JP2002257635A - 温度センサ付きウエハ - Google Patents

温度センサ付きウエハ

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JP2002257635A
JP2002257635A JP2001061328A JP2001061328A JP2002257635A JP 2002257635 A JP2002257635 A JP 2002257635A JP 2001061328 A JP2001061328 A JP 2001061328A JP 2001061328 A JP2001061328 A JP 2001061328A JP 2002257635 A JP2002257635 A JP 2002257635A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】測温用ウエハにおいて、温度センサの測温部接
点とその素線を表面側に配置できて、測温精度を維持で
き、しかも、引張りや捩じり等の外力に対しても、外れ
難い温度センサ付きウエハを提供する。 【解決手段】ウエハ20の表面側に温度センサ30の測
温部30aを配設する測温部用孔40と固定ピン用孔4
1を形成し、前記測温部用孔40に温度センサ30の測
温部31を挿入して接着剤50にて固定すると共に、前
記温度センサ30の素線32を跨いで固定する固定ピン
42を前記固定ピン用孔41に挿入して接着剤50にて
固定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、シリコンウエハ等
の電気絶縁性板状体の表面温度を測定するための温度セ
ンサ付きウエハに関するものである。
【0002】
【従来の技術】シリコンウエハを使用する半導体製造プ
ロセスにおいては、加熱処理装置内のシリコン基板の表
面温度を検知することが重要であるため、熱電対を埋設
したウエハセンサが使用されている。
【0003】この従来の熱電対付きウエハは、図9に示
すように、シリコンウエハ(基板)10の裏面に凹部1
1を設け、この凹部11に熱電対12の測温接点12a
をアルミナセメント13を用いて埋設し、この測温接点
12aから0.02〜0.05mmφと非常に細い線の
素線12bを引き出して外部の計測器に接続している。
【0004】この種の熱電対付きウエハは、CVD装置
や酸化拡散装置(アニール炉)、あるいは、スパッタ装
置等のチャンバーに組み込んで設置される際に、熱電対
12の素線12bをチャンバー壁面の素線引き出し孔か
ら外部へ引き出す作業が必要になる。
【0005】この素線引き出し作業において、素線12
bを介して熱電対12の測温接点12aを埋め込んで固
着した部分引張り力や捩じりモーメント等が加わるの
で、この負荷により、この熱電対12の測温接点12a
がアルミナセメント13と共に凹部11から抜けて外れ
てしまうという問題がある。
【0006】この測温部に対する引張や捩じりは、熱電
対付きウエハをウエハの加工装置に配置する時だけでな
く、製造後にユーザーへの搬送する際の梱包作業時や搬
送時移にも加わるおそれがあるため、取り扱いが非常に
難しいという問題がある。
【0007】また、ウエハ10の裏側に埋め込んで固着
した測温接点12aにより,様々な加工が行われる側で
ある表面の温度を測定するため、誤差が大きく、応答性
も劣るという問題がある。
【0008】この問題に対処するため、特開2000−
111418号公報においては、図10及び図11に示
すように、ウエハ1の表面側に、適宜の深さの凹部3を
設け、この凹部3の底面からウエハ1の裏面側に抜ける
素線挿通孔4をそれぞれ設けて、熱電対2の両素線2b
をこの両素線挿通孔5からウエハ1の裏面側に挿通し
て、熱電対2の測温接点2aを凹部3に固着した熱電対
付ウエハ1が提案されている。
【0009】そして、この構成により、熱電対2の素線
2bが引っ張られたり、捩じられたりして、この固着部
に力が加わっても、この測温接点2aは凹部3の両素線
挿通孔4,4間の底面部分3aを跨いだ状態で凹部3に
固着されているので、この底面3a部分により抜け防止
ができるとしている。
【0010】また、表面側に設けた凹部で、その表面側
に接近位置させた状態で固着することにより、計測すべ
きウエハの表面温度を誤差なく測定でき、また、高い応
答性も得られるとしている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この素
