JP2002250969A - 接写アダプタ - Google Patents

接写アダプタ

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JP2002250969A
JP2002250969A JP2001132536A JP2001132536A JP2002250969A JP 2002250969 A JP2002250969 A JP 2002250969A JP 2001132536 A JP2001132536 A JP 2001132536A JP 2001132536 A JP2001132536 A JP 2001132536A JP 2002250969 A JP2002250969 A JP 2002250969A
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JP
Japan
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close
lens
adapter
light
film unit
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Withdrawn
Application number
JP2001132536A
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English (en)
Inventor
Shinobu Yoshimoto
忍 芳本
Kanji Haniwara
寛二 埴原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
Application filed by Fuji Photo Film Co Ltd filed Critical Fuji Photo Film Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 超近接撮影時のストロボ光を被写体像に対し
て均一に照射させる。 【解決手段】 接写アダプタ20を、透明なプラスチッ
ク材からなるアダプタ本体21と、ゴム紐22とから構
成する。アダプタ本体21に被覆部23を設け、その背
面側に反射板29を配置する。アダプタ本体21には遮
光性のあるプラスチック材からなる遮光筒30が取り付
けられる。遮光筒30の内部には、クローズアップレン
ズ27が保持される。ストロボ発光窓8から照射された
ストロボ光は反射板29で反射し、アダプタ本体21に
形成された入射面を介してアダプタ本体21内部に入射
する。これにより、アダプタ本体21が発光し、クロー
ズアップレンズ27近傍から射出した拡散光が、被写体
に向けて照射される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カメラ又はレンズ
付きフイルムユニットに装着して近接撮影を可能とする
接写アダプタに関するものである。
【0002】
【従来の技術】手軽に写真撮影が行える簡易カメラとし
て、レンズ付きフイルムユニットが本出願人から提供さ
れている。このレンズ付きフイルムユニットでは、スト
ロボ装置、露光装置等の簡単な撮影装置が組み込まれた
ユニット本体に予め未露光の写真フイルムが装填されて
いる。
【0003】このレンズ付きフイルムユニットで近距離
にある被写体像を撮影した場合、焦点が合っていないぼ
やけた被写体像が写真フイルムに露光されてしまう。こ
の問題を解決するために、通常のレンズ付きフイルムユ
ニットに取り付けて近距離撮影を行えるようにしたクロ
ーズアップレンズ付きの接写アダプタが、本出願人から
提供されている(特開平11−38480号公報)。こ
の接写アダプタをレンズ付きフイルムユニットに装着す
れば、近距離撮影を行うことが可能になる。
【0004】最近では、通常撮影と、例えば撮影者が被
写体となって撮影を行うセルフショット撮影等の近接撮
影とが行えるレンズ付きフイルムユニットが本出願人か
ら提供されている。通常撮影と、近接撮影との切替はレ
ンズ付きフイルムユニットの前面に設けられたスライド
