JP2002228843A - 光デバイスおよび光モジュール - Google Patents
光デバイスおよび光モジュールInfo
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Abstract
トが容易で、かつ、簡便に気密構造の可能な光デバイス
及びそれを備えた光モジュールを提供すること。 【解決手段】 一端に光半導体素子を光接続させるため
のレンズ部9を備えた第1シングルモード光ファイバ1
Aの他端に、第1マルチモード光ファイバ2A、コアレ
ス光ファイバ5、第2マルチモード光ファイバ2B、及
び第2シングルモード光ファイバ1Bを順次一列に接続
して基体に固定して成るとともに、コアレス光ファイバ
5に形成した素子搭載用溝7に光学素子4を配設し、且
つ基体3の外周に金属から成る接合用帯状体11を設け
た光デバイスとする。
Description
サー等に好適に使用される発光素子や受光素子等の光半
導体素子を備えた光モジュールに関する。また、この光
モジュールに搭載され、その光モジュール外部からの反
射戻り光を遮断する光アイソレータや光センシング、測
定のための波長板等を備えた光デバイスに関する。
オード(以下、LDともいう)は、その出射光がある箇
所で反射して再びLDの活性層に戻ると発振状態が乱
れ、出射パワーの変動や波長ずれ等が生じ、これにより
信号が劣化する。特に、アナログ信号は上記の反射戻り
光によって劣化し易く、また、高密度な信号ほど反射戻
り光の影響を受け易いため、CATV等のアナログ伝送
データの増加、大容量化、高速化に伴い、光アイソレー
タは不可欠な構成要素となってきている。
めに、通常、LDは光を一方向のみに透過させる光アイ
ソレータと同じパッケージ内に搭載され、光モジュール
の一種であるLDモジュールを構成している。
ついて簡単に説明する。図8に示すように、光アイソレ
ータ4は二つの偏光子19A、19Bでファラデー回転
子20を挟むようにして構成されている。このような構
成において、順方向光22はそのまま透過し、逆方向光
23は遮断される。なお、ファラデー回転子20は外部
から磁界を印加することでファラデー効果を得るもの
と、自発磁化により外部磁界なしでファラデー効果を持
つものがあるが、以下、簡単のため磁界を印加するため
の磁石は図示しない場合があるものとする。
て説明する。図11に示すように、LDモジュールJ1
は、パッケージ18内に少なくともLD15、レンズ6
A、6B、光アイソレータ4、シングルモード光ファイ
バ1の一端部等が収納されている。なお、図中16は受
光素子(以下、PDともいう)、17はペルティエクー
ラー、32は光ファイバ余長部を保護するためのラバー
ブーツである。
でコリメートされ光アイソレータ4を通過し、レンズ6
Bで集光されシングルモード光ファイバ1に入射され
る。なお、各光部品は外部の環境から遮断するためパッ
ケージ18及びラバーブーツ32内に内蔵される。ま
た、レンズ6A、6Bには、ボールレンズ、両凸レン
ズ、非球面レンズ、またはグレイデッドインデックスレ
ンズ(以下、GRINレンズという)等が用いられる。
ソレータ4、レンズ6A、6B等は独立した部品とし
て、それぞれが別々にホルダーに固定された後にアライ
メントされるので、部品点数が多く調整も煩雑で、大型
化するといった問題があった。
メントを容易にするために、図12に示すように、先球
9を備えたコア拡大光ファイバ10を用いたファイバス
タブに光アイソレータ4を実装した光デバイスJ2も提
案されている(特開平10−68909号公報等を参
照)。
成したコア拡大光ファイバ10を中心に保持したフェル
ール3に光アイソレータ4が配設され、全体がスリーブ
13内に固定されたファイバスタブ型光デバイスを構成
