JP2002219316A - 空気浄化部材とその製造方法 - Google Patents

空気浄化部材とその製造方法

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JP2002219316A
JP2002219316A JP2001017082A JP2001017082A JP2002219316A JP 2002219316 A JP2002219316 A JP 2002219316A JP 2001017082 A JP2001017082 A JP 2001017082A JP 2001017082 A JP2001017082 A JP 2001017082A JP 2002219316 A JP2002219316 A JP 2002219316A
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inorganic
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air purifying
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Shigeo Yoshida
繁夫 吉田
Kimiaki Saida
公昭 斉田
Taiji Yamauchi
泰治 山内
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National House Industrial Co Ltd
Takasago Industry Co Ltd
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National House Industrial Co Ltd
Takasago Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 優れた空気浄化機能を長期間にわたって持続
的に発揮することができる空気浄化部材を提供する。 【解決手段】 空気の通過経路に配置されて空気中の不
要物質を除去する空気浄化部材であって、無機調湿材を
主体とする成形体からなり、空気が通過する貫通路22
が隔壁23を介して多数並設されたハニカム構造を備え
ている空気浄化部材20である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、空気浄化部材とそ
の製造方法とに関し、詳しくは、住居等に設置されて、
設置環境の空気中に含まれる塵埃や煙、臭い、揮発性化
合物などの不要物質を除去する機能を有する空気浄化部
材と、このような空気浄化部材を製造する方法とを対象
にしている。
【0002】
【従来の技術】住居等の室内に空気浄化装置を設置し
て、室内空気に含まれる塵埃や煙、臭いなど、環境にと
って有害であったり不要な物質を除去して空気を浄化す
ることが行われている。近年、建材等から発生するホル
マリンなどの揮発性化学物質が居住者の健康に影響を与
えることがあるので、このような揮発性物質の除去も望
まれている。従来の空気浄化装置では、空気中に含まれ
る前記不要物質よりも目の細かな編織布や不織布からな
るフィルタを備えているものが知られている。フィルタ
として、多孔質のセラミックス材料や活性炭などを利用
することも行われている。
【0003】フィルタによる不要物質の除去は、フィル
タに有する微細な穴や隙間に不要物質が嵌まり込んで捕
捉される物理的な作用のほか、フィルタの表面でフィル
タ材料と不要物質とが化学的に結合したり、有害な不要
物質が化学反応を起こして無害化したりする化学的な作
用による場合がある。例えば、活性炭は、微細な多孔質
構造を備えていることで、不要物質を微細孔内に捕捉す
るとともに、活性のある表面が不要物質と化学的に結合
して吸着する作用もある。このような空気浄化とは別
に、室内空間の湿度環境を適切に維持するために、珪藻
