JP2002230669A - 報知音呈示装置 - Google Patents

報知音呈示装置

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JP2002230669A JP2001028692A JP2001028692A JP2002230669A JP 2002230669 A JP2002230669 A JP 2002230669A JP 2001028692 A JP2001028692 A JP 2001028692A JP 2001028692 A JP2001028692 A JP 2001028692A JP 2002230669 A JP2002230669 A JP 2002230669A
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JP2001028692A
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Tomoyasu Komori
智康 小森
Kaoru Watanabe
馨 渡辺
Seiichi Nanba
誠一 難波
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Japan Broadcasting Corp
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Nippon Hoso Kyokai NHK
Japan Broadcasting Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 周囲の環境音によるマスキングを静的或いは
動的に考慮し、周囲の環境音に応じて周波数又は音量が
制御された報知音を呈示することができ、過大な音量の
報知音を呈示することなく報知音を認知させることが可
能な報知音呈示装置を提供することを目的とする。 【解決手段】 報知音を呈示する報知音呈示装置1にお
いて、周囲の音情報に基づいて周波数帯域毎のマスキン
グ情報を算出するマスキング情報算出手段20,21
と、マスキング情報に基づいて報知音の周波数を選択
し、その周波数の報知音を出力する報知音生成手段22
〜24とを有することにより上記課題を解決する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、報知音呈示装置に
係り、特に、周囲の環境音に応じた報知音を呈示する報
知音呈示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば報知音の一つである警報音は、危
険の切迫に対して警戒することを人々に前もって報知す
る為に利用されている。したがって、警報音は、人々へ
の報知が確実になされるように、人間の検知源より大き
な音量で呈示されていた。
【0003】一方、警報音を呈示する機器が近年数多く
生産され、その警報音が報知する内容に応じて警報音の
音量を制御する必要が生じてきている。例えば、車内に
おいて道路状況などの補助情報を受信したことを人々に
報知する警報音など、緊急時の警報音と異なり人々の注
意を喚起する為の警報音は、必ずしも確実に伝達する必
要がない為、健常な成人の聴力を考慮したものでよい。
【0004】従来、暗騒音によるマスキングを考慮して
警報音の音量を制御する方法が例えば国際標準化機構が
作成した「ISO−7731」に規定されている。ここ
で、暗騒音とは、呈示する警報音以外に聞こえる周囲の
環境音である。また、マスキングとは、二つの音が同時
に耳に到達した場合に、一方の音が他方の音に隠蔽され
て聞こえなくなる現象である。「ISO−7731」に
規定されている方法は、暗騒音に応じて警報音の音量を
周波数帯域ごとに制御することで警報音全体の音量を小
さくするものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、「IS
O−7731」に規定されている方法は、定常的な暗騒
音によるマスキングを考慮して警報音の音量を制御して
いた。したがって、従来の方法は、自動車の車内のよう
に動的に暗騒音が変化する環境において、必ずしも有効
でないという問題があった。
【0006】その結果、自動車の車内のように動的に暗
騒音が変化する環境では、警報音を暗騒音に対し十分に
大きな音量で呈示することで、人々に警報音を認知させ
なければならなかった。
【0007】本発明は、上記の点に鑑みなされたもの
で、周囲の環境音によるマスキングを静的或いは動的に
考慮し、周囲の環境音に応じて周波数又は音量が制御さ
れた報知音を呈示することができ、過大な音量の報知音
を呈示することなく報知音を認知させることが可能な報
知音呈示装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】そこで、上記課題を解決
するため、本発明は、報知音を呈示する報知音呈示装置
において、周囲の音情報に基づいて周波数帯域毎のマス
キング情報を算出するマスキング情報算出手段と、前記
マスキング情報に基づいて報知音の周波数を選択し、そ
の周波数の報知音を出力する報知音生成手段とを有する
ことを特徴とする。
【0009】このように、周囲の音情報に基づいて周波
数帯域毎のマスキング情報を算出することにより、マス
キング閾値の低い周波数を選択することができる。つま
り、マスキング閾値の低い周波数を報知音の周波数とし
て選択することができ、過大な音量の報知音を呈示する
ことなく報知音を効果的に認知させることが可能であ
る。
【0010】また、本発明は、報知音を呈示する報知音
呈示装置において、周囲の音情報に基づいて周波数帯域
毎のマスキング情報を算出するマスキング情報算出手段
と、前記マスキング情報に基づいて報知音の周波数及び
音量を選択し、その周波数及び音量の報知音を出力する
報知音生成手段とを有することを特徴とする。
【0011】このように、周囲の音情報に基づいて周波
数帯域毎のマスキング情報を算出することにより、マス
キング閾値の低い周波数及びマスキング閾値より大きい
音量を選択することができる。つまり、マスキング閾値
の低い周波数及びマスキング閾値より大きい音量を報知
音の周波数及び音量として選択することができ、過大な
音量の報知音を呈示することなく報知音を効果的に認知
させることが可能である。
【0012】また、本発明は、報知音を呈示する報知音
呈示装置において、周囲の音情報に基づいて周波数帯域
毎のマスキング情報を算出するマスキング情報算出手段
と、前記マスキング情報に基づいて報知音の周波数及び
音量を選択し、その周波数及び音量の報知音を出力する
一方、前記マスキング情報の変化に追従するように報知
音の周波数又は音量のうち少なくとも一方を制御する報
知音生成手段とを有することを特徴とする。
【0013】このように、一旦周囲の音情報に基づいて
周波数帯域毎のマスキング情報を算出した後、更にマス
キング情報の変化に追従するように報知音の周波数又は
音量のうち少なくとも一方を制御することにより、動的
に変化する周囲の音情報に対応する報知音を呈示するこ
とが可能となる。
【0014】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態につい
て図面に基づいて説明する。まず、本発明の理解を容易
とする為に、本発明の原理について簡単に説明する。
【0015】本発明は、周囲の環境音を検知し、その周
囲の環境音によるマスキングを考慮して報知音の周波数
及び音量を決定する。すなわち、周囲の環境音によりマ
スキングされたとしても人々に認知されるような周波数
及び音量の報知音を呈示するものである。
【0016】例えば周囲の環境音によるマスキングは、
周囲の環境音に応じたマスキングスレショルド値を周波
数帯域(以下、「バンド」という)ごとに算出し、その
マスキングスレショルド値からマスキングパターンを作
成することで確認される。ここで、マスキングパターン
は、バンド毎のマスキングスレショルド値を表したもの
である。このマスキングパターンで示されるマスキング
スレショルド値より出力レベルが大きい報知音を呈示す
れば、その報知音は人々に認知される。
【0017】本発明では、図1及び図2に示すように、
マスキングパターンを考慮して報知音の周波数又は音量
を決定する。図1は、報知音の周波数遷移の一例につい
て説明する図を示す。また、図2は、報知音の音量制御
の一例について説明する図を示す。なお、図1及び図2
のグラフは、縦軸が出力レベル〔dB〕,横軸が周波数
〔kHz〕を示している。
【0018】図1中、マスキングパターン10は、周囲
の環境音に応じたマスキングスレショルド値をバンド毎
に算出し、そのマスキングスレショルド値から作成され
たものである。例えばマスキングパターン10は、約5
00〔Hz〕付近のマスキングスレッショルド値が約6
0〔dB〕であることを表している。
【0019】図1に示すように、マスキングパターン1
0はバンド毎にマスキングスレショルド値が異なってい
る。したがって、マスキングスレショルド値が小さいバ
ンドで報知音を呈示することにより、人々に認知され易
い報知音を実現できる。例えば、報知音11aは出力レ
ベル約30〔dB〕であり、出力レベルがマスキングパ
ターン10のマスキングスレショルド値より小さい。こ
の場合、報知音11aは周囲の環境音によりほとんどマ
スキングされる為、人々に認知されない。
【0020】一方、報知音11bは報知音11aと同様
に出力レベル約30〔dB〕であるが、出力レベルがマ
スキングパターン10のマスキングスレショルド値より
大きい為、人々に認知される。したがって、報知音11
aの周波数を報知音11bの周波数に遷移することによ
り、報知音の出力レベルを変えることなく人々に認知さ
れ易い報知音を呈示できる。
【0021】図1のグラフでは、静的なマスキングパタ
ーンの場合について説明したが、周囲の環境音の変化に
よりマスキングパターンが動的に変化する場合もある。
そこで、図2を参照しつつ、動的なマスキングパターン
の場合について説明する。
【0022】図2中、マスキングパターン10は、周囲
の環境音の変化によりマスキングパターン10’に動的
に変化している。そこで、動的に変化するマスキングパ
ターンに追従して報知音の出力レベルを制御することに
より、人々に認知され易い報知音を呈示できる。
【0023】例えば周囲の環境音の変化によりマスキン
グパターン10からマスキングパターン10’に動的に
変化した場合、報知音11b’の出力レベルがマスキン
グパターン10’のマスキングスレショルド値より大き
くなるように出力レベルを増加させる。このように、報
知音11b’の出力レベルをマスキングパターンの変化
に追従させて制御することにより、報知音の周波数を変
えることなく人々に認知され易い報知音を呈示できる。
【0024】以下、マスキングパターンを考慮して報知
音の周波数又は音量を決定する報知音呈示装置について
図3を参照しつつ説明していく。図3は、本発明の報知
音呈示装置の一実施例の構成図を示す。
【0025】報知音呈示装置1は、FFT(Fast
Fourier Transform)解析部20,マ
スキングパターン計算部21,報知音選択部22,報知
音増幅部23,増幅度コントロール部24を含むように
構成される。例えばマイク等によって周囲の環境音が電
気信号に変換され、その変換された電気信号がFFT解
析部20に供給される。
【0026】FFT解析部20は、周囲の環境音が変換
された電気信号を高速フーリエ変換し、その高速フーリ
エ変換された信号をマスキングパターン計算部21に供
給する。なお、高速フーリエ変換は、公知である様々な
アルゴリズムを利用することができる。
【0027】マスキングパターン計算部21は、高速フ
ーリエ変換された信号から所定のバンド毎のマスキング
スレッショルド値を算出し、例えば図1及び図2に示す
ようなマスキングパターン10,10’を生成する。な
お、マスキングスレショルド値の算出方法は、国際標準
化機構/国際電気標準会議が作成した「ISO/IEC
13817−7 ANNEX B 2章 ENCOD
ER」に詳細に記載されている。
【0028】具体的に説明すると、マスキングパターン
計算部21は、高速フーリエ変換された信号がフレーム
毎に供給され、そのフレームの所定のバンド毎のマスキ
ングスレショルド値を算出して報知音選択部22に供給
する。マスキングパターン計算部21は、例えば図4に
示すような所定のバンド毎の静粛時のマスキングスレッ
ショルド値を利用して実際のマスキングスレショルド値
を算出する。
【0029】図4は、所定のバンド毎の静粛時のマスキ
ングスレショルド値の一例について説明する図を示す。
図4中、「b」は所定のバンド毎に付与されたインデッ
クス(index)であり、「w_low」は所定のバンド
毎の最小周波数係数であり、「w_high」は所定の
バンド毎の最大周波数係数であり、「width」は所
定のバンド毎に含まれる係数の個数であり、「qsth
r」は静粛時のマスキングスレショルド値であり、「F
req(b)」は所定のバンドbの中心周波数である。
【0030】報知音選択部22は、例えばスイッチ,他
の装置等から報知音の出力を要求する報知音起動情報が
供給される。報知音起動情報が供給されると、報知音選
択部22は報知音の種類,周波数,音量を選択し、選択
した報知音を報知音増幅部23に供給する。
【0031】なお、報知音選択部22は、静的なマスキ
ングパターン及びそのマスキングパターンの周波数特性
を考慮して報知音の周波数を決定する場合、動的なマス
キングパターン及びそのマスキングパターンのレベルを
考慮して報知音の音量を決定する場合などがある。
【0032】図5は、静的なマスキングパターン及びそ
のマスキングパターンの周波数特性を考慮して報知音の
周波数を決定する処理の一例のフローチャートを示す。
図5中、ステップS10では、報知音選択部22は各バ
ンド毎に複数フレーム(例えば、4フレーム)分のマス
キングスレショルド値の平均値Thresh_ave
(b)を以下の式(1)を利用して算出する。
【0033】 Thresh_ave(b)={Thresh(t-3)(b)+Thresh(t-2)(b)+Thresh(t-1)(b)+Thresh(b)} /4・・・・・(1) なお、Thresh(t−3)(b)は3フレーム前の
