JP2002217763A - 入力レベル表示方法、入力レベル表示装置 - Google Patents

入力レベル表示方法、入力レベル表示装置

Info

Publication number
JP2002217763A
JP2002217763A JP2001011067A JP2001011067A JP2002217763A JP 2002217763 A JP2002217763 A JP 2002217763A JP 2001011067 A JP2001011067 A JP 2001011067A JP 2001011067 A JP2001011067 A JP 2001011067A JP 2002217763 A JP2002217763 A JP 2002217763A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
value
input
level
agc
display
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001011067A
Other languages
English (en)
Inventor
So Tominari
創 冨成
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
Priority to JP2001011067A priority Critical patent/JP2002217763A/ja
Publication of JP2002217763A publication Critical patent/JP2002217763A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Control Of Amplification And Gain Control (AREA)
  • Circuits Of Receivers In General (AREA)
  • Input Circuits Of Receivers And Coupling Of Receivers And Audio Equipment (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 受信周波数の違いにより発生する入力レベル
表示の表示誤差を低減すること。 【解決手段】 高周波回路ブロックの特性によってAG
C値の変化が大きくなる所定の周波数以上の信号につい
ては、そのAGC値を所定値だけ補正してマッピング関
数を作成し、メモリ16に記憶させておく。そして、入
力レベル表示を行う際の受信周波数が所定の周波数を越
えた時は、AGC値を所定値だけ補正した後、マッピン
グ関数によって入力信号の表示レベル値を算出するよう
にした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばアンテナか
ら入力される信号レベルを表示する入力レベル表示方法
と、その表示装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】放送衛星(BS:broadcasting satelit
e)や通信衛星(CS:communications satellite)な
どからの電波を受信する受信装置には、衛星アンテナと
してパラボラアンテナが使用されている。このようなパ
ラボラアンテナは、アンテナ指向性が鋭いため、アンテ
ナを設置する際には、そのパラボラ部分がきちんと衛星
の方向を向くように、その方位角や仰角の調整を行う必
要がある。このため、通常の衛星放送受信装置には、パ
ラボラアンテナの方位角や仰角の調整を行う際の目安と
して、衛星放送からの電波の強さを数値化して表示する
入力レベル表示機能が備えられている。
【0003】入力レベルの表示方法は従来から各種提案
されており、その1つに、アンテナから入力されるRF
信号レベルが一定となるようにコントロールするAGC
(Automatic Gain Control)回路を利用したものがあ
る。AGC回路を利用して入力レベル表示を行う受信装
置では、特定の受信チャンネル(受信周波数)における
RF信号レベルと、そのRF信号レベルに応じてAGC
回路から出力されるコントロール電圧(以下、「AGC
電圧」という)との関係から作成したマッピング関数が
予めメモリ等に記憶されている。そして、例えばユーザ
がアンテナ調整を行うなどの理由により、入力レベル表
示を行う際には、実際に入力されるRF信号レベルに応
じたAGC電圧と、メモリ等に記憶されているマッピン
グ関数とから入力信号レベルを算出して画面上に表示す
るようにしていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記したよ
うな受信装置において入力レベル表示を行う際の受信チ
