JP2002226665A - 熱可塑性エラストマー組成物 - Google Patents

熱可塑性エラストマー組成物

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JP2002226665A
JP2002226665A JP2001022333A JP2001022333A JP2002226665A JP 2002226665 A JP2002226665 A JP 2002226665A JP 2001022333 A JP2001022333 A JP 2001022333A JP 2001022333 A JP2001022333 A JP 2001022333A JP 2002226665 A JP2002226665 A JP 2002226665A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 環境負荷が小さく、簡便な手段により圧縮永
久歪みの改良されたイソブチレン系ブロック共重合体を
主成分とする熱可塑性エラストマー組成物を提供する。 【解決手段】 イソブチレンを単量体主成分とする重合
体ブロックと芳香族ビニル化合物を単量体主成分とする
重合体ブロックからなるイソブチレン系ブロック共重合
体99〜50重量%と、ポリフェニレンエーテル系樹脂
1〜50重量%からなる熱可塑性エラストマー組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、圧縮永久歪みの改
良されたイソブチレン系ブロック共重合体を主成分とす
る熱可塑性エラストマー組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、ゴム的な軟質材料であって、加硫
工程を要せず、熱可塑性樹脂と同様な成形加工性を有す
る熱可塑性エラストマーが注目されている。このような
熱可塑性エラストマーとしては、ポリオレフィン系、ポ
リウレタン系、ポリエステル系、ポリスチレン系等のポ
リマーが開発され、市販されている。これら熱可塑性エ
ラストマーはそれ自身単独で使用されることもあるが、
ユーザーの多様なニーズに応えるべく、熱可塑性樹脂と
熱可塑性エラストマーを種々組み合わせた樹脂組成物が
検討されている。特にポリオレフィン系樹脂、ポリスチ
レン系エラストマー及び軟化剤からなる樹脂組成物は硬
度、成形加工性等をバランス良く兼ね備えた材料として
広く用いられるに至っている。
【0003】このような熱可塑性エラストマーとして、
イソブチレン系ブロック共重合体が知られている。イソ
ブチレン系ブロック共重合体においては、例えば、米国
特許公報US-RE34640において、スチレン‐イ
ソブチレン‐スチレンブロック共重合体を重合する方法
が開示されている。このようなイソブチレン系ブロック
共重合体は、耐熱耐候性がすぐれており、高いガスバリ
アー性を発揮し、また、そのリサイクル性から、すぐれ
た材料として注目されている。しかしながら、これらの
イソブチレン系ブロック共重合体は、その圧縮永久歪み
が大きく、弾性回復性に劣るため、密封用材などとして
使用すると徐々に密封性が低下するなどの問題があっ
た。
【0004】このような問題を解決する手段として、イ
ソブチレン系ブロック共重合体と、架橋ゴムから得られ
る圧縮永久歪みを改善した熱可塑性樹脂組成物が知られ
ている(WO98/14518)。しかしながら、ゴム
成分の架橋工程が必要となるばかりでなく硫黄化合物や
含ハロゲン化合物等の架橋剤が環境汚染の原因となるこ
とが指摘されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】すなわち、本発明が解
決しようとする課題は、環境負荷が小さく簡便な手段に
より圧縮永久歪みの改良されたイソブチレン系ブロック
共重合体を主成分とする熱可塑性エラストマー組成物を
提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】前述の課題を解決するた
めに、鋭意検討を行った結果、イソブチレンを単量体主
成分とする重合体ブロックからなるイソブチレン系ブロ
ック共重合体と、ポリフェニレンエーテル系樹脂からな
る組成物において圧縮永久歪みが改善されることを見出
し、本発明に至った。