している。光デバイスJ2では、光アイソレータ付きの
モジュールが光アイソレータの無いモジュールと同等の
工数で組み立てが可能になり非常に簡便に作製できる。
で、焦点ずれ(光軸と平行方向でコア拡大光ファイバど
うしの距離に相当)のトレランスが大きいため、光ファ
イバどうしを離して、その間に光アイソレータ等の光学
素子を設置しても結合損失が少ないという利点がある。
一般的なシングルモード光ファイバを局所的に加熱して
作られる。シングルモード光ファイバを加熱し、コアに
ドープされているGe等のドーパントを拡散させ、ドー
パントの拡散領域を広くするとともに比屈折率差を小さ
くしている。
が変らないままコア径が大きくなると、シングルモード
条件が崩れマルチモードが励振されてしまう。コア拡大
光ファイバの場合は、熱によるドーパントの拡散のた
め、コアの拡大と比屈折率差の低下が同時に起こり、自
動的にr×(D)1/2が一定に保たれる。ここで、rは
光ファイバのコアの半径、Dはコアとクラッドの比屈折
率差、r×(D)1/2は規格化周波数に比例する量であ
り、これが一定ならばシングルモード条件は保たれる。
の特性を示す。横軸に光ファイバ間の距離(対向間隔:
または後述するコア拡大部に形成する素子搭載用溝の
幅)、縦軸に光の結合損失を示す。wはそれぞれのモー
ドフィールド径(以下、MFDと略記する)を示し、各
曲線に対応する。なお、光の波長は光通信で一般に使わ
れる1.31μmとし、素子搭載用溝(光ファイバ間)
は空気(屈折率n=1)で満たされていることとした。
が70μmで1dB以上の損失があるのに対し、MFD
が40μmの場合は、光ファイバ間が800μmでも損
失が1dB以下であるので、MFDが大きくなると明ら
かに結合特性が改善されることがわかる。
(グレイデッドインデックス)ファイバをレンズのよう
に用い、円筒部材の中に光アイソレータを設置した例が
知られている(米国特許5,325,456号を参
照)。この場合、光アイソレータの両端を挟むようにG
Iファイバを設置し、光学的な結合をとっている。
中心軸から徐々に屈折率が下がるような軸対称の屈折率
分布を持つ光ファイバであり、一般にはマルチモード伝
送用に用いられている。ほとんどのGIファイバはほぼ
2乗の屈折率分布を持つ。この屈折率分布はGRINレ
ンズと同様にレンズ効果をもつため、適当な屈折率分布
のGIファイバを適切な長さで用いれば結合光学系を構
成することができる。また、GIファイバの特性を示す
パラメータとしては、クラッドとコア中心の屈折率差
△、コア径D、収束パラメータAがある。
示すようなサインカーブの挙動を示すため、その長さを
その光線挙動の周期に対応させてピッチ(P)で表す。
図10は横軸にピッチを表し、縦軸はGIファイバ内で
の光線の位置を示し、光が最も広がった個所を1として
相対的に図示したものである。なおP=1はサインカー
ブの1周期(2π)に相当する。点光源から入射した光
が平行光になるのは最短のピッチでP=0.25であ
り、再度、点に収束するのは最短のピッチでP=0.5
である。
ァイバを使う場合は以下のような問題がある。
イバを加熱して作製している。コアを40μm以上に拡
大するためには、1000℃以上の温度で数時間から数
十時間の加熱が必要であり、非常に手間を要する。ま
た、コア径が10μmから40μmになる部分は、コア
径を徐々に拡大していくテーパ部が必要となる。このテ
ーパ部を作製するためには光ファイバに大きな温度差を
与えて局所加熱しなければならない。単にテーパ状のコ
アを形成するだけでなく、テーパ部の長さ,角度はで光
学特性が大きく変化するため、急激な温度勾配と微妙な
制御が必要となる。
らずデバイス1個につき必ず1回はこの熱加工が必要に
なり効率が悪い。
光学系では、以下のような問題点がある。
