JP2002267622A - 断層撮影装置 - Google Patents

断層撮影装置

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JP2002267622A
JP2002267622A JP2001068200A JP2001068200A JP2002267622A JP 2002267622 A JP2002267622 A JP 2002267622A JP 2001068200 A JP2001068200 A JP 2001068200A JP 2001068200 A JP2001068200 A JP 2001068200A JP 2002267622 A JP2002267622 A JP 2002267622A
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JP2001068200A
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English (en)
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Hidekazu Morita
英一 森田
Katsuhiro Ueno
功裕 上野
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Shimadzu Corp
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Shimadzu Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 被検体の関心領域についての3次元断層画像
を迅速に生成できる断層撮影装置を提供する。 【解決手段】 駆動部30は、被検体Mの撮影すべき断
層面を挟んでX線管Rとフラットパネル型X線検出器D
とを同期して走査し、逆投影処理部54は、走査各位置
で検出された投影データを、撮影された被検体の関心領
域に仮想的に設定される3次元格子群の所定の格子点に
逆投影して、関心領域の3次元ボリュームデータを生成
する画像再構成を行うので、複数回にわたって断層撮影
することなく関心領域の3次元ボリュームデータを生成
でき、被検体の関心領域についての3次元断層画像を迅
速に生成できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、医療分野、工業
分野などに用いられる、被検体の断層撮影を行なう非C
Tタイプの断層撮影装置に係り、特に、被検体の関心領
域についての3次元断層画像を迅速に生成する技術に関
する。
【0002】
【従来技術】従来の断層撮影装置としては、例えばX線
断層撮影装置がある。このX線断層撮影装置は、被検体
を挟んでX線管とイメージインテンシファイア(以下、
「I.I管」と言う)とが対向配置され、X線管を第1
方向に直線移動させるのと同期して、I.I管を前記第
1方向とは反対方向である第2方向に平行直線移動させ
るように連動移動させるとともに、被検体の特定の断層
面上の任意の点がI.I管の検出面上で常に同じ位置に
なるように、X線管の被検体へのX線照射角度を変えな
がら断続的な撮影を行なっている。そして、各角度から
の撮影により得られた複数枚の投影像を重ね合わせるよ
うな検出信号の加算演算処理を行なうだけで、被検体の
特定の断層面の画像情報と、特定の断層面の前後にある
近傍断層面の画像情報とを算出している。
【0003】このように、上述のX線断層撮影装置は、
近年進歩の著しいX線CT(X線コンピュータ・トモグ
ラフィ)タイプの断層撮影方式ではない非CTタイプの
断層撮影方式のものである。すなわち、X線CTタイプ
の断層撮影方式は、被検体を挟んで対向配置されたX線
管とI.I管とを被検体の体軸周りに1回転(少なくと
も半回転)させながら撮影することで、被検体の体軸周
り1回転分(少なくとも半回転分)の透過像を取得し、
これらの透過像に基づいて画像再構成を行ない、被検体
の体軸方向から見た断層画像が得れるものであるが、非
CTタイプの断層撮影方式は、上述のX線断層撮影装置
のように、X線管とI.I管とを被検体の体軸周りに半
回転以上させることなく、被検体の体軸方向の断層画像
が得れるものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな構成を有する従来例の場合には、次のような問題が
ある。すなわち、非CTタイプの断層撮影装置では、被
検体の関心領域についての3次元断層画像を迅速に生成
することができないという問題がある。
【0005】具体的には、従来例の非CTタイプの断層
撮影装置は、1回の断層撮影で、被検体の関心領域の特
定の断層面画像と、この特定の断層面の前後にある近傍
の断層面画像としか得られず、被検体の関心領域につい
ての2次元断層画像しか得られないものである。したが
って、被検体の関心領域についての3次元ボリュームデ
ータ(3次元断層画像)を生成したい場合には、複数回
にわたって断層撮影を繰り返して、撮影毎に得られた2
次元断層画像を逐次に積み重ねていくようにして3次元
断層画像を生成していかなければならないので、被検体
に対する曝射回数が増加し被検体にとって負担となるば
