JP2002268600A - 階調表示方法、表示コントローラ、及び表示装置 - Google Patents

階調表示方法、表示コントローラ、及び表示装置

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JP2002268600A
JP2002268600A JP2001069774A JP2001069774A JP2002268600A JP 2002268600 A JP2002268600 A JP 2002268600A JP 2001069774 A JP2001069774 A JP 2001069774A JP 2001069774 A JP2001069774 A JP 2001069774A JP 2002268600 A JP2002268600 A JP 2002268600A
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Kazuya Miyagaki
一也 宮垣
Keishin Aisaka
敬信 逢坂
Yasuyuki Takiguchi
康之 滝口
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 表示画像の内容に適した階調表示を実現する
ことで、低コストと階調表示による視認性を確保する。 【解決手段】 表示装置の階調表示において、同一画面
内に異なる2種類以上の階調データの上限をもつ画像を
表示可能とする。例えば、図示する画面構成において、
範囲11,12は、それぞれ異なる階調数(例えば範囲
11を64階調、範囲12を256階調)で表示を行う
ようにする。これにより、必要な部分にのみ高階調表示
を行うことができ、製品の低コスト化を実現できる。ま
た入力階調信号の階調数より画素が表示可能な階調数が
低い場合等において、個々の画素それぞれにおける画素
単独による階調表示と、複数の画素を1単位として該1
単位ごとの階調表示及び/または同一画素について複数
のフレームを1単位とする階調表示とを使用することに
より、表示内容に対応した階調表示を行うことができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、階調表示方法、表
示コントローラ、及び表示装置に関し、プロジェクタ
や、ファインダ形式のディスプレイに応用可能な階調表
示技術に関する。
【0002】
【従来の技術】表示装置は、一般に画面全体で同じ階調
数(表示可能な階調数の最大値)を表示する。CRTの
ように電子線の強度で画素毎にアナログ的な階調表示を
実現するものでは、装置側には階調数の制限はなく、制
限があるとすればソフトウエア側に存在することにな
る。現在、急速に低価格化と普及が進んでいる液晶を使
用した表示装置でも、階調表示は画面全体で同じ階調数
で表示される。高階調表示について、アナログ及びデジ
タル信号による階調方法に伴う問題点をそれぞれ以下に
示す。
【0003】(アナログ信号(電圧等)よる階調表示の
場合)直視型表示装置に使用されているTFT駆動によ
るTN液晶の階調表示が相当する。階調数を制限するの
は駆動ICコストとなる。階調数の増加に従い駆動IC
のコストが高くなる。特に近年の大容量化により駆動I
Cコストの全体に占める割合は高い。
【0004】(デジタル信号(パルス幅等)による階調
表示の場合)フロント、リアプロジェクタ等のライトバ
ルブに使用されるスイッチング速度が高い強誘電性液
晶、DMD(TI社製品のデジタル・マイクロミラー・
デバイスで、データに応じて角度を変化させる微細な鏡
を高集積化した空間光変調素子)等で使用される。階調
数を制限するのは光利用効率である。特に単純なパルス
幅階調では、階調を表示するためのサブフィールド毎に
ON/OFFを切り替える期間は光を有効に利用できな
いため、階調数が増加することによるON/OFF回数
の増加は、光の利用効率を低下させる。
【0005】特開平7−212686号公報では、空間
光変調素子のパルス幅変調(PWM)と光源の光強度変
調を組み合わせたものを開示している。この方法によ
り、光源をLVと同時に変調することで、高い階調ヘの
対応を可能としている。また、“Osamu Akim
oto et al,Hight−resolutio
n FLC Microdisplay”,Proje
ctionDisplay2000.Vol.3954
(2000)pp.104−110では、フレームの初
期の一部には光源変調を行い、大部分をPWMで変調を
行う駆動方法を開示している。この方法では、光源を単
純に変調することに対する光利用効率の低下に対し、大
部分をPWMで変調することで、光利用効率の向上を図
っている。
【0006】これら従来技術では、階調性を確保するこ
とは可能だが、2値表示を行うこれらLVでは、大画面
化にともなって、高い階調性を実現するために周辺回路
に高速動作が要求される。今後ますます、解像度が増加
することが予想されているが、これら従来技術では表示
パネルを分割し、別々に駆動する分割駆動等が必要とな
る。しかしながらこの方法では、分割した枚数だけ周辺
部品コストの増加が生じる。特に高速動作を行う部品コ
ストは高い。
【0007】もう一方の解決策としては、階調数を低下
させることがあげられる。しかしながら、この方法では
コストの増加を抑えることは可能だが、画質の面で極端
な品質低下を起こす。以上のようにこれら高解像度化と
階調表示についての問題点に対し、従来技術では解決策
を提示していない。
【0008】一般には、画面全体に表示可能な階調数を
表示装置内で一律に設定している。通常、表示装置に入
力される画像データは、階調情報を含んでおり、1画素
あたりのデータ数(有効なデータ数)が表示する階調数
により決まっている。表1にデータ数による階調数と表
示色を示す。
【0009】
【表1】
【0010】一般に階調表示をおこなう駆動IC、周辺
回路等は、階調数が増加することでコストが増加する。
しかし、低コストで製品を作製するために低い階調数で
製品を作製すると、高い階調数が必要な用途には対応で
きない。
【0011】表示については、文字情報の閲覧や文書を
作成する場合、画面の大部分は低い階調数で表示が可能
であるが、一部にでも多階調を必要とする画像を表示す
ることを考えると、全画面を高い階調数に対応させる必
要があり、日常使用しない機能のために製品コストが高
くなっている。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上述のごと
き実情に鑑みてなされたもので、請求項1乃至25の発
明は、表示画像の内容に適した階調表示を実現すること
で、低コストと階調表示による視認性を確保することを
目的とするものである。
【0013】請求項2,14の発明は、駆動ICにより
階調表示数を規定した表示を実現することにより、文字
情報等の階調数が少ない情報と、画像等階調数が多い情
報とを同時に表示できる階調表示を低コストで実現する
ことを目的とするものである。
【0014】請求項3,15の発明は、同一駆動ICを
使用して、複数画素を使用することにより素子単体が表
示可能な階調数以上の階調表示を実現し、これにより表
示内容に対応した階調表示を低コストで実現することを
目的とするものである。
【0015】請求項4,5,16,17の発明は、表示
を実現するための1枚の画像をフレームとして、同一駆
動ICを使用して、複数のフレームにわたる表示を使用
して素子単体が1フレーム内に表示可能な階調数以上の
階調表示を実現し、これにより表示内容に対応した階調
表示を低コストで実現することを目的とするものであ
る。
【0016】請求項6,18の発明は、複数画素を使用
する階調方法で、少なくとも単位を構成する画素数また
は、組み合わせる画素、あるいは単位数と組み合わせる
画素を同時に変えることで解像度の低下感を低減するこ
とを目的とするものである。
【0017】請求項7,19の発明は、複数画素を使用
する階調方法で、限定した範囲を階調制御から除外する
ことで、画質の改善を行うことを目的とするものであ
る。
【0018】請求項8,20の発明は、少なくとも高い
階調から一定範囲または低い階調からの一定範囲を、階
調表示のための階調制御から除外することで、文字、罫
線と画像が混在した表示でも、文字、罫線の境界が不明
瞭になることを避けることを目的とするものである。
【0019】請求項9,21の発明は、階調制御を除外
する階調範囲を使用者が設定可能な機能を実現すること
により、境界を維持したい対象(文字、罫線等)に中間
調の使用を可能とすることを目的とするものである。
【0020】請求項10,22の発明は、画素分割と動
作期間を変調することで、文字情報等の階調数が少ない
情報と、画像等階調数が多い情報とを同時に表示できる
階調表示方法を低コストで実現することを目的とするも
のである。
【0021】請求項11,23の発明は、文字、罫線、
図、グラフ等の表示において必要十分条件と考えられる
64階調と、自然画等において必要十分条件と考えられ
る256階調を低コストで実現することを目的とするも
のである。
【0022】請求項12,24の発明は、必要な場所に
階調数の異なる表示を実現することで、低コストで視認
性の高い階調表示を提供することを目的とするものであ
る。
【0023】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、入力
階調信号に応じて表示手段における階調表示を行うため
の階調表示方法において、階調表示可能な階調データの
最大階調数が異なる2種類以上の部分を1表示画面に設
定することを特徴としたものである。
【0024】請求項2の発明は、請求項1の発明におい
て、前記最大階調数が異なる各部分の該最大階調数は、
前記表示手段における階調表示を行うための駆動ICに
よって規定されることを特徴としたものである。
