JP2002217988A - データ配信管理装置およびデータ配信管理方法 - Google Patents

データ配信管理装置およびデータ配信管理方法

Info

Publication number
JP2002217988A
JP2002217988A JP2001340932A JP2001340932A JP2002217988A JP 2002217988 A JP2002217988 A JP 2002217988A JP 2001340932 A JP2001340932 A JP 2001340932A JP 2001340932 A JP2001340932 A JP 2001340932A JP 2002217988 A JP2002217988 A JP 2002217988A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
data
terminal device
communication
delivery
transmission
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2001340932A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3377994B2 (ja
Inventor
Masako Yagyu
理子 柳生
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Priority to JP2001340932A priority Critical patent/JP3377994B2/ja
Priority to US10/169,992 priority patent/US7483997B2/en
Priority to EP20010981081 priority patent/EP1249987A4/en
Priority to CNB018063209A priority patent/CN1229954C/zh
Priority to PCT/JP2001/009893 priority patent/WO2002041603A1/ja
Publication of JP2002217988A publication Critical patent/JP2002217988A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3377994B2 publication Critical patent/JP3377994B2/ja
Priority to US12/337,221 priority patent/US20090106448A1/en
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
    • H04L1/00Arrangements for detecting or preventing errors in the information received
    • H04L1/12Arrangements for detecting or preventing errors in the information received by using return channel
    • H04L1/16Arrangements for detecting or preventing errors in the information received by using return channel in which the return channel carries supervisory signals, e.g. repetition request signals
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
    • H04L47/00Traffic control in data switching networks
    • H04L47/10Flow control; Congestion control
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
    • H04L47/00Traffic control in data switching networks
    • H04L47/10Flow control; Congestion control
    • H04L47/24Traffic characterised by specific attributes, e.g. priority or QoS
    • H04L47/2416Real-time traffic
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
    • H04L47/00Traffic control in data switching networks
    • H04L47/10Flow control; Congestion control
    • H04L47/24Traffic characterised by specific attributes, e.g. priority or QoS
    • H04L47/2441Traffic characterised by specific attributes, e.g. priority or QoS relying on flow classification, e.g. using integrated services [IntServ]
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
    • H04L47/00Traffic control in data switching networks
    • H04L47/10Flow control; Congestion control
    • H04L47/26Flow control; Congestion control using explicit feedback to the source, e.g. choke packets
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
    • H04L69/00Network arrangements, protocols or services independent of the application payload and not provided for in the other groups of this subclass
    • H04L69/16Implementation or adaptation of Internet protocol [IP], of transmission control protocol [TCP] or of user datagram protocol [UDP]
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
    • H04L69/00Network arrangements, protocols or services independent of the application payload and not provided for in the other groups of this subclass
    • H04L69/16Implementation or adaptation of Internet protocol [IP], of transmission control protocol [TCP] or of user datagram protocol [UDP]
    • H04L69/163In-band adaptation of TCP data exchange; In-band control procedures
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
    • H04L1/00Arrangements for detecting or preventing errors in the information received
    • H04L1/12Arrangements for detecting or preventing errors in the information received by using return channel
    • H04L1/16Arrangements for detecting or preventing errors in the information received by using return channel in which the return channel carries supervisory signals, e.g. repetition request signals
    • H04L1/18Automatic repetition systems, e.g. Van Duuren systems
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
    • H04L65/00Network arrangements, protocols or services for supporting real-time applications in data packet communication
    • H04L65/1066Session management
    • H04L65/1101Session protocols

