JP2002258297A - 液晶注入システム、液晶注入方法および液晶装置の製造方法 - Google Patents

液晶注入システム、液晶注入方法および液晶装置の製造方法

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JP2002258297A JP2001054614A JP2001054614A JP2002258297A JP 2002258297 A JP2002258297 A JP 2002258297A JP 2001054614 A JP2001054614 A JP 2001054614A JP 2001054614 A JP2001054614 A JP 2001054614A JP 2002258297 A JP2002258297 A JP 2002258297A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】短いサイクルタイムでバッチ処理を行なうこと
ができる液晶注入システムおよび液晶注入方法の提供を
目的としている。 【解決手段】本発明の液晶注入システム1は、パネル群
Pが搬入された後に所定の真空状態に設定される第1の
チャンバ22と、常時所定の真空状態に設定保持される
とともに、第1のチャンバ22を通じて搬入されるパネ
ルpのセルc内を所定の真空度に設定するための第2の
チャンバ24と、液晶槽47を備え、第2のチャンバ2
4を通じて搬入されるパネル群Pを所定の真空状態で受
け入れるとともに、パネル群Pを受け入れた後、パネル
pのセルc内に液晶を注入するために、大気圧もしくは
所定の加圧雰囲気下に晒される第3のチャンバ26とを
備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像表示装置、コ
ンピュータ端末、光学シャッタ等に利用される液晶表示
パネル(液晶装置)の製造方法、液晶表示パネル内に液
晶を注入するための液晶注入システムおよび方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】時計や電卓等の表示用として登場した液
晶表示素子は、画質の向上と大型化に伴い、コンピュー
タ端末や光シャッタ等の表示以外の用途も含めた広い分
野で使用されるようになってきている。液晶表示素子
は、原理的には、電極が形成された基板間に挟持された
液晶に電圧を印加することによって素子を通過する光を
制御する電気光学素子である。
【0003】このような液晶光学素子を製造する場合に
は、まず、ガラス基板上に形成されたITO膜をパター
ンニングして駆動用電極を形成し、電極が形成された面
に液晶配向用の有機膜を印刷焼成により形成するととも
に、有機膜の表面を配向処理する。続いて、配向処理さ
れた2枚のガラス基板同士を一定の間隔(セル厚)をも
って対向させ、シール材(接着剤)で貼り合わせる。そ
の後、貼り合わされたガラス基板を所定のパネル形状に
切断して分離する。そして、最後に、パネル内に液晶を
注入して、パネルを駆動用の回路に接続すれば、液晶光
学素子が完成する。
【0004】ところで、パネル内に液晶を注入する工程
では、一度に複数枚のパネルが真空チャンバ内にセット
され、気圧差によってパネル内に液晶が注入される。パ
ネル内に液晶を注入するシステムの従来例が図9に示さ
れている。図示のように、この液晶注入システム100
は、所定の真空雰囲気(例えば10−2〜10−3To
rr)に設定される処理室を形成する真空チャンバ10
2と、チャンバ102内に配置され且つ液晶で満たされ
た液晶槽104と、液晶槽104の上側で複数のパネル
P(ここでは液晶パネルを複数個取ることができる短冊
パネル)を把持する把持機構106と、把持機構106
を昇降させる昇降機構108とを備えている。チャンバ
102には、真空ポンプ112と大気とに通じる排気管
114が接続されている。また、排気管114の途中に
は、排気管114の接続状態を真空ポンプ112と大気
との間で切り換えるためのバルブ116が介挿されてい
る。また、各短冊パネルPには、2枚の基板が液晶注入
用の注入口109を有する複数の開曲線状のシール材1
03によって貼り合わされることにより、複数のセル構
造(空セル107)が形成されている。
【0005】このような構成の液晶注入システム100
を使用して、パネルP内に液晶を注入する場合には、ま
ず、注入口109が液晶槽104と対向するように複数
の短冊パネルPを把持機構106にセットする。この
時、パネルPは、液晶槽104内の液晶と接触しないよ
うに、液晶槽104の上側で保持される。続いて、真空
ポンプ112によってチャンバ102内を真空引きし
て、チャンバ102内を所定の真空度(例えば10−2
〜10−3Torr)まで減圧する。チャンバ102内
が所定の真空度に達したら、その後、セル107内がチ
ャンバ102内と略同じ真空度に達するまで、チャンバ
102内の真空雰囲気を所定時間維持する。
【0006】セル107内が所定の真空度に達したら、
昇降機構108を駆動させて把持機構106を下降さ
せ、パネルPの注入口109を液晶槽104内の液晶に
接触させる。この状態で、バルブ116を切り換えて、
チャンバ102内を大気に開放すると、チャンバ102
内の大気圧とセル107内の真空圧との圧力差によっ
て、液晶が各注入口109を通じて各セル107内に注
入される。セル107内が完全に液晶で満たされたら、
再び昇降機構108を駆動させて把持機構106を上昇
