JP2002212671A - 動力伝達部品およびその製造方法ならびに駆動装置 - Google Patents

動力伝達部品およびその製造方法ならびに駆動装置

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JP2002212671A
JP2002212671A JP2001012672A JP2001012672A JP2002212671A JP 2002212671 A JP2002212671 A JP 2002212671A JP 2001012672 A JP2001012672 A JP 2001012672A JP 2001012672 A JP2001012672 A JP 2001012672A JP 2002212671 A JP2002212671 A JP 2002212671A
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less
power transmission
transmission component
steel material
quenching
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JP2001012672A
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English (en)
Inventor
Hiromasa Tanaka
広政 田中
Tomoaki Makino
智昭 牧野
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NTN Corp
Original Assignee
NTN Corp
NTN Toyo Bearing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高すべり条件下でも表面損傷が生じ難く、か
つ高温となる雰囲気条件下でも長い耐久寿命を確保でき
る動力伝達部品およびその製造方法を提供する。 【解決手段】 たとえばトラクションドライブの動力伝
達部品は、素地中に合金元素として質量%で、Cを0.
1%以上0.4%以下、Siを0.3%以上3.0%以
下、Mnを0.2%以上2.0%以下、Pを0.03%
以下、Sを0.03%以下、Crを0.3%以上2.5
%未満、Niを0.1%以上2.0%未満、Alを0.
050%以下、Tiを0.003%以下、Oを0.00
15%以下、Nを0.025%以下で少なくとも含み、
残部がFeおよび不可避不純物からなる鋼材よりなり、
浸炭・浸炭窒化処理後に焼入れ焼戻し処理された構成を
有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、トラクションドラ
イブにおける入出力部材のように、用途上、すべりを伴
ないながら動力を伝達する部品およびその製造方法なら
びにその動力伝達部品から構成された駆動装置に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】トラクションドライブのように、転がり
あるいは転がりすべりにより動力を伝達する装置が高効
率化や低燃費化のために、あるいは自動車に適用された
場合には搭乗者の居住性向上のために採用される動向が
ある。しかし、これらの摩擦式動力伝達装置の動力伝達
部である入出力部材、転動体などの動力伝達部品には、
その機構上、表面に接線力やすべりが作用する。これま
ではこれらの部品には、JISで規格化されているSC
r420などの浸炭鋼を浸炭焼入れしたものが用いられ
てきた。つまり、浸炭焼入れにより表面を硬化させるこ
とによって転動疲労寿命が確保されていた。
【0003】しかし、より一層装置を小型・軽量化させ
る場合、もしくは伝達動力を増大させる場合、今後さら
にすべりや接線力が増加し、かつ表面温度も上昇するこ
とが考えられる。この場合には、通常の動力伝達部品用
鋼ではピーリングやスミアリングという表面損傷が生じ
やすく、この発生強度がその製品機能を左右すると考え
られる。言いかえれば、耐表面損傷特性に優れる専用の
材料開発が必要である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、転が
りすべりにより動力を伝達する装置では、これらの動力
伝達部品には、その機構上、絶えず接線力やすべりが作
用する。これにより表面が高温になったり、トラクショ
ン油や潤滑油が剪断発熱し、油膜が薄くなる結果、ピー
リングやスミアリングなどの表面損傷が問題になる。
【0005】また、接線力が作用する条件での転動疲労
のため、材料の塑性流れが生じたりすることも考えら
れ、その場合にはさらにピーリング発生が加速された
り、接線力が作用しないときよりも転動疲労寿命が短く
なる現象も現われる。
【0006】それゆえ、本発明の目的は、高接線力、高
すべり条件下でも表面損傷が生じ難く、かつ高温となる
雰囲気条件下でも長い耐久寿命を確保できる摩擦式の動
力伝達装置(トラクションドライブ)の動力伝達部品を
提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の動力伝達部品
は、すべりを伴ないながら転動する動力伝達部品におい
て、素地中に合金元素として質量%で、C(炭素)を
0.1%以上0.4%以下、Si(シリコン)を0.3
%以上3.0%以下、Mn(マンガン)を0.2%以上
2.0%以下、P(リン)を0.03%以下、S(硫
黄)を0.03%以下、Cr(クロム)を0.3%以上
2.5%未満、Ni(ニッケル)を0.1%以上2.0
%未満、Al(アルミニウム)を0.050%以下、T
i(チタン)を0.003%以下、O(酸素)を0.0
015%以下、N(窒素)を0.025%以下で少なく
とも含み、残部がFe(鉄)および不可避不純物からな
る鋼材よりなり、浸炭または浸炭窒化処理後に、焼入れ
焼戻し処理された構成を有している。
【0008】以下、本発明の動力伝達部品の化学成分の
限定理由について説明する。 (1) Cの含有量(0.1%以上0.4%以下)につ
いて Cは浸炭または浸炭窒化処理後の芯部硬さに影響する。
動力伝達部品として必要な強度を得る為に必要な芯部硬
さを確保するうえで、Cの含有量を0.1%以上にする
必要がある。但し、Cの含有量が0.4%を超えると、
靭性や熱間加工性ならびに被削性が低下するので、Cの
含有量の上限値を0.4%にする必要がある。
【0009】(2) Siの含有量(0.3%以上3.
