JP2002248018A - 歯ブラシ - Google Patents
歯ブラシInfo
- Publication number
- JP2002248018A JP2002248018A JP2001102092A JP2001102092A JP2002248018A JP 2002248018 A JP2002248018 A JP 2002248018A JP 2001102092 A JP2001102092 A JP 2001102092A JP 2001102092 A JP2001102092 A JP 2001102092A JP 2002248018 A JP2002248018 A JP 2002248018A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- toothbrush
- biodegradable resin
- polylactic acid
- resin
- present
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Brushes (AREA)
- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
- Biological Depolymerization Polymers (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 本発明は１００％土に帰るポリ乳酸系生分解
性樹脂および剛性に優れた生分解性樹脂を素材に使用し
た環境に優しい、使い易い歯ブラシを提供するものであ
る。 【構成】 歯ブラシの柄の素材はポリ乳酸系生分解性樹
脂、またはポリ乳酸系生分解性樹脂に紙を加えて複合化
した植物性成形材料を使用し、植毛の素材は剛性に優れ
た糸状の生分解性樹脂を使用した歯ブラシである。
性樹脂および剛性に優れた生分解性樹脂を素材に使用し
た環境に優しい、使い易い歯ブラシを提供するものであ
る。 【構成】 歯ブラシの柄の素材はポリ乳酸系生分解性樹
脂、またはポリ乳酸系生分解性樹脂に紙を加えて複合化
した植物性成形材料を使用し、植毛の素材は剛性に優れ
た糸状の生分解性樹脂を使用した歯ブラシである。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明はポリ乳酸系生分解性樹脂
およびその樹脂と木材チップから得られる紙をブレンド
した素材を用いた歯ブラシの柄と剛性に優れた糸状の生
分解性樹脂を素材として用いた歯ブラシの植毛からなる
環境にやさしい歯ブラシに関する。
およびその樹脂と木材チップから得られる紙をブレンド
した素材を用いた歯ブラシの柄と剛性に優れた糸状の生
分解性樹脂を素材として用いた歯ブラシの植毛からなる
環境にやさしい歯ブラシに関する。
【０００２】
【従来の技術】従来の歯ブラシは、一般家庭用、ホテル
用を問わず柄と植毛の素材は石油化学樹脂を原料として
いるため、廃棄処理する際の焼却燃焼カロリーが高く、
地球温暖化や環境汚染の一因になっている。また、現
在、日本の歯ブラシの年間総生産量は一般家庭用だけで
も推定４億〜４億５０００万本であり、毎年この量がゴ
ミとして廃棄され焼却又は埋め立て処分されている。こ
の埋めた歯ブラシは分解されることなく半永久的にその
まま土中に残るというのが現状である。
用を問わず柄と植毛の素材は石油化学樹脂を原料として
いるため、廃棄処理する際の焼却燃焼カロリーが高く、
地球温暖化や環境汚染の一因になっている。また、現
在、日本の歯ブラシの年間総生産量は一般家庭用だけで
も推定４億〜４億５０００万本であり、毎年この量がゴ
ミとして廃棄され焼却又は埋め立て処分されている。こ
の埋めた歯ブラシは分解されることなく半永久的にその
まま土中に残るというのが現状である。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】本発明が解決しようと
する課題は、従来の歯ブラシの柄と植毛の素材に石油化
学樹脂を使用するかわりに、生分解性樹脂を使用するこ
とにより、従来の歯ブラシの主原料として使用している
石油化学樹脂を焼却する際の燃焼カロリーの半分以下で
済み、ダイオキシンが発生せず、焼却炉の損傷の弊害等
を減少させ、土中に埋めれば分解し、１００％土に帰る
環境汚染やゴミ対策を考慮した歯ブラシを提供するもの
である。
する課題は、従来の歯ブラシの柄と植毛の素材に石油化
学樹脂を使用するかわりに、生分解性樹脂を使用するこ
とにより、従来の歯ブラシの主原料として使用している
石油化学樹脂を焼却する際の燃焼カロリーの半分以下で
