JP2002263441A - 紫煙発生防止装置 - Google Patents

紫煙発生防止装置

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JP2002263441A
JP2002263441A JP2001069502A JP2001069502A JP2002263441A JP 2002263441 A JP2002263441 A JP 2002263441A JP 2001069502 A JP2001069502 A JP 2001069502A JP 2001069502 A JP2001069502 A JP 2001069502A JP 2002263441 A JP2002263441 A JP 2002263441A
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JP2001069502A
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Hiroyuki Katayama
博幸 片山
Morio Kagami
守男 加賀見
Katsutoshi Yada
勝利 矢田
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡易かつ低コストで硫酸ミストによる紫煙の
発生を防止する。 【解決手段】 ボイラー等の排煙を煙突9に導く煙道1
に、排煙中の硫酸ミストを捕集する湿式EP7を設ける
とともに、湿式EPの上流側の煙道に炭酸水素ナトリウ
ム粉末を注入する炭酸ナトリウム供給装置10を設け
る。炭酸ナトリウム供給装置10により煙道に噴射され
た炭酸水素ナトリウムは熱分解により炭酸ナトリウム
(Na2CO3)の多孔質粒子を形成し、排煙中に硫酸ミ
ストを生成する硫酸成分(SO3や、ガス状、ミスト状
のH2SO4)と反応してNa2SO4を形成する。このた
め、湿式EPに流入する硫酸ミスト量が低減され、湿式
EPの処理能力を小さく設定することが可能となり、湿
式EPの装置コストが大幅に低減される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、紫煙防止装置に関
し、詳細には硫酸成分を含む排煙の大気放出時に硫酸ミ
ストによる紫煙が発生することを防止する紫煙防止装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】重質油等の硫黄を含む燃料を使用するボ
イラーなどでは、燃料中の硫黄の燃焼により排煙中に二
酸化硫黄(SO2)が生成する。このため、重質油を使
用するボイラーなどでは、排煙を大気に放出する前に脱
硫装置により排煙処理を行い、SO2を除去するように
している。
【0003】ところが、排煙中のSO2の一部はボイラ
ーや脱硝装置内で更に酸化して三酸化硫黄(SO3)に
転換される。ところが、SO3は空気予熱器などを通過
することにより排煙温度が低下して、例えば300℃程
度以下になると、排煙中の水分と反応して、SO3+H2
O→H2SO4の反応によりH2SO4ガスを生成する。こ
のH2SO4ガスは排煙温度が硫酸の露点以下になると微
細な硫酸ミストを生成する。脱硫装置、特に湿式脱硫装
置を使用した場合には脱硫装置通過時に排煙温度が硫酸
露点温度以下に低下するため排煙中のH2SO4ガスは全
て硫酸ミストになるが、湿式脱硫装置での硫酸ミストの
除去率は低いため、重質油焚きボイラー等では、脱硫装
置出口の排煙は比較的多量の硫酸ミストを含むようにな
る。硫酸ミストは、大気中に排出されると紫煙を生成す
るとともに、酸性降下物として大気汚染の原因となる。
【0004】排煙中の硫酸ミストを除去するものとして
は、湿式電気集塵装置(以下、「湿式EP」という)が
一般に使用される。湿式EPは、電気集塵装置の集塵電
極に水またはアルカリ液を噴霧することにより電極上に
