JP2002234365A - 直流き電システムおよびその運用方法 - Google Patents

直流き電システムおよびその運用方法

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JP2002234365A
JP2002234365A JP2001031754A JP2001031754A JP2002234365A JP 2002234365 A JP2002234365 A JP 2002234365A JP 2001031754 A JP2001031754 A JP 2001031754A JP 2001031754 A JP2001031754 A JP 2001031754A JP 2002234365 A JP2002234365 A JP 2002234365A
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JP2001031754A
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Takeo Kanai
丈雄 金井
Hidekazu Igawa
英一 井川
Kenji Ito
健治 伊藤
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Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】変電所間の横流が少なく、設備の定格容量が必
要最小限に抑えられ、電力損失の少ない直流き電システ
ムおよびその運用方法を提供する。 【解決手段】直流電気鉄道のき電線40に並列接続された
複数の変電所を備え、前記変電所は、交流を直流に交換
する電力変換器1a,1b,1c,1dと、前記き電線
に流れる前記変電所の出力電流を検出する電流検出器2
b,2c,2dと、前記電流検出器の検出電流値にもと
づいて前記電力変換器の出力電圧を制御する電圧制御器
3a,3b,3c,3dとを備えた直流き電システムに
おいて、所定の変電所を基準としてき電区間に列車のな
い無負荷状態のときに、前記基準とする変電所に隣接す
る変電所から前記基準とする変電所へ流れる電流が零ま
たは零に近い値になるように前記隣接する変電所の出力
電圧を調整し、さらに前記隣接する変電所の隣の変電所
の出力電圧を前記隣接する変電所を基準として調整し、
順次出力電圧を調整する運用方法とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、直流電鉄変電所に
おいて交流電力を直流電力に変換して電気鉄道に供給す
る直流き電システムおよびその運用方法に関する。
【0002】
【従来の技術】直流電鉄変電所において交流電力を直流
電力に変換する電力変換装置として古くからシリコン整
流器が使用されてきた。さらにはサイリスタを用いたサ
イリスタ整流器も導入されている。近年は電力用半導体
の進歩により自励式変換器を適用できるようになった。
自励式変換器を用いると直流電圧を力行、回生とも一定
電圧にすることができ、交流入力電力の力率を1.0にす
ることができるなど多くの利点がある。
【0003】図6は自励式変換器を用いた従来の直流電
鉄変電所の構成図である。21は交流電圧を所定の電圧に
変圧する変換器用変圧器、22は自励式変換器、23は自励
式変換器の直流コンデンサ、24はき電線短絡時の短絡電
流を限流する直流リアクトル、25、26はき電線短絡時の
短絡電流を遮断する直流遮断器である。31〜36は隣接の
変電所の同一の機器である。このような構成によって、
商用交流系統20の交流電力を直流電力に変換してき電線
40に供給している。
【0004】このような構成において自励式変換器22は
直流コンデンサ23の電圧が一定になるように制御され
る。き電区間に力行車があると直流コンデンサ23から力
行車に電流が流れ、直流コンデンサ23の電圧は減少する
ので、自励式変換器22は交流から直流に電力を変換し直
流コンデンサ23の電圧を一定に保つように動作する。
【0005】逆にき電区間に回生車がある場合には車両
から直流コンデンサ23に電流が流れ込み、直流コンデン
サ23の電圧が上昇するので自励式変換器22は直流コンデ
ンサ23の電圧を一定に保つように直流から交流に電力を
回生する。このようにして自励式変換器22は直流コンデ
ンサ23の電圧を一定に保つように制御され、き電方向お
