JP2002259468A - Cadデータを管理するためのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体およびcadデータを管理するためのプログラム - Google Patents

Cadデータを管理するためのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体およびcadデータを管理するためのプログラム

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JP2002259468A
JP2002259468A JP2001360251A JP2001360251A JP2002259468A JP 2002259468 A JP2002259468 A JP 2002259468A JP 2001360251 A JP2001360251 A JP 2001360251A JP 2001360251 A JP2001360251 A JP 2001360251A JP 2002259468 A JP2002259468 A JP 2002259468A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 作業者により確認されたときのアセンブリ構
成を容易に再現することができるようにする。 【解決手段】 データ保持手段1は、複数の部品データ
1b,1c,1d,1eと、1以上の部品を含むユニッ
トの構成を定義するアセンブリデータ1aとを保持す
る。表示制御手段2は、アセンブリデータ1aを指定す
る表示要求に応答して、指定されたアセンブリデータ1
aに定義されたユニットを、表示装置4に表示させる。
版数情報付与手段3は、表示されたユニットを構成する
部品の版数情報を、そのユニットの構成を定義したアセ
ンブリデータ1aに付与する。この版数情報を用いるこ
とで、表示されたときのユニットの構成を、後になって
再現することが容易となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はCAD(Computer-Ai
ded Design)データを管理するプログラムを記録したコ
ンピュータ読み取り可能な記録媒体およびCADデータ
を管理するプログラムに関し、特に複数の部品データと
アセンブリデータとで構成されるCADデータを管理す
るためのプログラムを記録した記録媒体および複数の部
品データとアセンブリデータとで構成されるCADデー
タを管理するためのプログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、自動車部品等の設計において、3
次元CADを用いた設計が行われている。3次元CAD
を用いた設計では、製品のパーツごとの設計が行われ、
各パーツの組み合わせ方がアセンブリとして決定され
る。複雑な構成を有する製品の設計では、1つのグルー
プに属する複数の作業者が協同して設計作業を行う場合
がある。
【0003】グループで設計作業を行う場合、3次元C
ADデータの共有等を可能にした管理システムにより、
作業中のCADデータが管理される。一般の管理システ
ムでは、複数の作業者が1つのアセンブリ内のオブジェ
クトを共有したり、参照し合ったりして、各自が自己の
担当する部品の設計作業を進めることができる。
【0004】3次元CADでは、複数のファイルから構
成されるアセンブリと呼ばれるデータ構成を維持しなが
ら、それぞれのファイルの所在管理を行う必要がある。
多くの場合、製品を構成するアセンブリは、多段の階層
構造となっている。たとえば、最終製品が複数のサブユ
ニットで構成されており、各サブユニットがさらに細か
な複数のパーツで構成される場合、アセンブリが多段階
の階層構造となる。
【0005】グループで設計を行う場合、多段階の下位
構造の複数のパーツを、別々の作業者が個別に作業を行
うことがある。その場合、アセンブリの下位に属する複
数のパーツの各ファイルが、複数の作業者によって逐次
更新されていく。そのため、各担当者は、他のメンバー
の作業状況を確認しながら作業を進める必要がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、他のメンバー
が試行錯誤中のデータを参照して自己の作業を進めてし
まうと、その後、参照したデータの内容が変わった場合
に、作業の後戻りが発生してしまう。そこで、3次元C
ADデータの管理システムにおいて、各ファイルに対し
て、責任者の承認の有無を設定できるようにすることが
考えられている。責任者によって承認されたファイルの
みを参照して自己の作業を進めれば、作業の後戻りが防
止される。
【0007】しかしながら、自己の作業に影響を及ぼす
全てのファイルの承認を待って作業を進めていると、複
数の作業を同時進行させることができず、開発の遅延を
招くおそれがある。そこで、担当者レベルで不具合の有
無の確認が行われたときのアセンブリ構成を再現できる
ファイル管理システムが望まれている。確認作業が行わ
れた状態がわかれば、その状態の各パーツとの間で整合
性が取れるように各自が作業を進めることができる。
【0008】本発明はこのような点に鑑みてなされたも
のであり、作業者により確認されたときのアセンブリ構
成を容易に再現することができるCADデータ管理のた
めのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な
記録媒体、および作業者により確認されたときのアセン
ブリ構成を容易に再現することができるCADデータ管
理のためのプログラムを提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明では上記課題を解
決するために、図1に示すような構成の機能をコンピュ
ータに実行させるためのプログラムが記録された記録媒
体が提供される。本発明の記録媒体に記録されたプログ
ラムは、CADデータを管理するためのものであり、コ
ンピュータに、データ保持手段1、表示制御手段2およ
び版数情報付与手段3としての機能を実行させることが
できる。データ保持手段1は、部品の形状データと版数
情報とを有する複数の部品データ1b,1c,1d,1
eと、1以上の部品の組み合わせからなるユニットの構
成を定義するアセンブリデータ1aとを保持する。表示
制御手段2は、アセンブリデータ1aを指定する表示要
求に応答して、指定されたアセンブリデータ1aと、そ
のアセンブリデータ1aで定義されたユニットを構成す
る部品の部品データ1b,1c,1d,1eとをデータ
保持手段1から取得する。そして、表示制御手段2は、
指定されたアセンブリデータ1aに定義されたユニット
を表示させる。版数情報付与手段3は、表示制御手段2
により表示されたユニットを構成する部品の版数情報
を、そのユニットの構成を定義したアセンブリデータ1
aに付与する。
【0010】このようなプログラムをコンピュータに実
行させると、ユニットの構成が表示される毎に、そのユ
ニットを構成している部品の版数情報が更新される。こ
れにより、表示されたときのユニットの構成を、後にな
って再現することが容易となる。
【0011】また、上記課題を解決するために、CAD
データを管理するためのプログラムにおいて、コンピュ
ータに、部品の形状データと版数情報とを有する複数の
部品データと、1以上の部品を含むユニットの構成を定
義するアセンブリデータとが用意されており、表示要求
に応答して、前記アセンブリデータと前記ユニットを構
成する部品の部品データとに基づいて前記ユニットを表
示させ、表示された前記ユニットを構成する部品の版数
情報を、前記アセンブリデータに付与する、処理を実行
させることを特徴とするプログラムが提供される。
【0012】このようなプログラムをコンピュータに実
行させると、ユニットの構成が表示される毎に、そのユ
ニットを構成している部品の版数情報が更新される。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。図1は、本発明の原理構成図であ
る。本発明は大別して、データ保持手段1、表示制御手
段2および版数情報付与手段3からなる。
【0014】データ保持手段1には、3次元CADデー
タが格納されている。3次元CADデータは、アセンブ
リデータ1aと複数の部品データ1b,1c,1d,1
eとで構成される。
【0015】アセンブリデータ1aには、製品(ユニッ