レバーのスライド操作により行われる。例えば、このス
ライドレバーが近接撮影位置にある場合には、ストロボ
発光窓の前面が一部被覆されストロボ光の照射量を抑制
させることができる。これにより、近接撮影でも画像の
白飛びを防止することができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ようなアダプタを取り付けたレンズ付きフイルムユニッ
ト或いは接写撮影可能なレンズ付きフイルムユニットを
用いた近接撮影の撮影距離は40cm〜1m程度であ
る。近接撮影をした写真フイルムから得られるサービス
プリントでの画像サイズは実物に対して小さくなり、コ
インや切手等の記録や、小鳥やハムスター等の小動物の
撮影には適していないという問題がある。また、近接撮
影の撮影距離よりも更に接近した撮影(以下、超近接撮
影)を行った場合、ストロボ光の照射域が撮影範囲から
大きくずれてしまい、光量むらのある画像が撮影される
という問題がある。なお、ストロボ装置や撮影レンズが
固定されたコンパクトカメラやデジタルカメラ等のカメ
ラでも同じ問題がある。
【0006】本発明は、カメラやレンズ付きフイルムユ
ニットに装着することにより超近接撮影でも鮮明な被写
体像の撮影ができるようにした接写アダプタを提供する
ことを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の接写アダプタは、ストロボ発光窓と撮影レ
ンズとが組み込まれたレンズ付きフイルムユニットの前
面に着脱自在に取り付けられるアダプタ本体と、前記レ
ンズ付きフイルムユニットへの装着時に撮影レンズの前
面に位置するクローズアップレンズとを有しており、前
記アダプタ本体は、少なくともその一部が光透過性を有
するプラスチック材から成形されており、このアダプタ
本体に、ストロボ発光窓からのストロボ光をクローズア
ップレンズに向けて該アダプタ本体内部を通して導光す
る導光手段を設け、前記アダプタ本体のクローズアップ
レンズ近傍から射出する光を被写体に照射するようにす
るものである。また、前記反射面は、前記アダプタ本体
に取り付けられる反射板からなることが好ましい。ま
た、前記アダプタ本体のクローズアップレンズ近傍で被
写体と反対側となる面に凹部を形成し、この凹部の奥壁
が被写体側に突出するように湾曲し、かつ奥壁に多数の
凹凸を形成することが好ましい。また、前記凹部は、前
記クローズアップレンズを挟んで一対設けるとともに、
前記アダプタ本体をカメラ又はレンズ付きフイルムユニ
ットに装着した際にストロボ発光窓から遠い方の凹部を
近い方の凹部よりもサイズを大きくすることが好まし
い。
【0008】また、他の方法として、アダプタ本体に、
透明なプラスチック材から成形された導光部材を設け、
この導光部材の入射面をストロボ発光窓に対面する位置
に、その出射面をクローズアップレンズ近傍に設けても
よい。なお、前記クローズアップレンズ近傍から射出す
る光を、該クローズアップレンズ周辺でほぼ均一にする
ことが好ましい。また、前記アダプタ本体に、遮光性の
プラスチック材からなるフレア防止用の遮光筒を設け、
この遮光筒の内部に前記クローズアップレンズを配置す
るとともに、この遮光筒の後端面をレンズ付きフイルム
ユニット前面側に延ばすことが好ましい。また、前記ア
ダプタ本体の前部に、被写体近傍又は被写体の一部に突
き当てることによりクローズアップレンズから被写体ま
での距離を一定に保つ突き当て部材を設けることが好ま
しい。
【0009】
【発明の実施の形態】図1は、本発明を実施した接写ア
ダプタ及びこの接写アダプタが装着されるレンズ付きフ
イルムユニットの外観を示すものである。このレンズ付
きフイルムユニット2には、未露光の写真フイルムと、
撮影済みの写真フイルムを収納するカートリッジとが予
め装填されている。また、ユニット本体3の中央部に外
装用のラベル4が巻き付けられている。
【0010】前記ユニット本体3は主にプラスチック成
形品から構成され、その前面には、撮影レンズ6、対物
側ファインダ窓7、ストロボ発光窓8、ストロボ充電ス
イッチ9、セルフ撮影用ミラー10、撮影距離切替レバ
ー11が設けられている。また、ユニット本体3の上面
