JP2002223076A - 多層配線基板 - Google Patents

多層配線基板

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JP2002223076A JP2001019144A JP2001019144A JP2002223076A JP 2002223076 A JP2002223076 A JP 2002223076A JP 2001019144 A JP2001019144 A JP 2001019144A JP 2001019144 A JP2001019144 A JP 2001019144A JP 2002223076 A JP2002223076 A JP 2002223076A
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    • H01L2224/15Structure, shape, material or disposition of the bump connectors after the connecting process
    • H01L2224/16Structure, shape, material or disposition of the bump connectors after the connecting process of an individual bump connector
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    • H01L2224/16221Disposition the bump connector connecting between a semiconductor or solid-state body and an item not being a semiconductor or solid-state body, e.g. chip-to-substrate, chip-to-passive the body and the item being stacked
    • H01L2224/16225Disposition the bump connector connecting between a semiconductor or solid-state body and an item not being a semiconductor or solid-state body, e.g. chip-to-substrate, chip-to-passive the body and the item being stacked the item being non-metallic, e.g. insulating substrate with or without metallisation

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  • Production Of Multi-Layered Print Wiring Board (AREA)
  • Structures For Mounting Electric Components On Printed Circuit Boards (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】基板に内蔵する電子部品と第1主面に実装され
るICチップなどとの間における電気的特性を高め、か
かる電子部品やICチップを正常且つ高速度にて動作さ
せ得る多層配線基板を提供する。 【解決手段】絶縁層3,4,5と配線層6,7とを交互
に積層し且つ表面4aおよび裏面5aを有する基板2
と、この基板2の表面4aと裏面5aとの間を貫通する
貫通孔8と、かかる貫通孔8に埋込樹脂9を介して内臓
されるチップコンデンサ(電子部品)10と、基板2の表
・裏面4a,5aの上方に形成され且つ樹脂絶縁層1
8,24,19,25および配線層22,23とを含む
ビルドアップ層BU1,BU2と、を備え、チップコン
デンサ10の電極11と配線層16とは、基板2の表面
4a(樹脂絶縁層9の表面9c)において接続されている
と共に、配線層22の上には第1主面26よりも高く突
出するハンダバンプ(端子)28が形成されている、多層
配線基板1。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、基板の貫通孔など
に埋込樹脂を介して電子部品を内臓する多層配線基板に
関する。
【0002】
【従来の技術】近年における配線基板の小型化および基
板内における配線の高密度化に対応するため、配線基板
の第1主面上にICチップなどの電子部品を搭載するだ
けでなく、基板の内部に電子部品を内蔵する多層配線基
板が提案されている。例えば図8に示す多層配線基板7
0は、絶縁性の基板(コア基板)71の表・裏面72,7
3の間を貫通する貫通孔76内に埋込樹脂77を介して
複数のチップ状電子部品78を内臓している。かかる電
子部品78は、図8に示すように、一対の側面から上・
下に突出する電極79a,79bをそれぞれ対称に複数