0%以下)について Siは高温域での部材の軟化を抑制し、動力伝達部品の
耐熱性を改善する作用を有する。しかし、Siの含有量
が0.3%未満では、その効果が得られないので、Si
の含有量の下限値を0.3%にする必要がある。また、
Si含有量の増加に伴って耐熱性は向上するが、3.0
%を超えて添加しても、その効果は飽和し、熱間加工性
や被削性の低下を招くので、Siの含有量の上限値を
3.0%にする必要がある。
【0010】(3) Mnの含有量(0.2%以上2.
0%以下)について Mnは鋼材の焼入性を改善する元素であり、その効果を
得るために0.2%以上添加する必要がある。しかし、
2.0%を超えて添加すると被削性が大幅に低下するの
で、Mnの含有量の上限値を2.0%にする必要があ
る。
【0011】(4) Pの含有量(0.03%以下)に
ついて Pは鋼のオーステナイト粒界に偏析し、靭性や転動疲労
寿命の低下を招くので、Pの含有量の上限値を0.03
%にする必要がある。
【0012】(5) Sの含有量(0.03%以下)に
ついて Sは鋼の熱間加工性を害し、鋼中で非金属介在物を形成
して靭性や転動疲労寿命を低下させるので、Sの含有量
の上限値を0.03%にする必要がある。一方では、S
は切削加工性を向上させる効果も有している。したがっ
て、Sを少なくすることが望ましいものの、0.03%
以下の範囲内で添加することもある。
【0013】(6) Crの含有量(0.3%以上2.
5%未満)について Crは焼入性の改善や焼戻し軟化抵抗の向上、寿命改善
の効果を有する。これらの効果を得るためには0.3%
以上が必要である。しかし、2.5%以上添加しても大
型の炭化物が生成して転動疲労寿命が低下する。
【0014】(7) Alの含有量(0.050%以
下)について 0.050%を超えてAlが多量に含有されると、硬質
の酸化物系介在物を生成して顕著な転動疲労寿命の低下
が生じる。なお、Alは前記のような問題点を有するも
のの、AlNを形成して結晶粒を微細化する効果もある
ので、鋼の製造コストの上昇を招かない0.005%以
上含有されても良い。
【0015】(8) Nの含有量(0.025%以下)
について NはAlと結合してAlNを形成して結晶粒を微細化さ
せる効果を持っている。しかし、多量に含有させると却
って鋼の強度を劣化させるので、Nの含有量の上限値を
0.025%にする必要がある。
【0016】(9) Tiの含有量(0.003%以
下)について Tiは窒化物を形成して非金属介在物となり、転動疲労
破壊の起点となる可能性があるので、Tiの含有量の上
限値を0.003%にする必要がある。
【0017】(10) Oの含有量(0.0015%以
下)について Oは鋼中に酸化物を形成し、非金属介在物として転動疲
労破壊の起点となる可能性があり転動疲労寿命の低下を
招くので、Oの含有量の上限値を0.0015%にする
必要がある。
【0018】(11) Niの含有量(0.1%以上
2.0%未満)について Niは高温環境で使用された場合に転動疲労過程におけ
る組織の変化を抑制し、また高温域での硬度の低下も抑
制して転動疲労寿命を向上する効果を有している。加え
て、Niは靭性を向上させて異物が混入する環境での寿
命を改善するとともに耐食性を改善する効果も有してい
る。これらの効果を得るためには、Niを0.1%以上
添加する必要がある。しかし、2.0%以上含有させる
と、浸炭焼き入れ時に多量の残留オーステナイトが生成
して所定の硬度が得られなくなるとともに、鋼材のコス
トが上昇する。
【0019】これらの合金成分の作用で、局部的に大き
な温度上昇が生じても、表面の軟化が防止され、耐表面
損傷強度が向上するとともに、転動寿命にも優れた動力
伝達用の動力伝達部品材質にすることができる。
【0020】上記の動力伝達部品において好ましくは、
鋼材に、合金元素として質量%で、0.05%以上2.