させるとともに、パネルPをチャンバ102内から取り
出して、注入口109を封止材によって封止する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】このように、従来の液
晶注入工程は、チャンバ102内を真空引きした後、セ
ル107内が真空引きされるまで待機し、その後、セル
107の注入口109を液晶に接触させてチャンバ10
2内を大気に開放して、セル107内に液晶が充填され
るのを待つといったように、1つのチャンバ内で複数の
ステップを順次に行なうことによって構成されている。
すなわち、これらの各ステップの所要時間の合計が、液
晶注入工程の全所要時間となっている。
【0008】ところで、液晶注入工程の前記各ステップ
の中で最も時間がかかるステップは、セル107内を真
空引きするステップである。チャンバ102内を真空引
きするステップは、設定圧が10−2〜10−3Tor
rの場合、30秒〜2分程度の所要時間で済むが、10
μm以下のセル厚を有するセル107内をこの設定圧付
近まで真空引きするためには、設定圧に維持されたチャ
ンバ内に5〜10分程度放置する必要がある。そのた
め、サイクルタイムが長く、注入工程をライン工程に組
み込むことが難しかった。
【0009】本発明は前記事情に着目してなされたもの
であり、その目的とするところは、短いサイクルタイム
でバッチ処理を行なうことができる液晶注入システム、
液晶注入方法および液晶装置の製造方法を提供すること
にある。
【0010】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、本発明の液晶注入システムは、2つの基板を貼り合
わせることによって形成されるパネルのセル内に液晶を
注入するための液晶注入システムにおいて、パネルが搬
入されるとともに、パネルが搬入された後に所定の真空
状態に設定される第1のチャンバと、前記第1のチャン
バに隣接され、常時所定の真空状態に設定保持されると
ともに、第1のチャンバを通じて搬入されるパネルのセ
ル内を所定の真空度に設定するための第2のチャンバ
と、液晶槽を備えて前記第2のチャンバに隣接され、第
2のチャンバを通じて搬入されるパネルを所定の真空状
態で受け入れるとともに、パネルを受け入れた後、パネ
ルのセル内に液晶を注入するために、大気圧もしくは所
定の加圧雰囲気下に晒される第3のチャンバとを備えて
いることを特徴とする。
【0011】この本発明の液晶注入システムでは、1つ
のチャンバ内で複数のステップを順次に行なうのではな
く、チャンバを複数設け、液晶注入における複数のステ
ップをこれらのチャンバに分離して個別に行なえるよう
になっている。したがって、各チャンバで処理を平行し
て連続的に行なえば、最も時間がかかるセル内の真空引
きを行なっている間に、パネルを真空雰囲気下に晒す工
程およびセル内へ液晶を注入する工程を平行して行なう
ことができるため、短いサイクルタイムでバッチ処理を
行なうことができるとともに、液晶注入工程をライン工
程に組み込むことができる。
【0012】また、発明の液晶注入システムは、上記構
成において、各チャンバで処理が平行して連続的に行な
われるように、パネルを各チャンバに搬送する搬送手段
を備えていることを特徴とする。この構成によれば、最
も時間がかかるセル内の真空引きを行なっている間に、
パネルを真空雰囲気下に晒す工程およびセル内へ液晶を
注入する工程が平行して行なわれるため、短いサイクル
タイムでバッチ処理を行なうことができるとともに、液
晶注入工程をライン工程に組み込むことができる。
【0013】また、本発明の液晶注入システムは、上記
構成において、第2のチャンバが、パネルを待機させる
ための複数の待機スペースを有していることを特徴とす
る。この構成によれば、第1のチャンバから第2のチャ
ンバ内に順次個別に搬入されたパネルを第2のチャンバ
内で一括して待機させ、第2のチャンバ内に待機されて
いるパネルを順次個別に第3のチャンバ内に搬入して液
晶の注入作業を行なうことができるため、請求項1に記
載されたチャンバ構成を有効に活用して、サイクルタイ
ムを効率良く短くすることができる。
【0014】また、本発明の液晶注入システムは、上記
構成において、セル内が液晶によって完全に満たされる
までパネルを待機させるための注入待機ステージが第3
のチャンバに隣接して設けられていることを特徴とす
る。この構成によれば、液晶がセル内に完全に注入され
るまでパネルを第3のチャンバ内に放置させておく必要
がないため、パネルを液晶に接触させた後、直ちに、パ
ネルを第3のチャンバから搬出して、次のパネルを第3
のチャンバ内に受け入れることができる。そのため、サ
イクルタイムを更に短くすることが可能となる。
【0015】また、本発明の液晶注入システムは、上記
構成において、セル内が液晶によって完全に満たされる
までパネルを液晶槽ごと待機させるための液晶槽待機ス
テージが第3のチャンバに隣接して設けられていること
を特徴とする。この構成によれば、液晶の使用量が多い
バッチ処理にも適用可能となる。
【0016】また、本発明の液晶注入方法は、2つの基
板を貼り合わせることによって形成されるパネルのセル
内に液晶を注入するための液晶注入方法において、パネ
ルを第1のチャンバ内に搬入した状態で、第1のチャン
バを所定の真空状態に設定し、所定の真空状態に設定さ
れた第1のチャンバから、常時所定の真空状態に設定保
持されている第2のチャンバ内にパネルを搬入するとと
もに、搬入されたパネルのセル内を所定の真空度に設定