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Computer Networks & Wireless Communication (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Computer Security & Cryptography (AREA)
  • Communication Control (AREA)
  • Data Exchanges In Wide-Area Networks (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 送信装置と受信装置との間における通信に関
する矛盾を解消するとともに、仮の送達確認応答の作成
および送信に関する負荷を軽減し、一層、高速かつ正確
にデータの配信を行うこと。 【解決手段】 送信したデータに対する送達確認応答を
必要とする送信装置C1と受信装置C2との間の伝送路
上に配置され、回線2の伝送遅延が回線3の伝送遅延に
比して小さく、送信装置C1からのデータを受信装置C
2に対して転送する転送処理と該転送したデータに対す
る送達確認応答を作成し返送する返送処理とを行うこと
ができるデータ配信管理装置10において、SG配信管
理部16は、送信装置C1が送信したデータが遅延に依
存するプロトコルであるか否かを判断し、遅延に依存す
るプロトコルであると判断した場合のみ、送達確認応答
の返送処理を行わせる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、送信したデータ
に対する送達確認応答を必要とする送信装置と該送信装
置の通信相手先である受信装置との間の伝送路上に配置
され、前記送信装置との間の伝送遅延が前記受信装置と
の間の伝送遅延に比して小さく、少なくとも前記送信装
置からのデータを前記受信装置に対して転送する転送処
理と該転送したデータに対する送達確認応答を作成し返
送する返送処理とを行うことができるデータ配信管理装
置に関し、特にデータ配信時における送達確認応答の受
信タイミングに依存した速度性能劣化を改善することが
できるデータ配信管理装置およびデータ配信管理方法に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】図22は、従来のデータ配信管理装置を
用いたデータ配信管理システムの構成を示すブロック図
である(情報処理学会研究報告98-DPS-89-12参照)。図
22において、このデータ配信管理システムは、送信装
置C11と、受信装置C12と、この送信装置C11お
よび受信装置C12にTCPによる通信を行う回線L1
1,L12を介してそれぞれ接続された送信ゲートウェ
イ100とを有する。回線L12は、回線L11に比し
て伝送遅延が大きい回線であり、たとえば衛星回線であ
る。
【0003】図22において、送信装置C11は、デー
タパケットを出力するデータパケット出力部111と、
送信ゲートウェイ100が作成した仮の到達確認応答を
受信する仮到達確認応答受信部112とを有する。送信
ゲートウェイ100は、バッファ101および配信管理
テーブル101を有するとともに、送信装置C11から
送信されたデータパケットを受信し、このデータパケッ
トをバッファ101に蓄積させる蓄積部103と、回線
L12を介してバッファ101に蓄積したデータデータ
パケットを受信装置C12に出力する出力部104と、
受信装置C12に送信したデータパケットに対する仮の
送達確認応答を作成する仮送達確認応答作成部105
と、この作成した仮の送達確認応答を送信装置C11に
送信する仮送達確認応答送信部106と、受信装置C1
2から送られた送達確認応答を受信する送達確認応答受
信部107と、受信したSYN(接続要求)パケットか
ら通信情報を取得し、配信管理テーブル102に配信情
報として記録する配信情報記録制御部108と、データ
パケットの再送処理を行う再送処理部109とを有す
る。また、受信装置C12は、送信ゲートウェイ100
から送られたデータパケットを受信するデータパケット
受信部121と、送信ゲートウェイ100に対して送達
確認応答を出力する送達確認応答出力部122とを有す
る。
【0004】送信装置C11からデータパケットが送出
されると、送信ゲートウェイ100は、受信したデータ
パケットをバッファ101に一時的に蓄積するととも
に、配信管理テーブル102に、このデータパケットの
エントリを追加する。送信ゲートウェイ100は、送信
装置C11から受信したデータパケットを、回線L12
を介して受信装置C12に転送するとともに、このデー
タパケットに対する仮の到達確認応答のデータパケット
を作成し、送信装置C11にこの仮の到達確認応答を送
信する。
【0005】受信装置C12は、送信ゲートウェイ10
0からデータパケットを受信すると、この受信データパ
ケットに対する送達確認応答を作成し、この送達確認応
答を送信ゲートウェイ100に送信する。この送達確認
応答には、対応するデータパケットに関するデータとこ
のデータパケットの到達確認状況に関するデータとが含
まれる。受信装置C12から送達確認応答を受信した送
信ゲートウェイ100は、送信ゲートウェイ100内に
保持されているデータパケットであって、この送達確認
応答に対応するデータパケットをクリアする。
【0006】ここで、送信ゲートウェイ100から受信
装置C12にデータパケットが送信される過程におい
て、このデータパケットの転送に失敗し、受信装置C1
2がこのデータパケットを受信することができなかった
場合、送信ゲートウェイ100は、受信装置C12側か
ら同一の送達確認応答を3つ続けて受信し、このデータ
パケットの再送処理を行う。
【0007】このように、従来のデータ配信管理システ
ムでは、送信ゲートウェイ100が、送信ゲートウェイ
100から受信装置C12に対するデータパケットの送
信と同時に、送信装置C11に対して仮の送達確認応答
(tmpACK)を返送することによって、回線L12
の伝送賃によるTCPのウィンドウサイズの減少を防
ぎ、スループットの低下をなくして速度性能の劣化を改
善していた。
【0008】また、送信ゲートウェイ100は、送信装
置からデータパケットを受信すると、仮の送達確認応答
を作成し、受信装置からの送達確認応答(ACK)を受
け付けるまで、このデータパケットを保持し、3つの同
一の送達確認応答(DuplicateACK)を受信
した時点で、このデータパケットの送信を失敗と判定
し、この保持しているデータパケットの再送を行うよう
にしていた。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
データ配信管理システムでは、伝送遅延に影響されない
プロトコルのデータセグメント、あるいは仮の送達確認
応答を用いると伝送効率が悪化するプロトコルのデータ
セグメントの存在を考慮しておらず、全てのデータセグ
メントに対して、仮の送達確認応答を送信装置C11側
に返送していたため、送信ゲートウェイ100および送
信装置C11の処理負荷が大きくなり、逆に速度性能が
劣化する場合が生じるという問題点があった。
【0010】また、上述したように、全てのデータセグ
メントに対して、仮の送達確認応答を送信装置C11側
に返送しているので、送信装置C11側からの間違った
データセグメントや、BGPなどのウィンドウ以外のデ
ータセグメントとして解釈されるデータセグメントを受
信した場合であっても、仮の送達確認応答を送信装置C
11側に返送するため、通信に矛盾が生じる場合があ
り、この場合、送信ゲートウェイ100および送信装置
C11の処理負荷が大きくなり、結果として速度性能が
劣化するという問題点があった。
【0011】さらに、受信装置C12から送られた送達
確認応答は、送信ゲートウェイ100において全て破棄
され、送信装置C11には転送されないため、受信装置
C12から送信装置C11に送信されるデータセグメン
ト内に、受信装置C12から送られる送達確認応答が含
まれている、いわゆる「PiggyBack」の手法を
用いて送信されている場合、受信装置C12から送信装
置C11に対するデータセグメントが、送信装置C11
側に届かないという問題点があった。
【0012】この発明は、上記に鑑みてなされたもの
で、送信装置と受信装置との間における通信に関する矛
盾を解消するとともに、仮の送達確認応答の作成および
送信に関する負荷を軽減し、一層、高速かつ正確にデー
タの配信を行うことができるデータ配信管理装置および
データ配信管理方法を得ることを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、この発明にかかるデータ配信管理装置は、送信した
データに対する送達確認応答を必要とする通信を行う第
1の端末装置と該第1の端末装置の通信相手先である第
2の端末装置との間の伝送路上に配置され、少なくとも
前記第1の端末装置からのデータを前記第2の端末装置
に対して転送する転送処理と該転送したデータに対する
送達確認応答を作成し返送する返送処理とを行うことが
できるデータ配信管理装置において、前記第1の端末装
置が送信したデータが伝送遅延に依存するプロトコルで
あるか否かを判断する判断手段と、前記判断手段が伝送
遅延に依存するプロトコルであると判断した場合、前記
送達確認応答の返送処理を行わせることができる管理制
御手段とを備えたことを特徴とする。
【0014】この発明によれば、判断手段が、前記第1
の端末装置が送信したデータが伝送遅延に依存するプロ
トコルであるか否かを判断し、管理制御手段が、前記判
断手段が前記伝送遅延に依存するプロトコルであると判
断した場合のみ、前記送達確認応答の返送処理を行わ
せ、伝送遅延に影響されないプロトコルの場合あるいは
仮の送達確認応答を用いると効率が悪くなるプロトコル
の場合などに返送処理を行わないようにしている。
【0015】つぎの発明にかかるデータ配信管理装置
は、送信したデータに対する送達確認応答を必要とする
通信を行う第1の端末装置と該第1の端末装置の通信相
手先である第2の端末装置との間の伝送路上に配置さ
れ、少なくとも前記第1の端末装置からのデータを前記
第2の端末装置に対して転送する転送処理と該転送した
データに対する送達確認応答を作成し返送する返送処理
とを行うことができるデータ配信管理装置において、前
記第1の端末装置が送信したデータの宛先がエラーの多
い回線を経由するか否かを判断する判断手段と、前記判
断手段がエラーの多い回線を経由すると判断した場合、
前記送達確認応答の返送処理を行わせることができる管
理制御手段とを備えたことを特徴とする。
【0016】この発明によれば、判断手段が、前記第1
の端末装置が送信したデータの宛先がエラーの多い回線
を経由するか否かを判断し、管理制御手段が、前記判断
手段がエラーの多い回線を経由すると判断した場合、前
記送達確認応答の返送処理を行わせ、エラーに起因する
スループットの低下を防止するようにしている。
【0017】つぎの発明にかかるデータ配信管理装置
は、上記の発明において、前記判断手段は、前記第1の
端末装置が送信したデータが、エラーに依存してスルー
プットを低下させる可能性のあるプロトコルであるか否
かをさらに判断し、前記管理制御手段は、前記判断手段
が、エラーの多い回線を経由し、かつエラーに依存して
スループットを低下させる可能性のあるプロトコルであ
る判断した場合、前記送達確認応答の返送処理を行わせ
ることができることを特徴とする。
【0018】この発明によれば、前記判断手段が、前記
第1の端末装置が送信したデータが、エラーに依存して
スループットを低下させる可能性のあるプロトコルであ
るか否かをさらに判断し、前記管理制御手段は、前記判
断手段が、エラーの多い回線を経由し、かつエラーに依
存してスループットを低下させる可能性のあるプロトコ
ルである判断した場合、前記送達確認応答の返送処理を
行わせ、送達確認応答の返送処理を、プロトコル毎に判
断するようにしている。
【0019】つぎの発明にかかるデータ配信管理装置
は、上記の発明において、前記判断手段は、少なくとも
前記伝送遅延に依存するプロトコルであるか否かあるい
はエラーの多い回線を経由するか否かを判断し、前記管
理制御手段は、前記判断手段が、前記伝送遅延に依存す
るプロトコルである、あるいはエラーの多い回線を経由
すると判断した場合、前記送達確認応答の返送処理を行
わせることができることを特徴とする。
【0020】この発明によれば、判断手段が、少なくと
も前記伝送遅延に依存するプロトコルであるか否かある
いはエラーの多い回線を経由するか否かを判断し、前記
管理制御手段は、前記判断手段が、前記伝送遅延に依存
するプロトコルである、あるいはエラーの多い回線を経
由すると判断した場合、前記送達確認応答の返送処理を
行わせ、伝送遅延のみによる影響の回避、エラーのみに
よる影響の回避、および伝送遅延およびエラーによる影
響の回避を行うようにしている。
【0021】つぎの発明にかかるデータ配信管理装置
は、上記の発明において、前記第1の端末装置が送信し
たデータが通信開始に関するデータであるか否かを判断
する通信開始判断手段を備え、前記管理制御手段は、前
記通信開始判断手段が通信開始に関するデータであると
判断した場合、前記送達確認応答の返送処理を行わせな
い管理制御を行うことを特徴とする。
【0022】この発明によれば、通信開始判断手段が、
前記第1の端末装置が送信したデータが通信開始に関す
るデータであるか否かを判断し、前記管理制御手段が、
前記通信開始判断手段が通信開始に関するデータである
と判断した場合、前記送達確認応答の返送処理を行わせ
ない管理制御を行うようにしている。
【0023】つぎの発明にかかるデータ配信管理装置
は、上記の発明において、前記第1の端末装置が送信し
たデータが通信終了に関するデータであるか否かを判断
する通信終了判断手段を備え、前記管理制御手段は、前
記通信終了判断手段が通信終了に関するデータであると
判断した場合、前記送達確認応答の返送処理を行わせな
い管理制御を行うことを特徴とする。
【0024】この発明によれば、通信終了判断手段が、
前記第1の端末装置が送信したデータが通信終了に関す
るデータであるか否かを判断し、前記管理制御手段が、
前記通信終了判断手段が通信終了に関するデータである
と判断した場合、前記送達確認応答の返送処理を行わせ
ない管理制御を行うようにしている。
【0025】つぎの発明にかかるデータ配信管理装置
は、上記の発明において、前記第1の端末装置が送信し
たデータが前記第2の端末装置において正しく受理され
るデータであるか否かを判断する受信判断手段を備え、
前記管理制御手段は、前記受信判断手段が前記第2の端
末装置において正しく受理されるデータでないと判断し
た場合、前記送達確認応答の返送処理を行わせない管理
制御を行うことを特徴とする。
【0026】この発明によれば、受信判断手段が、前記
第1の端末装置が送信したデータが前記第2の端末装置
において正しく受理されるデータであるか否かを判断
し、前記管理制御手段が、前記受信判断手段が前記第2
の端末装置において正しく受理されるデータでないと判
断した場合、前記送達確認応答の返送処理を行わせない
管理制御を行うようにしている。
【0027】つぎの発明にかかるデータ配信管理装置
は、上記の発明において、前記第1の端末装置および前
記第2の端末装置から受信した任意のデータのヘッダ情
報から、前記第1の端末装置と前記第2の端末装置との
間の通信に関する情報を取得する情報取得手段と、前記
情報取得手段が取得した通信に関する情報を保持する情
報保持手段とを備え、前記判断手段、通信開始判断手
段、通信終了判断手段あるいは受信判断手段は、前記通
信に関する情報をもとに判断することを特徴とする。
【0028】この発明によれば、情報取得手段が、前記
第1の端末装置および前記第2の端末装置から受信した
任意のデータのヘッダ情報から、前記第1の端末装置と
前記第2の端末装置との間の通信に関する情報を取得
し、情報保持手段が、前記情報取得手段が取得した通信
に関する情報を保持し、前記判断手段、通信開始判断手
段、通信終了判断手段あるいは受信判断手段が、前記通
信に関する情報をもとに判断することによって、送達確
認応答の返送処理を行わせ、この結果、仮の送達確認応
答を用いると効率が悪くなるプロトコルの場合に返送処
理を行わないようにしている。
【0029】つぎの発明にかかるデータ配信管理装置
は、上記の発明において、前記第1の端末装置および前
記第2の端末装置から受信した通信確立時のデータを保
持する1以上のデータバッファを備え、前記管理制御手
段は、前記1以上のデータバッファ区分および前記1以
上のデータバッファに格納されたデータ内容をもとに通
信確立後における前記返送処理の実行管理を行うことを
特徴とする。
【0030】この発明によれば、1以上のデータバッフ
ァが、前記第1の端末装置および前記第2の端末装置か
ら受信した通信確立時のデータを保持し、前記管理制御
手段は、前記1以上のデータバッファ区分および前記1
以上のデータバッファに格納されたデータ内容をもとに
通信確立後における前記返送処理の実行管理を行うよう
にしている。
【0031】つぎの発明にかかるデータ配信管理装置
は、上記の発明において、前記1以上のデータバッファ
は、前記第1の端末装置と前記第2の端末装置とのコネ
クション毎に設けられた複数のデータバッファであるこ
とを特徴とする。
【0032】この発明によれば、前記1以上のデータバ
ッファを、前記第1の端末装置と前記第2の端末装置と
のコネクション毎に設けられた複数のデータバッファと
し、コネクション単位で通信を管理するようにしてい
る。
【0033】つぎの発明にかかるデータ配信管理装置
は、上記の発明において、前記1以上のデータバッファ
を前記コネクション毎に管理する管理テーブルをさらに
備えたことを特徴とする。
【0034】この発明によれば、管理テーブルによっ
て、前記1以上のデータバッファを前記コネクション毎
に管理するようにしている。
【0035】つぎの発明にかかるデータ配信管理装置
は、上記の発明において、前記1以上のデータバッファ
は、プロトコル種別毎に区分された複数のデータバッフ
ァであることを特徴とする。
【0036】この発明によれば、前記1以上のデータバ
ッファを、プロトコル種別毎に区分された複数のデータ
バッファとし、プロトコル種別毎に通信を管理するよう
にしている。
【0037】つぎの発明にかかるデータ配信管理装置
は、上記の発明において、前記1以上のデータバッファ
をプロトコル種別毎に管理する管理テーブルをさら備え
たことを特徴とする。
【0038】この発明によれば、管理テーブルによっ
て、前記1以上のデータバッファをプロトコル種別毎に
管理するようにしている。
【0039】つぎの発明にかかるデータ配信管理装置
は、上記の発明において、前記第2の端末装置から送ら
れた送達確認応答を受信し、該送達確認応答の結果を保
持する結果保持手段をさらに備えたことを特徴とする。
【0040】この発明によれば、結果保持手段が、前記
第2の端末装置から送られた送達確認応答を受信し、該
送達確認応答の結果を保持するようにしている。
【0041】つぎの発明にかかるデータ配信管理装置
は、上記の発明において、前記第2の端末装置から受信
した送達確認応答内に前記第1の端末装置に対するデー
タが含まれているか否かをさらに判断するデータ包含判
断手段を備え、前記管理制御手段は、前記データ包含判
断手段が、前記送達確認応答内に前記第1の端末装置に
対するデータが含まれていないと判断した場合、前記結
果保持手段に保持された送達確認応答を破棄することを
特徴とする。
【0042】この発明によれば、データ包含判断手段
が、前記第2の端末装置から受信した送達確認応答内に
前記第1の端末装置に対するデータが含まれているか否
かを判断し、管理制御手段が、前記データ包含判断手段
が前記送達確認応答内に前記第1の端末装置に対するデ
ータが含まれていないと判断した場合、前記結果保持手
段に保持された送達確認応答を破棄するようにしてい
る。
【0043】つぎの発明にかかるデータ配信管理装置
は、上記の発明において、前記第1の端末装置と前記第
2の端末装置との間の通信に関する情報を管理する管理
手段と、前記第1の端末装置から前記第2の端末装置に
転送したデータを保持するバッファと、前記第2の端末
装置から送られる送達確認応答の時間を計時するタイマ
と、前記管理手段が管理する通信に関する情報および前
記タイマが計時する送達確認応答の時間をもとに、前記
第2の端末装置から前記送達確認応答を受信できなかっ
たデータセグメントがある場合、このデータセグメント
を前記バッファから取り出し、前記第2の端末装置に再
送する再送制御手段とをさらに備えたことを特徴とす
る。
【0044】この発明によれば、管理手段が、前記第1
の端末装置と前記第2の端末装置との間の通信に関する
情報を管理し、バッファが、前記第1の端末装置から前
記第2の端末装置に転送したデータを保持し、タイマ
が、前記第2の端末装置から送られる送達確認応答の時
間を計時し、再送制御手段が、前記管理手段が管理する
通信に関する情報および前記タイマが計時する送達確認
応答の時間をもとに、前記第2の端末装置から前記送達
確認応答を受信できなかったデータセグメントがある場
合、このデータセグメントを前記バッファから取り出
し、前記第2の端末装置に再送するようにしている。
【0045】つぎの発明にかかるデータ配信管理装置
は、送信したデータに対する送達確認応答を必要とする
通信を行う第1の端末装置と該第1の端末装置の通信相
手先である第2の端末装置との間の伝送路上に配置さ
れ、少なくとも前記第1の端末装置からのデータを前記
第2の端末装置に対して転送する転送処理と該転送した
データに対する送達確認応答を作成し返送する返送処理
とを行うことができるデータ配信管理装置において、受
信した各データセグメントのデータ内容をもとに各デー
タセグメントに対して前記送達確認応答を作成し返送す
る返送処理を行わせるか否かを決定する決定手段と、前
記決定手段が決定した返送処理を実行する返送処理実行
手段とを備えたことを特徴とする。
【0046】この発明によれば、決定手段が、受信した
各データセグメントのデータ内容をもとに各データセグ
メントに対して前記送達確認応答を作成し返送する返送
処理を行わせるか否かを決定し、返送処理実行手段が、
前記決定手段が決定した返送処理を実行するようにして
いる。
【0047】つぎの発明にかかるデータ配信管理装置
は、上記の発明において、前記決定手段が決定した前記
送達確認応答の返送処理を行わせるか否かの決定情報を
保持する決定情報保持手段をさらに備えたことを特徴と
する。
【0048】この発明によれば、決定情報保持手段が、
前記決定手段が決定した前記送達確認応答の返送処理を
行わせるか否かの決定情報を保持するようにしている。
【0049】つぎの発明にかかるデータ配信管理装置
は、上記の発明において、前記返送処理実行手段が、前
記送達確認応答を前記第1の端末装置に送信した場合、
該送達確認応答が返送済であることを示す返送済情報を
保持する返送済情報保持手段をさらに備えたことを特徴
とする。
【0050】この発明によれば、前記送達確認応答を前
記第1の端末装置に送信した場合、返送済情報保持手段
に、該送達確認応答が返送済であることを示す返送済情
報を、たとえばフラグとして保持するようにしている。
【0051】つぎの発明にかかるデータ配信管理装置
は、送信したデータに対する送達確認応答を必要とする
通信を行う第1の端末装置と該第1の端末装置の通信相
手先である第2の端末装置との間の伝送路上に配置さ
れ、少なくとも前記第1の端末装置からのデータを前記
第2の端末装置に対して転送する転送処理と該転送した
データに対する送達確認応答を作成し返送する返送処理
とを行うことができるデータ配信管理装置において、前
記第1の端末装置、前記第2の端末装置、あるいは前記
第1の端末装置および前記第2の端末装置の双方が送信
したデータの制御データを、前記送達確認応答の作成時
に用いることを特徴とする。
【0052】この発明によれば、返送処理を行う場合、
前記第1の端末装置、前記第2の端末装置、あるいは前
記第1の端末装置および前記第2の端末装置の双方が送
信したデータの制御データを、前記送達確認応答の作成
時に用いるようにしている。
【0053】つぎの発明にかかるデータ配信管理装置
は、上記の発明において、前記第1の端末装置、前記第
2の端末装置、あるいは前記第1の端末装置および前記
第2の端末装置の双方が送信したデータの制御データを
保存する保存手段を備え、前記保存手段に保存された制
御データを、前記送達確認応答の作成時に用いることを
特徴とする。
【0054】この発明によれば、保存手段が、前記第1
の端末装置、前記第2の端末装置、あるいは前記第1の
端末装置および前記第2の端末装置の双方が送信したデ
ータの制御データを保存し、この保存された制御データ
を、前記送達確認応答の作成時に用いるようにしてい
る。
【0055】つぎの発明にかかるデータ配信管理装置
は、上記の発明において、前記第1の端末装置、前記第
2の端末装置、あるいは前記第1の端末装置および前記
第2の端末装置の双方が送信したデータの制御データか
ら前記送達確認応答の作成時に用いるデータを取得する
取得手段を備え、前記取得手段が取得したデータを前記
送達確認応答の作成時に用いることを特徴とする。
【0056】この発明によれば、取得手段が、前記第1
の端末装置、前記第2の端末装置、あるいは前記第1の
端末装置および前記第2の端末装置の双方が送信したデ
ータの制御データから前記送達確認応答の作成時に用い
るデータを取得し、この取得したデータを前記送達確認
応答の作成時に用いるようにしている。
【0057】つぎの発明にかかるデータ配信管理装置
は、上記の発明において、前記取得手段が取得した制御
データを保持する保持手段をさらに備え、前記保持手段