にはレリーズボタン12、巻上げノブ13、カウンタ窓
14、ストロボ充電完了表示用のライトガイド15が設
けられている。
【0011】このレンズ付きフイルムユニット2では、
被写体距離が1m〜無限遠の範囲で撮影が可能な通常撮
影と、被写体距離が0.4〜1mの範囲で撮影が可能な
近接撮影とが行えるようになっている。通常撮影と近接
撮影との切り替えは、ユニット本体3の前面に設けられ
た撮影距離切替レバー11のスライド操作により行うこ
とができる。
【0012】通常撮影を行うときには、撮影距離切替レ
バー11を図中左側に位置させることで、撮影レンズ6
が通常撮影位置に保持される。また、近接撮影時には、
撮影距離切替レバー11を図中右側にスライド操作させ
て、撮影レンズ6を近接撮影位置へ移動させる。近接撮
影時には、撮影距離切替レバー11のスライド操作とと
もに、対物ファインダ窓7及びストロボ発光窓8の前面
にパララックス補正用のターゲットマーク及び遮光板が
それぞれ挿入される。また、近接撮影時に撮影者自身が
被写体像となる場合には、その撮影範囲を映し出すミラ
ー10が用いられる。
【0013】接写アダプタ20は、アダプタ本体21
と、このアダプタ本体21をレンズ付きフイルムユニッ
ト2の前面に固定するためのゴム紐22とから構成され
る。アダプタ本体21は、例えば光拡散性の微粒子を混
入したポリプロピレンからなる半透明な合成樹脂から成
形されており、このアダプタ本体の外周面及び内周面は
ブラスト加工されている。このアダプタ本体21には、
ストロボ発光窓8を囲うように形成される被覆部23が
設けられている。
【0014】このアダプタ本体21には、クローズアッ
プレンズ27、パララックス補正レンズ28、反射板2
9が取り付けられる。図2に示すように、クローズアッ
プレンズ27は遮光筒30に保持される。この遮光筒3
0は外筒部材31と内筒部材32とから構成され、遮光
性のある着色のプラスチック部材から成形されている。
この外筒部材31は、アダプタ本体21に固着されてお
り、この外筒部材31の前方からクローズアップレンズ
27が装着され、その後、内筒部材32が装着されるこ
とで、クローズアップレンズ27は所定位置に保持され
る。
【0015】また、接写アダプタ20のレンズ付きフイ
ルムユニット2への装着時には、遮光筒30の端面がユ
ニット本体3に当接する。これにより、超近接撮影時に
は、アダプタ本体20内部で拡散反射しクローズアップ
レンズ27に向けて伝播する光や、アダプタ本体20か
ら照射され、クローズアップレンズ27及び撮影レンズ
6に向けて伝播する光を遮光するので、フレアの発生を
防止することができる。
【0016】このクローズアップレンズ27は、ピント
セット位置を近接撮影時の被写体距離よりもさらに近距
離側に変更するためのもので、焦点距離が150mm程
度となるように1枚の凸レンズあるいは凸レンズを組み
合わせて用いられる。この接写アダプタ20をレンズ付
きフイルムユニット2に装着した場合には、被写体距離
が0.1〜0.2mの位置でピントが合い、サービスプ
リントでほぼ等倍の撮影画像を得ることができる。
【0017】図3に示すように、パララックス補正用レ
ンズ28及び反射板29は、アダプタ本体21の背面側
から所定位置に固定される。パララックス補正レンズ2
8は、超近接撮影時のファインダパララックス補正を行
うために設けられており、接眼側ファインダ窓(図示せ
ず)から覗くことにより超近接撮影時の撮影範囲を観察
することができる。
【0018】反射板29は、ストロボ発光窓8の前面
に、レンズ付きフイルムユニット2の長手方向に対して
所定の角度傾けて配置される。この反射板29で反射さ
れたストロボ光は、アダプタ本体21に設けられた入射
面33からアダプタ本体21の内部に入射され、クロー
ズアップレンズ27近傍を発光させる。本実施例では、
反射面として反射板29を用いたが、被覆部23の内壁
面を傾斜させ、その傾斜部分にアルミ蒸着等の処理を行
ってもよい。
【0019】この接写アダプタ20は、クローズアップ
レンズ27の中心から左側の幅と、右側の幅とが異なっ
ており、左側の幅が広くなるように形成されている。こ