【0025】請求項3の発明は、請求項1の発明におい
て、個々の画素それぞれについて画素単独で階調表示を
行う個別画素階調表示と、複数の画素を1単位として該
1単位ごとに階調表示を行う面積階調表示とを使用する
ことを特徴としたものである。
【0026】請求項4の発明は、請求項1の発明におい
て、個々の画素それぞれについて画素単独で階調表示を
行う個別画素階調表示と、同一画素について複数フレー
ム分の該同一画素を1単位として該1単位ごとに階調表
示を行う個別画素/フレーム階調表示とを使用すること
を特徴としたものである。
【0027】請求項5の発明は、請求項1の発明におい
て、個々の画素それぞれについて画素単独で階調表示を
行う個別画素階調表示と、複数の画素について複数のフ
レーム分の該複数の画素を1単位として該1単位ごとに
階調表示を行う面積/フレーム階調表示とを使用するこ
とを特徴としたものである。
【0028】請求項6の発明は、請求項3または5の発
明において、階調を表示するための複数の画素からなる
前記1単位の画素数及び構成画素の組み合わせを、1ま
たは複数フレーム毎に変更することを特徴としたもので
ある。
【0029】請求項7の発明は、請求項1,3ないし6
のいずれか1の発明において、特定の範囲の入力階調信
号は、階調を表示するための階調制御の対象とする画素
として使用しないことを特徴としたものである。
【0030】請求項8の発明は、請求項7の発明におい
て、入力階調信号の最も高い階調を含む特定の範囲の階
調信号と、該入力階調信号の最も低い階調を含む特定の
範囲の階調信号とを、階調を表示するための階調制御の
対象とする画素として使用しないことを特徴としたもの
である。
【0031】請求項9の発明は、請求項7または8の発
明において、前記階調を表示するための階調制御の対象
とする画素として使用しない階調の範囲は、使用者が設
定可能であることを特徴としたものである。
【0032】請求項10の発明は、請求項1の発明にお
いて、1画素を複数の画素に分割し、該分割したそれぞ
れの領域の動作期間を制御することにより、前記2種類
以上の異なる階調表示を行うことを特徴としたものであ
る。
【0033】請求項11の発明は、請求項10の発明に
おいて、1画素は少なくとも面積比1:8に分割され、
面積比1画素のデューティ比を調整することにより最大
64階調表示と最大256階調表示を実現することを特
徴としたものである。
【0034】請求項12の発明は、請求項1,3ないし
11のいずれか1の発明において、1表示画面に設定さ
れる2種類以上の階調表示を行う範囲は、少なくとも1
種類以上を使用者が任意に設定可能であることを特徴と
したものである。
【0035】請求項13の発明は、入力階調信号に応じ
て表示手段における階調表示を行う機能を有する表示コ
ントローラにおいて、該表示コントローラは、階調表示
可能な階調データの最大階調数が異なる2種類以上の部
分を1表示画面に設定する画面設定手段を有することを
特徴としたものである。
【0036】請求項14の発明は、請求項13の発明に
おいて、前記最大階調数が異なる各部分の該最大階調数
は、前記表示手段における階調表示を行うために備えた
駆動ICによって規定されることを特徴としたものであ
る。
【0037】請求項15の発明は、請求項13の発明に
おいて、個々の画素それぞれについて画素単独で階調表
示を行う個別画素階調表示手段と、複数の画素を1単位
として該1単位ごとに階調表示を行う面積階調表示手段
とを有することを特徴としたものである。
【0038】請求項16の発明は、請求項13の発明に
おいて、個々の画素それぞれについて画素単独で階調表
示を行う個別画素階調表示手段と、同一画素について複
数フレーム分の該同一画素を1単位として該1単位ごと
に階調表示を行う個別画素/フレーム階調表示手段とを
有することを特徴としたものである。
【0039】請求項17の発明は、請求項13の発明に
おいて、個々の画素それぞれについて画素単独で階調表
示を行う個別画素階調表示手段と、複数の画素について
複数のフレーム分の該複数の画素を1単位として該1単
位ごとに階調表示を行う面積/フレーム階調表示手段を
有することを特徴としたものである。
【0040】請求項18の発明は、請求項15または1
7の発明において、階調を表示するための複数の画素か
らなる前記1単位の画素数及び構成画素の組み合わせ
を、1または複数フレーム毎に変更する手段を有するこ
とを特徴としたものである。
【0041】請求項19の発明は、請求項13,15な
いし18のいずれか1の発明において、特定の範囲の入
力階調信号を、階調を表示するための階調制御の対象と
する画素として使用しないように制御する使用画素制御
手段を有することを特徴としたものである。
【0042】請求項20の発明は、請求項19の発明に
おいて、入力階調信号の最も高い階調を含む特定の範囲
の階調信号と、該入力階調信号の最も低い階調を含む特
定の範囲の階調信号とを、階調を表示するための階調制
御の対象とする画素として使用しないように制御する使
用画素制御手段を有することを特徴としたものである。
【0043】請求項21の発明は、請求項19または2
0の発明において、前記使用画素制御手段における前記
階調を表示するための階調制御の対象とする画素として
使用しない階調の範囲を、使用者によって設定可能とし
たことを特徴としたものである。
【0044】請求項22の発明は、請求項13の発明に
おいて、前記画面設定手段は、1画素を複数の画素に分
割し、該分割したそれぞれの領域の動作期間を制御する
ことにより、前記2種類以上の異なる階調表示を行うこ
とを特徴としたものである。
【0045】請求項23の発明は、請求項22の発明に
おいて、前記画面設定手段は、1画素を少なくとも面積
比1:8に分割し、面積比1画素のデューティ比を調整
することにより最大64階調表示と最大256階調表示
を実現することを特徴としたものである。
【0046】請求項24の発明は、請求項13,15な
いし23のいずれか1の発明において、前記画面設定手
段により1表示画面に設定される2種類以上の階調表示
を行う範囲は、少なくとも1種類以上を使用者が任意に
設定可能としたことを特徴としたものである。
【0047】請求項25の発明は、請求項1ないし12
のいずれか1に記載の階調表示方法を実行する手段を有
することを特徴としたものである。
【0048】
【発明の実施の形態】本発明は、表示装置の階調表示に
おいて同一表示画面内に少なくとも異なる2種類以上の
階調データの上限をもつ画像を表示することが可能な階
調表示方法及び装置を提供するものである。ここで、階
調データの上限とは、たとえば64階調表示に対応した
画像では、各階調は0から63までの64階調に分割さ
れており、この画像データには64階調目以上のデータ
は存在しない。これを“階調データの上限”とする。
【0049】階調数が異なる表示の例としては、高い階
調表示を必要とするものには、写真、実写動画、コンピ
ュータグラフィックスによる作画、動画等があげられ
る。一方、低い階調数で視認できる内容としては、ワー
プロ、表計算等の文字情報があげられる。
【0050】(実施例1(請求項1,2に対応))図1
は、本発明に適用する画面構成の一例を説明するための
図である。図1における範囲12は、文字情報等の低い
階調数(一例をあげれば64階調)、範囲11は高い階
調数(一例をあげれば256階調)の表示をおこなった
場合を示している。本発明により、必要な部分にのみ高
い階調を実現することができるため、低コストで製品を
作製することが可能となる。階調表示を行う方法として
は、予め限定した範囲に高階調表示をハードウエアで実
現することができる。具体的に以下の実施例に示す。
【0051】表示容量640×480のカラー表示を行
うTFTによるアクティブマトリクス液晶パネルを使用
した。階調表示方法として、パルス幅階調を用い、信号
側の駆動ICとして、8階調表示を行うものと16階調
表示を行うものとを準備した。そして、試作1として図
2に示す範囲にそれぞれ8階調用、16階調用の信号側
駆動ICを実装した。図2において、21は16階調用
の信号側駆動ICを実装した表示範囲、22は8階調用
の信号側駆動ICを実装した表示範囲を示す。そして、
試作2として図3に示す範囲にそれぞれ8階調用、16
階調用、及び32階調用の信号側駆動ICを実装した。
図3において、23は8階調用の信号側駆動ICを実装
した表示範囲、24は16階調用の信号側駆動ICを実
装した表示範囲、25は32階調用の信号側駆動ICを
実装した表示範囲を示す。そして試作3として、信号側
駆動ICは全て8階調用を実装した。また試作4とし
て、信号側駆動ICは全て16階調用を実装した。これ
らの試作品を用いて全面における文字情報の画像表示
と、左半分に画像(4096色)および右半分に文字情
報の画像の表示とを行った。
【0052】結果としては、試作1では文字、画像とも
に視認性は良好であり、試作3では文字情報は良好だ
が、画像情報は視認性が低く、元画像の色を再現できな
かった。また試作4では文字、画像ともに視認性は良好
であった。また階調表示を3段階で行った試作2におい
ては、画像情報を表示する左半分において、32階調の
表示範囲25でさらに高精細な表示が得られた。
【0053】視認性と駆動ICのコスト比を表2に示
す。表2の結果より、本発明によって低コストで必要表
示が得られることがわかった。
【0054】
【表2】
【0055】実施例1では、あらかじめ決められた範囲
で対応した階調表示を実現することができる。主な用途
としては、図、写真を伴う文書(特許、小説、製品説明
書等)があげられる。
【0056】(実施例2(請求項3に対応))階調を表
示する方法として、1画素が1フレームで表示可能な階
調数と入力信号の階調数に差がある場合、差を示す部分
の階調数の表示を実現する方法として、少なくとも複数