に保持された制御データを前記送達確認応答の作成時に
用いることを特徴とする。
【0058】この発明によれば、保持手段が、前記取得
手段が取得した制御データを保持し、この保持手段に保
持された制御データを前記送達確認応答の作成時に用い
るようにしている。
【0059】つぎの発明にかかるデータ配信管理装置
は、上記の発明において、一度用いた送達確認応答を再
度、次の送達確認応答作成の際に用いることを特徴とす
る。
【0060】この発明によれば、一度用いた送達確認応
答を再度、次の送達確認応答作成の際に用いるようにし
ている。
【0061】つぎの発明にかかるデータ配信管理装置
は、上記の発明において、前記送達確認応答を作成する
際、前記第2の端末装置から前記第1の端末装置に向け
て送られたデータに、このデータに対応して前記第2の
端末装置から前記第1の端末装置に向けて送られた送達
確認応答を含める情報結合手段をさらに備え、前記情報
結合手段によって結合されたデータを前記第1の端末装
置に送信することを特徴とする。
【0062】この発明によれば、情報結合手段が、前記
送達確認応答を作成する際、前記第2の端末装置から前
記第1の端末装置に向けて送られたデータに、このデー
タに対応して前記第2の端末装置から前記第1の端末装
置に向けて送られた送達確認応答とを含め、前記情報結
合手段によって結合されたデータを前記第1の端末装置
に送信するようにし、たとえばPiggyBackの手
法を用いて第1の端末装置から送信されたデータを確実
に第2の端末装置に送信するようにしている。
【0063】つぎの発明にかかるデータ配信管理装置
は、上記の発明において、最終データセグメントでなく
かつ前記第2の端末装置において未受信の送達確認応答
作成のためにカウントすべきデータセグメントである、
未受信データセグメントの個数を示す所定数を有し、該
所定数の未受信データセグメントが存在するか否かをさ
らに判断するセグメント数判断手段を備え、前記管理制
御手段は、前記セグメント数判断手段が、前記未受信デ
ータセグメントが存在すると判断した場合、送達確認応
答を作成し、前記第1の端末装置に対して該送達確認応
答を送信することを特徴とする。
【0064】この発明によれば、前記セグメント数判断
手段が、最終データセグメントでなくかつ前記第2の端
末装置において未受信の送達確認応答作成のためにカウ
ントすべきデータセグメントである、未受信データセグ
メントの個数を示す所定数を有し、該所定数が示す未受
信データセグメントが存在するか否かをさらに判断し、
前記管理制御手段は、前記セグメント数判断手段が、前
記未受信データセグメントが存在すると判断した場合、
送達確認応答を作成し、前記第1の端末装置に対して該
送達確認応答を送信するようにしている。
【0065】つぎの発明にかかるデータ配信管理装置
は、上記の発明において、送達確認応答の送信タイミン
グに関する時間変数を有し、該時間変数が示す時間経過
時毎に、送達確認応答作成対象のセグメントを決定する
対象セグメント決定手段をさらに備え、前記管理制御手
段は、前記対象セグメント決定手段によって決定された
送達確認応答作成対象のセグメントの受信状態に対する
前記送達確認応答を作成し、該送達確認応答を前記第1
の端末装置に送信することを特徴とする。
【0066】この発明によれば、対象セグメント決定手
段が、送達確認応答の送信タイミングに関する時間変数
を有し、該時間変数が示す時間経過時毎に、送達確認応
答作成対象のセグメントを決定し、前記管理制御手段
が、前記対象セグメント決定手段によって決定された送
達確認応答作成対象のセグメントの受信状態に対する前
記送達確認応答を作成し、該送達確認応答を前記第1の
端末装置に送信するようにしている。
【0067】つぎの発明にかかるデータ配信管理装置
は、上記の発明において、送達確認応答の送信タイミン
グに関する受信セグメント数量変数を有し、該受信セグ
メント数量変数が示すセグメント数受信毎に、送達確認
応答作成対象のセグメントを決定する対象セグメント決
定手段をさらに備え、前記管理制御手段は、前記対象セ
グメント決定手段によって決定された送達確認応答作成
対象のセグメントの受信状態に対する前記送達確認応答
を作成し、該送達確認応答を前記第1の端末装置に送信
することを特徴とする。
【0068】この発明によれば、対象セグメント決定手
段が、送達確認応答の送信タイミングに関する受信セグ
メント数量変数を有し、該受信セグメント数量変数が示
すセグメント数受信毎に、送達確認応答作成対象のセグ
メントを決定し、前記管理制御手段が、前記対象セグメ
ント決定手段によって決定された送達確認応答作成対象
のセグメントの受信状態に対する前記送達確認応答を作
成し、該送達確認応答を前記第1の端末装置に送信する
ようにしている。
【0069】つぎの発明にかかるデータ配信管理装置
は、上記の発明において、前記管理制御手段は、予め設
定された伝送遅延量に比して大きい伝送遅延量をもつ伝
送路から受信したデータに対しては該データの転送処理
を行い、前記予め設定された伝送遅延量に比して小さい
伝送遅延量をもつ伝送路から受信したデータに対しては
該データの転送処理および該転送したデータに対する送
達確認応答を作成し返送する返送処理を行うことを特徴
とする。
【0070】この発明によれば、管理制御手段が、予め
設定された伝送遅延量に比して大きい伝送遅延量をもつ
伝送路から受信したデータに対しては該データの転送処
理を行い、前記予め設定された伝送遅延量に比して小さ
い伝送遅延量をもつ伝送路から受信したデータに対して
は該データの転送処理および該転送したデータに対する
送達確認応答を作成し返送する返送処理を行うようにし
ている。
【0071】つぎの発明にかかるデータ配信管理装置
は、上記の発明において、前記第1の端末装置との間の
伝送遅延は、前記第2の端末装置との間の伝送遅延に比
して小さいことを特徴とする。
【0072】この発明によれば、前記第1の端末装置と
の間の伝送遅延が、前記第2の端末装置との間の伝送遅
延に比して小さい場合に、送受信間の通信に関する矛盾
を解消し、第1の端末装置から第2の端末装置に対する
データ配信を高速かつ正確に行えるようにしている。
【0073】つぎの発明にかかるデータ配信管理方法
は、送信したデータに対する送達確認応答を必要とする
通信を行う第1の端末装置と該第1の端末装置の通信相
手先である第2の端末装置との間の伝送路上に配置さ
れ、少なくとも前記第1の端末装置からのデータを前記
第2の端末装置に対して転送する転送処理と該転送した
データに対する送達確認応答を作成し返送する返送処理
とを行うことができるデータ配信管理方法において、前
記第1の端末装置が送信したデータが伝送遅延に依存す
るプロトコルであるか否かを判断する判断工程と、前記
判断工程が前記伝送遅延に依存するプロトコルであると
判断した場合、前記送達確認応答の返送処理を行わせる
ことができる管理制御工程とを含むことを特徴とする。
【0074】この発明によれば、判断工程が、前記第1
の端末装置が送信したデータが伝送遅延に依存するプロ
トコルであるか否かを判断し、管理制御工程が、前記判
断工程が伝送遅延に依存するプロトコルであると判断し
た場合、前記送達確認応答の返送処理を行わせるように
している。
【0075】つぎの発明にかかるデータ配信管理方法
は、送信したデータに対する送達確認応答を必要とする
通信を行う第1の端末装置と該第1の端末装置の通信相
手先である第2の端末装置との間の伝送路上に配置さ
れ、少なくとも前記第1の端末装置からのデータを前記
第2の端末装置に対して転送する転送処理と該転送した
データに対する送達確認応答を作成し返送する返送処理
とを行うことができるデータ配信管理方法において、前
記第1の端末装置が送信したデータの宛先がエラーの多
い回線を経由するか否かを判断する判断工程と、前記判
断工程がエラーの多い回線を経由すると判断した場合、
前記送達確認応答の返送処理を行わせることができる管
理制御工程とを含むことを特徴とする。
【0076】この発明によれば、判断工程が、前記第1
の端末装置が送信したデータの宛先がエラーの多い回線
を経由するか否かを判断し、管理制御工程が、前記判断
工程がエラーの多い回線を経由すると判断した場合、前
記送達確認応答の返送処理を行わせることができるよう
にし、エラーに起因するスループットの低下を防止する
ようにしている。
【0077】つぎの発明にかかるデータ配信管理方法
は、上記の発明において、前記判断工程は、前記第1の
端末装置が送信したデータが、エラーに依存してスルー
プットを低下させる可能性のあるプロトコルであるか否
かをさらに判断し、エラーの多い回線を経由するか否か
を判断し、前記管理制御工程は、前記判断工程が、エラ
ーの多い回線を経由し、かつエラーに依存してスループ
ットを低下させる可能性のあるプロトコルであると判断
した場合、前記送達確認応答の返送処理を行わせること
ができることを特徴とする。
【0078】この発明によれば、前記判断工程が、前記
第1の端末装置が送信したデータが、エラーに依存して
スループットを低下させる可能性のあるプロトコルであ
るか否かをさらに判断し、前記管理制御工程は、前記判
断工程が、エラーの多い回線を経由し、かつエラーに依
存してスループットを低下させる可能性のあるプロトコ
ルであると判断した場合、前記送達確認応答の返送処理
を行わせ、送達確認応答の返送処理を、プロトコル毎に
判断するようにしている。
【0079】つぎの発明にかかるデータ配信管理方法
は、上記の発明において、前記判断工程は、少なくとも
前記伝送遅延に依存するプロトコルであるか否かあるい
はエラーの多い回線を経由するか否かを判断し、前記管
理制御工程は、前記判断工程が、前記伝送遅延に依存す
るプロトコルである、あるいはエラーの多い回線を経由
すると判断した場合、前記送達確認応答の返送処理を行
わせることができることを特徴とする。
【0080】この発明によれば、前記判断工程が、少な
くとも前記伝送遅延に依存するプロトコルであるか否か
あるいはエラーの多い回線を経由するか否かを判断し、
前記管理制御工程は、前記判断工程が、前記伝送遅延に
依存するプロトコルである、あるいはエラーの多い回線
を経由すると判断した場合、前記送達確認応答の返送処
理を行わせ、伝送遅延のみによる影響の回避、エラーの
みによる影響の回避、および伝送遅延およびエラーによ
る影響の回避を行うようにしている。
【0081】つぎの発明にかかるデータ配信管理方法
は、上記の発明において、前記第1の端末装置が送信し
たデータが通信開始に関するデータであるか否かを判断
する通信開始判断工程を含み、前記管理制御工程は、前
記通信開始判断工程が通信開始に関するデータであると
判断した場合、前記送達確認応答の返送処理を行わせな
い管理制御を行うことを特徴とする。
【0082】この発明によれば、通信開始判断工程が、
前記第1の端末装置が送信したデータが通信開始に関す
るデータであるか否かを判断し、管理制御工程が、前記
通信開始判断工程が通信開始に関するデータであると判
断した場合、前記送達確認応答の返送処理を行わせない
管理制御を行うようにしている。
【0083】つぎの発明にかかるデータ配信管理方法
は、前記第1の端末装置が送信したデータが通信終了に
関するデータであるか否かを判断する通信終了判断工程
を含み、前記管理制御工程は、前記通信終了判断工程が
通信終了に関するデータであると判断した場合、前記送
達確認応答の返送処理を行わせない管理制御を行うこと
を特徴とする。
【0084】この発明によれば、通信終了判断工程が、
前記第1の端末装置が送信したデータが通信終了に関す
るデータであるか否かを判断し、管理制御工程が、前記
通信終了判断工程が通信終了に関するデータであると判
断した場合、前記送達確認応答の返送処理を行わせない
管理制御を行うようにしている。
【0085】つぎの発明にかかるデータ配信管理方法
は、上記の発明において、前記第1の端末装置が送信し
たデータが前記第2の端末装置において正しく受理され
るデータであるか否かを判断する受信判断工程を含み、
前記管理制御工程は、前記受信判断工程が前記第2の端
末装置において正しく受理されるデータでないと判断し
た場合、前記送達確認応答の返送処理を行わせない管理
制御を行うことを特徴とする。
【0086】この発明によれば、受信判断工程が、前記
第1の端末装置が送信したデータが前記第2の端末装置
において正しく受理されるデータであるか否かを判断
し、前記管理制御工程が、前記受信判断工程が前記第2
の端末装置において正しく受理されるデータでないと判
断した場合、前記送達確認応答の返送処理を行わせない
管理制御を行うようにしている。
【0087】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して、この
発明にかかるデータ配信管理装置およびデータ配信管理
方法の好適な実施の形態を詳細に説明する。
【0088】実施の形態1.図1は、この発明の実施の
形態1であるデータ配信管理装置を含むデータ配信管理
システムの構成を示すブロック図である。図1におい
て、このデータ配信管理システムは、送信装置C1が回
線2を介してデータ配信管理装置10に接続され、デー
タ配信管理装置10が回線3を介して受信装置C2に接
続される。回線3は、衛星回線などの伝送遅延の大きな
回線であり、回線2は、回線3に比して伝送遅延が小さ
い回線である。
【0089】データ配信管理装置10は、送信ゲートウ
ェイSGと、配信管理テーブル1と、プロトコル管理テ
ーブル5と、送信バッファ6と、受信バッファ7とを有
する。送信ゲートウェイSGは、送信装置C1との間に
おいてデータパケットの入出力処理を行う通信部17
と、受信装置C2との間においてデータパケットの入出
力処理を行う通信部11と、仮の送達確認応答(tmp
ACK)を作成するために、受信したデータパケットを
保存するtmpACKバッファ4と、受信装置C2に対
して送信したデータパケットに対してtmpACKの返
送を行うか否かを判断するtmpACK使用判定部1
2、送信装置C1から受信したデータパケットをもとに
tmpACKを作成するtmpACK作成部13と、デ
ータパケット毎の送達確認応答のタイムアウト時間(S
GTimer)をカウントアップし、この送達確認応答
待ちのタイムアウトイベントを発生させるSGTime
rカウント部14と、送信装置C1にtmpACKを送
信したか否かの情報および受信装置C2からの送達確認
応答に関する情報を配信管理テーブル1に書き込む処理
を行う配信データ記録部15と、SGTimer値およ
び配信管理テーブル1の内容に対応してデータパケット
の配信を管理するSG配信管理部16とを有する。
【0090】なお、図1において、送信バッファ6、受
信バッファ7、およびtmpACKバッファ4は、それ
ぞれ別個のバッファとして示されているが、これに限ら
ず、部分的あるいは全てを同一のバッファとして実装す
るようにしてもよい。また、別個のバッファとして実装
する場合であっても、同一のバッファとして実装する場
合であっても、管理目的に応じて制御情報などを含めた
情報とともに用いることが可能な図示しない管理テーブ
ルを設け、パケットデータの格納位置が識別可能なよう
に実装することによって、管理および検索の効率化を図
ることができる。
【0091】ここで、図2〜図8を参照して、データ配
信管理装置10のデータ配信管理処理について説明す
る。まず、送信ゲートウェイSGの通信部17,11
は、データパケットを受信すると、この受信したデータ
パケットを受信バッファ7に一時保存し、SG配信管理
部16は、図2に示す配信処理を行う。
【0092】図2において、まず、tmpACK使用判
定部12が、受信したデータパケットのチェックを行
い、このチェック結果に応じて送信ゲートウェイSGが
もつ受信データパケットに対するtmpACK利用可能
フラグの「ON」、「OFF」を決定し、必要に応じて
tmpACK利用可能フラグの「ON」、「OFF」も
含め、受信データパケットの情報を配信管理テーブル1
に登録する(ステップS11)。
【0093】その後、tmpACK制御フラグをもとに
tmpACKの利用制御を行うか否かを判断する(ステ
ップS12)。tmpACKの利用制御を行わない場合
(ステップS12,NO)には、そのまま本処理を終了
し、tmpACKの利用制御を行う場合(ステップS1
2,YES)には、tmpACK利用制御処理を実行し
て(ステップS13)、本処理を終了する。
【0094】図3は、図2に示したステップS11にお
けるパケットのチェック処理手順を示すフローチャート
である。図3において、まず、受信したデータパケット
のヘッダがIPヘッダであり、かつ正しいIPアドレス
であるか否かを判断する(ステップS21)。すなわ
ち、この受信したデータパケットの送信元および宛先が
正しいか否かを判断する。受信したデータパケットの送
信元および宛先が正しくない場合(ステップS21,N
O)には、tmpACK利用可能フラグを「OFF」に
設定し(ステップS22)、受信したデータパケットを
宛先に転送し(ステップS23)、ステップS11にリ
ターンする。なお、このtmpACK利用可能フラグ
は、上述した別個のバッファあるいは同一のバッファに
設けられる図示しない管理テーブルを用いる場合、この
管理テーブル内の情報として保持するようにしてもよ
い。
【0095】受信したデータパケットの送信元および宛
先が正しい場合(ステップS21,YES)、tmpA
CK使用判定部12は、プロトコル管理テーブル5を用
いて、IPヘッダのプロトコルが遅延依存であるか否か
を判断する(ステップS24)。IPヘッダのプロトコ
ルが遅延依存である場合(ステップS24,YES)に
は、さらにTCPヘッダの送信元ポートおよび宛先ポー
トを参照し、送信元ポートおよび宛先ポート、または送
信元ポートあるいは宛先ポートのいずれか一方が遅延依
存であるか否かを判断する(ステップS25)。IPヘ
ッダのプロトコルが遅延依存でない場合(ステップS2
4,NO)およびTCPヘッダの送信元ポートおよび/
または宛先ポートが遅延依存でない場合(ステップS2
5,NO)には、tmpACK利用可能フラグを「OF
F」に設定し(ステップS22)、さらに受信したデー
タパケットを宛先に転送し(ステップS23)、ステッ
プS11にリターンする。
【0096】ここで、図4は、tmpACK使用判定部
12が用いるプロトコル管理テーブル5内の判定テーブ
ルの一例を示す図である。図4において、参照ヘッダの
項目D1は、判定対象のデータパケットの判定に用いる
ヘッダ部を示している。また、プロトコル名の項目D2
は、参照ヘッダの項目D1で指定したヘッダ部にあるデ
ータのプロトコルの種別項目を示している。さらに、ス
プーフィング使用可否の項目D3は、tmpACKの返
送処理を用いるべきプロトコルであるか否かを示す情報
を表している。この判定テーブルをもとにしたステップ
S24,S25の具体的な判断処理について説明する
と、まず、ステップS24において、tmpACK使用
判定部12は、受信したデータパケットのIPヘッダの
プロトコルを示すバイト列を参照し、TCPのデータを
受信したと判定された場合、ステップS25において、
TCPヘッダ部の送信元ポート番号を参照し、BGPで
ないと判定された場合に、tmpACKの返送処理を利
用できると判断できる。一方、BGPのデータを受信し
た場合は、tmpACKの返送処理を利用できないと判
断できる。
【0097】また、ステップS24において、IPヘッ
ダのプロトコル部にある上位プロトコルが送信ゲートウ
ェイSGにおいて遅延依存のプロトコルではないとされ
た場合(ステップS24,NO)、上述したようにtm
pACK利用可能フラグを「OFF」にし(ステップS
22)、受信したデータパケットを宛先に転送し(ステ
ップS23)、ステップS11にリターンする。一方、
ステップS24において、上位プロトコルが遅延依存の
プロトコルであると判断され、ステップS25におい
て、TCPヘッダの送信元ポート番号をもとに、遅延依
存のプロトコルではないとされた場合も、上述したよう
にtmpACK利用可能フラグを「OFF」にし(ステ
ップS22)、受信したデータパケットを宛先に転送し
(ステップS23)、ステップS11にリターンする。
【0098】さて、ステップS24,S25において、
遅延依存のプロトコルである判断された場合には、受信
したデータパケットのヘッダ部のコードビットの値を参
照し、通信開始時のデータパケットであるか否かを判断
する(ステップS26)。図示しない開始時パケットバ
ッファとして専用のバッファを設ける。あるいは、受信
バッファ7および送信バッファ6などのバッファを用い
て、図示しない開始時パケットバッファとしてもよい。
なお、図示しない開始時パケットバッファに保存するデ
ータパケットを、送信装置毎、受信装置毎、通信する送
信装置および受信装置の組み合わせ毎、通信する装置お
よび通信ポートが同一のものを一つの通信として定義し
た場合における通信毎、あるいは通信の種類毎にタグを
付けて管理するようにしてもよい。
【0099】通信開始時のデータパケットでない場合
(ステップS26,NO)には、受信したデータパケッ
トが、配信管理テーブル1に既に登録済の通信であるか
否かの判断を行う(ステップS27)。このステップS
27では、IPヘッダ中の送信元IPとTCPヘッダ中
の送信元ポートとの組み合わせおよび宛先IPと宛先ポ
ートとの組み合わせが全て同一の通信を同一の管理単位
とし、登録済の通信であると判断する。
【0100】ここで、図5は、配信管理テーブルの一例
を示す図である。図5において、項目D11〜D15
は、管理単位が同じ通信に関する情報を表す項目であ
り、項目D16〜D18は、管理単位が同じ通信におい
て送信ゲートウェイSGが受信したデータパケットに関
する情報を表す項目である。各項目D11〜D18は、
送信ゲートウェイSGが受信したデータパケットから取
得された情報である。項目D11は、管理する通信の送
信元IPアドレスを表し、項目D12は、宛先IPアド
レスを表し、項目D13は、送信元ポート番号を表し、
項目D14は、宛先ポート番号を表し、項目D14は、
送信元および宛先におけるそれぞれの最新の送信ウィン
ドウサイズおよび受信ウィンドウサイズを表している。
また、項目D16は、この通信において送信ゲートウェ
イSGが受信したデータセグメントのシーケンス番号を
表し、項目D17は、tmpACKの送信に関する情報
を表している。この項目D17の情報は、送信元に対し
て一定の条件が整った時などの条件付の場合を含め、送
信可能なデータパケットであるか否かの情報およびtm
pACKを送信したか否かの情報などを値として用いる
ものである。また、項目D18は、宛先からの送達確認
応答(RRACK)に対する情報を表すものであり、図
5では、対応するデータパケットがRRACKを受信済
であることを表す「ACK受信済」およびRRACKの
到達を待っている状態であることを表す「ACK待ち」
の2つの値をもつ。
【0101】たとえば、図5において、行DD1には、
送信元の送信装置「10.74.3.177」の送信ポート「FTP.D
ATA」から、宛先の受信装置「10.74.3.200」の宛先ポー
ト「1301」に対する通信において、送信元の送信ウィン
ドウサイズおよび受信ウィンドウサイズ、および宛先の
送信ウィンドウサイズおよび受信ウィンドウサイズは全
て16Kバイトであり、シーケンス番号「398」を持つデー
タパケットは、tmpACKの送信が「不可」、すなわ
ち、いかなる条件になった場合でも、tmpACKの送
信を行わないデータパケットであり、現時点で宛先から
の送達確認応答を待っている状態であることを表すもの
である。
【0102】SG配信管理部16は、この配信管理テー
ブル1の上述した項目および必要に応じて追加する項目
を用いて、データパケットのtmpACKの管理、受信
確認、および受信結果に応じた再送の制御、送信元への
tmpACKおよび宛先からの送達確認応答であるRR
ACKの送信速度の制御、宛先への転送速度の制御、送
信ゲートウェイSGの送信バッファ6および受信バッフ
ァ7の管理を行うことができる。
【0103】送信ゲートウェイSGは、この配信管理テ
ーブル1を用いて、受信したデータパケットのIPヘッ
ダにある送信元IPアドレスおよび宛先IPアドレス、
およびTCPヘッダにある送信元ポート番号および宛先
ポート番号を参照し、IPヘッダ中の送信元IPとTC
Pヘッダ中の送信元ポートとの組み合わせ、および宛先
IPと宛先ポートとの組み合わせで表される通信が、配
信管理テーブル1内にあるか否かの判断を行う。この判
断の結果、配信管理テーブル1に登録されていない通信
であった場合、ステップS28に移行することになる。
【0104】また、配信管理テーブル1に登録されてい
る通信であったと判断された場合、ステップS31に移
行し、受信したデータパケットが、宛先の受信ウィンド
ウ内のデータパケットであるか否かを判断し、宛先の受
信ウィンドウ内のデータパケットであった場合(ステッ
プS31,YES)、ステップS32に移行し、宛先の
受信ウィンドウ内のデータパケットでなかった場合(ス
テップS31,NO)、tmpACK利用可能フラグを
「OFF」にし、配信管理テーブル1に、データパケッ
トに関する情報を登録し、tmpACK利用可能フラグ
を「OFF」に設定し(ステップS39)、受信したデ
ータパケットを宛先に転送し(ステップS23)、ステ
ップS11にリターンする。
【0105】一方、ステップS27において、配信管理
テーブル1に登録されている通信でないと判断された場
合、図示しない開始時パケットバッファに保存されてい
る通信のいずれかに所属するデータパケットであるか否
かを判断する(ステップS28)。図示しない開始時パ
ケットバッファに保存されている通信のいずれにも所属
しないデータパケットでないと判断された場合(ステッ
プS28,NO)には、tmpACK利用可能フラグを
