JP2002209375A - 電圧変換回路 - Google Patents

電圧変換回路

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JP2002209375A
JP2002209375A JP2001003028A JP2001003028A JP2002209375A JP 2002209375 A JP2002209375 A JP 2002209375A JP 2001003028 A JP2001003028 A JP 2001003028A JP 2001003028 A JP2001003028 A JP 2001003028A JP 2002209375 A JP2002209375 A JP 2002209375A
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voltage
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mos transistors
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well
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Masuhide Ikeda
益英 池田
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Seiko Epson Corp
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    • H02MAPPARATUS FOR CONVERSION BETWEEN AC AND AC, BETWEEN AC AND DC, OR BETWEEN DC AND DC, AND FOR USE WITH MAINS OR SIMILAR POWER SUPPLY SYSTEMS; CONVERSION OF DC OR AC INPUT POWER INTO SURGE OUTPUT POWER; CONTROL OR REGULATION THEREOF
    • H02M3/00Conversion of dc power input into dc power output
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 できるだけ外付け部品を減少するようにし、
高い電力変換効率を確保しつつ、全体として小型化が実
現できる電圧変換回路の提供。 【解決手段】 この回路は、タイミング信号生成回路2
5およびMOSトランジスタQ11〜Q16が、同一の
P型半導体基板上に集積回路化されて、ICチップ20
として構成され、コンデンサC1〜C4はそのICチッ
プ20に外付けするようになっている。NMOSトラン
ジスタQ11は、P型半導体基板内に形成するように
し、PMOSトランジスタQ12〜Q14は、そのP型
半導体基板内に形成されたN型の第1のウェル内に形成
するようにした。NMOSトランジスタQ15、Q16
は、そのP型半導体基板内に形成されたN型の第2ウェ
ル内にさらに形成されたP型の第3のウェル内に、形成
するようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば液晶パネル
用の電源等に使用され、入力直流電圧に基づいて正負の
2種類の電圧を得るようにした電圧変換回路に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の電圧変換回路の第1の例
(以下、第1の従来回路という)としては、図29に示
すものが知られている。この第1の従来回路は、図29
に示すように、タイミング信号生成回路1と、このタイ
ミング信号生成回路1からの出力に基づいてオンオフ
(スイッチング)制御されるMOSトランジスタQ1〜
Q6と、MOSトランジスタQ1〜Q4のオンオフ動作
により入力直流電圧Vinの2倍の正の電圧を生成する
ためのコンデンサC1、C2と、MOSトランジスタQ
1、Q2、Q5、Q6のオンオフ動作により入力直流電
圧Vinから−1倍の負の電圧を生成するためのコンデ
ンサC3、C4と、レベルシフト回路2とを備えてい
る。
【0003】MOSトランジスタQ1〜Q6は、MOS
トランジスタQ1、Q5がN型であり、MOSトランジ
スタQ2〜Q4、Q6がP型である。レベルシフト回路
2は、図示のように抵抗、ダイオードなどから構成され
ている。また、この第1の従来回路では、図29の破線
で囲まれた部分、すなわち、タイミング信号生成回路1
およびMOSトランジスタQ1〜Q4が、同一の半導体
基板上に集積回路化されて、ICチップとして構成され
ている。レベルシフト回路2、MOSトランジスタQ
5、Q6、およびコンデンサC1〜C4はそれぞれ個別
部品からなり、これらがICチップに外付けするように
なっている。
【0004】次に、このような構成からなる第1の従来
回路の動作について、図29〜図31参照して説明す
る。タイミング信号生成回路1は、図30に示すような
タイミング信号(制御信号)A、XB、XA2、XB2
をそれぞれ生成し、この各信号がMOSトランジスタQ
1〜Q4の各ゲートに供給され、これにより、MOSト
ランジスタQ1〜Q4がオンオフ制御される。また、タ
イミング信号生成回路1からのタイミング信号A、XB
は、レベルシフト回路2でレベルシフトされて図30の
ような信号AS、XBSとなり、これがMOSトランジ
スタQ5、Q6の各ゲートに供給され、これにより、M
OSトランジスタQ5、Q6がオンオフ制御される。
【0005】このような制御により、図30に示す期間
T1では、MOSトランジスタQ1、Q3、Q5がオン
し、MOSトランジスタQ2、Q4、Q6がオフした状
態になる。すなわち、期間T1における等価回路は図3
1(A)に示すようになり、コンデンサC1は直流電源
により充電され、正の出力電圧VOUT1はその電源の
電圧とコンデンサC2の充電電圧の和の電圧となる。こ
れと同時に、コンデンサC3の電荷がコンデンサC4移
動し、コンデンサC3の両端の電圧が負の出力電圧VO
UT2となる。
【0006】一方、図30に示す期間T2では、MOS
トランジスタQ2、Q4、Q6がオンし、MOSトラン
ジスタQ1、Q3、Q5がオフした状態になる。すなわ
ち、期間T2における等価回路は図31(B)に示すよ
うになり、コンデンサC3は直流電源により充電され、
負の出力電圧VOUT2はコンデンサC4の両端の電圧
となる。これと同時に、コンデンサC1の電荷はコンデ
ンサC2へ移動し、正の出力電圧VOUT1はその電源
の電圧とコンデンサC1の充電電圧の和の電圧となる。
【0007】このような期間T1と期間T2の動作を繰
り返すことにより、この第1の従来回路は、チャージポ
ンプ式のDC・DCコンバータとしての動作をする。こ
のような動作により、第1の従来回路では、グランドG
NDの電位を0Vとすると、正の出力電圧VOUT1
と、負の出力電位VOUT2とは、次の(1)および
(2)式のようになる。
【0008】 VOUT1=Vin×2 …(1) VOUT2=Vin×(−1) …(2) ここで、Vinは入力直流電圧である。第1の従来回路
では、図29の破線内に示すMOSトランジスタQ1〜
Q4は、上記のように半導体基板上に集積回路化されて
いるので、その構成例を図32に示す。
【0009】図32において、11はP型の半導体基板
であり、このP型半導体基板11には、ソースS、ゲー
トG、およびドレインDからなるNMOSトランジスタ
Q1が形成されている。また、P型半導体基板11には
3つのN型ウェル11〜14が形成され、その各N型ウ
ェル11〜14には、ソースS、ゲートG、およびドレ
インDからなるPMOSトランジスタQ2〜Q3がそれ
ぞれ形成されている。さらに、MOSトランジスタQ1
〜Q4の各部分やP型半導体基板11などは、図32の
太線で示すように接続されている。
【0010】次に、従来の電圧変換回路の第2の例(以
下、第2の従来回路という)について、図33を参照し
ながら説明する。この第2の従来回路は、図33に示す
ように、第1の従来回路のMOSトランジスタQ5、Q
6をダイオードD1、D2に置き換えるとともに、その
レベルシフト回路2を省略するようにしたものである。
なお、他の部分の構成は、第1の従来回路の構成と同一
であるのその説明は省略する。
【0011】このような構成からなる第2の従来回路で
は、その動作は第1の従来回路と基本的に同様であり、
その負の出力電圧VOUT2が、次の(3)式のように
なる点が異なる。 VOUT2=Vin×(−1)+VF×2 …(3) ただし、VFはダイオードD1、D2の順方向電圧降下
である。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】ところで、第1の従来
回路では、図29に示すように、外付け部品としてレベ
ルシフタ回路2の各部品や、MOSトランジスタQ5、
Q6などの多くの部品がが必要となり、全体として小型
化できないという不都合かあった。また、レベルシフト
回路2を必要するため、タイミング信号生成回路1から
のタイミング信号Aがレベルシフト回路2で徐々に低下
した信号ASとなり(図30参照)、この信号ASがM
OSトランジスタQ5のゲートに供給される。このた
め、信号ASが低周波の場合には、その低下が大きくな
り、MOSトランジスタQ5の動作に悪影響を及ぼすお
それがある。
【0013】その一方、第2の従来回路では、第1の従
来回路に比べて外付け部品が減少するという利点があ
る。しかし、負の出力電圧VOUT2が、(3)式で示
すように、ダイオードの順方向電圧VF分だけ減少し、
電力変換効率が低下するという不都合がある。そこで、
本発明の目的は、上記の点に鑑み、できるだけ外付け部
品を減少するようにし、高い電力変換効率を確保しつ
つ、全体として小型化が実現できる電圧変換回路を提供
することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決し本発
明の目的を達成するするために、請求項1〜請求項12
記載の各発明は、以下のように構成した。すなわち、請
求項1に記載の発明は、複数のMOSトランジスタを有
し、前記複数のMOSトランジスタをオンオフ動作させ
て入力直流電圧でコンデンサを充電させ、この充電電圧
を利用して前記入力直流電圧を所定の正と負の電圧にそ
れぞれ変換して出力する電圧変換回路であって、前記複
数のMOSトランジスタは、前記正の電圧の変換に係る
P型およびN型の各MOSトランジスタと、前記負の電
圧の変換に係るN型MOSトランジスタとを含み、前記
正の電圧の変換に係るN型MOSトランジスタをP型半
導体基板内に形成し、前記正の電圧の変換に係るP型M
OSトランジスタを前記P型半導体基板に形成されたN
型の第1のウェル内に形成し、前記負の電圧の変換に係
るN型MOSトランジスタを、前記P型半導体基板内に
形成されたN型の第2ウェル内にさらに形成されたP型
の第3のウェル内に、形成するようにしたことを特徴と
するものである。
【0015】このような構成からなる請求項1に記載の
発明によれば、電圧変換に係るMOSトランジスタを同
一のP型半導体基板に形成できるので、外付け部品をコ
ンデンサだけにすることができる。その結果、高い電力
変換効率を確保しつつ、全体として小型化が実現でき
る。請求項2に記載の発明は、複数のMOSトランジス
タを有し、前記複数のMOSトランジスタをオンオフ動
作させて入力直流電圧でコンデンサを充電させ、この充
電電圧を利用して前記入力直流電圧を所定の正と負の電
圧にそれぞれ変換して出力する電圧変換回路であって、
前記複数のMOSトランジスタは、前記正の電圧の変換
に係るP型およびN型の各MOSトランジスタと、前記
負の電圧の変換に係るN型MOSトランジスタとを含
み、前記正の電圧の変換に係るN型MOSトランジスタ
のうちの所定のものをP型半導体基板内に形成し、前記
正の電圧の変換に係るP型MOSトランジスタを前記P
型半導体基板に形成されたN型の第1のウェル内に形成
し、前記正の電圧の変換に係るN型MOSトランジスタ
のうちの所定以外のもの、および前記負の電圧の変換に
係るN型MOSトランジスタを、前記P型半導体基板内
に形成されたN型の第2ウェル内にさらに形成されたP
型の第3のウェル内に、形成するようにしたことを特徴
とするものである。
【0016】このような構成からなる請求項2に記載の
発明によれば、電圧変換にかかるMOSトランジスタを
同一のP型半導体基板に形成できるので、外付け部品を
コンデンサだけにすることができる。その結果、高い電
力変換効率を確保しつつ、全体として小型化が実現でき
る。さらに、請求項2に記載の発明によれば、正の電圧
の変換に係る所定のNMOSトランジスタ(図7のMO
SトランジスタQ17)に、基板バイアス効果が発生し
てしきい値が上昇する不都合がない。
【0017】請求項3に記載の発明は、複数のMOSト
ランジスタを有し、前記複数のMOSトランジスタをオ
ンオフ動作させて入力直流電圧でコンデンサを充電さ
せ、この充電電圧を利用して前記入力直流電圧を所定の
正と負の電圧にそれぞれ変換して出力する電圧変換回路
であって、前記複数のMOSトランジスタは、前記正の
電圧の変換に係るP型およびN型の各MOSトランジス
タと、前記負の電圧の変換に係るP型およびN型の各M
OSトランジスタとを含み、前記負の電圧の変換に係る
N型MOSトランジスタをP型半導体基板内に形成し、
前記正の電圧に係るP型MOSトランジスタと前記負の
電圧の変換に係るP型MOSトランジスタとを、前記P
型半導体基板に形成されたN型の第1のウェル内に形成
し、前記正の電圧の変換に係るN型MOSトランジスタ
を、前記P型半導体基板内に形成されたN型の第2ウェ
ル内にさらに形成されたP型の第3のウェル内に、形成
するようにしたことを特徴とするものである。
【0018】このような構成からなる請求項3に記載の
発明によれば、電圧変換にかかるMOSトランジスタを
同一のP型半導体基板に形成できるので、外付け部品を
コンデンサだけにすることができる。その結果、高い電
力変換効率を確保しつつ、全体として小型化が実現でき
る。さらに、請求項3に記載の発明によれば、グランド
の電位よりも低い電位に基板バイアス効果が発生するこ
となく、これにより負方向の電位を生成するMOSトラ
ンジスタとしてPMOSトランジスタ(図13のMOS
トランジスタQ25、Q26)使用可能となる。
【0019】請求項4に記載の発明は、複数のMOSト
ランジスタを有し、前記複数のMOSトランジスタをオ
ンオフ動作させて入力直流電圧でコンデンサを充電さ
せ、この充電電圧を利用して前記入力直流電圧を所定の
正と負の電圧にそれぞれ変換して出力する電圧変換回路
であって、前記複数のMOSトランジスタは、前記負の
電圧の変換に係るP型およびN型の各MOSトランジス
タと、前記正の電圧の変換に係るP型のMOSトランジ
スタとを含み、前記負の電圧の変換に係るP型MOSト
ランジスタをN型半導体基板内に形成し、前記負の電圧
の変換に係るN型MOSトランジスタを前記N型半導体
基板に形成されたP型の第1のウェル内に形成し、前記
正の電圧の変換に係るP型MOSトランジスタを、前記
N型半導体基板内に形成されたP型の第2ウェル内にさ
らに形成されたN型の第3のウェル内に、形成するよう
にしたことを特徴とするものである。
【0020】このような構成からなる請求項4に記載の
発明によれば、MOSトランジスタを同一のN型半導体
基板に形成できるので、外付け部品をコンデンサだけに
することができる。その結果、高い電力変換効率を確保
しつつ、全体として小型化が実現できる。請求項5に記
載の発明は、請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の
電圧変換回路において、前記複数のMOSトランジスタ
をオンオフ動作させるオンオフ制御手段をさらに含み、
前記オンオフ制御手段を、前記P型またはN型の半導体
基板上に形成するようにしたことを特徴とするものであ
る。
【0021】請求項6に記載の発明は、請求項1乃至請
求項5のいずれかに記載の電圧変換回路において、前記
MOSトランジスタのうち少なくとも1つのMOSトラ
ンジスタは、ゲート絶縁層の周囲の半導体基板中にオフ
セット領域を有し、このオフセット領域は、前記半導体
の基板上のLOCOS層の下に設けられ低濃度不純物層
からなることを特徴とするものである。
【0022】このような構成からなる請求項6に記載の
発明によれば、LOCOS(localOxidation Of Silico
n)層の下に、低濃度不純物層からなるオフセット領域
を設けているので、LOCOS層がない場合に比べてオ
フセット領域をチャネル領域に対して相対的に深くでき
る。その結果、ドレイン電極の近傍の電界を効果的に緩
和してドレイン耐圧を高め、高耐圧化を実現できる。
【0023】請求項7に記載の発明は、請求項1乃至請
求項6のいずれかに記載の電圧変換回路において、前記
半導体基板と前記第2ウェルとの間には使用時に同電位
または逆バイアスとなる電圧を与え、前記第2ウェルと
前記第3ウェルとの間には使用時に逆バイアスとなる電
圧を与えるようにしたことを特徴とするものである。請
求項8に記載の発明は、入力直流電圧をN倍に昇圧する
昇圧回路と、複数のMOSトランジスタとを有し、前記
昇圧回路の昇圧電圧を正の電圧として出力するととも
に、前記複数のMOSトランジスタをオンオフ動作させ
て少なくとも前記昇圧回路の昇圧電圧でコンデンサを充
電させ、この充電電圧を利用して所定の負の電圧を生成
するようにした電圧変換回路であって、前記複数のMO
Sトランジスタは、前記負の電圧の生成に係るP型およ
びN型の各MOSトランジスタを含み、前記N型MOS
トランジスタのうちの所定のものを、P型半導体基板内
に形成し、前記P型MOSトランジスタを、前記P型半
導体基板に形成されたN型の第1のウェル内に形成し、
前記N型MOSトランジスタのうちの所定のものを、前
記P型半導体基板内に形成されたN型の第2ウェルにさ
らに形成されたP型の第3のウェル内に、形成するよう
にしたことを特徴とするものである。
【0024】このような構成からなる請求項8に記載の
発明によれば、電圧変換に係るMOSトランジスタを同
一のP型半導体基板に形成できるので、外付け部品をコ
ンデンサだけにすることができる。その結果、高い電力
変換効率を確保しつつ、全体として小型化が実現でき
る。請求項9に記載の発明は、請求項8に記載の電圧変
換回路において、前記複数のMOSトランジスタをオン
オフ動作させるオンオフ制御手段をさらに含み、前記オ
ンオフ制御手段および前記昇圧回路を、前記P型半導体
基板上に形成するようにしたことを特徴とするものであ
る。
【0025】請求項10に記載の発明は、請求項8また
は請求項9に記載の電圧変換回路において、前記MOS
トランジスタのうち少なくとも1つのMOSトランジス
タは、ゲート絶縁層の周囲の半導体基板中にオフセット
領域を有し、このオフセット領域は、前記半導体の基板
上のLOCOS層に下に設けられ低濃度不純物層からな
ることを特徴とするものである。
【0026】このような構成からなる請求項10に記載
の発明によれば、高耐圧化を実現することができる。請
求項11に記載の発明は、請求項8乃至請求項10のい
ずれかに記載の電圧変換回路において、前記半導体基板
と前記第2ウェルとの間には使用時に同電位または逆バ
イアスとなる電圧を与え、前記第2ウェルと前記第3ウ
ェルとの間には使用時に逆バイアスとなる電圧を与える
ようにしたことを特徴とするものである。
【0027】請求項12に記載の発明は、請求項8乃至
請求項11のいずれかに記載の電圧変換回路において、
前記第3のウェル内にさらにN型の第4のウェルを形成
し、前記第4のウェル内に論理回路に係るP型MOSト
ランジスタまたは負の電圧の生成に係るP型MOSトラ
ンジスタを形成するようにしたことを特徴とするもので
ある。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、本発明の電圧変換回路の第
1実施形態について、図1〜図3を参照して説明する。
この第1実施形態に係る電圧変換回路は、図1に示すよ
うに、タイミング信号生成回路25と、このタイミング
信号生成回路25で生成されるタイミング信号によりオ
ンオフ(スイッチング)制御されるMOSトランジスタ
Q11〜Q16と、コンデンサC1〜C4とを備え、入
力直流電圧Vinに基づいて正の出力電圧VOUT1と
負の出力電圧VOUT2とを生成するようになってい
る。
【0029】また、この第1実施形態に係る電圧変換回
路では、図1の破線で囲まれた部分、すなわち、タイミ
ング信号生成回路25およびMOSトランジスタQ11
〜Q16が、後述のように、同一のP型半導体基板上に
集積回路化されて、ICチップ20として構成されてい
る。コンデンサC1〜C4はそれぞれ個別部品からな
り、これらはICチップ20に外付けするようになって
いる。
【0030】タイミング信号生成回路25は、図2に示
すようなタイミング信号XB2、XA2、XB、A、B
3、A3を生成し、これらの各タイミング信号によって
対応するMOSトランジスタQ11〜Q16をオンオフ
制御するものである。MOSトランジスタQ11〜Q1
4は入力直流電位Vinを正の出力電圧VOUT1に変
換するために使用され、MOSトランジスタQ11、Q
12、Q15、Q16は入力直流電位Vinを負の出力
電圧VOUT2に変換するために使用されるようになっ
ている。
【0031】なお、この例ではMOSトランジスタQ1
1、Q12は、正負の出力電圧の変換に共通に使用され
るが、MOSトランジスタQ11、Q12をもう一組設
けて、正負の出力電圧の変換を互いに独立に行うように
しても良い。さらに詳述すると、図1に示すように、グ
ランドライン21と入力ライン22との間に、NMOS
トランジスタQ11とPMOSトランジスタQ12とが
直列に接続されている。入力ライン22と出力ライン2
3との間に、PMOSトランジスタQ13とPMOSト
ランジスタQ14とが直列に接続されている。グランド
ライン21と出力ライン24との間に、NMOSトラン
ジスタQ15とNMOSトランジスタQ16とが直列に
接続されている。そして、MOSトランジスタQ11〜
Q16の各ゲートには、タイミング信号生成回路25か
らのタイミング信号XB2、XA2、XB、A、B3、
A3が供給されるようになっている。さらに、NMOS
トランジスタQ11とPMOSトランジスタQ12の共
通接続部と、PMOSトランジスタQ13とPMOSト
ランジスタQ14の共通接続部との間に、コンデンサC
1が接続されている。入力ライン22と出力ライン23
との間に、コンデンサC2が接続されている。NMOS
トランジスタQ11とPMOSトランジスタQ12の共
通接続部と、NMOSトランジスタQ15とNMOSト
ランジスタQ16の共通接続部との間に、コンデンサC
3が接続されている。グランドライン21と出力ライン
24との間に、コンデンサC4が接続されている。
【0032】この第1実施形態に係る電圧変換回路で
は、MOSトランジスタQ11〜Q16が、上記のよう
に同一のP型半導体基板上に集積回路化されているの
で、その構成例を図3を参照して説明する。図3におい
て、31はP型半導体基板であり、このP型半導体基板
31内には2つのN型ウェル32、33が形成され、さ
らにN型ウェル33内には2つのP型ウェル34、35
が形成されている。
【0033】そして、P型半導体基板31内には、ソー
スS、ゲートG、およびドレインDからなるNMOSト
ランジスタQ11が形成されている。N型ウェル32内
には、ソースS、ゲートG、およびドレインDからなる
PMOSトランジスタQ12が形成されている。さら
に、P型ウェル34、35内には、ソースS、ゲート
G、およびドレインDからなるNMOSトランジスタQ
15、Q16がそれぞれ形成されている。なお、図1に
示すMOSトランジスタQ13、Q14は、図3に示す
MOSトランジスタQ12と同様に構成されるので、図
3では省略されている。
【0034】上述の各ウェル33、34、35は、各ウ
ェル33、34内に設けられるMOSトランジスタの耐
圧およびしきい値、各ウェル間の接合耐圧およびパンチ
スルー耐圧などを考慮して設定される。以下に、MOS
トランジスタの耐圧が10V以上、特に20〜30Vに
おける構成例を示す。ウェル33、34、35の深さ
は、MOSトランジスタの耐圧、P型半導体基板31と
ウェル34、35との間のパンチスルー耐圧などの点を
考慮して設定される。例えば、ウェル33は深さが15
〜18μmであり、ウェル34、35は深さが6〜8μ
mである。
【0035】ウェル33、34、35の不純物濃度は、
MOSトランジスタのしきい値および耐圧などの点を考
慮して決定される。たとえば、ウェル33は、不純物の
濃度が表面濃度で1×1016〜3×1016atms/c
3 であり、ウェル34、35は、不純物の濃度が表面
濃度で1×1016〜3×1016atms/cm3 であ
る。
【0036】また、ウェル34、35は、ウェル33よ
り浅く、MOSトランジスタの耐圧、P型半導体基板3
1とウェル34、35との間のパンチスルー耐圧などの
点を考慮すると、ウェル33の深さのおよそ1/2〜1
/3の深さを有することが望ましい。なお、このような
ウェル33〜35の構成は、後述の各実施形態における
半導体基板に形成されるウェル33〜35に相当する各
ウェルにも適用されるものである。
【0037】図3において、MOSトランジスタQ1
5、Q16の各部は図1に示すように電気的に接続さ
れ、MOSトランジスタQ11、Q12の各部は図1に
示すように電気的に接続されている。図3に示すよう
に、P型ウェル34とN型ウェル33とのPN接合部が
使用時に逆バイアスになるように、P型ウェル34には
負の出力電圧VOUT2が印加され、N型ウェル33に
は入力直流電圧Vinが印加されるようになっている。
また、P型ウェル35とN型ウェル33とのPN接合部
が使用時に逆バイアスとなるように、P型ウェル35に
はグランド電圧GNDが印加され、N型ウェル33には
入力直流電圧Vinが印加されるようになっている。
【0038】さらに、P型半導体基板31とN型ウェル
33のPN接合部が使用時に逆バイアスとなるように、
P型半導体基板31にはグランド電位GNDが印加さ
れ、N型ウェル33には入力直流電圧Vinが印加され
るようになっている。また、P型半導体基板31とN型
ウェル32のPN接合部が使用時に逆バイアスとなるよ
うに、P型半導体基板31にはグランド電位GNDが印
加され、N型ウェル32には入力直流電圧Vinが印加
されるようになっている。
【0039】ここで、入力直流電圧Vin、グランド電
位GND、および負の出力電圧VOUT2の関係は、V
in>GND>VOUT2である。なお、図3の構成で
は、各N型ウェル間が逆バイアスとなるように各ウェル
へ電位が与えられているが、N型ウェル33の電位をG
NDとし、N型ウェル33とP型半導体基板31を同電
位にしても良い。
【0040】次に、このような構成からなる第1実施形
態の動作について、図面を参照して説明する。タイミン
グ信号生成回路25は、図2に示すようなタイミング信
号XB2、XA2、XB、A、B3、A3をそれぞれ生
成し、この各信号が対応するMOSトランジスタQ11
〜Q16の各ゲートに供給され、これにより、MOSト
ランジスタQ11〜Q16がオンオフ制御される。
【0041】このような制御により、図2に示す期間T
1では、MOSトランジスタQ11、Q13、Q15が
オンし、MOSトランジスタQ12、Q14、Q16が
オフした状態になり、その等価回路は図31(A)に示
すようになる。一方、図30に示す期間T2では、MO
SトランジスタQ12、Q14、Q16がオンし、MO
SトランジスタQ11、Q13、Q15がオフした状態
になり、その等価回路は図31(B)に示すようにな
る。
【0042】このような期間T1と期間T2の動作を繰
り返すことにより、この第1実施形態は、チャージポン
プ式のDC・DCコンバータとしての動作をする。この
ような動作により、この第1実施形態では、グランドG
NDの電位を0Vとすると、正の出力電圧VOUT1
と、負の出力電位VOUT2とは、上記の(1)および
(2)式のようになる。
【0043】以上説明したように、この第1実施形態で
は、負の出力電圧VOUT2の生成に使用するMOSト
ランジスタQ15、Q16をN型で形成し、このNMO
SトランジスタQ15、Q16を、図3に示すようにP
型半導体基板31内にN型ウェル33を形成するととも
にそのN型ウェル33内にPウェル34、35を形成
し、そのPウェル34、35内にそれぞれ形成するよう
にした。さらに、P型ウェル34、35とN型ウェル3
3の接合部を逆バイアスで使用し、P型半導体基板31
とN型ウェル33の接合部を逆バイアスで使用して電気
的に分離して使用するようにした。なお、N型ウェル3
3とP型半導体基板31は同電位でも良い。
【0044】このため、この第1実施形態では、タイミ
ング信号生成回路25とMOSトランジスタQ11〜Q
16とを、P型半導体基板31上に形成してICチップ
化できるので、従来必要であったレベルシフト回路やM
OSトランジスタを省略でき、必要となる外付け部品は
コンデンサC1〜C4となる。この結果、高い電力変換
効率を確保しつつ、全体として小型化を実現できる。
【0045】以上説明した第1実施形態では、MOSト
ランジスタQ11〜Q16の高耐圧化を図るために図4
〜図6のような構造を採用するのが好ましいので、その
代表としてMOSトランジスタQ15に高耐圧化を適用
した場合の例について、以下に説明する。図4は、MO
SトランジスタQ15がLOCOSオフセット構造を採
用し、これにより高耐圧化を図るようにしたものであ
る。
【0046】すなわち、このMOSトランジスタQ15
は、P型ウェル34上の所定位置にゲート絶縁層37が
形成され、このゲート絶縁層37上にゲートGが形成さ
れている。ゲート絶縁層37の周囲にはオフセットLO
COS層38がされ、このオフセットLOCOS層38
の下にN型の低濃度不純物層からなるオフセット不純物
層39が形成されている。また、オフセットLOCOS
層38の外側には、N型の高濃度不純物層からなるソー
スSとドレインDとが、それぞれ形成されている。
【0047】なお、図4において、40はMOSトラン
ジスタQ15を他のMOSトランジスタから分離するた
めの素子分離LOCOS層であり、この素子分離LOC
OS層40の下にN型の低濃度不純物層41が形成され
ている。ここで、ゲート絶縁層37は、MOSトランジ
スタに要求される耐圧などに依存するが、例えば10V
以上、より具体的には10〜30Vの電圧が印加される
場合には、60〜80nmの厚膜を有することが望まし
い。
【0048】図5は、MOSトランジスタQ15がドレ
インオーバー構造を採用し、これにより高耐圧化を図る
ようにしたものである。すなわち、このMOSトランジ
スタQ15は、ソースSとドレインDの下方側の各周囲
を、N型の低濃度不純物層42、42でそれぞれ囲むよ
うにしたものである。図6は、MOSトランジスタQ1
5がLOCOSオフセット構造とドレインオーバー構造
の両者を採用し、これによりさらに高耐圧化を図るよう
にしたものである。
【0049】すなわち、このMOSトランジスタQ15
は、ゲート絶縁層37の周囲にオフセットLOCOS層
38を形成するとともに、このオフセットLOCOS層
38の下にN型の低濃度不純物層からなるオフセット不
純物層39を形成するようにした。さらに、素子分離L
OCOS層40、ソースS、オフセット不純物層39の
下方にN型の低濃度不純物層43を設けるとともに、素
子分離LOCOS層40、ドレインD、オフセット不純
物層39の下方にN型の低濃度不純物層43を設けるよ
うにした。
【0050】なお、以上の図4〜図6の構造は、後述の
各実施形態における各MOSトランジスタでも適用さ
れ、この適用により高耐圧化を実現することができる。
次に、本発明の電圧変換回路の第2実施形態について、
図7〜図9を参照して説明する。この第2実施形態に係
る電圧変換回路は、図1に示す第1実施形態のPMOS
トランジスタQ12を、図7に示すようにNMOSトラ
ンジスタQ17に置き換えるようにしたものであり、か
つ、タイミング信号生成回路25Aは図8に示す各タイ
ミング信号を生成し、そのMOSトランジスタQ17の
ゲートにタイミング信号B2(図8参照)を印加するよ
うにしたものである。
【0051】また、この第2実施形態に係る電圧変換回
路では、NMOSトランジスタQ11、17は、図9に
示すように構成している。図9において、31はP型半
導体基板であり、このP型半導体基板31内にはN型ウ
ェル45が形成され、さらにN型ウェル45内にはP型
ウェル46が形成されている。そして、ソースS、ゲー
トG、およびドレインDからなるNMOSトランジスタ
Q17が、P型ウェル46内に形成されている。また、
ソースS、ゲートG、およびドレインDからなるNMO
SトランジスタQ11が、P型半導体基板31内に形成
されている。
【0052】さらに、P型ウェル46とN型ウェル45
とのPN接合部が逆バイアスになるように、P型ウェル
46にはMOSトランジスタQ11のドレインDおよび
MOSトランジスタQ17のソースSの電圧が印加さ
れ、N型ウェル45にはグランド電位GNDが印加され
るようになっている。この第2実施形態のICチップ2
0A内の他の部分の構成は、第1実施形態のICチップ
20の構成と同様であるので、同一要素について同一符
号を付してその説明は省略する。また、この第2実施形
態の動作は、第1実施形態の動作と同様であるので、こ
こではその説明を省略する。
【0053】このように第2実施形態によれば、MOS
トランジスタQ11、Q17をN型で形成し、このNM
OSトランジスタQ11を図9に示すようにP型半導体
基板31に形成する一方、NMOSトランジスタQ17
を、図9に示すようにP型半導体基板31内にN型ウェ
ル45を形成するとともにそのN型ウェル45内にP型
ウェル46を形成し、そのPウェル46内に形成するよ
うにした。さらに、P型ウェル46とN型ウェル45の
接合部を逆バイアスで使用し、電気的に分離して使用す
るようにした。
【0054】このため、第2実施形態では、MOSトラ
ンジスタQ17に基板バイアス効果が発生することがな
く、しきい値が上昇するおそれがない上に、第1実施形
態と同様に全体として小型化を実現できる。次に、本発
明の電圧変換回路の第3実施形態について、図10〜図
12を参照して説明する。
【0055】この第3実施形態に係る電圧変換回路は、
図10に示すような回路構成からなり、入力直流電圧V
inに基づき、正の出力電圧VOUT1としてその入力
直流電圧Vinの3倍の電圧を得るとともに、負の出力
電圧VOUT2としてその入力直流電圧Vinの−2倍
の電圧を得るようにしたものである。従って、この第3
実施形態に係る電圧変換回路は、図10に示すように、
図1に示す第1実施形態の構成を基本とし、この基本回
路に、MOSトランジスタQ21〜Q24と、コンデン
サC5、C6とを追加するとともに、タイミング信号生
成回路25をタイミング信号生成回路25Cに置き換え
たものである。
【0056】このため、MOSトランジスタQ11〜Q
16の物理的な構造は、第1実施形態のMOSトランジ
スタQ11〜16と同様である。さらに、MOSトラン
ジスタQ21〜Q24の物理的な構造について説明する
と、MOSトランジスタQ21がMOSトランジスタQ
14と同一の構造であり、MOSトランジスタQ22が
MOSトランジスタQ15と同一の構造である。また、
MOSトランジスタQ23、Q24がMOSトランジス
タQ11、Q12と同一の構造である。
【0057】タイミング信号生成回路25Cは、図11
に示すような各タイミング信号XB2、XA2、XB、
A、XA、B、B3 、A3をそれぞれを生成し、このタ
イミング信号を対応するMOSトランジスタQ11〜Q
16、Q21〜Q24の各ゲートに印加し、そのオンオ
フ制御を行うようになっている。なお、第3実施形態に
おけるICチップ20Bの他の部分の構成は、図1に示
す第1実施形態におけるICチップ20の構成と基本的
に同様であるので、同一構成要素には同一符号を付して
その説明は省略する。
【0058】次に、このような構成からなる第3実施形
態の動作の一例について、図10〜図12を参照して説
明する。タイミング信号生成回路25Cは、図11に示
すようなタイミング信号XB2、XA2、XB、A、X
A、B、B3、A3をそれぞれ生成し、この各信号が対
応するMOSトランジスタQ11〜Q16、Q21〜Q
24の各ゲートに供給され、これにより、MOSトラン
ジスタQ11〜Q16、Q21〜Q24がオンオフ制御
される。
【0059】このような制御により、図11に示す期間
T1では、MOSトランジスタQ11、Q13、Q2
1、Q15、Q24がオンし、MOSトランジスタQ1
2、Q14、Q16、Q22、Q23がオフした状態に
なる。従って、期間T1における等価回路は図12
(A)に示すようになる。このため、期間T1では、コ
ンデンサC1が直流電源の電圧Vinにより充電される
と同時に、コンデンサC5の前回の期間T2の充電電荷
がコンデンサC2に移動する。このときには、正の出力
電圧VOUT1は、直流入力電圧VinとコンデンサC
5の両端の電圧との和の電圧が出力される。
【0060】また、期間T1では、コンデンサC6が、
直流電源の電圧とコンデンサC3の前回の期間T2の充
電電圧との和の電圧で充電される。このときには、負の
出力電圧VOUT2は、コンデンサC4の両端の電圧が
出力される。一方、図11に示す期間T2では、MOS
トランジスタQ12、Q14、Q16、Q22、Q23
がオンし、MOSトランジスタQ11、Q13、Q2
1、Q15、Q24がオフした状態になる。従って、期
間T2における等価回路は図12(B)に示すようにな
る。
【0061】このため、期間T2では、コンデンサC5
が直流電源の電圧とコンデンサC1の期間T1での充電
電圧との和の電圧で充電される。このときには、正の出
力電圧VOUT1は、直流入力電圧Vinとコンデンサ
C2の両端の電圧との和の電圧が出力される。また、期
間T2では、コンデンサC3が直流電源の電圧Vinに
より充電されると同時に、コンデンサC6の期間T1の
充電電荷がコンデンサC4に移動する。このときには、
負の出力電圧VOUT2は、コンデンサC6の両端の電
圧が出力される。
【0062】以上の動作により、この第3実施形態にお
ける正の出力電圧VOUT1と、負の出力電位VOUT
2とは、次の(4)および(5)式のようになる。 VOUT1=Vin×3 …(4) VOUT2=Vin×(−2) …(5) 以上説明したように、この第3実施形態では、タイミン
グ信号生成回路25CおよびMOSトランジスタQ11
〜Q16、Q21〜Q24を、P型半導体基板上に形成
してICチップとして構成できるので、必要となる外付
け部品はコンデンサC1〜C6だけとなる。この結果、
全体として小型化を実現できる。
【0063】次に、本発明の電圧変換回路の第4実施形
態について、図13および図14を参照して説明する。
この第4実施形態に係る電圧変換回路は、図10に示す
第3実施形態のNMOSトランジスタQ15、Q16
を、図13に示すようにPMOSトランジスタQ25、
Q26に置き換えるとともに、タイミング信号生成回路
25Cをタイミング信号生成回路25Dに置き換えるよ
うにしたものである。
【0064】タイミング信号生成回路25Dは、タイミ
ング信号生成回路25Cのように各タイミング信号を生
成するが、そのタイミング信号のうちのXA3、XB2
のみが異なるものである。そして、そのタイミング信号
XA3、XB2は、PMOSトランジスタQ25、Q2
6のゲートに印加され、そのオンオフ制御を行うように
なっている。なお、そのタイミング信号XA3、XB3
は、タイミング信号生成回路25Cで生成されるタイミ
ング信号A3、B3を反転したものである(図11参
照)。
【0065】次に、MOSトランジスタQ25、Q26
を中心とする物理的な構造について、図14を参照して
説明する。図14において、31はP型半導体基板であ
り、このP型半導体基板31内にはN型ウェル61〜6
3が形成され、さらにN型ウェル63内にはP型ウェル
64が形成されている。そして、ソースS、ゲートG、
およびドレインDからなるNMOSトランジスタQ22
が、P型半導体基板31内に形成されている。また、ソ
ースS、ゲートG、およびドレインDからなる各PMO
SトランジスタQ25、Q26、Q12が、対応するN
型ウェル61、62、63内にそれぞれ形成されてい
る。さらに、ソースS、ゲートG、およびドレインDか
らなるNMOSトランジスタQ11が、P型ウェル64
内に形成されている。
【0066】また、この第4実施形態では、図14に示
すように、P型半導体基板31には出力ライン24の負
の出力電位VOUT2を与え、N型ウェル62とP型ウ
ェル64にはグランドライン21の電位GNDを与え、
N型ウェル63には入力ライン22の入力電圧Vinを
与えるようにしている。従って、ウェルとウェルとのP
N接合部と、ウェルとP型半導体基板とのPN接合部で
は、逆バイアスで使用するようになっている。
【0067】以上のように第4実施形態によれば、MO
SトランジスタQ25、Q26をP型で形成し、このP
MOSトランジスタQ25、Q26を、図14に示すよ
うにN型ウェル61、62内に形成するとともに、NM
OSトランジスタQ11を、図14に示すようにP型ウ
ェル64内に形成するようにした。さらに、P型ウェル
64とN型ウェル62にグランドライン21のグランド
電位GND(0V)を与えるようにした。
【0068】このため、第4実施形態では、グランドラ
イン21よりも低い電位に基板バイアス効果が発生する
ことがなく、PMOSトランジスタを形成することがで
きる上に、第3実施形態と同様に全体として小型化を実
現できる。次に、本発明の電圧変換回路の第5実施形態
について、図15および図16を参照して説明する。
【0069】この第5実施形態に係る電圧変換回路は、
図15に示すように、タイミング信号生成回路25と、
このタイミング信号生成回路25で生成されるタイミン
グ信号によりオンオフ制御されるMOSトランジスタQ
31〜Q36と、コンデンサC1〜C4とを備え、図1
5の破線で囲まれたタイミング信号生成回路25および
MOSトランジスタQ31〜Q36が、後述のように、
同一のN型半導体基板上に集積回路化されて、ICチッ
プ20Dとして構成したものである。
【0070】また、この第5実施形態では、負の入力直
流電圧Vinに基づき、1倍の正の出力電圧VOUT1
と−2倍の負の出力電圧VOUT2とを生成するように
なっている。次に、MOSトランジスタQ31〜Q36
の物理的な構造について、図16を参照して説明する。
【0071】図16において、51はN型半導体基板で
あり、このN型半導体基板51には2つのP型ウェル5
2、53が形成され、さらにP型ウェル53には2つの
N型ウェル54、55が形成されている。そして、N型
半導体基板51には、ソースS、ゲートG、およびドレ
インDからなるPMOSトランジスタQ31が形成され
ている。P型ウェル52には、ソースS、ゲートG、お
よびドレインDからなるNMOSトランジスタQ32が
形成されている。さらに、N型ウェル54、55には、
ソースS、ゲートG、およびドレインDからなるPMO
SトランジスタQ35、Q36がそれぞれ形成されてい
る。なお、図15に示すMOSトランジスタQ33、Q
34は、図16に示すMOSトランジスタQ32と同様
に構成されるので、図16では省略されている。
【0072】また、図16に示すように、ウェルとウェ
ルとのPN接合部、またはウェルとN型半導体基板との
PN接合部は、逆バイアスになるように所定の電圧が印
加されるようになっている。なお、P型ウェル53の電
圧はGNDとし、P型ウェル53とN型半導体基板51
を同電位としても良い。以上のような構成からなる第5
実施形態によれば、タイミング信号生成回路25とMO
SトランジスタQ31〜Q36とを、N型半導体基板5
1上に形成してICチップ化できるので、必要となる外
付け部品はコンデンサC1〜C4となる。この結果、全
体として小型化を実現できる。
【0073】次に、本発明の電圧変換回路の第6実施形
態について、図17〜図20を参照して説明する。この
第6実施形態に係る電圧変換回路は、図17に示すよう
に、入力直流電圧VCをN倍に昇圧するチャージポンプ
式のN倍昇圧回路71と、タイミング信号生成回路25
Eと、このタイミング信号生成回路25Eで生成される
タイミング信号によりオンオフ制御されるMOSトラン
ジスタQ41〜Q48と、コンデンサCP1、CB0、
CB1、CP2、CB2とを備え、出力ライン75に正
の出力電圧V3と、出力ライン76、77に異なる負の
出力電圧VDD、MV3とをそれぞれ出力するようにし
たものである。
【0074】また、この第6実施形態に係る電圧変換回
路では、図17の破線で囲まれた部分、すなわち、N倍
昇圧回路71、タイミング信号生成回路25E、および
MOSトランジスタQ41〜Q48が、後述のように、
同一のP型半導体基板上に集積回路化されて、ICチッ
プ20Eとして構成されている。その一方、コンデンサ
CP1、CB0、CB1、CP2、CB2はそれぞれ個
別部品からなり、これらはICチップ20Eに外付けす
るようになっている。
【0075】N倍昇圧回路71は、例えば3倍昇圧の場
合には、図10に示すような電圧変換回路のうち正の電
圧を生成する回路の部分から構成されている。タイミン
グ信号生成回路25Eは、図18に示すようなタイミン
グ信号XB2、A2、XB1、A1、B3、A3をそれ
ぞれ生成し、これらのタイミング信号によって、対応す
るMOSトランジスタQ41〜Q48をオンオフ制御す
るものである。
【0076】MOSトランジスタQ41〜Q44は、負
の出力電圧MV3の生成に係るものであり、MOSトラ
ンジスタQ45〜Q48は、負の出力電圧VDDyの生
成に係るものである。さらに詳述すると、図17に示す
ように、入力ライン73と出力ライン75との間に、N
MOSトランジスタQ41とPMOSトランジスタQ4
2とが直列に接続されている。入力ライン73と出力ラ
イン77との間に、NMOSトランジスタQ43とNM
OSトランジスタQ44とが直列に接続されている。ま
た、NMOSトランジスタQ41とPMOSトランジス
タQ42との共通接続部と、NMOSトランジスタQ4
3とNMOSトランジスタQ44との共通接続部との間
に、コンデンサCP1が接続されている。さらに、グラ
ンドライン72と出力ライン75との間には、コンデン
サCB0が接続されている。
【0077】また、グランドライン72と入力ライン7
4との間に、NMOSトランジスタQ45とPMOSト
ランジスタQ46とが直列に接続されている。出力ライ
ン76と出力ライン77との間に、NMOSトランジス
タQ47とNMOSトランジスタQ48とが直列に接続
