JP2002232950A - 移動通信システムの基地局および無線通信端末 - Google Patents

移動通信システムの基地局および無線通信端末

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JP2002232950A
JP2002232950A JP2001027248A JP2001027248A JP2002232950A JP 2002232950 A JP2002232950 A JP 2002232950A JP 2001027248 A JP2001027248 A JP 2001027248A JP 2001027248 A JP2001027248 A JP 2001027248A JP 2002232950 A JP2002232950 A JP 2002232950A
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JP2001027248A
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Katsuya Noujin
克也 農人
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 多くのユーザに対し広告情報を効率良く配信
できるようにするとともに、ユーザの通信動作には悪影
響を及ぼさずに広告配信を行えるようにする。 【解決手段】 各基地局BS1〜BSnにおいて報知メ
ッセージを送信する際に、制御局CSから転送された広
告データを上記報知メッセージに多重化してBCCHデ
ータを作成し、このBCCHデータを報知チャネルによ
り無線端末MS1〜MSmに向け送信する。一方無線端
末MS1〜MSmでは、電源投入時に報知チャネルによ
り受信したBCCHデータから広告データを抽出してこ
の広告データをメモリ部26に格納する。そして、発信
操作が行われた場合に、上記メモリ部26から上記広告
データを読み出して、この広告データを相手先のダイヤ
ルデータと共にLCD34に表示するようにしたもので
ある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、携帯電話システ
ムやPHS(Personal Handyphone System)等の移動通
信システムで使用される基地局および無線通信端末に関
する。
【0002】
【従来の技術】近年、有線電話ネットワークは勿論のこ
と、移動通信ネットワークやインターネットに代表され
るコンピュータ・ネットワーク等の通信インフラの拡充
と、各種通信端末機器の普及に伴い、通信ネットワーク
の利用が急速に進んでいる。そして、最近このような通
信ネットワークを利用して、企業や各種法人、商店等が
ネットワーク利用者に対し広告を配信する試みが種々検
討されている。
【0003】例えば、広告情報をインターネット上に作
成したウエブページの一部に表示するかまたはこのウエ
ブページにリンク付けされた別のページに表示してお
き、利用者がパーソナル・コンピュータや携帯情報端末
等を用いて上記ウエブページまたは別のページにアクセ
スすることで広告情報を配信するものがある。
【0004】また、インターネット電話システムにおい
て、電話機間で伝送される通話情報に広告情報を挿入す
ることで広告配信を行うようにしたシステムも提案され
ている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前者では一般
に広告主自身が広告情報を掲載したウエブページを作成
し管理する必要があり、その作業が繁雑である。また、
ユーザが意識してウエブページをアクセスしなければ広
告情報が配信されないため、広告効率が低い。
【0006】一方、後者では通話情報に広告情報が挿入
されるため、ユーザは例えば通話開始前又は通話中に通
話を待たされるか又は一時中断して広告情報を聴取する
ことになる。このため、緊急の発呼や重要な通話を行う
場合には、広告配信によって通話が阻害されるおそれが
ある。
【0007】この発明は上記事情に着目してなされたも
ので、その目的とするところは、移動通信システムを利
用することで多くのユーザに対し広告情報を効率良く配
信できるようにするとともに、ユーザの通信動作には悪
影響を及ぼさずに広告配信を行えるようにした移動通信
システムの基地局および無線通信端末を提供給すること
にある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
にこの発明は、移動通信システムの基地局に、広告情報
を蓄積する広告蓄積手段と、広告送信制御手段とを備
え、基地局が無線通信端末との間で制御チャネルを使用
して所定の制御情報を送信する際に、上記広告送信制御
手段により、上記制御チャネルに上記広告蓄積手段に蓄
積された広告情報を挿入して送信するようにしたもので
ある。
【0009】具体的には、次のような各種構成が考えら
れる。 (1)無線通信端末との間の同期を確立するための報知
情報を放送するために使用する報知チャネルに、広告蓄
積手段に蓄積された広告情報を挿入して送信する。 (2)待ち受け状態において無線通信端末に着呼情報を
通知するために使用するページングチャネルに、広告蓄
積手段に蓄積された広告情報を挿入して送信する。 (3)無線通信端末の位置登録に係わる情報を送信する
ために使用する制御チャネルに、広告蓄積手段に蓄積さ
れた広告情報を挿入して送信する。
【0010】したがってこの発明に係わる基地局によれ
ば、携帯電話システムやPHSなどの既存の移動通信シ
ステムを使用して、多くの端末ユーザに対し広告情報を
プッシュ方式により配信することが可能となり、これに
より広告主にとっては高い広告効果が期待できる。また
ウエブページを作成し管理する必要もないので、広告配
信にかかる手間が大幅に軽減される。さらに、報知チャ
ネルやページングチャネル、位置登録時に使用される制
御チャネルなどの制御チャネルを使用して広告配信を行
うため、ユーザの情報通信の有無に関係なく広告情報を
配信することができる。
【0011】また、基地局に広告受信制御手段を設け、
この広告受信制御手段により通信網から転送される広告
情報を受信して広告蓄積手段に蓄積させてもよい。この
ようにすると、各基地局に対し例えば通信網に設けた広
告サーバ装置から広告情報を随時転送して配信させるこ
とが可能となり、これによりユーザに対し常に最新の広
告情報を配信することが可能となる。
【0012】一方、この発明に係わる移動通信システム
の無線通信端末は、広告抽出手段と、広告出力制御手段
とを備え、基地局から制御チャネルを受信した場合に、