【0007】すなわち本発明は次の発明に関する。 (1)イソブチレンを単量体主成分とする重合体ブロッ
クと芳香族ビニル化合物を単量体主成分とする重合体ブ
ロックからなるイソブチレン系ブロック共重合体99〜
50重量%と、ポリフェニレンエーテル系樹脂1〜50
重量%からなる熱可塑性エラストマー組成物(請求項
1)。 (2)イソブチレンを単量体主成分とする重合体ブロッ
クと芳香族ビニル化合物を単量体主成分とする重合体ブ
ロックからなるイソブチレン系ブロック共重合体95〜
70重量%と、ポリフェニレンエーテル系樹脂5〜30
重量%からなる請求項1記載の熱可塑性エラストマー組
成物(請求項2)。 (3)イソブチレン系ブロック共重合体が5〜50重量
%の芳香族ビニル化合物単位および95〜50重量%の
イソブチレン単位を含有してなることを特徴とする、請
求項1および2記載の熱可塑性エラストマー組成物(請
求項3)。 (4)イソブチレン系ブロック共重合体中の芳香族ビニ
ル化合物単位とポリフェニレンエーテル系樹脂との合計
が10〜50重量%であることを特徴とする請求項3記
載の熱可塑性エラストマー組成物(請求項4)。 (5)ポリフェニレンエーテル系樹脂がポリフェニレン
エーテル100〜50重量%とポリスチレン0〜50重
量%であることを特徴とする請求項1〜4記載の熱可塑
性エラストマー組成物(請求項5)。
【0008】なお、国際公開特許WO92/14790
にはポリフェニレンエーテル系樹脂とイソブチレン系ブ
ロック共重合体との組成物が開示されているがポリフェ
ニレンエーテル系樹脂の耐衝撃性を改善することを目的
とするものであり、本発明とは重合体の組成比が異な
る。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明によれば、イソブチレンを
単量体主成分とする重合体ブロックと芳香族ビニル化合
物を単量体主成分とする重合体ブロックからなるイソブ
チレン系ブロック共重合体にポリフェニレンエーテル系
樹脂を添加することにより圧縮永久歪みが改善される。
【0010】本発明で使用しうるイソブチレン系ブロッ
ク共重合体は、イソブチレンを単量体主成分とする重合
体ブロックと芳香族ビニル化合物を単量体主成分とする
重合体ブロックを有しているものであれば特に制限はな
く、例えば、直鎖状、分岐状、星状等の構造を有するブ
ロック共重合体、ジブロック共重合体、トリブロック共
重合体、マルチブロック共重合体等のいずれも選択可能
である。
【0011】また本発明のイソブチレンを単量体主成分
とする重合体ブロックは、イソブチレン以外の単量体を
含んでいても含んでいなくても良く、通常、イソブチレ
ンを60重量%以上、好ましくは80重量%以上含有す
る重合体ブロック成分である。イソブチレン以外の単量
体としてはカチオン重合可能な単量体が好ましく、例え
ば次のような単量体等が挙げられる。芳香族ビニル類、
脂肪族オレフィン類、ジエン類、ビニルエーテル類、シ
ラン類、ビニルカルバゾール、β−ピネン、アセナフチ
レン等の単量体が例示できる。これらは単独で用いても
よいし、2種以上組み合わせて用いてもよい。芳香族ビ
ニル系単量体としては、スチレン、o−、m−又はp−
メチルスチレン、α−メチルスチレン、β−メチルスチ
レン、2,6−ジメチルスチレン、2,4−ジメチルス
チレン、α−メチル−o−メチルスチレン、α−メチル
−m−メチルスチレン、α−メチル−p−メチルスチレ
ン、β−メチル−o−メチルスチレン、β−メチル−m
−メチルスチレン、β−メチル−p−メチルスチレン、
2,4,6−トリメチルスチレン、α−メチル−2,6
−ジメチルスチレン、α−メチル−2,4−ジメチルス
チレン、β−メチル−2,6−ジメチルスチレン、β−
メチル−2,4−ジメチルスチレン、o−、m−又はp
−クロロスチレン、2,6−ジクロロスチレン、2,4
−ジクロロスチレン、α−クロロ−o−クロロスチレ
ン、α−クロロ−m−クロロスチレン、α−クロロ−p
−クロロスチレン、β−クロロ−o−クロロスチレン、
β−クロロ−m−クロロスチレン、β−クロロ−p−ク
ロロスチレン、2,4,6−トリクロロスチレン、α−
クロロ−2,6−ジクロロスチレン、α−クロロ−2,
4−ジクロロスチレン、β−クロロ−2,6−ジクロロ
スチレン、β−クロロ−2,4−ジクロロスチレン、o
