JP2002205254A - 光学素子研削・研磨工具の形状製作方法および研削・研磨工具の形状製作用摺り合わせ工具 - Google Patents

光学素子研削・研磨工具の形状製作方法および研削・研磨工具の形状製作用摺り合わせ工具

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JP2002205254A
JP2002205254A JP2001002036A JP2001002036A JP2002205254A JP 2002205254 A JP2002205254 A JP 2002205254A JP 2001002036 A JP2001002036 A JP 2001002036A JP 2001002036 A JP2001002036 A JP 2001002036A JP 2002205254 A JP2002205254 A JP 2002205254A
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tool
polishing
shape
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Hiroshi Koibuchi
弘 鯉渕
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  • Grinding-Machine Dressing And Accessory Apparatuses (AREA)
  • Grinding And Polishing Of Tertiary Curved Surfaces And Surfaces With Complex Shapes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 光学素子の研削・研磨工具の加工面を摺り合
わせ加工により所定の曲率半径や真球度または平面度に
精度よく製作することができる研削・研磨工具の形状製
作方法およびその形状製作に用いる摺り合わせ工具を提
供する。 【解決手段】 研削・研磨工具4と光学素子の相対運動
により研削・研磨工具4の加工面形状を光学素子の被加
工面に転写して球面あるいは平面を創成する研削・研磨
加工に用いる研削・研磨工具4を、砥粒11を供給しな
がら、摺り合わせ工具1との摺り合わせ加工により、所
定の曲率半径および真球度あるいは所定の平面度に製作
する際に、加工面2の表面に溝3あるいは穴を形成した
摺り合わせ工具1を使用し、摺り合わせ工具1と研削・
研磨工具4間の間隙への充分な砥粒11の供給や間隙か
らの研削屑の排出等を容易にする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、レンズ等の光学素
子の研削・研磨加工に使用される研削・研磨工具の加工
面形状を製作する工具形状製作方法、さらに、研削・研
磨工具の加工面を摺り合わせ加工により所定の曲率半径
および真球度あるいは所定の平面度に製作するための摺
り合わせ工具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】レンズ等の光学素子と工具の回転および
揺動による相対運動で該工具の形状を光学素子の被加工
面に転写して球面あるいは平面を創成する光学素子の研
削・研磨加工に使用される研削・研磨工具の形状製作に
際して、遊離砥粒を使用して球面形状あるいは平面形状
を創成する皿形状の工具としては、日本オプトメカトロ
ニクス協会「光学素子加工技術 '90」(1990.9 .5 )
の〔I−4研削・研磨〕5〜6頁に、粗摺り皿としての
鋳鉄皿が記載されており、皿面の表面に関する記述とし
ては、巣に対する軟質金属充填が紹介されている。ま
た、光学素子の研削・研磨加工にダイヤモンド等の砥粒
を金属やレジンで焼結成形した工具を使用することが一
般的となり、該研削・研磨工具の加工面である球面ある
いは平面を予め所定の曲率半径および真球度あるいは所
定の平面度に製作するための工具として、前記の鋳鉄皿
が使用されている。このため、前記粗摺り皿と同様に光
