JP2002244634A - 画像表示システム及び画像表示装置 - Google Patents

画像表示システム及び画像表示装置

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JP2002244634A
JP2002244634A JP2001040817A JP2001040817A JP2002244634A JP 2002244634 A JP2002244634 A JP 2002244634A JP 2001040817 A JP2001040817 A JP 2001040817A JP 2001040817 A JP2001040817 A JP 2001040817A JP 2002244634 A JP2002244634 A JP 2002244634A
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image
frame
screen
display
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JP2001040817A
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Takuya Tsuda
拓也 津田
Tomoyuki Ishihara
朋幸 石原
Akihiko Inoue
明彦 井上
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Sharp Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ティアリングが防止された画像表示システム
および画像表示装置を提供する。 【解決手段】 メモリ書き込み制御回路705およびメ
モリ読み出し制御回路706を用いて、送信されてきた
画像データと表示する画像データとのタイミングを制御
する。具体的には、液晶ディスプレイ707が上下2画
面以上に渡る場合には、下画面である分割画面728・
729の画像データが上画面である分割画面726・7
27の画像データに比べて1フレーム前になるように画
像データを読み出すことによりティアリングを防止する
ことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コンピュータ装置
(ホスト装置)と、ディスプレイ装置(画像表示装置)
とを、ビデオインターフェイスで接続して用いる画像表
示システム及び画像表示装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の技術の一例として、ホスト装置
(例えば、パーソナルコンピュータ)とディスプレイ装
置(例えば、カラーCRTモニター)とをビデオ接続し
た画像表示システムについて説明する。
【0003】画像表示システムは、図6に示すように、
ホスト装置100、ディスプレイ装置101、及び、ホ
スト装置100とディスプレイ装置101とを接続して
いるビデオインターフェイス104を備えている。ホス
ト装置100は、画像データをビデオインターフェイス
104に送信するためのグラフィックス制御回路102
を備えている。ディスプレイ装置101は、画像データ
をホスト装置100から受信し、CRTディスプレイ1
05に画像を表示するための制御を行うCRT表示制御
回路103を有している。ホスト装置100から送信さ
れた画像データは、ビデオインターフェイス104を介
してディスプレイ装置101に転送される。
【0004】グラフィックス制御回路102は、D/A
変換器109を備えたグラフィックスコントローラ10
6及びグラフィックスメモリ107を有している。グラ
フィックスコントローラ106は、ホスト装置100で
あるパーソナルコンピュータ装置内のCPU(中央演算
処理装置)からシステムバス108を介して入力される
描画命令に従い、グラフィックスメモリ107を利用し
て演算処理を行い画像データを生成する。
【0005】グラフィックスコントローラ106におい
て、生成された画像データは、グラフィックスコントロ
ーラ106内に備えられているD/A変換器109によ
りアナログRGB信号に変換され、水平同期信号及び垂
直同期信号が付加されたアナログビデオ信号として、ビ
デオ出力コネクタ110よりビデオ入力コネクタ112
へ順次出力される。
【0006】このとき、画像データの垂直同期信号に対
応するリフレッシュ周波数は、ディスプレイ装置101
内のCRTディスプレイ105のフレーム周波数に合わ
せており、一般的には50Hz〜70Hzである(図6
では、60Hzとする)。
【0007】ビデオインターフェイス104は、ビデオ
出力コネクタ110から出力されるビデオ信号を、ビデ
オケーブル111を介してビデオ入力コネクタ112に
送信する。
【0008】ビデオインターフェイス104から送信さ
れてきたビデオ信号は、CRT表示制御回路103でC
RT制御に適した画像データ形式に変換され、順次CR
Tディスプレイ105に出力され、画像が表示される。
【0009】しかし、上記従来の構成では、超高解像度
画像データとして、例えば、3200×2400ドット
の解像度の画像データを、ホスト装置100からリフレ
ッシュ周波数60Hzでディスプレイ装置101へ送信
する場合、グラフィックスコントローラ106内のD/
A変換器109において、画像データをアナログRGB
信号に変換する際に、変換クロック周波数が500MH
z以上になり、既存の技術では、アナログビデオ信号と
してホスト装置100から画像データをディスプレイ装
置101に送信することは、極めて困難である。
【0010】上記の問題点を解決するために、超高解像
度画像データを複数のディスプレイに分割して表示する
画像表示システムがある。
【0011】上記の画像表示システムは、図7に示すよ
うに、ホスト装置(パーソナルコンピュータ装置)30
0、ディスプレイ装置301及びホスト装置300とデ
ィスプレイ装置301とを接続しているビデオインター
フェイス304を備えている。ホスト装置300から送
信された画像データは、ビデオインターフェイス304
を介してディスプレイ装置301に送信される。なお、
図7でのディスプレイ装置301は、液晶画像表示装置
を例示している。
【0012】ホスト装置300は、画像データをビデオ
インターフェイス304に送信するためのグラフィック
ス制御回路302を備えており、グラフィックス制御回
路302は、グラフィックスコントローラ309及びグ
ラフィックスメモリ310を有している。
【0013】ディスプレイ装置301は、グラフィック
スコントローラ309から画像データを受信し、液晶デ
ィスプレイ305〜308に画像表示を行う液晶表示制
御回路303及び液晶ディスプレイ305〜308を有
している。また、液晶表示制御回路303は、画面分割
制御回路318とホスト装置300から送信されてきた
画像データを一旦記憶しておくフレームメモリ317を
有している。
【0014】ビデオインターフェイス304は、デジタ
ルビデオ送信デバイス312から出力されるデジタルビ
デオ信号を、ビデオ出力コネクタ313、ビデオケーブ
ル314、ビデオ入力コネクタ315を介してデジタル
ビデオ受信デバイス316に送信している。
【0015】グラフィックスコントローラ309は、パ
ーソナルコンピュータ内のCPU(中央演算処理装置)
からシステムバス311を介して入力される描画命令に
従い、グラフィックスメモリ310を利用して演算処理
を行い画像データを生成している。
【0016】上記構成の画像表示システムにおいて、画
像データの送信方法の一例を以下に説明する。
【0017】まず、画像データは、グラフィックスコン
トローラ309で、デジタルRGB信号、水平同期信
号、垂直同期信号及び画面分割制御回路318を制御す
るデータイネーブル信号を含んだデジタルビデオ信号に
変換される。
【0018】次に、グラフィックスコントローラ309
で生成されたデジタルビデオ信号は、デジタルビデオ送
信デバイス312を通してビデオ出力コネクタ313よ
り順次ビデオ入力コネクタ315に送信される。
【0019】次に、ビデオ入力コネクタ315に送信さ
れたデジタルビデオ信号は、デジタルビデオ受信デバイ
ス316を通して、液晶表示制御回路303内のフレー
ムメモリ317に書き込まれ記憶される。
【0020】フレームメモリ317に記憶されたデジタ
ルビデオ信号、すなわちホスト装置300から送信され
てきた画像データは、液晶表示制御回路303内の画面
分割制御回路318で、図7に示すように、例えば、1
600×1200ドットの領域に4分割され、夫々の液
晶ディスプレイ305〜308毎に、フレームメモリ3
17より読み出され、液晶ディスプレイ制御に適した画
像データ形式に変換されて、順次夫々の液晶ディスプレ
