JP2002258184A - マルチビーム光源走査装置 - Google Patents

マルチビーム光源走査装置

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JP2002258184A
JP2002258184A JP2001056380A JP2001056380A JP2002258184A JP 2002258184 A JP2002258184 A JP 2002258184A JP 2001056380 A JP2001056380 A JP 2001056380A JP 2001056380 A JP2001056380 A JP 2001056380A JP 2002258184 A JP2002258184 A JP 2002258184A
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Japan
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light
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anamorphic
polygon mirror
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JP2001056380A
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English (en)
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Yasushi Suzuki
康史 鈴木
Yoshihiro Hama
善博 浜
Susumu Mikajiri
晋 三ヶ尻
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Pentax Corp
Original Assignee
Asahi Kogaku Kogyo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 各光ビームの主走査方向の位置調整を簡素な
構成によって実現することができ、コストを削減できる
マルチビーム光源走査装置を提供する。 【解決手段】 アナモフィックレンズ4002に入射し
た各光ビームLは、入射面4002Aの副走査方向のパ
ワーによって副走査方向に収束されるとともに、出射面
4002Bの主走査方向のパワーによって主走査方向に
も収束され、スリット4004Gとスリット5010を
介してポリゴンミラー5004の反射面5006に導か
れる。アナモフィックレンズ4002を主走査方向と平
行に変位させると、アナモフィックレンズ4002が主
走査方向のパワーを有しているため、アナモフィックレ
ンズ4002から出射された光ビームLがポリゴンミラ
ー5004の反射面5006の上で結像する結像点の位
置が主走査方向に移動される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は複数の光源から出射
される光ビームを感光ドラムなどの被照射対象物に対し
て走査するマルチビーム光源走査装置に関する。
【0002】
【従来の技術】イエロー、マゼンタ、シアン、ブラック
の各色に対応したトナー像を記録紙に転写することでカ
ラー画像を印画するカラープリンタやカラー複写機など
に適用されるマルチビーム光源走査装置は、画素信号に
より発光される複数の半導体レーザを前記各色毎に備
え、前記各半導体レーザから出力される各色に対応した
レーザビーム(以下光ビームという)はコリメートレン
ズにより平行光に変換された後、ポリゴンミラーにより
主走査方向に走査偏向され、前記各光ビームをfθレン
ズで屈折、集光させて各色毎に独立した感光ドラムにそ
れぞれの色に対応した光ビームを照射して各感光ドラム
の表面に入射し、各感光ドラム表面を画素信号の強度に
応じて露光する。そして、各色毎に露光、現像、転写の
各プロセスが行なわれ、最後に定着装置により4色同時
に定着して、カラー画像が記録紙に印画定着されるよう
になっている。上述したマルチビーム光源走査装置にお
いて、各光源からの各光ビームの主走査方向における照
射開始位置のタイミングを同期させるため、前記主走査
方向に走査される前記各光ビームのうちの1つの光ビー
ムを受光して受光信号を出力する検知センサを設け、前
記検知センサから出力される前記受光信号に基づいて前
記各光源から出射される各光ビームの駆動制御を行なっ
ている。前記各光源から出射される各光ビームの主走査
方向の位置にずれがあると、前記各光ビームにおける主
走査方向への書き込み開始位置がずれることになり、印
刷の際に色ずれが発生するため、前記各光ビームの主走
査方向の位置を合致させる必要がある。従来は、前記各
光源と前記ポリゴンミラーとの間に各光ビームが通過す
るくさび型プリズムを前記各光ビーム毎に独立して配設
し、これら各くさび型プリズムを前記光ビームの中心軸
回りに回転可能に保持する保持部材を設けた構成として
いる。この構成では、前記各くさび型プリズムを回転さ
せることで前記各くさび型プリズムから出射した前記各
光ビームの主走査方向の位置をそれぞれ調整することが
できる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たくさび型プリズムを用いて前記各光ビームの主走査方
向の位置を調整する従来のマルチビーム光源走査装置で
は、前記くさびプリズムやその保持部材が必要となり、
構成が複雑でコストがかかるという不具合がある。本発
明は前記事情に鑑み案出されたものであって、本発明の
目的は、各光ビームの主走査方向の位置調整を簡素な構
成によって実現することができ、コストを削減できるマ
ルチビーム光源走査装置を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明のマルチビーム光
源走査装置は、光ビームを出射する複数の光源と、前記
各光源から出射された前記各光ビームを主走査方向に偏
向走査するポリゴンミラーと、前記複数の光源と前記ポ
リゴンミラーの間に設けられ、前記主走査方向とそれに
直交する副走査方向とにパワーを有し、前記各光源から
出射された前記光ビームのそれぞれについて前記ポリゴ
ンミラーの反射面上に前記主走査方向に延びる線像を形
成するアナモフィックレンズと、前記ポリゴンミラーに
よって偏向走査された前記各光ビームをそれぞれ複数の
被照射対象物に収束させて導く収束光学系と、を備えた
マルチビーム光源走査装置において、前記アナモフィッ
クレンズは前記各光ビーム毎に独立して複数個設けら
れ、前記各アナモフィックレンズのそれぞれを独立して
主走査方向に変位可能に保持する保持部材が設けられ、