ト)を構成する部品の組み合わせ方が定義されている。
アセンブリデータ1aには、部品データの識別子と、確
認作業を行った際の部品データの版数情報とが含まれて
いる。
【0016】部品データ1b,1c,1d,1eには、
製品を構成する部品の形状が定義されている。各部品デ
ータ1b,1c,1d,1eは版数管理されており、最
新版のデータに加え、旧版のデータも保持されている。
【0017】表示制御手段2には、表示装置4が接続さ
れている。表示制御手段2は、アセンブリデータ1aを
指定した表示要求に応答して、アセンブリデータ1aで
定義された製品を表示するために必要なデータを、デー
タ保持手段1から取得する。表示要求には、最新状態の
表示要求と登録時状態の表示要求とがある。
【0018】表示制御手段2は、最新状態の表示要求で
あれば、アセンブリデータ1aと、アセンブリデータ1
aに含まれる各部品データの最新版のデータとを、デー
タ保持手段1から取得する。表示制御手段2は、登録時
状態の表示要求であれば、アセンブリデータ1aをデー
タ保持手段1から取得する。登録時状態の表示要求の場
合、表示制御手段2はさらに、アセンブリデータ1aに
含まれる各部品データの版数情報を参照し、版数情報で
示された版の部品データをデータ保持手段1から取得す
る。
【0019】表示制御手段2は、データ保持手段1から
取得したデータに基づいて、ユニットの画像を表示装置
4の画面に表示させる。版数情報付与手段3は、表示制
御手段2で表示されたユニットを構成する部品の版数を
示す版数情報を、データ保持手段1に保持されているア
センブリデータ1aに付与する。
【0020】これにより、ユニットの構成が表示される
毎に、版数情報が更新される。ただし、表示制御手段2
が、登録時状態の表示要求に基づいてユニットを表示さ
せた場合、アセンブリデータ1aに設定されている版数
情報と表示されたユニットを構成する部品の版数とは同
じである。この場合、版数情報は更新されない。
【0021】以上のようにして、ユニットの構成が表示
されると、表示されたユニットを構成する部品の版数情
報がアセンブリデータ1aに付与される。たとえば、各
部品データ1b,1c,1d,1eの最新版がそれぞ
れ、第3版、第5版、第2版、第4版であるものとす
る。また、アセンブリデータ1aには、各部品データ1
b,1c,1d,1eのそれぞれに対応付けて、第2
版、第4版、第2版、第1版という版数情報が付与され
ているものとする。このとき、最新状態の表示要求が出
されると、各部品データ1b,1c,1d,1eの最新
版に基づいて、ユニットの構成が表示される。すると、
版数情報付与手段3により、アセンブリデータ1aに対
して、各部品データ1b,1c,1d,1eの最新版の
版数情報(それぞれ第3版、第5版、第2版、第4版)
が新たに付与される。
【0022】これにより、作業者が画面上で確認したと
きのユニットの構成を、後になって再現することができ
る。その結果、最新のデータに基づく構成と、過去に確
認したときの構成との比較が容易となる。
【0023】以下に、本発明の実施の形態を具体的に説
明する。図2は、CADデータの管理に用いるコンピュ
ータの構成例を示す図である。コンピュータ10は、C
PU11によって装置全体が制御されている。CPU1
1には、バス17を介してRAM12、ハードディスク
装置(HDD)13、グラフィック処理装置14、入力
インタフェース15、および通信インタフェース16が
接続されている。
【0024】RAM12は、CPU11に実行させるO
S(Operating System)やCADプログラムの少なくとも
一部が一時的に格納される。また、RAM12には、C
PU11による処理に必要な各種データが格納される。
HDD13は、OSやCADのプログラムが格納され
る。また、HDD13には、CADデータが格納され
る。
【0025】グラフィック処理装置14には、モニタ2
1が接続されている。グラフィック処理装置14は、C
PU11からの命令に従って、CAD図面等の画像をモ
ニタ21の画面に表示させる。入力インタフェース15
には、キーボード22とマウス23とが接続されてい
る。入力インタフェース15は、キーボード22やマウ
ス23から送られてくる信号を、バス17を介してCP
U11に送信する。
【0026】通信インタフェース16は、ネットワーク
24に接続されている。ネットワーク24は、たとえば
インターネットのような広域ネットワークである。通信
インタフェース16は、ネットワーク24を介して、他
のコンピュータとの間でデータの送受信を行う。
【0027】以上のようなハードウェア構成によって、
本実施の形態の処理機能を実現することができる。図3
は、本実施の形態の処理機能を示すブロック図である。
図3に示すように、データベース(DB)50には、C
ADデータ群51と構成情報52とが格納されている。
CADデータ群51は、各種CAD処理部71〜73で
作成された複数のCADデータである。構成情報52
は、各CADデータの構成を示す情報である。構成情報
52には、作業者が確認したときのアセンブリ構成を表
す登録時情報が含まれる。
【0028】CADデータ管理部60は、グループ作業
により製品設計を行う際のCADデータを管理する機能
を備えている。CADデータ管理部60には、GUI(G
raphical User Interface)61、データ構成解析部6
2、ロードデータ管理部63、セーブデータ管理部64
および承認処理部65が含まれている。
【0029】GUI61は、表示装置80に対してDB
50内のCADデータ群51の構成を表示させる。ま
た、GUI61は、入力装置90から入力される信号に
基づいて、ロードデータ管理部63や承認処理部65に
対して各種制御コマンドを出力する。制御コマンドとし
ては、たとえばロードデータ管理部63へのロードコマ
ンドがある。
【0030】ロードデータ管理部63は、GUI61か
ら送られるロードコマンドに応じて、ロードすべきCA
Dデータを決定する。ロードすべきCADデータの決定
は、構成情報52を参照して行われる。ロードデータ管
理部63は、決定されたCADデータのロード要求を、
そのCADデータを編集することが可能なCAD処理部
71〜73へ出力する。
【0031】セーブデータ管理部64は、CAD処理部
71〜73からのCADデータのセーブ要求に応じて、
構成情報52の登録時情報を更新する。承認処理部65
は、GUI61から送られてくる承認コマンドに応じ
て、CADデータを構成する部品やアセンブリ等のデー
タに対して、承認、非承認等のフラグを設定する。ここ
で承認とは、CADデータに定義されている部品等が正
式なものであることを、その部品等に関する設計の責任
者が認めることである。
【0032】CAD処理部71〜73は、設計に用いら
れる3次元CADの処理機能を有している。CAD処理
部71〜73は、それぞれ個別のアプリケーションソフ
トウェア(CADソフトウェア)に基づいて実行され
る。CAD処理部71〜73は、それぞれ異なるデータ
構造のCADデータを生成する。生成されたCADデー
タは、DB50に格納される。
【0033】また、CAD処理部71〜73は、ロード
データ管理部63からのロード指令に応じて、DB50
からCADデータをロードする。CAD処理部71〜7
3は、ロードしたデータを表示装置80に表示させる。
CAD処理部71〜73は、ロードしたCADデータを
DB50にセーブすることができる。CAD処理部71
〜73は、CADデータをセーブする際には、セーブデ
ータ管理部64に対してセーブ要求を出力する。
【0034】表示装置80は、CADデータ管理部60
やCAD処理部71〜73等から送られてくる画像情報
に基づいて、各種情報を画面に表示する。表示装置80
は、たとえば、図2のモニタ21である。入力装置90
は、作業者が操作するためのキーなどを備えており、作
業者に応じた信号を、CADデータ管理部60やCAD
処理部71〜73に対して出力する。入力装置90は、
たとえば、図2に示すキーボード22やマウス23であ
る。
【0035】図4は、データベース(DB)内の3次元
CADデータの例を示す図である。3次元CADデータ
は、階層構造となっている。最上位のアセンブリデータ
101によって製品(ユニット)の最終的な構成が規定
されている。アセンブリデータ101の下位構造とし
て、サブアセンブリデータ111が設定されている。す
なわち、アセンブリデータ101で定義される製品は、
