JP2002266906A - ドラムブレーキ装置 - Google Patents

ドラムブレーキ装置

Info

Publication number
JP2002266906A
JP2002266906A JP2001070356A JP2001070356A JP2002266906A JP 2002266906 A JP2002266906 A JP 2002266906A JP 2001070356 A JP2001070356 A JP 2001070356A JP 2001070356 A JP2001070356 A JP 2001070356A JP 2002266906 A JP2002266906 A JP 2002266906A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
brake
brake shoe
drum
shoe
frictional force
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2001070356A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3859979B2 (ja
Inventor
康雄 ▲ひろ▼中
Yasuo Hironaka
Koji Okada
浩二 岡田
Naoyuki Maruyama
直之 丸山
Naoya Tanaka
直也 田中
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Priority to JP2001070356A priority Critical patent/JP3859979B2/ja
Publication of JP2002266906A publication Critical patent/JP2002266906A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3859979B2 publication Critical patent/JP3859979B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Braking Arrangements (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、制動時にブレーキシューに発生す
る振動を抑制し、制動力の低下を防止することを目的と
するものである。 【解決手段】 制動時にブレーキシュー8が変位したと
きに当接する当接面17a,17bを有するガイド部材
17をアーム6に搭載し、球面座15の座面に沿ったブ
レーキシュー8の変位量を規制した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えばエレベー
タ用巻上機等に用いられるドラムブレーキ装置に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来、例えばエレベータ用巻上機に使用
されているドラムブレーキ装置では、円筒状のブレーキ
ドラムの内周面にブレーキシューを押し付けることによ
り、ブレーキドラムの回転が摩擦制動される。このと
き、ブレーキシューは、ブレーキドラムの微小な変形や
撓みに適応して均等に押し付けられるように、球面座を
介して支持部材に支持されている。即ち、ブレーキシュ
ーは、球面座の座面に沿って僅かに変位(揺動及び回
動)するようになっている。
【0003】また、新品のブレーキシューを使用する場
合、表面に付着した汚れや油により十分な摩擦力が得ら
れないことから、組み上げ時にブレーキシューをブレー
キドラムに押し付ける擦り合わせ作業を行うことによ
り、ブレーキシューの表面を研磨し、摩擦力の増加を図
っている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記のように構成され
た従来のドラムブレーキ装置においては、ブレーキシュ
ーが球面座を介して支持部材に支持されており、ブレー
キシューの変位が許容されているため、制動時にブレー
キシューが必要以上に変位し、ブレーキシューに振動が
発生することがあった。このように、ブレーキシューが
振動すると、ブレーキシューとブレーキドラムとの間の
摩擦力が不安定になり、全体的な制動力が低下してしま
う。
【0005】また、新品のブレーキシューに対して擦り
合わせ作業を行う場合も、ブレーキシューが振動するこ
とがあるため、ブレーキシューの表面全体が均等にブレ
ーキドラムに接触せず、接触箇所が不安定になり、ブレ
ーキシューの表面全体を均等に研磨するには長時間を要
