JP2002217584A - 電磁波シールド処理構造 - Google Patents

電磁波シールド処理構造

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JP2002217584A JP2001008355A JP2001008355A JP2002217584A JP 2002217584 A JP2002217584 A JP 2002217584A JP 2001008355 A JP2001008355 A JP 2001008355A JP 2001008355 A JP2001008355 A JP 2001008355A JP 2002217584 A JP2002217584 A JP 2002217584A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 安価且つ安定した接触を可能にする電磁波シ
ールド処理構造を提供する。 【解決手段】 複数のシールド電線21の各編組に各々
接続される複数の端子22を挟持する第一挟持部23
は、バネ性を有するアーチ状の複数の電気接触部36
と、グランド部材25に接続固定される一対の接続固定
部35と、電気接触部36と接続固定部35との間及び
電気接触部36同士の間に形成される複数の連結部37
とを備える。また、第二挟持部24は、複数の端子22
を各々対応する電気接触部36に押し付ける複数の押圧
部40を有する。連結部37は、電気接触部36の湾曲
方向に対して同方向に凸となる略逆U字状に形成されバ
ネ性を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001 】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数のシールド電
線を導電性を有するグランド部材に各々アース接続する
電磁波シールド処理構造に関する。
【0002 】
【従来の技術】電気自動車等の車両に搭載される各種電
気機器(例えばモータ)に給電用又は制御信号用の電線
を接続する場合、通常、電磁波シールド処理を施すこと
が要求されている。その電磁波シールド処理は、各種ノ
イズによって電気機器の作動が不安定になることを回避
するために施されている。
【0003 】図7及び図8を参照しながら従来の電磁
波シールド処理構造について説明すると、引用符号10
1で示される複数のシールド電線が用いられている。そ
の複数のシールド電線101は、複数のシールド電線1
01の各編組に各々接続される複数の端子102と、複
数の端子102を挟持する第一挟持部103及び第二挟
持部104とが用いられて、導電性を有するグランド部
材(例えばモータのケース)105にアース接続されて
いる。そして、これにより電磁波シールド処理が達成さ
れている。
【0004 】ここで上記各構成部材について説明する
と、上記シールド電線101は、芯線106と、その芯
線106を被覆する絶縁被覆107と、絶縁被覆107
の上に設けられる編組(不図示)と、その編組を被覆す
る外部被覆108とを備えて構成されている(図8参
照)。また、シールド電線101は、端末処理を施した
ものが用いられている。その端末処理によって、芯線1
06にはLA端子109が接続されている。また、編組
(不図示)には上記端子102が接続されている。
【0005 】上記端子102は、端子本体110とリ
ング部材111とを備えて構成されており、端子本体1
10には、環状部112と編組折り返し部(不図示)と
が形成されている。その環状部112は、第一挟持部1
03及び第二挟持部104に挟持される部分である。ま
た、編組折り返し部(不図示)には、図示しない編組が
折り返されている。リング部材111は、折り返された
編組(不図示)の外側にはめ込まれており、図示しない
加締め装置によって複数箇所、加締めが施されている。
【0006 】上記第一挟持部103は、導電性を有し
ており、グランド部材105に接続固定される一対の接
続固定部113、113と、バネ性を有しアーチ状に形
成される三つの電気接触部114と、接続固定部113
と電気接触部114との間に形成される連結部115、
115と、電気接触部114、114同士の間に形成さ
れる平板状の連結部116、116とを備えて構成され
ている。接続固定部113、113には、ボルト挿通孔
117、117が形成されている。連結部115、11
5は、接続固定部113と電気接触部114との折り曲
げ部分であり、連結部116、116は、グランド部材
105に対して平行に形成されている。
【0007 】上記第二挟持部104は、導電性を有し
ており、第一挟持部103の接続固定部113、113
