JP2002242849A - 油圧駆動装置のポンプ故障診断装置及びその表示装置 - Google Patents

油圧駆動装置のポンプ故障診断装置及びその表示装置

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JP2002242849A
JP2002242849A JP2001039112A JP2001039112A JP2002242849A JP 2002242849 A JP2002242849 A JP 2002242849A JP 2001039112 A JP2001039112 A JP 2001039112A JP 2001039112 A JP2001039112 A JP 2001039112A JP 2002242849 A JP2002242849 A JP 2002242849A
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JP
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pump
hydraulic
flow rate
discharge flow
failure
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Hirotsugu Kasuya
博嗣 糟谷
Yutaka Watanabe
豊 渡辺
Masami Ochiai
正巳 落合
Hideyo Kato
英世 加藤
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Abstract

(57)【要約】 【課題】油圧駆動装置のポンプ故障診断装置において、
作業機械の実稼動時に、自動的に油圧ポンプの故障診断
を行うことができ、合わせて油圧ポンプの馬力制限制御
に不具合があるときの故障を検出することができるよう
にする。 【解決手段】複数の可変容量型の油圧ポンプ1〜6に対
し、コントローラ50により馬力制限制御を行う。油圧
ポンプ1〜6の吐出ラインに圧力センサ221aと変位
センサ221bを備えた計測ユニット21〜26を設
け、コントローラ50で、油圧ポンプ毎に、それらの検
出値に基づき、油圧駆動装置の稼動時にポンプ吐出流量
が最大になるときのポンプ吐出圧力とそのポンプ吐出流
量を計測し故障データとして収集し、油圧ポンプ毎に、
収集したポンプ吐出圧力に対応する馬力制限制御の目標
ポンプ吐出流量を演算し、これを収集したポンプ吐出流
量と比較して油圧ポンプの故障判定を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は油圧駆動装置のポン
プ故障診断装置に係わり、特に、複数の可変容量型油圧
ポンプにより複数の油圧アクチュエータを駆動して作業
を行う作業機械の油圧駆動装置に備えられ、各油圧ポン
プの故障診断を行うポンプ故障診断装置及びその表示装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】複数の油圧ポンプにより吐出された圧油
により、複数の油圧アクチュエータを駆動させ、所要の
作業を行うものとして油圧ショベル等の作業機械があ
る。このような作業機械のうち、大型の油圧ショベル等
の作業機械では、1つの油圧アクチュエータを駆動する
際に大流量の圧油が必要となるため、複数の油圧ポンプ
の吐出圧油を合流し、1つの油圧アクチュエータを駆動
させている。このため、ある油圧アクチュエータの駆動
に異常を感じた場合、どの油圧ポンプに不具合が生じた
かを選別しなければならない。
【0003】従来、不具合が生じた油圧ポンプを選別す
るポンプ故障診断装置として、特開平10−54371
号公報に示されものがある。このポンプ故障診断装置
は、複数の油圧ポンプの吐出圧油を合流する際に逆流を
防止するために配置されたチェック弁に着目し、このチ
ェック弁の前後差圧を測定する差圧センサを設け、かつ
油圧ポンプを最大傾転位置に操作するスイッチを配置
し、作業機械を操作するオペレータ或いは作業機械をメ
ンテナンスをするサービス員が、作業機械の非実稼動時
にスイッチを押して油圧ポンプを最大傾転位置に操作
し、油圧ポンプ吐出流量を最大流量としたときの差圧セ
ンサの測定値により油圧ポンプの良否を判断している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来技術には次のような問題がある。
【0005】特開平10−54371号公報に記載のポ
ンプ故障診断装置は、上記のようにオペレータ或いはサ
ービス員がスイッチを押して油圧ポンプを最大傾転位置
に操作し、油圧ポンプの故障診断を行うものである。こ
のため、作業機械の実稼動時ではなく非実稼動時でなけ
れば油圧ポンプの故障診断を行えず、かつオペレータ或
いはサービス員がスイッチをわざわざ押さなければなら
ず、面倒である。
【0006】また、作業機械の油圧駆動装置では、一般
に、ポンプ吐出圧力が上昇するに従って最大ポンプ吐出
流量を減らすよう油圧ポンプの馬力制限制御を行ってい
る。上記のポンプ故障診断装置では、油圧ポンプを最大
傾転位置に操作してその時の油圧ポンプ吐出流量状況に
より油圧ポンプの良否を判定するため、油圧ポンプの故
障事例として、油圧ポンプが最大傾転位置にならず、油
圧ポンプ吐出流量が不足する場合の故障は検出できる
が、油圧ポンプの吐出圧力が上昇したときに油圧ポンプ
の吐出流量が馬力制限制御の規定通りの値にならない場
合等、油圧ポンプの馬力制限制御に不具合があるときの
故障は検出することができない。
【0007】本発明の第1の目的は、作業機械の実稼動
時に、自動的に油圧ポンプの故障診断を行うことのでき
る油圧駆動装置のポンプ故障診断装置及びその表示装置
を提供することである。
【0008】本発明の第2の目的は、油圧ポンプの馬力
制限制御に不具合があるときの故障を検出することがで
きる油圧駆動装置のポンプ故障診断装置及びその表示装
置を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】(1)上記第1及び第2
の目的を達成するため、本発明は、少なくとも1つの可
変容量型の油圧ポンプと、この油圧ポンプの吐出圧力が
上昇するに従って最大ポンプ吐出流量を減らすよう前記
油圧ポンプを制御する馬力制限制御手段とを備えた油圧
駆動装置のポンプ故障診断装置において、前記油圧ポン
プの吐出流量を検出する第1センサ手段と、前記油圧ポ
ンプの吐出圧力を検出する第2センサ手段と、前記第1
センサ手段及び第2センサ手段の検出値に基づき、前記
油圧駆動装置の稼動時にポンプ吐出流量とポンプ吐出圧
力を計測し故障診断データとして収集するデータ収集手
段と、前記データ収集手段で収集したポンプ吐出圧力に
対応する馬力制限制御の目標ポンプ吐出流量を演算し、
前記データ収集手段で収集したポンプ吐出流量とその目
標ポンプ吐出流量とを比較して前記油圧ポンプの故障判
定を行う故障判定手段とを備えるものとする。
【0010】このように第1及び第2センサ手段、デー
タ収集手段、故障判定手段を設け、油圧駆動装置の稼動
時にポンプ吐出流量とポンプ吐出圧力のデータを収集
し、この収集したポンプ吐出圧力に対応する馬力制限制
御の目標ポンプ吐出流量と収集したポンプ吐出流量とを
比較して油圧ポンプの故障判定を行うことにより、作業
機械の実稼動時に、自動的に油圧ポンプの故障診断を行
うことができ、かつ油圧ポンプの馬力制限制御に不具合
があるときの故障を検出することができる。
【0011】(2)また、上記第1及び第2の目的を達
成するために、本発明は、複数の可変容量型の油圧ポン
プと、これらの油圧ポンプのそれぞれの吐出圧力が上昇
するに従って最大ポンプ吐出流量を減らすよう複数の油
圧ポンプを制御する馬力制限制御手段とを備えた油圧駆
動装置のポンプ故障診断装置において、前記複数の油圧
ポンプのそれぞれの吐出流量を検出する複数の第1セン
サ手段と、前記複数の油圧ポンプのそれぞれの吐出圧力
を検出する複数の第2センサ手段と、油圧ポンプ毎に、
前記複数の第1センサ手段及び第2センサ手段の検出値
に基づき、前記油圧駆動装置の稼動時にポンプ吐出流量
とポンプ吐出圧力を計測し故障診断データとして収集す
るデータ収集手段と、油圧ポンプ毎に、前記データ収集
手段で収集したポンプ吐出圧力に対応する馬力制限制御
の目標ポンプ吐出流量を演算し、前記データ収集手段で
収集したポンプ吐出流量とその目標ポンプ吐出流量とを
比較して前記油圧ポンプの故障判定を行う故障判定手段
とを備えるものとする。
【0012】これにより上記(1)で述べたように、作
業機械の実稼動時に、自動的に油圧ポンプの故障診断を
行うことができ、かつ油圧ポンプの馬力制限制御に不具
合があるときの故障を検出することができるとともに、
油圧ポンプ毎にそのようなデータ収集、故障判定をを行
うので、複数の油圧ポンプのどれに不具合が生じたかを
選別して油圧ポンプの故障を検出することができる。
【0013】(3)また、上記第1及び第2の目的を達
成するため、本発明は、複数の可変容量型の油圧ポンプ
と、これらの油圧ポンプのそれぞれの吐出圧力が上昇す
るに従って最大ポンプ吐出流量を減らすよう複数の油圧
ポンプを制御する馬力制限制御手段とを備えた油圧駆動
装置のポンプ故障診断装置において、前記複数の油圧ポ
ンプのそれぞれの吐出流量を検出する複数の第1センサ
手段と、前記複数の油圧ポンプのそれぞれの吐出圧力を
検出する複数の第2センサ手段と、油圧ポンプ毎に、前
記複数の第1センサ手段及び第2センサ手段の検出値に
基づき、前記油圧駆動装置の稼動時にポンプ吐出流量が
最大になるときのポンプ吐出圧力とそのポンプ吐出流量
を計測し故障診断データとして収集するデータ収集手段
と、油圧ポンプ毎に、前記データ収集手段で収集したポ
ンプ吐出圧力に対応する馬力制限制御の目標ポンプ吐出
流量を演算し、前記データ収集手段で収集したポンプ吐
出流量とその目標ポンプ吐出流量とを比較して前記油圧
ポンプの故障判定を行う故障判定手段とを備えるものと
する。
【0014】これにより上記(1)及び(2)で述べた
ように、作業機械の実稼動時に、自動的に油圧ポンプの
故障診断を行うことができ、かつ油圧ポンプの馬力制限
制御に不具合があるときの故障を検出することができ、
かつ複数の油圧ポンプのどれに不具合が生じたかを選別
して油圧ポンプの故障を検出することができるととも
に、データ収集手段でポンプ吐出流量が最大になるとき