学素子の研削・研磨加工の工具形状製作用の摺り合わせ
皿の加工面は、全面が被加工物に接触するように使用す
る方法が広く行われている。
【0003】以下に、レンズ等の光学素子の研削・研磨
加工および該研削・研磨加工に使用される研削・研磨工
具の形状製作の従来の一般的な態様について図7および
図8を用いて説明する。図7には、従来のレンズ等の光
学素子を研削・研磨加工する態様を示し、図8には光学
素子の研削・研磨加工に使用される研削・研磨工具を摺
り合わせ加工により形状製作する態様を示し、図9の
(a)および(b)には、研削・研磨工具の加工面の形
状製作に用いる摺り合わせ工具の平面図と一部破断した
側面図を示す。
【0004】光学素子の研削・研磨加工に際しては、図
7に図示するように、回転自在な駆動軸115に固定さ
れた研削・研磨工具114の上に、レンズ116がレン
ズホルダ117および支持カンザシ118により加圧保
持され、ポンプ(不図示)と供給ノズル112を介して
研削液113が供給される。レンズ116は、研削・研
磨工具114との相対的な回転運動と駆動機構(不図
示)を備えたアーム119の揺動運動とにより研削・研
磨され、工具114の曲率半径および真球度がレンズ1
16に転写される。
【0005】また、前記研削・研磨加工に使用される研
削・研磨工具の加工面の曲率半径および真球度を予め所
定の寸法精度に製作する摺り合わせ加工に際しては、図
9に図示するような摺り合わせ工具101が使用され、
その加工面102は、研削・研磨加工しようとする光学
素子116(図7)の所定の曲率に摺り合わせに使う砥
粒111(図8)の粒径分を加味した球面曲率をもって
形成されている。研削・研磨工具の摺り合わせによる工
具形状製作においては、図8に図示するように、回転自
在な駆動軸105に支持された研削・研磨工具104の
上に、摺り合わせ工具101が支持カンザシ108によ
り加圧保持され、ポンプ(不図示)とノズル110を介
して粒度#240〜#3000程度の砥粒111が供給
される。研削・研磨工具104は摺り合わせ工具101
との相対的な回転運動と駆動機構(不図示)を備えた支
持カンザシ108の揺動運動とにより転動する砥粒11
1で研削され、表面形状が創成される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】前述したような従来例
における摺り合わせ工具101の加工面全面を使用した
状態での工具形状製作においては、研削・研磨工具10
4と摺り合わせ工具101との間の間隙中央部への砥粒
111の供給等が充分にできず、さらに研削屑の排出も
充分にできず、砥粒の転動を均一に行えないため、研削
・研磨工具104と摺り合わせ工具111の部分的な接
触状態が発生し、所定の曲率半径および真球度あるいは
所定の平面度に製作することが困難であった。このため
摺り合わせ加工による工具形状製作には、経験を基に摺
り合わせの時間を調整して、摺り合わせ加工を中断して
摺り合わせ工具101を取り外し、中央部に砥粒111
を供給するといった技能が必要であった。また、前記摺
り合わせ加工後の被加工物である研削・研磨工具104
の曲率半径および真球度あるいは平面度が所定の規格に
安定して製作できないことにより、該研削・研磨工具1
04で加工されたレンズ116の品質が安定しないとい
った問題点があった。
【0007】そこで、本発明は、上記のような従来技術
の有する未解決の課題に鑑みてなされたものであって、
光学素子の研削・研磨工具の加工面の球面形状あるいは
平面形状を摺り合わせ加工により所定の曲率半径および
真球度あるいは所定の平面度に精度よく製作することが
できる光学素子研削・研磨工具の形状製作方法、および
光学素子の研削・研磨工具の加工面を摺り合わせ加工に
より所定の球面形状あるいは平面形状に安定して製作す
ることができる研削・研磨工具の形状製作用の摺り合わ
せ工具を提供することを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の光学素子研削・研磨工具の形状製作方法
は、光学素子の研削・研磨加工に用いる研削・研磨工具
