JP2002249932A - スライバ用自動調節式練条機で予備ドラフトの調節値を求めるための装置 - Google Patents
スライバ用自動調節式練条機で予備ドラフトの調節値を求めるための装置Info
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Abstract
ラフトの調節値を求めるための装置において、最適な予
備ドラフトをオンラインで求めることができ、かつ改善
されたスライバや糸などを作製できるようにすることを
目的とする。 【解決手段】 スライバ番手偏差の測定値と予備ドラフ
ト値との間の関数を求め、これらの測定値が2本の近似
された(概略的な)直線によって形成され、これらの直
線の交点を最適なブレークドラフトの調節に用いる構成
とする。
Description
自動調節式練条機で予備ドラフトの調節値を求めるため
の装置であって、ドラフト装置のボトムミドルローラと
ボトムバックローラとの周速の比が変更可能であり、ド
ラフトされたスライバに基づいて品質を表すパラメー
タ、たとえば太さ誤差の測定値を検出することができ、
これらのパラメータからスライバ番手の偏差を導き出す
ことができるものに関する。
節は、2つの予備ドラフト・チェンジホイールを用いて
可能である。実用的には最適な予備ドラフトレベルは糸
の多様な特徴によって規定される。予備ドラフトレベル
は、糸および練条スライバの品質、ならびにまた紡績の
利用効率にとっても重要な意味をもつ。このためにドラ
フト装置の調節作業中に種々異なる予備ドラフトレベル
が試験され、最適化の目標、すなわち良好な糸のCVま
たは高い強度などに応じて、相応の調節が選択される。
これに従い適当なチェンジホイールを選択する。この種
の調節の短所は、熟練を要することである。さらにこの
やり方ではオンライン把握は不可能である。
の短所を回避して、特に最適な予備ドラフトのオンライ
ン把握を可能にし、改善された繊維形成物、たとえばス
ライバ、糸などを作製できるようにする、冒頭に記載し
た種類の装置を提供することである。
特徴部に記載した特徴によって解決される。
をオンラインで求めることが可能になる。そうすること
によって品目を交替しても最適な調節が可能である。こ
のようにすることにより最も重要な繊維材料について、
予備ドラフト値が保存される。さらに本発明による装置
は、練条機の調節の自動最適化に用いることができる。
知舌片を有するトランペットが存在することが合理的で
ある。太さ測定値が電子信号に変換されることが好都合
である。太さ誤差からスライバ番手偏差を求めることが
有利である。太さ誤差もしくはスライバ番手偏差をオン
ラインで求めることが得策である。スライバ番手偏差を
特定の予備ドラフトに対応させることが合理的である。
スライバ番手偏差の特定の予備ドラフトとの対応が、た
とえばコンピュータで行われることが有利である。スラ
イバ番手偏差と特定の予備ドラフトとの対応関係を表形
式で示せることが得策である。スライバ番手偏差と特定
の予備ドラフトとの対応関係をグラフで示せることが合
理的である。2本の直線の交点は、繊維材料の変動(脈
動)がちょうど吸収された、もしくは引き伸ばされた予
備ドラフトを表すことが好都合である。2本の直線が、
たとえばコンピュータにより自動的に近似可能であるこ
とが有利である。2本の直線の交点を規定することが、
たとえばコンピュータにより自動的に行われることが得
策である。最適な予備ドラフトが両直線の交点から一定
の係数だけ横に位置していることが合理的である。最適
な予備ドラフトの把握が自動的に行われることが好都合
である。最適な予備ドラフトの調節が自動的に行われる
ことが得策である。スライバ太さ測定装置、たとえば測
定トランペットが電子制御調節装置、たとえばマイクロ
コンピュータに接続されていることが合理的である。予
備ドラフトに対する調節装置が電子制御調節装置に接続
されていることが好都合である。
基づいて詳細に説明する。
社の練条機HSRは、ドラフト装置2を有しており、そ
の前段にはドラフト装置入口3が配置され、後段にはド
ラフト装置出口4が配置されている。スライバ5はケン
ス(図示しない)から出て、スライバガイド6に入り、
デリベリローラ7、8に引っ張られて測定素子9を通過
する。ドラフト装置2は、4オーバ3方式ドラフト装置