線挿通孔を有す熱電対付ウエハでは、素線がウエハの裏
面に配設されることになるので、ウエハを加工するため
の台板に密着させることができず、実際の加工時と同じ
ような配置ができず、熱伝導が異なってくるため、この
熱電対付ウエハに対して正確な加熱又は冷却を行うこと
ができないという問題がある。
【0012】また、これを避けるために裏面に素線収納
用の凹部を設けると、この加工により製造コストが上昇
すると共に、熱伝導も実際のウエハと異なってくるの
で、測定精度の面からも好ましくないという問題があ
る。
【0013】本発明は、上述の問題を解決するためにな
されたものであり、その目的は、測温用ウエハにおい
て、温度センサの測温部接点とその素線を表面側に配置
できて、測温精度を維持でき、しかも、引張りや捩じり
等の外力に対しても、外れ難い温度センサ付きウエハを
提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】以上のような目的を達成
するための温度センサ付きウエハは、次のような特徴を
有して形成される。
【0015】1)ウエハの表面側に温度センサの測温部
を配設する測温部用孔と固定ピン用孔を形成し、前記測
温部用孔に温度センサの測温部を挿入して接着剤にて固
定すると共に、前記温度センサの素線を跨いで固定する
固定ピンを前記固定ピン用孔に挿入して接着剤にて固定
することを特徴とする。
【0016】この温度センサとしては、熱電対等を使用
することができ、接着剤としては、樹脂系やセラミック
ス系等の接着剤を使用できる。
【0017】あるいは、ウエハの表面側に温度センサの
測温部を配設する測温部用孔と固定ピン用孔を形成し、
前記測温部用孔に温度センサの測温部を挿入して接着剤
にて固定すると共に、前記固定ピン用孔に挿入され接着
剤で固定された固定ピンに前記温度センサの素線を溶接
で固定することを特徴とする。
【0018】この固定ピンはステンレス等の金属で形成
され、この固定ピンの上面で、温度センサの素線をスポ
ット溶接で接合する。
【0019】以上の構成によれば、測温部用孔に埋設し
た測温部から出る素線を固定ピンによりウエハに固定
し、この固定ピンは接着剤によって固定ピン用孔に固定
されているので、素線に引張力や捩りモーメントが加わ
っても、この固定部で素線を固定支持するので、測温部
に引張力や捩りモーメントが加わることが無く、測温部
の離脱を防止できる。
【0020】また、上記の温度センサ付きウエハにおい
て、前記測温部用孔と固定ピン用孔の少なくとも一つを
貫通孔で形成することを特徴とする。
【0021】そして、前記の温度センサ付きウエハにお
いて、前記温度センサを熱電対で形成し、前記測温部用
孔に温度センサの測温部を挿入して接着剤にて固定する
代わりに、前記測温部用孔に接点固定用ピンを挿入して
接着剤にて固定すると共に、熱電対の測温接点を前記接
点固定用ピンに溶接して構成したことを特徴とする。
【0022】温度センサを熱電対で形成した場合には、
ステンレス等の金属で形成された接点固定用ピンの上面
で、温度センサの2つの素線をスポット溶接で接合し、
測温接点を形成する。これにより、測温接点も強固に固
定できる。
【0023】あるいは、前記の温度センサ付きウエハに
おいて、前記測温部用孔を溝孔で形成すると共に、該溝
孔の両端部に貫通孔で形成される固定ピン用孔をそれぞ
れ設けたことを特徴とする。
【0024】この場合には、固定ピンで固定される素線
により測温部を溝孔内に固定できる。
【0025】2)または、ウエハの表面側から裏面側に
連続的又は段階的に断面積が拡大しながら貫通する測温
部用孔を形成し、該測温部用孔に温度センサの測温部を
挿入し、該測温部に、前記測温部用孔の表面側の開口部
よりも大きく、裏面側の開口部より小さい抜け止め部を
設けると共に、該抜け止め部を前記測温部用孔の内部に
配置して、接着剤にて固定することを特徴とする。
【0026】この抜け止め部は熱電対の熱接点(溶接
点)等で形成する。
【0027】そして、上記の温度センサ付きウエハにお
いて、前記抜け止め部を前記測温部用孔の裏面側を塞ぐ
接触板で形成し、該接触板に前記測温部を接合したこと
を特徴とする。
【0028】更に、上記の温度センサ付きウエハにおい
て、前記接触板がステンレス又はインコネルで形成され
ていることを特徴とする。
【0029】以上の構成によれば、測温部用孔に埋設し
た測温部を抜け止め部にて保持し、この抜け止め部が、