前記各アナモフィックレンズのそれぞれが個別に変位さ
れることで前記ポリゴンミラーの反射面上に収束される
前記各光ビームの結像点が前記主走査方向に移動可能と
なるように構成されていることを特徴とする。そのた
め、前記各アナモフィックレンズを個別に変位させて前
記ポリゴンミラーの反射面上に収束される前記各光ビー
ムの結像点の前記主走査方向の位置を調整することがで
きる。また、本発明のマルチビーム光源走査装置は、光
ビームを出射する複数の光源と、前記各光源から出射さ
れた前記各光ビームを主走査方向に偏向走査するポリゴ
ンミラーと、前記複数の光源と前記ポリゴンミラーの間
に設けられ、前記主走査方向にくさび作用を持つと共に
前記主走査方向と直交する副走査方向にパワーを有し、
前記各光源から出射された前記光ビームのそれぞれにつ
いて前記ポリゴンミラーの反射面上に前記主走査方向に
延びる線像を形成するアナモフィックレンズと、前記ポ
リゴンミラーによって偏向走査された前記各光ビームを
それぞれ複数の被照射対象物に収束させて導く収束光学
系と、を備えたマルチビーム光源走査装置において、前
記アナモフィックレンズは前記各光ビーム毎に独立して
複数個設けられ、前記各アナモフィックレンズを前記副
走査方向に延在する軸線回りにそれぞれ独立して回転可
能となるように保持する保持部材が設けられ、前記各ア
ナモフィックレンズのそれぞれが個別に変位されること
で前記ポリゴンミラーの反射面上に収束される前記各光
ビームの結像点が前記主走査方向に移動可能となるよう
に構成されていることを特徴とする。そのため、前記各
アナモフィックレンズを個別に変位させて前記ポリゴン
ミラーの反射面上に収束される前記各光ビームの結像点
の前記主走査方向の位置を調整することができる。
【0005】また、本発明は、前記ポリゴンミラーの反
射面は前記各光ビームを偏向走査する単一の面から構成
することができる。また、本発明は、前記収束光学系は
光ビームを収束させる複数のレンズからなるfθレンズ
系であって、前記fθレンズ系は、前記ポリゴンミラー
から偏向走査された全ての光ビームが通過する第1レン
ズと該第1レンズを通過した全ての光ビームが通過する
第2レンズとを有する構成とすることができる。また、
本発明は、前記第1レンズは、主に前記各光ビームの主
走査方向と直交する副走査方向の収束を行うように構成
することができる。また、本発明は、前記第2レンズ
は、前記各光ビームの主走査方向の収束のみを行うよう
に構成することができる。また、本発明は、前記fθレ
ンズ系は、前記光源の数に対応した数の第3レンズをさ
らに有し、前記各光ビームは前記第2レンズを通過した
のち各第3レンズを通過するように構成することができ
る。また、本発明は、前記第3レンズを構成する前記複
数個のレンズは、主にそれぞれ光ビームの前記主走査方
向と直交する副走査方向の収束を行うように構成するこ
とができる。また、本発明は、前記複数の光源を、ブラ
ック、シアン、マゼンタ、イエローの4色に対応して設
けることができる。また、本発明は、前記複数の被照射
対象物をブラック、シアン、マゼンタ、イエローの4色
に対応して設けられた感光ドラムとし、前記各光ビーム
が前記走査機構によって走査される方向を各感光ドラム
の長さ方向とすることができる。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。なお、本実施の形態では、
マルチビーム光源走査装置がカラー画像形成装置に適用
された場合について説明する。
【0007】図5は本発明の第1の実施の形態のマルチ
ビーム光源走査装置の構成を示す平面図、図6は図5を
AA線から見た状態を示す説明図、図7は図5をBB線
から見た状態を示す説明図である。図5乃至図7に示さ
れているように、マルチビーム光源走査装置1のハウジ
ング8は、上下に間隔をおいて互いに平行に配設された
下ベース10と上ベース14を備え、これら下ベース1
0、上ベース14は支柱1002により連結されてい
る。このマルチビーム光源走査装置1はカラープリンタ
ーの光源走査装置として用いられるもので、マルチビー
ム光源走査装置1の前記下ベース10がカラープリンタ
ーの本体の上に取付けられ、この状態で前記下ベース1
0の下面10Aの下方に4個の感光ドラム12A乃至1
2D(特許請求の範囲の被照射対象物に相当)が位置す
ることになる。
【0008】前記マルチビーム光源走査装置1は、前記
下ベース10の上面10Bに配設された第3レンズ80
A乃至80Dと、前記上ベース14の上面14Aに配設
され4本の光ビームを出射する光源部20と、前記各光
ビームの間隔を縮小するアナモプリズム部30と、前記
アナモプリズム部30を通過した前記各光ビームのそれ
ぞれを収束するアナモフィックレンズ部40と、前記ア
ナモフィックレンズ部40を通過した前記各光ビームを
主走査方向に偏向走査するポリゴンミラー部50と、第
1レンズ60と、第2レンズ70と、光路屈曲手段群9
0と、前記各光ビームの水平同期を取るための水平同期
検知部100とを備えて構成されている。前記第1レン
ズ60、第2レンズ70、第3レンズ80A乃至80D
および光路屈曲手段群90は、前記ポリゴンミラー部5
0によって偏向走査された各光ビームを収束するための
収束光学系を構成している。
【0009】説明の便宜上、第3レンズ80A乃至80
Dや感光ドラム12A乃至12Dが並べられた方向を下
ベース10の長手方向と呼び、この長手方向と直交する
方向を下ベース10の幅方向と呼ぶと、各感光ドラム1
2A乃至12Dは、平面視した場合に、下ベース10の
下方においてポリゴンミラー部40から順次離れた箇所
に位置するように、前記下ベース10の長手方向に間隔
をおき下ベース10の幅方向に延在した状態で配設され
ている。各感光ドラム12A乃至12Dは、カラー画像
を形成するために必要な互いに異なる色(ブラック、シ
アン、マゼンタ、イエロー)に対応して設けられ、これ
らブラック、シアン、マゼンタ、イエローのトナーを記
録紙に転写するように構成されている。
【0010】前記第3レンズ80A乃至80Dは、それ
ぞれ保持部材8002A乃至8002Dによって下ベー
ス10の上面10Bで保持されており、平面視した場合
に、下ベース10の上面10Bにおいてポリゴンミラー
部50から順次離れた箇所に位置するように、前記下ベ
ース10の長手方向に間隔をおき下ベース10の幅方向
に延在した状態で配設されている。前記第3レンズ80
Aと感光ドラム12Aの間の前記下ベース10の箇所に
は、前記下ベース10の幅方向に延在する開口1002
Aが設けられている。同様に、前記第3レンズ80Bと
感光ドラム12Bの間の前記下ベース10の箇所には前
記下ベース10の幅方向に延在する開口1002Bが設
けられ、前記第3レンズ80Cと感光ドラム12Cの間
の前記下ベース10の箇所には前記下ベース10の幅方
