JP2002233331A

JP2002233331A - 血行障害の改善作用を有する健康補助食品

Info

Publication number: JP2002233331A
Application number: JP2001030904A
Authority: JP
Inventors: Hiroshige Itakura; 弘重板倉; Suehito Yamagami; 末人山上
Original assignee: Individual
Current assignee: Individual
Priority date: 2001-02-07
Filing date: 2001-02-07
Publication date: 2002-08-20
Anticipated expiration: 2021-02-07
Also published as: JP4628557B2

Abstract

(57)【要約】【課題】オ血除去の目的を、いわば予防医学的な見地
に立ち、単に血流量の増加によって血液の滞留を除こう
とする対症療法の範囲に留まらず、オ血の発生そのもの
を予防することを可能とする組成物を得る。【解決手段】副作用の恐れのない天然物を主成分とす
る組成物であり、血管の拡張、血圧調整および血液粘度
の低下の作用を有する生薬成分と、オ血の原因となる活
性酸素を除去する抗酸化剤とを配合した。より具体的に
は、古来、血流を増加させることによってオ血を除く作
用を有するとされてきた灯盞花、銀杏葉、三七人参、オ
血の発生を防止するものとして高い抗酸化作用を有する
アスタキサンチンを主成分とし、これに丹参葉、鶏血
藤、降香、山査子、郁金、紅花、桂皮、生姜、陳皮、お
種人参を適宜配合する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】この発明は血行障害の改善作用を
有する健康補助食品に関する。

【０００２】

【従来の技術】近年、高齢者の血栓症や梗塞症だけでな
く、いわゆる生活習慣病の若年化が社会問題となりつつ
あるが、これらの血行障害による疾患の原因としては、
糖尿病、高血圧症、高脂血症等、食事の洋風化などの生
活習慣の変化による影響が大きいものと考えられる。こ
れらの疾患の原因は、中国の伝統医学においては血液の
滞留を意味するオ血と呼ばれ、このオ血が動脈硬化、糖
尿病、癌、痴呆症など、広範な病気の原因とされてい
る。

【０００３】古来、中国においては、このオ血の改善作
用を持つものとして、シソ科植物である丹参が用いられ
てきたが、１９７０代から、中国雲南省を主産地とする
菊科植物である灯盞花が高い薬効を示すとして注目され
ている。薬理学的な研究では、灯盞花は脳血管や冠状血
管を拡張する作用を有し、血流量を増加させることによ
って局部の血液循環を改善させることが出来、また、血
管抵抗を低め心筋の酸素消耗を減少させる作用を持つこ
とが報告されている（中成薬研究1985,(2):25）。近
年、わが国においてもこのような薬効に着目し、灯盞花
と丹参を主成分とする血行改善用の組成物も提案されて
いる（特開平１０−２３６９６６）。しかし、これらの
薬剤は、いずれも血管の拡張、血圧調整および血液粘度
の低下による血流量の増加により血流の滞留を除こうと
するものであった。

【０００４】

【発明が解決しようとする問題点】近年、血流抵抗の増
加、血液粘度の上昇等に体内の活性酸素が深くかかわっ
ていることが明らかになってきた。すなわち、活性酸素
により血管の内皮細胞が傷つけられる結果、血小板の凝
集が生じ、血流抵抗を増して高血圧を誘起し、血中脂肪
の酸化により血液粘度を高めるなどの結果、特に微小循
環の血行不良を生じることが明らかになってきた。した
がって、上記の従来の組成物は、いわば、対症療法的な
発想に基づき血流量の増加させることによって血液の滞
留を除こうとするもので、オ血の原因を含めて根本的な
治療を可能とするものではなかった。本発明は、オ血除
去の目的が、オ血によって引き起こされる種々の病状の
発生を防止するいわば予防医学的な見地に立つものであ
るとすれば、上記のようなオ血に対する対症療法の範囲
に留まらず、オ血の発生そのものを予防することを可能
とする組成物を得ることが必要であることに鑑み、この
ような作用を有する組成物を得ようとするものである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明の健康補助食品は、副作用の恐れのない天然物
を主成分とする組成物であり、血管の拡張、血圧調整お
よび血液粘度の低下の作用を有する生薬成分と、オ血の
原因となる活性酸素を除去する抗酸化剤とを配合したこ
とを特徴とする。上記血管の拡張、血圧調整および血液
粘度の低下の作用を有する生薬成分は、古来、血流を増
加させることによってオ血を除く作用を有するとされて
きた灯盞花あるいは丹参などの生薬と、オ血の発生を防
止するものとして高い抗酸化作用を有するアスタキサン
チンとを配合することが好ましい。これら各成分の相乗
効果により、対症療法的にオ血の治療に効果があるだけ
でなく、より基本的にオ血の発生自体を防止できる健康
補助食品を得たものである。

