JP2002214518A - キャリブレーションの必要性判断機能を有する焦点検出センサを備えた一眼レフカメラ及びファインダー - Google Patents

キャリブレーションの必要性判断機能を有する焦点検出センサを備えた一眼レフカメラ及びファインダー

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JP2002214518A
JP2002214518A JP2001012799A JP2001012799A JP2002214518A JP 2002214518 A JP2002214518 A JP 2002214518A JP 2001012799 A JP2001012799 A JP 2001012799A JP 2001012799 A JP2001012799 A JP 2001012799A JP 2002214518 A JP2002214518 A JP 2002214518A
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lens reflex
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JP2001012799A
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Osamu Nazuka
治 名塚
Takashi Iwasaki
敬史 岩崎
Katsuyasu Shimazaki
勝康 島崎
Kimihide Takeda
公秀 武田
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Tamron Co Ltd
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Tamron Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 焦点ずれ量を高い精度で検出するための較正
の実施を忘れることがなく、また、較正を行う必要があ
るか否かを表示することができる交換式ファインダーを
備える一眼レフカメラを提供する。 【解決手段】 上記の課題を解決するために、本発明
は、フィルム位置に対応した基準マークを設けた焦点板
を有するカメラボディと、該カメラボディに取り外し可
能に取り付けるファインダーと、該ファインダー内に配
置され、焦点位置を検出する焦点検出手段と、ファイダ
ー内に配置され、基準マークと焦点位置のずれ量を検出
するためのずれ量検出手段と、ずれ量検出手段の出力に
基づいて焦点位置のデータを補正するキャリブレーショ
ン手段と、キャリブレーション手段が計算した補正量を
記憶するための記憶部と、ファインダーの着脱を検知す
るための着脱検知手段と、着脱検知手段によって取得さ
れた情報に基づいて、キャリブレーションが必要である
か否かを判断するためのキャリブレーション判断部と、
を有することを特徴とする一眼レフカメラを提供する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、キャリブレーショ
ン機能を有する焦点検出センサを備えた一眼レフカメラ
及びファインダーに関する。
【0002】
【従来の技術】従来の一眼レフカメラにおいては、被写
体の像の焦点を検出するための焦点検出センサは、ほと
んどの場合、カメラボディ内のメインミラーの下部に設
けられている。したがって、焦点検出センサを焦点板以
降の位置に設けた一眼レフカメラは一般に普及していな
い。例えば、特開2000−75344号公報は、焦点
検出センサがカメラボディ内のメインミラーの下部に設
けられた構成の一眼レフカメラを開示する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、焦点検出セン
サがカメラボディ内のメインミラーの下部に設けられた
構成の従来の一眼レフカメラにおいては、焦点検出セン
サを設置するスペースをメインミラーの下部に確保しな
ければならず、このために、カメラボディを小型化する
のが困難であるという課題がある。また、仮に、交換式
ファインダーの焦点板以降に焦点検出センサを設置した
場合は、交換式ファインダーとカメラボディの個体間の
組み合わせのばらつきによって生じる被写体の像の焦点
の検出精度の低下を小さくするために、交換式ファイン
ダーの取付精度と焦点検出センサの設置位置の精度とを
非常に高くする必要がある。さらに、交換式のファイン
ダーは寸法が大きいので、光学部品、金属部品の熱膨張
によってカメラボディから焦点検出センサまでの光路長
が変化しやすく、被写体の像の焦点の検出精度を高く保
つのが非常に困難となる。
【0004】
【発明の目的】そこで、本発明の目的は、交換式ファイ
ンダーを備える一眼レフカメラにおいて、焦点検出セン
サをファインダーに配置することができるように構成し
て、被写体の像の焦点を高い精度で検出することができ
るようにすること、すなわち、撮影レンズの結像面(被
写体像面)とフィルム等価面との間のずれの量(デフォ
ーカス量、または、焦点ずれ量)を高い精度で検出する
ことができるようにすることにある。また、本発明の第
2の目的は、焦点ずれ量を高い精度で検出するための較
正の実施を忘れることがなく、また、較正を行う必要が
あるか否かを表示することができる交換式ファインダー
を備える一眼レフカメラを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、本発明は、フィルム位置に対応した基準マークを
設けた焦点板を有するカメラボディと、該カメラボディ
に取り外し可能に取り付けるファインダーと、該ファイ
ンダー内に配置され、焦点位置を検出する焦点検出手段
と、ファイダー内に配置され、基準マークと焦点位置の
ずれ量を検出するためのずれ量検出手段と、ずれ量検出
手段の出力に基づいて焦点位置のデータを補正するキャ
リブレーション手段と、キャリブレーション手段が計算
した補正量を記憶するための記憶部と、ファインダーの
着脱を検知するための着脱検知手段と、着脱検知手段に
よって取得された情報に基づいて、キャリブレーション
が必要であるか否かを判断するためのキャリブレーショ
ン判断部と、を有することを特徴とする一眼レフカメラ
を提供する。
【0006】この構成では、カメラボディの焦点板に設
けられた基準マークの像を焦点検出センサで検出する。
キャリブレーション手段は、この焦点検出センサによる
検出結果に基づいて、焦点板から焦点検出センサまでの
光路長の誤差を計算し、誤差を補正する。これにより、
焦点板から焦点検出センサまでの光路長のばらつきによ
る誤差を補正し、焦点ずれ量の検出精度を向上させるこ
とができる。この補正量は記憶部に記憶され、後の撮影
の際に使用される。一眼レフカメラは更に、ファインダ
ーの着脱を検知するための着脱検知手段と、着脱検知手
段によって検知された情報に基づいてキャリブレーショ
ンの必要性を判断するためのキャリブレーション判断部
とを有しており、例えば、ファインダーの主電源投入時
等、所定の時機にキャリブレーションの必要性を判断す
る。これにより、キャリブレーションが必要なときに、
それを実施し忘れたり、また、不要なキャリブレーショ
ンを実施することがなくなる。
【0007】前記キャリブレーション判断部は、キャリ
ブレーションが必要であると判断した場合に、使用者に
キャリブレーションが必要である旨の警告を発するため
の警告部と、キャリブレーション手段を使用者が作動さ
せるためのキャリブレーション作動手段と、を更に有す
るのが良い。この構成では、キャリブレーション判断部
が、キャリブレーションが必要であると判断すると、そ
の旨の警告が表示される。一眼レフカメラの使用者は、
その表示に基づいてキャリブレーション作動手段を作動
させてキャリブレーションを実施する。
【0008】前記ファインダーは、装着されたカメラボ
ディの個体を識別するための個体識別手段を更に有する
のが良い。この構成では、カメラボディの個体を識別す
ることができるので、一つのファインダーに対して複数
のカメラボディを使用したとしても、キャリブレーショ
ンの必要性判断を有効に行うことができる。前記キャリ