チモード光ファイバであるGIファイバを接続し、細孔
の両端から挿入するが、細孔にはクリアランスが必要で
あり、光ファイバは細孔内でμm単位の位置ずれが必ず
生じる。即ち両端から光ファイバを挿入してつき当てる
が場合は必ず軸ずれが生じてしまう。しかも、細孔の中
なのでずれを修正することが不可能である。
を有するため、焦点距離の調節が不可欠である。適当な
幅を保持したまま固定しなければならず、固定作業中に
光ファイバが動くと損失が増大するといった問題が発生
する。また、両端から細孔に挿入した光ファイバを光学
素子に押し当てて位置決めする場合、光学素子の厚さが
GIファイバの結合長に合わせてあることが前提にな
る。さらに、光学素子の厚み交差で損失が生じる。ま
た、素子と光ファイバ端面間が接触してしまうので屈折
率整合材等を充填するのが困難であるといった問題があ
った。
ケージ内に外部から湿気等が進入しないために気密性が
重視されるが光デバイスJ2では気密や封止に関し、何
ら言及されておらず、また、米国特許5,325,45
6では気密性を保つために、複雑で作製が困難な形状の
金属チューブのフィードスルーを必要とするばかりでな
く、部品点数も多く複雑化する。
小型で集約され、受発光素子とのアライメントが容易
で、かつ、簡便に気密構造の可能な光デバイス及びそれ
を備えた光モジュールを提供することを目的とする。
に、本発明の光デバイスは、一端に光半導体素子を光接
続させるためのレンズ部を備えた第1シングルモード光
ファイバの他端に、第1マルチモード光ファイバ、コア
レス光ファイバ、第2マルチモード光ファイバ、及び第
2シングルモード光ファイバを順次一列に接続して基体
に固定して成るとともに、前記コアレス光ファイバに形
成した素子搭載用溝に光学素子を配設し、且つ前記基体
の外周に金属から成る接合用帯状体を設けたことを特徴
とする。
半導体素子を光接続させるためのレンズ部を有する第1
シングルモード光ファイバの他端部に、第1マルチモー
ド光ファイバ及びコアレス光ファイバ第2マルチモード
光ファイバ、及び第2シングルモード光ファイバを順次
一列に接続して基体に固定してなるとともに、前記コア
レス光ファイバの中途に素子搭載用溝を形成し、該素子
搭載用溝に光学素子を配設した光デバイスにおいて、前
記基体の外周にメタライズを施したことを特徴とする。
半導体素子を光接続させるためのレンズ部を有する第1
シングルモード光ファイバの他端部に、第1マルチモー
ド光ファイバ及びコアレス光ファイバ第2マルチモード
光ファイバ、及び第2シングルモード光ファイバを順次
一列に接続して基体に固定してなるとともに、前記コア
レス光ファイバの中途に素子搭載用溝を形成し、該素子
搭載用溝に光学素子を配設した光デバイスにおいて、前
記基体の外周を半田付けまたは溶接が可能な材質で帯状
に覆う外周帯を形成し、かつ、前記基体と前記外周帯の
境界において気密接合されていることを特徴とする。
光半導体素子を光接続させるためのレンズ部を有する第
1シングルモード光ファイバの他端部に、第1マルチモ
ード光ファイバ、コアレス光ファイバ、第2マルチモー
ド光ファイバ、及び第2シングルモード光ファイバを順
次一列に接続して基体に固定してなるとともに、前記コ
アレス光ファイバの中途に素子搭載用溝を形成し、該素
子搭載用溝に光学素子を配設した光デバイスにおいて、
前記基体および第2シングルモード光ファイバの基体か
ら突出した部分の一部の外周を半田付けまたは溶接が可
能な材質の被覆部材で覆い、かつ、前記基体と前記被覆
部材の境界または、第2シングルモード光ファイバと被
覆部材の境界において気密接合されていることを特徴と
する。
バイスにおいて基体がフェルールであることを特徴とす
る。
バイスと、該光デバイスの第1シングルモード光ファイ