測温部用孔の表面側の開口部より大きく形成されている
ため、抜け止め効果を発揮するので、素線に引張力や捩
りモーメントが加わっても、測温部の離脱を防止でき
る。また、温度センサの素線を表面側に配置できる。
【0030】3)あるいは、ウエハの表面側に溝部を設
け、温度センサの測温部を配置し、該測温部を蓋板で覆
うと共に、前記測温部と前記蓋板を接着剤にて前記溝部
に固定することを特徴とする。
【0031】この構成によれば、測温部を蓋板で覆うと
共に、測温部と蓋板を接着剤で固定しているので、測温
部のみを接着剤で固定する場合に比べて、接着面積を著
しく大きくすることができる。そのため、素線に引張力
や捩りモーメントが加わっても、測温部の離脱を防止で
きる。また、温度センサの素線を表面側に配置できる。
【0032】4)そして、ウエハの表面側に第一開口部
及び第二開口部を有し、ウエハ内にて連通する測温部埋
設用孔を設け、該測温部埋設用孔内に温度センサの測温
部を配置すると共に、前記第一開口部に前記測温部に連
結する一方の素線を挿通し、前記第二開口部に他方の素
線を挿通して、前記測温部を接着剤にて固定することを
特徴とする。
【0033】この構成によれば、測温部がウエハの表面
側に第一及び第二開口部を有する測温部埋設用孔に配置
され、素線がそれぞれ第一及び第二開口部に挿通し、測
温部を接着剤で測温部埋設用孔内に固定しているので、
素線に引張力や捩りモーメントが加わっても、測温部の
離脱を防止できる。また、温度センサの素線を表面側に
配置できる。
【0034】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら、本発
明の実施の形態に係る温度センサ付きウエハについて説
明する。
【0035】〔第1の実施の形態〕本発明の第1の実施
の形態に係る温度センサ付きウエハ1は、図1〜図4に
示すように、ウエハ20の表面側に、設置する熱電対3
0で形成される温度センサ1個に対して、測温部用孔4
0を1個と、固定ピン用孔41を2個を形成する。
【0036】この測温部用孔40と固定ピン用孔41は
図1や図2のように貫通孔で形成してもよいが、必ずし
も貫通孔で形成する必要はなく、図3や図4に示すよう
な溝孔であってもよい。
【0037】また、熱電対30は、熱起電力特性を持つ
アルメル−クロメル、クロメル−コンスタンタン、鉄−
コンスタンタン等の素線32a,32bを組み合わせ、
この素線を溶接接合することにより、測温部である測温
接点31を形成する。
【0038】そして、図1に示すように、この測温部用
孔40に温度センサである熱電対30の測温接点(測温
部)31を挿入して、樹脂系又はセラミックス系等の接
着剤50にて接着固定する。また、熱電対30の素線3
2a,32bを固定ピン用孔41,41上を通過させる
と共に、この素線32a,32bをU字形の固定ピン4
2,42で跨ぎ、この固定ピン42を固定ピン用孔41
に挿入して接着剤50にて固定する。
【0039】あるいは、図2に示すように、熱電対30
の素線32a,32bを固定ピン用孔41,41上を通
過させると共に、固定ピン用孔41に挿入され、接着剤
50で固定された固定ピン42A,42Aにこの素線3
2a,32bをスポット溶接60,60でそれぞれ固定
する。
【0040】そして、測温接点31の固定に関しては、
図1や図2に示すように、測温部用孔40に測温接点3
1を挿入して接着剤50で固定したり、あるいは、図3
に示すように、測温部用孔40Aに接点固定用ピン42
Bを挿入して接着剤50で固定し、この接点固定用ピン
42Bの上面に熱電対30の測温接点31をスポット溶
接61で溶接して固定する。
【0041】または、図4に示すように、測温部用孔を
溝孔40Aで形成し、この溝孔40Aの両端部に貫通孔
で形成される固定ピン用孔41A,41Aをそれぞれ設
けて、溝孔40Aに測温接点31を、貫通孔の固定ピン
用孔41A,41Aに素線32a,32bを跨いで固定
するU字形の固定ピン42,42を、それぞれ挿入し
て、測温部31を素線32a,32bで引張っるような
形で溝孔40Aに配置し、接着剤50にて固定する。
【0042】以上の構成によれば、測温部用孔40に埋
設した測温接点31から出る素線32a,32bを固定
ピン42,42Aによりウエハ20、20A〜20Cに
固定することにより、素線32a,32bを単独で埋設
した場合に比べて、接合面積を大きくでき、また、固定
ピン42,43Aの形状を容易に抜け難い形状にできる
ので、著しく堅固に固定できる。