するために、パネルを第2のチャンバ内で所定時間待機
させ、所定の真空状態に保持された第2のチャンバか
ら、所定の真空状態に設定されている第3のチャンバ内
にパネルを搬入し、第3のチャンバ内に搬入されたパネ
ルのセルに通じる注入口を、所定の真空状態で、第3の
チャンバ内に設けられた液晶槽の液晶に接触させ、前記
注入口を液晶層の液晶に接触させた状態で、第3のチャ
ンバを大気圧もしくは所定の加圧雰囲気下に晒して、パ
ネルのセル内に圧力差により液晶を注入することを特徴
とする。
【0017】この本発明の液晶注入方法によれば、1つ
のチャンバ内で複数のステップを順次に行なうのではな
く、チャンバを複数設け、液晶注入における複数のステ
ップをこれらのチャンバに分離して個別に行なえる。し
たがって、各チャンバで処理を平行して連続的に行なえ
ば、最も時間がかかるセル内の真空引きを行なっている
間に、パネルを真空雰囲気下に晒す工程およびセル内へ
液晶を注入する工程を平行して行なうことができるた
め、短いサイクルタイムでバッチ処理を行なうことがで
きるとともに、液晶注入工程をライン工程に組み込むこ
とができる。
【0018】また、本発明の液晶注入方法は、上記構成
において、第1のチャンバから第2のチャンバ内にパネ
ルを搬入した後、第1のチャンバ内に別のパネルを搬入
して第1のチャンバを所定の真空状態に設定し、第2の
チャンバから第3のチャンバ内にパネルを搬入した後、
第1のチャンバ内のパネルを第2のチャンバ内に搬入
し、セル内への液晶の注入が完了したパネルを第3のチ
ャンバから搬出するとともに、第3のチャンバからパネ
ルを搬出した後、第3のチャンバ内を所定の真空状態に
設定した状態で、第2のチャンバ内のパネルを第3のチ
ャンバ内に搬入することを特徴とする。この構成によれ
ば、最も時間がかかるセル内の真空引きを行なっている
間に、パネルを真空雰囲気下に晒す工程およびセル内へ
液晶を注入する工程が平行して行なわれるため、短いサ
イクルタイムでバッチ処理を行なうことができるととも
に、液晶注入工程をライン工程に組み込むことができ
る。
【0019】また、本発明の液晶注入方法は、上記構成
において、第1のチャンバから第2のチャンバ内に順次
個別に搬入されたパネルを第2のチャンバ内で一括して
待機させ、第2のチャンバ内に待機されているパネルを
順次個別に第3のチャンバ内に搬入して液晶の注入作業
を行なうことを特徴とする。この構成によれば、複数の
チャンバ構成を有効に活用して、サイクルタイムを効率
良く短くすることができる。
【0020】また、本発明の液晶注入方法は、上記構成
において、前記注入口を液晶層の液晶に接触させた状態
で、第3のチャンバを大気圧もしくは所定の加圧雰囲気
下に晒した後、セル内への液晶の注入が完了するまで待
機することなく、直ちに、パネルを第3のチャンバから
搬出して所定の注入待機ステージに放置することを特徴
とする。この構成によれば、液晶がセル内に完全に注入
されるまでパネルを第3のチャンバ内に放置させておく
必要がないため、パネルを液晶に接触させた後、直ち
に、パネルを第3のチャンバから搬出して、次のパネル
を第3のチャンバ内に受け入れることができる。そのた
め、サイクルタイムを更に短くすることが可能となる。
【0021】また、本発明の液晶注入方法は、上記構成
において、パネルを液晶槽ごと第3のチャンバから搬出
して所定の注入待機ステージに放置することを特徴とす
る。この構成によれば、液晶の使用量が多いバッチ処理
にも適用可能となる。
【0022】また、本発明では、上記液晶注入方法の特
徴的構成および作用効果を有する液晶装置の製造方法が
提供されている。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら本発明
の実施形態について説明する。
【0024】一般に、比較的小型の液晶パネルを有する
液晶装置の製造工程においては、図10および図11に
示す多数個取りの製造方法を用いる場合が多い。この製
造方法においては、まず、2枚の母基板211,12を
図示しないシール材によって貼り合わせて図10の
(a)に示す大判パネル10を形成する。次に、この大
判パネル10の母基板211,12のそれぞれの表面上
に図示X方向に延びるスクライブ溝16x(母基板21
1に同様に形成されたスクライブ溝は図示せず)を形成
し(1次スクライブ)、これらのスクライブ溝16xに
沿って折割力を加えることによって母基板211,12
をそれぞれ破断させ(1次ブレイク)、図10の(b)
に示す短冊パネルpを形成する。
【0025】この短冊パネルpを形成すると、母基板2
11,12を破断させた部分にシール材の開口部が露出
するので、この開口部から液晶を注入し、その後、開口
部を封止材等によって閉鎖する。
【0026】次に、図10の(c)に示すように、短冊
パネルpを構成する2枚の短冊基板のそれぞれにスクラ
イブ溝16y(片方の短冊基板に形成されたスクライブ
溝は図示せず)を形成し(2次スクライブ)、これらの
スクライブ溝16yに沿って折割力を加えることによっ
て2枚の短冊基板を共に破断させ(2次ブレイク)、図
10の(d)に示す液晶パネルを形成する。
【0027】図12および図13は、前述のように形成
された液晶パネルの概略構造を示すものである。液晶パ
ネルは、基板141と基板142とがシール材143に
よって貼り合わせられ、シール材143の内側であって
基板141,142の間に液晶144が封入されてい
る。ここで、液晶注入口143aは封止材145によっ
て封鎖されている。
