まれており、熱電対
111が取り付けられている。ヒーター110、熱電対
111は温度コントローラー112に接続されており、
ヒーターブロック109を所望の温度に加熱され、その
結果アノード電極107の表面に取り付けられている基
板108が所望の温度に加熱される。
【0069】113、114、115はそれぞれ原料ガ
スおよび、水素ガスの導入管である。導入管113、1
14、115はそれぞれ流量コントローラー116、1
17、118及びバルブ119、120、121に接続
されており、それぞれガス管122、123、124に
よってそれぞれのガスボンベ及びその圧力調整器に接続
されている。113、114、115は、途中で一本に
連結されて、バルブ125噴出し口126よりチャンバ
ー内に導入される。
【0070】127はチャンバー101内の圧力を測定
するための真空圧力計で、圧力コントローラー130に
信号を送っている。圧力コントローラー130は、その
信号と設定値との比較により、排気管128の途中に取
付られた自動バタフライ弁129の開閉度を制御し、チ
ャンバー101内の圧力が設定値になるようにコントロ
ールしている。
【0071】排気管128は真空排気装置(不図示)に
接続されている。
【0072】図2のチャンバー101、不図示の排気装
置、排気管128および自動バタフライ弁129は、そ
れぞれ図1のチャンバー10、排気装置14、排気管1
5、および自動バタフライ弁16に対応する。また図1
のチャンバー40、排気装置44、排気管45、および
自動バタフライ弁46にも対応する。
【0073】図1の搬送チャンバーとのチャンバー連結
管12および42はそれぞれ図2の基板108の付近
で、図面に垂直方向に取り付けられている。
【0074】非晶質Si薄膜表面に金属酸化膜を形成
する工程。
【0075】の工程で、非晶質Si薄膜を堆積した基
板を、図3に示すような金属酸化膜形成チャンバーに挿
入する。以下図3について、説明する。図3のほとんど
は、図2と同じである。違いはカソード電極202の上
にスパッター用のターゲット231が設置できる構造に
なっている点である。その他の構造は図1に示す構造と
同様であり、部番のみ変えてある。なお、同じ部材は部
番の下2桁を同じにしてある。
【0076】図1の搬送チャンバーとのチャンバー連結
管22は図3の基板208の付近で、図面に垂直方向に
取り付けられている。
【0077】金属酸化膜としては、その構成金属がシリ
コンとシリサイドを形成するものである。代表的にはZ
rO2、HfO2、TiO2、NiO、WO3、Ta25、
MoO2、CoO等が用いられる。必ずしもストイキオ
メトリックである必要はない。スパッタリングのターゲ
ットとしては、これらの酸化物、あるいは金属をターゲ
ットとする。
【0078】基板の温度は、一般的には室温で行なう
が、必要に応じて150℃から500℃に加熱する。チ
ャンバー内の圧力は通常101から103Paに保たれ
る。スパッター用のガスとしては、ArあるいはO2
しくはその混合ガスが一般的には持ちられる。とくに金
属ターゲットを用いたときは、O2もしくはその混合ガ
スに限られる。
【0079】ガスを流し、圧力が安定した状態で、ター
ゲット231を搭載しているカソード電極202とアノ
ード電極207との間に電力を印加する。電力源として
は、直流電源、RF電源が一般的には用いられるが、絶
縁膜を堆積するのであるから、放電の安定性を考えれば
RF電源の方が良い。
【0080】金属酸化膜の膜厚としては、一般的には連
続膜ができる最低の膜厚が好ましい。通常5nmから5
0nmが選ばれる。
【0081】3金属酸化膜を部分的に還元する工程。
【0082】の工程で、多結晶Si薄膜の上に金属酸
化膜を形成した基板を、図4に示すようなH2プラズマ
チャンバーに挿入し、部分的に金属酸化膜を還元した。
以下図4について、説明する。
【0083】301はH2プラズマ照射用の真空チャン
バーである。302はプラズマグロー放電用のカソード
電極である。302は絶縁リング303によって、真空
チャンバー301とは電気的に絶縁されている。カソー
ド電極302はマッチングボックス304を介して10
5MHzのVHF電源305に接続されている。306
はシールド筒でカソード電極302と真空チャンバー3
01の内壁との放電を防止するために設置されている。
カソード電極302とシールド筒306との間隔は1m
mにとってある。圧力が500Pa以下であれば、使用
しているガスにおいてカソード電極302とシールド筒
306との間の放電はパッシェンの法則によって起こら
ない。
【0084】放電を局所的に不均一化するためにカソー
ド電極302の上部に針状の電極331が取り付けられ
ている。針状の電極331の先端はφ1μm程度にに尖
らせてある。各針状電極の間隔は50μmである。
【0085】また、放電の不均一性が基板表面でも針状
電極の間隔を反映して維持できるように、針状電極と基
板との距離は3−10mm程度に設定されている。
【0086】307はアノード電極で、カソード電極3
02との間にグロー放電を起こす。アノード電極307
の表面には基板308が設置される。309はヒーター
ブロックでヒーター310が埋め込まれており、熱電対
311が取り付けられている。ヒーター310、熱電対
311は温度コントローラー312に接続されており、
ヒーターブロック309を所望の温度に加熱され、その
結果アノード電極307の表面に取り付けられている基
板308が所望の温度に加熱される。
【0087】314は水素ガスの導入管である。導入管
314は流量コントローラー316及びバルブ320に
接続されてそれぞれおり、ガス管323によってガスボ
ンベ及び圧力調整器に接続されている。314は、バル
ブ325を介して噴出し口326よりチャンバー内に導
入される。
【0088】327はチャンバー301内の圧力を測定
するための真空圧力計で、圧力コントローラー330に
信号を送っている。圧力コントローラー330は、その
信号と設定値との比較により、排気管328の途中に取
付られた自動バタフライ弁329の開閉度を制御し、チ
ャンバー301内の圧力が設定値になるようにコントロ
ールしている。
【0089】排気管328は真空排気装置(不図示)に
接続されている。
【0090】図4のチャンバー301、不図示の排気装
置、排気管328および自動バタフライ弁329は、そ
れぞれ図1のチャンバー30、排気装置34、排気管3
5、および自動バタフライ弁36に対応する。図1の搬
送チャンバーとのチャンバー連結管32はそれぞれ図4
の基板308の付近で、図面に垂直方向に取り付けられ
ている。
【0091】基板の温度は、通常室温で行なうことも可
能であるが、H2プラズマ照射により、露出したSi結
晶の結晶性を向上させるために、またの工程を考える
と150℃から500℃に上げておいたほうが良い。
【0092】チャンバー内の圧力は、通常10から50
0Pa程度に設定される。
【0093】4還元された金属と非晶質Siとによりシ
リサイドを形成する工程
【0094】一般的にはの工程が終了後、基板を加熱
し、しばらく放置する。生産性を考えて、他のチャンバ
ーで本工程を行なっても良い。基板の温度としては、放
置時間を短くするためには高いほど良い。従って用いた
基板の耐熱温度あるいは装置の耐熱性を考慮して決め
る。
【0095】この工程で、還元された金属と非晶質Si
とによりシリサイドを形成することになる。そのため基
板の表面はほとんどの部分は酸化金属膜で、一部シリサ
イドで覆われることになる。
【0096】5部分的にシリサイドを形成した金属酸化
膜上に多結晶Si膜を堆積する工程
【0097】本工程では、およびの工程で表面を被
っていた金属酸化膜上に部分的に形成されたシリサイド
において、該シリサイドを結晶核として結晶を成長させ
る。
【0098】本発明の工程およびで用いる原料ガス
としては、SiH4、SiF4、SiCl4、Sixyz
又はSixClyz (x,y,zは1以上の整数)と表
記されるものである。これらのガスは必要に応じてH2
ガスで希釈されたものが用いられる。特にSiH4ガス
を原料とするときは、10倍以上H2ガスで希釈しない
と多結晶Si膜は得にくい。またSiF4、SiCl4
原料ガスとして用いるときは、H2ガスで希釈するか、
あるいはSiH4,SiCl22等のガスのようにその
構成元素にHを含むガスと混合するか、あるいはH2
スで希釈し、かつSiH4,SiCl22等のガスのよ
うにその構成元素にHを含むガスと混合するかのいずれ
かの方法でガスを成膜空間に流さないと膜の成膜が起き
ない。
【0099】基板は、通常150℃〜500℃の温度に
加熱される。
【0100】本発明におけるプラズマ励起電力源は、V
HF,UHF,マイクロ波等の周波数領域が適してい