のポンプ吐出圧力とそのポンプ吐出流量を計測し故障診
断データとして収集することにより、油圧ポンプの故障
事例として、油圧ポンプの傾転機構に不具合があり最大
傾転位置にならない場合の故障、油圧ポンプの馬力制限
制御に不具合があり全体的に油圧ポンプの吐出流量が馬
力制限制御の規定値に達しない場合の故障を検出するこ
とができる。
【0015】(4)また、上記第1及び第2の目的を達
成するために、本発明は、複数の可変容量型の油圧ポン
プと、これらの油圧ポンプのそれぞれの吐出圧力が上昇
するに従って最大ポンプ吐出流量を減らすよう複数の油
圧ポンプを制御する馬力制限制御手段とを備えた油圧駆
動装置のポンプ故障診断装置において、前記複数の油圧
ポンプのそれぞれの吐出流量を検出する複数の第1セン
サ手段と、前記複数の油圧ポンプのそれぞれの吐出圧力
を検出する複数の第2センサ手段と、油圧ポンプ毎に、
前記複数の第1センサ手段及び第2センサ手段の検出値
に基づき、前記油圧駆動装置の稼動時にポンプ吐出圧力
が最大になるときのポンプ吐出流量とそのポンプ吐出圧
力を計測し故障診断データとして収集するデータ収集手
段と、油圧ポンプ毎に、前記データ収集手段で収集した
ポンプ吐出圧力に対応する馬力制限制御の目標ポンプ吐
出流量を演算し、前記データ収集手段で収集したポンプ
吐出流量とその目標ポンプ吐出流量とを比較して前記油
圧ポンプの故障判定を行う故障判定手段とを備えるもの
とする。
【0016】これにより上記(1)及び(2)で述べた
ように、作業機械の実稼動時に、自動的に油圧ポンプの
故障診断を行うことができ、かつ油圧ポンプの馬力制限
制御に不具合があるときの故障を検出することができ、
かつ複数の油圧ポンプのどれに不具合が生じたかを選別
して油圧ポンプの故障を検出することができるととも
に、データ収集手段でポンプ吐出圧力が最大になるとき
のポンプ吐出流量とそのポンプ吐出圧力を計測し故障診
断データとして収集することにより、油圧ポンプの故障
事例として、油圧ポンプの馬力制限制御に不具合があり
全体的に油圧ポンプの吐出流量が馬力制限制御の規定値
に達しない場合の故障、油圧ポンプの吐出圧力が上昇し
たときに油圧ポンプの吐出流量が馬力制限制御の規定値
に達しない場合の故障を検出することができる。
【0017】(5)また、上記第1及び第2の目的を達
成するために、本発明は、複数の可変容量型の油圧ポン
プと、これらの油圧ポンプのそれぞれの吐出圧力が上昇
するに従って最大ポンプ吐出流量を減らすよう複数の油
圧ポンプを制御する馬力制限制御手段とを備えた油圧駆
動装置のポンプ故障診断装置において、前記複数の油圧
ポンプのそれぞれの吐出流量を検出する複数の第1セン
サ手段と、前記複数の油圧ポンプのそれぞれの吐出圧力
を検出する複数の第2センサ手段と、油圧ポンプ毎に、
前記複数の第1センサ手段及び第2センサ手段の検出値
に基づき、前記油圧駆動装置の稼動時にポンプ吐出流量
が最大になるときのポンプ吐出圧力とそのポンプ吐出流
量、ポンプ吐出圧力が最大になるときのポンプ吐出流量
とそのポンプ吐出圧力を計測し故障診断データとして収
集するデータ収集手段と、油圧ポンプ毎に、前記データ
収集手段で収集したポンプ吐出圧力に対応する馬力制限
制御の目標ポンプ吐出流量を演算し、前記データ収集手
段で収集したポンプ吐出流量とその目標ポンプ吐出流量
とを比較して前記油圧ポンプの故障判定を行う故障判定
手段とを備えるものとする。
【0018】これにより上記(1)〜(4)で述べたよ
うに、作業機械の実稼動時に、自動的に油圧ポンプの故
障診断を行うことができ、かつ油圧ポンプの馬力制限制
御に不具合があるときの故障を検出することができ、か
つ複数の油圧ポンプのどれに不具合が生じたかを選別し
て油圧ポンプの故障を検出することができるとともに、
データ収集手段でポンプ吐出流量が最大になるときのポ
ンプ吐出圧力とそのポンプ吐出流量、ポンプ吐出圧力が
最大になるときのポンプ吐出流量とそのポンプ吐出圧力
を計測し故障診断データとして収集することにより、油
圧ポンプの故障事例として、油圧ポンプの傾転機構に不
具合があり最大傾転位置にならない場合の故障、油圧ポ
ンプの馬力制限制御に不具合があり全体的に油圧ポンプ
の吐出流量が馬力制限制御の規定値に達しない場合の故
障、油圧ポンプの吐出圧力が上昇したときに油圧ポンプ
の吐出流量が馬力制限制御の規定値に達しない場合の故
障を検出することができる。
【0019】(6)また、上記第1及び第2の目的を達
成するために、本発明は、複数の可変容量型の油圧ポン
プと、これらの油圧ポンプのそれぞれの吐出圧力が上昇
するに従って最大ポンプ吐出流量を減らすよう複数の油
圧ポンプを制御する馬力制限制御手段とを備えた油圧駆
動装置のポンプ故障診断装置において、前記複数の油圧
ポンプのそれぞれの吐出流量を検出する複数の第1セン
サ手段と、前記複数の油圧ポンプのそれぞれの吐出圧力
を検出する複数の第2センサ手段と、油圧ポンプ毎に、
前記複数の第1センサ手段及び第2センサ手段の検出値
に基づき、前記油圧駆動装置の稼動時にポンプ吐出流量
が最大になるときのポンプ吐出圧力とそのポンプ吐出流
量、ポンプ吐出圧力が最大になるときのポンプ吐出流量
とそのポンプ吐出圧力、ポンプ吐出圧力が所定の中間圧
力になるときのポンプ吐出流量とそのポンプ吐出圧力を
計測し故障診断データとして収集するデータ収集手段
と、油圧ポンプ毎に、前記データ収集手段で収集したポ
ンプ吐出圧力に対応する馬力制限制御の目標ポンプ吐出
流量を演算し、前記データ収集手段で収集したポンプ吐
出流量とその目標ポンプ吐出流量とを比較して前記油圧
ポンプの故障判定を行う故障判定手段とを備えるものと
する。
【0020】これにより上記(1)〜(4)で述べたよ
うに、作業機械の実稼動時に、自動的に油圧ポンプの故
障診断を行うことができ、かつ油圧ポンプの馬力制限制
御に不具合があるときの故障を検出することができ、か
つ複数の油圧ポンプのどれに不具合が生じたかを選別し
て油圧ポンプの故障を検出することができるとともに、
データ収集手段でポンプ吐出流量が最大になるときのポ
ンプ吐出圧力とそのポンプ吐出流量、ポンプ吐出圧力が
最大になるときのポンプ吐出流量とそのポンプ吐出圧
力、ポンプ吐出圧力が所定の中間圧力になるときのポン
プ吐出流量とそのポンプ吐出圧力を計測し故障診断デー
タとして収集することにより、油圧ポンプの故障事例と
して、油圧ポンプの傾転機構に不具合があり最大傾転位
置にならない場合の故障、油圧ポンプの馬力制限制御に
不具合があり全体的に油圧ポンプの吐出流量が馬力制限
制御の規定値に達しない場合の故障、油圧ポンプの吐出
圧力が上昇したときに油圧ポンプの吐出流量が馬力制限
制御の規定値に達しない場合の故障を検出することがで
きる。また、油圧ポンプの馬力制限制御に不具合がある
場合の故障を精度良く検出することができる。
【0021】(7)上記(3)〜(6)において、好ま
しくは、前記複数の第1センサ手段は、各々、各油圧ポ
ンプの吐出ラインに設けられたチェック弁のポペット変
位を計測する変位センサを有し、この変位センサの出力
結果より各油圧ポンプの吐出流量を換算する。
【0022】これにより複数の油圧ポンプが合流する油
圧システムに設けられるチェック弁を利用して第1セン
サ手段を構成でき、安価なポンプ故障診断装置を提供で
きる。
【0023】(8)上記(3)〜(6)において、前記
複数の第1センサ手段は、各々、各油圧ポンプの吐出ラ
インに設けられたチェック弁の前後差圧を計測する差圧
センサを有し、この差圧センサの出力結果より各油圧ポ
ンプの吐出流量を換算したもよい。
【0024】これによっても複数の油圧ポンプが合流す
る油圧システムに設けられるチェック弁を利用して第1
センサ手段を構成でき、安価なポンプ故障診断装置を提
供できる。
【0025】(9)また、上記(3)〜(7)におい
て、好ましくは、ポンプ故障診断装置は、前記複数の油
圧ポンプに対応して設けられた複数の警告灯を有し、前
記故障判定手段で複数の油圧ポンプのいずれかが故障で
あると判定されると、その油圧ポンプに対応する警告灯
を点灯させる故障表示手段を更に備える。
【0026】これにより機械操作のオペレータに油圧ポ
ンプの故障を警告灯で知らせることが可能となる。
【0027】(10)上記(9)において、好ましく
は、前記故障表示手段は、油圧ポンプが故障の可能性が
ある場合と故障の可能性がそれよりも高い場合とで点灯
色を変える。
【0028】これにより機械操作のオペレータに油圧ポ
ンプの故障状態を詳細に警告することが可能となる。
【0029】(11)また、上記(3)〜(7)におい
て、好ましくは、前記データ収集手段は、前記油圧駆動
装置の稼動毎に前記故障診断データを収集し、前記故障
判定手段は、所定回数の稼動分の故障診断データによる
判定結果に基づき前記油圧ポンプが故障かどうかを判定
する。
【0030】これにより精度良く油圧ポンプの故障を検
出することができる。
【0031】(12)また、上記第1及び第2の目的を
達成するために、本発明は、複数の可変容量型の油圧ポ
ンプと、これらの油圧ポンプのそれぞれの吐出圧力が上
昇するに従って最大ポンプ吐出流量を減らすよう複数の
油圧ポンプを制御する馬力制限制御手段とを備えた油圧
駆動装置のポンプ故障診断装置の表示装置において、前
記複数の油圧ポンプに対応して設けられた複数の警告灯
を有し、前記ポンプ故障診断装置により複数の油圧ポン
プのいずれかについて前記馬力制御手段に不具合がある
と判定されると、その油圧ポンプに対応する警告灯を点
灯させるものとする。
【0032】これにより機械操作のオペレータに油圧ポ
ンプの故障状態を警告灯で警告することが可能となる。
【0033】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。
【0034】まず、本発明の第1の実施の形態を図1〜
図14により説明する。
【0035】図1は本発明の第1の実施の形態に係わる
大型油圧ショベルに備えられる油圧駆動装置のポンプ故
障診断装置をその油圧駆動装置と共に示す図である。
【0036】図1において、本実施の形態に係わる油圧
駆動装置は、エンジン10によって駆動される可変容量
型の油圧ポンプ1〜6を備え、これら油圧ポンプ1〜6
はそれぞれレギュレータ1a〜6aを有し、レギュレー
タ1a〜6aはそれぞれ電磁弁11〜16から出力され
る制御圧力により駆動され、油圧ポンプ1〜6の吐出流
量を制御する。電磁弁11〜16は、それぞれ、コント
