JP2002248179A - 防火区画形成システム - Google Patents

防火区画形成システム

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JP2002248179A
JP2002248179A JP2001051520A JP2001051520A JP2002248179A JP 2002248179 A JP2002248179 A JP 2002248179A JP 2001051520 A JP2001051520 A JP 2001051520A JP 2001051520 A JP2001051520 A JP 2001051520A JP 2002248179 A JP2002248179 A JP 2002248179A
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head
forming system
compartment
fire protection
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JP2001051520A
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English (en)
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Hiroomi Sato
博臣 佐藤
Hitoshi Kurioka
均 栗岡
Shinji Kasai
晋治 葛西
Izumi Doihara
泉 土井原
Toshihide Tsuji
利秀 辻
Hiroji Okada
博二 岡田
Tatsuya Hayashi
龍也 林
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Hochiki Corp
Kajima Corp
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Hochiki Corp
Kajima Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】1つの階のフロアといった建物内の広い空間を
対象に水の散布パターンにより防火区画を形成する。 【解決手段】防火区画形成システムは、天井面に沿って
複数のヘッド4を列方向に配置した複数のヘッド列3
a,3bと、ヘッド列により仕切り形成される防火区画
2a〜2cと、防火区画2a〜2cごとに設置された火
災感知器10,11と、火災が検出された場合防火区画
を形成するためのヘッド列3a,3bのヘッド4に加圧
水を供給して散布させて防火区画を仕切る散布パターン
を形成する制御部(監視制御盤12)を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、天井面に配列した
ヘッドからの加圧水の散布により建物内に防火区画を形
成する防火区画形成システムに関する。
【0002】
【従来技術】従来、建物内の空間に天井部から水を膜状
に形成する装置ととして特開平4−319368の防煙
区画装置がある。
【0003】この防煙区画装置は、建物内の空間の天井
部に、水を膜状にして落下させるノズルを配置し、火災
時にポンプを作動して貯水槽の水をノズルに送水し、ノ
ズルから水を膜状に落下させ、これによって空間を隔絶
し、煙が他の空間に拡散することを防止するものであ
る。
【0004】このような水膜の形成により十分な防煙効
果を発揮できるのは勿論、人の往来が自在で避難や救援
の障害とならなず、更に水膜の途中に障害物があっても
隔離効果が大きく、防煙効果が減退することがない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の水膜を形成する装置にあっては、次の問題が
ある。
【0006】従来の水膜の形成は、水を膜状にして落下
させるノズル構造のため、ノズルの幅により形成できる
水膜の幅が決まり、またノズルから落下した水を回収し
てポンプでノズルに循環させていることから、避難通路
となる廊下などの比較的狭い空間に設置することは可能
であるが、1つ階のフロアを複数の区画に仕切るような
大規模な水幕の形成は困難であった。
【0007】また水膜は透明に近いため、火災による炎
からの放射熱がほとんど減衰せずに透過し、煙は遮断で
きても放射熱は十分に遮断できず、防火区画を形成する
には不充分であった。
【0008】本発明は、1つの階のフロアといった建物
内の広い空間を対象に水の散布パターンにより防火区画
を形成する防火区画形成システムを提供することを目的
とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するた
め、本発明は、次のように構成する。
【0010】本発明の防火区画形成システムは、天井面
に沿って複数のヘッドを列方向に配置した1又は複数の
ヘッド列と、ヘッド列の間又はヘッド列と隔壁との間に
形成される防火区画と、防火区画ごとに設置された火災
感知器と、前記火災感知器の発報信号が得られた場合
に、対応した防火区画を形成するためのヘッド列のヘッ
ドに加圧水を供給して散布させて防火区画を仕切る散布
パターンを形成する制御部とを備えたことを特徴とす
る。
【0011】このように本発明は、建物内の空間の天井
に複数のヘッドからなるヘッド列を設け、火災が発生し
た場合に、対応した防火区画を形成するためのヘッド列
の各ヘッドから加圧水を散布させることで、ヘッド列の
方向に並んだ散布パターンを形成する。この散布パター
ンは、ヘッドから加圧水を放射することで得られる水の
噴霧パターンであり、これが列方向に連なって形成され