ブレーション判断部が、着脱検知手段によって取得され
たファインダーの着脱回数の情報、及び/又は、個体識
別手段によって取得されたカメラボディの識別情報に基
づいて、キャリブレーションが必要であるか否かを判断
するように構成しても良い。前記キャリブレーション手
段は、基準マークを照明するためにカメラボディ又はフ
ァインダーに設けられた照明手段を更に有するのが良
く、また、前記キャリブレーション手段は、撮影レンズ
からカメラボディに入射する光を遮光した状態で較正を
行うのが良い。この構成により、撮影レンズから入射し
た光の影響を受けることなくキャリブレーションを行う
ことができ、それにより、較正の精度を向上させること
ができる。
【0009】また、前記キャリブレーション手段は、較
正を行う際に撮影レンズから入射する光が正常に遮光さ
れていたか否かを確認する確認手段を更に有するのが良
い。有利には、前記キャリブレーション手段が作動中で
あることを使用者に通知又は表示するための手段を設け
る。
【0010】本発明は又、焦点板を有するカメラボディ
に取り外し可能に取付けるための一眼レフカメラ用ファ
インダーであって、ファイダーはフィルム位置に対応し
て焦点板に設けた基準マークを検出可能であって、ファ
インダーの焦点位置を検出する焦点検出手段と、基準マ
ークと焦点位置のずれ量を検出するためのずれ量検出手
段と、ずれ量検出手段の出力に基づいて焦点位置のデー
タを補正するキャリブレーション手段と、キャリブレー
ション手段が計算した補正量を記憶するための記憶部
と、ファインダーの着脱を検知するための着脱検知手段
と、着脱検知手段によって取得された情報に基づいて、
キャリブレーションが必要であるか否かを判断するため
の判断部と、を有することを特徴とする一眼レフカメラ
用ファインダーである。
【0011】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の一眼レフカメラ
の実施の形態を図面に基づいて説明する。 (1)第1の実施の形態 最初に、本発明の一眼レフカメラの第1の実施の形態に
ついて説明する。この第1の実施の形態の特徴は、いわ
ゆる「フォーカスエイド」機能を有する点にある。
【0012】(1・1)カメラの全体構造 以下に、本発明の一眼レフカメラの第1の実施の形態に
おいて、カメラの全体構造について説明する。図1及び
図2を参照すると、本発明の一眼レフカメラ1100は
ファインダー交換式の一眼レフカメラであり、カメラボ
ディ110と、撮影レンズ130と、ファインダー11
40と、フィルムバック190とを備える。
【0013】ファインダー1140はカメラボディ11
0に対して着脱可能に取り付けられる。例えば、ファイ
ンダー案内用溝部がカメラボディ110の上面に設けら
れ、ファインダー取付け用帯部がファインダー1140
の下面に設けられる。ファインダー取付け用帯部をファ
インダー案内用溝部に嵌め合わせ、ファインダー114
0をカメラボディ110に対して滑らせることによっ
て、ファインダー1140をカメラボディ110に取り
付けることができる。
【0014】撮影レンズ130はカメラボディ110に
対して着脱可能に取り付けられる。例えば、バヨネット
取付け部が撮影レンズ130の後面に設けられ、バヨネ
ットマウント部がカメラボディ110の前面に設けられ
る。撮影レンズ130のバヨネット取付け部をカメラボ
ディ110のバヨネットマウント部に嵌め合わせ、撮影
レンズ130をカメラボディ110に対して回転させる
ことによって、撮影レンズ130をカメラボディ110
に取り付けることができる。撮影レンズ130は光軸1
06と、撮影レンズ光学系134と、絞り136と、シ
ャッター132と、距離調節機構(図示せず)とを有す
る。フィルム192がフィルムバック190内に収容さ
れる。フィルム192を手動により送るように構成して
もよいし、フィルム送り用モータを設け、フィルム19
2を自動的に送るように構成してもよい。変形例とし
て、撮影レンズ130をカメラボディ110に固定した
構造であってもよい。変形例として、後述するように、
フィルムバック190を設けることなしに、フィルム1
92をカメラボディ110の中に配置した構造であって
もよい。
【0015】(1・2)カメラボディの構造 以下に、本発明の一眼レフカメラの第1の実施の形態に
おいて、カメラボディの構造について説明する。被写体
から撮影レンズ130を通る光の経路を変えるためのミ
ラー112がカメラボディ110に取り付けられる。コ
ンデンサレンズ114が、ファインダー140における
周辺光量落ちを補正するためにカメラボディ110に設
けられる。焦点板1116がフィルム192の面の位置
と光学的に共役の位置になるようにカメラボディ110
に設けられる。コンデンサレンズ114の平面側は焦点
板1116の一方の面に接するように配置される。
【0016】シャッターボタン120がカメラボディ1
10に設けられる。シャッターボタン120はカメラボ
ディ110の前面に配置してもよいし、或いは、カメラ
ボディ110の上面に配置してもよいし、或いは、カメ
ラボディ110の側面に配置してもよい。シャッター速
度設定ダイアル122がカメラボディ110の側面に設
けられる。フィルム192を巻き上げるための巻き上げ
クランク124がカメラボディ110の側面に設けられ
る。シャッター速度の制御は機械式であってもよいし、
電子式であってもよい。シャッター速度の制御を電子式
で行うような構成では、シャッター速度を制御するため
の水晶振動子(図示せず)と、IC(図示せず)と、電
池(図示せず)とをカメラボディ110に内蔵するのが
よい。変形例として、フィルム192を巻き上げるため
のフィルム巻き上げ用モータ(図示せず)をカメラボデ
ィ110に内蔵した構造であってもよい。この構成で
は、フィルム巻き上げ用モータを作動させるための電池
をカメラボディ110に内蔵するように構成し、この電
池により水晶振動子とICとを作動させて、シャッター
速度を制御することができる。
【0017】フィルム192を巻き上げ、シャッター速
度設定ダイアル122によりシャッター速度を設定し、
シャッターボタン120を押すことによりシャッター1
32は作動する。変形例として、シャッター132を撮
影レンズ130に設けないで、シャッターをカメラボデ
ィ110に内蔵したような構造であってもよい。すなわ
ち、本発明の一眼レフカメラは、レンズシャッターを内
蔵した一眼レフカメラであってもよいし、或いは、フォ
ーカルプレーンシャッターを内蔵した一眼レフカメラで
あってもよいし、或いは、レンズシャッター及びフォー
カルプレーンシャッターを内蔵した一眼レフカメラであ
ってもよい。
【0018】(1・3)ファインダーの構造 以下に、本発明の一眼レフカメラの第1の実施の形態に
おいて、ファインダーの構造について説明する。ファイ
ンダー1140は、コンデンサレンズ114および焦点
板1116を通った被写体からの光束の経路を変えるた
めの第1プリズム142と、第1プリズム142を通っ
た被写体からの光束の経路を変えるための第2プリズム
144と、第2プリズム144を通った被写体からの光
束の経路を変えるための第3プリズム146と、第3プ
リズム146を通った被写体の像を拡大するための接眼
レンズ148とを含む。撮影レンズ130を通る被写体
からの光束は、ミラー112により経路を変えられ、コ
ンデンサレンズ114と焦点板1116を通り、第1プ
リズム142および第2プリズム144および第3プリ
ズム146により正立像となるように構成される。した
がって、使用者は、被写体の正立像を接眼レンズ148
により拡大して見ることができる。変形例として、プリ
ズムを用いないで、プリズムと同様な作用効果を奏する
複数のミラーを用いてもよい。
【0019】検出用プリズム150が第1プリズム14
2において焦点板1116を通る光を最初に反射する上
側面142aに設けられる。検出用プリズム150と第
1プリズム142の接触部の一部あるいは全部はハーフ
ミラーとして構成される。検出用プリズム150からの
光束を集光させるための2つのセパレータレンズ15
2、153がファインダー140に設けられる。2つの
セパレータレンズ152、153は、互いに間隔を隔て