れにより、アダプタ本体21のクローズアップレンズ2
7の周囲から射出するストロボ光の発光光量が等しくな
るので、接写アダプタ20から照射されるストロボ光を
被写体像に対して均一にすることができる。
【0020】次に、本実施形態の作用を説明する。超接
写撮影時には、レンズ付きフイルムユニット2の撮影距
離切替レバー11を通常撮影側(図中左側)にスライド
させる。その後、図4に示すように、接写アダプタ20
をレンズ付きフイルムユニット2の前面に取り付ける。
そして、この状態で超近接撮影を行う。
【0021】ストロボ撮影時には、ストロボ発光窓8か
ら照射されたストロボ光は反射板29により反射され、
アダプタ本体21内部に入射する。アダプタ本体21の
内部に入射したストロボ光は、光拡散性のある微粒子に
より拡散反射するためクローズアップレンズ27近傍が
発光する。これにより、被写体像が減光されて照射され
るので、超近接撮影時に撮影された画像は、白飛びのな
い綺麗な画像となる。また、遮光筒30によりフレアの
発生を防止できる。
【0022】本実施形態では、アダプタ本体に、ストロ
ボ光を反射させる反射面及び、その反射光をアダプタ本
体に入射させる入射面を設けてクローズアップレンズ近
傍を発光させたが、導光部材をアダプタ本体に取り付け
てもよい。この場合、図5に示すように、透明なプラス
チック材から成形された導光部材36をアダプタ本体3
5の内側に取り付ける。この導光部材36の入射面をス
トロボ発光窓の前面に、また、その出射面37,38を
クローズアップレンズ39の両側に位置するように成形
する。これにより、ストロボ発光窓から照射したストロ
ボ光は導光部材36の内部を伝播し、その出射面37,
38から被写体に向けて照射される。
【0023】また、導光部材の形状は、前記導光部材3
6の形状に限定することはなく、図6に示すような導光
部材40でもよい。この導光部材40は、4つの出射面
を有し、これらの射出面が、アダプタ本体41に透明な
プラスチック材から形成された出射窓42〜45に対峙
されるようにしている。また、導光部材40の各出射面
に対峙する出射窓42〜45の入射面を拡散面とするこ
とにより、ストロボ光を被写体像に向けて均一に照射さ
せることができる。
【0024】本実施形態は、通常撮影と接写撮影とが行
えるレンズ付きフイルムユニットの例を取り上げたが、
通常のレンズ付きフイルムユニットに用いてもよい。
【0025】レンズ付きフイルムユニット2の撮影レン
ズ6は例えばF10であり、本発明の接写アダプタを装
着した超接写撮影時でも被写界深度は十分に深いため、
目測でもピントは外れにくい。しかしながら、例えば医
療の現場で患部を撮影するようなシーンでは、患者にき
わめて近い距離で撮影することになるため、患者が圧迫
感等の苦痛を感じる場合がある。このような場合に最適
な実施形態を図7を参照して説明する。
【0026】接写アダプタ50は、前記接写アダプタ2
0に被写体との距離を一定に保つ棒状をした2本の突き
当て部材52,53を設けてある。この突き当て部材5
2,53は、これらの各根元部がアダプタ本体51の前
面51aに固定されており、各先端部がクローズアップ
レンズ27から離れる方向に広がるように前面51aに
対して斜めに取り付けられている。これにより、突き当
て部材52,53がクローズアップレンズ27の撮影画
角に入らないようにされている。
【0027】また、突き当て部材52,53の各先端部
には、被写体を傷つけないように、合成ゴム等から形成
したクッション56,57を取り付けてある。なお、ク
ッション56,57は、突き当て部材52,53の各根
元側が細くなった円柱状に形成したが、これに限定され
ることなく、例えば球状でもよい。また、クッション5
6,57を省略して突き当て部材52,53の先端を丸
く成形してもよい。また、突き当て部材52,53は、
形状記憶合金又は形状記憶樹脂から成形し、例えば携帯
電話のアンテナより柔らかいものとすることにより、ポ
ケットの中に突っ込んでも折れたり怪我することもな
く、患者の口の中を傷つけるおそれもない。
【0028】接写アダプタ50を用いて歯の撮影を行う
例を説明する。まず、ゴム紐22を用いてレンズ付きフ