してしまう。
【0006】この発明は、上記のような問題点を解決す
ることを課題としてなされたものであり、制動時にブレ
ーキシューに発生する振動を抑制することができるドラ
ムブレーキ装置を得ることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明に係るド
ラムブレーキ装置は、回転可能な円筒状のブレーキドラ
ム、このブレーキドラムの内側に配置され、ブレーキド
ラムの内周面に接離する方向へ往復動される可動部材、
この可動部材に搭載されている球面座、この球面座を介
して可動部材に搭載され、かつ球面座の座面に沿って変
位可能になっており、ブレーキドラムの内周面に押し付
けられることによりブレーキドラムの回転を制動するブ
レーキシュー、このブレーキシューをブレーキドラムの
内周面に押し付ける方向へ可動部材を付勢する付勢手
段、この付勢手段に抗してブレーキシューをブレーキド
ラムの内周面から開離させる解除手段、及び可動部材に
搭載され、ブレーキシューの変位量を規制する規制手段
を備えたものである。
【0008】請求項2の発明に係るドラムブレーキ装置
は、規制手段として、ブレーキシューの変位によりブレ
ーキシューの端部が接離される当接面を有するガイド部
材を用いたものである。
【0009】請求項3の発明に係るドラムブレーキ装置
は、当接面が、制動時にブレーキシューが受ける摩擦力
の方向に対して垂直に延び、摩擦力の方向のブレーキシ
ューの端部に対向して配置されているものである。
【0010】請求項4の発明に係るドラムブレーキ装置
は、当接面が、制動時にブレーキシューが受ける摩擦力
の方向に対して平行に延び、摩擦力の方向に垂直な方向
のブレーキシューの端部に対向して配置されているもの
である。
【0011】請求項5の発明に係るドラムブレーキ装置
は、ガイドシューの振動を抑制する防振手段をガイド部
材に設けたものである。
【0012】請求項6の発明に係るドラムブレーキ装置
は、防振手段として、当接面を構成する防振ゴム部材を
用いたものである。
【0013】請求項7の発明に係るドラムブレーキ装置
は、可動部材とガイド部材との間に防振手段としての防
振ゴム部材を介在させたものである。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図
について説明する。 実施の形態1.図1はこの発明の実施の形態1によるド
ラムブレーキ装置を示す正面図、図2は図1のドラムブ
レーキ装置を示す側面図である。
【0015】図において、ドラムブレーキ装置は、円筒
状のブレーキドラム1と、このブレーキドラム1の回転
を制動するブレーキ装置本体とを有している。ブレーキ
装置本体を支持する背板2は、壁部等の固定部3に固定
されている。背板2には、シャフト4が取り付けられて
いる。ブレーキドラム1は、ベアリング5を介してシャ
フト4に取り付けられており、シャフト4を中心として
回転可能になっている。
【0016】可動部材である一対のアーム6は、ブレー
キドラム1の内側で背板2に支持されている。これらの
アーム6は、ピン7を中心として、ブレーキドラム1の
内周面1aに接離する方向へ往復揺動される。各アーム
6には、ブレーキドラム1の内周面1aに押し付けられ
ることによりブレーキドラム1の回転を制動するブレー
キシュー8が搭載されている。ブレーキシュー8は、ブ
レーキドラム1に接触するブレーキライニング9を有し
ている。
【0017】各アーム6は、付勢手段である押圧ばね1
0により、ブレーキシュー8をブレーキドラム1の内周
面1aに押し付ける方向へ付勢されている。背板2に
は、一対の電磁石11が搭載されている。各アーム6に
は、電磁石11により吸引されるアーマチュア12が搭
載されている。解除手段13は、一対の電磁石11と一
対のアーマチュア12とを有しており、押圧ばね10に
抗してブレーキシュー8をブレーキドラム1の内周面1
aから開離させる。
【0018】次に、アーム6へのブレーキシュー8の具
体的な取付構造について説明する。図3は図1の要部を
一部切り欠いて示す拡大図、図4は図1のブレーキアー
ムを示す側面図である。図において、アーム6には、凹
部6aが設けられており、凹部6aの底部には、ねじ穴
6bが設けられている。ねじ穴6bには、スリーブ14
が螺着されている。
【0019】スリーブ14の外周部には、ねじ穴6bに
螺合するねじ(図示せず)が設けられている。スリーブ
14は、ねじ穴6bへのねじ込み深さを調整することに
より、図3の左右方向の位置を調整可能になっている。
スリーブ14の軸方向の一端部(図3の右端部)には、
フランジ部14aが設けられている。
【0020】スリーブ14のフランジ部14aとは反対