水膜を形成し、捕集した硫酸ミストを電極から洗浄、除
去するようにしたものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、ボイラー等
では、負荷の変動や使用燃料中の硫黄分濃度、ボイラー
の汚れなどにより排煙中のSO3量は大きく変動する。
このため、湿式EPの最大処理能力(捕集能力)は諸条
件を考慮した上で最大のSO3発生量に対して更に余裕
をみた大きな値に設定する必要がある。湿式EPは通常
大きな設置面積を必要とするため、湿式EPの処理能力
を増大させると装置コスト、建設コストが大幅に増大し
てしまい、ボイラープラント全体のコストが上昇する問
題がある。
【0006】また、湿式EPでは排煙中の硫酸ミスト量
が増大すると、空間電荷効果により荷電障害が生じ、集
塵率が極端に低下する。このため、例えばボイラーの負
荷変動などにより一時的に排煙中の硫酸ミスト濃度が増
大したような場合には、最大処理能力を大きく設定して
いても、湿式EP出口の硫酸ミスト濃度が上昇し、紫煙
が発生する問題がある。
【0007】本発明は、上記問題を解決し、湿式EPを
使用しながら、簡易かつ低コストに排煙中の硫酸ミスト
を高効率で除去することが可能な紫煙発生防止装置を提
供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明に
よれば、硫酸成分を含む排煙の、硫酸ミスト生成による
大気放出時の紫煙発生を防止する紫煙発生防止装置であ
って、前記排煙が流れる煙道に配置され、排煙中の硫酸
ミストを除去する湿式電気集塵装置と、前記湿式電気集
塵装置上流側の煙道の排煙中に炭酸ナトリウム(Na2
CO3)粉末を供給する炭酸ナトリウム供給装置と、を
備えた紫煙発生防止装置が提供される。
【0009】すなわち、請求項1の発明では、Na2
3粉末が湿式電気集塵装置上流側の排煙中に供給され
る。排煙中に供給されたNa2CO3粉末は排煙中の硫酸
成分(本明細書中では、硫酸ミスト生成の原因となる、
SO3とガス状、ミスト状のH2SO4の3つを総称して
「硫酸成分」と呼ぶ)と反応してNa2SO4を生成す
る。すなわち、Na2CO3は、排煙中のSO3とは、N
2CO3+SO3→Na2SO4+CO2の形で、また排煙
中のH2SO4とは、Na2CO3+H2SO4→Na2SO4
+CO2+H2Oの形で反応し、Na2SO4を生成する。
また、生成したNa2SO4は湿式脱硫装置や湿式電気集
塵装置で容易に除去可能な粒子サイズとなる。これによ
り、湿式電気集塵装置への硫酸ミストの流入量が減少し
湿式電気集塵装置の荷電障害が生じることが防止される
とともに、湿式電気集塵装置の負荷が減少し、大気への
硫酸ミストの放出による紫煙の発生が防止される。
【0010】請求項2に記載の発明によれば、前記炭酸
ナトリウム供給装置は、炭酸水素ナトリウム粉末を前記
上流側煙道の排煙中に供給し、排煙中で炭酸水素ナトリ
ウムを多孔質炭酸ナトリウム微粒子に転換する請求項1
に記載の紫煙発生防止装置が提供される。すなわち、請
求項2の発明では、炭酸ナトリウム供給装置は炭酸水素
ナトリウムの粉末を排煙中に供給し、排煙中で炭酸ナト
リウムの微粒子を形成する。排煙中に供給された炭酸水
素ナトリウム粉末は排煙の熱により、2NaHCO3
Na2CO3+CO2+H2Oの分解反応を生じ、炭酸ナト
リウム(Na2CO3)が排煙中に生成される。このNa
2CO3粒子は、CO2、H2Oが抜けた部分が空孔となる
ため空隙率が高く比表面積の大きい多孔質構造の粒子と
なる。このため、生成したNa2CO3粒子は排煙中の硫
酸成分と効率良く反応して硫酸成分がNa2SO4に転換
されるようになる。
【0011】請求項3に記載の発明によれば、前記湿式
電気集塵装置上流側の煙道に排煙中の二酸化硫黄を除去
する湿式脱硫装置を備え、前記炭酸ナトリウム供給装置
は前記湿式脱硫装置上流側の煙道の排煙中に前記炭酸ナ
トリウムを供給する請求項1に記載の紫煙発生防止装置
