JP2002231084A - キーパッドとその製造方法 - Google Patents

キーパッドとその製造方法

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JP2002231084A
JP2002231084A JP2001027787A JP2001027787A JP2002231084A JP 2002231084 A JP2002231084 A JP 2002231084A JP 2001027787 A JP2001027787 A JP 2001027787A JP 2001027787 A JP2001027787 A JP 2001027787A JP 2002231084 A JP2002231084 A JP 2002231084A
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keypad
resin
key
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thermoplastic elastomer
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JP2001027787A
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Naoki Ando
直樹 安藤
Takashi Goto
崇 後藤
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Taisei Purasu Co Ltd
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Taisei Purasu Co Ltd
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    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01HELECTRIC SWITCHES; RELAYS; SELECTORS; EMERGENCY PROTECTIVE DEVICES
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    • HELECTRICITY
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    • H01HELECTRIC SWITCHES; RELAYS; SELECTORS; EMERGENCY PROTECTIVE DEVICES
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    • H01H2229/047Preformed layer in mould

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  • Manufacture Of Switches (AREA)
  • Application Of Or Painting With Fluid Materials (AREA)
  • Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】製造工程を簡素化し、高品質で高生産性を達成
したコストを低くする。 【解決手段】熱可塑性樹脂製のキートップ形状物12と
熱可塑性エラストマー製キーシート状物16が射出工程
により一体化するように成形され、上面側が塗装および
/または印刷で加飾されたキーパッド形状物17であっ
て、このキーパッド形状物17の上面が、硬化後の樹脂
の伸びが15〜80%であるUV塗料を使用してさらに
塗装されることを特徴とする。熱可塑性樹脂は、ポリカ
ーボネート樹脂であってもよく、前記熱可塑性エラスト
マーは、ポリエステル系熱可塑性エラストマーであって
もよい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、各種電子機器、制
御機器、携帯用電子端末機器等の筐体、制御パネルに関
する。更に詳しくは、民生用、産業用の各種電子機器、
制御機器、携帯用電子端末機器等に備えられ、スイチン
グ作用を行うための制御パネルのキーボードスイッチの
キーパッドに関する。
【0002】
【従来の技術】複数のスイッチ、いわゆるキーボードス
イッチを必要とする機器は多い。昨今、携帯電話器の普
及によりキーボードスイッチの使用が多くなっている。