【0043】そのため、例え、熱電対30の素線32
a,32bに引張力や捩りモーメントが加わっても、こ
の固定部分41,42で素線32a,32bを支持でき
るので、測温接点31に引張力や捩りモーメントが加わ
ることが無く、測温接点31のウエハ20、20A〜2
0Cからの離脱を防止できる。また、熱電対30の素線
32a,32bをウエハ20、20A〜20Cの表面側
に配置できる。
【0044】〔第2の実施の形態〕本発明の第2の実施
の形態に係る温度センサ付きウエハ20D,20Eは、
図5,図6に示すように、ウエハウエハ20D,20E
の表面側から裏面側に貫通する測温部用孔44,44A
を形成するが、この測温部用孔44,44Aの断面積
が、連続的又は段階的に拡大する用に形成する。
【0045】図5では連続的に拡径しているが、この順
次拡径する貫通孔44は、レーザー光線で加工可能であ
る。
【0046】図5に示す実施の形態では、この測温部用
孔44に熱電対30の測温接点31を挿入し、裏面側の
開口部から抜き出して、この測温接点31に、電気溶
接、ガス溶接で拡大部分を形成したり、又は、セラミッ
クス小片等を使用して抜け止め部33を設ける。この抜
け止め部33は、測温部用孔44の表面側の開口部より
も大きく、裏面側の開口部より小さく形成する。
【0047】そして、素線32a,32b側を引張っる
ような形でこの抜け止め部33を測温部用孔44の内部
に配置して、接着剤50にて固定する。
【0048】また、図6に示す実施の形態では、測温部
用孔を表面側の***44Aと裏面側の四l形状の溝孔4
4Bとで形成すると共に、この裏面側の溝孔44Bを塞
ぐステンレス又はインコネルで形成される接触板35を
設け、この接触板35に測温接点31をスポット溶接6
2等により接合して抜け止め部33を形成する。
【0049】そして、この接触板35を素線32a,3
2bを引張っるような形で測温部用孔44の溝孔44B
の内部に配置して、裏面側の面をウエハ20Eの裏面と
面一にして樹脂系又はセラミックス系の接着剤50で固
定する。
【0050】この構成によれば、測温部用孔44に埋設
した測温接点31を保持する抜け止め部33,35を、
測温部用孔44の表面側の開口部より大きく形成するの
で、抜け止め効果を発揮できるので、例え、素線32
a,32bに引張力や捩りモーメントが加わっても、測
温部31の離脱を防止できる。また、熱電対30の素線
32a,32bをウエハ20D,20Eの表面側に配置
できる。
【0051】〔第3の実施の形態〕本発明の第3の実施
の形態に係る温度センサ付きウエハ20F,20Gは、
図7,図8に示すように、ウエハ20F,20Gの表面
側に溝部45,45Aを設け、この溝部45,45A内
に熱電対30の測温接点31を配置し、蓋板36で覆う
と共に、この測温接点31と蓋板36を樹脂系又はセラ
ミックス系の接着剤50で溝部45,45Aに接着固定
する。
【0052】この溝部の形状は、図7に示すように、矩
形の溝部45Aの形状で形成したり、図8に示すよう
に、素線32a,32bを引き出す部分のみ凸状になっ
ている溝部45Aの形状で形成したりできる。
【0053】この溝部45,45Aと蓋板36の形状は
特に限定する必要がなく、測温接点31を覆うことがで
きて、素線32a,32bを表面側に引き出すことがで
きる形状であればよい。
【0054】この構成によれば、測温接点31を蓋板3
6で覆うと共に、測温接点31と蓋板36を接着剤50
で固定することにより、測温接点31のみを接着剤50
で固定する場合に比べて、接着面積を著しく大きくする
ことができるので、例え、素線32a,32bに引張力
や捩りモーメントが加わっても、測温部31の離脱を防
止できる。また、熱電対30の素線32a,32bをウ
エハ20F、20Gの表面側に配置できる。
【0055】〔第4の実施の形態〕本発明の第4の実施
の形態に係る温度センサ付きウエハ20Hは、図9に示
すようウエハー20Hの表面側に第一開口部46a及び
第二開口部46bを有し、ウエハ20H内にて連通する
測温部埋設用孔46を設ける。この測温部埋設用孔46
は、レーザー光線により、第一開口部46aから孔を表
面に対して斜行して穿孔し、貫通する前に穿孔を中止
し、更に、第二開口部46bから孔を表面に対して斜行
すると共に、先に第一開口部46aから穿孔した孔の方
向に穿孔し、貫通させることで形成できる。
【0056】そして、一方の素線32aを通して引張る
ことにより、測温部埋設用孔46内に熱電対30の測温