「OFF」にし(ステップS22)、受信したデータパ
ケットを宛先に転送し(ステップS23)、ステップS
11にリターンする。
【0106】ステップS28において、図示しない開始
時パケットバッファにある通信であると判断された場
合、さらにウィンドウ内のデータパケットであるか否か
が判断され(ステップS31)、ウィンドウ内のデータ
パケットであると判断された場合(ステップS31,Y
ES)、さらに、通信終了のデータパケットであるか否
かが判断される(ステップS32)。通信終了のデータ
パケットであった場合(ステップS32,YES)、受
信したデータパケットのエントリを登録し、同一通信内
のデータパケットのエントリでtmpACK利用が可能
となっており、かつtmpACK送信済でないものを、
全てtmpACK利用を不可とし、送信ゲートウェイS
GのtmpACK利用可能フラグを「OFF」にし、F
IN受信済フラグを「ON」にし(ステップS40)、
受信したデータパケットを宛先に転送し(ステップS2
3)、ステップS11にリターンする。
【0107】一方、ステップS32において、通信終了
のデータパケットでないと判断された場合、ステップS
34に移行する。また、ステップS28において、図示
しない開始時パケットバッファにある通信でないと判断
された場合、送信ゲートウェイSGのtmpACK利用
可能フラグを「OFF」にし(ステップS22)、受信
したデータパケットを宛先に転送し(ステップS2
3)、ステップS11にリターンする。
【0108】ステップS34において、ウィンドウプロ
ーブか否かを判断し、ウィンドウプローブであると判断
した場合(ステップS34,YES)、送信ゲートウェ
イSGのtmpACK利用可能フラグを「OFF」に設
定し(ステップS39)、受信したデータパケットを宛
先に転送し(ステップS23)、ステップS11にリタ
ーンする。
【0109】一方、ステップS34において、ウィンド
ウプローブでないと判断された場合、受信したデータパ
ケットが受信装置C2からの送達確認応答であるか否か
を判断する(ステップS35)。受信したデータパケッ
トが受信装置C2からの送達確認応答であった場合(ス
テップS35,YES)、tmpACKバッファ4に、
受信したデータパケットを保存し、送信ゲートウェイS
GのSG配信管理部16に対して、受信装置C2から送
達確認応答を受信したことを通知するイベントを発生さ
せ(ステップS45)、tmpACK利用可能フラグを
「ON」に設定し(ステップS36)、ステップS11
にリターンする。このステップS36におけるデータパ
ケットの保存とACK受信通知とは、図6に示したAC
K受信通知およびACK用パケット作成処理によって行
われる。すなわち、まず、受信装置C2からのACKを
受信したことを通知するイベントを発生する(ステップ
S45)。このイベント発生によって、後述する図13
に示した受信確認処理および再送処理が実行されること
になる。その後、tmpACKバッファ4に格納された
パケットは、データ転送済みであるか否かを判断する
(ステップS46)。データ転送済である場合(ステッ
プS46,YES)には、仮ACK用にパケットを差し
替え(ステップS47)、本処理を終了する。一方、デ
ータ転送済でない場合(ステップS46,NO)には、
PiggyBackのように、ACKにデータが添付さ
れているか否かを判断し(ステップS48)、ACKに
データが添付されている場合(ステップS48,YE
S)には、仮ACK用にパケットを保存して(ステップ
S49)、本処理を終了し、ACKにデータが添付され
ていない場合(ステップS48,NO)には、そのまま
本処理を終了する。
【0110】なお、このステップS36の処理は、実装
によって、たとえば、IPヘッダおよびIPデータ部の
みなどの必要な部分のみを保存することも可能である。
また、シーケンス番号などによって、受信したデータパ
ケットが既にtmpACK作成用のデータパケットとし
て登録されていたものより、後のデータパケットである
か否かを判断し、最新すなわち最も後のデータパケット
をtmpACK作成用のデータパケットとして登録する
ようにしてもよい。また、ステップS35において、受
信したデータパケットが受信装置C2からの送達確認応
答ではなかった場合(ステップS35,NO)も、tm
pACK作成用として、tmpACKバッファ4に、受
信したデータパケットを保存し、tmpACK作成時に
そのデータを利用することも可能である。
【0111】ステップS35において、受信したデータ
パケットが受信装置C2からの送達確認応答でないと判
断された場合、配信管理テーブル1に、情報を登録し、
tmpACK利用可能フラグを「ON」に設定し(ステ
ップS37)、受信したデータパケットを宛先に転送し
(ステップS23)、ステップS11にリターンする。
なお、tmpACK利用可能フラグを「ON」にしたデ
ータパケットは、送信バッファ6に保存する。ステップ
S37の処理を行う際、実装によっては、最新のデータ
パケットの到着時点における情報として、配信管理テー
ブル1の個々のデータパケットに関する情報のエントリ
毎にtmpACKの利用が可能か否かの情報を設定する
ようにしてもよい。
【0112】一方、ステップS26において、通信開始
のデータパケットであると判断された場合、現在判断を
行っているデータパケットを含めて、通信開始のデータ
パケットが通信の手順通りに正しく送受信されているか
否かの判断を行う(ステップS29)。一連の作業によ
って、通信開始のデータパケットは正しい順序で到達さ
れたことを確認されたもののみ、図示しない開始時パケ
ットバッファに保存される(ステップS30)。従っ
て、このステップS29の判断は、受信したデータパケ
ットが、最初の通信開始時用のデータパケットである
か、あるいは同一通信における最後に受信された通信開
始時用のデータパケットの次に受信されるべきデータパ
ケットであるのかのいずれかをチェックすればよいこと
になる。その後、受信したデータパケットが受信装置C
2からの送達確認応答であるか否かを判断し(ステップ
S41)、受信装置C2からの送達確認応答であると判
断された場合(ステップS41,YES)、上述したス
テップS36の処理を行った後、ステップS11にリタ
ーンする。一方、受信装置C2からの送達確認応答でな
いと判断された場合(ステップS41,NO)、送信ゲ
ートウェイSGのtmpACK利用可能フラグを「OF
F」にし(ステップS42)、その後、受信したデータ
パケットを宛先に転送し(ステップS23)、ステップ
S11にリターンする。
【0113】一方、ステップS29において、送信ゲー
トウェイSGが正しい順序で通信開始のデータパケット
を受信していないと判断された場合、受信したデータパ
ケットと同一の通信に属するものがあれば、図示しない
開始時パケットバッファから削除し(ステップS3
8)、送信ゲートウェイSGのtmpACK利用可能フ
ラグを「OFF」にし(ステップS22)、受信したデ
ータパケットを宛先に転送し(ステップS23)、ステ
ップS11にリターンする。
【0114】つぎに、図7に示すフローチャートを参照
して、図2に示したステップS13によるtmpACK
利用制御処理の詳細手順について説明する。図7は、遅
延仮ACKの手法を用いない場合のtmpACKの作成
および送信に関する処理を示している。ここで、遅延仮
ACKとは、TCPにおける遅延ACKの手法などと同
様に、一定時間あるいは一定パケット数の受信を待って
から仮ACK(tmpACK)を作成および送信するこ
とで、送信ゲートウェイSGの処理および送信ゲートウ
ェイSGとの間のフローの削減を促すことを目的とす
る。
【0115】図7において、まず図3に示した一連の処
理によって設定されたFIN受信済フラグの値を参照
し、通信終了のデータパケットが受信済であるか否かの
判断を行う(ステップS51)。FINパケット受信済
と判断された場合(ステップS51,YES)、そのま
まステップS13にリターンする。一方、FINパケッ
ト受信済と判断されなかった場合(ステップS51,N
O)、tmpACKバッファ4に保存してあるデータパ
ケットがSYNデータパケットとACKデータパケット
((SYN+ACK)パケット)であるか否かを判断す
る(ステップS52)。(SYN+ACK)パケットで
あった場合(ステップS52,YES)、未転送の(S
YN+ACK)パケットを宛先、すなわち送信装置C1
に転送し(ステップS53)、その後、この転送した
(SYN+ACK)パケットを、tmpACKバッファ
4から削除し(ステップS59)、ステップS13にリ
ターンする。なお、この未転送のデータ(パケット)と
は、いわゆるPiggyBackのパケットである。一
方、ステップS52において、tmpACKバッファ4
に保存してあるデータパケットが(SYN+ACK)パ
ケットでないと判断された場合(ステップS52,N
O)、tmpACKの送信に必要なデータセグメントを
受信しているか否かの判断を行う(ステップS54)。
【0116】ステップS52の処理は、配信管理テーブ
ル1を参照し、tmpACKの送信に必要なセグメント
数変数を用いて、tmpACKの送信に必要なデータセ
グメントを受信したか否かを判断する。ここで、tmp
ACKの送信に必要なセグメント数変数とは、送信ゲー
トウェイSGがもつ値であり、送信ゲートウェイSG
が、送信装置C1から受信したデータセグメントに対
し、tmpACKを作成および送信するためには、その
後、いくつのデータセグメントを受信する必要があるか
を示す「0」以上の値である。たとえば、このセグメン
ト数変数の値が「1」であった場合、送信ゲートウェイ
SGがN番目のデータセグメントに対するtmpACK
を作成および送信するためには、少なくとも送信ゲート
ウェイSGにおいて「N+1」番目のデータセグメント
が受信され、かつ「N+1」番目のデータセグメントが
FINのデータセグメントでないことが、N番目のデー
タセグメントに対するtmpACKの作成および送信処
理を行う必要条件である。従って、このtmpACKの
送信に必要なセグメント数変数とは、送信ゲートウェイ
SGが、N以外に、幾つの受信すべきデータセグメント
があるかを示す値である。
【0117】ここで、tmpACKの送信に必要なセグ
メント数変数を「1」とした場合におけるプロトコルの
一例を、図8を参照して説明する。まず、送信ゲートウ
ェイSGは、送信装置C1から、データ(n+1)まで
の全てのデータセグメントの受信を確認し、受信装置C
2に対して送信する。さらに、送信ゲートウェイSG
は、データ(n+1)に対するtmpACKであるAC
K(n+2)を作成する。
【0118】その後、送信ゲートウェイSGは、データ
(n+2)の受信を確認した時点t1で、送信装置C1
に対してtmpACKであるACK(n+2)を送信す
る。一方、受信装置C2は、データ(n+1)を受信
し、ACK(n+2)を作成し、送信ゲートウェイSG
に送信する。
【0119】その後、送信ゲートウェイSGは、送信装
置C1から、データ(m)を受け取り、このデータ
(m)を受信装置C2に対して送信し、データ(m+
1)の受信を待つ。その後、送信ゲートウェイSGは、
データ(m+1)がFINセグメントであることを確認
し、その後のtmpACKの作成および送信を行わな
い。また、送信ゲートウェイSGは、FINを受信装置
C2に対して送信する(時点t2)。
【0120】その後、受信装置C2は、データ(m)を
受信し、ACK(m+1)を作成し、送信ゲートウェイ
に送信する。これに対し、送信ゲートウェイSGは、A
CK(m+1)を受信し、送信装置C1に対してACK
(m+1)を送信する(時点t3)。
【0121】さて、図7に戻り、ステップS54におい
て、tmpACKの送信に必要なデータセグメントを受
信していないと判断した場合、tmpACKバッファ4
にある未転送のACKデータパケットを送信装置C1に
転送し(ステップS53)、この転送したACKデータ
パケットを、tmpACKバッファ4から削除し(ステ
ップS59)、ステップS13にリターンする。
【0122】一方、ステップS54において、tmpA
CKの送信に必要なデータセグメントを受信したと判断
した場合、tmpACKの作成の対象となる送信装置C
1からのデータセグメントを決定する(ステップS5
5)。このステップS55の処理では、配信管理テーブ
ル1を用い、送信ゲートウェイSGにおける受信状況、
tmpACKの送信状況、および送信装置C1と受信装
置C2との間におけるTCPプロトコルのSACKオプ
ションなどを参照して処理を行う。たとえば、tmpA
CKの送信に必要なセグメント数変数が「1」で、SA
CKオプションなしの通信の場合、配信管理テーブル1
のエントリのうち、ACK受信待ちでありかつ、tmp
ACKを送信しておらず、かつ自シーケンス番号よりも
シーケンス番号が小さいセグメントで全て送信ゲートウ
ェイSGにおいて受信されているセグメントの中で、シ
ーケンス番号が、2番目に大きいものを、tmpACK
の作成対象のデータセグメントとして決定する。
【0123】なお、tmpACKの送信に必要なセグメ
ント数変数が「1」でSACKオプションありの通信の
場合、配信管理テーブル1のエントリのうち、ACK受
信待ちであり、かつ、tmpACKを送信しておらず、
かつ自シーケンス番号に比してシーケンス番号が小さい
データセグメントのうち、送信ゲートウェイSGにおい
て受信されていない連続したシーケンス番号を持つセグ
メント集合が4以下であるセグメントの中で、シーケン
ス番号が、2番目に大きいものを、tmpACKの作成
対象と決定するようにしてもよい。
【0124】ステップS55の処理後、tmpACK作
成バッファ4に保存してあるデータセグメントの送達確
認応答番号を、ステップS55において決定したtmp
ACKの作成対象であるデータセグメントのシーケンス
番号に「1」を加えた番号に書き換えたデータセグメン
トをtmpACKとして作成する。SACKオプション
付のTCPの場合、ステップS55においてSACKオ
プションを考慮したtmpACKの作成対象のデータセ
グメントを決定し、ステップS56において、SACK
オプションも加えた送達確認応答を作成するようにして
もよい。
【0125】ステップS56の処理後、送信装置C1に
tmpACKを送信し(ステップS57)、この送信し
たtmpACKに対応する全ての配信管理テーブル1上
にエントリしてあるデータセグメントの情報をtmpA
CK送信済に設定変更し(ステップS58)、ステップ
S13にリターンする。
【0126】ここで、図9および図10に示すシーケン
ス図を参照して通信接続時における接続情報の取得およ
び管理について考察する。図9は、従来の通信接続時に
おける接続情報の取得および管理の手順を示すシーケン
ス図であり、図10は、この実施の形態1における接続
情報の取得および管理の手順を示すシーケンス図であ
る。なお、通信接続時における接続情報の取得および管
理に関しては、図3に示したステップS29,S30の
処理が主として対応している。
【0127】図9に示すように、従来のデータ配信管理
装置では送信装置からのSYNパケットを受けると、こ
のSYNパケットを受信装置側に転送するとともに、S
YNパケットであるか否かを判定し、SYNパケットで
ある場合に、このSYNパケットから接続管理に関する
管理情報を切り出してバッファに保存する。この管理情
報としては、たとえば、最初のSYNパケット受信時
に、このSYNパケットから、送信元および宛先のIP
アドレス、ポート番号などの接続識別および接続管理に
必要な情報である。なお、管理情報を切り出す対象のパ
ケットは、SYNパケットに限定されている。その後、
従来のデータ配信管理装置は、受信装置から送られたS
YNパケットのACKパケットを受信し、SYNACK
として送信装置に転送するとともに、バッファに保存さ
れていた管理情報をもとに、SYNパケットであるか否
かを判定し、管理情報の切り出しと保存とを行う。この
時点で、従来のデータ配信管理装置は、送信装置からS
YNACKに対するACKを受け付け、このSYNAC
Kに対するACKを受信装置側に転送するとともに、バ
ッファに保存した管理情報をもとにSYNパケットであ
るか否かの判定を行い、管理情報の切り出しと保存とを
行う。その後、通信が確立した時点で、送信装置側から
データが送られると、このデータに対して、バッファに
保存された管理情報をもとにSYNパケットであるか否
かの判定を行い、判定結果をもとに、受信したデータパ
ケットをバッファに保存し、管理情報をもとに仮ACK
の作成を行うようにしている。
【0128】これに対し、この実施の形態1では、図1
0に示すように、送信装置C1からSYNパケットを受
信すると、従来と同様にSYNパケットであるか否かの
判定を行い、SYNパケットである場合にこのSYNパ
ケットをバッファに保存するが、この際、SYNパケッ
トから管理情報の切り出しを行わずに、SYNパケット
そのものをバッファに保存するようにしている。その
後、データ配信管理装置10は、受信装置C2から送ら
れたSYNパケットのACKパケットを受信し、SYN
ACKとして送信装置C1に転送するとともに、バッフ
ァに保存されていたパケットと同一の通信をもつ正しい
順序のSYNパケットであるか否かの判定を行い、正し
い順序のSYNパケットである場合にこのSYNパケッ
トをバッファに保存する。この時点で、データ配信管理
装置10は、送信装置C1からSYNACKに対するA
CKを受け付け、このAYNACKに対するACKを受
信装置C2側に転送するとともに、バッファに保存した
パケットと同一の通信をもつ正しい順序のSYNパケッ
トであるか否かの判定を行う。この判定によって正しい
順序のSYNパケットである場合、すなわち通信確立が
された場合にはじめて、このSYNパケットから管理情
報を切り出してバッファに保存する。その後、この通信
が確立した後に、送信装置C1側からデータが送られる
と、このデータに対して、バッファに保存された管理情
報をもとにSYNパケットであるか否かの判定を行い、
判定結果をもとに、受信したデータパケットから管理情
報の切り出しとバッファへの保存を行い、この管理情報
をもとに仮ACKの作成を行うようにしている。
【0129】したがって、この実施の形態1では、通信
確立前における通信開始時においてSYNパケットから
管理情報の切り出し処理を行わず、SYNパケットその
ものをバッファに保存するようにしているので、通信開
始時における処理の簡略化を図ることができる。
【0130】同様にして、図11および図12に示すシ
ーケンス図を参照して通信確立後における仮ACK作成
処理について考察する。図11は、従来の通信確立後に
おける仮ACK作成処理の手順を示すシーケンス図であ
り、図12は、この実施の形態1における通信確立後に
おける仮ACK作成処理の手順を示すシーケンス図であ
る。なお、この通信確立後における仮ACK作成処理に
関しては、図3に示したステップS36の処理が主とし
て対応している。
【0131】図11に示すように、従来のデータ配信管
理装置は、通信確立後、送信装置からデータが送られる
と、このデータを受信装置に転送するとともに、このデ
ータに対して、バッファに保存された管理情報を用い
て、新規に仮ACKを作成し、送信装置に送る。この仮
ACKを受けた送信装置は、次のデータを従来のデータ
配信管理装置に送出する。一方、従来のデータ配信管理
装置からデータを受信した受信装置は、ACKの新規作
成を行って、従来のデータ配信管理装置に送出する。
【0132】これに対し、この実施の形態1では、図1
2に示すように、受信装置C2からSYNACKを受け
ると、仮ACKパケットを作成し、この仮ACKパケッ
トを仮ACKパケットのひな形としてコピーし、tmp
ACKバッファ4に仮ACK作成用として保存してお
く。通信確立後、送信装置C1からデータが送られる
と、このデータを受信装置C2に転送するとともに、こ
のデータに対する仮ACKの新規作成を行う。すなわ
ち、コピーしてtmpACKバッファに保存されていた
ACKパケットのシーケンス番号、確認応答番号、コー
ドビットフラグなど、必要な書き換えを行って、仮AC
Kを作成する。なお、このtmpACKバッファ4に保
存された仮ACKのパケットに、データ部が含まれてい
た場合(PiggyBackの場合)、仮ACK送信後
に、このデータ部を消去するようにしている。また、次
のACKが到着した場合、tmpACKバッファ4に保
存したパケットの差し替えを行う。ただし、tmpAC
Kバッファ4に保存したパケットは、1つにする必要は
ないので、幾つか溜まった時点で、1つ残して、まとめ
て消去する、あるいは最後に消去するなどの方法をとる
ようにしてもよい。
【0133】したがって、この実施の形態1では、仮A
CKパケットをひな形としてコピーし、これをtmpA
CKバッファ4に保存し、その後の仮ACKパケットの
作成を容易にするとともに、既に作成されたオリジナル
の仮ACKパケットと、これから作成される仮ACKパ
ケットとの矛盾を解消することができる。
【0134】つぎに、図13に示すフローチャートを参
照して、送信ゲートウェイSGのSG配信管理部16に
よる受信確認処理およびその結果による再送制御処理の
手順について説明する。この受信確認処理および再送制
御処理は、図2に示したパケットのチェック処理および
tmpACK利用制御処理と並列して処理される。
【0135】図13において、まず受信装置C2からの
送達確認応答の到着を示すイベント(ステップS45参
照)を受け取ったか否かを判断する(ステップS6
1)。このイベントは、ステップS11におけるパケッ
トのチェックの処理において発生されるイベントであ
る。送達確認応答が到着していた場合(ステップS6
1,YES)、受信装置C2からの開始通知であるか否
かを判断し(ステップS69)、開始通知であった場合
(ステップS69,YES)、本処理を終了する。一
方、受信装置C2からの開始通知でないと判断された場
合(ステップS69,NO)、配信管理テーブル1に、
受信した送達確認応答が示すデータセグメントに対する
結果を記入する(ステップS70)。たとえば、SAC
Kオプションなしの通信の場合、配信管理テーブル1の
エントリのうち、ACK受信待ちであり、かつ、受信し
た送達確認応答が示すデータセグメントに比してシーケ
ンス番号が小さいデータセグメントの全てをACK受信
済にする。一方、SACKオプションありの通信の場
合、配信管理テーブル1のエントリのうち、ACK受信
待ちであり、かつ、受信した送達確認応答が示すデータ
セグメントに比してシーケンス番号が小さいデータセグ
メントであり、かつ、SACKオプションにないデータ
セグメントの全てをACK受信済とする。
【0136】ステップS70の処理後、配信管理テーブ
ル1のエントリのうち、ACK受信済のセグメントを送
信バッファ6から削除する(ステップS71)。
【0137】一方、ステップS61において、受信装置
C2からの送達確認応答受信のイベントを受けていない
と判断された場合、さらに再送タイムアウトが発生した
か否かを判断する(ステップS62)。再送タイムアウ
トが発生していなかった場合(ステップS62,N
O)、そのまま本処理を終了する。一方、再送タイムア
ウトが発生したと判断された場合(ステップS62,Y
ES)、配信管理テーブル1にあるタイムアウトが発生
したデータセグメントのエントリの再送回数をインクリ
メントし、再送フラグを「ON」にし(ステップS6
3)、配信終了か否かの判断を行う(ステップS6
4)。通常のTCP通信における配信終了のデータパケ
ットの交換を検知した場合、あるいは再送のタイムアウ
トを繰り返し、送信ゲートウェイSGが再送のリトライ
アウトをすることによって配信を終了する場合に、配信
終了と判断され(ステップS64,YES)、配信終了
処理を行い(ステップS65)、本処理を終了する。な
お、再送のタイムアウト値、およびリトライアウトの回
数は、送信装置C1および受信装置C2における再送の
タイムアウト値およびリトライアウト回数よりも十分に
長く設定される必要がある。
【0138】ステップS65の処理は、配信終了状態に
よって異なる処理を行う。通常のTCP通信における配
信終了のデータパケットの交換を検知した場合、tmp
ACKバッファ4、送信バッファ6、受信バッファ7の
全てにおいて、終了する通信におけるデータセグメント
を全て削除し、配信管理テーブル1のエントリも削除す
る。
【0139】一方、ステップS64において、配信終了
でないと判断された場合、ステップS66〜S68の再
送処理を行う。すなわち、ステップS66では、配信管
理テーブル1の再送フラグが「ON」になっているもの
を、送信バッファ6のデータセグメントを再送し、配信
管理テーブル1の再送フラグを「OFF」にする。この
ステップS66の処理後、再送タイマをリセットし(ス
テップS67)、送信ゲートウェイSGの再送回数カウ
ンタのインクリメントを行い(ステップS68)、本処
理を終了する。
【0140】ここで、図14に示すフローチャートを参
照して、この実施の形態1における全体処理の概要につ
いて説明する。図14において、まず、ステップS2
4,S25に対応し、IPヘッダのプロトコルが遅延依
存のプロトコルであるか、またはTCPヘッダの送信元
ポートおよび/または宛先ポートが遅延依存であるかの
判断を行う(ステップS101)。たとえば、UDP上
のアプリケーションの一つを、スプーフィング対象とす
るプロトコル判定テーブルを持って、さらに詳細な判断
を行うようにしてもよい。
【0141】IPヘッダのプロトコルが遅延依存のプロ
トコルでなく、またはTCPヘッダの送信元ポートおよ
び/または宛先ポートが遅延依存でない場合(ステップ
S101,NO)、受信したパケットを宛先に転送する
処理を行って(ステップS107)、本処理を終了す