ることで、火災によって発生する炎及び熱気流を確実に
遮断し、同時に炎からの放射熱も十分に減衰する。
【0012】ここで本発明で使用する火災感知器として
は、80℃以上150℃以下の温度で作動して発報信号
を出力する専用火災感知器とする。通常、自動火災報知
システムで使用している自火報用火災感知器は、作動温
度が60℃〜70℃程度であるが、本発明の防火区画の
形成には、それより作動温度の高い専用の火災感知器を
使用し、誤作動を防止する。
【0013】また防火区画に自動火災報知システムの自
火報用火災感知器を複数設置し、この場合、制御部は、
同一防火区画に設置している2以上の自火報用火災感知
器の発報信号(アンド条件)が得られた場合に、対応し
た防火区画を形成するためのヘッド列のヘッドから加圧
水を散布させる。これにより火災感知器の誤報によるシ
ステムの誤作動を未然に防ぐ。
【0014】更に防火区画に自動火災報知システムの自
火報用火災感知器と防火区画形成システムの専用火災感
知器を設置し、この場合、制御部は、同一防火区画に設
置している自火報用火災感知器と専用火災感知器の両方
から発報信号が得られた場合に、対応した防火区画を形
成するためのヘッド列のヘッドから加圧水を散布させ、
更にシステムの誤動作を確実に防止する。この専用火災
感知器は、スプリンクラーヘッドの作動温度より高い温
度で発報信号を出力するようにする。
【0015】また別の形態として、防火区画に自動火災
報知システムの自火報用火災感知器を設置すると共にス
プリンクラーヘッドを設置し、この場合、制御部は、同
一防火区画に設置している自火報用火災感知器からの発
報信号とスプリンクラーヘッドの発報信号との両方が得
られた場合に、対応した防火区画を形成するためのヘッ
ド列のヘッドから加圧水を散布させるようにしてもよ
い。
【0016】本発明における制御部は、発報信号により
散水条件が成立したと判断した場合に、タイマを起動し
て設定時間の間注意放送を流し、注意放送中に散布取り
止め操作があれば加圧水の散布を取り止め、散布取り止
め操作がなければ、タイマの設定時間が経過した時点で
防火区画の両側に位置するヘッド列のヘッドから加圧水
を散布させる。
【0017】このようにヘッドからの散布による防火区
画の形成に先立ち、注意放送により注意を促し、避難な
どの準備対処のための時間を確保し、また非火災時の散
布の取り止めが確実にできるようにする。
【0018】また制御部は、手動散布操作を判別して加
圧水の散布を開始させ、また、ヘッド列のヘッドから散
布中に手動停止操作を判別して加圧水の散布を停止させ
ることができるようにしている。
【0019】更に防火区画が形成される階の床面に、ヘ
ッドから散布された水を収集して排水する防水床構造を
設ける。例えば、複数の防火区画が形成されるフロアの
一部の床面を低くして、そこを防水床構造としておくこ
とで、床全面を防水床構造とする必要がない。
【0020】本発明で使用するヘッドとしては、平均粒
子径が500ミクロン以下50ミクロン以上の水を散布
する噴霧ヘッドを使用している。この平均粒子径は、有
効に炎及び熱気流を遮断でき、かつ気流に流されないと
いう2つの条件を満している。ヘッドからの散水量は、
ヘッド列の1メートル当りにつき毎分2リットル乃至8
0リットルとする。
【0021】ヘッド列のヘッドの並びは、複数のヘッド
を1列又は複数列に配置しても良い。この場合に、例え
ば、隣接するヘッド列のヘッドを千鳥配置することで、
ヘッドの間の散布パターン隙間部分の発生を最小限に抑
えることができる。
【0022】本発明の防火区画形成システムで使用する
ヘッドとしては、略円錐分布の散布パターンを形成する
噴霧ヘッドを使用する。またヘッドは、列方向に隣接す
るヘッドの散布パターンの天井面近くの隙間部分に水を
放射するデフレクタを備えたことを特徴とする。
【0023】また、列方向に配置されたヘッドの散布パ
ターンの天井面近くの隙間部分に対応する高さの垂れ壁
を設けるようにしても良い。
【0024】またヘッド列を配置する天井部分を高くし
て、列方向に配置されたヘッドの散布パターンの天井面
近く隙間部分をなくすようにしても良い。更にヘッド
は、略扇状分布の散布パターンを持ち、この場合のヘッ
ド列は、扇状分布の散布パターンにヘッド列方向に対す
るオフセット角を設けて重ね合わせるように各ヘッドを
配置する。
【0025】ヘッドの放射方向には、放射された水の力
で落下するカバーを備え、このカバーによりヘッドを保
護し、美観を損なうことなく意匠的効果を持たせる。こ
のカバーは、天井面に対して埋め込み状態のヘッドに装
着される。
【0026】ヘッドは散水時に散水口が天井面より下に
降下する降下機構部を備える。
【0027】
【発明の実施の形態】図1は本発明による防火区画形成
システムのシステム構成の実施形態を示した説明図であ
る。
【0028】図1において、この実施形態にあっては対
象区画として建物の1つのフロア1を例にとって本発明
の防火区画形成システムを構築した場合を表している。
建物のフロア1に対しては、この実施形態にあっては2
つのヘッド列3a,3bを天井面に沿って配置してお
り、両側の隔壁とヘッド列3a,3bにより3つの防火
区画2a,2b,2cが仮想的に形成される。
【0029】ヘッド列3a,3bにおいて、天井面に沿
って、ヘッド4を配置するピッチ間隔は、0.5mから
2.0mの範囲の所定の値を選択すれば良い。ヘッド列
3a,3bに設けている複数のヘッド4は、選択放射弁
8a,8bの2次側の分岐管7a,7bに対し立ち下が
り管により接続されている。選択放射弁8a,8bとし
ては、電動弁や一斉開放弁が使用することができる。
【0030】ヘッド4に対する加圧水の供給は消火ポン
プ5から行われる。消火ポンプ5からは給水本管6が建