土などの調湿機能を有する材料を含有するタイル等の建
材が提案されている。調湿機能を有する建材で施工され
た壁面は、室内空間の湿度が過剰に高くなると水分を吸
収して室内空間の湿度を下げ、室内空間が乾燥し過ぎる
と水分を放出して室内空間の湿度を上げる。これによっ
て、室内空間の湿度は適切な範囲に調整されることにな
る。なお、珪藻土などの調湿材は、脱臭性やガス吸着性
があることも知られており、調湿壁は、室内空間の脱臭
や揮発性化学物質の除去機能もあるとされている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前記した従来の空気浄
化装置に使用されているフィルタは、不要物質の種類に
よって除去機能にバラツキがあり、住居等の空気環境を
十分に浄化することができなかった。例えば、単純なメ
ッシュフィルタは、比較的に大きな塵埃などは除去でき
るが、微細な粒子や前記したホルマリンなどの揮発性物
質などはほとんど除去することができない。また、経時
的に目詰まりを起こすので、長期間連続して使用するこ
とは難しい。活性炭は、微細な粒子や臭いなども除去で
きるものがあるが、比較的に短期間で性能が低下する。
これは、活性炭において不要物質の除去機能を果たす微
細孔が目詰まりを起こすためであると考えられる。
【0005】そのため、従来の空気浄化装置では、不要
物質の除去機能が低下したフィルタを頻繁に交換する必
要があり、保守管理に手間がかかるという問題があっ
た。また、従来のフィルタは、揮発性の化学物質につい
ては、あまり効率的に除去することができない。化学物
質の除去性能を向上させるために、フィルタを化学物質
の捕捉剤で表面処理することも提案されているが、比較
的に短期間で効果が低下してしまう。本発明の課題は、
従来の空気浄化装置におけるフィルタの問題点を解消
し、優れた空気浄化機能を長期間にわたって持続的に発
揮することができる空気浄化部材を提供することであ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明にかかる空気浄化
部材は、空気の通過経路に配置されて空気中の不要物質
を除去する空気浄化部材であって、無機調湿材を含有す
る成形体からなり、前記空気が通過する貫通路が隔壁を
介して多数並設されたハニカム構造を備えている。 〔無機調湿材〕無機調湿材は、無機材料であって、周囲
の環境との湿度差によって環境中の湿気を吸収したり放
出したりする性質を有する材料である。通常の建築材料
の製造等に利用されている各種の無機調湿材が使用でき
る。
【0007】具体的には、ゼオライト、セピオライトな
どの多孔質鉱物や、アタバルジャイト、モンモリロナイ
ト、ゾノトライト、活性白土などの粘土鉱物、珪藻土、
シリカゲル、アロフェン、イモゴライト、炭類などが使
用できる。多孔質材料は、その物理的構造によって調湿
性などの性能が高くなる。適切な平均細孔半径および比
表面積を備える多孔質材料は、水分吸着性に優れる為、
ホルマリン、アンモニアガスなどの親水性ガスを非常に
良好に吸着する。多孔質材料として、平均細孔半径が2
0〜100Åで比表面積が20〜200m2/gのも
の、好ましくは20〜60Åで比表面積が20〜200
2/gのものが好ましい。このような吸着性に優れた
材料として珪質頁岩が挙げられる。珪藻土の1種である
珪質頁岩は、調湿機能などの点でも優れたものである。
無機調湿材は、1種類だけを単独で使用してもよいし、
複数種類を組み合わせて使用することもできる。
【0008】無機調湿材として、粘土成分を含む材料を
用いることができる。天然鉱物などから得られる無機調
湿材には元々から粘土成分を含有しているものがある。
例えば、粘土質珪質頁岩が挙げられる。無機調湿材の形
状は、成形材料に配合して押出成形等による成形が可能
であれば、球状、棒状、不定形状などをなす粉末や粒塊
が使用される。無機調湿材を粉砕したり造粒して成形材
