JP2002206685A - 二孔管継手 - Google Patents

二孔管継手

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JP2002206685A
JP2002206685A JP2001260239A JP2001260239A JP2002206685A JP 2002206685 A JP2002206685 A JP 2002206685A JP 2001260239 A JP2001260239 A JP 2001260239A JP 2001260239 A JP2001260239 A JP 2001260239A JP 2002206685 A JP2002206685 A JP 2002206685A
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pipe
joint
hole
hole pipe
piece
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JP2001260239A
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Shinji Yamamoto
信治 山本
Kazuya Yoneda
一也 米田
Masaaki Kutoku
賢彰 久徳
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A&A Material Corp
Resonac Kenzai Corp
Original Assignee
A&A Material Corp
Showa Denko Kenzai KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 二孔管の管周及び仕切板を二孔管継手の管周
及び管周溝に各々一致させるように挿入する際に、二孔
管の管周の挿入を容易にすると共に、仕切板と仕切壁の
嵌合一致を確実かつ容易にし、更に、接着作業も容易に
する。 【解決手段】 二孔管と接合するための継手であって、
この継手の仕切壁の接合部が二孔管の仕切板と嵌合可能
に面が対向する少なくとも二片の接合片を有し、一方の
接合片が長片であり、他方の接合片を短片とした。更
に、長片の端部が継手の管周端面と同一面または継手の
管周端面より外方に位置させた。その上、長片の幅方向
の央部が二孔管継手の管内から外方に向かって凸状であ
る形状にした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、一本の管内が二管
路になっている二孔管と接合するための継手であって、
継手管内が仕切壁で二管路に分割され、仕切壁の接合部
は、面が相対向する長い接合片(長片)と短い接合片
(短片)の二片の接合片を有する二孔管継手や、更に、
長片の端部が二孔管継手の管周端面と同一面またはその
外方に位置する二孔管継手や、長片の央部(両端より内
側の部分)が凸状である二孔管継手に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、管内が仕切板で二管路に分割され
ている二孔管を接続するための二孔管継手は、図26に
示すように、連設される二方向からの二孔管(図示略)
を挿入する二方向の接合管52、52と該二方向の接合
管を連通する本管51と二孔管継手50の管路を二つの
管路に分割する仕切壁53を有し、該仕切壁53の接合
部54に、二孔管(図示略)の仕切板を嵌入する二片の
同長の接合片55a、55aが面を相対向させて設けら
れ、該二片の接合片55a、55aの先端が共に接合管
52、52の管周の接合端(管周端面50a)と同一面
上に位置するように形成された二孔管継手50や特開2
000−120966号公報に開示された二孔管継手6
0のように、二孔管(図示略)の仕切板と嵌合する仕切
壁63の接合部64に、面を相対向させて設けた同長の
二片の接合片65a、65aの先端が共に接合管62、
62の管周の接合端(管周端面60a)より内方に位置
するように形成された二孔管継手60(図27)が知ら
れている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】通常、二孔管継手は二
孔管との接合の際に二孔管を挿入する接合管と、該接合
管を連通する本管と、二孔管継手を二つの管路に分割す