バのレンズ部に光接続する光半導体素子とをそれぞれ配
設し、前記光デバイスとパッケージとを気密接合するこ
とを特徴とする。
ード光ファイバの受発光素子側に位置する端面は該受発
光素子と光結合を得るために先球加工されていることを
特徴とする。
ス光ファイバの途中に設けられた素子搭載用溝に設置す
る光学素子が光アイソレータであることを特徴とする。
光アイソレータは、偏光面が互いに45度傾いた一対の
偏光子の間に偏光面を45度回転させるファラデー回転
子を配し一体化して構成されるが、ファラデー回転子が
自発磁化を有するものであれば、ファラデー回転子に磁
界を印加する磁石を省くことができる。
る光素子を、それぞれパッケージ内配設し、前記光デバ
イスとパッケージの境界部において気密接合されて成る
光モジュールを構成するものとする。
GIファイバとこのGIファイバに挟まれるコアレス光
ファイバは、焦点距離調節と軸ずれ防止、組み立ての簡
易化のために極めて重要な役割をもつ。もともと一本の
光ファイバなので、これを分断したものは軸ずれが原理
的に発生しない。
点位置が精密に決定されており、保証されている。細孔
内で調整するというような煩雑な作業が不要である。前
述のような利点はコアレス光ファイバを分断する構造で
あるからこそ可能になっている。
レータ等の光素子をほぼアライメントフリーで実装した
コンパクトな光デバイスを構成することができる。ま
た、この光デバイスの外周部はメタライズされたり、半
田付けや溶接の可能な金属が気密接合されているため簡
便な構造でパッケージ全体を気密封止した信頼性の高い
光モジュールを容易に構成できる。
いて模式的に示した図面に基づき詳細に説明する。な
お、各図において同一部材については、同一符号を付し
説明を省略するものとする。
1は、予めその外周部に金属から成る接合用帯状体であ
るメタライズ層11が環状に施された基体であるフェル
ール3内に、第1シングルモード光ファイバ1A、第1
マルチモード光ファイバであるGIファイバ2A、コア
を持たないコアレス光ファイバ5、第2マルチモード光
ファイバであるGIファイバ2B、第2シングルモード
光ファイバ1Bを順次一列に接続した光ファイバ体Fを
収納してなる。
光ファイバの一端は、光半導体素子(発光素子または受
光素子)と結合するために先球9が加工されており、他
端はフェルール3の端面にて研摩加工もしくはシングル
モード光ファイバを一定長備えた形の所謂ピグテイル形
状としている。フェルール3内で分断されたコアレス光
ファイバ5は素子搭載用溝7内に配設した光学素子(例
えば光イソレータ4)介して光接続させるようにしてい
る。
のGIファイバ2A、2Bによるビームスポットが中央
で一致するように調整されている。シングルモード光フ
ァイバを伝播する光は単一のモードのみが可能で一定の
MFDを保っている。また、第1シングルモード光ファ
イバ1Aの一端に光半導体素子を光接続させるためのレ
ンズ部である先球9を備えることにより、光半導体素子
と第1シングルモード光ファイバ1Aは高効率に光結合
が可能になるが、この先球9と光半導体素子の相対位置
関係、即ち光入射条件が変化してもシングルモード光フ
ァイバを伝播し、出射される光はパワー以外は常に同一
の条件で、レンズ効果を持つGIファイバ2Aに入射す
るので光結合特性が安定する。なお、この先球9はレン
ズ効果を有し光半導体素子に光接続できるものであれば
その形状は問わない。
ァイバであるため、光入射条件により出射条件が大きく
変化する。このため、光学素子挿入部での結合特性を保
証することができない。そこで、コアレス光ファイバを
接続することにより、予め焦点距離を厳密に調整すると
同時に、光ファイバ間の軸ズレを防止することができ
る。