【0028】基板141の内面上には透明電極146お
よび配向膜147が形成され、透明電極146はシール
材143の外側へ出て基板張出部141a上に引き出さ
れた配線となっている。また、基板142の内面上には
透明電極148および配向膜149が形成され、透明電
極148は図示しない上下導通部(例えば異方性導電体
として形成されたシール材143の一部によって構成さ
れる。)を介して基板張出部141a上の配線に接続さ
れている。
【0029】基板張出部141aの表面上には、液晶駆
動回路を構成した半導体チップ150が実装される。半
導体チップ150は、透明電極146,148に導通し
た基板張出部141a上の配線と、基板張出部141a
の端部に形成された入力端子151とに共に導通接続さ
れた状態となっている。ここで、液晶装置の構造に応じ
て、フレキシブルは配線基板を入力端子151に導通接
続したり、基板張出部141aの表面をシリコーン樹脂
等の封止材によって封止したりするなどの処理が行なわ
れる。
【0030】図1〜図3は本発明の第1の実施形態を示
している。図1に示されるように、本実施形態に係る液
晶注入システム1は、治具Cによって保持された複数枚
短冊パネルp(以下、パネル群Pという。)を順次搬
送する搬送系2と、搬送系2によって搬送されたパネル
群Pに液晶を注入する注入処理を行なう処理系4とを有
しており、前述した液晶装置の製造工程のうち、短冊パ
ネルpの基板間に液晶を注入する工程で使用される。
【0031】前述したように、パネル群Pを構成する各
短冊パネルpは、図3の(a)にも示されるように、2
枚の基板が液晶注入用の注入口aを有する複数の開曲線
状のシール材bによって貼り合わされることにより、複
数のセル構造(空セルc)を形成している(したがっ
て、液晶パネルを複数個取ることができる)。また、治
具Cは、図3の(b)に示されるように、複数のパネル
pを所定の間隔をもって保持する枠体5から成る。な
お、この枠体5には、処理系4の後述する作業アームと
係合する図示しない係合部が設けられている。
【0032】搬送系2は、図示しないステージから供給
されるパネル群Pを処理系4へと搬送する搬送ベルト9
を有している。この搬送ベルト9は、その動作が制御部
11によって制御される。
【0033】処理系4は、内部を所定の真空度に設定可
能なハウジング20を有している。ハウジン20内は、
開閉可能な第2および第3のゲートG2,G3によっ
て、真空チャンバ(第1のチャンバ)22と真空保持チ
ャンバ(第2のチャンバ)24と大気開放チャンバ(第
3のチャンバ)26に区画されている。また、ハウジン
グ20は、真空チャンバ22に対してパネル群Pが搬入
される開閉可能な第1の開閉ゲートG1と、大気開放チ
ャンバ26からパネルPが搬出される開閉可能な第4の
ゲートG4とを有している。また、各チャンバ22,2
4,26には、真空ポンプ30,31,32に通じる排
気管33,34,35が接続されている。また、ハウジ
ング20内の例えば天井部には、各チャンバ22,2
4,26にわたって延びるとともに、真空チャンバ22
および大気開放チャンバ26を超えて延びる搬送レール
41が設けられている。
【0034】真空チャンバ22はその内部雰囲気が真空
圧と大気圧とに設定される。また、真空チャンバ22
は、搬送レール41に沿って移動可能な第1の作業アー
ム42を有している。この第1の作業アーム42は、搬
送ベルト9と真空チャンバ22との間でパネル群Pを搬
送するとともに、パネル群Pを真空保持チャンバ24内
の後述する第2の作業アーム43に受け渡すように動作
する。
【0035】真空保持チャンバ24はその内部雰囲気が
常時真空圧に保持されている。また、真空保持チャンバ
24は、搬送レール41に沿って移動可能な第2の作業
アーム43を有している。この第2の作業アーム43
は、第1の作業アーム42からパネル群Pを受け取って
保持するとともに、このパネル群Pを大気開放チャンバ
26内の後述する第3の作業アーム45に受け渡すよう
に動作する。
【0036】大気開放チャンバ26は、その内部雰囲気
が真空圧と大気圧とに設定され、パネル群Pの各パネル
pに液晶を注入するための注入室として形成されてい
る。そのため、大気開放チャンバ26内には、液晶で満
たされた液晶槽47が設けられている。また、大気開放
チャンバ26は、搬送レール41に沿って移動可能で且
つ昇降可能な第3の作業アーム45を有している。この
第3の作業アーム45は、第2の作業アーム43からパ
ネル群Pを受け取って各パネルpの注入口aを液晶槽4
7内の液晶に接触させるとともに、液晶が注入されたパ
ネル群Pを大気開放チャンバ26から外側の大気雰囲気
へと搬出して図示しない次のライン工程のステージに受
け渡す。
【0037】なお、搬送手段としての作業アーム42,
43,45の動作、ゲートG1,G2,G3,G4の開
閉動作、真空ポンプ30,31,32の動作は、制御部
11によって制御される。
【0038】次に、図2のフローチャートを参照しなが
ら、上記構成の液晶注入システム1の動作の一例につい
て説明する。なお、以下の一連の動作は全て制御部11
によって自動制御される。
【0039】例えばシステム1のスタートスイッチが押
されると、搬送系2の搬送ベルト9によってパネル群P
が図示しないステージから処理系4へと供給される(ス
テップS1)。続いて、第1のゲートG1が開放され
(ステップS2)、第1の作業アーム42によって搬送
ベルト9上のパネル群Pが真空チャンバ内22に搬入さ