ャンネルは、通常、受信装置が受信可能な周波数帯域の
ほぼ中心付近の周波数を選択するようにしている。この
ため、従来のマッピング関数も、同様の受信チャンネル
における入力レベルと、AGC電圧との関係から作成す
ることで、この特定の受信周波数におけるRF回路部の
特性を考慮したものとなっている。つまり、特定の受信
チャンネルにおける入力レベルについては、ほぼ正確な
表示を行うことが可能とされる。
【0005】しかしながら、近年、衛星放送(BS/C
S)に使用される周波数帯域は、米国や欧州、日本など
各国によって異なるものとされる。また、衛星放送を提
供する衛星放送会社等によって使用する周波数帯域は異
なるものとされる。例えば米国では、950MHz〜1
450MHzの周波数帯域を使用した衛星放送会社が存
在し、また日本では1060MHz〜1520MHz
や、1042MHz〜1322MHzの周波数帯域を使
用した衛星放送会社等が存在する。このため、ユーザが
アンテナ調整を行う際に、予めマッピング関数を作成し
た特定の受信チャンネルを選局できないということが考
えられる。そして、ユーザが特定の受信チャンネルを選
局することができず、異なる受信チャンネルにおいて、
入力レベルの表示を行った場合は、RF回路部の特性が
異なるため、誤った入力レベルを表示するという欠点が
あった。特に、受信チャンネルの周波数が高くなるにし
たがってRF回路部の特性変化が大きくなり、その傾向
が顕著になる。
【0006】そこで、本発明はこのような点を鑑みて成
されたものであり、特定の受信周波数以外で入力レベル
表示を行った場合でも、その表示誤差を低減することが
できる入力レベル表示方法と、その表示装置を提供する
ことを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1に記載の本発明は、入力信号が所定レベル
となるようにコントロールするAGC電圧に応じたAG
C値に基づいて入力レベルを表示する入力レベル表示方
法として、所定の周波数しきい値データと、この周波数
しきい値データを越える周波数とされる信号について
は、AGC値を所定値だけ補正して作成したマッピング
関数データを記憶したうえで、入力信号の周波数が周波
数しきい値を越えた際には、入力されるAGC値を所定
値だけ補正した補正値と、マッピング関数データによっ
て表示レベル値を算出し、表示レベル値を入力レベル値
として表示するようにした。
【0008】また請求項2に記載の本発明は、入力信号
が所定レベルとなるようにコントロールするAGC電圧
に応じたAGC値に基づいて入力レベルを表示する入力
レベル表示装置として、入力信号レベルに応じたAGC
電圧を発生するAGC電圧発生手段と、所定の周波数し
きい値データと、この周波数しきい値データを越える周
波数とされる信号については、AGC値を所定値だけ補
正して作成したマッピング関数データを記憶した記憶手
段と、入力信号の周波数が周波数しきい値を越えた周波
数とされる際には、入力されるAGC値を所定値だけ補
正した補正値と、マッピング関数データによって入力信
号の表示レベル値を算出する制御手段と、制御手段によ
り算出された表示レベル値を入力レベル値として表示す
る表示手段とを備えるようにした。
【0009】請求項1、2に記載の本発明によれば、A
GC値のバラツキが大きくなる所定の周波数しきい値以
上の信号については、AGC値を所定値だけ補正してマ
ッピング関数を作成して記憶手段に記憶させておく。そ
して、入力される入力信号の周波数が周波数しきい値を
越える周波数とされる際には、AGC値を所定値だけ補
正した補正値と、マッピング関数によって入力信号の表
示レベル値を算出することで、表示レベルの表示誤差を
低減するようにした。
【0010】請求項3に記載の本発明は、入力信号が所
定レベルとなるようにコントロールするAGC電圧に応
じたAGC値に基づいて入力レベルを表示する入力レベ
ル表示方法として、周波数範囲ごとに作成した複数のマ
ッピング関数データを記憶し、入力される入力信号の周
波数範囲に対応したマッピング関数データを用いて入力
信号の表示レベル値を算出し、表示レベル値を入力レベ
ル値として表示するようにした。
【0011】また請求項4に記載の本発明は、入力信号
が所定レベルとなるようにコントロールするAGC電圧
に応じたAGC値に基づいて入力レベルを表示する入力
レベル表示装置として、入力信号レベルに応じたAGC
電圧を発生するAGC電圧発生手段と、周波数範囲ごと
に作成した複数のマッピング関数データを記憶した記憶
手段と、入力される入力信号の周波数範囲に対応したマ
ッピング関数データを用いて入力信号の表示レベル値を
算出する制御手段と、制御手段により算出された表示レ
ベル値を、入力レベル値として表示する表示手段とを備
えるようにした。
【0012】請求項3、4に記載の本発明によれば、所
定の周波数範囲ごとにマッピング関数データを作成して
