JP2002228932A - 光学装置およびプロジェクタ - Google Patents

光学装置およびプロジェクタ

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JP2002228932A
JP2002228932A JP2001392539A JP2001392539A JP2002228932A JP 2002228932 A JP2002228932 A JP 2002228932A JP 2001392539 A JP2001392539 A JP 2001392539A JP 2001392539 A JP2001392539 A JP 2001392539A JP 2002228932 A JP2002228932 A JP 2002228932A
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light
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lens
optical system
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JP2001392539A
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Ryota Kotake
良太 小竹
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Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】クリティカル照明法の照度を確保しながらスク
リーン上に映し出される物体の輝度ムラを抑止する。 【構成】第1の結像手段2と物体5と投射レンズ6が光
軸上に配設され、第1の結像手段を通過した光を投射レ
ンズの入射瞳位置Pの近傍に結像させる第2の結像手段
3,4が物体の直前に配設されている。第2の結像手段
を凹レンズ3とし、第1の結像手段の焦点に物体を配設
すると、光は照度が高い状態で第2の結像手段に至り、
第2の結像手段によって投射レンズの入射瞳位置の近傍
に結像されるため、スクリーン7上に投影された物体の
照度は極めて高くなるものの、光源像を無限遠とするこ
とができるのでスクリーン上の輝度ムラを抑止できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば液晶パネル用プ
ロジェクターやスライドフィルム用映写機などに用いら
れる照明光学系に関し、特にケーラ照明法を利用した光
学系において明るさ等を改善したものである。また本発
明はそのような光学系を用いたプロジェクタに関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、従来の液晶パネル用プロジェク
ターやスライドフィルム用映写機のプロジェクターに
は、クリティカル照明法(臨界照明法)あるいはケーラ
ー照明法を用いた光学系が用いられており、光源からの
光を投影すべき物体(液晶パネルあるいはスライドフィ
ルムなど)に照射してスクリーン上に投射する機能を司
っている。このようなクリティカル照明法やケーラー照
明法を用いた光学系は、光源、コンデンサレンズ(集光
レンズ)、投影すべき物体、および投射レンズが、それ
ぞれ同じ光軸上に配設されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】クリティカル照明法
は、図9に示すように、光源20、コンデンサレンズ2
1、投影すべき物体22、投射レンズ23およびスクリ
ーン24が、それぞれ同じ光軸上に配設された光学系に
おいて、コンデンサレンズ21の焦点に物体22を配置
した照明法である。このクリティカル照明法では、コン
デンサレンズ21の焦点に物体22を配置しているので
光源像が物体上に重ね合わされることにより、スクリー
ン24に投影される物体面の照度が高くなるという長所
を備えているものの、スクリーン24上の投影物体に光
源像が重なって映り、光源20に輝度ムラがあるとスク
リーン24上の投影物体にも輝度ムラが生じるという問
題があった。
【0004】これに対して、ケーラー照明法は、図10
に示すように、コンデンサレンズ21の焦点に投射レン
ズ23を配置し、これらのレンズ間に物体22を配置し
た照明法である。したがって、光源像はコンデンサレン
ズ21によって投射レンズ23の入射瞳位置Pに結像さ
れることになるため、光源20の最終像を無限遠に設定
することができ、スクリーン24上の輝度ムラを抑止す
ることができる。しかしながら、ケーラー照明法ではク
リティカル照明法程の照度を得ることができないという
問題があった。
【0005】本発明は、このような従来技術の問題点に
鑑みてなされたものであり、クリティカル照明法の照度
を確保しながらスクリーン上に映し出される物体の輝度
ムラを抑止することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の観点によ
れば、光源と、上記光源から発せられた照明光を集光す
る集光手段と、該集光手段が上記光源の像を結像させる
位置に配設された物体と、上記光源より上記物体の遠方
に位置する投射レンズと、上記集光手段と上記物体との
間に配設され、上記集光手段と組み合わせて構成される
光学系が上記投射レンズの略瞳位置に上記光源から発せ
られた上記照明光を結像させる凹レンズとを備えること
を特徴とする光学装置が提供される。
【0007】本発明の第2の観点によれば、光源と、上
記光源から発せられた照明光を集光する集光手段と、上
記光源に対し上記集光手段が上記光源の像を結像させる
位置より遠方に配設された物体と、上記光源より上記物
体の遠方に位置する投射レンズと、上記集光手段と上記
物体との間で、かつ、上記光源に対し上記集光手段が上
記光源の像を結像させる位置より遠方に配設され、上記
集光手段と組み合わせて構成される光学系が上記投射レ
ンズの略瞳位置に上記光源から発せられた上記照明光を
結像させる凸レンズとを備えることを特徴とする光学装
置が提供される。
【0008】本発明の第3の観点によれば、光源と、上
記光源から発せられた照明光を集光する集光手段と、該
集光手段が上記光源の像を結像させる位置に配設された
物体と、上記光源より上記物体の遠方に位置する投射レ
ンズと、上記集光手段と上記物体との間に配設され、上
記集光手段と組み合わせて構成される光学系が上記投射
レンズの略瞳位置に上記光源から発せられた上記照明光
を結像させる凹レンズとを備えることを特徴とするプロ
ジェクタが提供される。
【0009】本発明の第4の観点によれば、光源と、上
記光源から発せられた照明光を集光する集光手段と、上
記光源に対し上記集光手段が上記光源の像を結像させる
位置より遠方に配設された物体と、上記光源より上記物
体の遠方に位置する投射レンズと、上記集光手段と上記
物体との間で、かつ、上記光源に対し上記集光手段が上
記光源の像を結像させる位置より遠方に配設され、上記
集光手段と組み合わせて構成される光学系が上記投射レ
ンズの略瞳位置に上記光源から発せられた上記照明光を
結像させる凸レンズとを備えることを特徴とするプロジ
ェクタが提供される。
【0010】
【作用】本発明の光学系は、図9を参照して述べたクリ
ティカル照明法、および、図10を参照して述べたケー
ラー照明法の両者の欠点を改善したものである。すなわ
ち、本発明の第1の観点の光学系においては、集光レン
ズと、集光レンズの焦点距離の位置に配設された物体
と、物体の遠方に位置する投射レンズと、集光レンズと
物体との間に配設され、集光レンズとを組み合わせたと
きの結合焦点距離が投射レンズの入射瞳位置またはその
近傍となる焦点距離を持つ凹レンズとを光軸に沿って配
設することにより、凹レンズからの光が投射レンズの入
射瞳位置またはその近傍に結像するので、スクリーン上
に投影された物体の照度は極めて高くなるので、スクリ
ーン上の輝度ムラを抑止することができる。本発明の第
2の観点の光学系においては、集光レンズと、集光レン
ズの焦点距離の位置より遠方に配設された物体と、物体
の遠方に位置する投射レンズと、集光レンズと物体との
間で、かつ、集光レンズの焦点距離の位置より遠方に配
設され、集光レンズとを組み合わせたときの結合焦点距
離が投射レンズの入射瞳位置またはその近傍となる焦点
距離を持つ凸レンズとを光軸に沿って配設することによ
り、凸レンズからの光が投射レンズの入射瞳位置または
その近傍に結像するので、スクリーン上に投影された物
体の照度は極めて高くなるので、スクリーン上の輝度ム
ラを抑止することができる。本発明の第3の観点のプロ
ジェクタは第1観点の光学系を適用したものである。本
発明の第4の観点のプロジェクタは第2観点の光学系を
適用したものである。
【0011】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説
明する。なお、本明細書において光軸上の前方とは光源
側を言い、後方とはスクリーン側を言うものとする。ま
た、本実施例では本発明の光学系を照明光学系に応用し
た具体例について説明するが、本発明の光学系はこれら
の実施例のみに限定されることなく他の光学系にも応用
することができる。図1は本発明の一実施例に係る光学
系を示す構成図であり、光源1、コンデンサレンズ2、
凹レンズ3、投影すべき物体5、投射レンズ6、および
スクリーン7が、それぞれ同じ光軸上に配設されてい
る。光源1は反射鏡8によって平行光を光軸に沿って照
射するように構成され、この光源1からの平行光がコン
デンサレンズ2に入射すると、当該コンデンサレンズ2
によって物体5の中心に結像されるようになっている。
すなわち、本実施例の光学系では、コンデンサレンズ2
の焦点距離f1 の位置に物体5を配設している。なお、
本発明では照射された光が物体の中心で結像すれば良い
ので、本発明における光源とコンデンサレンズとの組み
合わせは、本実施例のみに限定されることはなく、例え
ば光源に楕円ミラーを設けて照明光を物体上に結像させ
るようにすれば、コンデンサレンズを省略することがで
きる。これらの構成が本発明の第1の結像手段である。
【0012】このコンデンサレンズ2と物体5との間で
あって、物体5の直前には凹レンズ3が配設されてお
り、この凹レンズ3はコンデンサレンズ2を通過した照
明光を投射レンズ6の入射瞳位置Pに結像させる焦点距
離を備えている。すなわち、本実施例の光学系において
はコンデンサレンズ2と凹レンズ3との組み合わせで焦
点距離f2 の光学系を構成している。そして、凹レンズ
3の位置が物体5に近接している方が照度が高くなる。
なお、凹レンズ3の面形状は、前述した条件を満足すれ
ば図示する実施例の形状に限定されることはない。
【0013】スクリーン7に投影すべき物体5は、例え
ば、本実施例の光学系を適用しようとする装置が液晶プ
ロジェクターであれば液晶パネルであり、また、スライ
ドフィルム用映写機であればスライドフィルムであり、
この他にも種々の物体を用いることができる。物体5と
スクリーン7との間には、物体5を通過した光をスクリ
ーン7上に投射集光するための投射レンズ6が配設され
ており、既述したように、コンデンサレンズ2と凹レン
ズ3とによって結像する位置に入射瞳Pが位置するよう
になっている。
【0014】このように構成した本実施例の光学系によ
れば、光源1からの照明光は、コンデンサレンズ2を通
過することにより物体5に結像するように集光しながら
凹レンズ3に至るが、集光されようとしている照明光、
すなわち照度が高い照明光は、この凹レンズ3によっ
て、物体5を通過した後に投射レンズ6の入射瞳位置P
に結像することになる。したがって、光源1から照射さ
れた光は照度が高い状態で凹レンズ3に至り、しかも、
この凹レンズ3によって投射レンズ6の入射瞳位置Pに
結像されるため、スクリーン7上に投影された物体の照
度は極めて高くなるものの、光源像を無限遠とすること
ができるので、スクリーン7上の輝度ムラを抑止するこ
とができる。
【0015】なお、このように構成した本実施例の光学
系のシミュレーション結果を図6および図7に示し、従
来のクリティカル照明法により光学系のシミュレーショ
ン結果を図8に示す。図7は図6の点光源のフィラメン
トを大きく設定したものである。この結果からも明らか
なように、本実施例の光学系では、物体5とスクリーン
7との間に配設する投射レンズ6の口径を小さく設定す
ることができ、その結果、本光学系を適用する装置(液
晶プロジェクターやスライドフィルム用映写機など)の
小型化を図ることができる。
【0016】また、図5は、TN液晶(ツィストネマテ
ィック形液晶)を用いた液晶パネルにおける印加電圧と
透過率との関係を示すグラフである。TN液晶では、同
図に示すように、パネルへの印加電圧に対する光の透過
率特性がパネルへの入射角θに依存するという特性を有
している。したがって、図10に示すケーラー照明法の
光学系の物体にTN液晶を用いた場合には、入射角がパ
ネル面の全域でそれぞれ相違することから、パネル面の
照明光の透過率も不均一となる。これにより、スクリー
ンに投影される液晶画像に輝度シェーディングが生じる
が、本実施例の光学系では、物体に入射する照明光の入
射角θが小さいため、すなわち、平行光に近い状態で物
体を通過するのでTN液晶を用いても液晶画像に生じる
輝度シェーディングを抑制することができる。
【0017】本発明は上述した実施例のみに限定される
ことなく種々に改変することが可能である。図2は本発
明の他の実施例に係る光学系を示す構成図である。本実
施例では、図1に示す実施例に対して、コンデンサレン
ズ2を通過した光を凹レンズ3により結像させるにあた
り、投射レンズ6の入射瞳位置Pではなく、その近傍に
結像させるように凹レンズ3の焦点距離を設定してい
る。すなわち、図1に示す実施例と同様に、本実施例の
光学系は、光源1、コンデンサレンズ2、凹レンズ3、
投影すべき物体5、投射レンズ6、およびスクリーン7
が、それぞれ同じ光軸上に配設されており、光源1は反
射鏡8によって平行光を光軸に沿って照射するように構
成され、この光源1からの平行光がコンデンサレンズ2
に入射すると、当該コンデンサレンズ2によって物体5
の中心に結像されるようになっている。すなわち、本実
施例の光学系でも、コンデンサレンズ2の焦点距離f1
の位置に物体5が配設されるようになっている。
【0018】このコンデンサレンズ2と物体5との間で
あって、物体5の直前には凹レンズ3が配設されてお
り、この凹レンズ3はコンデンサレンズ2を通過した照
明光を投射レンズ6の入射瞳位置Pの後方に結像させる
焦点距離を備えている。すなわち、本実施例の光学系に
おいてはコンデンサレンズ2と凹レンズ3との組み合わ
せで焦点距離f3 の光学系を構成している。
【0019】このように構成した本実施例の光学系によ
れば、光源1からの照明光は、コンデンサレンズ2を通
過することにより物体5に結像するように集光しながら
凹レンズ3に至るが、集光されようとしている照明光、
すなわち照度が高い照明光は、この凹レンズ3によっ
て、物体5を通過した後に投射レンズ6の入射瞳位置P
の後方に結像することになる。したがって、光源1から
照射された光は照度が高い状態で凹レンズ3に至り、し
かも、この凹レンズ3によって投射レンズ6の入射瞳位
置Pの近傍に結像されるため、スクリーン7上に投影さ
れた物体の照度は極めて高くなるものの、光源像をほぼ
無限遠とすることができるので、スクリーン7上の輝度
ムラを抑止することができる。
【0020】また、このようにコンデンサレンズ2と凹
レンズ3とによる結像位置を投射レンズ6の後方にずら
すことによって、物体5への照明光の入射角θがさらに
小さくなり、TN液晶パネルを物体に適用した場合に特
に効果的である。さらに、この焦点距離f3 を適宜変更
することによって、スクリーン7上に投影される物体5
とその周辺との光量比を調節することができ、このよう
に光量比を調節しても照度が低下することはない。な
お、図2に示す実施例ではコンデサレンズ2と凹レンズ
3による結像位置を投射レンズ6の後方としたが、投射
レンズの前方に設定しても良い。
【0021】本発明はさらに改変することができる。図
3は本発明のさらに他の実施例に係る光学系を示す構成
図であり、図1および図2に示す実施例と同様に、光源
1、コンデンサレンズ2、投影すべき物体5、投射レン
ズ6、およびスクリーン7が、それぞれ同じ光軸上に配
設されているが、上述した実施例と異なる点は、第2の
結像手段を凸レンズ4により構成した点にある。本実施
例の光学系では、凸レンズ4が前記光軸上に配設されて
おり、光源1は反射鏡8によって平行光を光軸に沿って
照射するように構成され、この光源1からの平行光がコ
ンデンサレンズ2に入射すると、当該コンデンサレンズ
2によって凸レンズ4の前方に結像されるようになって
いる。すなわち、本実施例の光学系では、コンデンサレ
ンズ2の焦点距離f4 より僅かに遠い位置に凸レンズ4
が配設されるようになっている。
【0022】このコンデンサレンズ2による結像位置F
と物体5との間には凸レンズ4が配設されており、この
凸レンズ4はコンデンサレンズ2を通過して一度結像し
た照明光を投射レンズ6の入射瞳位置Pに結像させる焦
点距離を備えている。すなわち、本実施例の光学系にお
いてはコンデンサレンズ2と凸レンズ4との組み合わせ
で焦点距離f5 の光学系を構成している。
【0023】このように構成した本実施例の光学系で
は、光源1からの光は、一旦凸レンズ4の前方Fで結像
して光源像を作り、この光源像を新たな光源として凸レ
ンズ4を通過して物体5に至り、投射レンズ6の入射瞳
位置Pで再び結像することになる。したがって、光源1
から照射された光は照度が高い状態で凸レンズ4に至
り、しかも、この凸レンズ4によって投射レンズ6の入
射瞳位置Pに照明光が結像されるため、スクリーン7上
に投影された物体の照度は極めて高くなるものの、光源
像を無限遠とすることができるのでスクリーン7上の輝
度ムラを抑止することができる。
【0024】図4は、本発明のさらに他の実施例に係る
光学系を示す構成図である。本実施例の光学系は、図3
に示す実施例と同様に、光源1、コンデンサレンズ2、
凸レンズ4、投影すべき物体5、投射レンズ6、および
スクリーン7が、それぞれ同じ光軸上に配設されている
が、図3に示す実施例に対して、コンデンサレンズ2を
通過して一度結像した光を凸レンズ4により再び結像さ
せるにあたり、投射レンズ6の入射瞳位置Pではなく、
その近傍に結像させるように凸レンズ4の焦点距離を設
定している。本実施例の光学系では、光源1は反射鏡8
によって平行光を光軸に沿って照射するように構成さ
れ、この光源1からの平行光がコンデンサレンズ2に入
射すると、当該コンデンサレンズ2によって凸レンズ4
の前方に結像されるようになっている。すなわち、本実
施例の光学系においても、コンデンサレンズの焦点距離
4 より僅かに後方に凸レンズ4が配設されるようにな
っている。
【0025】このコンデンサレンズ2による結像位置F
と物体5との間には凸レンズ4が配設されており、この
凸レンズ4はコンデンサレンズ2を通過して一度結像し
た照明光を投射レンズ6の入射瞳位置Pの後方に結像さ
せる焦点距離を備えている。つまり、本実施例の光学系
においてはコンデンサレンズ2と凸レンズ4との組み合
わせで焦点距離f6 の光学系を構成している。
【0026】このように構成した本実施例の光学系にお
いても、光源1からの光は、一旦凸レンズ4の前方Fで
結像して光源像を作り、この光源像を新たな光源として
凸レンズ4を通過して物体5に至り、投射レンズ6の入
射瞳位置Pの後方で再び結像することになる。したがっ
て、光源1から照射された光は照度が高い状態で凸レン
ズ4に至り、しかも、この凸レンズ4によって投射レン
ズ6の入射瞳位置Pの後方に照明光が結像されるため、
スクリーン7上に投影された物体の照度は極めて高くな
るものの、光源像を無限遠とすることができるのでスク
リーン7上の輝度ムラを抑止することができる。
【0027】また、このようにコンデンサレンズ2と凸
レンズ4とによる結像位置を投射レンズ6の後方にずら
すことによって、物体5への照明光の入射角θがさらに
小さくなり、TN液晶パネルを物体に適用した場合に特
に効果的である。さらに、この焦点距離f6 を適宜変更
することによって、スクリーン上に投影される物体とそ
の周辺との光量比を調節することができる。このとき、
光量比を調節しても照度が低下することはない。なお、
図4に示す実施例ではコンデサレンズ2と凸レンズ4に
よる結像位置を投射レンズ6の後方としたが、投射レン
ズ6の前方に設定しても良い。
【0028】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、ケー
ラー照明法の基本構成に対して、第1の結像手段を通過
した光を投射レンズの入射瞳位置の近傍に結像させる第
2の結像手段を物体の直前に配設したので、クリティカ
ル照明法における照度と同等の照度を得ながら、しか
も、スクリーン上に映し出される物体の輝度ムラを抑止
することができる。このとき、第2の結像手段の焦点距
離を変化させることにより、スクリーン上に映し出され
る物体とその周辺との照度比を、照度を低減させること
なく制御することができる。また、従来のクリティカル
照明法等に比べて、投射レンズの口径を小さく設定する
ことができ、光学系の小型化を達成することができる。
さらに、投影すべき物体に液晶パネルを用いた場合に
は、液晶パネルへの光の入射角が小さくなり、液晶パネ
ルの透過率における入射角度の依存性を低減することが
でき、その結果、スクリーン上に映し出される物体の輝
度シェーディングを抑止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る光学系を示す構成図で
ある。
【図2】本発明の他の実施例に係る光学系を示す構成図
である。
【図3】本発明のさらに他の実施例に係る光学系を示す
構成図である。
【図4】本発明のさらに他の実施例に係る光学系を示す
構成図である。
【図5】液晶パネルの印加電圧に対する照明光の透過率
を示すグラフである。
【図6】図1に示す実施例に係る光学系のシミュレーシ
ョン結果を示す図である。
【図7】同じく図1に示す実施例に係る光学系のシミュ
レーション結果を示す図であり、図6に示す光学系の光
源に対してフィラメントを大きくした光源を用いた光学
系である。
【図8】クリティカル照明法を用いた光学系のシミュレ
ーション結果を示す図である。
【図9】従来のクリティカル照明法を用いた光学系を示
す構成図である。
【図10】従来のケーラー照明法を用いた光学系を示す
構成図である。
【符号の説明】
1…光源 2…コンデンサレンズ 3…凹レンズ(第2の結像手段) 4…凸レンズ(第2の結像手段) 5…物体 6…投射レンズ 7…スクリーン P…入射瞳位置

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】光源と、 上記光源から発せられた照明光を集光する集光手段と、 該集光手段が上記光源の像を結像させる位置に配設され
    た物体と、 上記光源より上記物体の遠方に位置する投射レンズと、 上記集光手段と上記物体との間に配設され、上記集光手
    段と組み合わせて構成される光学系が上記投射レンズの
    略瞳位置に上記光源から発せられた上記照明光を結像さ
    せる凹レンズとを備えることを特徴とする光学装置。
  2. 【請求項2】光源と、 上記光源から発せられた照明光を集光する集光手段と、 上記光源に対し上記集光手段が上記光源の像を結像させ
    る位置より遠方に配設された物体と、 上記光源より上記物体の遠方に位置する投射レンズと、 上記集光手段と上記物体との間で、かつ、上記光源に対
    し上記集光手段が上記光源の像を結像させる位置より遠
    方に配設され、上記集光手段と組み合わせて構成される
    光学系が上記投射レンズの略瞳位置に上記光源から発せ
    られた上記照明光を結像させる凸レンズとを備えること
    を特徴とする光学装置。
  3. 【請求項3】上記集光手段は、上記光源からの光を反射
    して平行光とする反射鏡と、上記平行光を集光する集光
    凸レンズとから構成されることを特徴とする請求項1又
    は請求項2に記載の光学装置。
  4. 【請求項4】光源と、 上記光源から発せられた照明光を集光する集光手段と、 該集光手段が上記光源の像を結像させる位置に配設され
    た物体と、 上記光源より上記物体の遠方に位置する投射レンズと、 上記集光手段と上記物体との間に配設され、上記集光手
    段と組み合わせて構成される光学系が上記投射レンズの
    略瞳位置に上記光源から発せられた上記照明光を結像さ
    せる凹レンズとを備えることを特徴とするプロジェク
    タ。
  5. 【請求項5】光源と、 上記光源から発せられた照明光を集光する集光手段と、 上記光源に対し上記集光手段が上記光源の像を結像させ
    る位置より遠方に配設された物体と、 上記光源より上記物体の遠方に位置する投射レンズと、 上記集光手段と上記物体との間で、かつ、上記光源に対
    し上記集光手段が上記光源の像を結像させる位置より遠
    方に配設され、上記集光手段と組み合わせて構成される
    光学系が上記投射レンズの略瞳位置に上記光源から発せ
    られた上記照明光を結像させる凸レンズとを備えること
    を特徴とするプロジェクタ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2009086057A (ja) * 2007-09-27 2009-04-23 Citizen Electronics Co Ltd 投写型表示装置

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