これに使用されるキーボードスイッチは、主にキーパッ
ドと金属タクトスイッチから構成されている。
【0003】従来、この様な構成のキーパッドの多く
は、図1のようになっており、熱可塑性樹脂から射出成
型で作られたキートップ形状物を塗装および/または印
刷で表示や加飾をしたキートップ31と、シリコーンゴ
ム等から熱プレス成型で作られたキーシート状物32と
を接着剤で接着したものである。
【0004】このキートップ31は、予め塗装および/
または印刷による表示や加飾が為されており、更にその
上面には、指押しによる磨耗で表示が不明朗になったり
消失したりするのを防ぐために、UV(紫外線)イン
キ、UV塗料やその他の保護コート材による塗装や印刷
が為されている。
【0005】この従来型キーパッドの製造方法につい
て、図2および図3によりその一例を説明する。先ず熱
可塑性樹脂で射出成型し、キートップ集合体33を作成
する。続いてこのキートップ集合体33を塗装し、文字
数字等をパッド印刷する。図2は成形されパッド印刷さ
れたキートップ集合体33の平面図であり、図3は、図
2のA−A断面図である。
【0006】図において、複数のキートップ31が枠3
4内に連結されて成形され、このキートップ31は成形
体である樹脂部35の表面に塗装層36が設けられ、こ
の上に文字数字等のパッド印刷がなされ、パッド印刷層
37を形成する。このパッド印刷層37の上層に、この
キートップ表面の保護のためUV塗装38がなされる。
このように表示加飾済みのキートップ集合体33が作成
される。
【0007】次に、このキートップ集合体33は切断機
にかけられて、各キートップ31が切断分離される。分
離された個々のキートップ31は、別工程で予め製作し
たシリコーンゴム製等のキーシート状物32に正確に位
置決めしつつ接着される。このようにキートップ31を
個別に作成した後、キーシート状物32に接着させてい
る。この位置決め接着工程は非常に高度な技術を必要と
し、通常は切断工程と接着工程で専用の受け治具を駆使
して一体化するようにしているが、複雑で多くの工数を
要していた。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】前述した従来型のキー
パッド製造法は、下記に示すように種々の問題点を含
み、効率的な製造方法とは言えなかった。即ち、携帯電
話機器用のキーパッドはサイズが小さく、競争の激しい
市場で低価格を求められており、また、表示や加飾を行
う場合に、塗装という手段は印刷に比較して高価であ
り、特にUV塗装は高価である。また印刷は塗装より安
価ではあるが印刷のうちでもパッド印刷はスクリーン印
刷より更に高価である。
【0009】このように従来型のキーパッド製造法は、
前述の高価な印刷および塗装を含むものであり、必然的
に製造コストの高い方法になっており、従って不良率を
極力下げる努力も必要とされていた。前述したように、
キートップ集合体を成形した後は、切断と位置決め接着
工程がある。
【0010】この工程の問題点として、プレス切断では
切断カスによる挟み込みでキートップ表面に微小キズが
発生し易く、接着工程では位置ズレや回転(円形キーで
は数度の回転接着不良が起こり得る)が生じるおそれが
ある。要するに切断と位置決め接着の工程は、多大の努
力がされているものの不良をゼロにすることは困難で最
も気を使う工程なのである。一般に高い不良率の発生が
見込まれる工程はなるべく前の方へもっていって付加価
値があまり付かない前に処理し、塗装など工程費用が高
い工程は最終段階にある方が大量製造法として有利であ
るので、そのための開発努力もなされている。
【0011】本発明は、このような技術的背景に基づい
てなされたもので、下記の目的を達成するものである。
本発明の目的は、製造工程を簡素化しコストの低いキー
パッドおよびその製造方法を提供することにある。本発
明の他の目的は、高品質で高生産性を達成したキーパッ
ドおよびその製造方法を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明のキーパッドは、
熱可塑性樹脂製のキートップと熱可塑性エラストマー製
キーシート状物が射出工程により一体化するように成形
され、上面側が塗装および/または印刷で加飾されたキ
ーパッド形状物であって、このキーパッド形状物の上面
が、硬化後の樹脂の伸びが15〜80%であるUV塗料
を使用してさらに塗装されているものであることを特徴
としている。
【0013】また、前記熱可塑性樹脂は、ポリカーボネ
ート樹脂又はABS樹脂であってよく、前記熱可塑性エ
ラストマーは、主にポリエステル系熱可塑性エラストマ
ーを含む熱可塑性エラストマー組成物が好ましい。
【0014】本発明のキーパッド製造方法は、熱可塑性
樹脂製のキートップを成形後、一方の金型に前記キート
ップを保持した状態で他方の金型を替えてキーシート状
物成形のための熱可塑性エラストマーを射出させ前記キ
ートップと一体化するようにしてキーパッド形状物を成
形する工程と、この成形されたキーパッド形状物の上面
側を塗装および/または印刷する工程と、この塗装およ
び/または印刷されたキーパッド形状物の上面を、硬化
後の樹脂の伸びが15〜80%であるUV塗料を使用し
て塗装させる工程とを含むことを特徴としている。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を詳細に説明
する前に、本発明の使用対象の例として携帯電話器の概
要について説明する。図4に示すものは、本発明のキー
パッドを備えた携帯用電話器の斜視図である。携帯用電
話器1は、合成樹脂製の電話器本体2から構成されてお
り、この電話器本体2内には電話の機能を実現するIC
等の電子機器が内装されている。
【0016】電話器本体2には、ケースカバー3と裏面
本体5の2体からなりその厚さ方向の中心の分割面6で
2分割される。電話器本体2の上面にはケースカバー3
が配置され、この裏面には裏面本体5が配置固定されて
いる。ケースカバー3は、制御パネルの機能と電話器本
体2としての両方の機能を果たすものであり、複数の押
しボタン4が配置されキー群7を構成する。ケースカバ
ー3と裏面本体5とは、ビス又はノッチ等の公知の固定
手段で一体に固定される。ケースカバー3には、後述す
る方法で作られるキーパッドで示される押しボタン4が
配置されている。
【0017】次に本発明のキーパッドの製造法について
詳細に述べる。熱可塑性樹脂と熱可塑性エラストマーを
材料として一体化成型でキーパッド形状物を成形する。
即ち、先に熱可塑性樹脂でキートップの原型になるキー
トップ形状物を射出成形によって成形し、この成形過程
で一方の金型を替えてこの金型とキートップとの間に新
たなキャビテーションをつくり、熱可塑性エラストマー
を射出してキートップと一体にしたキーパッド形状物を
成形する。
【0018】この製造過程を図5および図6について説
明する。キートップの原型は、複数個同時に成形され、
可動側型板8と固定側型板9との間に設けられるキャビ
テイション10にピンポイントゲート11を介して熱可
塑性樹脂を射出させ成形される。これがキートップ形状
物12である。次に成形されたキートップ形状物12を
可動側型板8に残した状態で固定側型板9を取り外し、
キーシート状物成形用の第2固定側型板13に交換して
取り付ける。
【0019】この場合キートップ形状物12と第2固定
側型板13の間に第2キャビテイション14が設けられ
る。第2のピンポイントゲート15を介して熱可塑性エ
ラストマーをこの第2キャビテイション14に射出させ
キーシート状物16を成形し、キートップ形状物12と
を射出成形金型内で熱融着させて一体化させる。これに
より完成した形状のものが、図7に示すキーパッド形状
物17である。図8はその平面図で、4つのキートップ
形状物が示されているが、いくつであっても同様であり
複数のものが一体になって成形される。図7は図8のB
−B断面を示している。
【0020】キートップ形状物12の材料である熱可塑
性樹脂としては、多くの種類のものがあるが、ポリカー
ボネート樹脂(以下PCと称す)又は、ABS樹脂を主
成分とするものが特に好ましい。また、キーシート状物
16の材料である熱可塑性エラストマー(以下TPEと
称す)としても多くの種類のものがあるが、ポリエステ
ル系熱可塑性エラストマー(以下TPEEと称す)を主
に含む熱可塑性エラストマー組成物が特に好ましい。
【0021】PCとTPEEの組み合わせの特徴は、一
体化成形で熱融着し易いこと、成形後の塗装印刷に関わ
る熱風乾燥で異状を生じないだけの耐熱性が双方にある
こと、等の理由からである。また、各種の熱可塑性樹脂
に融着し易いTPEは市販品として揃っており容易に入
手できるので、TPEにおいては多くの組み合わせが可
能である。
【0022】また、TPEとしては比較的硬度の高いも
のが好ましい。具体的には、JISA硬度で70以上が
好ましい。それは、後工程でパッド印刷を行うことが多
いので、TPE部分が余りに柔軟であると、パッド印刷
でパッドが被印刷物を押し付けた時に、位置ズレを起こ
し印刷すべき文字数字が滲み易くなるからである。
【0023】携帯電話器のキートップの表示や加飾の例