イルムユニット2に接写アダプタ50を装着した後、図
8に示すように、クローズアップレンズ27が患者61
の歯62に対峙されるように、クッション56,57を
患者61の口63の中,例えば奥歯や歯茎に突き当て
る。これにより、レンズ付きフイルムユニット2のファ
インダを覗くことなく、クローズアップレンズ27と被
写体である歯62との距離がほぼ一定に保たれ、正確な
ピント合わせを簡単に行うことができる。
【0029】レンズ付きフイルムユニット2のファイン
ダを覗く必要がないため、図9に示すように、撮影者6
5は患者61から腕の長さだけ離れて撮影を行うことが
でき、患者61に威圧感等の苦痛をなんら与えることな
く、患者61の歯62をシャープに撮影できる。この場
合、撮影者65は患者61の側方から、突き当て部材5
2,53が患者61の奥歯等に当たっていることを確認
しながらシャッタボタンを押し下げればよい。なお、ス
トロボ光の発光時間が1/5000秒程度ときわめて高
速であるから、手ブレが発生するおそれはない。
【0030】なお、突き当て部材52,53に被写界深
度のレンズ側端等を示すマーク,例えば赤い線等を付し
ておくと、撮影時のめやすとなり更に撮りやすくなる。
また、本実施形態では、棒状をした2本の突き当て部材
を設けたが、本発明はこれに限定されることなく、1本
でもよく、また、例えば図10に示すように、板状をし
た1個の突き当て部材68を設けてもよい。この突き当
て部材68の先端部68aは、例えば患者の歯茎に突き
当てるように凹状に形成し、角を丸くしてある。なお、
突き当て部材68は、プラスチック製でもよいが、合成
ゴム等の弾性を有する材料から形成するのが好ましい。
【0031】次に、別の実施形態を図11〜図13を参
照して説明する。接写アダプタ70は、アダプタ本体7
1を光透過性のプラスチックで成形し、レンズ付きフイ
ルムユニット75のストロボ発光窓8に対峙される入射
部71aの被写体側の面をレンズ付きフイルムユニット
75の長手方向に対して傾斜した傾斜面76とし、この
傾斜面76にアルミ蒸着(ハッチングで示す)を施して
ある。
【0032】接写アダプタ70は、レンズ付きフイルム
ユニット75の前面には、ゴム紐ではなく3本のビス7
7〜79を用いて固定される。なお、アダプタ本体71
には、ビス77〜79が挿通される孔81〜83がクロ
ーズアップレンズ80の周りに形成されており、レンズ
付きフイルムユニット75の前部には、ビス77〜79
がネジ込まれるネジ孔84〜86が形成されている。
【0033】アダプタ本体71の裏面(レンズ付きフイ
ルムユニット75側の面)88には、クローズアップレ
ンズ80を挟んで両サイドに円弧状の凹部91,92が
形成されている。凹部91,92の奥壁は中央が被写体
側に突出するように湾曲して形成されており、この奥壁
には微小な凹部91a,92aが全面に形成されてい
る。
【0034】入射部71aから入射したストロボ光はア
ルミ蒸着された傾斜面76で反射してアダプタ本体71
内を伝播し、凹部91,92の凹部91a,92aで散
乱してクローズアップレンズ80近傍のアダプタ本体7
1の表面93から被写体に向かって照射される。照射光
量が左右均等になるように、凹部92よりも入射部71
aから遠い凹部91は、凹部92より大きいサイズに形
成されている。
【0035】図14に示す実施形態は、機種が異なる種
々のレンズ付きフイルムユニットで使用できるようにし
た接写アダプタである。レンズ付きフイルムユニット
は、機種によって前部の突起物,例えばレンズフード等
の突出量が異なる。これにより、接写アダプタをレンズ
付きフイルムユニットの前部に装着した際に、撮影レン
ズとクローズアップレンズとの間隔にバラツキが生じ、
ピントが合う範囲に変動が生じる。
【0036】接写アダプタ95は、アダプタ本体96に
レンズ付きフイルムユニット側への突出量を変更できる
ネジ98,99を備え、レンズ付きフイルムユニット9
7の撮影レンズと接写アダプタ95のクローズアップレ
ンズとの間隔が常に同じになるように調節することがで
きる。
【0037】なお、接写アダプタ95は、前記接写アダ
プタ20と同様にゴム紐22でレンズ付きフイルムユニ