【０００６】

【発明の実施の態様】より具体的には、灯盞花、銀杏
葉、三七人参、アスタキサンチンを主成分とし、これに
丹参葉、鶏血藤、降香、山査子、郁金、紅花、桂皮、生
姜、陳皮、お種人参を適宜配合する。灯盞花は脳血流の
改善、動脈血流量の増加、血圧降下、血小板の凝集抑止
および微小循環改善作用を有し、心筋梗塞、狭心症、脳
卒中の後遺症の改善に高い効果を示す。銀杏葉は毛細血
管強化、血管拡張、血流促進作用により、ぼけ防止、血
管循環改善に効果がある。三七人参は抗凝血、血圧調
整、抗酸化作用を持ち、狭心症、脳出血、自律神経失調
症、減肥、冠状動脈疾患によいとされる。アスタキサン
チンは、ビタミンＥと比較して、濃度によっては１００
〜１０００倍にも及ぶ高い活性酸素除去作用を持ち（特
許第２６１９９１号明細書図４およびその説明）、糖
尿病、高脂血症などによる血液粘度の高まりを防止し、
血管障害の発生を防ぐ。

【０００７】さらにこれらに配合される成分の作用は以
下のようである。丹参葉は血管拡張、脳血流量増加、抗
凝血、血圧降下作用を持ち、古来、オ血改善用の生薬と
して用いられてきた。鶏血藤は血行改善、通絡（抗リウ
マチ）、造血促進作用を持ち、狭心症に効果がある。降
香は血流を促すと同時に止血作用を持つ。山査子は血管
拡張、血圧降下、血脂の減少の作用を持ち、強心、消化
促進によいとされる。郁金は止血、胆汁の分泌を良くし
肝臓の解毒作用を促す。欝血をとり生理と肝炎をなおし
順調にする。紅花は、微小循環改善、抗凝血、脳組織の
酵素活性化の作用を持ち、活血、通経、浄血、血圧降下
によい。桂皮は血管の痙攣緩解作用を持ち、血液循環を
促進する。生姜は血圧降下、殺菌作用を持つ。蜜柑皮
(陳皮)は抹消血管収縮作用を持つ。お種人参は血管の弾
力を増し、血糖値を下げることによって血流量を増やす
作用を持つ。

【０００８】上記各成分の配合比の１例を挙げれば以下
のようである。アスタキサンチン１．５〜９．０重量％銀杏葉１．５〜９．０重量％三七人参６．０〜２０．０重量％山査子１．５〜５．０重量％丹参葉１．５〜７．０重量％灯盞花１５．０〜５０．０重量％鶏血藤１．５〜５．０重量％郁金１．０〜３．５重量％紅花１．５〜５．０重量％お種人参０．５〜３．０重量％降香１．０〜３．５重量％桂皮０．５〜３．０重量％生姜０．２〜３．５重量％陳皮０．２〜３．５重量％賦形剤残部

【０００９】

【実施例】自転車で転んで頭を打ち、頭痛を訴える患者
Ｍ．Ｏ．（４３歳）は、診断の結果、脳血流の顕著な低
下が見られた。この患者は以下の処方１による健康食品
を服用して３か月後、頭痛は良くなったが脳血流は未だ
良くないとの診断であった。このため、４か月目から処
方２に切り換え服用した結果、脳血流の改善が見られ
た。上記処方１と処方２の作用の違いは灯盞花の作用による
ものと認められ、このような簡単な処方においても、本
発明の組成物は高い効果を示すことが示された。