る仕切壁とを具備している。上記従来技術の一例(図2
6)においては、二孔管継手50は仕切璧53の幅方向
側端と接合管52の管周内壁52aとの間に、二孔管の
管周部分を挿入する管周溝を設け、更に、仕切壁53に
は、面を相対向させた同長の接合片55a、55aから
なる、二孔管の仕切板を嵌合するための仕切溝55を設
けているが、二孔管と接合する際に、二孔管の管周部分
を二孔管継手50の管周溝に、また、仕切板を二孔管継
手50の仕切溝55に各々一致させるように挿入する必
要があり、二孔管継手50の管周端面50aと仕切壁5
3の端部(つまり接合片の端部)が同一面に位置する場
合、この作業には相当の困難を伴う。
【0004】そのため、二孔管を二孔管継手に挿入し易
いように、仕切板と嵌合する仕切壁の接合端(つまり面
を相対向させた同長の接合片先端)が二孔管継手の管周
端面より内方に位置させる方法(図27)も実施され
た.しかし、上記方法の二孔管継手も管周の挿入作業は
改善されるが、仕切板と仕切壁の嵌合位置が管奥になる
ことにより、目視ができなくなり、嵌合一致が困難であ
った。
【0005】その上、何れの上記従来法でも仕切溝の間
隔(相対向する接合片の面の間隔)が狭く、仕切溝に接
着剤を塗布する作業が困難であると共に仕切溝内面(接
合片の相対向する面)と仕切板との接触面積が大きいた
め挿入抵抗も大きくなり接着作業性に劣るという問題が
あった。
【0006】本発明は、上記事情に鑑み、二孔管と二孔
管継手を接合するに際し、仕切板と仕切壁の嵌合一致が
容易になると共に管周の挿入も容易になり、ひいては接
合作業全般が確実かつ容易になり、更に、接着作業も容
易にするための二孔管継手を提供することを目的とす
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の上記課題の解決
と目的の達成のために、請求項1に記載の二孔管継手
は、管内が仕切板で二管路に分割されている二孔管と接
合するための継手であって、該継手の管内を二管路に分
割する仕切壁の接合部が上記仕切板と嵌合可能に面が対
向する少なくとも二片の接合片を有し、一方の接合片が
長片であり、他方の接合片が短片であることを特徴とし
ている。
【0008】上記構成の二孔管継手によって、二孔管と
二孔管継手を接合するに際し、仕切板と仕切壁の嵌合一
致が容易になると共に二孔管継手への二孔管の管周の挿
入も容易になり、ひいては接合作業全般が確実かつ容易
になり、更に、接着作業も容易にするための二孔管継手
を提供することができる。
【0009】更に、請求項2に記載の二孔管継手は、長
片の端部が継手の管周端面と同一面または管周端面より
外方に位置することを特徴としている。上記構成の二孔
管継手によって、長片の端部が継手の管周端面と同一面
または該管周端面より外方に位置することにより、二孔
管の仕切板を二孔管継手の長片と短片の間に挿入する際
に、長片をガイドとして挿入を容易にすると共に長片上
での二孔管の仕切板の短片との状況を目視確認できるた
め、より一層、挿入時の作業性を向上させることができ
る。
【0010】更に、請求項3に記載の二孔管継手は、長
片の幅方向の央部が外方に向かって凸状であることを特
徴としている。上記構成の二孔管継手によって、長片の
央部が外方に向かって凸状であるために、二孔管を二孔
管継手に挿入する際に、二孔管の管周が二孔管継手の接
合片に接触することなく、よりスムースに二孔管を二孔
管継手に挿入することができる。
【0011】更に、請求項4に記載の二孔管継手は、前
記二片の接合片の相対向する面の裏面上にリブを設けた
ことを特徴としている。上記構成の二孔管継手によっ
て、接合片の強度を損なうこと無しに、厚さ寸法を薄く
することができ、二片の接合片間の間隔が狭くなること
を防止することができる。これにより、二孔管の仕切板
を二片の接合片の間に挿入する際に、より一層、作業性
を向上させることができる。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明は、相接続する二孔管同士
や二孔管と二孔管以外の管を直線的に接続する場合や、
都合により直角や半直角など、適宜の角度を付けて接続
する場合に、様々の二孔管継手の形態を選択することが
できる。また、二孔管継手の仕切壁の接合部の形状やそ
の設置についても施工の都合などにより様々な形状と配
置を選択可能である。以下本発明の二孔管継手に係る一