が提供される。すなわち、請求項3の発明では湿式電気
集塵装置は湿式脱硫装置で脱硫処理後の排煙からの硫酸
ミスト除去のために使用される。また、炭酸ナトリウム
供給装置はこの脱硫装置上流側の排煙に炭酸ナトリウム
を供給する。これにより、排煙中の硫酸成分は湿式脱硫
装置に流入する前にNa2SO4に転換される。生成した
Na2SO4は溶解性が高く湿式脱硫装置に容易に捕集さ
れるため、これにより湿式電気集塵装置に流入するダス
ト量が増大することはなく、湿式電気集塵装置の負荷が
増大することはない。
【0012】請求項4に記載の発明によれば、前記排煙
中の硫酸成分量は、最大値と最小値との間で変動し、前
記湿式電気集塵装置の硫酸ミスト最大処理能力は排煙中
の硫酸成分量が前記最大値となるときに排煙中で生成す
る硫酸ミスト量より小さく設定されている、請求項1に
記載の紫煙発生防止装置が提供される。すなわち、請求
項4の発明では湿式電気集塵装置の硫酸ミスト最大処理
能力は排煙中の硫酸成分量が最大値となるときに排煙中
で生成する硫酸ミスト量、すなわち排煙中の硫酸ミスト
量の最大値、より小さな値に設定される。本発明では、
炭酸ナトリウム供給装置により供給された炭酸ナトリウ
ムにより排煙中の硫酸ミスト濃度が低減されるため、湿
式電気集塵装置に流入する排煙中の硫酸ミスト量は炭酸
ナトリウム供給前の排煙中の硫酸ミスト量より低くな
る。このため、湿式電気集塵装置の硫酸ミスト処理能力
は、排煙中の硫酸ミスト量の最大値より小さく設定する
ことが可能となり、湿式電気集塵装置を小型化し、設置
面積と装置コストを低減することが可能となる。
【0013】請求項5に記載の発明によれば、前記炭酸
ナトリウム供給装置は、前記排煙中の硫酸成分により排
煙中で生成する硫酸ミスト量が前記湿式電気集塵装置の
硫酸ミスト最大処理能力より大きくなるときに、排煙中
に生成する硫酸ミスト量と前記湿式電気集塵装置の硫酸
ミスト最大処理能力との差に応じた量の炭酸ナトリウム
を排煙に供給する、請求項4に記載の紫煙発生防止装置
が提供される。
【0014】すなわち、請求項5の発明では、炭酸ナト
リウム供給装置から供給される炭酸ナトリウムの量は、
排煙中に生成する硫酸ミスト量と湿式電気集塵装置の硫
酸ミスト最大処理能力との差に応じた量とされる。これ
により、排煙中の硫酸ミスト量が湿式電気集塵装置の最
大処理能力以下の量である場合には、炭酸ナトリウムの
供給を停止して湿式電気集塵装置のみで硫酸ミストを処
理し、排煙中の硫酸ミスト量が湿式電気集塵装置の最大
処理能力以上になる場合には、湿式電気集塵装置の最大
能力を越える分だけの硫酸ミストに相当する硫酸成分を
除去可能な量の炭酸ナトリウムを排煙中に供給すること
が可能となる。従って、例えば湿式電気集塵装置の硫酸
ミスト最大処理能力を、排煙中の硫酸成分量変動の最小
値またはそれ以下に相当する硫酸ミスト量に設定して、
これを越える量の硫酸成分は炭酸ナトリウムの供給によ
り処理することが可能となり、湿式電気集塵装置の設置
面積と装置コストとを最小にしながら、硫酸ミストの大
気放出を防止することが可能となる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を用いて本発明の
実施形態について説明する。図1は、本発明の一実施形
態の概略構成を説明する図である。図1において、1は
ボイラー、火炉等の燃焼排煙が流れる煙道、5は排煙中
のSO2を除去する脱硫装置である。本実施形態では、
脱硫装置としては公知の湿式脱硫装置(例えば、水酸化
カルシウム、炭酸カルシウム等に排煙中のSO2を吸収
させて、CaSO4の形で除去するもの、或いは水酸化
マグネシウムや水酸化ナトリウムを使用し、排煙中のS
2をMgSO4またはNa2SO4の形で除去するもの)
が使用される。脱硫装置5の下流側の煙道には、排煙中
のダスト、硫酸ミストなどを捕集する湿式EP7が設け
られている。また、9はSO2、硫酸ミスト、ダストな