として設計されている。すなわち、ドラフト装置2は3
つのボトムローラI、II、III(ボトムフロントロ
ーラI、ボトムミドルローラII、ボトムバックローラ
III)と、4つのトップローラ11、12、13、1
4からなる。ドラフト装置2内では、複数のスライバ5
からなる重合スライバ5IVのドラフトが行われる。ドラ
フトは予備ドラフトとメインドラフトからなる。ローラ
対14/IIIと13/IIは予備ドラフト区域を形成
し、ローラ対13/IIと11、12/Iはメインドラ
フト区域を形成する。予備ドラフト区域では重合スライ
バ5Iがドラフトされ、メインドラフト区域では重合ス
ライバ5IIがドラフトされる。ドラフトされたスライバ
5IIIはドラフト装置出口4でウェブガイド10に到達
し、デリベリローラ15、16によってトランペット1
7を通され、その中でスライバ18にまとめられ、次い
でケンスに収納される。Aは作業方向を示している。
結されているデリベリローラ7、8、ボトムバックロー
ラIIIおよびボトムミドルローラIIは調節モータ1
9によって駆動されるが、その際に目標値を設定できる
(付属のトップローラ14もしくは13は一緒に回転す
る)。ボトムフロントローラIおよびデリベリローラ1
5、16は、メインモータ20によって駆動される。調
節モータ19とメインモータ20は、それぞれ固有の制
御装置(レギュレータ)21もしくは22を有してい
る。制御(回転数制御)はそれぞれ閉じた制御回路を介
して行われる。この場合、制御装置19にはタコメータ
・ジェネレータ23が付属し、メインモータ20にはタ
コメータ・ジェネレータ24が付属している。ドラフト
装置入口3では、質量に比例した大きさ、たとえば供給
されるスライバ5の断面積が、たとえばDE−A−44
04326によって知られている入口測定部材9によっ
て測定される。ドラフト装置出口4では、進出したスラ
イバ18の断面積(太さ)が、トランペット17に付属
している出口測定部材25によって検知される。このよ
うな出口測定部材はDE−A−19537983によっ
て知られている。中央コンピュータユニット26(制御
調節装置)、たとえばマイクロプロセッサを有するマイ
クロコンピュータが、調節モータ19に対する目標値の
調整を制御装置21に伝達する。両測定部材9もしくは
25の測定値が、ドラフト作業中に中央コンピュータユ
ニット26に伝達される。入口測定部材9の測定値と進
出したスライバ18の断面積に対する目標値とから、中
央コンピュータユニット26で調節モータ19に対する
目標値が規定される。出口測定部材25の測定値は、進
出したスライバ18の監視(排出スライバ監視)と最適
な予備ドラフトのオンライン把握に用いられる。この制
御系を用いて、供給されたスライバ5の断面積の変動
が、予備ドラフト作業を相応に制御することによって補
償され、もしくはスライバの均整化が達成され得る。2
7はディスプレイ、28はインタフェース、29は供給
装置、30は加圧ロッドを示している。
バ18の太さのばらつきが、コンピュータ26内の記憶
装置31に送られる。本発明による装置を用いると、予
備ドラフトに対する調節値を直接求めることが可能にな
る。ドラフトされたスライバ5IIIに基づき測定部材2
5により、進出するスライバ5IIIのスライバ太さの複
数の測定値が検出され、しかも種々異なるスライバ長さ
から、制御調節装置26内でスライバ番手偏差が算出さ
れる。次いで制御調節装置26、たとえばマイクロコン
ピュータにより、図2に従いスライバ番手偏差の測定値
と予備ドラフト値との関数を求め、測定値を2つの近似
された(概略的な)直線により計算および/または図表
で表し、両直線の交点を最適な予備ドラフトの調節に用
いる。
な予備ドラフトレベルを求め調節する。練条機において
オンラインで最適な予備ドラフトレベルを把握でき、こ
の予備ドラフトレベルに特性数KWを対応させることに
よって、ドラフト工程に対する練条スライバの変動を現
実的に記述できる。これらの方策は、自動的に最適化す
る練条機に進む重要なステップをなしている。予備ドラ
フトの役割は、スライバから変動を吸収することであ
る。繊維から変動がちょうど吸収された予備ドラフトポ
イントが存在する。この最適なドラフトレベルの下方お
よび上方では品質は次第に悪くなる。それゆえ、練条ス
ライバにおけるこの最適な予備ドラフトレベルを測定値
で表すことができる。
ラフト区域に進入すると、メインドラフトにおけるドラ
フト力に対して、予備ドラフトから完全にドラフトされ
た繊維がメインドラフト区域に進入したときとは異なる
レベルが生じる。このドラフト力の変化は出口測定トラ
ンペット17で把握されるので、出口測定トランペット
17により最適なドラフトレベルを求めることができ
る。最適な予備ドラフトレベルは、予備ドラフトにおい
てちょうど完全にドラフトされた繊維に相当する。
条機の概略的な側面図である。
の関係を示すグラフである。
Claims (17)
- 【請求項1】 スライバ用自動調節式練条機で予備ドラ
フトの調節値を求めるための装置であって、ドラフト装
置のボトムミドルローラとボトムバックローラとの周速
の比が変更可能であり、ドラフトされたスライバに基づ
いて品質を表すパラメータ、たとえば太さの誤差の測定
値を検出することができ、これらのパラメータからスラ
イバ番手の偏差を導き出すことができるものにおいて、 スライバ番手偏差の測定値と予備ドラフト値との間の関
数を求め、これらの測定値が2本の近似された(概略的
な)直線によって形成され、これらの直線の交点を最適
な予備ドラフトの調節に利用することを特徴とする、ス
ライバ用自動調節式練条機で予備ドラフトの調節値を求
めるための装置。 - 【請求項2】 練条機の出口に太さ測定装置(25)、
たとえば触知舌片を有するトランペット(17)が存在
していることを特徴とする請求項1に記載の装置。 - 【請求項3】 太さ測定値が電子信号に変換されること
を特徴とする請求項1または2に記載の装置。 - 【請求項4】 太さ誤差からスライバ番手偏差を求める
ことを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載
の装置。 - 【請求項5】 太さ誤差もしくはスライバ番手偏差をオ
ンラインで求めることを特徴とする請求項1から4のい
ずれか1項に記載の装置。 - 【請求項6】 スライバ番手偏差を特定の予備ドラフト
に対応させることを特徴とする請求項1から5のいずれ
か1項に記載の装置。 - 【請求項7】 スライバ番手偏差と特定の予備ドラフト
との対応関係を、たとえばコンピュータ(26)で行う
ことを特徴とする請求項1から6のいずれか1項に記載
の装置。 - 【請求項8】 スライバ番手偏差と特定の予備ドラフト
との対応関係を表形式で示せることを特徴とする請求項
1から7のいずれか1項に記載の装置。 - 【請求項9】 スライバ番手偏差と特定の予備ドラフト
との対応関係をグラフで示せることを特徴とする請求項
1から8のいずれか1項に記載の装置。 - 【請求項10】 2本の直線(図2)の交点は、繊維材
料(5′)の変動がちょうど吸収された、もしくは引き
伸ばされた予備ドラフトを表すことを特徴とする請求項
1から9のいずれか1項に記載の装置。 - 【請求項11】 2本の直線が、たとえばコンピュータ
(26)により自動的に近似されることを特徴とする請
求項1から10のいずれか1項に記載の装置。 - 【請求項12】 2本の直線の交点を規定することが、
たとえばコンピュータ(26)により自動的に行われる
ことを特徴とすることを特徴とする請求項1から11の
いずれか1項に記載の装置。 - 【請求項13】 最適な予備ドラフトが両直線の交点か
ら一定の係数だけ横に位置していることを特徴とする請
求項1から12のいずれか1項に記載の装置。 - 【請求項14】 最適な予備ドラフトの把握が自動的に
行われることを特徴とする請求項1から13のいずれか
1項に記載の装置。 - 【請求項15】 最適な予備ドラフトの調節が自動的に
行われることを特徴とする請求項1から14のいずれか
1項に記載の装置。 - 【請求項16】 スライバ太さ測定装置、たとえば測定
トランペット(17、25)が電子制御調節装置(2
6)、たとえばマイクロコンピュータに接続されている
ことを特徴とする請求項1から15のいずれか1項に記
載の装置。 - 【請求項17】 予備クドラフトの調整装置(29)が
電子制御調節装置(26)に接続されていることを特徴
とする請求項1から16のいずれか1項に記載の装置。
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