JP2002210922A - 輪転印刷機の制御方法及び装置 - Google Patents

輪転印刷機の制御方法及び装置

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JP2002210922A
JP2002210922A JP2001006298A JP2001006298A JP2002210922A JP 2002210922 A JP2002210922 A JP 2002210922A JP 2001006298 A JP2001006298 A JP 2001006298A JP 2001006298 A JP2001006298 A JP 2001006298A JP 2002210922 A JP2002210922 A JP 2002210922A
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JP2001006298A
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Makoto Kachi
誠 加地
Masayasu Ogawa
雅靖 小川
Noribumi Tasaka
範文 田阪
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 印刷紙の紙幅、紙質、紙厚に対する最適なウ
ェブテンションやコンペンセーター位置、三角板位置、
ターンバー位置を、短時間で調節して印刷開始時の立ち
上がりの早期安定化をおこなうこと。 【解決手段】 印刷調節速度と生産印刷速度におけるウ
ェブテンション、コンペンセーター位置、三角板位置
を、紙幅、紙質、紙厚などの紙種データと対にして記憶
し、紙種データを選択するだけでこれらウェブテンショ
ン、コンペンセーター位置、三角板位置を選択するか計
算できるようにし、印刷調節速度と生産印刷速度におけ
る調節を容易にすると共に、ウェブテンションを常に一
定にするよう制御できるようにし、短時間でこれらを最
適な値に調節して輪転機の印刷立ち上がりを早期に安定
化できるようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、輪転印刷機におけ
る印刷開始時の立ち上がりの早期安定化を可能とする、
輪転印刷機の制御方法及び装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、輪転印刷機においては、ウェブパ
ス部における印刷物の見当合わせ用に中間の道のりを加
減する図2の(A)、(B)に40、41で示したよう
なコンペンセーターローラが用いられ、また印刷された
ウェブを縦に折り重ねるために設けられた42、43の
ような三角板が用いられている。そしてこれらは、この
図2(A)、(B)の下流側に設けられた図示していな
い折り機の断裁機における断裁位置を調節するため、図
示していないコンペンセーターローラの位置を移動させ
る装置と、三角板を紙幅に連動させて前後位置に動か
し、三角板の頂点を紙幅の中央にする紙幅連動位置調節
装置、ウェブの進行方向を横方向に転換するためのター
ンバー44の位置調節装置などで位置が調節され、印刷
紙の紙幅を入力装置から入力すると、その紙幅に応じて
これらコンペンセーターローラ40、41の位置、三角
板42、43の位置、ターンバー44の位置がそれぞれ
独立にプリセットされる。
【0003】そして、冷却部やウェブパス部にはウェブ
のテンションを調節するためのドラグローラの周速比を
調節する装置が備えられ、これらコンペンセーター位
置、三角板位置、ターンバー位置、ドラグローラの周速
比を入力された紙幅に応じ、オペレータの操作で調節し
ながらウェブテンションを最適な値に調節し、そして得
られたウェブテンションに対応するドラグローラの周速
比、コンペンセーター位置、三角板位置、ターンバー位
置は、次回の印刷のために記憶されていた。
【0004】また、印刷中に印刷速度が変化したりウェ
ブテンションが変化した場合は印刷位置が変化するか
ら、印刷位置を合わせるためコンペンセーター位置を調
節する必要があるが、これは図3に示したような折り機
の断裁位置を調節するカットオフコントローラ50がウ
ェブ上に印刷されているレジスターマークや絵柄位置な
どをスキャニングヘッド51で検出し、このスキャニン
グヘッド51からカッティングナイフ52の位置までの