5%以下のMo(モリブデン)および0.05%以上
1.0%以下のV(バナジウム)の少なくとも一種がさ
らに添加されている。
【0021】以下、上記化学成分の限定理由について説
明する。 (12) Moの含有量(0.05%以上2.5%以
下)について Moは鋼の焼入れ性を改善するとともに、炭化物中に固
溶することによって焼戻し軟化抵抗性を向上させる効果
を有する。特に、Moは高温域における転動疲労寿命を
改善する作用が見出されたため添加されている。しか
し、2.5%を超えて多量にMoを含有させると鋼材コ
ストが上昇し、切削加工を容易にするための軟化処理時
に硬さが低下せず被削性が大幅に劣化してしまうため、
Mo含有量の上限を2.5%にすることが好ましい。ま
たMoの含有量が0.05%未満では炭化物形成に効果
がないため、Mo含有量の下限を0.05%にすること
が好ましい。
【0022】(13) Vの含有量(0.05%以上
1.0%以下)について VはCと結合して微細な炭化物を析出し、結晶粒の微細
化を促進し、強度・靱性を改善する効果を有する。ま
た、Vの含有によって鋼材の耐熱性を改善し、高温焼戻
し後の軟化を抑制し、転動疲労寿命を改善し、寿命のば
らつきを減少させる作用を示す。この効果が得られるV
の含有量が0.05%以上であるため、V含有量の下限
を0.05%にすることが好ましい。しかし、1.0%
を超えて多量にVを含有すると、被削性、熱間加工性が
低下するため、V含有量の上限を1.0%にすることが
好ましい。
【0023】上述した各合金元素の働きで、動力伝達部
品が高温にさらされることを想定し、通常の焼戻し温度
(180℃程度)以上の高温の焼戻し処理を施されて
も、その表面硬さをロックウェル硬さHRC58以上と
することにより、上記ピーリングやスミアリングなどの
表面損傷の発生を防止することができる。
【0024】浸炭窒化処理で表面層の窒素含有量を高め
た場合、表面層のMs点(マルテンサイト変態開始温
度)が低くなり、これを焼入れすると、表面層に未変態
のオーステナイトが多く残留する。残留オーステナイト
は、高い靭性と加工硬化特性とを有し、亀裂の発生や進
展を抑える働きをする。また、浸炭窒化による窒素の侵
入は耐熱性の付与の点でも有利であり、浸炭処理のみな
らず、浸炭窒化処理も適用することにしている。
【0025】上記の動力伝達部品において好ましくは、
鋼材の表面に浸炭層または浸炭窒化層が形成されてお
り、かつ表面硬さがHRC58以上である。
【0026】これにより、局部的に大きな温度上昇が生
じても、表面の軟化が防止され、耐表面損傷強度が向上
するとともに、転動寿命にも優れた動力伝達用の動力伝
達部品材質にすることができる。
【0027】本発明の駆動装置は、上記の動力伝達部品
を用いた固定変速構造のトラクションドライブまたは無
段変速構造のトラクションドライブである。
【0028】本発明の動力伝達部材は、高すべり条件下
でも表面損傷が生じ難く、かつ高温となる雰囲気条件下
でも長い耐久寿命を確保することができるため、固定変
速構造や無段変速構造のトラクションドライブに好適で
ある。
【0029】本発明の動力伝達部品の製造方法では、す
べりを伴ないながら転動する動力伝達部品の製造方法で
あって、以下の工程を備えている。
【0030】まず合金元素として質量%で、Cを0.1
%以上0.4%以下、Siを0.3%以上3.0%以
下、Mnを0.2%以上2.0%以下、Pを0.03%
以下、Sを0.03%以下、Crを0.3%以上2.5
%未満、Niを0.1%以上2.0%未満、Alを0.