側の端部には、球面座15が接合されている。ブレーキ
シュー8には、球面座15の座面に接合される球面凹部
8aが設けられている。ブレーキシュー8は、球面座1
5を介してアーム6に搭載されており、球面座15の座
面に沿って僅かに変位(揺動及び回動)可能になってい
る。
【0021】スリーブ14及び球面座15には、締結ピ
ン16が挿通されている。締結ピン16の一端部(図3
の左端部)には、球面座15の座面から突出した小径の
ねじ部16aが設けられている。このねじ部16aは、
ブレーキシュー8の球面凹部8aの底部に螺着されてい
る。
【0022】締結ピン16の他端部には、大径部16b
が設けられている。フランジ部14aと大径部16bと
の間には、締結ピン16をスリーブ14から引き抜く方
向(図3の右方向)へ付勢してブレーキシュー8を球面
座15に押し付けるばね(図示せず)が介在されてい
る。
【0023】アーム6には、ブレーキシュー8の変位量
を規制する規制手段としてのガイド部材17が搭載され
ている。ガイド部材17は、ブレーキシュー8の変位に
よりブレーキシュー8の端部が接離される一対の当接面
17a,17bを有している。一対の当接面17a,1
7bは、制動時にブレーキシュー8が受ける摩擦力の方
向(図3及び図4の上下方向)に対して垂直に延び、摩
擦力の方向のブレーキシュー8の端部(上下端部)に対
向して配置されている。
【0024】ブレーキ装置本体は、アーム6、ピン7、
ブレーキシュー8、押圧ばね10、解除手段13、スリ
ーブ14、球面座15、締結ピン16及びガイド部材1
7を有している。
【0025】次に、動作について説明する。電磁石11
への通電を遮断すると、アーマチュア12に対する吸引
力が解除され、一対のアーム6は、押圧ばね10のばね
力によりピン7を中心として揺動される。これにより、
ブレーキシュー8がブレーキドラム1の内周面1aに押
し付けられ、ブレーキドラム1の回転が摩擦制動され
る。
【0026】また、電磁石11に電流を流し、押圧ばね
10のばね力よりも大きい吸引力を発生させることによ
り、ブレーキシュー8がブレーキドラム1の内周面1a
から開離され、制動力が解除される。
【0027】このようなドラムブレーキ装置では、ブレ
ーキシュー8が球面座15を介してアーム6に搭載され
ており、ブレーキドラム1の内周面1aに押し付けられ
た際に、内周面1aに適合した傾きに変位する。逆に言
えば、ブレーキシュー8は、内周面1aに押し付けられ
て傾く程度の締結力で締結ピン16に締結されている。
即ち、このような変位は、ねじ部16aのガイドシュー
8へのねじ込み深さが比較的浅く、かつねじ部16aが
僅かなガタを持ってガイドシュー8に螺着されているこ
となどにより生じる。従って、ブレーキシュー8の変位
量は僅かなものである。
【0028】これに対し、実施の形態1では、ブレーキ
シュー8の変位量をガイド部材17によりさらに規制
し、ブレーキドラム1の内周面に適応するための必要最
小限の変位量としている。即ち、ブレーキシュー8の変
位量は、ガイド部材17が無い場合でも僅かなものであ
るが、ガイド部材17を設けることにより変位量を当接
面17a,17bに当接するまでの範囲内にさらに規制
している。
【0029】実施の形態1では、ガイド部材17により
規制されるブレーキシュー8の変位は、摩擦力方向への
揺動(図4の矢印A方向への変位)及びねじ部16aを
中心とした回動(図4の矢印B方向への変位)である。
【0030】従って、制動時にブレーキシュー8が必要
以上に変位することはなく、ブレーキシュー8に発生す
る振動が抑制される。これにより、ブレーキシュー8と
ブレーキドラム1との間の摩擦力が安定し、制動力の低
下が防止される。
【0031】また、制動力が安定することにより、鳴き
音と呼ばれる騒音の発生も防止される。さらに、新品の
ブレーキシュー8に対して擦り合わせ作業を行う場合、
ブレーキシュー8の表面全体がブレーキドラム1に均等
に接触し、短時間でブレーキシュー8の表面全体を均等
に研磨することができ、擦り合わせ作業の効率を向上さ
せ、作業時間を短縮できる。
【0032】実施の形態2.次に、図5はこの発明の実
施の形態2によるドラムブレーキ装置の要部を一部切り
欠いて示す正面図、図6は図5のブレーキアームを示す
側面図である。図において、アーム6には、ブレーキシ
ュー8の変位量を規制する規制手段としてのガイド部材
21が搭載されている。
【0033】ガイド部材21は、ブレーキシュー8の変
位によりブレーキシュー8の端部が接離される一対の当
接面21a,21bを有している。一対の当接面21
a,21bは、制動時にブレーキシュー8が受ける摩擦
力の方向に対して平行に延び、摩擦力の方向に垂直な方