接点31を配置する。これにより、第一開口部46aに
測温接点31に連結する一方の素線32aが挿通し、第
二開口部46bに他方の素線32bが挿通することにな
るので、この測温接点31を接着剤50で測温部埋設用
孔46内に接着固定する。
【0057】なお、この測温部埋設用孔46は、斜行す
る貫通孔を交差させて形成してもよく、この場合は裏面
側を接着剤を詰めるか、栓するかして塞ぐ。
【0058】この構成によれば、測温接点31がウエハ
20Hの表面側に第一開口部46a及び第二開口部46
bを有する測温部埋設用孔46に配置され、素線32
a,32bがそれぞれ第一開口部46a及び第二開口部
46bに挿通し、測温接点31を接着剤50で測温部埋
設用孔46内に固定しているので、例え、素線32a,
32bに引張力や捩りモーメントが加わっても、測温接
点31の離脱を防止できる。また、熱電対30の素線3
2a,32bをウエハ20Hの表面側に配置できる。
【0059】以上の構成に際しては、温度センサを熱電
対として説明したが、温度センサがその他の温度測定素
子であってもよく、温度センサの測温部が溶接できない
場合には溶接の代わりに接着剤を用いて接点固定ピン等
に接合することができる。
【0060】
【発明の効果】以上の説明のように、本発明の温度セン
サ付きウエハによれば、次のような効果を奏することが
できる。
【0061】測温部用孔に埋設した測温部から出る素線
を固定ピンによりウエハに固定することにより、例え、
温度センサの素線に引張力や捩りモーメントが加わって
も、この固定部分で素線を固定支持するので、測温部に
引張力や捩りモーメントが加わることが無く、測温部の
離脱を防止できる。
【0062】また、測温部用孔に埋設した測温部を保持
する抜け止め部を、測温部用孔の表面側の開口部より大
きく形成するので、抜け止め効果を発揮でき、例え、素
線に引張力や捩りモーメントが加わっても、測温部の離
脱を防止できる。
【0063】あるいは、測温部を蓋板で覆うと共に、測
温部と蓋板を接着剤で固定することにより、測温部のみ
を接着剤で固定する場合に比べて、接着面積を著しく大
きくすることができるので。例え、素線に引張力や捩り
モーメントが加わっても、測温部の離脱を防止できる。
【0064】また、測温部がウエハの表面側に第一及び
第二開口部を有する測温部埋設用孔に配置され、素線が
それぞれ第一及び第二開口部に挿通し、測温部を接着剤
で測温部埋設用孔内に固定しているので、例え、素線に
引張力や捩りモーメントが加わっても、測温部の離脱を
防止できる。
【0065】そして、上記のいずれの構成においても、
温度センサの素線を表面側に配置できるので、実際の加
工時と同じようにウエハを加工するための台板に密着さ
せて配置することができ、熱電対付ウエハに対しても実
際に加工されるウエハと同様な加熱又は冷却を行うこと
ができ、正確な温度測定ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る第1の実施の形態の固定ピンで素
線を跨いで固定した温度センサ付きウエハの構成図であ
り、(a)は、斜視図で、(b)は断面図で、(c)は
拡大断面図である。
【図2】本発明に係る第1の実施の形態の素線を固定ピ
ンに溶接して固定した他の温度センサ付きウエハの構成
図であり、(a)は斜視図で、(b)は断面図で、
(c)は拡大断面図である。
【図3】本発明に係る第1の実施の形態の測温接点を接
点固定ピンに溶接固定した温度センサ付きウエハの構成
図であり、(a)は斜視図で、(b)は断面図で、
(c)は拡大断面図である。
【図4】本発明に係る第1の実施の形態の溝部の両端に
貫通孔を設けた温度センサ付きウエハの構成図であり、
(a)は斜視図で、(b)は断面図で、(c)は拡大断
面図である。
【図5】本発明に係る第2の実施の形態の温度センサ付
きウエハの構成図であり、(a)は斜視図で、(b)は
断面図で、(c)は拡大断面図である。
【図6】本発明に係る第2の実施の形態の他の温度セン
サ付きウエハの構成図であり、(a)は斜視図で、
(b)は断面図で、(c)は拡大断面図である。
【図7】本発明に係る第3の実施の形態の温度センサ付
きウエハの構成図であり、(a)は斜視図で、(b)は
断面図で、(c)は拡大断面図である。
【図8】本発明に係る第3の実施の形態の他の温度セン
サ付きウエハの構成図であり、(a)は斜視図で、
(b)は断面図で、(c)は拡大断面図である。
【図9】本発明に係る第4の実施の形態の温度センサ付