として、以下に具体的な塗装、印刷の方法を述べる。得
られたキーパッド形状物17を塗装することになるが、
その状態を示したのが図9である。この塗装は、キート
ップ形状物12とキーシート状物16に跨ってなされ、
塗装層18を構成する。
【0024】塗料としては、ベースポリマーにアクリル
系、ポリエステル系、一般ゴム系、またはシリコーンゴ
ム系のポリマーを使用したもの等がある。アクリル系塗
料はTPEEによく接着するので好ましいが、アクリル
ポリマーは高硬度でTPE部分を強く折り曲げた時には
TPEから剥がれるおそれがある。一方、ポリエステル
系塗料はポリマーの接着強度は劣るが、ポリマー硬度は
より柔らかいので折り曲げ時に強い。
【0025】一般ゴム系塗料は接着力も柔軟性も優れて
いるが、配色が自由にできない色がある。シリコーンゴ
ム系塗料は接着力も柔軟性も非常に優秀であり配色も自
由度が高いが、価格が高い。何れの塗料もPCに対して
は特に問題ないが、TPEに対してはこの様に一長一短
がある。用途により使い分けていけばよい。
【0026】次に、文字数字をパッド印刷する。このパ
ッド印刷の前に、成形されたキーパッド形状物17はT
PEを含んでいるので、印刷時にズレがないようにしな
ければならない。そのため印刷受け治具19に工夫が必
要となる。図10に受け治具19に塗装済みキーパッド
形状物17を載せた状態の一例を示している。
【0027】キーパッド形状物17を受け止める受け治
具19の受け部分20に多数の***21を設け、この小
穴21と連通している吸い込み穴22から真空ポンプ等
(図示せず)で受け部分20周囲の空気を吸い込む。減
圧してキーパッド形状物17を受け治具19に吸い付け
固定することで、パッド印刷時のキーパッド形状物17
の位置ズレを少なくしている。このようにして固定され
たキーパッド形状物17に文字や数字をパッド印刷す
る。この印刷された状態のものが図11に示されてお
り、パッド印刷層23を構成する。
【0028】次にUV塗装する。このUV塗装はキーパ
ッド形状物17の印刷面を保護するためのもので、図1
2に示されるように塗装層18およびパッド印刷層23
に跨ってなされ、UV塗装層24を構成する。これによ
ってキーパッド25が完成する。使用するUV塗料は、
硬化後の樹脂の物性として伸び(「破断伸び」ともい
う)で20〜100%の物を使用する。耐磨耗性が優れ
ている塗料が当然好ましいが、これはUV塗料の組成に
より異なるので一定せず、塗膜厚さに大きく影響を受け
る。塗膜厚さは硬化後で5μ以上、できれば10μ以上が
好ましい。
【0029】硬化後の樹脂における伸びが15%以下の
塗料は、塗装後にTPE部を屈曲した場合に、このTP
Eの変形に対応できず前工程で塗装された塗料が剥がれ
る恐れが高い。一方、伸びが80%以上の物では塗膜が
柔らかく耐磨耗性で不満足な結果が得られる。一般に機
器の塗膜保護で使われるUV塗料は、硬化後の樹脂の伸
びが15%以下の物であり硬度も高い。実際に携帯電話
機のケースやキートップの塗膜保護の目的で使われるU
V塗料は伸びが15%以下となっており、鉛筆硬度で4
H〜5Hもあって爪先では傷は付かない。
【0030】また、念のために記述するが、シリコーン
ゴム製のキーシートに塗装、UV塗装した場合には、シ
リコーンゴムとUV塗膜間の強い接着力の確保は非常に
困難である。本発明ではシリコーンゴムに比較したら、
はるかに塗料の接着性が優れているTPEを使用してい
る。TPE使用のキーシートは携帯電話用としてはマイ
ナーであり、本発明でTPEを取り上げ使用したのも特
徴の一つである。
【0031】本発明は、塗装工程でTCとTPE部を同
時に塗装する。TPE部をマスキングしないで行っても
よい方法であり、従来の方法の方法と全く異なる製造方
法である。しかし、前述の様に、伸び15〜80%のや
や柔らかいUV塗料を使うようにしたので、塗装された
TPE部分も特に問題を起こさない。
【0032】このため、TPE部に激しい屈曲、例えば
TPEキーシート状部に90度屈曲を与えるなどした場
合でも、UV塗装層にそこそこの伸びがあり塗膜自体も
丈夫なので、塗膜はTPE部から部分的に割れることが
あっても剥がれることはなく機能上問題はない。また、
一般に硬化後の鉛筆硬度は2H以下になることが多い
が、UV塗膜厚さを10μ程度以上にするなど厚くする
ことで必要十分な耐磨耗性を得ることができ、キーパッ
ドは従来と同様な性質のものになり使用上問題ない。
【0033】「実施例1」以下、キーパッド製造上の実
施、および実験の結果について説明する。キーパッド形
状物の製造については、PC「パンライトL−1225