かりでなく、3次元ボリュームデータを生成するのに非
常に時間がかかることになる。
【0006】例えば、被検体の関心領域についてI.I
管の検出面と平行でなく傾いた断層画像(傾斜断層画
像)を取得したい場合にも、複数回にわたって断層撮影
を行なうことで、撮影毎に得られた2次元断層画像を逐
次に積み重ねていくようにして3次元断層画像を生成
し、この3次元断層画像から所望の傾斜断層画像を演算
により算出しているので、上述の問題が生じることにな
る。
【0007】この発明は、このような事情に鑑みてなさ
れたものであって、被検体の関心領域についての3次元
断層画像を迅速に生成できる断層撮影装置を提供するこ
とを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明は、このような
目的を達成するために、次のような構成をとる。すなわ
ち、請求項1に記載の断層撮影装置は、(a)被検体に
対して透過性を有する電磁波を被検体に照射する照射源
と、被検体の撮影すべき断層面を挟んで前記照射源に対
向配置され、被検体を透過した電磁波を検出する面検出
器とを、同期させて走査する走査手段と、(b)走査各
位置で検出された投影データを、撮影された被検体の関
心領域に仮想的に設定される3次元格子群の所定の格子
点に逆投影して、関心領域の3次元ボリュームデータを
生成する画像再構成を行う逆投影処理部とを備えたこと
を特徴とするものである。
【0009】また、請求項2に記載の断層撮影装置は、
請求項1に記載の断層撮影装置において、走査各位置で
検出された投影データに|ω|フィルタリングをかけて
前記逆投影処理部に出力するフィルタリング処理部を備
えたことを特徴とするものである。
【0010】また、請求項3に記載の断層撮影装置は、
請求項1または請求項2に記載の断層撮影装置におい
て、前記面検出器はフラットパネル型検出器またはイメ
ージインテンシファイアであることを特徴とするもので
ある。
【0011】また、請求項4に記載の断層撮影装置は、
請求項1から請求項3のいずれかに記載の断層撮影装置
において、前記走査手段は、前記照射源と前記面検出器
のいずれか一方を第1方向に直線移動させるのと同期し
て、他方を前記第1方向とは反対方向である第2方向に
平行直線移動させることを特徴とするものである。
【0012】また、請求項5に記載の断層撮影装置は、
請求項1から請求項3のいずれかに記載の断層撮影装置
において、前記走査手段は、被検体を挟んで対向して平
行配置される両平行面のいずれか一方の平行面内で前記
照射源を回転移動させるのと同期して、他方の平行面内
で前記照射源の回転方向とは反対方向に前記面検出器を
回転移動させることを特徴とするものである。
【0013】また、請求項6に記載の断層撮影装置は、
請求項1から請求項3のいずれかに記載の断層撮影装置
において、前記走査手段は、被検体の周りの円周軌道上
に被検体を挟んで2つの円弧軌道を対向して設定し、両
円弧軌道のいずれか一方の円弧軌道上に前記照射源を移
動させるのと同期して、他方の円弧軌道上に前記面検出
器を前記照射源との間隔が一定になるように移動させる
ことを特徴とするものである。
【0014】
【作用】この発明の作用は次の通りである。すなわち、
請求項1に記載の発明によれば、走査手段は、被検体に
対して透過性を有する電磁波を被検体に照射する照射源
と、被検体の撮影すべき断層面を挟んで照射源に対向配
置され、被検体を透過した電磁波を検出する面検出器と
を、同期させて走査する。逆投影処理部は、走査各位置
で検出された投影データを、撮影された被検体の関心領
域に仮想的に設定される3次元格子群の所定の格子点に
逆投影して、関心領域の3次元ボリュームデータを生成
する画像再構成を行う。したがって、各角度からの撮影
により得られた複数枚の投影像(走査各位置の投影像)
を単一面上に重ね合わせるような検出信号の加算演算処
理を行なって2次元断層画像データを生成するという従
来手法を用いるのではなく、走査各位置の投影像を3次
元格子群の所定の格子点に逆投影して、関心領域の3次
元ボリュームデータを生成する画像再構成を行うので、
複数回にわたって断層撮影することなく関心領域の3次
元ボリュームデータが生成され、被検体の関心領域につ
いての3次元断層画像が迅速に生成される。
【0015】また、請求項2に記載の発明によれば、フ
ィルタリング処理部は、走査各位置で検出された投影デ
ータに|ω|フィルタリングをかけて逆投影処理部に出
力する。したがって、後続の逆投影処理部で生成される
3次元ボリュームデータにおける直流成分の強調に起因
する偽像が低減される。
【0016】また、請求項3に記載の発明によれば、面
検出器としてフラットパネル型検出器またはイメージイ
ンテンシファイアを用いた場合であっても、被検体の関
心領域についての3次元断層画像が迅速に生成される。
【0017】また、請求項4に記載の発明によれば、照
射源と面検出器のいずれか一方を第1方向に直線移動さ
せるのと同期して、他方を前記第1方向とは反対方向で
ある第2方向に平行直線移動させる。したがって、照射
源と面検出器とを被検体を挟んで平行直線走査して、被
検体の関心領域の3次元ボリュームデータを生成する画
像再構成を行うための断層撮影が行える。
