JP2002264565A - 配送用伝票 - Google Patents

配送用伝票

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JP2002264565A
JP2002264565A JP2001401494A JP2001401494A JP2002264565A JP 2002264565 A JP2002264565 A JP 2002264565A JP 2001401494 A JP2001401494 A JP 2001401494A JP 2001401494 A JP2001401494 A JP 2001401494A JP 2002264565 A JP2002264565 A JP 2002264565A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 被着体の再利用が容易になり、しかも、機械
による自動処理に適し、かつ、製造コストの低い、配送
用伝票を提供する。 【構成】 配送用伝票10は、表面基材としての第2の
シートを含む。第2のシート12の裏面には、帯電防止
層16が形成される。帯電防止層16の裏面には接着剤
層18が形成される。接着剤層18の裏面には、剥離調
整層20が形成される。剥離調整層20の裏面には、透
明な支持体としての第1のシート22が仮着される。第
1のシート22の裏面には粘着剤層26が形成される。
粘着剤層26の裏面には、離型紙としての第3のシート
28が仮着される。第2のシート12、第1のシート2
2、および第3のシート28は、それぞれPETから形
成される。第1のシート22が透明な材料からなるの
で、被着体Aを配送用容器として再利用することが容易
である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、配送用伝票に関し、
特にたとえば、物品の宅配のためにその物品に貼付され
る配送用伝票に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の配送用伝票は、複数枚の紙製の伝
票が重ねられて、それらの一端部が仮止めされて冊子状
に形成される。配送用伝票を構成する複数枚の伝票は、
たとえば控え用、請求用、集計用、および配達用などと
して用いられるものである。それぞれの伝票の表面に
は、罫線や項目名などが印刷され、裏面には、感圧複写
のための感圧インク層などが形成される。このため、従
来の配送用伝票は、最上層の伝票に筆記することによ
り、中間ないし最下層の各伝票も一度に複写される。ま
た、最下層の伝票の裏面には、粘着剤層が設けられる。
この粘着剤層により、配送用伝票は、たとえばダンボー
ルなどの被着体に直接貼り付けられる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、被着体
に直接貼付される紙の配送用伝票は、粘着剤の粘着力が
強力であるのに比べて、強度が弱いため、使用後の被着
体からきれいに剥すことが困難で、一部残存したりする
ことが多い。すると、送り先などの情報が錯綜してしま
うおそれがあり、また、被着体の美感も害される。その
ため、一度配送用伝票を貼付したダンボール箱などの被
着体は、再度配送用に利用することが困難であった。ま
た、従来の冊子状の配送用伝票は、製造工程が複雑であ
り、製造コストのかかるものであった。また、従来の配
送用伝票は、紙からなるため水分に弱く、皺や汚れを生
じやすいため、機械による自動処理が困難であり、たと
えばレーザープリンタで印字することができなかった。
【0004】それゆえに、この発明の主たる目的は、被
着体の再利用が容易になり、しかも、機械による自動処
理に適し、かつ、製造コストの低い、配送用伝票を提供
することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明にかかる配送用
伝票は、透明な第1のシートと、第1のシートの表面に
剥離可能に仮着され、情報を表示するための第2のシー
トと、第1のシートの裏面に形成される粘着剤層と、粘
着剤層に剥離可能に仮着される第3のシートとを含む、
配送用伝票であって、第2のシートが帯電防止機能を有
する配送用伝票である。また、第3のシートは、カール
を防止するために第2のシートと同一材料により形成さ
れていてもよい。さらに、カールを防止するための背面
処理層を第3のシートの裏面に形成してもよい。また、
第1のシート、第2のシート、および第3のシートは、
それぞれ合成樹脂から形成してもよい。また、第1のシ
ートと第2のシートとの間に剥離調整層を形成してもよ
い。さらに、第2のシートの裏面に帯電防止層を形成し
てもよい。
【0006】
【作用】この発明にかかる配送用伝票は、第3のシート
を剥離して露出される粘着剤層により、たとえばダンボ
ール箱などの被着体に貼着される。第2のシートは、そ
の表面に配送用の宛て先やバーコードなどの情報が記入
されて、伝票として用いられる。また、第1のシート
は、透明な材料からなるので、第2のシートを剥離した
後では、被着体自体に印刷された文字などを覆い隠さず
目立たない。そのため、送り先などの情報が錯綜してし
まうおそれが無く、被着体の美感を害さない。
【0007】また、第3のシートを第2のシートと同一
材料により形成した場合、または、第3のシートの裏面
に背面処理層を形成した場合には、配送用伝票のカール
が防止される。
【0008】さらに、第1のシートと第2のシートとの
間に剥離調整層を形成した場合には、第1のシートを第
2のシートから剥離する際の剥離力が、適度に調整され
る。また、剥離調整層により、第1のシートを剥離した
後には、不必要な粘着性が生じない。
【0009】また、第2のシートの裏面に帯電防止層を
形成した場合には、第2のシートを第1のシートの表面
から剥離する際の帯電が防止される。
【0010】さらに、第1のシート、第2のシート、お
よび第3のシートを、それぞれ合成樹脂から形成した場
合には、耐水性が向上し、皺や汚れが生じにくい。
【0011】
【発明の効果】この発明にかかる配送用伝票によれば、
第1のシートが透明なので、たとえばダンボール箱など
の被着体を配送用容器として再利用することが容易であ
る。また、第1のシート上に仮着される第2のシートを
伝票として用いるので、機械による自動処理がし易く、
たとえばレーザープリンタなどでの印刷も可能となる。
さらに、この発明にかかる配送用伝票は、第1のシー
ト,第2のシート、および第3のシートが仮着されてな
る一枚の積層物であるため、従来のような冊子状にする
工程が省かれ製造工程を簡略化でき、製造コストを低減
することができる。
【0012】この発明の上述の目的,その他の目的,特
徴および利点は、図面を参照して行う以下の実施例の詳
細な説明から一層明らかとなろう。
【0013】
【実施例】図1はこの発明の一実施例を示す斜視図であ
り、図2はその使用状況を示す斜視図である。さらに、
図3はその断面図解図である。図1に示す配送用伝票1
0は、いわゆる表面基材としての第2のシート12を含
む。この実施例においては、第2のシート12は、たと
えば厚さ38μmのPET(ポリエチレンテレフタレー
ト)フィルムから形成される。第2のシート12には、
複数の切断線14が平行に形成される。第2のシート1
2は、切断線14で各短冊片12a,12b,12cに
分割され剥離されて、それぞれ、たとえば、控え用,請
求用,集計用,および配達用などの伝票として用いられ
る。
【0014】第2のシート12の表面には、切断線14
で分割された各片ごとに、罫線や、たとえば宛て先に関
する情報を記号化したバーコードなどが印刷あるいは印
字される。また、第2のシート12の表面には、印刷適
性を向上させるために、たとえばコロナ放電などの処理
が施される。ここで、印刷適性の向上とは、たとえばレ
ーザープリンタによる印字や、印鑑による押印、ボール
ペンなどによる筆記などに対する適性の向上をも含む。
この印刷適性を向上させるための処理を行うことによ
り、印刷や筆記などがしやすくなり、印刷や筆記をした
後でインキなどが消えにくくなる。なお、第2のシート
12としては、PETに限らず、たとえばポリエステ
ル、延伸ポリプロピレン、無延伸ポリプロピレン、セロ
ファン、ナイロン、ポリビニルアルコール、ポリスチレ
ン、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリ塩化ビニル、
ポリカーボネイトなどの材料を用いて形成してもよい。
切断線14で分割された各短冊片12a〜12cには、
使用者により、配送先の宛て名などの情報が記入され
る。
【0015】第2のシート12の裏面には、帯電防止層
16が形成される。帯電防止層16は、たとえばアクリ
ル樹脂などのイオン伝導性を有する塗布型帯電防止剤
を、第2のシート12の裏面に薄く塗工することにより
形成される。帯電防止層16は、機械による自動処理時
に不都合が生じないようにするためのものである。すな
わち、この配送用伝票10では、合成樹脂からなるフィ
ルムを用いて各シートを形成しているため、後述する第
1のシート22から第2のシート12を剥離する際に、
静電気が発生して帯電しやすく、その場合には機械によ
る自動処理時に不都合が生じる。そこで、このような不
都合を防止するために、帯電防止層16を設けた。
【0016】帯電防止層16の裏面には、接着剤層18
が形成される。この実施例においては、接着剤層18
は、第2のシート12の裏面に後述する剥離調整層20
を接着するためのものであり、剥離調整層20により、
第2のシート12と後述する第1のシート22とが仮着
される。接着剤層18には、ポリウレタン樹脂およびポ
リイソシアネートの混合物、ジイソシアネートモノマ
ー、ロジン誘導体、テルペン樹脂、石油系樹脂などが選
択でき、これら単体か、または2種類以上を混合したも
のを塗工して接着剤層18とすることができる。なお、
この実施例において、接着とは、剥離が容易にできない
ように接着することであり、仮着とは、剥離が比較的容
易にできるように仮に接着することをいう。
【0017】接着剤層18の裏面には、第2のシート1
2を後述する第1のシート22に仮着するための剥離調
整層20が形成される。剥離調整層20により、第2の
シート12を後述する第1のシート22から剥離する際
の剥離力が適度に調整される。剥離調整層20は、樹脂
と剥離コントロール材とを混合したもので、シート面へ
仮着する性質があり、その配合比により剥離力を調整す
る。この実施例では、ポリエステル系ポリウレタン樹脂
と塩ビ酢ビ共重合体とを9対1の割合で配合したものが
用いられる。しかし、剥離調整層20だけでは剥離時、
不安定でいわゆる鳴き別れを起こす場合があるので、接
着剤層18を設けて、剥離調整層20を第2のシート1
2に接着することにより安定させた。この実施例の剥離
調整層20は、接着剤層18によって第2のシート12
に接着されているので、後述する第1のシート22との
界面で、第2のシート12と共に剥離される。また、第
2のシート12を剥がした後、第2のシート12の裏面
および第1のシート22の表面にタック感が残ると、そ
の後の機械による自動処理などの作業に不都合が生じ
る。しかし、この実施例では、剥離調整層20を設ける
ことにより、第2のシート12を剥離した後のタック感
あるいは粘着性を無くすことができる。剥離調整層20
は、樹脂と剥離コントロール剤とを混合した材料を、薄
く塗工することにより形成される。剥離調整層20を形
成するための樹脂としては、ポリエステル系ポリウレタ
ン樹脂、ポリビニルメチルエーテル、ポリアミド樹脂、
ポリビニルエチルエーテル、ポリビニルイソブチルエー
テル、ポリエステル樹脂、カルボキシル変成アクリル樹
脂、塩化性ポリプロピレン、ポリエチレンワックス、エ
チレン−アクリル酸共重合体、スチレン・イソプレン・
スチレンブロック共重合体、エチレンエチルアクリレー
ト樹脂、テルペン樹脂、パラフィンワックス、スチレン
・ブタジエン・スチレンブロック共重合体、マイクロク
リスタリンワックス、モンタンワックス、セルロースア
セテート、セルロースアセテートブチレート、セルロー
スアセテートカブレート、ニトロセルロース、メチルセ
ルロース、エチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロ
ース、ポリ酢酸ビニル、酢ビ塩ビ共重合体、ポリ塩化ビ
ニル、ポリビニルホルマール、ポリビニルブチラール、
ポリビニルアルコール、ポリビニルエーテル、酢ビエチ
レン共重合体、アクリル樹脂、カルボキシル変性アクリ
ル樹脂、メタクリル樹脂、酢ビアクリレート共重合体、
ポリスチレン、ポリアミド、熱可塑性ポリエステル、ポ
リエーテル、SBS、SIS、NBR、SBR、ワック
ス類、ポリウレタン樹脂、セルロースプロピオネート、
EVA、アクリル酢酸ビニル共重合体樹脂などが選択で
き、これら単体か、または2種類以上を混合したものを
用いることができる。また、剥離調整層20を形成する
ための剥離コントロール材としては、塩化ビニル酢酸ビ
ニル共重合体、ニトロセルロースなどが選択でき、これ
ら単体か、または2種類以上を混合したものを用いるこ
とができる。
【0018】剥離調整層20の裏面には、いわゆる中間
層としての透明な第1のシート22が仮着される。第1
のシート22は、第2のシート12の支持体として働
く。図3に示すように、第1のシート22は、第2のシ
ート12よりも短く形成されるため、その端部に切り欠
き24が形成される。切り欠き24に爪などを引っかけ
ることにより、剥離調整層20から上の層が剥離しやす
くなる。この実施例では、第1のシート22は、たとえ
ば厚さ16μmの無色透明なPETフィルムから形成さ
れる。なお、第1のシート22としては、PETに限ら
ず、たとえばポリエステル、延伸ポリプロピレン、無延
伸ポリプロピレン、セロファン、ナイロン、ポリビニル
アルコール、ポリスチレン、ポリプロピレン、ポリエチ
レン、ポリ塩化ビニル、ポリカーボネイトなどの材料を
用いて形成してもよい。さらに、第1のシート22の裏
面には、粘着剤層26が形成される。この実施例の粘着
剤層26は、配送用伝票10を、配送用容器としてのダ
ンボール箱などの被着体に容易に剥離しないよう接着す
るためのものである。
【0019】粘着剤層26の裏面には、シリコン加工さ
れた第3のシート28が仮着される。第3のシート28
は、いわゆる離型紙としての役目を持ち、配送用伝票1
0を被着体に貼付する際には、剥がされ取り除かれるも
のである。この実施例では、第3のシート28は、配送
用伝票10全体のカールを防止するために、上述した第
2のシート12および第1のシート22と同じ材質で形
成される。すなわち、従来使用されている紙製の離型紙
では、大気中の湿度や、レーザープリンタに通した際の
熱による伸縮の度合いが、第2のシート12と相違する
ため、カールが発生しやすい。そこで、この実施例で
は、離型紙としての第3のシート28の材質を、第2の
シート12と同じ材質にすることにより、配送用伝票の
表面と裏面の伸縮の度合いをつり合わせ、カールを防止
した。
【0020】次に、図1および図2を参照しながら、こ
の実施例の使用状況を説明する。この実施例の配送用伝
票10は、第3のシート28を剥離して露出される粘着
剤層26により、たとえばダンボール箱などの被着体A
に貼着される。第2のシート12は、その表面に配送用
の宛て先やバーコードなどの情報が記入されて、伝票と
して用いられる。第2のシート12は、切断線14によ
り、短冊片12a〜12cに分割して剥離される。各短
冊片12a〜12cは、たとえば、控え用,請求用,集
計用,および配達用などの伝票として、各部門毎に剥離
され使用される。
【0021】第2のシート12が剥離されると、透明な
第1のシート22が露出する。第1のシート22は、無
色透明な材料からなるので、被着体A自体に印刷された
文字などを覆い隠さず目立たない。したがって、従来の
ように、送り先などの情報が錯綜してしまうおそれが無
く、配送用容器として用いられるダンボール箱などの被
着体の美感を害さない。そのため、被着体Aを配送用容
器として、再利用することが容易になる。
【0022】また、この配送用伝票10は、複数のシー
トが仮着されてなる一枚の積層物であるので、製造工程
を簡略化でき、製造コストを低減することができる。さ
らに、第2のシート12を剥離した後には、剥離調整層
20の作用により不必要な粘着性が生じない。また、帯
電防止層16により、第2のシート12を第1のシート
22の表面から剥離する際の帯電が防止される。さら
に、第1のシート22、第2のシート12、および第3
のシート28が、それぞれ合成樹脂から形成されるの
で、耐水性が高く皺や汚れが生じにくい。これらの理由
から、機械による自動処理に適し、たとえばレーザープ
リンタなどでの印刷も可能である。
【0023】図4は、この発明の他の実施例を示す断面
図解図である。図4に示す配送用伝票では、いわゆる剥
離紙としての第3のシート28が、上質紙にPVA処理
およびシリコン処理したものからなる。そして、第3の
シート28の裏面には、カールを防止し、滑り性を向上
させるための背面処理層30が形成される。背面処理層
30は、背面処理剤と滑材とからなる。滑材は、配送用
伝票10のレーザープリンタ通過時の滑り性の悪さから
起こる紙ずまりを防止するためのものである。背面処理
剤としては、アクリル/スチレン、アクリル/スチレン
/ワックス、合成ゴム/ワックスなどの材料から選択で
き、これら単体か、または2種類以上を混合したものを
用いることができる。また、滑材としては、低分子量ポ
リオレフィン、酢ビ系共重合ポリオレフィン、低密度ポ
リオレフィン、ステアリン酸亜鉛などから選択でき、こ
れら単体か、または2種類以上を混合したものを用いる
ことができる。図4に示す実施例でも、上述と同様の効
果を得ることができる。
【0024】図5は、この発明のさらに他の実施例を示
す断面図解図である。図5に示す実施例では、帯電防止
層16が形成されず、接着剤層18中に導電性物質の微
粒子を配合することにより帯電が防止される。接着剤層
18に導電性物質の微粒子を配合することにより、導電
性が高まり、発生した静電気を放電して、静電気の蓄積
を防ぐことができる。図5に示す実施例の接着剤層18
は、いわゆるドライラミ接着剤と、剥離コントロール剤
としての塩ビ酢ビ共重合体と、導電性物質としてのカー
ボンブラックとの混合物から形成される。導電性物質と
しては、カーボンブラック、ドータイト、アルゼライ
ド、グラファイト、ポリアセチレンの五フッ化アンチモ
ン作用物などから選択でき、これら単体か、または2種
類以上を混合したものを用いることができる。
【0025】また、図5に示す実施例では、剥離調整層
20を形成せずに、第2のシート12と接着剤層18と
の接着力、および第1のシート22と接着剤層18との
接着力を調整することにより、上述と同様の効果を得る
ことができる。すなわち、第2のシート12を、たとえ
ば厚さ50μmのPETにより形成し、その裏面をコロ
ナ処理することにより、接着性を向上させる。一方、第
1のシート22を、たとえば厚さ40μmのOPPなど
のような表面エネルギーの小さい材料から形成すること
により、接着性を低下させる。この場合、第2のシート
12を接着剤層18から剥離するのに要する力をaと
し、第1のシート22を接着剤層18から剥離するのに
要する力をbとしたとき、a>bを満足するよう形成さ
れる。したがって、接着剤層18は、第2のシート12
に対しては強固に接着するが、第1のシート22には仮
着するだけである。こうして、図5に示す実施例では、
第2のシート12が、接着剤層18と第1のシート22
との界面で剥離されることとなり、上述と同様の効果を
得ることができる。
【0026】図6は、この発明のさらに別の実施例を示
す断面図解図である。この実施例では、剥離調整層20
を形成せずに、接着剤層18中にフィラーおよび剥離コ
ントロール材を添加し、その添加量を調整することによ
り、接着材層18の接着力および剥離力が調整される。
また、接着材層18と各シートとの接着力は、コロナ処
理の有無によっても調整される。たとえば第2のシート
12の裏面をコロナ処理した場合には、接着剤層18
は、第2のシート12に強固に接着する。そして、第2
のシート12は、接着材層18と第1のシート22との
界面で剥離されることとなる。また、たとえば第1のシ
ート22の表面をコロナ処理した場合には、接着剤層1
8は、第1のシート22に強固に接着する。そして、第
2のシート12は、第2のシート12と接着材層18と
の界面で剥離されることとなる。接着剤としては、ポリ
ウレタン樹脂+ポリイソシアネート、ジイソシアネート
モノマー、ロジン誘導体、テルペン樹脂、石油系樹脂な
どから選択でき、これら単体か、または2種類以上を混
合したものを用いることができる。フィラーとしては、
微粉末シリカゲル、アクリルシリコン、ケイ酸ナトリウ
ム、ケイ酸カルシウム、炭化ケイ素、ケイ酸アルミニウ
ム、炭酸カルシウム、酸化チタン、炭酸マグネシウム、
水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウム、酸化亜鉛、
酸化マグネシウム、酸化アルミニウム、リン酸カルシウ
ムなどから選択でき、これら単体か、または2種類以上
を混合したものを用いることができる。さらに、剥離コ
ントロール材としては、塩化ビニル、酢酸ビニル共重合
体、ニトロセルロースなどから選択でき、これら単体
か、または2種類以上を混合したものを用いることがで
きる。
【0027】また、図6に示す実施例では、帯電防止層
16を形成せずに、接着剤層18中に界面活性剤を添加
することにより帯電が防止される。すなわち、界面活性
剤の親水基が、空気中の水分を吸収することにより、電
気伝導度が高まる。その結果、電気抵抗が低下して、帯
電が防止される。この界面活性剤としては、フッ素化合
物、第一級アミン塩、第三級アミン、第四級アンモニウ
ム化合物、ピリジン誘導体、硫酸化油、石鹸、硫酸化エ
ステル油、硫酸化アミド油、オレフィンの硫酸エステル
塩類、脂肪アルコール硫酸エステル塩、アルキル硫酸エ
ステル塩、脂肪酸エチルスルフォン酸塩、アルキルスル
フォン酸塩、アルキルナフタレンスルフォン酸塩、アル
キルベンゼンスルフォン酸塩、ナフタレンスルフォン酸
とホルマリンの混合物、コハク酸エステルスルフォン酸
塩、リン酸エステル塩、多価アルコールの部分的脂肪酸
エステル、脂肪アルコールのエチレンオキサイド付加
物、脂肪酸のエチレンオキサイド付加物、アルキルフェ
ノールのエチレンオキサイド付加物、多価アルコールの
部分的脂肪酸エステルのエチレンオキサイド付加物、カ
ルボン酸誘導体、イミダゾリン誘導体などから選択で
き、これら単体か、または2種類以上を混合したものを
用いることができる。図6に示す実施例でも、上述と同
様の効果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例を示す斜視図である。
【図2】図1に示す実施例の使用状況を示す斜視図であ
る。
【図3】図1に示す実施例の断面図解図である。
【図4】この発明の他の実施例を示す断面図解図であ
る。
【図5】この発明のさらに他の実施例を示す断面図解図
である。
【図6】この発明の別の実施例を示す断面図解図であ
る。
【符号の説明】
10 配送用伝票 12 第2のシート 14 切断線 16 帯電防止層 18 接着剤層 20 剥離調整層 22 第1のシート 24 切り欠き 26 粘着剤層 28 第3のシート 30 背面処理層

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 透明な第1のシート、前記第1のシート
    の表面に剥離可能に仮着され、情報を表示するための第
    2のシート、前記第1のシートの裏面に形成される粘着
    剤層、および前記粘着剤層に剥離可能に仮着される第3
    のシートを含む配送用伝票であって、前記第2のシート
    が帯電防止機能を有する、配送用伝票。
  2. 【請求項2】 前記第1のシート、前記第2のシート、
    および前記第3のシートは、それぞれ合成樹脂からなる
    ことを特徴とする、請求項1記載の配送用伝票。
  3. 【請求項3】 前記第1のシートと前記第2のシートと
    の間に形成される剥離調整層を含む、請求項1又は請求
    項2記載の配送用伝票。
  4. 【請求項4】 透明な第1のシート、前記第1のシート
    の表面に剥離可能に仮着され、情報を表示するための第
    2のシート、前記第1のシートの裏面に形成される粘着
    剤層、および前記粘着剤層に剥離可能に仮着される第3
    のシートを含む配送用伝票であって、前記第2のシート
    の裏面に形成される帯電防止層を含む、配送用伝票。
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