の加工面の球面あるいは平面を摺り合わせ工具との摺り
合わせ加工により所定の曲率半径および真球度あるいは
所定の平面度に製作する光学素子研削・研磨工具の形状
製作方法において、前記摺り合わせ工具として加工面の
表面に複数の穴あるいは溝を形成した工具を使用するこ
とを特徴とする。
【0009】本発明の光学素子研削・研磨工具の形状製
作方法において、前記摺り合わせ工具の加工面表面に形
成された穴あるいは溝は、研削・研磨工具の形状製作時
に使用する砥粒の径より大きな径と深さ、あるいは前記
砥粒の径より大きな幅と深さを有していることが好まし
い。
【0010】本発明の光学素子研削・研磨工具の形状製
作方法において、前記光学素子の研削・研磨加工は、前
記研削・研磨工具と光学素子の回転および揺動による相
対運動により前記工具の加工面形状を光学素子の被加工
面に転写して球面あるいは平面を創成するものである。
【0011】本発明の研削・研磨工具の形状製作用摺り
合わせ工具は、光学素子の研削・研磨加工に用いる研削
・研磨工具の加工面の球面あるいは平面を摺り合わせ加
工により所定の曲率半径および真球度あるいは所定の平
面度に製作する研削・研磨工具の形状製作用摺り合わせ
工具において、加工面の表面に複数の穴あるいは溝が形
成されていることを特徴とする。
【0012】本発明の研削・研磨工具の形状製作用摺り
合わせ工具においては、前記加工面に形成された穴また
は溝は、研削・研磨工具の形状製作時に使用する砥粒の
径より大きな深さおよび径または幅を有していることが
好ましく、また、前記加工面に形成された穴または溝
は、旋盤、ボール盤等による穴あけ加工により、あるい
はフライス盤、旋盤、放電等による溝入れ加工により形
成されていることが好ましい。
【0013】本発明の研削・研磨工具の形状製作用摺り
合わせ工具は、鋳鉄で作製されていることが好ましい。
【0014】
【作用】本発明によれば、光学素子の研削・研磨加工に
用いる研削・研磨工具の加工面の球面あるいは平面形状
を摺り合わせ工具との摺り合わせ加工により所定の曲率
半径および真球度あるいは所定の平面度に製作する際
に、加工面の表面に穴あけあるいは溝入れをした摺り合
わせ工具を使用することにより、摺り合わせ工具と研削
・研磨工具間の間隙への充分な砥粒の供給あるいは研削
屑の排出などが容易になり、経験を基に摺り合わせの時
間や砥粒の量を調整するといった技能を不要にすること
ができ、さらに、摺り合わせ加工後の被加工物である研
削・研磨工具の曲率半径や真球度あるいは平面度を所定
の規格に安定して製作することができ、これにより、研
削・研磨工具で加工した光学素子の品質が安定し、光学
素子の製造コストを安価にすることができる。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図面に基づ
いて説明する。
【0016】(実施例1)図1の(a)は、本発明の光
学素子研削・研磨工具の形状製作方法の一実施例を示す
概略図であり、同図(b)および(c)は、本実施例に
おける摺り合わせ工具の平面図および一部破断した側面
図である。
【0017】本実施例における凹形状の摺り合わせ工具
1は、鋳鉄等で作製され、図1の(b)および(c)に
示すように、その凹形状の加工面2の表面には半径方向
に直線状に延びる溝3が、フライス盤や旋盤等の研削加
工あるいは放電加工等による溝入れ加工により創成され
ており、これらの溝3は、研削・研磨工具の形状製作時
に使用する砥粒の径より大きな幅と深さを有し、その断
面形状は、図3の(a)、(b)、(c)に示すような
三角形状、矩形状あるいは半円形状等に形成される。
【0018】凹形状の摺り合わせ工具1を用いて研削・
研磨工具の工具形状を製作する際には、図1の(a)に
示すように、回転自在な駆動軸5に固定された研削・研
磨工具4の上に、摺り合わせ工具1が支持カンザシ8に
より加圧保持され、ポンプ(不図示)とノズル10を介
して粒度#240〜#3000程度の砥粒11が供給さ
れる。研削・研磨工具4は、摺り合わせ工具1との相対
的な回転運動と駆動機構(不図示)を備えた支持カンザ
シ8の揺動運動とにより転動する砥粒11で研削され、
表面形状が創成される。このとき、加工面2の表面に溝
3を創成した摺り合わせ工具1を使用して摺り合わせ加
工を行うことにより、研削・研磨工具4と摺り合わせ工
具1との間の間隙への充分な砥粒11の供給および研削
屑の排出が加工面2の溝3を介して充分に可能となり、
砥粒11の転動を均一にすることができ、摺り合わせ加
工後の研削・研磨工具4に所定の曲率半径および真球度
の加工面形状を創成することが容易になる。
【0019】以上のように、加工面の表面に研削・研磨
工具の形状製作に使用する砥粒径より大きな幅と深さを
有する溝を形成した摺り合わせ工具を用いて、研削・研
磨工具の工具形状を製作することにより、研削・研磨工
具の球面形状あるいは平面形状を所定の曲率半径や真球
度あるいは所定の平面度に精度良く創成することがで
き、このように工具形状が創成された研削・研磨工具で
加工したレンズ等の光学素子は、品質が安定し、製造コ
ストも安価にすることができる。
【0020】(実施例2)図2の(a)は、本発明の光
学素子研削・研磨工具の形状製作方法の他の実施例を示
す概略図であり、同図(b)および(c)は、本実施例
における摺り合わせ工具の平面図および側面図である。
【0021】本実施例における凸形状の摺り合わせ工具
1aは、鋳鉄等で作製され、図2の(b)および(c)
に示すように、その凸形状の加工面2aの表面には半径
方向に直線状に延びる溝3aが、フライス盤や旋盤等の
研削加工あるいは放電加工等による溝入れ加工により創
成されており、これらの溝3aは、研削・研磨工具の形
状製作時に使用する砥粒の径より大きな幅と深さを有
し、その断面形状は、図3の(a)、(b)、(c)に
示すような三角形状、矩形状あるいは半円形状等に形成
される。
【0022】凸形状の摺り合わせ工具1aを用いて研削
・研磨工具の工具形状を製作する際には、図2の(a)
に示すように、回転自在な駆動軸5aに固定された摺り
合わせ工具1aの上に、研削・研磨工具4aが工具台金
14および支持カンザシ8により加圧保持され、ポンプ
(不図示)とノズル10を介して粒度#240〜#30
00程度の砥粒11が供給される。研削・研磨工具4a
は、摺り合わせ工具1aとの相対的な回転運動と駆動機
構(不図示)を備えた支持カンザシ8aの揺動運動とに
より転動する砥粒11で研削され、表面形状が創成され
る。このとき、加工面2aの表面に溝3aを創成した摺
り合わせ工具1aを使用して摺り合わせ加工を行うこと
により、前述した実施例1と同様に、研削・研磨工具4
aと摺り合わせ工具1aとの間の間隙への充分な砥粒1
1の供給および研削屑の排出が充分に可能となり、摺り
合わせ加工後の研削・研磨工具4aに所定の曲率半径お
よび真球度の加工面形状を創成することが容易になる。
したがって、本実施例においても、前述した実施例1と
同様の作用効果を得ることができる。
【0023】(実施例3)図4の(a)および(b)
は、本発明の光学素子研削・研磨工具の形状製作方法の
他の実施例における摺り合わせ工具の平面図および側面
図である。
【0024】本実施例における凸形状の摺り合わせ工具
1bは、鋳鉄等で作製され、図4の(a)および(b)
に示すように、その凸形状の加工面2bの表面には、工
具の回転方向に対して凹となる溝3bがフライス盤や旋
盤等の研削加工あるいは放電加工等による溝入れ加工に
より創成されており、これらの溝3bは、研削・研磨工
具の形状製作に使用する砥粒の径より大きな幅と深さを
有し、その断面形状は、図3の(a)、(b)、(c)
に示すような三角形状、矩形状あるいは半円形状等に形
成される。
【0025】本実施例の凸形状の摺り合わせ工具1bを
用いて研削・研磨工具の工具形状を製作する際には、前
述した実施例2と同様の方法(図2の(a)参照)で研
削・研磨工具の摺り合わせ加工を行う。このとき、摺り
合わせ工具1bに創成されている溝3bの外周端が回転
方向に向かうことで、砥粒11が、摺り合わせ工具1b
と研削・研磨工具との間の間隙の中心方向に流入しやす
くなり、所定の曲率半径および真球度の加工面形状を創
成することが容易になる。したがって、本実施例におい
ても、前述した実施例1および実施例2と同様の作用効