に各々重なる一対の固定部118、118と、端子10
2を対応する電気接触部114に押し付けるアーチ状の
三つの押圧部119と、固定部118と押圧部119と
の間に形成される連結部120、120と、押圧部11
9、119同士の間に形成される平板状の連結部12
1、121とを備えて構成されている。固定部118、
118には、ボルト122、122を挿通させるための
ボルト挿通孔123、123が形成されている。
【0008 】
【発明が解決しようとする課題】ところで上記従来の構
造にあっては、ボルト122、122をボルト挿通孔1
23、123及びボルト挿通孔117、117に挿通
し、そのボルト122、122を各々、グランド部材1
05に螺合させると、各端子102が対応する押圧部1
19と電気接触部114との間に挟持され、これによ
り、シールド電線101がグランド部材105にアース
接続されて電磁波シールド処理が達成されるようになっ
ている。
【0009 】尚、ボルト122、122をグランド部
材105に螺合させると、電気接触部114の端子接触
部分には、図9に示されるような、端子102側からの
矢線P方向の荷重(縦荷重)が掛かり、また、電気接触
部114の両端部には、矢線Q方向の横荷重が掛かるよ
うになっている。その矢線Q方向の横荷重は、矢線P方
向の縦荷重が分散されて生じる荷重であって、電気接触
部114の端部間を拡開させるように作用する。
【0010 】しかしながら、第一挟持部103の接続
固定部113、113はグランド部材105に固定さ
れ、また、連結部116、116はグランド部材105
に対して平行に形成されることから、これらが矢線Q方
向の横荷重によって撓むことはなかった(電気接触部1
14の端部間が拡開することはなかった)。その結果、
電気接触部114自体のバネ定数が大きくなり、電気接
触部114の撓みに係る使用範囲が狭くなってしまって
いた。従って、各構成部材の寸法がばらつくと、電気接
触部114がその撓みに係る使用範囲の限界を超えてし
まい、接触不良を引き起こす恐れがあった。
【0011 】また、上記接触不良を引き起こさせない
ようにするためには、各構成部材の寸法のばらつきを最
小限に押さえる必要があることから、製造コストにも影
響を来していた。
【0012 】本発明は、上述した事情に鑑みてなされ
るもので、安価且つ安定した接触を可能にする電磁波シ
ールド処理構造を提供することを課題とする。
【0013 】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
なされた請求項1記載の本発明の電磁波シールド処理構
造は、複数のシールド電線を、該複数のシールド電線の
各編組に各々接続される複数の端子と該複数の端子を挟
持する第一挟持部及び第二挟持部とを用いて、導電性を
有するグランド部材にアース接続する電磁波シールド処
理構造であって、前記第一挟持部は、バネ性を有する複
数のアーチ状の電気接触部と、前記グランド部材に接続
固定される一対の接続固定部と、前記電気接触部と前記
接続固定部との間及び前記電気接触部同士の間に形成さ
れる複数の連結部とを有し、前記第二挟持部は、前記複
数の端子を各々対応する前記電気接触部に押し付ける複
数の押圧部を有し、前記連結部は、前記電気接触部の湾
曲方向に対して同方向に凸となる略逆U字状に形成され
且つバネ性を有することを特徴としている。
【0014 】請求項2記載の本発明の電磁波シールド
処理構造は、請求項1に記載の電磁波シールド処理構造
において、前記連結部は、少なくとも該連結部の頂部の
位置を含んで貫通する開口部を有することを特徴として
いる。
【0015 】請求項3記載の本発明の電磁波シールド
処理構造は、複数のシールド電線を、該複数のシールド
電線の各編組に各々接続される複数の端子と該複数の端
子を挟持する第一挟持部及び第二挟持部とを用いて、導
電性を有するグランド部材にアース接続する電磁波シー
ルド処理構造であって、前記第一挟持部は、バネ性を有
するアーチ状の複数の電気接触部と、前記グランド部材
に接続固定される一対の接続固定部と、前記電気接触部
と前記接続固定部との間及び前記電気接触部同士の間に
形成されるバネ性を有する複数の対をなした連結部とを
有し、前記第二挟持部は、前記複数の端子を各々対応す
る前記電気接触部に押し付ける複数の押圧部を有し、前
記連結部は、前記電気接触部の湾曲方向に対して逆方向
に凸となる略U字状に形成され且つ前記グランド部材に
形成した複数の凹部に各々移動可能に収容されることを
特徴としている。
【0016 】請求項1に記載された本発明によれば、
各シールド電線に接続された端子を第一挟持部の対応す
る電気接触部と第二挟持部の対応する押圧部とで挟持す
ると、各電気接触部の両端部間が連結部の撓み量に応じ
て拡開し、各電気接触部の端子接触部分の位置がグラン
ド部材側に移動する。第一挟持部の連結部が撓むこと
で、撓みに係る使用範囲が広がることになる。そして、
請求項2に記載された本発明によれば、第一挟持部の連
結部が容易に撓むようになる。
【0017 】請求項3に記載された本発明によれば、
請求項1又は請求項2と同様に作用する。すなわち、各
シールド電線に接続された端子を第一挟持部の対応する
電気接触部と第二挟持部の対応する押圧部とで挟持する
と、各電気接触部の両端部間がグランド部材の凹部に各
々移動可能に収容された連結部の撓み量に応じて拡開
し、各電気接触部の端子接触部分の位置がグランド部材
側に移動する。第一挟持部の連結部が撓むことで、撓み
に係る使用範囲が広がることになる。
【0018 】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を説明する。図1は本発明の電磁波シールド処
理構造の一実施の形態を示す正面図である。また、図2
は図1の分解斜視図である。
【0019 】図1又は図2において、本発明の電磁波
シールド処理構造は、複数のシールド電線21と、同じ
く複数の端子22と、導電性を有する第一挟持部23及
び第二挟持部24と、グランド部材25等とで構成され
ている。そして、各シールド電線21の編組に各々接続
した端子22を、第一挟持部23及び第二挟持部24に
挟持させつつ、グランド部材25にアース接続させるこ
とによって電磁波シールド処理を達成するようになって
いる。
【0020 】上記シールド電線21は、芯線26と、
その芯線26を被覆する絶縁被覆27と、絶縁被覆27
の上に設けられる編組(不図示。シールド部等と呼ばれ
ることもある)と、その編組を被覆する外部被覆28と
を備えて構成されている(従来例で説明したシールド電
線101(図8参照)と同じものである)。シールド電
線21は、端末処理がなされており、露出した芯線26
には例えばLA端子29が接続されている。また、上記
図示しない編組には、アース接続用の端子22が接続さ
れている。
【0021 】上記端子22は、従来例で説明した端子
102(図8参照)と同一であって、端子本体30とリ
ング部材31とを備えて構成されている。その端子本体
30は、環状部32と編組折り返し部(不図示)とを有
しており、環状部32が第一挟持部23及び第二挟持部
24に挟持されるように形成されている。また、編組折
り返し部(不図示)は、その外周に図示しない編組の折
り返し部分が位置するように形成されている。一方、リ
ング部材31は、編組(不図示)の上記折り返し部分の
外側にはめ込まれるように形成されている。
【0022 】このような構成の端子22は、編組(不
図示)、絶縁被覆27、及び芯線26を露出させたシー
ルド電線21の端末に端子本体30を挿し込んで、編組
折り返し部(不図示)に図示しない編組を折り返した
後、その外側にリング部材31をはめ込んで、図示しな
い加締め装置によりリング部材31を複数箇所、加締め
ることにより形成されている。
【0023 】上記グランド部材25は、例えば電気自
動車等の車両に搭載される各種電気機器(例えばモー
タ)の導電性を有する金属ケースであって、グランド部
材25の例えば平坦な一表面には、ボルト33、33を
螺合させるためのねじ孔34、34が形成されている。
【0024 】上記第一挟持部23は、導線性を有する
金属薄板を略短冊状に打ち抜いて所定位置を折り曲げる
ことにより形成されており、グランド部材25に接続固
定される一対の接続固定部35、35と、バネ性を有す
る複数のアーチ状の電気接触部36、36、36と、接
続固定部35と電気接触部36との間及び電気接触部3
6、36同士の間に形成される複数の連結部37、3
7、37、37とを備えて構成されている。尚、電気接
触部35は本形態において三つ形成されるものとする
(この数に限定されるものではない。シールド電線21
又は端子22の数に応じて形成されるものとする)。
【0025 】接続固定部35、35は、第一挟持部2
3の両端部に位置するように配置されるとともに、グラ
ンド部材25の上記平坦な一表面に面接触する部分であ
って、ボルト33、33を挿通させるボルト挿通孔3
8、38が略中央に貫通形成されている。
【0026 】電気接触部36、36、36は、上述の
如くアーチ状(言い換えれば、グランド部材25の上記
平坦な一表面から離れるにつれ間隔が狭くなる正面視略
逆U字状)に形成されている。また、電気接触部36、
36、36は、等ピッチで配置形成されている。
【0027 】連結部37、37、37、37は、電気
接触部36、36、36の湾曲方向に対して同方向に凸
となる正面視略逆U字状に形成されている(凸となる方
向の高さ及び端部の間隔は電気接触部36の形状と比較
すると十分に小さく形成されている。また、正面視略V
字状に形成されてもよいものとする)。また、連結部3
7、37、37、37は、それぞれの端部間が近接可能
となるバネ性を有している。尚、連結部37、37、3
7、37と接続固定部35、35又は電気接触部36、
36、36との連結部分は、グランド部材25の上記平
坦な一表面に接触するように配置形成されている(連結
部分は、上記平坦な一表面を摺接することが可能であっ
て、摺接時の抵抗が少なくなる曲面で連結されることが
好ましい)。
【0028 】上記第二挟持部24は、第一挟持部23
と同様に、導線性を有する金属薄板を略短冊状に打ち抜
いて所定位置を折り曲げることにより形成されており、
第一挟持部23の接続固定部35、35に各々重なる一
対の固定部39、39と、端子22を対応する電気接触
部36に押し付けるアーチ状の押圧部40、40、40
と、固定部39、39と端部側の押圧部40、40との
間に形成される連結部41、41と、押圧部40、40
同士の間に形成される平板状の連結部42、42とを備
えて構成されている。
【0029 】固定部39、39は、第二挟持部24の
両端部に位置するように配置されており、固定部39、
39の略中央には、ボルト33、33を挿通させるボル
ト挿通孔43、43が貫通形成されている。
【0030 】押圧部40、40、40は、電気接触部
36、36、36の湾曲方向に対して同方向に凸となる
正面視略逆U字状に形成されている。また、押圧部4
0、40、40は、端子22の環状部32の曲率よりも
大きな曲率で形成されている(電気接触部36の曲率と
同等、若しくは大きく形成されている)。尚、押圧部4
0、40、40の形状は、本形態に限られないものとす
る。端子22の環状部32を保持し、端子22を電気接
触部36に向けて押圧することができる形状であればよ
いものとする。
【0031 】連結部41、41は、本形態において斜
め上方にのびるように配置形成されている。また、連結
部42、42は、本形態においてグランド部材25の上
記平坦な一表面に対し平行に形成されている。
【0032 】尚、第二挟持部24は、端子22を保持
するとともに、端子22の環状部32を電気接触部36
に向けて押圧するための部材であることから、第一挟持
部23のようなバネ性を持たせる必要はないものとす
る。
【0033 】上記構成において、複数のシールド電線
21は、以下で説明するような手順(一例である)でグ
ランド部材25にアース接続され、電磁波シールド処理
が達成されるようになる。
【0034 】先ず、第一挟持部23をグランド部材2
5の上記平坦な一表面に載せ、次に、一方の手で三本の
シールド電線21を持ち、各端子22を対応する電気接
触部36、36、36の上に載せる。続いて、第二挟持
部24を他方の手で持ち、その第二挟持部24を第一挟
持部23に重ねる。この時、各端子22は対応する電気
接触部36と押圧部40との間に挟み込まれる。そして
最後に、ボルト33、33をボルト挿通孔43、43及
びボルト挿通孔38、38に挿通させ、ボルト33、3
3をグランド部材25のねじ孔34、34に螺合させ
る。以上により、端子22は第一挟持部23及び第二挟
持部24に挟持され、各シールド電線21はグランド部
材25にアース接続される。
【0035 】尚、ボルト33、33をねじ孔34、3
4に螺合させている最中、第二挟持部24が第一挟持部
23に対し次第に近接するようになることから、各部に
バネ性を持たせた第一挟持部23は以下のように作用す
る。
【0036 】すなわち、図3において、ボルト33、
33の螺合を開始すると、各電気接触部36、36、3
6の端子接触部分には、端子22、22、22側からの
矢線P方向の荷重(縦荷重)が掛かる。また、電気接触
部36、36、36の両端部には、矢線Q方向の横荷重
が掛かる。そして、ボルト33、33の螺合が進むと、
矢線Q方向の横荷重によって、連結部37、37、3
7、37が図中の仮想線で示されるように撓み(連結部
37の両端部間が近接するように撓む)、電気接触部3
6、36、36の両端部間が連結部37、37、37、
37の撓み量に応じて拡開する。これにより、各電気接
触部36、36、36の端子接触部分の位置がグランド
部材25の上記平坦な一表面側に移動する(矢線P方向
に移動する)。尚、連結部37、37、37、37が十
分に撓んで更にボルト33、33の螺合が進むような場
合には、従来例と同様に電気接触部36、36、36自
体のバネ性によって電気接触部36、36、36が弾性
変形する。