050%以下、Tiを0.003%以下、Oを0.00
15%以下、Nを0.025%以下で少なくとも含み、
残部がFeおよび不可避不純物からなる鋼材が準備され
る。そして、その鋼材に浸炭あるいは浸炭窒化処理が施
された後、焼入れ処理が施される。そして焼入れ処理後
に、鋼材に170℃以上300℃以下の温度で焼戻し処
理が施される。
【0031】本発明の動力伝達部品の製造方法では、上
記組成を有する鋼材が準備されるため、高温で焼戻し処
理を施しても、HRC58以上と高い表面硬度を得るこ
とができ、局部的に大きな温度上昇が生じても、表面の
軟化が防止され、耐表面損傷強度が向上するとともに、
転動寿命にも優れた動力伝達用の動力伝達部品材質にす
ることができる。
【0032】上記の動力伝達部品の製造方法において好
ましくは、焼入れ処理された鋼材に2次焼入れ処理が施
された後に、焼戻し処理が施される。
【0033】これにより、十分な表面硬度を得ることが
できる。上記の動力伝達部品の製造方法において好まし
くは、焼入れ処理された鋼材に中間焼鈍が施された後
に、2次焼入れ処理が施される。
【0034】これにより、十分な表面硬度を得ることが
できる。
【0035】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図に基づいて説明する。
【0036】図1および図2は、本発明の一実施の形態
における動力伝達部品を用いた固定変速比タイプのトラ
クションドライブ駆動装置の構成を示す概略斜視図およ
び概略正面図である。
【0037】図1および図2を参照して、この固定変速
比タイプのトラクションドライブ駆動装置では、駆動力
は、入出力軸3および5の一方から他方へとサンローラ
2と遊星ローラ4とを介して伝達される。この際、キャ
リア6の移動により、転動にすべりが伴なう。
【0038】このような固定変速比タイプのトラクショ
ンドライブ駆動装置の各動力伝達部品(アウターリング
1、サンローラ2、遊星ローラ4、キャリア6など)
は、素地中に合金元素として質量%で、Cを0.1%以
上0.4%以下、Siを0.3%以上3.0%以下、M
nを0.2%以上2.0%以下、Pを0.03%以下、
Sを0.03%以下、Crを0.3%以上2.5%未
満、Niを0.1%以上2.0%未満、Alを0.05
0%以下、Tiを0.003%以下、Oを0.0015
%以下、Nを0.025%以下で少なくとも含み、残部
がFeおよび不可避不純物からなる鋼材より、浸炭また
は浸炭窒化処理後に、焼入れ焼戻し処理された構成を有
している。
【0039】また、このような鋼材に、合金元素として
質量%で、0.05%以上2.5%以下のMoおよび
0.05%以上1.0%以下のVの少なくとも1種がさ
らに添加されていることが好ましい。またこの鋼材の表
面に浸炭層または浸炭窒化層が形成されており、かつ表
面硬さがHRC58以上であることが好ましい。
【0040】図3は、本発明の一実施の形態における動
力伝達部品を用いた無段変速比タイプのトラクションド
ライブ駆動装置の構成を示す概略断面図である。図3を
参照して、この無段変速比タイプのトラクションドライ
ブ駆動装置は、たとえばフルトロイダル型CVT(Cont
inuously Variable Transmission)装置である。このC
VT装置では、入力軸のトルクは入力ディスク11に伝
えられる。この入力ディスク11に伝えられたトルク
は、さらにローラ13を介して出力ディスク12へと伝
達される。出力ディスク12は入力軸には繋がっていな
いため、入力軸を軸にした空回りをする。これにより出
力ディスク12に固定された歯車(図示せず)が回転
し、この歯車の歯車部を介して他の歯車部にトルクが伝
達され、出力される。
【0041】このフルトロイダル型CVT装置において
は、ローラ13の傾きによって駆動力伝達時の変速比が
決定する。すなわち、変速比は、(出力ディスク12と
ローラ13との接触部における出力ディスク12の回転
半径)÷(入力ディスク11とローラ13との接触部に
おける入力ディスク11の回転半径)により決まる。こ
のようにローラ13の傾きを連続的に変化させることに
より、すべりを伴なった転動が行なわれ、無段階の変速
比を得ることができる。