料に加えることもできる。無機調湿材の粒径は、成形材
料に配合された段階で、外径5〜75μmの範囲のもの
が使用できる。無機調湿材は、空気浄化部材に目的の機
能を付与できる範囲で適切な量を配合しておく。通常
は、空気浄化部材に30〜95重量%の無機調湿材を含
むことが好ましい。
【0009】無機調湿材に酸化チタンを担持させておく
ことで、製造された空気浄化部材に、酸化チタンが有す
る光触媒機能を持たせることができる。酸化チタンの光
触媒機能は、空気浄化部材の表面に付着した有機物を分
解し、表面に黴や雑菌が繁殖するのを防ぐことができ
る。また、無機調湿材が吸着したガスなどを分解する機
能もある。無機調湿材のガス吸着機能を有する微細な空
隙に酸化チタンが存在していれば、吸着されたガスと酸
化チタンとが十分に接触することができ、酸化チタンに
よる分解作用が効率的に発揮される。その結果、長期間
にわたって空気浄化部材の表面を清浄に保ち、無機調湿
材の機能を維持することができる。
【0010】〔無機バインダー成分〕通常の無機材料の
成形に使用されている各種の無機バインダー材料が使用
される。無機バインダーは、焼成することで硬化するも
のであってもよいし、水硬性のものでもよい。堆積岩由
来の粘土その他の粘土質材料が使用できる。ソーダ石灰
ガラスが使用できる。石膏その他の石膏系材料も使用で
きる。無機バインダー成分は、粉粒状物あるいは泥漿状
物、乾燥した塊状物の形態で使用される。無機バインダ
ー成分は、無機調湿材とは別に用意された材料を成形材
料に配合しておいてもよいし、無機調湿材に元々から含
まれている粘土成分を利用することもできる。
【0011】無機バインダー成分の配合量は、無機調湿
材を含む成形材料の成形性や一体性を確保できれば、無
機調湿材などの機能を阻害しない範囲に設定しておけば
よい。例えば、無機バインダー成分としてソーダ石灰ガ
ラスを、成形材料の原料に対して10重量%以下の配合
量で配合しておくことができる。無機バインダー成分と
して、無機調湿材である粘土質珪質頁岩に含まれる粘土
成分を利用する場合、粘土質珪質頁岩とは別に添加する
無機バインダー成分の量を少なくすることができる。粘
土質珪質頁岩を成形材料の原料に対して40重量%以下
の割合で配合し、それ以外には無機バインダー成分を配
合しないでおくことができる。
【0012】〔ハニカム構造〕小さな貫通路が隔壁を介
して多数並設された蜂の巣状の構造を示す。空気浄化部
材がハニカム構造を有することで、空気の通過抵抗を増
大させずに空気浄化部材と空気との接触の機会を増大さ
せることができる。本来の蜂の巣(ハニカム)は、貫通
路が六角形断面であるが、正方形や長方形、その他の多
角形、円形、楕円形、長円形などの断面形状も採用でき
る。貫通路の内面に溝や突条などの凹凸を形成して、空
気との接触を良好にすることができる。
【0013】貫通路の断面積を、1〜400mm2の範
囲に設定しておくことができる。隔壁の厚みを、1〜4
mmに設定しておくことができる。貫通路を、10cm
角の面積当たり8〜2500個の密度で並設しておくこ
とができる。これらの貫通路および隔壁の配置形状は、
空気浄化部材を通過する空気の量や流速その他の環境条
件に合わせて、適切な空気浄化機能が発揮できるように
設定しておけばよい。空気浄化部材の断面形状が決まれ
ば、その断面形状に配置する貫通路の数、断面積、隔壁
の厚みは互いに相関して設定される。貫通路の断面積を
小さくして数を増やせば、空気との接触面積が増え、不
要物質の捕捉が行い易いが、通気抵抗は増える。隔壁の
厚みを減らせば、空気の通過面積が増える。断面積に占
める隔壁の割合が増えると、隔壁すなわち空気浄化部材
に保持できる水分および不要物質の量が増える。
【0014】貫通路は、隔壁の一部に隣接する貫通路を
連通する孔を設けてあったり、隔壁の一部が欠除されて
いてもよい。貫通路の内面に、酸化チタンなどの光触媒
を担持しておくことができる。光触媒は、付着した物質