個有している。かかる電極79a,79bは、基板71
の表・裏面72,73に形成される配線層80,81と
個別に接続されている。
【0003】また、図8に示すように、基板71には、
その表・裏面72,73間を貫通する複数のスルーホー
ル74内にスルーホール導体75および充填樹脂75a
が個別に形成され、スルーホール導体75は、その上下
端で配線層80,81と個別に接続される。基板71の
表面72および配線層80の上には、樹脂絶縁層82,
88,94、配線層86,92、およびビア導体84,
90を含むビルドアップ層が形成されている。最上層の
絶縁層(ソルダーレジスト)94には、これを貫通し且つ
配線層92上から第1主面94aよりも高く突出するハ
ンダバンプ96が複数形成されている。かかるバンプ9
6は、図8に示すように、第1主面94aに実装される
ICチップ(半導体素子)98と端子と個別に接続され
る。
【0004】更に、図8に示すように、基板71の裏面
73および配線層81の下には、樹脂絶縁層83,8
9,95、配線層87,93、およびビア導体85,9
1を含むビルドアップ層が形成されている。最下層の絶
縁層(ソルダーレジスト)95には、第2主面95a側に
開口する複数の開口部97が形成され、配線層93から
延びて各開口部97内で露出する配線99は、表面にN
iおよびAuメッキが被覆され、当該配線基板70自体
を搭載する図示しないマザーボードなどとの接続用端子
として用いられる。
【0005】
【発明が解決すべき課題】ところで、多層配線基板70
では、図8に示すように、基板71に内蔵した電子部品
78の電極79aと第1主面94aに実装されるICチ
ップ98との間には、配線層80,86,92、ビア導
体84,90、およびハンダバンプ96からなる長い導
通経路が介在している。このため、かかる導通経路にお
けるループインダクタンスが増加することにより、スイ
ッチングノイズやクロストークノイズが生じ易くなり、
電子部品78やICチップ98が誤動作を生じるおそれ
がある、という問題があった。本発明は、以上に説明し
た従来の技術における問題点を解決し、基板に内蔵する
電子部品と第1主面に実装されるICチップなどとの間
における電気的特性を高め、かかる電子部品やICチッ
プなどを正常で且つ高速度にて作動させ得る多層配線基
板を提供する、ことを課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の課題を
解決するため、基板に内蔵する電子部品と実装されるI
Cチップなどとの間における導通経路を可及的に短くす
る、ことに着想して成されたものである。即ち、本発明
の多層配線基板は、絶縁層と配線層とを交互に積層し且
つ表面および裏面を有する基板と、この基板の表面と裏
面との間を(複数の絶縁層に跨がって)貫通する貫通孔、
あるいは表面または裏面に(複数の絶縁層に跨がるよう
にして)開口する凹部と、上記貫通孔または凹部に埋込
樹脂を介して内臓される電子部品と、上記基板の表面お
よび裏面の少なくとも一方の上方に形成され且つ樹脂絶
縁層と配線層とを含むビルドアップ層と、を備え、上記
電子部品の電極と上記ビルドアップ層の配線層とは、上
記基板の表面において接続されている、ことを特徴とす
る。また、前記基板の表面の上方における前記ビルドア
ップ層は、その配線層と当該ビルドアップ層の第1主面
に実装されるICチップなどの半導体素子とを接続する
端子を上記第1主面付近に有する、多層配線基板も本発
明に含まれる。
【0007】これらによれば、全体の厚みがほぼ同じで
且つ内部の配線層の層数が同一である場合、単一の基板
(コア基板)に電子部品を内蔵する前記図8に示した多層
配線基板70に比べ、電子部品の電極と第1主面に実装
されるICチップなどとの導通経路を可及的に短くでき
る。この結果、かかる導通経路におけるループインダク
タンスを低減できるため、スイッチングノイズやクロス
トークノイズを低減できるなどの電気的特性を高めるこ
とが可能となる。従って、内蔵した電子部品や実装され
るICチップなどを正常且つ高速度により動作させ得る
多層配線基板とすることができる。尚、本明細書におい
て、基板の表面とは、絶縁層または埋込樹脂の表面を指
し、基板の裏面とは、絶縁層または埋込樹脂の裏面を指
す。
【0008】付言すれば、絶縁層と配線層とを交互に積
層し且つ表面および裏面を有する基板と、この基板の表
面と裏面との間を(複数の絶縁層に跨がって)貫通する貫
通孔、あるいは表面または裏面に(複数の絶縁層に跨が
るようにして)開口する凹部と、上記貫通孔または凹部
に埋込樹脂を介して内臓される電子部品と、上記基板の
表面および裏面の少なくとも一方の上方に形成され且つ
樹脂絶縁層と配線層とを含むビルドアップ層と、を備
え、上記電子部品の電極と上記ビルドアップ層の配線層
とは、上記基板における埋込樹脂の表面において接続さ
れている、多層配線基板を本発明に含めることも可能で
ある。また、前記基板は、絶縁層本体の表面および裏面
に配線層と絶縁層とを交互に積層している、多層配線基
板を本発明に含めることも可能である。上記絶縁層本体
は、いわゆるコア基板であり、かかる多層構造の基板を
用いることにより、配線の高密度化と内臓する電子部品
などの正常な動作とを図ることが可能となる。
【0009】尚、貫通孔は、多層構造の基板に対しレー
ザ加工やドリル加工することにより形成される。一方、
凹部は、多層構造の基板を形成する絶縁層や配線層をエ
ンドミルを用いるルータ加工により形成したり、あるい
は予めルータ加工またはレーザ加工した絶縁層を別の絶
縁層や配線層と積層することによっても形成できる。尚
また、前記電子部品には、コンデンサ、インダクタ、抵
抗、フィルタなどの受動部品や、ローノイズアンプ(L
NA)、トランジスタ、半導体素子、FETなどの能動
部品、SAWフィルタ、LCフィルタ、アンテナスイッ
チモジュール、カプラ、ダイプレクサなどや、これらを
チップ状にしたものが含まれるがこれらに限らない。ま
た、これらのうちで異種の電子部品同士を同じ貫通孔や
凹部内に内蔵しても良い。更に、電子部品には、基板の
表面または裏面の一方にのみ電極を有する形態も含まれ
る。
【0010】付言すれば、前記貫通孔または凹部は、平
面視でほぼ矩形状であり、その側壁間のコーナにアール
面または面取りが形成されている、配線基板を本発明に
含めることも可能である。これによる場合、前記貫通孔
または凹部の側壁同士間のコーナ部における基板と埋設
樹脂との密着性も向上し且つ安定させることができるの
で、かかるコーナ付近における隙間やクラックの発生を
確実に防止することができる。尚、凹部における側壁と
底面との間のコーナにも、アール面や面取りを形成して
も良い。
【0011】尚更に、前記貫通孔の側壁または凹部の側
壁および底面には、予め有機化合物(カップリング剤)が
塗布されている、配線基板を本発明に含めることも可能
である。これによる場合も、基板と埋設樹脂との密着性
をより一層向上させることが可能となる。尚、かかる有
機化合物(カップリング剤)には、チタン系、アルミニウ
ム系、シラン系の何れかからなる有機系化合物、または
これら有機系化合物の混合物が含まれる。これらによ
り、基板と埋込樹脂との界面における両者の密着性と水
分不透過性とを一層確実にすることができる。上記混合
物には、チタン系とアルミニウム系、チタン系とシラン
系、アルミニウム系とシラン系、チタン系とアルミニウ
ム系とシラン系、チタン系と別のチタン系、アルミニウ
ム系と別のアルミニウム系、シラン系と別のシラン系、
あるいはこれらの3種以上の組合せによる種類などが含
まれる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下において本発明の実施に好適
な形態を図面と共に説明する。図1は、本発明の1形態
の多層配線基板1における主要部の断面を示す。多層配
線基板1は、図1に示すように、絶縁層3,4,5とこ
れらの間に位置する配線層6,7からなる基板2と、そ
の表面4a上および裏面5a下に形成した配線層16,
22,17,23、および樹脂絶縁層18,24,1
9,25からなるビルドアップ層BU1,BU2とを有
する。上記配線層16などの厚さは約15μm程度であ
り、樹脂絶縁層18などの厚さは約30μm程度であ
る。基板2は、平面視がほぼ正方形で且つ全体の厚みが
約0.8mmであり、ガラス布入りのエポキシ樹脂から
なる絶縁層(コア基板、絶縁層本体とも言う)3と、その
上下に積層したシリカフィラなどの無機フィラ入りのエ
ポキシ系樹脂からなる絶縁層4,5と、これらの間に位
置する銅製の配線層6,7とからなる多層構造を有す
る。
【0013】また、基板2の中央部をドリル加工やレー
ザ加工することにより、図1に示すように、平面視がほ
ぼ正方形で一辺が12mmの貫通孔8が穿孔されてい
る。尚、貫通孔8の側壁の表面粗さは、中心線平均粗さ
Raで0.5〜5.0μmの範囲であって、十点平均粗
さRzで5.0〜30.0μmの範囲に入るようにすの
が望ましい。このため、ドリル加工などの後、貫通孔8
の側壁に対し必要に応じて過マンガン酸カリウムやクロ
ム酸による化学的粗化処理が施される。これにより、基
板2と後述する埋込樹脂9との密着性を高めることがで
きる。
【0014】尚また、貫通孔8の側壁に対して、更に有
機化合物(カップリング剤:チタン系、アルミニウム
系、シラン系の何れかからなる有機系化合物、またはこ
れら有機系化合物の混合物)を塗布しても良い。上記有
機化合物には、チタン系、アルミニウム系、シラン系の
何れかからなる有機系化合物、またはこれら有機系化合
物の混合物が含まれる。更に、かかる有機化合物の厚み
は、約0.5μm以下(但し0は含まず)にして被覆する
のが望ましい。厚さを0.5μm以下としたのは、これ
よりも厚くなると、表面にゼリー状の固まりが生じ、有
機系化合物による密着性や防水作用が低下するためであ
る。更に望ましくは、有機系化合物は、厚さ約0.2μ
m以下(但し0は含まず)の皮膜にして被覆するのが望ま
しい。これにより、表面にゼリー状の固まりが生じにく
くなり、より一層の密着性が得られるためである。かか
る有機系化合物は、貫通孔8の側壁や基板2の表・裏面
4a,5aと共に、貫通孔8に内臓されるチップコンデ
ンサ(電子部品)10の表面にも被覆されていても良い。
【0015】尚さらに、貫通孔8における側壁間のコー
ナには、面取りまたはアール面を形成しても良い。これ
により、チップコンデンサ10を埋設した埋込樹脂9を
脱泡処理後に加熱しても、貫通孔8のコーナに応力集中
が発生しにくくなり、かかる面取りまたはアール面を含
む各側壁の前記表面粗さと相まって、基板2と埋込樹脂
9との密着性を更に高められる。
【0016】また、基板2の貫通孔8内には、シリカフ
ィラなどの無機フィラを含むエポキシ系の埋込樹脂9を
介して、複数のチップコンデンサ(電子部品)10が内蔵
されている。かかる埋込樹脂9の体積熱膨張係数は、4
0ppm/℃以下、好ましくは30ppm/℃以下、よ
り好ましくは15ppm/℃以下であり、且つその下限
値としては10ppm/℃以上である。これにより、多
層配線基板1に内臓された電子部品10と配線基板1の
表面に実装されるICチップ(半導体素子)との熱膨張係
数の差に起因する応力集中を少なくすることが可能とな
り、クラックの発生防止に役立つ。尚、無機フィラとし
ては、特に制限しないが、結晶性シリカ、溶融シリカ、
アルミナ、または窒化ケイ素などが用いられる。
【0017】また、チップコンデンサ10は、両側面に
おいて上下端に突出し且つ基板2の表面4aまたは裏面
5aに位置する複数の電極11,12を対称に有する。
かかるチップコンデンサ10は、例えばチタン酸バリウ
ムを主成分とする誘電層と内部電極となるNi層とを交
互に積層したセラミックスコンデンサであり、3.2m
m×1.6mm×0.7mmのサイズを有する。図1に
示すように、貫通孔8の周囲には、所要のスペースを置
いて基板2の表・裏面4a,5a間を貫通する複数のス
ルーホール13が穿孔され、その内部に銅メッキからな
るスルーホール導体14およびシリカフィラを含む充填
樹脂15がそれぞれ形成されている。各スルーホール導
体14は、その中間で基板2の配線層6,7と接続され
ている。尚、充填樹脂15に替え、多量の金属粉末を含
む導電性樹脂、または金属粉末を含む非導電性樹脂を用
いても良い。
【0018】図1に示すように、基板2の表面4aと埋
込樹脂9の表面9cの上には、銅メッキからなる配線層
16と、シリカフィラを含むエポキシ樹脂からなる樹脂
絶縁層18とが形成されている。配線層16は、チップ
コンデンサ10の電極11およびスルーホール導体14
の上端と接続される。また、図1に示すように、絶縁層
18内の所定の位置には、複数のフィルドビア導体20
が形成され、これらのビア導体20の上端と絶縁層18
との上には配線層22が形成されている。尚、本実施形
態において、基板2の表面とは、絶縁層4の表面4aま
たは埋込樹脂9の表面9cを指す。
【0019】配線層22の上には、ソルダーレジスト層
(絶縁層)24と、これを貫通し且つ第1主面26よりも
高く突出する複数のハンダバンプ(IC接続端子(Pb−
Sn系、Sn−Ag系、Sn−Sb系、Sn−Zn系な
ど))28とが形成される。以上の配線層16,22およ
び樹脂絶縁層18,24は、ビルドアップ層BU1を形
成する。また、上記ハンダバンプ28は、第1主面26
上に実装されるICチップ(半導体素子)29の底面に突
設された図示しない接続端子と個別に接続される。尚、
ICチップ29の接続端子およびハンダバンプ28の周
囲には、これらを埋設するようにICチップ29と第1
主面26との間に図示しないアンダーフィル材が充填さ
れる。
【0020】図1に示すように、基板2の裏面5aおよ
び埋込樹脂9の裏面9bの下にも銅メッキからなる配線
層17とシリカフィラ入りのエポキシ樹脂からなる樹脂
絶縁層19とが形成されている。配線層17は、チップ
コンデンサ10の電極12およびスルーホール導体14
の下端と接続されている。尚、本実施形態において、基
板2の裏面とは、絶縁層5の裏面5aまたは埋込樹脂9
の裏面9bを指す。また、樹脂絶縁層19の所定の位置
には、複数のフィルドビア導体21が形成され、かかる
ビア導体21の下端と絶縁層19の下には配線層23が
形成されている。配線層23の下には、ソルダーレジス
ト層(絶縁層)25が形成され、第2主面25a側に開口
する開口部25b内に露出する配線層23内の配線27
は、その表面にNiおよびAuメッキが被覆され、当該
配線基板1自体を搭載する図示しないプリント基板など
のマザーボードとの接続端子となる。以上の配線層1
7,23および樹脂絶縁層19,25は、ビルドアップ
層BU2を形成する。尚、基板2を挟んだ上下の配線層
16,17は、スルーホール導体14を介して導通する
共に、各チップコンデンサ10の電極11,12を介し
ても導通している。
【0021】以上のような多層配線基板1によれば、基
板2の貫通孔8に内蔵したチップコンデンサ10の電極
11と第1主面26に実装されるICチップ29との間
には、配線層16,22、ビア導体20、およびハンダ
バンプ28からなる比較的短い導通経路が介在してい
る。このため、全体の厚みがほぼ同じで且つ配線層の層
数が同一の場合、前記図8に示した従来の多層配線基板
70に比べて、多層配線基板1は、上記の各導通経路に
おけるループインダクタンスが低減する。この結果、ス
イッチングノイズやクロストークノイズが生じにくくな
るなどの電気的特性が高められるので、チップコンデン
サ10やICチップ29を正常且つ高速度により動作さ
せることができる。しかも、チップコンデンサ10を多
層構造の基板2に内臓したので、コア基板3を例えば5
00μm未満と薄肉化し且つ当該基板2に配線層6,7
を内臓したので、配線を高密度化し且つ全体を小型化す
る要求にも容易に対応することが可能となる。
【0022】尚、基板2の絶縁層4,5には、配線層
6,16間または配線層7,17間を接続するビア導体
を形成しても良い。また、本実施形態において、ビア導
体はフィルドビア導体20などでなく、完全に導体で埋
まってないコンフォーマルビア導体とすることもでき
る。前記基板2の構造によれば、図1に示すように、ス
ルーホール導体14が絶縁層4,5を貫通するため、そ
の直上(図1で上側/下側)にビア導体20,21を形成
可能となるので、かかるスルーホール導体14の部分
(絶縁層4,5の貫通部分)にフィルドビア導体を形成し
て、スタックドビア(積み上げビア)構造とする必要がな
くなる。これにより、フィルドビア導体を絶縁層4,5
に形成する必要がなく、ビア形成のコストを低減するこ
ともできる。
【0023】図2乃至図5に基づいて、前記配線基板1
の主要な製造工程を説明する。図2(A)に示すように、
表・裏面に厚さ16μmの銅箔3a,3bを有する厚さ
0.45mmのガラスーエポキシ樹脂からなるコア基板
(絶縁層)3を用意する。次に、銅箔3a,3b上に所定
のパターンを有する図示しないエッチングレジストを形
成した後、エッチング(公知のサブトラクティブ法)を施
す。この結果、図2(B)に示すように、コア基板3の表
・裏面に所定パターンの配線層6,7が形成される。次
いで、コア基板3の表・裏面および配線層6,7を粗化
した後、これらの上に厚さ600μmで且つシリカフィ
ラ入りのエポキシ系樹脂のフィルムを熱圧着により貼り
付ける。この結果、図2(C)に示すように、コア基板3
の上下に絶縁層4,5が形成される。これにより、多層
構造の基板2が得られる。
【0024】更に、図2(C)に示すように、基板2の絶
縁層4側からレーザLs(本形態ではCOレーザ)を所
定の位置に照射する。この結果、図2(D)に示すよう
に、直径350μmの複数のスルーホール13が基板2
の表・裏面4a,5a間を貫通して形成される。次に、
各スルーホール13の内壁および絶縁層4,5の表・裏
面4a,5aに対して、無電解銅メッキおよび電解銅メ
ッキを施す。かかるメッキは、当該基板2を含む多数個
取り用のパネルにおける複数の製品単位(多層配線基板
1)に対して施される。この結果、図3(A)に示すよう
に、各スルーホール13の内壁に沿って厚さ18μmの
スルーホール導体14が形成されると共に、絶縁層4,
5の表・裏面4a,5aに銅メッキ層4b,5bが形成
される。更に、図3(B)に示すように、スルーホール導
体14の内側の中空部に充填樹脂15を充填する。
【0025】更に、図3(C)に示すように、基板2の中
央部をドリル加工して、縦12mm×横12mmの貫通
孔8を穿設する。この際、貫通孔8における側壁間のコ
ーナに、面取りまたはアール面を同時に形成しても良
い。また、貫通孔8の側壁に対し、必要に応じて化学的
粗化処理を施すことにより、表面粗さが中心線平均粗さ
Raで0.5〜5.0μmの範囲で、且つ十点平均粗さ
Rzで5.0〜30.0μmの範囲に入るようにしても
良い。更に、かかる貫通孔8の側壁に対し有機化合物
(カップリング剤)を塗布しても良い。次に、図3(C)に
示すように、基板2を180°回転し、表・裏面4a,
5aを上下逆にした状態で、貫通孔8の表面4a側に、
当該基板2を含む多数個取り用のパネルにおける複数の
製品単位(多層配線基板1)に跨ってテープTを貼り付け
る。かかるテープTの粘着面は、貫通孔8側に向けられ
ている。
【0026】次いで、図4(A)に示すように、複数のチ
ップコンデンサ10を図示しないチップマウンタを用い
て貫通孔8内に挿入すると共に、各チップコンデンサ1
0の電極11をテープTの粘着面上における所定の位置
に接着する。図示のように、各チップコンデンサ10に
おける電極11,12の端面は、基板2の表・裏面4
a,5a付近に位置している。かかる状態で、図4(B)
に示すように、基板2の裏面5a側から貫通孔8内に、
エポキシ樹脂を主成分とする溶けた埋込樹脂9を充填し
た後、脱泡処理および約100℃に加熱して約60分保
持する硬化処理を施す。次いで、埋込樹脂9の盛り上が
った裏面9aを、例えばバフ研磨などにより平坦に整面
する。この結果、図4(C)に示すように、各チップコン
デンサ10の電極12が露出する平坦な裏面9bが形成
される。また、図示のように、テープTを剥離すると、
埋込樹脂9の表面9cには各チップコンデンサ10の電
極11がそれぞれ露出する。尚、表面9cも上記同様に
整面すると各電極11を確実に露出させ得る。
【0027】更に、図5(A)に示すように、銅メッキ層
4b,5bおよび埋込樹脂9の表・裏面9b,9cに渉
って、銅メッキ層16a,17aを形成する。尚、図5
(A)では、基板2は再度180°回転され、表・裏面4
a,5aが逆になっている。次に、かかる銅メッキ層1
6a,17aの上に、所定パターンの図示しないエッチ
ングレジストを形成し、且つエッチングを施す。この結
果、図5(B)に示すように、基板2の表・裏面4a,5
a上に所定パターンの配線層16,17が形成される。
配線層16,17は、チップコンデンサ10の電極1
1,12と接続され、且つ各スルーホール導体8の上下
端とも接続される。同時に、スルーホール導体8の内側
の充填樹脂15は蓋メッキされると共に、埋込樹脂9の
表・裏面9c,9b(基板2の表・裏面)が露出する。
尚、図5(B)において、配線層16,17は、前記銅メ
ッキ層4b,5bのうちで残留した部分を含んでいる。
【0028】次いで、図5(C)に示すように、配線層1
6,17の上/下に、エポキシ樹脂のフィルムを熱圧着
により貼り付けて樹脂絶縁層18,19を形成する。か
かる絶縁層18,19における所定の位置には、フォト
リソグラフィ技術などにより底面に配線層16,17が
露出するビアホール20a,21aが形成され、且つこ
れらの内側に前記フィルドビア導体20,21が充填・
形成される。これ以降は、ビルドアップ層BU1,BU
2を形成する配線層22,23、および樹脂絶縁層2
4,25を、公知のビルドアップ工程(セミアディティ
ブ法、フルアディティブ法、サブトラクティブ法、フィ
ルム状樹脂材料のラミネートによる絶縁層の形成、フォ
トリソグラフィ技術など)により形成する。これによ
り、前記図1に示した多層配線基板1を得ることができ
る。
【0029】図6は、異なる形態の多層配線基板30に
おける主要部の断面を示す。多層配線基板30は、図6
に示すように、絶縁層33,34,35とこれらの間に
位置する配線層36,37からなる基板32と、その表
面34a上および裏面35a下に形成した配線層46,
52,47,53、および樹脂絶縁層48,54,4
9,55とからなるビルドアップ層BU3,BU4とを
有する。基板32は、平面視がほぼ正方形で且つ全体の
厚み約0.8mmであり、ガラス布入りのエポキシ樹脂
からなるコア基板(絶縁層)33と、その上下に積層した
シリカフィラなどの無機フィラ入りのエポキシ系樹脂か
らなる絶縁層34,35と、これらの間に位置する銅製
の配線層36,37からなる多層構造を有する。尚、本
実施形態において、基板32の表面とは、絶縁層34の
表面34aまたは後述する埋込樹脂39の表面を指す。
【0030】図6に示すように、基板32における絶縁
層33,34の中央付近には、基板32の表面34a側
に開口した凹部38が形成されている。凹部38は、平
面視がほぼ正方形で一辺が12mmのサイズであり、絶
縁層33,34をドリル加工した後、絶縁層35を圧着
するか、基板32の表面34a側からエンドミルによる
ルータ加工を、絶縁層33,34の合計厚さ分で行うこ
とにより形成される。尚、凹部38の側壁および底面
も、前記貫通孔8と同様の表面粗さにしたり、前記有機
化合物を被覆しても良く、そのコーナを面取りやアール
面としても良い。
【0031】また、図6に示すように、凹部38には、
前記同様の埋込樹脂39を介して、複数のチップコンデ
ンサ(電子部品)40が内蔵されている。このコンデンサ
40は、両側面において上端側のみに突出し且つ基板3
2の表面34a、即ち埋込樹脂39の表面に位置する電
極41を対称に複数有する。かかるコンデンサ40も、
前記同様のセラミックスコンデンサである。更に、図6
に示すように、凹部38の周囲には、所要のスペースを
置いて基板32の表・裏面34a,35a間を貫通する
複数のスルーホール43が穿設され、その内側に銅製の
スルーホール導体44と充填樹脂45とが形成されてい
る。各スルーホール導体44は、その中間で配線層3
6,37と接続されている。
【0032】図6に示すように、基板32の表面34a
上には、銅製の配線層46と、シリカフィラを含むエポ
キシ樹脂からなる樹脂絶縁層48とが形成され、配線層
46は、チップコンデンサ40の電極41およびスルー
ホール導体44の上端と接続される。また、図6に示す
ように、絶縁層48内の所定の位置には、複数のフィル
ドビア導体50が形成され、これらのビア導体50の上
端と絶縁層48との上には配線層52が形成されてい
る。この配線層52の上には、ソルダーレジスト層(絶
縁層)54と、これを貫通し且つ第1主面56よりも高
く突出する複数のハンダバンプ(端子)58とが形成され
る。以上の配線層46,52および樹脂絶縁層48,5
4は、ビルドアップ層BU3を形成する。上記ハンダバ
ンプ58は、第1主面56上に実装されるICチップ
(半導体素子)29の底面に突設された図示しない接続端
子と個別に接続される。尚、ICチップ29の接続端子
およびハンダバンプ58の周囲には、これらを埋設する
ようにICチップ29と第1主面56との間に図示しな
いアンダーフィル材が充填される。
【0033】図6に示すように、基板32の裏面35a
下にも、銅製の配線層47とシリカフィラ入りのエポキ
シ樹脂からなる樹脂絶縁層49とが形成されている。配
線層47は、スルーホール導体44の下端と接続されて
いる。また、絶縁層49の所定の位置には、複数のフィ
ルドビア導体51が形成され、かかるビア導体51の下
端と絶縁層49の下には配線層53が形成されている。
配線層53の下には、ソルダーレジスト層(絶縁層)55
が形成され、第2主面55a側に開口する開口部57内
に露出する配線層53内の配線59は、その表面にNi
およびAuメッキが被覆され、当該配線基板30自体を
搭載する図示しないマザーボードとの接続端子となる。
以上の配線層47,53および樹脂絶縁層49,55
は、ビルドアップ層BU4を形成する。尚、基板32を
挟んだ上下の配線層46,47は、スルーホール導体4
4を介して導通し、チップコンデンサ40の電極41
は、配線層46およびスルーホール導体44を介して裏
面35aの配線層47,53と導通している。
【0034】以上のような配線基板30によれば、基板
32の凹部38に内蔵したチップコンデンサ40の電極
41と第1主面56に実装されるICチップ29との間
には、配線層46,52、ビア導体50、およびハンダ
バンプ58からなる比較的短い導通経路が介在してい
る。このため、前記図8の従来の多層配線基板70に比
べて、かかる導通経路におけるループインダクタンスが
低減する。この結果、スイッチングノイズやクロストー
クノイズが生じにくくなるなどの電気的特性が高められ
るので、チップコンデンサ40やICチップ29を正常
且つ高速度により動作させることができる。尚、基板3
2の前記絶縁層34,35には、配線層36,46間ま
たは配線層37,47間を接続するビア導体を形成して
も良い。
【0035】図7は、前記配線基板30の応用形態の多
層配線基板30aにおける主要部の断面を示す。かかる
配線基板30aは、図7に示すように、前記と同じ基板
32と、その表面34a上および裏面35a下に形成し
た配線層46,52,47,53、および樹脂絶縁層4
8,54,49,55とからなるビルドアップ層BU
3,BU4と、を有する。絶縁層33,34,35とこ
れらの間に位置する配線層36,37とからなる基板3
2には、図7に示すように、前記と同じ凹部38が形成
され、かかる凹部38には、前記同様の埋込樹脂39を
介して、複数のチップコンデンサ40aが内蔵されてい
る。チップコンデンサ40aは、その両側面において上
下端に突出し且つ基板32の表面34aまたは裏面35
aに位置する電極41,42を対称に複数有する。尚、
本実施形態において、基板32の表面とは、絶縁層34
の表面34aまたは埋込樹脂39の表面を指し、基板3
2の裏面とは、絶縁層34の裏面35aを指す。
【0036】図7に示すように、凹部38の底面38a
には、基板32の絶縁層35を貫通する複数のスルーホ
ール導体60の上端に位置する配線層62が形成され、
上記コンデンサ40aの電極42と個別に接続されてい
る。各スルーホール導体60は、その下端で基板32の
裏面35aに形成される配線層47と接続されている。
尚、各スルーホール導体60の内側には、充填樹脂64
が形成されている。更に、図7に示すように、基板32
の表面34aの上方には、前記と同様に、配線層46,
52、樹脂絶縁層48,54、ビア導体50、およびハ
ンダバンプ(端子)58が形成され、且つ第1主面56に
はICチップ29が実装可能とされている。また、基板
32の裏面35aの下方にも、前記と同様に、配線層4
7,53、樹脂絶縁層49,55、ビア導体51、開口
部57、および接続端子用の配線59が形成されてい
る。
【0037】以上のような多層配線基板30aによれ
ば、基板32の凹部38に内蔵したチップコンデンサ4
0aの電極41と第1主面56に実装されるICチップ
29との間には、配線層46,52、ビア導体50、お
よびハンダバンプ58からなる比較的短い導通経路が介
在している。尚、チップコンデンサ40aの電極42
は、第2主面55a側のマザーボードとの間に、配線層
62,47,53、スルーホール導体60、およびビア
導体51からなる導通経路を有する。このため、前記図
8に示した従来の多層配線基板70に比べて、多層配線
基板30aでも、電極41とICチップ29との間の導
通経路におけるループインダクタンスが低減する。この
結果、スイッチングノイズやクロストークノイズが生じ
にくくなるなどの電気的特性が高められるので、チップ
コンデンサ40aやICチップ29を正常且つ高速度に
より動作させることができる。
【0038】本発明は、以上において説明した各形態に
限定されるものではない。前記基板2,32内のコア基
板(絶縁層)3,33の材質は、前記ガラス−エポキシ樹
脂系の複合材料の他、ビスマレイミド・トリアジン(B
T)樹脂、エポキシ樹脂、同様の耐熱性、機械強度、可
撓性、加工容易性などを有するガラス織布や、ガラス織
布などのガラス繊維とエポキシ樹脂、ポリイミド樹脂、
またはBT樹脂などの樹脂との複合材料であるガラス繊
維−樹脂系の複合材料を用いても良い。あるいは、ポリ
イミド繊維などの有機繊維と樹脂との複合材料や、連続
気孔を有するPTFEなど3次元網目構造のフッ素系樹
脂にエポキシ樹脂などの樹脂を含浸させた樹脂−樹脂系
の複合材料などを用いることも可能である。
【0039】また、前記貫通孔8や凹部38に内蔵する
電子部品は、1つのみでも良い。逆に、多数の基板2,
32を含む多数個取りの基板(パネル)内における製品単
位1個内に、複数の貫通孔8や凹部38を形成しても良
い。更に、複数のチップ状電子部品を互いの側面間で予
め接着したユニットとし、これを前記貫通孔8または凹
部38内に挿入し内蔵することもできる。また、チップ
状電子部品には、前記チップコンデンサ10などの他、
チップ状のインダクタ、抵抗、フィルタなどの受動部品
や、トランジスタ、半導体素子、FET、ローノイズア
ンプ(LNA)などの能動部品も含まれると共に、互いに
異種の電子部品同士を、基板2,32の同じ貫通孔8ま
たは凹部38内に併せて内蔵することも可能である。
【0040】更に、本発明の多層配線基板には、チップ
コンデンサ10などの電極がICチップ側のみで配線層
と接続している多層配線基板、即ちマザーボード側では
電極と配線層とが接続されていない形態の多層配線基板
も含まれる。また、前記配線層16,17、スルーホー
ル導体14などの材質は、前記Cuの他、Ag、Ni、
Ni−Au等にしても良く、あるいは、これら金属のメ
ッキ層を用いず、導電性樹脂を塗布するなどの方法によ
り形成しても良い。更に、前記樹脂絶縁層18,19な
どの材質は、前記エポキシ樹脂を主成分とするもののほ
か、同様の耐熱性、パターン成形性等を有するポリイミ
ド樹脂、BT樹脂、PPE樹脂、あるいは、連続気孔を
有するPTFEなど3次元網目構造のフッ素系樹脂にエ
ポキシ樹脂などの樹脂を含浸させた樹脂−樹脂系の複合
材料などを用いることもできる。尚、絶縁層の形成に
は、絶縁性の樹脂フィルムを熱圧着する方法のほか、液
状の樹脂をロールコータにより塗布する方法を用いるこ
ともできる。尚また、絶縁層に混入するガラス布または
ガラスフィラの組成は、Eガラス、Dガラス、Qガラ
ス、Sガラスの何れか、またはこれらのうちの2種類以
上を併用したものとしても良い。また、ビア導体は、前
記フィルドビア導体20などでなく、完全に導体で埋ま
ってないコンフォーマルビア導体とすることもできる。
【0041】
【発明の効果】以上において説明した本発明の多層配線
基板によれば、従来の多層配線基板に比べ、基板に内蔵
した電子部品の電極と第1主面に実装されるICチップ
などとの導通経路を可及的に短くできる。この結果、か
かる導通経路におけるループインダクタンスを低減でき
るため、スイッチングノイズやクロストークノイズを低
減できるなどの電気的特性を高めることが可能となる。
従って、内蔵した電子部品や実装されるICチップなど
を正常且つ高速度にて動作させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の多層配線基板の1形態における主要部
を示す断面図。
【図2】(A)〜(D)は図1の多層配線基板の製造方法に
おける主な工程を示す概略図。
【図3】(A)〜(C)は図2(D)に続く主な製造工程を示
す概略図。
【図4】(A)〜(C)は図3(C)に続く主な製造工程を示
す概略図。
【図5】(A)〜(C)は図4(C)に続く主な製造工程を示
す概略図。
【図6】本発明の異なる形態の多層配線基板における主
要部を示す断面図。
【図7】図6の多層配線基板の応用形態における主要部
を示す断面図。
【図8】従来の多層配線基板における主要部を示す断面
図。
【符号の説明】
1,30,30a…………………………………多層配線
基板 2,32……………………………………………基板 3〜5,33〜35………………………………絶縁層 4a,9c,34a……………………………表面 5a,9b,35a……………………………裏面 6,7,16,17,22,23,36,37,46,47,5
2,53…配線層 8……………………………………………………貫通孔 9,39……………………………………………埋込樹脂 10,40,40a………………………………チップコ
ンデンサ(電子部品) 11,12,41,42…………………………電極 18,19,24,25,48,49,54,55…樹脂絶縁
層 26,56…………………………………………第1主面 28,58…………………………………………ハンダバ
ンプ(端子) 29…………………………………………………ICチッ
プ 38…………………………………………………凹部 BU1〜BU4……………………………………ビルドア
ップ層

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】絶縁層と配線層とを交互に積層し且つ表面
    および裏面を有する基板と、 上記基板の表面と裏面との間を貫通する貫通孔、あるい
    は表面または裏面に開口する凹部と、 上記貫通孔または凹部に埋込樹脂を介して内臓される電
    子部品と、 上記基板の表面および裏面の少なくとも一方の上方に形
    成され且つ樹脂絶縁層と配線層とを含むビルドアップ層
    と、を備え、 上記電子部品の電極と上記ビルドアップ層の配線層と
    は、上記基板の表面において接続されている、 ことを特徴とする多層配線基板。
  2. 【請求項2】前記基板の表面の上方における前記ビルド
    アップ層は、その配線層と当該ビルドアップ層の第1主
    面に実装されるICチップなどの半導体素子とを接続す
    る端子を上記第1主面付近に有する、 ことを特徴とする請求項1に記載の多層配線基板。
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