る。一方、IPヘッダのプロトコルが遅延依存のプロト
コルであり、かつTCPヘッダの送信元ポートおよび/
または宛先ポートが遅延依存である場合(ステップS1
01,YES)、ステップS27に対応し、受信したデ
ータパケットが配信管理テーブル1に管理済みの通信で
あるか否かを判断する(ステップS102)。
【0142】受信したデータパケットが、配信管理テー
ブル1に管理済みの通信でない場合(ステップS10
2,NO)、さらにステップS28,S29に対応し
て、正しい通信開始時パケットであるか否かを判断する
(ステップS108)。正しい通信開始時パケットであ
る場合(ステップS108,YES)、ステップS3
0,S36,S37に対応した通信確立処理を行った
(ステップS110)後、この受信したパケットを宛先
に転送し(ステップS107)、本処理を終了する。一
方、正しい通信開始時パケットでない場合(ステップS
108,NO)には、エラー処理を行う(ステップS1
09)。このエラー処理の内容は、宛先において正しく
受信されないパケット受信時には、配信管理テーブル1
および開始時パケットバッファから、データを消去し、
スプーフィング処理を中止する。その後、ステップS1
07に移行し、受信したパケットを宛先に転送する処理
を行って、本処理を終了する。
【0143】一方、受信したデータパケットが、配信管
理テーブル1に管理済みの通信である場合(ステップS
102,YES)、受信したパケットが正しいパケット
であるか否かを判断する(ステップS103)。この判
断は、ステップS21,S31の判定処理を含むTCP
が行うシンタックスチェックである。正しいパケットで
ないと判断された場合(ステップS103,NO)に
は、エラー処理を行い(ステップS109)、さらに受
信したパケットを宛先に転送し(ステップS107)、
本処理を終了する。
【0144】正しいパケットであると判断された場合
(ステップS103,YES)には、さらに受信したパ
ケットが通信終了パケットであるか否かを判断する(ス
テップS104)。この判断は、ステップS32の判定
処理に対応する。すなわち、パケットのFINフラグお
よび最初のFINパケットを受信した時点で「ON」に
なったFIN受信フラグによって判定される。ここで、
通信終了パケットである場合(ステップS104,YE
S)には、通信終了処理を行い(ステップS111)、
宛先へのパケット転送を行った(ステップS107)
後、本処理を終了する。この通信終了処理は、ステップ
S40に対応する処理であり、終了に関するパケットで
あった場合、最初のFINパケットを受信した時点でF
IN受信フラグを「ON」にし、TCPと同様の手法に
よって、通信終了と判定するまで、宛先へのパケットを
転送する(次の処理に進む処理を行う)。通信終了後
は、具体的には、待ち受け処理(TimeWait処
理)と同様に、バッファや配信管理テーブル1の情報を
消去する。
【0145】通信終了パケットでない場合(ステップS
104,NO)には、さらに遅延依存の宛先であるか否
かを判断する(ステップS105)。この遅延依存の宛
先であるか否かの判断は、ステップS25,S41に対
応し、たとえば、データ送信元(送信装置C1)の再送
タイムアウト時間(RTO)に比して、データ配信管理
装置10と宛先(受信装置C2)との間のRTTの方が
長いか否かを判断し、RTTの方が長い場合に遅延依存
の宛先であると判断する。遅延依存の宛先でない場合
(ステップS105,NO)には、図6に示したよう
に、ACK受信通知および仮ACK用パケット作成の処
理を行って(ステップS112)、本処理を終了する。
一方、遅延依存の宛先である場合(ステップS105,
YES)には、ステップS13あるいは図7に対応する
仮ACK(tmpACK)利用制御処理を行った(ステ
ップS106)後、受信したパケットを宛先に転送し
(ステップS107)、本処理を終了する。
【0146】実施の形態2.つぎに、この発明の実施の
形態2について説明する。この実施の形態2では、図7
に示したtmpACK利用制御処理を、時間による遅延
ACKの手法を用いてtmpACKの作成処理および送
信処理を行うようにしている。
【0147】図15は、この発明の実施の形態2である
データ配信管理装置のtmpACK利用処理手順を示す
フローチャートである。図15において、図2に示した
一連の処理によって設定されたFIN受信済フラグの値
を参照し、通信終了のデータパケットが受信済であるか
否かの判断を行う(ステップS201)。FINパケッ
ト受信済と判断された場合(ステップS201,YE
S)、そのままステップS13にリターンする。
【0148】一方、FINパケット受信済と判断されな
かった場合(ステップS201,NO)、仮ACK用の
遅延時間が経過したことを示すフラグが立っているか否
かを判断する(ステップS202)。仮ACK用の遅延
時間が経過していた場合(ステップS202,YE
S)、遅延仮ACKタイマおよび関連フラグをリセット
し(ステップS203)、tmpACKの送信に必要な
データセグメントを受信しているか否かを判断する(ス
テップS204)。
【0149】ステップS202において、仮ACK用の
遅延時間が経過していないと判断された場合、送信ゲー
トウェイSGにおいて、送信装置C1に対する未転送デ
ータがあるか否かを判断し(ステップS206)、Pi
ggyBackなどによる未転送データがなかった場合
(ステップS206,NO)は、ステップS13にリタ
ーンし、未転送データがあった場合(ステップS20
6,YES)、ステップS207に移行する。
【0150】ステップS207において、tmpACK
バッファ4に保存してあるデータパケットが(SYN+
ACK)パケットであるか否かを判断し、(SYN+A
CK)パケットであった場合、未転送の(SYN+AC
K)パケットを宛先に転送し(ステップS205)、そ
の後、この未転送の(SYN+ACK)パケットを、t
mpACKバッファ4から削除し(ステップS21
3)、ステップS13にリターンする。この未転送のパ
ケットは、いわゆるPiggyBackのパケットであ
る。
【0151】一方、ステップS207において、tmp
ACKバッファ4に保存してあるデータパケットが(S
YN+ACK)パケットでないと判断された場合、tm
pACKの送信に必要なデータセグメントを受信してい
るか否かの判断を行う(ステップS208)。ステップ
S204およびステップS208の処理では、配信管理
テーブル1を参照し、tmpACKの送信に必要なセグ
メント数変数を用いてtmpACKの送信に必要なデー
タセグメントを受信したか否かを判断する。
【0152】ステップS204において、tmpACK
の送信に必要なデータセグメントを受信していないと判
断された場合、tmpACKバッファ4にある未転送の
ACKパケットを送信装置C1に転送し(ステップS2
05)、その後、この未転送のACKパケットを、tm
pACKバッファ4から削除し(ステップS213)、
ステップS13にリターンする。この未転送のパケット
は、いわゆるPiggyBackのパケットである。
【0153】一方、ステップS204,S208におい
て、tmpACKの送信に必要なデータセグメントを受
信したと判断された場合、tmpACKの作成の対象と
なる送信装置C1からのデータセグメントを決定する
(ステップS209)。このステップS209の処理で
は、配信管理テーブル1を用い、送信ゲートウェイSG
における受信状況、tmpACKの送信状況、および送
信装置C1と受信装置C2との間のTCPプロトコルの
SACKオプションなどを参照して処理を行う。
【0154】たとえば、tmpACKの送信に必要なセ
グメント数変数が「1」で、かつSACKオプションな
しの通信の場合、配信管理テーブル1のエントリのう
ち、tmpACKの送信が可能であり、かつ、tmpA
CKが未送信であり、かつ、ACK受信待ちであり、か
つ、自シーケンス番号が小さいデータセグメントの全て
である、送信ゲートウェイSGにおいて受信しているデ
ータセグメントのなかで、シーケンス番号が最も後ろの
ものよりも、一つ前のデータセグメントをtmpACK
の作成および送信対象として決定する。また、たとえ
ば、tmpACKの送信に必要なセグメント数変数が
「1」で、かつSACKオプションありの通信の場合、
tmpACKの送信が可能であり、かつ、tmpACK
が未送信であり、かつ、ACK受信待ちであり、かつ、
自シーケンス番号が小さいデータセグメントのうち、連
続したシーケンス番号を持つ未受信のセグメント群が4
つ以下である、送信ゲートウェイSGにおいて受信して
いるデータセグメントのなかで、シーケンス番号が最も
後ろのものよりも、一つ前のセグメントをtmpACK
の作成および送信対象として決定する。
【0155】ステップS209の処理後、tmpACK
バッファ4に保存してあるデータセグメントの到達確認
応答番号を、ステップS209において決定したtmp
ACKの作成対象のデータセグメントのシーケンス番号
に「1」を加えた番号に書き換えたデータセグメント
を、tmpACKとして作成する。SACKオプション
付のTCPの場合、ステップS209においてSACK
オプションを考慮したtmpACKの作成対象を決定
し、ステップS210において、SACKオプションも
加えた送達確認応答を作成する。
【0156】ステップS210の処理後、送信装置C1
にtmpACKを送信し(ステップS211)、この送
信したtmpACKが対応する全ての配信管理テーブル
1上にエントリしてあるデータセグメントの情報をtm
pACK送信済に変更設定し(ステップS212)、ス
テップS13にリターンする。
【0157】実施の形態3.つぎに、この発明の実施の
形態3について説明する。この実施の形態3では、図7
に示したtmpACK利用制御処理を、受信パケット数
による遅延ACKの手法を用いてtmpACKの作成処
理および送信処理を行うようにしている。
【0158】図16は、この発明の実施の形態3である
データ配信管理装置のtmpACK利用処理手順を示す
フローチャートである。図16において、図2に示した
一連の処理によって設定されたFIN受信済フラグの値
を参照し、通信終了のデータパケットが受信済であるか
否かの判断を行う(ステップS301)。FINパケッ
ト受信済と判断された場合(ステップS301,YE
S)、そのままステップS13にリターンする。
【0159】一方、FINパケット受信済と判断されな
かった場合(ステップS301,NO)、遅延分の個数
のデータセグメントを受信したか否かを判断する(ステ
ップS102)。遅延分の個数のデータセグメントを受
信した場合(ステップS302,YES)、遅延仮AC
Kタイマおよび関連フラグをリセットし(ステップS3
07)、tmpACKの送信に必要なデータセグメント
を受信しているか否かを判断する(ステップS30
8)。
【0160】ステップS302において、遅延分の個数
のデータセグメントを受信していないと判断された場
合、送信ゲートウェイSGにおいて、送信装置C1に対
する未転送データがあるか否かを判断し(ステップS3
03)、未転送データがなかった場合(ステップS30
3,NO)は、ステップS13にリターンし、未転送デ
ータがあった場合(ステップS303,YES)、ステ
ップS304に移行する。
【0161】ステップS304において、tmpACK
バッファ4に保存してあるデータパケットが(SYN+
ACK)パケットであるか否かを判断し、(SYN+A
CK)パケットであった場合、未転送の(SYN+AC
K)パケットを宛先に転送し(ステップS306)、そ
の後、この未転送の(SYN+ACK)パケットを、t
mpACKバッファ4から削除し(ステップS31
3)、ステップS13にリターンする。この未転送のパ
ケットは、いわゆるPiggyBackのパケットであ
る。
【0162】一方、ステップS304において、tmp
ACKバッファ4に保存してあるデータパケットが(S
YN+ACK)パケットでないと判断された場合、tm
pACKの送信に必要なデータセグメントを受信してい
るか否かの判断を行う(ステップS305)。ステップ
S305およびステップS308の処理では、配信管理
テーブル1を参照し、tmpACKの送信に必要なセグ
メント数変数を用いてtmpACKの送信に必要なデー
タセグメントを受信したか否かを判断する。
【0163】ステップS305において、tmpACK
の送信に必要なデータセグメントを受信していないと判
断された場合、tmpACKバッファ4にある未転送の
ACKパケットを送信装置C1に転送し(ステップS3
06)、その後、この未転送のACKパケットを、tm
pACKバッファ4から削除し(ステップS313)、
ステップS13にリターンする。この未転送のパケット
は、いわゆるPiggyBackのパケットである。
【0164】一方、ステップS305,S308におい
て、tmpACKの送信に必要なデータセグメントを受
信したと判断された場合、tmpACKの作成の対象と
なる送信装置C1からのデータセグメントを決定する
(ステップS309)。このステップS309の処理で
は、配信管理テーブル1を用い、送信ゲートウェイSG
における受信状況、tmpACKの送信状況、および送
信装置C1と受信装置C2との間のTCPプロトコルの
SACKオプションなどを参照して処理を行う。
【0165】たとえば、tmpACKの送信に必要なセ
グメント数変数が「1」で、かつSACKオプションな
しの通信の場合、配信管理テーブル1のエントリのう
ち、tmpACKの送信が可能であり、かつ、tmpA
CKが未送信であり、かつ、ACK受信待ちであり、か
つ、自シーケンス番号が小さいデータセグメントの全て
である、送信ゲートウェイSGにおいて受信しているデ
ータセグメントのなかで、シーケンス番号が最も後ろの
ものよりも、一つ前のデータセグメントをtmpACK
の作成および送信対象として決定する。また、たとえ
ば、tmpACKの送信に必要なセグメント数変数が
「1」で、かつSACKオプションありの通信の場合、
tmpACKの送信が可能であり、かつ、tmpACK
が未送信であり、かつ、ACK受信待ちであり、かつ、
自シーケンス番号が小さいデータセグメントのうち、連
続したシーケンス番号を持つ未受信のセグメント群が4
つ以下である、送信ゲートウェイSGにおいて受信して
いるデータセグメントのなかで、シーケンス番号が最も
後ろのものよりも、一つ前のセグメントをtmpACK
の作成および送信対象として決定する。
【0166】ステップS309の処理後、tmpACK
バッファ4に保存してあるデータセグメントの到達確認
応答番号を、ステップS309において決定したtmp
ACKの作成対象のデータセグメントのシーケンス番号
に「1」を加えた番号に書き換えたデータセグメント
を、tmpACKとして作成する。SACKオプション
付のTCPの場合、ステップS309においてSACK
オプションを考慮したtmpACKの作成対象を決定
し、ステップS310において、SACKオプションも
加えた送達確認応答を作成する。
【0167】ステップS310の処理後、送信装置C1
にtmpACKを送信し(ステップS311)、この送
信したtmpACKが対応する全ての配信管理テーブル
1上にエントリしてあるデータセグメントの情報をtm
pACK送信済に変更設定し(ステップS312)、ス
テップS13にリターンする。
【0168】上述した実施の形態1〜3において、図
7,図15,図16に示したtmpACKの作成および
送信に関する一連の処理は、データパケットが受信さ
れ、tmpACK利用可能フラグを参照し、tmpAC
K利用制御のイベント、および遅延仮ACKに関わるタ
イマやカウンタによってあげられるイベントによって開
始される。
【0169】遅延仮ACKとは、上述したように、TC
Pにおける遅延ACKの手法等と同様に、一定時間ある
いは一定パケット数の受信を待ってから仮ACKを作成
および送信することによって、送信ゲートウェイSGの
処理および送信ゲートウェイSGと送信装置C1との間
のフローの削減を促すようにしている。
【0170】従って、遅延仮ACKに関わるタイマやカ
ウンタがあげるイベントとは、たとえば,実施の形態2
に示すように、一定時間待ってから遅延仮ACKの作成
および送信を行う方法による遅延仮ACKを用いる実装
の場合には、tmpACK使用判定部12は、遅延仮A
CKを発生させるタイミングをはかるタイマ、タイムア
ウト時間変数あるいは定数およびそれらによって「O
N」、「OFF」の値を設定される遅延仮ACK時間経
過フラグを持ち、一定時間ごとにtmpACK作成部1
3に対して、遅延仮ACK用の待ち時間が来たことを知
らせるために発生するものである。
【0171】また、実施の形態3に示すように、一定個
数のパケットの受信を待ってから、遅延仮ACKの作成
および送信を行う方法による遅延仮ACKを用いる実装
の場合、通信ごとの受信パケット数のカウンタを持ち、
遅延に必要なパケット数あるいはバイト数に関する変数
(または定数)およびそれらによって「ON」、「OF
F」の値が設定される遅延仮ACK必要個数受信済フラ
グを持ち、一定個数あるいはバイト数のパケットが受信
される毎に発生するものである。
【0172】なお、仮ACKの生成方法に関しては、送
信ゲートウェイSGに、遅延時間指定か、遅延個数指定
か、遅延仮ACKを用いないか、などの遅延仮ACKの
作成および送信に関するフラグを持たせることによっ
て、上述した図7,図15,図16に示した実施の形態
1〜3の処理の選択を行うようにしてもよい。
【0173】上述した実施の形態1〜3では、送信ゲー
トウェイSGにおいて、プロトコルの種別とプロトコル
の種類とによって、送信ゲートウェイにおいて送達確認
応答を作成し返送する機能を用いると定めている通信に
対してのみに、上述した仮の送達確認応答の作成および
返送処理を行わせるようにしている。
【0174】また、受信装置C2において正しく受信さ
れるセグメントであるかを判断し、受信装置C2におい
て正しく受信されるセグメントのみに対して、上述した
仮の送達確認応答の作成および返送処理を行わせるよう
にしている。
【0175】さらに、利用目的や通信毎に効率的にバッ
ファを管理する機能を用い、また送信ゲートウェイSG
において受信装置C1からのACKセグメントやその情
報を保存し、これを用いて上述した仮の送達確認応答を
作成することによって、受信装置C2から送信装置C1
に向けたACKが含まれているデータセグメントが破棄
されることなく、送信装置C1に転送されるようにして
いる。
【0176】また、送信ゲートウェイSGにおいて、送
信装置C1に対する仮の送達確認応答を作成する際に、
遅延を導入し、送信ゲートウェイSGおよび送信装置C
1の処理の負荷を軽減するとともに、送信ゲートウェイ
SGと送信装置C1との間の輻輳を抑えることができ
る。
【0177】この結果、伝送遅延に影響されないプロト
コルおよびセグメント、あるいは仮の送達確認応答を用
いると効率が悪くなるプロトコルおよびセグメントを考
慮し、かつ受信装置C2における受信確認と矛盾なく、
かつ全てのデータが確実に転送され、かつ送信装置C1
および送信ゲートウェイSGの処理の負荷を軽減し、か
つ送信ゲートウェイSGと送信装置C1との間の輻輳を
抑えた、高信頼かつ高速な通信が可能となる。
【0178】実施の形態4.つぎに、この発明の実施の
形態4について説明する。上述した実施の形態1〜3で
は、データ配信管理装置10を、伝送遅延の大きな回線
3と小さな回線2との間に配置していたが、この実施の
形態4では、送信装置C1および受信装置C2がそれぞ
れ送受信機能を有する端末装置とし、受信装置C2側に
データ配信管理装置10に相当するデータ配信管理装置
を設け、双方向の遅延に対して改善することができるよ
うにしている。
【0179】図17に示すように、遅延の大きな回線3
の両端にデータ配信管理装置10,20を設け、各デー
タ配信管理装置10,20に遅延の小さい回線2a,2
bを介して端末装置C21,C22をそれぞれ接続す
る。ここで、端末装置C21,C22は、データの送信
機能および受信機能を備えている。データ配信管理装置
10は、図1に示したデータ配信管理装置10と同じで
あり、端末装置C21から送られた送信データを回線3
を介して端末装置C22に転送するとともに、端末装置
C21に対する仮の到達確認応答の返送処理を行う。デ
ータ配信管理装置20は、データ配信管理装置10と同
様に、端末装置C22から送られた送信データを、回線
3を介して端末C21に転送するとともに、端末装置C
22に対する仮の到達確認応答の返送処理を行う。ただ
し、データ配信管理装置10,20は、遅延の大きな回
線3からデータを受信した場合、このデータの転送処理
のみを行う。たとえば、データ配信管理装置20は、デ
ータ配信管理装置10からデータを受信した場合、この
データを端末装置C22に転送する処理のみを行い、仮
の到達確認応答の返送処理は行わない。これによって、
双方向の遅延を改善した通信を行うことができる。
【0180】実施の形態5.つぎに、この発明の実施の
形態5について説明する。上述した実施の形態1〜4で
は、いずれも衛星回線などのような伝送遅延に対処する
ためのデータ配信管理装置であったが、この実施の形態
5では、バーストエラーなどの特有なエラーが発生する
無線回線などに適用できるようにしている。
【0181】図18は、この発明の実施の形態5である
データ配信管理装置の構成を示すブロック図である。こ
のデータ配信管理装置は、経路回線判定テーブル8をさ
らに有し、上述した実施の形態1〜4に示したSG配信
管理部16が、つぎに示す図19に示す処理を行い、そ
の他の構成および動作は、実施の形態1〜4と同じであ
る。
【0182】図19は、この発明の実施の形態5である
データ配信管理装置の概要処理手順を示すフローチャー
トである。図19において、まず、転送する宛先が、バ
ーストエラーなどのようにエラーが多発する回線を介す
るか否かを、経路回線判定テーブル8を参照して判断す
る(ステップS400)。経路回線判定テーブル8は、
図20に示すように、「宛先」と、「経由回線」と、エ
ラーが多いか少ないかを示す「エラー」との項目を有
し、転送すべき宛先と経由回線とに対応してエラーが多
いか少ないかの情報が格納されている。ここで、経路回
線判定テーブル8を参照して、SG配信管理部16が、
エラーの多い回線を経由しないと判断した場合(ステッ
プS400,NO)には、受信したパケットを宛先に転
送する処理を行って(ステップS407)、本処理を終
了する。一方、エラーの多い回線を経由すると判断した
場合(ステップS400,YES)には、ステップS4
01に移行する。
【0183】その後、ステップS24,S25に対応
し、IPヘッダのプロトコルがエラー依存のプロトコル
であるか、またはTCPヘッダの送信元ポートおよび/
または宛先ポートがエラー依存であるかの判断を行う
(ステップS401)。たとえば、UDP上のアプリケ
ーションの一つを、スプーフィング対象とするプロトコ
ル判定テーブルを持って、さらに詳細な判断を行うよう
にしてもよい。
【0184】IPヘッダのプロトコルがエラー依存のプ
ロトコルでなく、またはTCPヘッダの送信元ポートお
よび/または宛先ポートがエラー依存でない場合(ステ
ップS401,NO)、受信したパケットを宛先に転送
する処理を行って(ステップS407)、本処理を終了
する。一方、IPヘッダのプロトコルがエラー依存のプ
ロトコルであり、かつTCPヘッダの送信元ポートおよ
び/または宛先ポートがエラー依存である場合(ステッ
プS401,YES)、ステップS27に対応し、受信
したデータパケットが配信管理テーブル1に管理済みの
通信であるか否かを判断する(ステップS402)。
【0185】受信したデータパケットが、配信管理テー
ブル1に管理済みの通信でない場合(ステップS40
2,NO)、さらにステップS28,S29に対応し
て、正しい通信開始時パケットであるか否かを判断する
(ステップS408)。正しい通信開始時パケットであ
る場合(ステップS408,YES)、ステップS3
0,S36,S37に対応した通信確立処理を行った
(ステップS410)後、この受信したパケットを宛先
に転送し(ステップS407)、本処理を終了する。一
方、正しい通信開始時パケットでない場合(ステップS
408,NO)には、エラー処理を行う(ステップS4
09)。このエラー処理の内容は、宛先において正しく
受信されないパケット受信時には、配信管理テーブル1
および開始時パケットバッファから、データを消去し、
スプーフィング処理を中止する。その後、ステップS4
07に移行し、受信したパケットを宛先に転送する処理
を行って、本処理を終了する。
【0186】一方、受信したデータパケットが、配信管
理テーブル1に管理済みの通信である場合(ステップS
402,YES)、受信したパケットが正しいパケット
であるか否かを判断する(ステップS403)。この判
断は、ステップS21,S31の判定処理を含むTCP
が行うシンタックスチェックである。正しいパケットで
ないと判断された場合(ステップS403,NO)に
は、処理上のエラー処理を行い(ステップS409)、
さらに受信したパケットを宛先に転送し(ステップS4
07)、本処理を終了する。
【0187】正しいパケットであると判断された場合
(ステップS403,YES)には、さらに受信したパ
ケットが通信終了パケットであるか否かを判断する(ス
テップS404)。この判断は、ステップS32の判定
処理に対応する。すなわち、パケットのFINフラグお
よび最初のFINパケットを受信した時点で「ON」に
なったFIN受信フラグによって判定される。ここで、
通信終了パケットである場合(ステップS404,YE
S)には、通信終了処理を行い(ステップS411)、
宛先へのパケット転送を行った(ステップS407)
後、本処理を終了する。この通信終了処理は、ステップ
