JP2002243562A - デジタルロードセル及びマルチロードセル式はかり - Google Patents

デジタルロードセル及びマルチロードセル式はかり

Info

Publication number
JP2002243562A
JP2002243562A JP2001034427A JP2001034427A JP2002243562A JP 2002243562 A JP2002243562 A JP 2002243562A JP 2001034427 A JP2001034427 A JP 2001034427A JP 2001034427 A JP2001034427 A JP 2001034427A JP 2002243562 A JP2002243562 A JP 2002243562A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
load cell
mass value
digital
value
attached
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001034427A
Other languages
English (en)
Inventor
Akira Nakamoto
昭 中本
Yoshiaki Shimada
好昭 島田
Koichi Segawa
浩一 瀬川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kubota Corp
Original Assignee
Kubota Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kubota Corp filed Critical Kubota Corp
Priority to JP2001034427A priority Critical patent/JP2002243562A/ja
Publication of JP2002243562A publication Critical patent/JP2002243562A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Measurement Of Force In General (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 既存の外部機器と接続して容易にはかりとし
てのシステムを構築でき、また外部機器側の負担も軽減
できるデジタルロードセル及びマルチロードセル式はか
りを提供すること。 【解決手段】 本発明のデジタルロードセルは、A/D
変換手段5より出力されるデジタル信号を質量値に変換
する質量値変換手段や、質量値に対して少なくとも1つ
の評価を行う評価手段や、質量値を記憶する質量値用メ
モリ13と、この質量値用メモリ13より質量値を読み
出して質量値の時間的変化を求める質量値変動検出手段
や、質量値変換前のデジタル信号又は質量値に対してゼ
ロセット処理、ゼロトラッキング処理、風袋引き処理の
うち少なくとも1つを行う処理手段などを起歪体40に
取り付け又は近傍に配設している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、検出結果をデジタ
ル出力できるロードセル(荷重検出器)であるデジタル
ロードセル及び複数のデジタルロードセルで被計量物の
荷重を受けるマルチロードセル式はかりに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、起歪体に貼付されたブリッジ
回路のアナログ出力信号をデジタル信号に変換する機能
を有した回路基板を起歪体に直接取り付けるか、あるい
は起歪体の近傍に配設して、起歪体と回路基板とを1つ
のユニットとして構成したデジタルロードセルがある。
【0003】図6、7に、そのデジタルロードセルの一
例を示す。図7に示す略円柱状の起歪体40に回路基板
1が取り付けられて図6に示すデジタルロードセル20
が構成される。回路基板1は、起歪体40に形成された
ねじ孔41bにねじ41aを螺着させることにより取り
付けられる。起歪体40の中央の小径部40cの周面に
は4つのストレインゲージ(図示では2つだが、この裏
面側にも2つある)42が貼付されている。これらは電
気的に接続されブリッジ回路2を構成する。起歪体40
の両端面40a、40bに荷重が作用すると小径部40
cはひずみ、このひずみはストレインゲージ42にて検
出され、ひずみの大きさに応じた電圧がブリッジ回路2
より出力される。
【0004】図8は、デジタルロードセル20の構成を