【0042】このようなフルトロイダル型CVT装置に
おいて、たとえば入力ディスク11、出力ディスク1
2、ローラ13などは、素地中に合金元素として質量%
でCを0.1%以上0.4%以下、Siを0.3%以上
3.0%以下、Mnを0.2%以上2.0%以下、Pを
0.03%以下、Sを0.03%以下、Crを0.3%
以上2.5%未満、Niを0.1%以上2.0%未満、
Alを0.050%以下、Tiを0.003%以下、O
を0.0015%以下、Nを0.025%以下で少なく
とも含み、残部がFeおよび不可避不純物からなる鋼材
よりなり、浸炭または浸炭窒化処理後に焼入れ焼戻し処
理された構成を有している。
【0043】またこの鋼材には、合金元素として質量%
で、0.05%以上2.5%以下のMoおよび0.05
%以上1.0%以下のVの少なくとも1種がさらに添加
されていることが好ましい。またこの鋼材の表面に浸炭
層または浸炭窒化層が形成されており、かつ表面硬さが
HRC58以上であることが好ましい。
【0044】図4は、本発明の一実施の形態における動
力伝達部品を用いたハーフトロイダル型CVT装置の構
成を概略的に示す断面図である。図4を参照して、入力
軸21のトルクはローリングカムおよびカムローラを経
て入力ディスク22に伝えられる。入力ディスク22に
伝えられたトルクは、さらにパワーローラ23を介して
出力ディスク24へと伝達される。出力ディスク24は
入力軸21にはつながっていないため入力軸21を軸に
した空回りをする。これにより出力ディスク24に固定
された歯車25が回転し、この歯車25の歯車部25a
を介して他の歯車部にトルクが伝達され、たとえば出力
軸に出力される。
【0045】このハーフトロイダル型CVT装置におい
ては、パワーローラ23の傾きによって駆動力伝達時の
変速比が決定する。すなわち、変速比は、(出力ディス
ク24とパワーローラ23との接触部における出力ディ
スク24の回転半径)÷(入力ディスク22とパワーロ
ーラ23との接触部における入力ディスク22の回転半
径)により決まる。このようにパワーローラ23の傾き
を連続的に変化させることにより、無段階の変速比を得
ることができる。
【0046】このようなハーフトロイダル型CVT装置
において、たとえば入力ディスク22、パワーローラ2
3、出力ディスク24などは、素地中に合金元素として
質量%でCを0.1%以上0.4%以下、Siを0.3
%以上3.0%以下、Mnを0.2%以上2.0%以
下、Pを0.03%以下、Sを0.03%以下、Crを
0.3%以上2.5%未満、Niを0.1%以上2.0
%未満、Alを0.050%以下、Tiを0.003%
以下、Oを0.0015%以下、Nを0.025%以下
で少なくとも含み、残部がFeおよび不可避不純物から
なる鋼材よりなり、浸炭または浸炭窒化処理後に焼入れ
焼戻し処理された構成を有している。
【0047】またこの鋼材には、合金元素として質量%
で、0.05%以上2.5%以下のMoおよび0.05
%以上1.0%以下のVの少なくとも1種がさらに添加
されていることが好ましい。またこの鋼材の表面に浸炭
層または浸炭窒化層が形成されており、かつ表面硬さが
HRC58以上であることが好ましい。
【0048】なお、本発明の動力伝達部品およびそれを
用いた駆動装置は、上記した図1〜図4の構成のものに
限られず、広くすべりを伴ないながら転動する動力伝達
部品およびそれを用いた駆動装置である。
【0049】次に、本発明の実施の形態における動力伝
達部品の製造方法について説明する。
【0050】図5は、本発明の一実施の形態における動
力伝達部品の製造方法を示すフロー図である。図5を参
照して、図1、2に示すアウターリング1、サンローラ
2、、遊星ローラ4、キャリア6、図3に示す入力ディ
スク11、出力ディスク12、ローラ13、図4に示す
入力ディスク22、パワーローラ23、出力ディスク2
4などの動力伝達部品となる鋼材が、以下の組成となる
ように準備される(ステップS1)。
【0051】つまり、上記鋼材は、合金元素として質量
%で、Cを0.1%以上0.4%以下、Siを0.3%
以上3.0%以下、Mnを0.2%以上2.0%以下、
Pを0.03%以下、Sを0.03%以下、Crを0.