サブアセンブリデータ111で定義されるサブユニット
で構成される。
【0036】サブアセンブリデータ111の下位構造に
は、部品データ131,141が設定されている。すな
わち、サブアセンブリデータ111で定義されるサブユ
ニットは、部品データ131,141で定義される部品
で構成される。サブアセンブリデータ111は、製品に
含まれるサブユニットの構成を定義したものである。
【0037】3次元CADデータは、版数管理が行われ
ている。すなわち3次元CADデータに含まれる各デー
タは、古い版数のデータも保存されている。アセンブリ
データ101の最新の版数は第2版(Ver.2)であり、
第1版(Ver.1)のアセンブリデータ102もDB50に
保存されている。
【0038】サブアセンブリデータ111の最新の版数
は第2版(Ver.2)であり、第1版(Ver.1)のサブアセン
ブリデータ112もDB50に保存されている。部品デ
ータ131の最新の版数は第5版(Ver.5)であり、第
4版(Ver.4)、第3版(Ver.3)、第2版(Ver.2)、第1版
(Ver.1)の各部品データ132,133,134,13
5もDB50に保存されている。部品データ141の最
新の版数は第3版(Ver.3)であり、第2版(Ver.2)、第
1版(Ver.1)の各部品データ142,143もDB50
に保存されている。
【0039】アセンブリデータ101,102、および
サブアセンブリデータ111,112には登録時情報が
付与されている。登録時情報は、作業者によってそのア
センブリデータに基づく部品構成の確認作業が行われた
際の、各部品の版数を示す情報である。
【0040】図4の例では、最新(第2版)のアセンブ
リデータ101の登録時情報には、第2版のサブアセン
ブリデータ111を示す情報<SubAssy-Ver.2>が設定さ
れている。第1版のアセンブリデータ102の登録時情
報には、第1版のサブアセンブリデータ112を示す情
報<SubAssy-Ver.1>が設定されている。最新(第2版)
のサブアセンブリデータ111の登録時情報には、1番
目の部品に関する第3版の部品データ133を示す情報
<Part1-Ver.3>と、2番目の部品に関する第2版の部品
データ142を示す情報<Part2-Ver.2>とが設定されて
いる。第1版のサブアセンブリデータ112の登録時情
報には、1番目の部品に関する第1版の部品データ13
5を示す情報<Part1-Ver.1>と、2番目の部品に関する
第1版の部品データ143を示す情報<Part2-Ver.1>と
が設定されている。
【0041】このように、本発明の実施の形態では、ア
センブリデータの中に登録時情報が含まれる。アセンブ
リデータに含まれる登録時情報を参照することで、作業
者がどの版数を確認したのかを容易に判断することがで
きる。
【0042】図5は、1番目の部品の形状例を示す模式
図である。(A)は、第5版の部品データ131で定義
された部品211を示している。(B)は、第4版の部
品データ132で定義された部品212を示している。
(C)は、第3版の部品データ133で定義された部品
213を示している。
【0043】この例では、第3版の部品213は単なる
円筒形であるが、第4版の部品212には、側面に沿っ
て溝212aが形成されている。第5版の部品211で
は溝の位置が変更され、より上面に近い位置に溝211
aが形成されている。
【0044】図6は、2番目の部品の形状例を示す模式
図である。(A)は、第3版の部品データ141で定義
された部品221を示している。(B)は、第2版の部
品データ142で定義された部品222を示している。
【0045】この例では、第2版の部品222は直方体
をしており、上下方向に貫通する孔222aがあけられ
ている。第3版の部品221は、第2版の部品222よ
りも、孔221aの径が狭められている。
【0046】以上のような3次元CADデータをロード
することで、アセンブリデータの構成を画面に表示させ
ることができる。3次元CADデータのロードは、たと
えばCADデータ管理部60のGUI61が提供する表
示画面上でアセンブリを指定し、そのアセンブリのロー
ドコマンドを選択することで実行させることができる。
【0047】図7は、アセンブリの構成を表示する画面
例を示す図である。この表示画面30の上部には複数の
メニューが設けられている。ファイルメニュー31は、
データのロード等を行うためのメニューである。編集メ
ニュー32は、ファイルのコピー等の操作を行うための
メニューである。表示メニュー33は、画面の表示方法
等を設定するためのメニューである。オブジェクトメニ
ュー34は、オブジェクトに対する専有の設定や専有解
除の設定等を行うためのメニューである。ここで、オブ
ジェクトとは、CADデータで定義される製品の構成要
素(ユニット、サブユニット、部品)のことである。ツ
ールメニュー35は、メニューバーのカスタマイズ等を
行うためのメニューである。ヘルプメニュー36は、オ
ンラインマニュアルの表示等のヘルプ機能を起動するた
めのメニューである。
【0048】メニューバーの左下には、データ構成表示
部37が設けられている。データ構成表示部37には、
DBに格納されているデータの構成が表示される。図7
の例では「Assy」という名のアセンブリ37aの下
位構造として、「SubAssy」という名のサブアセ
ンブリ37bが存在していることが表示されている。
【0049】データ構成表示部37の右側には、データ
表示部38が設けられている。データ表示部38には、
データ構成表示部37で選択されたアセンブリを構成す
るデータが表示される。図7の例では、データ構成表示
部37においてサブアセンブリ37bが選択されてお
り、データ表示部38には、サブアセンブリ37bを構
成する部品データ38a,38bが表示されている。
【0050】図7に示したようなCADデータの構成表
示処理は、図3に示すデータ構成解析部62とGUI6
1とによって行われる。すなわち、データ構成解析部6
2がDB50内のCADデータ群51の内容を解析す
る。解析の結果判明したCADデータの木構造に基づい
て、GUI61が図7に示したような画像を表示装置8
0に表示させる。このようにして、CADデータの構成
が、表示装置80の表示画面に表示される。
【0051】作業者は、表示されたCADデータ中の1
以上のオブジェクトを選択し、データのロード指令を入
力することで、選択したオブジェクトのデータ及びその
オブジェクトに関連するデータをロードさせることがで
きる。データのロード指令の入力は、たとえばCADデ
ータ管理部60のGUI61が提供する表示画面30内
のメニューを選択することで行われる。
【0052】図8は、CADデータをロードする際の表
示画面例を示す図である。この例では、マウス等のポイ
ンティングデバイスを用いてマウスカーソル41を移動
させ、所望のコマンドを選択することで、ロード方式を
指定することができる。
【0053】メニューバーのファイルメニュー31を選
択すると、開くコマンド31aや終了コマンド31bを
含むプルダウンメニューが表示される。開くコマンド3
1aは、CADデータをロードするためのコマンドであ
る。終了コマンド31bは、CADデータ管理部60の
処理を終了させるためのコマンドである。
【0054】作業者が開くコマンド31aを選択する
と、ロード種別を指定するためのサブメニューが開く。
このサブメニューには、全ロードコマンド31c、部分
ロードコマンド31d、および再ロードコマンド31e
が含まれている。
【0055】全ロードコマンド31cは、選択されてい
るアセンブリが属するCADデータの全てをコンピュー
タにロードさせるためのコマンドである。たとえば、サ
ブアセンブリを選択した状態で全ロードコマンド31c
が指定されると、選択されたサブアセンブリを含む製品
の全てのCADデータ(最上位のアセンブリデータ、最
上位のアセンブリデータ配下の各サブアセンブリデータ
や部品データ)がロードされる。
【0056】部分ロードコマンド31dは、製品の一部
のデータをコンピュータにロードさせるためのコマンド
である。たとえば、サブアセンブリを選択して部分ロー
ドコマンド31dが指定されると、選択されたサブアセ
ンブリデータおよびそのサブアセンブリの下位構造のデ
ータがロードされる。
【0057】再ロードコマンド31eは、参照目的で開
いたデータに関する最新版のデータをロードし直すため