Thresh(b)であり、Thresh(t−2)
(b)は2フレーム前のThresh(b)であり、T
hresh(t−1)(b)は1フレーム前のThre
sh(b)であり、Thresh(b)は現在のフレー
ムのマスキングスレショルド値である。例えば、ステッ
プS10では、報知音選択部22はインデックスb19
〜b39の各バンドのマスキングスレショルド値の平均
値Thresh_ave(19)〜Thresh_av
e(39)を算出する。
【0034】ステップS10に続いてステップS11に
進み、報知音選択部22は各バンドの静粛時のマスキン
グスレショルド値qsthr(b)とマスキングスレシ
ョルド値の平均値Thresh_ave(b)との相対
値を、以下の式(2)を利用して算出する。
【0035】報知音選択部22は、相対値Thresh
_ave_min(b)を以下の式(2)によりb=1
9〜39まで算出し、その最小の値を式(3)により選
択する。また、この時の最小値をとるインデックスbを
b_thr_minとして選択する。
【0036】 Thresh_ave_min(b)=thresh_ave(b)-qsthr(b)・・・・・(2) Thresh_ave_min=minimum(Thresh_ave_min(19),・・・・・,Thresh_ave_min(39))・・・・・ (3) そして、ステップS11に続いてステップS12に進
み、報知音選択部22はバンドのインデックスb_th
r_minに従って式(4)により報知音の周波数を選
択する。なお、Freq(b)は図4を参照して算出す
る。
【0037】Sig_freq=Freq(b_thr_min)・・・・・(4) つまり、報知音選択部22は、静粛時のマスキングスレ
ショルド値qsthr(b)とマスキングスレショルド
値の平均値Thresh_ave(b)との相対値が最
小のバンドに報知音の周波数を設定している。このよう
に、報知音選択部22は、静的なマスキングパターン及
びそのマスキングパターンの周波数特性を考慮して報知
音の周波数を決定することができる。
【0038】図6は、動的なマスキングパターン及びそ
のマスキングパターンのレベルを考慮して報知音の音量
を決定する処理の一例のフローチャートを示す。図6
中、ステップS20では、報知音選択部22は各バンド
毎に複数フレーム分のマスキングスレショルド値の平均
値Thresh_ave(b)を算出する。例えば、イ
ンデックスb19〜b39の各バンドのマスキングスレ
ショルド値の平均値Thresh_ave(19)〜T
hresh_ave(39)が算出される。
【0039】ステップS20に続いてステップS21に
進み、報知音選択部22は各バンドの静粛時のマスキン
グスレショルド値qsthr(b)とマスキングスレシ
ョルド値の平均値Thresh_ave(b)との相対
値を算出する。そして、報知音選択部22は、算出した
相対値から最小の相対値Thresh_ave_min
とその最小の相対値Thresh_ave_minのバ
ンドのインデックスb_thr_minとを選択する。
【0040】ステップS21に続いてステップS22に
進み、報知音選択部22はバンドのインデックスb_t
hr_minに従って報知音の周波数を選択している。
そして、ステップS22に続いてステップS23に進
み、報知音選択部22はバイトのインデックスb_th
r_min及びマスキングスレショルド値の平均値Th
resh_ave(b)に従って、以下の式(5)によ
り報知音の音量Sig_levelを選択する。
【0041】 Sig_level=Thresh_ave(b_thr_min)+α[dB]・・・・・(5) つまり、報知音選択部22は、静粛時のマスキングスレ
ショルド値qsthr(b)とマスキングスレショルド
値の平均値Thresh_ave(b)との相対値が最
小のバンドのマスキングスレショルド値の平均値Thr
esh_ave(b_thr_min)に所定レベルα
(例えば、6dB)を加算して報知音の音量Sig_l
evelを選択している。例えば式(5)のα[dB]は、
図2の報知音11b’の増加分に相当する。
【0042】なお、報知音選択部22は、周波数及び音
量を設定して出力した報知音が断続する報知音である場
合、所定時間(例えば、5秒)の間、マスキングスレシ
ョルド値の変動に関わらず報知音の周波数を変更しな
い。一方、報知音の音量はマスキングスレショルド値の
変動に応じ、適切な時定数を設定する等して適宜制御を
行う。このように、報知音選択部22は、動的なマスキ
ングパターン及びそのマスキングパターンのレベルを考
慮して報知音の音量を決定することができる。
【0043】図3に戻り説明を続けると、報知音増幅部
23は、報知音選択部22により選択された報知音を増
幅し、増幅した報知音を出力する。報知音増幅部23は
増幅度コントロール部24により増幅度が制御されてい
る。増幅度コントロール部24は、機器の設置時などに
各バンドの出力値に対する入力値をステップ応答等で測
定し、報知音増幅部23を制御する為のテーブルを作成
している。そして、増幅度コントロール部24は作成さ
れたテーブルに基づいて報知音増幅部23の増幅度を制
御する。
【0044】以上のように、本発明の報知音呈示装置1
は、周囲の環境音によるマスキングを考慮して報知音の
周波数及び音量を制御することにより、過大な報知音で
なくても人々に認知され易い報知音を呈示することがで
きる。したがって、被報知聴取者に対して心理的,聴覚
的な負担が軽い報知音を呈示することが可能である。
【0045】
【発明の効果】上述の如く、本発明によれば、周囲の音
情報に基づいて周波数帯域毎のマスキング情報を算出す
ることにより、マスキング閾値の低い周波数を選択する
ことができる。つまり、マスキング閾値の低い周波数を
報知音の周波数として選択することができ、過大な音量
の報知音を呈示することなく報知音を効果的に認知させ
ることが可能である。
【0046】また、本発明によれば、周囲の音情報に基
づいて周波数帯域毎のマスキング情報を算出することに
より、マスキング閾値の低い周波数及びマスキング閾値
より大きい音量を選択することができる。つまり、マス
キング閾値の低い周波数及びマスキング閾値より大きい
音量を報知音の周波数及び音量として選択することがで
き、過大な音量の報知音を呈示することなく報知音を効
果的に認知させることが可能である。
【0047】また、本発明によれば、一旦周囲の音情報
に基づいて周波数帯域毎のマスキング情報を算出した
後、更にマスキング情報の変化に追従するように報知音
の周波数又は音量のうち少なくとも一方を制御すること
により、動的に変化する周囲の音情報に対応する報知音
を呈示することが可能となる。
【0048】
【図面の簡単な説明】
【図1】報知音の周波数遷移の一例について説明する図
である。
【図2】報知音の音量制御の一例について説明する図で
ある。
【図3】本発明の報知音呈示装置の一実施例の構成図で
ある。
【図4】所定のバンド毎の静粛時のマスキングスレショ
ルド値の一例について説明する図である。
【図5】静的なマスキングパターン及びそのマスキング
パターンの周波数特性を考慮して報知音の周波数を決定
する処理の一例のフローチャートである。
【図6】動的なマスキングパターン及びそのマスキング
パターンのレベルを考慮して報知音の音量を決定する処
理の一例のフローチャートである。
【符号の説明】
1 報知音呈示装置 10,10’ マスキングパターン 11a,11b,11b’ 報知音 20 FFT解析部 21 マスキングパターン計算部 22 報知音選択部 23 報知音増幅部 24 増幅度コントロール部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 難波 誠一 東京都世田谷区砧一丁目10番11号 日本放 送協会 放送技術研究所内 Fターム(参考) 2G064 AB18 BA14 CC06 CC12 DD05 DD24 5C087 AA02 AA31 BB22 EE05 EE08 GG66 GG79

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 報知音を呈示する報知音呈示装置におい
    て、 周囲の音情報に基づいて周波数帯域毎のマスキング情報
    を算出するマスキング情報算出手段と、 前記マスキング情報に基づいて報知音の周波数を選択
    し、その周波数の報知音を出力する報知音生成手段とを
    有することを特徴とする報知音呈示装置。
  2. 【請求項2】 報知音を呈示する報知音呈示装置におい
    て、 周囲の音情報に基づいて周波数帯域毎のマスキング情報
    を算出するマスキング情報算出手段と、 前記マスキング情報に基づいて報知音の周波数及び音量
    を選択し、その周波数及び音量の報知音を出力する報知
    音生成手段とを有することを特徴とする報知音呈示装
    置。
  3. 【請求項3】 報知音を呈示する報知音呈示装置におい
    て、 周囲の音情報に基づいて周波数帯域毎のマスキング情報
    を算出するマスキング情報算出手段と、 前記マスキング情報に基づいて報知音の周波数及び音量
    を選択し、その周波数及び音量の報知音を出力する一
    方、前記マスキング情報の変化に追従するように報知音
    の周波数又は音量のうち少なくとも一方を制御する報知
    音生成手段とを有することを特徴とする報知音呈示装
    置。
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