向に延在する開口1002Cが設けられ、前記第3レン
ズ80Dと感光ドラム12Dの間の前記下ベース10の
箇所には前記下ベース10の幅方向に延在する開口10
02Dが設けられている。
【0011】また、前記第3レンズ80Aの上方の前記
上ベース14の箇所には前記下ベース10の幅方向に延
在する開口1402Aが設けられている。同様に、前記
第3レンズ80Bの上方の前記上ベース14の箇所には
前記下ベース10の幅方向に延在する開口1402Bが
設けられ、前記第3レンズ80Cの上方の前記上ベース
14の箇所には前記下ベース10の幅方向に延在する開
口1402Cが設けられ、前記第3レンズ80Dの上方
の前記上ベース14の箇所には前記下ベース10の幅方
向に延在する開口1402Dが設けられている。
【0012】前記第1レンズ60と第2レンズ70は、
これらの順番で光ビームLが通過されるように下ベース
10の幅方向に延在した状態で配設されている。これら
前記第1レンズ60と第2レンズ70は、前記上ベース
14上方から見て前記第3レンズ80A、80Bの間の
箇所に位置している。前記第1レンズ60は、上ベース
14の上面14Aに図略の保持部材を介して取着され、
単一の素材からなる単一の部材として構成されている。
前記第1レンズ60は、前記各光ビームLが入射される
入射面6002と、入射面6002に入射された各光ビ
ームLが出射される出射面6004を有している。前記
第1レンズ60は、各光ビームLを主として前記主走査
方向と直交する副走査方向に収束させるパワー(作用)
を有し、主走査方向にも収束させるパワーも有してい
る。ここで、第1レンズ60による光ビームLを主走査
方向に収束させるパワーは、副走査方向に光ビームLを
収束させるパワーよりも弱くなるように構成されてい
る。なお、前記主走査方向とは各感光ドラム12A乃至
12Dの長さ方向に沿った方向に相当している。
【0013】前記第2レンズ70は、ベース14の上面
14Aに図略の保持部材を介して取着され、単一の素材
からなる単一の部材として構成されている。前記第2レ
ンズ70は、前記第1レンズ60から出射された光ビー
ムLが入射す入射面7002と、この入射面7002に
入射した光ビームLが出射される出射面7004とを有
している。前記第2レンズ70は、各光ビームLを前記
主走査方向にのみ収束させ、前記副走査方向には収束さ
せないパワーを有している。
【0014】前記光路屈曲手段群90は、第1乃至第7
ミラー9002、9004、9006、9008、90
10、9012、9014によって構成され、これらミ
ラー9002、9004、9006、9008、901
0、9012、9014は前記下ベース10の幅方向に
延在して設けられている。前記第1ミラー9002は、
前記開口1402Bの上方に配設され、前記第2ミラー
9004は、前記開口1402Aの上方に配設されてい
る。前記第1、第2ミラー9002、9004は、前記
第1レンズ60、第2レンズ70を通過した光ビームを
この順番で屈曲して前記開口1402Aを介して前記第
3レンズ80Aに導き、前記開口1002Aを介して前
記感光ドラム12A上に照射させる光路屈曲手段を構成
している。前記第3ミラー9006は、前記開口140
2Bと開口1402Cの中間箇所の上方に配設され、前
記第4ミラー9008は、前記開口1402Bの上方に
配設されている。前記第3、第4ミラー9004、90
06は、前記第1レンズ60、第2レンズ70を通過し
た光ビームLをこの順番で屈曲して前記開口1402B
を介して前記第3レンズ80Bに導き、前記開口100
2Bを介して前記感光ドラム12B上に照射させる光路
屈曲手段を構成している。前記第5、第6ミラー900
8、9010は、前記開口1402Cの上方に配設され
ている。前記第5、第6ミラー9008、9010は、
前記第1レンズ60、第2レンズ70を通過した光ビー
ムLをこの順番で屈曲して前記開口1402Cを介して
前記第3レンズ70Cに導き、前記開口1002Cを介
して前記感光ドラム12C上に照射させる光路屈曲手段
を構成している。前記第7ミラー9012は、前記開口
1402Dの上方に配設されている。前記第7ミラー9
012は、前記第1レンズ60、第2レンズ70を通過
した光ビームLをこの順番で屈曲して前記第3レンズ7
0Dに導き、前記開口1002Dを介して前記感光ドラ
ム12D上に照射させる光路屈曲手段を構成している。
【0015】前記ポリゴンミラー部50は、モータ50
02と、モータ5002の回転軸に取着されたポリゴン
ミラー5004と、カバー5008(図1にのみ示す)
とを有している。前記ポリゴンミラー5004は、上方
から見て8個の反射面5006が正8角形をなすように
設けられており、各反射面8006は前記回転軸に対し
て平行をなしている。そして、各反射面5006はそれ
ぞれ単一の面を形成しており、この単一の面に前記アナ
モフィックレンズ部40から出射された各光ビームLが
入射するようになっている。ポリゴンミラー5004
は、図略のモータ制御回路からモータ5002に入力さ
れる駆動信号によって等速で反時計回転の方向に回転軸
を中心として高速回転され、これにより各光ビームLは
前記主走査方向に偏向走査されるようになっている。図
1に示すように、前記カバー5008は、上板5008
Aと、前記上板5008Aの周縁部から下方に延在する
側板5008Bとを有し、前記側壁5008Bの下端が
前記上ベース14の上面14Aに取着されている。これ
ら上板5008Aと側板5008Bの内側に前記ポリゴ
ンミラー5004とモータ5002が収容されている。
前記側板5008Bの前記アナモフィックレンズ部40
に面した箇所には、開口5008Cが設けられ、その開
口の周囲箇所には、前記アナモフィックレンズ部40か
ら出射される前記各光ビームLが通過するスリット50
10を有するスリット板5012が取着されている。す
なわち、前記スリット5010は、前記アナモフィック
レンズ部50と前記ポリゴンミラー5004の反射面5
006との間で前記反射面5006の近傍の箇所に位置
している。前記スリット5010の前記主走査方向の寸
法は、前記スリット5010を通過した前記各光ビーム
Lの前記主走査方向の寸法が前記スリット5010を通
過する前に比べて狭くなるように設定されている。前記
側板5008Bの前記第1レンズ60に面した箇所に
は、前記ポリゴンミラー5004の反射面5006で偏
向走査された前記各光ビームLが通過する開口5008
Dが設けられている。
【0016】前記光源部20は、前記上ベース14の上
面14Aで前記第3レンズ80Aの長手方向の一端の近
傍箇所に配設され、前記各光ビームLを出射するように
構成されている。前記アナモプリズム部30は、前記上
ベース14の上面14Bで前記光源部20から出射され