実施形態について添付図面を参照しながら説明する。図
1は本発明の一実施例であるL字形の二孔管継手10と
二孔管20とが接合された状態を示す側断面図である。
また、図2は図1に示すL字形の二孔管継手10の斜視
図であり、図3は図2に示す二孔管継手10の管周端面
に臨む正面図であり、図4は図3に示す管周溝17と仕
切溝15に嵌入するシール材30の斜視図である。
【0013】図1に示される二孔管継手10は相接続す
る前記二孔管20、20同士を直角に接続するためのも
のであって、上記相接続する二孔管20、20を挿入す
るための接合管12、12と該接合管12、12を直角
に連結する本管11と上記二孔管継手10を二つの管路
に分割する仕切壁13とを備えている。
【0014】本管11を介して連結されている各々の接
合管12、12は、本管11と一体的に成形されている
上記二孔管継手10の一部分をなすものであって、挿入
される一方の二孔管20と他方の二孔管20を本管11
を介して、連通させる部分である。尚、図1では、二孔
管継手10によって連通される両方の管は何れも二孔管
であるが、本発明は一方の二孔管20と相連通すべき他
方の管は二孔管に限るものではなく、図1における他方
の二孔管20の替りに、都合によって単孔管や四孔管な
どの他の所望の形状の管を使用してもよい。
【0015】また、上記接合管12と本管11の境界で
は、本管の管周内壁11aが接合管の管周内壁12aよ
りも管内方向に出ている部分が管周の全体的または部分
的に存在し段差16を形成する。そして、二孔管20を
挿入する際に、この本管の管周内壁11aと接合管の管
周内壁12aの段差16が二孔管20と当接することに
よってストッパーの役割をする。尚、図3によれば二孔
管継手10の正面図において上下左右の四方向の内壁に
段差を設けているが、ストッパーの機能を有していれば
他の異なった配置と形状であってもよい。
【0016】図1に示される仕切壁13は、側断面にお
いて二孔管継手10のほぼ管軸の位置(管径の中心)
で、L字形となる直角に折り曲げられた板状であり、そ
の板幅方向の両端が本管の管周内壁11a(つまり二孔
管継手10の内壁)と一体的に接合されている。従っ
て、分割された二つの管路は二孔管継手10の内壁と仕
切壁13とで包囲され、各々が遮断、分離された管路で
ある。また、接合管内では、接合管の管周内壁12aと
仕切壁13の幅方向両側端との間に、前記段差16の部
分を溝底とする、二孔管20の管の厚みより若干大きな
間隔の管周溝17を設け、この管周溝17に二孔管の管
周22を挿入して二孔管継手10と二孔管20の管周同
士を嵌合する。
【0017】また、接合管内において、仕切壁13は仕
切板23の厚みより若干大きな間隔を持って面を略平行
に設けた長片15aと短片15bの二片の接合片に分割
され、この長片15aと短片15bとで仕切溝15を仕
切壁13の壁厚み部分内に形成する。そして、二孔管2
0の仕切板23は該仕切溝15に挿入されて仕切板23
と仕切壁13が嵌合される。図1に示す長片15aの接
合端の位置は二孔管継手の管周端面10aと同一である
が、実施の都合により二孔管継手の管周端面10aより
外方、内方の何れに位置してもよいが、二孔管継手の管
周端面10aより外方に位置する場合、仕切板23を該
仕切溝15に挿入するに際し、長片15aがガイドの作
用をするために作業性に優れる。また図2に示される長
片15aの接合端は幅方向に一定であるが、必ずしも、
長片15aの接合端を一定に揃える必要がなく、長片1
5aの央部(両側端より内側の部分)が半円状や台形状
などのように凸状になっていてもよい。
【0018】また、二孔管20と二孔管継手10を嵌合
するに際し、管周溝17と仕切溝15にわたってシール
材30を着装すると、二管路同士からの濡れ防止に優れ
る。尚、図4によれば、上記シール材30は略Iの字形
をしているが、実施状況により他の形状にしてもよい。
【0019】また、シール材30を必要としない場合
は、上記段差16と管周溝17及び仕切溝15の溝底が
同一面であってもよいが、図1または図3に示すとお
り、シール材30を設ける場合は、管周溝17と仕切溝
15の溝底の深さをストッパー(段差)の位置より深く
(つまり本管内に至るまで管奥に入った深さに)すれ
ば、シール材の外れ防止に優れ、更にシールが良好にな
る。
【0020】また、図1並びに図3によれば本管の管周
内壁11aの一部分が接合管12と本管11の境界に形