−、m−又はp−t−ブチルスチレン、o−、m−又は
p−メトキシスチレン、o−、m−又はp−クロロメチ
ルスチレン、o−、m−又はp−ブロモメチルスチレ
ン、シリル基で置換されたスチレン誘導体、インデン、
ビニルナフタレン等が挙げられる。これらは単独で用い
てもよいし、2種以上組み合わせて用いてもよい。
【0012】脂肪族オレフィン系単量体としては、エチ
レン、プロピレン、1−ブテン、2−メチル−1−ブテ
ン、3−メチル−1−ブテン、ペンテン、ヘキセン、シ
クロヘキセン、4−メチル−1−ペンテン、ビニルシク
ロヘキサン、オクテン、ノルボルネン等が挙げられる。
これらは単独で用いてもよいし、2種以上組み合わせて
用いてもよい。
【0013】ジエン系単量体としては、ブタジエン、イ
ソプレン、ヘキサジエン、シクロペンタジエン、シクロ
ヘキサジエン、ジシクロペンタジエン、ジビニルベンゼ
ン、エチリデンノルボルネン等が挙げられる。これらは
単独で用いてもよいし、2種以上組み合わせて用いても
よい。
【0014】ビニルエーテル系単量体としては、メチル
ビニルエーテル、エチルビニルエーテル、(n−、イ
ソ)プロピルビニルエーテル、(n−、sec−、te
rt−、イソ)ブチルビニルエーテル、メチルプロペニ
ルエーテル、エチルプロペニルエーテル等が挙げられ
る。これらは単独で用いてもよいし、2種以上組み合わ
せて用いてもよい。
【0015】シラン化合物としては、ビニルトリクロロ
シラン、ビニルメチルジクロロシラン、ビニルジメチル
クロロシラン、ビニルジメチルメトキシシラン、ビニル
トリメチルシラン、ジビニルジクロロシラン、ジビニル
ジメトキシシラン、ジビニルジメチルシラン、1,3−
ジビニル−1,1,3,3−テトラメチルジシロキサ
ン、トリビニルメチルシラン、γ−メタクリロイルオキ
シプロピルトリメトキシシラン、γ−メタクリロイルオ
キシプロピルメチルジメトキシシラン等が挙げられる。
これらは単独で用いてもよいし、2種以上組み合わせて
用いてもよい。
【0016】本発明の芳香族ビニル系単量体を主成分と
する重合体ブロックは、芳香族ビニル系単量体の含有量
が60重量%以上、好ましくは80重量%以上である重
合体ブロック成分を示す。芳香族ビニル系単量体として
は、例えば上記のような芳香族ビニル系単量体があげら
れる。これらの中でも、スチレン、α−メチルスチレ
ン、p−メチルスチレン、インデンからなる群から選ば
れる少なくとも1種の単量体を使用することが好まし
く、コストの面からスチレン、α−メチルスチレン、あ
るいはこれらの混合物を用いることが特に好ましい。
【0017】イソブチレンを単量体主成分とする重合体
ブロックと芳香族ビニル化合物を単量体主成分とするブ
ロックの割合に関しては、特に制限はないが、イソブチ
レンを単量体主成分とする重合体ブロックが95から5
0重量%、芳香族ビニル化合物を単量体主成分とする重
合体ブロックが5から50重量%であることが好まし
い。イソブチレンを単量体主成分とする重合体ブロック
が95重量%以上であると十分な凝集力が得られず弾性
回復力が低下する傾向があり、50重量%以下になると
硬度が高くなり弾性材料としては好ましくないまた本発
明のイソブチレン系ブロック共重合体の好ましい構造と
しては、得られる組成物の物性および加工性の点から、
芳香族ビニル系単量体を単量体主成分とする重合体ブロ
ック−イソブチレンを単量体主成分とする重合体ブロッ
ク−芳香族ビニル系単量体を単量体主成分とする重合体
ブロックから形成されるトリブロック共重合体、イソブ
チレンを単量体主成分とする重合体ブロック−芳香族ビ
ニル系単量体を単量体主成分とする重合体ブロック−イ
ソブチレンを単量体主成分とする重合体ブロックから形
成されるトリブロック共重合体、芳香族ビニル系単量体
を単量体主成分とする重合体ブロック−イソブチレンを
単量体主成分とする重合体ブロックから形成されるジブ
ロック共重合体、及び、芳香族ビニル系単量体を単量体
主成分とする重合体ブロック−イソブチレンを単量体主
成分とする重合体ブロックから形成されるジブロック共
重合体をアームとする星状ポリマーからなる群より選択
される少なくとも1種が好ましい。
【0018】イソブチレン系ブロック共重合体の重量平
均分子量にも特に制限はないが、物性および加工性の面
から、3000〜1000000であることが好まし
