JP2002207568A - ポインティングデバイス - Google Patents

ポインティングデバイス

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JP2002207568A
JP2002207568A JP2001001429A JP2001001429A JP2002207568A JP 2002207568 A JP2002207568 A JP 2002207568A JP 2001001429 A JP2001001429 A JP 2001001429A JP 2001001429 A JP2001001429 A JP 2001001429A JP 2002207568 A JP2002207568 A JP 2002207568A
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low
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Nobuaki Watanabe
伸明 渡辺
Toshimi Chiba
俊美 千葉
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Oki Electric Industry Co Ltd
Original Assignee
Oki Electric Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】可動軸を周囲360度のいかなる方向に傾動さ
せても、パーソナルコンピュータ等のディスプレー上の
矢印等のポインタを所望の方向に所望の距離だけ自由に
移動させることができるようにする。 【解決手段】棒状の部材の下端部に一体的に形成された
円盤部材11−bを備える可動軸11と、複数の扇形に
分割された検出部14−h及び該検出部14−hの間の
隙間部14−gを備える円盤状のシートとを有し、円盤
部材11−bが変形強度の高い部分と変形強度の低い部
分とを備え、変形強度の高い部分が検出部14−hに対
応し、変形強度の低い部分が隙間部14−gに対応する
ように配設され、棒状の部材に荷重を加えて傾動させる
と、荷重の方向に関わらず、荷重の大きさに応じた検出
信号を検出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ポインティングデ
バイスに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、パーソナルコンピュータのキーボ
ード等に内蔵されるポインティングデバイスとしては、
特許第3006821号公報に従来例として記載されて
いるようなものが知られている。前記ポインティングデ
バイスは、通常直立しており、パーソナルコンピュータ
の操作者が指で押すことによって、360度の方向に傾
動する可動軸と、該可動軸の周囲360度に配設された
感圧抵抗素子とから構成されている。
【0003】そして、前記可動軸が1方向に傾けられる
と、すなわち、傾動させられると、可動軸の下端に取り
付けられたフランジ部材の前記傾動方向に対応する部分
が、該傾動方向に位置する前記感圧抵抗素子を圧迫す
る。該感圧抵抗素子は圧迫されると電気特性が変化する
ので、電気特性が変化した感圧抵抗素子の位置から前記
可動軸の傾動方向が検出され、また、電気特性の変化の
度合いから前記フランジ部材による圧迫の度合い、すな
わち、前記可動軸の傾動の度合いが検出される。
【0004】したがって、パーソナルコンピュータの操
作者は、前記可動軸を所望の方向に所望の角度だけ傾動
させることによって、パーソナルコンピュータのディス
プレー上の矢印等のポインタを所望の方向に所望の距離
だけ自由に移動させることができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記ポ
インティングデバイスに使用される感圧抵抗素子は、前
記可動軸の周囲360度に配設された複数個の印刷抵抗
から構成されており、個々の印刷抵抗の間には、印刷抵
抗の存在しない部分がある。このため、前記可動軸が印
刷抵抗の存在しない部分の方向に傾動させられた場合、
前記可動軸の傾動の度合いが正確に検出されなくなって
しまう。
【0006】例えば、4つの扇形の印刷抵抗が、可動軸
の東西南北方向にそれぞれ配設されている場合、これら
4つ印刷抵抗の間の印刷抵抗の存在しない4方向、すな
わち、南東、南西、北西及び北東の方向に前記可動軸が
傾動させられると、前記可動軸の下端に取り付けられた
フランジ部材の前記4方向に対応する部分は、印刷抵抗
の存在しない箇所を圧迫することとなる。
【0007】ここで、例えば、前記可動軸が南東の方向
に傾動させられた場合、前記フランジは南東の方向に延
在する印刷抵抗の存在しない箇所を圧迫することとな
る。ここで、前記フランジは、多少ではあるが、弾性変
形するため、前記印刷抵抗の存在しない箇所の両側に位
置する東方向の印刷抵抗及び南方向の印刷抵抗が圧迫さ
れる。このため、該東方向の印刷抵抗及び南方向の印刷
抵抗の電気抵抗の変化が検出されるので、前記可動軸が
両者の間の方向、すなわち、南東方向に傾動させられて
いることが検出される。
【0008】しかし、東方向の印刷抵抗及び南方向の印
刷抵抗は、弾性変形したフランジによって圧迫されるの
で、該フランジが東方向の印刷抵抗又は南方向の印刷抵
抗のみを圧迫した場合よりも、弱い度合いで圧迫される
こととなる。このため、前記可動軸の傾動の度合いが本
来よりも弱く検出されることとなる。
【0009】このように、前記従来のポインティングデ
バイスにおいては、可動軸が印刷抵抗の存在しない方向
に傾動された場合、前記可動軸の傾動の度合いが正確に
検出されなくなってしまう。このため、パーソナルコン
ピュータの操作者が前記可動軸を同程度に傾動させて
も、傾動させる方向によって検出される傾動の度合いが
変化するので、操作者はパーソナルコンピュータのディ
スプレー上の矢印等のポインタを所望の方向に所望の距
離だけ正確に移動させることができなくなってしまう。
