JP3558353B2 - レンズ付きフイルムユニット - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明はレンズ付きフイルムユニットに関し、詳しくは、前カバーを透明なプラスチックで形成したレンズ付きフイルムユニットに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
カメラを携帯していない場合でも手軽に写真撮影が可能なレンズ付きフイルムユニット(商品名「写ルンですフラッシュ」等)が本出願人からも提供されている。このレンズ付きフイルムユニットは、撮影レンズ,シャッタを含む簡単な撮影機構の他、ストロボ装置及びフイルム巻上げ機構などを備えたユニット本体に、国際標準規格(ISO 1007−1979年版)で規定されたパトローネ付きフイルムを内蔵させたものである。
【0003】
レンズ付きフイルムユニットを購入したユーザは、室内や暗い所でも手軽に写真撮影を楽しむことができ、しかも撮影終了後には、撮影済みの写真フイルムを取り出すことなく、そのままユニット本体ごと現像取扱店に出せばよく、フイルム巻き戻しやパトローネの取り出しなどの面倒な操作を行う必要はない。
【0004】
特開昭63−193145号公報には、前カバーを透明なプラスチックで形成し、この前カバーに撮影レンズを一体に設けたレンズ付きフイルムユニットが開示されている。このレンズ付きフイルムユニットは、前カバーを通して内部機構を観察することができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上記透明な前カバーは、表面や端面から入射した外光が内反射してしまい、前カバー内に外光が充満することがある。この前カバー内で反射された光は、一体に設けられた撮影レンズ内にも入射するため、フレア等の撮影不良が発生することがあった。
【0006】
本発明は、上記従来技術の欠点を解決するためになされたもので、透明な前カバーによる撮影不良の発生を防止したレンズ付きフイルムユニットを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明の請求項1記載の発明では、前カバーを透明なプラスチックで一体成形し、この前カバーの少なくとも表面全体に拡散面を形成するとともに、前記撮影レンズに対面する部位に開口を形成し、対物側ファインダ窓となる部位の両面に平滑面を形成したものである。
【0008】
請求項2記載の発明では、本体基部に、発光部が設けられたストロボ装置を取り付け、前記前カバーの発光部が対面する部位に、配光補正手段を設けたものである。
【0009】
【実施例】
図2は、本発明のレンズ付きフイルムユニットの外観を示すものである。レンズ付きフイルムユニット2は、薄型化の向上を図ったタイプのものであり、撮影機構等が内蔵されたユニット本体3とこれを収納する外ケース4とから構成されている。外ケース4は、ユニット本体3に組み込まれた巻上げノブ5、ストロボ発光部6、シャッタボタン7等を露呈させるような輪郭となっており、また、レンズフード8、対物側ファインダ窓9及び撮影枚数表示窓10等を露出させるための穴が設けられている。
【0010】
ユニット本体3は、図1に分解して示したように、本体基部12,露光ユニット13,ストロボユニット14,後カバー15及び前カバー16から構成されており、これらは爪係合によって着脱自在に取り付けられている。
【0011】
本体基部12は、不透明なプラスチックで形成されており、光軸18上に遮光筒19が設けられている。この裏側には、写真フイルムへの露光範囲を決定するアパーチャーが形成されている。遮光筒19の両側には、パトローネを収納するパトローネ収納室20と、写真フイルムをロール状にして収納するフイルムロール室21とが形成されている。パトローネ収納室20の外壁前面は、フイルムロール室21の外壁前面よりも前方に突出した形状となっている。
【0012】
露光ユニット13は、不透明なプラスチックで形成されたベース部23に、残りコマ数を表示する撮影枚数表示板24,シャッタ羽根等からなるフイルム巻上げ機構及びシャッタ機構が組み込まれている。また、ベース部23には撮影レンズ25が組み込まれている。ベース部23の上部には、接眼ファインダレンズ26,対物ファインダレンズ27からなるファインダ28が組み込まれている。そして、露光ユニット13は、本体基部12の前面に着脱自在に取り付けられる。