ローラ50から出力される信号ライン111〜116の
電流により作動して切換位置を変化させ、パイロットポ
ンプ7からの吐出圧力に基づき制御圧力を生成する。つ
まり、油圧ポンプ1の吐出圧力は電磁弁11〜16の切
換位置に応じて制御される。
【0037】電磁弁11を例として説明すると、コント
ローラ50から出力された信号ライン111の電流が低
く、電磁弁11が位置11aにあるときは、パイロット
ポンプ7からの圧油はレギュレータ1aに供給されず、
レギュレータ1aは油圧ポンプ1aの吐出流量を減少さ
せるように作動する。コントローラ50から出力された
信号ライン111の電流が高くなり、電磁弁11が位置
11bに切り換わると、パイロットポンプ7からの圧油
はレギュレータ1aに供給され、レギュレータ1aは油
圧ポンプ1aの吐出流量を増加させるよう作動する。他
の電磁弁12〜16とレギュレータ2a〜6aについて
も同様である。
【0038】コントローラ50は要求流量信号Xと油圧
ポンプ1〜6の吐出圧力とに基づき所定の演算処理を行
い、信号ライン111〜116の電流を生成する(後
述)。
【0039】次に、油圧ポンプ1〜6により吐出された
圧油の供給先について説明する。
【0040】油圧ポンプ1から吐出された圧油は弁ブロ
ック30に供給され、油圧ポンプ2,3から吐出された
圧油は弁ブロック31に供給され、油圧ポンプ4,5か
ら吐出された圧油は弁ブロック32に供給され、油圧ポ
ンプ6から吐出された圧油は弁ブロック33に供給され
る。
【0041】弁ブロック30には方向制御弁40が配置
され、弁ブロック31には方向制御弁41〜44が配置
され、弁ブロック32には方向制御弁45〜48が配置
され、弁ブロック33には方向制御弁49が配置され、
各方向制御弁40〜49は、それぞれ、図示しない油圧
アクチュエータに接続され、これら油圧アクチュエータ
に供給される圧油の流量及び方向を制御し、油圧アクチ
ュエータを駆動する。
【0042】本実施の形態のポンプ故障診断装置は以上
のような油圧駆動装置に設けられるものであり、油圧ポ
ンプ1〜6のそれぞれの吐出ライン1b〜6bに設置さ
れた計測ユニット21〜26と、上記のコントローラ5
0と、表示装置60とを備えている。計測ユニット21
〜26の計測値はそれぞれ信号ライン121〜126を
介してコントローラ50に送られ、コントローラ50は
その計測値を用いて油圧ポンプ1〜6の故障診断診断を
行い、その診断結果を信号ライン161〜166を介し
て表示装置60に送り、表示装置40はポンプの故障状
況を表示してオペレータ又は機械のメンテナンス員に知
らしめる。
【0043】次に、各装置と故障診断手法の詳細につい
て図2〜図14を用いて説明する。
【0044】始めに、計測ユニット21〜26の構造に
ついて説明する。
【0045】計測ユニット21〜26は同一構造となっ
ており、計測ユニット21〜26の詳細構造として、計
測ユニット21を例に取り、図2を用いて説明する。
【0046】図2において、計測ユニット21は、チェ
ック弁ボディ21a、チェック弁ボディ21a内に配置
されるポペット21b、ポペット21bを支持するバネ
21cからなるチェック弁210と、チェック弁210
のポペット21bと当接する検出ロッド21dと、検出
ロッド21dの変位を測定することによりポペット21
bの変位を測定する変位センサ221bとを備えてい
る。また、油圧ポンプ1の吐出ライン1bに接続された
圧力センサ221aを備えている。
【0047】ここで、計測ユニット21の働きについて
説明する。
【0048】油圧ポンプ1から弁ブロック30に圧油が
供給されるとき、ポンプ吐出圧力は圧力センサ221a
により検出され、検出された信号は信号ライン121a
により出力される。また、弁ブロック30に供給される
圧油の流量に応じてポペット21bの変位は変化し、こ
のポペット21bの変位が変位センサ221bにより検
出され、検出された信号は信号ライン121bにより出
力される。信号ライン121aと信号ライン121bは
上記の信号ライン121を構成している。
【0049】計測ユニット22〜26も同様である。
【0050】このように各計測ユニット21〜26より
計測された油圧ポンプ1〜6の吐出圧力、油圧ポンプ1
〜6の吐出流量に応じて変化するポペット変位の各信号
は、信号ライン121〜126を介してコントローラ5
0に導かれる。
【0051】また、油圧ポンプ2〜5の吐出ライン2b
〜5bには、通常、油圧ポンプ2,3或いは油圧ポンプ
4,5の吐出圧油を合流する際に圧油の逆流を防止する
ためのチェック弁が配置されている。油圧ポンプ2〜5
に係わる計測ユニット22〜25は上記のチェック弁2
10としてそのチェック弁を利用できる。このように既
存のチェック弁を利用して計測ユニットを構成すること
により、計測ユニットを安価に製作できる。
【0052】次にコントローラ50の詳細について説明
する。
【0053】図3はコントローラ50の内部構成の概略
を示す図である。
【0054】図3において、コントローラ50は、要求
流量信号X及び計測ユニット21〜26からからの信号
を入力するA/D変換器を備えた入力インターフェース
51、所定の演算、制御を行う中央処理ユニット(CP
U)52、CPU52の制御プログラム等のソフトウエ
アが格納されたリードオンリメモリ(ROM)53、演
算結果などを一時的に記憶するランダムアクセスメモリ
(RAM)54、電磁弁11〜16及び表示装置60に
駆動電流及び各油圧ポンプの故障状況の信号を出力する
出力インターフェース55を有している。
【0055】次にコントローラ50の処理内容について
説明する。
【0056】まず、コントローラ50は、前述したよう
に、要求流量信号Xと油圧ポンプ1〜6の吐出圧力とに
基づき所定の演算処理を行い、油圧ポンプ1〜6の吐出
流量を制御するための電流を生成する。要求流量信号X
に基づく油圧ポンプ1〜6の制御方法は、ポジティブ制
御、ネガティブ制御、ロードセンシング制御等、油圧シ
ョベルに搭載される油圧システムに応じて任意のものを
用いることができる。油圧ポンプ1〜6の吐出圧力は油
圧ポンプ1〜6の馬力制限制御に用いられる。
【0057】図4に、油圧ポンプ1〜6の馬力制限制御
を行うための入力トルク制限制御の変換マップを示す。
この変換マップはROM53に格納されている。入力ト
ルク制限制御とは、油圧ポンプ1〜6の入力トルクの最
大値を制限することで油圧ポンプ1〜6の入力トルクが
エンジン10の出力トルクを超えないように制御するこ
とであり、その変換マップはポンプ吐出圧力Pが上昇す
るとポンプ吐出圧力Pと制限目標ポンプ傾転qtの積
(入力トルク)が一定となるよう両者の関係が設定され
ている。
【0058】コントローラ50は、例えば油圧ポンプ1
の吐出圧力から対応する制限目標ポンプ傾転角qtを求
め、要求流量信号Xから求めた要求目標ポンプ傾転qx
が制限目標ポンプ傾転角qt以下(qx≦qt)のとき
は、qxを出力用の目標ポンプ傾転角qzとし(qz=
qx)、要求目標ポンプ傾転qxが制限目標ポンプ傾転
角qtより大きくなる(qx>qt)と、qtを出力用
の目標ポンプ傾転角qzとし(qz=qt)、油圧ポン
プ1の傾転が制限目標ポンプ傾転角qtを超えないよう
制御し、入力トルクの最大値を制限する。油圧ポンプ2
〜6も同様である。このように油圧ポンプ1〜6の入力
トルクの最大値を制限することにより、結果的に油圧ポ
ンプ1〜6の消費馬力がエンジン10の出力馬力を超え
ないように制御され、油圧ポンプ1〜6の馬力制限制御
が行える。油圧ポンプ1〜6の吐出圧力Pは、計測ユニ
ット21〜26から信号ライン121〜126を介して
導かれる圧力センサ221aの出力電圧V1により得る
ことができる(後述)。
【0059】次に、コントローラ50のポンプ故障診断
処理について説明する。
【0060】コントローラ50のROM53は、変換マ
ップや所要の数値等が格納された領域53a、データ収
集処理プログラムが格納された領域53b、判定出力処
理プログラムが格納された領域53cを有する。
【0061】ROM53の領域53aに格納された変換
マップや所要の数値について図5〜8を用いて説明す
る。
【0062】図5は、計測ユニット21〜26から信号
ライン121〜126を介して導かれる圧力センサ22
1aの出力電圧V1に対する圧力値(ポンプ吐出圧力)
Pへの変換マップである。出力電圧V1が増大するに従
って圧力値Pが増大するように両者の関係が設定されて
いる。
【0063】図6は、計測ユニット21〜26から信号
ライン121〜126を介して導かれる変位センサ22
1bの出力電圧V2に対するポペット変位量xへの変換
マップである。出力電圧V2が増大するに従ってポペッ
ト変位量xが増大するように両者の関係が設定されてい
る。
【0064】図7は、図6の変換マップにより変換され
たポペット変位量xに対する流量値(ポンプ吐出流量)
Qへの変換マップである。ポペット変位量xが増大する
に従って流量値Qが増大するように両者の関係が設定さ
れている。
【0065】図8は、図5の変換マップにより変換され
たポンプ吐出圧力Pに対するポンプ故障判定処理に用い
るポンプ吐出流量理論値Qthへの変換マップである。
この変換マップは、図4に示される入力トルク制限制御
を所定のエンジン回転数、例えば定格の最大回転数で行
うときの馬力制限制御特性に対応するものであり、図4
の関係に合わせて、ポンプ吐出圧力が上昇するとポンプ
吐出圧力Pとポンプ吐出流量理論値Qthの積(消費馬
力)が一定となるよう両者の関係が設定されている。
【0066】次に、領域53bと領域53cに格納され
たデータ収集処理プログラムと判定出力処理プログラム
の詳細について図9〜図12を用いて説明する。
【0067】計測ユニット21〜26により計測された
計測値のデータ収集処理及び判定出力処理は、各ユニッ
ト毎に同一処理内容となっており、詳細説明として、計
測ユニット21により計測された計測値のデータ収集処
理と判定出力処理について説明する。
【0068】図9はデータ収集処理プログラムを示すフ
ローチャートである。データ収集処理プログラムの初期
設定として、コントローラ50の取り付け時における初
期処理回数nを0と設定しておく(S1)。データ収集
処理プログラムは、エンジン始動からエンジン停止まで
の間に1回分のデータ収集の処理を行う。
【0069】まず、データ収集処理プログラムは、エン
ジン始動により開始され(S2)、過去のデータ収集処
理回数(エンジン始動回数)nに1を加え、新たなn回
目の処理とする(S3)。計測データの処理としては、
始めに信号ライン121aより圧力センサ221aの出
力値を読み込み(S4)、図5に示す変換マップにより
圧力値P1に変換する(S5)。次に信号ライン121
bより変位センサ221bの出力値を読み込み(S
6)、図6及び図7に示す変換マップにより流量値Q1
に変換する(S7)。これら圧力値P1、流量値Q1は
図1に示した油圧駆動装置が搭載される作業機械である
油圧ショベルの実稼動時に検出した値である。そして、
流量値Q1と過去に記憶した流量値Q1の最大値である
D12(n)との比較を行い(S8)、流量値Q1がD
2(n)より大きい場合は、読み込んだ圧力値P1を
過去に記憶した圧力値P1であるD11(n)に置き換
え、かつ流量値Q1をD12(n)に置き換える(S
9)。このS4〜S9の処理をエンジン停止まで繰り返
す。
【0070】以上により、データ収集処理回数n回目に
おける、油圧ポンプ1が最大流量を吐出する時点での圧
力値D11(n)と流量値D12(n)のデータが得られ
る。
【0071】図10は判定出力処理プログラムを示すフ
ローチャートである。この判定出力処理プログラムで
は、まず、データ収集処理回数n回目におけるD1
1(n)、D12(n)の値を読み込み、処理を開始する
(T1)。次に、図8に示すポンプ吐出圧力Pとポンプ
吐出流量理論値Qthの変換マップにより、圧力値D1
1(n)時の目標ポンプ吐出流量理論値Q1aを算出す
る(T2)。次に、この算出した目標ポンプ吐出流量理
論値Qlaに対し、実際のポンプ吐出流量D12(n)
が何パーセントずれているかを下記の計算式により計算
し、Ela値を算出する(T3)。
【0072】E1a=(D12(n)/Q1a)×10
0−100 (%) そして、算出したE1a値が−10%よりも大きいかど
うか(実際のポンプ吐出流量D12(n)が目標ポンプ
吐出流量理論値Q1aより−10%以上違っているかど
うか)を判断する(T4)。E1a値が−10%よりも
大きければ、D17(n)値を0とする(T5)。ま
た、Ela値が−10%より小さければ、D17(n)
値を1とする(T6)。これによりデータ収集処理回数
n回目における判定結果が、D17(n)値が0か1か
で記憶される。
【0073】次に、油圧ポンプ1の故障判定を行う(T
7)。この故障判定では、図11に示すような過去のデ
ータ収集処理回数n−9〜n回までの10回の判定結果
を読み込み、手順T4で判定したD17(n−9)〜D
7(n)の値が全て1かどうかを判断し、全て1であ
れば(T7)、油圧ポンプ1は故障していると判定し、
信号ライン161より表示装置60に信号を出力する
(T8)。
【0074】図12に表示装置60の一例を示す。表示
装置60は油圧ポンプ1〜6のそれぞれに対応した6個
のランプ60a〜60fを有し、油圧ポンプ1〜6のい
ずれかが故障していると判定されると、その油圧ポンプ
に対応するランプが点灯する。上記の例では、油圧ポン
プ1が故障と判定されると、信号ライン161より表示
装置60に出力される信号により、油圧ポンプ1に対応
するたランプ60aが点灯する。
【0075】本実施の形態により検出される油圧ポンプ
1の故障事例を図13及び図14に示す。
【0076】油圧ポンプ1が正常に機能している場合、
油圧ポンプ1の最大吐出流量は上述したコントローラ5
0の馬力制限制御により制限され、このときポンプ吐出
圧力−ポンプ吐出流量特性(以下、PQ特性という)
は、図13及び図14で破線で示すようになる。これ
は、図8に示すポンプ吐出圧力Pに対するポンプ吐出流
量理論値Qthへの変換マップに対応するものである。
しかし、油圧ポンプ1の傾転機構に不具合があり最大傾
転位置にならず、ポンプ吐出流量が不足するような故障
の場合は、油圧ポンプ1のPQ特性は図13に実線で示
すような特性になる。また、油圧ポンプ1の馬力制限制
御に不具合があり、ポンプ吐出圧力全般に亘って油圧ポ
ンプ1の吐出流量が馬力制限制御の規定値に達せず不足
するような故障の場合は、油圧ポンプ1のPQ特性は図
14に実線で示すようになる。
【0077】図10に示すフローチャートでは、このよ
うな油圧ポンプ1の故障が生じると、手順T4でEla
値が−10%より小さいと判定され、手順T6でD17
(n)値を1とする。そして、10回のデータ収集処理
で連続して同じ判定結果が得られると、油圧ポンプ1が
故障であると判定し、表示装置60の対応するランプを
点灯させる。
【0078】以上のように本実施の形態によれば、作業
機械の実稼動時に、自動的に油圧ポンプ1〜6のうちど
の油圧ポンプに不具合が生じたかを選別して故障を検出
することができ、かつ油圧ポンプ1〜6の馬力制限制御
に不具合があるときの故障を検出することができる。
【0079】また、油圧ポンプの故障事例として、油圧
ポンプの傾転機構に不具合があり最大傾転位置にならな
い場合、油圧ポンプの馬力制限制御に不具合があり全体
的に油圧ポンプの吐出流量が馬力制限制御の規定値に達
しない場合の故障を検出することができる。
【0080】本発明の第2の実施の形態を図1〜図8、
図15〜図18により説明する。本実施の形態は、ポン
プ故障診断装置に係わる油圧駆動装置及びコントローラ
の構成は第1の実施の形態のものと同じとし、実稼動に
おける油圧ポンプの状態を検出する情報を第1の実施の
形態と異ならせたものである。
【0081】本実施の形態では、第1の実施の形態と同
様、図3に示したコントローラのROM53の領域53
b、53cに、計測ユニット21〜26により計測され
た計測値のデータ収集処理プログラム及び判定出力処理
プログラムが格納されている。これらの処理は、各ユニ
ット毎に同一処理内容となっており、詳細説明として、
計測ユニット21により計測された計測値のデータ収集
処理と判定出力処理について説明する。
【0082】図15は本実施の形態によるポンプ故障診
断装置のデータ収集処理プログラムを示すフローチャー
トである。図9に示すものと同じ手順には同じ符号を付
している。
【0083】図15において、図9に示した第1の実施
の形態と同様、油圧駆動装置が搭載される油圧ショベル
の実稼動により圧力値P1、流量値Q1を検出する(S
1〜S7)。次いで、実稼動により検出した圧力値P
1、流量値Q1から、圧力値P1と過去に記憶した圧力
値P1の最大値であるD15(n)との比較を行い(S
18)、圧力値P1がD15(n)より大きい場合は、
読み込んだ圧力値P1をD15(n)に置き換え、かつ
流量値Q1を過去に記憶した流量値Q1であるD1
6(n)に置き換える(S19)。このS4〜S19の
処理をエンジン停止まで繰り返す。
【0084】以上により、データ収集処理回数n回目に
おける、油圧ポンプ1が最大吐出圧力となる時点での圧
力値D15(n)と流量値D16(n)のデータが得ら
れ。
【0085】図16は判定出力処理プログラムを示すフ
ローチャートである。図10に示すものと同じ手順には
同じ符号を付している。
【0086】図16において、この判定出力処理プログ
ラムでは、まず、データ収集処理回数n回目におけるD
5(n)、D16(n)の値を読み込み、処理を開始す
る(T11)。次に、図8に示すポンプ吐出圧力とポン
プ吐出流量理論値Qthの変換マップにより、圧力値D
5(n)時の目標ポンプ吐出流量Q1cを算出する
(T12)。次に、この算出した目標ポンプ吐出流量理
論値Qlcに対し、実際のポンプ吐出流量D16(n)
が何パーセントずれているかを下記の計算式により計算
し、E1cを算出する(T13)。
【0087】E1c=(D16(n)/Q1c)×10
0−100 (%) そして、算出したE1c値が−10%よりも大きいかど
うか(実際のポンプ吐出流量D16(n)が目標ポンプ
吐出流量理論値より−10%以上違っているかどうか)
を判断する(T14)。Elc値が−10%よりも大き
ければ、D17(n)値を0とする(T5)。また、E
1c値が−10より小さければ、D17(n)値を1と
する(T6)。これによりデータ収集処理回数n回目に
おける判定結果が、D17(n)値が0か1かで記憶さ
れる。
【0088】次に油圧ポンプ1の故障判定を行う(T
7)。この故障判定では、図17に示すような過去のデ
ータ収集処理回数n−9〜n回までの10回の判定を読
み込み、手順T14で判定したD17(n−9)〜D17
(n)の値が全て1かどうかを判断し(T7)、全て1
であれば、油圧ポンプ1は故障していると判定し、信号
ライン161により表示装置60に信号を出力する(T
8)。表示装置60では、第1の実施の形態と同様、対
応するランプを点灯させる。
【0089】本実施の形態により検出される油圧ポンプ
1の故障事例としては、まず、前述した図14に実線で
示すような、油圧ポンプの馬力制限制御に不具合があ
り、ポンプ吐出圧力全般に亘って油圧ポンプ1の吐出流
量が馬力制限制御の規定値に達せず不足するような場合
の故障がある。このような油圧ポンプ1の故障が生じる
と、手順T14でElc値が−10%より小さいと判定
され、手順T6でD17(n)値を1とする。そして、
10回のデータ収集処理で連続して同じ判定結果が得ら
れると、油圧ポンプ1が故障であると判定し、表示装置
60の対応するランプを点灯させる。
【0090】また、本実施の形態により検出される油圧
ポンプ1の他の故障事例として図18に実線で示すよう
な故障がある。これは、油圧ポンプ1の吐出圧力が上昇
したときに油圧ポンプ1の吐出流量が馬力制限制御の規
定値にならず、吐出流量が不足するような場合の故障事
例である。このような故障が生じた場合も、手順T14
でElc値が−10%より小さいと判定され、手順T6
でD17(n)値を1とする。そして、10回のデータ
収集処理で連続して同じ判定結果が得られると、油圧ポ
ンプ1が故障であると判定し、表示装置60の対応する
ランプを点灯させる。
【0091】以上のように本実施の形態によっても、作
業機械の実稼動時に、自動的に油圧ポンプ1〜6のうち
どの油圧ポンプに不具合が生じたかを選別して故障を検
出することができ、かつ油圧ポンプ1〜6の馬力制限制
御に不具合があるときの故障を検出することができる。
【0092】また、油圧ポンプの故障事例として、油圧
ポンプの馬力制限制御に不具合があり全体的に油圧ポン
プの吐出流量が馬力制限制御の規定値に達しない場合の
故障、油圧ポンプの吐出圧力が上昇したときに油圧ポン
プの吐出流量が馬力制限制御の規定値に達しない場合の
故障を検出することができる。
【0093】本発明の第3の実施の形態を図1〜図8、
図19〜図21により説明する。本実施の形態は、ポン
プ故障診断装置に係わる油圧駆動装置及びコントローラ
の構成は第1の実施の形態のものと同じとし、実稼動に
おける油圧ポンプの状態を検出する情報を第1及び第2
の実施の形態と異ならせたものである。
【0094】本実施の形態では、第1の実施の形態と同
様、図3に示したコントローラのROM53の領域53
b、53cに、計測ユニット21〜26により計測され
た計測値のデータ収集処理プログラム及び判定出力処理
プログラムが格納されている。これらの処理は、各ユニ
ット毎に同一処理内容となっており、詳細説明として、
計測ユニット21により計測された計測値のデータ収集
処理と判定出力処理について説明する。
【0095】図19は本実施の形態によるポンプ故障診
断装置のデータ収集処理プログラムを示すフローチャー
トである。図9及び図15に示すものと同じ手順には同
じ符号を付している。
【0096】図19において、図9及び図15に示した
実施の形態と同様、油圧駆動装置が搭載される油圧ショ
ベルの実稼動により圧力値P1、流量値Q1を検出する
(S1〜S7)。次いで、実稼動により検出した流量値
Q1と過去に記憶した流量値Q1の最大値であるD12
(n)との比較を行い(S8)、流量値Q1がD1
2(n)より大きい場合は、読み込んだ圧力値P1を過
去に記憶した圧力値P1であるD11(n)に置き換
え、かつ流量値Q1をD12(n)に置き換える(S
9)。次に、実稼動により検出した圧力値P1、流量値
Q1から、圧力値P1と過去に記憶した圧力値P1の最
大値であるD15(n)との比較を行い(S18)、圧
力値P1がD15(n)より大きい場合は、読み込んだ
圧力値P1をD15(n)に置き換え、かつ流量値Q1
を過去に記憶した流量値Q1であるD16(n)に置き
換える(S19)。このS4〜S19の処理をエンジン
停止まで繰り返す。
【0097】以上により、データ収集処理回数n回目に
おける、油圧ポンプ1が最大流量を吐出する時点での圧
力値D11(n)と流量値D12(n)のデータ、及び油
圧ポンプ1が最大吐出圧力となる時点での圧力値D15
(n)と流量値D16(n)のデータが得られ。
【0098】図20は判定出力処理プログラムを示すフ
ローチャートである。図中、図10及び図16に示すも
のと同じ手順には同じ符号を付している。
【0099】図20において、この判定出力処理プログ
ラムでは、まず、データ収集処理回数n回目におけるD
1(n)、D12(n)の値とD15(n)、D1
6(n)の値を読み込み、処理を開始する(T21)。
次に、図8に示すポンプ吐出圧力Pとポンプ吐出流量理
論値Qthの変換マップにより、圧力値D11(n)時
の目標ポンプ吐出流量理論値Q1aを算出する(T
2)。次に、この算出した目標ポンプ吐出流量理論値Q
laに対し、実際のポンプ吐出流量D12(n)が何パ
ーセントずれているかを下記の計算式により計算し、E
la値を算出する(T3)。
【0100】E1a=(D12(n)/Q1a)×10
0−100 (%) そして、算出したE1a値が−10%よりも大きいかど
うか(実際のポンプ吐出流量D12(n)が目標ポンプ
吐出流量理論値Q1aより−10%以上違っているかど
うか)を判断する(T4)。E1a値が−10%よりも
大きければ、図8に示すポンプ吐出圧力とポンプ吐出流
量理論値Qthの変換マップにより、圧力値D1
5(n)時の目標ポンプ吐出流量Q1cを算出する(T
12)。次に、この算出した目標ポンプ吐出流量理論値
Qlcに対し、実際のポンプ吐出流量D16(n)が何
パーセントずれているかを下記の計算式により計算し、
E1cを算出する(T13)。
【0101】E1c=(D16(n)/Q1c)×10
0−100 (%) そして、算出したE1c値が−10%より大きいかどう
か(実際のポンプ吐出流量D16(n)が目標ポンプ吐
出流量理論値Q1cより−10%以上違っているかどう
か)を判断する(T14)。Elc値が−10%よりも
大きければ、D17(n)値を0とする(T5)。ま
た、E1a値、E1c値の少なくとも一方が−10%よ
り小さければ、D17(n)値を1とする(T6)。こ
れによりデータ収集処理回数n回目における判定結果
が、D17(n)値が0か1かで記憶される。
【0102】次に油圧ポンプ1の故障判定を行う(T
7)。この故障判定では、図21に示すような過去のデ
ータ収集処理回数n−9〜n回までの10回の判定を読
み込み、手順T4と手順T14で判定したD17(n−
9)〜D17(n)の値が全て1かどうかを判断し(T
7)、全て1であれば、油圧ポンプ1は故障していると
判定し、信号ライン161により表示装置60に信号を
出力する(T8)。表示装置60では、第1の実施の形
態と同様、対応するランプを点灯させる。
【0103】以上のように構成した本実施の形態では、
第1の実施の形態で説明したように、手順T4,T6,
T7,T8により前述した図13に実線で示すような、
油圧ポンプ1が最大傾転位置にならず、ポンプ吐出流量
が不足するような場合の故障、前述した図14に実線で
示すような、油圧ポンプ1の吐出圧力の全範囲に亘って
油圧ポンプ1の吐出流量が馬力制限制御の規定値に達せ
ず不足するような場合の故障を検出することができ、第
2の実施の形態で説明したように、手順T14,T6,
T7,T8により、前述した図14に実線で示すよう
な、油圧ポンプ1の吐出圧力の全範囲に亘って油圧ポン
プ1の吐出流量が馬力制限制御の規定値に達せず不足す
るような場合の故障、前述した図18に実線で示すよう
な、油圧ポンプ1の吐出圧力が高いときに油圧ポンプ1
の吐出流量が馬力制限制御の規定値にならず、吐出流量
が不足するような場合の故障を検出することができる。
【0104】以上のように本実施の形態によっても、作
業機械の実稼動時に、自動的に油圧ポンプ1〜6のうち
どの油圧ポンプに不具合が生じたかを選別して故障を検
出することができ、かつ油圧ポンプ1〜6の馬力制限制
御に不具合があるときの故障を検出することができる。
【0105】また、油圧ポンプの故障事例として、油圧
ポンプの傾転機構に不具合があり最大傾転位置にならな
い場合の故障、油圧ポンプの馬力制限制御に不具合があ
り全体的に油圧ポンプの吐出流量が馬力制限制御の規定
値に達しない場合の故障、油圧ポンプの吐出圧力が上昇
したときに油圧ポンプの吐出流量が馬力制限制御の規定
値に達しない場合の故障を検出することができる。
【0106】本発明の第4の実施の形態を図1〜図8、
図22〜図24により説明する。本実施の形態は、ポン
プ故障診断装置に係わる油圧駆動装置及びコントローラ
の構成は第1の実施の形態のものと同じとし、実稼動に
おける油圧ポンプの状態を検出する情報として中間吐出
圧力時のポンプ吐出流量の情報を第3の実施の形態に対
して追加したものである。
【0107】本実施の形態では、第1の実施の形態と同
様、図3に示したコントローラのROM53の領域53
b、53cに、計測ユニット21〜26により計測され
た計測値のデータ収集処理プログラム及び判定出力処理
プログラムが格納されている。これらの処理は、各ユニ
ット毎に同一処理内容となっており、詳細説明として、
計測ユニット21により計測された計測値のデータ収集
処理と判定出力処理について説明する。
【0108】図22は本実施の形態によるポンプ故障診
断装置のデータ収集処理プログラムを示すフローチャー
トである。図9、図15、図19に示すものと同じ手順
には同じ符号を付している。
【0109】図22において、図19に示した実施例と
同様、油圧駆動装置が搭載される油圧ショベルの実稼動
により圧力値P1、流量値Q1を検出し(S1〜S
7)、油圧ポンプ1が最大流量を吐出する時点での圧力
値D11(n)と流量値D12(n)のデータを収集する
(S8,S9)。次に、圧力値P1が油圧ポンプ1の中
間圧力であるかどうかを判断する(S28)。例えば、
油圧ポンプ1の最大吐出圧力が35MPaの場合は、1
7.5MPaが中間圧力であるので、圧力値P1が17
MPa〜18MPaの範囲に入るか否かを判断する。、
圧力値P1が中間圧力である場合は、流量値Q1と過去
に記憶した中間圧力における流量値Q1の最大値である
D14(n)との比較を行い(S38)、流量値Q1が
D14(n)より大きい場合は、読み込んだ圧力値P1
をD13(n)に置き換え、流量値Q1をD14 (n)
に置き換える(S29)。更に、圧力値P1と過去に記
憶した圧力値P1の最大値であるD15(n)との比較
を行い(S18)、圧力値P1がD15(n)より大き
い場合は、読み込んだ圧力値P1をD15(n)に置き
換え、かつ流量値Q1を過去に記憶した流量値Q1であ
るD16(n)に置き換える(S19)。このS4〜S
19の処理をエンジン停止まで繰り返す。
【0110】以上により、データ収集処理回数n回目に
おける、油圧ポンプ1が最大流量を吐出する時点での圧
力値D11(n)と流量値D12(n)のデータ、油圧ポ
ンプ1が最大吐出圧力となる時点での圧力値D1
5(n)と流量値D16(n)のデータに加えて、油圧ポ
ンプ1の吐出圧力が中間圧力にある時に最大吐出流量と
なる時点での圧力値D13(n)と流量値D14(n)の
データが得られる。
【0111】図23は判定出力処理プログラムを示すフ
ローチャートである。図中、図10、図16、図20に
示すものと同じ手順には同じ符号を付している。
【0112】図23において、この判定出力処理プログ
ラムでは、まず、データ収集処理回数n回目におけるD
1(n)、D12(n)の値、D13(n)、D1
4(n)の値、D15(n)、D16(n)の値を読み込
み、処理を開始する(T31)。その後の手順では、図
20に示した判定出力処理プログラムに対し、D1
3(n),D14(n)のデータによる判定処理が追加さ
れている。
【0113】つまり、手順T4で、算出したE1a値が
−10%以上大きければ、図8に示すポンプ吐出圧力と
ポンプ吐出流量理論値Qthの変換マップにより、圧力
値D13(n)時の目標ポンプ吐出流量理論値Q1bを
算出する(T22)。次に、この算出した目標ポンプ吐
出流量理論値Qlbに対し、実際のポンプ吐出流量D1
4(n)が何パーセントずれているかを下記の計算式に
より計算し、E1bを算出する(T23)。
【0114】E1b=(D14(n)/Q1b)×10
0−100 (%) そして、算出したE1c値が−10%よりも大きいかど
うか(実際のポンプ吐出流量D14(n)が目標ポンプ
吐出流量理論値Qlbより−10%以上違っているかど
うか)を判断をする(T24)。Elb値が−10%よ
りも大きければ、Elc値が−10%よりも大きいかど
うか(実際のポンプ吐出流量D16(n)が目標ポンプ
吐出流量理論値Q1cより−10%以上違っているかど
うか)を判断するT13,T14の手順にすすみ、El
c値が−10%よりも大きければ、D17(n)値を0
とする(T5)。また、E1a値、E1b値、E1c値
の少なくとも1つが−10%より小さければ、D1
7(n)値を1とする(T6)。これによりデータ収集
処理回数n回目における判定結果が、D17(n)値が
0か1かで記憶される。
【0115】次に油圧ポンプ1の故障判定を行う(T
7)。この故障判定では、図24に示すような過去のデ
ータ収集処理回数n−9〜n回までの10回の判定を読
み込み、手順T4と手順T14と手順24で判定したD
7(n−9)〜D17(n)の値が全て1かどうかを判
断し(T7)、全て1であれば、油圧ポンプ1は故障し
ていると判定し、信号ライン161により表示装置60
に信号を出力する(T8)。表示装置60では、第1の
実施の形態と同様、対応するランプを点灯させる。
【0116】以上のように構成した本実施の形態では、
第3の実施の形態と同様、図13、図14、図18に実
線で示したような油圧ポンプの故障を検出することがで
きる。また、本実施の形態では、手順T24によって
も、図14、図18に実線で示したような、油圧ポンプ
1の吐出流量が馬力制限制御の規定値に達せず不足する
ような場合の故障を検出することができる。
【0117】以上のように本実施の形態によっても、作
業機械の実稼動時に、自動的に油圧ポンプ1〜6のうち
どの油圧ポンプに不具合が生じたかを選別して故障を検
出することができ、かつ油圧ポンプ1〜6の馬力制限制
御に不具合があるときの故障を検出することができる。
【0118】また、油圧ポンプの故障事例として、油圧
ポンプの傾転機構に不具合があり最大傾転位置にならな
い場合の故障、油圧ポンプの馬力制限制御に不具合があ
り全体的に油圧ポンプの吐出流量が馬力制限制御の規定
値に達しない場合の故障、油圧ポンプの吐出圧力が上昇
したときに油圧ポンプの吐出流量が馬力制限制御の規定
値に達しない場合の故障を検出することができる。ま
た、油圧ポンプ1〜6の馬力制限制御に不具合がある場
合の故障をより精度良く検出することができる。
【0119】本発明の第5の実施の形態を図4〜図8、
図25〜図28により説明する。本実施の形態は、モー
ド切換スイッチにより馬力制限制御特性を変更できるよ
うにした油圧駆動装置に本発明を適用し、かつ油圧ポン
プの故障の程度を表示できるようにしたものである。図
25中、図1に示したものと同等の部材には同じ符号を
付している。
【0120】図25において、本実施の形態に係わる油
圧駆動装置は、図1に示した第1の実施形態に対してモ
ード切換スイッチ70を追加し、このモード切換スイッ
チ70のモード情報信号をコントローラ50Aに導く構
成となっている。モード切換スイッチ70は通常モード
位置、微操作モード位置、重掘削モード位置の3位置に
切り換え可能である。
【0121】図26に、本実施の形態で用いる油圧ポン
プ1〜6の馬力制限制御を行うための入力トルク制限制
御の変換マップを示す。コントローラ50AのROM5
3(図3参照)には図4に示した変換マップに代え、図
26に示した変換マップが格納されている。この変換マ
ップは、通常モード用の変換マップAと微操作用の変換
マップBと重掘削用の変換マップCとから構成され、コ
ントローラ50Aはモード切換スイッチ70のモード情
報信号が通常モード位置を示しているときは通常モード
用の変換マップAを選択し、モード情報信号が微操作モ
ード位置を示しているときは微操作用の変換マップBを
選択し、モード情報信号が重掘削モード位置を示してい
るときは重掘削用の変換マップCを選択する。コントロ
ーラ50Aはこの選択した変換マップを用いて、第1の
実施の形態で説明したように油圧ポンプ1〜6の馬力制
限制御を行う。
【0122】図27に、本実施の形態で用いるポンプ吐
出圧力Pに対するポンプ吐出流量理論値Qthへの変換
マップを示す。コントローラ50AのROM53の領域
53a(図3参照)には図8に示す変換マップに代え、
図27に示す変換マップが格納されている。このマップ
は、図26に示した入力トルク制限制御の変換マップに
対応し、通常モード用の変換マップA1と微操作モード
用の変換マップB1と重掘削モード用の変換マップC1
とから構成され、操作モード切換スイッチ70のモード
情報信号に応じて対応するものが選択され、有効とされ
る。
【0123】コントローラ50AのROM53の領域5
3b(図3参照)に格納されたデータ収集処理プログラ
ムは図19に示した第3の実施の形態のものと同じであ
る。
【0124】コントローラ50AのROM53の領域5
3c(図3参照)には本実施の形態による判定出力処理
プログラムが格納されている。この処理は、各ユニット
毎に同一処理内容となっており、詳細説明として、計測
ユニット21により計測された計測値のデータ収集処理
と判定出力処理について説明する。
【0125】図28は判定出力処理プログラムを示すフ
ローチャートである。図中、図10及び図20に示すも
のと同じ手順には同じ符号を付している。
【0126】図28において、この判定出力処理プログ
ラムは以下の点で図20に示したものと異なっている。
【0127】図28において、まず、最初の手順T21
で、データ収集処理回数n回目におけるD11(n)、
D12(n)の値とD15(n)、D16(n)の値を読
み込み、処理を開始した後、モード切換スイッチ70の
モード情報信号に応じて、図27に示す変換マップから
対応するものを選択し設定する(T2a)。つまり、モ
ード切換スイッチ70が通常モード位置にあるときは、
通常モード用の変換マップA1を選択し、モード切換ス
イッチ70が微操作モード位置にあるときは、微操作用
の変換マップB1を選択し、モード切換スイッチ70が
重掘削モード位置にあるときは、重掘削用の変換マップ
C1を選択し、それぞれ判定出力処理プログラムで使用
する変換マップとして設定する。
【0128】次に、その設定した変換マップにより、圧
力値D11(n)時の目標ポンプ吐出流量理論値Q1a
を算出する(T2b)。次いで、手順T3でEla値を
算出し、手順T4で、算出したE1a値が−10%より
も大きいかどうか(実際のポンプ吐出流量D12(n)
が目標ポンプ吐出流量理論値Q1aより−10%以上違
っているかどうか)を判断した後、E1a値が−10%
よりも大きければ、手順T2aで設定した変換マップに
より圧力値D15(n)時の目標ポンプ吐出流量Q1c
を算出する(T12a)。次いで、手順T13でElc
値を算出し、手順T14で、算出したE1c値が−10
%よりも大きいかどうか(実際のポンプ吐出流量D15
(n)が目標ポンプ吐出流量理論値Q1aより−10%
以上違っているかどうか)を判断した後、Elc値が−
10%よりも大きければ、D17(n)値を0とする
(T5)。また、E1a値、E1c値の少なくとも一方
が−10%より小さければ、D17(n)値を1とする
(T6)。
【0129】次に、図21に示したような過去のデータ
収集処理回数n−9〜n回までの10回の判定を読み込
み、手順T4と手順T14で判定したD17(n−9)
〜D17(n)の値が全て1かどうかを判断し(T
7)、全て1であれば、油圧ポンプ1は完全に故障して
いると判定し、信号ライン161により表示装置60に
赤色表示信号を出力する(T18)。表示装置60は、
対応するランプを赤色に点灯させる。D17(n−9)
〜D17(n)の値が全て1でない場合は、D17(n−
6)〜D17(n)の5回の値が全て1かどうかを判断
し(T17)、全て1であれば、油圧ポンプ1は故障の
可能性があると判定し、信号ライン161により表示装
置60に黄色表示信号を出力する(T28)。表示装置
60は、対応するランプを黄色に点灯させる。
【0130】従って、本実施の形態によれば、モード切
換スイッチにより馬力制限制御特性を変更できるように
した油圧駆動装置において、作業機械の実稼動時に、自
動的に油圧ポンプ1〜6のうちどの油圧ポンプに不具合
が生じたかを選別して故障を検出することができ、かつ
油圧ポンプ1〜6の馬力制限制御に不具合があるときの
故障を検出することができる。
【0131】また、本実施の形態によれば、油圧ポンプ
が完全に故障している場合と故障の可能性がある場合と
で表示装置60のランプを色分けして点灯するので、機
械操作のオペレータに現状の油圧ポンプの故障状態を詳
細に警告することができる。
【0132】本発明の第6の実施の形態を図4〜図8、
図29〜図31により説明する。本実施の形態は、エン
ジン回転数に応じて馬力制限制御特性を変更する場合の
ものである。図29中、図1に示したものと同等の部材
には同じ符号を付している。
【0133】図29において、本実施の形態に係わる油
圧駆動装置は、図1に示した第1の実施形態に対して回
転数センサ100を追加し、この回転数センサ100の
信号をコントローラ50Bに導く構成となっている。
【0134】図30に、本実施の形態で用いるポンプ吐
出圧力Pに対するポンプ吐出流量理論値Qthへの変換
マップを示す。コントローラ50BのROM53の領域
53a(図3参照)には図8に示す変換マップに代え、
図30に示す変換マップが格納されている。このマップ
は、エンジン回転数Nが低下するに従って油圧ポンプの
消費馬力の制限値(最大値)がA2,B2,C2と順次
減少するように構成され、回転数センサ100の検出信
号に応じて対応するものが選択され、有効とされる。
【0135】コントローラ50BのROM53の領域5
3b(図3参照)に格納されたデータ収集処理プログラ
ムは図19に示した第3の実施の形態のものと同じであ
る。
【0136】コントローラ50BのROM53の領域5
3c(図3参照)には本実施の形態による判定出力処理
プログラムが格納されている。この処理は、各ユニット
毎に同一処理内容となっており、詳細説明として、計測
ユニット21により計測された計測値のデータ収集処理
と判定出力処理について説明する。
【0137】図31は判定出力処理プログラムを示すフ
ローチャートである。図中、図10、図20及び図28
に示すものと同じ手順には同じ符号を付している。
【0138】図31において、この判定出力処理プログ
ラムは手順T2cの処理が図28の手順T2aの処理と
異なり、それ以外は図28のものと同じである。手順T
2cでは、回転数センサ100の検出信号に応じて、図
30に示す変換マップから対応するものを選択し設定す
る。つまり、回転数センサ100の検出信号が示すエン
ジン回転数が定格の最高回転数付近の値であるときは、
定格最高回転数に対応する変換マップA2を選択し、エ
ンジン回転数が中速回転数付近の値であるときは、中速
回転数に対応する変換マップB2を選択し、エンジン回
転数が低速回転数付近の値であるときは、低速回転数に
対応する変換マップC2を選択し、それぞれ判定出力処
理プログラムで使用する変換マップとして設定する。こ
れによりエンジン10の回転数を変更したときも、その
エンジン回転数に対応したP−Qthの変換マップが設
定され、油圧ポンプの故障状況を正確に診断することが
できる。
【0139】従って、本実施の形態によれば、エンジン
10の回転数を変更した場合でも、作業機械の実稼動時
に、自動的に油圧ポンプ1〜6のうちどの油圧ポンプに
不具合が生じたかを選別して故障を検出することがで
き、かつ油圧ポンプ1〜6の馬力制限制御に不具合があ
るときの故障を検出することができる。
【0140】本発明の第7の実施の形態を図32により
説明する。本実施の形態は計測ユニットの構造の他の例
を示すものである。図32中、図2に示すものと同等の
ものには同じ符号を付している。
【0141】図2に示した計測ユニット21はチェック
弁210のポペット変位を計測する変位センサ21bを
備え、この変位センサ21bの出力結果により油圧ポン
プ1の吐出流量を計測するものとしたが、本実施の形態
では、計測ユニットを図32に示すように差圧センサを
有する構造としたものである。
【0142】つまり、図32において、本実施の形態に
係わる計測ユニット21C内には、チェック弁210の
ポペット21bの上流側の圧力と下流側の圧力の差圧を
検出する差圧センサ221cが備えられており、油圧ポ
ンプ1の吐出ライン1bから弁ブロック30に供給され
る圧油の流量に応じて変化するポペット21bの前後差
圧を差圧センサ221cにより検出し、検出された信号
は信号ライン121cにより出力される。信号ライン1
21aと信号ライン121cは信号ライン121(図1
参照)を構成する。
【0143】チェック弁210のポペット21bを通過
する流量とその前後差圧には以下の関係がある。
【0144】Q=c√ΔP/ρ Q:流量 c:流量係数 ΔP:差圧 ρ:作動油の粘性係数 コントローラ50(図1参照)では信号ライン121c
より入力した差圧センサ221cの検出信号を用い、上
記関係式から油圧ポンプ1の吐出流量を算出する。
【0145】油圧ポンプ2〜6の吐出ライン2b〜6b
に配置される計測ユニットについても同様である。
【0146】なお、以上の実施の形態では、油圧ポンプ
の馬力制限制御を、コントローラ内に格納した変換マッ
プを用い電子的に行うものとしたが、油圧ポンプの吐出
圧力を導入する馬力制御ポートを有し、その吐出圧力に
より直接油圧ポンプの傾転を制御し馬力制限制御を行う
油圧式のレギュレータを用いてもよく、この場合でも同
様に本発明を適用し、同様の効果が得られる。
【0147】また、上記の実施の形態では、ポンプ吐出
圧力−ポンプ吐出流量の理論値と実測値とのずれがどの
位の数値になったときに故障と判断するか、或いは過去
の蓄積された何回分のデータを比較して故障診断を判断
するかは、コントローラのプログラム作成時の設計者の
考え或いは機械の種類等に応じて種々変更可能であり、
それらの数値と回数は本実施の形態で説明した値に制約
されるものではない。
【0148】更に、上記実施の形態では、図9等に示さ
れるデータ収集処理のプログラムのn回目データ蓄積を
エンジン始動時に開始するものとしたが、専用の開始ボ
タンを設け、そのボタンによりn回目データの蓄積を開
始してもよいし、タイマを装備し、日付の切り換え時或
いは定義した時間毎にn回目データの蓄積を開始しても
よい。
【0149】
【発明の効果】本発明によれば、作業機械の実稼動時
に、自動的に油圧ポンプの故障診断を行うことができ、
かつ油圧ポンプの馬力制限制御に不具合があるときの故
障を検出することができる。
【0150】また、油圧ポンプ毎にそのようなデータ収
集、故障判定をを行うので、複数の油圧ポンプのどれに
不具合が生じたかを選別して油圧ポンプの故障を検出す
ることができる。
【0151】また、油圧ポンプの故障事例として、油圧
ポンプの傾転機構に不具合があり最大傾転位置にならな
い場合の故障、油圧ポンプの馬力制限制御に不具合があ
り全体的に油圧ポンプの吐出流量が馬力制限制御の規定
値に達しない場合の故障を検出することができる。
【0152】更に、油圧ポンプの故障事例として、油圧
ポンプの吐出圧力が上昇したときに油圧ポンプの吐出流
量が馬力制限制御の規定値に達しない場合の故障を検出
することができる。
【0153】また、機械操作のオペレータに油圧ポンプ
の故障状態を警告灯で警告することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態によるポンプ故障診
断装置をこのポンプ故障診断装置を装備した油圧駆動装
置と共に示す図である。
【図2】図1に示す計測ユニットの構造の詳細図であ
る。
【図3】図1に示すコントローラの内部構成の概略を示
す図である。
【図4】図3に示すコントローラのROMに格納され
た、油圧ポンプの馬力制限制御を行うための入力トルク
制限制御の変換マップを示す図である。
【図5】図3に示すコントローラのROMに格納され
た、図2に示す圧力センサの検出電圧−圧力の変換マッ
プを示す図である。
【図6】図3に示すコントローラのROMに格納され
た、図2に示す変位センサの検出電圧−ポペット変位の
変換マップを示す図である。
【図7】図3に示すコントローラのROMに格納され
た、図5に示すポペット変位−ポペット通過流量(ポン
プ吐出流量)の変換マップを示す図である。
【図8】図3に示すコントローラのROMに格納され
た、ポンプ吐出圧力−ポンプ吐出流量理論値の変換マッ
プを示す図である。
【図9】図3に示すコントローラのROMに格納された
データ収集処理プログラムを示すフローチャートであ
る。
【図10】図3に示すコントローラのROMに格納され
た判定出力処理プログラムを示すフローチャートであ
る。
【図11】図10に示す判定処理プログラムで用いるデ
ータ蓄積状況を示す図である。
【図12】図1に示す表示装置の詳細図である。
【図13】図10に示す判定処理プログラムにより検出
される油圧ポンプの故障事例を示す図である。
【図14】図10に示す判定処理プログラムにより検出
される油圧ポンプの他の故障事例を示す図である。
【図15】本発明の第2の実施の形態によるポンプ故障
診断装置のデータ収集処理プログラムを示すフローチャ
ートである。
【図16】本発明の第2の実施の形態によるポンプ故障
診断装置の判定出力処理プログラムを示すフローチャー
トである。
【図17】図16に示す判定処理プログラムで用いるデ
ータ蓄積状況を示す図である。
【図18】図16に示す判定処理プログラムにより検出
される油圧ポンプの故障事例を示す図である。
【図19】本発明の第3の実施の形態によるポンプ故障
診断装置のデータ収集処理プログラムを示すフローチャ
ートである。
【図20】本発明の第3の実施の形態によるポンプ故障
診断装置の判定出力処理プログラムを示すフローチャー
トである。
【図21】図20に示す判定処理プログラムで用いるデ
ータ蓄積状況を示す図である。
【図22】本発明の第4の実施の形態によるポンプ故障
診断装置のデータ収集処理プログラムを示すフローチャ
ートである。
【図23】本発明の第4の実施の形態によるポンプ故障
診断装置の判定出力処理プログラムを示すフローチャー
トである。
【図24】図23に示す判定処理プログラムで用いるデ
ータ蓄積状況を示す図である。
【図25】本発明の第5の実施の形態によるポンプ故障
診断装置をこのポンプ故障診断装置を装備した油圧駆動
装置と共に示す図である。
【図26】図25に示すコントローラのROMに格納さ
れた、油圧ポンプの馬力制限制御を行うための入力トル
ク制限制御の変換マップを示す図である。
【図27】図25に示すコントローラのROMに格納さ
れた、ポンプ吐出圧力−ポンプ吐出流量理論値の変換マ
ップを示す図である。
【図28】図25に示すコントローラのROMに格納さ
れたポンプ故障診断装置の判定出力処理プログラムを示
すフローチャートである。
【図29】本発明の第6の実施の形態によるポンプ故障
診断装置をこのポンプ故障診断装置を装備した油圧駆動
装置と共に示す図である。
【図30】図29に示すコントローラのROMに格納さ
れた、ポンプ吐出圧力−ポンプ吐出流量理論値の変換マ
ップを示す図である。
【図31】図29に示すコントローラのROMに格納さ
れたポンプ故障診断装置の判定出力処理プログラムを示
すフローチャートである。
【図32】本発明の第7の実施の形態によるポンプ故障
診断装置で用いる計測ユニットの構造の詳細図である。
【符号の説明】
1〜6 油圧ポンプ 1a〜6a レギュレータ 7 パイロットポンプ 10 エンジン 11〜16 電磁弁 21〜26 計測ユニット 21a ポペット弁ボディ 21b ポペット 21c バネ 21d 検出ロッド 30〜33 弁ブロック 40〜49 方向制御弁 50 コントローラ 51 入力インターフェース 52 CPU 53 ROM 53a マップ等格納領域 53b データ収集処理プログラム格納領域 53c 判定出力処理プログラム格納領域 54 RAM 55 出力インターフェース 60 表示装置 70 モード切換スイッチ 100 回転数センサ 111〜116 信号ライン 121〜126,121a,121b,121c セン
サ信号ライン 161〜166 出力信号ライン 210 チェック弁 221a 圧力センサ 221b 変位センサ 221c 差圧センサ
フロントページの続き (72)発明者 落合 正巳 茨城県土浦市神立町650番地 日立建機株 式会社土浦工場内 (72)発明者 加藤 英世 茨城県土浦市神立町650番地 日立建機株 式会社土浦工場内 Fターム(参考) 3H045 AA04 AA10 AA16 AA24 AA33 BA00 BA15 CA03 CA06 CA09 CA13 DA25 DA49 EA12 EA13 FA16 FA28