【0037 】以上、連結部37、37、37、37
は、矢線Q方向の横荷重を受けて撓むことから、その撓
み量に応じた分だけ電気接触部36、36、36が撓む
ようになる。従って、電気接触部36自体のバネ定数が
従来のものと同じであっても撓みに係る使用範囲が従来
よりも広くなり、懸念されていた接触不良が生じてしま
うようなことはない。また、撓みに係る使用範囲が従来
よりも広くなることから、各構成部材の寸法の管理が容
易になり、製造コストの低減が実現される。尚、端子2
2と電気接触部36との接触荷重が従来よりも安定した
状態になるのは言うまでもない。以上のことから、安価
且つ安定した接触を可能にする電磁波シールド処理構造
を提供することができる。
【0038 】図4は、上記第一挟持部23に対して他
の例となる第一挟持部23′の斜視図である。その第一
挟持部23′は、上記第一挟持部23の連結部37、3
7、37、37の形状のみが異なっているものである。
すなわち、第一挟持部23′は、導線性を有する金属薄
板を略短冊状に打ち抜いて所定位置を折り曲げることに
より形成されており、グランド部材25に接続固定され
る一対の接続固定部35、35と、バネ性を有するアー
チ状の複数の電気接触部36、36、36と、接続固定
部35と電気接触部36との間及び電気接触部36、3
6同士の間に形成される複数の連結部37′、37′、
37′、37′とを備えて構成されている。
【0039 】各連結部37′は、上記第一挟持部23
の連結部37に対し開口部44を設けたものと同じに形
成されている。また、各連結部37′は、上記第一挟持
部23の連結部37よりも撓みやすくなっている。
【0040 】すなわち、各連結部37′は、開口部4
4と一対の連結部分45、45とを有している。開口部
44は、上記第一挟持部23の連結部37の頂部の位置
を含んで貫通形成されており、その両側に連結部分4
5、45が配置形成されている。連結部分45、45
は、上記第一挟持部23の連結部37と同じ正面視略逆
U字状に形成されている。
【0041 】以上のような構成の第一挟持部23′を
用いた場合でも、安価且つ安定した接触を可能にする電
磁波シールド処理構造を提供することができるのは言う
までもない(第一挟持部23′の作用は上記第一挟持部
23と同じであるので説明を省略する)。
【0042 】尚、図5のグラフに示される如く(範囲
Aは従来例の撓みに係る使用範囲。範囲Bは上記第一挟
持部23の撓みに係る使用範囲。範囲Cは第一挟持部2
3′の撓みに係る使用範囲)、第一挟持部23′を用い
た場合の方が撓みに係る使用範囲が広くなることから、
上記第一挟持部23よりも効果的である。
【0043 】図6は、上記第一挟持部23に対して更
に他の例となる第一挟持部23″の斜視図である。その
第一挟持部23″は、上記第一挟持部23の連結部3
7、37、37、37の形状のみが異なっている。すな
わち、第一挟持部23″は、導線性を有する金属薄板を
略短冊状に打ち抜いて所定位置を折り曲げることにより
形成されており、グランド部材25に接続固定される一
対の接続固定部35、35と、バネ性を有するアーチ状
の複数の電気接触部36、36、36と、接続固定部3
5と電気接触部36との間及び電気接触部36、36同
士の間に形成される複数の連結部37″、37″、3
7″、37″とを備えて構成されている。
【0044 】各連結部37″は、開口部46と一対の
連結部分47、47(特許請求の範囲に記載した連結部
に相当)とを有しており、開口部46の両側に連結部分
47、47が配置形成されている。また、連結部分4
7、47は、上記第一挟持部23の連結部37及び上記
連結部分45の形状に対して湾曲方向(凸の方向)が逆
になる正面視略U字状に形成されており、グランド部材
25に形成した複数の凹部48に各々移動可能に収容さ
れるようになっている。
【0045 】以上のような構成の第一挟持部23″を
用いた場合でも、安価且つ安定した接触を可能にする電
磁波シールド処理構造を提供することができるのは言う
までもない(第一挟持部23″の作用は上記第一挟持部
23とほぼ同じであるので説明を省略する)。その他、
本発明は本発明の主旨を変えない範囲で種々変更実施可
能なことは勿論である。
【0046 】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に記載さ
れた本発明によれば、第一挟持部の連結部が撓むことか
ら、撓みに係る使用範囲が従来よりも広くなり、接触不
良を防止することができる。また、撓みに係る使用範囲
が従来よりも広くなることから、各構成部材の寸法の管
理が容易になり、製造コストを低減することができる。
従って、本発明により、安価且つ安定した接触を可能に
する電磁波シールド処理構造を提供することができる。
【0047 】請求項2に記載された本発明によれば、
第一挟持部の連結部がより撓みやすくなることから、撓
みに係る使用範囲を一層広くすることができる。
【0048 】請求項3に記載された本発明によれば、
第一挟持部の連結部が撓むことから、撓みに係る使用範
囲が従来よりも広くなり、接触不良を防止することがで
きる。また、撓みに係る使用範囲が従来よりも広くなる
ことから、各構成部材の寸法の管理が容易になり、製造
コストを低減することができる。従って、請求項1の本
発明と同様、安価且つ安定した接触を可能にする電磁波
シールド処理構造を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による電磁波シールド処理構造の一実施
の形態を示す正面図である。
【図2】図1の分解斜視図である。
【図3】図1の第一挟持部の作用を説明するための図で
ある。
【図4】他の例となる第一挟持部の斜視図である。
【図5】撓みと荷重の関係を説明するためのグラフであ
る。
【図6】更に他の例となる第一挟持部の斜視図である。
【図7】従来例の電磁波シールド処理構造の正面図であ
る。
【図8】図7の分解斜視図である。
【図9】図7の第一挟持部の作用を説明するための図で
ある。
【符号の説明】
21 シールド電線 22 端子 23、23′、23″ 第一挟持部 24 第二挟持部 25 グランド部材 30 端子本体 31 リング部材 32 環状部 35 接続固定部 36 電気接触部 37、37′、37″ 連結部 39 固定部 40 押圧部 44 開口部 45 連結部分 46 開口部 47 連結部分(連結部) 48 凹部
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H02G 15/02 H02G 3/28 F (72)発明者 堀田 大二 静岡県榛原郡榛原町布引原206−1 矢崎 部品株式会社内 Fターム(参考) 5E321 AA14 AA41 CC21 GG05 GG09 5G355 AA03 BA04 BA12 5G363 AA09 BA01 DA13 DA15 DC02 5G375 AA12 CA03 CA18 DA08 DA36 EA17

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のシールド電線を、該複数のシール
    ド電線の各編組に各々接続される複数の端子と該複数の
    端子を挟持する第一挟持部及び第二挟持部とを用いて、
    導電性を有するグランド部材にアース接続する電磁波シ
    ールド処理構造であって、 前記第一挟持部は、バネ性を有する複数のアーチ状の電
    気接触部と、前記グランド部材に接続固定される一対の
    接続固定部と、前記電気接触部と前記接続固定部との間
    及び前記電気接触部同士の間に形成される複数の連結部
    とを有し、 前記第二挟持部は、前記複数の端子を各々対応する前記
    電気接触部に押し付ける複数の押圧部を有し、 前記連結部は、前記電気接触部の湾曲方向に対して同方
    向に凸となる略逆U字状に形成され且つバネ性を有する
    ことを特徴とする電磁波シールド処理構造。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の電磁波シールド処理構
    造において、 前記連結部は、少なくとも該連結部の頂部の位置を含ん
    で貫通する開口部を有することを特徴とする電磁波シー
    ルド処理構造。
  3. 【請求項3】 複数のシールド電線を、該複数のシール
    ド電線の各編組に各々接続される複数の端子と該複数の
    端子を挟持する第一挟持部及び第二挟持部とを用いて、
    導電性を有するグランド部材にアース接続する電磁波シ
    ールド処理構造であって、 前記第一挟持部は、バネ性を有するアーチ状の複数の電
    気接触部と、前記グランド部材に接続固定される一対の
    接続固定部と、前記電気接触部と前記接続固定部との間
    及び前記電気接触部同士の間に形成されるバネ性を有す
    る複数の対をなした連結部とを有し、 前記第二挟持部は、前記複数の端子を各々対応する前記
    電気接触部に押し付ける複数の押圧部を有し、 前記連結部は、前記電気接触部の湾曲方向に対して逆方
    向に凸となる略U字状に形成され且つ前記グランド部材
    に形成した複数の凹部に各々移動可能に収容されること
    を特徴とする電磁波シールド処理構造。
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