JP2002249690A - 水系インクの製造法 - Google Patents

水系インクの製造法

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JP2002249690A JP2001050634A JP2001050634A JP2002249690A JP 2002249690 A JP2002249690 A JP 2002249690A JP 2001050634 A JP2001050634 A JP 2001050634A JP 2001050634 A JP2001050634 A JP 2001050634A JP 2002249690 A JP2002249690 A JP 2002249690A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】分散安定性、濾過性及び印字特性に優れた水系
インクを効率よく製造しうる水系インクの製造法を提供
すること。 【解決手段】分散媒と、顔料と、水不溶性ポリマーとを
混合した後、1.0×105 Pa以上の剪断応力で顔料
及び水不溶性ポリマーを分散媒中に分散させる分散工程
を含む、顔料含有ポリマー粒子の水分散体を含有する水
系インクの製造法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、水系インクの製造
法に関する。更に詳しくは、インクジェット記録用水系
インク等に好適に使用しうる水系インクの製造法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】インクジェット記録方式は、カラー化が
容易であり、記録部材として普通紙を使用することがで
きるので、近年広く用いられている。
【0003】インクジェットに使用されるインクには、
ノズルにインクが目詰まりするのを防止するために、水
溶性染料及び多価アルコールが用いられている。しか
し、このインクには、耐水性や耐光性に劣り、特に熱ジ
ェット方式のインクとして使用した場合には、ヒーター
面の熱により染料が酸化され、インクがヒーター面に焦
げつきやすく、吐出性が低下するという欠点がある。
【0004】この欠点を解消するために、顔料インクが
提案されている。顔料インクには、界面活性剤や水溶性
ポリマーにより顔料を水中へ分散させた顔料分散型イン
クと、水不溶性ポリマーのポリマー粒子に顔料を含有さ
せ、水中に分散させた顔料内包型インクが提案されてい
る。
【0005】しかしながら、顔料分散型インク用いた場
合には、前記欠点がかなり改善されるものの、耐水性及
び耐光性が不十分であるという欠点がある。
【0006】一方、顔料内包型インクは、耐水性及び耐
光性に優れる反面、顔料分散型インクと対比してポリマ
ーの添加量が多く、しかも顔料の表面がポリマーで覆わ
れているため、顔料の分散が困難という欠点がある。
【0007】一般に、顔料の分散は、分散液の製造法を
利用して行なわれており、撹拌機によるミキシングは、
通常、10Pa程度の低剪断応力で行なわれている。し
かし、このような低剪断応力では、分散不良を生じた
り、インク特性が悪くなるという欠点がある。
【0008】また、分散させる際には、ビーズミル、サ
ンドミル、ボールミル等の分散機によるメディアを用い
た分散方法も提案されている。しかし、この分散方法
は、メディアとベッセルやメディア同士の衝突によって
発生する無機不純物量が多く、吐出速度が低下する等の
欠点があるため、機能面から好ましくない。
【0009】前記欠点を解消するために、高圧ホモジナ
イザーを用いた顔料インクの製造法が提案されている。
例えば、特公平8−30158号公報には、分散剤及び
顔料を少なくとも含む混合物を複数のオリフィスを有す
るチャンバーを通過させ、処理液同士を衝突させて微粒
子化する顔料インクの製造法が提案されている。
【0010】しかしながら、この顔料インクの製造法に
は、顔料含有ポリマー粒子の水分散体に関する記載がな
いので、この分散体を分散させるのに必要な剪断応力値
の記載もなく、低剪断応力で分散させると分散工程に長
時間を要し、また分散安定性や濾過性が良好な分散体が
得られないおそれがある。また、処理液同士を衝突させ
るため、チャンバーが磨耗しやすく、耐久性に劣るとい
う欠点がある。
【0011】一方、特開平8−109344号公報に
は、顔料及び分散剤を少なくとも含む混合液を、変角部
を少なくとも2カ所有する1本の流路のチャンバーに通
過させ、混合物を壁に衝突させてその衝突エネルギー及
び混合物と流路内壁面との摩擦効果を利用した高圧ホモ
ジナイザーによる顔料インクの製造法が提案されてい
る。
【0012】しかしながら、この顔料インクの製造法に
は、顔料含有ポリマー粒子の水分散体に関する記載がな
いので、この分散体を分散させるのに必要な剪断応力値
の記載もなく、低剪断応力で分散させると分散工程に長
時間を要し、また分散安定性や濾過性が良好な分散体が
得られないおそれがある。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、分散安定
性、濾過性及び印字特性に優れた水系インクを効率よく
製造しうる水系インクの製造法を提供することを課題と
する。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明は、分散媒と、顔
料と、水不溶性ポリマーとを混合した後、1.0×10
5 Pa以上の剪断応力で顔料及び水不溶性ポリマーを分
散媒中に分散させる分散工程を含む、顔料含有ポリマー
粒子の水分散体を含有する水系インクの製造法に関す
る。
【0015】
【発明の実施の形態】顔料は、無機顔料及び有機顔料の
いずれであってもよい。また、必要により、この顔料と
体質顔料とを併用することもできる。
【0016】無機顔料としては、カーボンブラック、金
属酸化物、金属硫化物、金属塩化物等が挙げられる。こ
れらの中では、特に黒色系インクでは、カーボンブラッ
クが好ましい。カーボンブラックとしては、ファーネス
ブラック、サーマルブラック、アセチレンブラック、チ
ャンネルブラック等が挙げられる。
【0017】有機顔料としては、アゾ顔料、ジアゾ顔
料、フタロシアニン顔料、キナクリドン顔料、イソイン
ドリノン顔料、ジオキサジン顔料、ペリレン顔料、ペリ
ノン顔料、チオインジゴ顔料、アンソラキノン顔料、キ
ノフタノン顔料等が挙げられる。
【0018】体質顔料としては、シリカ、炭酸カルシウ
ム、タルク等が挙げられる。
【0019】分散媒は、水を必須とし、水単独であって
もよく、あるいは水と有機溶媒とを併用してもよい。
【0020】有機溶媒の中では、アルコール系溶媒、ケ
トン系溶媒、エーテル系溶媒、芳香族炭化水素系溶媒、
脂肪族炭化水素系溶媒及びハロゲン化脂肪族炭化水素系
溶媒が好ましい。
【0021】アルコール系溶媒としては、メタノール、
エタノール、イソプロパノール、n−ブタノール、第3
級ブタノール、イソブタノール、ジアセトンアルコール
等が挙げられる。
【0022】ケトン系溶媒としては、アセトン、メチル
エチルケトン、ジエチルケトン、メチルイソブチルケト
ン等が挙げられる。
【0023】エーテル系溶媒としては、ジブチルエーテ
ル、テトラヒドロフラン、ジオキサン等が挙げられる。
【0024】芳香族炭化水素系溶媒としては、ベンゼ
ン、トルエン等が挙げられる。
【0025】脂肪族炭化水素系溶媒としては、ヘプタ
ン、ヘキサン、シクロヘキサン等が挙げられる。
【0026】ハロゲン化脂肪族炭化水素系溶媒として
は、塩化メチレン、1,1,1 −トリクロロエタン、クロロ
ホルム、四塩化炭素、1,2 −ジクロロエタン等が挙げら
れる。
【0027】これらの有機溶媒の中では、イソプロパノ
ール、アセトン及びメチルエチルケトンが好ましい。
【0028】水不溶性ポリマーとしては、水不溶性の、
ビニル系ポリマー、ポリエステル系ポリマー、ポリウレ
タン系ポリマー等が挙げられる。これらの水不溶性ポリ
マーの中では、水不溶性ビニル系ポリマーが好ましい。
水不溶性ビニル系ポリマーとしては、スチレン、(メ
タ)アクリル酸、(メタ)アクリル酸エステル及び(メ
タ)アクリル酸アミドからなる群より選ばれた1種以上
のモノマーの重合体が挙げられる。