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】少なくとも1つの可変容量型の油圧ポンプ
    と、この油圧ポンプの吐出圧力が上昇するに従って最大
    ポンプ吐出流量を減らすよう前記油圧ポンプを制御する
    馬力制限制御手段とを備えた油圧駆動装置のポンプ故障
    診断装置において、 前記油圧ポンプの吐出流量を検出する第1センサ手段
    と、 前記油圧ポンプの吐出圧力を検出する第2センサ手段
    と、 前記第1センサ手段及び第2センサ手段の検出値に基づ
    き、前記油圧駆動装置の稼動時にポンプ吐出流量とポン
    プ吐出圧力を計測し故障診断データとして収集するデー
    タ収集手段と、 前記データ収集手段で収集したポンプ吐出圧力に対応す
    る馬力制限制御の目標ポンプ吐出流量を演算し、前記デ
    ータ収集手段で収集したポンプ吐出流量とその目標ポン
    プ吐出流量とを比較して前記油圧ポンプの故障判定を行
    う故障判定手段とを備えることを特徴とする油圧駆動装
    置のポンプ故障診断装置。
  2. 【請求項2】複数の可変容量型の油圧ポンプと、これら
    の油圧ポンプのそれぞれの吐出圧力が上昇するに従って
    最大ポンプ吐出流量を減らすよう複数の油圧ポンプを制
    御する馬力制限制御手段とを備えた油圧駆動装置のポン
    プ故障診断装置において、 前記複数の油圧ポンプのそれぞれの吐出流量を検出する
    複数の第1センサ手段と、 前記複数の油圧ポンプのそれぞれの吐出圧力を検出する
    複数の第2センサ手段と、 油圧ポンプ毎に、前記複数の第1センサ手段及び第2セ
    ンサ手段の検出値に基づき、前記油圧駆動装置の稼動時
    にポンプ吐出流量とポンプ吐出圧力を計測し故障診断デ
    ータとして収集するデータ収集手段と、 油圧ポンプ毎に、前記データ収集手段で収集したポンプ
    吐出圧力に対応する馬力制限制御の目標ポンプ吐出流量
    を演算し、前記データ収集手段で収集したポンプ吐出流
    量とその目標ポンプ吐出流量とを比較して前記油圧ポン
    プの故障判定を行う故障判定手段とを備えることを特徴
    とする油圧駆動装置のポンプ故障診断装置。
  3. 【請求項3】複数の可変容量型の油圧ポンプと、これら
    の油圧ポンプのそれぞれの吐出圧力が上昇するに従って
    最大ポンプ吐出流量を減らすよう複数の油圧ポンプを制
    御する馬力制限制御手段とを備えた油圧駆動装置のポン
    プ故障診断装置において、 前記複数の油圧ポンプのそれぞれの吐出流量を検出する
    複数の第1センサ手段と、 前記複数の油圧ポンプのそれぞれの吐出圧力を検出する
    複数の第2センサ手段と、 油圧ポンプ毎に、前記複数の第1センサ手段及び第2セ
    ンサ手段の検出値に基づき、前記油圧駆動装置の稼動時
    にポンプ吐出流量が最大になるときのポンプ吐出圧力と
    そのポンプ吐出流量を計測し故障診断データとして収集
    するデータ収集手段と、 油圧ポンプ毎に、前記データ収集手段で収集したポンプ
    吐出圧力に対応する馬力制限制御の目標ポンプ吐出流量
    を演算し、前記データ収集手段で収集したポンプ吐出流
    量とその目標ポンプ吐出流量とを比較して前記油圧ポン
    プの故障判定を行う故障判定手段とを備えることを特徴
    とする油圧駆動装置のポンプ故障診断装置。
  4. 【請求項4】複数の可変容量型の油圧ポンプと、これら
    の油圧ポンプのそれぞれの吐出圧力が上昇するに従って
    最大ポンプ吐出流量を減らすよう複数の油圧ポンプを制
    御する馬力制限制御手段とを備えた油圧駆動装置のポン
    プ故障診断装置において、 前記複数の油圧ポンプのそれぞれの吐出流量を検出する
    複数の第1センサ手段と、 前記複数の油圧ポンプのそれぞれの吐出圧力を検出する
    複数の第2センサ手段と、 油圧ポンプ毎に、前記複数の第1センサ手段及び第2セ
    ンサ手段の検出値に基づき、前記油圧駆動装置の稼動時
    にポンプ吐出圧力が最大になるときのポンプ吐出流量と
    そのポンプ吐出圧力を計測し故障診断データとして収集
    するデータ収集手段と、 油圧ポンプ毎に、前記データ収集手段で収集したポンプ
    吐出圧力に対応する馬力制限制御の目標ポンプ吐出流量
    を演算し、前記データ収集手段で収集したポンプ吐出流
    量とその目標ポンプ吐出流量とを比較して前記油圧ポン
    プの故障判定を行う故障判定手段とを備えることを特徴
    とする油圧駆動装置のポンプ故障診断装置。
  5. 【請求項5】複数の可変容量型の油圧ポンプと、これら
    の油圧ポンプのそれぞれの吐出圧力が上昇するに従って
    最大ポンプ吐出流量を減らすよう複数の油圧ポンプを制
    御する馬力制限制御手段とを備えた油圧駆動装置のポン
    プ故障診断装置において、 前記複数の油圧ポンプのそれぞれの吐出流量を検出する
    複数の第1センサ手段と、 前記複数の油圧ポンプのそれぞれの吐出圧力を検出する
    複数の第2センサ手段と、 油圧ポンプ毎に、前記複数の第1センサ手段及び第2セ
    ンサ手段の検出値に基づき、前記油圧駆動装置の稼動時
    にポンプ吐出流量が最大になるときのポンプ吐出圧力と
    そのポンプ吐出流量、ポンプ吐出圧力が最大になるとき
    のポンプ吐出流量とそのポンプ吐出圧力を計測し故障診
    断データとして収集するデータ収集手段と、 油圧ポンプ毎に、前記データ収集手段で収集したポンプ
    吐出圧力に対応する馬力制限制御の目標ポンプ吐出流量
    を演算し、前記データ収集手段で収集したポンプ吐出流
    量とその目標ポンプ吐出流量とを比較して前記油圧ポン
    プの故障判定を行う故障判定手段とを備えることを特徴
    とする油圧駆動装置のポンプ故障診断装置。
  6. 【請求項6】複数の可変容量型の油圧ポンプと、これら
    の油圧ポンプのそれぞれの吐出圧力が上昇するに従って
    最大ポンプ吐出流量を減らすよう複数の油圧ポンプを制
    御する馬力制限制御手段とを備えた油圧駆動装置のポン
    プ故障診断装置において、 前記複数の油圧ポンプのそれぞれの吐出流量を検出する
    複数の第1センサ手段と、 前記複数の油圧ポンプのそれぞれの吐出圧力を検出する
    複数の第2センサ手段と、 油圧ポンプ毎に、前記複数の第1センサ手段及び第2セ
    ンサ手段の検出値に基づき、前記油圧駆動装置の稼動時
    にポンプ吐出流量が最大になるときのポンプ吐出圧力と
    そのポンプ吐出流量、ポンプ吐出圧力が最大になるとき
    のポンプ吐出流量とそのポンプ吐出圧力、ポンプ吐出圧
    力が所定の中間圧力になるときのポンプ吐出流量とその
    ポンプ吐出圧力を計測し故障診断データとして収集する
    データ収集手段と、 油圧ポンプ毎に、前記データ収集手段で収集したポンプ
    吐出圧力に対応する馬力制限制御の目標ポンプ吐出流量
    を演算し、前記データ収集手段で収集したポンプ吐出流
    量とその目標ポンプ吐出流量とを比較して前記油圧ポン
    プの故障判定を行う故障判定手段とを備えることを特徴
    とする油圧駆動装置のポンプ故障診断装置。
  7. 【請求項7】請求項3〜6のいずれか1項記載の油圧駆
    動装置のポンプ故障診断装置において、前記複数の第1
    センサ手段は、各々、各油圧ポンプの吐出ラインに設け
    られたチェック弁のポペット変位を計測する変位センサ
    を有し、この変位センサの出力結果より各油圧ポンプの
    吐出流量を換算することを特徴とする油圧駆動装置のポ
    ンプ故障診断装置。
  8. 【請求項8】請求項3〜7のいずれか1項記載の油圧駆
    動装置のポンプ故障診断装置において、前記複数の第1
    センサ手段は、各々、各油圧ポンプの吐出ラインに設け
    られたチェック弁の前後差圧を計測する差圧センサを有
    し、この差圧センサの出力結果より各油圧ポンプの吐出
    流量を換算することを特徴とする油圧駆動装置のポンプ
    故障診断装置。
  9. 【請求項9】請求項3〜7のいずれか1項記載の油圧駆
    動装置のポンプ故障診断装置において、 前記複数の油圧ポンプに対応して設けられた複数の警告
    灯を有し、前記故障判定手段で複数の油圧ポンプのいず
    れかが故障であると判定されると、その油圧ポンプに対
    応する警告灯を点灯させる故障表示手段を更に備えるこ
    とを特徴とする油圧駆動装置のポンプ故障診断装置。
  10. 【請求項10】請求項9記載の油圧駆動装置のポンプ故
    障診断装置において、前記故障表示手段は、油圧ポンプ
    が故障の可能性がある場合と故障の可能性がそれよりも
    高い場合とで点灯色を変えることを特徴とする油圧駆動
    装置のポンプ故障診断装置。
  11. 【請求項11】請求項3〜7のいずれか1項記載の油圧
    駆動装置のポンプ故障診断装置において、前記データ収
    集手段は、前記油圧駆動装置の稼動毎に前記故障診断デ
    ータを収集し、前記故障判定手段は、所定回数の稼動分
    の故障診断データによる判定結果に基づき前記油圧ポン
    プが故障かどうかを判定することを特徴とする油圧駆動
    装置のポンプ故障診断装置。
  12. 【請求項12】複数の可変容量型の油圧ポンプと、これ
    らの油圧ポンプのそれぞれの吐出圧力が上昇するに従っ
    て最大ポンプ吐出流量を減らすよう複数の油圧ポンプを
    制御する馬力制限制御手段とを備えた油圧駆動装置のポ
    ンプ故障診断装置の表示装置において、 前記複数の油圧ポンプに対応して設けられた複数の警告
    灯を有し、前記ポンプ故障診断装置により複数の油圧ポ
    ンプのいずれかについて前記馬力制御手段に不具合があ
    ると判定されると、その油圧ポンプに対応する警告灯を
    点灯させることを特徴とする表示装置。
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