どを除去した後の排煙を大気に放出する煙突である。図
示しないボイラーで重質油の燃焼により発生した燃焼ガ
ス(排煙)は、その後空気予熱器(図示せず)でボイラ
ー、火炉などに供給される燃焼空気と熱交換した後、脱
硫ファン3に吸引されて煙道1を流れ、脱硫装置5に供
給される。
【0016】燃料として硫黄分を比較的多く(例えば3
%程度)含む重質油を燃焼させると、硫黄の酸化によ
り、例えば1500PPM程度の濃度のSO2が生成
し、その一部は更に酸化されてSO3になる。SO3は、
例えば空気予熱器通過等により排煙温度が低下すると、
排煙中の水分と反応して、ガス状またはミスト状の硫酸
(H2SO4)を生成する。
【0017】従って、脱硫ファン3により脱硫装置5に
供給される排煙中にはSO2のみならず硫酸ガス、硫酸
ミストなどの硫酸成分が含まれている。脱硫装置5では
SO 2は高い効率で除去されるものの、硫酸ミストの除
去率は低いため、脱硫装置5に流入する排煙中の硫酸ミ
スト、及び脱硫装置5で排煙中の硫酸成分により生成し
た硫酸ミストの大部分は脱硫装置では除去されず、脱硫
装置5出口での排煙中の硫酸ミスト濃度は比較的高い値
になる(例えば30から45PPM程度)。
【0018】このように比較的高い濃度の硫酸ミストを
含む排煙を煙突9から直接大気に放出すると、煙突出口
では微細な硫酸ミストが紫煙を形成し、いわゆる「紫煙
がたなびく」現象が発生する。また、硫酸ミストが大気
に放出されると酸性降下物となり周囲に降下する問題が
生じる。そこで、通常、湿式脱硫装置5を使用する場合
には、排煙を大気に放出する前に湿式EP7により排煙
中の硫酸ミストを捕集するようにしている。
【0019】湿式EP7は、アルカリ液または水を集塵
電極に噴霧することにより、捕集した硫酸ミストを電極
から洗い流す形式のものが使用される。排煙中の硫酸ミ
ストは非常に粒径が小さいサブミクロン粒子となってい
るため、硫酸ミストの捕集効率を高めるために湿式EP
7は二区またはそれ以上が直列に使用される。このた
め、湿式EP7は比較的大型の装置となり、設置面積と
装置建設コストが増大する問題がある。
【0020】また、ボイラー等は負荷に応じて燃焼させ
る燃料量が変動するため、燃料量に応じて排煙中のSO
3量も変動する。このため、湿式EP7に供給される排
煙中の硫酸ミスト量(濃度)も大きく変動する場合があ
る。また、排煙中のSO3量は、使用する燃料の硫黄分
の変動によっても大きく変動する。更に、負荷や燃料中
の硫黄分が同一であっても、SO3の発生量はボイラー
伝熱管の汚れなどに応じて変化する。例えば、重質燃料
油中には微量のバナジウムが含まれるが、バナジウムは
燃焼により五酸化バナジウム(V25)を形成し、ボイ
ラー伝熱管外壁に付着する。五酸化バナジウムは、SO
2→SO3の転換を促進する触媒として機能するため、ボ
イラー伝熱管の汚れが進行し五酸化バナジウムの付着量
が増大するにつれて、燃焼により発生したSO2のうち
SO3に転換される割合が増大してSO3の発生量が増大
するようになる。また、脱硝装置を使用している場合に
は脱硝装置もSO3を増加させる要因となる。
【0021】上記のように、排煙中の硫酸成分としての
SO3量は比較的大きく変動する場合があるため、湿式
EPに流入する硫酸ミスト量も比較的大きく変動する場
合がある。このため、湿式EPの硫酸ミスト最大処理能
力は、諸条件を考慮して排煙中のSO3量(硫酸成分
量)が最大量になる場合に合わせて大きな値に設定する
必要がある。このため、湿式EPはボイラーの通常の運
転条件に比べて大きな硫酸ミスト処理能力で設計され、
装置の大型化により装置コストが更に増大する問題があ
る。
【0022】また、このように湿式EPの最大処理能力
を大きく設定した場合であっても、ボイラーの過渡運転
時などに一次的に多量のSO3が発生して高濃度の硫酸
ミストが湿式EPに流入すると、空間電荷効果のために
湿式EPの電流が大幅に低下する、いわゆる荷電障害が