物の高さ方向に立ち上げらており、各階ごとに分岐管7
が引き出され、図示のフロア1に対して引き出された分
岐管7はヘッド列3a,3bに対し分岐されて分岐管7
a,7bを接続している。
【0031】この分岐管7a,7bには選択放射弁8
a,8bが設けられ、その手前には仕切り弁9a,9b
が設けられている。またヘッド列3a,3bの配置で仕
切られた3つの防火区画2a,2b,2cのそれぞれに
は、本発明の防火区画形成システムの監視制御盤12か
ら引き出された感知器回線に接続された専用火災感知器
10と、別途設けられた自動火災報知システムの火災受
信盤13から引き出された感知器回線に接続された自火
報用火災感知器11が設置されている。
【0032】ここで自火報用火災感知器11は60〜7
0℃程度の作動温度を備えているが、これに対し本発明
の防火区画形成システムで使用する専用火災感知器10
は、それより高い80℃以上150℃以下の範囲で設定
した作動温度をもっている。このため通常の火災時にあ
っては、まず自火報用火災感知器11が作動し、その後
に専用火災感知器10が作動するようになる。
【0033】監視制御盤12は、火災受信盤13からの
自火報用火災感知器11の作動による火災移報信号を受
けている状態で専用火災感知器10の発報信号を受信す
ると、自火報用火災感知器11が作動し且つ専用火災感
知器10が作動した防火区画が同一の場合に、この防火
区画に対応して設けている選択放射弁8aまたは8bを
開制御し、同時にポンプ5を運転し、火災が発生した防
火区画の片側または両側に配置しているヘッド列3a及
びまたは3bに対し加圧水を供給し、ヘッド4より散布
させる。
【0034】具体的には、防火区画2aでの火災が検出
された場合には監視制御盤12は選択放射弁8aを開制
御し、ヘッド列3aのヘッド4から加圧水を散布し、防
火区画2aをヘッドからの散水と反対側の隔壁により形
成する。
【0035】また防火区画2bでの火災が検出された場
合には監視制御盤12は選択放射弁8a,8bの両方を
開制御し、ヘッド列3a,3bのヘッド4から加圧水を
散布して防火区画2bを散布パターンで仕切る。更に防
火区画2cについては、監視制御盤12により選択放射
弁8bを開制御し、ヘッド列3bのヘッド4から加圧水
を散布して防火区画2cを形成する。
【0036】更に防火区画2a,2b,2cのそれぞれ
には現地操作盤14a,14b,14cが設けられてお
り、この現地操作盤14a〜14cにおいては、手動操
作によるヘッドからの加圧水の散布開始と散布停止、更
に注意放送中における散布取り止めができる。
【0037】また監視制御盤12にあっては、後の説明
で明らかにするように、散水条件が成立したときに直ぐ
に選択放射弁8a及びまたは8bを開制御するのではな
く、内蔵したタイマを起動し、同時に図示しない非常放
送設備を使用して防火区画形成システムが作動し、ヘッ
ドから水が散布されることの注意放送を行い、タイマに
よる設定時間経過後に選択放射弁8a及びまたは8bを
開制御して、ヘッド4からの加圧水の散布を行うように
なる。
【0038】尚、ポンプ5の運転方法としては、ポンプ
5から選択放射弁8a,8bまで予め加圧水を充水して
おき、選択放射弁8a,8bの開制御による加圧水の圧
力低下を圧力スイッチにより検出して、この検出信号に
よりポンプ5を始動させる方法等でもよい。
【0039】図2は図1のヘッド列3a,3bのそれぞ
れに使用しているヘッド4の説明図であり、図2(A)
はヘッド4の半断面、図2(B)はノズル穴側から見た
底面図である。
【0040】ヘッド4はノズル本体4aの上部に流入口
4bを開口し、流入口4bに続いてX型ワーラー4cを
組み込んでいる。X型ワーラー4cは流入口4bから流
入した加圧水に旋回を加える部材である。X型ワーラー
4cで旋回流となった加圧水はノズル本体4aの先端の
ノズル穴4dから外部に噴出され、霧状にほぼ円錐分布
の散布パターンを作り出す。
【0041】このことからヘッド4は充円錐ノズルある
いはコーンスプレーノズルなどと呼ばれている。なおネ
ジ部4eは分岐管からの立ち下がり管に接続するために
使用する。
【0042】図3は図1のヘッド列3a,3bのように
一定間隔で配置されたノズル4による散布パターンの説
明図である。図3(A)は散布パターンの平面図であ
り、図3(B)が側面図となる。
【0043】このノズル4からの散布パターン15は、
ほぼ円錐分布となった散布パターン15であり、ヘッド
4のピッチ間隔は0.5〜2.0mの範囲に設定するこ
とで、隣接する散布パターン15は重複して隙間なくヘ
ッド列方向に連続形成される。
【0044】図4は図3のヘッド4からの散布パターン
15による防火区画形成作用の説明図である。図4にお
いて、火災の発生によりヘッド4から散布パターン15
となる加圧水の散布を行うと、火災による炎18からの
熱気流20は天井面16に沿って広がり、この熱気流2
0は、ヘッド4からの散布パターン15の下降気流に引
き込まれ、散布パターン15を超えて外側に熱気流が出
ることはない。また炎18からの放射熱19は、散布パ
ターン15を通過する際にヘッド4からの水の噴霧粒飛
により十分に減衰される。
【0045】本願発明者らが図1のような防火区画形成
システムについて検証実験を行ったところ、ヘッド4か
ら散布する水の平均粒子径は500ミクロン以下50ミ
クロン以上とすればよいことが判明した。この平均粒子
径は、ヘッド4から水を散布した際に火災による炎から
の熱気流を有効に遮断でき、且つ熱気流により流される
ことのない平均粒子径であるということができる。
【0046】またヘッド4からの散布パターンに必要な
ヘッド列1m当たりの散水量としては、1分当たり2リ
ットル〜80リットルの範囲であれば有効であることが
