JP2002213604A - 変速比無限大変速機の制動時変速制御装置 - Google Patents

変速比無限大変速機の制動時変速制御装置

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JP2002213604A
JP2002213604A JP2001008586A JP2001008586A JP2002213604A JP 2002213604 A JP2002213604 A JP 2002213604A JP 2001008586 A JP2001008586 A JP 2001008586A JP 2001008586 A JP2001008586 A JP 2001008586A JP 2002213604 A JP2002213604 A JP 2002213604A
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low clutch
clutch
braking
ratio
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Motoharu Nishio
元治 西尾
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Nissan Motor Co Ltd
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Nissan Motor Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 急制動で変速比無限大変速機が中立点への変
速を終了する前に車輪がロックした場合でもエンストを
生ずることのないようにする。 【解決手段】 制動(ブレーキスイッチ47のON)によ
り変速比が瞬時t1に回転同期点に到達して直結→動力循
環モード切り換え指令が発生した時、ハイクラッチを解
放させるが、ロークラッチの締結を禁止する。ロークラ
ッチの締結禁止により、ハイクラッチの締結→解放切り
換えと相まって、変速比無限大変速機はニュートラル状
態にされ、制動時に車輪がロックしても中立点への変速
遅れに伴うエンストを生じない。この間、目標CVT変
速比icvto をロークラッチ相対回転が0になるような変
速制御を行う。これらの制御は、スロットル開度TVO を
開くアクセルペダル踏み込み状態(瞬時t3以後)になる
時に終了させ、ロークラッチを締結許可するが、ローク
ラッチ相対回転が0であるためロークラッチの再締結シ
ョックを回避し得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、変速比無限大変速
機の制動時におけるエンスト防止用の変速制御装置に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】変速比無限大変速機としては、例えば特
開平10−267116号公報に記載された如きものが
知られているが、変速比無限大変速機は通常、図9に示
すようにトロイダル型無段変速機やVベルト式無段変速
機等の無段変速機aと遊星歯車組bとを組み合わせて構
成する。つまり遊星歯車組bの3要素の1つ(第1要
素:図9ではキャリア)に一定変速機cおよび動力循環
用ロークラッチdを経て無段変速機aへの入力回転を伝
達することにより、遊星歯車組bの他の1要素(第2要
素:図9ではサンギヤ)を経て無段変速機aの出力回転
メンバより入力回転メンバに動力を循環させつつ、この
循環動力を遊星歯車組aの残りの1要素(第3要素:図
9ではリングギヤ)から取り出して出力回転となし(動
力循環モード)、上記のロークラッチdを解放してその
代わりに無段変速機直結用ハイクラッチeを締結するこ
とにより、このハイクラッチeを経て無段変速機aの出
力回転メンバからの無段変速機動力を直接取り出す(直
結モード)よう構成するのが普通である。
【0003】かかる構成において変速比無限大変速機の
変速比(入力回転数Nin/出力回転数Nout)は、
該変速比の逆数である変速比無限大変速機(IVT)の
速度比Et(Nout/Nin)と無段変速機(CV
T)aの変速比icvtとの関係として例示した図8の
ごとく、無段変速機aの変速比icvtにより変速制御
され得る。
【0004】更に付言するに、ロークラッチdおよびハ
イクラッチeの締結・解放切り換えにより行う動力循環
モードと直結モードとの間のモード切り換えは、両クラ
ッチの駆動側回転メンバの回転数と被動側回転メンバの
回転数とが一致する回転同期点RSPにおいて実行する
が、IVT速度比Etがこの回転同期点RSPよりも低
速側の速度比にされる動力循環モードでは無段変速機a
の変速比を或る変速比にすることで、遊星歯車組bの第
3要素(リングギヤ)へ伝わる回転を0にして変速比無
限大変速機の出力回転数Noutが0になり(GNP:
中立点という)、伝動経路が機械的に結合されたままの
状態で変速比(変速機入力回転数/変速機出力回転数)
が無限大の状態を作り出すことができ、停車が可能であ
る。
【0005】この動力循環モードで無段変速機aが遊星
歯車組bの第3要素(リングギヤ)への回転を0にする
ような変速比よりも高速(ハイ)側変速比である時は、
変速比無限大変速機の出力回転が逆向きとなって後退走
行を可能にし、無段変速機aの変速比icvtが当該変