記憶手段に記憶させておく。そして、入力される入力信
号の周波数帯域に対応したマッピング関数データを用い
て入力信号の表示レベル値を算出することで、表示レベ
ルの表示誤差を低減するようにした。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て説明する。図1は本実施の形態とされるデジタル衛星
放送(BS又はCS)に対応した受信装置の高周波回路
ブロックの構成を示した図である。この図1において、
パラボラアンテナ1で受信された放送電波は、コンバー
タ2によって、例えば1GHz帯(Lバンド帯)の第1
中間周波数(IF)信号に変換された後、RFアンプ3
に入力される。RFアンプ3において増幅された第1I
F信号は、後述するオートゲインコントロール(AG
C:Automatic Gain Control)回路10のコントロール
電圧(AGC電圧)によって、その減衰量が制御される
減衰器(アッテネータATT)4によって減衰された
後、ミキサ6に入力される。
【0014】ローカル発振器5は、図示していないが例
えば電圧制御発振器(VCO:Voltage-controlled Osc
illator)や、PLL(Phase Locked Loop)回路、クリ
スタル発振器等によって構成され、クリスタル発振器か
ら出力される基準信号と、マイクロコンピュータ15か
らの選局データに基づいて、選局チャンネルに対応した
周波数を出力するようにされる。
【0015】ミキサ6は、アッテネータ4から入力され
る第1IF信号と、ローカル発振器5の出力を混合(ミ
キシング)することで、第1IF信号からベースバンド
信号BBを抽出する。ミキサ6において抽出されたベー
スバンド信号BBはアンプ7に入力される。アンプ7は
AGC回路10からのAGC電圧によって、その利得制
御が可能な増幅器であり、このアンプ7において一定レ
ベルにコントロールされたベースバンド信号BBが直交
検波器8に入力される。直交検波器8は、入力されたベ
ースバンド信号BBをI信号とQ信号に変換する。そし
て、このI信号とQ信号がA/D変換器9においてデジ
タル変換された後、図示していない後段のデジタル復調
器に供給される。
【0016】また、A/D変換器9にてデジタル変換さ
れたI信号とQ信号は、破線で囲って示したAGC回路
10にも分岐して入力される。AGC回路10は、AG
C検波器11、ループフィルタ12、パルス幅変調器
(PWM)13、ローパスフィルタ(LPF)14によ
って構成され、ベースバンド信号BBが一定レベルとな
るように、アッテネータ4の減衰量やアンプ7の利得を
コントロールするためのAGC電圧を生成する。
【0017】AGC検波器11は、入力されるI信号と
Q信号のピーク値を検波する。AGC検波器11で検波
されたI信号とQ信号のピーク値は、ループフィルタ1
2により平均化されてPWM13に供給される。PWM
13は、例えばΔΣタイプのパルス幅変調器であり、ル
ープフィルタ12を介して入力される信号レベルに応じ
てパルス幅変調を施したパルス波を生成する。PWM1
3において生成されたパルス波を高周波成分を除去する
LPF14を通してAGC電圧として上記アッテネータ
4やアンプ7にフィードバックするようにされる。ま
た、PWM13は、入力される信号レベルに応じて生成
するパルス幅に応じた値データ(以下「AGC値デー
タ」という)をI2Cバス等のバスラインを介してマイ
クロコンピュータ15に供給する。
【0018】マイクロコンピュータ15は、メモリ16
に記憶されている各種データに基づいて当該受信装置全
体の制御を行う。また、入力レベルの表示を行う際に
は、選局チャンネルのデータや、PWM13からのAG
C値データ、メモリ16に記憶されているマッピング関
数データ等に基づいて、図示しない表示器に表示する表
示用の入力レベル値を算出する。そして、この算出結果
を数値化して表示するためのオンスクリーンデータを作
成して表示制御回路17に対して出力する。表示制御回
路17は、入力されるオンスクリーンデータに基づい
て、表示器の画面上に所要の表示画面を表示させる表示
制御を行う。
【0019】そして、このような構成とされる本実施の
形態の受信装置においては、後述のように作成したマッ
ピング関数に基づいて、マイクロコンピュータ15が、
後述する入力レベルを算出するための処理を実行するも
のとされる。
【0020】以下、本実施の形態とされる受信装置のマ
ッピング関数の作成方法と、そのマッピング関数に基づ
いて、マイクロコンピュータ15が実行する処理動作に
ついて説明していくが、本実施の形態の説明にあたり、
先ず、本発明に至った背景を図2により説明しておく。
【0021】図2は本実施の形態とされる受信装置にお
けるアンテナ入力レベルと、AGC値との関係の一例を
示した図である。この図2に示すように、アンテナ入力
レベルが小さくなるにしたがって、AGC回路10のP