る。印加電力は、マッチング条件、電極構造等により異
なるが、通常1W/cm2〜50W/cm2程度の電力が
印加される。
【0101】チャンバー内の圧力は、通常10から50
0Pa程度に設定される。
【0102】また、適当な膜厚を成膜した後、成膜表面
に対してHラジカルによる処理を行うことを繰返すこと
により、より粒径の大きい良質の多結晶Si膜を作製す
ることができる。
【0103】また主の原料ガスとして(この場合SiH
4等の他のガスを20%以下含んでいてもよい。)、ハ
ロゲン化珪素ガスを用い、かつH2ガスをハロゲン化珪
素ガスに対し、1:10から20:1の割合で混合する
ことにより、あるいは一部ハロゲン化した水素化珪素ガ
スを用いることにより、(110)に配向した粒径の大
きい良質の多結晶Si膜を作製することができる。
【0104】太陽電池等の垂直方向に電流を流すデバイ
スを目的として考えるならば、このように結晶粒が垂直
方向に成長した膜が好ましい。
【0105】本工程における多結晶Si薄膜を形成する
堆積装置としては、例えば、図2が挙げられる構造の装
置が用いられる。図1のチャンバー10および40は図
2の構造をしている。その構造は前述した通りである。
【0106】シリサイドが形成された部分を核として結
晶を大きく成長させるためには、シリサイドが形成され
ていない金属酸化膜で覆われた部分の上には非晶質Si
が形成される必要がある。この上に結晶質のSiが堆積
すると、その存在がシリサイドを核とした多結晶Siの
横方向への拡大を妨害することになる。多結晶Siの横
方向への成長によって水平面が多結晶によってすべてお
おわれるまでは、シリサイドを核として成長した多結晶
Siが成長し、かつ金属酸化膜上には非晶質Siが堆積
する成膜条件が採用される。この条件はあらかじめそれ
ぞれ単独で多結晶Si上および金属酸化膜上への堆積を
行なって決める。このときの結晶質および非晶質の確認
は、ラマン分光法、エリプソメトリーおよびRHEED
で行なった。)この工程の結果、作製試料は、シリサイ
ドを核として成長した大粒径の結晶粒で覆われることに
なる。太陽電池等の垂直方向に電流を流すデバイスを目
的として考えるならば、結晶粒は垂直方向に粒界を作ら
ず、成長した膜が好ましい。
【0107】の工程 その後多結晶の垂直方向の成長条件を維持しながら、徐
々に高速成膜速度の条件に変える。
【0108】の工程の終了時との工程の開始時には
明確な区切りはない。の成膜条件をの工程で続けて
も良いが、一般的には徐々に多結晶が高速で成膜する条
件に変える。従って装置的にはと同じ装置をそのまま
用いる。もちろん結晶構造を乱さないならば、成膜条件
を急激に変えてもよく、いったん成膜を中止し、別の装
置に移して成長を続けても良い。
【0109】およびの工程において、装置は、図2
と同じ構造の装置が用いた。またの工程で用いた装置
を用いても良い。
【0110】(第2の多結晶Si薄膜の堆積法)本堆積
法においても図1に示す装置が好適に用いられる。た
だ、各チャンバーの内部構造は、第1の多結晶Si薄膜
の堆積法と相違する場合があり、相違する部分について
は以下の各工程の説明において述べる。
【0111】以下に’〜’の各工程を順次詳細に述
べる。
【0112】’シリコンと反応し、シリサイドを形成
する金属膜を形成する工程 本発明に用いる基板としては、結晶Siウエハーとは異
なるものが用いられる。通常、金属、ガラス、セラミッ
クが用いられる。
【0113】シリコンと反応し、シリサイドを形成する
金属膜としては、Ni、Co、Pd、Pt、Cu、A
u、Ti、Zr、Hf、V、Nb、Ta、Cr、Mo、
W、Fe等が挙げられる。これらのうち比較的低温でシ
リサイドを形成しやすいものが選択される。これらの金
属は、蒸着、スパッタリング、メッキ等の方法で基板に
堆積される。
【0114】図10は、実施例の本工程において使用し
た装置の概略図である。
【0115】本装置では、電子ビーム加熱蒸着法を用い
ている。2201はチャンバーである。図1の10に対
応する。2202は坩堝用のハウスで、周りを水冷して
いる。2203は蒸着物をいれる坩堝である。2204
は蒸着物である。2205は蒸着物を加熱するための電
子ビーム発生源である。2206はその電源である。2
208は基板である。支持体2209に取り付けられて
いる。2210は基板加熱用ヒーター、2211は温度
測定用熱電対、2212は温度コントローラーである。
基板は、通常室温で行なわれるが、必要に応じて150
℃〜500℃の温度に加熱される。
【0116】基板上に堆積した金属膜の膜厚は膜厚セン
サー2213および膜厚モニター2214で測定され
る。
【0117】膜厚モニター2214には堆積速度を制御
するプログラムが格納されている。膜厚モニター値をも
とに電子ビームの加速電圧、発生量にフイードバックを
かけている。2207、2215、2216はそれぞれ
電子ビーム源と電源、膜厚センサーと膜厚モニターおよ
び膜厚モニターと電子ビーム電源とをつなぐケーブルで
ある。
【0118】また、チャンバー内の圧力は、電離真空計
2218で測定される。2217は電離真空計のセンサ
ーであり、2219はセンサーと電離真空計とをつなぐ
ケーブルである。2220は蒸着物の基板への付着を制
御するためのシャッターである。蒸着物に付着している
ガスをだすための予備加熱時あるいは蒸着物を溶融する
ための予備加熱時は閉じられている。開閉は膜厚モニタ
ー2214に格納されているプログラムにより制御され
る。
【0119】2221は排気管で、2222はバルブで
ある。排気管2221は真空排気装置(不図示)に接続
されている。
【0120】図10のチャンバー2201、不図示の排
気装置、排気管2221およびバルブ2222は、それ
ぞれ図1のチャンバー10、排気装置14、排気管1
5、およびバルブ16に対応する。
【0121】図1の搬送チャンバー2とチャンバー10
とを連結するチャンバー連結管12および42はそれぞ
れ図10の基板2208の付近で、図面に垂直方向に取
り付けられている。
【0122】基板装着後、一般的には1×10-3Pa以
下の高真空にした後、電子ビームにより蒸着物を加熱
し、気化させて基板上に金属膜を形成する。金属膜に厚
さは、連続な膜が得られる膜厚以上の膜厚が選ばれる。
余り厚いとこの後の工程で形成された結晶Si中に金属
が拡散される可能性が高くなる。したがって望ましい膜
厚は30nmから1000nmである。
【0123】’SiO2膜を形成する工程。 ’の工程で、金属膜を堆積した基板を、図11に示す
ようなSiO2膜形成チャンバーに挿入する。SiO2
の形成には図11に示すスパッター装置が用いられる。
以下図11について、説明する。2301は成膜用の真
空チャンバーである。2302はプラズマグロー放電用
のカソード電極である。2302は絶縁リング2303
によって、真空チャンバー2301とは電気的に絶縁さ
れている。カソード電極2302はマッチングボックス
2304を介して13.56MHzのRF電源2305
に接続されている。
【0124】2306はシールド筒でカソード電極23
02と真空チャンバー2301の内壁との放電を防止す
るために設置されている。カソード電極2302とシー
ルド筒2306との間隔は1mmにとってある。圧力が
500Pa以下であれば、使用しているガスにおいてカ
ソード電極2302とシールド筒2306との間の放電
はパッシェンの法則によって起こらない。
【0125】2307はアノード電極で、カソード電極
2302との間にグロー放電を起こす。カソード電極2
302の上には、SiO2ターゲット2331が設置さ
れている。アノード電極2307の表面には基板230
8が設置される。2309はヒーターブロックでヒータ
ー2310が埋め込まれており、熱電対2311が取り
付けられている。ヒーター2310、熱電対2311は
温度コントローラー2312に接続されており、ヒータ
ーブロック2309を所望の温度に加熱され、その結果
アノード電極2307の表面に取り付けられている基板
2308が所望の温度に加熱される。
【0126】2313、2314、2315はそれぞれ
スパッター用のガスの導入管である。導入管2313、
2314、2315はそれぞれ流量コントローラー23
16、2317、2318およびバルブ2319、23
20、2321に接続されており、それぞれガス管23
22、2323、2324によってそれぞれのガスボン
ベおよびその圧力調整器に接続されている。2313、
2314、2315は、途中で一本に連結されて、バル
ブ2325噴出し口2326よりチャンバー内に導入さ
れる。
【0127】2327はチャンバー2301内の圧力を
測定するための真空圧力計で、圧力コントローラー23
30に信号を送っている。圧力コントローラー2330