る前記各光ビームLが通過される位置に配設され、前記
光源部20から出射された前記各光ビームLの間隔を縮
小するように構成されている。前記アナモフィックレン
ズ部40は、前記アナモプリズム部30と前記ポリゴン
ミラー部50との間に配設され、前記アナモプリズム部
30を通過した前記各光ビームLを収束して前記ポリゴ
ンミラー5004の反射面5006に導くように構成さ
れている。
【0017】次に、前記光源部20、アナモプリズム部
30およびアナモフィックレンズ部40の構成を示す図
1、アナモプリズム部の構成を示す図2、図3、アナモ
フィックレンズ部40の構成を示す図4を参照してこれ
らの構成を詳細に説明する。図1に示されているよう
に、前記光源部20は、出力する光ビームLの波長が同
一となる4個の半導体レーザ2002A乃至2002D
(光源)と、前記各半導体レーザ2002A乃至200
2Dを保持する光源保持部材2004と、前記各半導体
レーザ2002A乃至2002Dから出射された各光ビ
ームLを平行光にして出射するコリメータレンズ200
6と、前記コリメータレンズ2006を光源保持部材2
004と協動して保持するレンズ保持部材2008とを
備えて構成されている。前記各半導体レーザ2002A
乃至2002Dは、光ビームを出射する発光体と、前記
発光体を収容するケースと、前記発光体に接続され前記
ケースの後端部から後方に延出された複数のリード線と
を有し、前記リード線に供給される駆動電流によって前
記光ビームを出射するように構成されている。
【0018】前記光源保持部材2004は、熱伝導率の
高い材料、例えば金属材料などからなる単一の部材から
設けられており、矩形板状に構成され底面が上ベース1
4の上面14Aに取付けられる底壁2004Aと、前記
取付部2004の上面の前記アナモプリズム部30から
遠い縁部から立設された第1壁部2004Bと、前記取
付部2004の上面の前記アナモプリズム部30に近い
縁部から立設された第2壁部2004Cとを有してい
る。前記第1壁部2004Bは、前記各半導体レーザ2
002A乃至2002Dから出射される前記各光ビーム
Lが互いに平行で等間隔をおき、前記各光ビームLの中
心軸が副走査方向に延在する単一の直線上(第1の実施
の形態では単一の鉛直面上)に位置するように前記各半
導体レーザ2002A乃至2002Dのケースを保持す
るように構成されている。前記第1壁部2004Bに保
持された前記各半導体レーザ2002A乃至2002D
の前記ケースの副走査方向における中心点の間隔は、ア
ナモプリズム部30に入射する前の各光ビームLの間隔
P(図2参照)と同じである。前記第2壁部2004C
は、前記各光ビームの中心軸から離れた位置に側面を有
し、その側面には前記各ビームLと直交する方向に開放
された係合溝2004Dが上下に沿って4個並んで形成
されている。
【0019】前記レンズ保持部材2008は、短い上片
部2008Aと長い縦片部2008BとがL字状に屈曲
されて構成され、前記縦片部2008Bと前記第2壁部
20004Cの各係合溝2004Dとの間に前記コリメ
ータレンズ2006を挟んだ状態で前記上片部2008
Aと縦片部2008Bがそれぞれ前記第2壁部2004
Cの上部と前記側面の下部にねじなどで取着されること
で、前記コリメータレンズ2006を保持するように構
成されている。前記コリメータレンズ2006は、前記
レンズ保持部材2008と係合溝2004Dで保持され
た状態で、前記各半導体レーザ2002A乃至2002
Dから出射される前記各光ビームLの全てを入射し、前
記各光ビームLのそれぞれを平行光にして前記アナモプ
リズム部30に導くように構成されている。前記コリメ
ータレンズ2006は、4つのコリメータレンズが一体
化され単一の部材から構成されており、前記各コリメー
タレンズは、前記各半導体レーザ2002A乃至200
2Dからの光ビームLがそれぞれ入射する入射面200
6Aと、前記アナモフィックレンズ部40に向けて光ビ
ームLがそれぞれ出射される出射面2006Bとを有し
て構成されている。
【0020】前記アナモプリズム部30は、プリズム保
持部材3002と、縮小系アナモプリズム3004とを
有して構成されている。前記プリズム保持部材3002
は、矩形板状に構成され底面が上ベース14の上面14
Aに取付けられる取付部3002Aと、前記取付部30
02Aの前記各光ビームLと平行をなす一方の側縁部か
ら立設された壁部3002Bとを有している。前記縮小
系アナモプリズム3004は、互いの軸線が主走査方向
にかつ平行をなすように延在する三角柱状を呈する第1
プリズム3006、第2プリズム3008の組み合わせ
によって構成され、これら第1プリズム3006、第2
プリズム3008は前記壁部3002Bに接着剤等で取
着されている。前記縮小系アナモプリズム3004は、
前記壁部3002Bに取着された状態で前記第1プリズ
ム3006の第1面3006Aと第2面3006Bがな
す頂角θ1、前記第2プリズム3008の第1面300
8Aと第2面3008Bがなす頂角θ2、前記第1プリ
ズム3006と第2プリズム3008の位置関係などは
周知のアナモプリズムの構成にしたがって設定されてい
る。前記縮小系アナモプリズム3004は、それを通過
した各光ビームLの隣接する光ビームの間隔が間隔Pか
ら間隔αP(ただしαは1未満)に縮小されるように、
かつ、このこの縮小系アナモプリズム3004に入射す
る各光ビームと、このアナモプリズム30004を通過
した各光ビームとが互いに平行をなすように構成されて
いる。縮小系アナモプリズム3004は、図2の紙面に
直交する方向(主走査方向)に関しては何ら作用してい
ない。
【0021】図1(A)に示されているように、前記ア
ナモフィックレンズ部40は、同一形状の4つのアナモ
フィックレンズ4002と、前記各アナモフィックレン
ズ4002を保持するレンズ保持部材4004(特許請
求の範囲の保持部材に相当)とを備えて構成されてい
る。図4(A)は前記アナモフィックレンズ部40の平
面図、図4(B)は図4(A)を矢印A方向から見た状
態を示す正面図である。図4に示すように、前記レンズ
保持部材4004は、矩形板状に構成され底面が上ベー
ス14の上面14Aにねじなどで取付けられる底壁40
04Aと、前記底壁4004Aの前記光ビームと平行を
なす側縁からそれぞれ立設された側壁4004B、40
04Cと、前記アナモプリズム部30に面した側縁から
立設された前壁4004Dと、前記ポリゴンミラー部5
0に面した側縁から立設された後壁4004Eとを有し
ている。前記底壁4004Aの上面、前記側壁4004
B、4004C、前壁4004D、後壁4004Eによ
って、前記各アナモフィックレンズ4002を前記副走
査方向に並べて収容する収容空間が形成されている。前
記前壁4004Dには前記主走査方向に幅を前記副走査
方向に高さを有する開口4004D1が形成され、前記