上記広告抽出手段によって上記受信制御チャネルから広
告情報を抽出し、この抽出された広告情報を広告出力制
御手段によりユーザに知らせるために出力するようにし
たものである。
【0013】具体的には、次の各種構成が考えられる。 (1)基地局との間の同期を確立するための報知情報を
放送するために使用する報知チャネルを受信した場合
に、当該報知チャネルから広告情報を抽出する。 (2)待ち受け状態において基地局から着呼情報を受信
するためのページングチャネルを受信した場合に、当該
ページングチャネルから広告情報を抽出する。 (3)自端末の位置登録時に基地局から送信される制御
チャネルを受信した場合に、当該制御チャネルから広告
情報を抽出する。
【0014】したがってこの発明に係わる無線通信端末
によれば、情報通信用のチャネルではなく、基地局と無
線通信端末との間の無線接続制御を行うために使用され
る制御チャネルを利用して広告配信されるので、ユーザ
にとっては広告配信により通話が阻害される不具合は生
じない。
【0015】また、広告出力制御手段に、広告抽出手段
により抽出された広告情報を記憶する記憶手段を設け、
ユーザによる所定の操作に応じて、この記憶手段から広
告情報を読み出してユーザに知らせるために出力すると
さらによい。
【0016】このように構成すると、ユーザの操作に応
動して広告情報が出力されるので、例えば制御チャネル
の受信時にその広告情報がそのまま出力される場合に比
べ、ユーザにとっては広告情報を確実に認識することが
でき、一方広告主にとっては広告効果をより一層高める
ことができる。
【0017】
【発明の実施の形態】(第1の実施形態)この発明の第
1の実施形態は、インターネット網上に接続された広告
提供サーバから移動通信網および制御局を介して配信さ
れた広告データを移動通信システムの基地局が受信して
蓄積し、基地局がこの広告データを報知チャネルに挿入
して無線端末に向け送信する。無線端末は、電源投入に
応じて報知チャネルを受信した際にこの報知チャネルか
ら広告データを抽出してメモリに記憶し、発呼操作が行
われた場合にこの広告データをメモリから読み出して液
晶表示器に表示するようにしたものである。
【0018】図1は、この第1の実施形態に係わる広告
配信機能を備えた移動通信システムの概略構成図であ
る。
【0019】移動通信システムがカバーするサービスエ
リアには、複数の基地局BS1〜BSnが分散して配置
してある。これらの基地局BS1〜BSnはそれぞれセ
ルと呼ばれる無線エリアを形成し、この無線エリア内に
存在する無線端末MS1〜MSmとの間で無線チャネル
を介して通信を行う。また基地局BS1〜BSnは制御
局CSにそれぞれ接続され、この制御局CSから交換機
EXを介して移動通信網MNWに接続される。制御局C
Sは、各基地局BS1〜BSnの無線エリアに存在する
無線端末MS1〜MSmの位置を位置登録データベース
により管理する。交換機EXは、無線端末MS1〜MS
m相互間および無線端末MS1〜MSmと移動通信網M
NWとの間の交換接続処理を行う。
【0020】上記移動通信網MNWは、ゲートウエイG
Wを介してインターネット網INWに接続されている。
インターネット網INWには広告提供用サーバSVが接
続されている。広告提供用サーバSVは、図示しない多
数の広告主あるいは広告代理店の端末からインターネッ
ト網INWを介して広告データを収集し、この収集した
広告データをインターネット網INWおよび上記移動通
信網MNWを介して制御局CSに転送する。
【0021】制御局CSは、広告データと共に転送され
た管理情報、例えば配信エリアや配信期間、配信優先順
位、配信回数等の情報をもとに、上記広告データを基地
局BS1〜BSnに分配する。
【0022】図2は、上記基地局BS1〜BSnの機能
構成を示すブロック図である。基地局BS1〜BSnは
各々、網インタフェース部51と、無線管理部52と、
広告データ記憶部53と、多重化部54と、無線インタ
フェース部55とを備えている。
【0023】網インタフェース部51は、制御局CSか
ら種々制御データおよび広告データを受信するもので、
制御データは無線管理部52へ振り分け、一方広告デー
タを受信した場合には広告データ記憶部53に振り分け
る。
【0024】無線管理部52は、必要なタイミングで報
知メッセージなどの制御メッセージ(制御データ)を発
生して、多重化部54に供給する。ちなみに報知メッセ
ージには、基地局の識別情報、緯度経度情報および使用
する拡散符号パターンの識別情報等が挿入される。
【0025】広告データ記憶部53は、上記網インタフ
ェース部51において受信された広告データをメモリに
記憶する。そして、無線管理部52による報知メッセー
ジの発生動作に同期して上記メモリから広告データを読
み出す。
【0026】多重化部54は、MAC(Media Access C
ontrol)層における処理を担うもので、上記無線管理部
52において発生された報知メッセージと、上記広告デ
ータ記憶部53から読み出された広告データとを多重化
し、これにMACヘッダを付加して多重化データを作成
する。そして、この多重化データを報知チャネル(BC
CH:Broadcast Control Channel)データとして、無
線インタフェース部55に渡す。MACヘッダは、制御
データ種別と、制御データのメッセージ長と、広告デー
タの有無を表すフラグと、広告データ長とから構成され
る。図5にそのフォーマットを示す。
【0027】無線インタフェース部55は、物理層にお
ける処理を行うもので、上記多重化部54から渡された
BCCHデータに対し無線通信に必要な物理ヘッダ(L
1ヘッダ)を付加する。そして、この物理ヘッダが付加
されたBCCHデータをBCCH信号として無線送信に
供給する。
【0028】一方、無線端末MS1〜MSmは次のよう
に構成される。図3はその構成を示す回路ブロック図で
ある。すなわち、無線端末MS1〜MSmは、無線部1
0と、ベースバンド部20Aと、入出力部30と、電源
部40ととから構成される。
【0029】基地局BS1〜BSnから無線チャネルを
介して到来した無線周波信号は、アンテナ11で受信さ
れたのちアンテナ共用器(DUP)12を介して受信回
路(RX)13に入力される。受信回路13は、高周波
増幅器、周波数変換器及び復調器を備える。そして、上
記無線信号を低雑音増幅器で低雑音増幅したのち、周波
数変換器において周波数シンセサイザ(SYN)14か
ら発生された受信局部発振信号とミキシングして受信中
間周波信号又は受信ベースバンド信号に周波数変換し、
その出力信号を復調器でディジタル復調する。復調方式
としては、例えば一次復調方式として拡散符号を使用し