を光分解して除去したり無害化したりする作用がある。
貫通路の内面に、ホルマリン吸着剤を塗工しておけば、
ホルマリンの吸着性能を向上できる。一般的には、アミ
ン系のホルマリン吸着剤が好ましいが、その他の成分か
らなる吸着剤も利用できる。 〔ハニカム成形体〕前記した無機調湿材および無機バイ
ンダー成分を必須成分として、そこに必要に応じて各種
の添加材を加えた成形材料を用いて、所定のハニカム構
造に成形されたものであれば、成形方法については特に
限定されない。
【0015】押出成形は、正確な形状で能率的にハニカ
ム成形体を製造するのに適した方法である。雌雄一対の
成形型で型成形を行ったり、さらに成形型を加圧するプ
レス成形を行うこともできる。プレス成形であれば、押
出成形では成形できない複雑な形状も成形できる。ハニ
カム成形体は、成形後の乾燥あるいは養生によって十分
な機械的強度が得られるものであれば、そのままで不焼
成のハニカム成形体からなる空気浄化部材として使用す
ることもできる。この場合、無機バインダー成分として
水硬性材料を用いておけばよい。
【0016】ハニカム成形体を焼成してハニカム焼成体
にしてから空気浄化部材として使用することもできる。
焼成を行う場合は、焼成前後で寸法変化が起きるので、
焼成用にハニカム成形体を製造する際には、焼成による
寸法変化を考慮した形状で成形しておく。 〔成形材料の製造〕成形材料は、無機調湿材および無機
バインダー成分を含む原料を、押出成形などの成形が可
能な形態に出来れば、基本的には、従来の型成形法など
における成形材料と同様の製造工程を経て製造すること
ができる。
【0017】通常は、成形材料を構成する全ての材料
を、粉砕したり混合したり溶解したりする操作を行う。
押出成形を行う場合には、押出成形が可能な流動性を有
する状態の成形材料にする。成形材料の水分を25〜4
5重量%に調整しておくことが好ましい。より好ましく
は、水分30〜38重量%に調整する。水分が低すぎる
と、押出成形が困難であり、成形品の機械的強度が低下
したり、焼成後の強度不足が生じたりする。水分が高す
ぎると、押出成形が困難になったり、乾燥歪みが発生し
たりし、成形品の歩留りが悪くなる。
【0018】無機調湿材および無機バインダー成分を含
む原料を、湿式粉砕したあとスプレー造粒して成形用原
料を得ることができる。湿式粉砕およびスプレー造粒の
使用装置や処理条件は、通常の造粒技術が適用できる。
具体的には、泥漿状態の原料を湿式粉砕したあと、泥漿
をスプレーしながら、バーナーによる加熱乾燥などを行
って、0.5mm以下程度の顆粒状の造粒物を得る。スプ
レー造粒の乾燥条件を適切に設定することによって、造
粒された原料の水分を所望の範囲に調整することができ
る。スプレー造粒したあとで、別に乾燥あるいは水分添
加による水分調整工程を行うこともできる。
【0019】上記同様の原料を湿式粉砕した後、フィル
タープレスで脱水成形して押出用原料を調製し、この押
出用原料を押出成形機に供給して押出成形を行うことも
できる。 〔押出成形〕基本的には、合成樹脂や無機材料を用いる
通常の押出成形技術が適用される。従来、各種建築材料
の製造に利用されている押出成形装置や押出成形方法を
採用することができる。押出成形では、口金の断面形状
に対応する断面形状で成形材料が押し出され、押し出さ
れた成形材料を所定の寸法毎に切断することで、個別の
押出成形品が得られる。
【0020】押出成形されたハニカム成形体は、所定の
乾燥工程のあと焼成を行うこともできるし、押出成形品
に切削、孔あけなどの加工を行ったり、押出成形品に別
の部材を組み合わせて一体化させたりする工程を付け加
えることができる。不焼成のままで使用するハニカム成
形体の場合は、押出成形のあと、常温で水和硬化させて
もよいし、炭酸ガス反応、蒸気養生、オートクレーブ養
生を行うこともできる。 〔焼 成〕基本的には通常の調湿タイル製造と同様の焼
成技術が適用される。一般的な焼成装置および焼成方法