成された段差16の位置を越えて上記接合管内まで伸長
した内壁片11bが設けられている。上記内壁片11b
は本管の管周内壁11aの一部分が上記接合管12まで
伸張されたものであって、二孔管20と二孔管継手10
を嵌合する際にシール材30を外れないように保護する
ことができる。また、内壁片11bの形状と長さは、図
1に示すように、少なくとも仕切壁近傍の本管の管周内
壁11aを伸張して本管の内壁形状(管断面における)
を維持しながら、実施状況によって所望の長さと形状を
選択すればよい。場合によって、上記本管の内壁形状に
制限されることなく、図27に示す従来例のように、管
周内壁11aを伸張して形成した内壁片11bに替え
て、仕切壁13の両側端が管周方向に伸びる曲板であっ
てもよいが、該曲板を設けた部分で管内が狭くなり作業
上好ましくない。
【0021】また、図5ないし図7に示すように、上記
内壁片や曲板を必要としなければ、設けなくてもよい。
図5は上記内壁片や曲板を設けていない本発明の一実施
例の側断面図であり、図6は図5の斜視図であり、図7
は図5の正面図である。
【0022】以上本発明の実施の形態において具備され
る構成を説明したが、次に、二孔管20と二孔管継手1
0を嵌合する方法について、図1に基づいて説明する。
二孔管20と二孔管継手10の接合は、予め、シール材
30を仕切溝15と管周溝17の両溝に嵌め込んでおく
が、この場合、二孔管継手10の製造当初からシール材
30を嵌め込んでおいてもよく、作業現場で嵌め込んで
もよい。尚、シール材30の挿入に際し、本管内に至る
まで管奥に入った深さの管周溝17と仕切溝15を具備
する構成と共に本管の管周内壁11aの一部分が接合管
12まで伸長された内壁片11bを有する構成はシール
材30のズレ防止に有効である。
【0023】次いで、二孔管20の端部外周面と仕切板
23の表裏両面並びに二孔管継手10の接合管の管周内
壁12a(内周面)と長片15aと短片15bで囲われ
る仕切溝15の内面に接着剤を塗布してから、まず、二
孔管20の仕切板23を二孔管継手10の仕切壁13の
接合部14の長片15a(接合片)に載置し、二孔管2
0の外周を二孔管継手10の内周に目視で合わせて挿入
する。更に、二孔管20の仕切板23を二孔管継手10
の仕切壁13の接合部14の長片15aと短片15bの
接合片で仕切壁13の壁厚み部分に形成される仕切溝1
5に嵌入させると共に、二孔管の管周22を二孔管継手
10の管周と仕切壁13の幅(管径)方向両側端の間に
できる管周溝17に嵌入させるように二孔管20全体を
二孔管継手10に押し込む手順で行う。
【0024】上記嵌合方法において、シール材30は有
機系、無機系の何れの材料で製作してもよく、形状も仕
切溝15や管周溝17の形状に合わせて成形することが
できる。尚、必要がなければシール材30を用いなくて
もよいが、シール材30を嵌め込むことで二孔管の相隣
接する管路同士からの流体の漏れを良好に防止すること
ができる。また、二孔管継手10の接合管12の仕切溝
15の内面に接着剤を塗布する際、仕切溝15の内面の
間隔が狭く、作業が困難な場合が多いが、本発明は接合
片の一方の片が短片になっているので、他方の片の長片
の露出している面(仕切溝の内面に相当する面)を容易
に目視できるため、容易に仕切溝15の内面全体に接着
剤を塗布することができる。その上、接合片の一方が短
片であることから、管内空間が若干広くなり、短片の無
い接合片部分に対向する接合管の管周内壁12a(内周
面)にも幾分容易に接着剤を塗布することができる。
【0025】また、二孔管20と二孔管継手10の嵌入
においては、二孔管継手10の仕切璧13の長片15a
を容易に目視できることから、二孔管20の仕切板23
を二孔管継手10の仕切壁13の長片15aに載置する
ことが容易であり、更に、上記仕切板23の仕切壁13
の仕切溝15への嵌入が下方(載置した状態で)の長片
15aの接合片をガイドとしてスムースに行われ、ひい
ては、二孔管継手10の管周溝17に二孔管20の管周
を容易に嵌入させることができる。更に、長片15a
(接合片)が二孔管継手10の管周端面10aより外方
に位置していれば目視が一層容易になり、ガイドとして
一層有効である。尚、長片15aの央部が管の外方に向
かって凸状であれば、二孔管20の管周が長片15aに
当接しにくいので、仕切板23を長片15aに載置する
作業がさらに容易になる。
【0026】図1ないし図3に示す本実施例では、二孔
管継手10の仕切壁13の接合片は、同一管路におい
て、仕切壁13の両端の一方の接合部14の接合片が長
片であり他方の接合部14の接合片は短片であるが、こ
れに限定される必要はなく、図5に示すように、二孔管
の一方の同一管路において、仕切壁13の管軸方向(管
長方向)両端の接合部14の接合片が共に短片であり、
他方の同一管路においては、仕切壁13の管軸方向両端
の接合部14の接合片が共に長片であってもよい。
【0027】また、図1ないし図3に示す本実施例は、
二孔管20同士をL字形(略直角)に接続させる二孔管
継手10であるが、接続する角度をこれに限定する必要
はなく、図8に示すように、相連通される二孔管20同
士を略くの字形に接続させる二孔管継手10であっても
よい。
【0028】また、図1ないし図3に示す本実施例は、
同径、同軸の相連通される二方向から接続される二孔管
20同士を接続させる二方向用の二孔管継手10である
が、本発明は接続する管体の数と管径、管軸をこれに限
定する必要はなく、二方向以上の継手であって、少なく
とも一つの二孔管20と接合可能な二孔管継手10であ
ればよく、図9に示すように、一管体の二孔管と他の二
管体を接続させる三方向用の二孔管継手であってもよい
し、これら三方向の管体が異径、異軸の管の接続形態で
あってもよい。
【0029】上記図1ないし図3及び図5ないし図9に
示す実施例は、何れも、一方の二孔管と他方の管との接
続方向が変換された例であるが、図10ないし図13に
示すように、相接続する一方の二孔管と他方の管が同
軸、かつ、直線状の接続であってもよい。
【0030】図10は、二方からの管を直線状に連通さ
せるソケット状であり、相接続する一方の二孔管と他方
の管を同軸、一直線状に接続させるための、本発明の他
の実施例の二孔管継手の側断面図である。図10に示す
二孔管継手10は、本管11が短く作成されているが、
このような構成は機能的に有効であればよく、軽量化の
ために優れている。
【0031】また、図11は図10に示す二孔管継手1
0の管孔に臨む正面図である。図11によれば、正面か
ら見て、二孔管継手10の接合管と本管の管周内壁の形
状並びに管周溝17や仕切溝15及びこれらの溝に嵌入
される中央横方向に長いシール材30とそれを包囲する
内壁片11b、長片15a、短片15bが示されてい
る。
【0032】図12は相接続する一方の二孔管20と他
方の二孔管20を同軸、直線状に接続させるための二孔
管継手10において、長片15aの端部が接合管の管周
端面10aより外方に位置し、長片15aの端部は幅方
向に直線的形状であるが、短片の端部はゆるやかな弧形
になっている本発明の他の実施例の二孔管継手の仕切壁
の形態を示している斜視図である。
【0033】また、図13は図12に示す二孔管継手1
0における場合と同様に長片15aの端部が接合管12
の管周端面10aより外方に位置しているが、これに加
え、長片15aの央部が凸状である本発明の他の実施例
の仕切壁の形態を示している斜視図である。尚、詳しく
は、図13では長片15aは接合片の管径方向両端を切
り欠いた台形状であるが、勿論、この場合には長片15
a(接合片)の端部を弧形、半円形、皿形、台形などの
ような外方向に凸の形状にしても良い。また、施工の状
祝により、上記長片15aの端部は上記管周端面の内方
に位置してもよく、この場合、管周の挿入には有効であ
るが、仕切板の挿入のためのガイドとしては劣る。
【0034】また、図12、図13に記載の長片15
a、短片15bの何れの接合片も各々一片になっている
が、長片、短片の何れの接合片も複数片に分割可能であ
る。また、シール材の保護は、従来技術で実施されてい
る仕切壁の両側端を管周方向に折り曲げた曲板53a,
63aによるものでもよいが、曲板を設けた部分で管内
が狭くなるため好ましくなく、図12、図13に示す本
発明の実施例のように、上記曲板とは基本的に発想の異
なる本管の管内内壁形状を維持しながら本管の内壁を接
合管内まで伸張して形成した内壁片であれば接着作業が
より改善される。
【0035】前記二孔管継手10の外面の全体または一
部分に管長方向の凹凸条や管周方向の凹凸条(輪状や半
円状などを含む)を設けると取扱時の滑り防止となり、
取扱作業が容易になる。
【0036】上記図1ないし図3及び図5ないし図9及
び図10ないし図13に示す実施例は、何れも、接合片
である長片15aおよび短片15bが平板状とされた例
であるが、例えば図14ないし図17及び図18ないし
図21及び図22ないし図25に示すように、接合片に
補強リブ41を設けてもよい。図14は、相接続する一
方の二孔管と他方の管を同軸、一直線状に接続させるた
めの二孔管継手であって、接合片に補強リブ41を有す
る、本発明の他の実施例に係る二孔管継手の側断面図で
ある。また、図15は図14に示す二孔管継手10の管
周端面に臨む正面図であり、図16は図14に示す二孔
管継手10の斜視図であり、図17は図16に示す二孔
管継手10を破断して示す破断斜視図である。
【0037】接合片をなす長片15aおよび短片15b
の相対向する面(仕切溝15の内面に相当する面)の裏
側の各表面(管周内壁12aと対向する面)上には、管
長方向に伸びる複数(例えば、3本)の補強リブ41,
…,41が設けられている。これにより、接合片の強度
を損なうこと無しに、厚さ寸法を薄くすることができ、
軽量化に資することができると共に、長片15aと短片
15bとの間の間隔が狭くなることを防ぎ、長片15a
と短片15bとの間に二孔管20の仕切板23を挿入す
る際の作業性を向上させることができる。また、本管1
1の外面の一部分には管周方向に沿って複数の切欠部4
2,…,42が設けられており、これらの切欠部42,
…,42により二孔管継手10の取扱時の滑り防止とな
り、取扱作業が容易になる。
【0038】なお、図14ないし図17に示す二孔管継
手10においては、管周溝17と仕切溝15の溝底15
cの深さはストッパー(段差16)の位置より深くさ
れ、上記図1ないし図3に示すような内壁片11bは省
略されている。また、二孔管継手10の仕切壁13の接
合片は、同一管路において、仕切壁13の両端のうち、
一方の接合片が長片15aであり他方の接合片は短片1
5bとされている。
【0039】また、図18は、一管体の二孔管と他の二
管体を接続させる三方向用の二孔管継手であって、接合
片に補強リブ41を有する、本発明の他の実施例に係る
二孔管継手の側断面図であり、図19は図18に示す二
孔管継手10の管周端面に臨む正面図であり、図20は
図18に示す二孔管継手10の斜視図であり、図21は
図20に示す二孔管継手10を破断して示す破断斜視図
である。この二孔管継手10では、例えば三方向の管体
が異径、異軸の管の接続形態とされている。
【0040】また、図22は、L字形の二孔管継手であ
って、接合片に補強リブ41を有する、本発明の他の実
施例に係る二孔管継手の側断面図であり、図23は図2
2に示す二孔管継手10の管周端面に臨む正面図であ
り、図24は図22に示す二孔管継手10の斜視図であ
り、図25は図24に示す二孔管継手10を破断して示
す破断斜視図である。また、例えば図20および図24
に示すように、本管11の外面の一部分設けられる複数
の切欠部42,…,42は、二孔管継手10の取扱作業
の作業内容に応じて、適宜の形状に形成してもよい。
【0041】なお、図14ないし図25に示す二孔管継
手10においては、管長方向に伸びる複数(例えば、3
本)の補強リブ41,…,41を設けたが、これらの補
強リブ41,…,41の伸びる方向は何れでもあっても
よいし、単一の補強リブ41のみが設けられてもよい。
【0042】
【発明の効果】以上の説明のとおり、請求項1に記載の
本発明の二孔管継手は、二孔管と二孔管継手を接合する
に際し、二孔管の仕切板と二孔管継手の仕切壁の嵌合一
致を容易にすると共に、二孔管の管周の二孔管継手への
挿入を容易にし、更に、二孔管と二孔管継手との接着作
業も容易にする効果を奏する。さらに、請求項2に記載
の本発明の二孔管継手は、長片(接合片)の端部が二孔
管継手の管周端面と同一面または管周端面の外方に位置
することにより、二孔管の仕切板を長片と短片の間の仕
切溝に挿入する際に、長片をガイドとして挿入を容易に
すると共に長片を目視確認できるため確実な嵌合一致を
容易に可能にして、一層作業性に優れる効果を奏する。
さらに、請求項3に記載の本発明の二孔管継手は、長片
(接合片)の央部(両端より内側の部分)が凸状である
ことで、二孔管を挿入する際に、よりスムースに二孔管
の管周を挿入することができる効果を奏する。さらに、
請求項4に記載の本発明の二孔管継手は、接合片に補強
用のリブを備えたことで、接合片の強度を損なうこと無
しに、厚さ寸法を薄くすることができ、二片の接合片間