きウエハの構成図であり、(a)は斜視図で、(b)は
断面図で、(c)は拡大断面図である。
【図10】従来技術の温度センサ付きウエハの温度セン
サ取付部の拡大断面図である。
【図11】従来技術の他の温度センサ付きウエハの温度
センサ取付部の拡大図であり、(a)は断面図で、
(b)は平面図である。
【符号の説明】
20,20A〜20H 温度センサ付きウエハ 30 熱電対(温度センサ) 31 測温接点(測温部) 32a,32b 素線 33 抜け止め部 35 接触板 36 蓋板 40,40A 測温部用孔 41,41A 固定ピン用孔 42 固定ピン 44,44A,44B 測温部用孔 45 溝部 46 測温部埋設用孔 46a 第一開口部 46b 第二開口部 50 接着剤

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ウエハの表面側に温度センサの測温部を
    配設する測温部用孔と固定ピン用孔を形成し、前記測温
    部用孔に温度センサの測温部を挿入して接着剤にて固定
    すると共に、前記温度センサの素線を跨いで固定する固
    定ピンを前記固定ピン用孔に挿入して接着剤にて固定す
    ることを特徴とする温度センサ付きウエハ。
  2. 【請求項2】 ウエハの表面側に温度センサの測温部を
    配設する測温部用孔と固定ピン用孔を形成し、前記測温
    部用孔に温度センサの測温部を挿入して接着剤にて固定
    すると共に、前記固定ピン用孔に挿入され接着剤で固定
    された固定ピンに前記温度センサの素線を溶接で固定す
    ることを特徴とする温度センサ付きウエハ。
  3. 【請求項3】 前記測温部用孔と固定ピン用孔の少なく
    とも一つを貫通孔で形成することを特徴とする請求項1
    又は2に記載の温度センサ付きウエハ。
  4. 【請求項4】 前記温度センサを熱電対で形成し、前記
    測温部用孔に温度センサの測温部を挿入して接着剤にて
    固定する代わりに、前記測温部用孔に接点固定用ピンを
    挿入して接着剤にて固定すると共に、熱電対の測温接点
    を前記接点固定用ピンに溶接して構成したことを特徴と
    する請求項1〜3のいずれか1項に記載の温度センサ付
    きウエハ。
  5. 【請求項5】 前記測温部用孔を溝孔で形成すると共
    に、該溝孔の両端部に貫通孔で形成される固定ピン用孔
    をそれぞれ設けたことを特徴とする請求項1〜3のいず
    れか1項に記載の温度センサ付きウエハ。
  6. 【請求項6】 ウエハの表面側から裏面側に連続的又は
    段階的に断面積が拡大しながら貫通する測温部用孔を形
    成し、該測温部用孔に温度センサの測温部を挿入し、該
    測温部に、前記測温部用孔の表面側の開口部よりも大き
    く、裏面側の開口部より小さい抜け止め部を設けると共
    に、該抜け止め部を前記測温部用孔の内部に配置して、
    接着剤にて固定することを特徴とする温度センサ付きウ
    エハ。
  7. 【請求項7】 前記抜け止め部を前記測温部用孔の裏面
    側を塞ぐ接触板で形成し、該接触板に前記測温部を接合
    したことを特徴とする請求項6記載の温度センサ付きウ
    エハ。
  8. 【請求項8】前記接触板がステンレス又はインコネルで
    形成されていることを特徴とする請求項7記載の温度セ
    ンサ付きウエハ。
  9. 【請求項9】 ウエハの表面側に溝部を設け、温度セン
    サの測温部を配置し、該測温部を蓋板で覆うと共に、前
    記測温部と前記蓋板を接着剤にて前記溝部に固定するこ
    とを特徴とする温度センサ付きウエハ。
  10. 【請求項10】 ウエハの表面側に第一開口部及び第二
    開口部を有し、ウエハ内にて連通する測温部埋設用孔を
    設け、該測温部埋設用孔内に温度センサの測温部を配置
    すると共に、前記第一開口部に前記測温部に連結する一
    方の素線を挿通し、前記第二開口部に他方の素線を挿通
    して、前記測温部を接着剤にて固定することを特徴とす
    る温度センサ付きウエハ。
  11. 【請求項11】 前記温度センサを熱電対で形成するこ
    とを特徴とする請求項1,2,3,5,6,7,8,
    9,10のいずれか1項に記載の温度センサ付きウエ
    ハ。
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