【0018】また、請求項5に記載の発明によれば、被
検体を挟んで対向して平行配置される両平行面のいずれ
か一方の平行面内で照射源を回転移動させるのと同期し
て、他方の平行面内で照射源の回転方向とは反対方向に
面検出器を回転移動させる。したがって、照射源と面検
出器とを個別に被検体を挟む両平行面の各平行面内で回
転走査して、被検体の関心領域の3次元ボリュームデー
タを生成する画像再構成を行うための断層撮影が行え
る。
【0019】また、請求項6に記載の発明によれば、弦
が被検体の方に位置するように被検体を挟んで対向配置
される両円弧軌道のいずれか一方の円弧軌道上に照射源
を移動させるのと同期して、他方の円弧軌道上に面検出
器を照射源との間隔が一定になるように移動させる。し
たがって、被検体を挟んで照射源と面検出器とを個別に
円弧走査して、被検体の関心領域の3次元ボリュームデ
ータを生成する画像再構成を行うための断層撮影が行え
る。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照してこの発明の
断層撮影装置に係る一実施例としてのX線断層撮影装置
について、図面を参照しながら説明する。図1は、この
発明のX線断層撮影装置の実施例に係るブロック図であ
る。
【0021】この実施例のX線断層撮影装置は、種々の
情報および命令を入力する操作部10と、これら入力さ
れた情報および命令に基づいてX線撮影を制御する撮影
制御部20と、この撮影制御部20により制御されなが
ら撮像部40を動作させる駆動部30と、被検体Mの関
心領域を撮影する撮像部40と、この撮像部40から検
出された画像情報に基づいて被検体Mの関心領域の3次
元ボリュームデータを生成する画像再構成を行ない、そ
の生成した3次元ボリュームデータを記憶するデータ処
理部50と、このデータ処理部50に記憶された画像情
報を出力表示するモニタ60とを備えている。
【0022】以下、各部の構成および機能について詳細
に説明する。図2に示すように、被検体Mを挟んでX線
管Rとフラットパネル型X線検出器Dとが対向配置さ
れ、X線管Rを第1方向に直線移動させるのと同期し
て、フラットパネル型X線検出器Dを前記第1方向とは
反対方向である第2方向に平行直線移動させるように連
動移動させるとともに、被検体Mの特定の断層面上の任
意の点がフラットパネル型X線検出器Dの検出面上で常
に同じ位置になるように、X線管Rの被検体MへのX線
照射角度θを変えながら断続的な撮影を行なう。なお、
X線照射角度θは、任意の角度範囲内に設定できるが、
ここでは例えば、+θmax (+30°)〜−θmax (−
30°)の範囲内とする。そして、操作部10からは、
被検体Mの関心領域を撮影する前に、図2に示すX線管
Rからフラットパネル型X線検出器Dまでの距離や、X
線管Rおよびフラットパネル型X線検出器Dを平行直線
移動させる間にどの程度のピッチで撮影を行なうかとい
うビュー数(所望の枚数に設定できるが、ここでは例え
ば50枚とする)などが予め設定入力される。なお、こ
の操作部10としては、キーボード、マウス、タッチパ
ネルなどの入力装置が用いられる。上述したX線管Rは
この発明における照射源に相当する。
【0023】撮影制御部20には、操作部10と、駆動
部30およびデータ処理部50とが接続されている。撮
影制御部20は、操作部10より設定入力された各情報
に基づいて、駆動部30とデータ処理部50とをそれぞ
れ制御している。制御内容については、各部にて後述す
る。
【0024】駆動部30は、図2に示すように、被検体
Mを挟んでX線管Rとフラットパネル型X線検出器Dと
が対向配置され、X線管Rを第1方向に直線移動させる
のと同期して、フラットパネル型X線検出器Dを前記第
1方向とは反対方向である第2方向に平行直線移動させ
るように連動移動させるとともに、被検体Mの特定の断
層面上の任意の点がフラットパネル型X線検出器Dの検
出面上で常に同じ位置になるように、X線管Rの被検体
MへのX線照射角度を変えながら断続的な撮影を行なえ
るようにX線管Rとフラットパネル型X線検出器Dとを
平行直線移動させて走査させるものである。このとき、
フラットパネル型X線検出器Dの検出面を被検体Mの断
層面と平行になるようにしている。なおここでは、フラ
ットパネル型X線検出器Dの検出面を被検体Mの断層面
と平行になるようにしているが、X線管Rから照射され
るコーンビーム状のX線の中心点が、常に、被検体Mの
特定断層面の中心点Oを透過してフラットパネル型X線
検出器Dの検出面の中心点に垂直に入射されるように、
X線管Rとフラットパネル型X線検出器Dとを対向させ
てもよい。上述した駆動部30はこの発明における走査
手段に相当する。
【0025】撮像部40は、被検体Mを載置する天板T
と、被検体Mに向けてコーンビーム状のX線を照射する
X線管Rと、被検体Mを透過したX線を検出するフラッ
トパネル型X線検出器Dとを備えている。
【0026】フラットパネル型X線検出器Dは、X線管
RによるX線照射によって生じる被検体MのX線透視像
を検出してX線検出信号としての電気信号に変換して出
力するという構成のX線検出器であって、図3に示すよ
うに、多数の検出素子Duが縦横に配列されている所謂
2次元状マトリックス状のX線検出器である。実施例の