は、その信号と設定値との比較により、排気管2328
の途中に取付られた自動バタフライ弁2329の開閉度
を制御し、チャンバー2301内の圧力が設定値になる
ようにコントロールしている。
【0128】排気管2328は真空排気装置(不図示)
に接続されている。
【0129】図11のチャンバー2301、不図示の排
気装置、排気管2328および自動バタフライ弁232
9は、それぞれ図1のチャンバー20、排気装置24、
排気管25、および自動バタフライ弁26に対応する。
【0130】図1の搬送チャンバー2とチャンバー20
とを連結するチャンバー連結管22は図11の基板23
08の付近で、図面に垂直方向に取り付けられている。
【0131】基板の温度は、一般的には室温で行なう
が、必要に応じて150℃から500℃に加熱する。チ
ャンバー内の圧力は通常101から103Paに保たれ
る。スパッター用のガスとしては、Arあるいは02
しくはその混合ガスが一般的には用いられる。特に金属
ターゲットを用いたときは、O2もしくはその混合ガス
に限られる。
【0132】ガスを流し、圧力が安定した状態で、ター
ゲット2331を搭載しているカソード電極2302と
アノード電極2307との間に電力を印加する。電力源
としては、直流電源、RF電源が一般的には用いられる
が、絶縁膜を堆積するのであるから、放電の安定性を考
えればRF電源の方が良い。
【0133】SiO2膜の膜厚としては、一般的には連
続膜ができる最低の膜厚が好ましい。通常5nmから5
0nmが選ばれる。
【0134】’SiO2膜を部分的に還元する工程。 ’の工程で、金属膜の上にSiO2膜を形成した基板
を、図12に示すようなH2プラズマチャンバーに挿入
し、部分的にSiO2膜をSiに還元する。以下図12
について、説明する。
【0135】2401はH2プラズマ照射用の真空チャ
ンバーである。2402はプラズマグロー放電用のカソ
ード電極である。2402は絶縁リング2403によっ
て、真空チャンバー2401とは電気的に絶縁されてい
る。カソード電極2402はマッチングボックス240
4を介して105MHzのVHF電源2405に接続さ
れている。2406はシールド筒でカソード電極240
2と真空チャンバー2401のうち壁との放電を防止す
るために設置されている。カソード電極2402とシー
ルド筒2406との間隔は1mmにとってある。圧力が
500Pa以下であれば、使用しているガスにおいてカ
ソード電極2402とシールド筒2406との間の放電
はパッシェンの法則によって起こらない。
【0136】放電を局所的に不均一化するためにカソー
ド電極2402の上部に針状の電極2431が取り付け
られている。針状の電極2431の先端はφ1μm程度
に尖らせてある。各針状電極の間隔は50μmである。
【0137】また放電の不均一性が基板表面でも針状電
極の間隔を反映して維持できるように、針状電極と基板
との距離は3から10mm程度に設定されている。
【0138】2407はアノード電極で、カソード電極
2402との間にグロー放電を起こす。アノード電極2
407の表面には基板2408が設置される。2409
はヒーターブロックでヒーター2410が埋め込まれて
おり、熱電対2411が取り付けられている。ヒーター
2410、熱電対2411は温度コントローラー241
2に接続されており、ヒーターブロック2409を所望
の温度に加熱され、その結果アノード電極2407の表
面に取り付けられている基板2408が所望の温度に加
熱される。
【0139】2414は水素ガスの導入管である。導入
管2414は流量コントローラー2416およびバルブ
2420に接続されてそれぞれおり、ガス管2423に
よってガスボンベおよび圧力調整器に接続されている。
2414は、バルブ2425を介して噴出し口2426
よりチャンバー内に導入される。
【0140】2427はチャンバー2401内の圧力を
測定するための真空圧力計で、圧力コントローラー24
30に信号を送っている。圧力コントローラー2430
は、その信号と設定値との比較により、排気管2428
の途中に取付られた自動バタフライ弁2429の開閉度
を制御し、チャンバー2401内の圧力が設定値になる
ようにコントロールしている。
【0141】排気管2428は真空排気装置(不図示)
に接続されている。
【0142】図12のチャンバー2401、不図示の排
気装置、排気管2428および自動バタフライ2429
は、それぞれ図1のチャンバー30、排気装置34、排
気管35、および自動バタフライ弁36に対応する。図
1の搬送チャンバーとのチャンバー連結管32はそれぞ
れ図12の基板308の付近で、図面に垂直方向に取り
付けられている。
【0143】基板の温度は、通常室温で行なうことも可
能であるが、H2プラズマ照射により、還元されたSi
と金属とのシリサイド形成反応を向上させるために、ま
たの工程を考えると150℃から500℃に上げてお
いたほうが良い。
【0144】チャンバー内の圧力は、通常10から50
0Pa程度に設定される。
【0145】’該基板を加熱し、金属と還元されたS
iとによりシリサイドを形成する工程
【0146】一般的には’の工程が終了後、基板を加
熱し、しばらく放置する。生産性を考えて、他のチャン
バーで本工程を行なっても良い。
【0147】基板の温度としては、放置時間を短くする
ためには高いほど良い。したがって用いた基板の耐熱温
度あるいは装置の耐熱性を考慮して決める。
【0148】この工程で、金属と還元されたSiとによ
りシリサイドを形成することになる。そのため基板の表
面ははとんどの部分はSiO2膜で、一部シリサイドで
覆われることになる。
【0149】’部分的にシリサイドを形成したSiO
2膜上に多結晶Si膜を堆積する工程 本工程では、’および’の工程で表面を被っていた
SiO2膜上に部分的に形成されたシリサイドにおい
て、該シリサイドを結晶核として結晶を成長させる。
【0150】本発明の工程’および’で用いる原料
ガスとしては、SiH4、SiF4、SiCl4、Six
yz又はSixClyz(x、y、zは1以上の整数)
と表記されるものである。これらのガスは必要に応じて
2ガスで希釈されたものが用いられる。特にSiH4
スを原料とするときは、10倍以上H2ガスで希釈しな
いと多結晶Si膜は得にくい。またSiF4、SiCl4
を原料ガスとして用いるときは、H2ガスで希釈する
か、あるいはSiH4、SiCl22等のガスのように
その構成元素にHを含むガスと混合するか、あるいはH
2ガスで希釈し、かつSiH4、SiCl22等のガスの
ようにその構成元素にHを含むガスと混合するかのいず
れかの方法でガスを成膜空間に流さないと膜の成膜が起
きない。
【0151】基板は、通常150℃〜500℃の温度に
加熱される。
【0152】本発明におけるプラズマ励起電力源は、V
HF、UHF、マイクロ波等の周波数領域が適してい
る。印加電力は、マッチング条件、電極構造等により異
なるが、通常1W/cm2〜50W/cm2程度の電力が
印加される。
【0153】チャンバー内の圧力は、通常10から50
0Pa程度に設定される。
【0154】また適当な膜厚を成膜した後、成膜表面に
対してHラジカルによる処理を行なうことを繰返すこと
により、より粒径の大きい良質の多結晶Si膜を作製す
ることができる。
【0155】また主の原料ガスとして(この場合SiH
4等の他のガスを20%以下含んでいても良い。)、ハ
ロゲン化珪素ガスを用い、かつH2ガスをハロゲン化珪
素ガスに対し、1:10から20:1の割合で混合する
ことにより、あるいは一部ハロゲン化した水素化珪素ガ
スを用いることにより、(110)に配向した粒径の大
きい良質の多結晶Si膜を作製することができる。
【0156】太陽電池等の垂直方向に電流を流すデバイ
スを目的として考えるならば、このように結晶粒が垂直
方向に成長した膜が好ましい。
【0157】本工程における多結晶Si薄膜を形成する
堆積装置としては、例えば、図13が挙げられる構造の
装置が用いられる。
【0158】図1のチャンバー40は図10の構造をし
ている。
【0159】以下では、図13を参照して、成膜装置の
詳細に関して説明する。図13は図2を再掲した図であ
り、説明を省略する。
【0160】シリサイドが形成された部分を核として結
晶を大きく成長させるためには、シリサイドが形成され
ていないSiO2膜で覆われた部分の上には非晶質Si
が形成される必要がある。この上に結晶質のSiが堆積
すると、その存在がシリサイドを核とした多結晶Siの
横方向への拡大を妨害することになる。多結晶Siの横
方向への成長によって水平面が多結晶によってすべてお
おわれるまでは、シリサイドを核として成長した多結晶
Siが成長し、かつSiO2膜上には非晶質Siが堆積
する成膜条件が採用される。