て配置される。第1のセパレータレンズ152は、撮影
レンズ130を通る互いに間隔を隔てた2つの光束のう
ちの一方を集光させるために設けられる。第2のセパレ
ータレンズ153は、撮影レンズ130を通る互いに間
隔を隔てた2つの光束のうちの他方を集光させるために
設けられる。図を簡略にするために、セパレータレンズ
152だけを図1に示す。
【0020】セパレータレンズ152、153により集
光される光束を入射して、被写体の像の焦点を検出す
る、すなわち、撮影レンズ130の結像面(被写体像
面)とフィルム等価面との間のずれ量(デフォーカス
量、または、焦点ずれ量)を検出するための焦点検出手
段である焦点検出センサ154がファインダー1140
に設けられる。焦点検出センサ154はCCDなどで構
成されたエリアセンサであるのが好ましい。或いは、焦
点検出センサ154はラインセンサであってもよい。焦
点検出センサ154は、セパレータレンズ152、15
3により集光される光を受光することができるような位
置に配置される。
【0021】被写体の像の焦点を検出した結果を表示す
るための表示部156がファインダー1140に設けら
れる。表示部156は、例えば、LEDなどの表示素子
で構成される。表示部156は、LCDで構成してもよ
い。表示部156が表示する表示内容の光束の経路を変
えるための表示用プリズム158がファインダー114
0に設けられる。表示用プリズム158と第1プリズム
142の接触部の一部あるいは全部はハーフミラーとし
て構成される。表示部156が表示する表示内容の光束
は第1プリズム142および第2プリズム144および
第3プリズム146により正立像となるように構成され
る。したがって、使用者は、表示部156が表示する表
示内容を接眼レンズ148により拡大して見ることがで
きる。被写体からフィルム192の面までの距離を測定
した結果に基づいて発音するためのブザー186がファ
インダー1140に設けられる。
【0022】図1を参照すると、焦点検出センサ154
により検出した被写体の像の焦点に関する情報を演算処
理して、その演算結果に関する信号を出力するためのI
C1160がファインダー1140に設けられる。ま
た、IC1160における演算処理などのために基準信
号を出力する源振を構成する水晶振動子162がファイ
ンダー1140に設けられる。また、焦点検出センサ1
54を作動させ、IC1160を作動させる電源を構成
する電池164がファインダー1140に設けられる。
電池をカメラボディ110に設けた構造の一眼レフカメ
ラにおいては、電池164をファインダー1140に設
けることなしに、カメラボディ110に設けた電池によ
り焦点検出センサ154を作動させ、IC1160を作
動させるように構成することができる。ファインダー1
140は又、ファインダーのカメラボディへの装着、又
はカメラボディからの取り外しを検知するための着脱検
知手段1130を有する。着脱検知手段1130は、リ
ミットスイッチ、光学スイッチ等、任意適当な素子で構
成することができる。
【0023】図2を参照すると、焦点検出センサ154
の作動のモードを切り換えるためのキャリブレーション
作動手段であるモード切換スイッチ166がファインダ
ー1140に設けられる。モード切換スイッチ166は
回転式スイッチであってもよいし、スライド式スイッチ
であってもよいし、プッシュ式スイッチであってもよい
し、タッチセンサ式スイッチであってもよい。
【0024】(1・4)基準マークとマーク光源 図1を参照すると、カメラボディと焦点検出センサとの
間の距離を測定するために、基準マーク1118が焦点
板1116に設けられる。基準マーク1118は焦点板
1116において第1プリズム142に面する面と反対
側にある面に設けられるのが好ましい。したがって、こ
の構成では、基準マーク1118は、カメラボディ11
0に対して固定的に設けられている。基準マーク111
8は、基準マーク1118の像をセパレータレンズ15
2、153により焦点検出センサ154に集光できるよ
うな位置に配置される。すなわち、焦点検出センサ15
4は、セパレータレンズ152、153により集光され
た基準マーク1118の像も入射することができるよう
な位置に配置される。
【0025】図3を参照すると、図3は基準マーク11
18の例を示したものである。図3(a)を参照する
と、基準マーク1118aは検出枠を基準マークと兼用
した構成を示す。図3(b)を参照すると、基準マーク
1118bは基準マークをクロス形状で構成した場合を
示す。図3(c)を参照すると、基準マーク1118c
は基準マークを円形状で構成した場合を示す。基準マー
ク1118の大きさは、その一部を焦点検出センサ15
4で認識することができるような寸法のものであればよ
い。
【0026】図4を参照すると、基準マーク1118は
焦点板1116において、第1プリズム142に面する
面と反対側にある面(コンデンサレンズ114があるほ
うの面)に、鋭角の溝1118gとして形成される。基
準マーク1118を構成する溝1118gの幅、深さ、
頂角θは、基準マーク1118の一部を焦点検出センサ
154で認識することができるような寸法のものであれ
ばよい。基準マーク1118の溝1118gは、研削に
よって形成してもよいし、或いは、部分エッチングによ
って形成してもよい。
【0027】基準マーク1118の溝1118gを照明
するための照明手段であるマーク光源1120が、ファ
インダー1140に設けられる。マーク光源1120
は、ランプであってもよいし、LEDであってもよい。
マーク光源1120は、コンデンサレンズ114を配置
した方向から溝1118gを照明するように構成され
る。マーク光源1120は、ファインダー1140に設
けた電池164を電源にするように構成されるのがよ
い。或いは、マーク光源1120は、カメラボディ11
0に設けた電池(図示せず)を電源にするように構成し
てもよい。
【0028】変形例として、図5を参照すると、マーク
光源1120は、コンデンサレンズ114の側面方向か
ら溝1118gを照明するように構成してもよい。この
構成では、マーク光源1120から照射される光線は、
コンデンサレンズ114の表面で反射されて、溝111
8gを照明するように構成される。
【0029】また、変形例として、マーク光源1120
から照射される光線を1つ又は2つ以上のミラー(図示
せず)により反射させて、コンデンサレンズ114の側
面方向から溝1118gを照明するように構成してもよ
いし、或いは、コンデンサレンズ114の表面に対して
角度をなす方向から溝1118gを照明するように構成
してもよい。
【0030】また、変形例として、溝1118gを照明
するためのマーク光源1120をカメラボディ110に
設けてもよい。この構成では、マーク光源1120は、
コンデンサレンズ114を配置した方向から溝1118
gを照明するように構成される。この構成では、マーク
光源1120は、カメラボディ110に設けた電池(図
示せず)を電源にするように構成されるのがよい。
【0031】(1・5)検出部の構成 以下に、本発明の一眼レフカメラの第1の実施の形態に
おいて、検出部の構成について説明する。図6を参照す
ると、焦点検出センサ154の作動を制御するためのセ
ンサ制御部170が設けられる。センサ制御部170は
モード切換スイッチ166を作動させることにより動作
モードが変化するように構成される。モード切換スイッ
チ166を撮影モードにすると、被写体104からの光
束は、撮影レンズ130、ミラー112、コンデンサレ
ンズ114、焦点板1116、検出光学系(検出用プリ
ズム150、セパレータレンズ152および153)を
通って焦点検出センサ154に入射するように構成され
る。モード切換スイッチ166をキャリブレーションモ
ードにすると、ミラー112がミラーアップし(ミラー
112が水平方向を向き)、撮影レンズからの光束がコ
ンデンサレンズ114に入射しなくなる。
【0032】ここで、センサ制御部170は、撮影光路
外に設けたマーク光源1120を点灯させることによ
り、基準マーク1118の溝1118gに対応する線を
照明するように構成される。このとき、センサ制御部1