されている。また、NMOSトランジスタQ45とPM
OSトランジスタQ46との共通接続部と、NMOSト
ランジスタQ47とNMOSトランジスタQ48との共
通接続部との間に、コンデンサCP2が接続されてい
る。さらに、グランドライン72と出力ライン77との
間には、コンデンサCB1が接続され、出力ライン76
と出力ライン77との間には、コンデンサCB2が接続
されている。
【0078】この第6実施形態に係る電圧変換回路で
は、MOSトランジスタQ41〜Q48が、上記のよう
に同一のP型半導体基板上に集積回路化されているの
で、その構成例を図20を参照して説明する。図20
(A)において、31はP型半導体基板であり、このP
型半導体基板31にはN型ウェル72、73が形成さ
れ、さらにN型ウェル73には2つのP型ウェル74、
75が形成されている。
【0079】そして、P型半導体基板31には、ソース
S、ゲートG、およびドレインDからなるNMOSトラ
ンジスタQ45が形成されている。N型ウェル72に
は、ソースS、ゲートG、およびドレインDからなるP
MOSトランジスタQ46が形成されている。さらに、
P型ウェル74、75には、ソースS、ゲートG、およ
びドレインDからなるNMOSトランジスタQ47、Q
48がそれぞれ形成されている。
【0080】また、図20(B)に示すように、P型半
導体基板31には、N型ウェル73Aが形成され、さら
にN型ウェル73AにはP型ウェル74Aが形成されて
いる。そして、P型ウェル74Aには、ソースS、ゲー
トG、およびドレインDからなるNMOSトランジスタ
Q41が形成されている。なお、図17に示すMOSト
ランジスタQ42は、図20に示すMOSトランジスタ
Q46と同様に構成され、同じく図17に示すMOSト
ランジスタQ43、Q44は、図20に示すMOSトラ
ンジスタQ47、Q48と同様に構成されるので、図2
0では省略している。
【0081】また、上述のNMOSトランジスタQ4
7、Q48は、図3のMOSトランジスタQ15、Q1
6に相当するので、ウェル73〜75の各構成は、ウェ
ル33〜35の各構成の上述の条件を適用することがで
きる。図20に示すように、P型ウェル74とN型ウェ
ル73とのPN接合部が逆バイアスになるように、P型
ウェル74には負の出力電圧MV3が印加され、N型ウ
ェル73には入力直流電圧VDDが印加されるようにな
っている。また、P型ウェル75とN型ウェル73との
PN接合部が逆バイアスとなるように、P型ウェル75
には負の出力電圧VDDyが印加され、N型ウェル73
には入力直流電圧VDDが印加されるようになってい
る。
【0082】さらに、P型半導体基板31とN型ウェル
73のPN接合部が逆バイアスとなるように、P型半導
体基板31にはグランド電位VSSが印加され、N型ウ
ェル73には入力直流電圧VDDが印加されるようにな
っている。なお、NMOSトランジスタQ47、Q48
を囲むN型ウェル73の電位はグランドでも良い。ま
た、P型半導体基板31とN型ウェル72のPN接合部
が逆バイアスとなるように、P型半導体基板31には電
位VSSが印加され、N型ウェル72には入力直流電圧
VDDが印加されるようになっている。
【0083】ここで、入力直流電圧VDD、電位VS
S、負の出力電圧VDDy、および負の出力電圧MV3
の関係は、VDD>GND>VDDy>MV3である。
次に、このような構成からなる第6実施形態の動作の一
例について、図17〜図19を参照して説明する。タイ
ミング信号生成回路25Eは、図18に示すようなタイ
ミング信号XB2、A2、XB1、A1、B3、A3を
それぞれ生成し、この各信号が対応するMOSトランジ
スタQ41〜Q48の各ゲートに供給され、これによ
り、MOSトランジスタQ41〜Q48がオンオフ制御
される。
【0084】このような制御により、図18に示す期間
T1では、MOSトランジスタQ41、Q43、Q4
5、Q47がオンし、MOSトランジスタQ42、Q4
4、Q46、Q48がオフした状態になる。従って、期
間T1における等価回路は図19(A)に示すようにな
る。このため、期間T1では、コンデンサCP1の前回
の期間T2の充電電荷がコンデンサCB1に移動する。
このときには、負の出力電圧MV3は、後述の(7)式
の電圧が出力される。また、期間T1では、コンデンサ
CP2が、直流電源の電圧VSSとコンデンサCP1の
前回の期間T2の充電電荷の移動により充電される。こ
のときには、負の出力電圧VDDyは、後述の(8)式
の電圧が出力される。なお、期間T1では、正の出力電
圧V3は、直流電圧VCがN倍された電圧が出力され
る。
【0085】一方、図19に示す期間T2では、MOS
トランジスタQ42、Q44、Q46、Q48がオン
し、MOSトランジスタQ41、Q43、Q45、Q4
7がオフした状態になる。従って、期間T2における等
価回路は図19(B)に示すようになる。このため、期
間T2では、コンデンサCP1は、N倍昇圧回路71の
昇圧電圧により充電され、このときには、負の出力電圧
MV3は、後述の(7)式の電圧が出力される。また、
期間T2では、コンデンサCP2の充電電荷がコンデン
サCB2に移動し、このときには、負の出力電圧VDD
yは、後述の(8)式の電圧が出力される。なお、期間
T2では、正の出力電圧V3は、直流電圧VCがN倍さ
れた電圧が出力される。
【0086】以上の動作を繰り返すことにより、この第
6実施形態における正の出力電圧V3と、負の出力電位
MV3、負の出力電位VDDyは、VSS=0とする
と、次の(6)式〜(8)式のようになる。 V3=VC×N …(6) MV3=VC×(N−2) …(7) VDDy=MV3+VDD …(8) 以上説明のように、この第6実施形態では、N倍昇圧回
路71、タイミング信号生成回路25E、およびMOS
トランジスタQ41〜Q48を、P型半導体基板上に形
成してICチップ化できるので、必要となる外付け部品
はコンデンサだけとなる。この結果、全体として小型化
を実現できる。
【0087】次に、本発明の電圧変換回路の第7実施形
態について、図21および図22を参照して説明する。
この第7実施形態に係る電圧変換回路は、図21に示す
ように、図17の第6実施形態を基本とし、この基本回
路にNMOSトランジスタQ51とPMOSトランジス
タQ52からなる論理回路77を追加し、これによりI
Cチップ20Fを構成するようにしたものである。
【0088】図22は、論理回路77を構成するMOS
トランジスタQ51、Q52を中心にその物理的な構造
を示す断面図である。図22において、31はP型半導
体基板であり、このP型半導体基板31内にはN型ウェ
ル72、81が形成され、またN型ウェル81内にはP
型ウェル82が形成され、さらにP型ウェル82内には
N型ウェル83が形成されている。そして、P型半導体
基板31内には、ソースS、ゲートG、およびドレイン
DからなるNMOSトランジスタQ45が形成されてい
る。N型ウェル72内には、ソースS、ゲートG、およ
びドレインDからなるPMOSトランジスタQ46が形
成されている。また、P型ウェル82内には、ソース
S、ゲートG、およびドレインDからなるNMOSトラ
ンジスタQ51形成されている。さらに、N型ウェル8
3内には、ソースS、ゲートG、およびドレインDから
なるPMOSトランジスタQ52形成されている。
【0089】なお、この第7実施形態では、ICチップ
20Fの他の部分の構成は、図17の第6実施形態のI
Cチップ20Eの構成と同様であるので、その説明は省
略する。以上のように、この第7実施形態では、第6実
施形態を基本に構成しているので、第6実施形態と同様
の作用効果が得られる。
【0090】さらに、この第7実施形態では、P型ウェ
ル82内にさらにN型ウェル83を形成し、このN型ウ
ェル83内にP型のMOSトランジスタQ52を形成す
るようにしたので、PMOSトランジスタQ52をP型
半導体基板31の電位(VSS=0V)よりも低い電位
で使用でき、これにより基板電位よりも低い2電源間で
CMOSインバータなどの論理回路77を組むことがで
きる。
【0091】次に、本発明の電圧変換回路の第8実施形
態について、図23を参照して説明する。この第8実施
形態に係る電圧変換回路は、第6実施形態のチャージポ
ンプ式のN倍昇圧回路71(図17参照)を、図23に
示すような同期整流型のスイッチングレギュレータ86
に置き換え、このスイッチングレギュレータ86、タイ
ミング生成回路25E、およびMOSトランジスタQ4
1〜Q48を、同一のP型半導体基板上に形成し、これ
により外付け部品を減らして全体として小型化を図るよ
うにしたものである。
【0092】スイッチングレギュレータ86は、図23
に示すように、発振回路87、コンパレータ88、スイ
ッチ制御回路89、MOSトランジスタQ61、Q6
2、分圧抵抗RA、RB、コイルL1、コンデンサC1
1等から構成されている。そして、破線で囲まれた部分
の構成素子がP型半導体基板に形成され、コイルL1と
コンデンサC11が外付けされるようになっている。
【0093】このように構成からなるスイッチングレギ
ュレータ86では、スイッチ制御回路89によりMOS
トランジスタQ61、62のオンオフが制御される。ま
ず、MOSトランジスタQ61をオンにし、直流電源に
よりコイルL1に電磁エネルギーを蓄える。次に、MO
SトランジスタQ62をオンにすると、直流電源の電圧
とコイルL1の両端の電圧との和の電圧が出力電圧VO
UT1として取り出される。
【0094】一方、出力電圧VOUT1を分圧抵抗R
A、RBで分圧し、この分圧電圧をコンパレータ88が
基準電圧Vref1と比較する。スイッチング制御回路
89は、その比較結果に応じてMOSトランジスタQ6
1、Q62のオン時間を調整し、これにより出力電圧V
OUT1を一定とする。次に、本発明の電圧変換回路の
第9実施形態について、図24を参照して説明する。
【0095】この第9実施形態に係る電圧変換回路は、
図24に示すように、1つの直流電源から、正の昇圧電
圧を得る同期整流型のスイッチングレギュレータ86
と、負の昇圧電圧を得る同期整流型のスイッチングレギ
ュレータ90とを組み合わせて正負の昇圧電圧を得るよ
うにしたものである。スイッチングレギュレータ86の
構成要素は、図23のスイッチングレギュレータ86と
同一であるので、同一構成要素には同一符号を付してそ
の説明は省略する。スイッチングレギュレータ90は、
図24に示すように、コンパレータ91、スイッチ制御
回路92、MOSトランジスタQ63、Q64、分圧抵
抗RC、RD、コイルL2、コンデンサC12等から構
成されている。
【0096】そして、この第9実施形態では、図24の
破線で囲まれた部分の構成素子を、上述の第1実施形態
や第6実施形態と同様の手法によりP型半導体基板上に
形成してICチップ化し、このICチップにコイルL
1、L2、コンデンサC11、C12を外付けするよう
になっている。以上のような構成による第9実施形態に
よれば、負の電圧を生成するためのNMOSトランジス
タQ64をP型半導体基板に形成できるので、外付け部
品がコイルL1、L2、コンデンサC11、C12だけ
となり、これにより全体として小型化を実現することが
できる。
【0097】次に、本発明の電圧変換回路の第10実施
形態について、図25〜図27を参照して説明する。こ
の第10実施形態に係る電圧変換回路は、図25に示す
ように、チャージポンプ式のDC・DCコンバータ95
と、複数のオペアンプ96〜98とを組み合わせ、入力
直流電圧VINを所定の直流電圧に変換するDC・DC
コンバータとしたものである。
【0098】DC・DCコンバータ95は、チャージポ
ンプ方式により入力直流電圧VINの0.5倍、2倍、
3倍、4倍、および5倍の各電圧を出力するようになっ
ており、この各出力電圧は、図示のように、ボルテージ
フォロワとして構成されるオペアンプ96〜99の各電
源電圧として供給されるようになっている。また、DC
・DCコンバータ95の出力電圧(VIN×5)は、分
圧抵抗R1〜R3で分圧され、この各分圧電圧がオペア
ンプ96〜99の各出力端子から取り出すようになって
いる。なお、図25では、DC・DCコンバータ95の
コンデンサや、出力安定のためのコンデンサは省略され
ている。
【0099】また、DC・DCコンバータ95は、複数
のスイッチングレギュレータで構成しても良く、または
チャージポンプ式DC・DCコンバータとスイッチング
レギュレータなどを混在させても良い。図26は、上述
のオペアンプ96〜98を、吐き出し型のオペアンプと
して構成した場合の内部の構成例である。
【0100】この吐き出し型のオペアンプは、図26に
示すように、MOSトランジスタQ71〜79からな
り、これらを第2実施形態のMOSトランジスタQ1
1、17、Q13、Q14などと同様に半導体基板上に
形成し(図7、図9参照)、N型のMOSトランジスタ
Q72〜Q76に基板バイアス効果(バックゲート効
果)のないようになっている。
【0101】図27は、上述のオペアンプ96〜98
を、吸い込み型のオペアンプとして構成した場合の内部
の構成例である。この吸い込み型のオペアンプは、図2
7に示すように、MOSトランジスタQ81〜89から
なり、これらを第2実施形態のMOSトランジスタQ1
1、17、Q13、Q14などと同様に半導体基板上に
形成し、N型のMOSトランジスタQ81、Q87〜Q
89に基板バイアス効果のないようになっている。
【0102】ここで、特に図示しないが、プッシュプル
型(吐き出し・吸い込み型)のオペアンプや、A級、B
級、AB級などのアンプも上記と同様に構成可能であ
る。なお、図26、図27では位相補償用のコンデンサ
は省略している。以上のように、この第10実施形態形
態によれば、各オペアンプ96〜98の内部のN型のM
OSトランジスタを基板バイアス効果のない回路構成と
することができるため、各オペアンプ96〜98の電源
電圧としてDC・DCコンバータ95から出力される中
間電位を与えても正常に動作する。
【0103】また、各オペアンプ96〜98の電源電圧
VDD、VSSをDC・DCコンバータ95からの中間
電位を与えることにより、各オペアンプの消費電力を抑
えることができるとともに、実際に負過電流の流れたと
きの電力変換効率が飛躍的に向上する。例えば、オペア
ンプ97に吐き出し方向の負過電流Ioが流れるとする
と、従来回路では入力側にはIo×5の電流が流れてし
まうが、図25の構成ではIo×3の電流に減少でき
る。
【0104】次に、本発明の電圧変換回路の第11実施
形態について、図28を参照して説明する。この第11
実施形態に係る電圧変換回路は、図21に示す第7実施
形態の回路を図22などのように集積回路化する場合の
プロセスを利用したものであり、システムの電源電圧に
かかわらず、任意の電位にP型とN型のMOSトランジ
スタを組むようにしたものである。
【0105】従って、この第11実施形態は、図28に
示すように、チャージポンプ式のDC・DCコンバータ
やスイッチングレギュレータなどを混在させた電圧変換
部101と、複数のオペアンプ102〜104とを組み
合わせ、入力直流電圧VINに基づいて所定の正負の電
圧を生成出力するDC・DCコンバータとしたものであ
る。
【0106】電圧変換部101は、例えば、入力直流電
圧VINの3倍、5倍の正の電圧を出力するとともに、
その−1倍、および−3倍乃至−5倍の負の電圧を出力
するようになっている。また、この各出力電圧は、図2
8に示すように、ボルテージフォロワとして構成される
オペアンプ102〜104の各電源電圧として供給され
るようになっている。さらに、電圧変換部101の出力
電圧は、分圧抵抗R11〜R13で分圧され、この各分
圧電圧がオペアンプ102〜104の各出力端子から取
り出せるようになっている。
【0107】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
電圧変換に係るMOSトランジスタを同一のP型半導体
基板に形成できるので、外付け部品をコンデンサだけに
することができ、高い電力変換効率を確保しつつ、全体
として小型化が実現することができる。
【0108】また、本発明によれば、電圧変換にかかる
MOSトランジスタを同一のN型半導体基板に形成でき
るので、外付け部品をコンデンサだけにすることがで
き、高い電力変換効率を確保しつつ、全体として小型化
が実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の電圧変換回路の第1実施形態の回路構
成を示す回路図である。
【図2】そのタイミング信号生成回路の出力波形図であ
る。
【図3】そのMOSトランジスタの物理的な構成を示す
断面図である。
【図4】第1実施形態のMOSトランジスタの高耐圧化
を図るための構成を示す断面図である。
【図5】同じく高耐圧化を図るための他の構成を示す断
面図である。
【図6】同じく高耐圧化を図るためのさらに他の構成を
示す断面図である。
【図7】本発明の電圧変換回路の第2実施形態の回路構
成を示す回路図である。
【図8】そのタイミング信号生成回路の出力波形図であ
る。
【図9】そのMOSトランジスタの物理的な構成を示す
断面図である。
【図10】本発明の電圧変換回路の第3実施形態の回路
構成を示す回路図である。
【図11】そのタイミング信号生成回路の出力波形図で
ある。
【図12】その動作時の等価回路である。
【図13】本発明の電圧変換回路の第4実施形態の回路
構成を示す回路図である。
【図14】そのMOSトランジスタの物理的な構成を示
す断面図である。
【図15】本発明の電圧変換回路の第5実施形態の回路
構成を示す回路図である。
【図16】そのMOSトランジスタの物理的な構成を示
す断面図である。
【図17】本発明の電圧変換回路の第6実施形態の回路
構成を示す回路図である。
【図18】そのタイミング信号生成回路の出力波形図で
ある。
【図19】その動作時の等価回路である。
【図20】そのMOSトランジスタの物理的な構成を示
す断面図である。
【図21】本発明の電圧変換回路の第7実施形態の回路
構成を示す回路図である。
【図22】そのMOSトランジスタの物理的な構成を示
す断面図である。
【図23】本発明の電圧変換回路の第8実施形態に使用
されるDC・DCコンバータの回路構成を示す回路図で
ある。
【図24】本発明の電圧変換回路の第9実施形態の回路
構成を示す回路図である。
【図25】本発明の電圧変換回路の第10実施形態の回
路構成を示す回路図である。
【図26】そのオペアンプの内部の構成例を示す回路図
である。
【図27】そのオペアンプの他の内部の構成例を示す回
路図である。
【図28】本発明の電圧変換回路の第11実施形態の回
路構成を示す回路図である。
【図29】第1の従来回路の構成を示す回路図である。
【図30】そのタイミング信号生成回路の出力波形図で
ある。
【図31】その動作時の等価回路である。