【0013】
ストロボユニット14は、プリント基板32と発光ユニット33とから構成されている。プリント基板32には、ストロボ回路を構成するコンデンサ34等からなる電気部品と、露光ユニット13のシャッタ機構によってオンされる発光スイッチ35と、ストロボ装置の電源となる乾電池36を接続するための接片37a,37bとが取り付けられている。また、取り付け個所は本体基部12の溝12aとなるが、充電開始スイッチの接片38は、プリント基板32の導電面を露呈させた箇所32a,32bを短絡させて導通させるものである。
【0014】
発光ユニット33は、保持枠40とこれに爪係合される配光補正板41とからなる。ユニット本体3のストロボ発光部6の断面である図3に示すように保持枠40と配光補正板41との内部には反射傘42と放電管43とが保持されている。この発光ユニット33のプリント基板32への取付けは、爪係合により着脱自在となっている。これにより、発光ユニット33はプリント基板32に対して突出して取り付けられることになる。
【0015】
後カバー15は、不透明なプラスチックで形成されており、アパーチャーに対面する部分にフイルム支持面15aが形成されいる。底面側には、パトローネ収納室20とフイルムロール室21との底面を覆うプルトップ式の蓋15b,15cとがそれぞれ設けられている。蓋15bは露光済フイルムを収納したパトローネを取り出すときの取り出し蓋となる。
【0016】
前カバー16は、透明なプラスチックで形成されており、ストロボ発光部6,シャッタボタン7,レンズフード8,対物側ファインダ窓9,撮影枚数表示窓10,ストロボ充電スイッチ45,パイロットランプ窓46等が形成されている。そして前カバー16にはパトローネ収納室20の突出に合わせた突出部47が形成されており、この突出部47は撮影時にグリップとなる。
【0017】
ストロボ発光部6は、図3に示すように表面側が平滑面で、裏面側は一般的な梨地処理、例えば、ベアロンBK−154処理(商品名:NGKファインモールド株式会社)によって梨地面にされた拡散面6aとなっている。この拡散面6aは、発光ユニット33の前面に位置して、放電管43からの光が反射傘42によって反射され配光補正板41によって配光されたストロボ光を拡散して被写体に照射できるようにするためのものである。なお、拡散面6aを裏面側としたのは、例えば表面側に梨地処理を施すと、手の油やゴミ等の汚れが付着した際に汚れが落としにくくなり、これにより光の透過率が変化して拡散板としての機能が損なわれる恐れがあるためである。
【0018】
対物側ファインダ窓9は露光ユニット13に組み込まれたファインダ装置30のために両面ともに平滑面となっている。撮影枚数表示窓10は、同様に露光ユニット13に組み込まれた撮影枚数表示板24を視認できるように両面とも平滑面としている。また、パイロットランプ窓46も同様に、ストロボユニット14に設けられた充電確認用のパイロットランプを外部から視認できるように両面ともに平滑面としている。
【0019】
シャッタボタン7,ストロボ充電スイッチ45は、直接使用者の指が触れる部分なので滑り止めと外光を拡散する機能を持たせるため、表面側にベアロンBK−154処理を施して梨地化による拡散面としている。同様に、その他の前カバーの全体を外光を拡散するため、表面にベアロンBK−180処理(商品名:NGKファインモールド株式会社)を施して拡散面としている。この拡散面は比較的荒いものであるが、ユニット本体3の大部分は外ケース4で覆われるので充分外光を遮蔽することができる。なお、シャッタボタン7,ストロボ充電スイッチ45,前カバー16全体の裏面側は通常の金型面のままとしている。
【0020】
また、レンズフード8の内部には、露光ユニット13の撮影レンズ25部分が位置し、外ケース4の穴から完全に外部に露呈されるため、細かい梨地面による拡散効果が必要である。そのため、レンズフード8の表面側にはベアロンBK−158G(商品名:NGKファインモールド株式会社)、裏面側にはベアロンBK−154処理が施されている。これにより、外光がレンズフード8から進入して写真フイルムをかぶらせる等の不具合を防ぐことができる。