のコマンドである。たとえば、設計責任者がある部品デ
ータをロードし、その部品形状を画面に表示させている
最中にも、その部品の作業者が、部品データに変更を加
え改訂版を保存する場合がある。このとき、設計責任者
が再ロードコマンド31eを指令することで、改訂版の
部品データを画面に表示させることができる。
【0058】全ロードコマンド31cが選択されると、
さらにサブメニューが表示される。サブメニューには、
最新の状態ロードコマンド31f、最新のマスタロード
コマンド31g、および登録時の状態ロードコマンド3
1hが含まれる。
【0059】最新の状態ロードコマンド31fが指定さ
れると、ロードすべきオブジェクトに関する最新の版数
のデータがロードされる。最新のマスタロードコマンド
31gが指定されると、ロードすべきオブジェクトにお
ける承認されたデータの中で、最新の版数のデータがロ
ードされる。登録時の状態ロードコマンド31hが指定
されると、ロードすべきオブジェクトのアセンブリデー
タに含まれる登録時情報に示されている版数のデータが
ロードされる。
【0060】なお、部分ロードコマンド31dが選択さ
れた場合にも、全ロードコマンド31cが選択された場
合と同様のサブメニューが表示される。 [最新状態ロード処理]次に、最新状態ロード処理の詳
細を説明する。なお、以下の説明では、アセンブリデー
タ、サブアセンブリデータ及び部品データが、それぞれ
が個別のファイルとしてDB50内に格納されているも
のとして説明する。
【0061】図9は、最新状態ロード処理手順を示すフ
ローチャートである。以下に、図9に示す処理をステッ
プ番号に沿って説明する。 [ステップS11]ロードデータ管理部63は、GUI
61からのロードコマンドを受け取り、ロードコマンド
の種別が全ロードか否かを判断する。全ロードであれば
ステップS12に処理を進め、全ロードでなければ(部
分ロード、再ロード)ステップS14に処理を進める。
【0062】[ステップS12]ロードデータ管理部6
3はDB50の構成情報52を参照し、選択されている
オブジェクトが属するCADデータのトップアセンブリ
の構成情報を取得する。トップアセンブリとは、木構造
を有するCADデータ中の最も上位に位置するアセンブ
リである。
【0063】[ステップS13]ロードデータ管理部6
3は、構成情報52を参照し、ステップS12で取得し
たトップアセンブリとその配下の最新ファイル全ての所
在情報を取得する。ファイルの所在情報とは、目的のフ
ァイルがDB50中のどこに記録されているのかを示す
情報である。この処理の終了後、ステップS16に処理
が進められる。
【0064】[ステップS14]ロードデータ管理部6
3は、構成情報52を参照し、選択されているオブジェ
クト一覧を取得する。 [ステップS15]ロードデータ管理部63は、構成情
報52を参照し、選択されているオブジェクトの最新フ
ァイルと、そのオブジェクト配下の最新ファイル全ての
所在情報を取得する。この処理の終了後、ステップS1
6に処理が進められる。
【0065】[ステップS16]ロードデータ管理部6
3は、ステップS13またはステップS15で取り出し
た所在情報に基づいて、DB50内からファイルを取り
出す。 [ステップS17]ロードデータ管理部63は、CAD
処理部71〜73への命令ファイルを生成する。生成さ
れる命令ファイルは、ロードすべきファイルの指定と、
ロードの種別(全ロード、部分ロード、再ロード)を示
す情報とを含んでいる。
【0066】[ステップS18]ロードデータ管理部6
3は、CAD処理部71〜73へのリクエストを発行す
る。すなわち、ステップS17で生成された命令ファイ
ルの実行要求が、ロードすべきファイルに関連づけられ
ているCAD処理部に対して出力される。なお、DB5
0に格納されている各データは、そのデータを保存する
際に、セーブデータ管理部64により、そのデータを取
り扱うCAD処理部に対する関連づけが行われる。
【0067】[ステップS19]ロードデータ管理部6
3からのリクエストを受け取ったCAD処理部は、ステ
ップS16でロードデータ管理部63が取り出したファ
イルをロードし、ロード処理の種別に応じた画像を、表
示装置80の画面に表示させる。
【0068】このようにして、アセンブリの最新状態を
ロードすることができる。図10は、最新状態ロード処
理でロードされるデータの一例を示す図である。図10
は、図4に示した構成のCADデータの最新状態を全ロ
ードした場合の例を示している。図10に示すように、
最新状態ロード処理が行われると、各オブジェクトの最
新版のファイル(データ)がロードされる。トップアセ
ンブリに関しては、第2版のサブアセンブリデータ10
1がロードされる。サブアセンブリに関しては第2版の
サブアセンブリデータ111がロードされる。1番目の
部品に関しては、第5版の部品データ131がロードさ
れる。2番目の部品に関しては、第3版の部品データ1
41がロードされる。
【0069】図11は、最新状態ロード処理により表示
される画面例を示す図である。この例は、図10のロー
ドデータに基づいて表示される画面81である。画面8
1には、1番目の部品に関する第5版の部品データ13
1に基づく部品211と、2番目の部品に関する第3版
の部品データ141に基づく部品221とが表示されて
いる。
【0070】部品211は、部品221にあけられた孔
に挿入されている。部品211と部品221との位置関
係は、サブアセンブリデータ111に定義されている。 [登録時状態ロード処理]次に、登録時状態ロード処理
について説明する。
【0071】図12は、登録時状態ロード処理手順を示
すフローチャートである。以下に、図12に示す処理を
ステップ番号に沿って説明する。 [ステップS21]ロードデータ管理部63は、GUI
61からのロードコマンドを受け取り、ロードコマンド
の種別が全ロードか否かを判断する。全ロードであれば
ステップS22に処理を進め、全ロードでなければ(部
分ロード、再ロード)ステップS25に処理を進める。
【0072】[ステップS22]ロードデータ管理部6
3は、DB50の構成情報52を参照し、選択されてい
るオブジェクトが属するCADデータのトップアセンブ
リの構成情報(登録時情報を含む)を取得する。 [ステップS23]ロードデータ管理部63は、構成情
報52を参照し、取得したトップアセンブリ配下の各サ
ブアセンブリ(登録時情報に示されている版数のファイ
ル)に設定されている登録時情報を取得する。
【0073】[ステップS24]ロードデータ管理部6
3は、トップアセンブリ配下の各オブジェクトの登録時
ファイル全ての所在情報を取得する。登録時ファイルと
は、登録時情報で示された版のファイルである。この処
理の終了後、ステップS28に処理が進められる。 [ステップS25]ロードデータ管理部63は、構成情
報52を参照し、選択されているオブジェクト一覧を取
得する。
【0074】[ステップS26]ロードデータ管理部6
3は、DB50の構成情報52より、選択されているア
センブリオブジェクトおよびその配下のアセンブリオブ
ジェクトの登録時情報を取得する。 [ステップS27]ロードデータ管理部63は、構成情
報52を参照し、選択されているオブジェクト配下の登
録時ファイルの所在情報を取得する。この処理の終了
後、ステップS28に処理が進められる。
【0075】[ステップS28]ロードデータ管理部6
3は、ステップS24またはステップS27で取り出し
た所在情報に基づいて、DB50内からファイルを取り
出す。 [ステップS29]ロードデータ管理部63は、CAD
処理部71〜73への命令ファイルを生成する。生成さ
れる命令ファイルは、ロードすべきファイルの指定と、
ロードの種別(全ロード、部分ロード、再ロード)を示
す情報とを含んでいる。
【0076】[ステップS30]ロードデータ管理部6
3は、CAD処理部71〜73へのリクエストを発行す
る。すなわち、ステップS29で生成された命令ファイ
ルの実行要求が、ロードすべきデータに関連づけられて
いるCAD処理部に対して出力される。
【0077】[ステップS31]ロードデータ管理部6
3からのリクエストを受け取ったCAD処理部は、ステ
ップS28でロードデータ管理部63が取り出したファ
イルをロードし、ロード処理の種別に応じた画像を、表
示装置80の画面に表示させる。
【0078】このようにして、アセンブリの登録時状態
をロードすることができる。図13は、登録時状態ロー
ド処理でロードされるデータの一例を示す図である。図