3%以上2.5%未満、Niを0.1%以上2.0%未
満、Alを0.050%以下、Tiを0.003%以
下、Oを0.0015%以下、Nを0.025%以下で
少なくとも含み、残部がFeおよび不可避不純物からな
るように準備される。
【0052】この鋼材に浸炭処理または浸炭窒化処理が
施される(ステップS2a、S2b)。この後、鋼材に
焼入れが施され(ステップS3)、次いで170℃以上
300℃以下の温度で焼戻し(ステップS4)が施され
て、各動力伝達部品が製造される。
【0053】浸炭あるいは浸炭窒化処理後に十分な表面
硬さが得られないものについては、焼入れ処理(ステッ
プS3)後に、図6に示すように中間焼鈍(ステップS
5)が施された後、2次焼入れ(ステップS6)が施さ
れても良い。
【0054】ただし、鋼材の種類によっては中間焼鈍
(ステップS5)の省略が可能であり、この場合には2
次焼入れ(ステップS6)のみが施されても良い。
【0055】
【実施例】以下、本発明の実施例および比較例について
説明する。
【0056】(実施例)まず表1に示す23種類の化学
成分を有する鋼を素材として、後述の浸炭・浸炭窒化焼
入れ焼戻し処理を施した転動寿命、ピーリング、スミア
リング強度評価用試験片(表1中の実施例1〜11)を
用意した。
【0057】
【表1】
【0058】粗加工を完了した試験片の熱処理として、
浸炭焼入れ焼戻し処理については、ガス雰囲気炉を用
い、RXガス雰囲気中で炭素ポテンシャル1.0%〜
1.2%として、950℃で300分保持した後、温度
を900℃に下げて油中に焼入れた。その後、120分
の焼戻し処理を行なった。焼戻し温度は表2および表3
に示す。
【0059】
【表2】
【0060】
【表3】
【0061】浸炭窒化処理は上記の浸炭処理を施した
後、ガス雰囲気炉を用い、RXガス雰囲気中で炭素ポテ
ンシャル1.0%〜1.2%、NH3の添加量を5%〜
10%として、850℃で120分保持した後、油中に
焼入れた。この後に、120分の焼戻し処理を行なっ
た。焼戻し温度は表2および表3に示す。
【0062】浸炭あるいは浸炭窒化処理後に焼入れ焼戻
し処理を施し、十分な表面硬さが得られないものについ
ては、焼入れ処理後に中間焼鈍しとして650℃で60
分保持した後に炉内で除冷した。この後、2次焼入れと
して雰囲気炉で、850℃で30分保持した後、油中に
焼入れた。ただし、一部については中間焼鈍の省略が可
能であり、同条件で2次焼入れのみを実施した。その
後、120分の焼戻し処理を行なった。焼戻し温度は表
2および表3に示す。
【0063】熱処理完了の後に、試験片の表面を研磨加
工し鏡面状態に仕上げた。なお、研磨加工時の加工代は
0.1mmとした。
【0064】(比較例)表1に示す23種類の化学成分
を有する鋼のうち、比較例は12〜23である。比較例
12はSCr420であり、13〜23は本願の化学成
分範囲をはずれる鋼である。比較例は、実施例と同じ手
順で試験片を作製した。
【0065】上記実施例および比較例の試験片サンプル
について、転動寿命試験、ピーリング試験、スミアリン
グ試験を実施した。
【0066】各試験の概要と結果は以下のとおりであ
る。 (1) 転動疲労試験 対象は転動部材であり、充分な潤滑条件の下で、転がり
疲れ寿命が長いことは部材に対して基本的に求められる
重要な特性である。転動疲労試験は高面圧、高負荷速度
の条件で、加速的にサンプルを疲労させて評価した。以
下の試験条件で試験を行なった。この試験では、サンプ
ル数Nを10とし、得られた実験データをワイブル分布
にして、L10(サンプルの90%が破損しないで使え
る負荷回数)を算出し、評価した。
【0067】・試験片寸法:外径12mm、長さ22m
m ・相手鋼球寸法:直径19.05mm ・接触応力Pmax:5.88GPa ・負荷速度:46240回/分 これらの試験結果を表2および表3に併せて示す。な
お、比較例No.12は汎用のSCr420であり、こ
の寿命を1.0とした場合の比率で各材料の寿命値を記
述した。
【0068】上記の焼戻し後の表面硬さおよび転動疲労
寿命の結果を実施例については表2に、比較例について
は表3に示す。
【0069】上記表2および表3の結果より、本発明の
組成範囲を有する実施例では、170℃以上300℃以
下の焼戻し処理を施しても、表面硬さがHRC58以上
となることが判明した。実施例では単なる浸炭処理を施
した場合でも、比較例に比べて転動疲労寿命が高くなる
ことが判明した。また、浸炭処理に代えて浸炭窒化処理
を施した場合でも、優れた転動疲労寿命が得られること
が判明した。
【0070】さらに、浸炭あるいは浸炭窒化処理を加え
て中間焼鈍後に2次焼入れを施すことにより、より一層
転動疲労寿命が向上することが判明した。
【0071】また、焼戻し温度が120℃では転動疲労
寿命は若干低下し、400℃での焼戻し処理では表面硬
さが低下し、転動疲労寿命が低下することが判明した。