の間隔が狭くなることを防止することができる。これに
より、二孔管の仕切板を二片の接合片の間に挿入する際
に、より一層、作業性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例であるL字形の二孔管継手
と二孔管との接合状態を示す管軸方向の側断面図であ
る。
【図2】 図1に示す二孔管継手の斜視図である。
【図3】 図1に示す二孔管継手の正面図である。
【図4】 図3に示すシール材の斜視図である。
【図5】 本発明のL字形の二孔管継手の他の実施例の
側断面図である。
【図6】 図5に示す二孔管継手の斜視図である。
【図7】 図5に示す二孔管継手の正面図である。
【図8】 本発明の他の実施例の半直角の二孔管継手の
斜視図である。
【図9】 本発明の他の実施例の三方向二孔管継手の斜
視図である。
【図10】 本発明の他の実施例の直線状に接合するた
めの二孔管継手の側断面図である。
【図11】 図10に示す二孔管継手の正面図である。
【図12】 図10に示す二孔管継手の他の実施例にお
ける仕切壁の斜視図である。
【図13】 図10に示す二孔管継手の他の実施例にお
ける仕切壁の斜視図である。
【図14】 本発明の他の実施例に係る補強リブを有す
る二孔管継手の側断面図である。
【図15】 図14に示す二孔管継手の管周端面に臨む
正面図である。
【図16】 図14に示す二孔管継手の斜視図である。
【図17】 図16に示す二孔管継手を破断して示す破
断斜視図である。
【図18】 本発明の他の実施例に係る補強リブを有す
る三方向二孔管継手の側断面図である。
【図19】 図18に示す二孔管継手の管周端面に臨む
正面図である。
【図20】 図18に示す二孔管継手の斜視図である。
【図21】 図20に示す二孔管継手を破断して示す破
断斜視図である。
【図22】 本発明の他の実施例に係る補強リブを有す
るL字形の二孔管継手の側断面図である。
【図23】 図22に示す二孔管継手の管周端面に臨む
正面図である。
【図24】 図22に示す二孔管継手の斜視図である。
【図25】 図24に示す二孔管継手を破断して示す破
断斜視図である。
【図26】 従来技術の一例に係る二孔管継手の側断面
図である。
【図27】 従来技術の他の一例に係る二孔管継手の側
断面図である。
【符号の説明】
10,50,60 二孔管継手 10a,50a,60a 管周端面 11,51,61 本管 11a,51a,61a 本管の管周内壁 11b 内壁片 12,52,62 接合管 12a,52a,62a 接合管の管周内壁 13,53,63 仕切壁 14,54,64 接合部 15,55,65 仕切溝 15a,55a,65a 長片または接合片 15b 短片 15c,55c,65c 溝底 16,56,66 段差 17 管周溝 20 二孔管 23 仕切板 30 シール材 41 補強リブ 42 切欠部 53a,63a 曲板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 米田 一也 東京都港区芝大門2丁目12番10号 株式会 社エーアンドエーマテリアル内 (72)発明者 久徳 賢彰 東京都港区芝大門2丁目12番10号 株式会 社エーアンドエーマテリアル内 Fターム(参考) 3J106 AA01 AB01 BA01 BB04 BB07 BC06 BD01 BE29 DA01

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 管内が仕切板で二管路に分割されている
    二孔管と接合するための継手であって、該継手の管内を
    二管路に分割する仕切壁の接合部が上記仕切板と嵌合可
    能に面が対向する少なくとも二片の接合片を有し、一方
    の接合片が長片であり、他方の接合片が短片であること
    を特徴とする二孔管継手。
  2. 【請求項2】 長片の端部が継手の管周端面と同一面ま
    たは該管周端面より外方に位置する請求項1に記載の二
    孔管継手。
  3. 【請求項3】 長片の幅方向の央部が外方に向かって凸
    状である請求項1または2に記載の二孔管継手。
  4. 【請求項4】 前記二片の接合片の相対向する面の裏面
    上にリブを設けたことを特徴とする請求項1から3に記
    載の二孔管継手。
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