ブロック図として示した。ブリッジ回路2の出力側には
増幅器3が接続され、増幅器3の出力側にはローパスフ
ィルタ4が接続され、ローパスフィルタ4の出力側には
A/D変換手段5が接続されている。また、ブリッジ回
路2及びA/D変換手段5には、基準電圧発生回路8が
接続され、この基準電圧発生回路8はブリッジ回路2に
励起電圧を供給すると共にA/D変換手段5に基準電圧
を与える。
【0005】A/D変換手段5はCPU6と接続されて
いる。CPU6には、発信回路及び受信回路を備えた双
方向通信制御回路7が接続され、指示計、パソコン(P
C;Personal Computer)、プログラマブル・ロジック・
コントローラ(PLC;Programmable Logic Controlle
r )などの外部機器との間で信号の送受信が可能となっ
ている。
【0006】以上の、増幅器3、ローパスフィルタ4、
A/D変換手段5、基準電圧発生回路8、CPU6、双
方向通信制御回路7などが、回路基板1に形成されてい
る。
【0007】このように構成されるデジタルロードセル
20において、起歪体40に荷重が作用し、この起歪体
40に貼付されたストレインゲージ42の抵抗が変化す
ると、ブリッジ回路2の平衡がくずれストレインゲージ
42の抵抗変化に比例した電圧が出力される。このアナ
ログ出力は増幅器3にて増幅され、ローパスフィルタ4
に入力する。そして、ローパスフィルタ4にて、高周波
成分(ノイズ)が取り除かれ、更にA/D変換手段5に
てデジタル信号に変換される。
【0008】A/D変換手段5より出力されるデジタル
信号は、CPU6にて、定格負荷の状態で出力を定格値
に調整するスパン調整(感度調整)や、温度変動による
出力値のばらつきを補正する温度補正や、計量場所の重
力加速度の違いに応じた出力値の補正などが行われて、
双方向通信制御回路7を介して指示計などの外部機器に
伝送される。
【0009】従来のデジタルロードセル20では、図9
に示すように、被計量物の質量に対応した例えば”30
0000”というデジタル値が出力されるだけであっ
た。そして、この出力を受けて外部機器30側でデジタ
ル値”300000”を質量値へと変換していた。すな
わち、外部機器30に質量値変換用のプログラムを組み
込むと共に、表1に示すような、ひょう量と目量との組
み合わせ例をいくつかメモリに記憶させる。
【0010】
【表1】
【0011】例えば、デジタルロードセル20の定格容
量が300kgで、このときの定格出力値が”60000
0”であるとし、表1の組み合わせのうち、「ひょう量
150kg・目量0.05kg」を指定したとする。この場
合、150kgに相当するデジタル値”300000”
を、3000(=150kg/0.05kg)で除した値1
00カウントが0.05kgに相当し、外部機器30側で
は、デジタルロードセル20のデジタル出力値を100
カウント刻みで(0.05kg刻みの)質量値へと変換す
る。
【0012】更に、そこで得られた質量値に対しては、
デジタルロードセル20の使用目的に応じて様々な比較
評価が行われる。例えば、デジタルロードセル20をホ
ッパースケールに用いた場合には、質量値を外部機器3
0側にて各種比較基準値と比較することで、ホッパー内
の内容物の過不足を判断したりする。また、質量値をあ
る所定期間、外部機器30側のメモリに記憶して、その
質量値の所定期間における時間的変化を求める処理など
も行われる。更に、無負荷のときの質量値あるいは質量
値変換前のデジタル値をゼロに調整するゼロセットや、
そのゼロセットした値の温度変化などによる変動を補償
するゼロトラッキングや、載台やホッパーなどの質量を
差し引く風袋引きなどの各種処理も外部機器30側で行
っていた。
【0013】また、複数のデジタルロードセルで1つの
載台やホッパーを支持するマルチロードセル式はかりの
場合には、指示計で複数のデジタルロードセルの各検出
値(デジタル値)を受けてこれらを和算後に質量値変換
やその質量値に対する各種比較評価を行う。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】従来では、デジタルロ
ードセルと接続される指示計やパソコン、プログラマブ
ル・ロジック・コントローラなどの外部機器に質量値変
換用プログラムや比較評価のためのプログラムを組み込
まなければならなかった。これでは、デジタルロードセ
ルの使用用途や使用場所を変える場合には、その度に、
その使用場所に据え付けられている外部機器などに、使
用用途に応じた、またその外部機器が受け入れられる言
語や形式で各種プログラムを作成して組み込む必要があ
り、手間とコストがかかっていた。すなわち、既存のパ
ソコンなどを直ぐさま指示計として用いることはできず