向のブレーキシュー8の端部に対向して配置されてい
る。他の構成は、実施の形態1と同様である。
【0034】このようなドラムブレーキ装置では、ブレ
ーキシュー8の変位量がガイド部材21により規制され
ている。即ち、ブレーキシュー8は、ガイド部材21の
当接面21a,21bに当接するまでの範囲内でしか変
位できない。実施の形態2では、ガイド部材21により
規制されるブレーキシュー8の変位の方向は、摩擦力方
向に垂直な方向への揺動(図6の矢印C方向への変位)
及びねじ部16aを中心とした回動(図6の矢印B方向
への変位)である。
【0035】従って、制動時にブレーキシュー8が必要
以上に変位することはなく、ブレーキシュー8に発生す
る振動が抑制される。これにより、ブレーキシュー8と
ブレーキドラム1との間の摩擦力が安定し、制動力の低
下が防止される。
【0036】また、制動力が安定することにより、鳴き
音と呼ばれる騒音の発生も防止される。さらに、新品の
ブレーキシュー8に対して擦り合わせ作業を行う場合、
ブレーキシュー8の表面全体がブレーキドラム1に均等
に接触し、短時間でブレーキシュー8の表面全体を均等
に研磨することができ、擦り合わせ作業の効率を向上さ
せ、作業時間を短縮できる。
【0037】なお、実施の形態1のガイド部材17と実
施の形態2のガイド部材21とを組み合わせ、ガイドシ
ュー8の周囲を囲むような当接面を有するガイド部材を
用いてもよい。
【0038】実施の形態3.次に、図7はこの発明の実
施の形態3によるドラムブレーキ装置の要部を一部切り
欠いて示す正面図、図8は図7のブレーキアームを示す
側面図である。図において、アーム6には、ブレーキシ
ュー8の変位量を規制する規制手段としてのガイド部材
22が搭載されている。
【0039】ガイド部材22は、ブレーキシュー8の変
位によりブレーキシュー8の端部が接離される一対の当
接面22a,22bを有している。一対の当接面22
a,22bは、制動時にブレーキシュー8が受ける摩擦
力の方向に対して垂直に延び、摩擦力方向のブレーキシ
ュー8の端部に対向して配置されている。当接面22
a,22bは、ガイドシュー8の振動を抑制する防振手
段としての防振ゴム部材(ゴム板)23,24により構
成されている。他の構成は、実施の形態1と同様であ
る。
【0040】このようなドラムブレーキ装置では、制動
時にブレーキシュー8が変位して当接面22a,22b
に当接すると、当接面22a,22bへの衝突のエネル
ギーが防振ゴム部材23,24の変形により吸収され、
ガイドシュー8の振動が抑制される。これにより、ブレ
ーキシュー8とブレーキドラム1との間の摩擦力が安定
し、制動力の低下が防止される。
【0041】また、制動力が安定することにより、鳴き
音と呼ばれる騒音の発生も防止される。さらに、新品の
ブレーキシュー8に対して擦り合わせ作業を行う場合、
ブレーキシュー8の表面全体がブレーキドラム1に均等
に接触し、短時間でブレーキシュー8の表面全体を均等
に研磨することができ、擦り合わせ作業の効率を向上さ
せ、作業時間を短縮できる。
【0042】なお、実施の形態3では、摩擦力方向に対
して垂直に延びる当接面22a,22bを防振ゴム部材
23,24で構成したが、実施の形態2で示した方向、
即ち摩擦力方向に対して平行に延びる当接面を防振ゴム
部材で構成してもよい。
【0043】また、実施の形態1〜3では、ガイド部材
17,21,22をアーム6とは別部材で構成したが、
アーム6とガイド部材17,21,22とを一部材で構
成してもよく、同様の効果を得ることができる。
【0044】実施の形態4.次に、図9はこの発明の実
施の形態4によるドラムブレーキ装置の要部を一部切り
欠いて示す正面図である。図において、アーム6とガイ
ド部材17との間には、ガイドシュー8の振動を抑制す
る防振手段としての防振ゴム部材25が介在されてい
る。他の構成は、実施の形態1と同様である。
【0045】このようなドラムブレーキ装置では、制動
時にブレーキシュー8が変位して当接面17a,17b
に当接すると、当接面17a,17bへの衝突のエネル
ギーが防振ゴム部材25の変形により吸収され、ガイド
シュー8の振動が抑制される。これにより、ブレーキシ
ュー8とブレーキドラム1との間の摩擦力が安定し、制
動力の低下が防止される。
【0046】また、制動力が安定することにより、鳴き
音と呼ばれる騒音の発生も防止される。さらに、新品の
ブレーキシュー8に対して擦り合わせ作業を行う場合、
ブレーキシュー8の表面全体がブレーキドラム1に均等
に接触し、短時間でブレーキシュー8の表面全体を均等
に研磨することができ、擦り合わせ作業の効率を向上さ
せ、作業時間を短縮できる。