の画素を使用して複数画素による面積階調表示を使用す
る。
【0057】本発明の実施例2として、上記実施例1で
示したLCDパネルに4階調表示の駆動ICを実装した
ものを作製した(以下試作5とする)。また従来方式の
比較例として実施例1で作製した試作1,4を使用し
た。本発明に係る階調表示方法として、試作5のパネル
を使用して、5画素を1組とした面積階調を実現するコ
ントローラを作製した。
【0058】図4は、5画素による階調表示の一例を示
す図で、図中、31,32,33,34,35はそれぞ
れ16階調表示の各画素を示している。また、図5は、
本発明の一例を示す5画素の階調数を示す図で、図中、
41,42,43,44,45は画素を示す。図4に示
す括弧内の値は、各画素の明るさを示す(以下、明るさ
を数字の大きさで表現する。16階調では、最も明るい
状態を15、以下最も暗い状態を0と示す)。本発明で
は、この16階調表示を行っている5画素の平均をと
る。この値を図5に示す各画素41,42,43,4
4,45をひとまとめにした画素の階調表示で示すもの
である。
【0059】図4における画素31〜35の明るさの算
術平均は10となる。これを4階調表示用の駆動ICで
実現する。4階調の各階調での明るさは、最も明るい状
態が3、最も暗い状態が0である。このとき、先に示し
た16階調の各階調での明るさの関係は、16階調の最
も明るい明るさ15と、4階調表示の最も明るい明るさ
3は同じ明るさを示し、順次16階調での明るさ10と
4階調の明るさ2、16階調での明るさ5と4階調での
明るさ1、16階調での明るさ0と、4階調での明るさ
0が、それぞれ同じ明るさを示している。図3では、5
画素の明るさの算術平均が10であることから、図4に
示すように、4階調表示をおこなう5画素で、それぞれ
4階調の明るさ2を表示することで、この5画素につい
ては16階調表示と同じ明るさを実現することができ
る。
【0060】本発明では、画素をひとまとめにして表示
を行うことから、原理的に解像度の低下が発生する。よ
り好ましくは、元画像の情報を可能な限り引き継ぐこと
で解像度の低下感を軽減することが可能である。図6
に、同じ元画像(図4)を4階調で表示するパターンを
示す一例を示す。図6において、51〜55は画素であ
る。図6に示した各階調数は、(元画像の最大階調)÷
(表示装置の最大階調)=(係数)で示される係数を算
出し、元画像の各画素の階調数をこの係数換算後、調整
をおこない、5画素の明るさ合計を元画像5画素の平均
値とするものである。この具体例を、以下の表3に示
す。図4および図6に示した例では、係数は5である
(15÷3=5)。
【0061】
【表3】
【0062】試作1,4は入力された階調データに従っ
て表示を行い、試作5には上記に説明した面積階調を使
用した。画像データとして、左半分に画像(4096
色)及び右半分に文字情報の画像と、また左右の画像内
容を入れ換えた画像とを表示した。画像表示の結果を以
下の表4に示す。本発明により、最も低コストで必要表
示が得られることがわかった。
【0063】
【表4】
【0064】本実施例2では、必要な場所で対応した階
調表示を実現することができる。主な用途としては、
図、写真を伴う文書(特許、小説、製品説明書等)で特
に図、写真等の位置が特定されない場合に有効である。
【0065】(実施例3(請求項4に対応))階調を表
示する方法として、1画素が表示する階調数と入力され
た階調数に差がある場合、差を示す階調数を実現する方
法として、少なくとも複数フレーム間にまたがる同一画
素の変調(個別画素/フレーム階調表示)を使用する。
【0066】実施例2同様に、従来方式の比較例として
試作1,4を使用した。また本発明に係る階調表示方法
として、試作5で作製した液晶パネルを使用して、フレ
ーム階調を実現するコントローラを作製した。詳細を以
下に示す。
【0067】ここでいうフレーム階調とは、連続するフ
レーム間で、画素のON/OFFを制御することで、階
調表示を実現するものである。図7に説明図を示す。図
7の例では、16階調表示で、階調数10の画素をフレ
ーム階調で表示する場合を示す。図7において61〜6
5はフレームで、各フレーム61から65内に□で示す
同じ位置の画素を示している。□の中の数字は、同じ画
素を時間が矢印の方向へ進む時の各フレームで表示する
階調数を示す(61→62→63→64→65へ進
む)。例として、16階調で階調数10を示す画素につ
いて説明する。16階調で10を表示している各フレー
ムは、表示データが変更にならない限り階調数10を表
示している。4階調表示では、各明るさは、最も明るい
状態を3とすると、順次3,2,1,0(最も暗い)と
示される。このとき4階調表示で最も明るい明るさ3
は、16階調表示で最も明るい明るさ15と同じであ
る。つまり、4階調表示の各明るさ(3,2,1,0)
は、それぞれ5をかけることで、16階調表示の明るさ
と同じ表記で同じ明るさを示すこととなる(この場合、
4階調表示の各明るさに5をかけることで、4階調表示
の各明るさは、15,10,5,0となる)。
【0068】実質的に、4階調表示は16階調表示に対
して、間隔のあいた明るさしか表示できない。そこで、
4階調表示を使用して16階調表示と同じ間隔の明るさ
を実現するために、複数フレームを使用するものであ
る。この場合、5フレームをひとまとめとした4階調表
示を行うことで、16階調と同じ明るさ間隔で、同じ明
るさを表示することができる。
【0069】4階調表示の各明るさは、16階調と同じ
表示を行えば15,10,5,0となることは示した。
この表示を5フレーム連続して行うことから、画素の明
るさは5フレーム分の平均値となる。例として5フレー
ム中、5の明るさを1フレームのみで、他の4フレーム
を0表示することで、明るさ5の5フレーム平均で、明
るさ1が表示される。全フレーム15を表示すると5フ
レームの平均は15となる。またフリッカーを低減する
ために、各フレームの階調数は、同じ画素での異なるフ
レーム間において極力均等にすることが好ましい。
【0070】各画素の階調信号(16階調)を5フレー
ム4階調で表示する。試作1,4は入力された階調デー
タに従って表示を行い、試作5には上記説明した面積階
調を使用した。画像データとして、左半分に画像(40
96色)および右半分に文字情報の画像と、また左右の
画像内容を入れ換えた画像とを表示した。画像表示の結
果を表5に示す。本発明により、最も低コストで必要表
示が得られることがわかった。
【0071】
【表5】
【0072】本実施例3では、必要な場所で対応した階
調表示を実現することができる。主な用途としては、
図、写真を伴う文書(特許、小説、製品説明書等)で、
特に図、写真等の位置が特定されない場合に有効であ
る。また本実施例3では、フレーム間で階調表示を行う
ため、階調の表示パターンによっては、フレーム周波数
(通常は60Hz以上)より低周波数成分が生成され、
フリッカーと呼ばれる画面のチラツキが発生する可能性
がある。この場合は、フレーム周波数自体を高くするこ
とで対応することができる。
【0073】(実施例4(請求項5に対応))階調を表
示する方法として、表示するデータが1画素が1フレー
ムで表示する階調数より多いものを表示する階調表示方
法で、少なくとも複数の画素による面積階調と複数フレ
ーム間にまたがる同一画素の変調(面積/フレーム階調
表示)を使用する。一例を上げれば、4画素を一単位と
した複数画素で階調表示を行う場合、1画素が1フレー
ムで表示する強度の4倍を実現することができる(1フ
レームで4階調を表示する場合、明るさは順次3,2,
1,0の4通りなので、4画素を一単位とした場合は、
最も高い明るさ×1単位とする画素数+最も低い明るさ
(0)で、3×4+1=13階調を表現できる)。
【0074】本発明では、上記の階調に加えて、同一画
素が、時系列で表示する連続した複数のフレームを使用
して階調表示を行う。ここで示す複数のフレームにまた
がるとは、表示を行うために順次表示される複数フレー
ムで、画素のON/OFFを行うことで、階調表示を行
うものである。一例を上げれば、4フレームで階調表示
を行う場合、先の複数画素を1単位とした階調方法と組
み合わせると、最も高い明るさ×フレーム数+最も低い
明るさ(0)で、13×4+1=53階調を実現するこ
とができる。
【0075】本実施例4では、前記の試作5で作製した
液晶パネルを使用して、4画素を1単位とする階調と4
フレームを使用する階調を行うコントローラを作製し
た。表示は、53階調を実現することができた。また比
較のために、64階調表示を行う駆動ICを実装した6
40×480LCDを作製した。これらを用いて被験者
20人による目視評価を行った。結果を表6に示す。な
お表6において、本発明による表示は複数画素+複数フ
レーム、従来例の64階調表示は従来例として示してあ
る。表6の結果より、表示品質については、ほぼ同等で
あることがわかった。なお、比較する表示方法、駆動方
法に対して、より良好と判断した人数を、各駆動方法に
ついて「比較の結果より良好と感じた人数」として記載
した。
【0076】
【表6】
【0077】続いて製品コストについて比較すると、表
7に示す結果となった。表7の結果より、本発明が低コ
ストで実現できることがわかった。
【0078】
【表7】
【0079】本実施例4では、必要な場所で対応した階
調表示を実現することができる。主な用途としては、
図、写真を伴う文書(特許、小説、製品説明書等)で、
特に図、写真等の位置が特定されない場合に有効であ
る。また本実施例4では、フレーム間で階調表示を行う
ため、階調の表示パターンによっては、フレーム周波数
(通常は60Hz以上)より低周波数成分が生成され、
フリッカーと呼ばれる画面のチラツキが発生する可能性
がある。この場合は、フレーム周波数自体を高くするこ
とでチラツキを低減することができる。
【0080】(実施例5(請求項6に対応))本発明の
実施例5は、少なくとも複数の画素を使用して階調数を
調整する方法で、使用者に画素を複数使用するためにお
こる低解像度化を感じさせないようにしたものである。
具体的に例を示して説明する。
【0081】図8ないし図11は、4画素を1グループ
とした場合の階調表示方法の例を示す図で、それぞれの
図で組み合わせが異なることを示したものである。な
お、本発明に係る複数画素を使用する階調表示方法は、
組み合わせを行う画素数や組み合わせ方において、階調
表示を得ること以外に制限を加えるものではない。階調
を表示するために使用する画素の組み合わせる画素の
数、好ましくは画素の数と画素の組み合わせとを変える
ことで、より低解像度化を低減することができる。
【0082】また、1フレームにおいて人間の目にチラ
ツキ(フリッカー)を生じさせない周波数である60H
z以上を維持するため、一例として1フレーム毎に階調
を表示するための組み合わせを変更することで、使用者
に平均化された階調表示が見えるようにする。本発明に
より、複数画素を使用した階調方法で画質を向上させる
ことができる。すなわち、階調表示のための固定パター
ンの視認性を下げる。
【0083】本実施例による視認性の評価を行った。各
画素の階調表示数は4階調で、4画素を1単位とした表
示を基本として、本発明による表示方法として、フレー
ム毎に組み合わせる画素を変える表示(組み合わせ変更
とする)と、4画素を固定組み合わせとした表示方法と
を比較した。この結果、本発明のフレーム毎に画素の組
み合わせを変える方法により、解像度の低下感が低減す
ることがわかった。実験は、20人の被験者に比較する
表示画像を見せることにより評価する方法を用いた。こ
こではそれぞれの片方の表示より、より良好と判断した
表示を申告する方法を用いた。その結果を表8に示す。
表8の結果から、画素の組み合わせを変更することで良
好と感じることがわかった。
【0084】
【表8】
【0085】続いて、本発明に係わる組み合わせの画素
数を同時に変える表示と、比較例として組み合わせ固定
の表示とを同様に比較した。結果を表9に示す。表9の
結果から、画素の組み合わせを変更することで、画質を
より良好と感じることがわかった。
【0086】
【表9】
【0087】(実施例6(請求項7ないし9に対応))
表示される情報として、大別して自然画等の画像(以下
“画像”とする)と文字があげられる。画像はより高い
階調数によって表示することが好ましいが、複数画素を
使用する階調表示によって画像情報をより高い階調数で
表示することができ、これにより画質向上が見込まれ
る。一方、文字、罫線等は、階調表示により輪郭に置け
るコントラスト比が低下し、視認性が低下する。本発明
は、文字・罫線等の高い階調表示を必要としない情報
と、画像等のより高い階調表示を必要とする情報が混在
した際に、それぞれ適した表示を安価に実現するもので
ある。
【0088】文字情報と画像情報が一画面内に混在した
画像から、それぞれを分離して最適な表示を行うことは
理論的には可能であるが、文字情報、罫線情報と自然画
等をハードウエアで個別に検出することは実質的に困難
である。また実現しても検出部分等の演算回路のコスト
が高いという問題がある。本発明では、文字・罫線情報
と画像情報は、階調数の特定範囲を指定することで分離
を行う。
【0089】例をあげれば、64階調表示において、6
0階調以上、5階調以下の階調データについては、複数
画素による階調表示から除外する。図12に階調範囲の
例を示す。図12において、111,112は階調を除
外する範囲であり、これらの範囲では複数画素による階
調表示を行わない。これにより、文字情報は境界がはっ
きりと維持され、画像は多階調化を実現することができ
る。また、もと画像の階調数を比較するだけであるた
め、回路規模も小型化でき、低コスト化が実現できる。
【0090】本発明では、特定な階調範囲の画素につい
ては複数画素や複数のフレームを使用した階調表示から
除外すること以外に制限を加えるものではない。複数画
素や複数のフレームを使用した階調表示から除外する階
調範囲を使用者によって指定できる機能を実現すること
で、特に使用者が使用する文字や罫線等、階調表示が不
要なものを好みで除外することが可能となる。特定の中
間調を階調表示から除外することで、表現の制限をなく
すことができる。
【0091】実施例による表示として、1ピクセルの階
調数が16階調で、4画素を1単位とした61階調の表
示について表示データに変更を加えない表示と、0〜
4、56〜60階調については、4画素を1単位とする
階調表示に使用しない処理を施した表示とを行った。ど
ちらの表示も自然画等の多階調が必要な表示については
良好な画像が得られた。ところが、文字表示については
結果が異なった。
【0092】図13に表示データに変更を加えない表示
例を示す。文字表示部分で、4画素による階調表示によ
り、文字の境界部分が不鮮明となった。一方、図14に
本発明により、0〜4、56〜60階調について4画素
を1単位とする階調表示に使用しない処理を行った場合
の表示例を示す。文字表示部分で、4画素による階調制
御を行わないことで鮮明な文字表示が得られた。なお、
図13及び図14では、理解しやすいように拡大表示を
おこなっている。上記の例について、表示の良好さにつ
いて被験者による評価をおこなった。結果を表10に示
す。表10の結果から、特に文字表示で本発明により良
好な画像をえられることがわかった。
【0093】
【表10】
【0094】(実施例7(請求項10に対応))本実施
例は、1画素を分割し、この駆動条件を調整することで
階調表示の有効データ数を調整するものである。すなわ
ち本実施例では、Duty比を調整することで階調表示
を調整する。具体的な動作を説明する。図15は、画素
をサブピクセルに分割した例を示す図である。ここで
は、説明のために1:4の面積比に分割した場合を示
す。本発明は、分割画素の比率単独で制限を加えるもの
ではない。図15中の141は面積比1の画素を示す。
また、142は面積比4の画素を示し、これら各画素1
41,142は、1画素を構成している。
【0095】上記のように画素を分割し、パルス幅階調
(以下PWMと示す)を使用することで、階調表示が実
現できる。詳細を図16に示す。図16は、1:4に画
素分割した、PWMとの組み合わせによる階調表示を説
明するための図で、図中、151,152は面積比1画
素の動作、153,154は面積比4画素の動作を示
す。また括弧内の数値は、その画素における光強度の相
対値を示す。また図16の横軸は時間、縦軸は面積比を
示す。
【0096】面積比1の画素をPWMにより、光強度
0,1,2,3を表示する。ここでは、面積×時間で光
強度がきまる。そして同じ時間に、面積比4画素では、
4、8を表示する。画素の光強度は面積比1と4それぞ
れの光強度の合計から、0〜15までを表現することが
できる。
【0097】本発明では、面積比1の画素を、図17に
示すようにDuty比1/2で駆動することで、階調数
を変更するものである。例を示して説明する。図17で
は、面積比1の画素をDuty比1/2で駆動すること
で、強度は0.5から2のべき乗倍で16まで表示でき
る。最少の光強度を1として考えると、1から32まで
の光強度を表現できることから、表示可能な階調数は、
64階調(0〜63)となる。
【0098】具体的な実施例として、1画素を面積比
1:4に分割し、表示容量640×480LCDを使用
して、4画素を1単位とする階調と4フレームを使用す
る階調を行うコントローラを作製した。このコントロー
ラによる表示は、16階調と64階調を実現することが
できた。また比較のために、同じく画素分割とPWMを
用いて64階調を行う640×480LCDを作製し
た。比較例では、画素面積を1:8に分割する必要があ
る。図19にその動作例を示す。これらの表示について
被験者20人による目視評価を行った。結果を表11に
示す。表11の結果、表示品質については、ほぼ同等で
あることがわかった。
【0099】
【表11】
【0100】続いて、コストを比較した。駆動ICは共
に同じPWMに対応する必要があり、コスト上は同じと
なる。ただし、パネル製造コストが大幅に異なり、本発
明のLCDが、1:4の画素分割で64階調を実現でき
るのに対し、従来例では、1:8分割が必要となった。
エッチングプロセスが微細化したことで、歩留まりが低
下し、試作レベルでは約2.5倍となった。本発明とし
て、同一階調数を低コストで実現できることがわかっ
た。
【0101】(実施例8(請求項11に対応))1画素
を複数のサブピクセルに分割した階調表示方法では、分
割数を増加させるとコストが増加し、信号線数が増加す
る。また高精細の加工が必要となり、表示部の歩留まり
低下によるコスト上昇が懸念される。このため画素分割
数は、これらを考慮して2分割とすることが好ましい。
分割比については、表示する階調数から分割比を求める
必要がある。本発明では、高階調として1色8bitの
階調データを使用した256階調、これより低い階調と
して1色6bitデータを使用した64階調を実現する
ことで自然画等の文字情報を中心とした表示画像を得
た。
【0102】本発明の構成を示す。1画素を面積比1:
8に分割することで、1フレーム中にライトバルブのス
イッチング回数を低下させることが可能である。ここで
はスイッチング回数を低下させることで、正常に使用で
きない時間であるスイッチング時間を少なくすることが
でき、光の利用効率を高くすることができる。そこで、
本発明では、面積比1のサブピクセルについて、デュー
ティ比を調整することで、64階調に256階調に切り
替える。駆動方法を波形の例を示して説明する。
【0103】図18は面積比1:8分割で示す64階調
表示の動作を説明するための図で、図19は面積比1:
8分割で、Duty比を1/2とすることによる256
階調表示の動作を説明するための図である。図18及び
図19の横軸は時間、縦軸は面積比を示す。面積比1の
画素をPWMにより、光強度0,1,2,3,4,5,
6,7を表示する。ここでは面積×時間で光強度がきま
る。そして同じ時間に、面積比8画素では、8,16,
24,32,40,48,56を表示する。画素の光強
度は面積比1と8それぞれの光強度の合計から、0〜6
3までを表現することができる。
【0104】本発明では、面積比1の画素を、図19に
示すようにDuty比1/2で駆動することで、階調数
を変更するものである。例を示して説明する。図19で
は、面積比1の画素をDuty比1/2で駆動すること
で、強度は0.5から2のべき乗倍で64まで表示でき
る。最少の光強度を1として考えると、1から128ま
での光強度を表現できることから、表示可能な階調数
は、256階調(0〜255)となる。
【0105】具体的な実施例として、1画素を面積比
1:8に分割し、表示容量640×480のLCDを使
用して、PWMを使用して図18に示す駆動方法による
64階調を実現した。本発明によるDuty駆動を用い
ることで、図19に示すように、256階調を実現する
ことができた。比較のために、Duty比を100%固
定とし、画素分割とPWMを用いて最大256階調を実
現する表示容量640×480のLCDを作製した。比
較例では、画素面積を1:16に分割する必要がある。
図20に動作例を示す。上記の表示について被験者20
人による目視評価を行った。結果を以下の表12に示
す。表12の結果から、表示品質についてはほぼ同等で
あることがわかった。
【0106】
【表12】
【0107】続いてコストを比較した。駆動ICは共に
同じPWMに対応する必要があり、コスト上は同じとな
る。ただし、パネル製造コストが大幅に異なり、本発明
のLCDが、1:8の画素分割で256階調を実現でき
るのに対し、従来例では、1:16分割が必要となっ
た。エッチングプロセスが微細化したことで、歩留まり
が低下し、試作レベルでは約3倍となった。本発明で
は、同一階調数を低コストで実現できることがわかっ
た。
【0108】(実施例7(請求項12に対応)本実施例
は、画面上の画像について、使用者によって指定範囲の
階調を指定することができる機能を実現するものであ
る。具体的に例を示して説明する。範囲の指定において
は、画面上に一方の階調を示す範囲を示す境界を描き、
マウス、キーボード操作により、この指定する範囲を変
更することができる。範囲指定の迅速な対応には、ポイ
ンティングデバイスである、マウス、トラックボール等
を好適に用いることができる。
【0109】階調の表示位置を指定するための範囲は、
常時表示していてもよく、また特定のコマンドを入力す
ることで、表示/非表示を切り替えるようにすることに
より操作性が向上する。また、指定した範囲の階調数を
指定する機能を付加することで、必要な場所に必要な階
調数を実現することができる。以下、具体的な実施例を
示して説明する。
【0110】本実施形態では、表示装置上でマウスによ
る範囲指定を行う表示機能を実現した。範囲入力の手順
の一例は以下のごとくである。すなわち、(1)表示装
置本体(画面、スタンド、筐体等)にスイッチとマウス
クリックで範囲指定の起点を指定する。(2)上記表示
装置上のスイッチを押したまま、希望する範囲までマウ
スをドラッグして離すと指定範囲を入力できる。(3)
マウスクリックにより、左クリック・ドラッグ時は低い
階調を表示する範囲を指定し、右クリック・ドラッグで
は、高い階調を表示する範囲を指定する。尚、通常のコ
ンピュータ制御のための作業に影響を与えないようにす
るために、実施例では図21に示すようなディスプレイ
装置200のスタンド部分にスイッチ201を設けた。
【0111】上記のスイッチ201としては、手を離す
ことで復帰するものや、一方に固定されるシーソー型ス
イッチ等、作業性に合わせて使用することができる。ま
たスイッチの位置については、操作性を重視する場合
は、押下スイッチを設けた手元スイッチを、有線、また
は無線等の手段で表示装置に接続可能に設置したり、キ
ーボード上の特定キー押下とマウスクリックの組み合わ
せや、マウス自体にプログラム可能なスイッチ(市販品
で該当品あり)を割り当てることも可能である。特にキ
ーボードやマウスとの組み合わせでは、追加部品が不要
のため、コストを低減することができ、作業性が高く好
ましい。
【0112】なお本発明は、上記のようなスイッチにと
らわれる必要はなく、指定した範囲の階調数を規定する
ための表示範囲入力方法を限定するものではない。例え
ば上記のマウス以外にも、スクリーン、表示面上での接
触・非接触に規定されずにペン入力が使用可能である。
【0113】本発明により、使用者が使用している任意
の場所の1文字の階調数を指定することで、多階調が必
要な画像部分の画質を劣化させることを最少限にとどめ
ることが可能となった。
【0114】次に請求項1ないし12で示した階調表示
方法を実現するコントローラの実施例について説明す
る。コントローラの作製方法については、論理回路を構
成する手段を用いたものであれば特に限定を加えるもの
ではない。ここではTTL、CMOS等の標準ロジック
ICと呼ばれるものを使用して回路構成をすることがで
きる。この場合は、個別の部品点数が増加しコントロー
ラコストが高くなる。
【0115】また複数のTTLをまとめたPLD(プロ
グラマブルロジックデバイス)を使用することで、TT
L等の組み合わせより部品点数を削減することができ
る。好ましくは、FPGA(フィールドプログラマブル
ゲートアレイ)を使用することで、必要な機能を1チッ
プに集約することができる。より好ましくは、ASI
C、ゲートアレイを使用することで、低コストで実現が
可能である。以下に各請求項に対応する実施例について
説明する。なお、請求項13については、各請求項の上
位概念に相当するものであるため、具体的な実施例は各
実施例を参照するものとする。
【0116】(実施例12(請求項14に対応))図2
2に本発明の一例のコントローラを示す。コントローラ
はそれぞれ異なる階調を表示する駆動ICへ画像信号を
出力する。試作1(図2)に示した表示装置では、向か
って左側は16階調に対応する1画素4bitのデータ
を、右側には、8階調に対応する1画素3bitのデー
タを入力する。階調データは、それぞれ表示装置の解像
度に対応するデータを入力することで、コントローラの
構成を簡便にすることが可能である。この場合、図23
に示すように、異なる階調数に対応するそれぞれの制御
部を動作させる。
【0117】図22では、説明のため、異なる経路でコ
ントローラから表示信号を導入しているが、同じバスを
使用して、画像データを伝送することができる。具体的
には、向かって左側は16階調表示、向かって右側は2
階調表示を行う表示装置で説明する。仮に2階調表示側
からデータを入力する場合、駆動ICをデイジーチェー
ン(数珠つなぎ)で接続することで、順次データを読込
ませることができる。駆動ICへのデータ数の監視、ま
たは、駆動ICからの制御信号を元に順次次段の駆動I
Cへデータを読込ませる。このとき、それぞれの階調を
表示する駆動ICは、共に8bitデータ入力を持つも
のを使用することで、2階調の駆動ICは1クロックで
8画素分のデータを読込み、16階調の駆動ICは、同
じく1クロックで2画素分のデータを読込む。同じバス
を使用することで、部品コストを低減することができ
る。
【0118】(実施例13(請求項15に対応))一例
を上げると、5画素を1グループで表示を行う。5画素
各階調の境界部分は、元画像に従って決定されるべきも
のだが、実際に表示装置を作製して画質を確認したとこ
ろ、元画像に対して極端に位置がずれない限り、複数の
画素を使用した面積階調では、画像の歪みは視認されな
いことがわかった。本実施例のブロック図を図24に示
す。階調信号は、記憶回路へ記憶され、それぞれ演算回
路76により5画素毎の平均を算出される。演算回路7
6には、垂直同期信号、水平同期信号、クロック等75
が入力され、各画素のデータの位置を読み取った上で、
階調信号の処理を行う。算出された平均の明るさを、平
均を算出した画素と表示装置上で同じ位置に相当する画
素を制御して、階調を実現する。算出された平均値を使
用し、対応する画素の画像情報(演算結果)を記憶回路
に順次記憶することで、表示を円滑に行うことができ
る。記憶回路は、1画面以上の記憶容量を使用すること
で、表示を実現することができるが、部品コストの面か
ら、より好ましくは少なくとも走査線側で2ライン以上
を準備することで、部品コストを低減することができ
る。
【0119】(実施例14(請求項16に対応))本発
明では、入力された階調信号で、複数のフレーム用の表
示パターンをROMから呼び出して表示する方法を使用
した。本実施例のブロック図を図25に示す。階調信号
に応じて、階調に対応する表示パターンをフレーム毎に
表示する。各フレーム毎にROMから読み出されるパタ
ーンは異なり、複数のフレームを表示することで、階調
表示を実現する。異なるパターンをROMから読み出す
方法として、ROMをフレーム毎に異なるデータ配列を
持つ複数ブロック(1つ1つのブロックをバンクと呼
ぶ)に分割し、フレーム毎にこのバンクを切り替える。
具体的な構成としてバンク切り替え回路は垂直同期信号
をクロックとしたカウンタで構成することができる。ク
ロックに垂直同期信号が入力されると、カウンタ出力は
変化し、この変化に伴ってバンクが切り替えられる。階
調信号によるROMからデータを読み出す回路は、常に
階調データに対応したアドレスのデータを読みとるのみ
の単純な動作を行うだけで良く、ROMのバンク切り替
えにより、フレーム毎に異なる表示パターンを新たな回
路不要で、実現することができる。これを演算回路によ
るパターン発生に比較すると、本発明で説明した方法で
は、1/10以下のコスト削減が可能である。図にコン
トローラのブロック図を示す。バンク切り替えでは、フ
レーム毎に使用するパターンを切り替える。切り替えら
れたパターンに従って、フレーム毎に各画素はON/O
FFされ、階調を表示する。
【0120】(実施例14(請求項17に対応))本実
施例のブロック図を図26に示す。面積階調とフレーム
階調を組み合わせることで、よりいっそう高階調表示を
実現することができる。フレーム階調を行う制御部で、
表示を行うフレームを決定する。表示を行うフレームの
表示パターン中で面積階調による階調を行うことで、よ
り高い階調表示を実現することができる。
【0121】(実施例15(請求項18に対応))本実
施例のブロック図を図27に示す。階調表示を行うフレ
ーム毎に組み合わせを変更することで、同じ組み合わせ
により階調を行うためのパターンが視認される事を防ぐ
ものである。これにより、高品質の階調表示を実現する
ことができる。階調を表現するための1単位の画素の組
み合わせを、あらかじめパターンとしてROMに持ち、
規定のフレーム数毎に組み合わせを変更することで高画
質を実現することができる。この場合、複数画素の平均
の明るさを算出するブロックで、算出に使用する画素の
組み合わせを、変更することが効果的である。尚、算出
した平均値と算出に使用した位置情報は1組として階調
制御ブロック(上記階調表示方法を制御する)へ入力さ
れる。階調制御ブロックで制御された結果を算出した位
置の近傍に、階調制御された結果を出力することで、階
調表示を実現することができる。
【0122】(実施例16(請求項19に対応))本実
施例のブロック図を図28示す。入力データを比較回路
で、指定されたデータと比較し、対応したデータには階
調表示のためのデータから除外することを示す指標を出
力する。指標は、階調データと共に階調制御回路へ入力
される。対象から除外する範囲はあらかじめ除外範囲指
定回路に入力しておく。表示データは、この除外範囲で
あるかを、比較回路で検出する。検出の結果、除外範囲
に対応する階調信号は、階調表示のための画素として使
用しないように、指標を出力する。
【0123】(実施例17(請求項20に対応))本実
施例のブロック図を図29に示す。階調を除外する範囲
として、明るさの最も高いものからと、最も低いものか
らを規定して階調表示から除外することで、コントロー
ラを容易に実現することができる。本発明では、階調信
号をデジタル化して処理を行う。これにより各階調信号
はデジタル化された信号線で、階調を除外する信号を選
択することができる。例として、256階調を表示する
場合、デジタル化された信号線は、8本である。(2進
数表示の(11111111)2は、10進数表示の
(255)10を示す。数値に対して、n進数にあたる
nを下付き数字で示す。)このとき、最も明るい方から
4階調、最も暗い方から4階調を除外すると、具体的に
は(00000000)2〜(00000011)2
(11111100)2〜(11111111)2に相当
する階調信号をもつ表示データ(画素)を階調表示から
除外する。データは、デジタル信号の比較器で実現する
ことができる。入力されるデータが、上記範囲に対応す
る場合、対応するデータを識別する指標信号を発生させ
階調を制御する回路で、この指標を参照することで、階
調制御から除外することができる。
【0124】(実施例18(請求項21に対応))請求
項20で示した比較回路の比較対象を、外部から入力す
ることで実現した。入力方法は、キーボード、画面上に
ダイアログボックス等を表示した後にマウス等のポイン
ティングデバイスを使用することで入力することができ
る。外部入力回路では、これら入力データを比較回路が
比較に使用できる形式に変換し、記憶回路に保持する。
保持された階調から除外する範囲を示すデータと、表示
データは、比較回路で比較され、階調から除外されるデ
ータには、指標出力回路で、階調を除外するための指標
が出力される。
【0125】(実施例19(請求項22に対応))各画
素毎に2画素を用いることから、コントローラから出力
される信号線数を画素分割を行わないものに対して、増
加させた。これにより、1画素あたりのデータ数が増加
するのに対してデータ転送を低減することができた。従
来使用していた方法では、信号線は16本であった。転
送速度の上昇でノイズに対する耐性が低下する。本発明
では、一例として64本の信号線を使用した。これによ
り、データ数は増加しても信号線のデータ転送速度は1
/2となり、ノイズ耐性の向上が実現できた。
【0126】(実施例20(請求項23に対応))階調
信号の入力により、各画素の面積比1:8に2分割され
た画素にON期間で変調する階調駆動方法を与える。階
調表示数については、画面右半分は64階調、左半分は
256階調表示とした。コントローラ側に表示エリアと
階調数を固定する機能を作り込んだ。本発明では、25
6階調を表示す範囲は、面積比1の画素を64階調の駆
動期間に対して短い時間で駆動する。一例として、64
階調と256階調で、基準となる信号を異なる速度とす
ることで、同じフレーフ周波数で駆動することができ
る。(64階調に対して、256階調の表示部分は、
2.14倍高速に駆動する。) また、64階調と256階調の単位時間はおなじとし
て、256階調の面積比1:8で、面積比1の画素を、
Duty比1/2で駆動することで、256階調を1フ
レーム表示する期間に面積比64階調の表示を2回表示
することができる。この場合は、異なる2種類の階調表
示は、同じ単位時間で駆動するため、制御信号を共有す
ることが可能となる。個別に階調数毎に電極を使用する
上記方法に比べて、低コスト化が実現できる。
【0127】(実施例21(請求項24に対応))本実
施例のブロック図を図30に示す。異なる階調の範囲を
使用者が規定する方法としては、使用者が高階調表示を
行いたい部分(自然画やデザイン等の多階調表示をさせ
たい部分)をマウス、座標数値入力等で範囲を規定する
方法や、高階調表示を行っているウインドウをマウス等
のポインティングデバイスでドラッグ&ドロップ等を行
うことで実現できる。例として、高い階調数の表示を行
う範囲を指定するものとする。この場合、コントローラ
に入力されるデータの画面上での位置が重要となる。1
つの方法としては、入力されるデータをクロック、水平
同期信号(HD)、垂直同期信号(VD)を使用してカ
ウントし、指定した範囲のデータを抽出、または指標を
つけることで特定することである。特定された範囲以外
のデータは多階調化を行わずに、駆動ICが実現できる
階調信号として駆動ICへ入力される。一方、指定され
た範囲内のデータは、指標(フラグ)を付け、このフラ
グを検出することで、階調制御回路では、多階調化の処
理をおこない、駆動ICへ表示データを出力する。
【0128】位置座標の入力は、マウス等で指定する画
面範囲の対向する2点をクリックまたは始点でクリック
したまま範囲を指定後離す等により、対角線上の座標を
入力することで、指定された範囲を算出するものであ
る。座標変換回路では、指定された範囲から、表示デー
タの比較を行うための座標を算出する。一方、表示デー
タは、制御信号から、画面上の座標をデータの座標検出
回路で座標算出する。範囲指定から算出した座標と、表
示データの座標を比較回路で比較することで、指定され
た範囲のデータには指標出力回路で階調制御を行うため
に(この場合は高い階調表示を行う)指標を出力する。
多階調化は、上記本発明で説明した方法を使用して、高
階調を実施することで行われる。これにより、使用者が
必要と考える範囲に、必要な高階調を実現することがで
きる。カウンタ回路は、使用者がスクリーン上で範囲を
指定することで、画面上の範囲に変換する機能、表示デ
ータの画面上での位置を求める機能、およびこれらを比
較し、使用者が指定した範囲の場合には、指標を出力す
る機能をもつ。
【0129】図31に本実施例に用いるカウンタ回路の
ブロック図を示す。ここで機能を説明するために、ブロ
ック図として示したが、C−PLD、FPGA、ゲート
アレイ等のチップにまとめて、または他の機能をあわせ
てまとめることで、部品点数を低減することができる。
【0130】(実施例22(請求項25に対応))本実
施例は、少なくとも1画面内に異なる階調数を表示する
機能を有する階調表示装置である。具体的な実施例を示
す。
【0131】本実施例による4画素を1単位とし、1フ
レーム単位で、1単位とする画素の組み合わせを変更す
るコントローラを使用し、空間光変調素子としてDMD
を使用した表示装置を作製した。装置概要を図32に示
す(DMDの立ち上がり応答速度は、約10μsecで
ある)。
【0132】ホストコンピュータ等の画像ソース211
は、実施例1同様にアナログ信号を想定した。このとき
デジタル信号を入力する場合には、A/Dコンバータ2
12は不要である。アナログ信号はA/Dコンバータ2
12でデジタル化する。
【0133】画像データは8ビットを使用した。デジタ
ル化したデータは、比較回路213で最も高い明るさか
ら4階調と最も暗い明るさから4階調分のデータを8bi
tの比較器を使用してデータ選別をおこなう。ここで
は、データ配列が(MSB・・・LSB)表記で(11
1111××)と(000000××)と示される(×
×は0または1)データに指標をつけ、階調制御を行わ
ないデータとした。この方法では、単純比較で処理が行
われるため、周囲の画像の状態から画像処理により文字
・罫線等を抽出する方法に比較して大幅な回路規模の小
型化が可能である。また、比較を行う範囲は範囲指定回
路214から必要に応じて変更可能とした。範囲指定回
路214は簡便のため、明るいほうからの範囲と暗いほ
うからの範囲をDIPスイッチで指定する構成とした。
【0134】続いて、分離回路215でDMDが1フレ