の中で好ましい条件を設定すればよい。
【0021】焼成温度は、1000℃以下に設定する。
好ましくは700〜950℃に設定する。さらに好まし
くは900℃以下に設定する。焼成温度が高すぎると、
無機調湿材が本来有する調湿機能が十分に発揮できな
い。焼成温度が低すぎると、調湿タイルの機械的特性な
どが悪くなる。無機調湿材としてアロフェンなど、耐熱
性が比較的に劣る材料を用いる場合、焼成温度を700
〜870℃に設定することが好ましい。焼成時間は、1
〜5時間の範囲で設定できる。 〔ハニカム焼成体〕焼成によって得られたハニカム焼成
体は、そのまま空気浄化部材として使用できる。ハニカ
ム焼成体に、さらに機械加工を行ったり、表面にコーテ
ィング処理を行ったり、別の部材を接合したりして、空
気浄化部材を作製することもできる。
【0022】例えば、空気浄化部材の表面、特に貫通路
の内面にアミン系ホルマリンキャッチャー剤をコーティ
ングしておけば、ホルマリン吸着性を向上させることが
できる。貫通路の内面に、光触媒性を有する酸化チタン
をコーティングしておくこともできる。
【0023】
【発明の実施形態】〔空気浄化部材の構造〕図1は、空
気浄化部材の具体的構造例を示している。空気浄化部材
20は、無機調湿材を含む材料で作製され、全体が直方
体のブロック状をなしている。一つの面から対向する面
へと貫通する断面矩形の貫通路22が、間に薄い隔壁2
3を介して、縦横に複数列に並んで配置されており、い
わゆるハニカム構造になっている。図の場合、縦横に5
列づつ合計25個の貫通路22を備えている。
【0024】空気浄化部材20は、無機調湿材を含む原
料を成形し焼成したハニカム焼成体からなる。 〔空気浄化部材の製造〕空気浄化部材20の原料とし
て、粘土質珪質頁岩および通常の珪質頁岩、ソーダ石灰
ガラス等を用いる。これらの原料を混合し湿式粉砕した
あとスプレー造粒する。得られた造粒物に対して、水分
を添加したり乾燥させたりして水分含量を調整して成形
材料を得る。成形材料の別の製造方法として、前記湿式
粉砕のあと、フィルタープレスで脱水成形したものを用
いることもできる。
【0025】得られた成形材料を押出成形装置に供給す
る。押出成形装置の押出金型は、空気浄化部材20の断
面形状に対応する碁盤目状の隙間を有している。押出成
形装置から押し出された成形品は、断面がハニカム構造
になった棒状をなしており、一定の長さ毎に切断するこ
とで、ハニカム成形体が得られる。得られたハニカム成
形体を乾燥したあと焼成する。焼成されたハニカム焼成
体を冷却すれば、空気浄化部材20が得られる。 〔空気浄化装置〕図2は、前記した空気浄化部材20を
用いた空気浄化装置の構造を示している。
【0026】空気が流通する通路構造を有する空気浄化
装置10の内部に、空気浄化部材20が装着される。空
気浄化部材20の貫通路22が、空気浄化装置10を流
れる空気の流れ方向と平行になっている。なお、図で
は、1個の空気浄化部材20だけが装着されているが、
空気の流通量が多ければ、複数個の空気浄化部材20を
並べて設置しておくこともできる。空気浄化部材20の
上流側には、線材を縦横に編んで構成されたメッシュフ
ィルタ30が装着され、空気浄化部材20の下流側に
は、繊維状活性炭フィルタ40が装着されている。
【0027】このような構造の空気浄化装置10は、住
宅などの建築物における空気の循環経路の途中や空調経
路の途中に組み込まれて使用される。空気浄化装置10
を通過する空気は、まず、メッシュフィルタ30を通過
することで、比較的に大きな塵埃が除去される。このメ
ッシュフィルタ30では、後段の空気浄化部材20では
除去処理が困難であったり目詰まりを起こし易い大きな
固体物質を除去しておくようにする。但し、メッシュフ
ィルタ30では、揮発性の化学物質や微粒子は除去され
難い。空気は、次にが空気浄化部材20の貫通路22を
通過する。空気が貫通路22の内面と接触することで、