果を得ることができる。
【0026】(実施例4)図5の(a)および(b)
は、本発明の光学素子研削・研磨工具の形状製作方法の
他の実施例における摺り合わせ工具の平面図および側面
図である。
【0027】本実施例における凸形状の摺り合わせ工具
1cは、鋳鉄等で作製され、図5の(a)および(b)
に示すように、その加工面2cの表面に、前述した実施
例と同様に、工具の外形と同心円状の複数の溝3cがフ
ライス盤や旋盤等の研削加工あるいは放電加工等による
溝入れ加工により創成されており、これらの溝3cは、
研削・研磨工具の形状製作に使用する砥粒の径より大き
な幅と深さを有し、その断面形状は、図3の(a)、
(b)、(c)に示すような三角形状、矩形状あるいは
半円形状等に形成される。
【0028】本実施例の凸形状の摺り合わせ工具1cを
用いて研削・研磨工具の工具形状を製作する際には、前
述した実施例2と同様の方法(図2の(a)参照)で研
削・研磨工具の摺り合わせ加工を行う。このとき、砥粒
11は、摺り合わせ工具1cに創成されている同心円状
の複数の溝3c内に保持されることとなり、砥粒の転動
は均一に行われ、所定の曲率半径および真球度の加工面
形状を創成することが容易であった。したがって、本実
施例においても、前述した実施例と同様の作用効果を得
ることができる。
【0029】(実施例5)図6の(a)および(b)
は、本発明の光学素子研削・研磨工具の形状製作方法の
他の実施例における摺り合わせ工具の平面図および一部
断面で示す側面図である。
【0030】本実施例における凸形状の摺り合わせ工具
1dは、鋳鉄等で作製され、図6の(a)および(b)
に示すように、その加工面2dの表面に複数の穴3d
が、旋盤、ボール盤等の研削加工あるいは放電加工等に
よる穴あけ加工により形成されており、これらの穴3
は、研削・研磨工具の形状製作時に使用する砥粒の径よ
り大きな径と深さを有し、その断面形状は、三角形状、
矩形状あるいは半円形状等に形成される。
【0031】本実施例の凸形状の摺り合わせ工具1dを
用いて研削・研磨工具の形状製作に際しては、前述した
実施例2と同様の方法(図2の(a)参照)で研削・研
磨工具の摺り合わせ加工を行う。このとき、砥粒11
は、摺り合わせ工具1dに形成されている複数の穴3d
内に保持されることとなり、砥粒の転動は均一に行わ
れ、所定の曲率半径および真球度の加工面形状を創成す
ることが容易であった。したがって、本実施例において
も、前述した実施例と同様の作用効果を得ることができ
る。
【0032】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
研削・研磨工具と光学素子の回転および揺動による相対
運動で工具の加工面形状を光学素子の被加工面に転写
し、球面あるいは平面を創成する光学素子の研削・研磨
加工に使用される研削・研磨工具の加工面の球面あるい
は平面形状を予め所定の曲率半径および真球度あるいは
所定の平面度に製作する摺り合わせ加工において、加工
面の表面に穴あけあるいは溝入れをした摺り合わせ工具
を使用することにより、摺り合わせ工具と研削・研磨工
具間の間隙への充分な砥粒の供給あるいは研削屑の排出
などが容易になり、経験を基に摺り合わせの時間や砥粒
の量を調整するといった技能を不要にすることができ、
さらに、摺り合わせ加工後の被加工物である研削・研磨
工具の曲率半径や真球度、あるいは平面度を所定の規格
に安定して製作することができ、これにより、研削・研
磨工具で加工した光学素子の品質が安定し、光学素子の
製造コストを安価にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は本発明の光学素子研削・研磨工具の形
状製作方法の一実施例を示す概略図であり、(b)およ
び(c)は、本実施例における摺り合わせ工具の平面図
および一部破断した側面図である。
【図2】(a)は本発明の光学素子研削・研磨工具の形
状製作方法の他の実施例を示す概略図であり、(b)お
よび(c)は、本実施例における摺り合わせ工具の平面
図および側面図である。
【図3】(a)、(b)および(c)は、本発明におけ