生じてしまい、硫酸ミストの捕集率が極端に低下する場
合がある。このような場合には、湿式EPの最大処理能
力を大きく設定していても、硫酸ミスとが湿式EPを通
過してしまい煙突で紫煙を発生する問題がある。
【0023】本実施形態では、煙道1中の排煙に炭酸ナ
トリウム(Na2CO3)の微粉末を供給することによ
り、上記問題を解決している。本実施形態では、炭酸ナ
トリウムは炭酸水素ナトリウム(重曹、NaHCO3
微粉末を煙道1内に注入することにより、排煙中にNa
2CO3粒子を形成することにより排煙に供給する。
【0024】図1に10で示すのは、脱硫ファン3入口
側の煙道に炭酸水素ナトリウム粉末を注入する炭酸ナト
リウム供給装置である。例えば、炭酸ナトリウム供給装
置10により、粒径20ミクロンメートル程度以下の炭
酸水素ナトリウム粉末を排煙中に注入すると、比較的低
い排煙温度(例えば60℃程度以上)で炭酸水素ナトリ
ウムの分解反応、2NaHCO3→Na2CO3+CO2
2Oを生じ、ガス状のCO2とH2Oとが放出されて炭
酸ナトリウム(Na2CO3)が生成される。生成した炭
酸ナトリウムは、ガスが放出された部分が空隙として残
るため、粒子径は炭酸水素ナトリウム粉末からほとんど
変化しないが、空隙率が大きな多孔質粒子となる。
【0025】このように、排煙中に空隙率の大きい多孔
質粒子からなるNa2CO3が生成されると、排煙中の硫
酸成分は粒子の細孔内に吸着されてNa2CO3と反応
し、Na2CO3+SO3→Na2SO4+CO2、または、
Na2CO3+H2SO4→Na2SO4+CO2+H2Oによ
り、Na2SO4(硫酸ナトリウム)が生成される。この
Na2SO4は、Na2CO3とほぼ同一の径を維持した粒
子となるため、未反応のNa2CO3粒子と同様に脱硫装
置、或いは湿式EPで容易に捕集される。また、Na2
CO3、Na2SO4はともに水溶性であるため、脱硫装
置でスケールを発生したり、湿式EPの集塵電極に堆積
することなく容易に系外に排出することができる。
【0026】なお、排煙に供給する炭酸水素ナトリウム
粉末の量は、湿式EPの硫酸ミスト処理能力に応じて変
化する。排煙中の硫酸ミスト量に対して、例えば反応当
量以下のNa2CO3を生成する炭酸水素ナトリウムの量
では、当然に硫酸成分の全量を処理することはできず、
湿式EPで処理すべき硫酸ミスト量は増大する。また、
実験的には、硫酸成分量に対して1.5から5倍当量以
上のNa2CO3を生成するだけの炭酸水素ナトリウム粉
末を供給すると、排煙中の硫酸成分をほぼ完全に除去で
きることが判明している。
【0027】上記のように、排煙中にNa2CO3を供給
することにより、SO3、H2SO4ガス、H2SO4ミス
トなどの硫酸成分が比較的径の大きいNa2SO4粒子に
転化されるため、湿式EPの負荷が低減されるととも
に、高濃度の硫酸ミストが湿式EPに流入するために生
じる荷電障害が防止される。本実施形態では、図1に示
すように脱硫装置5上流側の煙道に炭酸ナトリウムを供
給している。このため、硫酸成分との反応により生成し
たNa2SO4粒子や未反応のNa2CO3の大部分は脱硫
装置5で捕集されるようになる。このため、本実施形態
では湿式EP7の捕集能力を大幅に小さく設定すること
が可能となっている。
【0028】また、本実施形態では脱硫ファン3の入口
側煙道に炭酸ナトリウム供給装置10から炭酸水素ナト
リウム粉末を供給するようにしているため、煙道中に供
給された炭酸水素ナトリウム粉末は脱硫ファン3通過時
に排煙中に均一に分散するようになり、良好に排煙中の
硫酸成分と反応するようになる。なお、本実施形態では
脱硫ファン3入口側煙道に炭酸ナトリウムを供給してい
るが、炭酸ナトリウムは、脱硫ファン3と脱硫装置5と
の間の煙道、または脱硫装置5と湿式EP7との間の煙
道のいずれかに供給するようにすることも可能である。
【0029】図2は、本実施形態の炭酸ナトリウム供給
装置10の構成を説明する図である。図2において、1
01は炭酸水素ナトリウム粉末を貯留するサイロ、11
0はサイロ101内に貯留された炭酸水素ナトリウム粉
末を示す。サイロ101の出口部分には、公知の形式の
粉体用定量供給装置106が設けられており、サイロ1
01内の炭酸水素ナトリウム粉末を一定の流量で輸送配
管108に供給している。輸送配管108は、煙道1に
接続されており、空気輸送用ブロワ107から供給され
る搬送空気により、炭酸水素ナトリウム粉末を煙道1内
に供給する。図2に115で示すのは、搬送空気ととも
に炭酸水素ナトリウム粉末を煙道1内に噴射する噴射ノ
ズルである。噴射ノズル115については後述する。
【0030】サイロ101には、サイロ内での炭酸水素
ナトリウム粉末の流動性を増大させて定量供給装置から
の炭酸水素ナトリウム粉末供給量が均一になるように、
フリューダイズ空気が供給されている。フリューダイズ
空気はフリューダイズブロワ104から空気配管105
を経て、サイロ101下部壁面に設けた散気板103の
多数の細孔から炭酸水素ナトリウム粉末110内に噴射
される。これにより、サイロ101内の炭酸水素ナトリ
ウム粉末は塊を形成することなく滑らかに流動して定量
供給装置106に流入するようになる。フリューダイズ
空気は、炭酸水素ナトリウム粉末110内を通過後、サ
イロ101上部に設けた、バグフィルタ109を通って
外部に放出される。炭酸水素ナトリウム粉末の煙道1へ
の供給量(流量)は定量供給装置106の作動速度を変
化させることにより調節することができる。
【0031】次に、炭酸水素ナトリウム粉末噴射ノズル
115の構成について説明する。炭酸水素ナトリウム粉
末を煙道内に噴射する際には、できるだけ炭酸水素ナト
リウム粉末が均一に煙道内の排煙中に分散するようにし
て、生成した炭酸ナトリウムと硫酸成分との反応効率を
高めることが好ましい。そこで、本実施形態では、図3
に示すように、ノズル115を煙道断面中央付近に設
け、排煙の流れ(図3、矢印A)の上流側に向けて輸送
空気とともに炭酸水素ナトリウム粉末を噴射するように
している。上流側に向けて噴射された炭酸水素ナトリウ
ム粉末110は、排煙の流れに衝突して拡散するため炭
酸水素ナトリウム粉末を排煙中に均一に分散させること
が可能となる。
【0032】また、図4(A)、(B)に示すように、
ノズル115内または出口部分に、対磨耗性の高い材料
を用いた絞りチップ115aを配置すると、絞りチップ
通過時の流速が増大し、炭酸水素ナトリウム粉末が互い
に分離するようになるため、噴射された炭酸水素ナトリ
ウム粉末の排煙中への分散が更に良好になる。また、図
3の例では、単一のノズル噴射孔を設けた例を示してい
るが、図5に示すように、ノズル115に複数の噴射孔
115a〜115c(図5では3つの噴射孔を設けた場
合を示す)を設け、煙道断面上の複数箇所から炭酸水素
ナトリウム粉末を噴射することによっても、炭酸水素ナ
トリウム粉末の分散を良好にすることができる。更に、
図6に示すように、複数の噴射孔を持つノズル115A
からC(図6では3つのノズルを設けた場合を示す)を
煙道断面上に並列に配置し、それぞれの噴射孔から炭酸
水素ナトリウム粉末を噴射するようにすれば、極めて良
好に炭酸水素ナトリウム粉末を分散させることが可能と
なる。
【0033】なお、図1に示したように、ノズル115
を脱硫ファン3入口側の煙道に配置すると、更に脱硫フ
ァン3による攪拌効果が加わるため炭酸水素ナトリウム
粉末の分散を一層良好にすることができる。次に、図7
を用いて本実施形態の湿式EPの硫酸ミスト処理能力の
設定について説明する。
【0034】図7(A)は、ボイラー出口の排煙中の硫
酸成分としてのSO3濃度(または湿式EPに流入する
排煙中の硫酸ミスト濃度)の変動を示す図であり、図7
(A)縦軸はSO3濃度を、横軸はボイラー時間(運転
日数)を示している。前述したように、排煙中のSO3
濃度は、ボイラー負荷、使用燃料、ボイラー伝熱管の汚
れなどの種々の要因により変動するが、図7(A)は主
に負荷によるSO3濃度変動を示している。
【0035】図7(A)に示すように、ボイラー出口の
排煙中のSO3濃度、すなわち湿式EPに流入する排煙
中の硫酸ミスト濃度が運転時期により大きく変動するよ
うな場合には、仮に図1に示したような炭酸ナトリウム
供給装置10を設けていないとすると、煙突出口での硫
酸ミスト濃度を常に目標値以下(例えば1から2PP
M)に維持するためには、湿式EPの硫酸ミスト最大処
理能力は、排煙中の硫酸成分濃度が最大値(図7(A)に
MAXで示す濃度)になったときに発生する硫酸ミスト
濃度(すなわち、硫酸ミスト濃度の最大値)に合わせて
設定する必要がある。このため、湿式EPが大型化して
装置コストが増大することになる。
【0036】ところが、湿式EPの処理能力を硫酸ミス
ト濃度の最大値に合わせて設定すると、排煙中の硫酸ミ
スト濃度が低下した場合には、煙突出口での硫酸ミスト
濃度は目標値を下回るようになる。実際には、図7
(A)に示すように、硫酸成分濃度が最大になる状態で
ボイラーが運転される頻度はそれほど多くない。このた
め、運転中のほとんどの期間湿式EPは必要以上の処理
能力を有する状態で運転されることになる。
【0037】これに対して、図7(B)は、炭酸ナトリ
ウム供給装置10を併用する場合における湿式EPの処
理能力の設定を説明する、図7(A)と同様な図であ
る。本実施形態では、湿式EPの最大処理能力は、例え
ば硫酸成分濃度が変動の最小値(図7(B)にMINで
示す濃度)またはそれ以下の値になったときに発生する
硫酸ミスト濃度に(すなわち、硫酸ミスト濃度の最小値
又はそれ以下の値)合わせて設定されている。この処理
能力では当然にボイラーの全運転状態において、煙突出
口での硫酸ミスト濃度を目標濃度以下に維持することは
できない。そこで、本実施形態では、排煙中の硫酸成分
量のうち、湿式EPの最大処理能力を越えた分に相当す
る硫酸成分量を処理可能な炭酸水素ナトリウム粉末を湿
式EP上流側の煙道に注入する。すなわち、図7(B)
において、ハッチングで示した領域に相当する硫酸成分
は炭酸水素ナトリウム粉末の注入により処理し、残りの
部分(湿式EP最大処理能力に相当する部分)の硫酸成
分により生成される硫酸ミストは湿式EPにより処理す
るようにして、煙突での硫酸ミスト量を常に目標値に一
致させるようにしている。これにより、湿式EPは常に
最大処理能力状態で運転されるようになり、湿式EPの
稼動効率が向上するようになる。
【0038】なお、湿式EPの最大処理能力を越える量
の硫酸成分を処理するだけの炭酸水素ナトリウム粉末を
供給する操作は、例えば、煙突での紫煙の生成が止まる
まで徐々に炭酸水素ナトリウム供給量を増大させること
により、或いは湿式EP入口の排煙中の硫酸ミスト濃度
を測定し、排煙流量から湿式EPに流入する硫酸ミスト
量を測定し、湿式EPの最大処理能力を超える硫酸成分
量を算出すること、などにより容易に行うことができ
る。
【0039】図8は、図7(A)(従来)と図7(B)
(本実施形態)の装置全体コストを模式的に示す図であ
る。このように、湿式EPの最大処理能力を排煙中の硫
酸ミスト量変動の最小値またはそれ以下に設定すること
により、湿式EPが小型化されるため、硫酸ミスト量変
動の最大値に湿式EPの処理能力を合致させた場合に比
べて、湿式EP自体の装置コストは大幅に低下するよう
になる。この場合、湿式EPのみで硫酸ミストを除去す
る場合に比べて、新たに炭酸ナトリウム供給装置10を
設置するためのコストが必要となるが、炭酸ナトリウム
供給装置10自体の装置コストは、湿式EPの処理能力
低下によるコスト低下分よりはるかに小さい。このた
め、図8に示すように、本実施形態では従来と同等の処
理能力を維持しながら、全体としての装置コストを大幅
に低減することが可能となっている。
【0040】なお、図7(B)の例では、湿式EPの最