ウェブの距離を、コンペンセーターローラ53の位置を
自動的に調節することで調節していた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら実際には
印刷紙の紙幅だけでなく、紙質が変わると紙幅が同じで
も紙の伸び量が変わって最適なコンペンセーター位置が
異なってくるため、紙幅だけでコンペンセーター位置を
決めると紙がゆるんだり張りすぎたりし、損紙を増やす
原因となる。また印刷速度が変わると、前記したように
ウェブテンションが変わって紙の伸び量が変化し、タッ
ク(印刷インキの粘り)により印刷紙がローラに取られ
て断裁位置がずれたりするが、これは前記したようにカ
ットオフコントローラでコンペンセーター位置が自動的
に制御されるので、コンペンセーター位置はプリセット
した値と異なってくる。仮にこの時点でオペレータ操作
によってコンペンセーター位置を記憶すると、印刷機立
ち上げ時の最適なコンペンセーター位置と異なるため
に、次回立ち上げ時にこの値を使うと、紙がゆるむなど
して損紙を増やす原因となる。
【0006】また印刷立ち上げ時は、一般的に生産印刷
速度より遅い印刷調節速度で色調の調節や見当合わせな
どが行われ、それに合わせてこれらウェブテンションや
コンペンセーター位置、三角板位置、ターンバー位置を
調節する必要があり、前記した生産印刷の速度に合わせ
た値でこれらウェブテンションやコンペンセーター位
置、三角板位置、ターンバー位置を設定すると、印刷紙
がゆるむなどして損紙を増やす原因となる。
【0007】そのため本発明においては、印刷紙の紙
幅、紙質、紙厚に対する最適なウェブテンションやコン
ペンセーター位置、三角板位置、ターンバー位置を、短
時間で調節して印刷開始時の立ち上がりを早期に安定化
させることを課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
本発明においては、紙幅、紙厚、紙質などの紙種情報
と、工場出荷前の調整値、及び以前の印刷で記憶した値
を生産管理装置に予め登録しておき、印刷機各部のウェ
ブテンション値や折り位置や断裁位置の制御装置のプリ
セット値を印刷調節速度と生産印刷速度に応じて自動的
に演算して決定する装置を設け、短時間でこれらを調節
して印刷開始時の立ち上がりを早期に安定化させるよう
にした。
【0009】そして、請求項1は方法発明であって、輪
転印刷機における立ち上がり時のウェブテンションとコ
ンペンセーター位置、三角板位置などの調節による見当
及び断裁位置の制御方法であって、紙幅、紙質、紙厚な
どの紙種データで定まる最適なウェブテンション、コン
ペンセーター位置、三角板位置などの制御データを紙種
データと対にして予め複数対記憶手段に記憶し、印刷に
先立って、使用する紙種、または使用する紙種に近似す
る紙種に対応した制御データを前記記憶手段から読み出
し、使用する紙種に近似する紙種に対応した制御データ
の場合は該制御データを元に使用する紙種のデータに対
応するように補間した制御データを作成し、前記読み出
した制御データ、または補間して作成した制御データで
ウェブテンションを制御すると共にコンペンセーター位
置、三角板位置などを調節して見当及び断裁位置を制御
し、輪転印刷機の立ち上がりを早期に安定化させること
を特徴とする。
【0010】またウェブテンションの制御は、請求項2
に記載したように、前記ウェブテンションの制御は、輪
転印刷機における各印刷ユニットに備えた印刷速度制御
装置と、インフィード部、冷却部、ウェブパス部に備え
たテンション制御装置、及びドラグローラ周速比調節装
置とで行うことを特徴とする。
【0011】そして、この方法発明を実施するための装
置発明である請求項3は、輪転印刷機の各印刷ユニット
に備えた印刷速度制御装置と、インフィード部、冷却
部、ウェブパス部に備えたテンション制御装置と、印刷
物の見当合わせを行うコンペンセーターと、印刷物の折
り重ね用三角板とを備えた輪転印刷機における制御装置
において印刷におけるウェブテンション、コンペンセー
ター位置、三角板位置などの制御データを、紙幅、紙
質、紙厚などの紙種データと対にして複数対記憶し、前
記紙種データが与えられたとき、対応する制御データ、
または近似する紙種データに対応する制御データを出力
する生産管理装置と、該生産管理装置が出力した近似す
る紙種データに対応する制御データから使用する紙種に