メッシュフィルタ30では除去できなかった微細な物質
が空気浄化部材20の多孔質構造の内部に嵌まり込んで
捕捉される。
【0028】また、空気浄化部材20に含まれる無機調
湿材は、空気中の湿気や水分を吸収する。これによっ
て、空気中に含まれる過剰な湿気を除去して、空気の湿
度を適切な状態に調整することができる。しかも、無機
調湿材が水分を吸収する際に、微細な粒子や水分に溶け
込んでいる揮発性の親水性化学物質なども同時に捕捉す
ることができる。具体的には、ホルマリンやアンモニア
などの親水性ガスが効果的に捕捉される。無機調湿材の
表面に存在する水分に空気が接触することで、空気中に
含まれる微粒子や化学物質が容易に無機調湿材の水分に
取り込むことができる。水溶性あるいは親水性の物質
は、水と良く結びつくので、無機調湿材の多孔質構造に
物理的に嵌まり込むという作用だけではなく、水分の作
用によって効率的に各種の化学物質あるいは微粒子が捕
捉され、空気中から除去されることになる。
【0029】無機調湿材に吸収された水分は、無機調湿
材の表面から内部へと浸透するので、水分に取り込まれ
た化学物質や微粒子も、水分とともに無機調湿材の内部
に移動する。その結果、無機調湿材の表面が捕捉された
化学物質や微粒子で詰まることが防がれ、無機調湿材の
表面は常に吸着性あるいは捕捉機能が良好な状態に維持
される。また、化学物質のうち水に溶解したり水で分解
したりする性質を有するものは、無機調湿材に吸収され
た水分の中に溶け込んだり分解したりすることで、無機
調湿材の微細な多孔質構造が固形物で物理的に目詰まり
を起こすことが防がれる。
【0030】これらの機能の結果、空気浄化部材20
は、空気中に含まれる微粒子や揮発性の化学物質などを
水分とともに効率的に捕捉して、空気中から除去するこ
とができるとともに、長期間にわたって優れた除去機能
を発揮し続けることができる。なお、空気浄化部材20
に含まれる無機調湿材は、通過する空気の湿度が低くな
ると、無機調湿材に保持している水分を空気中に放出し
て、湿度を高める作用がある。これによって、空気の湿
度を適切な範囲に維持することができる。無機調湿材か
ら水分が蒸発して空気中に放出されても、水分とともに
捕捉されている粒子や化学物質は蒸発しなかったり水分
よりも揮散しにくかったりするので、これらの物質は空
気中に放出されることはないか、放出量は少ない。吸着
されたガスや化学物質の種類によって、化学吸着や物理
吸着における吸着状態は異なる。
【0031】空気浄化部材20を通過した空気には、次
に、繊維状活性炭フィルタ40を通過する。この繊維状
活性炭フィルタ40は、空気浄化部材20でも除去でき
ないような極めて微細な粒子を吸着して除去することが
できる。その結果、空気浄化装置10を通過した空気
は、塵埃や臭い、揮発性の化学物質などの不要物質が十
分に除去された清浄な空気となって、室内空間へと送り
返される。最後に、空気が繊維状活性炭フィルタ40を
通過することで、空気浄化部材20でも除去できなかっ
た極めて微細な物質などが繊維状活性炭フィルタ40で
捕捉される。
【0032】その結果、空気浄化装置10から送りださ
れた空気は、塵埃などの固形物質のほか揮発性の化学物
質なども効率的に除去された、清浄な空気となる。ま
た、空気浄化部材20によって、過剰な湿気が除去され
たり乾燥し過ぎた空気に湿気が供給されたりしているの
で、適切な湿度に調整された空気となる。空気浄化装置
10においてフィルタ機能を果たすメッシュフィルタ3
0、空気浄化部材20および繊維状活性炭フィルタ40
は何れも、長期間にわたって十分な機能を発揮すること
ができ、フィルタ材料の交換間隔を大幅に延長すること
ができる。これは、以下の理由による。
【0033】メッシュフィルタ30では比較的に大きな
塵埃等だけを除去して、それ以外の不要物質は通過させ
ても構わないので、目詰まりを起こし難く、交換期間を
大幅に延長できる。空気浄化部材20は前記した無機調