13は、図4に示した構成のCADデータの登録時状態
を全ロードした場合の例を示している。図13に示すよ
うに、登録時状態ロード処理が行われると、各アセンブ
リの登録時情報に設定されている版数のファイル(デー
タ)がロードされる。トップのアセンブリに関しては、
第2版のアセンブリデータ101がロードされる。サブ
アセンブリに関しては第2版のサブアセンブリデータ1
11がロードされる。1番目の部品に関しては、第3版
の部品データ133がロードされる。2番目の部品に関
しては、第2版の部品データ142がロードされる。
【0079】図14は、登録時状態ロード処理により表
示される画像例を示す図である。この例は、図13のロ
ードデータに基づいて表示される画像である。画面81
には、1番目の部品に関する第3版の部品データ133
に基づく部品213と、2番目の部品に関する第2版の
部品データ142に基づく部品222とが表示されてい
る。
【0080】部品213は、部品222にあけられた孔
に挿入されている。この例では、部品213の直径より
も部品222の孔の直径の方が大きい。そのため、部品
213と部品222の孔との間には隙間がある。
【0081】以上のようにして、作業者は、最新状態の
ロードと登録時状態のロードとを任意に選択して、CA
Dデータをロードさせることができる。登録時状態のロ
ードを行えば、過去に確認した構成を画面上で再確認す
ることができる。
【0082】[セーブ処理]CAD処理部により最新状
態のファイルがロードがされ、ロードされたファイルの
セーブ処理が行われると、セーブデータ管理部64によ
り、そのアセンブリの登録時状態に関する情報(登録時
情報)が更新される。
【0083】図15は、セーブ処理手順を示すフローチ
ャートである。以下に、図15の処理をステップ番号に
沿って説明する。 [ステップS41]CAD処理部が、セーブするファイ
ルを出力する。
【0084】[ステップS42]セーブデータ管理部6
4は、CAD処理部が出力したファイルの構成情報を抽
出する。[ステップS43]セーブデータ管理部64
は、DB50に格納されている構成情報52から、CA
D処理部が出力したファイルに関する構成情報を取得す
る。
【0085】[ステップS44]セーブデータ管理部6
4は、ステップS42で抽出した構成情報と、ステップ
S43で取得した構成情報とを比較する。 [ステップS45]ステップS44による比較結果か
ら、構成に変更があるか否かを判断する。構成に変更が
ある場合には、処理がステップS46に進められる。構
成に変更がない場合には、処理がステップS51に進め
られる。
【0086】[ステップS46]セーブデータ管理部6
4は、トップアセンブリ以下の各ファイルに対して更新
ロック処理を行う。更新ロック処理とは、更新ロック処
理を行ったプロセス(CAD処理部)以外のプロセス
が、更新ロックされたファイルの内容を更新できないよ
うにする処理である。更新ロック処理を行うことで、1
つのファイルに対して複数のプロセスが同時にセーブ処
理を実行することを防止している。 [ステップS47]CAD処理部は、ファイルをDB5
0に登録する。
【0087】[ステップS48]セーブデータ管理部6
4は、ステップS47で登録されたファイルの構成情報
をDB50の構成情報52に登録する。 [ステップS49]セーブデータ管理部64は、ステッ
プS47で登録されたファイルの登録時情報を、ステッ
プS48で登録した構成情報に付加的に登録する。
【0088】[ステップS50]セーブデータ管理部6
4は、更新ロックを解除する。その後、処理が終了す
る。 [ステップS51]セーブデータ管理部64は、更新対
象ファイルの1つに更新ロックを行う。
【0089】[ステップS52]CAD処理部は、ファ
イルを更新する。 [ステップS53]セーブデータ管理部64は、更新対
象ファイルの更新ロックを解除する。 [ステップS54]セーブデータ管理部64は、他の更
新対象ファイルが有るか否かを判断する。更新対象ファ
イルがあれば、処理がステップS51に進められる。更
新対象ファイルがなければ、処理が終了する。
【0090】ここで、登録時情報の更新例について説明
する。たとえば、図4に示した構成のCADデータの最
新状態(図10に示す)がロードされ、さらにセーブさ
れた場合を考える。図10に示すようにサブアセンブリ
データ111の1番目の部品の部品データ131の最新
版は第5版である。また、2番目の部品の部品データ1
41の最新版は第3版である。一方、サブアセンブリデ
ータ111に登録されている登録時情報には、1番目の
部品が第3版、2番目の部品が第2版と記録されてい
る。
【0091】図10に示した最新状態がロードされ、そ
の状態が図11に示すように画面に表示されたことで、
最新状態のアセンブリ構成が作業者によって確認された
ことになる。その結果、新たに確認されたアセンブリ構
成の状態が登録時状態となる。この登録時状態に基づい
て、アセンブリデータの登録時情報が更新される。
【0092】図16は、更新されたCADデータの構成
例を示す図である。図4の更新前の構成と比較すると、
第2版のサブアセンブリデータ111の登録時情報のみ
が変更されている(図中、更新された情報を下線で示し
ている)。変更後のサブアセンブリデータ111では、
登録時情報として、1番目の部品の第5版の部品データ
131と、2番目の部品の第3版の部品データ141と
が登録されている。
【0093】このように、最新状態のCADデータをロ
ードし、そのデータをセーブすることにより、登録時情
報も更新される。 [承認依頼処理]次に、承認依頼処理について説明す
る。承認依頼処理は、グループで製品設計を行っている
場合に、製品の設計図を正式なものと認める決定権を有
する者(責任者)に対して、CADデータの承認を依頼
する処理である。承認依頼処理は、承認を依頼するオブ
ジェクト(アセンブリまたは部品等)を選択し、承認依
頼のコマンドを入力することで、コンピュータに実行さ
せることができる。承認依頼のコマンド入力は、たとえ
ば、画面にプルダウンメニューで表示された承認依頼コ
マンドを、作業者がマウスで指定することで行うことが
できる。承認依頼コマンドが入力されると、コンピュー
タが承認依頼処理の実行を開始する。
【0094】図17は、承認依頼の処理手順を示すフロ
ーチャートである。以下に、図17の処理をステップ番
号に沿って説明する。 [ステップS61]承認処理部65は、DB50から承
認依頼の対象となるオブジェクト(対象オブジェクト)
のファイルを1つ取り出す。対象オブジェクトとは、承
認依頼コマンドが入力されたときに選択されていたオブ
ジェクトである。たとえば、アセンブリオブジェクトや
部品オブジェクトである。
【0095】[ステップS62]承認処理部65は、構
成情報52を参照し、ステップS61で取り出した対象
オブジェクトの登録時情報を取り出す。 [ステップS63]承認処理部65は、ステップS62
で取り出した登録時情報に含まれる各オブジェクトの状
態情報を取り出す。
【0096】ここで、状態情報とは、そのオブジェクト
に対する作業の進捗状況を示す情報である。状態情報に
は、たとえば「仕掛中」「承認依頼」「承認済」の状態
がある。「仕掛中」とは、作業者が、設計作業を終了さ
せていないことを示す状態である。「承認依頼」とは、
責任者による承認をするか否かの判断待ちの状態であ
る。「承認済」とは、責任者が承認をして、正式なデー
タとなったことを示す状態である。
【0097】[ステップS64]承認処理部65は、ス
テップS63で取り出した状態情報に基づいて、対象オ
ブジェクトが正式なデータであるか否かを判断する。正
式なデータであるためには、たとえば、登録時情報で示
される版数のデータが、全て「承認済」の状態であるこ
とが必要となる。正式なデータであればステップS65
に進み、正式なデータでなければステップS68に進
む。
【0098】[ステップS65]承認処理部65は、未
処理の対象オブジェクトがあるか否かを判断する。未処
理の対象オブジェクトがあれば処理がステップS61に
進められ、未処理の対象オブジェクトがなければ処理が
ステップS66に進められる。 [ステップS66]承認処理部65は、各対象オブジェ
クトを「承認依頼」状態に変更する。
【0099】[ステップS67]承認処理部65は、各
対象オブジェクトに対して、更新不可フラグを設定す
る。「承認依頼」状態となった対象オブジェクトは、更