【0029】水不溶性ポリマーの重量平均分子量は、吐
出性、プリンタヘッドの焦げ付きの防止、印刷後のイン
クの耐久性及び溶液又は分散液の安定性の観点から、3
000〜200000、好ましくは10000〜100
000であることが望ましい。
【0030】なお、水不溶性ポリマーは、塩生成基を有
し、さらに中和剤で中和されていることが分散安定性の
観点から好ましい。
【0031】中和剤として、塩生成基の種類に応じて酸
又は塩基を使用することができる。酸としては、塩酸、
硫酸等の無機酸、及び酢酸、プロピオン酸、乳酸、コハ
ク酸、グリコール酸、グルコン酸、グリセリン酸、ポリ
エチレングリコール酸等の有機酸が挙げられる。塩基と
しては、トリメチルアミン、トリエチルアミン等の3級
アミン類、アンモニア、水酸化ナトリウム、水酸化カリ
ウム等が挙げられる。
【0032】水不溶性ポリマーの中和度は、特に制限さ
れないが、通常、顔料含有ポリマー粒子の水分散体の液
性が中性、例えば、pH4.5〜10となるように調整
することが好ましい。
【0033】水不溶性ポリマーの量は、印字濃度及び吐
出安定性の観点から、顔料100質量部に対して、5〜
400質量部、好ましくは10〜150質量部であるこ
とが望ましい。
【0034】また、分散媒の量は、混合物の粘度の観点
から、顔料と水不溶性ポリマーとの合計量100質量部
に対して、100〜2000質量部、好ましくは150
〜1000質量部であることが望ましい。
【0035】本発明においては、まず、分散媒と、顔料
と、水不溶性ポリマーとを混合する。これらの成分の混
合の程度には特に限定がなく、これらの成分が単に混ざ
り合っていてもよく、あるいは均一な組成となるように
混合されていてもよい。
【0036】混合の際には、プロペラ式攪拌装置等の通
常の混合撹拌装置を用いることができる。混合撹拌装置
の中では、ディスパー等の高速撹拌混合装置が好まし
い。
【0037】次に、分散媒と、顔料と、水不溶性ポリマ
ーとの混合物は、分散工程に供される。この分散工程で
は、1.0×105 Pa以上の剪断応力で顔料及び水不
溶性ポリマーを分散媒中に分散させる。
【0038】分散工程で使用することができる分散機と
しては、 ロールミル、ニーダー、エクストルーダ等の混練
機、 ウルトラディスパー〔浅田鉄鋼(株)製、商品
名〕、エバラマイルダー〔荏原製作所(株)製、商品
名〕、TKホモミクサー、TKパイプラインミクサー、
TKホモジェッター、TKホモミックラインフロー〔以
上、特殊機化工業(株)製、商品名〕、クリアミックス
〔エム・テクニック(株)製、商品名〕等のローター型
高速剪断分散機、 フィルミックス〔特殊機化工業(株)製、商品名〕等
の攪拌羽根型高速剪断分散機、 高圧ホモゲナイザー〔(株)イズミフードマシナリ
製、商品名〕、ミニラボ8.3H型〔ラニー(Rannie)
社製、商品名〕に代表されるホモバルブ式の高圧ホモジ
ナイザー、 マイクロフルイダイザー〔マイクロフルイディクス
(Microfluidics) 社製、商品名〕、ナノマイザー〔ナノ
マイザー(株)製、商品名〕、アルティマイザー〔スギ
ノマシン(株)製、商品名〕、ジーナスPY〔白水化学
(株)製、商品名〕、DeBEE2000〔日本ビーイ
ーイー(株)製、商品名〕等のチャンバー式の高圧ホモ
ジナイザー等が挙げられる。
【0039】分散機の中では、作業性及び高剪断応力が
容易に得られる観点から、高圧ホモジナイザーが好まし
く、チャンバー式の高圧ホモジナイザーがより好まし
い。
【0040】チャンバー式の高圧ホモジナイザーには、
複数の流路をもつチャンバーを有する高圧ホモジナイザ
ーと、単一の流路をもつチャンバーを有する高圧ホモジ
ナイザーとがある。これらの中では、単一の流路をもつ
チャンバーを有する高圧ホモジナイザーは、チャンバー
の耐久性の観点から好ましい。
【0041】剪断応力は、分散安定性、濾過性及び印字
特性に優れた水系インクを効率よく製造する観点から、
1.0×105 Pa以上とされるが、より迅速に分散さ
せるためには1.5×105 Pa以上であることが好ま
しく、5×105 Pa〜1×107 Paであることがよ
り好ましい。なお、剪断応力は、1×107 Pa以下で
あることが、分散機の部材の摩耗を抑制し、長期間の使
用に耐えられるようにする観点から好ましい。
【0042】次に、本発明の製造法に用いられる分散機
を図面に基づいて説明する。図1は、本発明の製造法に
用いられる分散機に使用される単一の流路をもつチャン
バーの一実施態様を示す概略説明図である。
【0043】図1において、混合物を矢印Aで示される
ように、高圧下で間隙の狭いオリフィス1に通過させる
ことにより、混合物とオリフィス1の流路内壁面との剪
断応力により、混合物を微粒子化させることができる。
更に、チャンバーの流路内における混合物の流動方向が
強制的に変化させられるので、混合物と壁面との衝突に
よる衝撃力で微粒子化させるという効果もある。
【0044】図2は、本発明の製造法に用いられる分散
機に使用されるホモバルブ式の高圧ホモジナイザーのホ
モバルブ部における一実施態様を示す概略説明図であ
る。
【0045】図2において、加圧された混合物を矢印A
方向に導入し、狭小なクリアランス2を通過させる際の
剪断応力により、混合物を微粒化させることができる。
【0046】図3は、本発明の製造法に用いられる分散
機が3本ロールミルである場合の一実施態様を示す概略
説明図である。
【0047】図3において、矢印B方向に回転させ、3
本のロール3a −ロール3b 間及びロール3b−ロール
3c 間に混合物5をかみこませることにより、剪断応力
を付与するとともに、圧縮応力も付与することにより、
混合物が微粒子化される。処理後には、混合物は、スク
レーバ4でロール3cから剥離することができる。
【0048】図4は、本発明の製造法に用いられる攪拌
羽根型の高速剪断分散機の一実施態様を示す概略説明図
である。
【0049】図4においては、混合物10を撹拌容器9
内に入れた後、モーター6の回転力をシャフト7を介し
て撹拌羽根8に伝達することによって発生する遠心力に
より、混合物10を膜状態で攪拌容器9の内壁に沿って
旋回させ、撹拌羽根8と攪拌容器9の内壁との間におけ
る剪断によって混合物10を微粒化させることができ
る。
【0050】図5は、本発明の製造法に用いられるロー
ター型の高速剪断分散機の一実施態様を示す概略説明図
である。
【0051】図5に示された高速剪断分散機において
は、混合物(図示せず)を高速回転するローター11と
静止状態のステーター12との間のクリアランスを通過
させる際の剪断応力によって混合物を微粒化させること
ができる。
【0052】ところで、本明細書にいう剪断応力(τ)
は、式(I): τ=μ・ u/y (I) 〔式中、μは混合物の粘度(Pa・s)、uは流速(m
/s)、yは移動面に対する垂直方向の距離(m)を示
す〕にしたがって求めることができる。
【0053】流速(u)は、チャンバー式の高圧ホモジ
ナイザーには、チャンバー内のオリフィスを通過する混
合物の平均流速の2倍、ホモバルブ式の高圧ホモジナイ
ザーの場合には、ホモバルブのクリアランスを通過する
混合物の平均流速の2倍に相当する。
【0054】また、流速(u)は、高速剪断型分散機の
場合には、回転体(ローター)の先端速度に相当し、ロ
ールミルの場合には、相対するロールの周速度の差に相
当する。
【0055】移動面に対する垂直方向の距離(y)は、
チャンバー式の高圧ホモジナイザーの場合には、オリフ
ィス径の0.5倍、ホモバルブ式の高圧ホモジナイザー
の場合には、ホモバルブのクリアランスの0.5倍に相
当する。
【0056】また、移動面に対する垂直方向の距離
(y)は、高速剪断分散機の場合には、攪拌羽根又はロ
ーターの先端から固定部分(ステーター又は槽の内壁)
までの距離に相当し、3本ロールミルの場合には、相対
するロール間のクリアランスに相当する。
【0057】各種分散機に対する剪断応力は、式(I)
に基づいて求められる。高圧ホモジナイザーは、分散条
件として処理圧力を用いることがあるが、処理圧力が同
じでもオリフィスの間隔等の他の条件によっても剪断応
力が変化するので、分散条件として処理圧力よりも剪断
応力を用いることがよい。
【0058】以上のようにして、1.0×105 Pa以
上の剪断応力で顔料及び水不溶性ポリマーを分散媒中に
分散させることにより、顔料及び水不溶性ポリマーが微
細化され、所望の平均粒子径を有する顔料含有ポリマー
粒子の水分散体を得ることができる。
【0059】なお、顔料含有ポリマー粒子の平均粒子径
は、分散安定性及び印字特性の観点から、0.05〜1
μmが好ましく、0.05〜0.2μmがより好まし
い。
【0060】なお、顔料含有ポリマー粒子の平均粒子径
は、コールターカウンターN4(コールター社)によっ
て測定したときの値である(以下同じ)。
【0061】なお、顔料含有ポリマー粒子の水分散体に
有機溶媒が含まれている場合には、減圧蒸留等により、
有機溶媒を除去して水系とすることができる。
【0062】次に、顔料含有ポリマー粒子の水分散体
に、必要に応じて湿潤剤、分散剤、消泡剤、キレート
剤、防黴剤等の添加剤を適量で添加することにより、水
系インクを得ることができる。
【0063】かくして得られる水系インクは、分散安定
性、濾過性及び印字特性に優れたものである。
【0064】
【実施例】製造例1 スチレン25質量部、ラウリルメタクリレート5質量
部、メトキシポリエチレングリコールメタクリレート
〔新中村化学(株)製、商品名:NKエステルM−40
G〕30質量部、及びスチレン−アクリロニトリル共重
合マクロマー〔東亜合成(株)製、商品名:AN−6、
スチレン含量:70重量%、数平均分子量:6000、
重合性官能基:メタクリロイルオキシ基〕10質量部か
らなる共重合体(以下、ポリマーAという)を得た。得
られたポリマーAの重量平均分子量は、12000であ
った。
【0065】実施例1 ポリマーAのメチルエチルケトン溶液(樹脂固形分量:
50重量%)1800g、カーボンブラック〔キャボッ
ト(Cabot)社製、商品名:モナーク880〕1100
g、50%グルコン酸水溶液790g及びイオン交換水
7300gをディスパーで25℃、60分間混合し、イ
オン交換水(分散媒)と顔料とポリマーの混合物を得
た。
【0066】得られた混合物から減圧蒸留によりメチル
エチルケトン及び一部の水を除去し、固形分濃度が25
%の脱溶媒物を得た。得られた脱溶媒物の粘度は、25
mPa・sec(25℃)であった。
【0067】この脱溶剤物をチャンバー式の高圧ホモジ
ナイザー〔マイクロフルイディクス(Microfluidics)社
製、商品名:マイクロフルイダイザーM―210C、Z
型チャンバー〕を用い、以下の条件で剪断応力1.8×
105 Paで分散させ、水分散体を得た。
【0068】処理圧力:200×106 Pa 分散パス数(高圧ホモジナイザーでの処理回数):7パ
ス チャンバーオリフィス径:250μm 処理液平均流速:440m/s
【0069】得られた水分散体は、平均粒子径0.13
μmの顔料含有ポリマー粒子を有し、粒径分布もシャー
プで、凝集物もなく長期間(25℃、3カ月間)にわた
って安定な分散性を示した。
【0070】次に、この水分散体を平均孔径5μmのメ
ンブランフィルター〔アセチルセルロース膜、外径:
2.5cm、富士写真フイルム(株)製〕で濾過したと
ころ、フィルター1枚で分散体200gを濾過すること
ができ、濾過性は良好であった。
【0071】得られた濾過物40質量部に対し、グリセ
リン5質量部、尿素10質量部、アセチレングリコール
・ポリエチレンオキサイド付加物〔川研ファインケミカ
ル(株)製、商品名:アセチレノールEH〕1質量部及び
イオン交換水44質量部を混合し、得られた混合液を平
均孔径0.5μmのメンブランフィルターで濾過し、粗
大粒子を除去し、水系インクを得た。
【0072】得られた水系インクをインクジェットプリ
ンター(ヒューレット・パッカード社製、商品名:Desk
Jet-720C)を用いて印字特性として印字物のヨレ及び印
字物のかすれを以下の評価方法にしたがって調べた。そ
の結果、安定した吐出が可能でノズルの目詰まりがない
ことから、印字特性が良好であった。
【0073】(1)印字物のヨレ 上記プリンターを用い、罫線を印刷したときのヨレの度
合を目視で観察した。
【0074】(2)印字物のかすれ 上記プリンターを用い、ベタ印字した際のかすれを目視
で観察した。
【0075】実施例2 実施例1で得られた脱溶剤物を、チャンバー式の高圧ホ
モジナイザー(Microfluidics 社製、商品名:マイクロ
フルイダイザーM―140K、Z型チャンバー)を用い
て、以下の条件で剪断応力5.1×105 Paで分散し
た。
【0076】処理圧力:200×106 Pa 分散パス数:5パス チャンバーオリフィス径:87μm 処理液平均流速:440m/s
【0077】得られた分散体は、平均粒子径0.12μ
mの顔料含有ポリマー粒子を有し、粒径分布もシャープ
で、凝集物もなく、長期間にわたって安定な分散性を示
した。
【0078】次に、得られた分散体を実施例1と同様に
して平均孔径が5μmのメンブランフィルターで濾過し
たところ、フィルター1枚で分散体280gを濾過する
ことができ、濾過性は良好であった。
【0079】得られた濾過物を用い、実施例1と同様に
して水系インクを調製し、印字特性を評価した。その結
果、その結果、安定した吐出が可能でノズルの目詰まり
がないことから、印字特性が良好であった。
【0080】実施例3 実施例1で得られた脱溶剤物を、ホモバルブ式の高圧ホ
モジナイザー〔ラニー(Rannie)社製、商品名:ミニラ
ボ8.3H型〕を用いて、以下の条件で剪断応力3.3
×107 Paで分散した。
【0081】処理圧力:100×106 Pa 分散パス数:5パス ホモバルブクリアランス:1μm 処理液平均流速:330m/s
【0082】得られた分散体は、平均粒子径0.13μ
mの顔料含有ポリマー粒子を有し、粒径分布もシャープ
で、凝集物もなく、長期間にわたって安定な分散性を示
した。
【0083】次に、得られた分散体を実施例1と同様に
して平均孔径が5μmのメンブランフィルターで濾過し
たところ、フィルター1枚で分散体320gを濾過する
ことができ、濾過性は良好であった。
【0084】得られた濾過物を用い、実施例1と同様に
して水系インクを調製し、印字特性を評価した。その結
果、安定した吐出が可能でノズルの目詰まりがないこと
から、印字特性が良好であった。
【0085】実施例4 ポリマーAのメチルエチルケトン溶液(非蒸発成分含
量:50重量%)300g、カーボンブラック〔キャボ
ット(Cabot)社製、商品名:モナーク880〕225g
及びメチルエチルケトン305gをビーカー内で手混ぜ
により混合し、顔料とポリマーの混合物を得た。混合物
の粘度は、2000mPa・s(25℃)であった。
【0086】得られた混合物を3本ロールミル〔ノリタ
ケカンパニー(株)製、商品名:NR−84A〕を用い
て、以下の条件で剪断応力1.2×106 Paで分散し
た。
【0087】ロール周速度差:6m/s ロール間クリアランス:10μm 処理回数:5パス
【0088】得られた分散体は、平均粒子径0.13μ
mの顔料含有ポリマー粒子を有し、粒径分布もシャープ
で、凝集物もなく、長期間にわたって安定な分散性を示
した。
【0089】次に、得られた分散体から減圧蒸留により
メチルエチルケトンを除去し、顔料含有ポリマー粒子濃
度を25%に調整した後、実施例1と同様に平均孔径5
μmのメンブランフィルターで濾過したところ、フィル
ター1枚で分散体180gを濾過することができ、濾過
性は良好であった。
【0090】得られた濾過物を用い、実施例1と同様に
して水系インクを調製し、印字特性を評価した。その結
果、安定した吐出が可能でノズルの目詰まりがないこと
から、印字特性が良好であった。
【0091】比較例1 実施例1で得られた脱溶剤物を、チャンバー式の高圧ホ
モジナイザー〔マイクロフルイディクス(Microfluidic
s )社製、商品名:マイクロフルイダイザーM―210
C、Z型チャンバー〕を用いて、以下の条件で剪断応力
8.8×104Paで分散した。
【0092】処理圧力:50×106 Pa 分散パス数:7パス チャンバーオリフィス径:250μm 処理液平均流速:220m/s
【0093】得られた分散体は、平均粒子径0.20μ
mの顔料含有ポリマー粒子を有し、粒径分布がシャープ
でなく、しかも目視可能な凝集物が多量に存在してい
た。
【0094】比較例2 実施例1で得られた脱溶剤物を攪拌羽根型高速撹拌型分
散機〔特殊機化(株)製、商品名:フィルミックス〕を
用いて、下記条件にて剪断応力6.3×102Paで分
散した。
【0095】 撹拌翼先端周速度:50m/s 撹拌翼と槽内壁とのクリアランス:2mm分散時間:6
0分間
【0096】得られた分散体は、平均粒子径0.18μ
mの顔料含有ポリマー粒子を有し、粒径分布がシャープ
ではなく、しかも目視可能な凝集物が多量に存在してい
た。
【0097】次に、この分散体を実施例1と同様に平均
孔径が5μmのメンブランフィルターで濾過したが、分
散体5gを濾過したところで目詰まりが生じたことか
ら、水系インクを調製することができなかった。
【0098】比較例3 実施例1で得られた脱溶剤物をローター型高速剪断分散
機(エム・テクニック社製、商品名:クレアミックス)
を用いて、以下の条件で剪断応力1.9×10 3 Paで
分散させた。
【0099】ローター先端周速度:15m/s ローターとステーターとのクリアランス:0.2mm 分散時間:60min
【0100】得られた分散体は、平均粒子径0.18μ
mの顔料含有ポリマー粒子を有し、粒径分布がシャープ
ではなく、しかも目視可能な凝集物が多量に存在してい
た。
【0101】次に、この分散体を実施例1と同様に平均
孔径が5μmのメンブランフィルターで濾過したが、分
散体15gを濾過したところで目詰まりが生じたことか
ら、水系インクを調製することができなかった。
【0102】
【発明の効果】本発明の製造法によれば、分散安定性、
濾過性及び印字特性及に優れた水系インクを効率よく製
造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明で用いられるチャンバー式の高
圧ホモジナイザーのチャンバーの一実施態様を示す概略
説明図である。
【図2】図2は、本発明で用いられるホモバルブ式の高
圧ホモジナイザーの一実施態様を示す概略説明図であ
る。
【図3】図3は、本発明で用いられる3本ロールミルの
一実施態様を示す概略説明図である。
【図4】図4は、本発明で用いられる攪拌羽根型の高速
剪断分散機の一実施態様を示す概略説明図である。
【図5】図5は、本発明で用いられるローター型の高速
剪断分散機の一実施態様を示す概略説明図である。
【符号の説明】
1 オリフィス 2 クリアランス 3a ロール 3b ロール 3c ロール 4 スクレーパ 5 混合液 6 モーター 7 シャフト 8 撹拌羽根 9 撹拌容器 10 混合液 11 ローター 12 ステ−ター
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2C056 FC01 2H086 BA53 BA60 4J039 AD03 AD09 AD10 AD12 AE04 AE06 BA04 BA10 BA13 BA16 BA21 BA23 BA30 BE01 BE12 CA06 DA02 EA44 GA24

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 分散媒と、顔料と、水不溶性ポリマーと
    を混合した後、1.0×105 Pa以上の剪断応力で顔
    料及び水不溶性ポリマーを分散媒中に分散させる分散工
    程を含む、顔料含有ポリマー粒子の水分散体を含有する
    水系インクの製造法。
  2. 【請求項2】 高圧ホモジナイザーを用いて分散させる
    請求項1記載の水系インクの製造法。
  3. 【請求項3】 高圧ホモジナイザーが、単一の流路をも
    つチャンバーを有する高圧ホモジナイザーである請求項
    2記載の水系インクの製造法。
  4. 【請求項4】 水系インクに含まれている顔料含有ポリ
    マー粒子の平均粒子径が0.05〜1μmである請求項
    1〜3いずれか記載の水系インクの製造法。
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