【0047】なお、実施の形態3,4では、防振手段と
して防振ゴム部材23,24,25を示したが、例えば
油圧ダンパ等を用いることも可能である。また、実施の
形態1〜4では、締結ピン16のねじ部16aをブレー
キシュー8に螺着したが、ブレーキシュー8の支持構造
はこれに限定されない。
【0048】さらに、実施の形態1〜4では、エレベー
タ用巻上機に使用されるドラムブレーキ装置を示した
が、ブレーキドラムに押し付けられるブレーキシューが
球面支持されている構造であれば、他の用途に使用され
るドラムブレーキ装置にもこの発明を適用することがで
きる。
【0049】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明の
ドラムブレーキ装置は、ブレーキシューの変位量を規制
する規制手段を可動部材に搭載したので、制動時にブレ
ーキシューが必要以上に変位することがなく、ブレーキ
シューに発生する振動が抑制される。これにより、ブレ
ーキシューとブレーキドラムとの間の摩擦力が安定し、
制動力の低下が防止される。また、制動力が安定するこ
とにより、鳴き音と呼ばれる騒音の発生も防止される。
さらに、新品のブレーキシューに対して行う擦り合わせ
作業の効率を向上させ、作業時間を短縮できる。
【0050】請求項2の発明のドラムブレーキ装置は、
規制手段として、ブレーキシューの変位によりブレーキ
シューの端部が接離される当接面を有するガイド部材を
用いたので、簡単な構造によりブレーキシューの変位量
をより確実に規制することができる。
【0051】請求項3の発明のドラムブレーキ装置は、
当接面が、制動時にブレーキシューが受ける摩擦力の方
向に対して垂直に延び、摩擦力の方向のブレーキシュー
の端部に対向して配置されているので、ブレーキシュー
の摩擦力方向への変位及び球面座を中心とした回転方向
への変位量をより確実に規制することができる。
【0052】請求項4の発明のドラムブレーキ装置は、
当接面が、制動時にブレーキシューが受ける摩擦力の方
向に対して平行に延び、摩擦力の方向に垂直な方向のブ
レーキシューの端部に対向して配置されているので、ブ
レーキシューの摩擦力に垂直な方向への変位及び球面座
を中心とした回転方向への変位量をより確実に規制する
ことができる。
【0053】請求項5の発明のドラムブレーキ装置は、
ガイドシューの振動を抑制する防振手段をガイド部材に
設けたので、制動時にブレーキシューが振動するのをよ
り確実に防止することができる。
【0054】請求項6の発明のドラムブレーキ装置は、
防振手段として、当接面を構成する防振ゴム部材を用い
たので、簡単な構成によりブレーキシューの振動をより
確実に防止することができる。
【0055】請求項7の発明のドラムブレーキ装置は、
可動部材とガイド部材との間に防振手段としての防振ゴ
ム部材を介在させたので、簡単な構成によりブレーキシ
ューの振動をより確実に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1によるドラムブレー
キ装置を示す正面図である。
【図2】 図1のドラムブレーキ装置を示す側面図であ
る。
【図3】 図1の要部を一部切り欠いて示す拡大図であ
る。
【図4】 図1のブレーキアームを示す側面図である。
【図5】 この発明の実施の形態2によるドラムブレー
キ装置の要部を一部切り欠いて示す正面図である。
【図6】 図5のブレーキアームを示す側面図である。
【図7】 この発明の実施の形態3によるドラムブレー
キ装置の要部を一部切り欠いて示す正面図である。
【図8】 図7のブレーキアームを示す側面図である。
【図9】 この発明の実施の形態4によるドラムブレー
キ装置の要部を一部切り欠いて示す正面図である。
【符号の説明】
1 ブレーキドラム、1a 内周面、6 アーム(可動
部材)、8 ブレーキシュー、10 押圧ばね(付勢手
段)、13 解除手段、15 球面座、17,21,2
2 ガイド部材(規制手段)、17a,17b,21
a,21b,22a,22b 当接面、23,24,2
5 防振ゴム部材(防振手段)。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 丸山 直之 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 (72)発明者 田中 直也 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 Fターム(参考) 3J058 AA07 AA13 AA17 AA24 AA29 AA38 BA23 CA08 CA30 CC12 CC72 CC77 DD03 EA15 FA37 FA39 GA92

