JP2002239518A - 貼り合わせた液晶パネルの加熱による剥離方法及びその装置 - Google Patents

貼り合わせた液晶パネルの加熱による剥離方法及びその装置

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JP2002239518A
JP2002239518A JP2001035705A JP2001035705A JP2002239518A JP 2002239518 A JP2002239518 A JP 2002239518A JP 2001035705 A JP2001035705 A JP 2001035705A JP 2001035705 A JP2001035705 A JP 2001035705A JP 2002239518 A JP2002239518 A JP 2002239518A
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liquid crystal
crystal panel
peeling
atmosphere
indium
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JP2001035705A
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English (en)
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Hide Hirotsu
秀 広津
Keiji Kishii
啓次 岸井
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Toray Engineering Co Ltd
Original Assignee
Toray Engineering Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 液晶パネルを剥離することによ
り、自然界に稀少な金属例えばインジウムなどのリユー
ス・リサイクルを可能とするとともに、液晶パネルにつ
いて分別を可能とした。 【解決手段】 本発明では、液晶パネルを400
℃〜700℃の雰囲気に10分程度保持することによ
り、シール剤が熱分解され簡単に剥離することを可能と
した。雰囲気が単なる空気中では未燃炭素が残らないが
排ガスが生じる。熱分解装置内を窒素などの不活性ガス
雰囲気とすると、未燃炭素が残留する。いずれの雰囲気
化で剥離が実施された場合でも、稀少金属特にインジウ
ムの回収目的での液晶パネルの剥離には適用可能であ
る。液晶パネルはそのままの状態で、熱分解しても良い
し、ハンドリング性を向上させる為、破砕しても良い。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液晶パネルにおけ
る液晶材料を封入した一対のパネルの剥離方法に関す
る。またその剥離方法に用いられる液晶材料を封入した
一対のパネルの剥離装置に関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】近年、デスクトップ型
のパーソナルコンピュータに用いられていたブラウン管
タイプの表示装置に代わり、ノート型のパーソナルコン
ピュータの普及また、デスクトップ型においても表示装
置の薄型化に伴い、多く液晶パネルが用いられるように
なって来た。また、携帯電話や卓上計算機などにおいて
も多くの情報を表示する為、表示装置そのものも大型化
してきた。この分野においては、ここ数年格段の技術の
進歩もあり、いずれの装置も非常に短い寿命で更新され
つつある。
【0003】従い、今まで単に、産業廃棄物として投棄
されていた液晶パネルについても環境の問題から分別投
棄を考慮して行かなければ、重大な環境問題ともなるこ
とは明らかである。
【0004】また、可能な素材についてはリユース、リ
サイクルについて強く叫ばれる様になって来つつある。
なぜなら、液晶パネルの構成要素の中には、自然界に稀
少な金属例えばインジウムなどが含まれており、液晶パ
ネルのまま、産業廃棄物として投棄することは、近い将
来に素材不足を生じることが予測される。本発明は、そ
の弊害を回避する為に、液晶パネルを剥離することによ
り、可能な素材についてはリユース、リサイクルを可能
とする為になされた。
【0005】
【従来の技術】液晶パネルは一対のカラーフィルター基
板とアレイ基板との間に液晶材料をサンドイッチにした
構造であり、周辺をエポキシ樹脂などの強固なシール剤
で封止され中のギャップに液晶材料が密閉された構造で
あるが、一対のカラーフィルター基板とアレイ基板はき
わめて強固に接着されている。時に、製造工程内の不良
品の稀少且つ有用な素材を再利用しようとしても強固に
シール剤で接着されていて剥離することは困難であり、
事実上行われていなかった。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達する為に、
請求項1に記載したように、液晶材料を封入した一対の
液晶パネルを剥離する方法において、液晶パネル本体を
高温雰囲気中に保持することにより剥離することを特徴
とする。
【0007】その雰囲気温度は、請求項2に記載の様に
400℃以上700℃以下であることを特徴とする。
【0008】液晶パネルを高温に保持する媒体として請
求項3に記載の様に、空気雰囲気中又は不活性ガス雰囲
気中で保持することを特徴とする。
【0009】液晶材料を封入した一対の液晶パネルを剥
離する装置が請求項5に記載の様に、トレイに納められ
た液晶パネルを高温の空気又は不活性ガス雰囲気中に保
持できる機構を備えたことを特徴とする。
【0010】
【発明の実施の形態】液晶パネルは一対のカラーフィル
ター基板とアレイ基板との間に液晶材料をサンドイッチ
にした構造であり、周辺をエポキシ樹脂などの強固なシ
ール剤で封止され中のギャップに液晶材料が密閉された
構造であるが、一対のカラーフィルター基板とアレイ基
板はきわめて強固に接着されている。従い、液晶パネル
の一対のカラーフィルター基板とアレイ基板とを剥離す
ることは困難であった。
【0011】本発明では、液晶パネルを400℃〜70
0℃の雰囲気に10分程度保持することにより、シール
剤が熱分解され簡単に剥離することを可能とした。雰囲
気が単なる空気中では未燃炭素が残らないが排ガスが生
じる。熱分解装置内を窒素などの不活性ガス雰囲気とす
ると、未燃炭素が残留する。いずれの雰囲気化で剥離が
実施された場合でも、稀少金属特にインジウムの回収目
的での液晶パネルの剥離には適用可能である。
【0012】液晶パネルはそのままの状態で、熱分解し
ても良いし、ハンドリング性を向上させる為、破砕して
も良い。
【0013】尚、稀少金属インジウムの回収は、熱分解
剥離後の液晶パネルを塩酸などの酸液を用いて溶解させ
抽出するが、この技術は液晶パネルの製造工程の一つで
あるエッチング工程の応用であり公知技術と言える。
【0014】この方法により、自然界に稀少な金属であ
るインジウムなどの素材を回収することにより、近々生
じると予測される素材・資源不足を未然に防止すること
を可能とした。
【0015】
【実施例】次ぎに本発明に関する実施例について図面を
用いて説明する。図1は実施例の全体図である。廃棄す
る液晶パネルAを液晶パネルトレイ詰め台1へ送り、ト
レイ4へ順次挿入する。液晶パネルAを保持したトレイ
4を図2に示す熱分解装置2の中の熱分解チャンバー5
に挿入する。熱分解装置2は、バーナー6にて重油10
を燃料としてブロワー7を通じて空気又は図示しないが
窒素などの不活性ガスを供給する。熱分解装置2の中の
熱分解チャンバー5内は、雰囲気温度が400℃から7
00℃になる様に排ガスの流量についてバルブを制御し
て、排ガス搬送ライン8及び排ガスリターンライン9を
通じて温度制御を行い、約10分保持する。オーバーし
た排ガスは、排ガス処理工程35へ送られる。
【0016】シール剤が熱分解した液晶パネルAは、熱
によって基板が反り自然に剥離する。バーナ6停止後、
熱分解装置2内の雰囲気温度はブロワー7から送られる
空気又は不活性ガスにより冷やされ、一定温度以下にな
った時点で、熱分解装置2の中の熱分解チャンバー5か
らトレイ4ごと取り出されトレイ搬送台3を通じて、イ
ンジウム回収工程36へ送られる。
【0017】図3は液晶パネルAを破砕した場合の実施
例を示す。液晶パネルAが送られて来て、受入ホッパー
21に入れられる。受入ホッパー21の液晶パネルAは
底から逐次コンベアー27に載せられ一次破砕機22の
ホッパー28に入れられそこで、破砕される。破砕され
た液晶パネルAはその下に位置する移載装置A23上の
液晶パネル搬送トレイ31に入れられる。液晶パネル搬
送トレイ31が満杯になった時点で、前記同様、熱分解
装置2に液晶パネル搬送トレイ31ごと搬入される。こ
こでの熱分解装置2の運転条件は、前記破砕しない場合
と同条件で実施される。液晶パネルAのシール剤が熱分
解され、熱分解装置2の炉内温度が一定温度まで下がっ
た時点で、再度液晶パネル搬送トレイ31は、移載装置
B25に載せられインジウム回収工程36へ送られる。
【0018】
【発明の効果】本発明により、液晶パネルを廃棄するに
際して、高温の空気や不活性ガス雰囲気中に液晶パネル
を保持することにより、周辺をエポキシ樹脂などの強固
なシール剤で極めて強固に接着されている一対のカラー
フィルター基板とアレイ基板を容易に剥離し、液晶パネ
ルのまま産業廃棄物として投棄することにより近い将来
素材不足を生じること考えられている自然界に稀少な金
属インジウムなどを回収可能とし、資源・素材不足を未
然に防止することを可能とした。
【図面の簡単な説明】
【図1】液晶パネルの剥離装置全体図
【図2】熱分解装置2
【図3】破砕した液晶パネルの剥離装置全体図
【符号の説明】
A 液晶パネル 1 液晶パネルトレイ詰め台 2 熱分解装置 3 トレイ搬送台 4 トレイ 21 受入ホッパー 22 一次破砕機 23 移載装置A 25 移載装置B 27 コンベアー 28 ホッパー 31 液晶パネル搬送トレイ 35 排ガス処理工程 36 インジウム回収工程

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】液晶材料を封入した一対の液晶パネルの剥
    離方法において、液晶パネル本体を高温雰囲気中に保持
    することにより剥離することを特徴とする液晶パネルの
    剥離方法。
  2. 【請求項2】雰囲気温度が400℃以上700℃以下で
    あることを特徴とする請求項1に記載の液晶パネルの剥
    離方法。
  3. 【請求項3】雰囲気が空気又は不活性ガスであることを
    特徴とする請求項1又は請求項2に記載の液晶パネルの
    剥離方法。
  4. 【請求項4】液晶材料を封入した一対の液晶パネルを剥
    離する装置において、液晶パネルをトレイごと高温の空
    気又は不活性ガス雰囲気中に保持できる機構を備えたこ
    とを特徴とする液晶パネルの剥離装置。
JP2001035705A 2001-02-13 2001-02-13 貼り合わせた液晶パネルの加熱による剥離方法及びその装置 Pending JP2002239518A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009185389A (ja) * 2009-05-11 2009-08-20 Hitachi Zosen Corp 有価金属のリサイクル方法
US7776968B2 (en) 2004-02-20 2010-08-17 Riken Technos Corp. Thermoplastic elastomer composition and thermoplastic resin composition using the same

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