イ305〜308に出力され画像が表示される。
【0021】夫々の液晶ディスプレイ305〜308に
表示される画像データの解像度は、例えば、1600×
1200ドットである。ホスト装置300から送信され
てきた画像データと液晶ディスプレイ305〜308に
表示される画像とは、図8に示されるように同期してい
る。
【0022】Tx_DATA及びTx_VSは、ビデオ
インターフェイス304によって送信されてきた画像デ
ータ及び垂直同期信号を示している。Rd_DATA0
及びRd_VS0は液晶ディスプレイ305用にフレー
ムメモリ317から読み出される画像データ及び垂直同
期信号、Rd_DATA1及びRd_VS1は液晶ディ
スプレイ306用にフレームメモリ317から読み出さ
れる画像データ及び垂直同期信号、Rd_DATA2及
びRd_VS2は液晶ディスプレイ307用にフレーム
メモリ317から読み出される画像データ及び垂直同期
信号、Rd_DATA3及びRd_VS3は液晶ディス
プレイ308用にフレームメモリ317から読み出され
る画像データ及び垂直同期信号を示している。
【0023】そして、画像データ送信方法は、図8に示
すように、具体的には、例えば、ホスト装置300か
ら、A,B,Cという画像データが1フレーム周期で順
に送信されてくる場合、画像データBの送信時におい
て、フレームメモリ317は、画像データBを書き込む
と同時に画像データAを読み出す。その際、画像データ
は、分割されて液晶ディスプレイ305〜308に表示
が行われる。
【0024】また、図9に示すように、例えば、画像を
4分割して表示する場合、送信されてきた画像データB
は左上画像データB0、右上画像データB1、左下画像
データB2、及び、右下画像データB3に4分割され、
夫々の液晶ディスプレイ305〜308に送信され画像
が表示される。なお、画像の表示方法としては、1つの
表示部を分割して、異なる画像をそれぞれの分割された
表示部に表示してもよく、また、例えば、4つの低解像
度のディスプレイに1つの画像を表示してもよい。
【0025】
【発明が解決しようとする課題】ここで、図9に示すよ
うに、1台のディスプレイ装置の表示画面を上下左右に
4つに分割した分割表示画面にフレームメモリから画像
データの読み出しを行う場合を考えてみる。
【0026】このとき、図8に示すように、各分割表示
画面は、同一のクロック周波数、水平同期信号、垂直同
期信号で駆動されなければならない。また、このときの
表示画面の走査方法は、デュアルスキャン方式である。
【0027】また、表示画面は、図10に示すように、
表示画面の一番上のラインを第0ラインとし、そこから
表示画面の下方向に向かってラインが形成されている。
つまり、表示画面の上から下に向かって第0ライン〜第
2399ラインが形成されている。そのとき、分割され
た表示画面の上画面は、第0ライン〜第1199ライン
であり、下画面は、第1200ライン〜第2399ライ
ンである。
【0028】このとき、表示画面の走査に関しては、図
10に示すように、第0ラインと第1200ラインとが
完全に同期しており、第1ラインと第1201ラインと
が完全に同期しており、…第1199ラインと第239
9ラインとが完全に同期している。そして、これらのラ
インは、水平期間(H期間)毎に順々に更新されてい
く。
【0029】このような表示画面の走査で、ラインの更
新を行うと、図10に示すように、上画面と下画面との
境界部分である第1199ラインと第1200ラインと
において、第1199ラインが更新される1垂直期間
(V期間)近くも前に、第1200ラインを更新してい
ることになる。そのため、画像データがAからB、Bか
らCに切り替わる際に、境界部分(第1199ラインと
第1200ラインとの間)にティアリングと呼ばれる現
象が生じる。
【0030】ティアリングとは、画面表示の不連続が生
じる現象のことであり、例えば、動きの激しい動画を表
示する場合には、画面の歪みやちらつきが発生し、表示
品位を損なう。上記従来の構成では、表示画面の同一箇
所(すなわち、第1199ラインと第1200ラインと
の境界部分)において、ティアリングが殆ど常に存在す
る状態となるため、表示品位を大きく損なう。
【0031】本発明は、上記従来の問題点に鑑みなされ
たものであり、その目的は、同一箇所に連続して発生す
るティアリングを回避することのできる画像表示システ
ム及び画像表示装置を提供することにある。
【0032】
【課題を解決するための手段】本発明の画像表示システ
ムは、上記の課題を解決するために、ホスト装置にて作
成される画像データを、少なくとも上下方向に配列され
る複数の分割表示画面によって構成される表示画面を備
えた画像表示装置へ送信し、該画像表示装置の各分割表
示画面に対して同一フレーム期間に同時に書き込みを行
う画像表示システムにおいて、上記画像表示装置は、上
記ホスト装置から送信されてくる画像データを、各分割
表示画面に表示される画像データ毎に記憶する複数の記
憶手段と、同一フレーム期間中に、上下に隣接する2つ
の分割表示画面における下側の分割表示画面に対して書
き込みが行われる画像データが、上側の分割表示画面に
対して書き込みが行われる画像データの1フレーム前の
画像データとなるように、上記記憶手段からの画像デー
タの読み出しタイミングを制御する制御手段とを備えて
いることを特徴としている。
【0033】上記の構成によれば、本画像表示システム
は、上下2画面以上に渡る複数の分割表示画面に画像を
表示するようになっている。そして、画像データは、制
御手段によって、読み出し制御が行われている。この制
御手段は、複数の分割表示画面に画像を表示させる際、
下画面の画像データが上画面の画像データより1フレー
ム前の画像データになるように読み出している。つま
り、画像データを更新する際に、上下の画像データを同
時に更新せず、下画面の画像データを上画面の画像デー
タに対して1フレーム分遅らせて画像データを更新する
ことにより、上下の画像データに連続性を持たせる。
【0034】これにより、上画面と下画面とにおいて発
生する画像の表示不連続(ティアリング)を解消するこ
とができる。
【0035】本発明の画像表示システムは、上記の課題
を解決するために、上記制御手段は、上記記憶手段から
画像データを読み出す際に、上記ホスト装置から送信さ
れてくる画像データのリフレッシュ周波数よりも高いリ
フレッシュ周波数にて画像データの読み出しを行うこと
を特徴としている。
【0036】上記の構成によれば、表示画面に表示する
画像データを読み出す際、その読み出しに係るリフレッ
シュ周波数をホスト装置からの画像データの送信に係る
リフレッシュ周波数よりも上げることによって、送信に
係るリフレッシュ周波数を低めに設定して送信すること
が可能であり、特に高解像度の画像データの送信に適し
た構成となる。また、画像データの読み出し時のリフレ
ッシュ周波数を上げることで、表示画面での画像のチラ
つきも防止できる。
【0037】但し、この場合、送信に係るリフレッシュ
周波数が低めに設定されることで、表示画像が更新され
る際の画像の差が大きくなり、ティアリングが発生した
場合にはその画質に対する影響が顕著に表れる。それゆ
え、ホスト装置から送信されてくる画像データのリフレ
ッシュ周波数よりも高いリフレッシュ周波数にて画像デ
ータの読み出しを行う構成の画像表示システムに、本発
明を適用することによって、顕著に表れるティアリング
を防止することができる。
【0038】本発明の画像表示システムは、上記の課題
を解決するために、上記制御手段は、上記記憶手段から
画像データを読み出す際に、画像データのリフレッシュ
周波数を送信時のn倍(n=2以上)に上げることを特
徴としている。
【0039】すなわち、本発明に係る画像表示システム
では、例えば、上記各記憶手段に複数のメモリ(または
メモリ領域)を用いて、一つのメモリにホスト装置から
送信されてきた画像データの書き込みを行いながら、他
のメモリの一つから表示する画像データの読み出しを行
うことで、本発明に係る表示動作を実行している。この
ため、上記各記憶手段では、少なくとも2つのメモリが
必要であり、さらに、画像データの書き込み開始から読
み出し終了までの期間が、1フレーム分の画像データの
送信(メモリ書き込み)に要する期間に比べて大きくな
るほど多くのメモリを必要とする。
【0040】より具体的には、画像データの書き込み開
始から読み出し終了までの期間が、1フレーム分の画像
データの送信(メモリ書き込み)に要する期間の2倍よ
りも大きくなると、3つのメモリが必要となる。
【0041】これに対し、上記の構成によれば、画像デ
ータ読み出し時における画像データのリフレッシュ周波
数を送信時の2倍以上にして記憶手段から画像データを
読み出している。これにより、下画面において、画像デ
ータの書き込み開始から読み出し終了までの期間が、1