ット97の前面に装着され、また、ストロボ発光窓8か
ら照射されたストロボ光は反射板29により反射され、
アダプタ本体96内部に入射する。アダプタ本体96の
構成及び作用は、接写アダプタ20のアダプタ本体21
と同様であるから説明を省略する。
【0038】以上説明した実施形態は、いずれもレンズ
付きフイルムユニットに装着するものであったが、本発
明はこれに限定されず、例えばデジタルカメラに装着す
ることができる。図15に示すように、接写アダプタ1
10は、導光性を有する透明プラスチックから形成した
ドーナツ状のアダプタ本体111の中央にクローズアッ
プレンズ112を組み込んである。アダプタ本体111
の側部には、デジタルカメラ115のストロボ発光窓1
16から発光されたストロボ光を取り入れてアダプタ本
体111の内部に導く板状のライトガイド117が突出
して形成されている。
【0039】また、アダプタ本体111の上下部には、
フック118,119が一体に形成されており、ゴム紐
121にてアダプタ本体111をデジタルカメラ115
の前部に装着する。なお、アダプタ本体111の裏面
(デジタルカメラ側の面)形状やライトガイド117,
フック118,119の形状により、アダプタ本体11
1をデジタルカメラ115の前部に装着した際には、ク
ローズアップレンズ112がデジタルカメラ115の撮
影レンズ122と対峙されるように位置決めされる。
【0040】また、アダプタ本体111は、光拡散性を
良好とするため、蛍光物質を混合したプラスチックで形
成するのが好ましい。また、前記アダプタ本体21と同
様に、例えば光拡散性の微粒子を混入したポリプロピレ
ンからなる半透明な合成樹脂から成形してもよい。ま
た、アダプタ本体111の裏面を荒らしてもよい。
【0041】上記実施形態は、レンズ付きフイルムユニ
ット又はデジタルカメラに装着する例であったが、本発
明はこれに限定されず、ストロボ装置を内蔵し、撮影レ
ンズが固定式のカメラ,例えばコンパクトカメラ等に装
着することもできる。また、上記実施形態は、例えば口
の中を撮影する超近接撮影用であったが、口の周囲や顔
全体も撮影できるように、焦点距離が異なる2個のレン
ズをスライド式やターレット式に選択的に切り換えるよ
うに設けてもよい。
【0042】また、上記実施形態では、接写アダプタを
取り付けることで超接写撮影を行えるようにしたが、例
えば、特開平11−38480号公報記載のように、ア
ダプタ本体を開位置と閉位置との間で可動できるように
して、アダプタ本体を開位置に移動させたときには、通
常撮影と近接撮影とが行えるようにしてもよい。
【0043】
【発明の効果】以上のように、本発明の接写アダプタに
よれば、ストロボ光をアダプタ本体のクローズアップレ
ンズ近傍から射出して被写体に照射するようにしたの
で、超近接撮影時でも色むらのない綺麗な画像を撮影す
ることができるとともに、サービスプリントでもほぼ実
物大に撮影された画像を得ることができる。また、アダ
プタ本体の前部に突き当て部材を設けることにより、フ
ァインダを覗くことなく超近接撮影を行うことができ
る。このため、例えば患部の超接写写真を撮る場合に、
患者に顔を近づける必要がないから、患者に圧迫感等の
苦痛を与えることがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を実施した接写アダプタとレンズ付きフ
イルムユニットとの外観を示す斜視図である。
【図2】遮光筒付近の構成を示す断面図である。
【図3】接写アダプタの背面の外観を示す斜視図であ
る。
【図4】接写アダプタを装着したレンズ付きフイルムユ
ニットの外観を示す斜視図である。
【図5】アダプタ本体に導光部材を取り付けた実施形態
を示す説明図である。
【図6】別の導光部材を用いた実施形態を示す説明図で
ある。
【図7】突き当て部材を設けた実施形態を示す説明図で
ある。
【図8】図7に示す実施形態の使用状態を患者の側方か
ら示す説明図である。
【図9】図7に示す実施形態の使用状態を患者の正面側
から示す説明図である。
【図10】別の突き当て部材を設けた実施形態を示す説
明図である。
【図11】アダプタ本体全体を導光性材料から形成した