湿材に吸収される水分の作用で長期間にわたって良好な
除去機能が発揮できる。さらに、繊維状活性炭フィルタ
40は、メッシュフィルタ30および空気浄化部材20
を通過して、ほとんど不要物質を含まない空気が通過す
るだけなので、目詰まりを起こし難く、ガス吸着の飽和
に至りにくく、長期にわたって高い機能が発揮でき、寿
命が長くなるのである。
【0034】〔空気浄化部材の具体例〕図2に示す構造
の空気浄化部材20を製造した。原料として、粘土質珪
質頁岩(粘土分15重量%含有)95重量%、ソーダ石
灰ガラス5重量%を用いた。各原料を混合して湿式粉砕
したあとスプレー造粒した。得られた造粒物に対して、
水分含量が31重量%になるように水分を加えた。水分
含量が調整された造粒物を成形材料として、押出成形装
置に供給した。押出成形装置の押出金型は、空気浄化部
材20の断面形状に対応する碁盤目状の隙間を有してい
るものを用いた。押出成形装置から押し出された成形品
は、断面がハニカム構造になった棒状をなしていた。こ
れを一定の長さ毎に切断することで、ハニカム成形体が
得られた。得られたハニカム成形体を乾燥したあと焼成
する。焼成条件は、900℃で3時間である。
【0035】焼成されたハニカム焼成体を冷却すれば、
空気浄化部材20が得られる。空気浄化部材20の寸法
は、全体外形が縦31mm×横31mm×長さ73mm
の直方体をなし、貫通路は、一辺5mmの正方形で間に
1mmの隔壁を挟んで縦横5列に配置されている。 〔空気浄化部材の性能評価〕前項で製造した空気浄化部
材20の脱臭性能を評価した。 <測定試料の作製> 試料1:前項で製造された空気浄化部材20をそのまま
使用した。
【0036】試料2:同じ空気浄化部材20に消臭剤を
含浸させた。具体的には、試料(空気浄化部材)を10
0℃で約2時間処理した後、デシケータ内で放冷した。
つぎに、試料に消臭剤を含浸させた後、エアスプレーで
除去した。さらに、100℃で約45分間の予備乾燥お
よび150℃で3分間の本乾燥を行ったあと、デシケー
タ内で放冷した。 <測 定>ダクト状の測定装置に試料を装着し、臭い成
分としてアセトアルデヒドを含む空気を流通させ、試料
の上流側と下流側との濃度をガスクロマトグラフィ法に
て測定して、アセトアルデヒドの吸着量および脱臭率を
算出した。アセトアルデヒドの初期濃度は約20〜25
ppm、風速は1.4m/s、風量180m3 /hに設
定した。測定環境は、23℃で湿度73%であった。
【0037】<測定結果>試料1:測定開始後、1分後
における脱臭率は14.0%であった。10分後に脱臭
率10.4%になり、未だ十分な脱臭機能を有している
ことがわかった。このときの吸着飽和量は5.3mgで
あった。この吸着飽和量に達するまでは、十分な脱臭機
能が発揮できる。試料2:測定開始後、1分後における
脱臭率は40.0%であった。10分後の脱臭率が2
3.8%であり、この段階でも十分な脱臭機能を有して
いることが判る。90分後の脱臭率が4.1%であり、
この段階で測定を終了した。このときの吸着飽和量は6
5mgであった。この吸着飽和量に達するまでは、十分
な脱臭機能が発揮できる。試料2の空気浄化部材20
を、一般的な住宅で標準的なホルムアルデヒドの放出環
境における空調システムの空気浄化装置として使用した
とすれば、約150日間の連続使用が可能であるものと
推定できる。
【0038】
【発明の効果】本発明にかかる空気浄化部材は、調湿機
能に優れた無機調湿材を含有することで、空気中に含ま
れる湿気とともに微細な粉塵や化学物質などを効率的に
吸着して除去することができる。特に、無機調湿材に吸
収された水分の作用で、水溶性の化学物質や微粒子など
を効率的に取り込み無機調湿材の内部に保持することが
できるので、乾燥状態の空気浄化部材に比べて、はるか
に効率的に大量の不要物質を除去することが可能にな
る。乾燥状態では吸着できない物質であっても、水分の
存在によって吸着が可能になる。
