JP2002212673A - 異方性の優れた電池外筒缶用鋼板及びその製造法 - Google Patents

異方性の優れた電池外筒缶用鋼板及びその製造法

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JP2002212673A
JP2002212673A JP2001011831A JP2001011831A JP2002212673A JP 2002212673 A JP2002212673 A JP 2002212673A JP 2001011831 A JP2001011831 A JP 2001011831A JP 2001011831 A JP2001011831 A JP 2001011831A JP 2002212673 A JP2002212673 A JP 2002212673A
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rolling
ppm
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plating
hot
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Shinichi Aoki
晋一 青木
Naomi Yabuta
尚己 薮田
Hiroyasu Ito
博康 伊藤
Yoshitaka Honda
義孝 本田
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Toyo Kohan Co Ltd
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Toyo Kohan Co Ltd
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  • Electroplating Methods And Accessories (AREA)
  • Heat Treatment Of Sheet Steel (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 異方性に優れ、イヤリング性が良好な電池用
薄肉DI成形缶に適した鋼板を得る。 【解決手段】 C:0.001〜0.003%(重量
%、以下同じ)、Si:≦0.03%、Mn:0.1〜
0.6%、P:≦0.02%、S:≦0.04%、C
r:0.03〜0.10%、Al:0.012〜0.1
2%、N:≦0.0035%、B:5ppm≦B−(1
1/14)×N≦40ppm、Nb:0.6≦Nb/C
(原子当量比)≦1.2、残部Feおよび不可避的不純
物からなる鋼片を、熱間圧延および冷間圧延し、Niめ
っきを施し、鋼板の表面平均粗さRaが0.02〜0.
2μmとなるように調質圧延を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は主に乾電池に使用さ
れる絞り成形およびDI(Drawn and Ironing)成形用材
料に関し、特に薄肉化DI成形缶に適した異方性に優れた
電池外筒缶用鋼板及びその製造法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、乾電池用内装缶の成形法として、
製造コスト低減を目的として、軽量化、製造工程の短
縮、及び充填剤容量増加が可能なDI成形缶の製造技術
が実用化されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記のようなDI成形
法または深絞り成形法により製造される2ピース缶にお
いては、絞り或いはしごき加工後の缶円周方向の缶高さ
が不揃いになること(以下イヤリング)が問題となる。
このイヤリング不良が発生した場合、不良缶の搬送が困
難となり、生産性を阻害するばかりでなく、正常品に比
べ不良缶はトリム代を大きく取る必要があり、歩留まり
を低下させる。また、このイヤリングは、コイルの幅方
向中央部に比べて、幅方向端部のイヤリングが大きくな
る傾向がある。
【0004】このイヤリングを防止する技術として、例
えば特開平6−344003号公報、特開平9−241
757号公報、特開平9−241758号公報、特開平
9−241759号公報、特開平9−241760号公
報、特開平11−185716公報等が提案されてい
る。しかし、それぞれ冷延率や成分の規制等が記述され
ているが、イヤリング不良を完全に解消することは困難
である。本発明の目的は、従来技術の課題を解決し、コ
イル内で均一で優れたイヤリング性を有する鋼板及びそ
の製造法を提供するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、電池用DI成
形用鋼板のイヤリング性の向上を目的に鋭意研究の結
果、Nb添加極低炭素鋼の鋼中Al量とB量、熱延温度、