対応する制御データを算出する制御設定値演算装置とを
備え、該制御設定値演算装置の算出した制御データをプ
リセットして前記各印刷ユニットに備えた印刷速度制御
装置と前記テンション制御装置を制御してテンションを
一定に制御し、さらにコンペンセーターローラ位置、三
角板位置を制御する本機制御装置を設けたことを特徴と
する。
【0012】このようにすることにより、紙幅、紙質、
紙厚などの紙種データと、ウェブテンション、コンペン
セーター位置、三角板位置などの制御データが対で与え
られるから、紙種データを与えるだけで正確な制御デー
タを得ることができ、印刷立ち上げ時の調節を短時間で
行うことが可能となると共に損紙の発生も最小限で抑え
ることができ、大きな経済的効果を得ることができる。
【0013】そしてこの請求項3に記載した装置発明に
おける紙種データと、ウェブテンション、コンペンセー
ター位置、三角板位置等の制御データは、請求項4に記
載したように、前記生産管理装置は、印刷調節速度と生
産印刷速度におけるウェブテンション、コンペンセータ
ー位置、三角板位置などの制御データを、紙幅、紙質、
紙厚などの紙種データと対にして記憶していることを特
徴とする。
【0014】このようにすることで、印刷調節速度と生
産印刷速度におけるそれぞれの最短時間での調節が可能
となり、損紙の発生も最小限で抑えられ、大きな経済的
効果を得ることができる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明の実
施の形態を例示的に詳しく説明する。但し、この実施の
形態に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、そ
の相対配置などは、特に特定的な記載がない限りはこの
発明の範囲をそれのみに限定する趣旨ではなく、単なる
説明例に過ぎない。
【0016】図1は本発明の実施の形態を示したシャフ
トレス輪転機の制御装置の概略ブロック図である。同図
において、1は紙幅、紙質、紙厚などの紙種データと、
それに対応した印刷調整速度、生産印刷速度などに応じ
たテンションパターン、コンペンセーター位置プリセッ
ト値パターン、三角板の紙幅連動位置プリセット値パタ
ーン、ターンバー位置などの制御データをテーブルとし
て記憶し、入力された紙種に対応した制御データを検索
するか、もしくは同一のデータがない場合は近いデータ
を制御設定値演算装置2に送る生産管理装置で、この生
産管理装置1は、輪転機の工場出荷前の調整値、及び以
前の印刷で得られた制御データなどを記憶している。
【0017】2は生産管理装置から送られてきたテンシ
ョンパターン、コンペンセーター位置プリセット値パタ
ーン、三角板の紙幅連動位置プリセット値パターン、タ
ーンバー位置などの制御データが、入力された紙種デー
タに対応したものであるときはそのまま、対応したデー
タでなく、近似値の場合は現在のジョブに対応した値を
計算して本機制御装置3に送り出す制御設定値演算装
置、3は輪転機(本機)全体を制御する本機制御装置、
4は本機制御装置3からの指示でインフィード部17、
印刷ユニット20、21、22、23を制御する印刷部
側制御装置、5は冷却部25、ウェブパス部28、折り
部31を制御する冷却・ウェブパス・折り部制御装置、
6、12、14は紙引き用のドラグローラ18、27、
30の駆動回路、7、13、15はテンション検出装置
19、26、29からの信号からテンション値を算出す
るテンション検出回路、8、9、10、11は印刷ユニ
ット20、21、22、23のモータの駆動回路、16
は折り部31のローラ32の駆動回路、24は印刷の終
わったウェブ上のインキを乾燥させる乾燥部である。
【0018】このうち印刷ユニット20、21、22、
23には、版胴の回転同期と速度の同期をとるため、版
胴やブランケット胴に図示していないエンコーダなどの
回転センサを設け、その信号を元に版胴の回転同期と速
度の同期をとるようにしてある。
【0019】このように構成した輪転機制御装置におけ
る運転は、次の順序で行う。まず生産管理装置1に記憶
されている紙種データから、現在のジョブに一致する紙
幅、紙質、紙厚などの紙種データを取得する。そしてそ
の紙種データに対応した目標テンションテーブルから、
紙種に一致する目標テンションパターンを選択し、制御
設定値演算装置2に送る。
【0020】このとき、テンションパターンが見つから