フレーム分の画像データが送信されてくる期間の2倍よ
りも小さくなる。これにより、下画面用の記憶手段にお
いても2つのメモリを用いることにより、ティアリング
を回避した画像の表示をおこなうことができる。従って
記憶手段において使用するメモリの個数を少なくするこ
とができる。
【0042】本発明の画像表示装置は、上記の課題を解
決するために、少なくとも上下方向に配列される複数の
分割表示画面によって構成される表示画面を備えてお
り、各分割表示画面に対して、同一フレーム期間に同時
に書き込みを行う画像表示装置において、同一フレーム
期間中に、上下に隣接する2つの分割表示画面における
下側の分割表示画面に対して書き込みが行われる画像デ
ータが、上側の分割表示画面に対して書き込みが行われ
る画像データの1フレーム前の画像データであることを
特徴としている。
【0043】上記の構成によれば、本画像表示装置は、
上下2画面以上に渡る複数の分割表示画面に画像を表示
するようになっている。そして、複数の分割表示画面の
それぞれに表示される画像データは、下画面の画像デー
タが上画面の画像データより1フレーム前の画像データ
になっている。つまり、画像データを更新する際に、上
下の画像データを同時に更新せず、下画面の画像データ
を上画面の画像データに対して1フレーム分遅らせて画
像データを更新することにより、上下の画像データに連
続性を持たせる。
【0044】これにより、上画面と下画面とにおいて発
生する画像の表示不連続(ティアリング)を解消するこ
とができる。
【0045】本発明の画像表示装置は、上記の課題を解
決するために、ホスト装置から送信されてくる画像デー
タを表示するものであり、上記ホスト装置から送信され
てくる画像データを、上記各分割表示画面に表示される
画像データ毎に記憶する複数の記憶手段と、同一フレー
ム期間中に、上下に隣接する2つの分割表示画面におけ
る下側の分割表示画面に対して書き込みが行われる画像
データが、上側の分割表示画面に対して書き込みが行わ
れる画像データの1フレーム前の画像データとなるよう
に、上記記憶手段からの画像データ読み出しタイミング
を制御する制御手段とを備えていることを特徴としてい
る。
【0046】上記の構成によれば、本発明の画像表示装
置とホスト装置とを接続することで上述の画像表示シス
テムを構成することができる。
【0047】本発明の画像表示装置は、上記の課題を解
決するために、上記制御手段は、上記記憶手段から画像
データを読み出す際に、画像データのリフレッシュ周波
数を上げて表示部に表示するようになっていることを特
徴としている。
【0048】上記の構成によれば、表示画面に表示する
画像データを読み出す際、その読み出しに係るリフレッ
シュ周波数をホスト装置からの画像データの送信に係る
リフレッシュ周波数よりも上げることによって、送信に
係るリフレッシュ周波数を低めに設定して送信すること
が可能であり、特に高解像度の画像データの送信に適し
た構成となる。また、画像データの読み出し時のリフレ
ッシュ周波数を上げることで、表示画面での画像のチラ
つきも防止できる。
【0049】但し、この場合、送信に係るリフレッシュ
周波数が低めに設定されることで、表示画像が更新され
る際の画像の差が大きくなり、ティアリングが発生した
場合にはその画質に対する影響が顕著に表れる。それゆ
え、ホスト装置から送信されてくる画像データのリフレ
ッシュ周波数よりも高いリフレッシュ周波数にて画像デ
ータの読み出しを行う構成の画像表示システムに、本発
明を適用することによって、顕著に表れるティアリング
が防止された画像表示装置を提供することができる。
【0050】本発明の画像表示装置は、上記の課題を解
決するために、上記制御手段は、上記記憶手段から画像
データを読み出す際に、画像データのリフレッシュ周波
数を送信時のn倍(n=2以上)に上げるように設定さ
れていることを特徴としている。
【0051】すなわち、本発明に係る画像表示装置で
は、例えば、上記各記憶手段に複数のメモリ(またはメ
モリ領域)を用いて、一つのメモリにホスト装置から送
信されてきた画像データの書き込みを行いながら、他の
メモリの一つから表示する画像データの読み出しを行う
ことで、本発明に係る表示動作を実行している。このた
め、上記各記憶手段では、少なくとも2つのメモリが必
要であり、さらに、画像データの書き込み開始から読み
出し終了までの期間が、1フレーム分の画像データの送
信(メモリ書き込み)に要する期間に比べて大きくなる
ほど多くのメモリを必要とする。
【0052】より具体的には、画像データの書き込み開
始から読み出し終了までの期間が、1フレーム分の画像
データの送信(メモリ書き込み)に要する期間の2倍よ
りも大きくなると、3つのメモリが必要となる。
【0053】これに対し、上記の構成によれば、画像デ
ータ読み出し時における画像データのリフレッシュ周波
数を送信時の2倍以上にして記憶手段から画像データを
読み出している。これにより、下画面において、画像デ
ータの書き込み開始から読み出し終了までの期間が、1
フレーム分の画像データが送信されてくる期間の2倍よ
りも小さくなる。これにより、下画面用の記憶手段にお
いても2つのメモリを用いることにより、ティアリング
を回避した画像の表示をおこなうことができる。従っ
て、記憶手段において使用するメモリの個数を少なくす
ることができる画像表示装置を提供することができる。
【0054】
【発明の実施の形態】〔実施の形態1〕本発明の実施の
一形態について図1ないし図3に基づいて説明すれば、
以下の通りである。
【0055】画像表示システムは、ホスト装置(図示せ
ず)、ディスプレイ装置(画像表示装置)及びホスト装
置とディスプレイ装置とを接続しているビデオインター
フェイス(図示せず)を備えている。なお、ホスト装置
及びビデオインターフェイスについては、従来の技術の
図7と同様であり、ここでの説明は省略する。
【0056】また、本実施の形態における画像表示シス
テムは、画像データのリフレッシュ周波数を、表示部に
表示するリフレッシュ周波数より低く設定し、画像表示
装置へ送信することにより、画像データ転送クロック周
波数を抑え、画像表示装置内の制御手段で画像データの
リフレッシュ周波数を3倍に上げて読み出し、画像デー
タを、上下左右に4分割された液晶ディスプレイの分割
画面(分割表示画面)に分割して表示する構成を例示し
ている。
【0057】ディスプレイ装置700(画像表示装置)
は、ここでは、液晶画像表示装置を例示しており、図1
に示すように、ビデオ入力コネクタ702、デジタルビ
デオ受信デバイス703、液晶表示制御回路704、及
び、液晶ディスプレイ707を備えている。なお、ビデ
オ入力コネクタ702およびデジタルビデオ受信デバイ
ス703は、ホスト装置側のビデオ出力コネクタ(図示
せず)およびデジタルビデオ送信デバイス(図示せず)
と共に、ビデオインターフェイス701を構成してい
る。
【0058】液晶表示制御回路704は、メモリ書き込
み制御回路705、書き込みメモリ選択スイッチ718
〜721、フレームメモリ710〜717、読み出しメ
モリ選択スイッチ722〜725、及び、メモリ読み出
し制御回路(制御手段)706を備えている。
【0059】液晶ディスプレイ707は、分割画面(分
割表示画面)726〜729に画面領域が上下左右に4
分割されている。そして、画像を液晶ディスプレイ70
7に表示させる際、分割画面726には左上の画像が、
分割画面727には右上の画像が、分割画面728には
左下の画像が、分割画面729には右下の画像が、それ
ぞれ表示されるようになっている。
【0060】メモリ書き込み制御回路705は、ホスト
装置から送信されてきた画像データをフレームメモリに
書き込む際に、上記分割画面726〜729の何れかに
表示される画像データであるかを判断し、その判断に基
づいて該画像データが書き込まれるフレームメモリを選
択する。
【0061】すなわち、フレームメモリ710〜717
は、2つずつ対になっており、フレームメモリ710・
711が、左上の分割画面726に表示される画像の画
像データを記憶し、フレームメモリ712・713が、
右上の分割画面727に表示される画像の画像データを
記憶し、フレームメモリ714・715が、左下の分割
画面728に表示される画像の画像データを記憶し、フ
レームメモリ716・717とが、右下の分割画面72
9に表示される画像の画像データを記憶するようになっ
ている。
【0062】なお、特許請求の範囲に記載の記憶手段に
は、上記フレームメモリ710〜717が相当するもの
であるが、ここでは、特に、一つの分割画面に対応する
フレームメモリの対が一つの記憶手段に当たる。例え
ば、フレームメモリ710・711は、左上の分割画面
726に表示される画像データを記憶するための記憶手
段である。
【0063】書き込みメモリ選択スイッチ718〜72
1は、上記の対になっているフレームメモリの内、一方