実施形態を示す斜視図である。
【図12】図11に示す実施形態の正面図である。
【図13】図11に示す実施形態の内部構造を示す説明
図である。
【図14】レンズ付きフイルムユニットとの取付間隔を
調節可能とした実施形態を上方から示す説明図である。
【図15】デジタルカメラ用の実施形態を示す斜視図で
ある。
【符号の説明】
2,75,97 レンズ付きフイルムユニット 8,116 ストロボ発光窓 20,50,70,95,110 接写アダプタ 23 被覆部 27,80,112 クローズアップレンズ 28 パララックス補正レンズ 29 反射板 30 遮光筒 36,40 導光部材 52,53,68 突き当て部材 91,92 凹部 115 デジタルカメラ

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ストロボ発光窓と撮影レンズとが組み込
    まれたカメラ又はレンズ付きフイルムユニットの前面に
    着脱自在に取り付けられるアダプタ本体と、前記カメラ
    又はレンズ付きフイルムユニットへの装着時に撮影レン
    ズの前面に位置するクローズアップレンズとを有する接
    写アダプタにおいて、 前記アダプタ本体は、少なくともその一部が光透過性を
    有するプラスチック材から成形されており、 このアダプタ本体に、ストロボ発光窓からのストロボ光
    をクローズアップレンズに向けて該アダプタ本体内部を
    通して導光する導光手段を設け、 前記アダプタ本体のクローズアップレンズ近傍から射出
    する光を、被写体に照射するようにしたことを特徴とす
    る接写アダプタ。
  2. 【請求項2】 前記導光手段は、前記アダプタ本体に取
    り付けられる反射板からなることを特徴とする請求項1
    記載の接写アダプタ。
  3. 【請求項3】 前記アダプタ本体のクローズアップレン
    ズ近傍で被写体と反対側となる面に凹部を形成し、この
    凹部の奥壁が被写体側に突出するように湾曲し、かつ奥
    壁に多数の凹凸を形成したことを特徴とする請求項1ま
    たは2記載の接写アダプタ。
  4. 【請求項4】 前記凹部は、前記クローズアップレンズ
    を挟んで一対設けるとともに、前記アダプタ本体をカメ
    ラ又はレンズ付きフイルムユニットに装着した際にスト
    ロボ発光窓から遠い方の凹部を近い方の凹部よりもサイ
    ズを大きくしたことを特徴とする請求項3記載の接写ア
    ダプタ。
  5. 【請求項5】 ストロボ発光窓と撮影レンズとが組み込
    まれたカメラ又はレンズ付きフイルムユニットの前面に
    着脱自在に取り付けられるアダプタ本体と、前記カメラ
    又はレンズ付きフイルムユニットへの装着時に撮影レン
    ズの前面に位置するクローズアップレンズとを有する接
    写アダプタにおいて、 前記アダプタ本体に、透明なプラスチック材から成形さ
    れた導光部材を設け、この導光部材の入射面をストロボ
    発光窓に対面する位置に、その出射面をクローズアップ
    レンズ近傍に設けたことを特徴とする接写アダプタ。
  6. 【請求項6】 前記クローズアップレンズ近傍から射出
    する光を、該クローズアップレンズ周辺でほぼ均一にし
    たことを特徴とする請求項1〜5いずれか記載の接写ア
    ダプタ。
  7. 【請求項7】 前記アダプタ本体に、遮光性のプラスチ
    ック材からなるフレア防止用の遮光筒を設け、この遮光
    筒の内部に前記クローズアップレンズを配置するととも
    に、この遮光筒の後端面をカメラ又はレンズ付きフイル
    ムユニット前面側に延ばすことを特徴とする請求項1〜
    6いずれか記載の接写アダプタ。
  8. 【請求項8】 前記アダプタ本体の前部に、被写体近傍
    又は被写体の一部に突き当てることによりクローズアッ
    プレンズから被写体までの距離を一定に保つ突き当て部
    材を設けたことを特徴とする請求項1ないし7いずれか
    記載の接写アダプタ。
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