LL(帝人化成社製)」とTPEE「ハイトレル384
6(東レ・デユポン社製)」を使い一体化成型で図6に
示すキーキーパッド形状物を得る。図7で12がPC部
分であり、16がTPE部分である。
【0034】一体化成型(2色成型とも称する)につい
て更に詳しく述べる。まずキートップに当たる部分をピ
ンポイントゲート11からPCを射出して得るが(図
5)、金型の可動側は25℃、固定側は75℃とした。
PC成型品を可動側型板8に付けたまま固定側型板9を
第2固定側型板13に交換しTPEを第2のピンポイン
トゲート15から射出した(図6)。第2固定側型板1
3側は25℃とした。PCは流れを良くするために金型
温度を高温にする必要がある一方でTPE射出時の金型
温度は25℃程度以下に下げて成形品の離型を良くする
必要があった。
【0035】得られたキーパッド形状物17を110℃
で2時間アニールした後、スピンドル式塗装ライン上の
回転受け治具19に載せラインを駆動した。半透明シル
バーメタリック色の塗料「プラネットPX−8(オリジ
ン電気社製)」をスプレー塗装し塗装層18を構成し
た。次に塗装されたキーパッド形状物17を60℃にセ
ットしたトンネル乾燥炉中を20分かけて通過させた。
【0036】続いて、パッド印刷で「SG740(セイ
コーアドバンス社製)」インキを使用して黒で文字数字
を各キーに印刷し熱風乾燥機に移して80℃で20分か
け乾燥し、黒色のパッド印刷層23を設けた。
【0037】更に、UV塗料である「P1010光沢タ
イプ(JSR社製)」とシクロヘキサノン溶剤を混合し
てスプレー粘度にし、UV仕様に設備されているスピン
ドル塗装ラインにかけ硬化後膜厚が10μ以上になるよ
うに塗装し、UV塗装層24とした。塗装後は回転受け
治具に乗ったまま80℃の乾燥炉を20分間通過させそ
のまま水銀灯の下を通過させてUV硬化させた。別途作
成した「P1010光沢タイプ」のUV硬化皮膜を万能
引っ張り試験機にかけて破断伸びを測定したところ30
%であった。図12は、表示加飾後の完成されたキーパ
ッドを上面から見た平面図である。
【0038】「実施例2」材料を代えてキーパッド形状
物を形成した。即ち熱可塑性樹脂として透明ABS「ク
ララスチックST100(日本エーアンドエル社製)」
を使い、TPEとして次の熱可塑性エラストマー組成物
を使用した。
【0039】TPE組成物は、「ハイトレル4001」
を85.1%、可塑剤としてDIDA(アジピン酸ジイ
ソデシル)14%、結晶化核剤としてパルミチン酸ソー
ダ0.8%、離型促進剤としてシリコーンオイル0.1
%から混練押し出ししてペレット化したものである。一
体化成形で図6に示すキーパッド形状物を得る。この実
施例では、図7の12が透明ABS部分であり16がT
PE部分である。
【0040】一体化成形について更に詳しく述べる。実
施例1とは、金型温度が異なる他はほぼ同様である。キ
ートップの成形での金型温度は、可動側は40℃、固定
側は60℃とした。透明ABC成形品を可動側型板8に
付けたまま固定側型板9を第2固定側型板13に交換し
TPEを第2のピンポイントゲート15から噴射した
(図6参照)。
【0041】第2固定側型板13側は40℃とした。実
施例1の場合に比較して金型間の温度差が小さいので量
産成形時の金型での支障は少ない。得られたキーパッド
形状物の塗装、印刷、UV塗装は実施例1と全く同様に
行なった。得られたものは実施例1のものと全く同様で
あった。
【0042】
【発明の効果】本発明によれば、キーシート製造上で最
低限必要である成型と加飾のみの工程であり、それ以外
の複雑な加工工程がない。 即ち、キートップの切断分
離工程や、個別に製造されたキートップとシリコーンゴ
ム製等のキーシート状物との接着工程など、不良を生じ
易い工程が本発明にはない。
【0043】この結果、生産管理が簡素化された。キー
パッド形状物を金型維持保管管理と成形条件管理をもっ
て一体化成型で製造することにより、従来の問題点であ
った「キズ」「回転不良」「位置ズレ」などが生じるこ
とはなくなった。従って、この問題点は解決し、後の塗
装/印刷での品質管理に集中すればよく、品質向上の伴
った製品製造が可能となった。
【0044】このように、本発明は、従来法に比べ、製
造工程が減少し、簡素化されたことにより、低コストで
高生産性を達成し効率のよい製造法となった。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、従来のキーボードスイッチ構成図であ
る。
【図2】図2は、従来のキーパッド構成を示す平面図で
ある。
【図3】図3は、図2のA−A断面図である。