WM13から出力されるAGC値は全体的に大きくな
り、また同一のアンテナ入力レベルであっても、周波数
が高く(大)なるにしたがってAGC値が高くなってい
ることが分かる。特に、アンテナ入力レベルが小さい時
は、その傾向が顕著になっていることが見てとれる。
【0022】これは、上述したように受信周波数が周波
数が高くなるにつれ、アンテナ1から入力される第1I
F信号を増幅するアンプ7のゲインが得られにくくなる
などRF回路ブロックの特性が変化し、アンプ7のゲイ
ンをコントロールするAGC電圧が高くなることによる
ものとされる。
【0023】このため、従来のように特定の受信チャン
ネル(受信周波数)におけるアンテナ入力レベルとAG
C値との関係からマッピング関数を作成した場合は、特
定の受信チャンネル以外の受信チャンネルを利用してア
ンテナ調整を行った時に、表示器に表示される入力レベ
ルは誤ったレベルとなってしまう。つまり、従来のマッ
ピング関数は、特定の受信周波数におけるRF回路ブロ
ックの特性を考慮しているだけに過ぎないものとされる
ため、特定の受信周波数以外では、アンテナ入力レベル
の表示が誤ったものとなってしまう。
【0024】そこで、本実施の形態では、以下のように
してマッピング関数を求めるようにした。先ず、図3及
び図4を用いて第1の実施の形態とされるマッピング関
数の求め方について説明する。
【0025】図3は第1の実施の形態とされるマッピン
グ関数の作成手順の一例を示した図である。本実施の形
態の受信装置は、AGC回路10から出力されるAGC
値に基づいて、入力レベルの表示を行うようにしている
ため、図2に示したように、受信周波数が高くなるにし
たがってAGC値が高くなっていく。特に、受信周波数
が或る受信周波数以上になると、アンプ7などのRF回
路ブロックの特性によりAGC値の変化の割合が大きく
なっていく。そこで、先ず、手順1として受信周波数と
AGC値との関係から周波数しきい値fagcを決定す
る。周波数しきい値の決定方法としては、例えば受信装
置において受信周波数と入力パワーを変化させながらA
GC値を測定したときに、図4に示したような測定結果
が得られたとすると、受信周波数が2150MHzの時
と、それ以下の受信周波数の時では、AGC値の変化の
割合が大きく異なっていることが見てとれる。従って、
この場合は例えば2000MHzを周波数しきい値fa
gcとすることが考えられる。
【0026】次に手順S2として、上記手順S1で決定
した周波数しきい値fagcより高い受信周波数におけ
るAGC値については、そのAGC値全体を所定値Xだ
けシフトさせることで、他の受信周波数におけるAGC
値との差が小さくなるようにする。例えば周波数しきい
値fagcを2000MHzとした時は、図4に示した
2150MHzにおけるAGC値については、破線Aで
示すように、その全体を所定値Xだけ減算して補正した
補正値を2150MHzのAGC値とする。
【0027】このようにして受信周波数によるAGC値
のバラツキを小さくしたうえで、手順S3として、AG
C値の偏差が最も小さくなるような近似曲線を求める。
そして手順S4として、上記手順S3で求めた近似曲線
を利用してマッピング関数を作成する。つまり、この近
似曲線を利用して、AGC値から表示用の入力レベルを
算出するための1つのマッピング関数を作成するように
している。
【0028】そして、このようにして作成したマッピン
グ関数データ、周波数しきい値fagc、所定値Xなど
のデータを、工場出荷時などにおいて、予め受信装置の
メモリ16に記憶させておくようにする。
【0029】なお本出願人らは、受信装置の個体差によ
るAGC値のバラツキについても測定を行った。その測
定結果を図5に示す。この図5に示す測定結果は、例え
ば複数の受信装置において、特定の受信周波数(例えば
950MHz)で入力パワーを変化させた時のAGC値
を測定したものである。そして、この図5からも分かる
ように、受信装置の個体差によるAGC値のバラツキは
殆どないことが分かった。従って、上記した作成手順に
よってマッピング関数を作成する際には、受信装置の個
体差によるバラツキを考慮する必要はない。
【0030】次に、上記図3のようにして作成したマッ
ピング関数データ等が記憶されている本実施の形態の受
信装置が入力レベル表示を行う場合の処理動作を図6に
示すフローチャートを用いて説明する。なお、図6に示
す処理動作は、例えばユーザが図示していないリモート
コマンダや、装置本体の操作部に対して所要の操作を行
うことで得られる操作情報に基づいて、マイクロコンピ
ュータ15が実行するものである。
【0031】この場合、マイクロコンピュータ15は、
ステップF1において、現在選局されている選局チャン
ネルの受信周波数がメモリ16に記憶されている周波数
しきい値fagc以上かどうかの判別を行う。なお、現