のフレームメモリに画像データを書き込むための切り替
えを行っている。つまり、書き込みメモリ選択スイッチ
718〜721を切り替えることによって、画像データ
を書き込むフレームメモリが1フレーム毎に切り替えら
れる。
【0064】メモリ読み出し制御回路706は、フレー
ムメモリ710〜717に記憶されている画像データを
液晶ディスプレイ707の分割画面726〜729に読
み出すために、読み出しメモリ選択スイッチ722〜7
25の切り替え、および、画像データの読み出しを行っ
ている。
【0065】すなわち、メモリ書き込み制御回路705
とメモリ読み出し制御回路706とは、上記の対になっ
ているフレームメモリの内、ホスト装置から送信されて
きた画像データを、どちらか一方のフレームメモリに書
き込みを行っている間に、もう一方のフレームメモリで
既に書き込まれている画像データを読み出すように制御
している。
【0066】読み出しメモリ選択スイッチ722〜72
5は、対になっているフレームメモリの内、一方のフレ
ームメモリに画像データを読み出すための切り替えを行
っている。つまり、読み出しメモリ選択スイッチ722
〜725を切り替えることによって、画像データが読み
出されるフレームメモリが切り替わる。
【0067】また、メモリ読み出し制御回路706は、
フレームメモリから画像データを読み出す際に、タイミ
ングの制御を行っている。そして、読み出された画像デ
ータは、制御された所定のタイミングで液晶ディスプレ
イ707に送られ画像が表示される。
【0068】上記構成の画像表示システムにおいて、画
像データの送信方法の一例を以下に説明する。
【0069】図1に示すように、ディスプレイ装置70
0は、例えば、解像度が、3200×2400ドットで
あり、リフレッシュ周波数が20Hzである画像データ
を受信する。
【0070】その画像データは、ビデオ入力コネクタ7
02を介して、デジタルビデオ受信デバイス703にデ
ジタルビデオ信号として入力され、そこで、デジタルR
GB信号、水平同期信号、垂直同期信号及び画像データ
イネーブル信号に分けられて、液晶表示制御回路704
に送信される。
【0071】そして、メモリ書き込み制御回路705
は、書き込みメモリ選択スイッチ718〜721を切り
替え、画像データを書き込むフレームメモリを選択す
る。このとき、図1においては、分割画面726に読み
出す画像データはフレームメモリ710に、分割画面7
27に読み出す画像データはフレームメモリ712に、
分割画面728に読み出す画像データはフレームメモリ
714に、分割画面729に読み出す画像データはフレ
ームメモリ716にそれぞれ書き込まれている。また、
読み出しメモリ選択スイッチ722〜725は、画像デ
ータが書き込まれていないフレームメモリを選択してい
る。上記の書き込むフレームメモリの選択、読み出すフ
レームメモリの選択及びそれらのタイミングについては
後述する。
【0072】そして、次フレームの画像データが送信さ
れてきたとき、メモリ書き込み制御回路705は、表示
画面の画像データの書き込みを制御している書き込みメ
モリ選択スイッチ718〜721を切り替え、前フレー
ムの画像が書き込まれていないフレームメモリに画像デ
ータを書き込む。このとき、上画面の画像の書き込みを
制御している書き込みメモリ選択スイッチ718・71
9と、下画面の画像の書き込みを制御している書き込み
メモリ選択スイッチ720・721とでは、切り替わる
タイミングが異なっている。
【0073】メモリ読み出し制御回路706について
も、フレームメモリに書き込まれている画像データを各
分割画面726〜729に表示させるタイミングに合わ
せて各読み出しメモリ選択スイッチ722〜725を切
り替える。
【0074】フレームメモリから読み出された画像デー
タは、メモリ読み出し制御回路706を通して、液晶デ
ィスプレイ制御に適した画像データ形式に変換されて、
液晶ディスプレイ707の分割画面726〜729に順
次出力される。そして、1フレーム分の画像データの書
き込みの間に、同じく1フレーム分の画像データを3回
連続して読み出すことで、リフレッシュ周波数が60H
zに上げられた画像が作りだされ、分割画面726〜7
29に表示される。
【0075】本実施の形態にかかる画像表示システム
は、ホスト装置から画像データを転送する際のリフレッ
シュ周波数を低く設定したままディスプレイ装置700
に送信し、メモリ読み出し制御回路706で画像データ
のリフレッシュ周波数を上げて液晶ディスプレイ707
に画像を表示するようになっている。上記のように画像
表示時のリフレッシュ周波数を上げることにより、ホス
ト装置から、画像データ転送クロック周波数を抑えて画
像データを送信することができる。また、画像表示時の
リフレッシュ周波数を上げることにより、ちらつきのな
い画像を液晶ディスプレイ707に表示することが可能
である。
【0076】画像データの書き込みのタイミング制御
は、図2に示すように、メモリ書き込み制御回路705
において行われている。
【0077】Tx_DATA及びTx_VSは、ホスト
装置から送信されてきた画像データ及び垂直同期信号を
示している。
【0078】Rd_DATA0及びRd_VS0は分割
画面726にフレームメモリ710及び711から読み
出される画像データ及び垂直同期信号を、Rd_DAT
A1及びRd_VS1は分割画面727にフレームメモ
リ712及び713から読み出される画像データ及び垂
直同期信号を、Rd_DATA2及びRd_VS2は分
割画面728にフレームメモリ714及び715から読
み出される画像データ及び垂直同期信号を、Rd_DA
TA3及びRd_VS3は分割画面729にフレームメ
モリ716及び717から読み出される画像データ及び
垂直同期信号を示している。
【0079】メモリ書き込み制御回路705は、デジタ
ルビデオ受信デバイス703から画像データTx_DA
TAや垂直同期信号Tx_VS等を受信する。このと
き、画像データは、上画面から下画面に向かってライン
毎に順に送られてくる。
【0080】具体的には、例えば、ホスト装置から、1
フレーム周期で、A,B,Cという画像データが順に送
信されてくる場合を考える。画像データは、図2に示す
ように、期間001〜003の間に、左上画像データB
0と右上画像データB1とが、1フレーム書き込み期間
である50.00msecの間の前半に送信されてく
る。そして、後半には、左下画像データB2と右下画像
データB3が送信されてくる。
【0081】また、画像データを読み出す場合は、メモ
リ読み出し制御回路706が、読み出しメモリ選択スイ
ッチ722〜725を切り替えて、書き込み中でないフ
レームメモリを選択して、画像データを読み出す。その
後、読み出した画像データを液晶ディスプレイ707に
送信し、対応する分割画面に画像を表示する。
【0082】フレームメモリに書き込まれた画像データ
の読み出し方法について、図2を参照して説明する。
【0083】画像データの読み出しの際は、同一の画像
データを3回連続して読み出すことで、リフレッシュ周
波数は3倍に上げられる。従って、1フレーム分の画像
データの読み出し期間は、16.67msecとなる。
【0084】期間001では、メモリ読み出し制御回路
706は、前の期間までに書き込まれていた画像データ
A0,A1,A2,A3を読み出す。ここで、A0は左
上、A1は右上、A2は左下、A3は右下の画像データ
を表している。
【0085】期間002では、メモリ読み出し制御回路
706は、同じ画像データA0,A1,A2,A3を読
み出す。この期間002が終了した時点では、上画面分
の画像データB0及びB1の書き込みが終了している。
【0086】従って、期間003では、フレームメモリ
710・711の読み出しメモリ選択スイッチ722と
フレームメモリ712・713の読み出しメモリ選択ス
イッチ723とを期間002と期間003との間にそれ
ぞれ切り替えて、画像データB0,B1,A2,A3を
読み出す。また、このとき、書き込みメモリ選択スイッ
チ718・719も同時に切り替わっている。
【0087】この期間003の画像の内、下画面の画像
は、上画面の画像に比べて1フレーム前の画像となって
いる。つまり、液晶ディスプレイ707において表示さ
れるフレーム画像が切り替わる際、上画面と下画面との
境界部分において、従来のような表示不連続(ティアリ
ング)が発生しない。具体的に説明するため、液晶ディ
スプレイ707において画像がAからBに切り替わる場
合を考えると、上画面の画像がA0からB0に更新され
た直後に、下画面の画像がA2からB2に更新され始め
るために、境界部分における表示不連続はなくなる。こ
れにより、画面更新時の表示不連続(ティアリング)を
回避している。
【0088】次に、期間004では、期間003におい
て、下画面分の画像データB2,B3の書き込みが終了