よび回生方向とも同じ一定電圧に保たれる。変換器用変
圧器31から直流遮断器36までからなる隣接の変電所の動
作も同様である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記のような従来の直
流電鉄変電所において、自励式変換器22の一定に制御す
る直流電圧と隣接変電所の自励式変換器32の制御する直
流電圧に差がある場合、たとえば自励式変換器22の直流
電圧が自励式変換器32の直流電圧より高い場合には、き
電区間に列車がない場合でも常に自励式変換器22から自
励式変換器32に電流が流れる。この電流は各自励式変換
器22,32の直流電圧の差とき電線40の抵抗値により決ま
る。直流電圧の差を定格1500Vの3%である45V、き電
線40の抵抗値を150mΩとすると、自励式変換器22は常
に300Aの電流を供給し、自励式変換器32は常に300Aの
電流を回生することになる。
【0007】このため、自励式変換器22,32の容量はこ
の電流分の定格電流の増加を考慮する必要があり、4500
kWの変換器であれば定格電流は3000Aであるから10%
の容量増加となる。また、き電線40もこの電流と抵抗分
により損失が発生するから直流き電システムとして効率
が低下する。
【0008】以上のように、従来の直流電鉄変電所にお
いては自励式変換器の定格容量が増加するため大型化し
価格の上昇があるうえ、き電線の損失が増加することに
より効率が低下するという問題がある。
【0009】そこで本発明は、変電所間の横流が少な
く、設備の定格容量が必要最小限に抑えられ、電力損失
の少ない直流き電システムおよびその運用方法を提供す
ることを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1の発明は、直流電気鉄道のき電線に並列接
続された複数の変電所を備え、前記変電所は、交流を直
流に交換する電力変換器と、前記き電線に流れる前記変
電所の出力電流を検出する電流検出器と、前記電流検出
器の検出電流値にもとづいて前記電力変換器の出力電圧
を制御する電圧制御器とを備えた直流き電システムの運
用方法において、所定の変電所を基準としてき電区間に
列車のない無負荷状態のときに、前記基準とする変電所
に隣接する変電所から前記基準とする変電所へ流れる電
流が零または零に近い値になるように前記隣接する変電
所の出力電圧を調整し、さらに前記隣接する変電所の隣
の変電所の出力電圧を前記隣接する変電所を基準として
調整し、順次出力電圧を調整する運用方法とする。
【0011】この発明によれば、変電所間の横流を小さ
くすることができ、電力変換器の容量の不要な増加を防
止して必要最小限の容量の電力変換器を適用することが
できる。また横流とき電線の抵抗による電力損失を防止
することができ、直流き電システムの効率を向上させる
ことができる。
【0012】請求項2の発明は、請求項1の直流き電シ
ステムの運用方法において、まず所定の変電所を基準と
して起動し、前記基準とする変電所に隣接する変電所を
次に起動して、起動後に前記基準とする変電所へ流れる
横流が零または零に近い値になるように前記隣接する変
電所の出力電圧を調整し、さらに前記隣接する変電所の
隣の変電所を次に起動して、前記隣接する変電所を基準
として出力電圧を調整し、変電所を順次起動して出力電
圧を調整する運用方法とする。この発明によれば、他の
変電所に与える影響を少なくして変電所の出力電圧を調
整し横流を低減することができる。
【0013】請求項3の発明は、請求項1の直流き電シ
ステムの運用方法において、変電所の出力電流に対して
零近傍の第1のレベルと前記第1のレベルより大きい第
2のレベルを設け、前記第1のレベルと前記第2のレベ
ルの間に出力電流が所定の時間滞留したときに前記変電
所の出力電圧を調整する運用方法とする。この発明によ
れば、各変電所を起動後、運転期間中に変電所間の調整
をおこなうことができる。
【0014】請求項4の発明は、直流電気鉄道のき電線
に並列接続された複数の変電所を備え、前記変電所は、
交流を直流に交換する電力変換器と、前記き電線に流れ
る前記変電所の出力電流を検出する電流検出器と、前記
電流検出器の検出電流値にもとづいて前記電力変換器の
出力電圧を制御する電圧制御器とを備えた直流き電シス
テムにおいて、前記き電線に設けられ隣接する変電所と
の横流を検出し電圧制御器へ横流に関する信号を出力す