新不可フラグが解除されない限り、内容を更新すること
ができない。その後、処理が終了する。 [ステップS68]承認処理部65は、表示装置80の
画面にエラーメッセージを表示させる。たとえば、「未
承認のオブジェクトが配下に存在します。」等のメッセ
ージが表示される。その後、処理が終了する。
【0100】このように、本実施の形態では、承認依頼
は、登録時情報に基づいた版数のデータで行われる。こ
れにより、承認依頼者が構成を確認していない版数のデ
ータによる承認依頼が出されることを防止できる。ま
た、指定されたオブジェクト(対象オブジェクト)の下
位オブジェクトに関する登録時状態の版数のデータが承
認済みでなければ、承認依頼ができないように制御され
る。これにより、承認されていない部位を含むアセンブ
リに関する承認依頼が出されることを防止できる。
【0101】[承認処理]製品やアセンブリ等に関して
承認の権限を有する者は、CADデータ管理部60のG
UI61を介して「承認依頼」状態のオブジェクトに対
する承認の認否を入力することができる。承認の権限を
有する責任者は、「承認依頼」状態のオブジェクトを選
択し、承認コマンドを入力する。たとえば、承認コマン
ドが、画面のツールバー内に表示される。マウスを用い
て承認コマンドを選択することで、承認コマンドがコン
ピュータに入力される。承認コマンドの入力を受け付け
たコンピュータは、承認処理の実行を開始する。
【0102】図18は、承認処理手順を示すフローチャ
ートである。以下に、図18の処理をステップ番号に沿
って説明する。 [ステップS71]承認処理部65は、入力された承認
コマンドが、承認することを示すコマンド(承認OK)
か否かを判断する。承認OKのコマンドであれば、処理
がステップS72に進められる。承認OKのコマンドで
なければ(承認却下)、処理がステップS73に進めら
れる。
【0103】[ステップS72]承認処理部65は、対
象オブジェクト(承認コマンドが入力された際に選択さ
れているオブジェクト)を「承認済」状態に変更し、処
理を終了する。なお、承認された場合には、更新不可フ
ラグは解除されない。
【0104】[ステップS73]承認処理部65は、対
象オブジェクトの更新不可フラグを解除する。 [ステップS74]承認処理部65は、対象オブジェク
トを「仕掛中(却下)」状態に変更し、処理が終了す
る。
【0105】このようにして、承認依頼されたオブジェ
クトに対して承認の認否を設定することができる。承認
依頼が却下された場合には、そのオブジェクトは「仕掛
中」の状態となる。
【0106】以上説明したように、本実施の形態では、
アセンブリデータに対して、登録時情報を付与するよう
にしたため、CAD上で作業者自身が最後に登録(セー
ブ)処理を行ったときの状態を容易に再現する事ができ
る。また、同じグループの他の作業者がそれぞれの担当
する部品について修正を施した後であっても、作業者自
身が登録したときの状態を再確認することが可能であ
る。
【0107】[応用例]以下に、本実施の形態の応用例
について説明する。 [登録時情報更新の例外処理]本実施の形態では、ロー
ドの種別として、全ロードのほかに部分ロードがある。
部分ロードでは、選択されたオブジェクト(アセンブリ
または部品)と、そのオブジェクトの下位オブジェクト
のデータがロードされる。したがって、部分ロードで
は、製品の全体構成中の一部のオブジェクトのみがロー
ドされる場合がある。このように、トップアセンブリの
下位にロードされないオブジェクトがある場合、ロード
されないサブアセンブリや部品に関しては、登録時情報
の更新は行われないようにすることができる。
【0108】以下に、登録時情報更新の例外処理の一例
について説明する。図19は、2つのサブアセンブリを
有するデータ構成の例を示す図である。なお、図19に
は、最新版のデータのみが示されている。この例では、
トップのアセンブリデータ301の下位に2つのサブア
センブリデータ310,320が設けられている。サブ
アセンブリデータ310の下位には、1番目の部品デー
タ311が設けられている。サブアセンブリデータ32
0の下位には、2番目の部品データ321と3番目の部
品データ322とが設けられている。
【0109】トップのアセンブリデータ301の最新の
版数は第2版である。このアセンブリデータ301の登
録時情報には、<SubAssy1-Ver.2,SubAssy2-Ver1>が登録
されている。サブアセンブリデータ310の最新の版数
は第3版である。このサブアセンブリデータ310の登
録時情報には、<Part1-Ver.2>が登録されている。1番
目の部品データ311の最新の版数は、第3版である。
サブアセンブリデータ320の最新の版数は第2版であ
る。このサブアセンブリデータ320の登録時情報に
は、<Part2-Ver.2,Part3-Ver.3>が登録されている。2
番目の部品データ321の最新の版数は、第3版であ
る。3番目の部品データ322の最新の版数は、第5版
である。
【0110】図19に示すようなデータ構成のCADデ
ータのうち、サブアセンブリデータ310を指定して、
部分ロードをする場合を考える。図20は、図19のデ
ータ構成に基づいて部分ロードした場合のロードデータ
を示す図である。図20に示すように、部分ロードが行
われると、トップのアセンブリデータ301、サブアセ
ンブリデータ310、及び部品データ311のみがロー
ドされる。その後セーブ処理が行われると、構成情報の
更新処理が行われる。この構成情報の更新処理では、ロ
ードされたデータの登録時情報のみが更新される。
【0111】図21は、図20のデータのセーブ処理後
のデータ構成を示す図である。この例では、サブアセン
ブリデータ310の登録時情報のみが更新されている
(図中、変更された情報に下線を引いている)。すなわ
ち、サブアセンブリデータ310の登録時情報が、<Par
t1-Ver.3>に変更されている。
【0112】このように、部分ロードが行われた際に
は、ロードされたデータの登録時情報のみを更新するこ
とで、製品の一部の構成のみを確認し、登録時情報を更
新させることができる。
【0113】[登録時情報の一括更新処理]指定された
アセンブリ以下の構成の登録時情報を、全て現在の最新
版に更新できるようにしてもよい。たとえば、全ての登
録時情報を更新させるコマンドを用意しておく。画面上
でアセンブリを選択した状態で、登録時情報を更新させ
るコマンドが指定されると、選択されているアセンブリ
以下の構成の登録時情報が、全て最新版に更新される。
【0114】たとえば、図19に示したCADデータの
トップのアセンブリデータ301を指定して、全ての登
録時情報を更新させるコマンドを指定すると、次のよう
なCADデータに更新される。
【0115】図22は、全ての登録時情報の更新後のC
ADデータを示す図である。この例では、トップのアセ
ンブリデータ301と、2つのアセンブリデータ31
0,320との登録時情報が更新されている(図中、変
更された情報に下線を引いている)。すなわち、アセン
ブリデータ301の登録時情報は、<SubAssy1-Ver.3,Su
bAssy2-Ver2>に更新されている。サブアセンブリデータ
310の登録時情報は、<Part1-Ver.3>に更新されてい
る。サブアセンブリデータ320の登録時情報は、<Par
t2-Ver.3,Part3-Ver.5>に更新されている。
【0116】このようにデータのロード処理を行わずに
登録時情報の更新処理が行えることで、たとえば、紙に
印刷された図面によりアセンブリを確認した場合に、確
認したアセンブリのデータロードをせずに登録時情報の
更新が可能となる。この場合、CADデータをロードし
ないため、データをロードする場合に比べ、処理時間が
短くなる。
【0117】[登録時情報の選択更新処理]選択された
オブジェクトの登録時情報のみを更新させることも可能
である。たとえば、選択されたオブジェクトの下位オブ
ジェクトの全ての版をオブジェクト別に表示する。そし
て、登録時情報として保持すべき版を、画面上で任意に
指定する。指定された版が登録時情報となるように、選
択されたオブジェクトの登録時情報が更新される。
【0118】図23は、全ての版を表示する表示画面の
例を示す図である。この図は、データ表示部38の表示
内容を除き、図7に示した画面例と同じである。従っ
て、図7と同じ構成要素には同一の符号を付し、説明を
省略する。
【0119】図23において、データ表示部38内に