【0010】本発明は、前記従来のポインティングデバ
イスの問題点を解決して、可動軸が検出素子の存在しな
い方向に傾動させられた場合であっても、前記可動軸の
傾動の度合いが正確に検出されるようにして、操作者が
可動軸を周囲360度のいかなる方向に傾動させても、
前記可動軸を所望の方向に所望の角度だけ傾動させるこ
とによって、パーソナルコンピュータ等のディスプレー
上の矢印等のポインタを所望の方向に所望の距離だけ自
由に移動させることができるポインティングデバイスを
提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】そのために、本発明のポ
インティングデバイスにおいては、棒状の部材及び該棒
状の部材の下端部に一体的に形成された円盤部材を備え
る可動軸と、複数の扇形に分割された検出部及び該検出
部の間の隙(すき)間部を備え、前記円盤部材の下方に
配設される円盤状のシートと、該シートの下方に配設さ
れるベースプレートと、前記可動軸、シート及びベース
プレートを結合するカバーとを有するポインティングデ
バイスにおいて、前記円盤部材が変形強度の高い部分と
変形強度の低い部分とを備え、前記変形強度の高い部分
が前記検出部に対応し、前記変形強度の低い部分が前記
隙間部に対応するように配設され、前記棒状の部材に荷
重を加えて傾動させると、荷重の方向に関わらず、荷重
の大きさに応じた検出信号を検出する。
【0012】本発明の他のポインティングデバイスにお
いては、さらに、前記変形強度の高い部分は肉厚が厚
く、前記変形強度の低い部分は肉厚が薄い。
【0013】本発明の更に他のポインティングデバイス
においては、さらに、前記変形強度の高い部分は剛性の
高い材料から成り、前記変形強度の低い部分は剛性の低
い材料から成る。
【0014】本発明の更に他のポインティングデバイス
においては、さらに、前記剛性の低い材料は導電性を有
し、前記変形強度の低い部分が前記検出部とともに検出
信号を検出するセンサとして機能する。
【0015】本発明の更に他のポインティングデバイス
においては、さらに、前記変形強度の低い部分と前記検
出部とが互いに接触せず、静電容量の変化を検出するセ
ンサの対向電極として機能する。
【0016】本発明の更に他のポインティングデバイス
においては、さらに、前記可動軸とカバーとが一体的に
形成される。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照しながら詳細に説明する。
【0018】図1は本発明の第1の実施の形態における
ポインティングデバイスの構造を示す図、図2は本発明
の第1の実施の形態におけるポインティングデバイスの
側断面図である。
【0019】図において、10は、可動軸11、感圧セ
ンサ12、ベースプレート15及びカバー16を有する
ポインティングデバイスである。該ポインティングデバ
イス10は、パーソナルコンピュータ等に使用され、マ
ウス、トラックボール、ポインティングパッド等と同様
に、パーソナルコンピュータ等の表示手段であるディス
プレーの画面上にに表示される矢印等のポインタを画面
上において、所望の方向に所望の距離だけ自由に移動さ
せるためのものである。
【0020】ここで、図1(a)は組み立てられたポイ
ンティングデバイス10の斜視図であり、図1(b)は
ポインティングデバイス10の分解図である。
【0021】前記可動軸11は、棒状の部材としてのス
ティック11−a及び該スティック11−aの下端部に
一体的に形成されたフランジ状の円盤部材11−bを有
する。そして、該円盤部材11−bは、変形強度の高い
部分である厚肉部11−cと変形強度の低い部分である
薄肉部11−dとを有する。すなわち、前記円盤部材1
1−bは、4方向に延在するスポーク状の厚肉部11−
cと該厚肉部11−cの間の薄肉部11−dとを有す
る。ここで、前記厚肉部11−cは、円盤部材11−b
を90度ずつに4分割するようになっている。なお、前
記円盤部材11−bの外周部分は厚肉部11−cと同一
の肉厚を有し、外周部分の周面の1カ所には回転防止用
突起11−eが形成されている。
【0022】また、前記感圧センサ12は上部シート1
3及び円盤状のシートとしての下部シート14を有す
る。前記上部シート13は円盤状のシートであって、図
1において下側の裏面13−aが導電性を有している。
なお、組立の際にカバー16の固定軸16−bが挿入さ
れる4つの固定用穴13−bが穿(せん)設される。
【0023】一方、前記下部シート14は、図1におい
て上側の表面に第1の導電パターン14−bと第2の導
電パターン14−cとを備える感圧部14−aを有す
る。ここで、第1の導電パターン14−bと第2の導電
パターン14−cとは互いに独立したパターンであっ
て、前記上部シート13の導電性を有する裏面13−a
が接触しない時は、互いに導通せず圧力信号が検出され
ないようになっている。
【0024】そして、前記感圧部14−aは、それぞれ
同一の大きさ及び形状の扇形をした検出部14−h、1
4−i、14−j及び14−kの4つの区画に区分され
ている。なお、該検出部14−h、14−i、14−j
及び14−kは、それぞれ独立に、第1の導電パターン
14−bと第2の導電パターン14−cとを備える。さ
らに、前記検出部14−h、14−i、14−j及び1
4−kの間には、導電パターンが形成されていない隙間
部14−gが存在する。該隙間部14−gは、4方向に
延在するスポーク状であり、前記感圧部14−aを90
度ずつに4分割するようになっている。
【0025】そして、前記下部シート14は、全体とし
て上部シート13と同一の大きさの円盤状のシートであ
るが、一方向に延在するケーブル部14−dが一体的に
形成されている。該ケーブル部14−dは、前記第1の
導電パターン14−b及び第2の導電パターン14−c
に導通する複数の配線パターン14−eを備える。さら
に、ポインティングデバイス10の組立の際にカバー1
6の固定軸16−bが挿入される4つの固定用穴14−
fが穿設される。
【0026】また、前記ベースプレート15は、前記上
