JP2002215745A - 集配方法およびシステム、ならびにコンピュータ実行可能なプログラム - Google Patents

集配方法およびシステム、ならびにコンピュータ実行可能なプログラム

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JP2002215745A
JP2002215745A JP2001008013A JP2001008013A JP2002215745A JP 2002215745 A JP2002215745 A JP 2002215745A JP 2001008013 A JP2001008013 A JP 2001008013A JP 2001008013 A JP2001008013 A JP 2001008013A JP 2002215745 A JP2002215745 A JP 2002215745A
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Kuniyuki Araki
邦行 荒木
Koji Masuda
広司 増田
Hideyuki Aisu
英之 愛須
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】複数の輸送拠点間において、車両の集配情報を
所定の効率性評価基準に応じて最適化する。 【解決手段】複数の輸送拠点3a〜3an+3の位置
情報を輸送拠点用DB33に記憶するステップと、複数
の輸送用車両2…2から順次送信される複数の輸送用車
両2…2それぞれの現在位置情報をパケット通信網39
を介して受信し、複数の集配依頼情報に対応する複数の
指定集荷先輸送拠点の位置情報、複数の指定配送先輸送
拠点の位置情報および複数の配送対象の積荷量情報と収
集された道路地図情報および輸送拠点用DB33に記憶
された複数の輸送用車両それぞれの現在位置情報とを用
いて、所定の効率性評価基準において最適と判断される
少なくとも1台の輸送用車両の集配先およびその集配先
に対する集配ルートを含む最適集配情報を決定し、決定
した最適集配情報をパケット通信網39を介して少なく
とも1台の輸送用車両2に送信する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数の輸送用車両
を用いて複数の輸送拠点間において物品等の配送対象を
集配可能な集配システムにおける前記配送対象の集配先
および集配ルートを含む集配情報を決定して対応する輸
送用車両に通知する集配方法およびシステム、ならびに
コンピュータ実行可能なプログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】昨今、地球温暖化現象が地球規模で問題
となっているが、この原因の一つに車両の排気ガス(C
、NO)の増大があり、特に排気ガス量が大き
く、また国内貨物輸送トン数の90%以上を占めるトラ
ック等の輸送用車両の輸送効率を向上させることは、地
球温暖化現象を抑制し、さらに限る有るエネルギー資源
の有効利用を図る意味においても、国内での緊急かつ重
要な課題と言える。
【0003】したがって、トラック等の輸送用車両の輸
送効率の向上は、5省庁が推進しているITS(Int
elligent Transport System
s)の一開発分野として挙げられており、物流分野にお
けるトラック等の輸送用車両の輸送効率化を実現する配
車・配送方法(集配方法)および配車・配送システム
(集配システム)の構築が期待されている。
【0004】この点、従来においては、例えば大規模輸
送拠点(セントラルデポ)を中心としたハブ&スポーク
式の輸送方式、すなわち、上記セントラルデポに多数の
輸送車両を待機させ、そのセントラルデポを集荷・配送
拠点として物品を集配する方式を土台とした場合の様々
な集配ルート決定方法が開発されており、上記輸送効率
化を図っている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
輸送効率化を図るための集配ルート決定方法において
は、単純に集荷地点と配送地点との車両走行距離を短縮
化する集配ルートを決定して輸送効率を図っており、実
際の道路の混雑情報・事故情報を含む交通情報、気象情
報、および中央分離帯、一方通行等の道路地図情報が輸
送効率化に反映されていないため、必ずしも実情に即し
ていなかった。
【0006】例えば、図8に示すように、図示しないA
点からB点に向けて配送中のトラックTは、そのB点が
道路の左側にあるか、右側にあるかで走行距離が大きく
変わってくる。特に、図8に示すように、中央分離帯が
ある場合においては、A点からの距離は略等しいにもか
かわらず、走行距離および走行時間が大幅に変わってく
ることになり、輸送効率向上を抑制する要因となってい
た。
【0007】特に、一方通行や時間制限等の道路地図情
報が取得できていない場合には、距離的には最適ルート
であったものが実際にはかなり迂回部分を含むルートと
なり、結果として無駄な走行が増えて輸送効率向上を抑
制する要因となっていた。
【0008】また、従来の集配システムにおいて、気象
情報を集配ルート最適化において考慮していなかったた
め、仮に距離的には最適な集配ルートであったとして
も、気象条件の悪化により、かえって集配に時間を要す
る危険性が生じており、輸送効率向上を妨げる要因とな
っていた。
【0009】一方、我が国の物流システムにおいては、
少ロット高頻度輸送が主流であり、また、配送先へ向か
う際(行き)の輸送車両においては荷物が満載されてい
るものの、配送後にセントラルデポに向かう際(帰り)
の輸送車両には、積載された荷物量が0、すなわち空と
いうケースが多く、各輸送車両の積載率は非常に低かっ
た。
【0010】例えば、運輸省の調べによれば、1997
年度でのトラックの平均積載率はわずかに15%に過ぎ
ない。
【0011】これは、仮に1t積載できる輸送車両があ
ったとすると、150kgしか積載せずに配送している
ことになり、例えば、1tの物品を配送する際において
は、1t積載できる輸送車両1台で配送できるのに対
し、従来では、7台の輸送車両により配送しなければな
らず、6台分の輸送車両の燃料が無駄になり、さらに、
その分の排気ガスが増大する結果となっていた。
【0012】したがって、各輸送車両の積載率を考慮し
て、配送先でも荷物が積載できるように集配ルートを定
めることが望まれていた。
【0013】ところで、インターネットの普及およびB
Sディジタル放送等の実用化により、今後、一層、電子
商取引が本格的に発展することが予測される。
【0014】このような背景から、物流システムにおい
ても、従来のような大規模輸送拠点(セントラルデポ)
を中心としたハブ&スポーク式の輸送方法ではなく、複
数輸送業者の絡む小口不定期の共同輸送が重要になるこ
とが予測される。
【0015】複数輸送業者を介した物流システムにおい
ては、場所的に点在する複数輸送拠点(例えば、倉庫、
卸問屋、コンビニエンスストア等)を小規模デポとして
利用し、それら複数の輸送拠点を介して集配(集荷・配
送)を繰り返すことになる。
【0016】しかしながら、従来においては、上述した
複数の輸送拠点が点在する物流システムにおいて、複数
の輸送車両の集配ルートを最適化する検討はなされてお
らず、複数拠点での輸送車両の集配ルートの最適化に対
する実用的な手法の検討・開発が期待されていた。
【0017】本発明は上述した事情に鑑みてなされたも
ので、複数の輸送拠点間において、車両の集配先および
集配ルートを含む集配情報を所定の効率性評価基準に応
じて最適化可能な集配方法およびシステム、ならびにコ
ンピュータ実行可能なプログラムを提供することをその
第1の目的とする。
【0018】また、本発明は上述した事情に鑑みてなさ
れたもので、地図道路情報、交通情報および気象情報に
対応する最適な集配先および集配ルートを含む集配情報
を決定することを可能にした集配方法およびシステム、
ならびにコンピュータ実行可能なプログラムを提供する
ことをその第2の目的とする。
【0019】さらに、本発明は上述した事情に鑑みてな
されたもので、車両の積載率を考慮して、配送先でも荷
物が積載できるような集配先および集配ルートを決定す
ることを可能にした集配方法およびシステム、ならびに
コンピュータ実行可能なプログラムを提供することをそ
の第3の目的とする。
【0020】
【課題を解決するための手段】上述した目的を達成する
ための第1の発明によれば、複数の輸送用車両を用いて
複数の輸送拠点間において配送対象を集配する際に、コ
ンピュータを用いて前記配送対象の集配先および集配ル
ートを含む集配情報を決定する集配方法において、前記
複数の輸送拠点の位置情報をメモリに記憶するステップ
と、前記複数の輸送用車両から順次送信される当該複数
の輸送用車両それぞれの現在位置情報を無線通信網を介
して受信し、受信した複数の輸送用車両それぞれの現在
位置情報をメモリに受信タイミング毎に更新しながら記
憶するステップと、複数の顧客から送られた少なくとも
集荷先としての集荷先輸送拠点指定情報、配送先として
指定された配送先輸送拠点指定情報および配送対象の積
荷量を表す情報を含む複数の集配依頼情報を受付けるス
テップと、道路地図情報を収集するステップと、受付け
た複数の集配依頼情報それぞれの指定集荷先輸送拠点の
位置情報および指定配送先輸送拠点の位置情報を前記メ
モリに記憶された輸送拠点位置情報からそれぞれ読み出
すステップと、複数の集配依頼情報に対応する複数の指
定集荷先輸送拠点の位置情報、複数の指定配送先輸送拠
点の位置情報および複数の配送対象の積荷量情報と収集
された道路地図情報および前記メモリに記憶された複数
の車両それぞれの現在位置情報とを用いて、所定の効率
性評価基準を考慮した最適化演算を実行することによ
り、当該所定の効率性評価基準において最適と判断され
る少なくとも1台の輸送用車両の集配先およびその集配
先に対する集配ルートを含む最適集配情報を決定し、決
定した最適集配情報を前記無線通信網を介して前記少な
くとも1台の輸送用車両に送信する。
【0021】第1の発明において、道路の混雑情報およ
び事故情報を含む交通情報をリアルタイムで順次収集
し、さらに気象情報をリアルタイムで順次収集してお
り、前記最適集配情報決定ステップは、前記複数の集配
依頼情報に対応する複数の指定集荷先輸送拠点の位置情
報、複数の指定配送先輸送拠点の位置情報および複数の
配送対象積荷量情報と前記収集された道路地図情報およ
び複数の輸送用車両それぞれの現在位置情報とに加え
て、前記収集されたリアルタイムの交通情報および気象
情報を用いて、前記所定の効率性評価基準を考慮した最
適化演算処理を実行するようになっている。
【0022】第1の発明において、前記所定の効率性評
価基準は、前記少なくとも1つの輸送用車両の前記集配
ルート(集荷ルートおよび配送ルート)に対応する走行
時間の長短であり、前記最適集配情報決定ステップは、
複数の車両を利用して複数の集配送輸送拠点を廻って複
数の荷物を集配した場合の巡回パターンの組み合わせ最
適化をリアルタイムで実施し、最も総走行時間の短いパ
ターンを選択し、選択した組み合わせパターンに対応す
る少なくとも1台の車両、その集配先および当該集配先
に対応する集配ルートを最適集配情報として決定する。
【0023】第1の発明において、前記各集配依頼情報
は、集荷先輸送拠点指定情報、配送先輸送拠点指定情報
および配送対象積荷量情報に加えて、前記集荷先輸送拠
点における集荷予定時刻を表す情報および前記配送先拠
点における配送予定時刻を表す情報を有しており、前記
所定の効率性評価基準は、前記少なくとも1つの輸送用
車両の前記集荷先輸送拠点に対する到着時刻と集荷予定
時刻との差の大小と前記少なくとも1つの輸送用車両の
前記配送先輸送拠点における到着時刻と前記配送予定時
刻との差の大小であるとともに、前記最適集配情報決定
ステップは、複数の車両を利用して複数の集配送輸送拠
点を廻って複数の荷物を集配した場合の巡回パターンの
組み合わせ最適化をリアルタイムで実施し、上記集配先
での集荷予定時刻・配送予定時刻と実際の到着予定時刻
との差分が所定の上限値以下に収まり、かつ当該差分の
総和が最も小さくなる組み合わせパターンを選択し、選
択した組み合わせパターンに対応する少なくとも1台の
車両、その集配先、当該集配先に対応する集配ルートお
よび前記集配先到着時刻を最適集配情報として決定す
る。
【0024】第1の発明において、前記所定の効率性評
価基準は、前記少なくとも1つの輸送用車両の積載率の
大小であり、前記最適集配情報決定ステップは、複数の
車両を利用して複数の集配送輸送拠点を廻って複数の荷
物を集配した場合の巡回パターンの組み合わせ最適化を
リアルタイムで実施し、平均積載率が最も大きくなる組
み合わせパターンを選択し、選択した組み合わせパター
ンに対応する少なくとも1台の車両、その集配先および
当該集配先に対応する集配ルートを最適集配情報として
決定する。
【0025】第1の発明において、前記各集配依頼情報
は、集荷先輸送拠点指定情報、配送先輸送拠点指定情報
および配送対象積荷量情報に加えて、前記集荷先輸送拠
点における集荷予定時刻を表す情報および前記配送先拠
点における配送予定時刻を表す情報を有しており、前記
所定の効率性評価基準は、前記少なくとも1つの輸送用
車両の前記集配ルート(集荷ルートおよび配送ルート)
に対応する走行時間の長短を表す第1の評価基準デー
タ、前記少なくとも1つの輸送用車両の前記集荷先輸送
拠点に対する到着時刻と集荷予定時刻との差の大小と前
記少なくとも1つの輸送用車両の前記配送先輸送拠点に
おける到着時刻と前記配送予定時刻との差の大小を表す
第2の評価基準データおよび前記少なくとも1つの輸送
用車両の積載率の大小を表す第3の評価基準データの内
の少なくとも2つの効率性基準データである一方、前記
最適集配情報決定ステップは、複数の車両を利用して複
数の集配送輸送拠点を廻って複数の荷物を集配した場合
の巡回パターンの組み合わせ最適化をリアルタイムで実
施し、少なくとも2つの効率性基準データに対する少な
くとも2つの効率性評価値の2乗の和の平均値が最も小
さくなる組み合わせパターンを選択し、選択した組み合
わせパターンに対応する少なくとも1台の車両、その集
配先、当該集配先に対応する集配ルートおよび前記集配
先到着時刻を最適集配情報として決定する。
【0026】上述した目的を達成するための第2の発明
によれば、複数の輸送用車両を用いて複数の輸送拠点間
において配送対象を集配可能な集配システムにおいて、
前記複数の輸送拠点の位置情報を記憶する記憶手段と、
前記複数の輸送用車両から順次送信される当該複数の輸
送用車両それぞれの現在位置情報を無線通信網を介して
受信し、受信した複数の輸送用車両それぞれの現在位置
情報をメモリに受信タイミング毎に更新しながら記憶す
る更新記憶手段と、複数の顧客から送られた少なくとも
集荷先としての集荷先輸送拠点指定情報、配送先として
指定された配送先輸送拠点指定情報および配送対象の積
荷量を表す情報を含む複数の集配依頼情報を受付ける受
付手段と、道路地図情報を収集する収集手段と、受付け
た複数の集配依頼情報それぞれの指定集荷先輸送拠点の
位置情報および指定配送先輸送拠点の位置情報を前記記
憶手段により記憶された輸送拠点位置情報からそれぞれ
読み出す読出手段と、複数の集配依頼情報に対応する複
数の指定集荷先輸送拠点の位置情報、複数の指定配送先
輸送拠点の位置情報および複数の配送対象積荷量情報と
収集された道路地図情報および前記記憶手段に記憶され
た複数の輸送用車両それぞれの現在位置情報とを用い
て、所定の効率性評価基準を考慮した最適化演算処理を
実行することにより、当該所定の効率性評価基準におい
て最適と判断された少なくとも1台の輸送用車両の集配
先およびその集配先に対する集配ルートを含む最適集配
情報を決定する最適集配情報決定手段と、決定した最適
集配情報を前記無線通信網を介して前記少なくとも1台
の輸送用車両に送信する送信手段とを備えている。
【0027】第2の発明において、道路の混雑情報およ
び事故情報を含む交通情報をリアルタイムで順次収集す
る交通情報収集手段と、気象情報をリアルタイムで順次
収集する気象情報収集手段とを備えており、前記最適集
配情報決定手段は、前記複数の集配依頼情報に対応する
複数の指定集荷先輸送拠点の位置情報、複数の指定配送
先輸送拠点の位置情報および複数の配送対象積荷量情報
と前記収集された道路地図情報および前記記憶手段に記
憶された複数の輸送用車両それぞれの現在位置情報とに
加えて、前記リアルタイムの交通情報および気象情報を
用いて、前記所定の効率性評価基準を考慮した最適化演
算処理を実行する手段である。
【0028】上述した目的を達成するための第3の発明
によれば、複数の輸送用車両を用いて複数の輸送拠点間
において配送対象を集配可能な集配システムに適用され
たコンピュータが実行可能なプログラムであって、前記
複数の輸送拠点の位置情報を前記コンピュータによりそ
のメモリに記憶させる処理手順と、前記複数の輸送用車
両から無線通信網を介して順次送信されてきた当該複数
の輸送用車両それぞれの現在位置情報を前記コンピュー
タに受信させ、受信した複数の輸送用車両それぞれの現
在位置情報を前記コンピュータによりそのメモリに受信
タイミング毎に更新しながら記憶させる処理手順と、所
定の受付期間内に複数の顧客から送られた少なくとも集
荷先としての集荷先輸送拠点指定情報、配送先として指
定された配送先輸送拠点指定情報および配送対象の積荷
量を表す情報を含む複数の集配依頼情報を前記コンピュ
ータに受付させる処理手順と、道路地図情報を前記コン
ピュータに収集させる処理手順と、受付けた複数の集配
依頼情報それぞれの指定集荷先輸送拠点の位置情報およ
び指定配送先輸送拠点の位置情報を前記コンピュータに
より、そのメモリに記憶された輸送拠点位置情報からそ
れぞれ読み出させる処理手順と、複数の集配依頼情報に
対応する複数の集荷先輸送拠点の位置情報、複数の指定
配送先輸送拠点の位置情報および複数の指定配送対象積
荷量情報と前記収集された道路地図情報および前記メモ
リに記憶された複数の輸送用車両それぞれの現在位置情
報とを用いて、所定の効率性評価基準を考慮した最適化
演算処理を前記コンピュータに実行させることにより、
当該所定の効率性評価基準において最適と判断された少
なくとも1台の輸送用車両における集配先およびその集
配先に対する集配ルートを含む最適集配情報を前記コン
ピュータに決定させる処理手順と、決定した最適集配情
報を前記コンピュータにより前記無線通信網を介して前
記少なくとも1台の輸送用車両に対して通知させる処理
手順とを備えている。
【0029】
【発明の実施形態】本発明に係る集配方法およびシステ
ム、ならびにコンピュータ実行可能なプログラムの実施
の形態について、添付図面を参照して説明する。
【0030】図1は、本発明の実施の形態に係る集配シ
ステム1の全体構成を示す図である。
【0031】図1に示すように、集配システム1は、複
数のトラック等の輸送用車両2・・・2を用いて、例え
ば倉庫、卸問屋、コンビニエンスストア等の配送対象で
ある荷物の集荷および配送拠点となる複数の輸送拠点
(小規模デポ)3a〜3a、鉄道貨物輸送拠点3a
n+1、輸送用航空機による輸送拠点としての空港3a
n+2、および輸送用船舶による輸送拠点としての港湾
3an+3間において荷物を集配可能な集配システムで
ある。
【0032】すなわち、集配システム1は、複数の輸送
拠点3a〜3an+3に設置された荷物集荷配送依頼
用の集配依頼情報(集荷先としての輸送拠点を指定する
集荷先輸送拠点指定情報、配送先としての輸送拠点を指
定する配送先輸送拠点指定情報、希望集荷予定時刻、希
望配送予定時刻および荷物の積荷量(大きさ等を含む概
略量であってもよく、また、予め大きさや量が周知の荷
物であれば、荷物名称および個数も積荷量の概念に含ま
れるものとする)を送信用の通信装置(例えば、電話
機、携帯端末、パーソナルコンピュータ等の通信端末
等)5a〜5a +3と、この通信装置5a〜5a
n+3に対して、例えば電話回線、ISDN、通信専用
線等を単独あるいは複数個組み合わせて構成された通信
回線(インターネット等の通信ネットワーク)6を介し
て通信可能であり、所定の効率性評価基準において最適
と判断された少なくとも1台の車両2における集配先、
その集配先に対する集配ルートおよび上記集配先に対す
る到着時刻を含む集配情報(配車・配送情報)を決定す
るための集配センタ7とを備えている。
【0033】また、集配システム1は、図示しない道路
交通情報センタ等の情報源から随時送られる刻々変動す
る道路交通情報を受信して収集し、収集した道路交通情
報を収集タイミング毎に更新しながら、バス、LAN等
のネットワークN1を介してデータベース10に蓄積記
憶して管理するための交通情報収集管理サーバ11を有
する交通情報収集管理システム(コンピュータシステ
ム)12と、図示しない気象情報センタ等の情報源から
随時送られる刻々変動する気象情報を受信して収集し、
収集した気象情報を収集タイミング毎に更新しながら、
バス、LAN等のネットワークN2を介してデータベー
ス13に蓄積記憶して管理するための気象情報収集管理
サーバ14を有する気象情報収集管理システム(コンピ
ュータシステム)15と、中央分離帯、一方通行等の道
路地図情報をディジタルデータ化して、バス、LAN等
のネットワークN3を介してデータベース16に蓄積記
憶して管理するGIS(Geographic Inf
ormation System)サーバ17を有する
GIS18とを備えている。
【0034】そして、集配システム1は、各車両2に搭
載された自車両の現在位置情報検出出力用および集配先
位置情報・集配ルート表示用の車載システム20を備え
ている。
【0035】また、鉄道貨物輸送拠点5an+1には、
対応する通信装置5an+1と通信可能であり、その拠
点5an+1に発着する貨物鉄道の運行ダイヤおよび貨
物内容・貨物量を管理するための管理サーバ21が設置
されている。
【0036】同様に、空港5an+2には、対応する通
信装置5an+2と通信可能であり、その空港5a
n+2に発着する輸送用航空機の運行ダイヤおよび積荷
内容・積荷量を管理するための管理サーバ22が設置さ
れ、さらに、港湾5an+3には、対応する通信装置5
n+3と通信可能であり、その港湾5an+3に発着
する輸送用船舶の運行ダイヤおよび積荷内容・積荷量を
管理するための管理サーバ23が設置されている。
【0037】一方、集配センタ7は、通信回線6を介し
て通信可能な集配情報(集配先、集配ルートおよび集配
先到着時刻)計画用のコンピュータシステムである集配
情報計画用サーバ30と、計画した集配情報に基づく配
車・配送状況(実績)を管理するためのコンピュータシ
ステムである配車・配送実績管理用サーバ31と、集配
依頼情報を記憶するための集配依頼情報用DB32と、
各輸送拠点3a〜3an+3の位置情報(居所情報
等)を予め蓄積記憶している輸送拠点用DB33と、各
車両2…2の車両識別情報(車両ID)、現在位置情報
および現在積荷量をそれぞれ更新可能に記憶するための
車両用DB34と、計画された集配情報、すなわち、少
なくとも1台の車両2の集配先、集配ルートおよび集配
先到着時刻を更新可能に記憶するための集配情報用DB
35と、集配情報を計画する際において、複数の車両2
…2の中から少なくとも1台の車両をピックアップする
際、ピックアップした車両の集荷先および配送先を決定
する際、その集荷先・配送先にそれぞれ向かう際の走行
ルートを決定する際および集荷先・配送先に対する到着
時刻を決定する際の効率性を評価する基準となる効率性
評価基準データを記憶する評価基準データDB36と、
集配情報計画用サーバ30および配車・配送実績管理用
サーバ31が読み出して実行可能なプログラム(処理手
順)を記憶する記憶媒体(半導体メモリ、磁気メモリ
等)としてのプログラムファイル37と、集配情報等を
印字出力可能なプリンタ38とを備えており、これらの
構成要件30〜38は、バス、LAN等のネットワーク
N4を介して通信可能に相互接続されている。
【0038】ここで、効率性評価基準データとは、例え
ば、複数の集配依頼情報が存在した場合、その複数の集
配依頼情報に基づいて、例えば、複数の車両2…2の中
のどの車両をその現在位置から対応する集荷先および配
送先へ何時に向かわせればよいか、そして、現在位置か
ら集荷先、集荷先から配送先へ向かうまでの走行ルート
をどのように設定すればよいか等の集配計画(スケジュ
ーリング)を行う際、考えられる全ての車両2に基づく
全ての集配情報(集荷先、配送先、その集荷先・配送先
に対する集荷ルート・配送ルート、集荷先に対する到着
時刻および配送先に対する到着時刻)を評価するための
基準(評価条件)を表すデータであり、例えば、本実施
形態では、(1)集配を行う全ての車両2の集配ルート
に対応する走行時間の長短で効率性を評価する第1の評
価基準データD1、(2)集配を行う全ての車両2の集
配先に実際に到着する集荷先到着時刻・配送先到着時刻
と集配依頼情報に対応する集荷先予定時刻・配送先予定
時刻との差の大小で効率性を評価する第2の評価基準デ
ータD2および(3)集配を行う全ての車両の積載率の
大小で効率性を評価する第3の評価基準データD3が評
価基準データDB36に記憶されている。
【0039】一方、車載システム20は、図1に示すよ
うに、パケット通信方式の無線通信網である例えばパケ
ット通信網39を介して集配センタ7と無線パケット通
信可能な車載サーバ40と、例えば3つ以上のGPS装
置G(図中は1装置のみ示す)から順次送信されたGP
S信号をGPSアンテナを介して受信して自車両2の現
在位置を求めて、求めた自車両の現在位置情報を車載サ
ーバ40に順次送信するGPS受信機41と、自車両2
の運転手のマニュアル操作により自らの動作状態等の情
報を車載サーバ40に入力可能な入力部42と、地図画
像情報を磁気メモリ等の記憶媒体に記憶しており、車載
サーバ40の処理により、例えば自車両2の集配先位置
情報および集配ルート情報を音声または地図画像上のマ
ーカとして表示出力可能な表示出力部43とを備えてい
る。なお、パケット通信方式としては、NTT DoC
oMo社のサービスであるDoPa網や、他のパケット
通信方式も採用できる。また、低軌道衛星を利用した無
線通信網、PHS網、MCA無線網等の他の無線データ
通信回線を用いて無線通信することも可能である。
【0040】次に、本実施形態の全体動作について説明
する。
【0041】複数の輸送拠点3a〜3an+3におけ
る出荷担当者は、それぞれ自輸送拠点を集荷先として指
定する集荷先輸送拠点指定情報、配送先として、他の輸
送拠点の中から1つの輸送拠点を指定する配送先輸送拠
点指定情報、集荷先である自輸送拠点に対する輸送車両
2の希望到着時刻(希望集荷予定時刻)、配送先として
指定した配送先輸送拠点に対する輸送車両2の希望到着
時刻(希望配送予定時刻)および配送対象としての荷物
の積荷量を含む集配依頼情報を、自拠点の通信装置5a
〜5an+3および通信回線6を介して集配センタ7
の集配情報計画用サーバ30に送信する(図2;ステッ
プS1)。
【0042】なお、鉄道貨物輸送拠点3an+1、空港
3an+1および港湾3an+3の出荷担当者は、管理
サーバ21により管理されている対応する輸送体(輸送
拠点3an+1→貨物鉄道、空港3an+1→輸送用航
空機、港湾3an+2→輸送用船舶)の運行ダイヤに対
応するように、自拠点における希望集荷予定時刻を設定
するようになっている。
【0043】このとき、集配センタ7の集配情報計画用
サーバ30は、プログラムファイル37に記憶されたプ
ログラムに従って動作しており、通信回線6を介して送
信されてきた複数の集配依頼情報を受信して集配依頼情
報用DB32に蓄積記憶し(ステップS2)、集配依頼
情報の受信タイミングに応じて、その受信タイミングに
対応する道路交通情報送信要求{例えば、全ての集配依
頼情報において集配先として指定された輸送拠点付近お
よびその周辺エリア(以下、全集配先周辺エリアと記載
する)における道路交通情報}、受信タイミングに対応
する気象情報送信要求(全集配先周辺エリアにおける気
象情報)および受信タイミングに対応する道路地図情報
(全集配先周辺エリアにおける道路地図情報)送信要求
を、通信回線6を介して交通情報収集管理システム1
2、気象情報収集管理システム15およびGIS18に
対してそれぞれ送信する(ステップS3)。
【0044】ステップS3の道路交通情報送信要求、気
象情報送信要求および道路地図情報送信要求と同時に、
集配情報計画用サーバ30は、上記集配依頼情報の受信
タイミングに応じて、各車両2…2の現在位置情報送信
要求(パケットデータ)をパケット通信網39を介して
各車両2…2の車載システム20に送信する(ステップ
S4)。
【0045】一方、交通情報収集管理システム12の交
通情報収集管理サーバ11は、送信されてきた道路交通
情報送信要求を受信し(ステップS5)、受信した道路
交通情報送信要求に基づいて、上記受信タイミングに対
応する全集配先周辺エリアにおける道路交通情報をデー
タベース10から読出し(ステップS6)、読み出した
受信タイミングに対応する全集配先周辺エリアの道路交
通情報を通信回線6を介して集配センタ7の集配情報計
画用サーバ30に送信する(ステップS7)。
【0046】同様に、気象情報収集管理システム15の
気象情報収集管理サーバ14は、送信されてきた気象情
報送信要求を受信し(ステップS8)、受信した気象情
報送信要求に基づいて、上記受信タイミングに対応する
全集配先周辺エリアにおける気象情報をデータベース1
3から読出し(ステップS9)、読み出した受信タイミ
ングに対応する全集配先周辺エリアの気象情報を通信回
線6を介して集配センタ7の集配情報計画用サーバ30
に送信する(ステップS10)。
【0047】そして、GIS18のGISサーバ17
は、送信されてきた道路地図情報送信要求を受信し(ス
テップS11)、受信した道路地図情報送信要求に基づ
いて、上記受信タイミングに対応する全集配先周辺エリ
アにおける道路地図情報をデータベース16から読出し
(ステップS12)、読み出した受信タイミングに対応
する全集配先周辺エリアの道路地図情報を通信回線6を
介して集配センタ7の集配情報計画用サーバ30に送信
する(ステップS13)。
【0048】一方、各車両2…2の車載システム20の
車載サーバ40は、送信されてきた現在位置情報送信要
求を受信し(ステップS14)、その受信タイミングに
応じてGPS受信機41から送信されてきた自車両の現
在位置情報を受信し、受信した自車両の現在位置情報を
自車両IDを含むパケットデータとしてパケット通信網
39を介して集配センタ7の集配計画用サーバ30に送
信する(ステップS15)。
【0049】このとき、集配計画用サーバ30は、送信
されてきた道路交通情報、気象情報、道路地図情報およ
び各車両2…2の現在位置情報をそれぞれ受信し(ステ
ップS16)、各車両2…2の現在位置情報を対応する
車両ID毎に車両用DB34に記憶し(ステップS1
7)、複数の集配依頼情報に対応する複数の集配先輸送
拠点の位置情報を輸送拠点用DB33から読出す(ステ
ップS18)。
【0050】続いて、集配計画用サーバ30は、評価基
準DB36に記憶された複数の効率性評価基準データD
1〜D3の中から少なくとも1つの効率性評価基準デー
タを選択して読出し(ステップS19)、上記複数の集
配依頼情報に対応する複数の集配先輸送拠点の位置情
報、複数の集配依頼情報に対応する複数の積荷量情報、
道路交通情報、気象情報および道路地図情報に基づい
て、少なくとも1つの効率性評価基準データを考慮した
最適化演算処理を実行して、少なくとも1つの効率性評
価基準データにおいて最適と判断される少なくとも1台
の車両2の集配先(集荷先、配送先)、その集配先に対
する集配ルートおよびその集配先に対する到着時刻(集
荷予定時刻、配送予定時刻)を含む最適集配情報を決定
する(図3;ステップS20)。
【0051】例えば、ステップS19において第1の評
価基準データD1が選択された場合には、集配計画用サ
ーバ30は、全ての車両2…2の現在位置情報、複数の
集配依頼情報に対応する複数の指定集配先輸送拠点の位
置情報、集配先での集荷予定時刻・配送予定時刻に基づ
いて、上記道路交通情報、気象情報および道路地図情報
を考慮しながら、複数の車両2…2の全ての組み合わせ
パターン(車両2の車両選択パターンと、それぞれの車
両選択パターンにおいて取り得る全ての集配ルートの選
択パターンとにより定まる)を用いて各集配先での集荷
予定時刻・配送予定時刻を満足するように上記複数の集
配先輸送拠点を廻って複数の荷物を集配した場合の各パ
ターンにおける全集配ルートの総走行時間(第1の評価
値)をリアルタイムで最適化演算し(図4;ステップS
20a1)、その結果、最も総走行時間の短い(第1の
評価値の評価が最も高い)組み合わせパターンを選択し
(ステップS20a2)、選択した組み合わせパターン
に対応する少なくとも1台の車両2、その集配先、集配
先に対応する集配ルートおよび上記集配先到着時刻を、
最適集配情報として決定する(ステップS20a3)。
【0052】また、例えば、ステップS19において第
2の評価基準データD2が選択された場合には、集配計
画用サーバ30は、全ての車両2…2の現在位置情報、
複数の集配依頼情報に対応する複数の集配先輸送拠点の
位置情報、集配先での集荷予定時刻・配送予定時刻に基
づいて、上記道路交通情報、気象情報および道路地図情
報を考慮しながら、上述した複数の車両2…2の全ての
組み合わせパターンを用いて上記集配先での集荷予定時
刻・配送予定時刻を満足するように上記複数の集配先輸
送拠点を廻って複数の荷物を集配した場合の各パターン
における集配先に実際に到着する集荷先・配送先到着時
刻と集配依頼情報に対応する集荷先・配送先予定時刻と
の差(第2の評価値)をリアルタイムで最適化演算し
(図5;ステップS20b1)、その結果、最も差の小
さい(第2の評価値の評価が最も高い)組み合わせパタ
ーンを選択し(ステップS20b2)、選択した組み合
わせパターンに対応する少なくとも1台の車両2、その
集配先、集配先に対応する集配ルートおよび上記集配先
到着時刻を、最適集配情報として決定する(ステップS
20b3)。
【0053】そして、例えば、ステップS19において
第3の評価基準データD3が選択された場合には、集配
計画用サーバ30は、全ての車両2…2の現在位置情
報、複数の集配依頼情報に対応する複数の集配先輸送拠
点の位置情報、複数の積荷量、複数の集配先での集荷予
定時刻・配送予定時刻に基づいて、上記道路交通情報、
気象情報および道路地図情報を考慮しながら、上述した
複数の車両2…2を利用して複数の集配送輸送拠点を廻
って複数の荷物を集配した場合の巡回パターンの組み合
わせ最適化をリアルタイムで実施し(図6;ステップS
20c1)、その結果、最も平均積載率の高い(第3の
評価値の評価が最も高い)組み合わせパターンを選択し
(ステップS20c2)、選択した組み合わせパターン
に対応する少なくとも1台の車両2、その集配先、集配
先に対応する集配ルートおよび上記集配先到着時刻を、
最適集配情報として決定する(ステップS20c3)。
【0054】さらに、例えばステップS19において複
数の評価基準データ(第1および第2の評価基準データ
D1およびD2)が選択された場合には、集配計画用サ
ーバ30は、全ての車両2…2の現在位置情報、複数の
集配依頼情報に対応する複数の集配先輸送拠点の位置情
報、集配先での集荷予定時刻・配送予定時刻に基づい
て、上記道路交通情報、気象情報および道路地図情報を
考慮しながら、複数の車両2・・・2を利用して複数の
集配送輸送拠点を廻って複数の荷物を集配した場合の巡
回パターンの組み合わせ最適化をリアルタイムで実施し
(図7;ステップS20d1)、少なくとも2つの評価
基準データD1およびD2に対する少なくとも2つの効
率性評価値の2乗の和の平均値が最も小さくなる組み合
わせパターンを選択し(ステップS20d2)、選択し
た組み合わせパターンに対応する少なくとも1台の車両
2、その集配先、その集配先に対応する集配ルートおよ
び上記集配先到着時刻を、最適集配情報として決定する
(ステップS20d3)。
【0055】なお、他の複数の評価基準データを選択し
た場合も同様であり、それぞれの評価基準データに対応
する最適化演算で得られた複数の評価値の2乗和の平均
値を比べることにより、最適な集配情報を決定すること
ができる。
【0056】このようにして、最適集配情報が決定され
ると、集配計画用サーバ30は、その最適集配情報に対
応する少なくとも1台の車両2に対して、集配先、その
集配先に対応する集配ルートおよび集配先到着時刻を含
む最適集配情報をパケット通信網39を介してパケット
データとして対応する少なくとも1台の車両2に送信し
(ステップS21)、決定した最適集配情報{配車・配
送状況(実績)}を配車・配送実績管理用サーバ31に
送信し(ステップS22)、この配車・配送実績管理用
サーバ31を介して集配情報用DB35に蓄積記憶され
る。
【0057】最適集配情報に対応する少なくとも1台の
車両2の車載システム20における車載サーバ40は、
送信されてきた最適集配情報(パケットデータ)を受信
し(ステップS23)、自車両の集配先、その集配先へ
向かう際に用いる集配ルート、および集配先到着時刻を
表示出力部43を介して音声または地図画像上のマーカ
として表示出力する(ステップS24)。
【0058】この結果、対応する車両2の運転手は、表
示出力された自車両の集配先、その集配先へ向かう際に
用いる集配ルート、および集配先到着時刻に基づいて、
対応する集荷先輸送拠点および配送先輸送拠点を廻って
集配作業を行うことができる。
【0059】そして、集配情報計画用サーバ30は、決
定した最適集配情報を対応する少なくとも1台の車両2
に送信した後、複数の輸送拠点3a〜3an+3から
新たに集配依頼情報が送信されてきたか否か判断してお
り(ステップS25)、この判断の結果送信されてきた
場合には(ステップS25→YES)、集配情報計画用
サーバ30は、新たな集配依頼情報を加えてステップS
2の処理に戻り、その新たな集配依頼情報を含む複数の
集配依頼情報に基づいて、再度ステップS2〜24の処
理を行うことにより、上記新たな集配依頼情報受信時の
各車両2…2の現在位置情報、道路交通情報、気象情報
および道路地図情報等に基づいて、再度最適化演算処理
を実行して、新たな集配依頼情報に対応する最適集配情
報を決定し、決定した最適集配情報を対応する少なくと
も1台の車両2に送信して対応する車両2の運転手に適
確に指示することができる。
【0060】以上述べたように、本実施形態によれば、
複数の輸送拠点3a〜3an+3から複数の集配依頼
情報が送信された際に、複数の集配依頼情報(複数の指
定集配先輸送拠点の位置情報、集配先での集荷予定時刻
・配送予定時刻)に基づいて、道路交通情報、気象情報
および道路地図情報を考慮しながら、複数の車両2…2
を利用し、複数の集配送輸送拠点を廻って複数の荷物を
集配した場合の巡回パターンの組み合わせ最適化をリア
ルタイムで実施し、その結果、最も評価値の評価が高い
組み合わせパターンに対応する少なくとも1台の車両
2、その集配先、集配先に対応する集配ルートおよび集
配先到着時刻を、最適集配情報として決定することがで
きる。
【0061】例えば、第1の評価基準データに基づいて
集配情報を最適化する場合には、決定された最適集配情
報における対応する車両2の集配ルートは、その総走行
時間が最も短くなるルートであり、上記評価基準データ
を基準として最適な集配情報(集配先、集配ルート、集
配到着時刻)を得ることができる。
【0062】したがって、複数の輸送拠点3a〜3a
n+3が点在する物流システムにおいて、少なくとも1
台の車両2の集配先、集配ルートおよび集配時刻(集配
先到着時刻)を予め設定した評価基準データを基準とし
て最適化することができ、上記集配システム(物流シス
テム)における集配効率を大幅に高めることができる。
【0063】特に、本実施形態では、少なくとも1台の
車両2の集配先、集配ルートおよび集配時刻の最適化に
関する演算処理を、地図道路情報、交通情報および気象
情報に基づいて実行することができるため、所定の評価
基準データに基づく最適な集配先、集配ルートおよび集
配時刻を含む集配情報を決定することができる。
【0064】したがって、例えば、距離的には近いもの
の、中央分離帯の存在、一方通行や時間制限道路等の存
在、天候の影響等に起因して大幅な時間ロスや迂回走行
を余儀なくされる集配ルートを通ることなく、集配先へ
車両2を走行させることができ、集配時間を短縮して輸
送効率を向上させることができる。
【0065】さらに、本実施形態では、例えば、評価基
準データを集配を行う全ての車両の積載率の大小と設定
すれば、決定された最適集配情報における対応する車両
2の集配ルートは、その車両2の平均積載率が最も高く
なるようになっているため、少なくとも1台の車両2の
集配先、集配ルートおよび集配時刻(集配先到着時刻)
を上記積載率の大小を基準として最適化することがで
き、上記物流(集配)システム1における集配効率を大
幅に高めることができる。
【0066】したがて、対応する車両2の積載率の向上
により、複数の集配依頼情報に対応して実際に集配作業
を行う車両2の台数を抑制することができ、省エネルギ
ー化の実現、輸送コスト(エネルギーコスト)の低減、
排ガスの低減に基づく地球温暖化現象の抑制等をそれぞ
れ実現することができる。
【0067】また、上述したように、複数の効率性評価
基準データに基づく評価値(上述した総走行時間を表す
第1の評価値、集配先到着時刻と集配先予定時刻との差
を表す第2の評価値および積載率を表す第3の評価値)
を効果的に組み合わせて、例えばそれぞれの評価値の2
乗値の総和の平均値を評価することにより、それぞれの
評価基準に基づく効果が得られるような最適集配情報を
決定することも可能である。
【0068】なお、上記複数の効率性評価基準データに
基づく評価値を効果的に組み合わせる際に、それぞれの
重み付けを変化させることも可能であり、特定の効率性
評価基準を特化させた最適集配情報を得ることも可能で
ある。
【0069】また、本実施形態では、集配依頼情報とし
て、希望集荷・配送予定時刻を含めたが、本発明はこれ
に限定されるものではなく、単に集荷先輸送拠点指定情
報、配送先輸送拠点指定情報および積荷量を含むように
してもよく、この場合には、第2の効率性評価基準デー
タを用いることができなくなる。
【0070】さらに、本実施形態においては、第1〜第
3の評価基準データを用いたが、他の評価基準データに
基づいて集配情報の最適性を評価することも可能であ
る。
【0071】そして、本実施形態によれば、道路交通情
報、気象情報および道路地図情報の全てを用いて最適集
配情報を決定したが、本発明はこれに限定されるもので
はなく、何れか1つの情報を用いて最適集配情報を決定
することも可能である。
【0072】
【発明の効果】以上に述べたように、本発明の集配方法
およびシステム、ならびにコンピュータ読取可能な記憶
媒体によれば、複数の輸送拠点の位置情報を予めメモリ
に記憶し、さらに複数の輸送用車両の現在位置情報をリ
アルタイムで収集しているため、上記複数の輸送拠点の
位置情報および輸送用車両の現在位置情報に基づいて、
複数の輸送拠点間において、少なくとも1台の車両の集
配先およびその集配先に対する集配ルートを含む集配情
報を、所定の効率性評価基準に応じて最適化することが
できる。
【0073】この結果、集配システムにおける集配効率
を大幅に高めることができ、省エネルギー化の実現、輸
送エネルギーコストの低減、排ガスの低減に基づく地球
温暖化現象の抑制等に貢献することが可能になる。
【0074】特に、本発明の集配方法およびシステム、
ならびにコンピュータ読取可能な記憶媒体によれば、少
なくとも1台の車両の集配先およびその集配先に対する
集配ルートに関する最適化演算処理を、地図道路情報、
交通情報および気象情報に基づいて実行することができ
るため、所定の評価基準データに基づく最適な集配先、
集配ルートおよび集配時刻を含む集配情報を決定するこ
とができ、集配時間を短縮してさらに集配効率を向上さ
せることができる。
【0075】また特に、本発明に係る集配方法およびシ
ステム、ならびにコンピュータ読取可能な記憶媒体にお
いては、例えば評価基準データを集配を行う全ての車両
の積載率の大小と設定することにより、決定された最適
集配情報における対応する車両の集配ルートを、その車
両の平均積載率が最も高くなるように最適化することが
でき、集配システムにおける集配効率をさらに高めるこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る集配システムの全体
構成を示す図。
【図2】図1に示す通信装置、集配情報計画用サーバ、
配車・配送実績管理サーバ、交通情報袖手管理サーバ、
気象情報収集管理サーバ、GISサーバおよび車載サー
バの処理の一例を示す概略フローチャート。
【図3】図1に示す集配情報計画用サーバおよび車載サ
ーバの処理の一例を示す概略フローチャート。
【図4】図3に示す最適集配情報決定処理(ステップS
20)を第1の効率性評価基準に基づいて実行する際の
処理の一例を示す概略フローチャート。
【図5】図3に示す最適集配情報決定処理(ステップS
20)を第2の効率性評価基準に基づいて実行する際の
処理の一例を示す概略フローチャート。
【図6】図3に示す最適集配情報決定処理(ステップS
20)を第3の効率性評価基準に基づいて実行する際の
処理の一例を示す概略フローチャート。
【図7】図3に示す最適集配情報決定処理(ステップS
20)を複数の効率性評価基準に基づいて実行する際の
処理の一例を示す概略フローチャート。
【図8】従来のトラック輸送時の問題点を説明するため
の図。
【符号の説明】
1 集配システム 2 輸送用車両 3a〜3a 輸送拠点 3an+1 鉄道貨物輸送拠点 3an+2 空港 3an+3 港湾 5a〜5an+3 通信装置 6 通信回線 7 集配センタ 10、13、16 データベース 11 交通情報収集管理サーバ 14 気象情報収集管理サーバ 17 GISサーバ 21、22、23 管理サーバ 30 集配情報計画用サーバ 31 配車・配送実績管理サーバ 32 集配依頼情報用DB 33 輸送拠点用DB 34 車両用DB 35 集配情報用DB 36 評価基準DB 37 プログラムファイル 38 プリンタ 39 パケット通信網 40 車載サーバ 41 GPS受信機 42 入力部 43 表示出力部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G08G 1/137 G08G 1/137 (72)発明者 愛須 英之 神奈川県川崎市幸区小向東芝町1番地 株 式会社東芝研究開発センター内 Fターム(参考) 5H180 AA15 BB04 BB05 BB15 CC12 EE02 FF05 FF12 FF22 FF25 FF27 FF32

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の輸送用車両を用いて複数の輸送拠
    点間において配送対象を集配する際に、コンピュータを
    用いて前記配送対象の集配先および集配ルートを含む集
    配情報を決定する集配方法において、 前記複数の輸送拠点の位置情報をメモリに記憶するステ
    ップと、前記複数の輸送用車両から順次送信される当該
    複数の輸送用車両それぞれの現在位置情報を無線通信網
    を介して受信し、受信した複数の輸送用車両それぞれの
    現在位置情報をメモリに受信タイミング毎に更新しなが
    ら記憶するステップと、複数の顧客から送られた少なく
    とも集荷先としての集荷先輸送拠点指定情報、配送先と
    して指定された配送先輸送拠点指定情報および配送対象
    の積荷量を表す情報を含む複数の集配依頼情報を受付け
    るステップと、道路地図情報を収集するステップと、受
    付けた複数の集配依頼情報それぞれの指定集荷先輸送拠
    点の位置情報および指定配送先輸送拠点の位置情報を前
    記メモリに記憶された輸送拠点位置情報からそれぞれ読
    み出すステップと、複数の集配依頼情報に対応する複数
    の指定集荷先輸送拠点の位置情報、複数の指定配送先輸
    送拠点の位置情報および複数の配送対象の積荷量情報と
    収集された道路地図情報および前記メモリに記憶された
    複数の車両それぞれの現在位置情報とを用いて、所定の
    効率性評価基準を考慮した最適化演算を実行することに
    より、当該所定の効率性評価基準において最適と判断さ
    れる少なくとも1台の輸送用車両の集配先およびその集
    配先に対する集配ルートを含む最適集配情報を決定し、
    決定した最適集配情報を前記無線通信網を介して前記少
    なくとも1台の輸送用車両に送信することを特徴とする
    集配方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の集配方法であって、道路
    の混雑情報および事故情報を含む交通情報をリアルタイ
    ムで順次収集し、さらに気象情報をリアルタイムで順次
    収集しており、 前記最適集配情報決定ステップは、前記複数の集配依頼
    情報に対応する複数の指定集荷先輸送拠点の位置情報、
    複数の指定配送先輸送拠点の位置情報および複数の配送
    対象積荷量情報と前記収集された道路地図情報および複
    数の輸送用車両それぞれの現在位置情報とに加えて、前
    記収集されたリアルタイムの交通情報および気象情報を
    用いて、前記所定の効率性評価基準を考慮した最適化演
    算を実行することを特徴とする集配方法。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の集配方法であって、前記
    所定の効率性評価基準は、前記少なくとも1つの輸送用
    車両の前記集配ルート(集荷ルートおよび配送ルート)
    に対応する走行時間の長短であり、 前記最適集配情報決定ステップは、複数の車両を利用し
    て複数の集配送輸送拠点を廻って複数の荷物を集配した
    場合の巡回パターンの組み合わせ最適化をリアルタイム
    で実施し、最も総走行時間の短いパターンを選択し、選
    択した組み合わせパターンに対応する少なくとも1台の
    車両、その集配先および当該集配先に対応する集配ルー
    トを最適集配情報として決定することを特徴とする集配
    方法。
  4. 【請求項4】 請求項2記載の集配方法であって、前記
    各集配依頼情報は、集荷先輸送拠点指定情報、配送先輸
    送拠点指定情報および配送対象積荷量情報に加えて、前
    記集荷先輸送拠点における集荷予定時刻を表す情報およ
    び前記配送先拠点における配送予定時刻を表す情報を有
    しており、 前記所定の効率性評価基準は、前記少なくとも1つの輸
    送用車両の前記集荷先輸送拠点に対する到着時刻と集荷
    予定時刻との差の大小と前記少なくとも1つの輸送用車
    両の前記配送先輸送拠点における到着時刻と前記配送予
    定時刻との差の大小であるとともに、 前記最適集配情報決定ステップは、複数の車両を利用し
    て複数の集配送輸送拠点を廻って複数の荷物を集配した
    場合の巡回パターンの組み合わせ最適化をリアルタイム
    で実施し、上記集配先での集荷予定時刻・配送予定時刻
    と実際の到着予定時刻との差分が所定の上限値以下に収
    まり、かつ当該差分の総和が最も小さくなる組み合わせ
    パターンを選択し、選択した組み合わせパターンに対応
    する少なくとも1台の車両、その集配先、当該集配先に
    対応する集配ルートおよび前記集配先到着時刻を最適集
    配情報として決定することを特徴とする集配方法。
  5. 【請求項5】 請求項2記載の集配方法であって、前記
    所定の効率性評価基準は、前記少なくとも1つの輸送用
    車両の積載率の大小であり、 前記最適集配情報決定ステップは、複数の車両を利用し
    て複数の集配送輸送拠点を廻って複数の荷物を集配した
    場合の巡回パターンの組み合わせ最適化をリアルタイム
    で実施し、平均積載率が最も大きくなる組み合わせパタ
    ーンを選択し、選択した組み合わせパターンに対応する
    少なくとも1台の車両、その集配先および当該集配先に
    対応する集配ルートを最適集配情報として決定すること
    を特徴とする集配方法。
  6. 【請求項6】 請求項2記載の集配方法であって、前記
    各集配依頼情報は、集荷先輸送拠点指定情報、配送先輸
    送拠点指定情報および配送対象積荷量情報に加えて、前
    記集荷先輸送拠点における集荷予定時刻を表す情報およ
    び前記配送先拠点における配送予定時刻を表す情報を有
    しており、 前記所定の効率性評価基準は、前記少なくとも1つの輸
    送用車両の前記集配ルート(集荷ルートおよび配送ルー
    ト)に対応する走行時間の長短を表す第1の評価基準デ
    ータ、前記少なくとも1つの輸送用車両の前記集荷先輸
    送拠点に対する到着時刻と集荷予定時刻との差の大小と
    前記少なくとも1つの輸送用車両の前記配送先輸送拠点
    における到着時刻と前記配送予定時刻との差の大小を表
    す第2の評価基準データおよび前記少なくとも1つの輸
    送用車両の積載率の大小を表す第3の評価基準データの
    内の少なくとも2つの効率性基準データである一方、 前記最適集配情報決定ステップは、複数の車両を利用し
    て複数の集配送輸送拠点を廻って複数の荷物を集配した
    場合の巡回パターンの組み合わせ最適化をリアルタイム
    で実施し、少なくとも2つの効率性基準データに対する
    少なくとも2つの効率性評価値の2乗の和の平均値が最
    も小さくなる組み合わせパターンを選択し、選択した組
    み合わせパターンに対応する少なくとも1台の車両、そ
    の集配先、当該集配先に対応する集配ルートおよび前記
    集配先到着時刻を最適集配情報として決定することを特
    徴とする集配方法。
  7. 【請求項7】 複数の輸送用車両を用いて複数の輸送拠
    点間において配送対象を集配可能な集配システムにおい
    て、 前記複数の輸送拠点の位置情報を記憶する記憶手段と、
    前記複数の輸送用車両から順次送信される当該複数の輸
    送用車両それぞれの現在位置情報を無線通信網を介して
    受信し、受信した複数の輸送用車両それぞれの現在位置
    情報をメモリに受信タイミング毎に更新しながら記憶す
    る更新記憶手段と、複数の顧客から送られた少なくとも
    集荷先としての集荷先輸送拠点指定情報、配送先として
    指定された配送先輸送拠点指定情報および配送対象の積
    荷量を表す情報を含む複数の集配依頼情報を受付ける受
    付手段と、道路地図情報を収集する収集手段と、受付け
    た複数の集配依頼情報それぞれの指定集荷先輸送拠点の
    位置情報および指定配送先輸送拠点の位置情報を前記記
    憶手段により記憶された輸送拠点位置情報からそれぞれ
    読み出す読出手段と、複数の集配依頼情報に対応する複
    数の指定集荷先輸送拠点の位置情報、複数の指定配送先
    輸送拠点の位置情報および複数の配送対象積荷量情報と
    収集された道路地図情報および前記記憶手段に記憶され
    た複数の輸送用車両それぞれの現在位置情報とを用い
    て、所定の効率性評価基準を考慮した最適化演算処理を
    実行することにより、当該所定の効率性評価基準におい
    て最適と判断された少なくとも1台の輸送用車両の集配
    先およびその集配先に対する集配ルートを含む最適集配
    情報を決定する最適集配情報決定手段と、決定した最適
    集配情報を前記無線通信網を介して前記少なくとも1台
    の輸送用車両に送信する送信手段とを備えたことを特徴
    とする集配システム。
  8. 【請求項8】 請求項7記載の集配システムであって、
    道路の混雑情報および事故情報を含む交通情報をリアル
    タイムで順次収集する交通情報収集手段と、気象情報を
    リアルタイムで順次収集する気象情報収集手段とを備え
    ており、 前記最適集配情報決定手段は、前記複数の集配依頼情報
    に対応する複数の指定集荷先輸送拠点の位置情報、複数
    の指定配送先輸送拠点の位置情報および複数の配送対象
    積荷量情報と前記収集された道路地図情報および前記記
    憶手段に記憶された複数の輸送用車両それぞれの現在位
    置情報とに加えて、前記リアルタイムの交通情報および
    気象情報を用いて、前記所定の効率性評価基準を考慮し
    た最適化演算処理を実行する手段であることを特徴とす
    る集配システム。
  9. 【請求項9】 複数の輸送用車両を用いて複数の輸送拠
    点間において配送対象を集配可能な集配システムに適用
    されたコンピュータが実行可能なプログラムであって、 前記複数の輸送拠点の位置情報を前記コンピュータによ
    りそのメモリに記憶させる処理手順と、前記複数の輸送
    用車両から無線通信網を介して順次送信されてきた当該
    複数の輸送用車両それぞれの現在位置情報を前記コンピ
    ュータに受信させ、受信した複数の輸送用車両それぞれ
    の現在位置情報を前記コンピュータによりそのメモリに
    受信タイミング毎に更新しながら記憶させる処理手順
    と、所定の受付期間内に複数の顧客から送られた少なく
    とも集荷先としての集荷先輸送拠点指定情報、配送先と
    して指定された配送先輸送拠点指定情報および配送対象
    の積荷量を表す情報を含む複数の集配依頼情報を前記コ
    ンピュータに受付させる処理手順と、道路地図情報を前
    記コンピュータに収集させる処理手順と、受付けた複数
    の集配依頼情報それぞれの指定集荷先輸送拠点の位置情
    報および指定配送先輸送拠点の位置情報を前記コンピュ
    ータにより、そのメモリに記憶された輸送拠点位置情報
    からそれぞれ読み出させる処理手順と、複数の集配依頼
    情報に対応する複数の集荷先輸送拠点の位置情報、複数
    の指定配送先輸送拠点の位置情報および複数の指定配送
    対象積荷量情報と前記収集された道路地図情報および前
    記メモリに記憶された複数の輸送用車両それぞれの現在
    位置情報とを用いて、所定の効率性評価基準を考慮した
    最適化演算処理を前記コンピュータに実行させることに
    より、当該所定の効率性評価基準において最適と判断さ
    れた少なくとも1台の輸送用車両における集配先および
    その集配先に対する集配ルートを含む最適集配情報を前
    記コンピュータに決定させる処理手順と、決定した最適
    集配情報を前記コンピュータにより前記無線通信網を介
    して前記少なくとも1台の輸送用車両に対して通知させ
    る処理手順とを備えたことを特徴とするコンピュータ実
    行可能なプログラム。
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