冷延率及び、焼鈍条件を選択し組み合わせることで、上
記イヤリングの課題を解決し満足できるDI成形性を有
する電池外筒缶用鋼板およびその製造方法を見出し、本
発明に到達したものである。
【0006】即ち、本発明に係る異方性の優れた電池外
筒缶用鋼板は、C:0.001〜0.003%(重量
%、以下同じ)、Si:≦0.03%、Mn:0.1〜
0.6%、P:≦0.02%、S:≦0.04%、C
r:0.03〜0.10%、Al:0.012〜0.1
2%、N:≦0.0035%、B:5ppm≦B−(1
1/14)×N≦40ppm、Nb:0.6≦Nb/C
(原子当量比)≦1.2、残部Feおよび不可避的不純
物からなる鋼片を、熱間圧延および冷間圧延後、Niめ
っきを施し、鋼板の表面平均粗さRa(JIS B 0
601)が0.02〜0.2μmの範囲となるように調
質圧延を行うことを特徴とする。
【0007】また、本発明に係る異方性の優れた電池外
筒缶用鋼板は、C:0.001〜0.003%(重量
%、以下同じ)、Si:≦0.03%、Mn:0.1〜
0.6%、P:≦0.02%、S:≦0.04%、C
r:0.03〜0.10%、Al:0.012〜0.1
2%、N:≦0.0035%、B:5ppm≦B−(1
1/14)×N≦40ppm、Nb:0.6≦Nb/C(原
子当量比)≦1.2、残部Feおよび不可避的不純物か
らなる鋼片を、熱間仕上げ圧延をAr3点以上、巻き取
り温度500〜700℃にて熱間圧延し、酸洗後、60
〜93%の圧延率で冷間圧延後、Niめっきを施し、そ
の後再結晶温度以上で連続焼鈍を行うことにより、再結
晶とNiの拡散処理を行い、更に、板の表面平均粗さR
a(JISB 0601)が0.02〜0.2μmの範
囲となるように調質圧延を行うことによって形成された
ことを特徴とする。
【0008】更に、本発明に係る異方性の優れた電池外
筒缶用鋼板は、C:0.001〜0.003%(重量
%、以下同じ)、Si:≦0.03%、Mn:0.1〜
0.6%、P:≦0.02%、S:≦0.04%、C
r:0.03〜0.10%、Al:0.012〜0.1
2%、N:≦0.0035%、B:5ppm≦B−(11/
14)×N≦40ppm、Nb:0.6≦Nb/C(原子当量
比)≦1.2、残部Feおよび不可避的不純物からなる
鋼片を、熱間仕上げ圧延をAr3点以上、巻き取り温度
500〜700℃にて熱間圧延し、酸洗後、60〜93
%の圧延率で冷間圧延し、再結晶温度以上で箱型焼鈍を
行い、調質圧延後Niめっきを施し、次いでNi拡散処
理後、板の表面平均粗さRa(JIS B 0601)
が0.02〜0.2μmの範囲となるように調質圧延を
行うことによって形成されたことを特徴とする。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明における電池外筒缶用鋼板
の原材料となる鋼片の成分は、C:0.001〜0.0
03%(重量%、以下同じ)、Si:≦0.03%、M
n:0.1〜0.6%、P:≦0.02%、S:≦0.
04%、Cr:0.03〜0.10%、Al:0.01
2〜0.12%、N:≦0.0035%、B:5ppm
≦B−(11/14)×N≦40ppm、Nb:0.6
≦Nb/C(原子当量比)≦1.2、残部Feおよび不可
避的不純物から構成されている。以下に鋼成分の規制理
由を述べる。Cは、DI成形缶の成形性に大きく影響を
及ぼす元素であり、0.003%を超えると深絞り性が
劣化する。C含有量は少ない方が望ましいが0.001
%未満とするには、製鋼工程でのコスト的負荷が大き
く、経済的に好ましくないため、0.001%以上が好
ましい。Siは、耐食性に有害な元素であるが、Alキ
ルド鋼としては不可避的に含有される元素であり、上限
を0.03%とすることが好ましい。Mnは、不純物で
あるSによる熱延中の赤熱脆性を防止するために必要な
成分である。一方、0.6%を超えると絞り加工性を劣
化する。このことから下限を0.1%、上限は好ましく
は0.5%とすることが好ましい。Pは、結晶粒微細化
に有効な成分であり、また原板の強度を高めることから
一定の割合で添加することがこのましい。一方、耐食性
を阻害するため、本発明用途としてはPが0.02%を
上限とすることが好ましい。Sは、熱延中の赤熱脆性を
生じる不純物成分であり、極力少ないことが望ましい
が、不可避的に含有される元素であり、上限を0.04
%とすることが好ましい。Alは、製鋼に際し、脱酸剤
として鋼浴中に添加され、スラグとして除かれるが、添
加量が少ないと安定した脱酸効果が得られない。またA
lは熱延中にAlNの窒化物を形成し、冷延後の焼鈍時
の再結晶集合組織形成に影響を及ぼし、イヤリング性を
安定する。このためには、0.012%以上の添加が必
要である。一方、0.12%を超えて添加しても、効果
が小さく、むしろ、過剰なAlによる強度上昇を招き成
形性を劣化させ、経済上も好ましくないので上限を0.