フラットパネル型X線検出器Dにおける検出素子Duの
配列は、例えば横(X)方向1024,縦(Y)方向1
024の正方形マトリックスであるが、説明の便宜上、
横(X)方向1000,縦(Y)方向1000の正方形
マトリックスであるものとし、図3には、縦3×横3マ
トリックス構成で合計9個分のマトリックス構成のみを
示している。矩形の平面形状を有するフラットパネル型
X線検出器Dは、検出面が円形に限られるイメージイン
テンシファイアと違って、胸部や腹部など大きな部位を
撮影するのに適した方形の検出面が可能な点でも、有用
なX線検出器である。
【0027】フラットパネル型X線検出器Dは、図4に
示すように、入射X線を電荷あるいは光に変換するX線
変換層12と、このX線変換層12で生じた電荷あるい
は光を検出する素子が縦横にマトリックス状に配置形成
されている検出アレイ層13との積層構造となってい
る。このフラットパネル型X線検出器DのX線変換層1
2の平面寸法としては、例えば縦横約30cmが挙げら
れる。
【0028】このフラットパネル型X線検出器Dには、
図5(a)に示す直接変換タイプのものと、図5(b)
に示す間接変換タイプのものがある。前者の直接変換タ
イプの場合、X線変換層12が入射X線を直に電荷に変
換するセレン層やCdZnTe層などからなり、検出ア
レイ層13の表面に電荷検出素子14として表面電極1
5に対向形成された電荷収集電極群でもって電荷の検出
を行いコンデンサCsに蓄電する構成となっていて、各
電荷検出素子14とその上のX線変換層12の一部分と
で1個の検出素子Duが形成されることになる。後者の
間接変換タイプの場合、X線変換層12が入射X線を光
に変換するシンチレータ層からなり、検出アレイ層13
の表面に光検出素子16として形成されたフォトダイオ
ード群でもって光の検出を行いコンデンサCsに蓄電す
る構成となっていて、各光検出素子16とその上のX線
変換層12の一部分とで1個の検出素子Duが形成され
ることになる。
【0029】フラットパネル型X線検出器Dは、図3に
示すように、X線変換層12と検出アレイ層13とが形
成されたX線検出基板41と、X線検出基板41のキャ
リア収集電極(電荷収集電極)を介して収集キャリア
(収集電荷)を溜めるコンデンサCsと、コンデンサC
sに蓄積された電荷を取り出すための通常時オフ(遮
断)の電荷の電荷取り出し用スイッチ素子42である薄
膜トランジスタ(TFT)と、X、Y方向の読み出し回
路のマルチプレクサ45と、ゲートドライバ47とを備
えている。
【0030】また、フラットパネル型X線検出器Dは、
図3に示すように、検出素子Duのスイッチ素子42用
の薄膜トランジスタのソースがX軸方向に配列した縦の
読み出し配線43に接続され、ゲートがY軸方向に配列
した横の読み出し配線46に接続されている。読み出し
配線43は電荷−電圧変換器群(プリアンプ群)44を
介してマルチプレクサ45に接続されているとともに、
読み出し配線46はゲートドライバ47に接続されてい
る。なお、電荷−電圧変換器群44では、1本の読み出
し配線43に対して、図示しないが、電荷−電圧変換器
群44が1個それぞれ接続されている。
【0031】そして、フラットパネル型X線検出器Dの
場合、マルチプレクサ45およびゲートドライバ47へ
信号取り出し用の走査信号が送り込まれることになる。
検出部10の各検出素子Duの特定は、X方向・Y方向
の配列に沿って各検出素子Duへ順番に割り付けられて
いるアドレス(検出素子Duが1000個としているの
で0〜999、検出素子Duが1024個である場合は
0〜1023)に基づいて行なわれるので、取り出し用
の走査信号は、それぞれX方向アドレスまたはY方向ア
ドレスを指定する信号となる。
【0032】Y方向の走査信号に従ってゲートドライバ
47からY方向の読み出し配線46に対し取り出し用の
電圧が印加されるのに伴い、各検出素子Duが列単位で
選択される。そして、X方向の走査信号に従ってマルチ
プレクサ45が切り替えられることにより、選択された
列の検出素子DuのコンデンサCsに蓄積された電荷
が、電荷−電圧変化器群44およびマルチプレクサ45
の順に経て外部に送りだされることになる。このよう
に、フラットパネル型X線検出器Dで検出された検出信
号は、逐次、データ処理部50にリアルタイムに出力さ
れる。上述したフラットパネル型X線検出器Dはこの発
明における面検出器に相当する。
【0033】次に、データ処理部50の構成および機能
について説明する。図1に示すように、データ処理部5
0は、撮像部40において走査各位置で検出された投影
データ(検出信号)に基づいて、関心領域の3次元ボリ
ュームデータを生成する画像再構成を行なう画像処理部
51と、この画像処理部51で画像再構成された関心領
域の3次元ボリュームデータを記憶する画像情報記憶部
52とを備えている。以下に、画像処理部51と画像情
報記憶部52の具体的な機能について説明する。
【0034】ここで、関心領域の3次元ボリュームデー
タを生成する画像再構成の一連の処理手順について、図
1,図2を参照しながら概説する。まず、図2に示すよ
うに、被検体Mを挟んでX線管Rとフラットパネル型X
線検出器Dとが対向配置され、X線管Rを第1方向に直
線移動させるのと同期して、フラットパネル型X線検出