済み、ダイオキシンが発生せず、焼却炉の損傷の弊害等
を減少させ、土中に埋めれば分解し、１００％土に帰る
環境汚染やゴミ対策を考慮した歯ブラシを提供するもの
である。
【０００４】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、本発明の歯ブラシの柄の素材として、 （１）ポリ乳酸系生分解性樹脂、または （２）ポリ乳酸系生分解性樹脂に木材チップから得られ
る紙を５０％以上複合化して得られる植物性成形材料を
採用したことである。 これらの植物性成形材料は、主原料のトウモロコシを乳
酸発酵により製造したものであり、本発明の歯ブラシ
は、（１）は生分解性の樹脂、（２）は紙加工品として
取り扱うことができるものである。また、本発明の歯ブ
ラシの植毛の素材として、 （１）剛性に優れた糸状の生分解性樹脂を採用したこと
である。 本発明の歯ブラシの柄と植毛はは上記のような素材を採
用したものであるから、従来の石油化学樹脂を素材に使
用した歯ブラシを廃棄処理する際に発生する焼却炉の損
傷を防ぎ、土中に埋めれば分解するので、環境汚染の発
生も完全に防止することができる。
め、本発明の歯ブラシの柄の素材として、 （１）ポリ乳酸系生分解性樹脂、または （２）ポリ乳酸系生分解性樹脂に木材チップから得られ
る紙を５０％以上複合化して得られる植物性成形材料を
採用したことである。 これらの植物性成形材料は、主原料のトウモロコシを乳
酸発酵により製造したものであり、本発明の歯ブラシ
は、（１）は生分解性の樹脂、（２）は紙加工品として
取り扱うことができるものである。また、本発明の歯ブ
ラシの植毛の素材として、 （１）剛性に優れた糸状の生分解性樹脂を採用したこと
である。 本発明の歯ブラシの柄と植毛はは上記のような素材を採
用したものであるから、従来の石油化学樹脂を素材に使
用した歯ブラシを廃棄処理する際に発生する焼却炉の損
傷を防ぎ、土中に埋めれば分解するので、環境汚染の発
生も完全に防止することができる。
【０００５】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施の形態を実施例
に基づいて説明する。
に基づいて説明する。
【０００６】
【実施例１】歯ブラシの柄部の素材は、トウモロコシ等
のデンプンを材料にして作り、使い終わったのちはバク
テルアによって溶かされる乳酸系生分解性樹脂であり、
（株）島津製作所の商品名ラクティを使用したものであ
る。ラクティの主な物性は、 比重 １．２５ 吸水率 ０．２４％ ビカット軟化点 ６０．６℃ 引張強さ ６．５３ｋｇ／ｍｍ２ 燃焼カロリー ４５８０Ｃａｌ／ｇ であり、歯ブラシの柄の素材として強度と耐熱性に優れ
たものである。また、歯ブラシの植毛の素材は、剛性に
優れた糸状の生分解性樹脂であり、韓国のイレケミカル
会社（ＩＲｅ Ｃｈｅｍｉｃａｌ Ｌｔｄ．）製の商品
名エンポール（登録商標Ｅｎｐｏｌ）を使用したもので
ある。エンポールの主な物性は、 比重 １．２２ 溶融温度 １２０℃ 引張強さ ４．０ｋｇ／ｍｍ２ 伸び ２００％ であり、歯ブラシの植毛の素材として耐熱性と剛性に優
れたアメリカ食品衛生局（ＦＤＡ）の認可品である。
のデンプンを材料にして作り、使い終わったのちはバク
テルアによって溶かされる乳酸系生分解性樹脂であり、
（株）島津製作所の商品名ラクティを使用したものであ
る。ラクティの主な物性は、 比重 １．２５ 吸水率 ０．２４％ ビカット軟化点 ６０．６℃ 引張強さ ６．５３ｋｇ／ｍｍ２ 燃焼カロリー ４５８０Ｃａｌ／ｇ であり、歯ブラシの柄の素材として強度と耐熱性に優れ
たものである。また、歯ブラシの植毛の素材は、剛性に
優れた糸状の生分解性樹脂であり、韓国のイレケミカル
会社（ＩＲｅ Ｃｈｅｍｉｃａｌ Ｌｔｄ．）製の商品
名エンポール（登録商標Ｅｎｐｏｌ）を使用したもので
ある。エンポールの主な物性は、 比重 １．２２ 溶融温度 １２０℃ 引張強さ ４．０ｋｇ／ｍｍ２ 伸び ２００％ であり、歯ブラシの植毛の素材として耐熱性と剛性に優
れたアメリカ食品衛生局（ＦＤＡ）の認可品である。
【０００７】
【実施例２】本発明の歯ブラシの植毛は実施例１と同一
の素材を用い、柄の素材は実施例１の商品名ラクティに
木材チップから得られる紙を５０〜６０％加えて複合化
したものである。紙を５０％以上加えたことにより紙成
分が生分解性を促進し、一般の生分解性樹脂に比較して
優れた生分解性を示すと同時にコストを低減することが
でき、ホテル用の歯ブラシのように短期間の使用のもの
に適用される。
の素材を用い、柄の素材は実施例１の商品名ラクティに
木材チップから得られる紙を５０〜６０％加えて複合化
したものである。紙を５０％以上加えたことにより紙成