れる(ステップS3)。その後、第1のゲートG1が閉
じられ(ステップS4)、真空ポンプ30の作動によっ
て、真空チャンバ22内が例えば2分間真空引きされる
(ステップS5)。この時、第2のゲートG2が閉じら
れていることは言うまでもない。
【0040】このような真空引き動作によって、真空チ
ャンバ22内が所定の真空度(例えば10−2〜10
−3Torr)に達したら(ステップS6)、第2のゲ
ートG2が開放され(ステップS7)、パネル群Pは、
第1の作業アーム42から第2の作業アーム43に受け
渡され、所定の真空度(例えば10−2〜10−3To
rr)に常時設定されている真空保持チャンバ24内に
搬入される(ステップS8)。その後、第2のゲートG
2が閉じられ(ステップS9)、搬送系2によるパネル
群Pの供給がある場合には、第1のゲートG1の開放に
よってパネル群Pが再び真空チャンバ22内に搬入され
て前述した動作が繰り返される。
【0041】真空保持チャンバ24内に搬入されたパネ
ル群Pは、各パネルpのセルc内が所定の真空度に達す
るまで、真空保持チャンバ24内で所定時間(例えば5
〜10分)待機される(ステップS10)。その後、セ
ルc内が所定の真空度に達したら(ステップS11)、
大気開放チャンバ26が所定の真空度に設定されている
ことを条件(ステップS12)に、第3のゲートG3が
開放され(ステップS13)る。そして、パネル群P
は、第2の作業アーム43から第3の作業アーム45に
受け渡されて、大気開放チャンバ26内に搬入される
(ステップS14)。その後、第3のゲートG3が閉じ
られ(ステップS15)、真空チャンバ22内が所定の
真空度に達している場合には、第2のゲートG2の開放
によってパネル群Pが真空保持チャンバ24内に搬入さ
れて前述した動作が繰り返される。
【0042】パネル群Pが大気開放チャンバ26内に搬
入されて第3のゲートG3が閉じられると、第3の作業
アーム45が下降して、第3の作業アーム45によって
保持されたパネル群Pの各パネルpの注入口aが真空下
で液晶槽47内の液晶に接触される(ステップS1
6)。
【0043】注入口aが液晶に接触されると、第4のゲ
ートG4が開放され(ステップS17)、大気開放チャ
ンバ26内が大気に開放される。これにより、大気開放
チャンバ26内の大気圧とセルc内の真空圧との圧力差
によって、液晶が各注入口aを通じて各セルc内に注入
されていく。そして、この状態のまま待機し(ステップ
18)、セルc内が完全に液晶で満たされたら(ステッ
プS19)、第3の作業アーム45が上昇され、液晶で
満たされたパネル群Pは、第3の作業アーム45によ
り、開放された第4のゲートG4を通じて大気開放チャ
ンバ26から搬出され、図示しない次のライン工程のス
テージに引き渡される(ステップS20)。その後、第
4のゲートG4が閉じられ(ステップS21)、次のパ
ネルPの処理に備えて再び大気開放室26の真空引きが
行われる(ステップS22)。
【0044】以上説明したように、本実施形態の液晶注
入システム1は、パネル群Pが搬入された後に所定の真
空状態に設定される真空チャンバ22と、この真空チャ
ンバ22に隣接されて常時所定の真空状態に設定保持さ
れるとともに真空チャンバ22を通じて搬入される各パ
ネルpのセルc内を所定の真空度に設定するための真空
保持チャンバ24と、液晶槽26を備えて真空保持チャ
ンバ24に隣接され且つ真空保持チャンバ24を通じて
搬入されるパネル群Pを所定の真空状態で受け入れると
ともに、パネル群Pを受け入れた後、各パネルpのセル
c内に液晶を注入するために大気圧下に晒される大気開
放チャンバ26とを備えている。しかも、各チャンバ2
2,24,26で処理が平行して連続的に行なわれるよ
うに、パネル群Pが各チャンバ22,24,26に搬送
される。すなわち、1つのチャンバ内で複数のステップ
を順次に行なうのではなく、チャンバを複数設けて、最
も時間がかかるセルc内の真空引きを行なっている間
に、パネル群Pを真空雰囲気下に晒す工程(チャンバ内
の真空引き)およびセルc内へ液晶を注入する工程を平
行して行なうようにしている。したがって、短いサイク
ルタイムでバッチ処理を行なうことができるとともに、
液晶注入工程をライン工程に組み込むことができる。
【0045】なお、本実施形態において、液晶注入を真
空中で所定の高温下で行なうと、液晶が効率良く注入さ
れる。また、本実施形態では、大気開放チャンバ26が
大気に開放される(晒される)が、所定の加圧雰囲気に
晒されるようになっていても良い。
【0046】図4は本発明の第2の実施形態を示してい
る。なお、本実施形態において、第1の実施形態と共通
する構成部分については、以下、同一の符号を付してそ
の説明を省略する。
【0047】図示のように、本実施形態の液晶注入シス
テム1Aでは、真空保持室チャンバ24内に複数の待機
スペース(本実施形態では、待機ステージ)50が設け
られ、真空チャンバ22から搬入されるパネル群Pを順
次に真空保持チャンバ24内に受け入れて、真空保持チ
ャンバ24内に複数のパネル群Pを常時待機させること
ができるようになっている。そして、パネル群Pは、真
空保持チャンバ24内に搬入された順番で、大気開放チ
ャンバ26内に搬入されるようになっている。
【0048】具体的には、パネル群Pが真空保持チャン
バ24内に待機されている間(大気開放チャンバ26内
に搬入される順番がくるまでの間)に、セルc内が所定
の真空度に達するように、待機時間および処理間隔(真
空保持チャンバ24のパネル群Pを大気開放チャンバ2