08%とすることが好ましい。Nは、Alと窒化物をつ
くり、固溶Nを減少させ、時効性を低減し耐圧強度の上
昇を抑制する効果がある。このため極力少なくすること
が望ましい。また、0.0035%を超えると固溶Nが
増加し、AlN析出量が増えてイヤリング性の安定化を
阻害する。このため上限を0.0035%とすることが
好ましい。Bは、本発明における重要な元素であり、異
方性の改善のために、5ppm≦B−(11/14)×
N≦40ppmの範囲で含有させることが好ましい。B
は上記範囲を外れると、異方性が増大し成形性が劣化す
るため、この範囲に限定することが好ましい。Nbは、深
絞り性を向上させるために重要な元素であり、鋼中固溶
Cを炭化物として析出し、固溶Cによる深絞り性劣化を抑
制するため、0.6≦Nb/C(原子当量比)≦1.2の
範囲で含有させることが好ましい。残部は、Fe及びイ
ヤリング性を損なわない程度に不可避的に含有される元
素は規制しない。
【00010】(熱間圧延工程)スラブ加熱温度、熱間
圧延条件は、本発明では特定するものではないが、スラ
ブ加熱温度は、1100℃より低いと熱間圧延性が悪化
し、熱間圧延温度を確保する観点からも1100℃より
高くすることが望ましい。またスラブ加熱温度が高すぎ
ると窒化物の分解、再固溶を促進してしまうので、12
20℃を越えないことが望ましい。熱間圧延仕上げ温度
をAr3 点未満にすると、熱延板の結晶組織が混粒化す
るとともに粗大化し、深絞り性も劣化するので熱間圧延
仕上げ温度はAr3 点以上とすることが好ましい。巻取
温度は、熱延時のコイル幅方向および長手方向の品質安
定性を考慮して下限を500℃とすることが好ましい。
一方、700℃を超えると脱スケール性が劣悪となり、
また結晶粒が粗大化し、イヤリング性を不安定にする。
このため、500〜700℃の範囲とすることが望まし
い。
【00011】(冷間圧延工程)冷間圧延における冷延
率は、焼鈍後の再結晶集合組織に大きく影響を及ぼす。
また、イヤリング性にも大きく影響を及ぼす。これらの
特性を安定して得るために、圧延率を60〜93%とす
ることが好ましい。
【00012】(焼鈍工程)焼鈍は、結晶粒の粗大化を
防止する点から再結晶温度以上の焼鈍温度で、できるだ
け低い温度での焼鈍が必要である。このため、連続焼鈍
では850℃を超えないことが望ましい。また、箱型焼
鈍では、650〜750℃とすることが好ましい。焼鈍
時間は、コイル内が均一に所定の温度に到達すれば問題
ないため、特に限定しないが8時間〜15時間を目安と
することが望ましい。連続焼鈍では、均熱時間は1秒以
上あれば十分であるが、120秒以上均熱しても特性上
差が無い為、120秒以下が好ましい。雰囲気ガスはH
2:5〜24%、残りN2からなる雰囲気が好ましい。
【0013】(調質圧延工程)焼鈍後の調質圧延は、ス
トッレッチャーストレインを防止できれば良く、圧延率
は特に限定しないが、通常0.8〜2.0%の範囲とす
ることが望ましい。なお、Niの拡散処理を行わない場
合は、表面平均粗さRaの付与を目的に、板の表面平均
粗さRa(JIS B 0601)が0.02〜0.2
μmとなるように実施することが望ましい。0.2μm
を超えると、電池ケースに加工した後、ピップ部の外観
に光沢がなく好ましくない。0.02μm未満でも問題
がないが、工業生産上このRaとなるようにロールを仕
上げるには、ロール加工費が高くなり、経済的でない。
【0014】(Niめっき及びNiの拡散処理工程)N
iめっき及びNiの拡散処理は、DI成形後の耐食性を
確保出来るものであれば、特に限定はしないが、少なく
ともNiの拡散処理後に、下地の鋼板とNiめっき層の
間にFe−Ni合金層があることが望ましい。Niめっ
き浴の種類は、特に限定しないが、公知のめっき浴で良
く、硫酸浴、ワット浴、塩化浴、スルファミン酸浴が使
える。また、光沢めっきあるいは無光沢めっきのどちら
でも良い。Niめっきの厚みは特に限定しないが、通
常、電池缶内面側では0.5〜3μmの範囲とすること