ない場合は、紙種テーブルから現在のジョブの紙質(紙
厚・秤量)に一致する紙種データを取得し、この紙種デ
ータに一致する目標テンションパターンを選択する。そ
れでもパターンが見つからない場合は、現在のジョブの
秤量に最も近いテンションパターンを選択し、この選択
したテンションパターンを制御設定値演算装置2に送
る。そして制御設定値演算装置2で、この選択したテン
ションパターンに対し、紙幅×紙厚に応じた線形補間を
実施し、現在の紙幅×紙質に対する目標テンション値を
推定する。そして、この推定した目標テンション値に対
して新しい目標テンションパターンを定義し、これを生
産管理装置1に戻して紙種データに対応させて登録す
る。
【0021】次に、コンペンセーター位置のプリセット
値を、次の手順で推定する。まず生産管理装置1に記憶
されている紙種データから、現在のジョブに一致する紙
幅、紙質、紙厚などの紙種データを取得する。そして、
そのコンペンセーター位置プリセット値テーブルから、
紙種データに一致するコンペンセーター位置プリセット
値パターンを選択し、制御設定値演算装置2に送る。
【0022】プリセット値パターンが見つからない場合
は、紙種テーブルから現在のジョブの紙質(紙厚・秤
量)に一致する紙種データを取得し、この紙種データに
一致するコンペンセーター位置プリセット値パターンを
選択する。それでもプリセット値パターンが見つからな
い場合は、現在のジョブの紙幅に最も近いコンペンセー
ター位置プリセット値パターンを選択する。そして選択
したコンペンセーター位置プリセット値パターンを制御
設定値演算装置2に送り、制御設定値演算装置2でこの
コンペンセーター位置プリセット値パターンから紙幅に
応じて線形補間を実施し、現在の紙幅に対するコンペン
セーター位置プリセット値パターンを推定する。そして
この推定した新しいコンペンセーター位置プリセット値
パターンを生産管理装置1に戻し、紙種データに対応さ
せて登録する。
【0023】次に、三角板の紙幅連動位置プリセット値
を、以下の手順で推定する。まず生産管理装置1に記憶
されている紙種データから、現在のジョブに一致する紙
幅、紙質、紙厚などの紙種データを取得する。そして、
三角板の紙幅連動位置プリセット値パターンテーブルか
ら、紙種データに一致する紙幅プリセット値パターンを
選択し、制御設定値演算装置2に送る。
【0024】このとき、プリセット値パターンが見つか
らない場合は、紙種データから現在のジョブの紙幅に最
も近い紙種データを取得し、この紙種データに一致する
紙幅プリセット値パターンを選択し、制御設定値演算装
置2に送る。そしてこの制御設定値演算装置2で、得ら
れた紙幅プリセット値パターンから紙幅に応じて線形補
間を実施し、現在の紙幅に対する紙幅プリセット値パタ
ーンを推定する。そして、この推定した新しい紙幅プリ
セット値パターンを生産管理装置1に戻し、紙種データ
に対応させて登録する。
【0025】こうしてウェブテンションパターン、コン
ペンセーター位置プリセット値パターン、三角板位置の
プリセット値パターンなどの制御データが選択、または
計算されると、その値は本機制御装置3に送られる。そ
してこの本機制御装置3からそれぞれの値が、印刷部側
制御装置4、冷却・ウェブパス・折り部制御装置5に送
られて値がプリセットされ、印刷調節速度による印刷が
開始される。
【0026】まずウェブテンションは、設定されたウェ
ブテンションパターンに従い、インフィード部17のド
ラグローラ18、印刷ユニット20、21、22、23
の駆動モータ、冷却部25のドラグローラ27、ウェブ
パス部28のドラグローラ30、折り部31のローラ3
2などが、駆動回路6、8、9、10、11、12、1
4、16でこの順に駆動される。そして各部のテンショ
ンは、テンション検出装置19、26、29のセンサで
検出され、それがテンション検出回路7、13、15で
デジタル、またはアナログの検出信号として印刷部側制
御装置4、冷却・ウェブパス・折り部制御装置5に送ら
れ、プリセットされたテンション値と比較される。そし
て両者に差がある場合、その差を無くすように印刷部側
制御装置4、冷却・ウェブパス・折り部制御装置5が制
御する。
【0027】一方コンペンセーター位置と三角板位置
は、プリセット値パターンに従い、計算された位置にセ
ットされる。そしてこれら調節された、ウェブテンショ
ン、コンペンセーター位置、三角板位置で試し印刷を行