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転可能な円筒状のブレーキドラム、 このブレーキドラムの内側に配置され、上記ブレーキド
    ラムの内周面に接離する方向へ往復動される可動部材、 この可動部材に搭載されている球面座、 この球面座を介して上記可動部材に搭載され、かつ上記
    球面座の座面に沿って変位可能になっており、上記ブレ
    ーキドラムの内周面に押し付けられることにより上記ブ
    レーキドラムの回転を制動するブレーキシュー、 このブレーキシューを上記ブレーキドラムの内周面に押
    し付ける方向へ上記可動部材を付勢する付勢手段、 この付勢手段に抗して上記ブレーキシューを上記ブレー
    キドラムの内周面から開離させる解除手段、及び上記可
    動部材に搭載され、上記ブレーキシューの変位量を規制
    する規制手段を備えていることを特徴とするドラムブレ
    ーキ装置。
  2. 【請求項2】 規制手段は、ブレーキシューの変位によ
    り上記ブレーキシューの端部が接離される当接面を有す
    るガイド部材であることを特徴とする請求項1記載のド
    ラムブレーキ装置。
  3. 【請求項3】 当接面は、制動時にブレーキシューが受
    ける摩擦力の方向に対して垂直に延び、上記摩擦力の方
    向の上記ブレーキシューの端部に対向して配置されてい
    ることを特徴とする請求項2記載のドラムブレーキ装
    置。
  4. 【請求項4】 当接面は、制動時にブレーキシューが受
    ける摩擦力の方向に対して平行に延び、上記摩擦力の方
    向に垂直な方向の上記ブレーキシューの端部に対向して
    配置されていることを特徴とする請求項2記載のドラム
    ブレーキ装置。
  5. 【請求項5】 ガイド部材には、ガイドシューの振動を
    抑制する防振手段が設けられていることを特徴とする請
    求項2ないし請求項4のいずれかに記載のドラムブレー
    キ装置。
  6. 【請求項6】 防振手段は、当接面を構成する防振ゴム
    部材であることを特徴とする請求項5記載のドラムブレ
    ーキ装置。
  7. 【請求項7】 防振手段は、可動部材とガイド部材との
    間に介在されている防振ゴム部材であることを特徴とす
    る請求項5記載のドラムブレーキ装置。
JP2001070356A 2001-03-13 2001-03-13 ドラムブレーキ装置 Expired - Fee Related JP3859979B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001070356A JP3859979B2 (ja) 2001-03-13 2001-03-13 ドラムブレーキ装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001070356A JP3859979B2 (ja) 2001-03-13 2001-03-13 ドラムブレーキ装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2002266906A true JP2002266906A (ja) 2002-09-18
JP3859979B2 JP3859979B2 (ja) 2006-12-20

Family

ID=18928246

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001070356A Expired - Fee Related JP3859979B2 (ja) 2001-03-13 2001-03-13 ドラムブレーキ装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3859979B2 (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN100343546C (zh) * 2004-12-24 2007-10-17 上海三菱电梯有限公司 制动闸瓦
CN100357172C (zh) * 2004-12-24 2007-12-26 上海三菱电梯有限公司 内张式电磁制动器
KR100825840B1 (ko) 2005-08-05 2008-04-28 산요 고교 가부시키가이샤 브레이크 장치
JP2009024819A (ja) * 2007-07-23 2009-02-05 Mitsubishi Electric Corp 巻上機のブレーキ
JP2010189184A (ja) * 2009-02-20 2010-09-02 Mitsubishi Electric Corp エレベータブレーキ装置およびその摺り合わせ方法
WO2020255284A1 (ja) * 2019-06-19 2020-12-24 株式会社日立製作所 ブレーキ装置及びエレベーター装置
CN114483821A (zh) * 2022-01-12 2022-05-13 黄山菲英汽车零部件有限公司 一种具有自适应打磨功能的鼓式制动器

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101596684B1 (ko) * 2010-10-08 2016-02-24 현대자동차주식회사 와전류를 이용한 드럼브레이크 및 제동방법

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN100343546C (zh) * 2004-12-24 2007-10-17 上海三菱电梯有限公司 制动闸瓦
CN100357172C (zh) * 2004-12-24 2007-12-26 上海三菱电梯有限公司 内张式电磁制动器
KR100825840B1 (ko) 2005-08-05 2008-04-28 산요 고교 가부시키가이샤 브레이크 장치
JP2009024819A (ja) * 2007-07-23 2009-02-05 Mitsubishi Electric Corp 巻上機のブレーキ
JP2010189184A (ja) * 2009-02-20 2010-09-02 Mitsubishi Electric Corp エレベータブレーキ装置およびその摺り合わせ方法
WO2020255284A1 (ja) * 2019-06-19 2020-12-24 株式会社日立製作所 ブレーキ装置及びエレベーター装置
CN114483821A (zh) * 2022-01-12 2022-05-13 黄山菲英汽车零部件有限公司 一种具有自适应打磨功能的鼓式制动器
CN114483821B (zh) * 2022-01-12 2023-11-24 黄山菲英汽车零部件有限公司 一种具有自适应打磨功能的鼓式制动器

Also Published As

Publication number Publication date
JP3859979B2 (ja) 2006-12-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6016894B2 (ja) ブレーキおよびブレーキを作成する方法
JPH0538250Y2 (ja)
JP2002266906A (ja) ドラムブレーキ装置
KR101993407B1 (ko) 브레이크 일체형 구동 모듈 및 이의 동작 방법
KR20150091859A (ko) 차량용 캘리퍼 브레이크
KR20100126971A (ko) 캘리퍼 패드 스프링
JP2001056035A (ja) 巻上機用制動装置のパッド保持構造
JP2000143131A (ja) エレベーター用制動装置
JP2013029156A (ja) ディスクブレーキ
JP2005315422A (ja) 振動吸収用の中間板及びこれを備えたディスクブレーキ
JP2002372078A (ja) 無励磁作動ブレーキ
JP2011112099A (ja) 無励磁作動形ブレーキ
JP4837639B2 (ja) ブレーキ装置
JP4009286B2 (ja) 巻上機用の制動装置
JP2005133798A (ja) 球面座機構
JP2007198407A (ja) ディスクブレーキ装置
KR200322007Y1 (ko) 산업용 전자브레이크
KR101289775B1 (ko) 디스크 브레이크 장치
JP2005132506A (ja) エレベータ巻上機用ブレーキ装置
JP3083777B2 (ja) 巻上機用制動装置
JPH05790A (ja) エレベーターのブレーキ装置
JP2012229002A (ja) ブレーキ装置、ブレーキ装置用摩擦対及びブレーキパッド
JPH0461214B2 (ja)
JP2009204018A (ja) ディスクブレーキ装置
JPS6139855Y2 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20060301

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060620

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060807

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20060919

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20060920

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 3859979

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090929

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100929

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110929

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110929

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120929

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130929

Year of fee payment: 7

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees