JP2002238913A - 鉗 子 - Google Patents

鉗 子

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JP2002238913A
JP2002238913A JP2001037131A JP2001037131A JP2002238913A JP 2002238913 A JP2002238913 A JP 2002238913A JP 2001037131 A JP2001037131 A JP 2001037131A JP 2001037131 A JP2001037131 A JP 2001037131A JP 2002238913 A JP2002238913 A JP 2002238913A
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suction
forceps
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suction cup
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Masao Oka
正朗 岡
Shuji Sugino
修二 杉野
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 器官の損傷を起こさず、スリップせずに的確
に把持できる鉗子を提供する。 【解決手段】 真空ポンプ25により内部を負圧にする
パイプ20の先端に、吸盤状部材40を設け、手術時の
器官を吸盤状部材40で吸着させて把持する。吸引量
は、絞り弁22の操作により行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、手術で使用する鉗
子に関し、特に、鉗子で体内の器官などの所要部位を把
持するのに把持対象の傷付け防止などが図れる吸着機構
を採用するものである。
【0002】
【従来の技術】外科の手術時に体内の器官や組織などを
固持したり、あるいは挟んだりするための外科手術用具
として、従来より鉗子が使用されている。鉗子には、使
用目的により種々の形態が知られているが、例えば、腹
腔内の手術などでは、図10に示すような金属製の鉗子
が一般に使用されている。
【0003】かかる鉗子は、パイプ1の中に心棒2が通
されており、パイプ1を通過した心棒2の先端に、略鋏
のような形状をした鉗子本体3が設けられている。鉗子
本体3は、鋏の刃に相当するような一対の挟持部3a、
3bが、支点4a、4bを介して開閉可能に設けられて
いる。
【0004】心棒2を先端側に押し込むことにより、図
10に示すように、両挟持部3a、3bを開くことがで
きる。両挟持部3a、3bには、器官や組織などを挟持
し易いように、ギザギザの凹凸状の刃5a、5bが設け
られている。鉗子を開いた状態では、図10に示すよう
に、鰐口を開いたような状態となる。一方、心棒2をパ
イプ1内に引き込むことにより、鋏を閉じるように両挟
持部3a、3bを閉じることができる。
【0005】使用に際しては、器官などの所望部位を、
両挟持部3a、3bの凹凸状の刃5a、5bの間に入
れ、両挟持部3a、3bの閉じ加減を調節して、すなわ
ち心棒2の引き加減を調節して、挟持することとなる。
かかる鉗子は、生体との親和性などの観点から、SU
S、あるいはチタンなどで形成されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記構成の鉗子では、
挟持部のギザギザの凹凸状の刃部分で、器官や組織など
を挟んで把持する構成であるが、体内の器官や組織は柔
らかく、血液や体液などで常に濡れた状態であり、かか
る凹凸状の刃部分で挟持しようとしても、スリップなど
して的確に挟持しにくい場合があった。
【0007】また、鉗子自体は、体内に入れて操作する
ため、比較的小型に形成されており、表面に凹凸などの
掴み易い部分がない組織部分を把持する場合には、どう
しても表面部分をつまむようにして挟持しなければなら
ず、組織部分は柔らかく、弾力性があり、且つ、体液な
どで濡れているため、従来構成の鉗子では掴みにくい場
合が多かった。
【0008】刃部分で挟もうとする箇所は、器官などで
あるため、必要以上に強く挟むことはもとよりできず、
一度固持した状態でも、次第に滑って固持位置がずれて
くる場合もあった。さらに、滑るため何回か同一個所を
挟もうとしたり、あるいは少し強めに挟んだりした場合
には、器官などに損傷を与える虞れもある。
【0009】一般的には、手術時の患者の体力的負担を
極力減らすという観点からは、できるだけ手術時間を短
くすることが望まれるが、かかる観点からも鉗子による
器官の把持などが的確に、短時間で確実に行えることが
望ましい。
【0010】本発明の目的は、鉗子による器官などの把
持に際して、把持部分に傷などの損傷を与えないように
することにある。
【0011】本発明の目的は、鉗子による器官などの把
持に際して、スリップなどを起こさず的確に把持できる
ようにすることにある。
【0012】本発明の前記ならびにその他の目的と新規
な特徴は、本明細書の記述および添付図面から明らかに
なるであろう。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は、手術における
体内の器官や組織などの把持対象を把持する鉗子であっ
て、前記把持対象を吸着する吸盤状部材と、前記吸盤状
部材の吸着面側の内部空間を負圧にする吸引手段とを有
することを特徴とする。前記吸引手段は、吸引源に接続
可能なパイプに形成され、前記パイプは、前記吸盤状部
材に設けられた貫通部を通して前記内部空間へ連通され
ていることを特徴とする。
【0014】前記吸盤状部材と、前記パイプとは、前記
吸盤状部材が前記パイプ内に出入りするように相対移動
可能に構成されていることを特徴とする。前記吸盤状部
材は、前記パイプ内から前記吸盤状部材が出された状態
でラッパ状に開く骨格部材と、骨格部材間を覆う膜とを
有することを特徴とする。
【0015】前記鉗子は、前記吸盤状部材を周囲から押
圧する押圧部材を有し、前記吸盤状部材と、前記押圧部
材とは、前記吸盤状部材が前記押圧部材で囲まれる内部
空間内に出入りするように相対移動可能に構成されてい
ることを特徴とする。
【0016】
【発明の実施の形態】(実施の形態1)本発明の実施の
形態を、以下、図面に基づき詳細に説明する。図1
(A)は、本発明の鉗子の側断面図であり、(B)は、
パイプ位置固定部材の端面図である。図2は、吸盤状部
材の取付け状況を示す断面図である。
【0017】本発明の鉗子では、図1に示すように、手
のひらで握り易いような形状に形成した取手10に、吸
引手段として真空引き用の吸引管であるパイプ20が通
されている。パイプ20は、取手20に回転可能に把持
されている。パイプ20の後端側には、ソケット21が
設けられている。ソケット21の周面には、ねじ切りが
施され、絞り弁22が螺合されている。
【0018】絞り弁22側にはエアホース取付端23が
設けられている。エアホース取付端23にエアホース2
4を繋ぎ、エアホース24を介して真空ポンプ25に接
続することにより、パイプ20内の真空引きを行うこと
ができる。
【0019】一端に絞り弁22を設けたソケット21の
取手10に面する側と、取手10の後端側との間には、
パイプ20の周面に螺線状に設けたスプリング26が介
在させられている。そのため、スプリング26により、
取手10は、図1に示すように、図面左側に向けて常に
付勢が付けられた状態になっている。
【0020】パイプ20には、取手10の前端面に対向
した位置に、パイプ位置固定部材30が固定されてい
る。パイプ位置固定部材30は、図1(B)に示すよう
に、リング状に形成され、リング内にパイプ20を通し
た状態で、パイプ位置固定部材30側からパイプ20の
周面に向けて通したねじ30aにより固定されている。
パイプ位置固定部材30の取手10に対面する端面側に
は、位置決めピン31が、取手10の対面側に突出した
状態で複数設けられている。
【0021】一方、取手10のパイプ位置固定部材30
に面した端面側には、位置決めピン31に対応した位置
に、位置決めピン31の突出側を挿入する挿入孔11が
設けられている。すなわち、パイプ位置固定部材30の
位置決めピン31は、取手10の端面の挿入孔11に位
置合わせさせられた状態では、取手10がパイプ位置固
定部材30側にスプリング26により押しつけられた状
態となっているため、挿入孔11内に挿入状態にされ、
パイプ20の取手10に対する位置が固定されることと
なる。
【0022】取手10をスプリング26のばね圧に抗し
て後方に引き、位置決めピン31を挿入孔11から抜い
た状態で取手10を回転させ、回転位置に近い位置で挿
入孔11と位置決めピン31とを位置合わせし、スプリ
ング26のばね圧を利用して挿入孔11内に位置決めピ
ン31を挿入させれば、パイプ20は取手10に対して
位置変更することができる。
【0023】かかる構成のパイプ20の先端側には、吸
盤状部材40が設けられている。吸盤状部材40は、図
2に示すように、吸着面41aを形成する吸盤部41
と、吸盤部41の背後に設けられた中空室42と、中空
室42に連通した吸引管部43とから構成されている。
吸引管部43の内周面43aには、係合凹部44が設け
られている。かかる吸盤状部材40は、生体の器官や組
織に接触しても生体側に悪影響を与えないゴム、あるい
は樹脂などの弾性材で形成しておけばよい。
【0024】一方、パイプ20の端部には、吸盤状部材
40の取付用にアダプタ27が設けられている。アダプ
タ27は、中央に吸引用の吸引路27aを貫通させた略
ノズル状に形成されている。アダプタ27の先端側外周
は、リング状に突出された係合凸部28に形成されてい
る。パイプ20の先端側に設けられたアダプタ27の係
合凸部28と、吸盤状部材40の吸引管部43の内周面
43aに設けた係合凹部44とを係合させることによ
り、アダプタ27に吸盤状部材40を着脱自在に取付け
されている。
【0025】さらに、係合凹部44と係合凸部28とを
係合した状態で、吸盤状部材40の吸引管部43側の外
周端に設けた段差部45に、リング部材46を嵌めるこ
とにより、吸引管部43とアダプタ27との固定が確実
に行われている。
【0026】吸盤状部材40を外すときは、リング部材
46を外し、柔軟なゴムなどの材質で形成されている吸
盤状部材40の吸引管部43側を捩じるようにすること
により、係合凸部28と係合凹部44との係合を解く。
このようにして、本発明の構成では、吸盤状部材40
は、手術の終了後には簡単に取り外して廃棄することが
でき、消毒して何度も使用する構成の場合に比べて、機
器等の再使用に基づく感染症の防止対策が簡単に行え
る。
【0027】吸盤状部材40は、予め、吸着面の形状、
大きさなど、使用対象に合わせて各種のものを準備して
おき、手術内容に合わせて適切な形状を選択できるよう
にしておけばよい。
【0028】かかる構成の鉗子は、次のようにして使用
する。手術前に、手術の内容に応じた形状の吸盤状部材
40を選択して、アダプタ27に装着する。装着に際し
ては前述の如く、吸盤状部材40の吸引管部43側端部
に、アダプタ27の先端側を押し込むようにして、係合
凸部28と係合凹部44とを係合させ、さらにリング部
材46を嵌める。
【0029】併せて、吸盤状部材40をアダプタ27に
固定した状態で、パイプ20の後端側のエアホース取付
端23にエアホース24取付け、エアーホース24に接
続した真空ポンプ25を始動させる。絞り弁22は、当
初は閉じ状態にしておけばよい。
【0030】例えば、腹腔内の鏡視下手術に際しては、
鉗子挿入用の開口を腹部に設け、かかる開口部から、図
3に示すような、案内治具50を皮下脂肪を通して患部
近くまで通しておく。案内治具50は、筒部51と、筒
部後端側に設けられた鉗子受部52から構成されてい
る。鉗子受部52内には、シールゴム53が設けられて
いる。
【0031】鉗子の取手10を片手で持ち、本発明の鉗
子の吸盤状部材40側を筒部51側へ通し、筒部51端
部から患部側へ出す。この状態では、鉗子受部51内の
シールゴム53が、鉗子のパイプ20の側面に密着し
て、腹腔内の手術に際して腹腔内の手術がし易いように
注入したガスの鉗子挿入側からの気散防止が図られる。
【0032】鉗子の先端に設けた吸盤状部材40側は、
腹腔内の手術の様子を監視するモニータにより映し出さ
れている。かかる状況で、例えば、鉗子で臓器を挟持す
る必要が生じた場合には、吸盤状部材40の吸着面41
aが臓器の近傍に至るまで、モニターで確認しながらパ
イプ20を挿入する。
【0033】吸着面41aが臓器直近まできた状態で、
絞り弁22を少しずつひらき、パイプ20内を次第に負
圧にして行く。吸着面41a側の内部空間41b、中空
室42が負圧になり、臓器表面に吸着することとなる。
その状態でパイプ20を少しずつ引き上げ、例えば、必
要位置まで臓器を持ち上げその状態で固持する。
【0034】この状態で、臓器の一部を切り取ったり、
あるいは、固持した臓器の下方位置の他の組織や器官な
どに所要の処置をすることができる。従来構成の鉗子に
比べて、吸盤状部材40を使用した鉗子では、臓器が体
液や血液などで濡れていてもスリップすることなく、確
実に吸着して保持することができる。臓器Aの一部を吸
着挟持している状態を、図4に示す。
【0035】特に、従来構成の鉗子では、臓器表面の体
液は、鉗子の挟持部の凹凸状の刃の挟持に際してスリッ
プの原因となっていたが、吸盤状部材40による吸着で
は、吸着面41aと臓器表面との間隙を無くすように体
液がシール機能を果たすこととなり、従来構成の挟持機
構を採用する鉗子とは異なり、逆に体液などの濡れがよ
り吸着効果を高めるように働くこととなる。
【0036】上記要領で所要の処置を行い、臓器の固持
が必要ではなくなった時点で、鉗子の絞り弁22を閉じ
状態にすれば、吸着面側からのリークにより自然に吸盤
状部材40側の負圧が解消され、吸盤状部材40から臓
器が離れる。不要になった鉗子は、案内治具50からパ
イプ20を上方に引き上げることにより、吸盤状部材4
0を腹腔内から出せばよい。
【0037】また、鉗子で臓器を保持している際に、保
持した状態の臓器を回転させて現在モニターに移ってい
る側とは反対側の状況を見たい場合には、鉗子のパイプ
20を回転させる。小さな回転は、片手で持った取手1
0を回転させることにより行える。
【0038】しかし、パイプ20は、鉗子受部材51内
に挿入した状態では、シールゴムとパイプ20周面との
密着、さらにはエアホース24の取付け位置の加減など
で、パイプ20の位置がある程度固定されており、完全
な自由回転は行えない。
【0039】そこで、例えば、回転状態を大きくして固
持したい場合には、手首を無理に捩じった状態で把持す
るのではなく、取手10をスプリング26に抗して、パ
イプ位置固定部材30から引き離し、位置決めピン31
を挿入孔11から一旦抜いて、モニターで見たい側がで
るようにパイプ20を回転させる。その状態で、再度位
置決めピン31を挿入孔11内に挿入して、回転した状
態での固持を行えばよい。すなわち、本発明の鉗子で
は、取手10に対するパイプ20の相対回転位置の変更
をこのようにして行うことになる。
【0040】手術技術の進歩により、体表面に開ける開
口部は小さくなってきているが、これに合わせて鉗子も
その小型化が積極的に進められている。上記のように、
鏡視下手術に使用する場合には、鉗子は、その案内治具
50の筒部51内を通過できる大きさに構成されなけれ
ばならない。
【0041】例えば、腹腔内の手術では、案内治具50
の筒部51は、φ13mm程度であるため、本発明の鉗
子の吸盤状部材40の最大外径は、φ13mm未満に設
定しておけばよい。従来のように機械的な構成で挟持部
を開閉する構成では、かかる小型の鉗子を製作するの
は、極めて面倒であったが、本発明の構成では、基本的
に吸盤状部材40の吸盤部41側で吸引して負圧にする
構成であるため、機械的機構部が基本的にはなく、その
分、小型化を簡単に図ることができる。
【0042】(実施の形態2)本実施の形態では、前記
実施の形態1で説明した構成とは異なり、吸盤状部材の
大きさを変えることができる鉗子である。以下、図面に
基づき、詳細に説明する。図5(A)は、吸盤状部材の
吸着面積を可変に構成した鉗子の側断面図であり、
(B)は吸盤状部材の吸着面側からの正面図であり、
(C)は吸盤状部材の格納状況を示す断面説明図であ
る。
【0043】尚、以下の説明では、前記実施の形態1の
構成と同様の部材には、分かりやすいように、同一符号
を附して示してある。
【0044】図5に示す本実施の形態の鉗子でも、前記
実施の形態1で述べたと同様にして、取手10に対して
吸引手段としてのパイプ20が回転可能に把持されてい
る。取手10は、パイプ20の一端側に設けた止め輪部
材26aとの間にスプリング26が介在されて、図5
(A)に示すように、図面左側に向けて常に付勢が付け
られた状態になっている。なお、図5に示す場合には、
取手10の中央に開口部10aが設けられ、握った手の
指を入れてより取手10が握り易いようになっている。
【0045】また、パイプ20には、取手10の前端面
に対面して、パイプ位置固定部材30が固定され、前記
実施の形態1で説明したと同様の機構により、パイプ位
置固定部材30と取手10とは、位置決めピン31を介
して連結されている。そのため、パイプ20の回転位置
を変更する場合には、取手10をスプリング26のばね
圧に抗して後方に引き、位置決めピン31を取手10か
ら抜いた状態にして、取手10を回転させ、回転位置に
近い位置で位置決めピン31を取手10の端面側に設け
た挿入孔内に挿入させればよい。
【0046】パイプ20には、パイプ位置固定部材30
の先に、エアホース取付端23が設けられている。エア
ホース取付端23に、真空ポンプ25に接続したエアホ
ース24の一端側を取付けることにより、パイプ20内
の吸引が行えるようになっている。
【0047】かかるパイプ20の内部には、吸盤状部材
40のパイプ20内への相対移動可能な出し入れ手段と
して心棒部材60が通されている。心棒部材60は、そ
の後端側の外周面にはねじが切られ、このねじ切り部6
1が、パイプ20の後端面に回転可能に設けた回転部材
62の中心部の穴に螺合されている。回転部材62を右
回転させたりあるいは左回転させたりすることにより、
心棒部材60をパイプ20内で、図5の紙面に向かっ
て、左に移動させたり、あるいは右に移動させたりする
ことができる。さらに、移動量は、回転部材62の回転
量を大きくしたり、あるいは小さくしたりして行うこと
ができる。
【0048】このようにして一端側が回転部材62によ
り移動量の調節可能に螺合された心棒部材60は、図5
(A)に示すように、その途中がパイプ20内に摺動可
能に設けた栓部材63の中心を通して支持されている。
支持に際しては、心棒部材60にOリングを設け、栓部
材63との間にシール性が確保されている。
【0049】栓部材63は、その両端側が、Eリングに
より心棒部材60に固定されている。併せて、栓部材6
3にはOリング64が設けられ、栓部材63の外周側と
パイプ20の内周側とのシールを確保して、パイプ20
内を負圧にした時にその負圧状態が破られないようにな
っている。
【0050】また、パイプ20の後端側からは内部にブ
ッシュ65が設けられて、ブッシュ65と栓部材63と
の間に、スプリング66が介在されている。このように
して、栓部材63は、常に図5の紙面左側に向けて付勢
が付けられていることとなる。
【0051】栓部材63を通された心棒部材60の先端
側は、板ばね固定部材70に取り付けられている。板ば
ね固定部材70は、図5(B)、(C)に示すように、
中央吸引路71を形成したパイプ状に形成され、その外
周面の円周方向に沿って、等間隔に8枚の板ばね72が
設けられている。板ばね72は、図5(A)、(B)に
示すように、外方に弯曲した細長に形成され、板ばね7
2間に膜72aが張られて吸盤状部材75に構成されて
いる。すなわち、板ばね72は、吸盤状部材75を構成
する骨格部材として機能している。
【0052】なお、膜72aには、伸縮性のある薄いゴ
ムや、樹脂フィルムなどのような素材を使用すればよ
い。板ばね72の両面側に張っておけばよい。板ばね7
2による器官などの傷つけ防止を図ることができる。
【0053】板ばね固定部材70は、その外周側に板ば
ね72を固定した状態で、パイプ20内を左右に移動で
きるように構成されている。板ばね固定部材70の後端
側は、吸引路71をそのまま管状に延ばした管状部73
を介して心棒取付部74が設けられ、この心棒取付部7
4に心棒部材60の先端側が取付られている。心棒部材
60の左右の動きに合わせて、板ばね固定部材70も左
右に移動することとなる。
【0054】すなわち、心棒部材60を図5の紙面に向
かって左側に一杯に出すと、図5(A)に示すように、
板ばね72自身の持つ反発力が開放されて、板ばね72
が、図5(B)に示すようにラッパ状に開く。一方、心
棒部材60を図5の紙面に向かって右側に移動させる
と、それまで開いていた板ばね72は図5(C)に示す
ようにパイプ20内に格納されることとなる。
【0055】かかる構成の鉗子は、次のようにして使用
する。例えば、案内治具50を使用して鏡視下手術をす
る場合を例にとり説明すると、前記実施の形態1で説明
したように、腹部に設けた穴から案内治具50を通して
おく。この案内治具50内に、図5(C)の状態に板ば
ね72を格納した状態のパイプ20を通す。筒部51の
先端から、パイプ20の先端を出した状態で、回転部材
62を回転させて、心棒部材60を移動させて、図5
(A)、(B)のように、板ばね72を開く。
【0056】モニターで監視しながら、把持する器官な
どの近傍に板ばね72が開いた状態の吸盤状部材75の
吸着面75aを近づけ、その状態で吸着面75a側の内
部空間75bを負圧に形成して器官を吸着する。吸着面
75a側を負圧にするに際しては、パイプ20のエアホ
ース取付端23側から、エアホース24を介して接続し
た真空ポンプ25を始動させてパイプ20内を吸引して
負圧にする。
【0057】吸着面75a側の空気は、図5(A)に示
す矢印のように、板ばね固定部材70の吸引路71を通
り、管状部73の側壁に設けた開口部(図示せず)を通
ってパイプ20内に入り、吸引されることとなる。この
ようにして形成された負圧を利用して吸盤状部材75で
器官を吸着して把持することとなる。
【0058】吸着把持が必要でなくなった時点で、例え
ば真空ポンプ25を停止させるなどして吸引を止めれ
ば、それまで器官を吸着していた吸着面75a側からの
自然のリークで負圧が解消され、器官を吸盤状部材75
から離すことができる。鉗子を腹腔内から出す場合に
は、回転部材62を回転させて、心棒部材60を移動さ
せ、吸盤状部材75を構成する板ばね72が、図5
(C)の状態になるまでパイプ20内に格納した状態
で、案内治具50からパイプ20を引き抜けばよい。
【0059】また、図5(A)に示す場合には、板ばね
72をパイプ20端から一杯に出した状態を示している
が、心棒部材60の移動加減を調節することにより、板
ばね72の開き方を調節することもできる。膜72a自
体に収縮性のある材質を使用しておけば、板ばね72の
開きが大きくても、あるいは小さくても板ばね72間の
膜72a部分には弛みが発生せず、吸着の妨げにはなら
ない。
【0060】以上説明した構成を有する本発明の鉗子
は、吸盤状部材75を構成する板ばね72、膜72aを
パイプ20内に出し入れすることができるので、吸着面
75aを当初から、例えば鏡視下手術で使用する案内治
具の筒部の口径よりも大きなものとしておくことができ
る。
【0061】さらに、板ばね72のパイプ20からの出
し加減を調節することにより、吸着面の開口状況を調節
することができるので、手術の最中でも、吸着面積を変
えて、器官の大きさなどに合わせた吸着把持が行える。
【0062】(実施の形態3)本実施の形態では、実施
の形態2で説明した吸着面積を可変に構成した鉗子の変
形例について、図面に基づき詳細に説明する。図6は、
吸盤状部材を格納した状態での鉗子の側断面図である。
【0063】本実施の形態の鉗子では、略桿体状に形成
された把持部材80に、吸盤状部材とパイプの相対的な
移動手段としてパイプ移動部材81が移動可能に螺合さ
れている。把持部材80とパイプ移動部材81とは、把
持部材80の一端側の端面から、内周面にねじ切り部8
2aを設けて形成したねじ穴83に、パイプ移動部材8
1の外周面に設けたねじ切り部82bを螺合させること
により移動可能に設けられている。
【0064】パイプ移動部材81の後端側には、中心に
吸引路84aを形成した回転つまみ84が設けられてい
る。かかる回転つまみ84には、吸引路84aと連通す
るようにしてエアホース取付端23が設けられている。
【0065】把持部材80の他端側には、外筒部材85
がその一端側が貫入された状態で設けられている。かか
る外筒部材85、パイプ移動部材81の両者を通して、
パイプ86が通されている。パイプ移動部材81を通っ
たパイプ86の管端側は、パイプ移動部材81に設けた
吸引路81aに連通され、さらに吸引路81aは回転つ
まみ84の吸引路84aに連通され、エアホース取付端
23に連通されることとなる。
【0066】パイプ86のパイプ移動部材81への固定
は、図6に示すように、例えば、パイプ移動部材81の
外周側からねじ87aをねじ込んで固定すればよい。外
筒部材85の把持部材81への固定も、同様に、ねじ8
7bを把持部材80の外周側からねじ込んで固定すれば
よい。
【0067】外筒部材85の先端側には、リング部材8
8が設けられている。リング部材88には、吸盤状部材
取付部材89の吸引管部89aが貫通され、貫通した吸
引管部89aの管端がパイプ86の管端に固定されてい
る。このようにして、吸盤状部材取付部材89を通す吸
引路89bは、パイプ86と連通されることとなる。吸
盤状部材取付部材89は、その外周の途中に、環状状凸
部89cが形成され、リング状凸部の凸部両端側は傾斜
面89d、89eに形成されている。傾斜面89eから
先は吸盤状部材100の肉厚部をねじ込み取付ける吸盤
状部材取付部89fに構成されている。
【0068】リング部材88の先端側は断面八角形状に
形成した、板ばね取り付け部88aに構成されている。
板ばね取付部88aに合わせて略矩形状の板ばね取付プ
レート88bが8枚ねじ止めされている。各板ばね取付
プレート88bに、略細長形状に形成した板ばね90が
ねじ止めされている。板ばね90は、図6に示すよう
に、吸盤状部材取付部材89の外周に設けた環状凸部8
9cの外周にほぼ沿う様に曲げ部90aが形成され、さ
らにその先に凹部90bが形成され、凹部90bより先
端に向けて水平部90cが形成されている。
【0069】凹部90bの形状は、図6に示す場合に
は、断面V字型に形成したが、凹部90bの下面が環状
凸部89cに設けた傾斜面89d、89eに沿って滑ら
かに移動できる形状であればどのような形状でも構わな
い。さらには、板ばね90自体を曲げることなく、板ば
ね90の下方に向けて別部材で凸部を設けるようにして
も構わない。
【0070】以上のように構成された本実施の形態の鉗
子では、回転つまみ84を左または右に回転することに
より、回転つまみ84が固定されたパイプ移動部材81
が、把持部材80のねじ穴83に螺合しながら、図6の
紙面に向かって左、または右に移動することとなる。
【0071】パイプ移動部材81を左、または右に移動
させることにより、パイプ移動部材81に通したパイプ
86も左、または右に移動し、パイプ86に吸引管部8
9aで固着した吸盤状部材取付部材89が左、あるいは
右に移動することとなる。
【0072】図6に示す場合は、吸盤状部材取付部材8
9を、図6の紙面の右に一杯に引いた状態を示してい
る。かかる状態では、吸盤状部材取付部材89の吸盤状
部材取付部89fに設けた吸盤状部材100は、図6に
示すように、板ばね90の水平部90cにより押しつぶ
された状態になっている。板ばね90は、吸盤状部材1
00に対する押圧部材として機能することとなる。
【0073】かかる状態から、回転つまみ84を回転さ
せてパイプ移動部材81を漸次左側に移動させて行く
と、板ばね90の凹部90bの下面が環状凸部89cの
傾斜面89eに沿って上り、板ばね90の水平部90c
側が開いた状態となる。板ばね90がこのように開いた
状態となることにより、それまで押しつぶされていた板
ばね吸盤状部材100は、それ自身の弾性力により元の
形状に戻ろうとして、図7(A)に示すように、開くこ
ととなる。
【0074】さらに、吸盤状部材取付部材89を右側に
引いて行くと、図7(B)に示すように、吸盤状部材1
00は板ばね90の水平部90cから完全に開放され
て、実線で示したような吸盤状部材100の形に戻る。
図中破線表示は、吸盤状部材100の図7(A)の状態
を比較のために示したものである。さらには、図7
(B)では、吸盤状部材100の肉厚部分は、見易いよ
うに省いてある。
【0075】さらに、吸盤状部材取付部材89を右側に
一杯に移動すると、図8に示すようになり、板ばね90
は、水平部90cが環状凸部89c上に平らに乗った状
態となり、且つ、吸盤状部材100は最大に開いた状態
となる。
【0076】かかる構成の本実施の形態の鉗子を使用す
るには、次のようにする。すなわち、例えば、案内治具
50を使用する鏡視下手術などでは、当初図6に示すよ
うな吸盤状部材100が完全に板ばね90の水平部90
cの内部空間内で押しつぶされた状態にしておき、この
状態で筒部51に通す。筒部51端から、板ばね90の
曲げ部90aが出た程度で、吸盤状部材取付部材89
を、回転つまみ84を回転して一杯に引き込む。
【0077】一杯に引き込むことにより、図7(A)、
(B)の状態を通って、図8のように吸盤状部材100
を全開状態にする。この状態では、板ばね90は、吸盤
状部材取付部材89の外周にほぼ沿った状態となってお
り、外方に跳ね出していないので、鉗子を腹腔内で動か
した状態でも、跳ね出し部分で周囲の器官を傷つける虞
れもない。
【0078】このようにして吸盤状部材100の吸着面
100aを全開にした状態で、エアホース取付端23に
取り付けたエアホース24を介して接続した真空ポンプ
25を始動させて、パイプ86、吸引路89b、吸着面
100a側を負圧にして吸引することとなる。吸着面1
00aを保持する器官の表面に近づけることにより、吸
盤状部材100により器官が吸着されることとなる。こ
のようにして吸盤状部材100に吸着させた状態で器官
を固持して、所要の処置を施した後は、例えば真空ポン
プ25を停止させるなどして吸引を止めることにより、
吸着面100a側のリークにより自然に吸着面100a
側の負圧が解消されて、器官は吸盤状部材100から離
れる。
【0079】不要になった鉗子を引き上げるには、再
度、回転つまみ84を回転して、吸盤状部材取付部材8
9を押し出し、図7(B)、(A)の経過を経て、図6
に示した状態にする。すなわち、吸盤状部材100を押
しつぶした状態にする。この状態で、案内治具50の筒
部51から鉗子を引き出せばよい。
【0080】吸盤状部材100自体は、前記実施の形態
1で述べたように、吸盤状部材取付部材89の吸盤状部
材取付部89fに嵌め込むようにして直脱自在にとりつ
ければよく、手術終了後は、簡単に外して廃棄すること
ができる。また、吸盤状部材100を装着した状態で、
手術に備える場合には、図6に示すように、吸盤状部材
100を押しつぶした状態に長時間しておくと、吸盤状
部材100の復元力が劣化する場合も考えられるので、
例えば、図8に示したように、完全に吸盤状部材100
を板ばね90の押圧から開放して、且つ、板ばね90を
平らにした状態にしておけばよい。
【0081】本発明は、上記実施の形態で述べた構成に
限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範
囲で、種々変更しても構わない。
【0082】例えば、前記実施の形態では、取手に対し
て、取手本体の内部をパイプ20が前後に貫通する構成
を示したが、取手の側方に、リング状の把持部材を設け
ておき、このリング状の把持部材内にパイプ20を通す
ように構成しても一向に構わない。スプリングは、この
把持部材とソケットの間に介在させておけばよい。
【0083】実施の形態1、2において示した取手の構
成は、実施の形態3で示したように、パイプの周囲にリ
ング状に形成する把持部材に構成しても構わない。さら
には、実施の形態3に示す把持部材は、実施の形態1、
2に示すような取手状に構成しても構わない。
【0084】前記実施の形態では、吸盤状部材の負圧
を、真空ポンプからの吸引を絞り弁などで調節する手段
を示したが、図9に示すように、取手10内に設けた押
しつぶし可能なチューブ12を介してエアホース24、
真空ポンプ25と連絡し、チューブ12にレバー13に
設けたチューブ押付け部材14の端部を押し当ててお
く。レバー13を引いたり離したりして、レバー13を
両矢印のいずれかの方向に動かすことにより、チューブ
12を押しつぶしたり、あるいは開放したりして吸気操
作の開始、停止をレバーのみで行えるようにしてもよ
い。
【0085】前記実施の形態では、吸引手段として、剛
性のあるパイプを用いたが、ある程度の剛性がある可撓
性の吸引パイプをその少なくとも一部に使用しても構わ
ない。
【0086】前記実施の形態2の説明では、パイプ20
を固定しておき、パイプ20内を通した心棒部材60を
前後に動かすことにより吸盤状部材75のパイプ内への
出し入れを行う場合について説明したが、心棒部材60
を固定しておき、パイプ20を移動するようにしても構
わない。
【0087】
【発明の効果】本発明の鉗子では、器官などの把持を吸
着により把持する構成であるため、器官表面の体液など
の濡れが原因で挟持時にスリップするなどの従来構成の
鉗子とは異なり、スリップすることなく把持することが
できる。
【0088】吸着により把持する構成を採用することに
より、平面部位の把持がし難かった従来構成の鉗子とは
異なり、例えば、平面部位でも、球形部位でも、吸着面
の形状に関わりなく本発明の鉗子は把持することができ
る。
【0089】吸盤状部材による吸着は、臓器を面で吸着
する構成であるため、臓器を挟持部の凹凸状の刃などで
掴む場合とは異なり点で掴む構成ではなく、そのため刃
と臓器との接触点に力が集中して誤って臓器を潰すとい
う危険がない。
【0090】また、吸着に際しては、臓器表面には吸盤
状部材の吸着面が広く接するため、本発明の鉗子では、
凹凸状の刃で掴む従来構成の鉗子では行なえなかった胃
や肝臓などの大きな臓器全体を吸着して移動したり、あ
るいは吸着面で押しつけたりすることができる。
【0091】本発明の鉗子では、吸盤状部材を構成する
板ばねなどの骨格部材、膜をパイプ内に出し入れする構
成を採用しているので、吸盤状部材の吸着面を鏡視下手
術などで使用する案内治具の筒部口径よりも大きなもの
とすることができる。また、骨格部材の出し入れ加減に
より吸着部材の開口度を調節して、手術の最中でも、把
持対象の器官の大きさなどに合わせた適切な把持が行え
る。
【0092】本発明の鉗子では、吸盤状部材を押圧部材
で囲まれた内部空間内に出し入れすることができるの
で、吸盤状部材の吸着面を鏡視下手術などで使用する案
内治具の筒部口径よりも大きなものとすることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)は、本発明の実施の形態1で示す鉗子の
側断面図であり、(B)はパイプ位置固定部材の端面図
である。
【図2】吸盤状部材の取付状況を示す部分断面図であ
る。
【図3】(A)は案内治具の側面図であり、(B)は案
内治具の平面図である。
【図4】吸盤状部材により器官を把持した状況を示す断
面説明図である。
【図5】(A)は本発明の実施の形態2の鉗子の側断面
図であり、(B)は吸着面を正面から見た様子を示す正
面図であり、(C)は吸盤状部材をパイプ内に格納した
状態を示す断面説明図である。
【図6】本発明の実施の形態3の鉗子において、吸盤状
部材を押しつぶした状態を示す断面説明図である。
【図7】(A)、(B)は、図6に示す吸盤状部材を押
しつぶした状態から、吸盤状部材の押しつぶしの状態を
解除する経過を示した断面説明図である。
【図8】吸盤状部材の押しつぶしを完全に解消した状態
を示す鉗子の断面説明図である。
【図9】鉗子の取手の変形例を示す部分説明図である。
【図10】機械式チャック機構を有する従来構成の鉗子
を示す平面図である。
【符号の説明】
1 パイプ 2 心棒 3a、3b 挟持部 4a、4b 支点 5a、5b 刃 10 取手 10a 開口部 11 挿入孔 12 チューブ 13 レバー 14 チューブ押付け部材 20 パイプ 21 ソケット 22 絞り弁 23 エアホース取付端 24 エアホース 25 真空ポンプ 26 スプリング 27 アダプタ 27a 吸引路 28 係合凸部 30 パイプ位置固定部材 30a ねじ 31 位置決めピン 40 吸盤状部材 41a 吸着面 41b 内部空間 41 吸盤部 42 中空室 43 吸引管部 43a 内周面 44 係合凹部 45 段差部 46 リング状部材 50 案内治具 51 筒部 52 鉗子受部 53 シールゴム 60 心棒部材 61 ねじ切り部 62 回転部材 63 栓部材 64 Oリング 65 ブッシュ 66 スプリング 70 板ばね固定部材 71 吸引路 72 板ばね 72a 膜 73 筒状部 74 心棒取付部材 75 吸盤状部材 75a 吸着面 75b 内部空間 80 把持部材 81 パイプ移動部材 82a ねじ切り部 82b ねじ切り部 83 ねじ穴 84 回転つまみ 85 外筒部材 86 パイプ 87a、87b ねじ 88 リング部材 88a 板ばね取付部 88b 板ばね取付プレート 89 吸盤状部材取付部材 89a 吸引管部 89b 吸引路 89c 環状凸部 89d、89e 傾斜面 89f 吸盤状部材取付部 90 板ばね 90a 曲げ部 90b 凹部 90c 環状凸部 100 吸盤状部材 100a 吸着面

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 手術における体内の器官や組織などの把
    持対象を把持する鉗子であって、 前記把持対象を吸着する吸盤状部材と、 前記吸盤状部材の吸着面側の内部空間を負圧にする吸引
    手段とを有することを特徴とする鉗子。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の鉗子において、 前記吸引手段は、吸引源に接続可能なパイプに形成さ
    れ、 前記パイプは、前記吸盤状部材に設けられた貫通部を通
    して前記内部空間へ連通されていることを特徴とする鉗
    子。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の鉗子において、 前記吸盤状部材と、前記パイプとは、前記吸盤状部材が
    前記パイプ内に出入りするように相対移動可能に構成さ
    れていることを特徴とする鉗子。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の鉗子において、 前記吸盤状部材は、前記パイプ内から前記吸盤状部材が
    出された状態でラッパ状に開く骨格部材と、骨格部材間
    を覆う膜とを有することを特徴とする鉗子。
  5. 【請求項5】 請求項1または2記載の鉗子において、 前記鉗子は、前記吸盤状部材を周囲から押圧する押圧部
    材を有し、 前記吸盤状部材と、前記押圧部材とは、前記吸盤状部材
    が前記押圧部材で囲まれる内部空間内に出入りするよう
    に相対移動可能に構成されていることを特徴とする鉗
    子。
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