JP2002222414A - 画像処理方法及び画像処理装置 - Google Patents

画像処理方法及び画像処理装置

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JP2002222414A
JP2002222414A JP2001017621A JP2001017621A JP2002222414A JP 2002222414 A JP2002222414 A JP 2002222414A JP 2001017621 A JP2001017621 A JP 2001017621A JP 2001017621 A JP2001017621 A JP 2001017621A JP 2002222414 A JP2002222414 A JP 2002222414A
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Michihiko Ota
充彦 太田
Yoshiki Ninomiya
芳樹 二宮
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Toyota Central R&D Labs Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】高い空間周波数を含まないで低い標本化周波数
による画像変換を行う。 【解決手段】1個の入力画像I1(x,y)から1個以上の低
解像度の画像IR(x,y)を生成し、入力画像を含めて複数
個の解像度の画像を適宜選択して幾何変換し、出力画像
O(p,q)を得る。これにより、低い標本化周波数による変
換部分については低解像度の画像から変換することがで
き、高い空間周波数による画質の劣化を抑制することが
できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像処理方法又は
画像処理装置に関する。本発明は、歪みを有する入力画
像から幾何変換により歪みを除去した出力画像、又は所
望の角度からの撮像が不可能な場合に入力画像から変換
により所望の角度から撮像したかのごとき出力画像を得
る画像処理方法又は画像処理装置に好適である。
【0002】
【従来の技術】一般に、入力画像を幾何変換して出力画
像を得る場合、出力画像の各画素について、4つの入力
画像中の画素を重みとともに対応させ、該4つの入力画
像中の画素の輝度値と重みとから加重平均により出力画
像の画素の輝度値としている。この際、重みとしては、
例えば入力画像と出力画像の各画素のxy座標を整数値
とし、出力画像の各画素に対応する入力画像中の座標を
小数部を含む座標(X,Y)で示し、該座標を囲む4つ
の格子点の入力画像の画素の輝度値を、前記小数部を重
みとして加重平均するものがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記技術は極めて明解
ではあるが、実質的に入力画像の画素を「間引く」よう
な部分を含む変換の場合には画質の悪化を引き起こす。
例えば一定の高さから水平線を含むように地表を撮像
し、幾何変換により鳥瞰画像を得ようとする場合、撮像
位置直下付近の画像はその「間引き」を多く、撮像位置
より遠いほど「間引き」を少なく、又は「間引き」がな
いような変換となる。実際図7の(a)のような、地表
上水平線まで続く平行線を地上で撮像した入力画像か
ら、図7の(b)のような、該平行線を空中から撮像し
たかの如き出力画像に変換する場合、図7の(a)の入
力画像中長さの等しい線分A01とA23は、図7の
(b)の出力画像中、長さの異なる線分B01とB23
に変換される。即ち、線分A23は、縮小されて線分B
23に変換される。
【0004】今、線分A01、A23及びB01に沿っ
て同数の画素が配置されているとすると、線分B23
沿った画素の数が線分A23に沿った画素の数の1/2
より小さいならば、線分A23に沿った画素(の輝度
値)のうち線分B23に沿った画素(の輝度値)の算出
に全く関わらないものが必ず存在することとなる。ま
た、線分B23に沿った画素の数が線分A23に沿った
画素の数の1/2であって、出力画素が入力画素を1つ
飛びに1対1で対応させた場合を考えると、間引きによ
り、入力画像の周波数成分を含んだまま標本化周波数を
1/2に下げることになるので、標本化定理による上限
周波数を越える周波数成分が画質を悪化させる原因にな