70は、焦点検出センサ154に入射する光束に基づい
て、基準マーク1118の位置を検出するように構成さ
れる。
【0033】ずれ量検出手段である焦点演算部172
が、焦点検出センサ154が出力する被写体104に関
する信号を入力して被写体の像の焦点を検出するために
設けられる。キャリブレーション手段の一部を構成する
ファインダー位置演算部174が、焦点板1116から
焦点検出センサ154までの光路長を測定するために設
けられる。
【0034】キャリブレーション手段の一部を構成する
補正演算部176が、焦点演算部172が出力する被写
体の像の焦点の検出結果に関する信号と、ファインダー
位置演算部174が出力する焦点板1116から焦点検
出センサ154までの光路長に関する信号とに基づい
て、被写体の像の焦点の検出結果を補正するために設け
られる。すなわち、本発明の一眼レフカメラでは、焦点
検出センサ154を用いて基準マーク1118の位置を
測定した結果に基づいて、焦点検出センサ154による
被写体の像の焦点の検出結果を補正するように構成され
る。記憶部177が補正演算部176によって計算され
た補正量を記憶するために設けられる。該記憶部は、例
えば、電気消去可能プログラマブル読み出し専用メモリ
(EEPROM)で構成することができる。
【0035】一方、ファインダー1140の着脱を検知
する着脱検知手段1130が検知したファインダーの装
着回数の情報は、記憶部177に格納されるように構成
される。キャリブレーション判断部179が、記憶部1
77に格納されたファインダー1140の装着回数等の
情報に基づいて、キャリブレーションが必要である旨の
警告を発するか否かを判断するために設けられる。更
に、センサ制御部170は、モード切換スイッチ166
をキャリブレーションモードにすると、マーク光源11
20を点灯させるように構成される。
【0036】(1・6)出力部の構成 以下に、本発明の一眼レフカメラの第1の実施の形態に
おいて、出力部の構成について説明する。図6を参照す
ると、出力制御部178が、モード切換スイッチ166
を作動させることにより出力のモードを切り換え、被写
体の像の焦点の検出結果に基づいて、出力信号を出力
し、或いはキャリブレーションの結果を表示するために
設けられる。出力制御部178が出力する出力信号を入
力して表示部156を作動させ、補正演算部176が演
算した補正結果に関する情報を表示するために、表示駆
動部180が設けられる。
【0037】出力制御部178が出力する出力信号を入
力して発音部184を作動させ、補正演算部176が演
算した補正結果に基づいて発音させるために、発音駆動
部182が設けられる。例えば、発音部184は、ブザ
ー186又はスピーカで構成される。例えば、発音部1
84は、補正演算部176が演算した被写体の像の焦点
の補正結果が合焦状態であるときに音を出すように構成
される。或いは、発音部184は、補正演算部176が
演算した被写体の像の焦点の補正結果がいわゆる「前ピ
ン」であるときに低い音を出し、いわゆる「後ピン」で
あるときに高い音を出し、合焦状態であるときに中間の
音を出すように構成してもよい。
【0038】もし、必要でないならば、表示駆動部18
0と表示部156を設けなくてもよいし、或いは、発音
駆動部182と発音部184を設けなくてもよい。モー
ド切換スイッチ166を作動させることにより、表示部
156だけを作動させるような出力モードを設定するこ
ともでき、発音部184だけを作動させるような出力モ
ードを設定することもでき、表示部156と発音部18
4の両方を作動させるような出力モードを設定すること
もできるように構成されている。一方、キャリブレーシ
ョン判断部179が、キャリブレーションが必要である
と判断した場合には、キャリブレーション判断部179
から出力制御部178に信号が送られ、表示駆動部18
0を介して表示部156にキャリブレーションが必要で
ある旨の警告を表示するように、出力制御部178は構
成される。これと共に、発音駆動部182を介して発音
部184から警告音を発するように、出力制御部を構成
しても良い。
【0039】本発明の一眼レフカメラの実施の形態にお
いては、各種の機能を行う回路をIC1160内に構成
するのがよい。本発明の一眼レフカメラの第1の実施の
形態においては、センサ制御部170、焦点演算部17
2、ファインダー位置演算部174、補正演算部17
6、記憶部177、出力制御部178、キャリブレーシ
ョン判断部179、表示駆動部180、発音駆動部18
2はIC1160内に構成される。更に、IC1160
内には、CPU、ROM、RAMなどが設けられる。
【0040】また、IC1160は各種の動作を行うプ
ログラムを内蔵したPLA−ICであってもよい。ま
た、本発明の一眼レフカメラの実施の形態においては、
必要に応じて、ICとともに、抵抗、コンデンサ、コイ
ル、ダイオード、トランジスタなどの外付け素子を用い
ることができる。
【0041】(1・7)一眼レフカメラの作用 以下に、本発明の一眼レフカメラの第1の実施の形態の
作用について説明する。ここで、図1、図6、図7を参
照すると、図7は、被写体104から焦点検出センサ1
54までの光路を等価的に書いたものであり、光軸を1
06とし、ミラー112、上側面142a、検出用プリ
ズム150は展開して示す。
【0042】本発明の一眼レフカメラの検出領域には、
焦点検出センサ154の特性に合わせたコンデンサレン
ズ114Hを設けるのがよい。このようなコンデンサレ
ンズ114Hを設ける目的は、2つに別れた被写体10
4からの光束が撮影レンズ130の射出瞳位置において
一定の領域を通るようにすることにある。具体的には、
セパレータレンズ152、153の近傍のアパーチャー
143A1の像が撮影レンズ130の射出瞳位置付近に
結像するような関係の特性をもつようにコンデンサレン
ズ114Hは構成される。
【0043】ここで、射出瞳位置は撮影レンズによって
異なるので、仮想の基準射出瞳の位置を設定する必要が
ある。なお、ファインダーとしてのコンデンサレンズ1
14Hは、射出瞳の像を接眼レンズの近傍に結ぶような
特性をもつように構成される。ファインダーとしてのコ
ンデンサレンズ114Hの焦点距離と、焦点検出センサ
154としてのコンデンサレンズ114Hの焦点距離と
は、必ずしも同じではない。したがって、図7に示すよ
うに、コンデンサレンズ114Hのうちで被写体の像の
焦点を検出する領域の焦点距離が焦点検出センサ154
としてのコンデンサレンズ114Hの焦点距離となるよ
うに構成し、被写体の像の焦点を検出する領域の周囲の
部分の焦点距離がファインダーとしてのコンデンサレン
ズ114Hの焦点距離となるように構成するのがよい。
【0044】光軸を106に位置した被写体104の1
点104Pから出た光束は、撮影レンズ130により屈
折し、ミラー112により経路を変えられ、コンデンサ
レンズ114を通り、焦点板1116の検出領域を通過
して、アパーチャー143A2およびアパーチャー14
3A1を通り、セパレータレンズ152および153に
よって、焦点検出センサ154の撮像面の近傍の2つの
領域に結像する。
【0045】元来、焦点板1116はフォーカスを合わ
せる目的で設けられるので、焦点に対して必要十分な精
度を持っていると仮定すると、焦点板1116に結像し
ている画像は焦点検出センサ154によって、焦点ずれ
量がゼロである画像として検出される。一方、焦点板1
116の結像面上に基準マーク1118を付けておく
と、その基準マーク1118の画像も焦点検出センサ1
54において、デフォーカス量(焦点ずれ量)がゼロで
あるような画像として検出される。しかしながら、ファ
インダー1140の組み付けのばらつき等により、焦点
板1116から焦点検出センサ154までの光路長に誤
差が生じた場合には、基準マーク1118の画像の焦点
ずれ量がゼロ以外の値として検出される。
【0046】このため、あらかじめ焦点板1116の検
出領域の一部に基準となるマーク1118を設け、この
基準マーク1118を焦点検出センサ154で認識する
ことによって、組み付けのばらつき等による焦点検出セ
ンサ154と焦点板1116との間の光路長の誤差を求
めることができる。この求められた誤差を使用して、焦
点検出センサ154により検出した被写体の像の焦点の
検出結果を補正することができる。
【0047】図4および図5を参照すると、前述したよ
うに、本発明の実施形態では、基準マーク1118は焦
点板1116において、第1プリズム142に面する面
と反対側にある面(コンデンサレンズ114があるほう
の面)に溝1118gとして形成されている。したがっ
て、撮影レンズ130から射出される開角度A1の光束
は、基準マーク1118の溝1118gにより屈折され
て開角度A2の光束になる。その結果、開角度A2の光
束は焦点検出センサ154には届かないので、基準マー
ク1118の溝1118gに対応する線は、使用者によ
り、常に黒く認識される。
【0048】しかしながら、被写体104の像が基準マ
ーク1118の周辺にあると、基準マーク1118が存
在する領域からだけでは基準マーク1118の焦点ずれ
量(位相差)を精度良く検出することはできない。即
ち、基準マーク1118の像と被写体の像の境界に存在
する画素では、画素の一部分に基準マーク1118の像
が形成されるため、被写体の像の部分の光量と基準マー
ク1118の像の部分の光量との間の光量が検出され
る。従って、境界に存在する画素が検出する光量は、被
写体によって変化してしまい、基準マーク1118の位
置を精度良く検出するのが困難になる。そこで、撮影光
路外に設けたマーク光源1120を点灯させることによ
り、基準マーク1118を照明し、マーク光源1120
の点灯状態と消灯状態の2つの状態における焦点検出セ
ンサ154が出力するデータを比較することにより、基
準マーク1118の位置の検出精度を向上させることが
できる。
【0049】しかしながら、マーク光源1120の点灯
状態と消灯状態とを比較する方法では、基準マーク11
18の位置の検出に要する時間が長くなり、また、被写
体の像の影響を完全に排除することもできない。そこ
で、好ましくは、キャリブレーションモードにおいて
は、ミラー112をミラーアップして撮影レンズ130
からの光束が焦点板1116に到達しないようにする。
従って、キャリブレーションモード時は、焦点板111
6にはマーク光源1120の光のみが照射される。
【0050】次に、図8を参照する。図8は、マーク光
源1120の点灯状態において焦点検出センサ154が
出力する基準マーク1118に関する情報の概略を示す
図である。即ち、基準マーク1118の像の位置では、
焦点検出センサ154によって検出される光量はほぼゼ
ロであり、それ以外ではほぼ一定の光量が検出される。
図8(a)は焦点板1116の基準マーク1118から
焦点検出センサ154までの光路長が設計値よりも長い
場合、図8(b)は基準マーク1118から焦点検出セ
ンサ154までの光路長が設計値よりも短い場合、図8
(c)は光路長が設計値通りである場合に、夫々焦点検
出センサ154から出力される信号の形状を模式的に示
す図である。図8(a)において、波形152a2はセ
パレータレンズ152によって焦点検出センサ154に
結像した像による波形を示し、波形153a2はセパレ
ータレンズ153によって焦点検出センサ154に結像
した像による波形を示す。
【0051】図8(b)において、波形152b2はセ
パレータレンズ152によって焦点検出センサ154に
結像した像による波形を示し、波形153b2はセパレ
ータレンズ153によって焦点検出センサ154に結像
した像による波形を示す。図8(c)において、波形1
52c2はセパレータレンズ152によって焦点検出セ
ンサ154に結像した像による波形を示し、波形153
c2はセパレータレンズ153によって焦点検出センサ
154に結像した像による波形を示す。図8(c)にお
いて、波形152c2と波形153c2との間の合焦検
出用光束の位置ずれ量(位相差)DMSは、本発明の一
眼レフカメラの設計値として予め定められている。した
がって、ファインダー位置演算部174はこの位置ずれ
量DMSの値を予め記憶している。
【0052】図8(a)に示すように、焦点板1116
の基準マーク1118から焦点検出センサ154までの
光路長が設計値よりも長い場合、ファインダー位置演算
部174は波形152a2と波形153a2との間の位
置ずれ量(位相差)DMCを演算し、その演算結果とD
MSを比較することにより、基準マーク1118から焦
点検出センサ154までの光路長を演算する。これに対
して、図8(b)に示すように、基準マーク1118か
ら焦点検出センサ154までの光路長が設計値よりも短
い場合、ファインダー位置演算部174は波形152b
2と波形153b2との間の位置ずれ量(位相差)DM
Fを演算し、その演算結果とDMSを比較することによ
り、基準マーク1118から焦点検出センサ154まで
の光路長を演算する。
【0053】次に、補正演算部176は、焦点演算部1
72が出力する被写体の像の焦点の演算結果と、ファイ
ンダー位置演算部174が出力する基準マーク1118
から焦点検出センサ154までの光路長の演算結果とに
基づいて、被写体の像の焦点の演算結果を補正する。被
写体の像の焦点についての補正された演算結果は出力制
御部178に出力される。更に、焦点の演算結果の補正
量は記憶部177に記憶される。
【0054】例えば、図8(a)に示すように、焦点板
1116の基準マーク1118から焦点検出センサ15
4までの光路長が設計値よりも長い場合、DMCとDM
Sの差の値だけ、合焦状態にすべきDJSの基準値が小
さくなるように補正する。これに対して、例えば、図8
(b)に示すように、焦点板1116の基準マーク11
18から焦点検出センサ154までの光路長が設計値よ
りも短い場合、DMFとDMSの差の値だけ、合焦状態
にすべきDJSの基準値が大きくなるように補正する。
【0055】図9に、キャリブレーションモードにおけ
るマーク画像焦点ずれ量検出処理手順を示す。モード切
換スイッチ166をキャリブレーションモードにする
と、キャリブレーション処理が開始される。まず、ステ
ップS1において、撮影レンズ130からの光が焦点板
1116に到達しないように、センサ制御部170がミ
ラー112をミラーアップさせる。しかしながら、この
作動は行わなくても良い。次いで、ステップS2におい
て、キャリブレーション処理中である旨の表示を、表示
部156によって、例えば、ファインダー視野内に表示
する。ステップS3では、センサ制御部170がマーク
光源1120を点灯させる。しかしながら、この作動は
行わなくても良い。ステップS4においては、焦点検出
センサ154に形成された基準マーク1118の像のデ
ータが一時的に蓄積され、その像のデータをステップS
5で、ファインダー位置演算部174に取り込む。次い
で、ステップS6では、センサ制御部170がマーク光
源1120を消灯させる。勿論、マーク光源の点灯を行
っていない場合にはこの作動も行う必要がない。
【0056】ステップS7では、ファインダー位置演算
部174が基準マーク1118の像の焦点ずれ量を計算
し、焦点ずれ量に基づいて、補正演算部176が被写体
の像の補正量を計算する。この補正量は、ステップS8
において、記憶部177に記憶される。続いて、ステッ
プS9において、キャリブレーション処理が終了した旨
を表示する。最後に、ステップS10において、ミラー
アップを解除してキャリブレーション処理を終了する。
勿論、ミラーアップを行っていない場合には、この作動
は行われない。適用によっては、ミラーアップによる撮
影レンズからの光束の遮光が適正に行われていたか等、
キャリブレーション処理が正常に終了したか否かの確認
処理を行っても良い。
【0057】図10(a)乃至(c)に、ファインダー
視野の下部に表示されるキャリブレーションモードイン
ジケータを示す。モード切換スイッチ166をキャリブ
レーションモードにすると、図10(a)に示すよう
に、インジケータの右端の「C」のマーク149fが点
滅し、キャリブレーション処理中であることが表示され
る。次いで、キャリブレーションが正常に終了すると、
図10(b)に示すように、「C」のマーク149fは
点滅から点灯に変化する。キャリブレーション正常終了
の確認処理を行う場合には、キャリブレーション異常を
知らせるために、図10(c)に示すように、「E」の
マーク149fを点滅させても良い。
【0058】モード切換スイッチ166が撮影モードに
されている場合には、撮影レンズ130から入射した光
束は、ミラー112、コンデンサレンズ114、焦点板
1116、及び検出光学系を経て焦点検出センサ154
に到達する。次いで、焦点検出センサ154及び焦点演
算部172は、焦点板1116に形成された被写体10
4の像に基づいて被写体104の焦点ずれ量を演算す
る。この焦点ずれ量は補正演算部176に送られる。補
正演算部176は、焦点ずれ量を、キャリブレーション
モードにおいて計算して記憶部177に記憶させておい
た補正量に基づいて補正する。次いで、出力制御部17
8は表示駆動部180を作動させ、表示部156によ
り、補正演算部176が補正した被写体の像の焦点ずれ
量を表示する。出力制御部178は発音駆動部182を
作動させ、発音部184により、補正演算部176が補
正した被写体の像の焦点の焦点ずれ量に基づいて音を出
す。例えば、ブザー186は、補正演算部176が補正
した焦点ずれ量がゼロ、即ち、合焦状態であるときに音
を出す。
【0059】次に、キャリブレーション判断部179に
よって実行されるキャリブレーションの必要性判断のア
ルゴリズムについて説明する。カメラボディ110の焦
点板1116から焦点検出センサ154までの光路長が
ばらつく原因の多くは、一般に、ファインダー1140
のカメラボディ110への装着の仕方によるものと考え
られる。従って、ファインダー1140をカメラボディ
110に一旦装着してしまえば、ファインダー1140
を装着し直すまで光路長の変化は起らない。そこで、本
実施形態では、前回キャリブレーションが行われた後
に、ファインダー1140が装着し直されているか否か
を判別する。
【0060】図11は、ファインダー1140の装着回
数をカウントするための処理のフローチャートである。
ファインダー1140がカメラボディ110に装着され
ると着脱検知手段1130がそれを検知する。ファイン
ダー1140の装着が検知されると、図11のフローチ
ャートの処理が開始される。まず、ステップS101に
おいて、記憶部177に記憶されていた前回までのファ
インダー1140の装着回数が取得される。ファインダ
ー1140を初めてカメラボディ110に装着する際に
は、この装着回数はゼロである。次に、ステップS10
2において、前ステップで取得された装着回数を1増加
させる、即ち、装着回数カウンタに1を加える。最後
に、ステップ103において、前ステップで増加させた
装着回数、即ち、更新された装着回数カウンタの値を記
憶部177に記憶させてこの処理を終了する。
【0061】次に、図12を参照して、図9に示したマ
ーク画像焦点ずれ量検出処理の後に行われる回数カウン
タ保存処理について説明する。モード切換スイッチ16
6をキャリブレーションモードに切り換えると、図9に
示したマーク画像焦点ずれ量検出処理が行われ、引き続
いて、図12の処理が行われる。ステップS201で
は、図11のステップS103で記憶部177に保存さ
れた装着回数カウンタの値が取得される。次に、ステッ
プS202では、前ステップで取得された装着回数カウ
ンタの値をキャリブレーション時装着回数カウンタに代
入する。最後に、ステップS203で、値を代入された
キャリブレーション時装着回数カウンタの値を記憶部1
77に保存する。以上の処理により、キャリブレーショ
ン処理が実行された時点でのファインダーの装着回数
が、キャリブレーション時装着回数カウンタの値として
保存される。
【0062】次に、図13を参照して、キャリブレーシ
ョンの必要性をチェックするための処理について説明す
る。この処理は、例えば、ファインダー1140の主電
源投入時に行われる。まず、ステップS301で、記憶
部177に記憶されている装着回数カウンタの値を取得
する。次に、ステップS302で、記憶部177に記憶
されているキャリブレーション時装着回数カウンタの値
を取得する。ステップS303では、取得された装着回
数カウンタの値と、キャリブレーション時装着回数カウ
ンタの値とが比較される。これら二つのカウンタの値が
等しい場合には、キャリブレーションを行う必要がない
ので、このチェック処理を終了する。即ち、二つのカウ
ンタの値が等しいのは、前回行われたキャリブレーショ
ンの後にファインダー1140の着脱が行われていない
ためであり、その場合には焦点板1116から焦点検出
センサ154までの光路長に変化が生じないと考えられ
るからである。二つのカウンタの値が異なる場合には、
前回のキャリブレーションの後にファインダー1140
が装着し直されているので、ステップS304に進み、
キャリブレーションを行う必要がある旨の警告を行っ
て、この処理を終了する。
【0063】警告は、図14に示すように、ファインダ
ー視野下部に表示される。例えば、ファインダー視野下
部右端の「C」のマークを点滅させることによって、警
告を行うことができる。図10(a)に示したように、
「C」のマークの点滅によってキャリブレーション処理
中の表示も行っている場合には、それらの表示を区別で
きるように、警告の場合と、キャリブレーション処理中
の場合で点滅の周期が異なるように構成するのが良い。
【0064】図15を参照すると、本発明の一眼レフカ
メラにおいて、ファインダーの視野の輪郭149aが示
される。ファインダーの視野の中に、検出領域を示す枠
149bが示され、この枠149bは基準マーク111
8により作られた像である。設定されているシャッター
速度「1/250」を示す文字149cと、設定されて
いる絞り値「5.6」を示す文字149dがファインダ
ーの視野の外の上部に指示される。露出計を内蔵したフ
ァインダーにおいては、露出の測定結果を示す図形14
9eがファインダーの視野の外の上部に指示される。
【0065】例えば、適正露出状態である場合、中央の
緑色のLEDが点灯し、「露出アンダー」である場合、
右に位置した橙色のLEDが点灯し、「露出オーバー」
である場合、左に位置した赤色のLEDが点灯する。
「露出アンダー」の程度が大きくなるにしたがって多く
の数の橙色のLEDが点灯する。「露出オーバー」の程
度が大きくなるにしたがって多くの数の赤色のLEDが
点灯する。赤色のLEDは上が尖った三角形であり、橙
色のLEDは下が尖った三角形である。
【0066】被写体の像の焦点の検出結果を示す記号1
49gがファインダーの視野の外の下部に指示される。
例えば、合焦状態である場合、中央の菱形、緑色のLE
Dが点灯し、「後ピン」である場合、その右に位置した
橙色のLEDが点灯し、「前ピン」である場合、その左
に位置した赤色のLEDが点灯する。「後ピン」の程度
が大きくなるにしたがって多くの数の橙色のLEDが点
灯する。「前ピン」の程度が大きくなるにしたがって多
くの数の赤色のLEDが点灯する。赤色のLED及び橙
色のLEDは正方形である。この構成により、被写体の
像の焦点の検出結果を明瞭に表示することができる。本
発明の第1実施形態により、ファインダーを取付け直し
た後にキャリブレーションするのを忘れることがない一
眼レフカメラを提供することができる。
【0067】(2)第2の実施形態 次に、図16乃至図18を参照して本発明の第2の実施
形態を説明する。本実施形態は、カメラボディ110の
個体を識別するための機能が備えられ、その情報に基づ
いてキャリブレーションが必要か否かを判断する点が第
1の実施形態と異なる。それ以外の構成、作用、効果は
第1の実施形態と同一であるので説明を省略する。本実
施形態は、同一個体のカメラボディに装着するのであれ
ば、一定の回数ファインダーを着脱したとしても、焦点
板1116から焦点検出センサ154までの光路長が変
化しないことが明らかな一眼レフカメラにおいて特に有
効である。
【0068】図16に示すように、本発明の第2の実施
形態は、カメラボディの個体を識別するために、カメラ
ボディ110に、カメラボディの個体を識別するための
情報であるカメラボディIDを記憶した読み出し専用メ
モリ126と、該読み出し専用メモリからデータを引き
出すためのCPU(中央処理装置)128とを備える。
読み出し専用メモリ126は、例えば、EEPROM、
不揮発性メモリ、磁気記憶媒体等によって構成すること
ができる。本実施形態による一眼レフカメラ1100は
更に、読み出し専用メモリ126からCPU128によ
って読み出されたカメラボディの個体を識別するための
情報をファインダー1140に伝達するためのデータ伝
達手段129を有する。データ伝達手段129は、例え
ば、カメラボディ110及びファインダー1140に夫
々設けられた電気接点によって構成することができる。
【0069】次に、図17を参照して、本実施形態のキ
ャリブレーション処理について説明する。モード切換ス
イッチ166をキャリブレーションモードに切り換える
と、図17に示すフローチャートのキャリブレーション
処理が開始される。キャリブレーション処理では、先
ず、図9に示したマーク画像焦点ずれ量検出処理が行わ
れる。図9の処理が終了すると、図17のステップS4
01に進む。ステップS401では、記憶部177に記
憶されている装着回数カウンタの値が取得される。次
に、ステップS402では、前ステップで取得された装
着回数カウンタの値をキャリブレーション時装着回数カ
ウンタに代入する。さらに、ステップS403で、値を
代入されたキャリブレーション時装着回数カウンタの値
を記憶部177に保存する。
【0070】次に、ステップS405では、読み出し専
用メモリ126からCPU128及びデータ伝達手段1
29を介して、カメラボディ110の個体を識別するた
めの情報であるカメラボディIDを取得する。カメラボ
ディIDとして、カメラボディの型式、製造番号等、任
意適当な数値及び符号を使用することができる。次い
で、ステップS406では、キャリブレーション時のカ
メラボディIDの値に、前ステップで取得されたカメラ
ボディIDの値を代入する。最後に、ステップS407
では、キャリブレーション時のカメラボディIDの値が
記憶部177に保存される。以上の処理により、キャリ
ブレーション処理が実行された時点でのファインダーの
装着回数、及び、キャリブレーションを行ったカメラボ
ディの個体を識別するための符号が、記憶部177に保
存される。
【0071】次に、図18を参照して、キャリブレーシ
ョンの必要性をチェックするための処理アルゴリズムに
ついて説明する。この処理は、キャリブレーション判断
部179によってファインダー1140の主電源を投入
した際に実行される。まず、ステップS501では、カ
メラボディ110の読み出し専用メモリ126からカメ
ラボディIDが取得される。次に、ステップS502に
おいて、既に記憶部177に記憶されているキャリブレ
ーション時のカメラボディIDが取得される。次いで、
ステップS503では、ステップS501において取得
されたカメラボディIDと、ステップS502において
取得されたキャリブレーション時のカメラボディIDと
が比較される。これらのカメラボディIDの値が異なる
場合には、ステップS507に進み、キャリブレーショ
ンが必要である旨の警告表示を行う。即ち、2つのカメ
ラボディIDの値が異なる場合には、ファインダー11
40に取付けられたカメラボディが、前回キャリブレー
ションを行った際に取付けられていたカメラボディとは
異なるので、新たにキャリブレーションを行う必要があ
る。このように、キャリブレーション判断部179及び
記憶部177は、カメラボディの個体を識別するための
個体識別手段としても作用する。
【0072】ステップS501において取得されたカメ
ラボディIDと、キャリブレーション時のカメラボディ
IDが等しい場合には、ステップS504に進む。ステ
ップS504では、記憶部177に記憶されている装着
回数カウンタの値を取得する。更に、ステップS505
では、記憶部177に記憶されているキャリブレーショ
ン時の装着回数カウンタの値を取得する。続いて、ステ
ップS506では、ステップS504で取得された装着
回数カウンタの値からステップS505で取得されたキ
ャリブレーション時の装着回数カウンタの値を減じた値
が、所定の値よりも大きいか否かを比較する。2つの装
着回数カウンタの値の差が所定の回数よりも大きい場合
には、ステップS507に進みキャリブレーションが必
要である旨の表示をしてキャリブレーションの必要性チ
ェック処理を終了する。2つの装着回数カウンタの値の
差が所定の回数よりも小さい場合には、ステップS50
7を実行せずにチェック処理を終了する。所定の回数
は、キャリブレーションを行った後に、ファインダー1
140の着脱を繰り返したとしても、装着部分の摩耗等
によって焦点板1116から焦点検出センサ154まで
の光路長に変化が生じないことが明らかな回数を予め設
定しておく。第2の実施形態によれば、前回キャリブレ
ーションを行った時のカメラボディと同一のカメラボデ
ィにファインダーを装着している場合には、ファインダ
ーを装着し直したとしてもキャリブレーションを毎回行
う必要がなくなる。変形例として、複数の個体のカメラ
ボディIDと、その夫々の個体に対応したキャリブレー
ション結果及び装着回数と、を記憶部に記憶できるよう
に構成しても良い。これにより、ファインダーを複数の
個体のカメラボディに装着し直した場合にもキャリブレ
ーションを省略することが可能になる。
【0073】以上、本発明の好ましい実施形態を説明し
たが、本発明の範囲又は精神から逸脱することなく、特
許請求の範囲に記載された技術的事項の範囲内におい
て、開示した実施形態に種々の変更をすることができ
る。特に、上述の実施形態では、キャリブレーションの
必要性チェック処理をファインダーの主電源投入時に実
行するように構成されていたが、適用によっては、必要
性チェック処理を作動させるためのスイッチをファイン
ダー又はカメラボディに設け、使用者が適宜それを操作
するように構成しても良い。また、上述の実施形態で
は、キャリブレーションの必要性の判断を、ファインダ
ーの装着回数を比較することによって行っていたが、フ
ラグを使用して判断を行っても良い。即ち、キャリブレ
ーションを実行した際にキャリブレーション済フラグが
セットされ、ファインダーをカメラボディに装着した際
にこのフラグがクリアされるように一眼レフカメラを構
成しておき、主電源を投入した際にキャリブレーション
済フラグがセットされているか否かによってキャリブレ
ーションの必要性を判断しても良い。また、上述の実施
形態では、使用者がモード切換スイッチをキャリブレー
ションモードにすることによってキャリブレーションを
実行していたが、キャリブレーション判断部がキャリブ
レーションが必要であると判断した時に自動的にキャリ
ブレーションが実行されるように構成しても良い。
【0074】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように、ファイ
ンダー交換式一眼レフカメラのファインダー部に焦点検
出センサを配置し、被写体の像の焦点を電子的に検出し
た結果を撮影者に示す機能を有するように構成したの
で、ファインダーとカメラボディとの間に生じる個体間
の組み合わせによる検出ずれを補正し、温度変化、経年
変化などによる被写体の像の焦点の検出のずれを補正し
て、確度の高い被写体の像の焦点の検出結果を得ること
ができる。また、本発明により、焦点ずれ量を高い精度
で検出するための較正の実施を忘れることがなく、ま
た、較正を行う必要があるか否かを表示することができ
る交換式ファインダーを備える一眼レフカメラが得られ
た。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一眼レフカメラの第1の実施形態を示
す断面図である。
【図2】本発明の一眼レフカメラの第1の実施形態を示
す正面図である。
【図3】本発明の一眼レフカメラの第1の実施形態に用
いられる基準マークの例を示す平面図である。
【図4】本発明の一眼レフカメラの第1の実施形態に用
いられる基準マークとマーク光源の部分を示す概略部分
断面図である。
【図5】本発明の一眼レフカメラの第1の実施形態に用
いられる基準マークとマーク光源の部分の他の構成を示
す概略部分断面図である。
【図6】本発明の一眼レフカメラの第1の実施形態の構
成を示すブロック図である。
【図7】本発明の一眼レフカメラの第1の実施形態にお
いて、被写体から焦点検出センサまでの光路を等価的に