部シート13及び下部シート14よりも大径の円盤状の
板部材であり、ポインティングデバイス10の組立の際
に前記カバー16の固定軸16−bが挿入される4つの
固定用穴15−aが穿設される。
【0027】さらに、前記カバー16は、全体として縁
のある円形の盆を伏せたような形状を有し、中心部に前
記スティック11−aが貫通する穴部16−aを備え、
縁の部分の4カ所に図1において下方に延在する固定軸
16−bを備える。なお、前記カバー16は、図2に示
されるように、前記回転防止用突起11−eが嵌(か
ん)入される凹部16−cを有し、ポインティングデバ
イス10を組み立てると、該凹部16−cに回転防止用
突起11−eが嵌入され、可動軸11が回転しないよう
になっている。
【0028】そして、前記可動軸11、感圧センサ1
2、ベースプレート15及びカバー16を、図1(b)
に示される位置関係で組み立てると、図1(a)に示さ
れるようなポインティングデバイス10を得ることがで
きる。この場合、前記固定用穴13−b、固定用穴14
−f及び固定用穴15−aに挿入された固定軸16−b
の図における下端部は、接着剤若しくは溶着によって、
又は、下端部をつぶして広げることによって、該ベース
プレート15に固着される。
【0029】なお、前記可動軸11の4方向に延在する
スポーク状の厚肉部11−cのそれぞれは、前記下部シ
ート14の扇形の検出部14−h、14−i、14−j
及び14−kのそれぞれの中心線上に位置するようにな
っている。また、前記可動軸11の4つの扇形の薄肉部
11−dのそれぞれの中心線の下に、前記下部シート1
4の4方向に延在するスポーク状の隙間部14−gがそ
れぞれ位置する。
【0030】ここで、図2に示されるように、可動軸1
1のスティック11−aが傾動されていない、すなわ
ち、直立している場合、上部シート13の導電性を有す
る裏面13−aは、下部シート14の表面に形成された
の第1の導電パターン14−bと第2の導電パターン1
4−cのいずれにも接触しないようになっている。その
ため、第1の導電パターン14−bと第2の導電パター
ン14−cとの間に電流が流れることがないので、圧力
信号が検出されることがない。
【0031】次に、前記構成のポインティングデバイス
10の動作を説明する。
【0032】図3は本発明の第1の実施の形態における
ポインティングデバイスの動作を示す図、図4は本発明
の第1の実施の形態におけるポインティングデバイスの
荷重特性を示す図である。
【0033】まず、図3(a)に示されるように、ステ
ィック11−aの頂部に荷重Wbを加えて、該スティッ
ク11−aを傾動させる。ここで、前記荷重Wbを表す
ベクトルの方向は、検出部14−hの中心線の方向、す
なわち、1つのスポーク状の厚肉部11−cの延在する
方向である。この場合、図3(b)における左側の部分
の円盤部材11−bが上部シート13の裏面13−aを
押圧して、下部シート14の表面の検出部14−hに接
触させる。これによって、該検出部14−hの第1の導
電パターン14−bと第2の導電パターン14−cは、
接触した前記裏面13−aを介して互いに導通するの
で、第1の導電パターン14−bと第2の導電パターン
14−cとの間に電流が流れ、圧力信号が検出される。
なお、前記電流は、下部シート14の表面の検出部14
−hに押し付けられる上部シート13の裏面13−aが
第1の導電パターン14−bと第2の導電パターン14
−cと接触する接触面積に比例する。
【0034】ここで、円盤部材11−bが上部シート1
3の裏面13−aを下部シート14の表面の検出部14
−hに接触させる様子を子細にみると、前記円盤部材1
1−bは撓(たわ)んでいる、すなわち、変形している
ことが分かる。そして、この変形の度合いは、荷重Wb
の大きさに応じて大きくなり、それに従って、裏面13
−aが第1の導電パターン14−bと第2の導電パター
ン14−cと接触する接触面積が増大する。このため、
前記荷重Wbの大きさと前記接触面積の大きさとは、図
4に示される直線bのように比例関係にある。
【0035】したがって、前記スティック11−aの頂
部に加えられる荷重Wbの大きさに比例する電流が圧力
検出信号として検出される。
【0036】一方、前記加重Wbの方向は、電流が検出
される第1の導電パターン14−bと第2の導電パター
ン14−cとが存在する検出部がどれであるかに基づい
て検出される。
【0037】次に、図3(a)に示されるように、ステ
ィック11−aの頂部に荷重Wcを加えて、該スティッ
ク11−aを傾動させる。ここで、前記荷重Wcを表す
ベクトルの方向は、前記荷重Wbから図において反時計
回りに45度回転した方向であって、検出部14−hと
14−iとの間の導電パターンが形成されていない隙間
部14−gの方向、すなわち、1つのスポーク状の隙間
部14−gの延在する方向である。この場合、図3
(c)における左側の部分の円盤部材11−bが上部シ
ート13の裏面13−aを押圧して、下部シート14の
表面の検出部14−h及び14−iに接触させる。これ
によって、該検出部14−h及び14−iの第1の導電
パターン14−bと第2の導電パターン14−cは、接
触した前記裏面13−aを介して互いに導通するので、
第1の導電パターン14−bと第2の導電パターン14
−cとの間に電流が流れ、圧力信号が検出される。
【0038】ここで、円盤部材11−bが上部シート1
3の裏面13−aを下部シート14の表面の検出部14
−h及び14−iに接触させる様子を子細にみると、前
記円盤部材11−bは、図3(b)に示される場合より
も大きく変形していることが分かる。これは、前記荷重
Wcを表すベクトルの方向が薄肉部11−dのある方向
に一致するためである。すなわち、該薄肉部11−d
は、圧肉部11−cよりも変形強度が低く変形しやすい
ために、前記円盤部材11−bは、図3(c)に示され
る場合の方が、図3(b)に示される場合よりも大きく
変形することとなる。
【0039】したがって、前記荷重Wcの大きさと、下
部シート14の表面に接触する上部シート13の裏面1
3−aの接触面積、すなわち、見かけの接触面積の大き
さとは、図4に示される直線cのような比例関係にあ
る。ここで、直線cの傾斜は前記直線bよりも緩やかで
あることから、荷重の大きさが同一である場合には、テ
ィック11−aの頂部に荷重Wcを加えた場合の見かけ
の接触面積のほうが、荷重Wbを加えた場合よりも、接
触面積が大きくなることが分かる。
【0040】しかしながら、荷重Wcの方向は、1つの
スポーク状の隙間部14−gの延在する方向であるか
ら、上部シート13の裏面13−aが実際に第1の導電
パターン14−b及び第2の導電パターン14−cと接
触する面積、すなわち、真の接触面積は、前記見かけの
接触面積から前記隙間部14−gに接触する面積を差し
引いたものとなる。
【0041】そして、本実施の形態においては、前記圧
肉部11−cと薄肉部11−dの肉厚を調整して、荷重
WbとWcの大きさが等しければ、スティック11−a
の頂部に荷重Wbを加えた場合の接触面積と荷重Wcを
加えた場合の真の接触面積とが等しくなるようになって
いる。そのため、荷重WbとWcの大きさが等しけれ
ば、スティック11−aの頂部に荷重Wbを加えた場合
と荷重Wcを加えた場合とでは、検出される圧力検出信
号の大きさが等しくなる。
【0042】その結果、スティック11−aの頂部に加
わる荷重の大きさが等しければ、荷重の方向に関わら
ず、等しい大きさの検出信号が検出される。
【0043】このように、本実施の形態においては、円
盤部材11−bが、導電パターンが形成されていない隙
間部14−gの方向に対応する位置に、薄肉部11−d
を有する。そして、スティック11−aの頂部に加わる
荷重の方向が前記隙間部14−gの方向に対応する場
合、前記円盤部材11−bがより大きく変形するように
しているので、荷重の大きさが等しければ、上部シート
13の裏面13−aが実際に第1の導電パターン14−
b及び第2の導電パターン14−cと接触する面積であ
る真の接触面積が、荷重の方向に関わらず等しくなる。
【0044】したがって、スティック11−aの頂部に
加わる荷重の大きさが等しければ、荷重の方向に関わら
ず、等しい大きさの検出信号が検出される。
【0045】次に、本発明の第2の実施の形態について
説明する。なお、前記第1の実施の形態と同じ構成のも
のについては、同じ符号を付与して、その説明を省略す
る。
【0046】図5は本発明の第2の実施の形態における
ポインティングデバイスの構造を示す図、図6は本発明
の第2の実施の形態におけるポインティングデバイスの
側断面図である。
【0047】ここで、図5(a)は組み立てられたポイ
ンティングデバイス10の斜視図であり、図5(b)は
ポインティングデバイス10の分解図である。
【0048】図において、17は可動軸であり、スティ
ック17−a及び該スティック17−aの下端部に一体
的に形成されたフランジ状の円盤部材17−bを有す
る。そして、該円盤部材17−bは、4方向に延在する
スポーク状の変形強度の高い高剛性部17−cと、該高
剛性部17−cの間の変形強度の低い低剛性部17−d
とを有する。
【0049】ここで、前記高剛性部17−cは、ABS
樹脂等の剛性の高い材料から成り、円盤部材17−bを
90度ずつに4分割するようになっている。なお、前記
円盤部材17−bの外周部分は高剛性部17−cと同一
の材料から成り、外周部分の周面の1カ所には回転防止
用突起17−eが形成されている。
【0050】一方、前記低剛性部17−dは、シリコン
ラバー等の剛性の低い材料から成り、4つの扇形を形成
するようになっている。
【0051】そして、本実施の形態においては、前記高
剛性部17−cと低剛性部17−dの大きさを調整し
て、荷重の大きさが等しければ、スティック17−aの
頂部に荷重Wbを加えた場合の接触面積と荷重Wcを加
えた場合の真の接触面積とが等しくなるようになってい
る。そのため、荷重WbとWcの大きさが等しければ、
スティック17−aの頂部に荷重Wbを加えた場合と荷
重Wcを加えた場合とでは、検出される圧力検出信号の
大きさが等しくなる。
【0052】その結果、スティック17−aの頂部に加
わる荷重の大きさが等しければ、荷重の方向に関わら
ず、等しい大きさの検出信号が検出される。
【0053】このように、本実施の形態においては、円
盤部材17−bが、導電パターンが形成されていない隙
間部14−gの方向に対応する位置に、低剛性部17−
dを有する。そして、スティック17−aの頂部に加わ
る荷重の方向が前記隙間部14−gの方向に対応する場
合、前記円盤部材17−bがより大きく変形するように
しているので、荷重の大きさが等しければ、上部シート
13の裏面13−aが実際に第1の導電パターン14−
b及び第2の導電パターン14−cと接触する面積であ
る真の接触面積が、荷重の方向に関わらず等しくなる。
【0054】したがって、スティック17−aの頂部に
加わる荷重の大きさが等しければ、荷重の方向に関わら
ず、等しい大きさの検出信号が検出される。
【0055】次に、本発明の第3の実施の形態について
説明する。なお、前記第1及び第2の実施の形態と同じ
構成のものについては、同じ符号を付与して、その説明
を省略する。
【0056】図7は本発明の第3の実施の形態における
ポインティングデバイスの構造を示す図、図8は本発明
の第3の実施の形態におけるポインティングデバイスの
側断面図である。
【0057】ここで、図7(a)は組み立てられたポイ
ンティングデバイス10の斜視図であり、図7(b)は
ポインティングデバイス10の分解図である。
【0058】図において、18は可動軸であり、スティ
ック18−a及び該スティック18−aの下端部に一体
的に形成されたフランジ状の円盤部材18−bを有す
る。そして、該円盤部材18−bは、4方向に延在する
スポーク状の高剛性部18−cと該高剛性部18−cの
間及び円盤部材18−bの下面全体を覆う低剛性部18
−dとを有する。
【0059】ここで、前記高剛性部18−cは、ABS
樹脂等の剛性の高い材料から成り、円盤部材18−bを
90度ずつに4分割するようになっている。なお、前記
円盤部材18−bの外周部分は高剛性部18−cと同一
の材料から成り、外周部分の周面の1カ所には回転防止
用突起18−eが形成されている。
【0060】一方、前記低剛性部18−dは、導電性粒
子を分散したシリコンラバー等の剛性が低くかつ導電性
を有する材料から成り、4つの扇形を形成するようにな
っている。なお、前記導電性粒子は、例えば、金属粒
子、カーボン粒子等であるがいかなるものであってもよ
い。そして、前記低剛性部18−dは、図8に示される
ように、円盤部材18−bの下面全体を覆うように形成
される。
【0061】さらに、本実施の形態におけるポインティ
ングデバイス10は、前記第1及び第2の実施の形態に
おける上部シート13を有していない。
【0062】そして、本実施の形態においては、スティ
ック18−aの頂部に荷重を加えて、該スティック18
−aを傾動させると、円盤部材18−bの下面の低剛性
部18−dが押圧されて、下部シート14の表面の検出
部に接触させられる。これによって、該検出部の第1の
導電パターン14−bと第2の導電パターン14−c
は、接触した前記低剛性部18−dを介して互いに導通
するので、第1の導電パターン14−bと第2の導電パ
ターン14−cとの間に電流が流れ、圧力信号が検出さ
れる。なお、該電流は、前記低剛性部18−dが第1の
導電パターン14−bと第2の導電パターン14−cと
接触する接触面積に比例する。
【0063】また、本実施の形態においては、前記高剛
性部18−cと低剛性部18−dの大きさを調整して、
荷重の大きさが等しければ、スティック18−aの頂部
に荷重Wbを加えた場合の接触面積と荷重Wcを加えた
場合の真の接触面積とが等しくなるようになっている。
そのため、荷重WbとWcの大きさが等しければ、ステ
ィック18−aの頂部に荷重Wbを加えた場合と荷重W
cを加えた場合とでは、検出される圧力検出信号の大き
さが等しくなる。
【0064】その結果、スティック18−aの頂部に加
わる荷重の大きさが等しければ、荷重の方向に関わら
ず、等しい大きさの検出信号が検出される。
【0065】このように、本実施の形態においては、円
盤部材18−bが、導電パターンが形成されていない隙
間部14−gの方向に対応する位置に、導電性を有する
低剛性部18−dを有する。そして、スティック18−
aの頂部に加わる荷重の方向が前記隙間部14−gの方
向に対応する場合、前記円盤部材18−bがより大きく
撓むようにしているので、荷重の大きさが等しければ、
導電性を有する前記低剛性部18−dが実際に第1の導
電パターン14−b及び第2の導電パターン14−cと
接触する面積である真の接触面積が、荷重の方向に関わ
らず等しくなる。
【0066】また、前記低剛性部18−dが導電性を有
するので、導電性を有する裏面13−aを備える上部シ
ート13を省略することができ、ポインティングデバイ
ス10の構成が簡素化され、ポインティングデバイス1
0のコストダウンを図ることができる。
【0067】次に、本発明の第4の実施の形態について
説明する。なお、前記第1〜3の実施の形態と同じ構成
のものについては、同じ符号を付与して、その説明を省
略する。
【0068】図9は本発明の第4の実施の形態における
ポインティングデバイスの構造を示す図、図10は本発
明の第4の実施の形態におけるポインティングデバイス
の側断面図である。
【0069】ここで、図9(a)は組み立てられたポイ
ンティングデバイス10の斜視図であり、図9(b)は
ポインティングデバイス10の分解図である。
【0070】図において、19は可動軸であり、スティ
ック19−a及び該スティック19−aの下端部に一体
的に形成されたフランジ状の円盤部材19−bを有す
る。そして、該円盤部材19−bは、4方向に延在する
スポーク状の高剛性部19−cと該高剛性部19−cの
間及び円盤部材19−bの下面全体を覆う低剛性部19
−dとを有する。
【0071】ここで、前記高剛性部19−cは、ABS
樹脂等の剛性の高い材料から成り、円盤部材19−bを
90度ずつに4分割するようになっている。なお、前記
円盤部材19−bの外周部分は高剛性部19−cと同一
の材料から成り、外周部分の周面の1カ所には回転防止
用突起19−eが形成されている。
【0072】一方、前記低剛性部19−dは、導電性粒
子を分散したシリコンラバー等の剛性が低くかつ導電性
を有する材料から成り、4つの扇形を形成するようにな
っている。なお、前記導電性粒子は、例えば、金属粒
子、カーボン粒子等であるがいかなるものであってもよ
い。そして、前記低剛性部19−dは、図10に示され
るように、円盤部材19−bの下面全体を覆うように形
成される。また、該円盤部材19−bには、図において
上向きに窪んだ、円形の凹部19−hが形成されてい
る。
【0073】そして、円盤状のシートとしての下部シー
ト20は、電極を備え全体として円盤状の感圧部20−
aと、複数の配線パターン20−eを備え、前記感圧部
20−aと一体的に形成されて一方向に延在するケーブ
ル部20−dとを有する。また、ポインティングデバイ
ス10の組立の際にカバー16の固定軸16−bが挿入
される4つの固定用穴20−fが穿設される。
【0074】ここで、図9における前記感圧部20−a
の上側の表面にはそれぞれ同一の大きさ及び形状の扇形
をした検出部としての検出電極20−h、20−i、2
0−j及び20−kが形成され、また、その周囲を取り
囲むように環状の接地電極20−lが形成されている。
なお、前記検出電極20−h、20−i、20−j及び
20−kの間には、導電パターンが形成されていない隙
間部20−gが存在する。そして、該隙間部20−gは
4方向に延在するスポーク状であり、前記感圧部20−
aを90度ずつに4分割するようになっている。さら
に、前記検出電極20−h、20−i、20−j及び2
0−kの表面は、誘電体から成る絶縁膜によって覆われ
ている。
【0075】そして、前記可動軸19、下部シート2
0、ベースプレート15及びカバー16を、図9(b)
に示される位置関係で組み立てると、図9(a)に示さ
れるようなポインティングデバイス10を得ることがで
きる。
【0076】なお、前記可動軸19の4方向に延在する
スポーク状の高剛性部19−cのそれぞれは、前記下部
シート20の扇形の検出電極20−h、20−i、20
−j及び20−kのそれぞれの中心線上に位置するよう
になっている。また、前記可動軸19の4つの扇形の低
剛性部19−dのそれぞれの中心線の下に、前記下部シ
ート20の4方向に延在するスポーク状の隙間部20−
gがそれぞれ位置する。
【0077】ここで、図10に示されるように、前記低
剛性部19−dには円形の凹部19−hが形成されてい
るので、導電性の前記低剛性部19−dの下側の面と下
部シート20の扇形の検出電極20−h、20−i、2
0−j及び20−kとは接触しないようになっている。
また、接触しても、検出電極20−h、20−i、20
−j及び20−kの表面は、絶縁膜によって覆われてい
るので、導電性の低剛性部19−dと電気的に導通する
ことがない。なお、環状の接地電極20−lは前記低剛
性部19−dと接触して電気的に導通する。
【0078】次に、前記構成のポインティングデバイス
10の動作を説明する。
【0079】図11は本発明の第4の実施の形態におけ
るポインティングデバイスの動作を示す図、図12は本
発明の第4の実施の形態におけるポインティングデバイ
スの荷重特性を示す図である。
【0080】まず、図11(a)に示されるように、ス
ティック19−aの頂部に荷重Wbを加えて、該スティ
ック19−aを傾動させる。ここで、前記荷重Wbを表
すベクトルの方向は、検出電極20−hの中心線の方
向、すなわち、1つのスポーク状の高剛性部19−cの
延在する方向である。この場合、図11(b)における
左側の部分の円盤部材19−bが変形して導電性の前記
低剛性部19−dの下側の面が、下部シート20の表面
の検出電極20−hに接近する。これによって、前記低
剛性部19−dと検出電極20−hとの間の空間が狭く
なって静電容量が変化するので、該静電容量の変化量が
圧力信号として検出される。なお、静電容量は、前記低
剛性部19−dと検出電極20−hとの距離に反比例
し、対抗する前記低剛性部19−d及び検出電極20−
hの面積に比例する。
【0081】ここで、円盤部材19−bが変形して導電
性の前記低剛性部19−dの下側の面が、下部シート2
0の表面の検出電極20−hに接近する様子を子細にみ
ると、この変形の度合いは、荷重Wbの大きさに応じて
大きくなり、それに従って、下部シート20の表面の検
出電極20−hに接近する。このため、前記荷重Wbの
大きさと静電容量の変化の大きさとは、図12に示され
る直線bのように、比例関係にある。
【0082】したがって、前記スティック19−aの頂
部に加えられる荷重Wbの大きさに比例する静電容量の
変化量が圧力検出信号として検出される。
【0083】一方、前記加重Wbの方向は、静電容量の
変化が検出される検出電極がどれであるかに基づいて検
出される。
【0084】次に、図11(a)に示されるように、ス
ティック19−aの頂部に荷重Wcを加えて、該スティ
ック19−aを傾動させる。ここで、前記荷重Wcを表
すベクトルの方向は、前記荷重Wbから図において反時
計回りに45度回転した方向であって、検出電極20−
hと20−iとの間の導電パターンが形成されていない
隙間部20−gの方向、すなわち1つのスポーク状の隙
間部20−gの延在する方向である。この場合、図11
(c)における左側の部分の円盤部材19−bが変形し
て導電性の前記低剛性部19−dの下側の面が、下部シ
ート20の表面の検出電極20−h及び20−iに接近
する。これによって、前記低剛性部19−dと検出電極
20−h及び20−iとの間の空間が狭くなって静電容
量が変化するので、該静電容量の変化量が圧力信号とし
て検出される。
【0085】ここで、円盤部材19−bが変形して導電
性の前記低剛性部19−dの下側の面が、下部シート2
0の表面が検出電極20−h及び20−iに接近する様
子を子細にみると、前記円盤部材19−bは、図11
(b)に示される場合よりも大きく変形していることが
分かる。これは、前記荷重Wcを表すベクトルの方向が
低剛性部19−dのある方向に一致するためである。す
なわち、該低剛性部19−dは、高剛性部19−cより
も変形強度が低く変形しやすいために、前記円盤部材1
9−bは、図11(c)に示される場合の方が、図11
(b)に示される場合よりも大きく変形することとな
る。
【0086】したがって、前記荷重Wcの大きさと、前
記低剛性部19−dと下部シート20の表面との間の空
間の変化、すなわち、見かけの静電容量の変化の大きさ
とは、図12に示される直線cのような比例関係にあ
る。ここで、直線cの傾斜は前記直線bよりも緩やかで
あることから、荷重の大きさが同一である場合には、ス
ティック19−aの頂部に荷重Wcを加えた場合の見か
けの静電容量のほうが、荷重Wbを加えた場合よりも、
変化が大きくなることが分かる。
【0087】しかしながら、荷重Wcの方向は、1つの
スポーク状の隙間部20−gの延在する方向であるか
ら、対向電極である検出電極20−h及び20−iと低
剛性部19−dの下側の面との間の静電容量、すなわ
ち、真の静電容量は、前記見かけの静電容量よりも小さ
くなる。
【0088】そして、本実施の形態においては、前記高
剛性部19−cと低剛性部19−dを調整して、荷重W
bとWcの大きさが等しければ、スティック19−aの
頂部に荷重Wbを加えた場合の静電容量の変化の大きさ
と荷重Wcを加えた場合の真の静電容量の変化の大きさ
とが等しくなるようになっている。そのため、荷重Wb
とWcの大きさが等しければ、スティック19−aの頂
部に荷重Wbを加えた場合と荷重Wcを加えた場合とで
は、検出される圧力検出信号の大きさが等しくなる。
【0089】その結果、スティック19−aの頂部に加
わる荷重の大きさが等しければ、荷重の方向に関わら
ず、等しい大きさの検出信号が検出される。
【0090】このように、本実施の形態においては、円
盤部材19−bが、検出電極が形成されていない隙間部
20−gの方向に対応する位置に、低剛性部19−dを
有する。そして、スティック19−aの頂部に加わる荷
重の方向が前記隙間部20−gの方向に対応する場合、
前記円盤部材19−bがより大きく変形するようにして
いるので、荷重の大きさが等しければ、導電性の低剛性
部19−dの下側の面と下部シート20表面の検出電極
との間の静電容量の変化が、荷重の方向に関わらず等し
くなる。
【0091】したがって、スティック19−aの頂部に
加わる荷重の大きさが等しければ、荷重の方向に関わら
ず、等しい大きさの圧力検出信号が検出される。
【0092】次に、本発明の第5の実施の形態について
説明する。なお、前記第1〜4の実施の形態と同じ構成
のものについては、同じ符号を付与して、その説明を省
略する。
【0093】図13は本発明の第5の実施の形態におけ
るポインティングデバイスの構造を示す図、図14は本
発明の第5の実施の形態におけるポインティングデバイ
スの側断面図である。
【0094】ここで、図13(a)は組み立てられたポ
インティングデバイス10の斜視図であり、図13
(b)はポインティングデバイス10の分解図である。
【0095】図において、21は可動軸であり、前記第
4の実施の形態におけるポインティングデバイスのカバ
ー16と可動軸19とを一体化したものである。そし
て、前記可動軸21は、スティック21−a及び該ステ
ィック21−aの下端部に一体的に形成されたフランジ
状の円盤部材21−bを有する。そして、該円盤部材2
1−bは、4方向に延在するスポーク状の高剛性部21
−cと該高剛性部21−cの間の低剛性部21−dとを
有する。
【0096】ここで、前記高剛性部21−cは、ABS
樹脂等の剛性の高い材料から成り、円盤部材21−bを
90度ずつに4分割するようになっている。なお、前記
円盤部材21−bの外周部分は高剛性部21−cと同一
の材料から成る。
【0097】一方、前記低剛性部21−dは、導電性粒
子を分散したシリコンラバー等の剛性が低く、かつ導電
性を有する材料から成り、4つの扇形を形成するように
なっている。そして、前記低剛性部21−dは、図14
に示されるように、円盤部材21−bの下面全体を覆う
ように形成される。また、該円盤部材21−bには、図
において上向きに窪んだ円形の凹部21−hが形成され
ている。
【0098】さらに、前記円盤部材21−bの外周縁に
は、図13において下方へ延在する円筒状の周壁部21
−eが同一の材料で一体的に形成されている。また、該
周壁部21−eの4カ所に図13において下方に延在す
る固定軸21−fが一体的に形成されている。
【0099】そして、前記可動軸19、下部シート20
及びベースプレート15を、図13(b)に示される位
置関係で組み立てると、図13(a)に示されるような
ポインティングデバイス10を得ることができる。この
場合、前記固定用穴20−f及び固定用穴15−aに挿
入された固定軸21−fの図における下端部は、接着剤
若しくは溶着によって、又は、下端部をつぶして広げる
ことによって、前記ベースプレート15に固着される。
また、円盤部材21−b及び円筒状の周壁部21−e
が、検出電極部分のカバーとして機能する。
【0100】そして、本実施の形態においては、前記高
剛性部21−cと低剛性部21−dを調整して、荷重W
bとWcの大きさが等しければ、スティック21−aの
頂部に荷重Wbを加えた場合の静電容量の変化の大きさ
と荷重Wcを加えた場合の真の静電容量の変化の大きさ
とが等しくなるようになっている。そのため、荷重Wb
とWcの大きさが等しければ、スティック21−aの頂
部に荷重Wbを加えた場合と荷重Wcを加えた場合とで
は、検出される圧力検出信号の大きさが等しくなる。
【0101】その結果、スティック21−aの頂部に加
わる荷重の大きさが等しければ、荷重の方向に関わら
ず、等しい大きさの検出信号が検出される。
【0102】このように、本実施の形態においては、円
盤部材21−bが、検出電極が形成されていない隙間部
20−gの方向に対応する位置に、低剛性部21−dを
有する。そして、スティック21−aの頂部に加わる荷
重の方向が前記隙間部20−gの方向に対応する場合、
前記円盤部材21−bがより大きく変形するようにして
いるので、荷重の大きさが等しければ、導電性の低剛性
部21−dの下側の面と下部シート20表面の検出電極
との間の静電容量の変化が、荷重の方向に関わらず等し
くなる。
【0103】したがって、スティック21−aの頂部に
加わる荷重の大きさが等しければ、荷重の方向に関わら
ず、等しい大きさの圧力検出信号が検出される。
【0104】また、可動軸21の円盤部材21−b及び
円筒状の周壁部21−eが検出電極部分のカバーとして
機能するため、カバー16を省略することができるの
で、ポインティングデバイス10の構成が簡素化され、
ポインティングデバイス10のコストダウンを図ること
ができる。
【0105】なお、本発明は前記実施の形態に限定され
るものではなく、本発明の趣旨に基づいて種々変形させ
ることが可能であり、それらを本発明の範囲から排除す
るものではない。
【0106】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
れば、ポインティングデバイスにおいては、棒状の部材
及び該棒状の部材の下端部に一体的に形成された円盤部
材を備える可動軸と、複数の扇形に分割された検出部及
び該検出部の間の隙間部を備え、前記円盤部材の下方に
配設される円盤状のシートと、該シートの下方に配設さ
れるベースプレートと、前記可動軸、シート及びベース
プレートを結合するカバーとを有するポインティングデ
バイスにおいて、前記円盤部材が変形強度の高い部分と
変形強度の低い部分とを備え、前記変形強度の高い部分
が前記検出部に対応し、前記変形強度の低い部分が前記
隙間部に対応するように配設され、前記棒状の部材に荷
重を加えて傾動させると、荷重の方向に関わらず、荷重
の大きさに応じた検出信号を検出する。
【0107】この場合、棒状の部材に加わる荷重の方向
が隙間部の方向に対応する場合、円盤部材がより大きく
変形するようにして、荷重の大きさが等しければ、荷重
の方向に関わらず、検出信号の大きさが等しくなるよう
にしている。
【0108】したがって、棒状の部材に加わる荷重の大
きさが等しければ、荷重の方向に関わらず、等しい大き
さの検出信号が検出される。
【0109】更に他のポインティングデバイスにおいて
は、さらに、前記剛性の低い材料は導電性を有し、前記
変形強度の低い部分が前記検出部とともに検出信号を検
出するセンサとして機能する。
【0110】この場合、変形強度の低い部分が導電性を
有するので、ポインティングデバイスの構成が簡素化さ
れ、ポインティングデバイスのコストダウンを図ること
ができる。
【0111】更に他のポインティングデバイスにおいて
は、さらに、前記変形強度の低い部分と前記検出部とが
互いに接触せず、静電容量の変化を検出するセンサの対
向電極として機能する。
【0112】この場合、導電性の変形強度の低い部分の
下側の面と円盤状のシート表面の検出部との間の静電容
量の変化が、検出信号として検出される。
【0113】更に他のポインティングデバイスにおいて
は、さらに、前記可動軸とカバーとが一体的に形成され
る。
【0114】この場合、カバーを省略することができる
ので、ポインティングデバイスの構成が簡素化され、ポ
インティングデバイスのコストダウンを図ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態におけるポインティ
ングデバイスの構造を示す図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態におけるポインティ
ングデバイスの側断面図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態におけるポインティ
ングデバイスの動作を示す図である。
【図4】本発明の第1の実施の形態におけるポインティ
ングデバイスの荷重特性を示す図である。
【図5】本発明の第2の実施の形態におけるポインティ
ングデバイスの構造を示す図である。
【図6】本発明の第2の実施の形態におけるポインティ
ングデバイスの側断面図である。
【図7】本発明の第3の実施の形態におけるポインティ
ングデバイスの構造を示す図である。
【図8】本発明の第3の実施の形態におけるポインティ
ングデバイスの側断面図である。
【図9】本発明の第4の実施の形態におけるポインティ
ングデバイスの構造を示す図である。
【図10】本発明の第4の実施の形態におけるポインテ
ィングデバイスの側断面図である。
【図11】本発明の第4の実施の形態におけるポインテ
ィングデバイスの動作を示す図である。
【図12】本発明の第4の実施の形態におけるポインテ
ィングデバイスの荷重特性を示す図である。
【図13】本発明の第5の実施の形態におけるポインテ
ィングデバイスの構造を示す図である。
【図14】本発明の第5の実施の形態におけるポインテ
ィングデバイスの側断面図である。
【符号の説明】
10 ポインティングデバイス 11、17、18、19、21 可動軸 11−b、17−b、18−b、19−b、21−b
円盤部材 14−g、20−g 隙間部 14−h、14−i、14−j、14−k 検出部 15 ベースプレート 16 カバー

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a)棒状の部材及び該棒状の部材の下
    端部に一体的に形成された円盤部材を備える可動軸と、
    (b)複数の扇形に分割された検出部及び該検出部の間
    の隙間部を備え、前記円盤部材の下方に配設される円盤
    状のシートと、(c)該シートの下方に配設されるベー
    スプレートと、(d)前記可動軸、シート及びベースプ
    レートを結合するカバーとを有するポインティングデバ
    イスにおいて、(e)前記円盤部材が変形強度の高い部
    分と変形強度の低い部分とを備え、前記変形強度の高い
    部分が前記検出部に対応し、前記変形強度の低い部分が
    前記隙間部に対応するように配設され、(f)前記棒状
    の部材に荷重を加えて傾動させると、荷重の方向に関わ
    らず、荷重の大きさに応じた検出信号を検出することを
    特徴とするポインティングデバイス。
  2. 【請求項2】 前記変形強度の高い部分は肉厚が厚く、
    前記変形強度の低い部分は肉厚が薄い請求項1に記載の
    ポインティングデバイス。
  3. 【請求項3】 前記変形強度の高い部分は剛性の高い材
    料から成り、前記変形強度の低い部分は剛性の低い材料
    から成る請求項1に記載のポインティングデバイス。
  4. 【請求項4】 前記剛性の低い材料は導電性を有し、前
    記変形強度の低い部分が前記検出部とともに検出信号を
    検出するセンサとして機能する請求項3に記載のポイン
    ティングデバイス。
  5. 【請求項5】 前記変形強度の低い部分と前記検出部と
    が互いに接触せず、静電容量の変化を検出するセンサの
    対向電極として機能する請求項4に記載のポインティン
    グデバイス。
  6. 【請求項6】 前記可動軸とカバーとが一体的に形成さ
    れる請求項5に記載のポインティングデバイス。
JP2001001429A 2001-01-09 2001-01-09 ポインティングデバイス Withdrawn JP2002207568A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007286853A (ja) * 2006-04-14 2007-11-01 Hidekazu Kaneyuki 電子計算機システムのポインティングデバイス
US7508196B2 (en) 2005-03-28 2009-03-24 Yamaha Corporation Magnetic sensor for pointing device
JP2016224895A (ja) * 2015-06-03 2016-12-28 群光電子股▲ふん▼有限公司 カーソル制御装置及び方法

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