6内に搬入する時間間隔…サイクルタイム)が設定され
ている。すなわち、例えばセルc内が6分の待機状態で
所定の真空度に達する場合には、2分のサイクルタイム
を実現するために、3つのパネル群Pを常に真空保持チ
ャンバ24内に待機させるようにしている(セルc内が
10分の待機状態で所定の真空度に達する場合には、2
分のサイクルタイムを実現するために、5個のパネル群
Pを常に真空保持チャンバ24に待機させておけば良
い)。
【0049】このように、本実施形態では、真空チャン
バ22から真空保持チャンバ24内に順次個別に搬入さ
れたパネル群Pを真空保持チャンバ24内で一括して待
機させ、真空保持チャンバ24内に待機されているパネ
ル群Pを順次個別に大気開放チャンバ26内に搬入して
液晶の注入作業を行なうようになっている。したがっ
て、第1の実施形態におけるチャンバ構成を有効に活用
して、サイクルタイムを効率良く短くすることができ
る。
【0050】図5および図6は本発明の第3の実施形態
を示している。なお、本実施形態において、第2の実施
形態と共通する構成部分については、以下、同一の符号
を付してその説明を省略する。
【0051】図5に示されるように、本実施形態の液晶
注入システム1Bでは、大気開放チャンバ26に隣接し
て、大気雰囲気に常時晒されている注入待機ステージ5
5が設けられており、各パネルpの注入口aが真空下で
液晶槽47内の液晶に接触されて第4のゲートG4が開
放されると、液晶がセルc内に完全に注入されるまで待
つことなく、直ちに、第3の作業アーム45によってパ
ネル群Pが注入待機ステージ55へと搬送されて放置さ
れるようになっている。
【0052】一般に、各パネルpの注入口aを真空下で
液晶槽47内の液晶に接触させて大気開放すると、液晶
がセルc内に完全に注入される前に注入口aを液晶槽4
7内の液晶から離しても、注入口aを含むその周辺には
液晶が付着したまま残っている。そして、その状態のま
ま放置しても、注入口aに付着した液晶が気圧差によっ
て自然にセルc内に吸引される。しかも、注入口aに付
着する液晶の量は、セルc内を液晶で満たすのに十分な
量である。そのため、本実施形態では、この点に着目
し、第4のゲートG4が開放されると、液晶がセルc内
に完全に注入されるまで待つことなく、直ちに、第3の
作業アーム45によってパネル群Pを注入待機ステージ
55へと搬送して放置するようにしている。
【0053】以上の動作のフローチャートが図6に示さ
れている。注入口aが液晶に接触されて第4のゲートG
4が開放されるまでの動作(ステップS1〜ステップS
17)は第1の実施形態と同じである。異なる点は、図
6に示されるように、第4のゲートG4が開放された
(ステップS17)後、直ちに、第3の作業アーム45
によってパネル群Pが注入待機ステージ55へと搬送さ
れ(ステップS23)、その後、第4のゲートG4が閉
じられる(ステップS24)点である。そして、その
後、パネル群Pは、液晶がセルc内に完全に注入される
まで、注入待機ステージ55上で待機され(ステップS
25)、注入が完了した時点で(ステップS26)、注
入待機ステージ55から図示しない次のライン工程のス
テージに引き渡される(ステップS27)。
【0054】このように、本実施形態では、液晶がセル
c内に完全に注入されるまでパネル群Pを大気開放チャ
ンバ26内に放置させておく必要がないため、すなわ
ち、第4のゲートG4を開放した後、直ちに、パネル群
Pを大気開放チャンバ26から搬出して、次のパネル群
を大気開放チャンバ26内に受け入れることができるた
め、第2の実施形態よりも更にサイクルタイムを短くす
ることが可能となる。
【0055】図7および図8は本発明の第4の実施形態
を示している。なお、本実施形態は第3の実施形態の変
形例であるため、第3の実施形態と共通する構成部分に
ついては、以下、同一の符号を付してその説明を省略す
る。
【0056】図7に示されるように、本実施形態の液晶
注入システム1Cでは、大気開放チャンバ26に隣接し
て、大気雰囲気に常時晒されている液晶槽待機ステージ
60が設けられており、図8のフローチャートに示され
るように、各パネルpの注入口aが真空下で液晶槽47
内の液晶に接触されて第4のゲートG4が開放されると
(ステップS17)、液晶がセルc内に完全に注入され
るまで待つことなく、直ちに、第3の作業アーム45に
よってパネル群Pが液晶槽47ごと液晶槽待機ステージ
60へと搬送されて(ステップS23A)放置されるよ
うになっている。この場合、次のパネル群Pの液晶注入
作業に備えて、第3の作業アーム45は、第4のゲート
G4が閉じられる前に、液晶で満たされた新たな液晶槽
47を大気開放チャンバ26内に補給する(ステップS
23B)。
【0057】このように、本実施形態のシステム1Cに
よれば、液晶の使用量が多いバッチ処理にも適用可能と
なる。
【0058】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
短いサイクルタイムでバッチ処理を行なうことができる
液晶注入システムおよび液晶注入方法を提供することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る液晶注入システ
ムの概略構成図である。
【図2】図1の液晶注入システムの動作のフローチャー
トである。
【図3】(a)はパネルの平面図、(b)はパネル群の
斜視図である。
【図4】本発明の第2の実施形態に係る液晶注入システ