【0161】この条件はあらかじめそれぞれ単独で多結
晶Si上およびSiO2膜上への堆積を行なって決め
る。(このときの結晶質および非晶質の確認は、ラマン
分光法、エリプソメトリーおよびRHEEDで行なっ
た。)この工程の結果、作製試料は、シリサイドを核と
して成長した大粒径の結晶粒で覆われることになる。太
陽電池等の垂直方向に電流を流すデバイスを目的として
考えるならば、結晶粒は垂直方向に粒界を作らず、成長
した膜が好ましい。
【0162】’の工程。 その後多結晶の垂直方向の成長条件を維持しながら、徐
々に高速成膜速度の条件に変える。
【0163】’の工程の終了時と’の工程の開始時
には明確な区切りはない。’の成膜条件を’の工程
で続けても良いが、一般的には徐々に多結晶が高速で成
膜する条件に変える。したがって装置的にはと同じ装
置をそのまま用いる。もちろん結晶構造を乱さないなら
ば、成膜条件を急激に変えてもよく、いったん成膜を中
止し、別の装置に移して成長を続けても良い。
【0164】
【実施例】(実施例1−1)
【0165】の工程 石英ガラス基板を図1のロードロック室1に入れ、十分
排気した後、ゲ−ト弁3を開け、水平の搬送棒7に取り
付け、搬送チャンバー2のチャンバー10の直前の位置
に移動した。ゲート弁3を閉じた。水平の搬送棒7から
垂直の搬送棒11に移し変えた後、ゲート弁13を開
け、チャンバー10に挿入した。チャンバー10のアノ
ード電極上に設置した後、搬送棒11を引いて搬送チャ
ンバー2に戻した後、ゲート弁13を閉じた。
【0166】以下の工程は図2にもとづいて説明す
る。
【0167】基板108はアノード電極107に取り付
けられている。この状態でチャンバー内を2×10-3
a以下まで排気した。同時に基板温度が200℃になる
ようにヒーターコントローラー112をセットし加熱し
た。
【0168】30分経過後、バルブ125および119
を開け、ガス導入管113よりSiH4ガス50scc
mをチャンバー内に導入した。次に圧力コントローラー
130により、チャンバー内の圧力を15Paになるよ
うに設定した。
【0169】この状態で、RF電源を発振させ、カソー
ドとアノード間に放電を生起した。放電電力は0.2W
/cm2で行なった。この状態を20分間続け、放電を
切った。
【0170】ガスの導入を止めた後、再び図1のゲ−ト
弁13を開け、垂直方向の搬送棒11を挿入し、基板を
搬送棒11に移し、搬送棒11を引いた後、ゲート弁1
3を閉じた。次に垂直方向の搬送棒11から水平方向の
搬送棒7に移し変え、それをチャンバー40の直前の位
置に移動した。
【0171】次に垂直方向の搬送棒41に基板を移し変
えた後、ゲート弁43を開け、チャンバー40に挿入し
た。チャンバー40のアノード電極上に設置した後、搬
送棒41を引いて搬送チャンバー2に戻した後、ゲート
弁43を閉じた。チャンバー40には分光エリプソメト
リーの装置が取り付けられており、アノード電極上にセ
ットされた試料の光学的性質が測定される。既測定のデ
ータを用いたシミュレーション結果と比較することによ
り、結晶化率、表面のラフネス、膜厚は推定できる。測
定の結果、この試料に、非晶質Siで、膜厚は50nm
であることがわかった。
【0172】再び図1のゲ−ト弁43を開け、垂直方向
の搬送棒41を挿入し、基板を搬送棒41に移し、搬送
棒41を引いた後、ゲート弁43を閉じた。次に垂直方
向の搬送棒41から水平方向の搬送棒7に移し変え、そ
れをチャンバー20の直前の位置に移動した。
【0173】の工程 水平の搬送棒7から垂直の搬送棒21に移し変えた後、
ゲート弁23を開け、チャンバー20に挿入した。チャ
ンバー20の加熱用の基板ホルダー207に設置した
後、搬送棒11を引いて搬送チャンバー2に戻した後、
ゲート弁13を閉じた。
【0174】以下の工程は図3にもとづいて説明す
る。
【0175】基板208は加熱用の基板ホルダー207
に取り付けられている。この状態でチャンバー内を1×
10-2Pa以下まで排気した。基板温度は室温でおこな
った。
【0176】ターゲット231にはNiOを用いた。
【0177】次にバルブ219、220および225を
開け、ガス導入管213より、マスフローコントローラ
ー215の制御で、10sccmのArガスを、ガス導
入管214より、マスフローコントローラー216の制
御で、10sccmのO2ガスをチャンバー内に導入し
た。チャンバー内の圧力を130Paになるよう圧力コ
ントローラー230で調整した。この状態で、カソード
電極202とアノード電極207との間に13.56M
Hzの高周波電力を印加した。電力密度は10W/cm
2であった。電圧印加時間は2分間おこなった。
【0178】放電停止かつ、ガスの導入を止めた後、再
び図1のゲ−ト弁23を開け、垂直方向の搬送棒21を
挿入し、基板を搬送棒21に移し、搬送棒21を引いた
後、ゲート弁23を閉じた。次に垂直方向の搬送棒21
から水平方向の搬送棒7に移し変え、それをチャンバー
40の直前の位置に移動した。
【0179】次に垂直方向の搬送棒41に基板を移し変
えた後、ゲート弁43を開け、チャンバー40に挿入し
た。チャンバー40のアノード電極上に設置した後、搬
送棒41を引いて搬送チャンバー2に戻した後、ゲート
弁43を閉じた。チャンバー40には分光エリプソメト
リーの装置が取り付けられており、アノード電極上にセ
ットされた試料の光学的性質が測定される。既測定のデ
ータを用いたシュミレーション結果と比較することによ
り、金属酸化膜の形成およびその膜厚が推定できる。測
定の結果、多結晶Si膜の上に、NiO膜が厚さ4nm
形成されていることがわかった。
【0180】再び図1のゲ−ト弁43を開け、垂直方向
の搬送棒41を挿入し、基板を搬送棒41に移し、搬送
棒41を引いた後、ゲート弁43を閉じた。次に垂直方
向の搬送棒41から水平方向の搬送棒7に移し変え、そ
れをチャンバー30の直前の位置に移動した。
【0181】の工程 水平の搬送棒7から垂直の搬送棒31に移し変えた後、
ゲート弁33を開け、チャンバー30に挿入した。チャ
ンバー30の基板ホルダー307に設置した後、搬送棒
31を引いて搬送チャンバー2に戻した後、ゲート弁3
3を閉じた。
【0182】以下の工程は図3にもとづいて説明す
る。
【0183】基板308はアノード電極307に取り付
けられている。この状態でチャンバー内を2×10-3
a以下まで排気した。基板温度は700℃になるように
ヒーターコントローラー312をセットし加熱した。
【0184】30分経過後、バルブ325および320
を開け、ガス導入管314よりH2ガス150sccm
をチャンバー内に導入した。次に圧力コントローラー2
30により、チャンバー内の圧力を25Paになるよう
に設定した。
【0185】この状態で、VHF電源を発振させ、カソ
ード302と、アノード電極307との間に電力を印加
した。放電はカソード電極302上の針状電極331と
アノ−ド電極307上の基板308との間に極めて強い
放電が起きた。投入電力密度は、15W/cm2であっ
た。この状態を5分間続け、放電を切った。
【0186】の工程 H2の導入を止め、30分間基板温度を700℃に保持
した。
【0187】その後基板温度を室温近傍まで下げ、再び
図1のゲート弁33を開け、垂直方向の搬送棒31を挿
入し、基板を搬送棒31に移し、搬送棒31を引いた
後、ゲート弁43を閉じた。次に垂直方向の搬送棒31
から水平方向の搬送棒7に移し変え、それをチャンバー
40の直前の位置に移動した。
【0188】の工程 水平の搬送棒7から垂直の搬送棒41に移し変えた後、
ゲート弁43を開け、チャンバー40に挿入した。チャ
ンバー40のアノード電極上に設置した後、搬送棒41
を引いて搬送チャンバー2に戻した後、ゲート弁43を
閉じた。チャンバー40の構造はチャンバー10の構造
と同じものであるため、の工程およびの工程は図2
にもとづいて説明する。
【0189】基板108はアノード電極107に取り付
けられている。この状態でチャンバー内を2×10-3
a以下まで排気した。同時に基板温度が350℃になる
ようにヒーターコントローラー112をセットし加熱し
た。
【0190】30分経過後、バルブ125および11
9,120,121を開け、ガス導入管113よりSi
4ガス5sccm、ガス導入管114よりSiF4ガス
55sccm、ガス導入管115よりH2ガス50sc
cmをチャンバー内に導入した。次に圧力コントローラ
ー130により、チャンバー内の圧力を65Paになる
ように設定した。
【0191】この状態で、VHF電源を発振させ、カソ
ードとアノード間に放電を生起した。放電電力は3.5
W/cm2で行なった。この状態を10分間続けた。
【0192】の工程 次に放電は切らずにH2ガスの流量を徐々に110sc
cmに上げ、その後この状態を20分間続けた。その後