が好ましい。電池缶外面側では1〜4μmの範囲とする
ことが望ましい。拡散処理は、Niめっき後にFe−N
i合金層を形成してめっき層の密着性を高めるために行
うものである。連続焼鈍と同時に行う場合は、連続焼鈍
と同じでよい。また、箱型焼鈍後、Niめっきを行い、
更にNiの拡散処理を行う場合、均熱温度は400〜6
00℃の非酸化性雰囲気の中で熱拡散により行う。この
場合、均熱時間は、Fe−Ni合金層が形成されれば良
く、特に限定するものではないが、より好ましくは、1
分〜8時間が良い。8時間を超えると製造コストの点で
好ましくない。
【0015】(Niの拡散処理後の調質圧延工程)Ni
の拡散処理後の調質圧延は、表面平均粗さRaの付与を
目的に、板の表面平均粗さRa(JIS B 060
1)が0.02〜0.2μmとなるように実施すること
が望ましい。0.2μmを超えると、電池ケースに加工
した後、ピップ部の外観に光沢がなく好ましくない。
0.02μm未満でも問題がないが、工業生産上このR
aとなるようにロールを仕上げるには、ロールの加工費
が高くなり、経済的でない。圧延率はストッレッチャー
ストレインを防止できれば良く、特に限定しないが、通
常0.8〜2.0%が望ましい。
【0016】
【実施例】以下、実施例にて本発明をさらに詳細に説明
する。表1に示す化学成分をもつ鋼片を、熱間圧延し、
酸洗後、冷間圧延した。熱延板及び冷延鋼板の厚みは、
最終の調質圧延後の板厚が、0.4mmになるように調
整した。その後、連続焼鈍用材(実施例1、実施例2、
実施例4、比較例1、比較例2及び比較例4に相当す
る)は、脱脂、酸洗後Niめっき、連続焼鈍、調質圧延
(圧延率1.2%)を施した。脱脂はNaOH溶液(3
0g/L)を用いて、75℃で陽極処理(5A/dm
×10秒)及び陰極処理(5A/dm×10秒)の条
件で行った。次いで酸洗は硫酸溶液(50g/L)に7
秒浸漬して行った。Niめっきは、陽極にはポリプロピ
レン製バッグを装着したチタンバスケットにニッケルペ
レットを挿入したものを使用し、下記の条件で行った。
めっき厚みは電池ケースの内面側及び外面側を3μmに
した。
【0017】(Niめっき条件) 浴組成 硫酸ニッケル 250g/L 塩化ニッケル 45g/L ホウ酸 30g/L 浴温 50℃±2℃ 電流密度 10A/dm pH 4.3±0.2 また、箱型焼鈍用材(実施例3と比較例3に相当する)
は冷延後、脱脂、箱型焼鈍、調質圧延(圧延率1%)、
Niめっき、Niの拡散処理後、調質圧延(2回目、圧
延率1.2%)を施した。箱形焼鈍前の脱脂、Niめっ
き前の脱脂及び酸洗は連続焼鈍用材の場合と同じ条件で
行った。Niめっきの厚みは、上記Niめっき浴を使っ
て、上記と同じ条件で、電池ケースの内面側及び外面側
を3μmにした。実施例または比較例の作製条件を表2
と3に示す。焼鈍及びNiの拡散処理は水素5%と窒素
95%を含んだ雰囲気で行った。表2において、焼鈍で
は均熱条件を示した。また、調質圧延は、鋼板が表3に
示すような表面平均粗さRa(JIS B 0601)
になるようなロールの仕上げを用いて行った。
【0018】
【表1】
【0019】(イヤリング性評価)DI成形法による電
池ケースの成形は、表2で作製した鋼板を用いて、直径
41mmのブランク径から直径20.5mmのカッピン
グ後、DI成形機でリドローおよび2段階のしごき成形
を行って、外径13.8mm、ケース壁0.2mm、高
さ56mmに成形した。缶の側壁高さにおいて、最も高
い箇所の缶高さと最も低い箇所の缶高さの差を最も高い
箇所の缶高さで割り、更に100を掛けた値をイヤリン
グ性として評価した。試験した試料数10枚とも4以下
を良とし、試験した10枚中1枚でも4を超えると劣と
して評価した。
【0020】
【表2】
【0021】
【表3】
【0022】
【発明の効果】表3に示すように、本発明の実施例から
明らかなように、本発明の鋼成分からなる鋼片を本発明
の処理条件で製造した場合、いずれもイヤリング性が良
好であり、目的とする特性が得られている。一方、鋼成
分または、処理条件が本発明の範囲外で製造された比較
例では、良好なイヤリング性が得られなかった。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C25D 5/50 C25D 5/50 7/06 7/06 B H01M 2/02 H01M 2/02 D (72)発明者 本田 義孝 山口県下松市東豊井1302番地 東洋鋼鈑株 式会社下松工場内 Fターム(参考) 4E002 AD04 AD05 AD06 CB03 4K024 AA03 AB01 BA03 BB09 BB21 BC01 DB01 GA04 4K037 EA01 EA02 EA04 EA11 EA15 EA18 EA19 EA23 EA25 EA27 EB01 FA02 FB00 FC07 FE01 FE02 FE03 FG00 FH01 FH03 FJ04 FJ05 GA05 GA07 5H011 AA09 BB04 CC06 KK02

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 C:0.001〜0.003%(重量
    %、以下同じ)、Si:≦0.03%、Mn:0.1〜
    0.6%、P:≦0.02%、S:≦0.04%、C
    r:0.03〜0.10%、Al:0.012〜0.1
    2%、N:≦0.0035%、B:5ppm≦B−(1
    1/14)×N≦40ppm、Nb:0.6≦Nb/C
    (原子当量比)≦1.2、残部Feおよび不可避的不純
    物からなる鋼片を、熱間圧延および冷間圧延後、Niめ
    っきを施し、鋼板の表面平均粗さRa(JIS B 0
    601)が0.02〜0.2μmの範囲となるように調
    質圧延を行うことを特徴とする異方性の優れた電池外筒
    缶用鋼板。
  2. 【請求項2】 C:0.001〜0.003%(重量
    %、以下同じ)、Si:≦0.03%、Mn:0.1〜
    0.6%、P:≦0.02%、S:≦0.04%、C
    r:0.03〜0.10%、Al:0.012〜0.1
    2%、N:≦0.0035%、B:5ppm≦B−(1
    1/14)×N≦40ppm、Nb:0.6≦Nb/C
    (原子当量比)≦1.2、残部Feおよび不可避的不純
    物からなる鋼片を、熱間仕上げ圧延をAr3点以上、巻
    き取り温度500〜700℃にて熱間圧延し、酸洗後、
    60〜93%の圧延率で冷間圧延後、Niめっきを施
    し、その後再結晶温度以上で連続焼鈍を行い、板の表面
    平均粗さRa(JIS B 0601)が0.02〜
    0.2μmの範囲となるように調質圧延を行うことによ
    って形成されたことを特徴とする異方性の優れた電池外
    筒缶用鋼板の製造方法。
  3. 【請求項3】 C:0.001〜0.003%(重量
    %、以下同じ)、Si:≦0.03%、Mn:0.1〜
    0.6%、P:≦0.02%、S:≦0.04%、C
    r:0.03〜0.10%、Al:0.012〜0.1
    2%、N:≦0.0035%、B:5ppm≦B−(1
    1/14)×N≦40ppm、Nb:0.6≦Nb/C
    (原子当量比)≦1.2、残部Feおよび不可避的不純
    物からなる鋼片を、熱間仕上げ圧延をAr3点以上、巻
    き取り温度500〜700℃にて熱間圧延し、酸洗後、
    60〜93%の圧延率で冷間圧延し、再結晶温度以上で
    箱型焼鈍を行い、調質圧延後Niめっきを施し、次いで
    Niの拡散処理後、板の表面平均粗さRa(JIS B
    0601)が0.02〜0.2μmの範囲となるよう
    に調質圧延を行うことによって形成されたことを特徴と
    する異方性の優れた電池外筒缶用鋼板の製造方法。
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