は、サブアセンブリ37bの下位構造の部品データ38
c、38dの最新の版と旧版との部品データが表示され
ている。作業者は、マウスカーソル41を任意の版の部
品データ上に移動させて、その部品データを選択する。
そして、作業者が登録時情報更新のコマンドを入力すれ
ば、サブアセンブリ37bの登録時情報として、選択さ
れた部品データの版数が設定される。
【0120】このように、登録時情報の版を任意に指定
できることで、登録時情報の版数を古い版数に戻すこと
も可能となる。 [複製オブジェクトの登録時情報初期化処理]オブジェ
クトが複写される場合に、そのオブジェクトの登録時情
報を初期化することも可能である。たとえば、ある製品
のサブアセンブリのオブジェクトが複写され、他の製品
の一部を構成する場合がある。この場合、複写されたオ
ブジェクトに関しては、他の製品の一部を構成するとい
う観点での確認作業は行われていない。そのため、複写
されたオブジェクトの登録時情報を初期化することで、
未確認のサブアセンブリの承認依頼が出されることを防
ぐことができる。なお、登録時情報の初期化とは、各オ
ブジェクトの最も古い版を、登録時情報に設定する処理
である。
【0121】[流用オブジェクトの登録時情報流用処
理]オブジェクトを流用する際には、流用元オブジェク
トの登録時情報を流用先オブジェクトの登録時情報に適
用するようにしてもよい。すなわち、登録時情報を含め
て流用してもよい。登録時情報を流用することで、流用
元の登録時情報が更新された場合、流用先の登録時情報
も更新される。
【0122】オブジェクトの流用とは、ある製品(流用
先製品)の一部(流用先オブジェクト)として、他の製
品(流用元製品)の一部(流用元オブジェクト)を指定
することである。このとき、流用先製品のCADデータ
では、流用先オブジェクトのCADデータに代えて、流
用元オブジェクトを差し示す情報を有している。
【0123】オブジェクトの流用は、たとえば、流用元
製品で正式なオブジェクトであると承認されれば、流用
先製品にも適用可能であることが明らかな場合に行われ
る。したがって、流用元製品と流用先製品とで個別に確
認作業をすると、重複した作業となってしまう。そこ
で、流用元オブジェクトの登録時情報を流用先オブジェ
クトの登録時情報とすることで、流用先製品における確
認の作業を簡略化することが可能となる。
【0124】[登録時状態との差異表示処理]ロードさ
れた各オブジェクトの版数と登録時情報とを比較して、
ロードされたオブジェクトの方の版が新しい場合、CA
Dの画面上で新しいオブジェクトを強調表示することも
できる。この処理は、次のようにして実現できる。
【0125】たとえば、各オブジェクトが更新された場
合に、新しい版のデータに対して更新フラグを立てる。
上位のアセンブリにおいて登録時情報が更新されると、
登録時情報に設定された版数以前のデータに対して、更
新フラグを消す。そして、オブジェクトのデータをロー
ドした際に、そのオブジェクトのデータに更新フラグが
立てられていれば、そのオブジェクトを強調表示する。
【0126】図24は、更新されたオブジェクトを強調
表示する画面の例を示す図である。この図は、部品21
4の表示態様以外は、図11と同じである。この例は、
図16に示したデータ構成のCADデータに対して、1
番目の部品(Part1)の第6版の部品データが作成され、
その後、最新状態を表示させたときの表示画面例であ
る。部品214は、アセンブリの構成を前回確認したと
きから、変更が加えられている。従って、データをロー
ドしたときの版(第5版)よりも新しい版(第6版)の
データに基づいて、部品214の形状が決定されてい
る。
【0127】図24の例では、更新された部品214に
関しては、他のオブジェクトよりも太い線で表示してい
る。強調表示の他の方法としては、たとえば、更新され
たオブジェクトを他のオブジェクトと異なる色(たとえ
ば赤)で表示したり、そのオブジェクトを他のオブジェ
クトより明るく表示したりすることができる。
【0128】[クライアントサーバシステムへの適用]
なお、本実施の形態の処理は、クライアントサーバシス
テムで実現することができる。たとえば、図3に示すD
B50をサーバに設け、他の処理機能をクライアントに
設ける。クライアントサーバシステムは、複数の作業者
が協同して製品設計を行う場合に有効である。
【0129】[プログラムおよび記録媒体による実現]
なお、上記の処理機能は、コンピュータによって実現す
ることができる。その場合、コンピュータが有すべき機
能の処理内容を記述したプログラムが提供される。その
プログラムは、コンピュータで読み取り可能な記録媒体
に記録することができる。記録媒体に記録されたプログ
ラムをコンピュータで実行することにより、上記処理が
コンピュータで実現される。コンピュータで読み取り可
能な記録媒体としては、磁気記録装置や半導体メモリ等
がある。市場へ流通させる場合には、CD−ROM(Com
pact Disk Read Only Memory)やフレキシブルディスク
等の可搬型記録媒体にプログラムを格納して流通させる
ことができる。また、ネットワークを介して接続された
コンピュータの記憶装置にプログラムを格納しておき、
ネットワークを介して接続された他のコンピュータにプ
ログラムを転送することもできる。コンピュータで実行
する際には、たとえば、コンピュータ内のハードディス
ク装置等にプログラムを格納しておき、コンピュータが
プログラムをメインメモリにロードして実行することが
できる。
【0130】(付記1) CADデータを管理するため
のプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記
録媒体において、前記コンピュータに、部品の形状デー
タと版数情報とを有する複数の部品データと、1以上の
部品を含むユニットの構成を定義するアセンブリデータ
とが用意されており、表示要求に応答して、前記アセン
ブリデータと前記ユニットを構成する部品の部品データ
とに基づいて前記ユニットを表示させ、表示された前記
ユニットを構成する部品の版数情報を、前記アセンブリ
データに付与する、処理を実行させることを特徴とする
プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録
媒体。
【0131】(付記2) 表示された前記ユニットの前
記アセンブリデータと前記部品データとを格納するとき
に、前記アセンブリデータに対して版数情報を付与する
ことを特徴とする付記1記載のプログラムを記録したコ
ンピュータ読み取り可能な記録媒体。
【0132】(付記3) 前記複数の部品データそれぞ
れの旧版の部品データが用意されており、登録時状態の
表示要求に応答して、前記アセンブリデータに付与され
た版数情報に応じた版の部品データを取得し、取得した
部品データに基づいて前記ユニットを表示させる、こと
を特徴とする付記1記載のプログラムを記録したコンピ
ュータ読み取り可能な記録媒体。
【0133】(付記4) 登録時状態の表示要求に応答
して前記ユニットを表示させた場合には、最新版と異な
る版数の部品データに基づいて表示された部品を強調表
示させることを特徴とする付記3記載のプログラムを記
録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
【0134】(付記5) 用意されている前記複数の部
品データの一部のデータは、1以上の他の部品からなる
サブユニットを定義したサブアセンブリデータであるこ
とを特徴とする付記1記載のプログラムを記録したコン
ピュータ読み取り可能な記録媒体。
【0135】(付記6) サブアセンブリデータを指定
した表示要求に応答して、指定されたサブアセンブリデ
ータに定義されたサブユニットを表示させ、表示された
サブユニットを構成する部品の版数情報を、指定された
サブアセンブリデータに付与することを特徴とする付記
5記載のプログラムを記録したコンピュータ読み取り可
能な記録媒体。
【0136】(付記7) 登録時情報更新要求に応答し
て、前記アセンブリデータおよび前記アセンブリデータ
の下位構造のサブアセンブリデータの版数情報を、最新
の版数に更新することを特徴とする付記5記載のプログ
ラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
【0137】(付記8) 前記アセンブリデータの複製
データが生成された場合には、生成された前記複製デー