る摺り合わせ工具の加工面表面に形成する溝の断面形状
を例示する断面図である。
【図4】(a)および(b)は本発明の光学素子研削・
研磨工具の形状製作方法の他の実施例における摺り合わ
せ工具の平面図および側面図である。
【図5】(a)および(b)は本発明の光学素子研削・
研磨工具の形状製作方法の他の実施例における摺り合わ
せ工具の平面図および側面図である。
【図6】(a)および(b)は本発明の光学素子研削・
研磨工具の形状製作方法の他の実施例における摺り合わ
せ工具の平面図および一部断面で示す側面図である。
【図7】従来の光学素子を研削・研磨加工する態様を示
す概略図である。
【図8】従来の光学素子の研削・研磨加工に使用される
研削・研磨工具を摺り合わせ加工により形状製作する態
様を示す概略図である。
【図9】(a)および(b)は従来の光学素子の研削・
研磨工具の加工面の形状製作に用いる摺り合わせ工具の
平面図および一部破断した側面図である。
【符号の説明】
1、1a〜1d 摺り合わせ工具 2、2a〜2d 加工面 3、3a〜3c 溝 3d 穴 4、4a 研削・研磨工具 5、5a 駆動軸 8、8a 支持カンザシ 10 ノズル 11 砥粒

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光学素子の研削・研磨加工に用いる研削
    ・研磨工具の加工面の球面あるいは平面を摺り合わせ工
    具との摺り合わせ加工により所定の曲率半径および真球
    度あるいは所定の平面度に製作する光学素子研削・研磨
    工具の形状製作方法において、前記摺り合わせ工具とし
    て加工面の表面に複数の穴あるいは溝を形成した工具を
    使用することを特徴とする光学素子研削・研磨工具の形
    状製作方法。
  2. 【請求項2】 前記摺り合わせ工具の加工面表面に形成
    された穴あるいは溝は、研削・研磨工具の形状製作時に
    使用する砥粒の径より大きな径と深さ、あるいは前記砥
    粒の径より大きな幅と深さを有していることを特徴とす
    る請求項1記載の光学素子研削・研磨工具の形状製作方
    法。
  3. 【請求項3】 前記光学素子の研削・研磨加工は、前記
    研削・研磨工具と光学素子の回転および揺動による相対
    運動により前記工具の加工面形状を光学素子の被加工面
    に転写して球面あるいは平面を創成することを特徴とす
    る請求項1または2記載の光学素子研削・研磨工具の形
    状製作方法。
  4. 【請求項4】 光学素子の研削・研磨加工に用いる研削
    ・研磨工具の加工面の球面あるいは平面を摺り合わせ加
    工により所定の曲率半径および真球度あるいは所定の平
    面度に製作する研削・研磨工具の形状製作用摺り合わせ
    工具において、加工面の表面に複数の穴あるいは溝が形
    成されていることを特徴とする研削・研磨工具の形状製
    作用摺り合わせ工具。
  5. 【請求項5】 前記加工面表面に形成された穴または溝
    は、研削・研磨工具の形状製作時に使用する砥粒の径よ
    り大きな深さおよび径または幅を有していることを特徴
    とする請求項4記載の研削・研磨工具の形状製作用摺り
    合わせ工具。
  6. 【請求項6】 前記加工面に形成された穴または溝は、
    旋盤、ボール盤等による穴あけ加工により、あるいはフ
    ライス盤、旋盤、放電等による溝入れ加工により形成さ
    れていることを特徴とする請求項4または5記載の研削
    ・研磨工具の形状製作用摺り合わせ工具。
  7. 【請求項7】 鋳鉄で作製されていることを特徴とする
    請求項4ないし6のいずれか1項に記載の研削・研磨工
    具の形状製作用摺り合わせ工具。
JP2001002036A 2001-01-10 2001-01-10 光学素子研削・研磨工具の形状製作方法および研削・研磨工具の形状製作用摺り合わせ工具 Pending JP2002205254A (ja)

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