い、見当合わせと折り部31の断裁位置が調節される。
そして色調と見当、及び断裁位置がOKとなると、この
OKが出たときのウェブテンション、コンペンセーター
位置、三角板位置がこのジョブの印刷調節速度における
最適値として生産管理装置1に戻され、紙幅、紙質、紙
厚などの紙種データに対応させて各値のパターンとして
記憶される。
【0028】こうして印刷調節速度における調節がOK
になると、今度は生産印刷速度による印刷が開始され
る。この生産印刷速度におけるウェブテンション、コン
ペンセーター位置、三角板位置も、先に計算した制御デ
ータの値が本機制御装置3から印刷部側制御装置4、冷
却・ウェブパス・折り部制御装置5にプリセットされ、
これらの値になるよう各部が調節されながら印刷速度が
生産印刷速度になるよう調節される。
【0029】即ち前記したように、ウェブテンション
は、設定されたウェブテンションパターンに従い、イン
フィード部17のドラグローラ18、印刷ユニット2
0、21、22、23の駆動モータ、冷却部25のドラ
グローラ27、ウェブパス部28のドラグローラ30、
折り部31のローラ32などが、駆動回路6、8、9、
10、11、12、14、16でこの順に生産印刷速度
にあった値に駆動される。そして各部のテンションは、
テンション検出装置19、26、29のセンサで検出さ
れ、それがテンション検出回路7、13、15でデジタ
ル、またはアナログの検出信号として印刷部側制御装置
4、冷却・ウェブパス・折り部制御装置5に送られ、プ
リセットされたテンション値と比較される。そして両者
に差がある場合、その差を無くすように印刷部側制御装
置4、冷却・ウェブパス・折り部制御装置5が制御す
る。
【0030】一方コンペンセーター位置と三角板位置
は、プリセット値パターンに従い、計算された位置にセ
ットされる。そしてこれら調節された、ウェブテンショ
ン、コンペンセーター位置、三角板位置で生産印刷を行
い、見当合わせと折り部31の断裁位置が調節される。
そして色調と見当、及び断裁位置がOKとなると、この
OKが出たときのウェブテンション、コンペンセーター
位置、三角板位置などの制御データがこのジョブの生産
印刷速度における最適値として本機制御装置3に記憶さ
れると共に生産管理装置1に戻され、先に記憶した印刷
調節速度における各値のパターンに追加されて記憶され
る。
【0031】こうして生産印刷が開始されるが、前記し
たように生産印刷速度におけるウェブテンションは本機
制御装置3に記憶され、それが印刷部側制御装置4、冷
却・ウェブパス・折り部制御装置5にプリセットされる
為、インフィード部17、印刷ユニット20、21、2
2、23、冷却部25、ウェブパス部28、折り部31
のテンションは常に一定に保たれる。そのため印刷速度
が変化してタック量等が変化してもテンションは一定に
保たれるので、本機制御装置3は、テンションが一定に
保たれたことを前記図3に示したようなカットオフコン
トローラ50に伝え、このカットオフコントローラ50
でコンペンセーター位置を自動的に調節して折り位置や
断裁位置を常に正しく補正する。
【0032】また、印刷調節速度と生産印刷速度におけ
るウェブテンション、コンペンセーター位置、三角板位
置などの制御データが予め生産管理装置1に紙種データ
と対になって記憶されているから、紙種が決まれば最適
な値を選択、若しくは制御設定値演算装置2で計算する
ことができ、短時間でこれらを最適な値に調節すること
ができる。
【0033】
【発明の効果】以上記載の如く請求項1乃至3に記載し
た本発明によれば、紙幅、紙質、紙厚などの紙種データ
と、ウェブテンション、コンペンセーター位置、三角板
位置などの制御データが対で与えられるから、紙種デー
タを与えるだけで正確な制御データを得ることができ、
印刷立ち上げ時の調節を短時間で行うことが可能となる
と共に損紙の発生も最小限で抑えることができ、大きな
経済的効果を得ることができる。
【0034】そして請求項4に記載した発明によれば、
印刷調節速度と生産印刷速度におけるウェブテンショ
ン、コンペンセーター位置、三角板位置などの制御デー
タを、紙幅、紙質、紙厚などの紙種データと対にして記
憶することで、印刷調節速度と生産印刷速度におけるそ
れぞれの最短時間での調節が可能となり、損紙の発生も
最小限で抑えられ、大きな経済的効果を得ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態に係る要部構成を示す概