【0072】(2) ピーリング試験 転動部材の場合、接触部は局部的に高温になっており、
さらには装置などの高速化に伴ない、周囲の温度も高ま
る傾向にある。高温下での潤滑油粘度の低下は避けられ
ない現象であり、接触部に充分な油膜が形成されにくい
条件下であっても、表面突起同士の転動疲労現象に起因
する表面損傷が生じにくいという特性は重要である。こ
の特性は、2円筒の接触によるモデル試験(ピーリング
試験)によって評価できる。ピーリング試験は、円筒部
に緩やかな曲率を有するリング状の試験片を駆動軸と、
この駆動軸に平行な従動軸とに取付け、両試験片の円筒
面を互いに押し当てて転動させるものである。
【0073】各試験片の寸法は、直径40mm、高さ1
2mm、円筒部の副曲率半径60mmであり、駆動軸側
試験片の円筒面はRmax3μmの粗さに研削仕上げさ
れており、従動軸側試験片の円筒面は鏡面仕上げされて
いる。ピーリング強度は、試験終了時の従動軸側試験片
円筒面のピーリング発生面積率で評価される。以下の試
験条件でピーリング試験を行なった。なお、駆動軸側お
よび従動軸側の両試験片は同種のサンプルのものを対と
して用いた。
【0074】・試験片の最大表面粗さ:3.0μm(駆
動軸側)、0.2μm(従動軸側) ・接触面圧Pmax:2.3GPa ・潤滑油:タービン油VG46 ・駆動軸回転速度:2000rpm ・総回転数:4.8×105回 試験結果を表2および表3に併せて示す。
【0075】実施例の試験片は、いずれもピーリング発
生面積率が4%以下であり、優れたピーリング強度を示
す。比較例の各試験片は、面積率10%以上の大きな値
になっている。
【0076】(3) スミアリング試験 前述のようにトラクションドライブ部材は、その機構
上、接触部表面に接線力やすべりが作用するものであ
る。接触する2物体の相対すべり率が高まり、許容値を
超えると、接触発熱に起因して微小部分の凝着(スミア
リング)が発生する。この特性を評価するスミアリング
試験は、ピーリング試験と同じ装置を用いて、ピーリン
グ試験と同一形状の2つのリング状試験片を同様に転動
させるものである。この試験の場合は、従動軸は一定速
度で回転駆動され、駆動軸は従動軸と等速回転から徐々
に増速される点が異なる。また、従動軸側試験片の円筒
面が駆動軸側試験片と同じ表面粗さRmax3μmに仕
上げられる点も異なる。スミアリング強度は、試験片の
円筒面にスミアリングが発生した時点の駆動軸と従動軸
との速度比で評価される。以下の試験条件でスミアリン
グ試験を行なった。なお、この試験においても、摺動さ
れるペアの試験片は同種のサンプルのものとした。
【0077】・試験片の最大表面粗さ:3.0μm ・接触面圧Pmax:2.1GPa ・潤滑油:タービン油VG46 ・駆動軸回転速度:200rpmから100rpmずつ
増速 ・従動軸回転速度:200rpm一定 試験結果を表2および表3に併せて示す。
【0078】実施例の試験片は、比較例1に対して、い
ずれも20%以上の大きな速度比までスミアリングが発
生しない。一方、比較例の鋼を浸炭窒化すると若干スミ
アリング強度は向上するものもあるが、実施例には及ば
ない。
【0079】以上の各試験結果より、実施例のものは、
ピーリングやスミアリングが生じ難く、かつ優れた転動
疲労特性を示し、表面損傷が生じやすいすべりや接線力
を伴なう動力伝達部品に適した性能を有することがわか
る。
【0080】今回開示された実施の形態および実施例は
全ての点で例示であって制限的なものではないと考えら
れるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなく
て特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均
等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれること
を意図される。
【0081】
【発明の効果】以上説明したように本発明の動力伝達部
材およびその製造方法によれば、動力伝達部品が所定の
組成を有する鋼材よりなるため、高すべり条件下でも表
面損傷が生じ難く、かつ高温となる雰囲気条件下でも長
い耐久寿命を確保することができる。これにより、たと
えば固定変速比タイプや無段変速比タイプのトラクショ
ンドライブ駆動装置に好適な動力伝達部品を得ることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施の形態における動力伝達部品
を用いた固定変速比タイプのトラクションドライブ駆動
装置の構成を示す概略斜視図である。
【図2】 本発明の一実施の形態における動力伝達部品
を用いた固定変速比タイプのトラクションドライブ駆動
装置の構成を示す概略正面図である。
【図3】 本発明の一実施の形態における動力伝達部品
を用いた無段変速比タイプのトラクションドライブ駆動
装置の構成を示す概略断面図である。