ムの概略構成図である。
【図5】本発明の第3の実施形態に係る液晶注入システ
ムの概略構成図である。
【図6】図5の液晶注入システムの動作の要部のフロー
チャートである。
【図7】本発明の第4の実施形態に係る液晶注入システ
ムの概略構成図である。
【図8】図7の液晶注入システムの動作の要部のフロー
チャートである。
【図9】従来の液晶注入システムの概略構成図である。
【図10】液晶装置の製造方法の主要工程におけるパネ
ル外観を示す概略斜視図である。
【図11】液晶装置の製造方法の主要工程を示す概略工
程図である。
【図12】液晶パネルの構造を示す平面図である。
【図13】液晶パネルの構造を示す概略断面図である。
【符号の説明】
1,1A,1B,1C…液晶注入システム 22…真空チャンバ(第1のチャンバ) 24…真空保持チャンバ(第2のチャンバ) 26…大気開放チャンバ(第3のチャンバ) 47…液晶槽 P…パネル群

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 2つの基板を貼り合わせることによって
    形成されるパネルのセル内に液晶を注入するための液晶
    注入システムにおいて、 前記パネルが搬入されるとともに、前記パネルが搬入さ
    れた後に所定の真空状態に設定される第1のチャンバ
    と、 前記第1のチャンバに隣接され、常時所定の真空状態に
    設定保持されるとともに、前記第1のチャンバを通じて
    搬入される前記パネルのセル内を所定の真空度に設定す
    るための第2のチャンバと、 液晶槽を備えて前記第2のチャンバに隣接され、前記第
    2のチャンバを通じて搬入される前記パネルを所定の真
    空状態で受け入れるとともに、前記パネルを受け入れた
    後、前記パネルのセル内に液晶を注入するために、大気
    圧もしくは所定の加圧雰囲気下に晒される第3のチャン
    バと、 を備えていることを特徴とする液晶注入システム。
  2. 【請求項2】 前記各チャンバで処理が平行して連続的
    に行なわれるように、前記パネルを前記各チャンバに搬
    送する搬送制御手段を備えていることを特徴とする請求
    項1に記載の液晶注入システム。
  3. 【請求項3】 前記第2のチャンバは、前記パネルを待
    機させるための複数の待機スペースを有していることを
    特徴とする請求項1または請求項2に記載の液晶注入シ
    ステム。
  4. 【請求項4】 前記セル内が液晶によって完全に満たさ
    れるまで前記パネルを待機させるための注入待機ステー
    ジが前記第3のチャンバに隣接して設けられていること
    を特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1項に
    記載の液晶注入システム。
  5. 【請求項5】 前記セル内が液晶によって完全に満たさ
    れるまで前記パネルを前記液晶槽ごと待機させるための
    液晶槽待機ステージが前記第3のチャンバに隣接して設
    けられていることを特徴とする請求項1ないし請求項3
    のいずれか1項に記載の液晶注入システム。
  6. 【請求項6】 2つの基板を貼り合わせることによって
    形成されるパネルのセル内に液晶を注入するための液晶
    注入方法において、 前記パネルを第1のチャンバ内に搬入した状態で、この
    第1のチャンバを所定の真空状態に設定し、 前記所定の真空状態に設定された前記第1のチャンバか
    ら、常時所定の真空状態に設定保持されている第2のチ
    ャンバ内に前記パネルを搬入するとともに、搬入された
    前記パネルのセル内を前記所定の真空度に設定するため
    に、前記パネルを前記第2のチャンバ内で所定時間待機
    させ、 前記所定の真空状態に保持された前記第2のチャンバか
    ら、前記所定の真空状態に設定されている第3のチャン
    バ内に前記パネルを搬入し、 前記第3のチャンバ内に搬入された前記パネルのセルに
    通じる注入口を、前記所定の真空状態で、前記第3のチ
    ャンバ内に設けられた液晶槽の液晶に接触させ、 前記注入口を前記液晶槽の液晶に接触させた状態で、前
    記第3のチャンバを大気圧もしくは所定の加圧雰囲気下
    に晒して、前記パネルのセル内に圧力差により液晶を注
    入することを特徴とする液晶注入方法。
  7. 【請求項7】 前記第1のチャンバから前記第2のチャ
    ンバ内にパネルを搬入した後、前記第1のチャンバ内に
    別のパネルを搬入して前記第1のチャンバを所定の真空
    状態に設定し、 前記第2のチャンバから前記第3のチャンバ内にパネル
    を搬入した後、前記第1のチャンバ内のパネルを前記第
    2のチャンバ内に搬入し、 セル内への液晶の注入が完了したパネルを前記第3のチ
    ャンバから搬出するとともに、前記第3のチャンバから
    パネルを搬出した後、前記第3のチャンバ内を所定の真
    空状態に設定した状態で、前記第2のチャンバ内のパネ
    ルを前記第3のチャンバ内に搬入することを特徴とする
    請求項6に記載の液晶注入方法。
  8. 【請求項8】 前記第1のチャンバから前記第2のチャ
    ンバ内に順次個別に搬入されたパネルを前記第2のチャ
    ンバ内で一括して待機させ、前記第2のチャンバ内に待
    機されているパネルを順次個別に前記第3のチャンバ内
    に搬入して液晶の注入作業を行なうことを特徴とする請