在の選局チャンネルはマイクロコンピュータ15が把握
していることは言うまでもない。
【0032】ここで、受信周波数が周波数しきい値fa
gc以上であると判別した時は、マイクロコンピュータ
15はステップF2の処理に進む。ステップF2におい
ては、PWM13から入力されるAGC値から、メモリ
16に記憶されている所定値Xだけ補正した補正値をA
GC値とする。つまり、工場においてマッピング関数デ
ータを作成した際に、周波数しきい値fagc以上のA
GC値については所定値Xだけ減算したことから、受信
周波数が周波数しきい値fagc以上であると判別した
場合は、ステップf2において、入力されるAGC値か
ら所定値Xを減算して補正した補正値をAGC値とす
る。
【0033】そして続くステップF3においては、ステ
ップF2において求めたAGC値と、メモリ16に記憶
されているマッピング関数に基づいて、表示用の入力レ
ベル値を算出するようにされる。
【0034】これに対して、ステップF1において、受
信周波数が周波数しきい値fagc以下であると判別し
た時は、ステップF2の処理を行うことなく、ステップ
F3に進むようにされる。そして、ステップF3におい
て、PWM13から実際に入力されるAGC値と、メモ
リ16に記憶されているマッピング関数データに基づい
て、表示用のアンテナ入力レベル値を算出するようにさ
れる。そして、このように算出した入力レベル値を表示
するためのオンスクリーンデータを作成するようにして
いる。
【0035】このように本実施の形態の受信装置では、
受信装置のRF回路ブロックの特性により、AGC値の
差異が大きくなる周波数しきい値fagcを越えた受信
周波数については、入力されるAGC値を所定値Xだけ
再度補正した後、マッピング関数によって表示用のアン
テナ入力レベルを算出するようにしている。このように
すれば、周波数しきい値fagcを越えた受信周波数に
ついては、AGC回路から入力されるAGC値を所定値
Xだけ補正するようにしているため、マッピング関数デ
ータに基づいて、入力レベル表示を行ったとしても、そ
の表示誤差を低減することができる。また、周波数しき
い値fagc内の受信周波数については、近似曲線を利
用して作成したマッピング関数データに基づいて入力レ
ベル表示が行われるので、その表示誤差も低減すること
ができる。つまり、本実施の形態の受信装置によれば、
複数の異なる受信周波数において入力レベルを表示した
場合でも、その表示誤差を低減することができるように
なる。
【0036】ここで、本実施の形態とされる受信装置に
おける受信周波数とアンテナレベルの表示誤差とを測定
した測定結果の一例を図7に示す。なお、この図7にお
いて、本実施例の受信装置との比較のために示した従来
例の受信装置は受信周波数(1550MHz)において
マッピング関数が作成されて記憶されているものであ
る。この図7に示す測定結果からも、従来の受信装置で
は、例えば受信周波数が2000MHz以上になると表
示誤差が大きくなっているのに対して、本実施の形態の
受信装置では、受信周波数が2000MHz以上になっ
ても表示誤差が小さくなっていることが分かる。
【0037】次に、図8を用いて第2の実施の形態とさ
れるマッピング関数の求め方について説明しておく。図
8は第2の実施の形態とされるマッピング関数の作成手
順の一例を示した図である。この場合は、先ず手順S1
1として受信周波数におけるAGC値のバラツキを考慮
して周波数範囲fareaを決定する。例えば図4に示した
場合では、1350MHz〜2000MHzまでを1つ
の周波数範囲fareaとし、2000MHz以上の周波数
を1つの周波数範囲fareaとすることが考えられる。次
に手順S12においては、手順S11で決定した周波数
範囲fareaごとにPWM13から入力されるAGC値の
偏差が最も小さくなるような近似曲線を求めるようにす
る。そして手順S13として、手順S12で求めた周波
数範囲fareaごとの近似曲線を利用してマッピング関数
をそれぞれ作成するようにする。つまり、この場合は、
入力されるAGC値から表示用の入力レベルを算出する
ためのマッピング関数を周波数範囲fareaごとに作成す
るようにしている。
【0038】そして、このようにして作成した複数のマ
ッピング関数と、周波数範囲fareaを、工場出荷時等に
おいて、予め受信装置のメモリ16に記憶させておくよ
うにする。
【0039】次に、上記図8のようにして作成したマッ
ピング関数データ等が記憶されている本実施の形態の受
信装置が、入力レベル表示を行う場合の処理動作を図9
に示すフローチャートを用いて説明する。なお、図9に
示す処理動作もマイクロコンピュータ15が実行するも
のである。
【0040】この場合、先ずマイクロコンピュータ15
は、ステップF11において、現在選局されている選局
チャンネルの受信周波数がメモリ16に記憶されている
どの周波数範囲fareaであるかを判別する。そして続く
ステップF12においては、PWM13から実際に入力
されるAGC値と、受信周波数に対応する周波数範囲f
areaのマッピング関数に基づいて表示用のアンテナ入力
レベルを算出するようにしている。
【0041】つまり、このような受信装置では、受信周
波数に対応したマッピング関数データを用いて表示用の
アンテナ入力レベルを算出するようにしている。この場
合も、複数の異なる受信周波数において入力レベルの表
示を行った際の表示誤差を低減することができるように
なる。
【0042】なお、これまで説明した本実施の形態で
は、高い受信周波数において発生する表示誤差を補正す
る場合を例に挙げて説明したが、例えば低い受信周波数
において発生する表示誤差を補正することももちろん可
能である。
【0043】また、本実施の形態では、本発明を衛星放
送用の受信装置に適用した場合を例に挙げて説明した
が、これはあくまでも一例であり、本発明としては例え
ばAGC回路から出力されるAGC値に基づいて入力レ
ベル表示を行うことができる各種電子機器に適用するこ
とが可能である。
【0044】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1、2に記
載の本発明は、高周波回路の特性によってAGC値が変
化する所定の周波数しきい値を越える信号については、
AGC値を所定値だけ補正して作成したマッピング関数
を記憶手段に記憶させておく。そして、入力される入力
信号の周波数が所定の周波数しきい値を越える際には、
AGC値を所定値だけ補正した後、マッピング関数によ
って入力信号の表示レベル値を算出することで、複数の
入力周波数において入力レベル表示を行った場合でも、
その表示誤差を低減することができる。
【0045】また請求項3、4に記載の本発明は、所定
の周波数範囲ごとにマッピング関数を作成して記憶手段
に記憶させておく。そして、入力される入力信号の周波
数帯域に対応したマッピング関数を用いて入力信号の表
示レベル値を算出するようにしている。このようにする
と、マッピング関数によって入力信号の表示レベル値を
算出する際に、入力信号の周波数に対応したマッピング
関数を使用することができるため、この場合も、複数の
異なる受信周波数における入力レベルの表示誤差を低減
することが可能になる。
【0046】また、本発明はハード面の変更は一切行う
ことなく、ソフトウエアの一部を変更するだけで良いた
め、コストアップなしに実現することができるという利
点もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態とされる受信装置のRF回
路ブロックの構成を示した図である。
【図2】本実施の形態とされる受信装置におけるアンテ
ナ入力レベルとAGC値との関係の一例を示した図であ
る。
【図3】第1の実施の形態のマッピング関数の作成手順
の一例を示した図である。
【図4】入力パワーを変化させながらAGC値を測定し
た時の測定結果を示した図である。
【図5】AGC回路の個体差によるAGC値のバラツキ
を測定した時の測定結果を示した図である。
【図6】図3により作成したマッピング関数を利用して
入力レベル表示を行う際の処理動作を示したフローチャ
ートである。
【図7】アンテナレベルと表示誤差との関係を示した図
である。
【図8】第2の実施の形態のマッピング関数の作成手順
の一例を示した図である。
【図9】図8により作成したマッピング関数を利用して
入力レベル表示を行う際の処理動作を示したフローチャ
ートである。
【符号の説明】
1 パラボラアンテナ、2 コンバータ、3 アンプ、
4 アッテネータ(ATT)、5 ローカル発振器、6
ミキサ、7 アンプ、8 直交検波器、9A/D変換
器、10 AGC回路、11 AGC検波器、12 ル
ープフィルタ、13 PWM、14 LPF、15 マ
イクロコンピュータ、16 メモリ、17 表示制御回

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力信号が所定レベルとなるようにコン
    トロールするAGC電圧に応じたAGC値に基づいて入
    力レベルを表示する入力レベル表示方法として、 所定の周波数しきい値データと、この周波数しきい値デ
    ータを越える周波数とされる信号については、上記AG
    C値を所定値だけ補正して作成したマッピング関数デー
    タを記憶したうえで、 入力信号の周波数が上記周波数しきい値を越えた際に
    は、入力されるAGC値を上記所定値だけ補正した補正
    値と、上記マッピング関数データによって表示レベル値
    を算出し、 上記表示レベル値を入力レベル値として表示することを
    特徴とする入力レベル表示方法。
  2. 【請求項2】 入力信号が所定レベルとなるようにコン
    トロールするAGC電圧に応じたAGC値に基づいて入