放電を切り、ガスの導入を中止した。この状態でエリプ
ソメトリーの測定をおこなったところ、の工程後より
鋭いピークを持った結晶質の信号が観察された。また結
晶質の相がほとんどであった。
【0193】基板温度を室温近くに冷やしたのち、再び
図1のゲ−ト弁43を開け、垂直方向の搬送棒41を挿
入し、基板を搬送棒41に移し、搬送棒41を引いた
後、ゲート弁43を閉じた。次に垂直方向の搬送棒41
から水平方向の搬送棒7に移し変え、ゲ−ト弁3を開
け、搬送棒7をロードロック室1に挿入し、基板をロー
ドロック室の基板装着場所に移した後、搬送棒7を引い
て、ゲート弁3を閉じた。バルブ6を閉じ、ロードロッ
ク室を大気ブレークし、得られた試料を取り出した。試
料1とする。
【0194】結晶の評価 本実施例における結晶粒径の評価としては、断面TEM
像の観察により行なった。各工程ごとの評価、特にの
工程で結晶化した膜が堆積したか否かの確認、の工程
後の金属酸化膜の形成の確認およびその膜厚、の工程
での結晶膜の成長の様子はチャンバー40に取り付けら
れた分光エリプソメトリー装置(不図示)で評価した。
【0195】また結晶の方位の確認はX線回折装置で行
なった。
【0196】確認実験1−1 実施例1−1のの工程を以下のようにおこなった。
【0197】基板108はアノード電極107に取り付
けられている。この状態でチャンバー内を2×10-3
a以下まで排気した。同時に基板温度が350℃になる
ようにヒーターコントローラー112をセットし加熱し
た。
【0198】30分経過後、バルブ125および11
9,120,121を開け、ガス導入管113よりSi
4ガス5sccm、ガス導入管114よりSiF4ガス
55sccm、ガス導入管115よりH2ガス110s
ccmをチャンバー内に導入した。次に圧力コントロー
ラー130により、チャンバー内の圧力を65Paにな
るように設定した。
【0199】この状態で、VHF電源を発振させ、カソ
ードとアノード間に放電を生起した。放電電力は3.5
W/cm2で行なった。この状態を32分間続け、放電
を切った。の工程のみで終えた。参考試料1−1とす
る。
【0200】確認実験1−2 実施例1−1において、、およびの工程を省略
し、の工程およびの工程を行なった後、の工程を
次の条件で、すなわちSiH4ガス5sccm、SiF4
ガス55sccm、H2ガス50sccmの流量条件
で、その他の条件は実施例1−1と同じにし、10分間
の成膜を行ない、試料を作製した。参考試料1−2とす
る。
【0201】確認実験1−3 実施例1−1において、の工程を、確認実験1−1に
記載の条件で、ただし成膜時間を2分とし、成膜をおこ
なった。、、およびの工程を省略し、の工程
のみを行なった後、の工程を次の条件で、すなわちS
iH4ガス5sccm、SiF4ガス55sccm、H2
ガス50sccmの流量条件で、その他の条件は確認実
験1と同じにし、10分間の成膜を行ない、試料を作製
した。参考試料1−3とする。
【0202】確認実験1−4 実施例1−1の、、、の工程を行なった後、
の工程は省略し、の工程を次の条件で、すなわちSi
4ガス5sccm、SiF4ガス110sccm、H2
ガス50sccmの流量条件で、その他の条件は実施例
1−1と同じにし、30分間の成膜を行なった試料を作
製した。参考試料1−4とする。
【0203】構造の評価 得られた試料1−1および参考試料1−1、1−2、1
−3、1−4の構造をラマン分光およびRHEEDで評
価した。ラマン分光の測定結果は試料1、参考試料1−
1,1−3,1−4は結晶質であることを確認した。一
方、参考試料1−2は結晶Siに対応するピークはみら
れなかった。またRHEEDの結果でも回折パターンは
みられなかった。これより非晶質と結論づけられる。
【0204】X線回折の結果は、試料1−1、参考試料
1−1,1−3,1−4のいずれの試料でも(110)
配向のピークが観察された。
【0205】試料1−1および参考試料1−1,1−
2,1−3,1−4の断面を切り出し、断面TEM像を
観察した。
【0206】観察結果の概略図を図5〜9に示す。図5
(試料1−1)、図6(参考試料1−1)、図7(参考
試料1−2)、図8(参考試料1−3)、図9(参考試
料1−4)である。
【0207】図5において、基板501の上にの工程
で堆積した非晶質Si層502、の工程で作製した金
属酸化膜505、,の工程でできたシリサイド領域
506、およびの工程で堆積したSi層507が示
されている。非晶質Si層502の上に金属酸化膜50
5があり、ほぼ50μm間隔で、φ40nm程度のシリ
サイド領域506が形成されていた。このシリサイド領
域から結晶粒が、成長していた。垂直方向への成長と共
に、互いにぶつかるまで水平方向へも成長していた。ぶ
つかった後は水平方向への成長はなく、柱状に垂直方向
に成長する。成長した結晶粒は509であった。
【0208】シリサイドの形成されていない金属酸化膜
の上には、非晶質層508が堆積していた。結晶粒50
9の水平方向への成長と共に減少していた。柱状に成長
した結晶粒の大きさはほぼ20〜40μm程度であっ
た。
【0209】図6において、まずある厚さ(今回の成膜
条件では、20nm)の非晶質層603が存在し、その
後結晶核が発生し、それが垂直方向への成長と共に、互
いにぶつかるまで水平方向へも成長していた。ぶつかっ
た後は水平方向への成長はなく、柱状に垂直方向に成長
していた。成長した結晶粒は604であった。成長した
結晶粒の水平方向の大きさは75−100nmであっ
た。
【0210】図7においては、基板701上に、の工
程で堆積した非晶質Si膜702があり、その上に金属
酸化膜705があった。
【0211】金属酸化膜705の上に堆積した膜708
は非晶質膜であった。
【0212】図8において、まずある厚さ(今回の成膜
条件では、20nm)の非晶質層803が存在し、その
後結晶核が発生し、それが垂直方向への成長と共に、互
いにぶつかるまで水平方向へも成長していた。ぶつかっ
た後は水平方向への成長はなく、柱状に垂直方向に成長
していた。成長した結晶粒は804であった。成長した
結晶粒の水平方向の大きさは75−100nmであっ
た。柱状に成長した結晶粒の構造に途中著しい変化はみ
られなかった。すなわち参考試料1−1と1−3との構
造はほぼ同じであった。
【0213】図9において、金属酸化膜905までの構
造は、図5の実施例1−1の試料1−1とほぼ同じで、
金属酸化膜中のシリサイド領域906の大きさ、間隔も
ほぼおなじであった。ただ金属酸化膜上のSi膜907
の構造は試料1−1とは異なっていた。すなわちSi膜
907中の非晶質層908の厚みは30nm程度で、そ
の厚さを超えると結晶粒910が多数生じ、垂直方向お
よびとなりの結晶粒とぶつかるまでは水平方向の成長が
みられた。その存在が金属酸化膜の穴を通って成長して
いる結晶粒909の水平方向への成長を妨げているよう
で、結晶粒909は余り大きくならず、水平方向の結晶
粒径は0.5−5μm程度にとどまっている。結晶表面
には金属酸化膜のシリサイドから成長している結晶粒9
09と金属酸化膜905上のSi層907中で発生した
結晶粒910が混在しており、水平方向の結晶粒径は
0.05−5μmと分布していた。
【0214】(実施例1−2)基板にステンレスを用
い、実施例1−1と同じ工程、同じ条件で多結晶Si膜
を成膜した。得られた試料を試料1−2とし、ラマン分
光法測定を行なった。520cm-1に鋭いピークを持つ
結晶膜であることがわかった。X線回折の結果は、(1
10)配向のピークが観察された。この試料の断面TE
M像を観察したところ、図5に示すような構造をしてお
り、結晶粒径は20−40μm程度であった。
【0215】(実施例1−3)基板にアルミナセラミッ
クを用い、実施例1−1と同じ工程、同じ条件で多結晶
Si膜を成膜した。得られた試料を試料1−3とし、ラ
マン分光法測定を行なった。520cm-1に鋭いピーク
を持つ結晶膜であることがわかった。X線回折の結果
は、(110)配向のピークが観察された。この試料の
断面TEM像を観察したところ、図5に示すような構造
をしており、結晶粒径は20−40μm程度であった。
【0216】(実施例1−4)実施例1−1において、
の工程でターゲットとして、TiO2を用いた。また
高周波電力のパワーを7.5W/cm2とした。他は実
施例1と同じ条件で行なった。その結果、図5に示すよ
うな粒径20−40μmの多結晶Si薄膜を作製でき
た。
【0217】(実施例1−5)実施例1−1において、
の工程でターゲットとして、Ta25を用いた。また
高周波電力のパワーを25W/cm2とした。他は実施
例1−1と同じ条件で行なった。その結果、図5に示す
ような粒径20−40μmの多結晶Si薄膜を作製でき