S40に対応する処理であり、終了に関するパケットで
あった場合、最初のFINパケットを受信した時点でF
IN受信フラグを「ON」にし、TCPと同様の手法に
よって、通信終了と判定するまで、宛先へのパケットを
転送する(次の処理に進む処理を行う)。通信終了後
は、具体的には、待ち受け処理(TimeWait処
理)と同様に、バッファや配信管理テーブル1の情報を
消去する。
【0188】通信終了パケットでない場合(ステップS
404,NO)には、さらにエラー依存の宛先であるか
否かを判断する(ステップS405)。このエラー依存
の宛先であるか否かの判断は、ステップS25,S41
に対応し、たとえば、送信装置C1とデータ配信管理装
置10との間の回線のビット誤り率(BER)に比し
て、データ配信管理装置10と宛先(受信装置C2)と
の間のBERが高いか否かを判断し、BERが高い場
合、エラー依存の宛先であると判断する。エラー依存の
宛先でない場合(ステップS405,NO)には、図6
に示したように、ACK受信通知および仮ACK用パケ
ット作成の処理を行って(ステップS412)、本処理
を終了する。一方、エラー依存の宛先である場合(ステ
ップS405,YES)には、ステップS13あるいは
図7に対応する仮ACK(tmpACK)利用制御処理
を行った(ステップS406)後、受信したパケットを
宛先に転送し(ステップS407)、本処理を終了す
る。
【0189】ところで、上述した処理は、バーストエラ
ーなどのエラーに起因してスループットが低下する無線
回線のような回線にも適用でき、スプーフィング処理を
行うことによって、このスループットの低下を防止する
ことができる。この場合、図21に示す処理を行うこと
によって、バーストエラーに伴うスループットの低下
を、バッファ管理を行うことによって、スプーフィング
処理を実行し、このスループットの低下を防止するよう
にしている。図21において、まず、データ配信管理装
置10は、通信すべき回線がバーストエラーが生じ易い
回線であるか否かを判断する(ステップS521)。こ
の判断は、上述した経路回線判定テーブル8を参照して
判断する。
【0190】その後、バーストエラーが生じ易い回線で
ある場合(ステップS521,YES)には、転送デー
タの一時保存を行い(ステップS522)、スプーフィ
ング処理に備える。その後、一定期間、宛先からACK
を受信しなかったか否かを判断する(ステップS52
3)。ACKを受信していない場合(ステップS52
3,YES)には、スプーフィング処理を実行し(ステ
ップS524)、スループットの低下を防止し、本処理
を終了する。このスプーフィング処理は、仮ACKの転
送を行う上述したステップS13の処理に該当する。
【0191】一方、バーストエラーが生じ易い回線でな
い場合(ステップS521,NO)、および一定期間内
に、宛先からACKを受信した場合(ステップS52
3,NO)には、本処理を終了する。なお、この処理
は、上述した遅延依存の回線に対するスプーフィング処
理と組み合わせるようにしてもよい。
【0192】なお、ステップS405におけるエラー依
存の判断は、その他、たとえばエラー依存の宛先である
ことを予め設定しておいてもよいし、たとえばTCPの
CRCエラーなどを動的に取得して、判断するようにし
てもよい。さらに、エラーには、定常的な熱雑音による
エラーのほか、バースト的なエラーもあるため、それぞ
れの特有なエラーに対応して処理するようにしてもよ
い。また、上述した実施の形態5に示したエラー依存の
対処処理に加えて、上述した実施の形態1〜4に示した
伝送遅延の対処処理を適宜組み合わせるようにしてもよ
い。
【0193】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、判断手段が、前記第1の端末装置が送信したデータ
が伝送遅延に依存するプロトコルであるか否かを判断
し、管理制御手段が、前記判断手段が前記伝送遅延に依
存するプロトコルであると判断した場合のみ、前記送達
確認応答の返送処理を行わせ、伝送遅延に影響されない
プロトコルの場合あるいは仮の送達確認応答を用いると
効率が悪くなるプロトコルの場合などに返送処理を行わ
ないようにしているので、データを迅速かつ確実に転送
でき、第1の端末装置および当該データ配信管理装置の
負荷が軽減され、高信頼かつ高速な通信を行うことがで
きるという効果を奏する。
【0194】つぎの発明によれば、判断手段が、前記第
1の端末装置が送信したデータの宛先がエラーの多い回
線を経由するか否かを判断し、管理制御手段が、前記判
断手段がエラーの多い回線を経由すると判断した場合、
前記送達確認応答の返送処理を行わせ、エラーに起因す
るスループットの低下を防止するようにしているので、
データを迅速かつ確実に転送でき、第1の端末装置およ
び当該データ配信管理装置の負荷が軽減され、高信頼か
つ高速な通信を行うことができるという効果を奏する。
【0195】つぎの発明によれば、前記判断手段が、前
記第1の端末装置が送信したデータが、エラーに依存し
てスループットを低下させる可能性のあるプロトコルで
あるか否かをさらに判断し、前記管理制御手段は、前記
判断手段が、エラーの多い回線を経由し、かつエラーに
依存してスループットを低下させる可能性のあるプロト
コルである判断した場合、前記送達確認応答の返送処理
を行わせ、送達確認応答の返送処理を、プロトコル毎に
判断するようにしているので、データを迅速かつ確実に
転送でき、第1の端末装置および当該データ配信管理装
置の負荷が軽減され、高信頼かつ高速な通信を行うこと
ができるという効果を奏する。
【0196】つぎの発明によれば、判断手段が、少なく
とも前記伝送遅延に依存するプロトコルであるか否かあ
るいはエラーの多い回線を経由するか否かを判断し、前
記管理制御手段は、前記判断手段が、前記伝送遅延に依
存するプロトコルである、あるいはエラーの多い回線を
経由すると判断した場合、前記送達確認応答の返送処理
を行わせ、伝送遅延のみによる影響の回避、エラーのみ
による影響の回避、および伝送遅延およびエラーによる
影響の回避を行うようにしているので、データを迅速か
つ確実に転送でき、第1の端末装置および当該データ配
信管理装置の負荷が軽減され、高信頼かつ高速な通信を
行うことができるという効果を奏する。
【0197】つぎの発明によれば、通信開始判断手段
が、前記第1の端末装置が送信したデータが通信開始に
関するデータであるか否かを判断し、管理制御手段が、
前記通信開始判断手段が通信開始に関するデータである
と判断した場合、前記送達確認応答の返送処理を行わせ
ないようにしているので、伝送遅延に影響されないプロ
トコルあるいは仮の送達確認応答を用いると効率が悪く
なるプロトコルの場合に返送処理が行われず、データを
迅速かつ確実に転送でき、第1の端末装置装置および当
該データ配信管理装置の負荷が軽減され、高信頼かつ高
速な通信を行うことができるという効果を奏する。
【0198】つぎの発明によれば、通信終了判断手段
が、前記第1の端末装置が送信したデータが通信終了に
関するデータであるか否かを判断し、管理制御手段が、
前記通信終了判断手段が通信終了に関するデータである
と判断した場合、前記送達確認応答の返送処理を行わせ
ないようにしているので、データを迅速かつ確実に転送
でき、第1の端末装置および当該データ配信管理装置の
負荷が軽減され、高信頼かつ高速な通信を行うことがで
きるという効果を奏する。
【0199】つぎの発明によれば、受信判断手段が、前
記第1の端末装置が送信したデータが前記第2の端末装
置において正しく受理されるデータであるか否かを判断
し、管理制御手段が、前記受信判断手段が前記第2の端
末装置において正しく受理されるデータでないと判断し
た場合、前記送達確認応答の返送処理を行わせず、第2
の端末装置側における受信確認と矛盾のない通信を行う
ようにしているので、データを迅速かつ確実に転送で
き、第1の端末装置および当該データ配信管理装置の負
荷が軽減され、高信頼かつ高速な通信を行うことができ
るという効果を奏する。
【0200】つぎの発明によれば、情報取得手段が、前
記第1の端末装置および前記第2の端末装置から受信し
た任意のデータのヘッダ情報から、前記第1の端末装置
と前記第2の端末装置との間の通信に関する情報を取得
し、情報保持手段が、前記情報取得手段が取得した通信
に関する情報を保持し、前記判断手段、通信開始判断手
段、通信終了判断手段あるいは受信判断手段が、前記通
信に関する情報をもとに判断することによって、前記送
達確認応答の返送処理を行わせ、この結果、伝送遅延や
伝送誤りが生じてもスループットに影響しないプロトコ
ルあるいは仮の送達確認応答を用いると効率が悪くなる
プロトコルの場合に返送処理を行わないようにしている
ので、データを迅速かつ確実に転送でき、第1の端末装
置および当該データ配信管理装置の負荷が軽減され、高
信頼かつ高速な通信を行うことができるという効果を奏
する
【0201】つぎの発明によれば、1以上のデータバッ
ファが、前記第1の端末装置および前記第2の端末装置
から受信した通信確立時のデータを保持し、前記管理制
御手段は、前記1以上のデータバッファ区分および前記
1以上のデータバッファに格納されたデータ内容をもと
に通信確立後における前記返送処理の実行管理を行うよ
うにしているので、効率的な通信管理を行うことがで
き、結果として、高信頼かつ高速な通信を実現できると
いう効果を奏する。
【0202】つぎの発明によれば、前記1以上のデータ
バッファを、前記第1の端末装置と前記第2の端末装置
とのコネクション毎に設けられた複数のデータバッファ
とし、コネクション単位で通信を管理するようにしてい
るので、効率的な通信管理を行うことができ、結果とし
て、高信頼かつ高速な通信を実現できるという効果を奏
する。
【0203】つぎの発明によれば、管理テーブルによっ
て、前記1以上のデータバッファを前記コネクション毎
に管理するようにしているので、効率的な通信管理を行
うことができ、結果として、高信頼かつ高速な通信を実
現できるという効果を奏する。
【0204】つぎの発明によれば、前記1以上のデータ
バッファを、プロトコル種別毎に区分された複数のデー
タバッファとし、プロトコル種別毎に通信を管理するよ
うにしているので、効率的な通信管理を行うことがで
き、結果として、高信頼かつ高速な通信を実現できると
いう効果を奏する。
【0205】つぎの発明によれば、管理テーブルによっ
て、前記1以上のデータバッファをプロトコル種別毎に
管理するようにしているので、効率的な通信管理を行う
ことができ、結果として、高信頼かつ高速な通信を実現
できるという効果を奏する。
【0206】つぎの発明によれば、結果保持手段が、前
記第2の端末装置から送られた送達確認応答を受信し、
該送達確認応答の結果を保持するようにしているので、
効率的な通信管理を行うことができ、結果として、高信
頼かつ高速な通信を実現できるという効果を奏する。
【0207】つぎの発明によれば、データ包含判断手段
が、前記第2の端末装置から受信した送達確認応答内に
前記第1の端末装置に対するデータが含まれているか否
かを判断し、管理制御手段が、前記データ包含判断手段
が前記送達確認応答内に前記第1の端末装置に対するデ
ータが含まれていないと判断した場合、前記結果保持手
段に保持された送達確認応答を破棄するようにしている
ので、効率的かつ柔軟な送達確認応答の作成および送信
を行うことができ、高信頼かつ高速な通信を実現できる
という効果を奏する。
【0208】つぎの発明によれば、管理手段が、前記第
1の端末装置と前記第2の端末装置との間の通信に関す
る情報を管理し、バッファが、前記第1の端末装置から
前記第2の端末装置に転送したデータを保持し、タイマ
が、前記第2の端末装置から送られる送達確認応答の時
間を計時し、再送制御手段が、前記管理手段が管理する
通信に関する情報および前記タイマが計時する送達確認
応答の時間をもとに、前記第2の端末装置から前記送達
確認応答を受信できなかったデータセグメントがある場
合、このデータセグメントを前記バッファから取り出
し、前記第2の端末装置に再送するようにしているの
で、確実な再送制御を行うことができ、結果として、高
信頼かつ高速な通信を実現できるという効果を奏する。
【0209】つぎの発明によれば、決定手段が、受信し
た各データセグメントのデータ内容をもとに各データセ
グメントに対して前記送達確認応答を作成し返送する返
送処理を行わせるか否かを決定し、返送処理実行手段
が、前記決定手段が決定した返送処理を実行するように
しているので、効率的な管理制御を行うことができ、結
果として、高信頼かつ高速な通信を実現できるという効
果を奏する。
【0210】つぎの発明によれば、決定情報保持手段
が、前記決定手段が決定した前記送達確認応答の返送処
理を行わせるか否かの決定情報を保持するようにしてい
るので、効率的な管理制御を行うことができ、結果とし
て、高信頼かつ高速な通信を実現できるという効果を奏
する。
【0211】つぎの発明によれば、前記送達確認応答を
前記第1の端末装置に送信した場合、返送済情報保持手
段に、該送達確認応答が返送済であることを示す返送済
情報を、たとえばフラグとして保持するようにしている
ので、効率的な管理制御を行うことができ、結果とし
て、高信頼かつ高速な通信を実現できるという効果を奏
する。
【0212】つぎの発明によれば、返送処理を行う場
合、前記第1の端末装置、前記第2の端末装置、あるい
は前記第1の端末装置および前記第2の端末装置の双方
が送信したデータの制御データを、前記送達確認応答の
作成時に用いるようにしているので、高信頼かつ高速な
通信を行うことができるという効果を奏する。
【0213】つぎの発明によれば、保存手段が、前記第
1の端末装置、前記第2の端末装置、あるいは前記第1
の端末装置および前記第2の端末装置の双方が送信した
データの制御データを保存し、この保存された制御デー
タを、前記送達確認応答の作成時に用いるようにしてい
るので、効率的な送達確認応答の作成を行うことがで
き、高信頼かつ高速な通信を実現できるという効果を奏
する。
【0214】つぎの発明によれば、取得手段が、前記第
1の端末装置、前記第2の端末装置、あるいは前記第1
の端末装置および前記第2の端末装置の双方が送信した
データの制御データから前記送達確認応答の作成時に用
いるデータを取得し、この取得したデータを前記送達確
認応答の作成時に用いるようにしているので、効率的な
送達確認応答の作成を行うことができ、高信頼かつ高速
な通信を実現できるという効果を奏する。
【0215】つぎの発明によれば、保持手段が、前記取
得手段が取得した制御データを保持し、この保持手段に
保持された制御データを前記送達確認応答の作成時に用
いるようにしているので、効率的な送達確認応答の作成
を行うことができ、高信頼かつ高速な通信を実現できる
という効果を奏する。
【0216】つぎの発明によれば、一度用いた送達確認
応答を再度、次の送達確認応答作成の際に用いるように
しているので、効率的な送達確認応答の作成を行うこと
ができ、高信頼かつ高速な通信を実現できるという効果
を奏する。
【0217】つぎの発明によれば、情報結合手段が、前
記送達確認応答を作成する際、前記第2の端末装置から
前記第1の端末装置に向けて送られたデータに、このデ
ータに対応して前記第2の端末装置から前記第1の端末
装置に向けて送られた送達確認応答とを含め、前記情報
結合手段によって結合されたデータを前記第1の端末装
置に送信するようにし、たとえばPiggyBackの
手法を用いて第1の端末装置から送信されたデータを確
実に第2の端末装置に送信するようにしているので、高
信頼かつ高速な通信を行うことができるという効果を奏
する。
【0218】つぎの発明によれば、前記セグメント数判
断手段が、最終データセグメントでなくかつ前記第2の
端末装置において未受信の送達確認応答作成のためにカ
ウントすべきデータセグメントである、未受信データセ
グメントの個数を示す所定数を有し、該所定数が示す未
受信データセグメントが存在するか否かをさらに判断
し、前記管理制御手段は、前記セグメント数判断手段
が、前記未受信データセグメントが存在すると判断した
場合、送達確認応答を作成し、前記第1の端末装置に対
して該送達確認応答を送信するようにしているので、効
率的かつ柔軟な送達確認応答の作成および送信を行うこ
とができ、高信頼かつ高速な通信を実現できるという効
果を奏する。
【0219】つぎの発明によれば、対象セグメント決定
手段が、送達確認応答の送信タイミングに関する時間変
数を有し、該時間変数が示す時間経過時毎に、送達確認
応答作成対象のセグメントを決定し、前記管理制御手段
が、前記対象セグメント決定手段によって決定された送
達確認応答作成対象のセグメントの受信状態に対する前
記送達確認応答を作成し、該送達確認応答を前記第1の
端末装置に送信するようにしているので、効率的かつ柔
軟な送達確認応答の作成および送信を行うことができ、
高信頼かつ高速な通信を実現できるという効果を奏す
る。
【0220】つぎの発明によれば、対象セグメント決定
手段が、送達確認応答の送信タイミングに関する受信セ
グメント数量変数を有し、該受信セグメント数量変数が
示すセグメント数受信毎に、送達確認応答作成対象のセ
グメントを決定し、前記管理制御手段が、前記対象セグ
メント決定手段によって決定された送達確認応答作成対
象のセグメントの受信状態に対する前記送達確認応答を
作成し、該送達確認応答を前記第1の端末装置に送信す
るようにしているので、効率的かつ柔軟な送達確認応答
の作成および送信を行うことができ、高信頼かつ高速な
通信を実現できるという効果を奏する。
【0221】つぎの発明によれば、管理制御手段が、予
め設定された伝送遅延量に比して大きい伝送遅延量をも
つ伝送路から受信したデータに対しては該データの転送
処理を行い、前記予め設定された伝送遅延量に比して小
さい伝送遅延量をもつ伝送路から受信したデータに対し
ては該データの転送処理および該転送したデータに対す
る送達確認応答を作成し返送する返送処理を行うように
しているので、たとえば、2つのデータ配信管理装置を
第1の端末装置側および第2の端末装置側に設置して、
伝送遅延の大きな伝送路を介した双方向の通信を行う場
合であっても、高信頼かつ高速の通信を実現することが
できるという効果を奏する。
【0222】つぎの発明によれば、前記第1の端末装置
との間の伝送遅延が、前記第2の端末装置との間の伝送
遅延に比して小さい場合に、送受信間の通信に関する矛
盾を解消し、第1の端末装置から第2の端末装置に対す
るデータ配信を高速かつ正確に行えるようにしているの
で、伝送遅延の大きい衛星回線などに具体的に適用する
ことができるという効果を奏する。
【0223】つぎの発明によれば、判断工程が、前記第
1の端末装置が送信したデータが伝送遅延に依存するプ
ロトコルであるか否かを判断し、管理制御工程が、前記
判断工程が伝送遅延に依存するプロトコルであると判断
した場合、前記送達確認応答の返送処理を行わせるよう
にしているので、データを迅速かつ確実に転送でき、第
1の端末装置および当該データ配信管理装置の負荷が軽
減され、高信頼かつ高速な通信を行うことができるとい
う効果を奏する。
【0224】つぎの発明によれば、判断工程が、前記第
1の端末装置が送信したデータの宛先がエラーの多い回
線を経由するか否かを判断し、管理制御工程が、前記判
断工程がエラーの多い回線を経由すると判断した場合、
前記送達確認応答の返送処理を行わせることができるよ
うにし、エラーに起因するスループットの低下を防止す
るようにしているので、データを迅速かつ確実に転送で
き、第1の端末装置および当該データ配信管理装置の負
荷が軽減され、高信頼かつ高速な通信を行うことができ
るという効果を奏する。
【0225】つぎの発明によれば、前記判断工程が、前
記第1の端末装置が送信したデータが、エラーに依存し
てスループットを低下させる可能性のあるプロトコルで
あるか否かをさらに判断し、前記管理制御工程は、前記
判断工程が、エラーの多い回線を経由し、かつエラーに
依存してスループットを低下させる可能性のあるプロト
コルであると判断した場合、前記送達確認応答の返送処
理を行わせ、送達確認応答の返送処理を、プロトコル毎
に判断するようにしているので、データを迅速かつ確実
に転送でき、第1の端末装置および当該データ配信管理
装置の負荷が軽減され、高信頼かつ高速な通信を行うこ
とができるという効果を奏する。
【0226】つぎの発明によれば、前記判断工程が、少
なくとも前記伝送遅延に依存するプロトコルであるか否
かあるいはエラーの多い回線を経由するか否かを判断
し、前記管理制御工程は、前記判断工程が、前記伝送遅
延に依存するプロトコルである、あるいはエラーの多い
回線を経由すると判断した場合、前記送達確認応答の返
送処理を行わせ、伝送遅延のみによる影響の回避、エラ
ーのみによる影響の回避、および伝送遅延およびエラー
による影響の回避を行うようにしているので、データを
迅速かつ確実に転送でき、第1の端末装置および当該デ
ータ配信管理装置の負荷が軽減され、高信頼かつ高速な
通信を行うことができるという効果を奏する。
【0227】つぎの発明によれば、通信開始判断工程
が、前記第1の端末装置が送信したデータが通信開始に
関するデータであるか否かを判断し、管理制御工程が、
前記通院開始判断工程が通信開始に関するデータである
と判断した場合、前記送達確認応答の返送処理を行わせ
ない管理制御を行うようにしているので、データを迅速
かつ確実に転送でき、第1の端末装置および当該データ
配信管理装置の負荷が軽減され、高信頼かつ高速な通信
を行うことができるという効果を奏する。
【0228】つぎの発明によれば、通信終了判断工程
が、前記第1の端末装置が送信したデータが通信終了に
関するデータであるか否かを判断し、管理制御工程が、
前記通信終了判断工程が通信終了に関するデータである
と判断した場合、前記送達確認応答の返送処理を行わせ
ない管理制御を行うようにしているので、データを迅速
かつ確実に転送でき、第1の端末装置および当該データ
配信管理装置の負荷が軽減され、高信頼かつ高速な通信
を行うことができるという効果を奏する。
【0229】つぎの発明によれば、受信判断工程が、前
記第1の端末装置が送信したデータが前記第2の端末装
置において正しく受理されるデータであるか否かを判断
し、前記管理制御工程が、前記受信判断工程が前記第2
の端末装置において正しく受理されるデータでないと判
断した場合、前記送達確認応答の返送処理を行わせない
管理制御を行うようにしているので、データを迅速かつ
確実に転送でき、第1の端末装置および当該データ配信
管理装置の負荷が軽減され、高信頼かつ高速な通信を行
うことができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1であるデータ配信管
理装置を含むデータ配信管理システムの構成を示すブロ
ック図である。
【図2】 図1に示したデータ配信管理装置によるデー
タ配信管理処理手順を示すフローチャートである。
【図3】 図2に示したパケットのチェック処理手順を
示す詳細フローチャートである。
【図4】 図1に示したプロトコル管理テーブルの内容
の一例を示す図である。
【図5】 図1に示した配信管理テーブルの内容の一例
を示す図である。
【図6】 ステップS36に対応したACK受信通知お
よび仮ACKパケット作成処理手順を示すフローチャー
トである。
【図7】 図2に示したtmpACK利用制御処理手順
を示す詳細フローチャートである。
【図8】 tmpACKの送信に必要なセグメント数変
数を「1」とした場合におけるプロトコルの一例を示す
図である。
【図9】 従来の通信接続時における接続情報の取得管
理手順を示すシーケンス図である。
【図10】 この発明の実施の形態1による通信接続時
における接続情報の取得管理手順を示すシーケンス図で
ある。
【図11】 従来の通信確立後における仮ACK作成処
理手順を示すシーケンス図である。
【図12】 この発明の実施の形態1による通信確立後
における仮ACK作成処理手順を示すシーケンス図であ
る。
【図13】 図1に示したデータ配信管理装置による受
信確認処理および再送制御処理の手順を示すフローチャ
ートである。
【図14】 この発明の実施の形態1であるデータ配信
管理装置の全体処理の概要を示すフローチャートであ
る。
【図15】 この発明の実施の形態2であるデータ配信
管理装置によるtmpACK利用制御処理手順を示す詳
細フローチャートである。
【図16】 この発明の実施の形態3であるデータ配信
管理装置によるtmpACK利用制御処理手順を示す詳
細フローチャートである。
【図17】 この発明の実施の形態4であって、二つの
データ配信管理装置を用いて双方向通信を可能にしたデ
ータ配信管理システムの構成を示すブロック図である。
【図18】 この発明の実施の形態5であるデータ配信
管理装置の構成を示すブロック図である。
【図19】 この発明の実施の形態5であるデータ配信
管理装置の全体処理の概要を示すフローチャートであ
る。
【図20】 経路回線判定テーブルの内容を示す図であ
る。
【図21】 バーストエラーが生じ易い回線に対するス
プーフィング処理の適用処理手順を示すフローチャート
である。
【図22】 従来のデータ配信管理装置を含むデータ配
信管理システムの構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
1 配信管理テーブル、2,2a,2b,3 回線、4
tmpACKバッファ、5 プロトコル管理テーブ
ル、6 送信バッファ、7 受信バッファ、10,20
データ配信管理装置、11,17 通信部、12 t
mpACK使用判定部、13 tmpACK作成部、1
4 SGTimerカウント部、15 配信データ記録
部、16 SG配信管理部、SG 送信ゲートウェイ、
C1 送信装置、C2 受信装置、C21,C22 端
末装置。