示す展開図である。
【図8】本発明の一眼レフカメラの第1の実施形態にお
いて、マーク光源の点灯状態において焦点検出センサが
出力する基準マークに関する情報の概略を示す図であ
る。
【図9】本発明の一眼レフカメラの第1の実施形態にお
いて、キャリブレーションモードにおいて実行されるマ
ーク画像焦点ずれ量検出処理を示すフローチャートであ
る。
【図10】本発明の一眼レフカメラの第1の実施形態に
おいて、ファインダー視野の下部に表示されるインジケ
ータを示す概略図である。
【図11】本発明の一眼レフカメラの第1の実施形態に
おいて、装着回数カウンタ更新処理を示すフローチャー
トである。
【図12】本発明の一眼レフカメラの第1の実施形態に
おいて、キャリブレーションモードにおいて実行される
キャリブレーション時装着回数カウンタ保存処理を示す
フローチャートである。
【図13】本発明の一眼レフカメラの第1の実施形態に
おいて、キャリブレーションの必要性チェック処理を示
すフローチャートである。
【図14】本発明の一眼レフカメラの第1の実施形態に
おいて、キャリブレーションの実行警告表示を示す図で
ある。
【図15】本発明の一眼レフカメラの第1の実施形態に
おいて、ファインダー視野の各部に表示されるインジケ
ータを示す概略図である。
【図16】本発明の一眼レフカメラの第2の実施形態の
構成を示すブロック図である。
【図17】本発明の一眼レフカメラの第2の実施形態に
おいて、キャリブレーションモードにおいて実行される
処理を示すフローチャートである。
【図18】本発明の一眼レフカメラの第2の実施形態に
おいて、キャリブレーションの必要性チェック処理を示
すフローチャートである。
【符号の説明】
106 光軸 110 カメラボディ 112 ミラー 114 コンデンサレンズ 120 シャッターボタン 122 シャッター速度設定ダイアル 124 巻き上げクランク 126 読み出し専用メモリ 128 CPU 129 データ伝達手段 130 撮影レンズ 132 シャッター 134 撮影レンズ光学系 136 絞り 142 第1プリズム 142a 上側面 144 第2プリズム 146 第3プリズム 148 接眼レンズ 150 検出用プリズム 152、153 セパレータレンズ 154 焦点検出センサ 156 表示部 158 表示用プリズム 162 水晶振動子 164 電池 166 検出スイッチ 170 センサ制御部 172 焦点演算部 174 ファインダー位置演算部 176 補正演算部 177 記憶部 178 出力制御部 179 キャリブレーション判断部 180 表示駆動部 182 発音駆動部 184 発音部 186 ブザー 190 フィルムバック 192 フィルム 1100 一眼レフカメラ 1116 焦点板 1118 基準マーク 1120 マーク光源 1130 着脱検知手段 1140 ファインダー 1160 IC
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G03B 17/20 G03B 3/00 A (72)発明者 島崎 勝康 埼玉県大宮市蓮沼1385番地 株式会社タム ロン内 (72)発明者 武田 公秀 埼玉県大宮市蓮沼1385番地 株式会社タム ロン内 Fターム(参考) 2H011 AA01 BA21 CA28 DA05 2H018 AA21 BD08 BE02 2H051 AA06 BA02 CA05 CA06 CA17 CA18 GA09 GA12 2H101 EE01 EE21 EE52 2H102 AA34 AA44 BA15 BB05 CA12

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フィルム位置に対応した基準マークを設
    けた焦点板を有するカメラボディと、 該カメラボディに取り外し可能に取り付けるファインダ
    ーと、 該ファインダー内に配置され、焦点位置を検出する焦点
    検出手段と、 前記ファイダー内に配置され、前記基準マークと前記焦
    点位置のずれ量を検出するためのずれ量検出手段と、 前記ずれ量検出手段の出力に基づいて前記焦点位置のデ
    ータを補正するキャリブレーション手段と、 前記キャリブレーション手段が計算した補正量を記憶す
    るための記憶部と、 前記ファインダーの着脱を検知するための着脱検知手段
    と、 前記着脱検知手段によって取得された情報に基づいて、
    キャリブレーションが必要であるか否かを判断するため
    のキャリブレーション判断部と、を有することを特徴と
    する一眼レフカメラ。
  2. 【請求項2】 前記キャリブレーション判断部が、キャ
    リブレーションが必要であると判断した場合に、使用者
    にキャリブレーションが必要である旨の警告を発するた
    めの警告部と、前記キャリブレーション手段を使用者が
    作動させるためのキャリブレーション作動手段と、を更
    に有することを特徴とする請求項1記載の一眼レフカメ
    ラ。
  3. 【請求項3】 前記ファインダーが、装着されたカメラ
    ボディの個体を識別するための個体識別手段を更に有す
    ることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の一眼
    レフカメラ。
  4. 【請求項4】 前記キャリブレーション判断部が、前記
    着脱検知手段によって取得されたファインダーの着脱回
    数の情報、及び/又は、前記個体識別手段によって取得
    されたカメラボディの識別情報に基づいて、キャリブレ
    ーションが必要であるか否かを判断することを特徴とす
    る請求項1乃至請求項3の何れか1項に記載の一眼レフ
    カメラ。
  5. 【請求項5】 前記キャリブレーション手段が、前記基
    準マークを照明するためにカメラボディ又はファインダ
    ーに設けられた照明手段を更に有することを特徴とする
    請求項1乃至請求項4の何れか1項に記載の一眼レフカ
    メラ。
  6. 【請求項6】 前記キャリブレーション手段が、撮影レ
    ンズから前記カメラボディに入射する光を遮光した状態
    で較正を行うことを特徴とする請求項1乃至請求項5の
    何れか1項に記載の一眼レフカメラ。
  7. 【請求項7】 前記キャリブレーション手段が、較正を
    行う際に、撮影レンズから入射する光が正常に遮光され
    ていたか否かを確認する確認手段を更に有することを特
    徴とする請求項6記載の一眼レフカメラ。
  8. 【請求項8】 前記キャリブレーション手段が作動中で
    あることを使用者に通知又は表示するための手段を有す
    ることを特徴とする請求項1乃至請求項7の何れか1項
    に記載の一眼レフカメラ。
  9. 【請求項9】 焦点板を有するカメラボディに取り外し
    可能に取付けるための一眼レフカメラ用ファインダーで
    あって、 前記ファイダーはフィルム位置に対応して前記焦点板に
    設けた基準マークを検出可能であって、 前記ファインダーの焦点位置を検出する焦点検出手段
    と、 前記基準マークと前記焦点位置のずれ量を検出するため
    のずれ量検出手段と、 前記ずれ量検出手段の出力に基づいて前記焦点位置のデ
    ータを補正するキャリブレーション手段と、 前記キャリブレーション手段が計算した補正量を記憶す
    るための記憶部と、 前記ファインダーの着脱を検知するための着脱検知手段
    と、 前記着脱検知手段によって取得された情報に基づいて、
    キャリブレーションが必要であるか否かを判断するため
    の判断部と、を有することを特徴とする一眼レフカメラ
    用ファインダー。
JP2001012799A 2001-01-22 2001-01-22 キャリブレーションの必要性判断機能を有する焦点検出センサを備えた一眼レフカメラ及びファインダー Pending JP2002214518A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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