た。 (実施例1−6)実施例1−1において、の工程でタ
ーゲットとして、WO3を用いた。また高周波電力のパ
ワーを13W/cm2とした。他は実施例1−1と同じ
条件で行なった。その結果、図5に示すような粒径20
−40μmの多結晶Si薄膜を作製できた。
【0218】(実施例1−7)実施例1−1において、
の工程でターゲットとして、MoO2を用いた。また
高周波電力のパワーを28W/cm2とした。他は実施
例1―1と同じ条件で行なった。その結果、図5に示す
ような粒径20−40μmの多結晶Si薄膜を作製でき
た。
【0219】(実施例1−8)実施例1−1において、
の工程でターゲットとして、Tiを用い、O2ガスの
流量を50sccm、Arガスの導入を行なわなかっ
た。また高周波電力のパワーを8W/cm2とした。他
は実施例1―1と同じ条件で行なった。その結果、図1
に示すような粒径20−40μmの多結晶Si薄膜を作
製できた。 (実施例2−1) ’の工程 石英ガラス基板を図1のロードロック室1にいれ、十分
排気した後、ゲート弁3を開け、水平の搬送棒7に取り
付け、搬送チャンバー2のチャンバー10の直前の位置
に移動した。ゲート弁3を閉じた。水平の搬送棒7から
垂直の搬送棒11に移し変えた後、ゲート弁13を開
け、チャンバー10に挿入した。チャンバー10のアノ
ード電極上に設置した後、搬送棒11を引いて搬送チャ
ンバー2に戻した後、ゲート弁13を閉じた。
【0220】以下’の工程は図10にもとづいて説明
する。
【0221】基板2208は支持体2209に取り付け
られている。この状態でチャンバー内を2×10-4Pa
以下まで排気した。基板温度は室温のままで放置した。
【0222】坩堝2203にNiの粒状の塊を充填し
た。電子ビーム発生源2205の加速電圧を9.2kV
とし、ビーム電流は、0から50mAまで徐々に増加し
た。途中Niの塊は溶融した。5分経過後、シャッター
を開き、基板2208上に成膜を開始した。成膜速度は
0.03nm/sになるようにビーム電流をコントロー
ルした。膜厚が20nmになったところで、シャッター
を閉じ、ビーム電流を0に、加速電圧を0にした。
【0223】電子ビーム発生源が十分冷えた後、再び図
1のゲート弁43を開け、垂直方向の搬送棒41を挿入
し、基板を搬送棒41に移し、搬送棒41を引いた後、
ゲート弁43を閉じた。次に垂直方向の搬送棒41から
水平方向の搬送棒7に移し変え、それをチャンバー20
の直前の位置に移動した。
【0224】’の工程 水平の搬送棒7から垂直の搬送棒21に移し変えた後、
ゲート弁23を開け、チャンバー20に挿入した。チャ
ンバー20の加熱用の基板ホルダー207に設置した
後、搬送棒11を引いて搬送チャンバー2に戻した後、
ゲート弁13を閉じた。
【0225】以下’の工程は図11にもとづいて説明
する。
【0226】基板2308は加熱用の基板ホルダー23
07に取り付けられている。この状態でチャンバー内を
1×10-2Pa以下まで排気した。基板温度は室温で行
なった。
【0227】ターゲット2331にはSiO2を用い
た。
【0228】次にバルブ2319、2320および23
25を開け、ガス導入管2313より、マスフローコン
トローラー2315の制御で、10sccmのArガス
を、ガス導入管2314より、マスフローコントローラ
ー2316の制御で、10sccmのO2ガスをチャン
バー内に導入した。チャンバー内の圧力を130Paに
なるよう圧力コントローラー2330で調整した。この
状態で、カソード電極2302とアノード電極2307
との間に13.56MHzの高周波電力を印加した。電
力密度は8.5W/cm2であった。電圧印加時間は2
分間行なった。
【0229】放電停止かつ、ガスの導入を止めた後、再
び図1のゲート弁23を開け、垂直方向の搬送棒21を
挿入し、基板を搬送棒21に移し、搬送棒21を引いた
後、ゲート弁23を閉じた。次に垂直方向の搬送棒21
から水平方向の搬送棒7に移し変え、それをチャンバー
40の直前の位置に移動した。
【0230】次に垂直方向の搬送棒41に基板を移し変
えた後、ゲート弁43を開け、チャンバー40に挿入し
た。チャンバー40のアノード電極上に設置した後、搬
送棒41を引いて搬送チャンバー2に戻した後、ゲート
弁43を閉じた。チャンバー40には分光エリプソメト
リーの装置が取り付けられており、アノード電極上にセ
ットされた試料の光学的性質が測定される。既測定のデ
ータを用いたシュミレーション結果と比較することによ
り、金属酸化膜の形成およびその膜厚が推定できる。測
定の結果、Ni膜の上に、SiO2膜が厚さ7nm形成
されていることがわかった。
【0231】再び図1のゲート弁43を開け、垂直方向
の搬送棒41を挿入し、基板を搬送棒41に移し、搬送
棒41を引いた後、ゲート弁43を閉じた。次に垂直方
向の搬送棒41から水平方向の搬送棒7に移し変え、そ
れをチャンバー30の直前の位置に移動した。
【0232】’の工程 水平の搬送棒7から垂直の搬送棒31に移し変えた後、
ゲート弁33を開け、チャンバー30に挿入した。チャ
ンバー30の基板ホルダー307に設置した後、搬送棒
31を引いて搬送チャンバー2に戻した後、ゲート弁3
3を閉じた。
【0233】以下’の工程は図12にもとづいて説明
する。
【0234】基板2408はアノード電極2407に取
り付けられている。この状態でチャンバー内を2×10
-3Pa以下まで排気した。基板温度は700℃になるよ
うにヒーターコントローラー2412をセットし加熱し
た。
【0235】30分経過後、バルブ2425および24
20を開け、ガス導入管2414よりH2ガス150s
ccmをチャンバー内に導入した。次に圧力コントロー
ラー2430により、チャンバー内の圧力を25Paに
なるように設定した。
【0236】この状態で、VHF電源を発振させ、カソ
ード2402と、アノード電極2407との間に電力を
印加した。放電はカソード電極2402上の針状電極2
431とアノード電極2407上の基板2408との間
に極めて強い放電が起きた。投入電力密度は、15W/
cm2であった。この状態を6分間続け、放電を切っ
た。
【0237】’の工程 H2の導入はそのままで、30分間基板温度を700℃
に保持した。
【0238】その後H2の導入を中止し、基板温度を室
温近傍まで下げ、再び図1のゲート弁33を開け、垂直
方向の搬送棒31を挿入し、基板を搬送棒31に移し、
搬送棒31を引いた後、ゲート弁43を閉じた。次に垂
直方向の搬送棒31から水平方向の搬送棒7に移し変
え、それをチャンバー40の直前の位置に移動した。
【0239】’の工程 水平の搬送棒7から垂直の搬送棒41に移し変えた後、
ゲート弁43を開け、チャンバー40に挿入した。チャ
ンバー40のアノード電極上に設置した後、搬送棒41
を引いて搬送チャンバー2に戻した後、ゲート弁43を
閉じた。チャンバー40の構造は図13に示す。以下図
13にもとづいて説明する。
【0240】基板108はアノード電極107に取り付
けられている。この状態でチャンバー内を2×10-3
a以下まで排気した。同時に基板温度が350℃になる
ようにヒーターコントローラー112をセットし加熱し
た。
【0241】30分経過後、バルブ125および11
9、120、121を開け、ガス導入管113よりSi
4ガス5sccm、ガス導入管114よりSiF4ガス
55sccm、ガス導入管115よりH2ガス50sc
cmをチャンバー内に導入した。次に圧力コントローラ
ー130により、チャンバー内の圧力を65Paになる
ように設定した。
【0242】この状態で、VHF電源を発振させ、カソ
ードとアノード間に放電を生起した。放電電力は3.5
W/cm2で行なった。この状態を15分間続けた。
【0243】’の工程 次に放電は切らずにH2ガスの流量を徐々に110sc
cmに上げ、その後この状態を20分間続けた。その後
放電を切り、ガスの導入を中止した。この状態でエリプ
ソメトリーの測定を行なったところ、鋭いピークを持っ
た結晶質の信号が観察された。また結晶質の相がほとん
どであった。
【0244】基板温度を室温近くに冷やしたのち、再び
図1のゲート弁43を開け、垂直方向の搬送棒41を挿
入し、基板を搬送棒41に移し、搬送棒41を引いた
後、ゲート弁43を閉じた。次に垂直方向の搬送棒41
から水平方向の搬送棒7に移し変え、ゲート弁3を開
け、搬送棒7をロードロック室1に挿入し、基板をロー
ドロック室の基板装着場所に移した後、搬送棒7を引い
て、ゲート弁3を閉じた。バルブ6を閉じ、ロードロッ
ク室を大気ブレークし、得られた試料を取り出した。試
料2−1とする。
【0245】’および’の工程において、装置は、
図10と同じ構造の装置を用いた。また’の工程で用
いた装置を用いても良い。
【0246】結晶の評価 本発明における結晶粒径の評価としては、断面TEM像