に利用性が悪かった。
【0015】そして、既存のパソコンなどには、デジタ
ルロードセルに関する上記各種処理以外にも様々な機能
を行うべく多くのプログラムが組み込まれており、必ず
しもデジタルロードセルの各種処理専用に用いられるわ
けではない。従って、使用する外部機器によっては、デ
ジタルロードセルと接続され上記各種処理を行うことに
よって、そのCPUやメモリにかかる負荷が増大し処理
の遅延化を招く。
【0016】本発明は上述の問題に鑑みてなされ、既存
の外部機器と接続して容易にはかりとしてのシステムを
構築でき、また外部機器側の負担も軽減できるデジタル
ロードセル及びマルチロードセル式はかりを提供するこ
とを課題とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1のデジ
タルロードセルは、A/D変換手段より出力されるデジ
タル信号を質量値に変換する質量値変換手段を、起歪体
に取り付け又は近傍に配設して構成される。すなわち、
荷重検出センサである個々のデジタルロードセル自体に
質量値変換機能を備え付けて、デジタルロードセル自体
がはかりとしての出力をし、外部機器側としては単に表
示機能を有していればよく、外部機器の利用性を向上さ
せると共に外部機器側にかかる負荷を軽減する。
【0018】本発明の請求項2のデジタルロードセル
は、A/D変換手段より出力されるデジタル信号に対し
て、ゼロセット処理、ゼロトラッキング処理、風袋引き
処理のうち少なくとも1つを行う処理手段を、起歪体に
取り付け又は近傍に配設している。これにより、外部機
器側に上記各処理機能を備え付けさせる必要はなく、外
部機器の利用性を向上させると共に外部機器側にかかる
負荷を軽減する。
【0019】本発明の請求項3のマルチロードセル式は
かりでは、複数のデジタルロードセルのうち何れか1つ
で、他のデジタルロードセルのA/D変換手段より出力
されるデジタル信号を受信して、この受信したデジタル
信号及び自らのA/D変換手段より出力されるデジタル
信号を和算して和算値を求める。すなわち、共にマルチ
ロードセル式はかりを構成する他のデジタルロードセル
の検出値及び自らの検出値の和算処理を行う機能をデジ
タルロードセル自体で有するので、外部機器の利用性を
向上させると共に外部機器側にかかる負荷を軽減する。
【0020】本発明の請求項4では、和算値を質量値に
変換する質量値変換手段を、起歪体に取り付け又は近傍
に配設して、デジタルロードセルの付加価値を高めてい
る。
【0021】本発明の請求項5では、質量値に対して、
少なくとも1つの評価を行う評価手段を、起歪体に取り
付け又は近傍に配設して、デジタルロードセルの付加価
値を高めている。
【0022】本発明の請求項7では、質量値を記憶する
質量値用メモリと、この質量値用メモリより質量値を読
み出して質量値の時間的変化を求める質量値変動検出手
段を、起歪体に取り付け又は近傍に配設して、デジタル
ロードセルの付加価値を高めている。
【0023】本発明の請求項8では、質量値又は和算値
に対して、ゼロセット処理、ゼロトラッキング処理、風
袋引き処理のうち少なくとも1つを行う処理手段を、起
歪体に取り付け又は近傍に配設して、デジタルロードセ
ルの付加価値を高めている。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。なお、従来と同じ構成部分
には同一の符号を付し、その詳細な説明は省略する。
【0025】図1は、本発明の実施の形態によるデジタ
ルロードセル10の構成を示すブロック図である。本実
施の形態ではデジタルロードセル10自体が有している
CPU6’に、質量値変換手段、各種評価手段、質量値
変動検出手段、ゼロセット処理手段、ゼロトラッキング
処理手段、風袋引き処理手段としての機能をもたせてい
る。
【0026】CPU6’は、従来と同様、起歪体40に
取り付けられた回路基板1に、A/D変換手段5と双方
向通信制御回路7とに接続されて形成されている。そし
て、このCPU6’にて、算術演算や論理演算、各種プ
ログラムの命令の解読及び実行、A/D変換手段5や、
CPU6’に接続された各メモリ11〜14や、外部機
器などとの信号のやり取りを行い、質量値変換や各種比
較評価を実行する。なお、各種プログラムは、図示しな
い主メモリ(やはり回路基板1に形成され、CPU6’
との間で信号のやり取りが行われる)に書き込まれる。
【0027】次に、デジタルロードセル10側にて行わ
れる各処理について説明する。
【0028】先ず、質量値変換について説明する。予
め、ひょう量・目量用メモリ11には、定格荷重と定格
デジタル値との対応関係、及び表1に示すようなひょう
量と目量の組み合わせ例が書き込まれる。これは、外部
機器側からの入力を双方向通信制御回路7で受けてひょ
う量・目量用メモリ11に書き込まれる。そして、外部
機器側からひょう量・目量の組み合わせを指定すると、
CPU6’にて実行される質量値変換用プログラムに従
った処理手順にて、A/D変換手段5より出力されるデ
ジタル値(例えば”300000”)は、定格荷重と定
格デジタル値との対応関係、及び指定されたひょう量・
目量に基づいて質量値(例えば150kg)に変換され、
その質量値は、双方向通信制御回路7を介して外部機器
に出力される。外部機器側は、単にその質量値を受信し
て表示部に表示するだけである。
【0029】次に、デジタルロードセル10を、図3に
示すようなホッパースケールに適用した場合について説
明する。粉体や液体などの材料が収容されるホッパー2
5は、その外周壁に取り付けられたブラケット25aを
介して複数のデジタルロードセル10に支持されてい
る。図示しない材料投入手段によりホッパー25内には
上方から材料が投入され、排出は底部のバルブ26を開
にして排出管27より行われる。内容物の質量は、各デ
ジタルロードセル10の質量値(上記変換により得られ
た)を合計して、あるいは質量値変換前のデジタル値を
合計した後、これを質量値に変換して得られる。
【0030】予め、比較基準値用メモリ12には、外部
機器側から入力され双方向通信制御回路7で受信した各
種比較基準値が書き込まれる。そして、CPU6’にて
実行される比較評価用プログラムに従った処理手順に
て、上記変換により得られた質量値は各種比較基準値と
比較され、この比較結果は、双方向通信制御回路7を介
して外部機器に出力される。
【0031】比較基準値としては、例えば上限値L1、
定量設定値L2、定量前設定値L3、下限値L4があ
る。
【0032】上限値L1は、ホッパー25内の内容物が
ホッパー25の最大収容量に達したか、あるいは近くま
できたことを示す値(質量値)である。測定された質量
値が上限値L1に達すると、この結果を外部機器側に出
力し、この出力を受けて外部機器側で表示や警報などで
作業者に知らせると共に、投入手段に停止信号を出力し
て、材料の投入を停止する。
【0033】下限値L4は、内容物がホッパー25内か
らなくなりつつあることを示す値(質量値)である。測
定された質量値が下限値L4に達すると、この結果を外
部機器側に出力し、この出力を受けて外部機器側で表示
や警報などで作業者に知らせると共に、バルブ(例えば
電磁弁)26を閉に切り換え、更に投入手段に投入信号
を出力して、ホッパー25内に材料を補充する。
【0034】定量設定値L2は例えば100kg、定量前
設定値L3は例えば80kgという質量値である。測定さ
れた質量値が定量前設定値L3未満では単位時間当たり
大きな投入量でもって材料を投入し、定量前設定値L3
に達するとこの結果を投入手段に出力して、定量前設定
値L3未満のときよりも単位時間当たりの投入量を小さ
くする。そして、定量設定値L2に達するとこの結果を
投入手段に出力して投入を停止する。これにより、短時
間で且つ高精度でホッパー25内に100kgという定量
の材料を投入できる。
【0035】また、その他の比較基準値として、計量前
にある程度質量値がわかっている被計量物の計量に際し
て、その測定された質量値の正確性を評価するための設
定値1〜設定値3がある。これは、設定値1≦測定され
た質量値≦設定値2の状態が所定時間(設定値3)継続
したときに、今、計量は振動などの影響を受けることな
く安定して行われている、よって測定された質量値は正
確であるという結果及びその質量値を外部機器に出力す
る。
【0036】更に他の比較基準値として、ある質量値を
設定しておき、計量時にその質量値以上の計量を行った
回数をカウント値用メモリ14に記憶していく。そし
て、外部機器側からの指令に基づいて外部機器にそのカ
ウント値を出力すれば、現時点までのデジタルロードセ
ル10に対する累積負荷状況がわかる。そして、デジタ
ルロードセル10が故障した場合には、そのカウント値
が耐久性の範囲内なのかを見ることで、デジタルロード
セル10の品質判断の目安となる。
【0037】次いで、測定された質量値のある設定期間
における時間的変化を求める処理について説明する。
【0038】外部機器側から計測開始指令が入力される
と、質量値用メモリ13には、図示しないクロック信号
発生器によりタイミングを取られて測定された質量値が
記憶されていく。これは、外部機器側から計測終了指令
が入力されるまで継続される。そして、CPU6’にて
実行される質量値変動検出用プログラムに従った処理手
順にて、質量値用メモリ13に記憶された質量値は読み
出され、設定期間(計測開始指令から計測終了指令ま
で)における最大値、最小値、あるいは、横軸を時間軸
とし縦軸を質量値としたグラフとして求められ、この結
果が、双方向通信制御回路7を介して外部機器に出力さ
れる。
【0039】以上のような機能は、例えば材料の引張り
試験にデジタルロードセル10を用いた場合に必要とさ
れ、引張り試験中における質量値の時間的変化を見るこ
とで、材料が破断(このとき質量値が0となる)した直
前の最大値を、その材料の最大引張り強さとして得られ
る。その他、圧縮試験などでも質量値の時間的変化を求
める機能は必要とされる。
【0040】また、このような機能を持つデジタルロー
ドセル10は、ベルトコンベア上の材料を計量する場合
にも適用できる。図4にそのベルトコンベアの構成の一
例を示す。ベルト31と、これを巻回させている駆動ロ
ーラ32及び従動ローラ33から成るベルトコンベア
は、可動フレーム34に支持されている。駆動ローラ3
2はモータ35によってベルト36を介して定速で駆動
され、よってベルト31は矢印方向Aに定速で走行す
る。可動フレーム34の下部には刃受け37が固定さ
れ、この刃受け37に、基台39に固定された刃38が
係合している。基台39の上にはデジタルロードセル1
0が固定され、伝達部材43を介して可動フレーム34
の、刃38を支点とした回動力を受けるようになってい
る。基台39の左端部にはダッシュポット44が固定さ
れ、可動フレーム34の回動運動に制動をかける働きを
する。可動フレーム34の前端部分及び後端部分にはス
トッパ45a、45bが配設され、所定量以上の可動フ
レーム34の回動を制限してデジタルロードセル10に
過大な荷重がかからないようにしている。
【0041】図示しない材料供給用のホッパーなどから
切り出された材料はベルト31上を矢印A方向に移送さ
れ、その質量値がデジタルロードセル10によって検出
される。そして、検出される質量値の時間的変動を見る
ことによって、もし極端に大きな値あるいは小さな値が
ある場合には、例えば材料の切り出し側の方で何らかの
異常が発生した可能性があるなどの判断が行える。
【0042】また、質量値に対する評価という概念に
は、多数の同一種の部品の個数を自動的に計数するカウ
ンティングスケールにて行われる質量値に対する演算処
理も含まれるものとする。これは、先ず、個数を知りた
い多数の同一種の部品(例えばボルト)のうち例えば1
0個を載皿に載せて、デジタルロードセル10により、
この10個のボルトの質量値(例えば50g)からボル
ト1個当たりの質量値5gを得る。そして、この”5
g”をデジタルロードセル10側のメモリに記憶してお
き、次に、上記多数のボルトを載皿に載せて、このとき
の質量値が8000gであったとすると、8000g/
5gをCPU6’にて演算すれば、載皿上のボルトの個
数(1600個)がデジタルロードセル10側で得ら
れ、この結果(1600個)を指示計に出力する。
【0043】また、ゼロセット、ゼロトラッキング、風
袋引きの各処理を行う処理手段も、デジタルロードセル
10側に備え付けて、これら各処理をデジタルロードセ
ル10側で行うようにしている。計量を行っていない状
態で、外部機器側からゼロセット指令を双方向通信制御
回路7を介して受けると、A/D変換手段5より出力さ
れるデジタル値、あるいはこれを質量値変換した質量値
をゼロ点としてセットする。また、外部機器側から風袋
引き指令を双方向通信制御回路7を介して受けると、そ
のとき測定された質量値を風袋質量値としてデジタルロ
ードセル10側のメモリに記憶し、以後測定された質量
値からこの風袋質量値を差し引く、あるいは質量値変換
する前のデジタル値から風袋質量値に対応するデジタル
値を差し引く。上記各処理は、CPU6’にて実行され
る所定のプログラムに従った処理手順にて行われる。
【0044】図2に、本実施の形態のデジタルロードセ
ル10と外部機器30との関係を示す。以上述べてきた
ように、本実施の形態のデジタルロードセル10は、質
量値変換機能や各種評価機能を有しており、外部機器3
0にはその質量値や評価結果を出力する。従って、外部
機器30側では、それら結果を表示する機能と、デジタ
ルロードセル10に比較基準値を設定したり、各種指令
を与えるキーボードなどの入力手段だけを最低限有して
いればよい。外部機器30側に、この外部機器30が認
識可能な言語及び形式で各種プログラムの作成及び組み
込み作業を行うことは不要となる(接続されるデジタル
ロードセル10を認識して信号のやり取りを行うための
プログラムは必要)。従って、計量を行う場所に備えら
れている既存のパソコンなどをデジタルロードセル10
に接続して簡単にはかりとしてのシステムが構築でき、
その場で手間と時間をかけることなく速やかに計量作業
に取りかかれる。
【0045】なお、デジタルロードセル10は、量産性
を考慮して、例えば質量値変換機能や、ゼロセット処理
機能、ゼロトラッキング処理機能、風袋引き処理機能ま
でを有するデジタルロードセルとして生産する。そし
て、どのような用途への応用も可能なように、各種記憶
用メモリ(1つのメモリを共用してもよい)を備えさせ
たり、外部機器からの入力を受信可能にしたり、更に各
種プログラムの組み込み及び実行が可能にしておき、使
用者が用途に応じて各種プログラムなどを組み込んで、
ある特有の機能を有するデジタルロードセルとする。あ
るいは、機能別に作られた回路基板1の交換で対処する
ようにしてもよい。また、上記実施の形態で説明した以
外にも、様々な用途にデジタルロードセル10は適用で
き、その用途に応じて各種比較評価機能や処理機能が付
加され、これら機能を有する多機能のはかりとしてデジ
タルロードセル自体を構成することができる。
【0046】次に、図5は、本実施の形態によるマルチ
ロードセル式はかりにおける各デジタルロードセル51
a〜51dと指示計30との接続関係を示す。マルチロ
ードセル式はかりは4つのデジタルロードセル51a〜
51dで載台などを支持して構成される。
【0047】各デジタルロードセル51a〜51dはど
れも同じ構成であり、上記で説明したデジタルロードセ
ル10の構成に加えて、他のデジタルロードセルの検出
値(デジタル値)及び自らの検出値(デジタル値)を和
算する和算手段を備えている。そして、4つのデジタル
ロードセル51a〜51dのうち、何れか1つ(この場
合例えばデジタルロードセル51a)で、共にマルチロ
ードセル式はかりを構成する他の3つのデジタルロード
セル51b〜51dの各検出値(デジタル値)を受信し
て、それら3つのデジタル値及び自らの検出値(デジタ
ル値)を和算手段にて和算する。
【0048】すなわち、デジタルロードセル51aをマ
スターロードセルとし、マルチロードセル式はかりにお
ける和算処理を、従来は指示計30で行っていたのを、
このマスターロードセル51aで行うようにし、更にマ
スターロードセル51aでは、和算手段にて得られる和
算値を質量値変換し、この質量値に上述したような各種
評価を行って、その結果を指示計30に出力する。更
に、マスターロードセル51aにて、和算値あるいは質
量値に対するゼロセット、ゼロトラッキング、風袋引き
の各処理も行われる。従って、指示計30では単にマス
ターロードセル51aからの出力を受けてそれを表示す
るだけでよく、指示計30が過負担となることを防いで
処理の高速化を図れる。また、指示計としてそれほど処
理能力の大きくない安価なものの利用が可能となる。ま
た、1つの指示計に複数のマルチロードセル式はかりを
接続する場合であっても、全てのデジタルロードセルを
指示計に接続する必要はなく、各マルチロードセル式は
かりのマスターロードセルのみを指示計に接続して、指
示計ではその出力を表示するだけでよい。
【0049】
【発明の効果】以上述べたように、本発明のデジタルロ
ードセルを用いれば、既存のパソコンなどと組み合わせ
て、簡単に且つ低コストでデジタル出力のはかりを構成
できる。また、マルチロードセル式のはかりの場合に
は、外部機器側の負担を軽減して処理の高速化が図れ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態によるデジタルロードセル
の構成を示すブロック図である。
【図2】本発明におけるデジタルロードセルと外部機器
との関係を示すブロック図である。
【図3】容器付きはかりの概略側面図である。
【図4】荷重検出機能付きベルトコンベアの概略側面図
である。
【図5】本実施の形態によるマルチロードセル式はかり
を構成する各デジタルロードセルと外部機器との接続関
係を示すブロック図である。
【図6】デジタルロードセルの一例を示す側面図であ
る。
【図7】同デジタルロードセルを構成する起歪体の側面
図である。
【図8】従来のデジタルロードセルの構成を示すブロッ
ク図である。
【図9】従来におけるデジタルロードセルと外部機器と
の関係を示すブロック図である。
【符号の説明】
1 信号処理回路基板 2 ブリッジ回路 3 増幅器 4 ローパスフィルタ 5 A/D変換手段 6’ CPU 7 双方向通信制御回路 10 デジタルロードセル 30 外部機器 40 起歪体 42 ストレインゲージ 51a マスターロードセル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 瀬川 浩一 大阪府八尾市神武町2番35号 株式会社ク ボタ久宝寺工場内 Fターム(参考) 2F049 BA01 CA04 CA11

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ブリッジ回路が貼付された起歪体と、 前記起歪体に取り付けられ又はその近傍に配設され、前
    記ブリッジ回路より出力されるアナログ信号をデジタル
    信号に変換するA/D変換手段とを備えたデジタルロー
    ドセルにおいて、 前記デジタル信号を質量値に変換する質量値変換手段
    を、前記起歪体に取り付け又はその近傍に配設したこと
    を特徴とするデジタルロードセル。
  2. 【請求項2】 ブリッジ回路が貼付された起歪体と、 前記起歪体に取り付けられ又はその近傍に配設され、前
    記ブリッジ回路より出力されるアナログ信号をデジタル
    信号に変換するA/D変換手段とを備えたデジタルロー
    ドセルにおいて、 前記デジタル信号に対して、ゼロセット処理、ゼロトラ
    ッキング処理、風袋引き処理のうち少なくとも1つを行
    う処理手段を、前記起歪体に取り付け又はその近傍に配
    設したことを特徴とするデジタルロードセル。
  3. 【請求項3】 ブリッジ回路が貼付された起歪体と、 前記起歪体に取り付けられ又はその近傍に配設され、前
    記ブリッジ回路より出力されるアナログ信号をデジタル
    信号に変換するA/D変換手段とを備えたデジタルロー
    ドセルを複数有し、 これら複数のデジタルロードセルで被計量物の荷重を受
    けるマルチロードセル式はかりにおいて、 前記複数のデジタルロードセルのうち何れか1つで、他
    のデジタルロードセルの前記デジタル信号を受信して、
    そのデジタル信号及び自らの前記デジタル信号を和算し
    て和算値を求めることを特徴とするマルチロードセル式
    はかり。
  4. 【請求項4】 前記和算値を質量値に変換する質量値変
    換手段を、前記起歪体に取り付け又はその近傍に配設し
    たことを特徴とする請求項3に記載のマルチロードセル
    式はかり。
  5. 【請求項5】 前記質量値に対して、少なくとも1つの
    評価を行う評価手段を、前記起歪体に取り付け又はその
    近傍に配設したことを特徴とする請求項1に記載のデジ
    タルロードセル又は請求項4に記載のマルチロードセル
    式はかり。
  6. 【請求項6】 前記評価手段は、 予め設定された比較基準値を記憶する比較基準値用メモ
    リと、 前記比較基準値用メモリより前記比較基準値を読み出し
    て前記質量値と比較する比較手段とを備えていることを
    特徴とする請求項5に記載のデジタルロードセル又はマ
    ルチロードセル式はかり。
  7. 【請求項7】 前記質量値を記憶する質量値用メモリ
    と、 前記質量値用メモリより前記質量値を読み出して前記質
    量値の時間的変化を求める質量値変動検出手段とを、 前記起歪体に取り付け又はその近傍に配設したことを特
    徴とする請求項1に記載のデジタルロードセル又は請求
    項4に記載のマルチロードセル式はかり。
  8. 【請求項8】 前記質量値又は前記和算値に対して、ゼ
    ロセット処理、ゼロトラッキング処理、風袋引き処理の
    うち少なくとも1つを行う処理手段を、前記起歪体に取
    り付け又はその近傍に配設したことを特徴とする請求項
    1に記載のデジタルロードセル又は請求項4に記載のマ
    ルチロードセル式はかり又は請求項3に記載のマルチロ
    ードセル式はかり。
JP2001034427A 2001-02-09 2001-02-09 デジタルロードセル及びマルチロードセル式はかり Pending JP2002243562A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001034427A JP2002243562A (ja) 2001-02-09 2001-02-09 デジタルロードセル及びマルチロードセル式はかり