く、5000〜500000であることが特に好まし
い。イソブチレン系ブロック共重合体の重量平均分子量
が上記範囲よりも低い場合には組成物の物性が十分に発
現されにくく、一方上記範囲を超える場合には加工性の
面で不利となる傾向がある。特に、押出成形により樹脂
組成物のフィルムを作成する場合は、イソブチレン系ブ
ロック共重合体の重量平均分子量が20000〜100
000にすることで、フィルムの表面性が改良され、加
工性の面で最も好ましい。
【0019】イソブチレン系ブロック共重合体の製造方
法としては、特に限定されないが、構造の制御されたブ
ロック共重合体を得るためには、下記一般式(1)で表
される化合物の存在下に、イソブチレンを主成分とする
単量体及び芳香族ビニル系単量体等のイソブチレンを主
成分としない単量体成分を重合することが好ましい。
(CR12X)n3 (1)式中、Xは、ハロゲ
ン原子、炭素数1〜6のアルコキシル基及び炭素数1〜
6のアシロキシル基からなる群から選択される置換基を
表す。R1及びR2は、それぞれ、水素原子又は炭素数1
〜6の1価の炭化水素基を表す。R1及びR2は、同一で
あっても異なっていても良い。また、複数存在するR1
及びR2は、それぞれ、同一であっても異なっていても
良い。R3は、n個の置換基を有することができる多価
の芳香族炭化水素基又は多価の脂肪族炭化水素基を表
す。nは、1〜6の自然数を表す。
【0020】上記ハロゲン原子としては、塩素、フッ
素、臭素、ヨウ素等が挙げられる。上記炭素数1〜6の
アルコキシル基としては特に限定されず、例えば、メト
キシ基、エトキシ基、n−又はイソプロポキシ基等が挙
げられる。上記炭素数1〜6のアシロキシル基としては
特に限定されず、例えば、アセチルオキシ基、プロピオ
ニルオキシ基等が挙げられる。上記炭素数1〜6の炭化
水素基としては特に限定されず、例えば、メチル基、エ
チル基、n−又はイソプロピル基等が挙げられる。
【0021】上記一般式(1)で表わされる化合物は開
始剤となるものでルイス酸等の存在下炭素陽イオンを生
成し、カチオン重合の開始点になると考えられる。本発
明で用いられる一般式(1)で表される化合物の例とし
ては、次のような化合物等が挙げられる。(1−クロル
−1−メチルエチル)ベンゼン[C65C(CH32
l]、1,4−ビス(1−クロル−1−メチルエチル)
ベンゼン[1,4−Cl(CH32CC64C(C
32Cl]、1,3−ビス(1−クロル−1−メチル
エチル)ベンゼン[1,3−Cl(CH32CC64
(CH32Cl]、1,3,5−トリス(1−クロル−
1−メチルエチル)ベンゼン[1,3,5−(ClC
(CH32363]、1,3−ビス(1−クロル−
1−メチルエチル)−5−(tert−ブチル)ベンゼ
ン[1,3−(C(CH32Cl)2-5−(C(C
33)C63]。
【0022】これらの中でも特に好ましいのは1−クロ
ル−1−メチルエチルベンゼン[C 65C(CH32
l]、ビス(1−クロル−1−メチルエチル)ベンゼン
[C 64(C(CH32Cl)2]、トリス(1−クロ
ル−1−メチルエチル)ベンゼン[(ClC(C
32363]である。なお1−クロル−1−メチ
ルエチルベンゼンは、α−クロロイソプロピルベンゼ
ン、2−クロロ−2−プロピルベンゼンあるいはクミル
クロライドとも呼ばれ、ビス(1−クロル−1−メチル
エチル)ベンゼンは、ビス(α−クロロイソプロピル)
ベンゼン、ビス(2−クロロ−2−プロピル)ベンゼン
あるいはジクミルクロライドとも呼ばれ、トリス(1−
クロル−1−メチルエチル)ベンゼンは、トリス(α−
クロロイソプロピル)ベンゼン、トリス(2−クロロ−
2−プロピル)ベンゼンあるいはトリクミルクロライド
とも呼ばれる。
【0023】上記重合反応においては、ルイス酸触媒を
共存させることができる。ルイス酸としてはカチオン重
合に使用できるものであれば良く、TiCl4、TiBr
4、BCl3、BF3、BF3・OEt2、SnCl4、SbCl5
SbF5、WCl6、TaCl5、VCl5、FeCl3、ZnB
2、AlCl3、AlBr3等の金属ハロゲン化物;Et2
AlCl、EtAlCl2等の有機金属ハロゲン化物を
好適に使用することができる。なかでも触媒としての能
力、工業的な入手の容易さを考えた場合、TiCl4、B
Cl3、SnCl4が好ましい。
【0024】上記ルイス酸触媒の使用量としては特に限
定されず、使用する単量体の重合特性あるいは重合濃度
等を鑑みて設定することができる。
【0025】上記重合反応においては、さらに必要に応
じて電子供与体成分を共存させることもできる。この電
子供与体成分は、カチオン重合に際して、成長炭素カチ
オンを安定化させる効果があるものと考えられており、
電子供与体の添加によって分子量分布の狭い構造が制御
された重合体が生成する。使用可能な電子供与体成分と
しては特に限定されないが、例えば、ピリジン類、アミ
ン類、アミド類、スルホキシド類、エステル類、または
金属原子に結合した酸素原子を有する金属化合物等を挙
げることができる。
【0026】上記重合反応は必要に応じて有機溶媒中で
行うことができ、有機溶媒としてはカチオン重合を本質
的に阻害しなければ特に制約なく使用することができ
る。具体的には、塩化メチル、ジクロロメタン、クロロ
ホルム、塩化エチル、ジクロロエタン、n−プロピルク
ロライド、n−ブチルクロライド、クロロベンゼン等の
ハロゲン化炭化水素;ベンゼン、トルエン、キシレン、
エチルベンゼン、プロピルベンゼン、ブチルベンゼン等
のアルキルベンゼン類;エタン、プロパン、ブタン、ペ
ンタン、ヘキサン、ヘプタン、オクタン、ノナン、デカ
ン等の直鎖式脂肪族炭化水素類;2−メチルプロパン、
2−メチルブタン、2,3,3−トリメチルペンタン、
2,2,5−トリメチルヘキサン等の分岐式脂肪族炭化
水素類;シクロヘキサン、メチルシクロヘキサン、エチ
ルシクロヘキサン等の環式脂肪族炭化水素類;石油留分
を水添精製したパラフィン油等を挙げることができる。
【0027】これらの溶媒は、ブロック共重合体を構成
する単量体の重合特性及び生成する重合体の溶解性等の
バランスを考慮して単独又は2種以上を組み合わせて使
用される。
【0028】上記溶媒の使用量は、得られる重合体溶液
の粘度や除熱の容易さを考慮して、重合体の濃度が1〜
50重量%、好ましくは3〜35重量%となるように決
定される。
【0029】実際の重合を行うに当たっては、各成分を
冷却下例えば−100℃以上0℃未満の温度で混合す
る。エネルギーコストと重合の安定性を釣り合わせるた
めに、特に好ましい温度範囲は−30℃〜−80℃であ
る。
【0030】上記重合反応は、バッチ式(回分式又は半
回分式)で行ってもよいし、重合反応に必要な各成分を
連続的に重合容器内に加える連続式で行ってもよい。
【0031】また芳香族ビニル系単量体を単量体主成分
としてなる重合体ブロック−イソブチレンを単量体主成
分としてなる重合体ブロックから形成されるジブロック
共重合体をアームとする星状ポリマーを製造する方法と
しては特に制限はないが、例えば、3つ以上のカチオン
重合開始点を有する化合物の存在下に芳香族ビニル系単
量体を主成分とする単量体及びイソブチレンを主成分と
する単量体成分を重合する方法、芳香族ビニル系単量体
を主成分とする単量体及びイソブチレンを主成分とする
単量体成分を重合してジブロック共重合体を製造し、そ
の後に、多官能性化合物をカップリング剤(結合剤)と
して用いて、上記ジブロック共重合体をカップリング
(結合)させる方法、等が挙げられる。
【0032】上記多官能性化合物としては、1分子あた
り3つ以上のカップリング可能な反応点(官能基)を有
する化合物等を使用することができる。1分子あたり2
つの反応点を有する化合物が重合又は反応することによ
り重合体を形成して3つ以上の反応点(官能基)を有す
ることができる場合は、使用を妨げるものではない。
【0033】このような多官能性化合物としては、例え
ば、1,3−ジビニルベンゼン、1,4−ジビニルベン
ゼン、1,2−ジイソプロペニルベンゼン、1,3−ジ
イソプロペニルベンゼン、1,4−ジイソプロペニルベ
ンゼン、1,3−ジビニルナフタレン、1,8−ジビニ
ルナフタレン、2,4−ジビニルビフェニル、1,2−
ジビニル−3,4−ジメチルベンゼン、1,3−ジビニ
ル−4,5,8−トリブチルナフタレン、2,2’−ジ
ビニル−4−エチル−4’−プロピルビフェニル等のジ
ビニル芳香族系化合物; 1,2,4−トリビニルベン
ゼン、1,3,5−トリビニルナフタレン、3,5,
4’−トリビニルビフェニル、1,5,6−トリビニル
−3,7−ジエチルナフタレン等のトリビニル芳香族系
化合物;シクロヘキサンジエポキシド、1,4−ペンタ
ンジエポキシド、1,5−ヘキサンジエポキシド等のジ
エポキシド; 2,4−ヘキサン−ジオン、2,5−ヘ
キサン−ジオン、2,6−ヘプタン−ジオン等のジケト
ン; 1,4−ブタンジアール、1,5−ペンタンジア
ール、1,6−ヘキサンジアール等のジアルデヒド;
シロキサン系化合物又はカリックスアレン等が挙げられ
る。これらは単独で用いてもよいし、2種以上を組み合
わせても使用可能である。
【0034】これらの中でも反応性、得られる星状ポリ
マーの物性等の点から、ジビニル芳香族化合物が好まし
く使用され、特に好ましいのは1,3−ジビニルベンゼ
ン、1,4−ジビニルベンゼン、1,3−ジイソプロペ
ニルベンゼン及び1,4−ジプロイソペニルベンゼンか
らなる群から選択される少なくとも1種である。上記化
合物は、例えばエチルビニルベンゼン等との混合物とし
て通常市販されており、上記ジビニル芳香族系化合物が
主たる成分であればそのまま使用することが可能であ
り、必要に応じて精製し純度を高めて用いてもよい。
【0035】本発明で用いるポリフェニレンエーテル系
樹脂(以下PPO樹脂と称する)としては、例えば次の
ようなものがあげられる。この樹脂は以下の一般式で表
される単位を含有するホモ−及び/又はコポリマーであ
る。
【0036】
【化1】 式中、R4、R5、R6及びR7は、独立に、水素、ハロゲ
ン、炭化水素基及び置換炭化水素基であることができ
る。
【0037】周知のPPO樹脂を使用することができ、
その例としては、ポリ(2,6−ジメチル−1,4−フ
ェニレンエーテル)、ポリ(2−メチル−6−エチル−
1,4−フェニレンエーテル)、ポリ(2,6−ジフェ
ニル−1,4−フェニレンエーテル)、ポリ(2−メチ
ル−6−フェニル−1,4−フェニレンエーテル)、ポ
リ(2,6−ジクロロ−1,4−フェニレンエーテル)
等が挙げられる。更に、2,6−ジメチルフェノールと
他のフェノール(例えば、2,3,6−トリメチルフェ
ノール、2−メチル−6−ブチルフェノール)のコポリ
マーも使用することができる。これらの中で、ポリ
(2,6−ジメチル−1,4−フェニレンエーテル)が
好ましい。本発明において意図しているポリフェニレン
エーテル樹脂成分は、米国特許第3,306,874
号、第3,306,875号、第3,257,357
号、第3,257,358号に記載されている方法に従
って製造することができる。
【0038】変性されたPPO樹脂もまた場合によって
本発明において使用することができる。それは、PPO
樹脂を変性剤で変成することによって製造できる。有用
な変性剤の例として、エチレン性二重結合及び極性基を
同一分子内に有する化合物が挙げられる。具体的な例と
して無水マレイン酸、マレイン酸、マレイン酸エステ
ル、マレイミド、そのN−置換化合物、アクリル酸、ア
クリル酸エステル、メタクリル酸、メタクリル酸エステ
ル、及びメタクリル酸グリシジルが挙げられる。これら
の化合物はPPO樹脂存在下にグラフト等の重合がなさ
れる。これらの化合物のなかでは無水マレイン酸が好ま
しい。
【0039】また、ポリスチレンの添加により加工性の
改良されたPPO樹脂を用いることもできる。ポリスチ
レンを添加したPPO樹脂を用いることにより、イソブ
チレン系ブロック共重合体とPPO樹脂との溶融混練温
度を低下することができる。ポリフェニレンエーテルと
ポリスチレンとの割合は、ポリフェニレンエーテル10
0〜50重量%に対してポリスチレン0〜50重量%が
好ましい。ポリスチレンが50重量%をこえると、圧縮
永久歪みの改良効果が小さくなる傾向がある。
【0040】イソブチレンを単量体主成分とする重合体
ブロックと芳香族ビニル化合物を単量体主成分とする重
合体ブロックからなるイソブチレン系ブロック共重合体
と、ポリフェニレンエーテル系樹脂から得られる組成物
はイソブチレン系ブロック共重合体99〜50重量%、
ポリフェニレンエーテル系樹脂1〜50重量%である。
イソブチレン系ブロック共重合体が99重量%をこえ、
ポリフェニレンエーテル系樹脂1重量%未満であると圧
縮永久歪みに改善が見られず、イソブチレン系ブロック
共重合体50重量%未満、ポリフェニレンエーテル系樹
脂50重量%こえると硬度が高くなり弾性材料としては
好ましくなくなる。最も好ましくは、イソブチレン系ブ
ロック共重合体が95〜70重量%、ポリフェニレンエ
ーテル系樹脂5〜30重量%である。
【0041】イソブチレン系ブロック共重合体中の芳香
族ビニル化合物単位とポリフェニレンエーテル系樹脂と
の合計は10〜50重量%であることが好ましい。10
重量%未満であると芳香族のドメインが形成されず、圧
縮永久歪みに改善が見られず、50重量%をこえると硬
度が上昇し、成形性が悪くなる。
【0042】本発明においては、場合によっては熱可塑
性樹脂や充填剤、安定剤、難燃剤等の添加剤を加えても
よい。
【0043】本発明で用いられる組成物の製造方法は、
特に限定されるものではなく、ロール、バンバリーミキ
サー、ニーダー、攪拌機を備えた溶融釜あるいは一軸ま
たは二軸の押出機を用いて機械的に混合する方法を用い
ることができる。このときに、必要に応じて加熱するこ
とも可能である。また、適当な溶剤に配合剤を投入し、
これを攪拌することによって組成物の均一な溶液を得た
後、溶剤を留去する方法も用いることができる。
【0044】本発明の組成物は自動車部品、家庭用電気
製品の部品、電線被覆材料、医療器具部品、雑貨、履き
物、パッキング材、シール材、ガスケット、栓体などの
密封用材等種々の用途に有効に使用できる。
【0045】
【実施例】以下実施例により本発明をさらに具体的に説
明する。尚、本発明はこれらの実施例によって何ら限定
されるものではなく、その要旨を変更しない範囲におい
て適宜変更実施可能である。以下に実施例に先立ち、測
定法、評価法等について説明する。 (圧縮永久歪み)JISK6262に準拠し、圧縮永久
歪みを測定した。保持温度は100℃、保持時間は22
時間、歪みは25%とした。 (硬度)JIS6253に準拠し、タイプAデュロメー
タ−を用い2秒後の硬度を測定した。 (引張破断強度)JISK6251に準拠し、引張試験
を行った。試験片は2mm厚プレスシートをダンベルで
3号型に打ち抜いて使用した。引張速度は500mm/
分とした。 (引張破断伸び)JISK6251に準拠し、試験片は
2mm厚プレスシートを、ダンベルで3号型に打抜いて
使用した。引張速度は500mm/分とした。 (重量平均分子量)重量平均分子量はWaters社製
510型GPCシステム(溶媒としてクロロホルムを使
用し、流量は1mL/分とした)により測定し、ポリス
チレン換算の値を示した。 (動的粘弾性測定)試料となる組成物のシートから縦6
mm×横5mm×厚さ2mmの試験片を切り出し、動的
粘弾性測定装置DVA−200(アイティー計測制御社
製)を用い、測定温度−100℃〜200℃、測定周波
数0.5Hzにおいてせん断モードでの動的粘弾性を測
定した。得られたスペクトルから拘束相のTgをtan
δのピーク値でよみとった。
【0046】(参考例1 イソブチレン系ブロック共重
合体の製造)攪拌機付き2L反応容器に、1−クロロブ
タン(モレキュラーシーブスで乾燥したもの)690m
L、メチルシクロヘキサン(モレキュラーシーブスで乾
燥したもの)663mL、p−ジクミルクロライド0.
252gを加えた。反応容器を−70℃に冷却した後、
α−ピコリン0.203g、イソブチレン68gを添加
した。さらに四塩化チタン8.6mLを加えて重合を開
始し、−70℃で溶液を攪拌しながら3時間反応させ
た。次いで反応溶液にスチレン41.2gを添加し、さ
らに3時間反応を続けた後、反応溶液を大量の水中へあ
けて反応を停止させた。
【0047】有機層と水層の分離状況を目視で確認した
ところ、分離性は良好であり分液ロートで容易に分別で
きた。水洗を2回行った後、水層が中性になっているの
を確認してから有機層を大量のメタノール中に注いで重
合体を沈殿させ、得られた重合体を60℃で24時間真
空乾燥することによりイソブチレン系ブロック共重合体
(SIBS−1)を得た。該イソブチレン系ブロック共
重合体(SIBS)のGPC分析を行ったところ、重量
平均分子量が119,000、分子量分布が2.2であ
った。また1H−NMRにより求めたスチレンの含有量
は30重量%であった。
【0048】(参考例2 イソブチレン系ブロック共重
合体の製造)攪拌機付き2L反応容器に、1−クロロブ
タン(モレキュラーシーブスで乾燥したもの)686m
L、メチルシクロヘキサン(モレキュラーシーブスで乾
燥したもの)658mL、p−ジクミルクロライド0.
253gを加えた。反応容器を−70℃に冷却した後、
α−ピコリン0.205g、イソブチレン90.5gを
添加した。さらに四塩化チタン2.2mLを加えて重合
を開始し、−70℃で溶液を攪拌しながら3時間反応さ
せた。次いで反応溶液にスチレン18.1gを添加し、
さらに2.5時間反応を続けた後、反応溶液を大量の水
中へあけて反応を停止させた。
【0049】有機層と水層の分離状況を目視で確認した
ところ、分離性は良好であり分液ロートで容易に分別で
きた。水洗を2回行った後、水層が中性になっているの
を確認してから有機層を大量のメタノール中に注いで重
合体を沈殿させ、得られた重合体を60℃で24時間真
空乾燥することによりイソブチレン系ブロック共重合体
(SIBS−2)を得た。該イソブチレン系ブロック共
重合体(SIBS)のGPC分析を行ったところ、重量
平均分子量が100,600、分子量分布が2.0であ
った。また1H−NMRにより求めたスチレンの含有量
は15重量%であった。
【0050】(実施例1)参考例1で得られたイソブチ
レン系ブロック共重合体100重量部とPPO樹脂とし
て、Noryl EFN4230(日本ジーイープラス
チック株式会社製)12重量部をプラストミルを用いて
250℃で5分混練し、圧縮永久歪み、硬度、拘束相の
Tgを測定した。結果を表2に示す。
【0051】(実施例2)参考例1で得られたイソブチ
レン系ブロック共重合体100重量部とPPO樹脂とし
て、Noryl EFN4230(日本ジーイープラス
チック株式会社製)22.5重量部をプラストミルを用
いて250℃で5分混練し、圧縮永久歪み、硬度、拘束
相のTgを測定した。結果を表2に示す。
【0052】(実施例3)参考例1で得られたイソブチ
レン系ブロック共重合体100重量部とPPO樹脂とし
て、Noryl EFN4230(日本ジーイープラス
チック株式会社製)40重量部をプラストミルを用いて
250℃で5分混練し、圧縮永久歪み、硬度、拘束相の
Tgを測定した。結果を表2に示す。
【0053】(比較例1)参考例1で得られたイソブチ
レン系ブロック共重合体100重量部をプラストミルを
用いて250℃で5分混練し、圧縮永久歪み、硬度、拘
束相のTgを測定した。結果を表2に示す。
【0054】(実施例4)参考例2で得られたイソブチ
レン系ブロック共重合体100重量部とPPO樹脂とし
て、Noryl EFN4230(日本ジーイープラス
チック株式会社製)20重量部をプラストミルを用いて
250℃で5分混練し、圧縮永久歪み、硬度、拘束相の
Tgを測定した。結果を表2に示す。
【0055】(実施例5)参考例2で得られたイソブチ
レン系ブロック共重合体100重量部とPPO樹脂とし
て、Noryl EFN4230(日本ジーイープラス
チック株式会社製)32.5重量部をプラストミルを用
いて250℃で5分混練し、圧縮永久歪み、硬度、拘束
相のTgを測定した。結果を表2に示す。
【0056】(比較例2)参考例2で得られたイソブチ
レン系ブロック共重合体100重量部をプラストミルを
用いて250℃で5分混練し、圧縮永久歪み、硬度、拘
束相のTgを測定した。結果を表2に示す。
【0057】
【表1】
【0058】
【表2】 以上のことから、本発明の重合体組成物は、拘束相のT
gが向上するとともに圧縮永久歪みが改善されているこ
とがわかる。
【0059】
【発明の効果】本発明の重合体組成物は、イソブチレン
系ブロック共重合体にポリフェニレンエーテル系樹脂を
添加するという、環境負荷が小さく簡便な手段により、
圧縮永久歪みの改良された材料を提供しうるものであ
る。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 イソブチレンを単量体主成分とする重合
    体ブロックと芳香族ビニル化合物を単量体主成分とする
    重合体ブロックからなるイソブチレン系ブロック共重合
    体99〜50重量%と、ポリフェニレンエーテル系樹脂
    1〜50重量%からなる熱可塑性エラストマー組成物。
  2. 【請求項2】 イソブチレンを単量体主成分とする重合
    体ブロックと芳香族ビニル化合物を単量体主成分とする
    重合体ブロックからなるイソブチレン系ブロック共重合
    体95〜70重量%と、ポリフェニレンエーテル系樹脂
    5〜30重量%からなる請求項1記載の熱可塑性エラス
    トマー組成物。
  3. 【請求項3】 イソブチレン系ブロック共重合体が5〜
    50重量%の芳香族ビニル化合物単位および95〜50
    重量%のイソブチレン単位を含有してなることを特徴と
    する、請求項1および2記載の熱可塑性エラストマー組
    成物。
  4. 【請求項4】 イソブチレン系ブロック共重合体中の芳
    香族ビニル化合物単位とポリフェニレンエーテル系樹脂
    との合計が10〜50重量%であることを特徴とする請
    求項3記載の熱可塑性エラストマー組成物。
  5. 【請求項5】 ポリフェニレンエーテル系樹脂がポリフ
    ェニレンエーテル100〜50重量%とポリスチレン0
    〜50重量%であることを特徴とする請求項1〜4記載
    の熱可塑性エラストマー組成物。
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