っていた。
【0005】そこで例えば、画像変換に際し、ある範囲
のみ標本化周波数の1/2以上の周波数成分を除去して
から1/2の解像度により標本化を行うなどの工夫も考
えられるが、そのような範囲が、複数種類の解像度、例
えば1/2、1/3、…といった複数個ある場合には全
体としての処理が複雑となってしまう。
【0006】本発明は上記課題を解決するためになされ
たものであり、その目的は、入力画像を一部縮小しても
画質が劣化しない画像変換方法及び画像変換装置を提供
することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、請求項1に記載の手段によれば、1の入力画像から
幾何変換により出力画像を得る画像処理方法において、
該入力画像を、その解像度と異なる解像度の画像に変換
する工程と、入力画像と変換された1個以上の解像度変
換画像の画素の輝度値から、出力画像の画素の輝度値を
演算するための画素を選択する工程と、選択された画素
について重みを算出する工程と、選択された画素の輝度
値に重みを乗じて加算する工程とを有することを特徴と
する。ここで異なる解像度に変換するとは、単に間引き
を行うのみでなく、標本化周波数よりも高い周波数成分
を抑制することを意味するものとする。
【0008】また、請求項2に記載の手段によれば、1
の入力画像から幾何変換により出力画像を得る画像処理
装置において、入力画像を、その解像度と異なる解像度
の画像に変換する解像度変換手段と、入力画像と、解像
度変換手段により変換された1個以上の解像度変換画像
とを記憶する多重解像度画像記憶手段と、多重解像度画
像記憶手段に記憶された、入力画像及び1個以上の解像
度変換画像の画素の輝度値から、出力画像の画素の輝度
値を演算するための画素を選択する多重解像度画像画素
選択手段と、多重解像度画像画素選択手段で選択された
画素について重みを与える重み算出手段と、多重解像度
画像画素選択手段により多重解像度画像記憶手段から読
み出された、入力画像又は1個以上の解像度変換画像の
画素の輝度値に、重み算出手段が与える重みを乗じて加
算する出力画素輝度値算出手段とを有することを特徴と
する。ここで異なる解像度に変換するとは、単に間引き
を行うのみでなく、標本化周波数よりも高い周波数成分
を抑制することを意味するものとする。尚、本発明は、
多重解像度画像記憶手段として、入力画像及び1個の解
像度変換画像の画素の輝度値を記憶する場合、及び、2
個以上の解像度変換画像の画素の輝度値を記憶する場合
を包含するものとする。
【0009】また、請求項3に記載の手段によれば、解
像度変換手段は、入力画像をその解像度の整数分の1の
低解像度の画像に変換することを特徴とする。
【0010】また、請求項4に記載の手段によれば、解
像度変換手段は、縦方向及び横方向の各々独立に解像度
を変換することができ、縦方向及び横方向の解像度は、
入力画像の解像度のそれぞれ整数分の1であることを特
徴とする。尚、縦方向及び横方向の解像度はどちらも入
力画像の解像度と一致する画像を除くが、一方のみ入力
画像の解像度と一致するような画像は含んでも良いもの
とする。
【0011】
【作用及び発明の効果】入力画像及び1個以上の入力画
像と異なる解像度の画像の組(多重解像度画像)、又は
2個以上の入力画像と異なる解像度の画像の組(多重解
像度画像)を用意し、そこから適宜画素を選択して出力
画素の輝度値の算出を行うようにしたので、縮小率が小
さい部分は高い解像度の画像から、縮小率が大きい部分
は低い解像度の画像から幾何変換を行うことができる。
これにより、どの部分においても標本化周波数よりも高
い周波数成分を有することのない出力画像を得ることが
できる。よって簡単な処理で画質の高い画像処理を行う
ことができる(請求項1、請求項2)。
【0012】入力画像の解像度を整数分の1の低解像度
に変換するのは容易であるので、より小型の装置とする
ことができる(請求項3)。縦方向と横方向で解像度を
独立に調整できるようにすれば、より的確に画像変換す
ることができる(請求項4)。
【0013】
【発明の実施の形態】〔第1実施例〕図1は、本発明の
具体的な第1の実施例に係る画像処理装置の構成を示す
ブロック図である。本明細書では、入出力画像につい
て、横方向座標をx又はpで、縦方向座標をy又はqで示
す。入力画像I(x,y)は、格子点を行列様に読むとy行x列
ということとなる。本実施例では入出力画像とも、k行h
列の格子点で画素が示されるものとする。即ち、1≦x,p
≦h, 1≦y,q≦kであり、h,k,p,q,x,yは全て整数であ
る。
【0014】図1に示すとおりメインコントローラ1に
より、メモリ2、IR形成コントローラ31、出力画素輝
度演算テーブル4、メモリ読出アドレス算出器5、重み
算出器6が制御されている。また、メインコントローラ
1により、加算器8の出力及びリセットが行われる。
【0015】まず、メインコントローラ1の指示によ
り、入力画像(座標画素(x,y)の輝度)I(x,y)がメモリ
2の所定アドレスに記憶される。この入力画像I(x,y)
は、解像度1の画像であるので、以下、I1(x,y)と記載
する。
【0016】次にメインコントローラ1の指示により、
IR形成コントローラ31が起動し、解像度1/R(Rは整
数)の低解像度画像IR(x,y)が次のように形成される。
即ち、I R形成コントローラ31により、低解像度画像の
座標(x,y)の輝度を算出するためのR2個の解像度1の画
像I1(x,y)の画素が順次乗算器7に出力される。一方、
それと同期して、IR形成コントローラ31から乗算器7
には重みw=1/R2がその間出力され、積がとられて加算器
8に順次出力される。加算器8は、初期値0からR2個の
積を順次加算し、メインコントローラ1の指示により、
合計値がメモリ2の所定アドレスに記憶される。こうし
て、解像度1の画像のR2個の画素の輝度の単純平均が対
応する解像度1/Rの低解像度画像の座標(x,y)の輝度とし
てメモリ2に記憶される。これを横h/R、縦k/R回くり返
すことにより、横h/R、縦k/Rの画素から成る解像度1/R
の低解像度画像IR(x,y)が形成される。これをR=2から所
望回数くり返す。こうして得られる解像度1/Rの低解像
度画像IR(Rは2以上の整数)は、単純間引きによる低解
像度画像と異なり、高周波成分の抑制された画像であ
る。
【0017】I1(x,y)からI2(x,y)、I3(x,y)が形成され
る様子を図2に示す。簡単のため、横36、縦24の例を示
す。図2の(a)のように、横36、縦24の解像度1の画
像I1を、図2の(b)のように横2、縦2の4個ずつの
画素に区分けする。この1つずつの区分けに対して、図
2の(c)のような横18、縦12の画像I2の画素を対応さ
せれば、それは解像度1/2の画像となる。同様に、図2
の(d)のように横3、縦3の9個ずつの画素に区分け
し、その1つずつの区分けに対して、図2の(e)のよ
うな横9、縦6の画像I3の画素を対応させれば、それは解
像度1/3の画像となる。
【0018】必要な低解像度画像が得られたところで、
解像度1の画像とあわせて、所望の幾何変換を行う。即
ち、メインコントローラ1の指示により、出力画像の座
標(p,q)の輝度O(p,q)が次のようにして算出される。メ
インコントローラ1の指示により、出力画素輝度演算テ
ーブル4に記憶された出力画像の座標(p,q)の輝度を演
算するための5つの情報が出力される。即ち、解像度指
示値R、入力画像対応座標の整数部YI, XI, 小数部YF, X
Fである。ただしR、YI、XIは整数、0≦YF,XF<1であ
る。これにより、次のようにして解像度指示値Rに対応
するIR(x,y)の、4つの画素の輝度IR(YI,XI)、IR(YI+1,
XI)、IR(YI,XI+1)、IR(YI+1,XI+1)から、出力画素の輝
度O(p,q)が求められる。
【0019】まず、出力画素輝度演算テーブル4の出力
する解像度指示値R、入力画像対応座標の整数部YI, XI
からメモリ読出アドレス算出器5によりアドレスが算出
されて4つの画素の輝度IR(YI,XI)、IR(YI+1,XI)、IR(Y
I,XI+1)、IR(YI+1,XI+1)が順次乗算器7に出力される。
これと同期して、出力画素輝度演算テーブル4の出力す
る入力画像対応座標の小数部YF, XFから重み算出器6に
より重みとして(1-YF)(1-XF)、YF(1-XF)、(1-YF)XF、YF
XFが順次算出されて乗算器7に出力される。こうして、
乗算器7は、(1-YF)(1-XF)IR(YI,XI)、YF(1-XF)IR(YI+
1,XI)、(1-YF)XFIR(YI,XI+1)、YFXFIR(YI+1,XI+1)を順
次加算器8に出力する。加算器8は、メインコントロー
ラ1の指示により初期値0からこれら乗算器の4つの出
力を順次加算し、最終出力(1-YF)(1-XF)IR(YI,XI)+Y
F(1-XF)IR(YI+1,XI)+(1-YF)XFIR(YI,XI+1)+YFXFIR(YI
+1,XI+1)を出力座標(p,q)の画素の輝度O(p,q)として出
力する。このとき、入力画像I(x,y)(解像度1画像I
1(x,y))に対し、縮小度の大きい部分における出力座標
(p,q)の画素の輝度O(p,q)の算出には、低解像度の画像I
R(x,y)を用いることで、高周波成分の抑制された出力画
像とすることができ、画質の劣化を抑制することができ
る。
【0020】尚、本実施例において、IR形成コントロー
ラ31と乗算器7及び加算器8が、解像度変換手段を構
成し、メモリ2が多重解像度画像記憶手段に対応し、出
力画素輝度演算テーブル4とメモリ読出アドレス算出器
5が多重解像度画像画素選択手段を構成し、出力画素輝
度演算テーブル4と重み算出器6が重み算出手段を構成
し、乗算器7及び加算器8が出力画素輝度値算出手段を
構成する。即ち、乗算器7及び加算器8が解像度変換手
段と出力画素輝度値算出手段で重複して使用されてい
る。
【0021】〔第2実施例〕図3は、本発明の具体的な
第2の実施例に係る画像処理装置の構成を示すブロック
図である。本実施例は、第1実施例におけるIR形成コン
トローラ31に替えて、2次元高速フーリエ変換器(2
d−FFT)321、高周波消去器322、2次元逆高
速フーリエ変換器(2d−IFFT)323から成るIR
形成装置32を用い、また、乗算器7及び加算器8を出
力画素輝度値算出手段にのみ使用するものである。
【0022】本実施例の構成及び作用は以下の通りであ
る。まず、メインコントローラ1の指示により、入力画
像(座標画素(x,y)の輝度)I(x,y)(解像度1の画像I
1(x,y))がメモリ2の所定アドレスに記憶される。
【0023】次にメインコントローラ1の指示により、
IR形成装置32が起動し、解像度1/R(Rは整数)の低解
像度画像IR(x,y)が次のように形成される。即ち、2d
−FFT321にI1(x,y)が読み込まれ、2次元高速フ
ーリエ変換により周波数分析が行われる。次に、高周波
消去器322により、高周波が消去される。ここで高周
波とは、例えば横h個縦k個のhk個の画素から成る画像に
おいては、横はh/2のまでの、縦はk/2までの空間周波数
を有する。そこで縦横共に解像度を1/Rとすると、標本
化定理により低解像度画像においては横はh/2Rまでの、
縦はk/2Rまでの空間周波数までしか表示できない。よっ
て、横はh/2R乃至h/2、縦はk/2R乃至k/2までの空間周波
数を消去することが高周波消去器322の役目である。
【0024】高周波消去器322は、順次、R=2, 3,
…に対応する高周波の消去されたデータを2d−IFF
T323に出力する。2d−IFFT323は順次、R
毎に逆フーリエ変換を行い、メモリ2に出力する。尚、
2d−IFFT323の出力は、横はh/R、縦はk/Rのhk
/R2個の画素の輝度値からなる解像度1/R(Rは整数)の
低解像度画像IR(x,y)である。IR形成装置32を構成す
る2d−FFT321、高周波消去器322、2d−I
FFT323は各々メインコントローラ1により制御さ
れる。また、メモリ2の、低解像度画像IR(x,y)の記憶
場所はやはりメインコントローラ1により制御される。
【0025】必要な低解像度画像が得られたところで、
解像度1の画像とあわせて、所望の幾何変換を行う。即
ち、メインコントローラ1の指示により、出力画像の座
標(p,q)の輝度O(p,q)が次のようにして算出される。メ
インコントローラ1の指示により、出力画素輝度演算テ
ーブル4に記憶された出力画像の座標(p,q)の輝度を演
算するための5つの情報が出力される。即ち、解像度指
示値R、入力画像対応座標の整数部YI, XI, 小数部YF, X
Fである。以下は第1実施例と全く同様で、(1-Y F)(1-
XF)IR(YI,XI)+YF(1-XF)IR(YI+1,XI)+(1-YF)XFIR(YI,X
I+1)+YFXFIR(YI+1,XI+1)を出力座標(p,q)の画素の輝度
O(p,q)として出力する。このとき、入力画像I(x,y)(解
像度1画像I1(x,y))に対し、縮小度の大きい部分にお
ける出力座標(p,q)の画素の輝度O(p,q)の算出には、高
周波成分を除去した低解像度の画像I R(x,y)を用いるこ
とで、出力画像の画質の劣化を抑制することができる。
【0026】尚、本実施例において、IR形成装置32
が、解像度変換手段を構成し、メモリ2が多重解像度画
像記憶手段に対応し、出力画素輝度演算テーブル4とメ
モリ読出アドレス算出器5が多重解像度画像画素選択手
段を構成し、出力画素輝度演算テーブル4と重み算出器
6が重み算出手段を構成し、乗算器7及び加算器8が出
力画素輝度値算出手段を構成する。
【0027】〔変形例〕上記第1及び第2実施例におい
ては、どの低解像度画像においても、縦横とも同一の解
像度低下の値Rを用いたが、縦と横で異なる解像度の画
像を生成し、最適な解像度画像から幾何変換を行っても
良い。図4は、入力画像I11から、縦方向を1/Rの解像度
に、横方向を1/Sの解像度にした低解像度画像をIRSとし
て示した。図4では、9つの異なる縦横の解像度の画像
を基に、幾何変換が可能であることを示している。この
ような構成は、第1、第2いずれの実施例においても、
解像度指示値(縮小度)をRの1個のみでなく、R、Sの
2個用いることで容易に可能であることは明らかであ
る。
【0028】〔第3実施例〕上記実施例では、ハードウ
エアによる構成を示したが、本発明はソフトウエアによ
るものでも可能である。これを第3実施例として図5及
び図6にフローチャートを示す。図5は、本実施例にお
けるソフトウエアの前段を示し、START乃至Mまで
である。図6は、本実施例におけるソフトウエアの後段
を示し、M至ENDまでである。以下、「S000」等
で、「ステップ000」を示す。なお、本実施例は、メ
モリと適当なCPUのみで構成可能である。
【0029】まず、S000で、1フレームの入力画像
I(x,y)(1≦x≦h,1≦y≦k)をメモリに取り込む。次にS
100で解像度指示値(縮小度)Rを2と置き、次にS10
2で縦座標yを1、次にS104で横座標xを1と置く。
【0030】次にS106で、解像度指示値(縮小度)R
の低解像度画像の座標(x,y)の輝度値IR(x,y)を算出す
る。即ち入力画像の座標(R(x-1)+1,R(y-1)+1)から座標
(Rx,Ry)までのR2個の輝度値をメモリから読み出して平
均する。これをメモリの所定アドレスに記憶させる。次
にS110に進む。
【0031】S110で、x=h/RでないならばS112
に進んでxをx+1に置き替えてS106をくり返す。x=h/
RならばS120に進む。
【0032】S120で、y=k/RでないならばS122
に進んでyをy+1に置き替えてS104以下をくり返す。
y=k/RならばS130に進む。
【0033】S130で、R=RmaxでないならばS132
に進んでRをR+1に置き替えてS102以下をくり返す。
R=RmaxならばMに進む。
【0034】こうして、所望の低解像度画像IR(x,y)(2
≦R≦Rmax,1≦x≦h/R,1≦y≦k/R)の画像が作成され
る。次に、図6のフローチャートにより複数の解像度の
画像I及びIRから幾何変換により出力画像O(p,q)(1≦p≦
h,1≦q≦k)が作成される。
【0035】即ち、図5のフローチャートのMに続い
て、S200でqを1とおき、次にS202でpを1と置
く。
【0036】次にS210で、出力画像の座標(p,q)の
輝度値O(p,q)を算出するための画像を選択するため、R
が選択される。出力画像の座標(p,q)とRは予め記憶され
ている。なお、R=1は、元の入力画像I(x,y)を意味す
る。次にS212で、出力画像の座標(p,q)に対応する
解像度指示値(縮小度)Rの低解像度画像の座標(XI+XF,YI
+YF)が読み出される。ただし、XI,YIは整数、0≦XF,YF
<1である。
【0037】次にS212で、メモリに記憶された解像
度指示値(縮小度)Rの画像の4つの輝度値IR(YI,XI)、IR
(YI+1,XI)、IR(YI,XI+1)、IR(YI+1,XI+1)から、出力画
像の輝度値O(p,q)が、式O(p,q)=(1-YF)(1-XF)IR(YI,
XI)+YF(1-XF)IR(YI+1,XI)+(1-YF)XFIR(YI,XI+1)+YFX
FIR(YI+1,XI+1)により算出され、メモリの所定アドレス
に記憶される。次にS220に進む。
【0038】S220で、p=hでないならばS222に
進んでpをp+1に置き替えてS210以下をくり返す。p=
hならばS230に進む。
【0039】S230で、q=kでないならばS232に
進んでqをq+1に置き替えてS202以下をくり返す。q=
kならばS240に進む。
【0040】こうして、1フレームの出力画像O(p,q)
(1≦p≦h,1≦q≦k)の画像が作成されるので、S24
0にて出力画像が出力される。
【0041】本実施例の効果は全く第1実施例と同じで
ある。
【0042】第3実施例の図5のS106に替えて、2
次元高速フーリエ変換、高周波消去、2次元逆高速フー
リエ変換により各低解像度画像を構成することは容易で
ある。この場合の効果は、第2実施例と全く同じとな
る。
【0043】第3実施例においては、1フレーム毎の入
力画像取り込み、1フレーム毎の出力画像出力とした
が、適当なタイミング調整により、連続的に行って処理
時間を短縮できるのは言うまでもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の具体的な第1の実施例に係る画像処理
装置の構成を示すブロック図。
【図2】第1実施例における低解像度画像の生成方法を
示す概念図。
【図3】本発明の具体的な第2の実施例に係る画像処理
装置の構成を示すブロック図。
【図4】本発明の変形例における低解像度画像を示す概
念図。
【図5】本発明の具体的な第3実施例に係るソフトウエ
アの前段を示すフローチャート。
【図6】本発明の具体的な第3実施例に係るソフトウエ
アの後段を示すフローチャート。
【図7】間引きが生じる画像変換における、入力画像
(a)と出力画像(b)。
【符号の説明】
1 メインコントローラ 2 メモリ 31 IR形成コントローラ 32 IR形成装置 321 2次元高速フーリエ変換器(2d−FFT) 322 高周波消去器 323 2次元逆高速フーリエ変換器(2d−IFF
T) 4 出力画素輝度演算テーブル 5 メモリ読出アドレス算出器 6 重み算出器 7 乗算器 8 加算器 R 解像度指示値(縮小度)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 1の入力画像から幾何変換により出力画
    像を得る画像処理方法において、 該入力画像を、その解像度と異なる解像度の画像に変換
    する工程と、 前記入力画像と変換された1個以上の解像度変換画像の
    画素の輝度値から、出力画像の画素の輝度値を演算する
    ための画素を選択する工程と、 該選択された画素について重みを算出する工程と、 該選択された画素の輝度値に前記重みを乗じて加算する
    工程とを有することを特徴とする画像処理方法。
  2. 【請求項2】 1の入力画像から幾何変換により出力画
    像を得る画像処理装置において、 該入力画像を、その解像度と異なる解像度の画像に変換
    する解像度変換手段と、 前記入力画像と、前記解像度変換手段により変換された
    1個以上の解像度変換画像とを記憶する多重解像度画像
    記憶手段と、 前記多重解像度画像記憶手段に記憶された、前記入力画
    像及び1個以上の前記解像度変換画像の画素の輝度値か
    ら、出力画像の画素の輝度値を演算するための画素を選
    択する多重解像度画像画素選択手段と、 前記多重解像度画像画素選択手段で選択された画素につ
    いて重みを与える重み算出手段と、 前記多重解像度画像画素選択手段により前記多重解像度
    画像記憶手段から読み出された、前記入力画像又は1個
    以上の前記解像度変換画像の画素の輝度値に、前記重み
    算出手段が与える前記重みを乗じて加算する出力画素輝
    度値算出手段とを有することを特徴とする画像処理装
    置。
  3. 【請求項3】 前記解像度変換手段は、前記入力画像を
    その解像度の整数分の1の低解像度の画像に変換するこ
    とを特徴とする請求項2に記載の画像処理装置。
  4. 【請求項4】 前記解像度変換手段は、縦方向及び横方
    向の各々独立に解像度を変換することができ、縦方向及
    び横方向の解像度は、前記入力画像の解像度のそれぞれ
    整数分の1であることを特徴とする請求項2に記載の画
    像処理装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2019087853A1 (ja) * 2017-11-06 2019-05-09 コニカミノルタ株式会社 生体物質定量方法、画像処理装置及びプログラム

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