タに対して、初期化された版数情報を付与することを特
徴とする付記1記載のプログラムを記録したコンピュー
タ読み取り可能な記録媒体。
【0138】(付記9) 一製品の構成を示すアセンブ
リデータが他の製品に流用された場合には、前記他の製
品において、前記アセンブリデータに付与された版数情
報も流用させることを特徴とする付記1記載のプログラ
ムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
【0139】(付記10) CADデータを管理するC
ADデータ管理装置において、部品の形状データと版数
情報とを有する複数の部品データと、1以上の部品を含
むユニットの構成を定義するアセンブリデータとを保持
するデータ保持手段と、表示要求に応答して、前記アセ
ンブリデータと前記ユニットを構成する部品の部品デー
タとを前記データ保持手段から取得し、前記アセンブリ
データに定義された前記ユニットを表示させる表示制御
手段と、前記表示制御手段により表示された前記ユニッ
トを構成する部品の版数情報を、前記アセンブリデータ
に付与する版数情報付与手段と、を有することを特徴と
するCADデータ管理装置。
【0140】(付記11) CADデータを管理するC
ADデータ管理方法において、部品の形状データと版数
情報とを有する複数の部品データと、1以上の部品を含
むユニットの構成を定義するアセンブリデータとが用意
されており、表示要求に応答して、前記アセンブリデー
タと前記ユニットを構成する部品の部品データとに基づ
いて前記ユニットを表示させ、表示された前記ユニット
を構成する部品の版数情報を、前記アセンブリデータに
付与する、ことを特徴とするCADデータ管理方法。
【0141】(付記12) CADデータを管理するた
めのプログラムにおいて、コンピュータに、部品の形状
データと版数情報とを有する複数の部品データと、1以
上の部品を含むユニットの構成を定義するアセンブリデ
ータとが用意されており、表示要求に応答して、前記ア
センブリデータと前記ユニットを構成する部品の部品デ
ータとに基づいて前記ユニットを表示させ、表示された
前記ユニットを構成する部品の版数情報を、前記アセン
ブリデータに付与する、処理を実行させることを特徴と
するプログラム。
【0142】
【発明の効果】以上説明したように本発明では、ユニッ
トの構成が表示された場合には、表示されたユニットを
構成する部品の版数情報をアセンブリデータに付与する
ようにした。アセンブリデータに付与された版数情報を
参照することで、構成を確認したときのユニットの再現
ができる。その結果、以前確認した構成を、容易に再確
認することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理構成図である。
【図2】CADデータの管理に用いるコンピュータの構
成例を示す図である。
【図3】本実施の形態の処理機能を示すブロック図であ
る。
【図4】データベース(DB)内の3次元CADデータ
の例を示す図である。
【図5】1番目の部品の形状例を示す模式図である。
(A)は、第5版の部品データで定義された部品を示し
ている。(B)は、第4版の部品データで定義された部
品を示している。(C)は、第3版の部品データで定義
された部品を示している。
【図6】2番目の部品の形状例を示す模式図である。
(A)は、第3版の部品データで定義された部品を示し
ている。(B)は、第2版の部品データで定義された部
品を示している。
【図7】アセンブリの構成を表示する画面例を示す図で
ある。
【図8】CADデータをロードする際の表示画面例を示
す図である。
【図9】最新状態ロード処理手順を示すフローチャート
である。
【図10】最新状態ロード処理でロードされるデータの
一例を示す図である。
【図11】最新状態ロード処理により表示される画面例
を示す図である。
【図12】登録時状態ロード処理手順を示すフローチャ
ートである。
【図13】登録時状態ロード処理でロードされるデータ
の一例を示す図である。
【図14】登録時状態ロード処理により表示される画像
例を示す図である。
【図15】セーブ処理手順を示すフローチャートであ
る。
【図16】更新されたCADデータの構成例を示す図で
ある。
【図17】承認依頼の処理手順を示すフローチャートで
ある。
【図18】承認処理手順を示すフローチャートである。
【図19】2つのサブアセンブリを有するデータ構成の
例を示す図である。
【図20】図19のデータ構成に基づいて部分ロードし
た場合のロードデータを示す図である。
【図21】図20のデータのセーブ処理後のデータ構成
を示す図である。
【図22】全ての登録時情報の更新後のCADデータを
示す図である。
【図23】全ての版を表示する表示画面の例を示す図で
ある。
【図24】更新されたオブジェクトを強調表示する画面
の例を示す図である。
【符号の説明】
1 データ保持手段 1a アセンブリデータ 1b,1c,1d,1e 部品データ 2 表示制御手段 3 版数情報付与手段 4 表示装置 10 コンピュータ 11 CPU 12 RAM 13 ハードディスク装置(HDD) 14 グラフィック処理装置 15 入力インタフェース 16 通信インタフェース 17 バス 21 モニタ 22 キーボード 23 マウス 24 ネットワーク

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 CADデータを管理するためのプログラ
    ムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体にお
    いて、 前記コンピュータに、 部品の形状データと版数情報とを有する複数の部品デー
    タと、1以上の部品を含むユニットの構成を定義するア
    センブリデータとが用意されており、表示要求に応答し
    て、前記アセンブリデータと前記ユニットを構成する部
    品の部品データとに基づいて前記ユニットを表示させ、 表示された前記ユニットを構成する部品の版数情報を、
    前記アセンブリデータに付与する、 処理を実行させることを特徴とするプログラムを記録し
    たコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
  2. 【請求項2】 前記複数の部品データそれぞれの旧版の
    部品データが用意されており、登録時状態の表示要求に
    応答して、前記アセンブリデータに付与された版数情報
    に応じた版の部品データを取得し、取得した部品データ
    に基づいて前記ユニットを表示させる、ことを特徴とす
    る請求項1記載のプログラムを記録したコンピュータ読
    み取り可能な記録媒体。
  3. 【請求項3】 用意されている前記複数の部品データの
    一部のデータは、1以上の他の部品からなるサブユニッ
    トを定義したサブアセンブリデータであることを特徴と
    する請求項1記載のプログラムを記録したコンピュータ
    読み取り可能な記録媒体。
  4. 【請求項4】 サブアセンブリデータを指定した表示要
    求に応答して、指定されたサブアセンブリデータに定義
    されたサブユニットを表示させ、 表示されたサブユニットを構成する部品の版数情報を、
    指定されたサブアセンブリデータに付与することを特徴
    とする請求項3記載のプログラムを記録したコンピュー
    タ読み取り可能な記録媒体。
  5. 【請求項5】 前記アセンブリデータの複製データが生
    成された場合には、生成された前記複製データに対し
    て、初期化された版数情報を付与することを特徴とする
    請求項1記載のプログラムを記録したコンピュータ読み
    取り可能な記録媒体。
  6. 【請求項6】 CADデータを管理するためのプログラ
    ムにおいて、 コンピュータに、 部品の形状データと版数情報とを有する複数の部品デー
    タと、1以上の部品を含むユニットの構成を定義するア
    センブリデータとが用意されており、表示要求に応答し
    て、前記アセンブリデータと前記ユニットを構成する部
    品の部品データとに基づいて前記ユニットを表示させ、 表示された前記ユニットを構成する部品の版数情報を、
    前記アセンブリデータに付与する、 処理を実行させることを特徴とするプログラム。
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