    求項6または請求項7に記載の液晶注入方法。
  9. 【請求項9】 前記注入口を液晶槽の液晶に接触させた
    状態で、前記第3のチャンバを大気圧もしくは所定の加
    圧雰囲気下に晒した後、セル内への液晶の注入が完了す
    るまで待機することなく、直ちに、パネルを前記第3の
    チャンバから搬出して所定の注入待機ステージに放置す
    ることを特徴とする請求項6または請求項8に記載の液
    晶注入方法。
  10. 【請求項10】 パネルを液晶槽ごと前記第3のチャン
    バから搬出して所定の注入待機ステージに放置すること
    を特徴とする請求項9に記載の液晶注入方法。
  11. 【請求項11】 2つの基板を貼り合わせることによっ
    て形成されるパネルのセル内に液晶を注入するための液
    晶装置の製造方法において、 前記パネルを第1のチャンバ内に搬入した状態で、前記
    第1のチャンバを所定の真空状態に設定する工程と、 前記第1のチャンバから、前記所定の真空状態に設定保
    持されている第2のチャンバ内に前記パネルを搬入する
    工程と、 前記パネルを前記第2のチャンバ内で所定時間待機させ
    る工程と、 前記第2のチャンバから、前記所定の真空状態に設定さ
    れている第3のチャンバ内に前記パネルを搬入する工程
    と、 前記パネルの前記セルに通じる注入口を液晶に接触させ
    た状態で、前記第3のチャンバを大気圧もしくは所定の
    加圧雰囲気下に晒す工程と、を具備し、 前記パネルを前記第2のチャンバ内で所定時間待機させ
    る工程において、前記セル内を前記所定の真空状態にす
    ることを特徴とする液晶装置の製造方法。
  12. 【請求項12】 互いに貼り合わされる2枚の基板間に
    液晶を封入して液晶装置を製造する方法において、 2つの母基板をシール材によって貼り合わせて大判パネ
    ルを形成する工程と、 前記大判パネルを割断して、短冊状のパネルを形成する
    1次ブレーク工程と、 前記シール材に設けられた液晶注入口を通じて、前記短
    冊状パネルのセル内に液晶を注入した後、前記液晶注入
    口を封止する工程と、 液晶が注入された前記短冊状パネルを割断して、所望の
    大きさのパネルを形成する2次ブレーク工程と、 を具備し、 前記シール材に設けられた液晶注入口を通じて、前記短
    冊状パネルのセル内に液晶を注入する前記工程は、 パネルを第1のチャンバ内に搬入した状態で、この第1
    のチャンバを所定の真空状態に設定し、 前記所定の真空状態に設定された前記第1のチャンバか
    ら、常時所定の真空状態に設定保持されている第2のチ
    ャンバ内にパネルを搬入するとともに、搬入されたパネ
    ルのセル内を前記所定の真空度に設定するために、パネ
    ルを前記第2のチャンバ内で所定時間待機させ、 前記所定の真空状態に保持された前記第2のチャンバか
    ら、前記所定の真空状態に設定されている第3のチャン
    バ内にパネルを搬入し、 前記第3のチャンバ内に搬入されたパネルのセルに通じ
    る注入口を、前記所定の真空状態で、前記第3のチャン
    バ内に設けられた液晶槽の液晶に接触させ、 前記注入口を前記液晶槽の液晶に接触させた状態で、前
    記第3のチャンバを大気圧もしくは所定の加圧雰囲気下
    に晒して、パネルのセル内に圧力差により液晶を注入す
    ることを特徴とする液晶装置の製造方法。
  13. 【請求項13】 前記第1のチャンバから前記第2のチ
    ャンバ内にパネルを搬入した後、前記第1のチャンバ内
    に別のパネルを搬入して前記第1のチャンバを所定の真
    空状態に設定し、 前記第2のチャンバから前記第3のチャンバ内にパネル
    を搬入した後、前記第1のチャンバ内のパネルを前記第
    2のチャンバ内に搬入し、 セル内への液晶の注入が完了したパネルを前記第3のチ
    ャンバから搬出するとともに、前記第3のチャンバから
    パネルを搬出した後、前記第3のチャンバ内を所定の真
    空状態に設定した状態で、前記第2のチャンバ内のパネ
    ルを前記第3のチャンバ内に搬入することを特徴とする
    請求項12に記載の液晶装置の製造方法。
  14. 【請求項14】 前記第1のチャンバから前記第2のチ
    ャンバ内に順次個別に搬入されたパネルを前記第2のチ
    ャンバ内で一括して待機させ、前記第2のチャンバ内に
    待機されているパネルを順次個別に前記第3のチャンバ
    内に搬入して液晶の注入作業を行なうことを特徴とする
    請求項12または請求項13に記載の液晶装置の製造方
    法。
  15. 【請求項15】 前記注入口を前記液晶槽の液晶に接触
    させた状態で、前記第3のチャンバを大気圧もしくは所
    定の加圧雰囲気下に晒した後、セル内への液晶の注入が
    完了するまで待機することなく、直ちに、パネルを前記
    第3のチャンバから搬出して所定の注入待機ステージに
    放置することを特徴とする請求項12または請求項14
    に記載の液晶装置の製造方法。
  16. 【請求項16】 パネルを液晶槽ごと前記第3のチャン
    バから搬出して所定の注入待機ステージに放置すること
    を特徴とする請求項15に記載の液晶装置の製造方法。
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