る小電流検出器と、前記小電流検出器を短絡する短絡器
とを備えた構成とする。この発明によれば、一層精度よ
く変電所間の調整をおこない横流を低減することができ
る。
【0015】請求項5の発明は、請求項1の直流き電シ
ステムの運用方法において、き電線に設けられ隣接する
変電所との横流を検出し電圧制御器へ横流に関する信号
を出力する小電流検出器と、前記小電流検出器を短絡す
る短絡器とを備え、前記小電流検出器の検出電流値にも
とづいて変電所の出力電圧を調整し、その後、前記短絡
器によって小電流検出器を短絡する運用方法とする。こ
の発明によれば、一層精度よく変電所間の調整をおこな
い横流を低減することができる。
【0016】請求項6の発明は、直流電気鉄道のき電線
に並列接続された複数の変電所を備え、前記変電所は、
交流を直流に交換する電力変換器と、前記き電線に流れ
る前記変電所の出力電流を検出する電流検出器と、前記
電流検出器の検出電流値にもとづいて前記電力変換器の
出力電圧を制御する電圧制御器とを備えた直流き電シス
テムにおいて、前記各変電所の直流出力端を並列接続す
る接続線と、この接続線に流れる電流を検出し電圧制御
器に対して前記電流に関する信号を出力する電流検出器
とを備えた構成とする。この発明によれば、検出電流値
を小さくすることができ、小さい電流検出器によって精
度よく変電所間の調整をおこなうことができる。
【0017】請求項7の発明は、請求項1の直流き電シ
ステムの運用方法において、各変電所の直流出力端を並
列接続する接続線と、この接続線に流れる電流を検出し
電圧制御器に対して前記電流に関する信号を出力する電
流検出器とを備え、前記接続線に流れる電流が零または
零に近い値になるように変電所の出力電圧を調整する運
用方法とする。この発明によれば、検出電流値を小さく
することができ、小さい電流検出器によって精度よく変
電所間の調整をおこなうことができる。
【0018】請求項8の発明は、請求項1の直流き電シ
ステムの運用方法において、変電所の出力電流と前記変
電所に隣接した変電所の出力電流を比較し、電流がほぼ
等しいときに、前記出力電流が零または零に近くなるよ
うに前記変電所の出力電圧を調整する運用方法とする。
この発明によれば、き電線に電車があるときも含めて常
時、変電所の出力電圧を調整することができる。
【0019】
【発明の実施の形態】本発明の第1の実施の形態の直流
き電システムおよびその運用方法を図1を参照して説明
する。図1において、1aは第1の変電所の電力変換
器、1bは前記第1の変電所に隣接する第2の変電所の
電力変換器、1cは前記第2の変電所に隣接する第3の
変電所の電力変換器、1dは前記第3の変電所に隣接す
る第4の変電所の電力変換器、2bは前記第2の変電所
の前記第1の変電所側に流れる電流を検出する電流検出
器、2cは前記第3の変電所の前記第2の変電所側に流
れる電流を検出する電流検出器、2dは前記第4の変電
所の前記第3の変電所側に流れる電流を検出する電流検
出器、3a,3b,3c,3dは電力変換器1a,1
b,1c,1dの電圧制御回路である。
【0020】このような構成の直流き電システムの運用
は、まず第1の変電所の電力変換器1aの出力電圧を基
準とする。第2の変電所の電力変換器1bの出力直流電
圧は、第1の変電所と第2の変電所の間に列車がなく力
行電流や回生電流がない状態で、電流検出器2bの電流
が零に近くなるように調整する。具体的には第2の変電
所から第1の変電所に電流が流れている場合には、第2
の変電所の電力変換器1bの直流電圧を下げるよう電圧
制御回路3bで調整し、逆に第1の変電所から第2の変
電所に電流が流れている場合には、第2の変電所の電力
変換器1bの直流電圧を上げるように電圧制御回路3b
で調整する。このようにして第1の変電所と第2の変電
所の電圧を等しくし、第1の変電所と第2の変電所間に
電流が流れないように調整する。
【0021】次に第2の変電所の電力変換器1bの出力
直流電圧を基準として同じように第3の変電所の電力変
換器1cの出力直流電圧を調整する。この場合は電流検
出器2cの電流によって前記と同様に調整する。さらに
第4の変電所の電力変換器1dは第3の変電所の電力変
換器1cを基準として、電流検出器2dの電流により調
整を行う。以上により変電所間の差電圧がなくなり、各
変電所間の横流は順に零に近くなるように調整されてい
く。
【0022】この例では第1の変電所の電力変換器1a