の観察により行なった。
【0247】確認実験2−1 実施例2−1のの工程を行なった後、この基板をチャ
ンバー40に挿入した。
【0248】基板108はアノード電極107に取り付
けられている。この状態でチャンバー内を2×10-3
a以下まで排気した。同時に基板温度が200℃になる
ようにヒーターコントローラー112をセットし加熱し
た。
【0249】30分経過後、バルブ125および119
を開け、ガス導入管113よりSiH4ガス50scc
mをチャンバー内に導入した。次に圧力コントローラー
130により、チャンバー内の圧力を15Paになるよ
うに設定した。
【0250】この状態で、VHF電源を発振させ、カソ
ードとアノード間に放電を生起した。放電電力は0.2
W/cm2で行なった。この状態を2分間続け、放電を
切った。次にバルブ115を閉じ、SiH4ガスの流入
を止め、バルブ121を開け、H2ガスを110scc
m導入した。チャンバー内の圧力は65Paになるよう
に調整した。基板温度を700℃に設定し、30分放置
した。
【0251】その後、実施例2−1の’および’の
工程の成膜を行なった。参考試料2−1とする。
【0252】確認実験2−2 実施例2−1において、’、’および’の工程を
省略し、’の工程および’の工程を行なった後、
’の工程を次の条件で、すなわちSiH4ガス5sc
cm、SiF4ガス55sccm、H2ガス50sccm
の流量条件で、その他の条件は実施例2−1と同じに
し、15分間の成膜を行ない、試料を作製した。参考試
料2−2とする。
【0253】確認実験2−3 実施例2−1の’、’、’、’の工程を行なっ
た後、’の工程は省略し、’の工程を次の条件で、
すなわちSiH4ガス5sccm、SiF4ガス110s
ccm、H2ガス50sccmの流量条件で、その他の
条件は実施例1と同じにし、30分間の成膜を行なった
試料を作製した。参考試料2−3とする。
【0254】構造の評価 得られた試料2−1および参考試料2−1、2−2、2
−3の構造をラマン分光およびRHEEDで評価した。
ラマン分光の測定結果は試料1、参考試料2−1、2−
3は結晶質であることを確認した。
【0255】一方、参考試料2−2は結晶Siに対応す
るピークはみられなかった。またRHEEDの結果でも
回折パターンはみられなかった。これより非晶質と結論
づけられる。
【0256】X線回折の結果は、試料2−1、参考試料
2−1、2−3のいずれの試料でも(110)配向のピ
ークが観察された。
【0257】試料2−1および参考試料2−1、2−
2、2−3の断面を切り出し、断面TEM像を観察し
た。
【0258】観察結果の概略図を図14から17に示
す。図14(試料2−1)、図15(参考試料2−
1)、図16(参考試料2−2)、図17(参考試料2
−3)である。
【0259】図14において、基板2501の上に’
の工程で堆積したNi層2502、’の工程で作製し
たSiO2膜2505、’、’の工程でできたシリ
サイド領域2506、’および’の工程で堆積した
Si層2507が示されている。Ni層2502の上に
SiO2膜2505があり、ほぼ50μm間隔で、φ4
0nm程度のシリサイド領域2506が形成されてい
た。このシリサイド領域から結晶粒が、成長していた。
垂直方向への成長と共に、互いにぶつかるまで水平方向
へも成長していた。ぶつかった後は水平方向への成長は
なく、柱状に垂直方向に成長する。成長した結晶粒は2
509であった。
【0260】シリサイドの形成されていない金属酸化膜
の上には、非晶質層2508が堆積していた。結晶粒2
509の水平方向への成長と共に減少していた。柱状に
成長した結晶粒の大きさはほぼ20から40μm程度で
あった。
【0261】図15において、基板の上に均一にシリサ
イド層2603が形成されていた。その上に多数の結晶
核が発生し、それが垂直方向へ互いに接触しながら成長
していた。水平方向への著しい成長はなく、柱状に垂直
方向に成長していた。成長した結晶粒は2604であっ
た。成長した結晶粒の水平方向の大きさは2260から
400nmであった。
【0262】図16においては、基板2701上に、
’の工程で堆積したNi膜2702があり、その上に
SiO2膜2705がある。
【0263】SiO2膜2705の上に堆積した膜27
08は非晶質膜であった。
【0264】図17において、SiO2膜2905まで
の構造は、図14の実施例2−1の試料2−1とほぼ同
じで、SiO2膜のシリサイド領域2906の大きさ、
間隔もほぼ同じであった。ただSiO2膜上のSi膜2
907の構造は試料2−1とは異なっていた。すなわち
Si膜2907中の非晶質層2908の厚みは30nm
程度で、その厚さを超えると結晶粒2910が多数生
じ、垂直方向およびとなりの結晶粒とぶつかるまでは水
平方向の成長がみられた。その存在がシリサイド領域か
ら成長している結晶粒2909の水平方向への成長を妨
げているようで、結晶粒2909は余り大きくならず、
水平方向の結晶粒径は0.5から5μm程度にとどまっ
ている。結晶表面にはSiO2膜中のシリサイドから成長
している結晶粒2909とSiO2膜2905上のSi層
2907中で発生した結晶粒2910が混在しており、
水平方向の結晶粒径は0.05から5μmと分布してい
た。
【0265】(実施例2−2)基板にステンレスを用
い、実施例2−1と同じ工程、同じ条件で多結晶Si膜
を成膜した。得られた試料を試料2−2とし、ラマン分
光法測定を行なった。520cm-1に鋭いピークを持つ
結晶膜であることがわかった。X繰回折の結果は、(1
10)配向のピークが観察された。この試料の断面TE
M像を観察したところ、図14に示すような構造をして
おり、結晶粒径は20から40μm程度であった。
【0266】(実施例2−3)基板にアルナナセラミッ
クを用い、実施例2−1と同じ工程、同じ条件で多結晶
Si膜を成膜した。得られた試料を試料2−3とし、ラ
マン分光法測定を行なった。520cm-1に鋭いピーク
を持つ結晶膜であることがわかった。X繰回折の結果
は、(110)配向のピークが観察された。
【0267】この試料の断面TEM像を観察したとこ
ろ、図14に示すような構造をしており、結晶粒径は2
0から40μm程度であった。
【0268】(実施例2−4)実施例2−1において、
’の工程で蒸着物として、Tiを用いた。また電子ビ
ーム電流は17mAとした。他は実施例2−1とじ条件
で行なった。その結果、図14に示すような粒径20か
ら40μmの多結晶Si薄膜を作製できた。
【0269】(実施例2−5)実施例2−1において、
’の工程で蒸着物として、Taを用いた。また電子ビ
ーム電流は10mAとした。他は実施例2−1と同じ条
件で行なった。その結果、図14に示すような粒径20
から40μmの多結晶Si薄膜を作製できた。
【0270】(実施例2−6)実施例2−1において、
’の工程で蒸着物として、Wを用いた。また電子ビー
ム電流は8mAとした。他は実施例2−1と同じ条件で
行なった。その結果図14に示すような粒径20から4
0μmの多結晶Si薄膜を作製できた。
【0271】(実施例2−7)実施例2−1において、
’の工程で蒸着物として、Moを用いた。また電子ビ
ーム電流は10mAとした。その結果、図14に示すよ
うな粒径20から40μmの多結晶Si薄膜を作製でき
た。
【0272】
【発明の効果】本発明の多結晶Si薄膜の堆積法によれ
ば、安価な基板上に大粒径の結晶質Si膜を作製するこ
とが可能になる。
【0273】の工程を、針状電極を用いた水素プラズ
マ放電により行う場合には、フォトリソグラフィのよう
な複雑な工程を用いることなく、選択的に金属酸化膜を
還元できる。
【0274】シリサイドを形成する金属としてNi,
W,Ta,Ti,Moを用いる場合には、特に低温で容
易にシリサイドが形成される。
【0275】の工程において、成膜と、膜表面に対し
てHラジカルによる処理とを繰り返し行う場合には、よ
り一層粒径の大きな良質の多結晶Si薄膜を作成するこ
とが可能となる。
【0276】本発明の多結晶Si薄膜は、5μm以上の
結晶粒径を持ち、垂直方向に粒界が存在せず、バルクの
多結晶Siに比べ遜色のない特性を有している。
【0277】本発明の光起電力素子は、短絡電流が大き
く、変換効率が高い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に用いられる装置例の概略図である。
【図2】本発明のおよびならびにの工程で用いら
れる装置の一例である。
【図3】本発明のの工程で用いられる装置の一例であ
る。
【図4】本発明のおよびの工程で用いられる装置の
一例である。
【図5】実施例1−1で作製した試料1−1の断面TE
M像の概念図である。
【図6】確認実験1−1で作製した参考試料1−1の断