器Dを前記第1方向とは反対方向である第2方向に平行
直線移動させるように連動移動させるとともに、被検体
Mの特定の断層面上の任意の点がフラットパネル型X線
検出器Dの検出面上で常に同じ位置になるように、X線
管Rの被検体MへのX線照射角度を変えながら断続的な
撮影を行ない、走査各位置で検出された、被検体Mの関
心領域についての一群の投影データを取得する。次に、
この一群の投影データに対して、後述する所定のフィル
タリング処理を施す。次に、フィルタリング処理した後
の投影データを個別に、後述する所定の逆投影(バック
プロジェクション:BP)処理してBP像(3次元ボリ
ュームデータ)を生成する。このようにして、関心領域
の3次元ボリュームデータを生成する画像再構成が行な
われる。なお、オペレータは、この3次元ボリュームデ
ータから任意の断層面の画像を選択することで、選択し
た断層画像(X軸方向から見た断層画像)が見られる。
【0035】また、上述のFBP(フィルタードバック
プロジェクション:Filtered BackProjection)法のア
ルゴリズムは、次に示す式(1),式(2)として表さ
れる。異なる角度からの複数の投影データPΦ に基づ
いて、立方体f(r)を再構成するのである(図6参
照)。
【0036】
【数1】
【0037】ただし、f(r)は、再構成される立方体
(三次元ボリュームデータ)の位置rでの画素データで
ある。Y(r),Z(r)は、位置rの画素がフラット
パネル型X線検出器Dの検出面上に投影される点の座標
である。PΦ は、投影角度Φでのフラットパネル型X
線検出器Dの検出面上の投影データである。gy は、Fi
ltered Back Projectionのフィルタ関数と呼ばれ、後述
する|ω|(絶対値オメガ)フィルタ関数である。W
は、ビームの広がりの影響を補正するための係数であ
る。
【0038】画像処理部51は、図1に示すように、撮
影により得られた一群の投影データに対して所定のフィ
ルタリング処理を施すフィルタリング処理部53と、こ
のフィルタリング処理した後の投影データを個別に所定
の逆投影(バックプロジェクション:BP)処理してB
P像(3次元ボリュームデータ)を生成する逆投影処理
部54とを備えている。
【0039】フィルタリング処理部53は、一群の投影
データに対して所定のフィルタリング処理を施す。ここ
では、フーリエ空間で行なうフィルタリング処理(図7
に示す|ω|(絶対値オメガ)フィルタリング処理)に
ついて説明するものとする。なお、以下にフィルタリン
グ処理部53での|ω|フィルタリング処理について説
明する。
【0040】フィルタリング処理部53は、フラットパ
ネル型X線検出器Dのi行ごとに横方向に1次元フーリ
エ変換を行ない、フーリエ面像SCF(i,ω)を生成
する1次元フーリエ変換部と、1次元フーリエ変換した
フーリエ面像SCF(i,ω)に対して|ω|フィルタ
リングを施す|ω|フィルタリング部と、この|ω|フ
ィルタリング部で|ω|フィルタリングした後のフーリ
エ面像SCF´(i,ω)を1次元逆フーリエ変換して
実空間データに戻す1次元逆フーリエ変換部とを備えて
いる。
【0041】|ω|フィルタリング部は、図7に示すよ
うに、1次元フーリエ変換したフーリエ面像SCF
(i,ω)のi行方向に等方的に高周波領域を低減して
高周波ノイズ分を抑制するフィルタとデータ収集走査形
態に依存するフィルタとにより構成される|ω|フィル
タを備えている。なお、上述のデータ収集走査形態に依
存するフィルタは、フィルタリング後のフーリエ面像S
CF´(i,ω)を1次元逆フーリエ変換する際に、直
流成分が強調されて生成されるのを抑制しており、直流
成分が強調されることに起因する偽像を低減しているの
である。
【0042】ここで、1次元フーリエ空間でフィルタリ
ング処理を行なうことの意味合いについて説明する。1
次元フーリエ空間でフィルタリング処理を行なうこと
は、数学的には次に示す式(3)で示される。なお、S
CF´(i,ω)はフィルタリング処理された後の1次
元フーリエ面像であり、M(ωi )は上述した|ω|フ
ィルタリング部のフィルタ特性を示す関数である。 SCF´(i,ω)=SCF(i,ω)×M(ωi ) … (3)
【0043】なお、M(ωi )は、前述の2個のフィル
タ特性を表す関数の積として次に示す式(4)のように
表される。 M(ωi )=Mi(ωi )・Mω(ωi) … (4) 式(4)に示した各フィルタ関数系の典型例について、
以下に示す。
【0044】Mi(ωi )は、図8(a)に示すような
フィルタ特性を有しており、次に示す式(5)〜(7)
で表される。 Mi(ωi )=1 (ωi <CFR−WFR/2である場合) … (5) Mi(ωi )={1−sin((ωi −CFR)・π/WFR)}/2 (CFR−WFR/2<ωi <CFR+WFR/2である場合) … (6) Mi(ωi )=0 (CFR+WFR/2<ωi である場合) … (7) ただし、高周波成分が図8(a)に示すように滑らかに
減衰する正弦波状関数型にした。CFRはカットオフ周
波数であり、WFRはフィルタ強度の遷移全周波数幅で
ある(図8(a)参照)。このMi(ωi )は、1次元
フーリエ空間での高周波成分を削除するものである。
【0045】Mω(ωi)は、図8(b)に示すような