【図4】 本発明の一実施の形態における動力伝達部品
を用いたハーフトロイダル型CVT装置の構成を示す概
略断面図である。
【図5】 本発明の一実施の形態における動力伝達部品
の製造方法を示すフロー図である。
【図6】 図5の焼入れ工程の後に中間焼鈍および2次
焼入れの工程を加えることを示す図である。
【符号の説明】
1 アウターリング、2 サンローラ、3,5 入出力
軸、4 遊星ローラ、6 キャリア、11 入力ディス
ク、12 出力ディスク、13 ローラ、22入力ディ
スク、23 パワーローラ、24 出力ディスク。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C21D 6/00 C21D 6/00 K C22C 38/58 C22C 38/58 C23C 8/22 C23C 8/22 8/32 8/32 8/34 8/34 F16H 13/08 F16H 13/08 D 15/38 15/38 Fターム(参考) 3J051 AA01 AA03 BA03 BB02 BB04 BC01 BD01 BE03 BE09 CB04 EC08 4K028 AA01 AA03 AB01 AB06 AC08

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 すべりを伴ないながら転動する動力伝達
    部品において、 素地中に合金元素として質量%で、Cを0.1%以上
    0.4%以下、Siを0.3%以上3.0%以下、Mn
    を0.2%以上2.0%以下、Pを0.03%以下、S
    を0.03%以下、Crを0.3%以上2.5%未満、
    Niを0.1%以上2.0%未満、Alを0.050%
    以下、Tiを0.003%以下、Oを0.0015%以
    下、Nを0.025%以下で少なくとも含み、残部がF
    eおよび不可避不純物からなる鋼材よりなり、浸炭また
    は浸炭窒化処理後に、焼入れ焼戻し処理された構成を有
    することを特徴とする、動力伝達部品。
  2. 【請求項2】 前記鋼材に、合金元素として質量%で、
    0.05%以上2.5%以下のMoおよび0.05%以
    上1.0%以下のVの少なくとも一種をさらに添加した
    ことを特徴とする、請求項1に記載の動力伝達部品。
  3. 【請求項3】 前記鋼材の表面に浸炭層または浸炭窒化
    層が形成されており、かつ表面硬さがHRC58以上で
    ある、請求項1または2に記載の動力伝達部品。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれかに記載の前記動
    力伝達部品を用いた固定変速構造のトラクションドライ
    ブによる駆動装置。
  5. 【請求項5】 請求項1〜3のいずれかに記載の前記動
    力伝達部品を用いた無段変速構造のトラクションドライ
    ブによる駆動装置。
  6. 【請求項6】 すべりを伴ないながら転動する動力伝達
    部品の製造方法において、 合金元素として質量%で、Cを0.1%以上0.4%以
    下、Siを0.3%以上3.0%以下、Mnを0.2%
    以上2.0%以下、Pを0.03%以下、Sを0.03
    %以下、Crを0.3%以上2.5%未満、Niを0.
    1%以上2.0%未満、Alを0.050%以下、Ti
    を0.003%以下、Oを0.0015%以下、Nを
    0.025%以下で少なくとも含み、残部がFeおよび
    不可避不純物からなる鋼材を準備する工程と、 前記鋼材に浸炭あるいは浸炭窒化処理を施した後、焼入
    れ処理を施す工程と、 前記焼入れ処理後に、前記鋼材に170℃以上300℃
    以下の温度で焼戻し処理を施す工程とを備えた、動力伝
    達部品の製造方法。
  7. 【請求項7】 前記焼入れ処理された前記鋼材に2次焼
    入れ処理を施した後に、前記焼戻し処理が施される、請
    求項6に記載の動力伝達部品の製造方法。
  8. 【請求項8】 前記焼入れ処理された前記鋼材に中間焼
    鈍を施した後に、前記2次焼入れ処理が施される、請求
    項7に記載の動力伝達部品の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR101529180B1 (ko) * 2013-10-30 2015-06-16 현대제철 주식회사 강재 및 이를 이용한 강 제품 제조 방법
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CN114381651A (zh) * 2020-10-06 2022-04-22 宁波甬微集团有限公司 旋转式制冷压缩机用滚动活塞及其制造方法

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