略ブロック図である。
【図2】 輪転印刷機におけるコンペンセーターと三角
板を説明するための図である。
【図3】 輪転印刷機におけるカットオフコントローラ
を説明するための図である。
【符号の説明】
1 生産管理装置 2 制御設定値演算装置 3 本機制御装置 4 印刷部側制御装置 5 冷却・ウェブパス・折り部制御装置 6、12、14 紙引き用ドラグローラの駆動回路 7、13、15 テンション検出回路 8、9、10、11、16 モータ駆動回路 17 インフィード部 18、27、30 紙引き用のドラグローラ 19、26、29 テンション検出装置 20、21、22、23 印刷ユニット 24 乾燥部 25 冷却部 28 ウェブパス部 31 折り部 32 ローラ
フロントページの続き (72)発明者 田阪 範文 広島県三原市糸崎町5007番地 三菱重工業 株式会社紙・印刷機械事業部内 Fターム(参考) 2C250 EA12 EA18

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 輪転印刷機における立ち上がり時のウェ
    ブテンションとコンペンセーター位置、三角板位置など
    の調節による見当及び断裁位置の制御方法であって、 紙幅、紙質、紙厚などの紙種データで定まる最適なウェ
    ブテンション、コンペンセーター位置、三角板位置など
    の制御データを紙種データと対にして予め複数対記憶手
    段に記憶し、 印刷に先立って、使用する紙種、または使用する紙種に
    近似する紙種に対応した制御データを前記記憶手段から
    読み出し、使用する紙種に近似する紙種に対応した制御
    データの場合は該制御データを元に使用する紙種のデー
    タに対応するように補間した制御データを作成し、 前記読み出した制御データ、または補間して作成した制
    御データでウェブテンションを制御すると共にコンペン
    セーター位置、三角板位置などを調節して見当及び断裁
    位置を制御し、輪転印刷機の立ち上がりを早期に安定化
    させることを特徴とする輪転印刷機の制御方法。
  2. 【請求項2】 前記ウェブテンションの制御は、輪転印
    刷機における各印刷ユニットに備えた印刷速度制御装置
    と、インフィード部、冷却部、ウェブパス部に備えたテ
    ンション制御装置、及びドラグローラ周速比調節装置と
    で行うことを特徴とする請求項1に記載した輪転印刷機
    の制御方法。
  3. 【請求項3】 輪転印刷機の各印刷ユニットに備えた印
    刷速度制御装置と、インフィード部、冷却部、ウェブパ
    ス部に備えたテンション制御装置と、印刷物の見当合わ
    せを行うコンペンセーターと、印刷物の折り重ね用三角
    板とを備えた輪転印刷機における制御装置において 印刷におけるウェブテンション、コンペンセーター位
    置、三角板位置などの制御データを、紙幅、紙質、紙厚
    などの紙種データと対にして複数対記憶し、前記紙種デ
    ータが与えられたとき、対応する制御データ、または近
    似する紙種データに対応する制御データを出力する生産
    管理装置と、該生産管理装置が出力した近似する紙種デ
    ータに対応する制御データから使用する紙種に対応する
    制御データを算出する制御設定値演算装置とを備え、該
    制御設定値演算装置の算出した制御データをプリセット
    して前記各印刷ユニットに備えた印刷速度制御装置と前
    記テンション制御装置を制御してテンションを一定に制
    御し、さらにコンペンセーターローラ位置、三角板位置
    を制御する本機制御装置を設けたことを特徴とする輪転
    印刷機の制御装置。
  4. 【請求項4】 前記生産管理装置は、印刷調節速度と生
    産印刷速度におけるウェブテンション、コンペンセータ
    ー位置、三角板位置などの制御データを、紙幅、紙質、
    紙厚などの紙種データと対にして記憶していることを特
    徴とする請求項3に記載した輪転印刷機の制御装置。
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Cited By (7)

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