たスペクトラム逆拡散方式が、また二次復調方式として
QPSK方式に対応した直交復調方式がそれぞれ用いら
れる。なお、上記周波数シンセサイザ14から発生され
る受信局部発振信号周波数は、ベースバンド部20Aに
設けられた主制御部21Aから指示される。
【0030】上記復調器から出力された復調信号はベー
スバンド部20Aに入力される。ベースバンド部20A
は、主制御部21Aと、多重分離部22と、音声符号復
号部(以後音声コーデックと呼称する)23と、マルチ
メディア処理部24と、LCD制御部25と、メモリ部
26とを備えている。
【0031】上記復調信号は、主制御部21Aにおいて
制御データであるかマルチメディア情報であるかが識別
され、マルチメディア情報であれば多重分離部22に供
給されてここで音声データと画像データとに分離され
る。そして、音声データは音声コーデック23に供給さ
れてここで音声復号され、これにより再生された音声信
号は入出力部30のスピーカ32から拡声出力される。
これに対し画像データは、マルチメディア処理部24に
入されてここで画像復号処理され、これにより再生され
た画像信号はLCD制御部25を介して入出力部30の
液晶表示器(LCD)34に供給され表示される。
【0032】なお、上記受信画像データは必要に応じて
主制御部21A内のRAMに格納される。またLCD3
4には、主制御部21Aから出力された自装置の動作状
態を表す種々情報、例えば電話帳や受信電界強度検出
値、バッテリの残量なども表示される。
【0033】一方、入出力部30のマイクロホン31か
ら出力されたユーザの送話音声信号は、ベースバンド部
20Aの音声コーデック23に入力され、ここで音声符
号化されたのち多重分離部22に入力される。またカメ
ラ(CAM)33から出力された画像信号は、ベースバ
ンド部20Aのマルチメディア処理部24に入力され、
ここで画像符号化処理が施されたのち上記多重分離部2
2に入力される。多重分離部22では、上記符号化され
た音声データと画像データとが所定のフォーマットで多
重化され、この多重化された送信データは主制御部21
Aから無線部10の送信回路(TX)15に入力され
る。
【0034】送信回路15は、変調器と、周波数変換器
と、送信電力増幅器とを備える。上記送信データは、変
調器でディジタル変調されたのち、周波数変換器により
周波数シンセサイザ14から発生された送信局部発振信
号とミキシングされて無線周波信号に周波数変換され
る。変調方式としては、一次変調方式としてQPSK方
式が、また二次変調方式として拡散符号使用するスペク
トラム拡散方式がそれぞれ用いられる。そして、この生
成された送信無線周波信号は、送信電力増幅器で所定の
送信レベルに増幅されたのち、アンテナ共用器12を介
してアンテナ11に供給され、このアンテナ11から基
地局BS1〜BSnに向け送信される。
【0035】なお、電源部40には、リチウムイオン電
池等のバッテリ41と、このバッテリ41を商用電源出
力(AC100V)をもとに充電するための充電回路4
2と、電圧生成回路(PS)43とが設けられている。
電圧生成回路43は、例えばDC/DCコンバータから
なり、バッテリ41の出力電圧をもとに所定の電源電圧
Vccを生成する。
【0036】また入出力部30には、操作時及び通信時
にLCD34及びキー入力部35を照明するための照明
器36が設けられている。この照明器36は、例えばバ
ックライト又はイルミネーションと呼ばれる。
【0037】ところで、主制御部21Aはマイクロプロ
セッサと、ROM(Read Only Memory)及びRAM(Ra
ndom Access Memory)等からなる内部メモリとを備えた
もので、無線リンク確立制御や情報通信制御などの通常
の種々制御機能に加えて、この発明に係わる制御機能と
して、報知チャネル受信制御機能21aと、広告データ
分離抽出機能21bと、広告データ表示制御機能21c
とを有している。
【0038】報知チャネル受信制御機能21aは、無線
端末MS1〜MSmの電源が投入された場合に、基地局
BS1〜BSnの一つに対する同期が確立された後に、
当該基地局が放送しているBCCH信号を受信する。そ
して、このBCCH信号から再生したBCCHデータよ
り報知メッセージを抽出して、同期確立先の基地局とそ
の周辺の基地局を認識し、待ち受け状態に移行するため
の制御を行う。
【0039】広告データ分離抽出機能21bは、上記報
知チャネル受信制御機能21aにより受信されたBCC
HデータのMACヘッダに含まれるフラグをもとに、広
告データの有無を判定する。そして、広告データが挿入
されていると判定した場合には、MACヘッダに含まれ
る広告データ長をもとにBCCHデータから当該広告デ
ータを抽出し、メモリ部26内の広告データ記憶領域に
記憶する。
【0040】広告データ表示制御機能21cは、待ち受
け状態においてユーザが発呼操作を行った場合に、上記
メモリ部26内の広告データ記憶領域に広告データが記
憶されているか否かを判定する。そして、広告データが
記憶されている場合には、メモリ部26から広告データ
を選択的に読み出し、この広告データをユーザが指定し
た発信先のダイヤルデータなどとともにLCD34に表
示させる。
【0041】次に、以上のような構成に基づいて広告配
信動作および広告表示動作を説明する。図4および図6
はそれぞれ、この広告配信動作および広告表示動作を説
明するためのシーケンス図である。
【0042】広告提供サーバSVは、図示しない広告主
あるいは広告代理店の端末からインターネット網INW
を介して広告データを収集し蓄積する。そして、この収
集した広告データを、インターネット網INW、ゲート
ウエイGW、移動通信網MNWおよび交換機EXを介し
て制御局CSへ転送する。なお、このとき広告データに
はその管理情報、例えば配信エリアや配信期間を指定す
る情報が付されて転送される。
【0043】制御局CSは、広告データが転送されると
この広告データをその管理情報と共に蓄積する。そし
て、管理情報をもとに配信エリアに対応する基地局を特
定し、この基地局に対し広告データを広告配信指示と共
に送信する。
【0044】基地局BS1〜BSnは、制御局CSから
広告データとその配信指示を無線インタフェース部51
で受信すると、受信した広告データを広告データ記憶部
53に一旦記憶する。そして、無線管理部52において
報知メッセージが発生されるごとに、上記広告データ記
憶部53から広告データを読み出し、これらの報知メッ
セージおよび広告データをMAC層の処理を担う多重化
部54に渡す。
【0045】多重化部54では、上記報知メッセージと