【図32】そのMOSトランジスタの物理的な構成を示
す断面図である。
【図33】第2の従来回路の構成を示す回路図である。
【符号の説明】
Q11、Q15、Q16 NMOSトランジスタ Q12〜Q14 PMOSトランジスタ C1〜C6 コンデンサ 20、20A〜20F ICチップ 25、25A〜25E タイミング信号生成回路 31 P型半導体基板 32 N型ウェル(第1のウェル) 33 N型ウェル(第2のウェル) 34、35 P型ウェル(第3のウェル) 37 ゲート絶縁膜 51 N型半導体基板 52、53 P型ウェル 54、55 N型ウェル 71 N倍昇圧回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H02M 3/155 H03K 19/0185 Fターム(参考) 5F038 AC00 AV06 BG03 BG06 BH03 EZ20 5F048 AC03 BC06 BE02 BE09 BG01 BG12 5H730 AA14 AA16 AS01 BB02 BB14 BB57 BB82 BB86 DD04 DD12 DD17 DD32 EE13 EE74 FD01 FG01 ZZ15 5J056 AA11 BB01 BB51 BB52 CC00 CC21 DD13 DD28 DD51 EE12 FF08 GG06 JJ04 KK01 KK02

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のMOSトランジスタを有し、前記
    複数のMOSトランジスタをオンオフ動作させて入力直
    流電圧でコンデンサを充電させ、この充電電圧を利用し
    て前記入力直流電圧を所定の正と負の電圧にそれぞれ変
    換して出力する電圧変換回路であって、 前記複数のMOSトランジスタは、前記正の電圧の変換
    に係るP型およびN型の各MOSトランジスタと、前記
    負の電圧の変換に係るN型MOSトランジスタとを含
    み、 前記正の電圧の変換に係るN型MOSトランジスタをP
    型半導体基板内に形成し、 前記正の電圧の変換に係るP型MOSトランジスタを前
    記P型半導体基板に形成されたN型の第1のウェル内に
    形成し、 前記負の電圧の変換に係るN型MOSトランジスタを、
    前記P型半導体基板内に形成されたN型の第2ウェル内
    にさらに形成されたP型の第3のウェル内に、形成する
    ようにしたことを特徴とする電圧変換回路。
  2. 【請求項2】 複数のMOSトランジスタを有し、前記
    複数のMOSトランジスタをオンオフ動作させて入力直
    流電圧でコンデンサを充電させ、この充電電圧を利用し
    て前記入力直流電圧を所定の正と負の電圧にそれぞれ変
    換して出力する電圧変換回路であって、 前記複数のMOSトランジスタは、前記正の電圧の変換
    に係るP型およびN型の各MOSトランジスタと、前記
    負の電圧の変換に係るN型MOSトランジスタとを含
    み、 前記正の電圧の変換に係るN型MOSトランジスタのう
    ちの所定のものをP型半導体基板内に形成し、 前記正の電圧の変換に係るP型MOSトランジスタを前
    記P型半導体基板に形成されたN型の第1のウェル内に
    形成し、 前記正の電圧の変換に係るN型MOSトランジスタのう
    ちの所定以外のもの、および前記負の電圧の変換に係る
    N型MOSトランジスタを、前記P型半導体基板内に形
    成されたN型の第2ウェル内にさらに形成されたP型の
    第3のウェル内に、形成するようにしたことを特徴とす
    る電圧変換回路。
  3. 【請求項3】 複数のMOSトランジスタを有し、前記
    複数のMOSトランジスタをオンオフ動作させて入力直
    流電圧でコンデンサを充電させ、この充電電圧を利用し
    て前記入力直流電圧を所定の正と負の電圧にそれぞれ変
    換して出力する電圧変換回路であって、 前記複数のMOSトランジスタは、前記正の電圧の変換
    に係るP型およびN型の各MOSトランジスタと、前記
    負の電圧の変換に係るP型およびN型の各MOSトラン
    ジスタとを含み、 前記負の電圧の変換に係るN型MOSトランジスタをP
    型半導体基板内に形成し、 前記正の電圧に係るP型MOSトランジスタと前記負の
    電圧の変換に係るP型MOSトランジスタとを、前記P
    型半導体基板に形成されたN型の第1のウェル内に形成
    し、 前記正の電圧の変換に係るN型MOSトランジスタを、
    前記P型半導体基板内に形成されたN型の第2ウェル内
    にさらに形成されたP型の第3のウェル内に、形成する
    ようにしたことを特徴とする電圧変換回路。
  4. 【請求項4】 複数のMOSトランジスタを有し、前記
    複数のMOSトランジスタをオンオフ動作させて入力直
    流電圧でコンデンサを充電させ、この充電電圧を利用し
    て前記入力直流電圧を所定の正と負の電圧にそれぞれ変
    換して出力する電圧変換回路であって、 前記複数のMOSトランジスタは、前記負の電圧の変換
    に係るP型およびN型の各MOSトランジスタと、前記
    正の電圧の変換に係るP型のMOSトランジスタとを含
    み、 前記負の電圧の変換に係るP型MOSトランジスタをN
    型半導体基板内に形成し、 前記負の電圧の変換に係るN型MOSトランジスタを前
    記N型半導体基板に形成されたP型の第1のウェル内に
    形成し、 前記正の電圧の変換に係るP型MOSトランジスタを、
    前記N型半導体基板内に形成されたP型の第2ウェル内
    にさらに形成されたN型の第3のウェル内に、形成する
    ようにしたことを特徴とする電圧変換回路。
  5. 【請求項5】 前記複数のMOSトランジスタをオンオ
    フ動作させるオンオフ制御手段をさらに含み、前記オン
    オフ制御手段を、前記P型またはN型の半導体基板上に
    形成するようにしたことを特徴とする請求項1乃至請求
    項4のいずれかに記載の電圧変換回路。
  6. 【請求項6】 前記MOSトランジスタうち少なくとも
    1つのMOSトランジスタは、ゲート絶縁層の周囲の半
    導体基板中にオフセット領域を有し、このオフセット領
    域は、前記半導体の基板上のLOCOS層の下に設けら
    れ低濃度不純物層からなることを特徴とする請求項1乃
    至請求項5のいずれかに記載の電圧変換回路。
  7. 【請求項7】 前記半導体基板と前記第2ウェルとの間
    には使用時に同電位または逆バイアスとなる電圧を与
    え、前記第2ウェルと前記第3ウェルとの間には使用時
    に逆バイアスとなる電圧を与えるようにしたことを特徴
    とする請求項1乃至請求項6のいずれかに記載の電圧変
    換回路。
  8. 【請求項8】 入力直流電圧をN倍に昇圧する昇圧回路
    と、複数のMOSトランジスタとを有し、前記昇圧回路
    の昇圧電圧を正の電圧として出力するとともに、前記複
    数のMOSトランジスタをオンオフ動作させて少なくと
    も前記昇圧回路の昇圧電圧でコンデンサを充電させ、こ
    の充電電圧を利用して所定の負の電圧を生成するように
    した電圧変換回路であって、 前記複数のMOSトランジスタは、前記負の電圧の生成
    に係るP型およびN型の各MOSトランジスタを含み、 前記N型MOSトランジスタのうちの所定のものを、P
    型半導体基板内に形成し、 前記P型MOSトランジスタを、前記P型半導体基板に
    形成されたN型の第1のウェル内に形成し、 前記N型MOSトランジスタのうちの所定のものを、前
    記P型半導体基板内に形成されたN型の第2ウェルにさ
    らに形成されたP型の第3のウェル内に、形成するよう
    にしたことを特徴とする電圧変換回路。
  9. 【請求項9】 前記複数のMOSトランジスタをオンオ
    フ動作させるオンオフ制御手段をさらに含み、前記オン
    オフ制御手段および前記昇圧回路を、前記P型半導体基
    板上に形成するようにしたことを特徴とする請求項8に
    記載の電圧変換回路。
  10. 【請求項10】 前記MOSトランジスタのうち少なく
    とも1つのMOSトランジスタは、ゲート絶縁層の周囲
    の半導体基板中にオフセット領域を有し、このオフセッ
    ト領域は、前記半導体の基板上のLOCOS層に下に設
    けられ低濃度不純物層からなることを特徴とする請求項
    8または請求項9に記載の電圧変換回路。
  11. 【請求項11】 前記半導体基板と前記第2ウェルとの
    間には使用時に同電位または逆バイアスとなる電圧を与
    え、前記第2ウェルと前記第3ウェルとの間には使用時
    に逆バイアスとなる電圧を与えるようにしたことを特徴
    とする請求項8乃至請求項10のいずれかに記載の電圧
    変換回路。
  12. 【請求項12】 前記第3のウェル内にさらにN型の第
    4のウェルを形成し、前記第4のウェル内に論理回路に
    係るP型MOSトランジスタまたは負の電圧の生成に係
    るP型MOSトランジスタを形成するようにしたことを
    特徴とする請求項8乃至請求項11のいずれかに記載の
    電圧変換回路。
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