フィルタ特性を有しており、次に示す式(8)で表され
る。 Mω(ωi)=|ωi| … (8)
【0046】なお、図8(a),(b)には、横軸のプ
ラス方向の特性のみを図示しているが、横軸のマイナス
方向の特性は、縦軸を中心に横軸のプラス方向の特性を
線対称させたものと同じであるので、図示省略してい
る。
【0047】図7に戻って、1次元逆フーリエ変換部
は、|ω|フィルタリング部で|ω|フィルタリングし
た後のフーリエ面像SCF´(i,ω)を1次元逆フー
リエ変換して実空間データに戻して、逆フーリエ変換後
の投影像SC´(i,j)を生成する。
【0048】次に、逆投影処理部54は、フィルタリン
グ処理後の投影データを個別に所定の逆投影(バックプ
ロジェクション:BP)処理してBP像(3次元ボリュ
ームデータ)を生成する。具体的には、図9に示すよう
に、走査各位置で検出された、被検体Mの関心領域につ
いてのフィルタリング処理後の一群の投影データを、撮
影された被検体Mの関心領域に仮想的に設定される3次
元格子群Kの所定の格子点に逆投影して、関心領域の3
次元ボリュームデータを生成する画像再構成を行う、す
なわち、上述の単純BP像を生成する。
【0049】具体的には、次に示す式(9)に従って、
線型補間演算とバックプロジェクションとを行なう。な
お、バックプロジェクション蓄積量をIn (l,m,
n)とし、前回までのバックプロジェクション蓄積量を
n-1 (l,m,n)とする。なお、SC´は、フィル
タリング処理後に逆フーリエ変換された投影データのこ
とである。 In (l,m,n )=In-1 (l,m,n )+{W11・SC´(I,J)+W12・ SC´(I,J+1)+W21・SC´(I+1,J)+ W22・SC´(I+1,J+1)} …(9)
【0050】なお、投影像の画素間隔を1に規格化し
て、次に示す式(10)〜(13)のような乗算重み付け方
式の場合の重み関数を示す。 W11=(1−az )・(1−ay ) …(10) W12=(1−az )・ay …(11) W21=az ・(1−ay ) …(12) W22=az ・ay …(13)
【0051】3次元格子群Kの残りの所定の格子点につ
いても、前記と同様にして逆投影を行ない、さらに、走
査各位置ごと、すなわち、+θmax (+30°)〜−θ
max(−30°)の範囲にわたって、これと同様の逆投
影を行なうことで、BP像(3次元ボリュームデータ)
が生成される。
【0052】画像情報記憶部52は、逆投影処理部54
で生成された3次元ボリュームデータを記憶しており、
操作部10から任意の断層面の画像情報が選択される
と、その断層面の画像情報をモニタ60に出力する。
【0053】モニタ60は、画像情報記憶部52に蓄積
された所定の画像情報を出力表示するものである。
【0054】以上、上述した実施例では、逆投影処理部
54は、走査各位置で検出された投影データを、撮影さ
れた被検体Mの関心領域に仮想的に設定される3次元格
子群Kの所定の格子点に逆投影して、関心領域の3次元
ボリュームデータを生成する画像再構成を行うので、各
角度からの撮影により得られた複数枚の投影像(走査各
位置の投影像)を単一面上に重ね合わせるような検出信
号の加算演算処理を行なって2次元断層画像データを生
成するという従来手法を用いるのではなく、走査各位置
の投影像を3次元格子群Kの所定の格子点に逆投影し
て、関心領域の3次元ボリュームデータを生成する画像
再構成を行うことができ、複数回にわたって断層撮影す
ることなく関心領域の3次元ボリュームデータを生成で
き、被検体Mの関心領域についての3次元断層画像を迅
速に生成することができる。また、被検体Mへの曝射負
担も低減できる。
【0055】X線管Rとフラットパネル型X線検出器D
のいずれか一方を第1方向に移動させるのと同期して、
他方を第1方向とは反対方向である第2方向に移動させ
るようにして、X線管Rとフラットパネル型X線検出器
Dとを被検体Mを挟んで平行直線移動させた場合には、
X線管Rとフラットパネル型X線検出器Dとを被検体M
を挟んで平行直線走査して、被検体Mの関心領域の3次
元ボリュームデータを生成する画像再構成を行なうため
の断層撮影を行なうことができる。
【0056】フィルタリング処理部53は、走査各位置
で検出された投影データを3次元フーリエ変換したフー
リエ空間データに対して、|ω|フィルタリングをかけ
ているので、その|ω|フィルタリング後のフーリエ空
間データの直流成分が強調されることなく適切に逆フー
リエ変換することができ、直流成分の強調に起因する3
次元ボリュームデータの偽像を低減できる。
【0057】なお、上述の実施例では、フィルタリング
処理部53は、一群の投影データをフーリエ空間で|ω
|フィルタリング処理を施すようにしているが、この
「フーリエ空間での|ω|フィルタリング処理」は「実
空間でコンボリューション処理を施す」ことと数学的に
同等のものであるので、フィルタリング処理部53によ
る「フーリエ空間での|ω|フィルタリング処理」に
は、「実空間でのコンボリューション処理」を含んでい
る。すなわち、実空間でのコンボリューション処理を施
すようにしてもよいのである。
【0058】この発明は、上記実施例に限られるもので
はなく、下記のように変形実施することができる。