【図4】図4は、本発明のキーパッドが採用された携帯
用電話器の斜視図である。
【図5】図5は、キートップ形状物を成形する状態を示
す断面図である。
【図6】図6は、キーパッド形状物を成形する状態を示
す断面図である。
【図7】図7は、キーパッド形状物を示す断面図であ
る。
【図8】図8は、キーパッド形状物を示す平面図であ
る。
【図9】図9は、キーパッド形状物に塗装層が設けられ
たことを示す断面図である。
【図10】図10は、キートップ形状物を受け治具で固
定する状態を示す断面図である。
【図11】図11は、キーパッド形状物にパッド印刷が
なされた状態を示す断面図である。
【図12】図12は、キーパッド形状物にUV塗装がな
された状態を示す断面図である。
【図13】図13は、キーパッドを示す平面図である。
【符号の説明】
1…携帯用電話器 12…キートップ形状物 16…キーシート状物 17…キーパッド形状物 19…受け治具 18…塗装層 23…パッド印刷層 24…UV塗装層
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) // B29K 55:02 B29K 55:02 67:00 67:00 69:00 69:00 B29L 9:00 B29L 9:00 31:34 31:34 Fターム(参考) 4D075 AE03 BB42Z BB46Z CA02 CA03 CA13 DA23 DB35 DB37 DB43 DB48 DC19 DC21 EA21 EB22 EB35 EB38 EB42 EB51 4F206 AA13 AA24 AA28 AG03 AH33 JA07 JB22 JL02 JM04 JN12 JW41 5B020 DD02 DD51 5G023 AA12 CA41 CA50

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】熱可塑性樹脂製のキートップと熱可塑性エ
    ラストマー製キーシート状物が射出成形の工程により一
    体化するように成形され、表面側が塗装および/または
    印刷で加飾されたキーパッド形状物であって、 このキーパッド形状物の表面が、硬化後の樹脂の伸びが
    15〜80%であるUV塗料を使用してさらに塗装され
    るものであることを特徴とするキーパッド。
  2. 【請求項2】請求項1記載のキーパッドにおいて、 前記熱可塑性樹脂は、ポリカーボネート樹脂および/ま
    たはABS樹脂を主成分とするものであることを特徴と
    するキーパッド。
  3. 【請求項3】請求項1または2記載のキーパッドにおい
    て、 前記熱可塑性エラストマーは、ポリエステル系熱可塑性
    エラストマーを主成分とする熱可塑性エラストマー組成
    物であることを特徴とするキーパッド。
  4. 【請求項4】熱可塑性樹脂製のキートップを成形後、一
    方の金型に前記キートップを保持した状態で他方の金型
    を替えてキーシート状物成形のための熱可塑性エラスト
    マーを射出させ前記キートップと一体化するようにして
    キーパッド形状物を成形する工程と、 この成形されたキーパッド形状物の表面側を塗装および
    /または印刷する工程と、 この塗装および/または印刷されたキーパッド形状物の
    表面を、硬化後の樹脂の伸びが15〜80%であるUV
    塗料を使用して塗装させる工程とを含むことを特徴とす
    るキーパッドの製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2006104293A1 (en) * 2005-03-31 2006-10-05 Samyoung Technologies Co., Ltd. Production method of one body style touch pad and keypad having one body style touch pad produced by that method
KR100856825B1 (ko) 2007-01-02 2008-09-05 (주)지엔씨 염색을 이용한 개인휴대단말기의 키 및 그 키를 포함하는키패드
US20100104786A1 (en) * 2008-10-27 2010-04-29 Fih (Hong Kong) Limited Device housing and method for manufacturing the same
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