ームで表示する階調(ここでは8ビットとした。)と面
積階調を使用する2ビットに分離を行う。ここでは単純
に上位2ビットを面積階調、下位6ビットを1フレーム
でDMDが表示を行うデータとして分離する。階調制御
回路216では、比較回路213で指標を付けた文字・
罫線等の面積階調に使用しないデータを除いて面積階調
の組み合わせを作成する。この出力は面積階調により階
調データを元の8ビットから6ビットに調整済みであ
る。6ビットに調整された出力をうけて、DMDの表示
を制御するDMD制御回路217は、通常使用する8ビ
ットの階調制御を行う制御回路より2ビット少ない6ビ
ットで構成した。光学系は、光源219からの光をRG
B(必要ならば白)に分割したカラーフィルタを使用し
たフィールドシーケンシャル用のカラーホイル(毎秒1
20回転)220で、RGB(必要ならば白)に時分割
される。
【0135】図33にカラーホイルの一例を示す概略図
で、図33には、赤、緑、青の各カラーフィルタを使用
した例を示した。カラーホイルは、使用する光学系、照
明等の特性に応じて、カラーフィルタの面積によって全
体の色調を調整することが可能である。一般に赤の光強
度が弱い超高圧水銀灯では、赤フィルタの面積を他のフ
ィルタに比べて大きくすることで色調を調整するとこが
できる。特に白の輝度が必要な場合には、RGB+白の
フィルタを使用することで、白の輝度を高めることが可
能である。もちろん、DMD218に表示する画像とし
ては、これら時分割された光に対応したデータを表示す
る。
【0136】カラーホイル220で各色に時分割された
光は、インテグレータ221で効率良く光を利用するた
めに均一化され、DMD218の表面へ照射される。D
MD218の上では、時分割された光に対応したデータ
を表示することで、反射型光による画像が、投射レンズ
222を介してスクリーンへ投射される。
【0137】比較のために、パルス幅変調で、256階
調を実現するコントローラを使用する以外は、同じ構成
を持ちいた表示装置を試作した。駆動条件としては、D
MDを1枚使用し、光源にRGBを順次切り替て表示す
るフィールドシーケンシャルカラー表示を行った。フィ
ールドシーケンシャル時に、画像のチラツキをおさえる
ために、RGB各色の1フレームを1/120秒(8.
3msec)とした。
【0138】本発明による表示装置では、64階調表示
をパルス幅変調で、4画素を1単位とする階調を使用す
ることで、253階調を実現し、0から252階調まで
継ぎ目なく表示をすることができた。一方、上記の比較
例では、OFFから1、2番目が特に視認性が低かっ
た。試作したコントローラの動作周波数を測定すると、
本発明によるコントローラは、従来技術のコントローラ
に比較して、ほぼ1/2で動作していた。すなわち、本
発明により、良好な画質を低コストで実現できることが
わかった。
【0139】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
の請求項1乃至25の発明によれば、表示画像の内容に
適した階調表示を実現することで、低コストと階調表示
による視認性を確保することができる。
【0140】請求項2,14の発明によれば、駆動IC
により階調表示数を規定した表示を実現することによ
り、文字情報等の階調数が少ない情報と、画像等階調数
が多い情報とを同時に表示できる階調表示方法を低コス
トで実現することができる。
【0141】請求項3,15の発明によれば、同一駆動
ICを使用して、複数画素を使用することにより素子単
体が表示可能な階調数以上の階調表示を実現し、これに
より表示内容に対応した階調表示を低コストで実現する
ことができる。
【0142】請求項4,5,16,17の発明によれ
ば、同一駆動ICを使用して、複数のフレームにわたる
表示を使用して素子単体が表示可能な階調数以上の階調
表示を実現し、これにより表示内容に対応した階調表示
を低コストで実現することができる。
【0143】請求項6,18の発明によれば、複数画素
を使用する階調方法で、少なくとも単位を構成する画素
数または、組み合わせる画素、あるいは単位数と組み合
わせる画素を同時に変えることで解像度の低下感を低減
することができる。
【0144】請求項7,19の発明によれば、複数画素
を使用する階調方法で、限定した範囲を階調制御から除
外することで、画質の改善を行うことができる。
【0145】請求項8,20の発明によれば、少なくと
も高い階調から一定範囲または低い階調からの一定範囲
を、階調表示のための階調制御から除外することで、文
字、罫線と画像が混在した表示でも、文字、罫線の境界
が不明瞭になることを避けることができる。
【0146】請求項9,21の発明によれば、階調制御
を除外する階調範囲を使用者が設定可能な機能を実現す
ることにより、境界を維持したい対象(文字、罫線等)
に中間調の使用を可能とすることができる。
【0147】請求項10,22の発明によれば、画素分
割と動作期間を変調することで、文字情報等の階調数が
少ない情報と、画像等階調数が多い情報とを同時に表示
できる階調表示方法を低コストで実現することができ
る。
【0148】請求項11,23の発明によれば、文字、
罫線、図、グラフ等の表示において必要十分条件と考え
られる64階調と、自然画等において必要十分条件と考
えられる256階調を低コストで実現することができ
る。
【0149】請求項12,24の発明によれば、必要な
場所に階調数の異なる表示を実現することで、低コスト
で視認性の高い階調表示を提供することができる。
【0150】請求項25の発明によれば、請求項1ない
し12の発明の効果が得られる表示装置を提供すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に適用する画面構成の一例を説明する
ための図である。
【図2】 表示画面の分割の一例を示す図である。
【図3】 表示画面の分割の他の例を示す図である。
【図4】 5画素の階調表示の一例を示す図である。
【図5】 本発明の一例を示す4画素の階調数を示す図
である。
【図6】 同じ元画像を4階調で表示するパターンを示
す図である。
【図7】 各画素の階調数を連続したフレームの階調数
の和で表現することを説明するための図である。
【図8】 4画素を1グループとした場合の階調表示方
法の一例を示す図である。
【図9】 4画素を1グループとした場合の階調表示方
法の他の例を示す図である。
【図10】 4画素を1グループとした場合の階調表示
方法の更に他の例を示す図である。
【図11】 4画素を1グループとした場合の階調表示
方法の更に他の例を示す図である。
【図12】 特定範囲の階調データを階調表示から除外
する例を説明するための図である。
【図13】 表示データに変更を加えない表示例を示す
図である。
【図14】 本発明により0〜4、56〜60階調につ
いて4画素を1単位をする階調表示に使用しない処理を
行った場合の表示例を示す図である。
【図15】 画素をサブピクセルに分割した例を示す図
である。
【図16】 1:4に画素分割した、PWMとの組み合
わせによる階調表示を説明するための図である。
【図17】 Duty比1/2で駆動することで階調数
を変更する例を説明するための図である。
【図18】 面積比1:8分割で示す64階調表示の動
作を説明するための図である。
【図19】 面積比1:8分割で、Duty比を1/2
とすることによる256階調表示の動作を説明するため
の図である。
【図20】 画素分割をPWNを用いて最大256階調
を実現する表示動作例を説明するための図である。
【図21】 本発明に係る範囲指定機能を実現する構成
例を説明するための図である。
【図22】 本発明に係るコントローラの他の実施例に
おける制御処理を説明するためのブロック図である。
【図23】 本発明に係るコントローラの更に他の実施
例における制御処理を説明するためのブロック図であ
る。
【図24】 本発明に係るコントローラの更に他の実施
例における制御処理を説明するためのブロック図であ
る。
【図25】 本発明に係るコントローラの更に他の実施
例における制御処理を説明するためのブロック図であ
る。
【図26】 本発明に係るコントローラの更に他の実施
例における制御処理を説明するためのブロック図であ
る。
【図27】 本発明に係るコントローラの更に他の実施
例における制御処理を説明するためのブロック図であ
る。
【図28】 本発明に係るコントローラの更に他の実施
例における制御処理を説明するためのブロック図であ
る。
【図29】 本発明に係るコントローラの更に他の実施
例における制御処理を説明するためのブロック図であ
る。
【図30】 本発明に係るコントローラの更に他の実施
例における制御処理を説明するためのブロック図であ
る。
【図31】 図30に示すカウンタ回路の機能を説明す
るためのブロックずである。
【図32】 本発明に係る表示装置の構成例を説明する
ための図である。
【図33】 本発明に適用されるカラーホイルの一例を
説明するための図である。
【符号の説明】
11,12…範囲、21…16階調用の信号側駆動IC
を実装した表示範囲、22…8階調用の信号側駆動IC
を実装した表示範囲、31〜35,41〜45,51〜
55,141,142,151〜154…画素、61〜
65…フレーム、111,112…階調を除外する範
囲、200…ディスプレイ装置、201…スイッチ、2
11…画像ソース、212…A/Dコンバータ、213
…データ分離回路、214…範囲指定回路、215…デ
ータ分離回路、216…階調制御回路、217…DMD
制御回路、218…DMD、219…光源、220…カ
ラーホイル、221…インテグレータ、222…投射レ