【0021】
以上説明した実施例の作用について説明する。撮影者は、予めストロボ充電スイッチ45を押圧してストロボユニット14に充電を行う。充電の確認は、レンズ付きフイルムユニット2の上面に設けられたパイロットランプ窓46からユニット本体3内部のパイロットランプを視認することによって行われる。
【0022】
撮影者は、レンズ付きフイルムユニット2を両手あるいは片手で保持して被写体に向け、シャッタボタン7を押下して撮影を行う。シャッタボタン7の押下によりシャッタレリーズが行われ、シャッタ羽根によりストロボユニット14の発光スイッチ35がONされて放電管43が発光する。発せられた光は、反射傘42によって反射され、配光補正板41によって適正に配光され、前カバー16のストロボ発光部6の拡散面6aによって拡散されて被写体を照射する。これにより、被写体は和らげられたストロボ光を受けるので、バウンス方式による撮影と同様にソフトで自然な感じの照明が得られる。
【0023】
なお、上記実施例では、撮影枚数表示窓,パイロットランプ窓を両面ともに平滑面としたが、これをレンズに加工して撮影枚数表示板やパイロットランプを拡大して視認しやすくすることも可能である。また、対物ファインダレンズや撮影レンズを前カバーと一体にすることも可能であり、これにより部品点数が削減されてコストダウンが可能となる。
【0024】
また、図4に示すようにストロボユニット14の配光補正板41の裏側に形成されていたものと同じ配光補正機能6bを前カバー16のストロボ発光部6の裏側に設け、発光ユニット33の配光補正板41を削除することも本発明に含まれるものである。これにより、部品点数が削減できるのでコストダウンが可能となる。
【0025】
【発明の効果】
上述したように、本発明のレンズ付きフイルムユニットでは、透明な前カバーの表面や端面に入射した外光を拡散面で拡散することができるので、フレア等の撮影不良が発生することはない。
【0026】
また、ストロボユニットの配光補正板に設けられていた配光補正機能を前カバーのストロボ発光部の裏側に設けることにより配光補正板は必要なくなるので、部品点数を削減してコストダウンを図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ユニット本体の分解斜視図である。
【図2】レンズ付きフイルムユニットの外観斜視図である。
【図3】ストロボ発光部の要部断面図である。
【図4】ストロボ発光部の別の例を示す前カバーの要部断面図である。
【符号の説明】
2 レンズ付きフイルムユニット
6 ストロボ発光部
6a 拡散面
16 前カバー
41 配光補正板
Claims (2)
- 撮影レンズとファインダとシャッタ等の撮影機構とが組み付けられた本体基部と、この本体基部に形成されたフイルム収納室に収納された写真フイルムと、この写真フイルムを光密に覆うために前記本体基部の背面に取り付けられた後カバーと、前記本体基部の前面を覆うように取り付けられた前カバーとからなるレンズ付きフイルムユニットにおいて、
前記前カバーを透明なプラスチックで一体成形し、この前カバーの少なくとも表面全体に拡散面を形成するとともに、前記撮影レンズに対面する部位に開口を形成し、対物側ファインダ窓となる部位の両面に平滑面を形成したことを特徴とするレンズ付きフイルムユニット。 - 前記本体基部に、発光部が設けられたストロボ装置を取り付け、前記前カバーの発光部が対面する部位に、配光補正手段を設けたことを特徴とする請求項1記載のレンズ付きフイルムユニット。
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JP19252393A Expired - Fee Related JP3558353B2 (ja) | 1993-08-03 | 1993-08-03 | レンズ付きフイルムユニット |
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-
1993
- 1993-08-03 JP JP19252393A patent/JP3558353B2/ja not_active Expired - Fee Related
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