【００１０】このような幾つかの服用例に基づき、処方
２を基本組成とし、上述の各種の成分を配合して得られ
た処方の１例として処方３を得た。

【００１１】上記処方３の組成物を、３粒ずつ３回、す
なわち１日に９粒ずつ服用した結果、以下のような広範
な症状に顕著な改善例が見られた。４５歳Ｈ．Ｙ．タバコの吸い過ぎとアルコールの飲
み過ぎで虚血性心疾患と診断され、狭心症と言われた。
服用して３か月目には狭心症が良くなり、医師が驚い
た。７０歳Ｔ．Ｔ．めまいがひどく、しびれたりしてい
たが、服用２か月目に脳血流が増加し、１９０あった血
圧も１３５に落ち着いた。６０歳Ｋ．Ｓ．病院でステロイドを貰い３年飲み続
けたが関節リウマチの痛みはとれなかった。服用後６か
月目に関節リウマチの痛みがやわらぎ、歩くのが楽にな
った。６８歳Ｎ．Ｔ．脳梗塞になり、その原因は偏った食
事、過労等と言われた。服用後４か月目に脳梗塞の後遺
症が軽くなってきて、脳の酸素量も増えてきたと医師が
驚いた。５５歳Ｔ．Ｎ．肩こり薬を貼ってもすり込んでもこ
りがとれなかった。服用後１か月目には肩こりがすっき
りとなおった。６５歳Ｙ．Ｋ．半年前の検査で糖尿病と診断され
た。服用後４か月目に血糖値が下がり、コレステロール
も低くなってきた。２３歳Ｍ．Ｓ．もともと冷え性で生理痛がひどかっ
た。しかし、服用後２か月目にはひどかった生理通が楽
になった。２８歳Ｋ．Ｉ．夜の仕事で食事も不規則であり、タ
バコも１日６０本吸っており、胸部に痛みを感じてい
た。服用後２か月目には胸部の刺すような痛みが消え
た。３３歳Ｉ．Ｔ．工事現場で鉄パイプが当たり、なか
なか打撲がなおらなかった。服用後３か月目に打撲の後
がきれいになった。４５歳Ｏ．Ｋ．酒が好きで肝臓が弱っていた。γＧ
ＴＰも８０を超えることがあった。服用後２か月目に目
の回りに出来ていた隈がとれた。５６歳Ｓ．Ｍ．心筋梗塞でしびれが続いていた。１
か月目に手と足にあったしびれが消えた。３８歳Ｌ．Ｎ．医師の処方による肝臓の治療薬では
なかなか良くならなかった。服用して３か月目に肝機能
の状態が良くなり、手にあった紅斑が消えた。３０歳Ｙ．Ｏ．ビタミンＥを飲んでいたが、冷えが
なかなか良くならなかった。服用後１か月目には手足の
冷えがなおった。５７歳Ｔ．Ｙ．血圧は１８０以上に上がり、肩こり
もひどく、体調が優れなかった。服用して５か月目に動
脈硬化と云われていた血管がきれいになってきていると
医師に言われた。３６歳Ｋ．Ｔ．血圧が上がり始めた頃、耳鳴りがひ
どくなった。服用後１か月目に耳なりがピタリと止まっ
た。

【００１２】

【発明の効果】本発明の健康補助食品は、上記の体験例
に見られるように、脳血流の改善、動脈血流量の増加、
血圧降下作用、血管拡張作用、脳組織の酵素の活性化、
微小循環の改善、高脂血症の改善等、オ血から来るあら
ゆる病気、症状に優れた効果を有することがわかった。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.⁷ 識別記号ＦＩテーマコート゛(参考）Ａ６１Ｋ 35/78 Ａ６１Ｋ 35/78 ＨＴＫ 45/06 45/06 Ａ６１Ｐ 9/00 Ａ６１Ｐ 9/00 Ｆターム(参考） 4B018 MD08 MD61 ME04 4C084 AA18 BA44 MA52 NA14 ZA361 ZA362 ZA391 ZA392 ZA401 ZA402 ZA421 ZA422 ZA541 ZA542 ZA701 ZA702 ZB151 ZB152 ZC331 ZC332 ZC351 ZC352 ZC801 ZC802 4C088 AB02 AB18 AB26 AB33 AB38 AB51 AB62 AB81 MA52 NA14 ZA36 ZA39 ZA40 ZA42 ZA53 ZA54 ZA70 ZA75 ZB15 ZB35 ZC33 ZC35 ZC80 4C206 AA01 AA02 CB25 MA03 MA72 NA14 ZA36 ZA39 ZA40 ZA42 ZA53 ZA54 ZA70 ZA75 ZB15 ZB35 ZC33 ZC35 ZC80

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】血管の拡張、血圧調整および血液粘度の
低下の作用を有する生薬成分と、抗酸化剤とを配合した
ことを特徴とする血行障害の改善作用を有する健康補助
食品
【請求項２】請求項１の血管の拡張、血圧調整および
血液粘度の低下の作用を有する生薬成分は、灯盞花およ
び／または丹参であることを特徴とする血行障害の改善
作用を有する健康補助食品
【請求項３】請求項１の上記抗酸化剤は、アスタキサ
ンチンであることを特徴とする血行障害の改善作用を有
する健康補助食品
【請求項４】灯盞花、銀杏葉、三七人参、アスタキサ
ンチンを主成分とし、これに丹参葉、鶏血藤、降香、山
査子、郁金、紅花、桂皮、生姜、陳皮、お種人参を適宜
配合したことを特徴とする血行障害の改善作用を有する
健康補助食品
【請求項５】アスタキサンチン１．５〜９．０重量
％、銀杏葉１．５〜９．０重量％、三七人参６．０〜２
０．０重量％、山査子１．５〜５．０重量％、丹参葉
１．５〜７．０重量％、灯盞花１５．０〜５０．０重量
％、鶏血藤１．５〜５．０重量％、郁金１．０〜３．５
重量％、紅花１．５〜５．０重量％、お種人参０．５〜
３．０重量％、降香１．０〜３．５重量％、桂皮０．５
〜３．０重量％、生姜０．２〜３．５重量％、陳皮０．
２〜３．５重量％、賦形剤残部からなる血行障害の改善
作用を有する健康補助食品