確認されている。このような条件のもとにあっては、図
4における熱気流20の引込みによる遮断作用に加え、
放射熱19については70%から90%を遮断すること
ができた。
【0047】図5は図1の監視制御盤12による本発明
の防火区画形成システムにおける制御処理のフローチャ
ートである。
【0048】図5において、まずステップS1で自火報
用火災感知器11からの発報信号の有無をチェックして
おり、火災受信盤13を経由して自火報用火災感知器1
1の発報信号ありが判別されると、ステップS2で専用
火災感知器10の発報信号をチェックする。
【0049】専用火災感知器10の発報ありが判別され
ると散布条件が成立したと判断して、ステップS3に進
み、専用火災感知器の発報区画と自火報用火災感知器の
発報区画から火災発生区画を検出し、ステップS4で防
火区画を形成するために散水を行うヘッド列を決定す
る。続いてステップS5でポンプ5を起動し、更にステ
ップS6で散布タイマを起動する。
【0050】散布タイマを起動したならば、ステップS
7で注意を促すための散布放送を起動する。散布タイマ
の設定時間としては例えば30秒が設定されている。散
布タイマ動作中における散布放送の間にあっては、ステ
ップS8で監視制御盤における復旧操作により出力され
る復旧信号と、ステップS9で監視制御盤12及び現地
操作盤14における散布取り止め操作により出力される
散布取り止め信号と、更にステップS10でタイマ終了
をチェックしている。ステップS8で、復旧操作による
復旧信号があればステップS1に戻る。また、ステップ
S9で散布取り止め操作による散布取り止め信号があれ
ば、ステップS8〜S9の処理を繰り返すようになり、
ステップS8で復旧信号があればステップS1に戻るよ
うになる。
【0051】ステップS10でタイマ終了までに復旧信
号がなく、また散布取り止め信号がなければ、ステップ
S11に進み、選択放射弁の電動弁を開制御し散布を開
始させる。散布中にあっては、ステップS12で散布停
止信号の有無をチェックしている。この散布停止信号の
チェックは、監視制御盤12における散布操作及び現地
操作盤14a〜14cにおける散布停止操作を含む。
【0052】ステップS12で散布停止信号が判別され
ると、ステップS13で選択放射弁8aに使用している
電動弁を閉制御し、散布を停止させる。ステップS13
で散布停止を行った後は、ステップS14で散布停止信
号をチェックし、またステップS15で復旧操作による
復旧信号をチェックしている。
【0053】復旧信号がない場合には、ステップS13
〜S14,S15の処理を繰り返しており、散布停止後
に再び火災となったような場合に散布停止信号が解除さ
れた際にはステップS14からステップS11に進み、
選択放射弁を開制御して再び散布を開始できるようにし
ている。またステップS15で復旧操作による復旧信号
があれば、ステップS1の処理に戻るようになる。
【0054】この図5の監視制御盤12による制御にあ
っては、図1の実施形態に示したように、防火区画2a
〜2cに設けられた自火報用火災感知器11と専用火災
感知器10の両者の発報信号が得られたとき、即ちアン
ド条件が成立したときに散布を行うようにしているが、
これ以外の散布制御の仕方としては例えば次のようなも
のがある。 (1)防火区画に2以上の自火報用火災感知器11を設
け、複数の自火報用火災感知器11の発報信号のアンド
条件の成立で散布を行う。 (2)作動温度が80℃以上150℃以下の専用火災感
知器10の1台のみの作動による発報信号で散布を行
う。 (3)対象区画にスプリンクラー消火設備のスプリンク
ラーヘッドが設置されている場合には、自火報用火災感
知器11の発報信号とスプリンクラーヘッドの作動(発
報)信号とのアンド条件で散布を行う。
【0055】尚、スプリンクラーヘッドの作動温度は、
72℃であることから、(1)の成立条件より厳しい条
件となる。
【0056】図6は本発明による防火区画形成システム
の他の実施形態を示したシステム構成図であり、この実
施形態にあっては1つのヘッド列におけるヘッドの並び
を2列のノズル配置により構成したことを特徴とする。
【0057】図6において、フロア1は図1の実施形態
と同様、3つの防火区画2a〜2cに仮想的に形成され
ており、防火区画2aと2bの間のヘッド列、この実施
形態にあってはヘッド列3aと3cを設けている。なお
防火区画2bと2cの間は図1の実施形態と同様、1列
のヘッド列3bとしている。
【0058】2列としたヘッド列3a,3cにあって
は、選択放射弁8aの2次側の分岐管7aを更に分岐管
21a,21bに分岐しており、それぞれの分岐管21
a,21bに複数のヘッド4を装着している。この分岐
管21a,21bに対するヘッド4の接続は、ヘッド列
3a側のヘッド4に対しヘッド列3cのヘッド4がハー
フピッチずつずれたいわゆる千鳥配置としている。それ
以外の構成は図1の実施形態と同じである。
【0059】図7は図6の2列としたヘッド列3a,3
cのヘッドから散布した場合の散布パターンの説明図で
ある。図7(A)は散布時の平面図、図7(B)は側面
図である。
【0060】図7(A)から明らかなように、ヘッド列
3a,3cを2列に配置し且つ各ヘッド4については列
方向にハーフピッチずらした千鳥配置としているため、
ヘッド列3aの散布パターン15aの重複部分にヘッド
列3cの散布パターン15bの中心部分が位置し、ヘッ
ド列3a,3cを横切る方向から見た場合の散布パター
ンの厚みが倍となり、また図7(B)から明らかなよう
に千鳥配置により散布パターン15a,15bの配置が
密となり、これによって散布パターンにより形成される
防火区画としての強さを大幅に高めることができる。
【0061】なお図6,図7にあっては、1つの防火区
画の片側を形成するヘッド列として2列配置とした場合
を例にとるものであったが、3列配置、4列配置など必
要に応じて適宜のヘッド列配置数とすることが可能であ
る。
【0062】ここで図1及び図6の本発明の防火区画形
成システムが設置されたフロア1については、フロア1
の床面の構造としてフロアのいずれかの片隅を通常の床
面に対し緩やかな傾斜面をもって壁側に下げた床構造と
し、ここにヘッド4から散布した水の溜まり場を作り、
水の溜まり場には排水溝を設け、排水溝で回収した水を
貯水槽に戻し、ポンプ5から循環できるように構成す
る。
【0063】このようにフロア1の片隅に緩やかな傾斜
で下がる散布した水の溜まり場所を設けることで、この
水の溜まり場所の床面についてのみ防水床構造をとれば
良く、それ以外の床面については防水構造をとる必要が
ないことから、フロア全部の床面に対し防水構造をとる
場合に比べ防水工事を大幅に簡略化し、建築コストを下
げることができる。
【0064】図8は本発明に使用するヘッドの他の実施
形態を示した説明図であり、この実施形態にあってはヘ
ッドにデフレクタを装着したことを特徴とする。ここで
図8(A)は正面図、図8(B)はノズル穴側から見た
底面図、図8(C)は側面図である。
【0065】ヘッド4は例えば図2とほぼ同じ構造をも
ち、このヘッド4に、この実施形態にあっては新たにデ
フレクタを22を装着している。デフレクタ22は下部
に開口したほぼコの字型の形状をもち、ヘッド4のノズ
ル穴4cからの散布パターン15の当たる外側部分に図
8(B)のように当て板23を張り出しており、当て板
23の付け根部分には三角形の底部切欠24を形成して
いる。この底部切欠24は図8(C)の側面図のよう
に、側部切欠25に続いている。
【0066】このようにヘッド4に対しデフレクタ22
を装着したことで、ヘッド4のノズル穴4cから放出さ
れた散布パターン15はデフレクタ22の当て板23に
当たって跳ね返り、側面に設けた側部切欠25から横方
向に散布される。同時に側部切欠25は底部切欠24に
続いているため、横方向に跳ね上げられた散布パターン
は底部切欠24から下側に向かい、本来の散布パターン
15との間の隙間を塞ぐようになる。
【0067】図9はデフレクタを備えた本発明のヘッド
の他の実施形態であり、図9(A)が正面図、図9
(B)が底面図、図9(C)が側面図である。この実施
形態にあっては、ヘッド4に対し片持ち構造のデフレク
タ26を装着している。即ちデフレクタ26は、図9
(C)の側面図から見て上部からの片持ち構造により下
部に当て板27を張り出している。
【0068】この当て板27は図9(B)から明らかな
ようにヘッド4のノズル穴4cの片側に位置し、ノズル
穴4cから放出された散布パターン15の一部が当て板
27に当たり、図9(A)の正面図において当て板27
で側方に散布パターンを広げるようにしている。
【0069】図10は図8及び図9のデフレクタ付きの
ヘッド4における散布パターンを表わしている。即ち図
10(A)は散布パターンの平面図、図10(B)は散
布パターンの正面図である。このデフレクタ付きのヘッ
ド4にあっては、本来の散布パターン15に加え、デフ
レクタを設けたことで横方向に広げた散布パターン30
を持っている。
【0070】図11は図10の散布パターンを持つデフ
レクタ付きのヘッド4をヘッド列として配置した場合の
散布パターンの様子である。
【0071】図11(A)は平面図、図11(B)は正
面図であり、デフレクタ付きヘッド4の本来の散布パタ
ーン15に加え、デフレクタにより側方に広がる散布パ
ターン30が得られ、これによって本来の散布パターン
15の隣り合う散布パターン15との天井面16側に近
い部分の隙間部分をデフレクタによる放水パターン30
で埋めることができる。
【0072】このためデフレクタ付きのヘッド4にあっ
ては、デフレクタのないヘッドの場合に比べ隣接する散
布パターンの天井面側の隙間部分からの放射熱の透過を
更に防ぐことができ、放射熱の遮断効果が更に高くな
る。また天井に沿って流れる熱気流を確実に遮断するこ
とができる。
【0073】図12は本発明で使用するヘッド4の他の
実施形態であり、この実施形態にあっては主ノズルと補
助ノズルを備えたことを特徴とする。
【0074】図12(A)は平面図、図12(B)は底
面図である。このヘッド4はノズル本体下部に主ノズル
31を設け、一方、ノズル本体の側面に補助ノズル32
を設けている。このためヘッド上部から流入した加圧水
は主ノズル31により下方にほぼ円錐状に散布されると
同時に、補助ノズル32から側方に散布される。
【0075】図13は補助ノズル付きのヘッド4の散布
パターンであり、図13(A)が平面図、図13(B)
が正面図である。この散布パターンにあっては、ヘッド
4の主ノズルから本来の散布パターン15から得られ、
これに加えてヘッド4の側面に開口している補助ノズル
32から散布パターン33が例えば右側に得られる。
【0076】図14は図12の補助ノズル付きのヘッド
4でヘッド列を構成した場合の散布パターンの説明図で
ある。
【0077】図14(A)は平面図、図14(B)は正
面図であり、ヘッド4の主ノズルからの散布パターン1
5に加え、ヘッド4の側面の補助ノズルから右側に散布
パターン33が得られ、主ノズルによる散布パターン1
5と天井面16との間の隙間を埋めることができる。
【0078】図15はヘッドからの散布パターンの天井
面側の隙間部分をなくすための他の実施形態の説明図で
ある。この実施形態にあっては、ヘッド列に沿って配置
したヘッド4の側方に天井面から垂れ壁34を設け、こ
れによってヘッド4からの散布パターン15の天井面1
6側の隙間を塞ぐようにしている。ヘッド4を配列した
ヘッド列に対する垂れ壁34の配置間隔としては、1.
5m以内に垂れ壁34を配置すれば良い。
【0079】図16はヘッド4からの散布パターンの天
井面側の隙間をなくすための他の実施形態の説明図であ
る。この実施形態にあっては、天井面16のヘッド列の
配置部分に天井面16より更に高くしたヘッド収納溝3
5を形成し、このヘッド収納溝35の中にヘッド4を配
置してヘッド列を構成している。天井面16に対するヘ
ッド収納溝35の深さとしては、30〜50cm程度あ
れば十分である。
【0080】図17は図16の天井面16より高いヘッ
ド収納溝35にヘッド4を配置した場合の散布パターン
の説明図である。図17(A)は平面図、図17(B)
は正面図である。
【0081】このように天井面16に対し30〜50c
m高いヘッド収納溝35を設け、その中にヘッド4を配
置してヘッド列を構成していることで、ヘッド4からの
散布パターン15の吹出し部分は天井面16より高いヘ
ッド収納部35の中に位置しており、この部分に散布パ
ターン15の隙間部分が位置するため、天井面16より
下の部分にあっては散布パターン15に隙間部分を生ず
ることがない。また、このようにヘッド収納溝にヘッド
4を配置する構成とすることで、前記実施形態のように
たれ壁を設けることがないため、見栄えが良い。
【0082】図18は本発明で使用するヘッドの他の実
施形態であり、この実施形態にあっては、今までの実施
形態のほぼ円錐分布の散布パターンを持つノズルに対
し、扇のように幅の狭い散布パターンを持つ扇状散布ヘ
ッドを使用したことを特徴とする。
【0083】図18(A)は平面図、図18(B)は正
面図であり、扇状散布ヘッド40は図18(A)のよう
に、平面的に見て幅が狭く、ヘッド列方向に長い扇状散
布パターンを得ることができる。このような扇状散布ヘ
ッド40については隣接する扇状散布ヘッド40との間
で、ヘッド40を並べている列方向の基準線41に対
し、扇状散布ヘッド40の長手方向の基準線42をオフ
セット角度θだけずらしてヘッドを配置し、これによっ
て扇状散布パターンを隙間なく重ね合わせている。
【0084】図19は本発明で使用するヘッドの天井面
に対する設置状態を示した説明図であり、ヘッドに保護
及び意匠のためのカバーを装着するようにしたことを特
徴とする。
【0085】図19(A)は断面図、図19(B)は底
面図である。ヘッド4は天井ボード45の開口45aに
対する分岐管からの立ち下げ管44の先端にネジ止め固
定され、この実施形態にあっては、ヘッド4はデフレク
タ22に備えた図8のものを使用している。
【0086】このヘッド4とデフレクタ22で構成され
るヘッド部に対しては、プラスチックなどで形成された
カバー46が装着される。カバー46は内側に板バネ4
7を形成しており、板バネ47をデフレクタ22に嵌め
合わせることで装着することができる。
【0087】このようにヘッド部にカバー46を下側か
ら装着しておくことで、施工時などにあって物が当たっ
ても、カバー46によってヘッド4やデフレクタ22を
破損することがない。またカバー46を装着することに
よってヘッド4及びデフレクタ22が天井面に露出して
いないことから、美観を損なうことがなく、意匠的にも
見栄えが良い。
【0088】一方、火災による防火区画形成時にあって
は、ノズル4から加圧水が下方に放射されると、この力
を受けてカバー46が落下し、散布を行うことができ
る。
【0089】図20はヘッド部にカバーを備えた他の実
施形態であり、図20(A)が断面図、図20(B)が
底面図である。この実施形態にあっては、天井ボード4
5の開口45aの部分に埋め込む形でデフレクタ22を
備えたヘッド4を立ち下がり管44にネジ止め固定して
いる。
【0090】このため、デフレクタ22の天井ボード4
5からの突出量はごく僅かに押さえられている。デフレ
クタ22に対してはカバー48が装着される。カバー4
8は天井ボード45からのデフレクタ22の飛び出し量
に相当する薄めのサイズであり、内側に板バネ49を装
着してデフレクタ22に固定させている。
【0091】この場合にもカバー48をヘッド部に装着
しておくことで、施工時などにデフレクタ22に物が当
たって破損することが防止でき、またカバー48によっ
てヘッド部及び天井ボード45の開口45aが覆われる
ことで、美観を損なうことなく意匠的な見栄えも良くな
る。更にヘッド4からの放射を行うと、放射による加圧
水の力を受けてカバー48は落下するようになる。
【0092】図21はヘッド部にカバーを設けた他の実
施形態であり、この実施形態にあっては、通常時にあっ
てはヘッド部が完全に天井内に収まるようにしたことを
特徴とする。
【0093】図21(A)は側面断面図、図21(B)
は底面図であり、この実施形態にあってはデフレクタ2
2を備えたヘッド4を降下機構部52を介して天井内の
立ち下がり管57に接続している。
【0094】降下機構部52は立ち下がり管57にネジ
止め固定された外筒53の中に摺動自在な内筒54を収
納しており、内筒54と外筒53の間にはバネ55が収
納され、且つシール56が内筒54の収納部外周面に装
着されている。立ち下がり管57に対し加圧水の供給が
ない場合には、内筒54はバネ55の力で図示のように
上方に引き上げられている。
【0095】この状態でヘッド部のデフレクタ22は天
井ボード45の開口45aの天井面側に位置しており、
完全な埋め込み状態となっている。このため、ヘッド部
に対しては天井ボード45の天井面側に密着するプレー
ト型のカバー50を板バネ51によりデフレクタ22に
対し装着している。このようにカバー50がフラットな
プレート型で済むことから、天井ボード54からのヘッ
ド部の突出がなく、物が当たることもなく、更に美観を
損なうことがないと共に意匠用的にも見栄えは更に良
い。
【0096】火災に伴い加圧水をヘッド部から放射する
場合には、立ち下がり管57にポンプ側から加圧水が供
給され、バネ55に抗して内筒54が押し下げられ、デ
フレクタ22及びヘッド4は例えば図20(A)と同等
の天井ボード45の開口部45aに対する位置に降下す
る。更にノズル4からの加圧水の放射で、板バネ51に
よりデフレクタ22に装着しているカバー56は落下す
る。
【0097】上記実施形態にあって、カバーは、ヘッド
部例えばデフレクタに対し装着されていたが、天井ボー
ド又は天井ボードの開口部に装着されるものであっても
良い。
【0098】なお上記の実施形態は、建物のフロアなど
の比較的広い空間を対象に全てヘッド列の配置による防
火区画の形成を例にとるものであったが、通常の壁によ
る防火区画の形成と本発明のヘッドからの加圧水の散布
による防火区画の形成を適宜に組み合わせるようにして
も良い。また上記実施形態では、ヘッドからの散布パタ
ーンとして円錐状のものと扇状のものを例にとるもので
あったが、その他の散布パターン、例えば円状、楕円
状、四角錘状等であっても良い。また本発明はその目的
と利点を損なわない適宜の変形を含み、更に上記の実施
形態に示した数値による限定は受けない。
【0099】
【発明の効果】以上説明してきたように本発明によれ
ば、1つの階のフロアといった建物内の広い空間を対象
にヘッドからの水の噴霧状の散布パターンにより防火区
画を形成することができるため、防火区画を形成するた
めに建物内を物理的な壁の構築で仕切る必要がなく、通
常時にあっては建物内の広い空間を1つの空間として活
用でき、火災発生時にあってはヘッドによる加圧水の散
布による散布パターンの形成で特定の防火区画を形成
し、火災の延焼、拡大を確実に防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のシステム構成の実施形態を示した説明
【図2 】本発明で使用するヘッドの説明図
【図3】図1のヘッド列の散布パターンの説明図
【図4】本発明のヘッド散布パターンによる区画作用の
説明図
【図5】図1の関し制御版による防火区画形成制御のフ
ローチャート
【図6 】ヘッドを2列に千鳥配置した本発明のシステ
ム構成の説明図
【図7】図6の散布パターンの説明図
【図8】本発明で使用するデフレクタを添えたヘッドの
実施形態の説明図
【図9】本発明で使用するデフレクタを添えたヘッドの
他の実施形態の説明図
【図10】図8,図9のデフレクタ付きヘッドによる散
布パターンの説明図
【図11】デフレクタ付きヘッドによるヘッド列の散布
パターンの説明図
【図12 】主ノズルと補助ノズルを備えたヘッドの説
明図
【図13】図12のヘッドによる散布パターンの説明図
【図14】図12のヘッドによるヘッド列の散布パター
ンの説明図
【図15】垂れ壁を設けたヘッド列の散布パターンの説
明図
【図16】天井面に収納溝を設けたヘッド列の構造説明
【図17】図16の散布パターンの説明図
【図18】扇状散布パターンのヘッドを用いたヘッド列
の説明図
【図19】天井露出型のカバーを装着したヘッドの説明
【図20】天井埋込型のカバーを装着したヘッドの説明
【図21】降下機構部を持つヘッドに天井埋込型のカバ
ーを装着したヘッドの説明図
【符号の説明】
1:フロア 2a〜2c:防火区画 3a〜3c:ヘッド列 4:ヘッド 5:ポンプ 6:給水本管 :8a,8b:選択放射弁(電動弁) 9a〜9c:仕切弁 10:専用火災感知器 11:自火報用火災感知器 12:監視制御盤 13:火災受信盤 14a〜14c:現地操作盤 15:散布パターン 16:天井面 17:床面 18:炎 19:放射熱 20:熱気流 21a,21b:分岐管 22,26:デフレクタ 23,27:当て板 24:底部切欠 25:側部切欠 28:切欠 31:主ノズル 32:補助ノズル 33:補助パターン 34:垂れ壁 35:ヘッド収納溝 40:扇状散布ヘッド 44,57:立下り管 45:天井ボード 45a:開口 46,48,50:カバー 47,49,51:板バネ 52:降下機構部 53:外筒 54:内筒 55:バネ 56:シール
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G08B 17/00 G08B 17/00 J (72)発明者 栗岡 均 東京都港区元赤坂1丁目2番7号 鹿島建 設株式会社内 (72)発明者 葛西 晋治 東京都港区元赤坂1丁目2番7号 鹿島建 設株式会社内 (72)発明者 土井原 泉 東京都港区元赤坂1丁目2番7号 鹿島建 設株式会社内 (72)発明者 辻 利秀 東京都品川区上大崎2丁目10番43号 ホー チキ株式会社内 (72)発明者 岡田 博二 東京都品川区上大崎2丁目10番43号 ホー チキ株式会社内 (72)発明者 林 龍也 東京都品川区上大崎2丁目10番43号 ホー チキ株式会社内 Fターム(参考) 2E189 CA07 CA09 CC01 CE07 CG01 CG07 KB05 KB07 MB07 5G405 AA01 AB01 CA29

Claims (21)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】天井面に沿って複数のヘッドを列方向に配
    置した1又は複数のヘッド列と、 前記ヘッド列の間またはヘッド列と隔壁との間に形成さ
    れる防火区画と、 前記防火区画ごとに設置された火災感知器と、 前記火災感知器の発報信号が得られた場合に、対応した
    防火区画を形成するためのヘッド列のヘッドに加圧水を
    供給して散布させて前記防火区画を仕切る散布パターン
    を形成する制御部と、を備えたことを特徴とする防火区
    画形成システム。
  2. 【請求項2】請求項1記載の防火区画形成システムにお
    いて、 前記火災感知器は、80℃以上150℃以下の温度で作
    動して発報信号を出力する専用火災感知器であることを
    特徴とする防火区画形成システム。
  3. 【請求項3】請求項1記載の防火区画形成システムにお
    いて、 前記防火区画に自動火災報知システムの自火報用火災感
    知器を複数設置し、前記制御部は、同一防火区画に設置
    している2以上の前記自火報用火災感知器の発報信号が
    得られた場合に、対応した防火区画を形成するためのヘ
    ッド列のヘッドから加圧水を散布させることを特徴とす
    る防火区画形成システム。
  4. 【請求項4】請求項1記載の防火区画形成システムにお
    いて、 前記防火区画に自動火災報知システムの自火報用火災感
    知器と防火区画形成システムの専用火災感知器を設置
    し、前記制御部は、同一防火区画に設置している前記自
    火報用火災感知器と前記専用火災感知器の両方から発報
    信号が得られた場合に、対応した防火区画を形成するた
    めのヘッド列のヘッドから加圧水を散布させることを特
    徴とする防火区画形成システム。
  5. 【請求項5】請求項4記載の防火区画形成システムにお
    いて、前記専用火災感知器は、スプリンクラーヘッドの
    作動温度より高い温度で発報信号を出力することを特徴
    とする防火区画形成システム。
  6. 【請求項6】請求項1記載の防火区画形成システムにお
    いて、 前記防火区画に自動火災報知システムの自火報用火災感
    知器を設置すると共にスプリンクラーヘッドを設置し、
    前記制御部は、同一防火区画に設置している前記自火報
    用火災感知器からの発報信号と前記スプリンクラーヘッ
    ドの発報信号とが得られた場合に、対応した防火区画を
    形成するためのヘッド列のヘッドから加圧水を散布させ
    ることを特徴とする防火区画形成システム。
  7. 【請求項7】請求項1乃至6のいずれかに記載の防火区
    画形成システムにおいて、前記制御部は、前記発報信号
    により散布条件が成立したと判断した時に、タイマを起
    動して設定時間の間注意放送を流し、注意放送中に散布
    取り止め操作があれば加圧水の散布を取り止め、散布停
    止操作がなければ、前記タイマの設定時間が経過した時
    点で前記ヘッド列のヘッドから加圧水を散布させること
    を特徴とする防火区画形成システム。
  8. 【請求項8】請求項1記載の防火区画形成システムにお
    いて、前記制御部は、手動散布操作を判別して加圧水の
    散布を開始させ、また、前記ヘッド列のヘッドから散布
    中に手動停止操作を判別して加圧水の散布を停止させる
    ことを特徴とする防火区画形成システム。
  9. 【請求項9】請求項1記載の防火区画形成システムにお
    いて、前記防火区画が形成される階の床面に、前記ヘッ
    ドから散布された水を収集して排水する防水床構造を設
    けたことを特徴とする防火区画形成システム。
  10. 【請求項10】請求項1記載の防火区画形成システムに
    おいて、前記ヘッドは、平均粒子径が500ミクロン以
    下50ミクロン以上の水を散布する噴霧ヘッドであるこ
    とを特徴とする防火区画形成システム。
  11. 【請求項11】請求項1記載の防火区画形成システムに
    おいて、前記ヘッドからの散水量は、前記ヘッド列の1
    メートル当りにつき毎分2リットル乃至80リットルと
    なることを特徴とする防火区画形成システム。
  12. 【請求項12】請求項1記載の防火区画形成システムに
    おいて、前記ヘッド列のヘッドの並びは、複数のヘッド
    を1列又は複数列に配置したものであることを特徴とす
    る防火区画形成システム。
  13. 【請求項13】請求項12記載の防火区画形成システム
    において、前記ヘッド列のヘッドの並びとして複数のヘ
    ッドを複数列に配置する場合、隣接するヘッド列のヘッ
    ドを千鳥配置したものであることを特徴とする防火区画
    形成システム。
  14. 【請求項14】請求項1記載の防火区画形成システムに
    おいて、前記ヘッドは、略円錐分布の散布パターンを形
    成する噴霧ヘッドであることを特徴とする防火区画形成
    システム。
  15. 【請求項15】請求項1記載の防火区画形成システムに
    おいて、前記ヘッドは、列方向に隣接するヘッドの散布
    パターンの天井面近くの隙間部分に水を放射するデフレ
    クタを備えたことを特徴とする防火区画形成システム。
  16. 【請求項16】請求項1記載の防火区画形成システムに
    おいて、列方向に配置されたヘッドの散布パターンの天
    井面近くの隙間部分に対応する高さの垂れ壁を設けたこ
    とを特徴とする防火区画形成システム。
  17. 【請求項17】請求項1記載の防火区画形成システムに
    おいて、前記ヘッド列を配置する天井部分を高くして、
    列方向に配置されたヘッドの散布パターンの天井面近く
    のの隙間部分をなくしたことを特徴とする防火区画形成
    システム。
  18. 【請求項18】請求項1記載の防火区画形成システムに
    おいて、前記ヘッドは、略扇状分布の散布パターンを持
    ち、前記ヘッド列は、前記扇状分布の散布パターンにヘ
    ッド列方向に対するオフセット角を設けて重ね合わせる
    ように各ヘッドを配置したことを特徴とする防火区画形
    成システム。
  19. 【請求項19】請求項1記載の防火区画形成システムに
    おいて、前記ヘッドの放射方向に、放射された水の力で
    落下するカバーを備えたことを特徴とする防火区画形成
    システム。
  20. 【請求項20】請求項19記載の防火区画形成システム
    において、前記カバーは、天井面に対して埋め込み状態
    の前記ヘッドに装着されたことを特徴とする防火区画形
    成システム。
  21. 【請求項21】請求項20記載の防火区画形成システム
    において、前記ヘッドは散水時に散水口が天井面より下
    に降下する降下機構部を備えたことを特徴とする防火区
    画形成システム。
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