後壁4004Eには前記主走査方向に幅を前記副走査方
向に高さを有する開口4004E1が形成されている。
前記後壁4004Eの開口4004E1には、該開口4
001E1を閉塞するようにスリット板4004Fが配
設されている。前記スリット板4004Fには、前記各
光ビームLに対応したスリット4004Gが前記副走査
方向に間隔をおいて設けられている。前記各スリット4
004Gの前記主走査方向の寸法は、前記スリット40
04Gを通過した前記各光ビームLの前記主走査方向の
寸法が前記スリット4004Gを通過する前に比べて狭
くなるように設定されている。
【0022】前記アナモフィックレンズ4002は、前
記光源部20からの各光ビームLが入射する入射面40
02Aと、前記各光ビームLが出射する出射面4002
Bと、前記主走査方向の側面4002C、側面4002
Dと、前記副走査方向の上面4002E、下面4002
Fとを有している。前記各アナモフィックレンズ400
2は、前記入射面4002Aが前記副走査方向にのみの
パワーを有するシリンドリカル面として、前記出射面4
002Bが前記主走査方向にのみパワーを有するシリン
ドリカル面としてそれぞれ構成されている。前記各アナ
モフィックレンズ4002の副走査方向のパワーによ
り、前記各光ビームLの結像点が前記ポリゴンミラー5
004の反射面5006上となるように構成されてい
る。なお、アナモフィックレンズ4002の副走査方向
のパワーは主走査方向のパワーより大きく設定されてい
るため、前記反射面5006上の像は主走査方向に延在
する線像となる。また、前記各アナモフィックレンズ4
002の前記副走査方向のパワーによって収束される前
記各光ビームの前記結像点の位置(前記反射面5006
上の位置)と、前記各感光ドラム12A乃至12D上の
位置とが共役関係となるように構成されている。また、
前記各アナモフィックレンズ4002は、前記レンズ保
持部材4004に保持された状態で前記アナモフィック
レンズ4002の各出射面4002Bのそれぞれから出
射された前記各光ビームが互いに平行をなし前記ポリゴ
ンミラー5004の反射面5006に対して副走査方向
に互いに等間隔をおいて入射するように構成されてい
る。前記各アナモフィックレンズ4002は、前記収容
空間に重ねて収容される。そして、前記後壁4004E
の前記開口4004E1を挟んだ両側の箇所にそれぞれ
螺合したねじ4004Iの先端が前記各アナモフィック
レンズの出射面4002Bに当接されるとともに、前記
入射面4002の箇所が前記前壁4004Dの内側の箇
所に当接して、前記アナモフィックレンズ4002の光
軸方向の位置決めがなされている。また、前記側壁40
04Bにキャップ4004Kを介して配設されたコイル
ばね4004Jが前記側面4002Cに弾接するととも
に、前記側壁4002Dに螺合したねじ4004Lの先
端が前記側面4002Dに当接して、前記アナモフィッ
クレンズ4002の主走査方向の位置決めがなされてい
る。したがって、前記ねじ4004Iの先端を前記各ア
ナモフィックレンズの出射面4002Bから離し、前記
ねじ4004Lを回して該ねじ4004Lを進退させる
と、前記アナモフィックレンズ4002はばね4004
Jにより前記ねじ4004Lに当接する方向に付勢され
ているため、前記ねじ4004Lの進退に追従して前記
アナモフィックレンズ4002は、その光軸が主走査方
向と平行な方向に変位するように構成されている。
【0023】図5に示されているように、上ベース14
の上面14Bには、前記第3レンズ80Dの長手方向の
一端の近傍箇所に、ポリゴンミラー部50によって偏向
走査され前記第7ミラー9014に向けて導かれる4つ
の光ビームのうちの1つの光ビームであって、前記感光
ドラム12Dの画像形成に寄与する走査範囲から外れた
走査範囲の光ビームを反射させるミラー10002と、
このミラー10002によって反射された光ビームLを
収束するレンズ10006と、前記レンズ10006を
通過した光ビームLを受光する受光センサ10008と
が設けられている。前記水平同期検知部100は、前記
ミラー10002、10004、レンズ10006、検
知センサ10008などを有して構成され、前記受光セ
ンサ10008から出力される受光信号に基いて前記光
源部20の各半導体レーザ2002A乃至2002Dの
駆動信号を制御することで感光ドラム12A乃至12D
に対する主走査方向への書き込み開始位置のタイミング
同期が取られるようになっている。
【0024】次に、上述のように構成された前記アナモ
フィックレンズ部40における各アナモフィックレンズ
4002の位置決め調整について説明する。前記光源部
20の各半導体レーザ2002A乃至2002Dを駆動
して各光ビームLを出射させる。前記各光ビームLは、
前記コリメータレンズレンズ2006を通過して平行ビ
ームとなり、前記縮小系アナモプリズム3004に入射
する。前記縮小系アナモプリズム3004に入射した前
記各光ビームLは間隔Pが間隔αPに縮小され、前記ア
ナモフィックレンズ4002の入射面4002Aに導か
れる。前記アナモフィックレンズ4002に入射した前
記各光ビームLは、前記入射面4002Aの副走査方向
のパワーによって副走査方向に収束されるとともに、前
記出射面4002Bの主走査方向のパワーによって主走
査方向にも収束され、前記スリット4004Gとスリッ
ト5010を介して前記ポリゴンミラー5004の反射
面5006に導かれる。ここで、調整すべき前記アナモ
フィックレンズ4002に対応する前記ねじ4004I
を緩めてねじの先端を前記出射面4002Bから離間さ
せる。次に、調整すべき前記アナモフィックレンズ40
02に対応する前記ねじ4004Lを回して該ねじ40
04Lを進退させることにより、前記アナモフィックレ
ンズ4002を主走査方向と平行に変位させると(図1
(B)参照)、前記アナモフィックレンズ4002が主
走査方向のパワーを有しているため、前記アナモフィッ
クレンズ4002から出射された前記光ビームLが前記
ポリゴンミラー5004の反射面5006の上で結像す
る結像点の位置が主走査方向に移動される。前記結像点
の位置が所望の位置に合致すれば、前記ねじ4004I
を締め付けて前記アナモフィックレンズ4002の位置
を固定する。このような操作を前記各アナモフィックレ
ンズ4002に対して行なうことにより、前記各アナモ
フィックレンズ4002から出射される前記各光ビーム
Lの前記ポリゴンミラー5004の反射面5006の上
で結像する結像点の主走査方向の位置を合致させる。
【0025】以上のように前記各アナモフィックレンズ
4002の調整が行なわれたマルチビーム光源走査装置
1の動作は、次のようになされる。前記光源部20から
出射され、アナモプリズム部30および前記各アナモフ