面TEM像の概念図である。
【図7】確認実験1−2で作製した参考試料1−2の断
面TEM像の概念図である。
【図8】確認実験1−3で作製した参考試料1−3断面
TEM像の概念図である。
【図9】確認実験1−4で作製した参考試料1−4の断
面TEM像の概念図である。
【図10】本発明の’および’ならびに’の工程
で用いられる装置の一例である。
【図11】本発明の’の工程で用いられる装置の一例
である。
【図12】本発明の’および’の工程で用いられる
装置の一例である。
【図13】実施例2−1で作製した試料2−1の断面T
EM像の概念図である。
【図14】確認実験2−1で作製した参考試料2−1の
断面TEM像の概念図である。
【図15】確認実験2−2で作製した参考試料2−2の
断面TEM像の概念図である。
【図16】確認実験2−3で作製した参考試料2−3断
面TEM像の概念図である。
【図17】確認実験2−4で作製した参考試料2−4の
断面TEM像の概念図である。
【符号の説明】
1 ロードロック室 2 搬送チャンバー 3 ゲート弁 4 排気装置 5 排気管 6 バルブ 7 水平方向の搬送棒 10 チャンバー 11 垂直方向の搬送棒 12 チャンバー連結管 13 ゲート弁 14 排気装置 15 排気管 16 自動バタフライ弁 20 チャンバー 21 垂直方向の搬送棒 22 チャンバー連結管 23 ゲート弁 24 排気装置 25 排気管 26 自動バタフライ弁 30 チャンバー 31 垂直方向の搬送 32 チャンバー連結管 33 ゲート弁 34 排気装置 35 排気管 36 自動バタフライ弁 40 チャンバー 41 垂直方向の搬送 42 チャンバー連結管 43 ゲート弁 44 排気装置 45 排気管 46 自動バタフライ弁 101、201 成膜用の真空チャンバー 102、202 プラズマグロー放電用のカソード電極 103、203 絶縁リング 104、204 マッチングボックス 105、205 高周波電源 106、206 シールド筒 107、207 アノード電極 108、208 基板 109、209 ヒーターブロック 110、210 ヒーター 111、211 熱電対 112、212 温度コントローラー 113、114、115、213、214、215 ガ
ス導入管 116、117、118、216、217、218 流
量コントローラー 119、120、121、219、220、212 バ
ルブ 122、123、124、222、223、224 ガ
ス管 125、225 バルブ 126、226 噴出し口 127、227 真空圧力計 128、228 排気管 129、229 自動バタフライ弁 130、230 圧力コントローラー 231 ターゲット 301 H2プラズマ照射用の真空チャンバー 302 プラズマグロー放電用のカソード電極 303 絶縁リング 304 マッチングボックス 305 VHF電源 306 シールド筒 307 アノード電極 308 基板 309 ヒーターブロック 310 ヒーター 311 熱電対 312 温度コントローラー 314 水素ガスの導入管 316 流量コントローラー 320 バルブ 323 ガス管 325 バルブ 326 噴出し口 327 真空圧力計 328 排気管 329 自動バタフライ弁 330 圧力コントローラー 331 針状電極 501,601,701,801,901 基板 502,702,902 の工程で堆積した非晶質S
i層 505,705,905,1005 の工程で作製し
た金属酸化膜 506,906,1006 およびの工程でできた
シリサイド領域 507,907 およびの工程で堆積したSi層 508,708,908 非晶質Si層 509,909 結晶粒
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4K030 AA06 AA17 BA29 BA30 BB03 CA02 CA05 CA06 DA08 FA03 FA10 LA16 5F045 AA08 AA19 AB03 AB04 AB31 AB32 AC01 AC02 AC03 AC05 AD05 AD06 AD07 AD08 AD09 AE17 AE19 AE21 AF07 AF10 BB18 CA13 HA24 HA25 5F051 AA03 AA05 CB04 CB15 CB29 5F052 AA11 AA17 DA02 DB01 DB03 EA11 EA13 GA02 JA09 KA05

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 多結晶Si薄膜の堆積法において、少な
    くとも非晶質Si薄膜を基板上に堆積する工程と該
    非晶質Si薄膜表面に金属酸化膜を形成する工程と該
    金属酸化膜を部分的に還元する工程と還元された金属
    と非晶質Siとによりシリサイドを形成する工程と該
    シリサイドを核として結晶Siを成長させる工程とを含
    むことを特徴とする多結晶Si薄膜の堆積法。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記結晶Siを成長
    させる条件は、金属酸化膜が残存する部分には非晶質S
    iが堆積する条件であることを特徴とする多結晶Si薄
    膜の堆積法。
  3. 【請求項3】 請求項1において、工程の後にさらに
    多結晶Siを成長させる工程を有することを特徴とす
    る多結晶Si薄膜の堆積法。
  4. 【請求項4】請求項1において、の工程を、針状電極
    を用いた水素プラズマ放電によることを特徴とする多結
    晶Si薄膜の堆積法。
  5. 【請求項5】請求項1において、シリサイドはNiシリ
    サイドであることを特徴とする多結晶Si薄膜の堆積
    法。
  6. 【請求項6】請求項1において、シリサイドはTiシリ
    サイドであることを特徴とする多結晶Si薄膜の堆積
    法。
  7. 【請求項7】請求項1において、シリサイドはWシリサ
    イドであることを特徴とする多結晶Si薄膜の堆積法。
  8. 【請求項8】請求項1において、シリサイドはTaシリ
    サイドであることを特徴とする多結晶Si薄膜の堆積
    法。
  9. 【請求項9】請求項1において、シリサイドはMoシリ
    サイドであることを特徴とする多結晶Si薄膜の堆積
    法。
  10. 【請求項10】 多結晶Si薄膜の堆積法において、少
    なくとも’シリコンと反応し、シリサイドを形成する
    金属膜を形成する工程と’金属膜表面にSiO2膜を
    形成する工程と’該SiO2膜を部分的に還元する工
    程と’金属と還元されたSiとによりシリサイドを形
    成する工程と’シリサイド形成部分を核として結晶S
    iを成長させる工程を含むことを特徴とする多結晶Si
    薄膜の堆積法。
  11. 【請求項11】 請求項10において、前記結晶Siを
    成長させる条件は、金属酸化膜が残存する部分には非晶
    質Siが堆積する条件であることを特徴とする多結晶S
    i薄膜の堆積法。
  12. 【請求項12】 請求項10において、工程’の後に
    さらに’多結晶Siを成長させる工程を有することを
    特徴とする多結晶Si薄膜の堆積法。
  13. 【請求項13】 請求項10において、’の工程を、
    針状電極を用いた水素プラズマ放電によることを特徴と
    する多結晶Si薄膜の堆積法。
  14. 【請求項14】 請求項10において、シリサイドはN
    iシリサイドであることを特徴とする多結晶Si薄膜の
    堆積法。
  15. 【請求項15】 請求項10において、シリサイドはT
    iシリサイドであることを特徴とする多結晶Si薄膜の
    堆積法。
  16. 【請求項16】 請求項10において、シリサイドはW
    シリサイドであることを特徴とする多結晶Si薄膜の堆
    積法。
  17. 【請求項17】 請求項10において、シリサイドはT
    aシリサイドであることを特徴とする多結晶Si薄膜の
    堆積法。
  18. 【請求項18】 請求項10において、シリサイドはM
    oシリサイドであることを特徴とする多結晶Si薄膜の
    堆積法。
  19. 【請求項19】 請求項1ないし18のいずれか1項記
    載の堆積法により形成された多結晶Si薄膜。
  20. 【請求項20】 請求項19記載の多結晶Si薄膜を用
    いたことを特徴とする光起電力素子。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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