しており、期間004の最初に、読み出しメモリ選択ス
イッチ724・725が切り替えられる。従って、期間
004・005では、B0,B1,B2,B3の画像デ
ータが読み出される。
【0089】なお、期間004において、上画面に表示
される画像として画像データB0,B1が読み出されて
おり、下画面に表示される画像として画像データB2,
B3が読み出されている。これにより、期間004で
は、上画面・下画面とも画像Bが表示されることになっ
ているが、この上画面の画像データB0,B1は、2回
目の読み出しであり、下画面の画像データB2,B3
は、1回目の読み出しである。
【0090】従って、期間004において、下画面の画
像データB2,B3の読み出しは、上画面の画像データ
B0,B1の読み出しよりも1回少ない回数であるた
め、下画面に表示される画像データB2,B3は、上画
面に表示される画像データB0,B1に比べて、1フレ
ーム前であるといえる。同様のことが他の期間(例え
ば、期間005)についてもいえる。
【0091】期間006では、期間005において、上
画面分の画像データC0及びC1の書き込みが終了して
おり、画像データC0,C1,B2,B3を読み出す。
上記の操作を繰り返すことにより、画面更新時のティア
リングを回避することができる。
【0092】上記の走査方法を行うと、分割画面726
および分割画面728における、画像の表示のタイミン
グは、図3に示すようになる。すなわち、分割画面72
8の画像データの更新を、分割画面726に比べて、1
フレーム分遅らせて更新することにより、画像データに
連続性を持たせている。これにより、従来では、第11
99ラインと第1200ラインとの境界部分において、
発生していたティアリングを防止することができる。
尚、これと同様のことが、分割画面727および分割画
面729の関係についても言える。
【0093】また、本実施の形態では、画像データのリ
フレッシュ周波数を、画像データ読み出し時に3倍に上
げている。従って、読み出される画像データは、3フレ
ーム連続になる。また、下画面の画像データは、上画面
の画像データに比べて1フレーム前の画像データになっ
ている。これにより、画面更新時の上下画面の不連続を
回避して、ティアリングを防止している。
【0094】以上のように、本実施の形態にかかる画像
表示システムは、ホスト装置にて作成される画像データ
を、少なくとも上下方向に配列される複数の分割表示画
面726〜729によって構成される液晶ディスプレイ
707を備えた画像表示装置へ送信し、該画像表示装置
の分割画面726〜729に対して同一フレーム期間に
同時に書き込みを行う画像表示システムにおいて、上記
画像表示装置は、上記ホスト装置から送信されてくる画
像データを、分割画面726〜729に表示される画像
データ毎に記憶するフレームメモリ710〜717と、
同一フレーム期間中に、上下に隣接する分割画面726
〜729における下側の分割画面728・729に対し
て書き込みが行われる画像データが、上側の分割画面7
26・727に対して書き込みが行われる画像データの
1フレーム前の画像データとなるように、上記フレーム
メモリ710〜717からの画像データの読み出しタイ
ミングを制御するメモリ読み出し制御回路706とを備
えていることを特徴としている。
【0095】上記の構成によれば、表示画面上での画像
データの更新の際に、上下の画像データを同時に更新せ
ず、下画面に相当する分割画面728・729を上画面
に相当する分割画面726・727に対して、1フレー
ム分遅らせて画像データを更新することにより、上下の
画像データに連続性を持たせる。
【0096】これにより、上画面と下画面とにおいて、
発生する画像の表示不連続(ティアリング)を解消する
ことができる。
【0097】なお、本実施の形態では、表示の際のリフ
レッシュ周波数を、画像データ送信時のリフレッシュ周
波数よりも上げる構成について説明したが、本発明によ
って回避するティアリングの現象は、リフレッシュ周波
数を上げる構成でなくても上下に分割された複数の画面
にて同時スキャンを行う構成であれば発生し得る。但
し、表示の際のリフレッシュ周波数を上げるという本実
施の形態の構成では、画像データの送信時におけるリフ
レッシュ周波数が低く設定されることで、表示画面にて
更新される画像の差が大きくなる傾向があり、ティアリ
ングが発生した場合の影響が大きくなる。
【0098】また、本実施の形態においては、上下方向
に隣接する分割画面にて、下側の分割表示画面に対して
書き込みが行われる画像データが、上側の分割表示画面
に対して書き込みが行われる画像データの1フレーム前
の画像データとなるように制御するとなっているが、こ
れは、通常の表示画面では、左右方向が水平走査方向
(主走査方向)、上下方向が垂直走査方向(副走査方
向)となっているためである。すなわち、本発明におけ
るフレームメモリからのデータ読み出しのタイミング制
御は、垂直走査方向に隣接する分割画面に対して実施さ
れる必要がある。
【0099】また、本実施の形態では、フレームメモリ
710〜717への書き込みと読み出しとを同期させる
方法として、フレームメモリ710〜717から画像デ
ータを読み出す際に、リフレッシュ周波数を送信時の3
倍としているが、画像を表示する際のリフレッシュ周波
数が、送信時のリフレッシュ周波数の整数倍であればよ
く、特に限定されるものではない。
【0100】また、本実施の形態では、表示部として、
液晶ディスプレイについて説明したが、CRTディスプ
レイやプラズマディスプレイ等が挙げられ、特に限定さ
れるものではない。
【0101】また、読み出しメモリ選択スイッチ722
〜725は、新しい画像データを読み出す際、画像デー
タを読み出す期間と期間との間で即座に切り替える必要
があるが、書き込みメモリ選択スイッチ718〜721
は、次の画像を書き込むまでの間に切り替えればよく、
切り替えるタイミングについては特に限定されるもので
はない。
【0102】また、本実施の形態においては、フレーム
メモリに対する画像データの読み出しと書き込みとのタ
イミング制御を行う方法として、メモリ読み出し制御回
路706による読み出しメモリ選択スイッチ722〜7
25の切り替え、および、メモリ書き込み制御回路70
5による書き込みメモリ選択スイッチ718〜721の
切り替えによって行う方法を示したが、フレームメモリ
への書き込みと読み出しとの制御を調停制御する回路等
を用いて行ってもよく、上記例示の方法にのみ限定され
るものではない。
【0103】また、表示画面を上下方向に複数に分割す
る場合、ティアリングを防止するためには、隣接する上
下2つの画像で、下の画像は、上の画像に比べて1フレ
ーム前の画像になっていればよい。例えば、上下方向に
表示画面を3分割して画像の表示を行う場合、真ん中の
画像は、1番上の画像に比べて1フレーム前の画像にな
っていればよく、かつ、1番下の画像は、真ん中の画像
に比べて1フレーム前の画像になっていればよい。
【0104】〔実施の形態2〕本発明の実施の他の形態
について図4及び図5に基づいて説明すれば、以下の通
りである。尚、説明の便宜上、前記実施の形態1の図面
に示した部材(構成)と同一の機能を有する部材(構
成)には、同一の符号を付記し、その説明を省略する。
【0105】本実施の形態にかかる画像表示システム
は、画像データのリフレッシュ周波数を表示部に表示す
るリフレッシュ周波数より低く設定し画像表示装置へ送
信することにより、画像データ転送クロック周波数を抑
え、画像表示装置内の制御手段で画像データのリフレッ
シュ周波数を3/2倍に上げて、画像を表示部に表示す
るようになっている構成を例示している。
【0106】また、本実施の形態にかかる画像表示シス
テムは、実施の形態1と比べて、液晶表示制御回路の構
成のみが異なっており、他の構成の説明については省略
する。
【0107】液晶表示制御回路900は、図4に示すよ
うに、メモリ書き込み制御回路902、書き込みメモリ
選択スイッチ920〜923、フレームメモリ910〜
919、読み出しメモリ選択スイッチ924〜927、
及び、メモリ読み出し制御回路903(制御手段)を備
えている。
【0108】フレームメモリ910〜919は、フレー
ムメモリ910・911が左上の画像データを、フレー
ムメモリ912・913が右上の画像データを、フレー
ムメモリ914・915・916が左下の画像データ
を、フレームメモリ917・918・919が右下の画
像データをそれぞれ記憶する。
【0109】なお、特許請求の範囲に記載の記憶手段に
は、上記フレームメモリ910〜919が相当するもの
であるが、一つの分割画面に対応するフレームメモリの
組が一つの記憶手段に当たる。例えば、フレームメモリ
910・911は、左上の分割画面726に表示される
画像データを記憶するための記憶手段である。
【0110】そして、フレームメモリ910・911に
は、書き込みメモリ選択スイッチ920と読み出しメモ
リ選択スイッチ924とが、フレームメモリ912・9
13には、書き込みメモリ選択スイッチ921と読み出
しメモリ選択スイッチ925とが、フレームメモリ91
4・915・916には、書き込みメモリ選択スイッチ
922と読み出しメモリ選択スイッチ926とが、フレ
ームメモリ917・918・919には、書き込みメモ
リ選択スイッチ923と読み出しメモリ選択スイッチ9
27とが、それぞれ接続されている。この書き込みメモ
リ選択スイッチ920〜923を切り替えることによ
り、画像データがフレームメモリに書き込まれ、読み出
しメモリ選択スイッチ924〜927を切り替えること
により読み出されるフレームメモリが選択される。
【0111】メモリ書き込み制御回路902は、書き込
みメモリ選択スイッチ920〜923の切り替えを制御
している。また、メモリ読み出し制御回路903は読み
出しメモリ選択スイッチ924〜927の切り替えを制
御している。
【0112】画像データの送信方法について、図4を参
照して説明する。まず、ディスプレイ装置(画像表示装
置)内の液晶表示制御回路900に、ビデオインターフ
ェィスを介して、ホスト装置から、例えば、40Hzの
リフレッシュ周波数、3200×2400ドットの解像
度で画像データが送信されてくる。液晶表示制御回路9
00は、画像データを4つの画像データに分割し、書き
込みメモリ選択スイッチ920〜923に書き込まれ
る。このとき、分割された画像データは、40Hzのリ
フレッシュ周波数で、1600×1200ドットの解像
度である。そして、書き込みメモリ選択スイッチ920
〜923に書き込まれている画像データを、複数回読み
出すことにより、リフレッシュ周波数が60Hzに上げ
られた画像データが作りだされ、パラレルに液晶ディス
プレイ707に送信される。
【0113】本実施の形態にかかる表示システムでは、
特に、フレームメモリへの書き込み、および、フレーム
メモリからの読み出しの制御方法が異なっている。それ
に伴い下画面の画像データを記憶するフレームメモリの
数が増えている。具体的には、左下の画像データを記憶
するためにフレームメモリ914〜916が、右下の画
像データを記憶するためにフレームメモリ917〜91
9が用いられている。つまり、実施の形態1と比べて、
下画面の画像データを記憶するフレームメモリの数が4
個から6個に増えている。
【0114】ここで、フレームメモリ910〜919の
制御方法を、図5を参照して説明する。
【0115】Tx_DATAはホスト装置から送信され
てきた画像データを、Tx_VSはその垂直同期信号を
示している。また、Rd_DATA0は分割画面726
に表示される左上の画像データを、Rd_VS0はその
垂直同期信号を示している。また、Rd_DATA2は
分割画面728に表示される左下の画像データを、Rd
_VS2はその垂直同期信号を示している。
【0116】また、フレームメモリ910・911及び
フレームメモリ914・915・916に対して行われ
る操作も同時に示している。ここで、右上画像データは
左上画像データと、右下画像データは左下画像データと
同様であり説明は省略する。
【0117】また、画像データは、A,B,C,D,
E,F,Gの順で1フレーム毎に送信されてくる。この
画像データは、4分割され、液晶ディスプレイ707に
画像が表示される。そして、A0,B0,C0,D0,
E0,F0およびG0は、左上の画像データを示してお
り、A2,B2,C2,D2,E2,F2およびG2
は、左下の画像データを表している。これらA,B,
C,D,E,FおよびGの各画像データが1フレームの
画像データであり、ホスト装置から25.00msec
で送信されてくる。この1フレームの前半に左上と右上
との画像データが送信されてきており、後半に左下と右
下との画像データが送信されてくる。
【0118】また、フレームメモリ910・911およ
びフレームメモリ914〜916の操作においては、図
5に示すように、WRは画像データの書き込み、RDは
画像データの読み出しを示している。また、NOPは、
画像データは保持しているが操作を行っていない状態を
示している。そして、()の中は、対象となる画像デー
タを示している。
【0119】まず、左上の画像データの制御方法を説明
する。期間801では、書き込みメモリ選択スイッチ9
20は、フレームメモリ910を選択し、受信中の画像
データC0を書き込む。この書き込みは、期間801内
で完了する。また、読み出しメモリ選択スイッチ924
は、フレームメモリ911を選択し、画像データB0を
読み出して、分割画面726に表示する。
【0120】期間802では、書き込みメモリ選択スイ
ッチ920と読み出しメモリ選択スイッチ924とを切
り替え、フレームメモリ911に画像データD0を書き
込み、フレームメモリ910から画像データC0を読み
出す。
【0121】期間803では、書き込みメモリ選択スイ
ッチ920と読み出しメモリ選択スイッチ924とを切
り替えずに、期間802と同じ操作を行う。
【0122】期間801〜803の間において読み出さ
れる画像データは、画像データB0が1回、画像データ
C0が2回となっている。これは、本実施の形態では、
表示の際にフレームメモリから読み出される画像データ
のリフレッシュ周波数が、フレームメモリへの書き込み
の際のリフレッシュ周波数の3/2倍であり、2フレー
ム分の画像データが送信されてきている間に、3フレー
ム分の画像データを読み出しているためである。すなわ
ち、2フレーム分の画像データが送信されて期間内に、
送信されてきた画像データの何方か一方を2回読み出す
必要がある。
【0123】具体的には、期間801では、画像データ
C0の書き込みが始められており、前の画像データであ
る画像データB0が読み出されている。期間802で
は、期間801で画像データC0の書き込みは終了して
いるため、画像データC0が読み出される。期間803
では、次の画像データである画像データD0の書き込み
が完了しておらず、引き続き画像データC0が読み出さ
れる。
【0124】期間804以降は、上記と同様の制御を繰
り返し行う。
【0125】次に、左下の画像データの制御方法を説明
する。期間801では、書き込みメモリ選択スイッチ9
22は、フレームメモリ914を選択し、メモリ書き込
み制御回路902がTx_DATAとして、画像データ
C2を受信したら書き込みを行う。このとき、画像デー
タの書き込みは、期間801内では、完了しないので、
次の期間802でも書き込みメモリ選択スイッチ922
を切り替えないで書き込みを続ける。読み出しメモリ選
択スイッチ926は、フレームメモリ916を選択し、
画像データA2を読み出して、分割画面728に表示す
る。また、フレームメモリ915は、この期間中、操作
は行われておらず、以前に書き込まれた画像データB2
を保持している。
【0126】この期間801では、フレームメモリ91
6には画像データA2が、フレームメモリ915には画
像データB2がそれぞれ記憶されており、どちらの画像
データも読み出し可能な状態であるが、ここではフレー
ムメモリ916に記憶されている画像データA2が読み
出されている。これは、期間801において、左上の分
割画面726の表示は、画像データA0から画像データ
B0の更新を行うために画像データB0が読み出されて
いるためである。すなわち、左下の画像は、左上の画像
より1フレーム前の画像が表示されるように設定される
ため、期間801においては、左上の画像の1フレーム
前の画像になるように、フレームメモリ916に記憶さ
れている画像データA2が読み出され画像が表示されて
いる。
【0127】期間802では、フレームメモリ914
は、引き続き画像データC2を書き込む。この書き込み
は、期間802内に完了する。従って、次の期間803
では、書き込みメモリ選択スイッチ922を切り替え
て、フレームメモリ916に画像データD2を書き込
む。このとき、書き込みメモリ選択スイッチ922の切
り替えのタイミングは、読み出しメモリ選択スイッチ9
26と同様に期間の変り目に行われる。しかし、実際の
フレームメモリ914〜916への書き込みは、メモリ
書き込み制御回路902がTx_DATAとして当該画
像データを受信している間のみ行われる。
【0128】また、読み出しメモリ選択スイッチ926
は、フレームメモリ915を選択しており、画像データ
B2が読み出されている。フレームメモリ916は、こ
の期間中、操作は行われておらず、以前に書き込まれた
画像データA2を保持している。
【0129】期間803では、読み出しメモリ選択スイ
ッチ926は、フレームメモリ914を選択し、画像デ
ータC2が読み出される。フレームメモリ915は、こ
の期間中、操作は行われておらず、以前に書き込まれた
画像データB2を保持している。また、書き込みメモリ
選択スイッチ922は、フレームメモリ916に画像デ
ータD2を書き込む。
【0130】期間804では、フレームメモリ914か
ら画像データC2が読み出される。フレームメモリ91
5には、画像データE2が書き込まれる。フレームメモ
リ916は、この期間中、操作は行われておらず、以前
に書き込まれた画像データD2を保持している。
【0131】期間805では、フレームメモリ916か
ら画像データD2が読み出される。フレームメモリ91
5には、画像データE2が書き込まれる。フレームメモ
リ914は、この期間中、操作は行われておらず、以前
に書き込まれた画像データC2を保持している。
【0132】期間806では、フレームメモリ915か
ら画像データE2を読み出す。フレームメモリ914に
は、画像データF2が書き込まれる。フレームメモリ9
16は、この期間中、操作は行われておらず、以前に書
き込まれた画像データD2を保持している。期間807
以降は、上記の制御が繰り返し行われ、画像が表示され
ている。
【0133】このように、本実施の形態では、下画面の
画像表示を行うために3つのフレームメモリを必要とし
ているが、これは、画像データの書き込み開始から読み
出し終了までの期間が、1フレーム分の画像データの送
信(メモリ書き込み)に要する期間に比べ、2倍より大
きくなっているためである(すなわち、画像データのフ
レームメモリからの読み出し時のリフレッシュ周波数
が、画像データの送信(メモリ書き込み)時のリフレッ
シュ周波数の2倍未満)。すなわち、ある分割画面の一
つにおいて、画像データの書き込み開始から読み出し終
了までの期間をT1とし、1フレーム分の画像データの
送信(メモリ書き込み)に要する期間をT2とすると、 (n−1)×T2<T1≦n×T2(nは2以上の自然
数) である場合には、フレームメモリをn個用いることで、
表示の不連続を回避した画像の表示が可能である。
【0134】本実施の形態では、左下(または右下)の
画像データを表示する際、フレームメモリを3個用いる
ことにより、Tx_DATAの受信タイミングに合わせ
た十分な書き込みを保証し、上画面の画像データに比べ
て、常に、1垂直期間(Rd_VS2)後の下画面の画
像データを読み出すことを可能にしている。これによ
り、画面更新時の上下画面の不連続を回避して、ティア
リングを防止している。
【0135】また、逆にいえば、画像データの書き込み
開始から読み出し終了までの期間が、1フレーム分の画
像データの送信(メモリ書き込み)に要する期間に比
べ、2倍以下であれば(すなわち、画像データのフレー
ムメモリからの読み出し時のリフレッシュ周波数が、画
像データの送信(メモリ書き込み)時のリフレッシュ周
波数の2倍以上であれば)、その分割画面において本発
明の画像表示を行うためには、必要なフレームメモリの
数を2個とすることができる。これは、先に説明した実
施の形態1の結果からも明らかである。
【0136】但し、画像データのフレームメモリからの
読み出し時のリフレッシュ周波数が画像データの送信時
のリフレッシュ周波数の2倍以上とすることで各分割画
面に必要なフレームメモリの数を2個とすることができ
るといった上記考察は、本実施の形態のように表示画面
の上下方向の分割を2分割とした場合にいえることであ
る。
【0137】そこで、例えば、上下方向にn分割して、
画像の表示を行う場合を考える。このとき、ホスト装置
から1フレーム分の画像が送信される間に、画像表示装
置ではnフレームのリフレッシュが行われる。この時、
例えば、ホスト装置からの画像データ送信に係る1フレ
ーム分に対応するnフレームの内、第1フレーム期間中
には上から2番目の分割画面において新たなフレームの
画像への更新が行われ、第2フレーム期間中には上から
3番目の分割画面において新たなフレームの画像への更
新が行われ、…、第(n−1)フレーム期間中には上か
らn番目の分割画面において新たなフレームの画像への
更新が行われ、そして、第nフレーム期間中には上から
1番目の分割画面において新たなフレームの画像への更
新が行われるものとする。
【0138】これにより、ある特定のフレームに対する
画像データの書き込み開始から読み出し終了までの期間
が、何れの分割画面においても、1フレーム分の画像デ
ータの送信に要する期間に比べて2倍以下となる。従っ
て、各分割画面に対して保持すべきデータは、「現在書
き込み中のフレームの画像データ」と「その前のフレー
ムの画像データ」とだけですむことになる。すなわち、
表示画面の上下方向の分割数がn分割である場合には、
画像データのフレームメモリからの読み出し時のリフレ
ッシュ周波数を画像データの送信時のリフレッシュ周波
数のn倍以上とすることで、何れの分割画面においても
必要なフレームメモリの数を2個とすることができる。
【0139】以上のように、本実施の形態にかかる画像
表示システムは、ホスト装置にて作成される画像データ
を、少なくとも上下方向に配列される複数の分割表示画
面726〜729によって構成される液晶ディスプレイ
707を備えた画像表示装置へ送信し、該画像表示装置
の分割画面726〜729に対して同一フレーム期間に
同時に書き込みを行う画像表示システムにおいて、上記
画像表示装置は、上記ホスト装置から送信されてくる画
像データを、リフレッシュ周波数を3/2倍に上げて、
分割画面726〜729に表示される画像データ毎に記
憶するフレームメモリ910〜919と、同一フレーム
期間中に、上下に隣接する分割画面726〜729にお
ける下側の分割画面728・729に対して書き込みが
行われる画像データが、上側の分割画面726・727
に対して書き込みが行われる画像データの1フレーム前
の画像データとなるように、上記フレームメモリ910
〜919からの画像データの読み出しタイミングを制御
するメモリ読み出し制御回路903とを備えていること
を特徴としている。
【0140】上記の構成では、リフレッシュ周波数が、
整数倍でない3/2倍に上げても、下画面を表示するた
めにフレームメモリの数を3個にすることにより、ティ
アリングを防止することができる。
【0141】また、フレームメモリの数について、上画
面は、2個のフレームメモリを用いて、下画面は3個の
フレームメモリを用いて説明を行ったが、フレームメモ
リは、上記の個数に限られたものではない。しかし、フ
レームメモリの数が増えることにより、装置のコストが
上がるという問題点が生じる。1つの画像データに関し
て操作(書き込み、若しくは、読み出し)が行われてい
る期間が、画像データの送信されてきた期間の2倍より
大きくなる場合、ティアリングを防止するためには、最
低、上画面を表示するためにフレームメモリが2個、下
画面を表示するためにフレームメモリが3個必要であ
る。
【0142】また、本実施の形態では、表示部として、
液晶ディスプレイについて説明したが、CRTディスプ
レイやプラズマディスプレイ等が挙げられ、特に限定さ
れるものではない。
【0143】
【発明の効果】本発明の画像表示システムは、以上のよ
うに、上記画像表示装置は、上記ホスト装置から送信さ
れてくる画像データを、各分割表示画面に表示される画
像データ毎に記憶する複数の記憶手段と、同一フレーム
期間中に、上下に隣接する2つの分割表示画面における
下側の分割表示画面に対して書き込みが行われる画像デ
ータが、上側の分割表示画面に対して書き込みが行われ
る画像データの1フレーム前の画像データとなるよう
に、上記記憶手段からの画像データの読み出しタイミン
グを制御する制御手段とを備えている構成である。
【0144】それゆえ、画像データを更新する際に、上
下の画像データを同時に更新せず、下画面を少し遅らせ
て画像データを更新することにより、上下の画像データ
に連続性を持たせ、上画面と下画面とにおいて、発生す
る画像の表示不連続(ティアリング)を解消することが
できるという効果を奏する。
【0145】本発明の画像表示システムは、以上のよう
に、上記制御手段は、上記記憶手段から画像データを読
み出す際に、上記ホスト装置から送信されてくる画像デ
ータのリフレッシュ周波数よりも高いリフレッシュ周波
数にて画像データの読み出しを行う構成である。
【0146】それゆえ、ホスト装置から送信されてくる
画像データのリフレッシュ周波数よりも高いリフレッシ
ュ周波数にて画像データの読み出しを行う構成の画像表
示システムに、本発明を適用することによって、顕著に
表れるティアリングを防止することができるという効果
を奏する。
【0147】本発明の画像表示システムは、以上のよう
に、上記制御手段は、上記記憶手段から画像データを読
み出す際に、画像データのリフレッシュ周波数を送信時
のn倍(n=2以上)に上げる構成である。
【0148】これにより、フレームメモリの数を少なく
することができるという効果を奏する。
【0149】本発明の画像表示装置は、以上のように、