広告データとが多重化され、さらにMACヘッダが付加
される。MACヘッダは、上記多重化される報知メッセ
ージおよび広告データをもとに生成され、図5に示すよ
うに報知メッセージであることを表すデータ種別と、報
知メッセージのデータ長と、広告データの有無を表すフ
ラグと、広告データ長とが含められる。そして、この多
重化データはBCCHデータとして物理層の処理を担う
無線インタフェース部55に渡される。
【0046】無線インタフェース部55では、上記BC
CHデータに対しさらに物理ヘッダが付加され、これに
よりBCCH信号が生成される。このBCCH信号は報
知チャネルにより無線端末MS1〜MSmに向け送信さ
れる。
【0047】かくして基地局BS1〜BSnからは、報
知メッセージの送信周期で広告データが繰り返し送信さ
れる。このとき広告データは、制御局CSから次の広告
データが転送されるまで同一のものが繰り返し送信され
る。なお、制御局CSから複数の広告データとその配信
指示が到来している場合には、これら複数の広告データ
を順に繰り返して送信することも可能である。
【0048】一方、この状態で例えば無線端末MS1の
ユーザが、図4に示すように自身の端末の電源を投入し
たとする。そうすると無線端末MS1は、先ず基地局サ
ーチを行って最適な基地局との間の同期を確立したの
ち、この同期確立先の基地局が報知チャネルにより放送
しているBCCH信号をステップ4aで受信する。そし
て、受信したBCCHデータのMACヘッダの内容をも
とに、報知メッセージを抽出する。
【0049】またそれと共に無線端末MS1は、MAC
ヘッダに挿入されているフラグをもとに広告データの有
無を判定する。そして、広告データが挿入されていると
判定した場合には、MACヘッダに挿入されている広告
データ長をもとに受信BCCHデータから広告データを
抽出し、この抽出した広告データをステップ4bでメモ
リ部26に記憶する。そして、ステップ4cにおいて待
ち受け状態に移行する。
【0050】さて、この状態で無線端末MS1におい
て、ユーザが所望の相手と通話を行うために図6に示す
ステップ6aで発信操作を行ったとする。そうすると無
線端末MS1の主制御部21Aは、先ずメモリ部26に
広告データが記憶されているか否かを判定し、記憶され
ている場合にはこの広告データを読み出す。そして、こ
の広告データを復号したのち、上記発信操作により入力
されるかあるいは電話帳から読み出された発信先のダイ
ヤルデータと共に、LCD制御部25に与える。LCD
制御部25では、ステップ6bにおいて上記広告データ
およびダイヤルデータが合成されて1画面の表示データ
が作成され、この画面表示データがLCD34に表示さ
れる。図7はその表示結果の一例を示すもので、広告デ
ータを背景として発信先のダイヤルデータを表示した場
合を示している。したがってユーザは、発信先のダイヤ
ルデータを確認する過程で、広告データを認識すること
が可能となる。
【0051】そしてユーザが送信ボタンを押下すると、
主制御部21Aは上記発信先のダイヤルデータをもとに
ステップ6cで発呼処理を実行する。なお、この発呼処
理が開始されると、上記LCD34に表示中の広告デー
タはステップ6dにより消去され、代わって例えば発信
中であることを表す画面が表示される。
【0052】以上のように第1の実施形態では、各基地
局BS1〜BSnにおいて報知メッセージを送信する際
に、制御局CSから転送された広告データを上記報知メ
ッセージに多重化してBCCHデータを作成し、このB
CCHデータを報知チャネルにより無線端末MS1〜M
Smに向け送信している。一方無線端末MS1〜MSm
では、電源が投入されてから後待ち受け状態に移行する
までの期間に、報知チャネルにより受信したBCCHデ
ータから広告データを抽出してこの広告データをメモリ
部26に格納する。そして、発信操作が行われた場合
に、上記メモリ部26から上記広告データを読み出し
て、この広告データを相手先のダイヤルデータと共にL
CD34に表示するようにしている。
【0053】したがって第1の実施形態によれば、既存
の移動通信システムを使用して、多くの端末ユーザに対
し広告データをプッシュ方式により配信することが可能
となる。このため、広告主にとっては高い広告効果が期
待できる。また広告主自身がウエブページを作成し管理
する必要がなくなるので、広告配信にかかる手間が大幅
に軽減される。さらに、報知チャネルを使用して広告配
信を行うため、ユーザの通話の有無に関係なく広告デー
タを配信することができる。
【0054】一方端末ユーザにとっては、通話用のチャ
ネルではなく報知チャネルを使用して広告データが配信
されるので、広告データの配信により通話が阻害される
ことがない。また、ユーザの発信操作に応動して広告デ
ータがメモリ部26から読み出されてLCD34に表示
されるので、ユーザは発信先のダイヤルデータを確認す
る過程で広告データを認識することができ、これにより
広告データを確実に認識することができる。これは、広
告主にとっては広告効果がさらに高められることになり
好都合である。
【0055】さらに、BCCHデータのMACヘッダを
使用して、広告データの挿入の有無を表すフラグと広告
データ長を表す情報を送信するようにしているので、無
線端末MS1〜MSmにおいて広告データを確実に抽出
することができる。
【0056】(第2の実施形態)この発明の第2の実施
形態は、基地局において、制御局から配信を指示された
広告データをページングメッセージと多重化してページ
ングチャネルにより無線端末に向け送信する。無線端末
は、ページングチャネルデータを受信した際に、このペ
ージングデータが自局が属するページンググループ宛の
データであるか否かを判定する。そして、自局が属する
ページンググループ宛のページングデータであれば、当
該データから広告データを抽出してメモリ部に記憶し、
発呼操作が行われた場合にこの広告データをメモリ部か
ら読み出して液晶表示器に表示するようにしたものであ
る。
【0057】図8は、この発明の第2の実施形態に係わ
る基地局BS1〜BSnの機能構成を示すブロック図で
ある。なお、移動通信システムの構成については図1と
同一なので、ここでの説明は省略する。
【0058】基地局BS1〜BSnは各々、網インタフ
ェース部71と、無線管理部72と、広告データ記憶部
73と、多重化部74と、無線インタフェース部75と
を備えている。
【0059】網インタフェース部71は、制御局CSか
ら種々制御データおよび広告データを受信するもので、
制御データは無線管理部72へ振り分け、一方広告デー
タを受信した場合には広告データ記憶部73に振り分け
る。
【0060】無線管理部72は、必要なタイミングでペ
