JP2002240527A - 車両用ショックアブソーバーの減衰力調整装置およびその制御プログラム提供方法 - Google Patents

車両用ショックアブソーバーの減衰力調整装置およびその制御プログラム提供方法

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JP2002240527A
JP2002240527A JP2001041353A JP2001041353A JP2002240527A JP 2002240527 A JP2002240527 A JP 2002240527A JP 2001041353 A JP2001041353 A JP 2001041353A JP 2001041353 A JP2001041353 A JP 2001041353A JP 2002240527 A JP2002240527 A JP 2002240527A
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control program
damping force
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stage motor
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Eiji Abe
英士 阿部
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 走行する道路、競技の内容に最適な制御プロ
グラムを提供すると共にその操縦安定性、乗り心地およ
び走行性能を大きく改善する。また使用者に容易かつ安
価に多種類の制御プログラムを各種の広告、インターネ
ット等を介して電話回線、無線、有線(ケーブル)等に
より提供する。 【解決手段】 減衰力調整式のショックアブソーバー3
に、オイルの流量を可変する手段としてパルス制御型ス
テップ多段モーター30を用い、このパルス制御型ステ
ップ多段モーター30によりショックアブソーバー3の
オイルの流路の面積を増減させ、その乗り心地および走
行性能を道路状況或いは競技の内容に合わせて、最適な
制御プログラムで調整する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は車両用ショックアブ
ソーバーの減衰力調整装置およびその制御プログラム提
供方法に関する。
【0002】
【従来の技術】車両のショックアブソーバーの減衰特性
を変えることは既に特許第3066396号で提案され
ている。しかし従来のものは車体の姿勢変化を抑制する
もので、操縦安定性、乗り心地を損なわないようにする
だけのものに過ぎない。また上記特許第3066396
号では操縦安定性、乗り心地の両立を目的とし、ショッ
クアブソーバーの減衰特性をパルスモーターで変えてい
るが、このモーターはステップ多段式モーターではな
い。またショックアブソーバーとそれを制御するパルス
モーターは両者の軸心を合わせなければならないので、
連結精度を要し、その取付には特開平8−28622号
或いは特開2000−130493号のように複雑な構
造を要した。
【0003】そのショックアブソーバーはオイルの流路
の面積を増加させるとショックアブソーバーは柔らか
く、また反対に面積を減少させるとショックアブソーバ
ーは硬くなる。上記オイルの流路の面積を開閉する手段
としては、 1.位置制御型ステップモーターと、 2.パルス制御型ステップモーターとがある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】一方、上記操縦安定
性、乗り心地および走行性能は走行する道路或いは各種
自動車競技の内容によって大きく変化する。
【0005】すなわち上記車両の懸架装置のショックア
ブソーバーの制御には各種競技用周回路或いは自動車発
進加速試験、直線加速競技等の内容によって最適な制御
プログラムがある。例えば直線加速競技では最初の0乃
至18mはショックアブソーバーは柔らかく、18乃至
200mは少し硬め、それ以降は硬めが好ましい。かか
るショックアブソーバーの制御は走行距離をイベントフ
ラグとしたオープンループによる制御であるが、オープ
ンループによる制御ではショックアブソーバーのオイル
の流量全閉位置(0点)の検出が困難で、それを実現す
るためにはモーター内部の機械原点(ストッパー)とシ
ョックアブソーバーのオイルの流量全閉位置(0点)と
が一致するように合わせるために連結精度を要する。
【0006】本発明は上記走行する道路、競技の内容に
最適な制御プログラムを提供するもので、これによりそ
の操縦安定性、乗り心地および走行性能を大きく改善す
るものである。また、本発明はパルス制御型ステップ多
段モーター30の軸31と調整棒22との間の軸心等に
多少の誤差があっても、その狂いを補償でき、従ってシ
ョックアブソーバーを制御するパルスモーターの取付に
は連結精度を要さず、又パルス制御型ステップ多段モー
ター30の軸心等の多少の誤差による負荷を軽減できる
車両用ショクアブソーバーの減衰力調整装置を提供する
ものである。更に本発明はその制御プログラムを各種の
広告、インターネット等を介して電話回線、無線、有線
(ケーブル)等により提供するショックアブソーバーの
制御プログラム提供方法で、これにより使用者に容易か
つ安価に多種類の最適な制御プログラムを提供するもの
で、その操縦安定性、乗り心地および走行性能を大きく
改善するものである。
【0007】本発明は上記ショックアブソーバーにオイ
ルの流路の面積を可変するものを用い、上記オイルの流
路の面積を可変する手段としてパルス制御型ステップ多
段モーターを用いてその脱調特性を利用し、容易に0点
を得るので、ショックアブソーバーのオイルの流量全閉
位置(0点)の検出が容易となり、従って、モーター内
部の機械原点(ストッパー)とショックアブソーバーの
オイルの流量全閉位置(0点)とを一致させる必要がな
いので、ショックアブソーバーとモーターとをその相対
位置誤差を避けて簡易に連結させることが出来、またオ
ープンループによる制御が可能となるものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1は、シ
ョックアブソーバー3に、オイルの流路の面積を可変す
る手段としてパルス制御型ステップ多段モーター30を
用い、このパルス制御型ステップ多段モーター30によ
りショックアブソーバー3のオイルの流路の面積を増減
させ、その乗り心地および走行性能を道路状況或いは直
線加速競技の内容に合わせて、最適な制御プログラムで
調整する事を特徴とする車両用ショックアブソーバーの
減衰力調整装置である。
【0009】本発明の請求項2は、パルス制御型ショッ
クアブソーバー3のオイルの流量を可変する手段の調整
棒22の上面には遊隙継手29下面を当接し、このショ
ックアブソーバー3の上部に固定したパルス制御型ステ
ップ多段モーター30の軸31にはくびれ部31bを介
して多角形の下端31aを連設し、この下端31aは遊
隙継手29の上面に設けた同様形状の穴32内に挿入
し、ショックアブソーバー3の調整棒22とパルス制御
型ステップ多段モーター30の軸31との間を遊隙継手
29を介して連結してなる請求項1記載の車両用ショッ
クアブソーバーの減衰力調整装置である。
【0010】本発明の請求項3は、上記ショックアブソ
ーバー3の調整棒22の上面と遊隙継手29下面との間
にはスラスト軸受け27を挿入してなる請求項2記載の
車両用ショクアブソーバーの減衰力調整装置である。
【0011】本発明の請求項4は、パルス制御型ステッ
プ多段モーター30の下面にはフランジ26を固定し、
このフランジ26の雌螺孔25には上記ショックアブソ
ーバー3のロッド18の上部の雄螺子を螺合してなる請
求項3記載の車両用ショックアブソーバーの減衰力調整
装置である。
【0012】本発明の請求項5は、提供者40より走行
する道路、競技の内容に最適の制御プログラムを各種の
広告、インターネット等を介して電話回線、無線、有線
(ケーブル)使用者42に提供し、各使用者は上記道
路、各種自動車競技の内容に最適の制御プログラムを使
用者のプログラマブルコントローラにダウンロードさせ
ることを特徴とするショックアブソーバーの制御プログ
ラム提供方法である。
【0013】なお上記手段において、上下は便宜上付け
たもので、上下反対または横向きにしても本発明の範囲
内であることは勿論である。
【0014】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の一実施の形態の
車両の懸架装置とその制御装置の概略を示すブロック図
で、1は車体、2は前後左右の車輪、3は前後左右の同
懸架装置の緩衝スプリングと並列に設けたショックアブ
ソーバーである。このショックアブソーバー3,3,
3,3はオイルの流路の面積を可変するものとして、シ
ャッター式、ニードル弁式等のいずれでもよいが、例え
ばこの実施の形態として流路のニードル弁を開閉するも
のを用いて説明する。4はその使用者のプログラマブル
コントローラで、これにより上記前後左右4つのショッ
クアブソーバー3,3,3,3は独立して制御される。
【0015】図2は、その一実施の形態の流路のニード
ル弁開閉式ショックアブソーバー3の全体の縦断面図
で、その右方は下、左方は上である。そのシリンダ10
の下方の端部10aは車軸2a側に固定する。このシリ
ンダ10の上方の端部10bの外側には環状のスプリン
グ座11を固定し、このスプリング座11で懸架装置の
緩衝スプリング9の下端を受ける。なお、この緩衝スプ
リング9の上端は図示してないが車体1側に固定するも
のとする。
【0016】このシリンダ10内の下方にはピストン1
2を入れて、その内部の下室13は圧力設定用の空気室
とし、上室14は制動用のオイル室とする。この上室1
4内には第2のピストン15を入れ、夫々の主流路16
a,16bの互いに上下反対側の入口16c,16dは
上室14内に開口し、またその下上反対側の出口16
e,16fには夫々の流体抵抗を互いに反対に与える弾
性体の絞り17a,17bを圧接する。すなわち各主流
路16a,16bは互いに反対に作用する逆止弁と制動
用の絞り弁を形成する。
【0017】そのピストン15のロッド18の上端18
aは車体1側に固定する。このロッド18の下端18b
はオイル室内に開口した筒状で、そのロッド18の下端
18bの中心の通路23下部に固定した座19にはニー
ドル弁20を当接し、このニードル弁20はロッド18
内を径方向に延びる制動用の補助流路21を介して上記
上室14内のピストン15の上側に連通させる。
【0018】上記ロッド18内の中心孔23にはオイル
の流量を可変する手段である調整棒22を摺動すべく挿
入し、この調整棒22の下端22aにはニードル弁20
の上端を当接する。
【0019】図5(イ)示のように、ステップ多段モー
ター30の下面にはフランジ26を固定し、このフラン
ジ26の中心の雌螺孔25には上記ショックアブソーバ
ー3のロッド18の上部外周面に設けた雄螺子を螺合す
る。
【0020】このパルス制御型ステップ多段モーター3
0は、例えば200パルスで360°回転、400パル
スで2回転するもので、25パルスの45°回転を1段
とし、16段すなわち遊隙継手29の2回転によって、
調整棒22は全ストロークすなわちニードル弁20は全
調整範囲を作動して、ニードル弁20は完全開放するも
のとする。これによってステップ多段モーター30の脱
調特性(ショックアブソーバーがオイルの流量全閉位置
(0点)になったらそれ以上パルスを送ってもステップ
多段モーター30は回転できなくなること)が利用で
き、0点検出が容易となるものである。
【0021】図5(イ)は、そのショックアブソーバー
3の調整棒22とパルス制御型ステップ多段モーター3
0の軸31との連結部の拡大断面図である。図3,5示
のように、上記ロッド18の中心の通路23上部の内周
面には螺旋溝28を形成し、この螺旋溝28には遊隙継
手29の外周面の螺旋を螺合し、この遊隙継手29の下
端は上記調整棒22の上端22bに当接する。このロッ
ド18はシリンダ10の上端より更に上方に延長させて
その端部18aには上記のようにパルス制御型ステップ
多段モーター30を固定する。ショックアブソーバー3
のオイルの流量を可変する手段の調整棒22の上面には
遊隙継手29下面を当接する。
【0022】このショックアブソーバー3の上部に固定
したステップ多段モーター30の軸31には、くびれ部
31bを介して6角或いは5,4,3角のような多角形
の下端31aを連設し、この下端31aは遊隙継手29
の上端に設けた同様形状の穴32内に図5(ハ)示のよ
うに0.1mm程度の遊隙aを介して挿入し、かつ下端
31aの長さを短くする。これによってショックアブソ
ーバー3の調整棒22とステップ多段モーター30の軸
31との間は遊隙継手29を介して連結され、上記遊隙
aとくびれ部31bとによって軸31と遊隙継手29と
が多少相対的に傾斜でき、遊隙継手29の穴32の軸中
心とステップ多段モーター30の軸31の軸中心との径
方向のずれ、軸方向の傾斜ずれ(図5(ロ)参照)等の
ずれが大きく許容出来、ステップ多段モーター30の負
荷が軽減される。またショックアブソーバー3とステッ
プ多段モーター30との連結に従来のような高精度を必
要としない。なお、図5(ロ)、(ハ)では軸中心との
径方向のずれ、軸方向の傾斜ずれ、また遊隙aを極端に
拡大して示されている。
【0023】図6示の本発明の他の一実施の形態に示す
ように、このショックアブソーバー3の調整棒22の上
面と遊隙継手29下面との間にはボール状のスラスト軸
受け27を挿入するとよい。これによって回転運動を直
線運動に変換する時に生じる摩擦の負荷を軽減できるも
のである。
【0024】次に、この装置の動作を説明する。車体1
の荷重は緩衝スプリング9よりスプリング座11、シリ
ンダ10、その下方の端部10aを介して車軸2a側に
伝達し、緩衝支持される。一方車体の荷重はロッド18
を介してピストン15に伝達し、緩衝スプリング9の伸
縮によりピストン15はシリンダ10の上室14内にお
いて上下動し、上室14内のオイルはピストン15の主
流路16a,16b内の入口16c,16dのいずれか
一方あるいは他方を通してピストン15の上から下或い
は反対に下から上に流れ、出口16e,16f通して流
出し、その際に弾性体の絞り17a,17bのいずれか
一方あるいは他方で絞られ、制限され、制動される。さ
らに上室14内のオイルはロッド18の下端18bの開
口より座19とニードル弁20との間、補助流路21を
介して上記上室14内のピストン15の上側に或いは反
対にピストン15の上側より下端18bに流れ、その際
に制動される。
【0025】次に、ステップ多段モーター30を回転さ
せると、その軸31、穴32の係合により遊隙継手29
はロッド18の中心の通路23上部の内周面に設けた螺
旋溝28と遊隙継手29の外周面の螺旋によって上下動
し、調整棒22を介してニードル弁20も上下動し、補
助流路21の流れ面積が増減し、ショックアブソーバー
3の減衰力特性が変わり、柔硬に変化する。従ってその
乗り心地および走行性能を道路状況或いは各種自動車競
技の内容に合わせて、最適に調整する事ができる。
【0026】図7は、本発明の一実施の形態を示すもの
で、このステップ多段モーター30の軸31のCCW
(反時計)方向或いはCW(時計)方向の回転における
ショックアブソーバー3のプログラマブルコントローラ
4による表示及びステップ多段モーター30の制御プロ
グラムのフローを示すものである。
【0027】動作1.先ず、ステップ70で初期化と入
出力の設定を行う。次にステップ71でステップ多段モ
ーター30にショックアブソーバー3の全スケールすな
わち2回転を越えて3回転分のパルスを送ることにより
前記したステップ多段モーター30の脱調特性により、
0点を得ることができ、段数N=0で、ショックアブソ
ーバー3のニードル弁が全閉の0点位置に戻ったらステ
ップ72で0段を表示する。ステップ73でリセットス
イッチ5がオンならステップ73よりステップ71に戻
って3回転分のパルスを送り、0点を得ることにより、
以下同様にしてステップ72で0段を表示する。リセッ
トスイッチ5はオフならステップ74に移動し、ステッ
プ74でCW(時計)方向の信号が入力されるとステッ
プ72に戻り、0段を表示する。CW(時計)方向の信
号が入力されない場合はステップ75に移動し、CCW
(反時計)方向の信号がない場合はステップ72に戻っ
て0段表示を継続する。
【0028】動作2.動作1において、ステップ75で
CCW(反時計)方向の信号が入力されると、ステップ
76でステップ多段モーター30が遊隙継手29をCC
W(反時計)方向に45°回転させ、これを次段のモー
ドにジャンプ(進める)させて、段数N=N+1とし、
ステップ77で新しい1段増加したN段を表示する。リ
セットスイッチ5がオンなら、ステップ78よりステッ
プ71に戻って機械の0点を得ることにより、以下同様
にしてステップ72で0段を表示する。リセットスイッ
チ5がオフならステップ79に移動する。
【0029】動作3.動作2において、ステップ79で
CW(時計)方向の信号が入力されると、ステップ80
でステップ多段モーター30が遊隙継手29をCW(時
計)方向すなわち戻す方向に45°回転させて、これを
前段のモードにジャンプ(戻して)させて段数N=N−
1とし、ステップ83でN=0でないならば、ステップ
77で1つ前のN−1の段数Nを表示する。ステップ8
3でN=0ならばステップ72に戻って、0段を表示す
る。ステップ79でCW(時計)方向の信号が入力され
ない場合は、ステップ81に移動する。
【0030】動作4.動作3において、ステップ81で
CCW(反時計)方向の信号が入力されると、ステップ
82でN=16でないならば、ステップ76に戻って、
ステップ多段モーター30が遊隙継手29をCCW(反
時計)方向に回転させ、これを次段のモードにジャンプ
(進める)させて、段数N=N+1とし、ステップ77
で新しい1段増加したN段を表示する。ステップ82で
N=16であるならば、ステップ77に戻ってN段即ち
最終の16段の表示を継続する。
【0031】まとめ5.以上のように、初めはステップ
多段モーター30が遊隙継手29をCW(時計)方向す
なわち戻す方向に完全に回転させて機械の0点を得るこ
とにより、0段を表示し、以後はCCW(反時計)方向
に回転させる度毎に表示を1段ずつ増加させ、またCW
(時計)方向に回転させて戻す度毎に表示を1段ずつ減
少させる。またリセットスイッチ5がオンされると常に
ステップ71に戻って機械の0点を得ることにより、確
実に0段を探索して表示する。
【0032】図8は、本発明の一実施の形態のショック
アブソーバーの制御プログラム提供方法のブロック図で
ある。図示のように、提供者40より図8示の走行する
道路、各種自動車競技の内容に最適の制御プログラムを
各種の広告、インターネット等を介して電話回線、無
線、有線(ケーブル)等により使用者42の携帯電話等
に提供する。使用者42はその制御プログラムをプログ
ラマブルコントローラ4(パソコン)のCPU46を通
してROM43に格納する。
【0033】5はショックアブソーバー3を初期の0段
(0点)に戻すためのリセットスイッチ、6は手動制御
スイッチ、44は自動車を検出する赤外線センサー或い
は外部フラグからの信号で、それらの信号はプログラマ
ブルコントローラ4のCPU46に入力する。プログラ
マブルコントローラ4はROM43、CPU46、制御
ドライバー45及び操作・表示部47とを有し、このC
PU46はROM43に書き込み、読み出しを行う。こ
の制御ドライバー45はCPU46の指示に基づいて前
記前後左右4つのステップ多段モーター30,30,3
0,30を制御する。
【0034】次に、この装置の動作を説明する。操作表
示部47の指示には手動制御スイッチ6による手動操作
と制御プログラム再生とがあり、手動操作時には制御ド
ライバー45は前後左右4つのステップ多段モーター3
0,30,30,30を手動制御する。制御プログラム
再生時にはCPU46はROM43より制御プログラム
を読み出して、例えば図10(イ)、(ロ)示の制御プ
ログラムP1,P2のシーケンスを実行する。
【0035】図9は、本発明の制御プログラムによる距
離とギヤセクト、時間、ショックアブソーバー3の最適
減衰力の関係を示す制御モードの説明図で、競技する時
はセンサーよりの外部フラグ44でプログラマブルコン
トローラ4は上記ROM43より制御プログラムが読み
出され、ステップ多段モーター30の制御ドライバ45
を介してステップ多段モーター30がオープンループで
制御され、図8示のように制御プログラムが実行され
る。
【0036】図10(イ)、(ロ)は、その制御プログ
ラムP1,P2のシーケンスを実行するプログラマブル
コントローラ4のフローの2例を示す図で、(イ)示の
もの(図9の下参照)はステップ多段モーター30は最
初のステップ50で16段(柔)にし、ステップ51で
スタートと車輪の回転を確認し、ステップ52で16段
を確認し、ステップ53で2秒後にステップ54で10
段にし、更にステップ55で2秒後にステップ56で0
段(硬)にするようにショックアブソーバー3を制御す
る。このシーケンスはスタートフラグのみでタイマーに
より再生、走行する。
【0037】(ロ)示のものは(図9の下から2番目参
照)、ステップ多段モーター30は最初のステップ60
で16段(柔)にし、ステップ61でスタートと車輪の
回転を確認し、ステップ62で16段を確認し、ステッ
プ63でギヤを2ndになったことを確認してステップ
64で1秒後にステップ65で10段、更にステップ6
6でギヤが3rdになったことを確認し、ステップ67
で1秒後にステップ68で0段(硬)にするようにショ
ックアブソーバー3を制御する。このシーケンスはスタ
ートフラグとイヴェントフラグ(シフトポジション)に
よるタイマー補正により再生、走行する。
【0038】これによりその操縦安定性、乗り心地およ
び走行性能を大幅に改善されるものである。尚走行中、
使用者は任意にステップ多段モーター30を回転させ
て、ショックアブソーバー3のオイルの流路の面積を増
減させ、その減衰力を調整するようにしてもよいことは
勿論である。
【0039】
【発明の効果】以上のように、本発明の請求項1では、
減衰力調整式のショックアブソーバー3に、オイルの流
量を可変する手段としてパルス制御型ステップ多段モー
ター30を用いてその脱調特性を利用し、容易に0点を
得るので、モーター内部の機械原点(ストッパー)とシ
ョックアブソーバーのオイルの流量全閉位置(0点)と
を一致させる必要がないので、ショックアブソーバーと
モーターとをその相対位置誤差を避けて、例えば請求項
4のように簡易に連結させることが出来、またこのパル
ス制御型ステップ多段モーター30によりショックアブ
ソーバー3のオイルの流路の面積を増減させ、その乗り
心地および走行性能を道路状況或いは競技の内容に合わ
せて、最適な制御プログラムで調整する事ができるの
で、コンピューター制御し易いと共に微細な制御が出
来、またステップ多段式であるからオープンループの制
御でも0点検出が容易となるものである。
【0040】本発明の請求項2では、ショックアブソー
バー3のオイルの流量を可変する手段の調整棒22の上
面には遊隙継手29下面を当接し、このショックアブソ
ーバー3の上部に固定したステップ多段モーター30の
軸31にはくびれ部31bを介して多角形の下端31a
を連設し、この下端31aは遊隙継手29の同様形状の
穴32内に挿入し、ショックアブソーバー3の調整棒2
2とステップ多段モーター30の軸31との間を遊隙継
手29を介して連結しているので、ステップ多段モータ
ー30の軸31と調整棒22との間の軸心等に多少の誤
差があっても、その狂いを補償できる。
【0041】本発明の請求項3では、上記ショックアブ
ソーバー3の調整棒22の上面と遊隙継手29下面との
間にはスラスト軸受け27を挿入しているので、回転運
動を直線運動に変換する時に生じる摩擦の負荷を軽減で
きる。
【0042】本発明の請求項4では、ステップ多段モー
ター30の下面にはフランジ26を固定し、このフラン
ジ26の雌螺孔25には上記ショックアブソーバー3の
ロッド18の上部の雄螺子を螺合しているので、ステッ
プ多段モーター30とショックアブソーバー3との連結
機構が簡単で、連結が容易となるものである。
【0043】本発明の請求項5では、提供者40より走
行する道路、競技の内容に最適の制御プログラムを各種
の広告、インターネットを介して、電話回線、無線、有
線(ケーブル)等により使用者42に提供しているの
で、各使用者に走行する道路、競技の内容に最適のショ
ックアブソーバーの制御プログラムを使用者のプログラ
マブルコントローラ4にダウンロードさせることが出
来、使用者に容易かつ安価に多種類の最適な制御プログ
ラムを提供できるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態の車両の懸架装置とその
制御装置の概略を示すブロック図である。
【図2】その一実施の形態の流路のニードル弁開閉式シ
ョックアブソーバー3の全体の縦断面図である。
【図3】そのショックアブソーバー3のロッド18の拡
大縦断面図である。
【図4】そのショックアブソーバー3のロッド18の下
部とピストン15の拡大断面図である。
【図5】(イ)はそのショックアブソーバー3の調整棒
とパルス制御型ステップモーターの軸との連結部の拡大
断面図、(ロ)はそのステップ多段モーター30の軸3
1と遊隙継手29の軸との軸方向の傾斜ずれの許容状態
を示す説明図、(ハ)はその遊隙aを拡大して示す説明
図である。
【図6】本発明の他の一実施の形態のショックアブソー
バー3の調整棒と遊隙継手29の当接部の説明図であ
る。
【図7】本発明の一実施の形態のステップ多段モーター
30によるショックアブソーバー3のCCW(反時計)
方向或いはCW(時計)方向の回転におけるショックア
ブソーバー3の制御プログラムのフローを示すものであ
る。
【図8】本発明の一実施の形態のショックアブソーバー
の制御プログラム提供方法のブッロク図である。
【図9】本発明の制御プログラムによる距離とギヤセク
ト、時間、ショックアブソーバー3の最適減衰力の関係
を示す制御モードの説明図である。
【図10】(イ)、(ロ)はその制御プログラムのシー
ケンスのフローの2例を示す図である。
【符号の説明】
3・・・・・・ショックアブソーバー 4・・・・・・プログラマブルコントローラ 18・・・・・ロッド 22・・・・・調整棒 26・・・・・フランジ 27・・・・・スラスト軸受け 29・・・・・遊隙継手 30・・・・・パルス制御型ステップ多段モーター 31・・・・・軸 31b・・・・くびれ部 40・・・・・提供者 42・・・・・使用者

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 減衰力調整式のショックアブソーバー
    (3)に、オイルの流量を可変する手段としてパルス制
    御型ステップ多段モーター(30)を用い、このパルス
    制御型ステップ多段モーター(30)によりショックア
    ブソーバー(3)のオイルの流路の面積を増減させ、そ
    の乗り心地および走行性能を道路状況或いは各種自動車
    競技の内容に合わせて、最適な制御プログラムで調整す
    る事を特徴とする車両用ショックアブソーバーの減衰力
    調整装置。
  2. 【請求項2】 ショックアブソーバー(3)のオイルの
    流量を可変する手段の調整棒(22)の上面には遊隙継
    手(29)下面を当接し、このショックアブソーバー
    (3)の上部に固定したパルス制御型ステップ多段モー
    ター(30)の軸(31)にはくびれ部(31b)を介
    して多角形の下端(31a)を連設し、この下端(31
    a)は遊隙継手(29)の上面に設けた同様形状の穴
    (32)内に挿入し、ショックアブソーバー(3)の調
    整棒(22)とパルス制御型ステップ多段モーター(3
    0)の軸(31)との間を遊隙継手(29)を介して連
    結してなる請求項1記載の車両用ショックアブソーバー
    の減衰力調整装置。
  3. 【請求項3】 上記ショックアブソーバー(3)の調整
    棒(22)の上面と遊隙継手29下面との間にはスラス
    ト軸受け(27)を挿入してなる請求項2記載の車両用
    ショックアブソーバーの減衰力調整装置。
  4. 【請求項4】 パルス制御型ステップ多段モーター(3
    0)の下面にはフランジ(26)を固定し、このフラン
    ジ(26)の雌螺孔(25)には上記ショックアブソー
    バー(3)のロッド(18)の上部の雄螺子を螺合して
    なる請求項3記載の車両用ショックアブソーバーの減衰
    力調整装置。
  5. 【請求項5】 提供者(40)より走行する道路、各種
    自動車競技の内容に最適の制御プログラムを各種の広
    告、インターネット等を介して電話回線、無線、有線
    (ケーブル)等により使用者42に提供し、各使用者は
    上記道路,競技の内容に最適の制御プログラムを使用者
    のプログラマブルコントローラ(4)にダウンロードさ
    せることを特徴とするショックアブソーバーの制御プロ
    グラム提供方法。
JP2001041353A 2001-02-19 2001-02-19 車両用ショックアブソーバーの減衰力調整装置およびその制御プログラム提供方法 Pending JP2002240527A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005291491A (ja) * 2004-03-31 2005-10-20 Bos Sarl 選択的衝撃吸収制御を行う油圧衝撃吸収装置を備えるサスペンション装置
JP2010270896A (ja) * 2009-05-25 2010-12-02 Ennepetal:Kk 減衰力調節機構を備えたショックアブソーバー
CN109606051A (zh) * 2018-11-27 2019-04-12 江苏大学 一种基于车联网的空气悬架车高控制***

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