少なくとも上下方向に配列される複数の分割表示画面に
よって構成される表示画面を備えており、各分割表示画
面に対して、同一フレーム期間に同時に書き込みを行う
画像表示装置において、同一フレーム期間中に、上下に
隣接する2つの分割表示画面における下側の分割表示画
面に対して書き込みが行われる画像データが、上側の分
割表示画面に対して書き込みが行われる画像データの1
フレーム前の画像データである構成である。
【0150】それゆえ、画像データを更新する際に、上
下の画像データを同時に更新せず、下画面を少し遅らせ
て画像データを更新することにより、上下の画像データ
に連続性を持たせる。
【0151】これにより、上画面と下画面とにおいて、
発生する画像の表示不連続(ティアリング)のない画像
表示装置を提供することができるという効果を奏する。
【0152】本発明の画像表示装置は、以上のように、
ホスト装置から送信されてくる画像データを表示するも
のであり、上記ホスト装置から送信されてくる画像デー
タを、上記各分割表示画面に表示される画像データ毎に
記憶する複数の記憶手段と、同一フレーム期間中に、上
下に隣接する2つの分割表示画面における下側の分割表
示画面に対して書き込みが行われる画像データが、上側
の分割表示画面に対して書き込みが行われる画像データ
の1フレーム前の画像データとなるように、上記記憶手
段からの画像データ読み出しタイミングを制御する制御
手段とを備えている構成である。
【0153】それゆえ、本発明の画像表示装置とホスト
装置とを接続することで上述の画像表示システムを構成
することができるという効果を奏する。
【0154】本発明の画像表示装置は、以上のように、
上記制御手段は、上記記憶手段から画像データを読み出
す際に、上記ホスト装置から送信されてくる画像データ
のリフレッシュ周波数よりも高いリフレッシュ周波数に
て画像の読み出しを行う構成である。
【0155】これにより、画像データのリフレッシュ周
波数を上げて表示部に表示することによって、顕著に表
れるティアリングが防止された画像表示装置を提供する
ことができるという効果を奏する。
【0156】本発明の画像表示装置は、以上のように、
上記制御手段は、上記記憶手段から画像データを読み出
す際に、画像データのリフレッシュ周波数を送信時のn
倍(n=2以上)に上げる構成である。
【0157】これにより、2つの記憶手段を用いること
により、ティアリングを回避した画像の表示をおこなう
ことができる。従って、下画面において、記憶手段の個
数を少ない画像表示装置を提供することができるという
効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態における画像表示システ
ムの概略の構成を示す平面図である。
【図2】本発明の実施の一形態における画像表示システ
ムの画像データ及び垂直同期信号のタイミングを説明す
る説明図である。
【図3】本発明の実施の一形態における分割画面走査の
際にライン毎の画像表示のタイミングを説明する説明図
である。
【図4】本発明の実施の他の形態における画像表示シス
テムの概略の構成を示す平面図である。
【図5】本発明の実施の他の形態における画像表示シス
テムの画像データ及び垂直同期信号のタイミングを説明
する説明図である。
【図6】従来の画像表示システムの概略の構成を示す平
面図である。
【図7】従来の複数の画面に画像を表示する画像表示シ
ステムの概略の構成を示す平面図である。
【図8】従来の画像表示システムにおける画像表示シス
テムの画像データ及び垂直同期信号のタイミングを説明
する説明図である。
【図9】従来の画像表示システムにおける画面を分割
し、表示を行う際の説明図である。
【図10】従来の画像表示システムにおける分割画面走
査の際にライン毎の画像表示のタイミングを説明する説
明図である。
【符号の説明】
100、300 ホスト装置 101、301、700 ディスプレイ装置(画像表示
装置) 104、304 ビデオインターフェイス 305〜308、707 液晶ディスプレイ(表示部) 726〜729 分割画面(表示部) 106、309 グラフィックスコントローラ 107、310 グラフィックスメモリ 110、313 ビデオ出力コネクタ 111、314、701 ビデオケーブル 112、315、702 ビデオ入力コネクタ 303、704、900 液晶表示制御回路(制御手
段) 317、710〜717、910〜919 フレームメ
モリ(記憶手段) 705、902 メモリ書き込み制御回路 706、903 メモリ読み出し制御回路 718〜721、920〜923 書き込みメモリ選択
スイッチ 722〜725、924〜927 読み出しメモリ選択
スイッチ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 井上 明彦 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 Fターム(参考) 5C023 AA14 AA38 CA01 DA04 5C058 AA06 BA21 BA35 BB13 5C082 AA01 AA34 BA12 BA41 BB15 BB22 BD07 BD09 CA76 DA53 DA63 MM10

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ホスト装置にて作成される画像データを、
    少なくとも上下方向に配列される複数の分割表示画面に
    よって構成される表示画面を備えた画像表示装置へ送信
    し、該画像表示装置の各分割表示画面に対して同一フレ
    ーム期間に同時に書き込みを行う画像表示システムにお
    いて、 上記画像表示装置は、上記ホスト装置から送信されてく
    る画像データを、各分割表示画面に表示される画像デー
    タ毎に記憶する複数の記憶手段と、 同一フレーム期間中に、上下に隣接する2つの分割表示
    画面における下側の分割表示画面に対して書き込みが行
    われる画像データが、上側の分割表示画面に対して書き
    込みが行われる画像データの1フレーム前の画像データ
    となるように、上記記憶手段からの画像データの読み出
    しタイミングを制御する制御手段とを備えていることを
    特徴とする画像表示システム。
  2. 【請求項2】上記制御手段は、上記記憶手段から画像デ
    ータを読み出す際に、上記ホスト装置から送信されてく
    る画像データのリフレッシュ周波数よりも高いリフレッ
    シュ周波数にて画像データの読み出しを行うことを特徴
    とする請求項1記載の画像表示システム。
  3. 【請求項3】上記制御手段は、上記記憶手段から画像デ
    ータを読み出す際に、画像データのリフレッシュ周波数
    を送信時のn倍(n=2以上)に上げることを特徴とす
    る請求項2記載の画像表示システム。
  4. 【請求項4】少なくとも上下方向に配列される複数の分
    割表示画面によって構成される表示画面を備えており、
    各分割表示画面に対して、同一フレーム期間に同時に書
    き込みを行う画像表示装置において、 同一フレーム期間中に、上下に隣接する2つの分割表示
    画面における下側の分割表示画面に対して書き込みが行
    われる画像データが、上側の分割表示画面に対して書き
    込みが行われる画像データの1フレーム前の画像データ
    であることを特徴とする画像表示装置。
  5. 【請求項5】ホスト装置から送信されてくる画像データ
    を表示するものであり、 上記ホスト装置から送信されてくる画像データを、上記
    各分割表示画面に表示される画像データ毎に記憶する複
    数の記憶手段と、 同一フレーム期間中に、上下に隣接する2つの分割表示
    画面における下側の分割表示画面に対して書き込みが行
    われる画像データが、上側の分割表示画面に対して書き
    込みが行われる画像データの1フレーム前の画像データ
    となるように、上記記憶手段からの画像データ読み出し
    タイミングを制御する制御手段とを備えていることを特
    徴とする請求項4記載の画像表示装置。
  6. 【請求項6】上記制御手段は、上記記憶手段から画像デ
    ータを読み出す際に、上記ホスト装置から送信されてく
    る画像データのリフレッシュ周波数よりも高いリフレッ
    シュ周波数にて画像の読み出しを行うことを特徴とする
    請求項5記載の画像表示装置。
  7. 【請求項7】上記制御手段は、上記記憶手段から画像デ
    ータを読み出す際に、画像データのリフレッシュ周波数
    を送信時のn倍(n=2以上)に上げることを特徴とす
    る請求項6記載の画像表示装置。
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