【0059】(1)上述の実施例では、駆動部30は、
X線管Rおよびフラットパネル型X線検出器Dを平行直
線走査させているが、以下に説明するような種々の走査
を採用してもよい。例えば、図10(a)に示すよう
に、被検体Mの周りの円周軌道上に被検体Mを挟んで2
つの円弧軌道を対向して設定し、両円弧軌道のいずれか
一方の円弧軌道上にX線管Rを移動させるのと同期し
て、他方の円弧軌道上にフラットパネル型X線検出器D
をX線管Rとの間隔が一定になるように移動させる、所
謂、円弧走査を行うようにした場合は、被検体Mを挟ん
でX線管Rとフラットパネル型X線検出器Dとを個別に
円弧走査して、被検体Mの関心領域の3次元ボリューム
データを生成する画像再構成を行うための断層撮影を行
うことができる。
【0060】また、図10(b)に示すように、被検体
Mを挟んで対向して平行配置される両平行面のいずれか
一方の平行面内でX線管Rを回転移動させるのと同期し
て、他方の平行面内でX線管Rの回転方向とは反対方向
にフラットパネル型X線検出器Dを回転移動させる、所
謂、円形走査を行うようにした場合は、X線管Rとフラ
ットパネル型X線検出器Dとを個別に被検体Mを挟む両
平行面の各平行面内で回転走査して、被検体Mの関心領
域の3次元ボリュームデータを生成する画像再構成を行
うための断層撮影を行うことができる。
【0061】また、図10に示すように、X線管Rから
照射されるコーンビーム状のX線の中心点が、常に、被
検体Mの特定断層面の中心点Oを透過してフラットパネ
ル型X線検出器Dの検出面の中心点に垂直に入射される
ように、X線管Rとフラットパネル型X線検出器Dとを
対向させているが、フラットパネル型X線検出器Dの検
出面を被検体Mの断層面と平行になるようにしてもよ
い。
【0062】また、X線管Rおよびフラットパネル型X
線検出器Dを移動させるようにして走査しているが、例
えば、X線管Rを固定としフラットパネル型X線検出器
Dと被検体Mとを移動させて走査したり、フラットパネ
ル型X線検出器Dを固定としX線管Rと被検体Mとを移
動させて走査したりするなど、X線管Rとフラットパネ
ル型X線検出器Dと被検体Mとのうちのいずれか2つを
移動させるようにして走査してもよい。
【0063】(2)上述の各実施例では、面検出器とし
てフラットパネル型X線検出器Dを採用しているが、
I.I管やイメージングプレートなど各種の2次元面検
出器を採用することもできる。
【0064】(3)上述の各実施例の断層撮影装置は、
被検体Mを人体などとして医療用に用いることもできる
し、被検体MをBGA(Ball Grid Array)基板やプリ
ント配線基板など各種の電子部品などとして非破壊検査
用に用いることもできる。
【0065】(4)上述の各実施例では、X線管Rによ
ってX線を被検体Mに照射しているが、X線に限らず、
被検体Mに対して透過性を有する例えば、ガンマ線、光
などの電磁波を用いた場合であっても、同様の効果を有
する。したがって、この発明の断層撮影装置は、X線断
層撮影装置に限定されるものではなく、X線以外で被検
体Mに対して透過性を有する電磁波を用いて断層撮影を
行う断層撮影装置にも適用可能である。
【0066】
【発明の効果】以上の説明からも明らかなように、請求
項1に記載の断層撮影装置によれば、逆投影処理部は、
走査各位置で検出された投影データを、撮影された被検
体の関心領域に仮想的に設定される3次元格子群の所定
の格子点に逆投影して、関心領域の3次元ボリュームデ
ータを生成する画像再構成を行うので、各角度からの撮
影により得られた複数枚の投影像(走査各位置の投影
像)を単一面上に重ね合わせるような検出信号の加算演
算処理を行なって2次元断層画像データを生成するとい
う従来手法を用いるのではなく、走査各位置の投影像を
3次元格子群の所定の格子点に逆投影して、関心領域の
3次元ボリュームデータを生成する画像再構成を行うこ
とができ、複数回にわたって断層撮影することなく関心
領域の3次元ボリュームデータを生成でき、被検体Mの
関心領域についての3次元断層画像を迅速に生成するこ
とができる。
【0067】また、請求項2に記載の断層撮影装置によ
れば、フィルタリング処理部は、走査各位置で検出され
た投影データに|ω|フィルタリングをかけて逆投影処
理部に出力するので、後続の逆投影処理部で生成される
3次元ボリュームデータにおける直流成分の強調に起因
する偽像を低減できる。
【0068】また、請求項3に記載の断層撮影装置によ
れば、面検出器としてフラットパネル型検出器またはイ
メージインテンシファイアを用いた場合であっても、被
検体の関心領域についての3次元断層画像を迅速に生成
できる。
【0069】また、請求項4に記載の断層撮影装置によ
れば、照射源と面検出器のいずれか一方を第1方向に直
線移動させるのと同期して、他方を前記第1方向とは反
対方向である第2方向に平行直線移動させるので、照射
源と面検出器とを被検体を挟んで平行直線走査して、被
検体の関心領域の3次元ボリュームデータを生成する画
像再構成を行うための断層撮影を行なうことができる。
【0070】また、請求項5に記載の断層撮影装置によ
れば、被検体を挟んで対向して平行配置される両平行面
のいずれか一方の平行面内で照射源を回転移動させるの
