JP2002243139A - 石油燃焼装置 - Google Patents
石油燃焼装置Info
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- JP2002243139A JP2002243139A JP2001035247A JP2001035247A JP2002243139A JP 2002243139 A JP2002243139 A JP 2002243139A JP 2001035247 A JP2001035247 A JP 2001035247A JP 2001035247 A JP2001035247 A JP 2001035247A JP 2002243139 A JP2002243139 A JP 2002243139A
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Abstract
まれるのを抑制しつつ、石油燃料を浄化させるための濾
過効力を向上できるようにする。 【解決手段】 石油燃料1が貯溜される油タンク3と、
この油タンク3内の石油燃料1を汲み上げてバーナ8へ
供給する給油ポンプ5と、この給油ポンプ5に設けら
れ、その下端に吸込口5Bを有する吸込継手5Aと、こ
の吸込継手5Aの吸込口5Bを覆うように吸込継手5A
の先端部に装着され、その周面部がフィルター網6Aで
覆われた吸込み開口6Cを有する有底筒状のフィルター
6とを備えた石油燃料燃焼装置において、前記フィルタ
ー6内の下部に前記吸込口5Bを塞ぐ石油燃料透過性の
多孔質材60を設けた構成である。
Description
タ等に使用され、灯油等の石油燃料を気化燃焼させる石
油燃焼装置に関し、詳しくはバーナに石油燃料を供給す
るフィルター付きの給油ポンプに関する。
ば、特開平5−1662号公報及び特開平11−141
458号公報等に開示され、また、図5に示すように、
油受タンク3に装備され、この油受タンク3内に貯溜さ
れた灯油等の石油燃料1を汲み上げて気化式のバーナに
供給する給油ポンプ5を備えており、このような給油ポ
ンプ5に設けられた吸込継手5Aの下端には、石油燃料
1を吸込む吸込口5Bが設けられており、この吸込口5
Bを覆うようにフィルター6が装着されている。
したゴミや塵等が吸込口5Bから給油ポンプ5に吸込ま
れて、その給油ポンプ5がロック状態になったり、或い
は給油ポンプ5に繋がれた送油管7を詰まらせてバーナ
の燃焼に悪影響を及ぼしたりしないようにするために、
ゴミや塵等を除去するものである。
有し、この検知部4Aにて前記油受タンク3内の油面レ
ベルが所定レベルよりも低下したか否かを検知する油量
センサー、矢印Wは空気の流れ、Uは定常時における油
受タンク3内の定常時油面レベル、U1は油量センサー
4の故障等が原因での異常時における油受タンク3内の
異常時油面レベルを示している。
来構造のものでは、図5に示すように、油量センサー4
が故障した場合、油受タンク3内の油面レベルが油量セ
ンサー4の検知部4Aの位置より低い異常時油面レベル
U1まで低下しても、給油ポンプ5が停止せずに石油燃
料を継続して汲み上げてしまう。
ように、油受タンク3内の空気が、フィルター6の上部
及び吸込口5Bを通って吸込継手5A内に吸引され、こ
の吸引された空気の影響で、バーナには正常よりも多量
の石油燃料が瞬間的に供給されてしまう。このような瞬
間的な燃料供給量の増大で、バーナの炎孔部(例えば、
バーナヘッド)に立炎現象(炎が異常に長く延びてしま
う現象)が起こり、この立炎現象によって生じた長い火
炎の先端が、例えば、石油ファンヒータ等の開放燃焼式
の温風暖房機の場合では、温風吹出口を介して機器の外
部へ漏出してしまう心配があった。
であり、空気がフィルターを介して給油ポンプに吸込ま
れるのを抑制しつつ、石油燃料を浄化させるための濾過
効力を向上できるようにすることを目的としている。
め、請求項1に記載の本発明では、石油燃料が貯溜され
る油タンクと、この油タンク内の石油燃料を汲み上げて
バーナへ供給する給油ポンプと、この給油ポンプに設け
られ、その下端に吸込口を有する吸込継手と、この吸込
継手の吸込口を覆うように吸込継手の先端部に装着さ
れ、その周面部がフィルター網で覆われた吸込み開口を
有する有底筒状のフィルターとを備えた石油燃料燃焼装
置において、前記フィルター内の下部に前記吸込口を塞
ぐ石油燃料透過性の多孔質材を設けたことを特徴とす
る。
記載の石油燃焼装置において、前記多孔質材は、発泡ウ
レタンあるいはポリビニールフォルマールで構成されて
いることを特徴とする。
記載の石油燃焼装置において、前記フィルター網は、そ
れの実質面積が約100〜200mm2に設定されてい
ることを特徴とする。
記載の石油燃焼装置において、前記フィルター網は、網
目が約200〜300メッシュのものであることを特徴
とする。
て、図1乃至図4に基づき説明する。図1は本発明の一
実施形態を示す石油燃焼装置の全体概略構成図、図2は
一部切欠の要部拡大図、図3はフィルターを吸込継手か
ら外した状態を説明する説明図、図4は図3の要部拡大
図である。
であり、この石油燃焼装置AはバーナBと燃料供給部C
とにより構成されている。
1は灯油等の石油燃料を示し、2は石油燃料1を貯留す
る着脱可能なカートリッジ式の給油タンク、3は給油タ
ンク2から石油燃料1が補給される油受タンク(油タン
ク)であり、この油受タンク3内は、前記給油タンク2
内に石油燃料1が存在する定常時において、定常時油面
レベルUに保たれている。
準レベルU0以下になったことを検知した際にその検知
信号を出力する油量センサーであり、この油量センサー
4は、それの下端部に検知部4Aが形成されており、前
記油受タンク3に取り付けられた電磁ポンプ5(給油ポ
ンプ)と一体的に組み込まれている。
Xとした中空筒状の吸込継手5Aを有し、この吸込継手
5Aの下端には前記汲み上げ流路Xの入口となる吸込口
5Bが開設されている。また、この吸込口5Bは前記油
量センサー4の検知基準レベルU0よりも下方に位置し
ており、そして、吸込継手5Aを介して前記油受タンク
3内の石油燃料1を汲み上げ、汲み上げた石油燃料1を
後記する送油管7を介して後述するバーナBの気化器8
へ供給する。
るフィルターであり、このフィルター6は、底部が塞が
れ、その中面部に形成された吸込み開口6C、6C・・
・がフィルター網6Aで覆われたフィルター本体61を
有し、このフィルター本体61と前記フィルター網6A
は一体に成型されて有底筒状を成している。
込口5Bを塞ぐように挿入された石油燃料透過性の多孔
質材である。7は前記電磁ポンプ5の吐出側に接続され
た前記した送油管であり、この送油管7の先端に装着さ
れたノズル部9は、それの先端の噴出口9Aを後述する
気化器8の気化室8Aに臨ませている。
8は石油燃料1を気化する有底筒状の気化器、10はこ
の気化器8の外周を覆っているバーナケース、11は気
化器8の上部開口を覆うように設けた有天円筒状のバー
ナヘッドであり、このバーナヘッド11の周壁には、気
化器8から送り込まれた気化ガスと燃焼一次空気との混
合ガスを噴出する複数の炎孔12が設けられている。
られた点火プラグ、14はバーナヘッド11に形成され
る火炎Fの有無を検出するフレームロッド、15はバー
ナヘッド11の内部に設けられた混合促進筒、16は気
化器8の上端開口部分に嵌合装着した絞り板、17はバ
ーナヘッド11の外周部に配置されたバーナリングであ
る。
れており、それの周壁には前記バーナケース10内に開
口させた一次空気供給口19が形成され、この一次空気
供給口19を通して、前記ノズル部9の噴出口9Aを気
化室8Aに臨ませている。20は気化器8を加熱するシ
ーズヒータ等の加熱用ヒータであり、この加熱用ヒータ
20は気化器8の周壁上部に埋設されている。21は気
化器8の温度を検出する温度検出器である。
風機23はファンケース23Aと、このファンケース2
3Aに収容された燃焼ファン23Bと、燃焼ファン23
Bを回転させるモータ23Cとで構成され、前記ファン
ケース23Aの空気吸込口22から吸込んだ室内空気を
燃焼用空気として前記バーナケース10の内部に供給
し、そして、一次空気供給口19を介して気化器8の気
化室8Aに一次空気として供給している。
部)について詳述する。吸込継手5Aの先端部は、石油
燃料1を汲み上げ前記汲み上げ流路Xの入口となる吸込
口5Bが下端に開設されている。そして、吸込口5Bの
下方には、この吸込口5Bを塞ぐように発泡ウレタンで
作られた径Dが約4mmで、高さHが約6mmの円柱状
の多孔質材60が設けられている。そして、この多孔質
材60を内部に格納するように吸込継手5Aの先端部に
は、その周面部が網目が200〜300メッシュのフィ
ルター網60Aで覆われた縦が約9mmで横が約4mm
の4個の吸込み開口6Cを有する有底筒状のフィルター
6が装着されている。
み開口6Cに対応する実質面積が約100〜200mm
2に設定されている。
油受タンク3内の石油燃料1が定常時油面レベルUに維
持されていると、前記油量センサー4は油受タンク3内
の石油燃料1が所定量以上に存在することを検知してそ
の検知信号を出力する。
すると、まず、加熱用ヒータ20が通電されて、温度検
出器21により石油燃料1の気化に必要な温度、例えば
220〜260℃が検出されるまで気化器8が予熱され
る。そして、気化器8の予熱が終了すると、燃焼用送風
機23が駆動して室内空気が燃焼用空気として空気吸込
口22からファンケース23A内に吸引され、このファ
ンケース23A内に吸引された燃焼用空気は、バーナケ
ース10の内部空間に送り込まれ、一次空気供給口19
から一次空気として気化室8Aに供給される。
略同時に電磁ポンプ5が駆動すると、この電磁ポンプ5
の駆動により、油受タンク3内の石油燃料1がフィルタ
ー6のフィルター網6Aを通過し、多孔質材60を通過
し、吸込口5Bから吸込継手5Aを介して汲み上げられ
る。こうして、電磁ポンプ5によって汲み上げられた石
油燃料1は、送油管7を通りノズル部9の噴出口9Aか
ら気化器8の気化室8Aに噴出され、この気化室8Aで
気化されて気化ガスとなる。この気化ガスは気化室8A
内で一次空気と予混合して混合ガスとなり、この混合ガ
スは絞り板16を通過する際に気化ガスの濃度分布が略
均一となって混合促進筒15内に送り込まれ、この混合
促進筒15に設けられた多数の透孔(図示せず)を通過
してバーナヘッド11の各炎孔12から噴出される。
出された混合ガスは、点火プラグ13の火花放電により
着火され、火炎Fを形成して燃焼が開始される。燃焼開
始後は、バーナリング17等により火炎Fからの熱が気
化器8に回収されて気化器8が加熱されるので、加熱用
ヒータ20への通電は停止されるが、気化器8は気化可
能温度に維持され燃焼は継続される。
り、油受タンク3内の油面レベルが低下して、その油面
レベルが前記油量センサー4の検知基準レベルU0より
も下方位置になると、前記油量センサー4は石油燃料1
が無いことを検知してその検知信号を出力し、バーナB
の燃焼が停止される。
るが、このような燃焼動作では、油受タンク3内の油面
レベルは、吸込継手5Aの吸込口5Bまで低下しない
為、電磁ポンプ5が空気を吸い込むことはない。
かの要因で故障等をして異常となった場合、電磁ポンプ
5が停止されずに石油燃料1の汲み上げ動作が継続さ
れ、その結果、油面レベルが検出基準レベルU0よりも
更に低下して、異常時油面レベルU1になってしまう。
ィルター6内の下部に前記吸込口5Bを塞ぐ石油燃料透
過性の多孔質材60を設けた構成なので、電磁ポンプ5
の故障等で、油受タンク3内の油面レベルが検出基準レ
ベルU0よりも低下しても、従来のように、油受タンク
3内の空気が直接吸込口5Bを通って吸込継手5A内に
吸引されることがなく、従って、気化器8に正常よりも
多量の石油燃料1を瞬間的に供給してしまうような事態
が未然に抑制され、バーナヘッド11における立炎現象
(炎が異常に長く延びてしまう現象)を防止でき、石油
ファンヒータ等の開放燃焼式の温風暖房機に使用した場
合に、立炎現象による火炎の一部が温風吹出口を介して
機器の外部へ漏出することが無いように安全性を確保で
きる。
ン、ポリビニールフォルマールのいずれかであるので、
安価であり簡単に成型が可能であり、且つ、空気がフィ
ルター6、多孔質材60を介して電磁ポンプ5に吸込ま
れるのを抑制しつつ、石油燃料1を浄化する濾過効力を
向上できる。
質面積が約100〜200mm2に設定されているか
ら、長期間にわたり、フィルター6の目詰まりを抑制し
つつ、電磁ポンプ5の汲み上げ効率を低下させないよう
にできる。
200〜300メッシュのものであるから、電磁ポンプ
5がロック現象を起こしたり、送油管7やノズル部9を
詰まらせたりする石油燃料1中のゴミを確実に除去する
ことが可能となる。
したが、本発明はこれに限定されるものではない。
に、石油燃料が貯溜される油タンクと、この油タンク内
の石油燃料を汲み上げてバーナへ供給する給油ポンプ
と、この給油ポンプに設けられ、その下端に吸込口を有
する吸込継手と、この吸込継手の吸込口を覆うように吸
込継手の先端部に装着され、その周面部がフィルター網
で覆われた吸込み開口を有する有底筒状のフィルターと
を備えた石油燃料燃焼装置において、前記フィルター内
の下部に前記吸込口を塞ぐ石油燃料透過性の多孔質材を
設けた構成であるから、バーナに通常よりも多量の石油
燃料が瞬間的に供給されてしまうような事態を未然に抑
制でき、燃焼部での立炎現象が防止され、石油ファンヒ
ータ等の開放燃焼式の温風暖房機に使用した場合には、
火炎の一部が温風吹出口を介して機器の外部へ漏出する
ことが無いように安全性を確保できる上、空気がフィル
ター及び多孔質材を介して給油ポンプに吸込まれるのを
抑制しながら、石油燃料を浄化する濾過効力を向上でき
る。
載の石油燃焼装置において、前記多孔質材は、発泡ウレ
タン、或いはポリビニールフォルマールで構成されてい
るので、安価であるともに、容易に成型ができ、且つ、
石油燃料の浄化性能を向上できる。
載の石油燃焼装置において、前記フィルター網は、それ
の実質面積が約100〜200mm2に設定されている
構成であるから、長期間にわたり、フィルターの目詰ま
りを抑制しつつ、給油ポンプの汲み上げ効率を低下させ
ないようにできる。
載の石油燃焼装置において、前記フィルター網は、網目
が約200〜300メッシュのものであるから、給油ポ
ンプがロック現象を起こしたり、送油管やノズル部を詰
まらせたりする石油燃料中のゴミを確実に除去すること
が可能となる。
概略構成図である。
説明する説明図である。
Claims (4)
- 【請求項1】 石油燃料が貯溜される油タンクと、この
油タンク内の石油燃料を汲み上げてバーナへ供給する給
油ポンプと、この給油ポンプに設けられ、その下端に吸
込口を有する吸込継手と、この吸込継手の吸込口を覆う
ように吸込継手の先端部に装着され、その周面部がフィ
ルター網で覆われた吸込み開口を有する有底筒状のフィ
ルターとを備えた石油燃焼装置において、 前記フィルター内の下部に前記吸込口を塞ぐ石油燃料透
過性の多孔質材を設けたことを特徴とする石油燃料燃焼
装置。 - 【請求項2】 前記多孔質材は、発泡ウレタンあるいは
ポリビニールフォルマールで構成されていることを特徴
とする請求項1に記載の石油燃焼装置。 - 【請求項3】 前記フィルター網は、それの実質面積が
約100〜200mm2に設定されていることを特徴と
する請求項1に記載の石油燃焼装置。 - 【請求項4】 前記フィルター網は、網目が約200〜
300メッシュのものであることを特徴とする請求項1
に記載の石油燃焼装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001035247A JP2002243139A (ja) | 2001-02-13 | 2001-02-13 | 石油燃焼装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001035247A JP2002243139A (ja) | 2001-02-13 | 2001-02-13 | 石油燃焼装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002243139A true JP2002243139A (ja) | 2002-08-28 |
Family
ID=18898719
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001035247A Pending JP2002243139A (ja) | 2001-02-13 | 2001-02-13 | 石油燃焼装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002243139A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE102005000729A1 (de) * | 2005-01-04 | 2006-07-13 | Siemens Ag | Ansaugeinrichtung für eine Standheizung eines Kraftfahrzeuges |
-
2001
- 2001-02-13 JP JP2001035247A patent/JP2002243139A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE102005000729A1 (de) * | 2005-01-04 | 2006-07-13 | Siemens Ag | Ansaugeinrichtung für eine Standheizung eines Kraftfahrzeuges |
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Legal Events
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A521 | Written amendment |
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