を基準にしたが、基準とするのは末端の変電所である必
要はなく、例えば第3の変電所の電力変換器1cを基準
にしてもよい。その場合は第3の変電所の電力変換器1
cの出力直流電圧を基準にして第2と第4の電力変換器
1bと1dを調整する。この場合、第2の変電所の電力
変換器1bは第2の変電所から第3の変電所に流れる電
流により調整する。
【0023】このようにして、この第1の実施の形態の
直流き電システムおよびその運用方法によれば変電所間
の横流を小さくすることができ、電力変換器の容量の不
要な増加を防ぎ、安価な電力変換器を適用することがで
きる。また横流とき電線の抵抗による電力損失を防止す
ることができ、直流き電システムの効率を向上させるこ
とができる。
【0024】本発明の第2の実施の形態は、前記第1の
実施の形態と同じ構成の直流き電システム(図1)によ
って異なる運用方法を取るものである。すなわち、本実
施の形態では、まず第1の変電所の電力変換器1aを起
動し直流電圧を確立させる。直流電圧確立後または直流
電圧が確立するに十分な時間経過後に第2の変電所の電
力変換器1bを起動する。電力変換器1bの直流電圧が
確立後、電流検出器2bの検出電流が零に近くなるよう
に電力変換器1bの直流電圧を電圧制御回路3bで調整
する。この調整は、前記第1の実施の形態と同じように
電流の方向により電力変換器1bの直流電圧を上げまた
は下げることによっておこなう。次に第3の変電所の電
力変換器1cを起動し同様に第2の変電所との間に流れ
る電流により電力変換器1cの直流電圧を調整する。以
下順に第4の変電所、第5の変電所と起動と調整を行
う。この運用方法においても変電所間の横流電流を零に
近くなるように調整することができる。
【0025】この第2の実施の形態の効果は基本的に第
1の実施の形態と同様である。但し、第2の実施の形態
では、隣り合う変電所の電力変換器1a,1b,1c,
1dを順に起動するので、他の変電所の電力変換器に与
える影響が少ない。つまり、第1の実施の形態では、第
1、第2の電力変換器1a,1b間で調整を行うと、第
2の電力変換器1bの直流電圧の変動が第3の電力変換
器1cに影響を与える可能性があるが、第2の実施の形
態においては直流電圧の確立後、調整を行い、その後、
後段の電力変換器を起動するので後段の電力変換器に影
響を及ぼすことが少ない。
【0026】次に本発明の第3の実施の形態を説明す
る。本実施の形態は前記第1および第2の実施の形態と
同じ構成(図1)の直流き電システムによって異なる運
用方法をとるものである。図2はこの実施の形態の運用
方法における動作説明図である。この実施の形態におい
ては、き電線の電流を電流検出器2bにより検出し、こ
の電流の絶対値が零に近い第1のレベルと前記第1のレ
ベルより大きい第2のレベルの間に所定の時間滞留した
時に、その電流が自変電所に流れる方向の場合は自変電
所の電力変換器1bの直流電圧を上昇させ、自変電所か
ら流れ出す方向の場合は電力変換器1bの直流電圧を下
げる。第3の変電所以降も同様に調整し横流電流を小さ
くする。
【0027】すなわち、図2に示すように負荷がかかっ
ているときは直流電流に大きな変動があるので、その期
間は直流電圧の調整を行わないようにする。無負荷期間
に入り、直流電流が所定期間継続して一定レベル間にな
った場合にのみ、直流電圧の調整を行う。この第3の実
施の形態の効果も基本的に第1の実施の形態と同様であ
るが、起動後運転中においても変電所間の調整を行うこ
とができるという効果がある。
【0028】次に本発明の第4の実施の形態を図3を参
照して説明する。図1と同じ構成要素には同じ符号を附
し説明を省略する。4b,4c,4dは横流を検出する
ための小電流用の電流検出器であり、5b,5c,5d
は電流検出器4b,4c,4dを短絡する短絡器であ
る。電流検出器2b,2c,2dがき電システムで一般
的に用いられている電流検出器とすると、電流検出器4
b,4c,4dはそれより小電流用の電流検出器であ
る。本実施の形態の直流き電システムで検出しようとす
る横流はほぼゼロに近い小さな電流であるので、このよ
うなことが可能である。
【0029】本実施の形態では、電流検出器2b,2
c,2dとともに電流検出器4b,4c,4dの電流信
号を用いて電圧制御回路3b,3c,3dで調整する。
調整完了後は短絡器5b,5c,5dにより電流検出器
4b,4c,4dを短絡する。電流検出器4b,4c,