1.25mm、長さ12mmの、アルミナ、ジルコニ
ア、ガラス等からなるフェルール3の外周に、帯状にメ
タライズ層11として、クロム/金、ニッケル/金(金
属膜の下層/上層の順に表記)等の構成の膜を真空蒸
着、メッキ等により形成する。さらに、MFDが例えば
10μmの第1シングルモード光ファイバ1A、P(ピ
ッチ)>0.25の第1GIファイバ2A、第1GIフ
ァイバ2Aから出射される光のビームウエストと第2G
Iファイバ2Aの出射端面の距離をdとして、長さ2d
のコアレス光ファイバ5、第1GIファイバ2Aと同じ
長さの第2GIファイバ2B、第2シングルモード光フ
ァイバ1Bを縦列に接続し、第1シングルモード光ファ
イバ1Aの先端を先球9に加工し光ファイバ体Fとし
た。さらに、前記フェルール3の貫通孔3aに光ファイ
バ体Fを挿入し、固定する。さらにコアレス光ファイバ
5の部分で貫通孔3aを横切るように幅1mm程度の素
子搭載用溝7を形成する。
ェルール3の後端面3cが一致するように研摩される
か、そのまま光ファイバの余長をもったピグテイル形状
にされる。そして、この素子搭載用溝7内に、偏光子1
9A,19Bとファラデー回転子20を一体成形後、切
断して作製した光アイソレータ4を設置するとともに、
光アイソレータ4の偏光子19A,19Bの光入出射面
とコアレス光ファイバ5の一端部との間に、屈折率をコ
アレス光ファイバ5に整合させた透光性の屈折率整合接
着剤8を設ける。なお、前述のように、ここでは磁界印
加手段は省略する。また、光アイソレータ4の表面は反
射量0.2%以下の図不示の反射防止膜が形成されてい
るものとする。
た場合のコリメート条件は、P=0.25であるが、実
際に結合効率が最も高いのは、2つのGIファイバから
のビームウェストが一致する場合である。P=0.25
では、ビームウェストはちょうどGIファイバの出射端
面に位置することになり、GIファイバ間に光学素子を
挟む場合はビームウェストは一致しない。従って、GI
ファイバの出射端面から離れた位置にビームウェストを
形成するためにはP>0.25の条件が必要になる。
9から入った光は、第1GIファイバ2Aによってビー
ム径を拡大され、コアレス光ファイバ5の中央でビーム
ウェストをもつビームとなって光アイソレータ4を通過
し、再びコアレス光ファイバ5内を通過し、第2GIフ
ァイバ2Bによりビーム径を10μmに収束させられ、
第2シングルモード光ファイバ1Bに伝播する。この光
デバイスS1は、後端面3cにおいて第2シングルモー
ドファイバ1Bはその余長を1mほど有し図不示のコネ
クタがその終端に取り付けられている。
ータ4等の光学素子を挿入する構成であっても、ほぼア
ライメントフリーとなる。また、GIファイバを用いて
いるが、その焦点距離はコアレス光ファイバ5の長さで
調整済みで光ファイバ体組み立て時点で保証されてお
り、素子実装後に調整する必要がない。これは工程の簡
略化ばかりでなく、工程の初期段階で、即ち光学素子等
を固定する前に結合効率の不具合が確認できるため、工
程トータルの効率化と不良による損害を大幅に減らすこ
とが可能になる。
断する素子搭載用溝7内に特に光アイソレータ4を用い
る例を示したが、波長板や波長フィルターといった光学
素子でも適用可能である。
明の光デバイスS1とこの光デバイスS1と光結合させ
る光半導体素子とをパッケージ18に内蔵するモジュー
ルM2を構成することができる。このように、光デバイ
スS1の外周において、環状のメタライズ層(接合用帯
状体)11とパッケージ18を半田30で気密封止する
ことにより、簡便に信頼性の高い気密構造を実現され
る。
成としてもよい。即ち前述した光ファイバ体Fを挿入固
定するフェルール3において、外周を一周にわたって帯
状に覆う金属の外周体(接合用帯状体)27をフェルー
ル3に対して低融点ガラス等の封止剤29で接合する。
これにより外周体27とフェルール3の境界は高性能の
気密性が保たれる。なお、外周体27とフェルール3の
接合に用いる封止剤は超音波半田付けのような直接接合
可能な半田を用いても良い。
2と、光デバイスS2と光結合させる光半導体素子とを
パッケージ18に内蔵するモジュールM3において、光
デバイスS2の外周体27とパッケージ18をシーム溶
接で気密封止することにより、簡便に信頼性の高い気密
構造を実現することが可能になる。なお外周体27は溶
接が容易なSUSや50アロイといった合金が好適であ
る。
成としてもよい。即ち前述した光ファイバ体Fを挿入固
定するフェルール3において、フェルール3から突出し
余長をもった第2シングルモード光ファイバ2Bの外周
とフェルール3の後端部の外周を半田付けまたは溶接が
可能な材質の被覆部材(接合用帯状体)28で環状に覆
い、フェルール3と、被覆部材28の境界をまたは、第
2シングルモード光ファイバと被覆部材28の境界にお
いて先に記載したような低融点ガラス付けや超音波半田
といった封止剤26で気密接合を施し光デバイスS3を
構成する。
3と、光デバイスS3と光結合させる光半導体素子とを
パッケージ18に内蔵するモジュールM3において、光
デバイスS3の被覆部材28とパッケージ18をシーム
溶接で気密封止することにより、簡便に信頼性の高い気
密構造を実現することが可能になる。
いて説明する。
する。図2(a)に示すように、MFDが約10μmの
石英系シングルモード光ファイバ1Aの先端に、△=
0.85%、コア径が105μm、収束パラメータA=
3.37×10−6μm−2、GIファイバ2Aを放電
加工により融着し、ピッチP=0.258(653μ
m)になるようGIファイバ2Aを切断した。
ァイバ5の屈折率に相当)であれば、GIファイバ2A
の端面15から、このGIファイバ2Aで形成される出
射光のビームウェストまでの距離は550μmとなる。
46の屈折率をもつコアレス光ファイバ5をGIファイ
バ2Aに放電加工により融着し、1100μmの長さで
切断した。そして、図2(c)に示すように、GIファ
イバ2Aと同じ構成のGIファイバ2B、シングルモー
ド光ファイバ1Bをこの順に融着接続し、最後に図2
(d)のようにシングルモード光ファイバ1Aの一端に
研摩加工によりR=5μmの先球9を形成し光ファイバ
体Fとした。
〜30μm厚でモリブデン−マンガン層を形成し、その
上にニッケルを約3μm、さらに金を0.1μm厚で電
解めっきを行い幅2mmのメタライズ層11を形成した
直径1.25mm,長さ12mmのジルコニアフェルー
ル3の貫通孔3aに挿入固定した。固定にはエポキシテ
クノロジー社製熱硬化型エポキシ接着剤エポテック35
3NDを用いた。気密性を高めるため、低融点ガラスや
半田を用いても良い。さらに、コアレス光ファイバ5の
部分で貫通孔3aを横切るように幅1mmの素子搭載用
溝7を形成した。なお、この加工にはDISCO製ダイ
サーブレードSDC320R10MB01を用いた。
子搭載用溝7内において、偏光子19A,19B,ファ
ラデー回転子20を一体成形後、切断して作製した光ア
イソレータ4を設置した。ここで、コアレス光ファイバ
5と屈折率を整合させた紫外線硬化型接着剤や熱硬化型
の接着材8(例えばNTTアドバンストテクノロジー社
の紫外線硬化型エポキシ接着剤#9539、ダイキン工
業社製の紫外線硬化型接着剤オプトダイン、またはエポ
キシテクノロジー社製熱硬化型接着剤エポテック353
ND等)を用いて光アイソレータ4とコアレス光ファイ
バ5の間に充填接着し光りデバイスS1を構成した。
B(厚さ200μm、屈折率1.5)、ファラデー回転
子20(磁性ガーネット、厚さ350μm、屈折率2.
2)から成り、各々の光透過面は反射防止膜を形成した
後に、エポキシ系の透光性の接着剤(例えば、エポキシ
テクノロジー社製熱硬化型接着剤エポテック353N
D)で接合されている。なお、光アイソレータ4は10
mm角以上の大型の素子で一括アライメントを行い接着
した後に、400μm角に切断されている。厚さは75
0μmとなる。また、ここでは自発磁化型のガーネット
を用いるため磁石は不要である。
Dモジュールに実装する際に、LD側のコア拡大光ファ
イバの端面は、反射を防ぎ結合効率も同時に向上させる
ため先球9としているが、光モジュールの設計によって
は、レンズを設けても良い。
てLDモジュールM1を構成した例を示す。基板14の
V型の溝に、LD側端面を先球加工した光デバイスS1
の第1シングルモード光ファイバ1Aを固定した。PD
16は光強度を安定化するためにLD15の光をモニタ
ーする。光デバイスS1はパッケージ18の開口部18
aにて半田30により封止され、気密性の高いLDモジ
ュールM1を構成した。
m、長さ12mmのジルコニア性フェルール3の外周に
リング上の外周帯27を設置し、低融点ガラス等の封止
剤26で気密接合した。ここで、フェルール3内の光フ
ァイバ体Fの作製手順は実施例1と同様であり、光ファ
イバ体Fが組み立てられた段階で光学特性は保証されて
いる。また、光ファイバ体Fはフェルール3に挿入固定
し、素子搭載用溝を形成して光アイソレータ4を固定す
る手順も実施例1と同様である。これにより、単純な構
成で気密封止が可能なモジュールが簡便に構成可能な光
デバイスS2とすることができる。なお、図中24はフ
ァイバ素線を被覆するジャケットである。
を用いてLDモジュールM2を構成した。基板14のV
型の溝に、LD側端面を先球加工した光デバイスS2の
第1シングルモード光ファイバ1Aを固定した。PD1
6は光強度を安定化するためにLD15の光をモニター
する。光デバイスS1はパッケージ18の開口部18a
にリング29にYAGレーザーによるシーム溶接を施さ
れ、リング29はパッケージ18に、同じくYAGレー
ザーにて溶接される。リング29は第1シングルモード
光ファイバ1Aが大きくたわまないように、パッケージ
18に対し位置調整するために設けられている。これに
より、気密性の高いLDモジュールM2を構成した。
mm、長さ12mmのジルコニア性フェルール3の後端
の外周と第2シングルモード光ファイバ1Bの一部を覆
う形状にした被覆部材28を設置し、封止剤26で気密
接合した。フェルール3内の光ファイバ体Fの作製手順
は実施例1と同様であり、光ファイバ体Fが組み立てら
れた段階で光学特性は保証されている。また、光ファイ
バ体Fはフェルール3に挿入固定し、素子搭載用溝を形
成しで光アイソレータ4を固定する手順も実施例1と同
様である。
於ける封止剤の断面積が小さい方が気密性が高い。した
がって例1、例2のようにフェルール3の外周部で封止
するよりも光ファイバの外周で封止した方が気密性は優
れることになる。これにより、単純な構成でさらに高度
な気密封止が可能な光モジュールS3とすることができ
る。24はファイバ素線を被覆するジャケットである。
を用いてLDモジュールM3を構成した。基板14のV
型の溝に、LD側端面を先球加工した光デバイスS2の
第1シングルモード光ファイバ1Aを固定した。PD1
6は光強度を安定化するためにLD15の光をモニター
する。光デバイスS1はパッケージ18の開口部18a
にリング29にYAGレーザーによるシーム溶接を施
し、リング29はパッケージ18に同じくYAGレーザ
ーにて溶接した。リング29は第1シングルモード光フ
ァイバが大きくたわまないように、パッケージ18に対
し位置調整するために設けた。これにより、気密性の高
いLDモジュールM3とすることができた。
ス及び光モジュールによれば、以下の顕著な効果を奏す
ることができる。
価に作製が可能である。
した光ファイバ体は、マルチモード光ファイバ(例えば
GIファイバ)とコアレス光ファイバの接続部の調整の
みでよく、調整軸が少なく組み立てが容易である。2つ
のマルチモード光ファイバに挟まれるコアレス光ファイ
バは、焦点距離調節と軸ずれ防止、組み立ての簡易化の
役割をもっており、もともと一本の光ファイバなのでこ
れを分断したものは軸ずれは原理的に発生しない。
光ファイバ体を挿入する場合の細孔内で調整するという
ような煩雑な作業が不要である。
場合は、コアレス光ファイバ部に素子搭載用溝を形成す
れば良い。素子搭載用溝位置はコアレス光ファイバの範
囲でさえあればずれても全く問題が生じないため極めて
作製しやすい。また、光学素子である例えば光アイソレ
ータの挿入は、ほぼアライメントフリーで行うことがで
きる。
が、作製に手間がかかり制御の難しいコア拡大光ファイ
バを用いている必要がない。
た光デバイスは小型で安定性が高い。
帯状体を設けているので、パッケージと容易に半田封止
構造を取ることが可能で、簡便に封止性の高いモジュー
ルとなすことができる。
ーザー溶接することが可能である。レーザー溶接は半田
封止より、さらに簡便で短時間の工程であり、また、熱
も局所的にしか発生しないため、光デバイスに内蔵され
ている光学素子やレーザーモジュール内の光半導体素子
に与える影響が少ない。
(接合用帯状体)で被覆する構成を採用することによ
り、光ファイバと被覆部材を半田封止等が可能な上、光
ファイバを基体のみで支持する場合に加え、より封止経
路が長くなるため光デバイス自体の封止性が向上し、パ
ッケージへの封止接合が容易である。
フェルールの中心軸に対し光ファイバが高精度に固定さ
れるため、例えば第1シングルモード光ファイバの一端
に形成したレンズ部(先球部)と光半導体素子とのアラ
イメントが容易になり、また、耐久性が高く、小型にす
ることが可能になる。
とにより、小型で作製容易、安価で経時変化の少なく、
気密性の優れた光モジュールを提供することができる。
面図である。
製工程を模式的に説明する断面図である。
図である。
である。
ための断面図である。
である。
ための断面図である。
ある。
係を示すグラフである。
の光の挙動を説明する模式図である。
ある。
を実装したデバイスを説明する断面図である。
Claims (2)
- 【請求項1】 一端に光半導体素子を光接続させるため
のレンズ部を備えた第1シングルモード光ファイバの他
端に、第1マルチモード光ファイバ、コアレス光ファイ
バ、第2マルチモード光ファイバ、及び第2シングルモ
ード光ファイバを順次一列に接続して基体に固定して成
るとともに、前記コアレス光ファイバに形成した素子搭
載用溝に光学素子を配設し、且つ前記基体の外周に金属
から成る接合用帯状体を設けたことを特徴とする光デバ
イス。 - 【請求項2】 基体上に、前記光デバイスと、該光デバ
イスの第1シングルモード光ファイバのレンズ部に光接
続する光半導体素子とをそれぞれ配設して成る光モジュ
ール。
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---|---|---|---|
JP2001024803A JP4446614B2 (ja) | 2001-01-31 | 2001-01-31 | 光デバイスおよび光モジュール |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2001024803A JP4446614B2 (ja) | 2001-01-31 | 2001-01-31 | 光デバイスおよび光モジュール |
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JP (1) | JP4446614B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1612588A2 (en) * | 2004-06-29 | 2006-01-04 | Kyocera Corporation | Optical isolator with tilted optical isolator element |
JP2008262109A (ja) * | 2007-04-13 | 2008-10-30 | Fujitsu Ltd | 光送受信装置 |
JP2009053459A (ja) * | 2007-08-28 | 2009-03-12 | Ntt Electornics Corp | 波長フィルタ |
-
2001
- 2001-01-31 JP JP2001024803A patent/JP4446614B2/ja not_active Expired - Fee Related
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EP1612588A2 (en) * | 2004-06-29 | 2006-01-04 | Kyocera Corporation | Optical isolator with tilted optical isolator element |
EP1612588A3 (en) * | 2004-06-29 | 2006-03-22 | Kyocera Corporation | Optical isolator with tilted optical isolator element |
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JP2008262109A (ja) * | 2007-04-13 | 2008-10-30 | Fujitsu Ltd | 光送受信装置 |
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