分が生分解性を促進し、一般の生分解性樹脂に比較して
優れた生分解性を示すと同時にコストを低減することが
でき、ホテル用の歯ブラシのように短期間の使用のもの
に適用される。
【０００８】
【発明の効果】本発明の歯ブラシの柄の素材に石油化学
樹脂に替わる新しいポリ乳酸系生分解性樹脂、またはポ
リ乳酸系生分解性樹脂と紙を複合化した植物性成形材料
を採用し、植毛の素材に剛性に優れた糸状の生分解性樹
脂を採用したことにより、次のような優れた効果をもた
らすものである。 １．歯ブラシを焼却処分する場合、燃焼カロリーを半分
以下にすることができ、ダイオキシンの発生を防止し、
焼却炉の損傷を減少する。 ２．歯ブラシを土中に埋めた場合、生分解性を促進する
と共に、微生物等の作用により最終的には植物サイクル
としての二酸化炭素と水に分解し、１００％土に帰るの
で環境汚染を防止できる。 ３．従来の石油化学樹脂を使用した際と同等の形状に成
型できる。 ４．６５℃以上の湯に浸せきすると歯ブラシの柄が柔ら
かくなるので自由な形を作り、冷却するとその形を保持
する。従来の歯ブラシメーカーから与えられた形のまま
で使用するのではなく、自身の手に持ちやすい形状を作
り直すことができる。故に健常者から障害者まで万人の
人達に対してオリジナルな柄の歯ブラシが誕生する。
樹脂に替わる新しいポリ乳酸系生分解性樹脂、またはポ
リ乳酸系生分解性樹脂と紙を複合化した植物性成形材料
を採用し、植毛の素材に剛性に優れた糸状の生分解性樹
脂を採用したことにより、次のような優れた効果をもた
らすものである。 １．歯ブラシを焼却処分する場合、燃焼カロリーを半分
以下にすることができ、ダイオキシンの発生を防止し、
焼却炉の損傷を減少する。 ２．歯ブラシを土中に埋めた場合、生分解性を促進する
と共に、微生物等の作用により最終的には植物サイクル
としての二酸化炭素と水に分解し、１００％土に帰るの
で環境汚染を防止できる。 ３．従来の石油化学樹脂を使用した際と同等の形状に成
型できる。 ４．６５℃以上の湯に浸せきすると歯ブラシの柄が柔ら
かくなるので自由な形を作り、冷却するとその形を保持
する。従来の歯ブラシメーカーから与えられた形のまま
で使用するのではなく、自身の手に持ちやすい形状を作
り直すことができる。故に健常者から障害者まで万人の
人達に対してオリジナルな柄の歯ブラシが誕生する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 ＦＩ テーマコート゛(参考） Ｃ０８Ｌ 97/02 Ｃ０８Ｌ 97/02
Claims (2)
- 【請求項１】デンプンを原料としたポリ乳酸系生分解性
樹脂から得られる植物性成形材料を素材とした歯ブラシ
の柄と剛性に優れた糸状の生分解性樹脂を素材とした歯
ブラシの植毛からなることを特徴とする歯ブラシ。 - 【請求項２】デンプンを原料としたポリ乳酸系生分解性
樹脂と、木材チップから得られる紙を複合化した植物性
成形材料を素材とした歯ブラシの柄と剛性に優れた糸状
の生分解性樹脂を素材とした歯ブラシの植毛からなるこ
とを特徴とする歯ブラシ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2001102092A JP2002248018A (ja) | 2001-02-26 | 2001-02-26 | 歯ブラシ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2001102092A JP2002248018A (ja) | 2001-02-26 | 2001-02-26 | 歯ブラシ |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2002248018A true JP2002248018A (ja) | 2002-09-03 |
Family
ID=18955328
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2001102092A Pending JP2002248018A (ja) | 2001-02-26 | 2001-02-26 | 歯ブラシ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2002248018A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2005003450A1 (ja) * | 2003-07-08 | 2005-01-13 | Kansai Technology Licensing Organization Co., Ltd. | 脂肪族ポリエステル組成物の製造方法とそれに用いるパルプ及びセルロース系繊維並びにそのミクロフィブリル化方法 |