    力レベルを表示する入力レベル表示装置として、 入力信号レベルに応じたAGC電圧を発生するAGC電
    圧発生手段と、 所定の周波数しきい値データと、この周波数しきい値デ
    ータを越える周波数とされる信号については、上記AG
    C値を所定値だけ補正して作成したマッピング関数デー
    タを記憶した記憶手段と、 入力信号の周波数が上記周波数しきい値を越えた周波数
    とされる際には、入力されるAGC値を上記所定値だけ
    補正した補正値と、上記マッピング関数データによって
    上記入力信号の表示レベル値を算出する制御手段と、 上記制御手段により算出された表示レベル値を入力レベ
    ル値として表示する表示手段と、 を備えることを特徴とする入力レベル表示装置。
  3. 【請求項3】 入力信号が所定レベルとなるようにコン
    トロールするAGC電圧に応じたAGC値に基づいて入
    力レベルを表示する入力レベル表示方法として、 周波数範囲ごとに作成した複数のマッピング関数データ
    を記憶し、 入力される入力信号の周波数範囲に対応した上記マッピ
    ング関数データを用いて上記入力信号の表示レベル値を
    算出し、 上記表示レベル値を入力レベル値として表示することを
    特徴とする入力レベル表示方法。
  4. 【請求項4】 入力信号が所定レベルとなるようにコン
    トロールするAGC電圧に応じたAGC値に基づいて入
    力レベルを表示する入力レベル表示装置として、 入力信号レベルに応じたAGC電圧を発生するAGC電
    圧発生手段と、 周波数範囲ごとに作成した複数のマッピング関数データ
    を記憶した記憶手段と、 入力される入力信号の周波数範囲に対応した上記マッピ
    ング関数データを用いて上記入力信号の表示レベル値を
    算出する制御手段と、 上記制御手段により算出された表示レベル値を、入力レ
    ベル値として表示する表示手段と、 を備えることを特徴とする入力レベル表示装置。
JP2001011067A 2001-01-19 2001-01-19 入力レベル表示方法、入力レベル表示装置 Pending JP2002217763A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001011067A JP2002217763A (ja) 2001-01-19 2001-01-19 入力レベル表示方法、入力レベル表示装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001011067A JP2002217763A (ja) 2001-01-19 2001-01-19 入力レベル表示方法、入力レベル表示装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002217763A true JP2002217763A (ja) 2002-08-02

Family

ID=18878251

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001011067A Pending JP2002217763A (ja) 2001-01-19 2001-01-19 入力レベル表示方法、入力レベル表示装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002217763A (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2004095725A1 (ja) * 2003-04-21 2004-11-04 Matsushita Electric Industrial Co. Ltd. 高周波信号レベル検出装置及びそれを用いた高周波信号受信装置
JP2005167861A (ja) * 2003-12-04 2005-06-23 Nec Corp 受信レベルモニタ機能付agc回路
JP2007189287A (ja) * 2006-01-11 2007-07-26 Nippon Antenna Co Ltd 信号レベル表示器
JP2007318601A (ja) * 2006-05-29 2007-12-06 Sony Corp 受信装置
JP2009188898A (ja) * 2008-02-08 2009-08-20 Ricoh Co Ltd 無線通信装置
JP2010512671A (ja) * 2005-12-12 2010-04-22 フレクストロニクス エイピー エルエルシー 広帯域アンテナシステム

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2004095725A1 (ja) * 2003-04-21 2004-11-04 Matsushita Electric Industrial Co. Ltd. 高周波信号レベル検出装置及びそれを用いた高周波信号受信装置