大処理能力を排煙中の硫酸ミスト濃度の最小値またはそ
れ以下に設定しているが、湿式EPの最大処理能力を硫
酸ミスト濃度の最小値と最大値との間に設定した場合で
も処理能力を維持しながら全体としての装置コストを低
減できることは言うまでもない。
【0041】
【発明の効果】各請求項に記載の発明によれば、湿式E
Pを使用して排煙中の硫酸ミストを除去する場合に、簡
易かつ低コストで排煙中の硫酸成分を高効率で除去する
ことにより、排煙とともに硫酸ミストが大気に放出され
ることを防止することが可能となる共通の効果が得られ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態の概略構成を説明する図で
ある。
【図2】図1の炭酸ナトリウム供給装置の構成を説明す
る図である。
【図3】炭酸水素ナトリウム粉末噴射ノズルの構成の一
例を示す図である。
【図4】炭酸水素ナトリウム粉末噴射ノズルの構成の一
例を示す図である。
【図5】炭酸水素ナトリウム粉末噴射ノズルの構成の一
例を示す図である。
【図6】炭酸水素ナトリウム粉末噴射ノズルの構成の一
例を示す図である。
【図7】湿式EPの処理能力の設定を説明する図であ
る。
【図8】湿式EPの装置コストの比較を示す図である。
【符号の説明】 1…煙道 3…脱硫ファン 5…湿式脱硫装置 7…湿式電気集塵装置(湿式EP) 9…煙突 10…炭酸ナトリウム供給装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B03C 3/16 (72)発明者 矢田 勝利 東京都港区芝五丁目34番7号 三菱重工環 境エンジニアリング株式会社内 Fターム(参考) 4D002 AA02 AC01 BA02 BA03 BA16 CA01 CA11 DA02 DA16 EA02 FA04 GA03 GB06 HA07 4D054 AA04 AA09 BA11 EA02 EA21

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 硫酸成分を含む排煙の、硫酸ミスト生成
    による大気放出時の紫煙発生を防止する紫煙発生防止装
    置であって、 前記排煙が流れる煙道に配置され、排煙中の硫酸ミスト
    を除去する湿式電気集塵装置と、 前記湿式電気集塵装置上流側の煙道の排煙中に炭酸ナト
    リウム(Na2CO3)粉末を供給する炭酸ナトリウム供
    給装置と、 を備えた紫煙発生防止装置。
  2. 【請求項2】 前記炭酸ナトリウム供給装置は、炭酸水
    素ナトリウム粉末を前記上流側煙道の排煙中に供給し、
    排煙中で炭酸水素ナトリウムを多孔質炭酸ナトリウム微
    粒子に転換する請求項1に記載の紫煙発生防止装置。
  3. 【請求項3】 前記湿式電気集塵装置上流側の煙道に排
    煙中の二酸化硫黄を除去する湿式脱硫装置を備え、前記
    炭酸ナトリウム供給装置は前記湿式脱硫装置上流側の煙
    道の排煙中に前記炭酸ナトリウムを供給する請求項1に
    記載の紫煙発生防止装置。
  4. 【請求項4】 前記排煙中の硫酸成分量は、最大値と最
    小値との間で変動し、前記湿式電気集塵装置の硫酸ミス
    ト最大処理能力は排煙中の硫酸成分量が前記最大値とな
    るときに排煙中で生成する硫酸ミスト量より小さく設定
    されている、請求項1に記載の紫煙発生防止装置。
  5. 【請求項5】 前記炭酸ナトリウム供給装置は、前記排
    煙中の硫酸成分により排煙中で生成する硫酸ミスト量が
    前記湿式電気集塵装置の硫酸ミスト最大処理能力より大
    きくなるときに、排煙中に生成する硫酸ミスト量と前記
    湿式電気集塵装置の硫酸ミスト最大処理能力との差に応
    じた量の炭酸ナトリウムを排煙に供給する、請求項4に
    記載の紫煙発生防止装置。
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