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001034427A JP2002243562A (ja) 2001-02-09 2001-02-09 デジタルロードセル及びマルチロードセル式はかり

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002243562A true JP2002243562A (ja) 2002-08-28

Family

ID=18898039

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001034427A Pending JP2002243562A (ja) 2001-02-09 2001-02-09 デジタルロードセル及びマルチロードセル式はかり

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002243562A (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002277313A (ja) * 2001-03-21 2002-09-25 Yamato Scale Co Ltd ロードセル装置
JP2003028707A (ja) * 2001-07-16 2003-01-29 Yamato Scale Co Ltd 重量測定システム
JP2010528299A (ja) * 2007-05-28 2010-08-19 ロードセンス テクノロジーズ コーポレイション 携帯用モジュール式秤システム
CN102169007A (zh) * 2010-12-27 2011-08-31 苏州苏灵仪表有限公司 数字传感电子计价秤
JP2012103174A (ja) * 2010-11-11 2012-05-31 Yamato Scale Co Ltd 計量コンベア
JP2013120903A (ja) * 2011-12-08 2013-06-17 Tokyo Electron Ltd 剥離装置、剥離システム、剥離方法、プログラム及びコンピュータ記憶媒体

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002277313A (ja) * 2001-03-21 2002-09-25 Yamato Scale Co Ltd ロードセル装置
JP2003028707A (ja) * 2001-07-16 2003-01-29 Yamato Scale Co Ltd 重量測定システム
JP2010528299A (ja) * 2007-05-28 2010-08-19 ロードセンス テクノロジーズ コーポレイション 携帯用モジュール式秤システム
JP2012103174A (ja) * 2010-11-11 2012-05-31 Yamato Scale Co Ltd 計量コンベア
CN102169007A (zh) * 2010-12-27 2011-08-31 苏州苏灵仪表有限公司 数字传感电子计价秤
CN102169007B (zh) * 2010-12-27 2013-04-24 苏州苏灵仪表有限公司 数字传感电子计价秤
JP2013120903A (ja) * 2011-12-08 2013-06-17 Tokyo Electron Ltd 剥離装置、剥離システム、剥離方法、プログラム及びコンピュータ記憶媒体

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4375243A (en) Wide range high accuracy weighing and counting scale
US5717167A (en) Device and method for weighing solid waste with an angle-correction scale
CA2681503C (en) Method of monitoring and/or determining the condition of a force-measuring device, and force-measuring device
US9360362B2 (en) Force-measuring device with sliding weight
US3869004A (en) Method of fine adjusting balances and balance for performing this method
JPH02501406A (ja) 秤、および秤を較正し作動する方法
JP2002243562A (ja) デジタルロードセル及びマルチロードセル式はかり
CN201892566U (zh) 料斗秤校秤装置
JP4814485B2 (ja) 計量装置の異常検出方法及び計量装置
US8670951B2 (en) Electronic scale having function of compensating for air pressure changes in glove box
US7104139B2 (en) System and method for load sensing using piezoelectric effect
JP5048822B2 (ja) 計量装置の異常検出方法及び計量装置
US4750574A (en) Accurate weight determination at sea
JPH0743196A (ja) 組合せ秤における計量信号の安定時間チェック装置
JP2009036741A (ja) 重量測定装置
JP2522294B2 (ja) 電子天びん
Schwartz et al. Mass Determinations and Weighing Technology in Legal Metrology
TWI648522B (zh) 叉車秤感測系統與方法
JPS63208723A (ja) 電子天びん
CN2418470Y (zh) 动态电子吊秤
JP2011099785A (ja) 組合せ秤
JP3120883B2 (ja) 計数秤
RU2065580C1 (ru) Универсальные счетные весы
JPH03226628A (ja) 電子天びん
US20200041365A1 (en) Load cell

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20040831

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20061017

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20061024

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20070309