4dは電流検出器2b,2c,2dよりも小さい電流を
検出できるように選定し、より零に近い電流に調整する
ことができる。このようにして変電所間の横流電流を小
さくする。
【0030】この第4の実施の形態の効果も基本的に第
1の実施の形態と同様である。但しこの実施の形態で
は、小電流用の電流検出器5b,5c,5dを備えてい
るので、精度よく調整を行うことができる。
【0031】次に図4は本発明の第5の実施の形態の直
流き電システムの構成図である。図1と同じ構成要素に
は同じ符号を附して説明を省略する。6は変電所間を接
続する接続線であり、列車に電力を供給するき電線とは
別に設ける。接続線6の抵抗値はき電線より高い値に選
定する。7b,7c,7dは接続線6に流れる電流を検
出する電流検出器である。このような構成によって、接
続線6に流れる電流を電流検出器7b,7c,7dで検
出し、この電流が零に近くなるように電力変換器1b,
1c,1dの直流電圧を調整する。このようにして変電
所間の横流電流を小さくする。
【0032】この第5の実施の形態においては、変電所
間の接続線の抵抗値が大きいので電流が流れにくい。し
たがって、電流値が小さくなり、変電所間の横流を精度
よく調整することができる。
【0033】次に本発明の第6の実施の形態の直流き電
システムおよびその運用方法を図5を参照して説明す
る。図5において、8aは第1の変電所から第2の変電
所方向へのき電線の電流を検出する電流検出器である。
電流検出器2bの電流と電流検出器8aの電流を比較
し、ほぼ等しい場合に、その電流方向により第2の変電
所の電力変換器1bの直流電圧を調整する。その電流が
自変電所に流れる方向の場合は自変電所の電力変換器1
bの直流電圧を上昇させ、自変電所から流れ出す方向の
場合は電力変換器1bの直流電圧を下げる。第3の変電
所以降も同様に調整し横流電流を小さくする。
【0034】この第6の実施の形態では、電流検出器2
bと電流検出器8aはそれぞれ第1,第2の変電所の近
辺に設けられている。き電区間に列車がある場合は、第
1,第2の変電所から電力を受けるが、その列車の位置
により変電所から列車までのき電線の長さ、つまり抵抗
が変化するため、供給バランスが変化する。このバラン
スの変化を電流検出器2b,8aの比較により検出し、
差がある場合にはき電区間に列車があると判断して調整
は行わない。
【0035】
【発明の効果】本発明によれば変電所間の横流を小さく
することができ、電力変換器の容量の不要な増加を防止
して必要最小限の容量の電力変換器を適用することがで
きる。また横流とき電線の抵抗による電力損失を防止す
ることができ、直流き電システムの効率を向上させるこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1,第2および第3の実施の形態の
直流き電システムの構成を示す回路図。
【図2】本発明の第3の実施の形態の直流き電システム
の運用方法を説明する図。
【図3】本発明の第4の実施の形態の直流き電システム
の構成を示す回路図。
【図4】本発明の第5の実施の形態の直流き電システム
の構成を示す回路図。
【図5】本発明の第6の実施の形態の直流き電システム
の構成を示す回路図。
【図6】従来の直流き電システムの構成を示す回路図。
【符号の説明】
1a…第1の変電所の電力変換器、1b…第2の変電所
の電力変換器、1c…第3の変電所の電力変換器、1d
…第4の変電所の電力変換器、2b…第2の変電所の電
流検出器、2c…第3の変電所の電流検出器、2d…第
4の変電所の電流検出器、3a,3b,3c,3d…電
圧制御回路、4b,4c,4d…電流検出器、5b,5
c,5d…短絡器、6…接続線、7b,7c,7d…電
流検出器、8a,8b,8c…電流検出器、20…商用交
流系統、21,31…変換器用変圧器、22,32…自励式変換
器、23,33…直流コンデンサ、24,34…直流リアクト
ル、25,26,35,36…直流遮断器、40…き電線。
フロントページの続き (72)発明者 伊藤 健治 東京都港区芝浦一丁目1番1号 株式会社 東芝本社事務所内 Fターム(参考) 5G065 CA01 DA06 GA03 HA01 JA01 LA02 5H006 BB05 CA01 CC04 DA04 DC02

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 直流電気鉄道のき電線に並列接続された
    複数の変電所を備え、前記変電所は、交流を直流に交換
    する電力変換器と、前記き電線に流れる前記変電所の出
    力電流を検出する電流検出器と、前記電流検出器の検出
    電流値にもとづいて前記電力変換器の出力電圧を制御す
    る電圧制御器とを備えた直流き電システムの運用方法に
    おいて、所定の変電所を基準としてき電区間に列車のな
    い無負荷状態のときに、前記基準とする変電所に隣接す
    る変電所から前記基準とする変電所へ流れる電流が零ま
    たは零に近い値になるように前記隣接する変電所の出力
    電圧を調整し、さらに前記隣接する変電所の隣の変電所
    の出力電圧を前記隣接する変電所を基準として調整し、
    順次出力電圧を調整することを特徴とする直流き電シス
    テムの運用方法。
  2. 【請求項2】 まず所定の変電所を基準として起動し、
    前記基準とする変電所に隣接する変電所を次に起動し
    て、起動後に前記基準とする変電所へ流れる横流が零ま
    たは零に近い値になるように前記隣接する変電所の出力
    電圧を調整し、さらに前記隣接する変電所の隣の変電所
    を次に起動して、前記隣接する変電所を基準として出力
    電圧を調整し、変電所を順次起動して出力電圧を調整す
    ることを特徴とする請求項1記載の直流き電システムの
    運用方法。
  3. 【請求項3】 変電所の出力電流に対して零近傍の第1
    のレベルと前記第1のレベルより大きい第2のレベルを
    設け、前記第1のレベルと前記第2のレベルの間に出力
    電流が所定の時間滞留したときに前記変電所の出力電圧
    を調整することを特徴とする請求項1記載の直流き電シ
    ステムの運用方法。
  4. 【請求項4】 直流電気鉄道のき電線に並列接続された
    複数の変電所を備え、前記変電所は、交流を直流に交換
    する電力変換器と、前記き電線に流れる前記変電所の出
    力電流を検出する電流検出器と、前記電流検出器の検出
    電流値にもとづいて前記電力変換器の出力電圧を制御す
    る電圧制御器とを備えた直流き電システムにおいて、前
    記き電線に設けられ隣接する変電所との横流を検出し電
    圧制御器へ横流に関する信号を出力する小電流検出器
    と、前記小電流検出器を短絡する短絡器とを備えたこと
    を特徴とする直流き電システム。
  5. 【請求項5】 き電線に設けられ隣接する変電所との横
    流を検出し電圧制御器へ横流に関する信号を出力する小
    電流検出器と、前記小電流検出器を短絡する短絡器とを
    備え、前記小電流検出器の検出電流値にもとづいて変電
    所の出力電圧を調整し、その後、前記短絡器によって小
    電流検出器を短絡することを特徴とする請求項1記載の
    直流き電システムの運用方法。
  6. 【請求項6】 直流電気鉄道のき電線に並列接続された
    複数の変電所を備え、前記変電所は、交流を直流に交換
    する電力変換器と、前記き電線に流れる前記変電所の出
    力電流を検出する電流検出器と、前記電流検出器の検出
    電流値にもとづいて前記電力変換器の出力電圧を制御す
    る電圧制御器とを備えた直流き電システムにおいて、前
    記各変電所の直流出力端を並列接続する接続線と、この
    接続線に流れる電流を検出し電圧制御器に対して前記電
    流に関する信号を出力する電流検出器とを備えたことを
    特徴とする直流き電システム。
  7. 【請求項7】 各変電所の直流出力端を並列接続する接
    続線と、この接続線に流れる電流を検出し電圧制御器に
    対して前記電流に関する信号を出力する電流検出器とを
    備え、前記接続線に流れる電流が零または零に近い値に
    なるように変電所の出力電圧を調整することを特徴とす
    る請求項1記載の直流き電システムの運用方法。
  8. 【請求項8】 変電所の出力電流と前記変電所に隣接す
    る変電所の出力電流を比較し、電流がほぼ等しいとき
    に、前記出力電流が零または零に近くなるように前記変
    電所の出力電圧を調整することを特徴とする請求項1記
    載の直流き電システムの運用方法。
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