Claims (37)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 送信したデータに対する送達確認応答を
    必要とする通信を行う第1の端末装置と該第1の端末装
    置の通信相手先である第2の端末装置との間の伝送路上
    に配置され、少なくとも前記第1の端末装置からのデー
    タを前記第2の端末装置に対して転送する転送処理と該
    転送したデータに対する送達確認応答を作成し返送する
    返送処理とを行うことができるデータ配信管理装置にお
    いて、 前記第1の端末装置が送信したデータが伝送遅延に依存
    するプロトコルであるか否かを判断する判断手段と、 前記判断手段が伝送遅延に依存するプロトコルであると
    判断した場合、前記送達確認応答の返送処理を行わせる
    ことができる管理制御手段と、 を備えたことを特徴とするデータ配信管理装置。
  2. 【請求項2】 送信したデータに対する送達確認応答を
    必要とする通信を行う第1の端末装置と該第1の端末装
    置の通信相手先である第2の端末装置との間の伝送路上
    に配置され、少なくとも前記第1の端末装置からのデー
    タを前記第2の端末装置に対して転送する転送処理と該
    転送したデータに対する送達確認応答を作成し返送する
    返送処理とを行うことができるデータ配信管理装置にお
    いて、 前記第1の端末装置が送信したデータの宛先がエラーの
    多い回線を経由するか否かを判断する判断手段と、 前記判断手段がエラーの多い回線を経由すると判断した
    場合、前記送達確認応答の返送処理を行わせることがで
    きる管理制御手段と、 を備えたことを特徴とするデータ配信管理装置。
  3. 【請求項3】 前記判断手段は、前記第1の端末装置が
    送信したデータが、エラーに依存してスループットを低
    下させる可能性のあるプロトコルであるか否かをさらに
    判断し、 前記管理制御手段は、前記判断手段が、エラーの多い回
    線を経由し、かつエラーに依存してスループットを低下
    させる可能性のあるプロトコルであると判断した場合、
    前記送達確認応答の返答処理を行わせることができるこ
    とを特徴とする請求項2に記載のデータ配信管理装置。
  4. 【請求項4】 前記判断手段は、少なくとも前記伝送遅
    延に依存するプロトコルであるか否かあるいはエラーの
    多い回線を経由するか否かを判断し、 前記管理制御手段は、前記判断手段が、前記伝送遅延に
    依存するプロトコルである、あるいはエラーの多い回線
    を経由すると判断した場合、前記送達確認応答の返送処
    理を行わせることができることを特徴とする請求項2に
    記載のデータ配信管理装置。
  5. 【請求項5】 前記第1の端末装置が送信したデータが
    通信開始に関するデータであるか否かを判断する通信開
    始判断手段を備え、 前記管理制御手段は、前記通信開始判断手段が通信開始
    に関するデータであると判断した場合、前記送達確認応
    答の返送処理を行わせない管理制御を行うことを特徴と
    する請求項1〜4のいずれか一つに記載のデータ配信管
    理装置。
  6. 【請求項6】 前記第1の端末装置が送信したデータが
    通信終了に関するデータであるか否かを判断する通信終
    了判断手段を備え、 前記管理制御手段は、前記通信終了判断手段が通信終了
    に関するデータであると判断した場合、前記送達確認応
    答の返送処理を行わせない管理制御を行うことを特徴と
    する請求項1〜5のいずれか一つに記載のデータ配信管
    理装置。
  7. 【請求項7】 前記第1の端末装置が送信したデータが
    前記第2の端末装置において正しく受理されるデータで
    あるか否かを判断する受信判断手段を備え、 前記管理制御手段は、前記受信判断手段が前記第2の端
    末装置において正しく受理されるデータでないと判断し
    た場合、前記送達確認応答の返送処理を行わせない管理
    制御を行うことを特徴とする請求項1〜6のいずれか一
    つに記載のデータ配信管理装置。
  8. 【請求項8】 前記第1の端末装置および前記第2の端
    末装置から受信した任意のデータのヘッダ情報から、前
    記第1の端末装置と前記第2の端末装置との間の通信に
    関する情報を取得する情報取得手段と、 前記情報取得手段が取得した通信に関する情報を保持す
    る情報保持手段と、 を備え、 前記判断手段、通信開始判断手段、通信終了判断手段あ
    るいは受信判断手段は、前記通信に関する情報をもとに
    判断することを特徴とする請求項1〜7のいずれか一つ
    に記載のデータ配信管理装置。
  9. 【請求項9】 前記第1の端末装置および前記第2の端
    末装置から受信した通信確立時のデータを保持する1以
    上のデータバッファを備え、 前記管理制御手段は、前記1以上のデータバッファ区分
    および前記1以上のデータバッファに格納されたデータ
    内容をもとに通信確立後における前記返送処理の実行管
    理を行うことを特徴とする請求項1〜8のいずれか一つ
    に記載のデータ配信管理装置。
  10. 【請求項10】 前記1以上のデータバッファは、前記
    第1の端末装置と前記第2の端末装置とのコネクション
    毎に設けられた複数のデータバッファであることを特徴
    とする請求項9に記載のデータ配信管理装置。
  11. 【請求項11】 前記1以上のデータバッファを前記コ
    ネクション毎に管理する管理テーブルをさらに備えたこ
    とを特徴とする請求項9または10に記載のデータ配信
    管理装置。
  12. 【請求項12】 前記1以上のデータバッファは、プロ
    トコル種別毎に区分された複数のデータバッファである
    ことを特徴とする請求項9〜11のいずれか一つに記載
    のデータ配信管理装置。
  13. 【請求項13】 前記1以上のデータバッファを前記プ
    ロトコル種別毎に管理する管理テーブルをさらに備えた
    ことを特徴とする請求項9〜12のいずれか一つに記載
    のデータ配信管理装置。
  14. 【請求項14】 前記第2の端末装置から送られた送達
    確認応答を受信し、該送達確認応答の結果を保持する結
    果保持手段をさらに備えたことを特徴とする請求項8〜
    13のいずれか一つに記載のデータ配信管理装置。
  15. 【請求項15】 前記第2の端末装置から受信した送達
    確認応答内に前記第1の端末装置に対するデータが含ま
    れているか否かをさらに判断するデータ包含判断手段を
    備え、 前記管理制御手段は、前記データ包含判断手段が、前記
    送達確認応答内に前記第1の端末装置に対するデータが
    含まれていないと判断した場合、前記結果保持手段に保
    持された送達確認応答を破棄することを特徴とする請求
    項14に記載のデータ配信管理装置。
  16. 【請求項16】 前記第1の端末装置と前記第2の端末
    装置との間の通信に関する情報を管理する管理手段と、 前記第1の端末装置から前記第2の端末装置に転送した
    データを保持するバッファと、 前記第2の端末装置から送られる送達確認応答の時間を
    計時するタイマと、 前記管理手段が管理する通信に関する情報および前記タ
    イマが計時する送達確認応答の時間をもとに、前記第2
    の端末装置から前記送達確認応答を受信できなかったデ
    ータセグメントがある場合、このデータセグメントを前
    記バッファから取り出し、前記第2の端末装置に再送す
    る再送制御手段と、 をさらに備えたことを特徴とする請求項8〜15のいず
    れか一つに記載のデータ配信管理装置。
  17. 【請求項17】 送信したデータに対する送達確認応答
    を必要とする通信を行う第1の端末装置と該第1の端末
    装置の通信相手先である第2の端末装置との間の伝送路
    上に配置され、少なくとも前記第1の端末装置からのデ
    ータを前記第2の端末装置に対して転送する転送処理と
    該転送したデータに対する送達確認応答を作成し返送す
    る返送処理とを行うことができるデータ配信管理装置に
    おいて、 受信した各データセグメントのウィンドウ情報をもとに
    各データセグメントに対して前記送達確認応答を作成し
    返送する返送処理を行わせるか否かを決定する決定手段
    と、 前記決定手段が決定した返送処理を実行する返送処理実
    行手段と、 を備えたことを特徴とするデータ配信管理装置。
  18. 【請求項18】 前記決定手段が決定した前記送達確認
    応答の返送処理を行わせるか否かの決定情報を保持する
    決定情報保持手段をさらに備えたことを特徴とする請求
    項17に記載のデータ配信管理装置。
  19. 【請求項19】 前記返送処理実行手段が、前記送達確
    認応答を前記第1の端末装置に送信した場合、該送達確
    認応答が返送済であることを示す返送済情報を保持する
    返送済情報保持手段をさらに備えたことを特徴とする請
    求項17または18に記載のデータ配信管理装置。
  20. 【請求項20】 送信したデータに対する送達確認応答
    を必要とする通信を行う第1の端末装置と該第1の端末
    装置の通信相手先である第2の端末装置との間の伝送路
    上に配置され、少なくとも前記第1の端末装置からのデ
    ータを前記第2の端末装置に対して転送する転送処理と
    該転送したデータに対する送達確認応答を作成し返送す
    る返送処理とを行うことができるデータ配信管理装置に
    おいて、 前記第1の端末装置、前記第2の端末装置、あるいは前
    記第1の端末装置および前記第2の端末装置の双方が送
    信したデータの制御データを、前記送達確認応答の作成
    時に用いることを特徴とするデータ配信管理装置。
  21. 【請求項21】 前記第1の端末装置、前記第2の端末
    装置、あるいは前記第1の端末装置および前記第2の端
    末装置の双方が送信したデータの制御データを保存する
    保存手段を備え、 前記保存手段に保存された制御データを、前記送達確認
    応答の作成時に用いることを特徴とする請求項20に記
    載のデータ配信管理装置。
  22. 【請求項22】 前記第1の端末装置、前記第2の端末
    装置、あるいは前記第1の端末装置および前記第2の端
    末装置の双方が送信したデータの制御データから前記送
    達確認応答の作成時に用いるデータを取得する取得手段
    を備え、 前記取得手段が取得したデータを前記送達確認応答の作
    成時に用いることを特徴とする請求項20または21に
    記載のデータ配信管理装置。
  23. 【請求項23】 前記取得手段が取得した制御データを
    保持する保持手段をさらに備え、 前記保持手段に保持された制御データを前記送達確認応
    答の作成時に用いることを特徴とする請求項20に記載
    のデータ配信管理装置。
  24. 【請求項24】 一度用いた送達確認応答を再度、次の
    送達確認応答作成の際に用いることを特徴とする請求項
    20〜23のいずれか一つに記載のデータ配信管理装
    置。
  25. 【請求項25】 前記送達確認応答を作成する際、前記
    第2の端末装置から前記第1の端末装置に向けて送られ
    たデータに、このデータに対応して前記第2の端末装置
    から前記第1の端末装置に向けて送られた送達確認応答
    を含める情報結合手段をさらに備え、 前記情報結合手段によって結合されたデータを前記第1
    の端末装置に送信することを特徴とする請求項20〜2
    4のいずれか一つに記載のデータ配信管理装置。
  26. 【請求項26】 最終データセグメントでなくかつ前記
    第2の端末装置において未受信の送達確認応答作成のた
    めにカウントすべきデータセグメントである、未受信デ
    ータセグメントの個数を示す所定数を有し、該所定数の
    未受信データセグメントが存在するか否かをさらに判断
    するセグメント数判断手段を備え、 前記管理制御手段は、前記セグメント数判断手段が、前
    記未受信データセグメントが存在すると判断した場合、
    送達確認応答を作成し、前記第1の端末装置に対して該
    送達確認応答を送信することを特徴とする請求項6〜1
    4のいずれか一つに記載のデータ配信管理装置。
  27. 【請求項27】 送達確認応答の送信タイミングに関す
    る時間変数を有し、該時間変数が示す時間経過時毎に、
    送達確認応答作成対象のセグメントを決定する対象セグ
    メント決定手段をさらに備え、 前記管理制御手段は、前記対象セグメント決定手段によ
    って決定された送達確認応答作成対象のセグメントの受
    信状態に対する前記送達確認応答を作成し、該送達確認
    応答を前記第1の端末装置に送信することを特徴とする
    請求項8〜16または26のいずれか一つに記載のデー
    タ配信管理装置。
  28. 【請求項28】 送達確認応答の送信タイミングに関す
    る受信セグメント数量変数を有し、該受信セグメント数
    量変数が示すセグメント数受信毎に、送達確認応答作成
    対象のセグメントを決定する対象セグメント決定手段を
    さらに備え、 前記管理制御手段は、前記対象セグメント決定手段によ
    って決定された送達確認応答作成対象のセグメントの受
    信状態に対する前記送達確認応答を作成し、該送達確認
    応答を前記第1の端末装置に送信することを特徴とする
    請求項8〜16または26のいずれか一つに記載のデー
    タ配信管理装置。
  29. 【請求項29】 前記管理制御手段は、 予め設定された伝送遅延量に比して大きい伝送遅延量を
    もつ伝送路から受信したデータに対しては該データの転
    送処理を行い、前記予め設定された伝送遅延量に比して
    小さい伝送遅延量をもつ伝送路から受信したデータに対
    しては該データの転送処理および該転送したデータに対
    する送達確認応答を作成し返送する返送処理を行うこと
    を特徴とする請求項1〜28のいずれか一つに記載のデ
    ータ配信管理装置。
  30. 【請求項30】 前記第1の端末装置との間の伝送遅延
    は、前記第2の端末装置との間の伝送遅延に比して小さ
    いことを特徴とする請求項1〜29のいずれか一つに記
    載のデータ配信管理装置。
  31. 【請求項31】 送信したデータに対する送達確認応答
    を必要とする通信を行う第1の端末装置と該第1の端末
    装置の通信相手先である第2の端末装置との間の伝送路
    上に配置され、少なくとも前記第1の端末装置からのデ
    ータを前記第2の端末装置に対して転送する転送処理と
    該転送したデータに対する送達確認応答を作成し返送す
    る返送処理とを行うことができるデータ配信管理方法に
    おいて、 前記第1の端末装置が送信したデータが伝送遅延に依存
    するプロトコルであるか否かを判断する判断工程と、 前記判断工程が前記伝送遅延に依存するプロトコルであ
    ると判断した場合、前記送達確認応答の返送処理を行わ
    せることができる管理制御工程と、 を含むことを特徴とするデータ配信管理方法。
  32. 【請求項32】 送信したデータに対する送達確認応答
    を必要とする通信を行う第1の端末装置と該第1の端末
    装置の通信相手先である第2の端末装置との間の伝送路
    上に配置され、少なくとも前記第1の端末装置からのデ
    ータを前記第2の端末装置に対して転送する転送処理と
    該転送したデータに対する送達確認応答を作成し返送す
    る返送処理とを行うことができるデータ配信管理方法に
    おいて、 前記第1の端末装置が送信したデータの宛先がエラーの
    多い回線を経由するか否かを判断する判断工程と、 前記判断工程がエラーの多い回線を経由すると判断した
    場合、前記送達確認応答の返送処理を行わせることがで
    きる管理制御工程と、 を含むことを特徴とするデータ配信管理方法。
  33. 【請求項33】 前記判断工程は、前記第1の端末装置
    が送信したデータが、エラーに依存してスループットを
    低下させる可能性のあるプロトコルであるか否かをさら
    に判断し、 前記管理制御工程は、前記判断工程が、エラーの多い回
    線を経由し、かつエラーに依存してスループットを低下
    させる可能性のあるプロトコルであると判断した場合、
    前記送達確認応答の返送処理を行わせることができるこ
    とを特徴とする請求項32に記載のデータ配信管理方
    法。
  34. 【請求項34】 前記判断工程は、少なくとも前記伝送
    遅延に依存するプロトコルであるか否かあるいはエラー
    の多い回線を経由するか否かを判断し、 前記管理制御工程は、前記判断工程が、前記伝送遅延に
    依存するプロトコルである、あるいはエラーの多い回線
    を経由すると判断した場合、前記送達確認応答の返送処
    理を行わせることができることを特徴とする請求項32
    に記載のデータ配信管理方法。
  35. 【請求項35】 前記第1の端末装置が送信したデータ
    が通信開始に関するデータであるか否かを判断する通信
    開始判断工程を含み、 前記管理制御工程は、前記通信開始判断工程が通信開始
    に関するデータであると判断した場合、前記送達確認応
    答の返送処理を行わせない管理制御を行うことを特徴と
    する請求項32〜34に記載のデータ配信管理方法。
  36. 【請求項36】 前記第1の端末装置が送信したデータ
    が通信終了に関するデータであるか否かを判断する通信
    終了判断工程を含み、 前記管理制御工程は、前記通信終了判断工程が通信終了
    に関するデータであると判断した場合、前記送達確認応
    答の返送処理を行わせない管理制御を行うことを特徴と
    する請求項32〜35に記載のデータ配信管理方法。
  37. 【請求項37】 前記第1の端末装置が送信したデータ
    が前記第2の端末装置において正しく受理されるデータ
    であるか否かを判断する受信判断工程を含み、 前記管理制御工程は、前記受信判断工程が前記第2の端
    末装置において正しく受理されるデータでないと判断し
    た場合、前記送達確認応答の返送処理を行わせない管理
    制御を行うことを特徴とする請求項32〜36のいずれ
    か一つに記載のデータ配信管理方法。
JP2001340932A 2000-11-14 2001-11-06 データ配信管理装置およびデータ配信管理方法 Expired - Fee Related JP3377994B2 (ja)