と同期して、他方の平行面内で照射源の回転方向とは反
対方向に面検出器を回転移動させるので、照射源と面検
出器とを個別に被検体を挟む両平行面の各平行面内で回
転走査して、被検体の関心領域の3次元ボリュームデー
タを生成する画像再構成を行うための断層撮影を行なう
ことができる。
【0071】また、請求項6に記載の断層撮影装置によ
れば、被検体の周りの円周軌道上に被検体を挟んで2つ
の円弧軌道を対向して設定し、両円弧軌道のいずれか一
方の円弧軌道上に前記照射源を移動させるのと同期し
て、他方の円弧軌道上に前記面検出器を前記照射源との
間隔が一定になるように移動させる。したがって、被検
体を挟んで照射源と面検出器とを個別に円弧走査して、
被検体の関心領域の3次元ボリュームデータを生成する
画像再構成を行うための断層撮影を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例に係るX線断層撮影装置のブ
ロック図である。
【図2】この発明のX線断層撮影装置に係る撮影の様式
図である。
【図3】フラットパネル型X線検出器の構成図である。
【図4】フラットパネル型X線検出器の概略構成を示す
斜視図である。
【図5】(a)、(b)はフラットパネル型X線検出器
の層構造を示す断面図である。
【図6】実施例に係るFBP法のアルゴリズムを説明す
るための模式図である。
【図7】実施例のフィルタリング処理部での一連の処理
を説明するための模式図である。
【図8】(a)、(b)は実施例のフィルタリング処理
部の各フィルタ関数を示す特性図である。
【図9】フィルタリング処理後の投影データを仮想の3
次元格子群に逆投影処理することを説明するための模式
図である。
【図10】(a)、(b)はX線断層撮影装置における
その他の撮影の様式図である。
【符号の説明】
53 … フィルタリング処理部 54 … 逆投影処理部 D … フラットパネル型X線検出器 M … 被検体 R … X線管
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2G001 AA01 BA11 CA01 DA01 DA09 GA13 HA01 HA08 HA14 JA01 JA06 JA13 KA03 LA01 4C093 AA11 AA22 BA15 EB02 EB12 EB17 EC16 EC25 EC28 FE07 FF28 FF42 5B057 AA07 BA11 BA28 CA08 CA13 CB08 CB13 CE06 CH09 DA16 DB03

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a)被検体に対して透過性を有する電
    磁波を被検体に照射する照射源と、被検体の撮影すべき
    断層面を挟んで前記照射源に対向配置され、被検体を透
    過した電磁波を検出する面検出器とを、同期させて走査
    する走査手段と、(b)走査各位置で検出された投影デ
    ータを、撮影された被検体の関心領域に仮想的に設定さ
    れる3次元格子群の所定の格子点に逆投影して、関心領
    域の3次元ボリュームデータを生成する画像再構成を行
    う逆投影処理部とを備えたことを特徴とする断層撮影装
    置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の断層撮影装置におい
    て、走査各位置で検出された投影データに|ω|フィル
    タリングをかけて前記逆投影処理部に出力するフィルタ
    リング処理部を備えたことを特徴とする断層撮影装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2に記載の断層撮
    影装置において、前記面検出器はフラットパネル型検出
    器またはイメージインテンシファイアであることを特徴
    とする断層撮影装置。
  4. 【請求項4】 請求項1から請求項3のいずれかに記載
    の断層撮影装置において、前記走査手段は、前記照射源
    と前記面検出器のいずれか一方を第1方向に直線移動さ
    せるのと同期して、他方を前記第1方向とは反対方向で
    ある第2方向に平行直線移動させることを特徴とする断
    層撮影装置。
  5. 【請求項5】 請求項1から請求項3のいずれかに記載
    の断層撮影装置において、前記走査手段は、被検体を挟
    んで対向して平行配置される両平行面のいずれか一方の
    平行面内で前記照射源を回転移動させるのと同期して、
    他方の平行面内で前記照射源の回転方向とは反対方向に
    前記面検出器を回転移動させることを特徴とする断層撮
    影装置。
  6. 【請求項6】 請求項1から請求項3のいずれかに記載
    の断層撮影装置において、前記走査手段は、被検体の周
    りの円周軌道上に被検体を挟んで2つの円弧軌道を対向
    して設定し、両円弧軌道のいずれか一方の円弧軌道上に
    前記照射源を移動させるのと同期して、他方の円弧軌道
    上に前記面検出器を前記照射源との間隔が一定になるよ
    うに移動させることを特徴とする断層撮影装置。
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