US7551908B2 (en) 2003-04-21 2009-06-23 Panasonic Corporation High-frequency signal level detection apparatus and high-frequency signal receiver apparatus using the same
JP2005167861A (ja) * 2003-12-04 2005-06-23 Nec Corp 受信レベルモニタ機能付agc回路
JP2010512671A (ja) * 2005-12-12 2010-04-22 フレクストロニクス エイピー エルエルシー 広帯域アンテナシステム
JP2007189287A (ja) * 2006-01-11 2007-07-26 Nippon Antenna Co Ltd 信号レベル表示器
JP2007318601A (ja) * 2006-05-29 2007-12-06 Sony Corp 受信装置
JP2009188898A (ja) * 2008-02-08 2009-08-20 Ricoh Co Ltd 無線通信装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6438361B1 (en) Apparatus and method for automatic selection of broadband frequency channel using double frequency conversion
US7515886B2 (en) Digital broadcast receiving tuner and receiving device incorporating it
EP0316879A2 (en) Radio with broad band automatic gain control circuit
US9991916B2 (en) Receiving device and receiving method
JP2009296482A (ja) ダイバーシチ受信装置
US20060234661A1 (en) Semiconductor integrated circuit for communication and portable communication terminal
KR20000034319A (ko) 텔레비젼 신호 수신 시스템의 자동 주파수 트랙킹장치 및 그방법
US7450925B2 (en) Receiver for wireless communication systems and I/Q signal phase difference correction method therefor
US8737449B2 (en) Frequency hopping receiver circuit
US8165554B2 (en) Quadrature correction method for analog television reception using direct-conversion tuners
US6812789B2 (en) RF power amplifier digital gain flattening over multiband frequencies
JP2002217763A (ja) 入力レベル表示方法、入力レベル表示装置
US6396550B1 (en) Method and device for precision tuning, and method and device for matching vestigial sideband signal in television
US8060046B2 (en) Radio receiver and radio reception method
US20080247490A1 (en) Receiver For Amplitude-Modulated Signals
US6236842B1 (en) Radio receiver
JP7160540B2 (ja) 干渉妨害波を検出するテレビジョン受像機
WO2004084432A1 (ja) デジタル放送受信装置
EP1091487B1 (en) Method and apparatus for eliminating self quieter signals generated in synthesiser receivers
JP4775740B2 (ja) 受信回路
JP4074711B2 (ja) デジタル放送受信機
JPH09326967A (ja) シグナルレベル表示装置
JPH09331252A (ja) チューナ装置
JPH06140854A (ja) 受信装置
JP3883895B2 (ja) 放送受信装置