ィックレンズ4002を通過した前記各光ビームLは、
前記モータ5002によって回転駆動される前記ポリゴ
ンミラー5004の各反射面5006によって偏向走査
され、前記第1レンズ60、第2レンズ700に入射し
て収束される。そして、前記第2レンズ70から出射さ
れた各光ビームLは前記光路屈曲手段群90によって前
記第3レンズ80A乃至80Dに導かれ前記各感光ドラ
ム12A乃至12D上に点像として収束された状態で主
走査方向に走査される。この際、前記各光ビームLの前
記ポリゴンミラー5004の反射面5006の上の結像
点の主走査方向の位置が合致しているため、前記水平同
期検知部100が1つの光ビームのみに基づいて各半導
体レーザ2002A乃至2002Dの駆動信号を制御し
ても、前記感光ドラム12A乃至12Dに対する主走査
方向への書き込み開始位置にずれが生じることはない。
【0026】したがって第1の実施の形態によれば、前
記各アナモフィックレンズ4002に主走査方向のパワ
ーをもたせて前記レンズ保持部4004によって各アナ
モフィックレンズ4002の光軸が前記主走査方向と平
行な方向にそれぞれ独立して変位可能に構成したので、
各光ビームの主走査方向の位置調整を簡素な構成によっ
て実現することができ、コストを削減することができ
る。また、第1の実施の形態では、前記スリット501
0の前記主走査方向の寸法は、前記スリット5010を
通過した前記各光ビームLの前記主走査方向の寸法が前
記スリット5010を通過する前に比べて狭くなるよう
に設定されているため、前記ポリゴンミラー5004の
反射面5006に結像される前記各光ビームLの線像の
主走査方向の幅を前記スリット5010の前記主走査方
向の寸法によって規定することができる。
【0027】次に、第2の実施の形態について説明す
る。第2の実施の形態が第1の実施の形態と異なる点
は、アナモフィックレンズ部の構成であるため、以下で
はこのアナモフィックレンズ部のみについて説明する。
図8は、第2の実施の形態における光源部、アナモプリ
ズム部、アナモフィックレンズ部、ポリゴンミラー部の
構成図であり、図9(A)は前記アナモフィックレンズ
部40の平面図、図9(B)は図9(A)を矢印A方向
から見た状態を示す正面図である。図8(A)に示され
ているように、前記アナモフィックレンズ部42は、同
一形状の4つのアナモフィックレンズ4202と、前記
各アナモフィックレンズ4202を保持するレンズ保持
部材4204(特許請求の範囲の保持部材に相当)とを
備えて構成されている。図9に示すように、前記レンズ
保持部材4204は、矩形板状に構成され上ベース14
の上面14Aにねじなどで取付けられる底壁4204A
と、前記底壁4204Aの前記光ビームと平行をなす側
縁からそれぞれ立設された側壁4204B、4204C
と、前記アナモプリズム部30に面した側縁から立設さ
れた前壁4204Dと、前記ポリゴンミラー部50に面
した側縁から立設された後壁4204Eとを有してい
る。前記底壁4204Aの上面、前記側壁4204B、
4204C、前壁4204D、後壁4204Eによっ
て、前記各アナモフィックレンズ4202を前記副走査
方向に並べて収容する収容空間が形成されている。前記
前壁4204Dには前記主走査方向に幅を前記副走査方
向に高さを有する開口4204D1が形成され、前記後
壁4204Eには前記主走査方向に幅を前記副走査方向
に高さを有する開口4204E1が形成されている。前
記後壁4204Eの開口4204E1には、該開口42
01E1を閉塞するようにスリット板4204Fが配設
されている。前記スリット板4204Fには、前記各光
ビームLに対応したスリット4204Gが前記副走査方
向に間隔をおいて設けられている。前記各スリット42
04Gの前記主走査方向の寸法は、前記スリット420
4Gを通過した前記各光ビームLの前記主走査方向の寸
法が前記スリット4204Gを通過する前に比べて狭く
なるように設定されている。
【0028】前記アナモフィックレンズ4202は、前
記光源部20からの各光ビームLが入射する入射面42
02Aと、前記各光ビームLが出射する出射面4202
Bと、前記主走査方向の側面4202C、側面4202
Dと、前記副走査方向の上面4202E、下面4202
Fとを有している。前記各アナモフィックレンズ420
2は、前記入射面4202Aが前記副走査方向にのみパ
ワーを有するシリンドリカル面として構成され、前記出
射面4002Bが前記副走査方向から見て前記アナモフ
ィックレンズ4202の光軸に対して傾斜した平面をな
す形状、つまり、主走査方向にくさび作用を有するよう
に構成されている。前記各アナモフィックレンズ420
2の副走査方向のパワーにより、前記各光ビームLの結
像点が前記ポリゴンミラー5004の反射面5006上
となるように構成されている。なお、前記反射面500
6上の結像は主走査方向に延在する線像となる。また、
前記各アナモフィックレンズ4202の前記副走査方向
のパワーによって収束される前記各光ビームの前記結像
点の位置(前記反射面5006上の位置)と、前記各感
光ドラム12A乃至12D上の位置とが共役関係となる
ように構成されている。また、前記各アナモフィックレ
ンズ4202は、前記レンズ保持部材4004に保持さ
れた状態で前記アナモフィックレンズ4202の各出射
面4202Bのそれぞれから出射された前記各光ビーム
が互いに平行をなし前記ポリゴンミラー5004の反射
面5006に対して副走査方向に互いに等間隔をおいて
入射するように構成されている。前記各アナモフィック
レンズ4202は、前記収容空間に重ねて収容される。
そして、前記両側壁4204B、4204Cに螺合した
ねじ4204H、4204Iの先端が前記各アナモフィ
ックレンズ4202の側面4202C、4202Dに当
接されることで前記アナモフィックレンズ4002を主
走査方向において固定するように構成されている。ま
た、前記後壁4204Eにキャップ4204Jを介して
配設されたコイルばね4204Kが前記出射面4202
Bの主走査方向の一方の側の箇所に弾接するとともに、
前記前壁4204Dに螺合したねじ4204Lの先端が
前記入射面4204Aの主走査方向の一方の側の箇所に
当接して、前記アナモフィックレンズ4202の主走査
方向の一方の側の前後方向の位置決めがなされている。
また、前記前壁4204Dにキャップ4204Mを介し
て配設されたコイルばね4204Nが前記入射面420
2Aの主走査方向の他方の側の箇所に弾接するととも
に、前記後壁4204Eに螺合したねじ4204Oの先
端が前記出射面4204Bの主走査方向の他方の側の箇
所に当接して、前記アナモフィックレンズ4202の主
走査方向の他方の側の前後方向の位置決めがなされてい
る。したがって、ねじ4204H、4204Iの先端を
前記各アナモフィックレンズ4202の側面4202
C、4202Dから離し、前記ねじ4204Lを回して
該ねじ4004Lを進退させると、アナモフィックレン
ズ4202はばね4204K、4204Nによりねじ4
204L、4204Oに当接する方向に付勢されている
ため、ねじ4204L、4204Oの進退に追従して前
記アナモフィックレンズ4202は、前記副走査方向に
延在する軸線回りに変位するように構成されている。
【0029】次に、上述のように構成された前記アナモ
フィックレンズ部42おける各アナモフィックレンズ4
202の位置決め調整について説明する。前記光源部2
0の各半導体レーザ2002A乃至2002Dを駆動し
て各光ビームLを出射させる。前記各光ビームLは、前
記コリメータレンズレンズ2006を通過して平行ビー
ムとなり、前記縮小系アナモプリズム3004に入射す
る。前記縮小系アナモプリズム3004に入射した前記
各光ビームLは間隔Pが間隔αPに縮小され、前記アナ
モフィックレンズ4202の入射面4202Aに導かれ
る。前記アナモフィックレンズ4202に入射した前記
各光ビームLは、前記入射面4202Aの副走査方向の
パワーによって副走査方向に収束され、前記出射面42
02Bで屈折されて出射され、前記スリット4204G
とスリット5010を介して前記ポリゴンミラー500
4の反射面5006に導かれる。ここで、調整すべき前
記アナモフィックレンズ4202に対応する前記ねじ4
204H、4204Iを緩めてねじの先端を前記側面4
202C、4202Dから離間させる。次に、調整すべ
き前記アナモフィックレンズ4202に対応する前記ね
じ4204L、4204Oを回して該ねじ4204L、
4204Oを進退させることにより、前記アナモフィッ
クレンズ4202を前記副走査方向に延在する軸線回り
に変位させると(図8(B)参照)、前記アナモフィッ
クレンズ4202の出射面4202Bで前記光ビームL
が屈折されるため、前記アナモフィックレンズ4202
から出射された前記光ビームLが前記ポリゴンミラー5
004の反射面5006の上で結像する結像点の位置が
主走査方向に移動される。前記結像点の位置が所望の位
置に合致すれば、前記ねじ4004H、4004Iを締
め付けて前記アナモフィックレンズ4202の位置を固
定する。このような操作を前記各アナモフィックレンズ
4202に対して行なうことにより、前記各アナモフィ
ックレンズ4202から出射される前記各光ビームLの
前記ポリゴンミラー5004の反射面5006の上で結
像する結像点の主走査方向の位置を合致させる。以上の
ように前記各アナモフィックレンズ4202の調整が行
なわれたマルチビーム光源走査装置1の動作は第1の実
施の形態と同様であり、第2の実施の形態においても、
第1の実施の形態と同様の作用効果を奏する。
【0030】なお、第2の実施の形態では、前記アナモ
フィックレンズ4202の入射面4202Aが前記副走
査方向のパワーを有するように構成され、出射面420
2Bが光軸に対して傾斜する平面となるように構成され
ているが、入射面4202Aが光軸に対して傾斜する平
面となるように構成され、出射面4202Bが前記副走
査方向のパワーを有するように構成されていてもよい。
【0031】また、上述した各実施の形態では、光源部
20に4つの半導体レーザ2002A乃至2202Dを
設け、4色(イエロー、マゼンタ、シアン、ブラック)
に対応した4つの光ビームLを出射させる構成とした
が、本発明は光源と光ビームLの個数が4つである構成
に限定されるものではない。例えば、3つの光源のそれ
ぞれによってイエロー、マゼンタ、シアンの3色に対応
した3つの光ビームLを出射させる構成とすることもで
きることはもちろんである。
【0032】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように本発明は、
複数の光源と、ポリゴンミラーと、前記複数の光源と前
記ポリゴンミラーの間に設けられ、前記各光源から出射
された前記光ビームのそれぞれを主走査方向と直交する
副走査方向に収束して前記ポリゴンミラーの反射面上に
収束させるアナモフィックレンズと、前記ポリゴンミラ
ーによって偏向走査された前記各光ビームをそれぞれ複
数の被照射対象物に収束させて導く収束光学系とを備え
たマルチビーム光源走査装置において、前記アナモフィ
ックレンズは前記各光ビーム毎に独立して複数個設けら
れ、前記各アナモフィックレンズのそれぞれを独立して
変位可能に保持する保持部材が設けられ、前記各アナモ
フィックレンズのそれぞれが個別に変位されることで前
記ポリゴンミラーの反射面上に収束される前記各光ビー
ムの結像点が前記主走査方向に移動可能となるように構
成した。そのため、前記各アナモフィックレンズを個別
に変位させて前記ポリゴンミラーの反射面上に収束され
る前記各光ビームの結像点の前記主走査方向の位置を調
整することができるので、前記光ビームの主走査方向の
位置調整を簡素な構成によって実現することができ、コ
ストを削減することができる。
【0033】また、本発明は、複数の光源と、ポリゴン
ミラーと、前記複数の光源と前記ポリゴンミラーの間に
設けられ、前記各光源から出射された前記光ビームのそ
れぞれを主走査方向と直交する副走査方向に収束して前
記ポリゴンミラーの反射面上に収束させるアナモフィッ
クレンズと、前記ポリゴンミラーによって偏向走査され
た前記各光ビームをそれぞれ複数の被照射対象物に収束
させて導く収束光学系とを備えたマルチビーム光源走査
装置において、前記アナモフィックレンズは前記各光ビ
ーム毎に独立して複数個設けられ、前記各アナモフィッ
クレンズを前記副走査方向に延在する軸線回りにそれぞ
れ独立して回転可能となるように保持する保持部材が設
けられ、前記各アナモフィックレンズのそれぞれが個別
に変位されることで前記ポリゴンミラーの反射面上に収
束される前記各光ビームの結像点が前記主走査方向に移
動可能となるように構成した。そのため、前記各アナモ
フィックレンズを個別に変位させて前記ポリゴンミラー
の反射面上に収束される前記各光ビームの結像点の前記
主走査方向の位置を調整することができるので、前記光
ビームの主走査方向の位置調整を簡素な構成によって実
現することができ、コストを削減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1(A)は本発明の第1の実施の形態のマル
チビーム光源走査装置における光源部、アナモプリズム
部、アナモフィックレンズ部、ポリゴンミラー部の構成
を示す構成図であり、図1(B)はアナモフィックレン
ズの変位方向の説明図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態のマルチビーム光源
走査装置におけるアナモプリズム部の構成を示す平面図
である。
【図3】本発明の第1の実施の形態のマルチビーム光源
走査装置におけるアナモプリズム部の構成を示す斜視図
である。
【図4】本発明の第1の実施の形態における前記アナモ
フィックレンズ部40の平面図、図4(B)は図4
(A)を矢印A方向から見た状態を示す正面図である。
【図5】本発明の実施の形態のマルチビーム光源走査装
置の構成を示す平面図である。
【図6】図5をAA線から見た状態を示す説明図であ
る。
【図7】図5をBB線から見た状態を示す説明図であ
る。
【図8】図8(A)は本発明の第2の実施の形態のマル
チビーム光源走査装置における光源部、アナモプリズム
部、アナモフィックレンズ部、ポリゴンミラー部の構成
を示す構成図であり、図8(B)はアナモフィックレン
ズの変位方向の説明図である。
【図9】本発明の第2の実施の形態における前記アナモ
フィックレンズ部の平面図、図9(B)は図9(A)を
矢印A方向から見た状態を示す正面図である。
【符号の説明】
1 マルチビーム光源走査装置 12A乃至12D 感光ドラム 20 光源部 40、42 アナモフィックレンズ部 4002、4202 アナモフィックレンズ 4004、4204 レンズ保持部 50 ポリゴンミラー部 5004 ポリゴンミラー 5006 反射面 L 光ビーム
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 三ヶ尻 晋 東京都板橋区前野町2丁目36番9号 旭光 学工業株式会社内 Fターム(参考) 2C362 AA43 AA45 AA48 BA52 BA69 BA70 BA84 BB38 BB43 CA22 DA03 2H045 BA22 BA33 DA02 5C072 AA03 CA06 DA02 DA21 HA02 HA06 HA13 RA12

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光ビームを出射する複数の光源と、 前記各光源から出射された前記各光ビームを主走査方向
    に偏向走査するポリゴンミラーと、 前記複数の光源と前記ポリゴンミラーの間に設けられ、
    前記主走査方向とそれに直交する副走査方向とにパワー
    を有し、前記各光源から出射された前記光ビームのそれ
    ぞれについて前記ポリゴンミラーの反射面上に前記主走
    査方向に延びる線像を形成するアナモフィックレンズ
    と、 前記ポリゴンミラーによって偏向走査された前記各光ビ
    ームをそれぞれ複数の被照射対象物に収束させて導く収
    束光学系と、 を備えたマルチビーム光源走査装置において、 前記アナモフィックレンズは前記各光ビーム毎に独立し
    て複数個設けられ、 前記各アナモフィックレンズのそれぞれを独立して主走
    査方向に変位可能に保持する保持部材が設けられ、 前記各アナモフィックレンズのそれぞれが個別に変位さ
    れることで前記ポリゴンミラーの反射面上に収束される
    前記各光ビームの結像点が前記主走査方向に移動可能と
    なるように構成されている、 ことを特徴とするマルチビーム光源走査装置。
  2. 【請求項2】 光ビームを出射する複数の光源と、 前記各光源から出射された前記各光ビームを主走査方向
    に偏向走査するポリゴンミラーと、 前記複数の光源と前記ポリゴンミラーの間に設けられ、
    前記主走査方向にくさび作用を持つと共に前記主走査方
    向と直交する副走査方向にパワーを有し、前記各光源か
    ら出射された前記光ビームのそれぞれについて前記ポリ
    ゴンミラーの反射面上に前記主走査方向に延びる線像を
    形成するアナモフィックレンズと、 前記ポリゴンミラーによって偏向走査された前記各光ビ
    ームをそれぞれ複数の被照射対象物に収束させて導く収
    束光学系と、 を備えたマルチビーム光源走査装置において、 前記アナモフィックレンズは前記各光ビーム毎に独立し
    て複数個設けられ、 前記各アナモフィックレンズを前記副走査方向に延在す
    る軸線回りにそれぞれ独立して回転可能となるように保
    持する保持部材が設けられ、 前記各アナモフィックレンズのそれぞれが個別に変位さ
    れることで前記ポリゴンミラーの反射面上に収束される
    前記各光ビームの結像点が前記主走査方向に移動可能と
    なるように構成されている、 ことを特徴とするマルチビーム光源走査装置。
  3. 【請求項3】 前記各アナモフィックレンズは、入射面
    と出射面の一方の面が前記副走査方向にパワーを有する
    形状に構成され、前記入射面と出射面の他方の面が前記
    副走査方向から見て光軸に対して傾斜した平面をなす形
    状に構成されていることを特徴とする請求項2記載のマ
    ルチビーム光源走査装置。
  4. 【請求項4】 前記収束光学系は、前記各アナモフィッ
    クレンズの前記副走査方向のパワーによって収束される
    前記各光ビームの結像点の位置と前記被照射対象物とが
    副走査方向において共役関係となるように構成されてい
    ることを特徴とする請求項1、2または3記載のマルチ
    ビーム光源走査装置。
  5. 【請求項5】 前記アナモフィックレンズと前記ポリゴ
    ンミラーの反射面との間で前記反射面の近傍の箇所に、
    前記各アナモフィックレンズから出射される前記各光ビ
    ームが通過するスリットを有するスリット板が配設さ
    れ、前記スリットの前記主走査方向の寸法は、前記スリ
    ットを通過した前記各光ビームの前記主走査方向の寸法
    が前記スリットを通過する前に比べて狭くなるように設
    定されていることを特徴とする請求項1乃至4に何れか
    1項記載のマルチビーム光源走査装置。
  6. 【請求項6】 前記主走査方向に走査される前記各光ビ
    ームのうちの1つの光ビームを受光して受光信号を出力
    する検知センサを設け、前記検知センサから出力される
    前記受光信号に基づいて前記各光源から出射される各光
    ビームの駆動制御を行なうことで前記各光ビームの前記
    各被照射対象物に対する前記主走査方向への照射開始位
    置のタイミング同期をとるように構成されていることを
    特徴とする請求項1乃至5に何れか1項記載のマルチビ
    ーム光源走査装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008102528A (ja) * 2007-10-22 2008-05-01 Ricoh Co Ltd 回転伝達装置および画像形成装置
JP2015135424A (ja) * 2014-01-17 2015-07-27 キヤノン株式会社 光走査装置及びそれを有する画像形成装置

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