【0039】空気浄化部材が前記した貫通路と隔壁とか
らなるハニカム構造を備えていることで、空気の流れに
対して大きな抵抗を与えることなく空気と空気浄化部材
の表面との接触機会を増やして、前記した無機調湿材に
よる不要物質の除去機能をより効率的に発揮させること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態を表す空気浄化部材の斜視
【図2】 空気浄化部材を組み込んだ空気浄化装置の断
面図
【符号の説明】
10 空気浄化装置 20 空気浄化部材 22 貫通路 23 隔壁
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C04B 35/622 B01D 53/36 ZABJ 35/14 C04B 35/00 E (72)発明者 斉田 公昭 岐阜県土岐市駄知町2321番地の2 高砂工 業株式会社内 (72)発明者 山内 泰治 岐阜県土岐市駄知町2321番地の2 高砂工 業株式会社内 Fターム(参考) 4D019 AA01 BA04 BA05 BA07 BB06 BC05 BC07 BD10 CA01 CB06 4D048 AA19 AA21 AA22 BA05X BA07X BA09X BA11X BA13X BA41X BB02 CC40 CD05 EA01 EA04 4G030 AA37 BA34 CA10 GA13 GA21 GA27 HA25 4G054 AA05 AB09 BD19

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】空気の通過経路に配置されて空気中の不要
    物質を除去する空気浄化部材であって、 無機調湿材を主体とする成形体からなり、 前記空気が通過する貫通路が隔壁を介して多数並設され
    たハニカム構造を備えている空気浄化部材。
  2. 【請求項2】前記ハニカム構造に押出成形されたハニカ
    ム成形体を焼成してなるハニカム焼成体であり、 前記無機調湿材として、珪質頁岩を30〜95重量%含
    有する請求項1に記載の空気浄化部材。
  3. 【請求項3】前記貫通路が、断面積1〜400mm2
    あり、 前記隔壁が、厚み1〜4mmであり、 前記貫通路が、8〜2500個/10cm角の密度で並
    設されている請求項1または2に記載の空気浄化部材。
  4. 【請求項4】前記貫通路の内面に光触媒が担持されてい
    る請求項1〜3の何れかに記載の空気浄化部材。
  5. 【請求項5】前記貫通路の内面にアミン系ホルマリン吸
    着剤が塗工されている請求項1〜4の何れかに記載の空
    気浄化部材。
  6. 【請求項6】請求項1〜5の何れかに記載の空気浄化部
    材を製造する方法であって、 30〜90重量%の珪質頁岩を含む前記無機調湿材と無
    機バインダー成分とを含む原料を湿式粉砕してから、ス
    プレー造粒またはフィルタープレス脱水成形で、押出成
    形用の材料を得る工程(a) と、 水分含有量が25〜45重量%に調整された前記材料を
    押出成形して、前記ハニカム構造を備えるハニカム成形
    体を得る工程(b) と、 前記ハニカム成形体を900℃以下で焼成して、ハニカ
    ム焼成体を得る工程(c) とを含む空気浄化部材の製造方
    法。
  7. 【請求項7】前記工程(a) が、前記無機バインダー成分
    となるソーダ石灰ガラスを、前記原料に10重量%以下
    の配合量で配合しておく請求項6に記載の空気浄化部材
    の製造方法。
  8. 【請求項8】前記工程(a) が、前記無機バインダー成分
    となる粘土質珪質頁岩を、前記原料に10〜95重量%
    の配合量で配合しておく請求項6または7に記載の空気
    浄化部材の製造方法。
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