ージングメッセージ等の制御メッセージを発生して多重
化部74に供給する。ページングメッセージには、移動
通信網MNWから通知された、着呼情報、ページンググ
ループ番号および端末識別番号が含まれる。
【0061】広告データ記憶部73は、上記網インタフ
ェース部71において受信された広告データをメモリに
記憶する。そして、無線管理部72によるページングメ
ッセージの発生動作に同期して上記メモリから広告デー
タを読み出す。
【0062】多重化部74は、MAC層における処理を
担うもので、移動通信網MNWからの着信通知に応じ上
記無線管理部72で発生されたページングメッセージ
と、上記広告データ記憶部73から読み出された広告デ
ータとを多重化し、これにMACヘッダを付加する。そ
して、この多重化データをページングチャネル(PC
H)データとして無線インタフェース部75に渡す。
【0063】無線インタフェース部75は、物理層にお
ける処理を担うもので、上記多重化部74から渡された
PCHデータに対し無線通信に必要な物理ヘッダ(L1
ヘッダ)を付加する。そして、この物理ヘッダが付加さ
れたPCHデータをPCH信号として無線送信に供給す
る。
【0064】一方、無線端末MS1〜MSmは次のよう
に構成される。図9はその構成を示す回路ブロック図で
ある。なお、同図において前記図3と同一部分には同一
符号を付して詳しい説明は省略する。
【0065】主制御部21Bは、この発明に係わる制御
機能として、PCH受信制御機能21dと、広告データ
分離抽出機能21eと、広告データ表示制御機能21f
とを有している。
【0066】PCH受信制御機能21dは、待ち受け状
態において、基地局BS1〜BSnがページングチャネ
ルにより送信するPCH信号を間欠的に受信する。そし
て、このPCH信号から再生したPCHデータよりペー
ジングメッセージを抽出し、このページングメッセージ
が自端末宛のものであるか否かを判定する。この判定の
結果、自端末宛のものだった場合には、着信応答および
着信報知のための動作を実行する。
【0067】広告データ分離抽出機能21eは、上記P
CH受信制御機能21dによりPCHデータが受信され
ると、そのページンググループ番号をもとに当該PCH
データが自端末が属するページンググループ宛のもので
あるか否かを先ず判定する。そして、自端末が属するペ
ージンググループ宛のものだった場合には、上記PCH
データのMACヘッダに含まれるフラグをもとに広告デ
ータの有無を判定する。この判定の結果、広告データが
挿入されている場合には、上記MACヘッダに含まれる
広告データ長をもとにPCHデータから当該広告データ
を抽出し、メモリ部26内の広告データ記憶領域に記憶
する。
【0068】広告データ表示制御機能21fは、待ち受
け状態においてユーザが発呼操作を行った場合に、上記
メモリ部26内の広告データ記憶領域に広告データが記
憶されているか否かを判定する。そして、広告データが
記憶されている場合には、メモリ部26から広告データ
を選択的に読み出し、この広告データをユーザが指定し
た発信先のダイヤルデータなどとともにLCD34に表
示させる。
【0069】次に、以上のような構成に基づいて広告配
信動作を説明する。図10はこの広告配信動作を説明す
るためのシーケンス図である。基地局BS1〜BSn
は、制御局CSから広告データとその配信指示を無線イ
ンタフェース部71で受信すると、この受信した広告デ
ータを広告データ記憶部73に一旦記憶する。そして、
無線管理部72においてページングメッセージが発生さ
れるごとに、上記広告データ記憶部73から広告データ
を読み出し、これらのページングメッセージおよび広告
データをMAC層の処理を担う多重化部74に渡す。
【0070】多重化部74では、上記ページングメッセ
ージと広告データが多重化され、さらにMACヘッダが
付加される。MACヘッダには、ページングメッセージ
であることを表すデータ種別と、ページングメッセージ
のデータ長と、広告データの有無を表すフラグと、広告
データ長とが挿入される。そして、この多重化データは
PCHデータとして物理層の処理を担う無線インタフェ
ース部75に渡される。
【0071】無線インタフェース部75では、上記PC
Hデータに対しさらに物理ヘッダが付加され、これによ
りPCH信号が生成される。このPCH信号はページン
グチャネルにより無線端末MS1〜MSmに向け無線送
信される。
【0072】かくして基地局BS1〜BSnからは、ペ
ージングメッセージが送信されるごとに、このページン
グメッセージに広告データが多重化されて送信される。
このとき広告データは、制御局CSから次の広告データ
が転送されるまで同一のものが繰り返し送信される。な
お、制御局CSから複数の広告データとその配信指示が
到来している場合には、これら複数の広告データを順に
繰り返して送信することも可能である。
【0073】一方、待ち受け状態において無線端末MS
1〜MSmは、間欠的にページングチャネルを受信して
いる。そしてPCHデータが受信されると、先ずステッ
プ10aにおいて、PCHデータに含まれるページング
グループ番号をもとに当該PCHデータが自端末が属す
るページンググループ宛のものであるか否かを判定す
る。この判定の結果、自端末が属するページンググープ
宛のものだったとすると、続いて上記PCHデータのM
ACヘッダに含まれるフラグをもとに広告データの有無
を判定する。そして、広告データ有りの場合には、MA
Cヘッダに挿入されている広告データ長をもとに受信P
CHデータから広告データを抽出し、この抽出した広告
データをステップ10bでメモリ部26に記憶する。な
お、受信したPCHデータが自端末が属するページング
グープ宛のものでなかった場合には、広告データの抽出
処理は行わない。
【0074】上記広告データの抽出処理後に主制御部2
1Bは、端末識別番号をもとにPCHデータが自端末宛
のものであるか否かを判定する。そして、PCHデータ
が自端末宛のものだった場合には、ステップ10cにお
いて着信報知および着信応答のための処理を実行する。
【0075】かくして、以後無線端末MS1〜MSmで
は、待ち受け状態において自己が属するページンググル
ープ宛のPCHデータが受信されるごとに、広告データ
が受信される。
【0076】上記受信された広告データは、前記第1の
実施形態と同様に、ユーザの発信操作に応動してメモリ
部26から読み出されてLCD34に表示される。
【0077】以上述べたように第2の実施形態では、各
基地局BS1〜BSnにおいてページングメッセージを
送信する際に、制御局CSから転送された広告データを
上記ページングメッセージに多重化してPCHデータを
作成し、このPCHデータをページングチャネルにより
無線端末MS1〜MSmに向け送信している。一方無線
端末MS1〜MSmでは、PCHデータを受信した際
に、このPCHデータが自局が属するページンググルー
プ宛のデータであるか否かを判定する。そして、自局が
属するページンググループ宛のページングデータであれ
ば、当該PCHデータから広告データを抽出してメモリ
部26に記憶し、発呼操作が行われた場合にこの広告デ
ータをメモリ部26から読み出してLCD34に表示す
るようにしている。
【0078】したがって、この第2の実施形態において
も、既存の移動通信システムを使用して多くの端末ユー
ザに対し広告データを配信することができ、これにより
広告主にとっては高い広告効果が期待できる。一方端末
ユーザにとっては、通話用のチャネルではなくページン
グチャネルを使用して広告データが配信されるので、広
告データの配信により通話が阻害される心配がない。
【0079】また、広告データをページンググループご
とに配信するようにしているので、広告配信を許諾しな
いユーザ群を許諾したユーザ群とは別のページンググル
ープに分けるだけで、簡単に広告配信対象ユーザを制限
することができる。図10に示すページンググループ3
は、この広告配信を許諾しないユーザ群を収容したペー
ジンググループを示している。
【0080】さらに、例えばユーザを年齢層や性別、趣
向等の属性に応じて予め複数のユーザ群に分け、これら
のユーザ群を別のページンググループに所属させること
で、ユーザ群別にそれに適合した広告データを配信する
ことが可能となる。すなわち、公衆網である移動通信シ
ステムを使用しているにもかかわらず、ターゲットを絞
った広告配信を行うことが可能となり、これにより広告
効果をさらに高めることができる。
【0081】(第3の実施形態)この発明の第3の実施
形態は、無線端末と基地局との間で位置登録手順が実行
された場合に、基地局から無線端末に向けて送信される
位置登録メッセージに、制御局から配信指示された広告
データを多重化する。無線端末は、位置登録手順におい
て基地局から位置登録メッセージを受信した場合に、こ
の位置登録メッセージとともに受信した広告データをメ
モリ部に記憶し、発呼操作が行われた場合にこの広告デ
ータをメモリ部から読み出して液晶表示器に表示するよ
うにしたものである。
【0082】図11は、この発明の第3の実施形態に係
わる基地局BS1〜BSnの機能構成を示すブロック図
である。なお、移動通信システムの構成については図1
と同一なので、ここでの説明は省略する。
【0083】基地局BS1〜BSnは各々、網インタフ
ェース部81と、無線管理部82と、広告データ記憶部
83と、多重化部84と、無線インタフェース部85と
を備えている。
【0084】網インタフェース部81は、制御局CSか
ら種々制御データおよび広告データを受信するもので、
制御データは無線管理部72へ振り分け、一方広告デー
タを受信した場合には広告データ記憶部83に振り分け
る。
【0085】無線管理部82は、位置登録手順の実行中
に位置登録メッセージを発生して多重化部84に供給す
る。
【0086】広告データ記憶部83は、上記網インタフ
ェース部81において受信された広告データをメモリに
記憶する。そして、無線管理部82による位置登録メッ
セージの発生動作に同期して上記メモリから広告データ
を読み出す。
【0087】多重化部84は、MAC層における処理を
担うもので、制御局CSからの位置登録通知に応じて上
記無線管理部82で発生された位置登録メッセージと、
上記広告データ記憶部83から読み出された広告データ
とを多重化し、これにMACヘッダを付加する。そし
て、この多重化データをFACHデータとして無線イン
タフェース部85に渡す。
【0088】無線インタフェース部85は、物理層にお
ける処理を担うもので、上記多重化部84から渡された
FACHデータに対し無線通信に必要な物理ヘッダ(L
1ヘッダ)を付加する。そして、この物理ヘッダが付加
されたFACHデータをFACH信号として無線送信に
供給する。
【0089】一方、無線端末MS1〜MSmは次のよう
に構成される。図12はその構成を示す回路ブロック図
である。なお、同図において前記図3と同一部分には同
一符号を付して詳しい説明は省略する。
【0090】主制御部21Cは、この発明に係わる制御
機能として、位置登録情報受信制御機能21gと、広告
データ分離抽出機能21hと、広告データ表示制御機能
21iとを有している。
【0091】位置登録情報受信制御機能21gは、位置
登録手順の実行中に、基地局BS1〜BSnが無線端末
MS1〜MSmへ制御チャネルにより送信したFACH
信号を受信する。そして、このFACH信号から再生し
たFACHデータより位置登録メッセージを抽出し、こ
の位置登録メッセージを保存する。
【0092】広告データ分離抽出機能21hは、上記位
置登録情報受信制御機能21gによりFACHデータが
受信されると、このFACHデータのMACヘッダに含
まれるフラグをもとに広告データの有無を判定する。こ
の判定の結果、広告データが挿入されている場合には、
上記MACヘッダに含まれる広告データ長をもとにFA
CHデータから当該広告データを抽出し、メモリ部26
内の広告データ記憶領域に記憶する。
【0093】広告データ表示制御機能21iは、待ち受
け状態においてユーザが発呼操作を行った場合に、上記
メモリ部26内の広告データ記憶領域に広告データが記
憶されているか否かを判定する。そして、広告データが
記憶されている場合には、メモリ部26から広告データ
を選択的に読み出し、この広告データをユーザが指定し
た発信先のダイヤルデータなどとともにLCD34に表
示させる。
【0094】次に、以上のような構成に基づいて広告配
信動作を説明する。図13はこの広告配信動作を説明す
るためのシーケンス図である。基地局BS1〜BSn
は、制御局CSから広告データとその配信指示を無線イ
ンタフェース部81で受信すると、この受信した広告デ
ータを広告データ記憶部83に一旦記憶する。
【0095】そして、この状態で無線端末MS1が、ス
テップ13aで位置登録処理を開始して基地局BS1へ
位置登録要求を送信したとする。そうすると、基地局B
S1と要求元の無線端末MS1との間で認証手順が実行
される。そして、この認証手順の実行後に制御局CSか
ら位置登録通知が到来すると、基地局BS1は以下のよ
うに位置登録メッセージの送信処理を行う。
【0096】すなわち、無線管理部82において位置登
録メッセージを発生する。またこのメッセージの発生に
応じて上記広告データ記憶部83から広告データを読み
出し、この位置登録メッセージおよび広告データをMA
C層の処理を担う多重化部84に渡す。多重化部84で
は、上記位置登録メッセージと広告データが多重化さ
れ、さらにMACヘッダが付加される。MACヘッダに
は、位置登録メッセージであることを表すデータ種別
と、位置登録メッセージのデータ長と、広告データの有
無を表すフラグと、広告データ長とが挿入される。そし
て、この多重化データはFACHデータとして物理層の
処理を担う無線インタフェース部85に渡される。
【0097】無線インタフェース部85では、上記FA
CHデータに対しさらに物理ヘッダが付加され、これに
よりFACH信号が生成される。このFACH信号は、
位置登録手順において使用される制御チャネルにより無
線端末MS1へ無線送信される。
【0098】一方、位置登録手順の実行中に無線端末M
S1〜MSmは、基地局BS1〜BSnから位置登録メ
ッセージが挿入されたFACHデータを受信すると、ス
テップ13bでこのFACHデータから位置登録メッセ
ージを抽出して保存する。
【0099】またそれと共に、ステップ13cで上記受
信したFACHデータのMACヘッダに含まれるフラグ
をもとに広告データの有無を判定する。そして、広告デ
ータ有りの場合には、MACヘッダに挿入されている広
告データ長をもとに受信FACHデータから広告データ
を抽出し、この抽出した広告データをステップ13cで
メモリ部26に記憶する。
【0100】かくして、無線端末MS1〜MSmの移動
に伴い基地局BS1〜BSnと無線端末MS1〜MSm
との間で位置登録手順が実行されるごとに、基地局BS
1〜BSnからは位置登録メッセージに多重化されて広
告データが配信される。
【0101】なお、上記受信された広告データは、前記
第1の実施形態と同様にユーザの発信操作に応動してメ
モリ部26から読み出されてLCD34に表示される。
【0102】以上述べたように第3の実施形態では、無
線端末MS1〜MSmと基地局BS1〜BSnとの間で
位置登録手順が実行された場合に、基地局BS1〜BS
nから位置登録要求元の無線端末MS1〜MSmに向け
て送信される位置登録メッセージに、制御局CSから配
信指示された広告データを多重化する。無線端末MS1
〜MSmは、位置登録手順において基地局BS1〜BS
nから位置登録メッセージを受信した場合に、この位置
登録メッセージとともに受信した広告データをメモリ部
26に記憶し、発呼操作が行われた場合にこの広告デー
タをメモリ部26から読み出してLCD34に表示する
ようにしている。
【0103】したがってこの第3の実施形態において
も、既存の移動通信システムを使用して多くの端末ユー
ザに対し広告データを配信することができ、これにより
広告主にとっては高い広告効果が期待できる。一方端末
ユーザにとっては、通話用のチャネルではなく位置登録
メッセージを利用して広告データが配信されるので、広
告データの配信によって通話が阻害される心配がない。
【0104】(その他の実施形態)前記各実施形態で
は、広告提供サーバSVが広告データをプッシュ方式に
より制御局CSに転送して配信させる場合を例にとって
説明した。しかし、これに限るものではなく、移動通信
網MNW又は制御局CSが広告データの転送要求を広告
提供サーバSVに送り、この要求に応じて広告提供サー
バSVが広告データを制御局CSへ転送するように構成
してもよい。
【0105】また前記各実施形態では、広告提供サーバ
SVから転送された広告データを制御局CSに蓄積し、
制御局CSが各基地局BS1〜BSnに対し広告データ
とその配信指示を与えて配信動作を行わせる場合につい
て述べた。しかし、これに限るものではなく、広告提供
サーバSVから広告データを各基地局BS1〜BSnに
直接転送して配信動作を行わせるようにしてもよい。こ
の方式は、制御局を持たない移動通信システムに好適で
ある。
【0106】前記各実施形態では、基地局から送られた
広告データを、無線端末のメモリ部26に一旦記憶し
て、発信操作に応動してメモリ部26から読み出してL
CD34に表示する場合について述べた。しかし、着信
報知時やメールの送受信時、電話帳の作成や変更、端末
の動作状態の設定時等において、広告データをメモリ部
26から読み出してLCD34に表示するようにしても
よい。
【0107】また広告データの表示形態は、ダイヤルデ
ータなどの主たる表示データの背景画像として表示する
場合以外に、表示エリアを領域分割して主たる表示デー
タと広告データとを並べて表示したり、表示期間を分割
して主たる表示データと広告データとを時分割により表
示するようにしてもよい。
【0108】さらに、移動通信網MNWの課金処理サー
バにおいて、広告配信サービスの許諾ユーザについてそ
の通信料金を割引くような課金処理を行うようにしても
よい。この場合、ユーザの発信回数を広告視聴回数とし
てカウントすることで、このカウント値に応じて通信料
金の割引金額又は割引率を異ならせるといった処理も可
能である。
【0109】その他、移動通信システムの種類や、基地
局および無線端末の構成とその制御機能、広告データの
種類などについてもこの発明の要旨を逸脱しない範囲で
種々変形して実施できる。
【0110】
【発明の効果】以上詳述したようにこの発明に係わる基
地局では、無線通信端末に対し、報知チャネルやページ
ングチャネル、位置登録時に使用される制御チャネル等
の制御チャネルを送信する際に、この制御チャネルに広
告情報を挿入して送信するようにしている。
【0111】一方、この発明に係わる無線通信端末で
は、基地局から制御チャネルを受信した場合に、この受
信した制御チャネルから広告情報を抽出し、この抽出さ
れた広告情報をユーザに知らせるために出力するように
している。
【0112】したがってこの発明によれば、多くのユー
ザに対し広告情報を効率良く配信することができ、しか
もユーザの通信動作に悪影響を及ぼさずに広告配信を行
うことが可能な移動通信システムの基地局および無線通
信端末を提供給することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明に係わる広告配信機能を備えた移動
通信システムの概略構成図。
【図2】 この発明の第1の実施形態に係わる基地局の
機能構成を示すブロック図。
【図3】 この発明の第1の実施形態に係わる無線端末
の機能構成を示すブロック図。
【図4】 図2および図3に示した基地局および無線端
末の広告配信動作を説明するための図。
【図5】 図2に示した基地局から送信される制御チャ
ネルのフォーマットを示す図。
【図6】 図3に示した無線端末における広告データ表
示動作を説明するための図。
【図7】 図3に示した無線端末における広告データの
表示例を示す図。
【図8】 この発明の第2の実施形態に係わる基地局の
機能構成を示すブロック図。
【図9】 この発明の第2の実施形態に係わる無線端末
の機能構成を示すブロック図。
【図10】 図8および図9に示した基地局および無線
端末の広告配信動作を説明するための図。
【図11】 この発明の第3の実施形態に係わる基地局
の機能構成を示すブロック図。
【図12】 この発明の第3の実施形態に係わる無線端
末の機能構成を示すブロック図。
【図13】 図11および図12に示した基地局および
無線端末の広告配信動作を説明するための図。
【符号の説明】
INW…インターネット網 MNW…移動通信網 EX…交換機 CS…制御局 BS1〜BSn…基地局 MS1〜MSm…無線端末 GW…ゲートウエイ SV…広告提供サーバ 10…無線端末の無線部 11…アンテナ 12…アンテナ共用器(DPX) 13…受信回路(RX) 14…周波数シンセサイザ(SYN) 15…送信回路(TX) 20A,20B,20C…無線端末のベースバンド部 21A,21B,21C…主制御部 21a…報知チャネル受信制御機能 21b,21e,21h…広告データ分離抽出機能 21c,21f,21i…広告データ表示制御機能 21d…ページングチャネル受信制御機能 21g…位置登録情報受信制御機能 22…多重分離部 23…音声コーデック 24…マルチメディア処理部 25…LCD制御部 26…メモリ部 30…無線端末の入出力部 31…マイクロホン 32…スピーカ 33…カメラ 34…液晶表示器(LCD) 35…キー入力部 36…照明器 40…無線端末の電源部 41…バッテリ 42…充電回路(CHG) 43…電圧生成回路(PS) 51,71,81…網インタフェース部 52,72,82…無線管理部 53,73,83…広告データ記憶部 54,74,84…多重化部 55,75,85…無線インタフェース部 61…物理層ヘッダ(L1ヘッダ) 62…MACヘッダ 63…制御データ 64…広告データ 65…データ種別 66…制御データメッセージ長 67…広告データフラグ 68…広告データ長
フロントページの続き Fターム(参考) 5K015 AB01 AB04 GA01 GA07 5K024 AA02 AA05 AA77 BB04 CC11 DD02 FF03 FF04 5K067 AA21 BB04 DD13 DD51 EE02 EE10 FF02 FF23 HH23 JJ61 KK15 5K101 KK16 KK18 LL12 NN18 NN21 RR27 TT01

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 通信網に接続され、無線通信端末との間
    で制御チャネルを使用して所定の制御情報を授受するこ
    とで当該無線通信端末との間の無線接続を行う機能を備
    えた、移動通信システムの基地局において、 広告情報を蓄積する広告蓄積手段と、 前記制御チャネルに、前記広告蓄積手段に蓄積された広
    告情報を挿入して送信する広告送信制御手段とを具備し
    たことを特徴とする基地局。
  2. 【請求項2】 前記広告送信制御手段は、無線通信端末
    との間の同期を確立するための報知情報を放送するため
    に使用する報知チャネルに、前記広告蓄積手段に蓄積さ
    れた広告情報を挿入して送信することを特徴とする請求
    項1記載の基地局。
  3. 【請求項3】 前記広告送信制御手段は、待ち受け状態
    において無線通信端末に着呼情報を通知するために使用
    するページングチャネルに、前記広告蓄積手段に蓄積さ
    れた広告情報を挿入して送信することを特徴とする請求
    項1記載の基地局。
  4. 【請求項4】 前記広告送信制御手段は、無線通信端末
    の位置登録に係わる情報を送信するために使用する制御
    チャネルに、前記広告蓄積手段に蓄積された広告情報を
    挿入して送信することを特徴とする請求項1記載の基地
    局。
  5. 【請求項5】 前記通信網から転送される広告情報を受
    信して前記広告蓄積手段に蓄積させる広告受信制御手段
    を、さらに具備したことを特徴とする請求項1記載の基
    地局。
  6. 【請求項6】 基地局との間で、制御チャネルを使用し
    て所定の制御情報を授受することで、当該基地局との間
    の無線接続を行う機能を備えた、移動通信システムの無
    線通信端末において、 前記制御チャネルを受信した場合に、当該制御チャネル
    から広告情報を抽出する広告抽出手段と、 この広告抽出手段により抽出された広告情報をユーザに
    知らせるために出力する広告出力制御手段とを具備した
    ことを特徴とする無線通信端末。
  7. 【請求項7】 前記広告抽出手段は、基地局との間の同
    期を確立するための報知情報を放送するために使用する
    報知チャネルを受信した場合に、当該報知チャネルから
    広告情報を抽出することを特徴とする請求項6記載の無
    線通信端末。
  8. 【請求項8】 前記広告抽出手段は、待ち受け状態にお
    いて基地局から着呼情報を受信するためのページングチ
    ャネルを受信した場合に、当該ページングチャネルから
    広告情報を抽出することを特徴とする請求項6記載の無
    線通信端末。
  9. 【請求項9】 前記広告抽出手段は、 ページングチャネルを受信した場合に、当該ページング
    チャネルにより受信した着呼情報が自端末の属するペー
    ジンググループに宛てたものであるか否かを判定する判
    定手段と、 この判定手段により前記着呼情報が自端末の属するペー
    ジンググループに宛てたものであると判定された場合
    に、当該着呼情報から広告情報を抽出する手段とを備え
    たことを特徴とする請求項8記載の無線通信端末。
  10. 【請求項10】 前記広告抽出手段は、自端末の位置登
    録時に基地局から送信される制御チャネルを受信した場
    合に、当該制御チャネルから広告情報を抽出することを
    特徴とする請求項6記載の無線通信端末。
  11. 【請求項11】 前記広告出力制御手段は、 前記広告抽出手段により抽出された広告情報を記憶する
    記憶手段と、 ユーザによる所定の操作に応じて、前記記憶手段から広
    告情報を読み出してユーザに知らせるために出力する手
    段とを備えたことを特徴とする請求項6に記載の無線通
    信端末。
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