速比よりも低速(ロー)側変速比であるほど、変速比無
限大変速機の出力回転が正転方向の回転数を増大されて
(変速比無限大変速機の変速比が一層高速側変速比とな
って)前進走行を可能にする。この前進走行中、無段変
速機aの変速比icvtが上記低速側の或る変速比にな
ると、動力循環モードにおいて遊星歯車組eの第2およ
び第3要素の回転数(ハイクラッチの駆動側および非駆
動側回転メンバの回転数)が相互に一致して上記の回転
同期点RSPに至り、この時にハイクラッチeを油圧の
供給により締結すると共にロークラッチdを油圧の排除
により解放することで、理論上ショックなしに動力循環
モードから直結モードに切り換えることができる。この
直結モードでは、無段変速機aのみによる変速が変速比
無限大変速機の変速に反映されることとなる。
【0006】なお、逆に直結モードから動力循環モード
への切り換えに際しても、上記の回転同期点RSPにお
いてロークラッチdの駆動側および非駆動側回転メンバ
の回転数が相互に一致し、この時にロークラッチdを締
結すると共にハイクラッチeを解放することで、理論上
ショックなしに当該モード切り換えを行うことができ
る。また当然のことながら、ロークラッチdおよびハイ
クラッチeの双方を解放する場合、変速機入力回転数N
inがこれらクラッチの後方に伝達されることがないた
め、変速比無限大変速機は動力伝達を行わない(出力回
転数Nout=0)ニュートラル状態になる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ここで、車両をブレー
キの作動により停車させる時における変速動作を図8に
基づき説明する。ハイクラッチを締結した直結モードで
の走行中における制動時は、減速に伴って回転同期点R
SPへの変速が完了する時ハイクラッチを解放すると共
にロークラッチを締結させるクラッチの掛け換えにより
直結モードから動力循環モードにの移行を行い、更なる
減速に伴って中立点GNPへの変速が完了する時に停車
が可能である。また、ロークラッチを締結した動力循環
モードでの走行中における制動時は、減速に伴って中立
点GNPへの変速が完了する時に停車が可能である。
【0008】ところで、急制動時や低摩擦路走行時のよ
うに車輪がロックするような場合は、車体速に関係なく
変速比無限大変速機の出力回転数Noutが急速に低下
して遂には0になり、変速機出力回転数Noutの低下
速度に変速速度が追いつかないため、動力循環モードで
の中立点GNPへの変速が完了する前に変速機出力回転
数Noutが0になる。この場合、前記の動力循環が不
能になるため変速機出力回転数Nout=0に引きずら
れてエンジンが停止する所謂エンストを生ずる。
【0009】請求項1に記載の第1発明は、車両の制動
時は車輪駆動力が不要で、ロークラッチおよびハイクラ
ッチの双方を解放して変速比無限大変速機を動力伝達不
能なニュートラル状態にしておいても差し支えないとの
観点から、ロークラッチを締結すべき動力循環モードで
も制動時はその締結を禁止して変速比無限大変速機をニ
ュートラル状態となし、これにより制動時に車輪がロッ
クしてもエンストを生ずることのないようにして上記の
問題解決を実現した変速比無限大変速機の制動時変速制
御装置を提案することを目的とする。
【0010】請求項2に記載の第2発明は、制動を解除
するだけの条件でロークラッチの上記締結禁止を解除す
ると、ロークラッチの再締結時にエンジンブレーキが作
用して違和感を与えるだけでなく、制動解除後の再制動
時においてエンストが発生することから、ロークラッチ
の締結禁止を解除する条件として制動の解除だけでな
く、原動機が負荷状態にされるとの条件を付加した変速
比無限大変速機の制動時変速制御装置を提案することを
目的とする。
【0011】請求項3に記載の第3発明は、ロークラッ
チが前記締結禁止の解除により再締結される時における
締結ショックを低減し得るようにした変速比無限大変速
機の制動時変速制御装置を提案することを目的とする。
【0012】請求項4に記載の第4発明は、ロークラッ
チが前記締結禁止の解除により再締結される時における
締結ショックを、第3発明とは別の手段により低減し得
るようにした変速比無限大変速機の制動時変速制御装置
を提案することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】これらの目的のため、第
1発明による変速比無限大変速機の制動時変速制御装置
は、動力循環用ロークラッチの締結時に無段変速機およ
び遊星歯車組の共働により、或る変速比よりも低速側
の、無限大変速比を含む低速側変速比を実現可能で、無
段変速機直結用ハイクラッチの締結時に無段変速機のみ
により、前記或る変速比よりも高速側の変速比を実現可
能で、前記動力循環用ロークラッチおよび無段変速機直
結用ハイクラッチの解放時は動力伝達を行わないニュー
トラル状態となる変速比無限大変速機において、車両の
制動時は、前記高速側変速比を実現すべき運転領域から
前記低速側変速比を実現すべき運転領域に移行しても、
前記動力循環用ロークラッチの締結を禁止するよう構成
したことを特徴とするものである。
【0014】第2発明による変速比無限大変速機の制動
時変速制御装置は、第1発明において、前記制動状態の
解除後、原動機が負荷状態にされる時に、前記動力循環
用ロークラッチの締結禁止を解除するよう構成したこと
を特徴とするものである。
【0015】第3発明による変速比無限大変速機の制動
時変速制御装置は、第1発明または第2発明において、
前記動力循環用ロークラッチの締結禁止中は前記動力循
環用ロークラッチの入出力回転メンバ間の回転差がなく
なるよう前記無段変速機を変速制御するよう構成したこ
とを特徴とするものである。
【0016】第4発明による変速比無限大変速機の制動
時変速制御装置は、第1発明または第2発明において、
前記動力循環用ロークラッチの締結禁止中は前記動力循
環用ロークラッチの入出力回転メンバ間の回転差がなく
なるよう前記原動機を出力制御するよう構成したことを
特徴とするものである。
【0017】
【発明の効果】変速比無限大変速機は、動力循環用ロー
クラッチの締結で無段変速機および遊星歯車組の共働に
より、或る変速比よりも低速側の、無限大変速比を含む
低速側変速比を実現し、無段変速機直結用ハイクラッチ
の締結で無段変速機のみにより、上記或る変速比よりも
高速側の変速比を実現し、動力循環用ロークラッチおよ
び無段変速機直結用ハイクラッチの解放で動力伝達を行
わないニュートラル状態となる。
【0018】ところで第1発明の制動時変速制御装置に
おいては、車両が制動状態であれば、上記高速側変速比
を実現すべき運転領域から上記低速側変速比を実現すべ
き運転領域に移行しても、動力循環用ロークラッチの締
結を禁止するため、車両の制動時は上記低速側変速比を
実現すべき運転領域において無段変速機直結用ハイクラ
ッチだけでなく動力循環用ロークラッチも解放され、変
速比無限大変速機がニュートラル状態にされていること
となり、制動時に車輪がロックしても中立点への変速遅
れに伴うエンストを生ずることがなくなり、従来の変速
比無限大変速機が抱える前記の問題を解消することがで
きる。なお、車両の制動時は車輪駆動力が不要で、変速
比無限大変速機を上記のようにニュートラル状態にして
おいても、実用上は何ら支障になることはない。
【0019】第2発明においては、上記制動状態の解除
後、原動機が負荷状態にされる時に、動力循環用ローク
ラッチの上記締結禁止を解除する構成にしたため、動力
循環用ロークラッチの締結禁止を解除する条件として制
動の解除だけでなく、原動機が負荷状態にされるとの条
件を付加したこととなり、制動状態を解除するだけの条
件で動力循環用ロークラッチの上記締結禁止を解除する
と、この時における動力循環用ロークラッチの再締結で
エンジンブレーキが作用して違和感を与えたり、制動解
除後の再制動時においてエンストが発生することになる
が、これらの問題を回避することができる。
【0020】第3発明においては、動力循環用ロークラ
ッチの上記締結禁止中に動力循環用ロークラッチの入出
力回転メンバ間の回転差がなくなるよう無段変速機を変
速制御するため、動力循環用ロークラッチが締結禁止の
解除により再締結される時における締結ショックを低減
することができる。
【0021】第4発明においては、動力循環用ロークラ
ッチの上記締結禁止中に動力循環用ロークラッチの入出
力回転メンバ間の回転差がなくなるよう原動機を出力制
御するため、動力循環用ロークラッチが締結禁止の解除
により再締結される時における締結ショックを、第3発
明とは別の手段により低減することができる。ここで第
3発明のように無段変速機を変速制御により動力循環用
ロークラッチの入出力回転メンバ間の回転差をなくすよ
うにした場合、当該変速制御から通常の変速制御への戻
し時に目標変速比がステップ状に変化して違和感となる
が、第4発明においては目標変速比の当該急変を生ずる
ことがなくて違和感を回避することができる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づき詳細に説明する。図1、本発明の一実施の形態
になる制動時変速制御装置を具えた変速比無限大変速機
およびその変速制御システムを示す。図1の変速比無限
大変速機IVTは、エンジンを横置きに搭載したフロン
トエンジン・フロントホイールドライブ車(FF車)用
のトランスアクスルとして構成したもので、入力軸1上
に配したトロイダル型無段変速機2と、これに平行に配
置した出力軸3上の遊星歯車組4とを主たる構成要素と
する。
【0023】トロイダル型無段変速機2は、2個のトロ
イダル伝動ユニット5,6、つまり、フロント側トロイ
ダル伝動ユニット5およびリヤ側トロイダル伝動ユニッ
ト6を主たる構成要素とし、これらトロイダル伝動ユニ
ット5,6はそれぞれ、入力軸1に一体回転するよう嵌
合させた入力ディスク7と、これら入力ディスク間で入
力軸1上に回転自在に支持した出力ディスク8と、対応
する入出力ディスク7,8間で動力伝達を行うパワーロ
ーラ9とにより構成する。パワーローラ9はトロイダル
伝動ユニット5,6ごとに2個ずつ設け、これらを入力
軸1を挟んでその両側に対向配置すると共に、図示せざ
る個々のトラニオンにピボットシャフト11を介して回
転自在に支持し、トラニオンを後で詳述する変速制御の
ためアップシフト油圧Pupおよびダウンシフト油圧P
dn間の差圧に応動するピストンによりトラニオン軸線
方向(図1の図面直角方向)に同期して同位相でストロ
ーク可能とする。
【0024】図1において、エンジンENGからフライ
ホイル10を介し入力軸1に伝達されたエンジン回転は
両入力ディスク7に達し、入力ディスク7へのエンジン
回転(変速機入力回転)はパワーローラ9を介し出力デ
ィスク8に伝達されて、両出力ディスク8に固設したス
プロケット12から取り出される。かかる伝動中、アッ
プシフト油圧Pupおよびダウンシフト油圧Pdn間の
差圧により上記のトラニオンを同期してパワーローラ回
転軸線と直交するトラニオン軸線(首振り軸線)の方向
に同位相でストロークさせ、パワーローラ回転軸線が入
出力ディスク7,8の回転軸線と交差した平衡位置(非
変速位置)から、パワーローラ回転軸線が入出力ディス
ク7,8の回転軸線からオフセットした変速位置にする
と、パワーローラ9が首振り軸線の周りに同期して同位
相で傾転される。これにより、入出力ディスク7,8に
対するパワーローラ9の接触軌跡円半径が連続的に変化
し、入出力ディスク7,8間の伝動比(CVT変速比i
cvt)を無段階に変化させることができる。
【0025】なおアップシフト油圧Pupおよびダウン
シフト油圧Pdn間の差圧は、コントロールバルブボデ
ィー21内のステップモータ22が目標CVT変速比i
cvtoに対応した位置にストロークして図示せざる変
速制御弁を中立位置から作動させることにより生じさせ
る。そして当該差圧による変速進行状態をサーボ系23
により変速制御弁にフィードバックし、CVT変速比i
cvtが目標CVT変速比icvtoになったところで
変速制御弁を中立位置に戻して、パワーローラ9を上記
オフセットが0の非変速位置に戻すことにより、CVT
変速比icvtを当該目標変速比icvtoに維持する
ことができる。
【0026】次いで、図1の出力軸3上に設ける遊星歯
車組4と、上記したトロイダル型無段変速機2との関連
構成を説明する。遊星歯車組4のエンジンに近い前側に
動力循環クラッチとしてのロークラッチ31を隣接配置
し、遊星歯車組4のエンジンから遠い後側にスプロケッ
ト32および無段変速機直結クラッチとしてのハイクラ
ッチ33を順次隣接配置する。スプロケット32は出力
軸3上に回転自在に支持し、スプロケット12,32間
にチェーン34を掛け渡す。
【0027】遊星歯車組4はサンギヤ4sと、キャリア
4cと、リングギヤ4rとよりなる単純遊星歯車組と
し、サンギヤ4sを出力軸3上に回転自在に支持してス
プロケット32に結合する。キャリア4cは、入力軸1
への変速機入力回転が減速歯車組35およびロークラッ
チ31を経て入力されるようにし、リングギヤ4rは出
力軸3に結合し、スプロケット32をハイクラッチ33
により出力軸3に結合可能とする。そして出力軸3に、
ファイナルドライブギヤ組36を介してディファレンシ
ャルギヤ装置37を駆動結合する。
【0028】上記の構成とした図1に示す変速比無限大
変速機IVTの作用を次に説明する。コントロールバル
ブボディー21内にはステップモータ22の他に、ロー
クラッチ31の締結・解放を司るロークラッチソレノイ
ド24およびハイクラッチ33の締結・解放を司るハイ
クラッチソレノイド25を具え、ロークラッチソレノイ
ド24はON時にロークラッチ圧Poの発生によりロー
クラッチ31を締結し、ハイクラッチソレノイド25は
ON時にハイクラッチ圧Phの発生によりハイクラッチ
33を締結するものとする。
【0029】ロークラッチソレノイド24のONにより
ロークラッチ31を締結し、ハイクラッチソレノイド2
5のOFFによりハイクラッチ33を解放すると、入力
軸1への変速機入力回転が減速歯車組35およびローク
ラッチ31を経て遊星歯車組4のキャリア4cに伝達さ
れる。キャリア4cに伝達された変速機入力回転はサン
ギヤ4sおよびリングギヤ4rに分配され、サンギヤ4
sに至った回転はチェーン34を経て両トロイダル伝動
ユニット5,6の出力ディスク8から入力ディスク7お
よび入力軸1に循環され、この循環動力をリングギヤ4
rから出力軸3に伝達する動力循環モードでの動力伝達
が可能になる。
【0030】ロークラッチソレノイド24のOFFによ
りロークラッチ31を解放し、ハイクラッチソレノイド
25のONによりハイクラッチ33を締結すると、入力
軸1から両トロイダル伝動ユニット5,6の入力ディス
ク7、パワーローラ9、および出力ディスク8を経由し
てチェーン34に達したトロイダル型無段変速機2の出
力回転がハイクラッチ33を経て出力軸3に達すること
となり、トロイダル型無段変速機2の出力回転を直接出
力軸3より取り出す直結モードでの動力伝達が可能とな
る。
【0031】出力軸3への回転は、ファイナルドライブ
ギヤ組36およびディファレンシャルギヤ装置37を経
て駆動輪38に達し、車両を走行させる。
【0032】ロークラッチ31が締結された状態での動
力循環モードでは図8に示すように、トロイダル型無段
変速機2のCVT変速比icvtをリングギヤ4rの回
転が0になるような変速比にすることで、変速比無限大
変速機の出力回転Noutが0になり(中立点GNPと
いう)、伝動経路が機械的に結合されたままの状態で変
速比無限大変速機のIVT速度比Et(変速機出力回転
数Nout/変速機入力回転数Nin)が0(Nin/
Noutで表される変速比が無限大)の状態(停車状
態)を作り出すことができる。そして、この動力循環モ
ードでトロイダル型無段変速機2がリングギヤ4rへの
回転を0にするような変速比よりも高速(ハイ)側変速
比である時は、変速比無限大変速機の出力回転Nout
が逆向きとなって後退走行を可能にし、トロイダル型無
段変速機2のCVT変速比icvtが当該変速比よりも
低速(ロー)側変速比であるほど、変速比無限大変速機
の出力回転Noutが正転方向の回転数を増大されて前
進走行を可能にする。
【0033】従って、トロイダル型無段変速機2のCV
T変速比icvtが上記低速側の或る変速比になると、
動力循環モードにおいてサンギヤ4sおよびリングギヤ
4rの回転数(ハイクラッチ33の駆動側および非駆動
側回転メンバの回転数)が相互に一致し(図8に回転同
期点RSPとして示す)、この時にハイクラッチ33を
油圧Phの供給により締結すると共にロークラッチ31
を油圧Poの排除により解放することで、理論上ショッ
クなしに動力循環モードから直結モードに切り換えるこ
とができる。
【0034】ハイクラッチ33が締結された状態での直
結モードでは、図8に示すようにトロイダル型無段変速
機2のCVT変速比icvtを回転同期点RSPよりも
高速側の変速比にすることで変速比無限大変速機のIV
T速度比Etを直接的に制御することができる。なお直
結モードから動力循環モードへの切り換えに際しても、
上記の回転同期点RSPにおいてロークラッチ31の駆
動側および非駆動側回転メンバの回転数が相互に一致
し、この時にロークラッチ31を締結すると共にハイク
ラッチ33を解放することで、理論上ショックなしに当
該モード切り換えを行うことができる。
【0035】ステップモータ22の駆動制御、ロークラ
ッチソレノイド24のON,OFF制御、およびハイク
ラッチソレノイド25のON,OFF制御は、本発明が
狙いとするエンジンENGの付加的なトルク制御と併せ
てコントローラ41によりこれらを実行し、この目的の
ためコントローラ41には入力軸1の回転数Ninを検
出する変速機入力回転センサ42からの信号と、出力軸
3の回転数Noutを検出する変速機出力回転センサ4
3からの信号と、トロイダル型無段変速機2の出力回転
数Ncvtを検出するCVT出力回転センサ44からの
信号と、エンジンスロットル開度TVOを検出するスロ
ットル開度センサ45からの信号と、エンジン回転数N
eを検出するエンジン回転センサ46からの信号と、ブ
レーキペダルの踏み込みによる制動時にONするブレー
キブレーキスイッチ47からの信号と、アクセルペダル
の釈放時にONするアイドルスイッチ48からの信号と
をそれぞれ入力する。
【0036】図1のコントローラ41は、上記した各種
入力情報をもとに図示せざるプログラムにより通常の変
速制御を行う他、図2および図3に示す制御プログラム
を実行して本発明が狙いとする変速比無限大変速機の制
動時変速制御を遂行する。先ず通常の変速制御を概略説
明するに、変速機出力回転数Noutから算出した車速
VSPおよびスロットル開度TVOから図7に例示する
予定の変速マップを基に目標とすべき変速機入力回転数
Nin* を求め、これで変速機出力回転数Noutを除
算して求めた目標IVT速度比Et* を図8の縦軸に割
り当てることにより目標CVT変速比icvtoを検索
し、これを図1のステップモータ22に指令する。なお
目標IVT速度比Et* が図8の回転同期点RSPに達
した時は、クラッチ31,33の掛け換えによる動力循
環モードと直結モードとの間のモード切り換えを図1の
ソレノイド24,25に併せて指令する。
【0037】次に、図2および図3に示すような本発明
が狙いとする制動時変速制御を説明するに、図2のステ
ップSlでは、変速機入力回転数Nin、変速機出力回
転数Nout、CVT出力回転数Ncvt、スロットル
開度TVO、エンジン回転数Ne、ブレーキブレーキス
イッチ47からの信号と、アイドルスイッチ48からの
信号とを読み込み、ステップS2では変速機出力回転数
Noutから車速VSPを算出する。ステップS3では
クラッチ31,33の掛け換えによる動力循環モードと
直結モードとの間のモード切り換え指令が有るか否かを
チェックし、モード切り換え指令があればステップS4
でモード切り換え指令が直結モードから動力循環モード
への切り換え指令か否かを判定する。
【0038】ステップS4でモード切り換え指令が動力
循環モードから直結モードへの切り換え指令であると判
定した場合は、本発明が狙いとする急制動時のエンスト
防止用変速制御が不要であるからステップS5で、通常
通りに動力循環モードから直結モードへの切り換えを行
うよう図1のソレノイド24,25に指令する。また、
ステップS4でモード切り換え指令が直結モードから動
力循環モードへの切り換え指令であると判定しても、ス
テップS6でブレーキスイッチ47がOFFの非制動中
であると判定する場合は、本発明が狙いとする急制動時
のエンスト防止用変速制御が不要であるからステップS
7で、通常通りに直結モードから動力循環モードへの切
り換えを行うよう図1のソレノイド24,25に指令す
る。
【0039】しかし、ステップS4でモード切り換え指
令が直結モードから動力循環モードへの切り換え指令で
あると判定し、且つ、ステップS6でブレーキスイッチ
47がONの制動中と判定する場合は、本発明が狙いと
する急制動時のエンスト防止用変速制御が必要な制動中
の直結モードから動力循環モードへのモード切り換えで
あるから、ステップS8で、当該モード切り換えにおい
て必要なロークラッチ31の締結を禁止するよう図1の
ソレノイド24をOFFし続け、ハイクラッチ33の解
放のみを図1のソレノイド25のOFFにより実行さ
せ、同時に図3に詳述する処理によりロークラッチ31
の入出力回転メンバ間における相対回転差が0になるよ
うな変速制御を行う。以下、図2のステップS8におけ
るロークラッチ31の締結禁止および相対回転差0制御
を総称して制動時ニュートラル制御と言う。
【0040】かかる制動時ニュートラル制御の動作タイ
ムチャートは図4に示すごときもので、制動(ブレーキ
スイッチ47のON)により変速比が瞬時t1に回転同
期点RSP(図8参照)に到達して直結モードから動力
循環モードへの切り換え指令が発生した時、ハイクラッ
チソレノイド25のON→OFF切り換えによりハイク
ラッチ33を解放させるが、ロークラッチソレノイド2
4のOFF→ON切り換えによるロークラッチ31の締
結を禁止する。かかる制動時ニュートラル制御における
ロークラッチ31の締結禁止制御により、ハイクラッチ
33の締結→解放切り換えと相まって、変速比無限大変
速機IVTは動力伝達を行わないニュートラル状態にさ
れていることとなり、制動時に車輪がロックしても中立
点GNP(図8参照)への変速遅れに伴うエンストを生
ずることがなくなり、従来の変速比無限大変速機が抱え
る前記の問題を解消することができる。なお、車両の制
動時は車輪駆動力が不要で、変速比無限大変速機を上記
のようにニュートラル状態にしておいても、実用上は何
ら支障になることはない。
【0041】ここで図3に示すロークラッチ31の相対
回転差0制御を説明するに、先ずステップS21でCV
T変速比icvt=Nin/Ncvtを算出し、ステッ
プS22でIVT速度比Et=Nout/Ninを算出
する。次にステップS23において、動力循環モードで
ロークラッチ31の入出力回転メンバ間における相対回
転数が0になるようなCVT変速比を求める。ところ
で、図8の動力循環モードでのCVT変速比icvtと
IVT速度比Etとの関係を示す線が、動力循環モード
でロークラッチ31の入出力回転メンバ間における相対
回転数を0にするところであり、従ってステップS23
では、ステップS22において求めたIVT速度比Et
から図8を基に目標CVT変速比icvtoを検索し、
これを図4の瞬時t1以後におけるごとく動力循環モー
ドでロークラッチ31の入出力回転メンバ間における相
対回転数が0になる目標CVT変速比icvtoと定め
る。ステップS24では、この目標CVT変速比icv
toと現在のCVT変速比icvtとの間におけるCV
T変速比偏差e(=icvto−icvt)を算出し、
ステップS25でこの偏差がなくなるようCVT変速比
をフィードバック制御する。
【0042】モード切り換え指令に応答して上記したご
とくに図2のステップS5またはS7或いはS8の制御
が開始された後は、ステップS3がモード切り換え指令
なしと判定することから制御をステップS9〜S11に
進めるようになり、ステップS9では前記の制動時ニュ
ートラル制御中であるか否かを、またステップS10で
はブレーキスイッチ47がONであるのかOFFである
のかを、更にステップS11ではアイドルスイッチ48
がONであるのかOFFであるのかをチェックする。ス
テップS9で制動時ニュートラル制御中でないと判定し
たり、制動時ニュートラル制御中であってもステップS
10でブレーキスイッチ47がONの制動中と判定する
時や、ステップS11でアイドルスイッチ48がONの
アクセルペダル釈放状態と判定する限りにおいて、制御
をそのまま終了することによりステップS5またはS7
或いはS8の制御を引き続き実行させてそれぞれの制御
を完遂させる。
【0043】ところで、ステップS8で制動時ニュート
ラル制御が開始されてステップS9が制動時ニュートラ
ル制御中であると判定する場合は、ステップS10でブ
レーキスイッチ47がOFFの非制動中(図4の瞬時t
2以後)と判定し、且つステップS11でアイドルスイ
ッチ48がOFFのアクセルペダル踏み込み状態(図4
の瞬時t3以後)と判定するに至って(原動機が負荷状
態にされるに至って)初めて制御をステップS12に進
め、ステップS8で開始させた制動時ニュートラル制御
を終了させる。これがため制動状態の解除(図4の瞬時
t2)後、アクセルペダルの踏み込みによりエンジンE
NG(原動機)が負荷状態にされる時(図4の瞬時t
3)に初めて、ロークラッチ31の上記締結禁止および
相対回転差0制御を解除して、ロークラッチ31の締結
により動力循環モードでの伝動を可能にすると共に、ロ
ークラッチ31の相対回転差を0にする変速制御から通
常の変速制御への復帰が行われることとなり、以下の作
用効果が奏し得られる。
【0044】つまり、制動状態を解除するだけの条件で
ロークラッチ31の締結禁止を解除すると、制動状態を
解除した時におけるロークラッチ31の再締結でエンジ
ンブレーキが作用して違和感を与えたり、制動解除後の
再制動時においてエンストが発生することになるが、本
実施の形態においては、ロークラッチ31の締結禁止を
解除する条件として制動の解除だけでなく、原動機が負
荷状態にされる条件を付加したことで、これらの問題を
回避することができる。
【0045】本実施の形態においては更に、制動時ニュ
ートラル制御にロークラッチ31の相対回転差0制御を
付加して、ロークラッチ31の締結禁止中にロークラッ
チ31の入出力回転メンバ間の回転差が0になるようト
ロイダル型無段変速機2を変速制御するため、ロークラ
ッチ31が締結禁止の解除により再締結される時(図4
の瞬時t3)における締結ショックを低減、若しくは理
論上なくすことができる。
【0046】なお、制動時ニュートラル制御におけるロ
ークラッチ31の締結禁止中にロークラッチ31の入出
力回転メンバ間の回転差が0になるようにするに際して
は、上記のごとくトロイダル型無段変速機2を変速制御
することによりこの目的を達成する代わりに、図5およ
び図6に示すようにエンジントルク制御によりIVT速
度比をフィードバック制御しても同様の目的を達成する
ことができる。図5のステップS31ではエンジン回転
数Neを検出し、ステップS32では変速機出力回転数
Noutから車速VSPを算出し、ステップS33では
IVT速度比Et=Nout/Ninを算出し、ステッ
プS34ではスロットル開度TVOを検出する。
【0047】次いでステップS35において、図7を基
に上記のスロットル開度TVOおよび車速VSPから検
索した目標入力回転数Nin* で変速機出力回転数No
utを除算することにより目標IVT速度比Et* =N
out/Nin* を算出する。次のステップS36で
は、目標IVT速度比Et* と実際のIVT速度比Et
との間におけるIVT速度比偏差Err=Et* −Et
を算出し、ステップS37で当該IVT速度比偏差Er
rを0にするためのエンジントルク増減量ΔTを定数K
を用いてΔT=Err×Kにより算出する。
【0048】更にステップS38で、実エンジントルク
Teに上記のエンジントルク増減量ΔTを加算して目標
エンジントルクtTe=Te+ΔTを求める。なお実エ
ンジントルクTeは周知のごとく、ステップS31にお
けるエンジン回転数NeおよびステップS34における
スロットル開度TVOからエンジン性能線図を基に求め
ることができる。そしてステップS39で、エンジント
ルクが目標エンジントルクtTeとなるようにするため
のスロットル開度制御などを図1に示すごとくエンジン
ENGに指令する。
【0049】本実施の形態における制動時ニュートラル
制御の動作タイムチャートは図6に示すごときもので、
図4につき前述したと同様に制動(ブレーキスイッチ4
7のON)により変速比が瞬時t1に回転同期点RSP
(図8参照)に到達して直結モードから動力循環モード
への切り換え指令が発生した時、ハイクラッチソレノイ
ド25のON→OFF切り換えによりハイクラッチ33
を解放させるが、ロークラッチソレノイド24のOFF
→ON切り換えによるロークラッチ31の締結を禁止す
る。かかる制動時ニュートラル制御におけるロークラッ
チ31の締結禁止制御により、ハイクラッチ33の締結
→解放切り換えと相まって、変速比無限大変速機IVT
は動力伝達を行わないニュートラル状態にされているこ
ととなり、制動時に車輪がロックしても中立点GNP
(図8参照)への変速遅れに伴うエンストを生ずること
がなくなり、従来の変速比無限大変速機が抱える前記の
問題を解消することができる。
【0050】そして直結モードから動力循環モードへの
切り換え指令瞬時t1には更に、図5につき上述したエ
ンジントルク制御によるIVT速度比Etのフィードバ
ック制御が開始され、この制御は、制動解除瞬時t2の
後にアクセルペダルの踏み込みがなされた瞬時t3に至
る時、ロークラッチ31の締結禁止と共に解除される。
ところで、図5につき上述したエンジントルク制御によ
るIVT速度比Etのフィードバック制御は、IVT速
度比Etを目標IVT速度比Et* に保つエンジントル
ク制御であり、言わば、図8の動力循環モードでのCV
T変速比icvtとIVT速度比Etとの関係を示す線
上に保つ制御に相当し、結果として上記ロークラッチ3
1の締結禁止中にロークラッチ31の入出力回転メンバ
間における相対回転数を0に保って、前記実施の形態に
おけると同様にロークラッチ31の締結禁止解除時にお
ける締結ショックを理論上なくすことができる。
【0051】しかし本実施の形態においては特に、目標
CVT変速比icvtoが制動時ニュートラル制御中も
目標IVT速度比Et* に対応した通常制御値にされて
いることとなり、図4におけるような段差を持つことが
なくて制動時ニュートラル制御の終了時に目標CVT変
速比icvtoがステップ状に変化する違和感を回避す
ることができる。
【0052】なお、ロークラッチ31の締結禁止中にそ
の相対回転差を0にするに際し、図3のような変速制御
または図5に示すようなエンジントルク制御の何れを採
用するにしても、これら制御の終了に対しロークラッチ
31の締結禁止解除に伴う再締結が遅れ気味になって当
該再締結時に上記の相対回転差0を保証し得ずショック
を生ずる場合は、図4または図6に二点鎖線で示すよう
に上記相対回転差0のための変速制御またはエンジント
ルク制御の終了をロークラッチ31の再締結後となるよ
う遅延させるのが良い。
【0053】また、上記した何れの実施の形態において
も制動時ニュートラル制御の終了を図4または図6に示
すごとく制動解除瞬時t2の後にアクセルペダルの踏み
込みがなされた瞬時t3に至る時としたが、制動解除瞬
時t2に直ちに制動時ニュートラル制御を終了させるよ
うにしてもよいことは言うまでもない。
【0054】なお上記では、無段変速機がトロイダル型
無段変速機2である場合について説明したが、無段変速
機がVベルト式無段変速機である場合においても本発明
は同様の考え方により適用することができ、同様の作用
効果を奏し得ることは言うまでもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施の形態になる制動時変速制御
装置を具えた変速比無限大変速機の動力伝達経路および
その変速制御系を示す略線図である。
【図2】 同変速制御装置におけるコントローラが実行
する制動時変速制御プログラムのメインルーチンを示す
フローチャートである。
【図3】 同制動時変速制御プログラムにおけるローク
ラッチの相対回転差0制御のための変速制御に係わるサ
ブルーチンを示すフローチャートである。
【図4】 同実施の形態における制動時変速制御動作を
示す動作タイムチャートである。
【図5】 本発明の他の実施の形態になる制動時変速制
御装置におけるロークラッチの相対回転差0制御のため
のエンジントルク制御に係わるサブルーチンを示すフロ
ーチャートである。
【図6】 同実施の形態における制動時変速制御動作を
示す動作タイムチャートである。
【図7】 変速比無限大変速機の変速パターンを例示す
る変速線図である。
【図8】 変速比無限大変速機の速度比とトロイダル型
無段変速機の変速比との関係を例示する線図である。
【図9】 従来の変速比無限大変速機の動力伝達経路を
模式的に示す概略線図である。
【符号の説明】
ENG エンジン(原動機) 1 入力軸 2 トロイダル型無段変速機 3 出力軸 4 遊星歯車組 5 トロイダル伝動ユニット 6 トロイダル伝動ユニット 7 入力ディスク 8 出力ディスク 9 パワーローラ 10 フライホイル 11 ピボットシャフト 12 スプロケット 21 コントロールバルブボディー 22 ステップモータ 23 油圧サーボ系 24 ロークラッチソレノイド 25 ハイクラッチソレノイド 31 動力循環用ロークラッチ 32 スプロケット 33 無段変速機直結用ハイクラッチ 34 チェーン 35 減速歯車組 36 ファイナルドライブギヤ組 37 ディファレンシャルギヤ装置 38 駆動輪 41 コントローラ 42 変速機入力回転センサ 43 変速機出力回転センサ 44 CVT出力回転センサ 45 スロットル開度センサ 46 エンジン回転センサ 47 ブレーキスイッチ 48 アイドルスイッチ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F02D 29/00 F02D 29/00 H 29/02 341 29/02 341 // F16H 59:22 F16H 59:22 59:24 59:24 59:38 59:38 59:54 59:54 63:06 63:06 Fターム(参考) 3D041 AA36 AA53 AB01 AC01 AC19 AC26 AD02 AD04 AD10 AD23 AD31 AD41 AD51 AE04 AE31 AE39 AE41 AF01 3G093 AA06 BA03 BA05 CB07 DA01 DA06 DB05 DB11 DB15 EA09 EB03 EB04 EC04 EC05 FA10 FA12 3J552 MA09 MA30 NA01 NB01 PA14 PA22 PA51 QA24C QA26C QB02 RA26 RB20 RC07 RC13 SA46 SA53 SB04 TA04 TB01 UA05 UA08 VA24W VA32W VA37W VA53Z VA58Z VA74Y VB16W VC01Z VC03W VD05W VD11W

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 動力循環用ロークラッチの締結時に無段
    変速機および遊星歯車組の共働により、或る変速比より
    も低速側の、無限大変速比を含む低速側変速比を実現可
    能で、無段変速機直結用ハイクラッチの締結時に無段変
    速機のみにより、前記或る変速比よりも高速側の変速比
    を実現可能で、前記動力循環用ロークラッチおよび無段
    変速機直結用ハイクラッチの解放時は動力伝達を行わな
    いニュートラル状態となる変速比無限大変速機におい
    て、 車両の制動時は、前記高速側変速比を実現すべき運転領
    域から前記低速側変速比を実現すべき運転領域に移行し
    ても、前記動力循環用ロークラッチの締結を禁止するよ
    う構成したことを特徴とする変速比無限大変速機の制動
    時変速制御装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記制動状態の解除
    後、原動機が負荷状態にされる時に、前記動力循環用ロ
    ークラッチの締結禁止を解除するよう構成したことを特
    徴とする変速比無限大変速機の制動時変速制御装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2において、前記動力循
    環用ロークラッチの締結禁止中は前記動力循環用ローク
    ラッチの入出力回転メンバ間の回転差がなくなるよう前
    記無段変速機を変速制御するよう構成したことを特徴と
    する変速比無限大変速機の制動時変速制御装置。
  4. 【請求項4】 請求項1または2において、前記動力循
    環用ロークラッチの締結禁止中は前記動力循環用ローク
    ラッチの入出力回転メンバ間の回転差がなくなるよう前
    記原動機を出力制御するよう構成したことを特徴とする
    変速比無限大変速機の制動時変速制御装置。
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