| CN103862727A (zh) * | 2014-02-17 | 2014-06-18 | 嘉兴学院 | 一种聚乳酸纤维植绒家纺面料及其制备方法 |
-
2001
- 2001-02-26 JP JP2001102092A patent/JP2002248018A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2005003450A1 (ja) * | 2003-07-08 | 2005-01-13 | Kansai Technology Licensing Organization Co., Ltd. | 脂肪族ポリエステル組成物の製造方法とそれに用いるパルプ及びセルロース系繊維並びにそのミクロフィブリル化方法 |
| CN103862727A (zh) * | 2014-02-17 | 2014-06-18 | 嘉兴学院 | 一种聚乳酸纤维植绒家纺面料及其制备方法 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| TWI303258B (en) | Biodegradable resin composition, filler therefor and molded article thereof | |
| RU2480495C2 (ru) | Новая биоразлагаемая полимерная композиция, пригодная для получения биоразлагаемого пластика, и способ получения указанной композиции | |
| JP6916571B1 (ja) | 樹脂組成物、及び成形品 | |
| JP5132312B2 (ja) | 生分解性樹脂組成物及びそれより得られる成形体 | |
| TW201819496A (zh) | 可生物分解之薄膜材料及其製造方法 | |
| JP5515106B2 (ja) | 抗菌性製品及び粉末抗菌剤 | |
| EP1616908A4 (en) | POLY (GLYCOLIC ACID) BASED RESIN COMPOSITION AND FORM BODY THEREOF | |
| CN102050260B (zh) | 氧化生物降解塑料袋及其制备方法 | |
| JP7110228B2 (ja) | 生分解性フィルム | |
| JP2023123591A (ja) | 生分解性フィルム | |
| JP2002248018A (ja) | 歯ブラシ | |
| JP2009120688A (ja) | ポリ乳酸樹脂組成物およびそれからなる押出成形品 | |
| JP2001186927A (ja) | 歯ブラシ | |
| JP4770270B2 (ja) | 樹脂組成物ならびにそれからなる成形品、フィルムおよび繊維 | |
| JP2004263180A (ja) | 射出成形体 | |
| JP2005264086A (ja) | ポリ乳酸樹脂組成物およびその成形品 | |
| JP2005145028A (ja) | 成形品の製造方法、および成形品 | |
| JP4725613B2 (ja) | 樹脂組成物ならびにそれからなる成形品、フィルムおよび繊維 | |
| JP2003088422A (ja) | 歯ブラシおよび歯ブラシ収納ケース | |
| US11859085B2 (en) | Hemp and PBAT biopolymer substrate | |
| JP2007254738A (ja) | 環境保護に好適な樹脂ペレット原料の製造方法 | |
| JP2001064458A (ja) | 生化学的崩壊性を有するポリプロピレン組成物とその製造方法 | |
| JP2006342196A (ja) | 樹脂組成物及び成形体 | |
| JP2003205950A (ja) | プラスチックフィルム製包装袋及び複合素材包装袋 | |
| CN111925664A (zh) | 一种全降解锅擦工艺配方 |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20040422 |
|
| A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20040511 |
|
| A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20040928 |