ンズ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G02F 1/133 575 G02F 1/133 575 G03B 21/00 G03B 21/00 E F 21/14 21/14 Z G09G 3/36 G09G 3/36 5/00 H04N 5/66 A H04N 5/66 G09G 5/00 520J (72)発明者 逢坂 敬信 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 (72)発明者 滝口 康之 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 Fターム(参考) 2H093 NA51 ND01 ND06 ND60 NG02 5C006 AA12 AA14 AA15 AF44 BA12 BB16 BC06 EC11 FA51 FA56 5C058 AA09 BA07 BA17 BA18 BA21 BA22 BB03 5C080 AA10 AA18 BB05 DD27 DD30 EE29 JJ01 JJ02 JJ04 JJ06 5C082 BA02 BA12 BA36 BD00 CA11 CB03 MM07 MM10

Claims (25)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力階調信号に応じて表示手段における
    階調表示を行うための階調表示方法において、階調表示
    可能な階調データの最大階調数が異なる2種類以上の部
    分を1表示画面に設定することを特徴とする階調表示方
    法。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の階調表示方法におい
    て、前記最大階調数が異なる各部分の該最大階調数は、
    前記表示手段における階調表示を行うための駆動ICに
    よって規定されることを特徴とする階調表示方法。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の階調表示方法におい
    て、個々の画素それぞれについて画素単独で階調表示を
    行う個別画素階調表示と、複数の画素を1単位として該
    1単位ごとに階調表示を行う面積階調表示とを使用する
    ことを特徴とする階調表示方法。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載の階調表示方法におい
    て、個々の画素それぞれについて画素単独で階調表示を
    行う個別画素階調表示と、同一画素について複数フレー
    ム分の該同一画素を1単位として該1単位ごとに階調表
    示を行う個別画素/フレーム階調表示とを使用すること
    を特徴とする階調表示方法。
  5. 【請求項5】 請求項1に記載の階調表示方法におい
    て、個々の画素それぞれについて画素単独で階調表示を
    行う個別画素階調表示と、複数の画素について複数のフ
    レーム分の該複数の画素を1単位として該1単位ごとに
    階調表示を行う面積/フレーム階調表示とを使用するこ
    とを特徴とする階調表示方法。
  6. 【請求項6】 請求項3または5に記載の階調表示方法
    において、階調を表示するための複数の画素からなる前
    記1単位の画素数及び構成画素の組み合わせを、1また
    は複数フレーム毎に変更することを特徴とする階調表示
    方法。
  7. 【請求項7】 請求項1,3ないし6のいずれか1に記
    載の階調表示方法において、特定の範囲の入力階調信号
    は、階調を表示するための階調制御の対象とする画素と
    して使用しないことを特徴とする階調表示方法。
  8. 【請求項8】 請求項7に記載の階調表示方法におい
    て、入力階調信号の最も高い階調を含む特定の範囲の階
    調信号と、該入力階調信号の最も低い階調を含む特定の
    範囲の階調信号とを、階調を表示するための階調制御の
    対象とする画素として使用しないことを特徴とする階調
    表示方法。
  9. 【請求項9】 請求項7または8に記載の階調表示方法
    において、前記階調を表示するための階調制御の対象と
    する画素として使用しない階調の範囲は、使用者が設定
    可能であることを特徴とする階調表示方法。
  10. 【請求項10】 請求項1に記載の階調表示方法におい
    て、1画素を複数の画素に分割し、該分割したそれぞれ
    の領域の動作期間を制御することにより、前記2種類以
    上の異なる階調表示を行うことを特徴とする階調表示方
    法。
  11. 【請求項11】 請求項10に記載の階調表示方法にお
    いて、1画素は少なくとも面積比1:8に分割され、面
    積比1画素のデューティ比を調整することにより最大6
    4階調表示と最大256階調表示を実現することを特徴
    とする階調表示方法。
  12. 【請求項12】 請求項1,3ないし11のいずれか1
    に記載の階調表示方法において、1表示画面に設定され
    る2種類以上の階調表示を行う範囲は、少なくとも1種
    類以上を使用者が任意に設定可能であることを特徴とす
    る階調表示方法。
  13. 【請求項13】 入力階調信号に応じて表示手段におけ
    る階調表示を行う機能を有する表示コントローラにおい
    て、該表示コントローラは、階調表示可能な階調データ
    の最大階調数が異なる2種類以上の部分を1表示画面に
    設定する画面設定手段を有することを特徴とする表示コ
    ントローラ。
  14. 【請求項14】 請求項13に記載の表示コントローラ
    において、前記最大階調数が異なる各部分の該最大階調
    数は、前記表示手段における階調表示を行うために備え
    た駆動ICによって規定されることを特徴とする表示コ
    ントローラ。
  15. 【請求項15】 請求項13に記載の表示コントローラ
    において、個々の画素それぞれについて画素単独で階調
    表示を行う個別画素階調表示手段と、複数の画素を1単
    位として該1単位ごとに階調表示を行う面積階調表示手
    段とを有することを特徴とする表示コントローラ。
  16. 【請求項16】 請求項13に記載の表示コントローラ
    において、個々の画素それぞれについて画素単独で階調
    表示を行う個別画素階調表示手段と、同一画素について
    複数フレーム分の該同一画素を1単位として該1単位ご
    とに階調表示を行う個別画素/フレーム階調表示手段と
    を有することを特徴とする表示コントローラ。
  17. 【請求項17】 請求項13に記載の表示コントローラ
    において、個々の画素それぞれについて画素単独で階調
    表示を行う個別画素階調表示手段と、複数の画素につい
    て複数のフレーム分の該複数の画素を1単位として該1
    単位ごとに階調表示を行う面積/フレーム階調表示手段
    を有することを特徴とする表示コントローラ。
  18. 【請求項18】 請求項15または17に記載の表示コ
    ントローラにおいて、階調を表示するための複数の画素
    からなる前記1単位の画素数及び構成画素の組み合わせ
    を、1または複数フレーム毎に変更する手段を有するこ
    とを特徴とする表示コントローラ。
  19. 【請求項19】 請求項13,15ないし18のいずれ
    か1に記載の表示コントローラにおいて、特定の範囲の
    入力階調信号を、階調を表示するための階調制御の対象
    とする画素として使用しないように制御する使用画素制
    御手段を有することを特徴とする表示コントローラ。
  20. 【請求項20】 請求項19に記載の表示コントローラ
    において、入力階調信号の最も高い階調を含む特定の範
    囲の階調信号と、該入力階調信号の最も低い階調を含む
    特定の範囲の階調信号とを、階調を表示するための階調
    制御の対象とする画素として使用しないように制御する
    使用画素制御手段を有することを特徴とする表示コント
    ローラ。
  21. 【請求項21】 請求項19または20に記載の表示コ
    ントローラにおいて、前記使用画素制御手段における前
    記階調を表示するための階調制御の対象とする画素とし
    て使用しない階調の範囲を、使用者によって設定可能と
    したことを特徴とする表示コントローラ。
  22. 【請求項22】 請求項13に記載の表示コントローラ
    において、前記画面設定手段は、1画素を複数の画素に
    分割し、該分割したそれぞれの領域の動作期間を制御す
    ることにより、前記2種類以上の異なる階調表示を行う
    ことを特徴とする表示コントローラ。
  23. 【請求項23】 請求項22に記載の表示コントローラ
    において、前記画面設定手段は、1画素を少なくとも面
    積比1:8に分割し、面積比1画素のデューティ比を調
    整することにより最大64階調表示と最大256階調表
    示を実現することを特徴とする表示コントローラ。
  24. 【請求項24】 請求項13,15ないし23のいずれ
    か1に記載の表示コントローラにおいて、前記画面設定
    手段により1表示画面に設定される2種類以上の階調表
    示を行う範囲は、少なくとも1種類以上を使用者が任意
    に設定可能としたことを特徴とする表示コントローラ。
  25. 【請求項25】 請求項1ないし12のいずれか1に記
    載の階調表示方法を実行する手段を有することを特徴と
    する表示装置。
JP2001069774A 2001-03-13 2001-03-13 階調表示方法、表示コントローラ、及び表示装置 Pending JP2002268600A (ja)

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