Priority Applications (6)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001340932A JP3377994B2 (ja) 2000-11-14 2001-11-06 データ配信管理装置およびデータ配信管理方法
US10/169,992 US7483997B2 (en) 2000-11-14 2001-11-13 Data distribution control device and data distribution control method
EP20010981081 EP1249987A4 (en) 2000-11-14 2001-11-13 DEVICE AND METHOD FOR CONTROLLING DATA DISTRIBUTION
CNB018063209A CN1229954C (zh) 2000-11-14 2001-11-13 数据分配管理装置与数据分配管理方法
PCT/JP2001/009893 WO2002041603A1 (fr) 2000-11-14 2001-11-13 Dispositif et procédé de commande de distribution de données
US12/337,221 US20090106448A1 (en) 2000-11-14 2008-12-17 Data distribution management device and data distribution management method

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000347290 2000-11-14
JP2000-347290 2000-11-14
JP2001340932A JP3377994B2 (ja) 2000-11-14 2001-11-06 データ配信管理装置およびデータ配信管理方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2002217988A true JP2002217988A (ja) 2002-08-02
JP3377994B2 JP3377994B2 (ja) 2003-02-17

Family

ID=26603976

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001340932A Expired - Fee Related JP3377994B2 (ja) 2000-11-14 2001-11-06 データ配信管理装置およびデータ配信管理方法

Country Status (5)

Country Link
US (2) US7483997B2 (ja)
EP (1) EP1249987A4 (ja)
JP (1) JP3377994B2 (ja)
CN (1) CN1229954C (ja)
WO (1) WO2002041603A1 (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2005050942A1 (ja) * 2003-11-19 2005-06-02 Nec Corporation 無線通信システム及び受信確認信号送信制御方法並びにそれに用いる無線局
JP2008172521A (ja) * 2007-01-11 2008-07-24 Mitsubishi Electric Corp 通信装置および通信システム
JP5092019B2 (ja) * 2008-10-08 2012-12-05 シャープ株式会社 無線伝送システム及び無線伝送方法
JP2013225858A (ja) * 2008-02-19 2013-10-31 Qualcomm Inc H−arq伝送のためのパケットデコード
JP5564603B1 (ja) * 2013-06-07 2014-07-30 ソフトバンクモバイル株式会社 中継ノード

Families Citing this family (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20030158959A1 (en) * 2002-02-15 2003-08-21 Jay Jayapalan Establishment of communications using point to point protocols such that duplicate negotiations are avoided
US7283469B2 (en) * 2002-04-30 2007-10-16 Nokia Corporation Method and system for throughput and efficiency enhancement of a packet based protocol in a wireless network
CA2393502A1 (en) * 2002-07-15 2004-01-15 Mark J. Frazer System and method for reliable transport in a computer network
JP4562694B2 (ja) * 2006-06-20 2010-10-13 富士通株式会社 再送制御方法及び装置
US20070299965A1 (en) * 2006-06-22 2007-12-27 Jason Nieh Management of client perceived page view response time
WO2008018115A1 (fr) * 2006-08-07 2008-02-14 Mitsubishi Electric Corporation Dispositif de transfert de données, dispositif de terminal mobile, procédé de transfert de données et programme de transfert de données
US20090129346A1 (en) * 2006-11-06 2009-05-21 Hong Tengywe E Method and Apparatus for Monitoring TCP Sessions in a Mobile Data Network and Developing Corresponding Performance Metrics
US8270404B2 (en) * 2008-02-13 2012-09-18 International Business Machines Corporation System, method, and computer program product for improved distribution of data
KR20120002424A (ko) * 2010-06-30 2012-01-05 한국전자통신연구원 통신 노드 및 통신 방법
US9531846B2 (en) * 2013-01-23 2016-12-27 A10 Networks, Inc. Reducing buffer usage for TCP proxy session based on delayed acknowledgement
US9450708B2 (en) * 2013-04-05 2016-09-20 Texas Instruments Incorporated System and method for avoiding hidden node collisions in a communication network
EP3116263A4 (en) * 2014-03-04 2017-11-08 Nec Corporation Node device and communication method used in disruption/delay/disconnect tolerant network
US10200162B2 (en) * 2016-05-27 2019-02-05 Qualcomm Incorporated HARQ feedback in shared RF spectrum band
EP3994862B1 (en) * 2019-07-03 2023-08-16 Telefonaktiebolaget Lm Ericsson (Publ) Packet acknowledgement techniques for improved network traffic management

Family Cites Families (26)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH073978B2 (ja) * 1986-10-28 1995-01-18 株式会社日立製作所 一斉通信方式
AU8636391A (en) * 1990-10-10 1992-05-20 British Telecommunications Public Limited Company Network traffic management
US6473793B1 (en) 1994-06-08 2002-10-29 Hughes Electronics Corporation Method and apparatus for selectively allocating and enforcing bandwidth usage requirements on network users
US5862316A (en) * 1996-07-01 1999-01-19 Sun Microsystems, Inc. Multiprocessing system having coherency-related error logging capabilities
SE511881C2 (sv) * 1997-08-08 1999-12-13 Ericsson Telefon Ab L M Förfarande och arrangemang för överföring av paketinformation i ett digitalt telekommunikationssystem
US6332165B1 (en) * 1997-09-05 2001-12-18 Sun Microsystems, Inc. Multiprocessor computer system employing a mechanism for routing communication traffic through a cluster node having a slice of memory directed for pass through transactions
JPH11163947A (ja) 1997-09-22 1999-06-18 Toshiba Corp ゲートウェイ装置、無線端末装置、ルータ装置および通信ネットワークのゲートウェイ制御方法
JPH11112576A (ja) 1997-10-06 1999-04-23 Hitachi Ltd インターネットワーク装置のコネクション制御方法
JP3437070B2 (ja) * 1997-10-20 2003-08-18 富士通株式会社 加入者無線アクセスシステム
US6192029B1 (en) * 1998-01-29 2001-02-20 Motorola, Inc. Method and apparatus for performing flow control in a wireless communications system
US6105122A (en) * 1998-02-06 2000-08-15 Ncr Corporation I/O protocol for highly configurable multi-node processing system
JP3448481B2 (ja) * 1998-03-05 2003-09-22 Kddi株式会社 非対称回線用tcp通信高速化装置
US6466574B1 (en) * 1998-06-05 2002-10-15 International Business Machines Corporation Quality of service improvement of internet real-time media transmission by transmitting redundant voice/media frames
US6452915B1 (en) * 1998-07-10 2002-09-17 Malibu Networks, Inc. IP-flow classification in a wireless point to multi-point (PTMP) transmission system
US6681254B1 (en) * 1998-09-10 2004-01-20 International Business Machines Corporation Method of controlling the flow of information between senders and receivers across links being used as channels
SE513327C2 (sv) * 1998-10-07 2000-08-28 Ericsson Telefon Ab L M System och metod för datakommunikation
US6868072B1 (en) * 1999-03-19 2005-03-15 Broadcom Corporation Home phone line network architecture
US6694470B1 (en) * 1999-05-21 2004-02-17 Panasonic Communications Co., Ltd. Retransmission procedure and apparatus for handshaking protocol
US6640325B1 (en) * 1999-06-04 2003-10-28 Advanced Micro Devices, Inc. Immediate negative acknowledgement for a communication network
CN100405784C (zh) * 1999-06-30 2008-07-23 倾向探测公司 用于监控网络流量的方法和设备
US7010607B1 (en) * 1999-09-15 2006-03-07 Hewlett-Packard Development Company, L.P. Method for training a communication link between ports to correct for errors
US6643259B1 (en) * 1999-11-12 2003-11-04 3Com Corporation Method for optimizing data transfer in a data network
US6574195B2 (en) * 2000-04-19 2003-06-03 Caspian Networks, Inc. Micro-flow management
US6934749B1 (en) * 2000-05-20 2005-08-23 Ciena Corporation Tracking distributed data retrieval in a network device
US7010614B2 (en) * 2000-07-05 2006-03-07 International Business Machines Corporation System for computing cumulative amount of data received by all RDMA to determine when a complete data transfer has arrived at receiving device
US6928471B2 (en) * 2001-05-07 2005-08-09 Quest Software, Inc. Method and apparatus for measurement, analysis, and optimization of content delivery

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2005050942A1 (ja) * 2003-11-19 2005-06-02 Nec Corporation 無線通信システム及び受信確認信号送信制御方法並びにそれに用いる無線局
JP2008172521A (ja) * 2007-01-11 2008-07-24 Mitsubishi Electric Corp 通信装置および通信システム
JP2013225858A (ja) * 2008-02-19 2013-10-31 Qualcomm Inc H−arq伝送のためのパケットデコード
JP5092019B2 (ja) * 2008-10-08 2012-12-05 シャープ株式会社 無線伝送システム及び無線伝送方法
JP5564603B1 (ja) * 2013-06-07 2014-07-30 ソフトバンクモバイル株式会社 中継ノード

Also Published As

Publication number Publication date
CN1416636A (zh) 2003-05-07
US7483997B2 (en) 2009-01-27
US20090106448A1 (en) 2009-04-23
JP3377994B2 (ja) 2003-02-17
WO2002041603A1 (fr) 2002-05-23
EP1249987A4 (en) 2010-06-02
CN1229954C (zh) 2005-11-30
US20030105877A1 (en) 2003-06-05
EP1249987A1 (en) 2002-10-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6473425B1 (en) Mechanism for dispatching packets via a telecommunications network
JP3377994B2 (ja) データ配信管理装置およびデータ配信管理方法
CN101189840B (zh) 数据单元中继设备和控制该数据单元中继设备的方法
CN110661723B (zh) 一种数据传输方法、计算设备、网络设备及数据传输***
JP5544430B2 (ja) 通信装置および通信システム
JP5038425B2 (ja) パケット遠隔通信ネットワークにおけるトラフィックの制御の最適化プロセス
CN104025525B (zh) 用于发送分组的方法和设备以及交换机装置
US6393023B1 (en) System and method for acknowledging receipt of messages within a packet based communication network
US20060221825A1 (en) Congestion control network relay device and method
US20030117992A1 (en) Method and apparatus for transmitting packet by using indirect acknowledgement timer in wired/wireless integrated network
US7496038B2 (en) Method for faster detection and retransmission of lost TCP segments
JP2004297742A (ja) 通信装置、通信制御方法及びプログラム
EP2978171B1 (en) Communication method, communication device, and communication program
US7653060B2 (en) System and method for implementing ASI over long distances
US6401127B1 (en) Adaptive timer for LLC type 2 reliable transport in a computer network
US20070291782A1 (en) Acknowledgement filtering
JP2003124984A (ja) データ配信管理装置、データ配信管理システムおよびデータ配信管理方法
JP3893247B2 (ja) データ配信管理装置
JP3032419B2 (ja) データ転送方法
US7490160B2 (en) Method of efficiently transmitting/receiving data using transport layer in a mobile ad hoc network, and network device using the method
JP3782308B2 (ja) データ配信管理装置、これを用いたデータ配信管理システムおよびデータ配信管理方法ならびにその方法をコンピュータに実行させるプログラム
JP2008113327A (ja) ネットワークインターフェース装置
JP4505575B2 (ja) 通信システム、ゲートウェイ送信装置、ゲートウェイ受信装置、送信方法、受信方法および情報記録媒体
US20040223506A1 (en) Packet communication device sending delayed acknowledgement through network
CN113132062A (zh) 报文传输方法及电子设备

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20071206

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081206

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091206

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091206

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101206

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111206

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111206

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121206

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121206

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131206

Year of fee payment: 11

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees