JP2002203380A - 記録クロック発生装置および記録クロック発生方法 - Google Patents

記録クロック発生装置および記録クロック発生方法

Info

Publication number
JP2002203380A
JP2002203380A JP2001326441A JP2001326441A JP2002203380A JP 2002203380 A JP2002203380 A JP 2002203380A JP 2001326441 A JP2001326441 A JP 2001326441A JP 2001326441 A JP2001326441 A JP 2001326441A JP 2002203380 A JP2002203380 A JP 2002203380A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cycle
recording
wobble
period
wobble signal
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2001326441A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4188583B2 (ja
Inventor
Makoto Usui
誠 臼井
Hironori Deguchi
博紀 出口
Takahiro Ochi
隆浩 越智
Yasuhiro Ueki
泰弘 植木
Mitsuhiko Ota
光比古 太田
Yutaka Osada
豊 長田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Victor Company of Japan Ltd
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Victor Company of Japan Ltd
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Victor Company of Japan Ltd, Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Victor Company of Japan Ltd
Priority to JP2001326441A priority Critical patent/JP4188583B2/ja
Publication of JP2002203380A publication Critical patent/JP2002203380A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4188583B2 publication Critical patent/JP4188583B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Optical Recording Or Reproduction (AREA)
  • Signal Processing For Digital Recording And Reproducing (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ウォブル信号は、トラック間クロストーク、
ランドプリピットの漏れこみ、および記録パワー変調の
影響を受けるため周期が不規則に変動し、ウォブル信号
から周波数逓倍して生成する記録クロックはジッタの多
いものとなる。 【解決手段】 ウォブル信号の周期平均化手段と、平均
周期と略同一周期の矩形波を発生するタイマーと、タイ
マー出力を逓倍する周波数逓倍PLLにより記録クロッ
ク発生回路を構成した。特に周期平均化手段は、ウォブ
ル1周器毎に平均周期の近似値を算出し、ウォブル信号
とタイマーの位相誤差をタイマー設定値に反映すること
により、記録クロックの安定性を高めた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ウォブルされた記
録溝を持つ光ディスク、典型的にはDVD−Rディスク
やDVD−RWディスクにデータを記録するための記録
クロック発生装置および記録クロック発生方法に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】ウォブルされた記録溝を持つ光ディス
ク、例えばDVD−Rディスクに対する記録クロックの
生成方法としては、例えば特開平10−293926号
公報に示されているものがある。この例では、ウォブル
信号はディスクの回転に同期した周波数成分を有する連
続信号である性質を利用し、かかる連続信号に位相同期
したクロック信号を周波数逓倍PLLで生成することに
よってディスクの回転に正確に同期した記録用のクロッ
ク信号を生成する。通常ウォブル信号は、グルーブから
の反射光をトラッキング方向に分割されたディテクタで
受け、各ディテクタからの信号の差動をとった信号(プ
ッシュプル信号と呼ぶ)をBPF(Band PassFilter)を
通した後、2値化することにより得られる。
【0003】ところで近年の光ディスクでは、記録密度
向上に伴いトラックピッチが狭まり、隣接グルーブトラ
ックのクロストークが無視できなくなってきている。特
にDVD−RディスクはCLVフォーマットであるた
め、ディスク1回転ごとにウォブルの位相がずれ、トラ
ック間のウォブルの位相は不揃いである。すなわちトラ
ック間クロストークによりウォブル信号が変調をうける
という固有課題がある。従って従来例では、光ディスク
のランド部に所定間隔でプリピット信号が記録されてい
る(これをランドプリピットと呼ぶ)ことを利用し、光
ディスクから検出したランドプリピット信号とウォブル
信号との位相を比較して位相差信号を出力し、位相差信
号に基づいて記録クロック信号の位相を補正している。
つまり、トラック間クロストークの影響を無視できない
ウォブル信号に基づいて生成されるクロック信号の時間
軸上の変動を、クロストークの影響を受けないランドプ
リピットを用いて補正し、ディスクの回転に高い精度で
同期した記録用クロック信号を生成している。
【0004】DVD−Rディスクにおける位相補正は、
ウォブル1周期を360°としたとき±30°位の補正
量が必要であることが知られている。DVD−Rディス
クの記録クロックはウォブル信号を186逓倍して得ら
れるので、位相補正量は記録クロックに対して、186
×(30/360)=16、すなわち16クロック分の
位相を補正しなければならない。記録クロックを1周期
以上にわたり安定して位相補正することは難しいので、
現実的な構成例として特開平10−293926号公報
の図10に示されるように、比較的周波数の低いウォブ
ル信号の周期で発振する第1のPLLを設け、第1のP
LLの出力に対して位相を遷移した上で、第2のPLL
で周波数逓倍して記録クロックを発生するという2つの
PLLを用いた方法が考案されている。
【0005】また、ランドプリピットの存在しない期間
にウォブルの周期変動が存在すると、記録クロックのジ
ッタ特性を悪化させてしまう弊害がある。従来例におい
ては、ランドプリピットの存在する期間と存在しない期
間で第2のPLLの応答特性を可変としてランドプリピ
ットが存在しない期間のPLLの応答特性を低下せし
め、記録クロックのジッタ性能を向上させるような方法
も提案されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】以下にウォブルされた
記録溝を持つ光ディスクに対して、記録クロックを生成
する場合の課題について述べる。
【0007】第1に、従来例でも触れたように隣接グル
ーブトラックのクロストークが無視できなくなってきて
いることが挙げられる。例えば、4.7GBのDVD−
Rディスクにおいては、トラックピッチ 0.74μ
m、ウォブル周期 24.7μmであり、初代3.9G
BのDVD−Rディスクに比べてトラックピッチは一層
狭まり、約5.3回転という比較的遅い周期でウォブル
の位相が周期的に変動するという課題がある。従来例で
は、ランドプリピット信号を用いて記録クロック生成P
LLの位相補正を行うことにより、クロストークによる
記録クロックのジッタ悪化に対して一定の効果が期待で
きるが、ランドプリピットの存在しない区間に対して
は、PLLの応答特性を低下せしめる方法しか示されて
いない。ランドプリピットの誤検出に対応する方法につ
いては示されていない。
【0008】また、従来例では現実的な位相シフト回路
を構成するために、ウォブル周波数140KHzのPL
Lと、記録クロックを生成するため26MHzの周波数
逓倍PLLの、合計2個のPLLを必要とするため、回
路規模が増大するという課題がある。特に近年のデジタ
ルLSIにおいてはプロセスの微細化が進み、高速度で
高集積な回路を主眼に開発されている。これらのデジタ
ルLSIにおいて、ウォブル周波数140KHz程度の
PLLは周波数帯域が低くLSIに内蔵しにくいという
課題がある。また、アナログPLLの構成要素であるチ
ャージポンプやVFOなどを多くデジタルLSIに内蔵
すると、LSIのチップ面積を占有するばかりでなく、
PLLのジッタ性能を確保するために高精度なノイズ管
理が必要になり、LSI設計を難しくするという課題が
ある。また、ウォブル周波数140KHz程度で発振す
るPLLの出力位相を遷移させるためには、その周波数
帯域から考えてアナログ回路による位相遷移回路を用い
るのが普通で、デジタルLSIとの親和性が悪いという
課題がある。
【0009】第2に、ウォブル信号は、BPF(Band Pa
ss Filter)通過後のプッシュプル信号を2値化すること
により得られるが、プッシュプル信号にはランドプリピ
ット信号が重畳されている。このランドプリピット信号
は、BPF(Band Pass Filter)で完全に除去することが
できないため、特にウォブル2値化スライスレベル付近
にランドプリピットが存在した場合にウォブル信号のエ
ッジがシフトし、正しいウォブル信号の周期が得られな
いという課題がある。
【0010】第3に、記録時には記録マーク部、記録ス
ペース部のレーザパワーの変調に応じてヘッドのディテ
クタの受光レベルが大幅に変化している。DVD−Rデ
ィスクでは、例えば記録マーク部11mW、記録スペー
ス部0.7mWでレーザが変調されるので、ディテクタ
からの光量は10倍以上変動している。ウォブル信号の
抽出は、ディテクタからの出力に対してプッシュプル信
号をとり、さらにBPF(Band Pass Filter)を通したも
のであるから、記録パワー変動の影響はかなり除去され
ているが、パワー変動の影響の一部は差動後の信号に残
留し、特にウォブル2値化スライスレベル付近の記録パ
ワー変動の影響は、ウォブル信号のエッジシフトを引き
起こし、正しいウォブル信号の周期が得られないという
課題がある。
【0011】第4に、記録時にはレーザパワーが再生パ
ワーから記録パワーになるため、ディテクタの受光光量
の振幅、DCレベルとも大きく変動する。典型的なDV
D−Rディスクでは、再生パワーは0.7mW、記録時
のマーク部とスペース部の平均記録パワーは7mWであ
り約10倍の差がある。この変動をそのままBPF(Ban
d Pass Filter)を通し2値化すると記録時にはアンプが
飽和してしまい、再生時には信号がノイズに埋もれてし
まう。従って、この変動を吸収するため、通常RFアン
プ内にAGC(Automatic Gain Control)回路を挿入
し、2値化前の信号振幅を一定に保つようにフィードバ
ック制御をするのであるが、記録開始直後や記録終了直
後の過渡状態においては、AGCが応答するまでの間正
しい2値化動作が期待できず、ウォブル信号の周期が大
きく乱されたり、一時的にウォブル信号の検出が困難に
なるという課題がある。
【0012】第5に、ランドプリピットにより位相補正
を行うことによりクロストークの影響は軽減できるが、
ランドプリピットの誤検出や未検出に対して記録クロッ
クが振られてしまうという課題がある。また、第3の課
題で述べた記録パワー変動により、ランドプリピット検
出自体が高域ジッタ成分を持つという課題がある。
【0013】前記従来例では、上記第2〜第5の課題に
対しては、具体的な解決案は示されていない。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
するため、以下の手段を用いた。 (1)半径方向に所定周期でウォブルされた記録溝と、
ウォブル周期を所定数含む単位区間ごとにプリピットが
形成されている光ディスクにデータを記録するための記
録クロック発生装置であって、記録溝のウォブルを検出
し、ウォブル信号を出力するウォブル信号検出手段と、
前記プリピットを検出するプリピット検出手段と、前記
ウォブル信号の周期の平均周期を求める周期平均化手段
と、前記周期平均化手段で求めた平均周期と略同一周期
の矩形波を発生するタイマーと、前記タイマー出力を逓
倍して記録クロックを発生する周波数逓倍PLLを具備
し、前記周期平均化手段は、ひとつまたは複数の上記単
位区間を周期平均化区間として、該周期平均化区間にお
ける前記ウォブル信号の周期の平均値を算出することを
特徴とする記録クロック発生装置とした。
【0015】周期平均化区間を、プリピットが均等に配
分されるように選択することにより、プリピットによる
ウォブル周期変動の影響を軽減し、また周期の平均値を
用いることにより記録パワー変動によるウォブルエッジ
シフトの影響を軽減して正確な記録クロックを得ること
ができる。
【0016】(2)半径方向に所定周期でウォブルされ
た記録溝と、ウォブル周期を所定数含む単位区間ごとに
プリピット信号が形成されている光ディスクにデータを
記録するための記録クロック発生装置であって、記録溝
のウォブルを検出し、ウォブル信号を出力するウォブル
信号検出手段と、前記プリピットを検出するプリピット
検出手段と、前記ウォブル信号の周期の平均周期を求め
る周期平均化手段と、前記周期平均化手段で求めた平均
周期と略同一周期の矩形波を発生するタイマーと、前記
タイマー出力を逓倍して記録クロックを発生する周波数
逓倍PLLを具備し、前記周期平均化手段は、記録溝の
内周側にも外周側にもプリピットの存在しない区間にお
いて平均周期を算出することを特徴とする記録クロック
発生装置とした。
【0017】周期平均化区間を、プリピットが存在しな
い区間に設定することにより、プリピットの影響による
ウォブル周期変動を排除し、また周期の平均値を用いる
ことにより記録パワー変動によるウォブルエッジシフト
の影響を軽減して正確な記録クロックを得ることができ
る。
【0018】(3)半径方向に所定周期でウォブルされ
た記録溝と、ウォブル周期を所定数含む単位区間ごとに
プリピットが形成されている光ディスクにデータを記録
するための記録クロック発生装置であって、記録溝のウ
ォブルを検出し、ウォブル信号を出力するウォブル信号
検出手段と、前記プリピットを検出するプリピット検出
手段と、前記ウォブル信号の周期の平均周期を求める周
期平均化手段と、前記周期平均化手段で求めた平均周期
と略同一周期の矩形波を発生するタイマーと、前記タイ
マー出力を逓倍して記録クロックを発生する周波数逓倍
PLLを具備し、前記周期平均化手段は、前記ウォブル
信号のN周期(Nは所定の整数)の合計時間を計測して
周期積算値Vとして保持する手段と、次のウォブル周期
Xを計測し、周期積算値Vから周期積算値Vの(1/
N)を減じ、Xを加算した値を、新たなN周期の合計時
間とする手段からなることを特徴とする記録クロック発
生装置とした。
【0019】平均周期をウォブル1周期ごとに更新する
ことにより、ウォブルの周期変動に対する記録クロック
の応答特性と、平均区間の接続点でのタイマー周期の不
連続性を改善し、記録クロックのジッタ特性を改善する
ことができる。
【0020】(4)半径方向に所定周期でウォブルされ
た記録溝と、ウォブル周期を所定数含む単位区間ごとに
プリピットが形成されている光ディスクにデータを記録
するための記録クロック発生装置であって、記録溝のウ
ォブルを検出し、ウォブル信号を出力するウォブル信号
検出手段と、前記プリピットを検出するプリピット検出
手段と、前記ウォブル信号の周期の平均周期を求める周
期平均化手段と、前記周期平均化手段で求めた平均周期
と略同一周期の矩形波を発生するタイマーと、前記タイ
マー出力を逓倍して記録クロックを発生する周波数逓倍
PLLと、前記ウォブル信号と前記矩形波の位相差Zを
計測する位相差計測手段を具備し、前記周期平均化手段
は、前記ウォブル信号のN周期(Nは所定の整数)の合
計時間を計測して周期積算値Vとして保持する手段と、
次のウォブル周期Xを計測し、周期積算値Vから周期積
算値Vの(1/N)を減じ、Xを加算し,更に位相差Z
を補正した値を、新たなN周期の合計時間とする手段か
らなることを特徴とする記録クロック発生装置とした。
【0021】平均周期をウォブル1周期ごとに更新し、
かつウォブル信号とタイマー出力矩形波の位相差を少な
くするようにタイマー周期を制御するにより、ウォブル
の周期変動に対する記録クロックの応答特性と、平均区
間の接続点でのタイマー周期の不連続性を改善すること
ができ、周期平均化処理に伴う誤差が累積してタイマー
出力矩形波の位相がウォブル信号の位相とずれていくの
を防ぐことができる。
【0022】(5)記録開始時から所定時間を検出する
記録開始検出手段と、記録終了時から所定時間を検出す
る記録終了検出手段と、前記ウォブル信号の欠落を検出
する欠落検出手段と、記録開始時からの一定時間または
記録終了時からの一定時間またはウォブル信号の欠落の
少なくともいずれかひとつが検出されたとき、前記タイ
マーの出力周期をホールドする第1のタイマー制御手段
をさらに具備した。
【0023】これにより、ウォブル信号が欠落してウォ
ブル信号の平均周期が異常値となった場合や、記録開始
直後や記録終了直後でRFアンプのAGCが応答するま
でウォブル周期が乱れた場合でも、その影響を排除する
ことができる。 (6)前記周期平均化手段において算出された平均周期
と、前記タイマー出力の矩形波の周期が所定値以上相違
したとき、タイマーの出力周期の変更量を前記所定値以
下に制限する第2のタイマー制御手段をさらに具備し
た。
【0024】これにより、予期せぬ理由によりウォブル
の周期が大きく乱れた場合でも、タイマー出力の急激な
変動を抑え、記録クロックの安定性を高めることができ
る。ウォブル信号の周期は、ディスクの偏心やディスク
モータの最大加速度を超えて変動することはあり得ない
ので、これを超える周期変動を抑圧するのは外乱に対し
て効果的となる。
【0025】(7)前記プリピット信号が検出されるご
とに前記タイマーの値を記憶するタイマー値記憶手段
と、前記タイマー値記憶手段の出力に対して高周波成分
を除去する低域フィルタとを少なくとも具備し、前記周
波数逓倍PLLは、前記低域フィルタの出力量に応じ
て、記録クロックの位相を補正するように動作する記録
クロック発生装置とした。
【0026】これにより、タイマーにて記録クロックと
プリピットの位相差を検出することができ、低域フィル
タを挿入することによりプリピットの誤検出に対しても
PLLの位相が大きく振られるのを防止することができ
る。また記録クロックの位相補正を1個のPLLで効果
的に行うことができる。
【0027】
【発明の実施の形態】(実施の形態1)本発明で想定し
ている典型的なディスクの溝形状を図2に示す。図2に
おいて201はグルーブ、202はランド、203はラ
ンド上に形成されたランドプリピット、204はグルー
ブに記録された記録マークである。記録溝であるグルー
ブのうねりはウォブルと呼びディスクの線速度を検出す
るために用いる。すなわち記録クロックの生成やCLV
制御に用いられる。DVD−RディスクやDVD−RW
ディスクにおいては、ウォブル周期は記録クロック周期
の186倍である。また、ランドプリピット203は、
アドレス情報がエンコードされているほか、ディスク上
の正確な位置を検出するために用いられる。
【0028】次に、ディスク上の記録フォーマット図を
図3に示す。図3において、301は記録フォーマット
で1セクタは26フレームで構成され、1フレームはウ
ォブル8周期の長さに相当する。302はプッシュプル
信号で、この信号はグルーブからの反射光をトラッキン
グ方向と大略平行な線に沿って分割されたディテクタで
受け、各ディテクタからの信号の差動をとることにより
得られる。ウォブル信号は、プッシュプル信号をさらに
ウォブル周波数のみ通過するBPF(Band PassFilter)
を通してノイズ成分を除去し、2値化することにより得
ることができる。ランドプリピット信号はプッシュプル
信号の上側と下側に現れる。差動の極性にもよるが、例
えばプッシュプル信号の上側には、ディスク外周側のラ
ンドプリピット信号303が現れ、プッシュプル信号の
下側には、ディスク内周側のランドプリピット信号30
4が現れる。
【0029】実際にアドレス情報をデコードする場合に
は、外周側のランドプリピット信号のみをスライスして
抽出し、内周側のランドプリピット信号は無視する。ラ
ンドプリピット信号は、図3に示すように通常偶数フレ
ームのウォブル8周期のうち最初3周期に配置され、内
周側のランドプリピット位置と外周側のランドプリピッ
ト位置が重なり干渉する場合は奇数フレームに配置され
る。この関係を、より詳しく、以下に説明する。
【0030】図3に示すように、ランドプリピットは、
原則的には、1セクタ内の各偶数フレームの最初のウォ
ブル信号3周期分(1周期目、2周期目、3周期目)に
形成される。すなわち、ランドプリピットは、ウォブル
周期を所定数含む単位区間ごとに形成される。図3の例
では、単位区間は、2フレーム区間に相当する。ランド
プリピットの有無により3ビット信号(bit2, bit1, bi
t0)であるランドプリピット信号を形成する。各セクタ
のフレーム0には、先頭フレームであることを表わすラ
ンドプリピット信号(111)が形成されている。先頭
フレーム0以外の残りの偶数フレーム2,4,6,・・・
の最初のウォブル信号3周期分には、ランドプリピット
信号(101)または(100)が形成されている。ラ
ンドプリピット信号(101)は、データ「1」を表わ
し、ランドプリピット信号(100)は、データ「0」
を表わす。これらのデータを集めて、アドレス情報や、
他の情報を表わす。この場合は、偶数フレームで同期が
取られて、アドレス情報などが得られる。
【0031】外周側のランドプリピットと内週側のラン
ドプリピットは、一般には半径方向に一直線には並んで
おらず、ずれた位置にあるが、所定の周期毎に、外周側
のランドプリピットと内周側のランドプリピットが、一
直線に並ぶことがある。どこで並ぶかは、計算により求
めることができる。これは、CLVフォーマットである
ため、ディスク1回転ごとにウォブルの位相がずれるか
らである。内周側のランドプリピットと外周側のランド
プリピットが半径方向で並んだままでは、プッシュプル
信号上で互いに相殺しあい、ランドプリピット信号を得
ることができない。この場合は、例外的に、ランドプリ
ピットの形成される位置が偶数フレームから次の奇数フ
レームに変更される。すなわち一直線に並ぶ位置がフレ
ーム0であればフレーム1にランドプリピット信号(1
10)が形成され奇数フレームの先頭位置であることを
表し、一直線に並ぶ位置がフレーム2であれば、奇数フ
レーム3にランドプリピット信号(101)または(1
00)が形成され、データ「1」またはデータ「0」を
表わす。フレーム4,6,8…の場合も同様である。
【0032】ランドプリピットのデコード表を表1に示
す。
【表1】
【0033】例えば3周期の最初と最後の周期のみでラ
ンドプリピットが検出された場合は表の'101'の欄に
したがいデコードする。これはデータの「1」を表す。
このランドプリピットを16セクタにわたり集めてデコ
ードすることによりディスク上のアドレスを特定するこ
とができる。またすでに説明したように、プッシュプル
信号には隣接トラックのクロストークの影響による波形
歪が存在し、内周側のランドプリピット位置と外周側の
ランドプリピット位置の相対関係もディスク1回転ごと
に0.74×3.14≒2.3μmずれていく。
【0034】次に本発明の実施の形態1におけるブロッ
ク図を図4に示す。図4において、1は光ディスク、2
はディスクモータ、3はヘッドであり、ヘッド3は、光
ディスクからの反射光を受光し、電気信号に変換する2
分割ディテクタを有する。4はRFアンプで、2分割デ
ィテクタからの2つの出力を加算した全加算RF信号を
デコーダ5に送る一方、2分割ディテクタからの2つの
出力の差であるプッシュプル信号をウォブル信号検出回
路6とランドプリピット検出回路21に送る。装置を動
作させるためにはヘッドのフォーカストラッキング制御
も必要であるが、本発明の本質とは関係なく公知の技術
であるため、ブロック図には記載していない。
【0035】5はデコーダでデータの復調を行う。6は
ウォブル信号検出回路でプッシュプル信号よりウォブル
信号を抽出する。7は周期平均化回路でウォブル周期の
平均値を求める。8は記録開始位置判定回路でエンコー
ダ18より出力される記録ゲート信号を元に記録開始時
から一定時間を検出する。記録ゲート信号とは、エンコ
ーダ18でデータが変調されレーザが記録パワー変調を
うけている区間を示す信号である。9は記録終了位置判
定回路でエンコーダより出力される記録ゲート信号を元
に記録終了時から一定時間を検出する。10はウォブル
欠落検出回路でウォブル信号の欠落を検出する。11は
第1のタイマー制御回路で、タイマー15に平均周期が
ロードされるのを抑止しタイマーの出力周期をホールド
する。
【0036】30は、ウォブル16周期毎にタイマー1
5にロードされる平均周期を保持する周期保持回路、1
2は周期比較回路で周期平均化回路7により求められた
平均周期Qと、周期保持回路30で保持された、タイマ
ー15の前回の矩形波出力の周期T0を比較し所定値以
上の差異があるかどうかを判定する。13は第2のタイ
マー制御回路で、周期比較回路12で所定値以上の周期
の差があった場合に、タイマー15にロードされる平均
周期に一定の制限をかける。この詳細は後に説明する。
【0037】14は固定周波数発振器でタイマーを動作
させるためのクロックを発生する。固定周波数発振器の
発振周波数は、ウォブル信号周期より充分高い周波数に
設定する必要がある。15はタイマーで、周期平均化回
路7で求められた平均周期の値がロードされ、平均周期
とほぼ同一周期の矩形波を発生する。16は周波数逓倍
PLLでタイマー出力矩形波に対して周波数を186逓
倍した記録クロックを発生する。17はインタフェース
でコンピュータとデータの送受信を行う。18はエンコ
ーダでインタフェース17から送られる記録データを周
波数逓倍PLL16の出力する記録クロックのタイミン
グにあわせてデータを変調し、パワー制御回路19に伝
える。またエンコーダ18は、データの変調区間に対応
した記録ゲート信号を記録開始位置判定回路8と記録終
了位置判定回路9に出力する。19はパワー制御回路で
レーザのパワーを制御する。20はレーザ駆動回路でレ
ーザを記録パワーで発光させる。
【0038】21はランドプリピット検出回路で前述の
ランドプリピットを検出する。22はウインドウ保護回
路で、ランドプリピット信号の出現位置を予測したウイ
ンドウを生成し、そのウインドウ内のみのランドプリピ
ットを通過させることにより、ランドプリピットの誤検
出を防止する。
【0039】次に実施の形態1の動作について説明す
る。ウォブル信号検出回路6で得られたウォブル信号
は、周期平均化回路7で一定区間の平均周期が求められ
る。平均周期の求め方としては、例えば、ウォブル信号
の16周期、すなわち、周期平均化区間にわたる時間を
測定し、その測定時間を16で除算することにより得ら
れる。ウォブル周期を所定数(例えば16)を含む期間
を単位期間と言い、ひとつまたは複数の単位区間を含む
期間を周期平均化区間と言う。また、単位区間ごとにプ
リピットが形成されている。ランドプリピット検出回路
21で検出されたランドプリピットは、ウインドウ保護
回路22を経由して周期平均化回路7に入力され、周期
平均化区間の開始点を決めるのに使用される。周期平均
化回路7の詳細動作は図5および図6で説明する。
【0040】タイマー15のタイマー値は、原則として
前記周期平均値がロードされる。タイマーの動作クロッ
クは固定周波数であり、前記周期平均値に対して充分高
い固定周波数発振器14で動作させることにより、周期
平均値と略同一の周期の安定した方形波を発生させるこ
とができる。周波数逓倍PLL16は、タイマーの出力
を周波数逓倍して記録クロックを発生する。
【0041】ここで、記録開始直後すなわちレーザが再
生パワーから記録パワーに遷移した直後、あるいは記録
終了直後すなわちレーザが記録パワーから再生パワーに
遷移した直後は、RFアンプ4のAGCが応答するまで
の間、プッシュプル信号が大きく振られ、一時的にウォ
ブル信号が検出できなくなったり、ウォブル信号の周期
が乱れたりすることが想定される。この場合には、記録
開始位置判定回路8による記録開始から一定時間を示す
信号、記録終了位置判定回路9による記録終了時から一
定時間を示す信号、またはウォブル欠落検出回路10に
よるウォブル信号の欠落を示す信号の少なくともいずれ
かひとつが検出されたとき、第1のタイマー制御回路1
1の動作によりタイマー15に新たな平均周期がロード
されるのが抑制され、タイマーの出力矩形波の周期はホ
ールドされる。これにより記録クロックの過渡状態にお
ける安定性を向上させることができる。典型的な光ディ
スク装置では、AGC応答時間は200μ秒前後であ
り、この程度の時間であれば時間記録クロックの周期を
ホールドすることは実用上問題がない。
【0042】また、ウォブル欠落検出は、ディスク表面
の傷やごみの付着によるウォブル信号の周期の乱れに対
しても有効である。ウォブルの欠落検出は、ウォブル周
期が標準的な周期より著しく長いことや、ディスク表面
のほこりや傷によりディテクタ全加算信号が所定値以下
になったことにより検出可能である。また、周期比較回
路12は、周期平均化回路7で算出された平均周期Q
と、周期保持回路30に保持されている前回のタイマー
出力周期T0の比較を行う。第2のタイマー制御回路1
3は、周期比較回路で一定以上の周期差を検出した場
合、周期平均化回路4からタイマー5にロードされる更
新周期の変動量を所定値以下に制限するように動作す
る。周期比較回路の詳細は図7および図8で説明する。
【0043】エンコーダ18は、インタフェース17よ
り送られてくるデータを、周波数逓倍PLL16から出
力される記録クロックのタイミングに合わせて変調す
る。変調されたデータはパワー制御回路19、レーザ駆
動回路20を通してヘッド3内部のレーザを駆動する。
また、エンコーダ18は、データ変調区間に対応した記
録ゲート信号を記録開始位置判定回路8、記録終了位置
判定回路9に送出する。
【0044】次に、周期平均化回路7の詳細動作につい
て説明する。図5は周期平均化回路7のブロック図、図
6は周期平均化回路の動作説明図である。この動作例で
は、ウォブル信号16周期の平均を求める場合を、一例
として説明する。図5において501はDフリッププロ
ップ、502は積算周期計測カウンタでウォブル周期の
合計時間を計測する。503はウォブル周期カウンタで
ウォブル信号の周期数をカウントする。504は一致検
出器でウォブル16周期が入力されたことを判定する。
505は計測時間を保持するためのラッチ、506は除
算を行うためのシフタ、507はランドプリピット位置
から平均区間を生成する平均区間生成回路である。図6
において、510はプッシュプル信号、511はウォブ
ル信号、512は計測区間、513はタイマーのカウン
ト値を模式的に表したタイマー動作、514はタイマー
の矩形波出力を表す。
【0045】図5の平均区間生成回路507は、ランド
プリピットのタイミングをもとに図6の計測区間512
に対応した2フレーム分の計測区間、すなわち単位区
間、を表わす信号を出力する回路であり、ウォブル信号
立ちあがりエッジ、すなわち2フレーム分の先端エッジ
のやや手前から計測区間信号を出力する。区間計測信号
は、ウォブル16周期目の終端エッジ、すなわち次の2
フレームの先端エッジが確実に含まれ、かつその手前の
エッジは含まれないようなタイミングで出力する必要が
あるが、これは計測中のウォブル信号周期より容易に推
定可能である。周期の計測開始点は、あくまでDフリッ
プフロップ501にウォブル信号が入力された時点であ
る。Dフリップフロップ501には平均区間生成回路5
07が出力する計測区間信号と、ウォブル信号が接続さ
れている。Dフリップフロップはカウンタ502をウォ
ブル信号の立ちあがりエッジで正確にスタートさせるた
めに用いる。計測区間信号が出力され、ウォブル信号の
立ち上がりエッジが入力されてDフリップフロップ50
1がセットされると、積算周期計測カウンタ502のク
リアが解除され、固定周波数クロックによる時間計測が
始まる。ウォブル周期カウンタ503は入力されてくる
ウォブル信号の周期数をカウントする。一致検出器50
4はウォブル信号が16周期入力された時点でクロック
を出力し、その時点のカウンタ502のカウント値を例
えばV1とすると、ラッチ505にV1がコピーされ
る。従ってラッチされた値はウォブル信号16周期を固
定周波数の分解能で計測した値になる。ラッチ出力はシ
フタ506で4ビット右シフトすることにより16で除
算され、V1/16すなわち16周期の平均値が求ま
る。以上周期計測の回路構成例について判りやすく述べ
たが、16周期の時間計測を連続的に行う場合には積算
周期計測カウンタ502を連続的に計測できる構成に変
形する必要がある。これは容易であるので説明を省略す
る。
【0046】平均区間生成回路507の計測区間につい
て、図6を用いて追加説明する。ウォブル信号の周期平
均値を求めるための計測区間は、計測区間512に示す
ようにランドプリピットの存在するウォブル1周期の立
ち上がり点を開始点とし、毎回16周期の時間を計測す
る。ランドプリピットは図3および表1で説明したよう
に2フレームごとに周期的に現れるので、計測区間生成
回路はランドプリピットの出現パターンをチェックし、
予測することができる。表1に示すランドプリピットの
先頭パルス((111)または(110))の出現位置
を予測し、その出現位置を含むウォブル信号周期の先頭
から16周期の計測区間信号を出すように構成すればよ
い。以上の区間で計測した16周期の合計時間V1を1
6で除算することにより、1ウォブル周期すなわちウォ
ブル信号周期の平均値を求めることができる。以降ウォ
ブル16周期ごとに同様時間計測を行い、そこで得られ
た値を16で除算した値を平均周期としてタイマー15
にロードする。タイマー15は平均周期がロードされた
以降、次の平均周期がロードされるまで、513に示す
ように同じ周期で発振を続ける。なお、平均周期の計測
区間を16周期としているのは、前述したようにランド
プリピットが2フレーム(ウォブル16周期相当)ごと
に現れるためであり、例えばウォブル64周期ごとに平
均周期を算出する構成も考えられる。
【0047】図6に示した例では、周期計測区間の開始
点をランドプリピットの先頭位置、区間幅を出現間隔の
整数倍とすることにより、ランドプリピットによるウォ
ブル波形歪の影響を、周期平均化区間毎におおむね均等
に分散することができる。図6の時点T1における動作
を説明する。時点T1にV1/16を計算し、計算結果
V1/16をタイマー15にロードすると共に、周期保
持回路30にもロードする。時点T1以降は、タイマー
15が、ロードした期間(V1/16)毎にタイマー出
力としてパルスを出力する(514で示す)。また、周
期平均化回路7では、時点T1以降は、次のウォブル1
6周期の期間V2のカウントを開始する。
【0048】なお、周期平均化区間は図9に示した例の
ように取ってもよい。図9は周期平均化回路の第2の動
作説明図である。この例では周期平均化区間702を、
ディスク内周側にも外周側にもランドプリピットが存在
しないウォブル8周期区間とした。ランドプリピットの
無い区間で周期平均を求めることにより、ウォブル信号
周期に対するランドプリピットの影響を外周側について
も内周側についても完全に排除することができる。ラン
ドプリピットのない区間は、プッシュプル信号に対して
上側(外周側)と下側(内周側)の両方向のランドプリ
ピットを2値化検出することにより検出可能である。
【0049】次に、周期比較回路12の詳細動作につい
て説明する。図7は周期比較回路12のブロック図、図
8は周期比較回路12の動作説明図である。図7におい
て、601はQ−T0を計算する減算器、602はT0
−Qを計算する減算器、603は所定範囲を特定する所
定値(制限値とも言う)Aの設定レジスタ、604はQ
−T0とAとの比較器、605はT0−QとAとの比較
器、606はT0+Aの加算器、607はT0−Aの減
算器、608はセレクタである。図8のフローチャート
において、610は記号の定義、611、612は平均
周期とタイマー周期の比較、613〜615はタイマー
ロード値の更新内容を示す。
【0050】最初に図8のフローチャート610に示さ
れている記号の定義について説明する。周期平均化回路
7で求められた平均周期はQ、タイマーの発振周期すな
わち直前にロードされたタイマー値はT0、更新量制限
値はAとする。理想状態では、QとT0は同じ値のはず
である。次に減算器601は、平均周期Qからタイマー
周期T0を減算した結果を比較器604に出力してい
る。減算器602はタイマー周期T0から平均周期Qを
減算した結果を比較器605に出力している。制限値設
定レジスタ603には制限値Aが設定されているとす
る。フローチャートの611と613に示すように、平
均周期Qが、タイマー周期T0よりA以上大きい場合に
は、比較器604が動作し、セレクタ608は加算器6
06の出力を選択する。加算器608はT0+Aを出力
しているので、タイマーに出力される平均周期はQでは
なく、T0+Aになる。また、612と614に示すよ
うに、平均周期Qがタイマー周期T0よりA以上小さい
場合には、比較器605が動作し、セレクタ608は減
算器607の出力を選択する。減算器607はT0−A
を出力しているので、タイマーに出力される平均周期は
Qではなく、T0−Aになる。いずれの比較器も動作し
なかった場合には、セレクタ608は平均周期Qをセレ
クトし、タイマーの周期更新値もQになる。
【0051】DVD−Rディスクにおいて、例えば直径
48mmの内周位置を考えると、ウォブル16周期に相
当する長さは396μmであるから、図6で1回転あた
りのタイマーロード回数、すなわちウォブル平均周期の
計測回数は、 48(mm)×3.14×1000÷396(μm)=
380(回) になる。一方、ディスクモータの最大加減速時の速度変
動は、典型的な光ディスク装置では、ディスク1回転あ
たり10%以下であるから、タイマーロードごとの周期
計測値の変動は、 10(%)÷380(回)=0.026(%) 程度である。実際には、ディスク偏心による周期変動の
影響も考慮する必要があるが、制限値Aの設定例として
は、タイマー値T0が10,000カウント程度のとき
3程度が妥当である。
【0052】上記を踏まえ、図6の時点T2における動
作を説明する。時点T2にV2/16を計算し、計算結
果V2/16を周期保持回路30に保持されていた値V
1/16と比較する。この場合、周期保持回路30に保
持されていた値が基準値となる。V2/16とV1/1
6の差が所定範囲外(±A外)の場合は、V2/16は
適切な値で無いとし、同差が所定範囲内(±A内)の場
合は、V2/16は適切な値であるとする。V2/16
が適切な値で無い場合は、計算結果V1/16に所定値
Aを加算または減算した値をタイマー15にロードす
る。V2/16が適切な値である場合は、計算結果V2
/16をタイマー15にロードする。タイマー15にロ
ードされた値は、更に、周期保持回路30にもロードす
る。時点T2においてタイマー15のカウントは開始す
るようにし、タイマー15へのロードは、カウント開始
後に行なうようにしてもよい。
【0053】適切な値で無いと判断される場合の例とし
て、ウォブル16周期をカウントしたはずであるが、ホ
コリやキズにより不要なカウントアップがなされた場合
がある。この場合は、実際にはウォブル15周期の期間
をカウントしているが、ホコリやキズにより不要なカウ
ントアップが1つなされている場合である。不要なカウ
ントアップが1つなされている場合は、本来のカウント
値よりも15/16(=0.9375)の割合で小さく
なっている。この場合は、V1/16に対して所定値A
が減算された値(上記例で計算すると本来のカウント値
に対して0.9997になる)がタイマーにロードさ
れ、大幅に値の異なるV2/16は捨てられる。
【0054】適切な値で無いと判断される場合の別の例
として、ウォブル16周期をカウントしたはずである
が、ウォブル周期の信号をひとつ分読み取ることができ
なかった場合がある。この場合は、実際にはウォブル1
7周期の期間をカウントしていることとなる。ウォブル
周期の信号をひとつ分読み取ることができなかった場合
は、本来のカウント値よりも17/16(=1.062
5)の割合で大きくなっている。この場合は、V1/1
6に対して所定値Aが加算された値(上記例で計算する
と本来のカウント値に対して1.0003)がタイマー
にロードされ、大幅に値の異なるV2/16は捨てられ
る。
【0055】以上の動作により、予期せぬ理由によりウ
ォブルの周期が大きく乱れた場合でも、タイマー出力の
急激な変動を抑えられ、更新される周期の変動量は所定
値A以下となる。ウォブル信号の周期がディスクの偏心
やディスクモータの最大加速度を超えて大きく変動する
ことは、正常な動作状態では原理的にあり得ないので、
これを超える周期変動を抑圧するのは記録クロックの安
定性を向上させるのに効果がある。
【0056】以上、実施の形態1では、ランドプリピッ
トの影響や記録パワー変調の影響で局所的に周期変動を
起こしているウォブル信号に対して、周期平均化手段で
その影響を軽減して正確なウォブル周期を検出すること
ができる。平均周期化回路の動作例としては、ランドプ
リピットの影響を受けにくい2種類の方法を示した。記
録パワー変調によるウォブル位相変動やノイズによる影
響については、位相の変動方向はランダムに発生すると
考えられるので、ウォブル周期を平均化することが有効
である。また、記録開始直後、終了直後やディスクの表
面のほこり等の要因によりウォブル信号の周期が局所的
に不正になっても、その期間タイマー出力周期をホール
ドして正しい記録クロックを発生することができる。
【0057】なお周期平均化区間は、長いほど外乱の影
響を受けにくくなるが、記録クロックの線速度変動に対
する応答特性を考慮し決定する必要がある。例えば線速
度変動に対する記録クロックの応答周波数特性として2
KHz程度が要求される場合は、周期平均化区間は50
0マイクロ秒以下に設定するのが適切である。
【0058】(実施の形態2)図10は、本発明の第2
の実施形態におけるブロック図である。図10におい
て、1は光ディスク、2はディスクモータ、3はヘッ
ド、4はRFアンプ、5はデコーダ、6はウォブル信号
検出回路、8は記録開始位置判定回路、9は記録終了位
置判定回路、10はウォブル欠落判定回路、11は第1
のタイマー制御回路、12は周期比較回路、13は第2
のタイマー制御回路、14は固定周波数発振器、15は
タイマー、16は周波数逓倍PLL、17はインタフェ
ース、18はエンコーダ、19はパワー制御回路、20
はレーザ駆動回路で、以上は実施の形態1と同じである
から詳細な説明は省略する。23は位相比較回路で、ウ
ォブル信号とタイマー出力の位相を比較する。24は周
期平均化回路で、ウォブル信号検出回路6で検出された
ウォブル周期と位相比較回路23で検出された位相差に
もとづき、タイマーロード値を決定する。
【0059】次に、周期平均化回路と位相比較回路の詳
細動作について説明する。図11は周期平均化回路の動
作説明図である。図11において901はウォブル信
号、902は周期計測区間1を示し、区間1の長さは長
方形の長さで表わす。周期計測はウォブル信号のN周期
(Nは所定の整数)について行うことを仮定している。
同様に903は周期計測区間2を示し、区間2の長さは
長方形の長さで表わし、904は周期計測区間3を示
し、区間3の長さは長方形の長さで表わす。本実施形態
では、ウォブル周期のほかにウォブル信号とタイマー出
力の位相誤差も計測しており、905は位相差計測区間
1を示し、長方形の長さで表わされた区間1で発生した
位相誤差の合計値、言い換えると区間1の終端で残留し
ているウォブル信号とタイマー矩形波の位相誤差をZ1
で示す。同様906は位相差計測区間2を示し、長方形
の長さで表わされた区間2の終端で残留している位相誤
差をZ2で示し、907は位相差計測区間3を示し、長
方形の長さで表わされた区間3の終端で残留している位
相誤差をZ3で示す。908はタイマー動作を、909
はタイマーの矩形波出力を示す。
【0060】実施の形態1では、ウォブル16周期ごと
に重複区間なく時間計測し周期平均値を求めたが、本実
施形態ではウォブル周期の計測値と位相誤差の計測値の
両方を使用して平均周期を算出する。まずウォブル周期
の計測方法について説明する。本実施形態では、ウォブ
ル信号が1周期入力されるごとに平均周期を計算し直
し、移動平均をとることにより周期平均値を算出する。
具体的には、902周期計測区間1で計測されたウォブ
ル信号N周期の時間がV1とし、V1計測後のウォブル
信号入力周期をX2、X3…とするとき、V1からV1
(1/N)を減算し、X2を加算したものを新しい周期
積算値V2とする。すなわちV2=((N−1)/N)
×V1+X2となる。V2として計測値そのものを用い
るのではなく、V1とX2を用いた近似式を用いる理由
は、計測区間の開始点をすべて記憶しておく必要がない
ためである。すなわち近似式を用いなければ、N個の区
間をすべて並列に測定しなければならず、区間計測用の
カウンタがN倍になるためである。同様に次のウォブル
信号周期X3が入力された時点で、計測区間3に対応す
る積算値V3は、V2からV2(1/N)を減じたもの
にX3を加算したものとするので、V3=((N−1)
/N)×V2+X3となる。
【0061】次にウォブル信号とタイマー出力の位相誤
差について説明する。周期平均値を算出してタイマーロ
ードするだけでも、ウォブル周期と略同一の周期の矩形
波を得ることは可能であるが、周期平均化の切り捨て誤
差、切り上げ誤差、あるいは周期平均値の計測分解能に
より、もとのウォブル信号とタイマー矩形波出力との間
に位相差が累積する可能性がある。各計測区間での位相
誤差はわずかなものであっても、それが累積することに
より、記録クロックとディスク上のランドプリピットと
の間の位相誤差が増大し、好ましくない場合が考えられ
る。従って、本実施形態では、ウォブル信号とタイマー
出力矩形波の間の位相誤差Zをタイマーロード値に反映
し、位相誤差Zを常に少なくなるように制御する。具体
的な動作としては、909に示すようにウォブルN周期
を計測した時点でのウォブル信号とタイマー矩形波出力
の位相差をZ1、位相誤差の積算値の初期値をW1=Z
1としたとき、次にタイマーにロードする値は、V1の
1/NとW1の1/Nの和にする。位相差W1を1/N
にする理由は、位相誤差をN周期にわたって分散してタ
イマー設定に反映することにより急激なタイマー周期変
動を避け、記録クロックのジッタ性能向上を図るためで
ある。W1は位相誤差が少なくなる方向、すなわちタイ
マー位相がウォブル信号に対して遅れている場合にはV
1に対して加算、タイマー位相が進んでいる場合にはV
1からの減算となる。同様に次のウォブル信号入力時点
での位相誤差がZ2であるとき、位相差積算値W2とし
てタイマー設定に反映させる値は、周期計測と同様W1
よりW1(1/N)を減じてZ2を加算した値、すなわ
ちW2=((N−1)/N)×W1+Z2となり、タイ
マーにロードされる値は(V2+W2)/Nになる。次
の周期X3、位相差Z3についても同様、(V3+W
3)/Nがタイマーにロードされる。図11の905、
906、907で示す位相誤差の補正は、省略すること
も可能である。
【0062】以上、本発明の実施の形態2では、ウォブ
ル1周期ごとに周期平均値を更新していくので、タイマ
ーの出力周期の変動を実施の形態1に比較してよりスム
ースにすることができ、タイマー出力を逓倍して得られ
る記録クロックのジッタ性能の改善が期待できる。ま
た、ウォブル信号とタイマー出力の位相差をタイマーロ
ード値に反映させることにより、周期平均化の切り捨て
誤差、切り上げ誤差、タイマー分解能の誤差がある程度
存在してもその累積を抑え、ウォブル信号とタイマー出
力の位相が常に一致するように動作させることができ
る。
【0063】(実施の形態3)図1は、本発明の実施の
形態3である。図1において、1は光ディスク、2はデ
ィスクモータ、3はヘッド、4はRFアンプ、5はデコ
ーダ、6はウォブル信号検出回路、8は記録開始位置判
定回路、9は記録終了位置判定回路、10はウォブル欠
落検出回路、11は第1のタイマー制御回路、12は周
期比較回路、13は第2のタイマー制御回路、14は固
定周波数発振器、15はタイマー、17はインタフェー
ス、18はエンコーダ、19はパワー制御回路、20は
レーザ駆動回路、23は位相比較回路、24は周期平均
化回路で、以上は実施の形態2と同じであるから詳細な
説明は省略する。21はランドプリピット検出回路、2
2はウインドウ保護回路で、これは実施の形態1で説明
したものである。25はラッチで、ランドプリピットが
ウインドウ内で検出された時点のタイマー15のカウン
ト値をラッチする。すなわちラッチにはタイマー出力矩
形波の立ちあがりからランドプリピットまでの位置を計
測した結果が入る。26は減算器でラッチの内容に対し
て所定数を減算する。27は低域フィルタで、減算器出
力に対して低域成分のみを通過させるデジタルフィルタ
である。28は周波数逓倍PLLで基本的なPLL動作
は実施の形態1ないし2と同じであるが、低域フィルタ
27の出力値に応じて記録クロックの位相を補正できる
ように構成している。
【0064】次にウォブル信号とランドプリピット信号
間の位相差検出方法について図12を用いて説明する。
図12は位相差検出の動作説明図である。図12におい
て、1001はランドプリピット信号、1002は検出
ウインドウ、1003はタイマーカウント動作、100
4はウォブル信号、1005はラッチ出力、1006は
減算器出力を示す。ランドプリピット信号1001は、
検出ウインドウ1002によりウインドウ外で誤検出さ
れた成分は除去される。タイマーは1003に示すよう
に常時カウントダウン動作を行っており、ゼロカウント
時には新たな平均周期がロードされる。ロードされる平
均周期は図にL1、L2で示している。ウインドウ内で
ランドプリピット信号が検出されると、その検出位置に
対応するタイマーカウント値C1がラッチ1005にコ
ピーされる。ウォブル信号とランドプリピット信号の位
相差A1は、ラッチされた値を用いてA1=L1−C1
として算出可能である。ここでトラック間クロストーク
のない理想状態でのウォブル信号とランドプリピットの
位相差ANが予め既知であれば、周波数逓倍PLLに対
して、A1−AN、すなわち、L1−C1−ANの位相
補正を行うことにより、ウォブル信号とランドプリピッ
ト信号の位相差を常にトラック間クロストークのない状
態に保つことができる。L1−C1−ANは減算器26
により行われる。減算器26の出力はカットオフ数KH
zの低域フィルタ27を通して位相補正信号として周波
数逓倍PLL28に送られる。低域フィルタを用いる理
由は、ランドプリピット信号は記録時の記録パルスのマ
ーク部、スペース部による受光光量の違い、および再生
時のマーク部、スペース部の受光光量の違いによりジッ
タ成分を持つので、それを除去するためである。またラ
ンドプリピットの未検出や誤検出に対する周波数逓倍P
LL28の応答を抑制するためである。
【0065】次に、周波数逓倍PLLについて図13を
用いて説明する。図13は周波数逓倍PLLのブロック
図である。図13において1101は位相比較器でタイ
マー出力と一致検出器の立ち上がり位相を比較する。1
102はチャージポンプ、1103はVCO、1104
は744分周カウンタ、1105は一致検出器、110
6は記録クロックを出力するための4分周カウンタであ
る。
【0066】本実施の形態においては、位相補正の分解
能を記録クロックの4分の1周期とするため、VCOの
発振周波数は記録クロックの4倍としている。従って、
記録クロックはVCO1103の出力を4分周カウンタ
1106で分周したものとなる。また、ウォブル信号の
周波数は記録クロックの186分の1なので、分周器と
してはさらにその4倍、すなわち186×4=744分
周となり、744分周カウンタ1104を設けている。
一致検出器705は、位相補正のない状態では、744
分周カウンタのカウント値が0になるごとに立ち上がり
パルスが含まれるような矩形波を発生するように動作す
る。一致検出器1105の出力する矩形波とタイマー出
力矩形波の立ち上がりエッジ同志が位相比較器1101
で比較され、その位相差量に応じてチャージポンプ11
02が駆動され、VCO1103の出力周波数が制御さ
れる。
【0067】次に、周波数逓倍PLLの位相補正動作を
図14を用いて説明する。図14は周波数逓倍PLLの
位相補正動作の説明図である。図14において、120
1は744分周器のカウント値を示す。この分周器は7
44分周の固定分周比のカウンタなので、カウント値と
しては743から0にカウントダウンを繰り返してい
る。1202に低域フィルタ27から出力された位相補
正値を示す。この例では説明の都合上、タイミングチャ
ートの前半部分が補正値−10、後半部分が補正値+1
0として示しているが、実際にはカットオフ数kHZの
低域フィルタ27を挿入しているため、補正値が−10
から瞬時に+10に急激に変動することはない。一致検
出器1105は、補正値が−10のときには744分周
カウンタのカウント値が−10(733)になった場合
に立ち上がり波形を発生し、補正値が+10のとき74
4分周カウンタのカウント値が+10になった場合に立
ち上がり波形を発生する。つまり、一致検出器から出力
される矩形波は、設定値に応じて記録クロックの4分の
1周期単位で位相が補正されることになる。トラック間
クロストークによりランドプリピット信号に対してウォ
ブル信号の位相が進みタイマー出力の位相も進んでいる
場合には、一致検出器の出力位相も低域フィルタの出力
量だけ進める方向に制御することにより、PLLの出力
位相変動をキャンセルするように制御することができ
る。逆にウォブル信号の位相が遅れている場合には、一
致検出器の位相も遅らせる方向に制御すればよい。位相
比較器1101は立ち上がりエッジのみ比較するように
構成できるので、一致検出器1105が出力する矩形波
の立下り位置は厳密に決める必要なないが、例えばカウ
ント値が半分の370カウント近傍でたち下がるように
設計すればよい。なお、ウォブル信号とランドプリピッ
ト信号の位相差は固定クロック発振器14の周波数分解
能で計測され、周波数逓倍PLL28の位相補正単位は
VCO1103の発振周波数で決定されるので、両者の
周波数が異なる場合には、補正値の設定単位の変換が必
要になる場合がある。なお、本実施例では、VCO11
03の出力に対して位相補正を行なったが、タイマー出
力に対して位相補正を行なっても同様の効果が得られ
る。この場合、タイマーと同じクロックを用いてタイマ
ー出力の位相補正を行なえば、上記補正値の設定単位の
変換は不要である。以上のように本実施の形態によれ
ば、比較的回路規模が小さくデジタル的に構成可能な周
期平均化回路と低域フィルタ、1個の周波数逓倍PLL
を効果的に組み合わせることにより、ウォブル信号とラ
ンドプリピット信号の位相を容易に検出し、ランドプリ
ピット信号を用いた記録クロックの位相補正を容易に行
うことができる。
【0068】またDVD−Rディスクにおいて、ウォブ
ル周波数は140KHz、ランドプリピットの出現間隔
は2フレーム(約10KHz)、ディスクの偏心に追従
するためのPLL応答帯域は1KHz程度でウォブルの
トラック間干渉は5.3回転周期と遅い。従って、周期
平均化回路におけるタイマーの位相補正の応答速度14
0KHzは、約10KHzで現れるのランドプリピット
とウォブル信号の位相差を測定するのに十分である。ま
た、低域フィルタのカットオフ周波数を1KHz程度に
選ぶことにより、ディスクの線速度変動に追従し、ラン
ドプリピットの高域ジッタ成分抑圧しつつ周波数逓倍P
LLの位相補正を行うことができる。また低域フィルタ
を用いることによりランドプリピットの誤検出や未検出
が存在しても記録クロックのジッタ増加を最小限度に抑
えることができ、本発明の実用的効果は大きい。
【0069】(実施の形態4)次に周期平均化回路の更
に別の詳細動作例について説明する。図15は、実施の
形態4における周期平均化回路の動作説明図である。周
期平均化回路のブロック図は実施の形態2と同様であ
り、説明を省略する。図15において1501はウォブ
ル信号、1502は周期計測区間1、1503は周期計
測区間2、1504は周期計測区間3を示す。1505
は位相差計測区間1、1506は位相差計測区間2、1
507は位相差計測区間3を示す。1508はタイマー
動作を、1509はタイマーの矩形波出力を示す。
【0070】実施の形態4においてウォブル周期の計測
方法について説明する。周期積算値V1、V2、V3・
・・の計測方法は実施の形態2と同様であるが、位相誤
差の積算値の計算方法、位相誤差のタイマーロード値の
計算方法が実施の形態2とは異なる。実施の形態4で
は、ウォブル信号とタイマー出力矩形波の間の位相誤差
に対して一定の減衰定数をかけたものをタイマーロード
値に反映する。
【0071】具体的な動作としては、1509に示す様
に、ウォブルN周期を計測した時点でのウォブル信号と
タイマー矩形波出力の位相差をZ1としたとき、W1の
初期値はZ1とし、次にタイマーにロードする値は、V
1/NとW1/(D×N)の合計値にする。Dは減衰定
数である。位相差のタイマーへの反映値をW1/(D×
N)にする理由は、位相誤差に一定の減衰定数Dをかけ
て、N周期にわたって分散してタイマー設定に反映する
ことにより、タイマー周期をウォブル周期に対して、よ
り安定に追随させるためである。次のウォブル信号入力
時点での位相誤差がZ2であるとき、位相差積算値W2
は、W2=((N−C)/N)×W1+Z2とする。C
は減算定数である。定数Cを減算している理由は、積算
値Wiに対する位相誤差量のゲインを調整するためであ
る。このときのタイマーロード値は、V2/NとW2/
(D×N)の合計値である。以降周期でも同様のタイマ
ーロードが行なわれる。
【0072】たとえば、周期平均化区間が、128のウ
ォブル周期に相当する場合(N=128)、本実施の形
態で減算定数C=4、減衰定数D=2程度に設定するこ
とにより、実施の形態3よりも位相誤差の帰還量を低く
抑えることができ、特に入力ウォブル信号の周期変動が
激しい場合において、タイマー出力すなわち平均化ウォ
ブル信号の周期変動を抑える効果がある。なお、周期平
均化区間は、周期積算値の計測と位相誤差積算値の計測
で別個の値としてもよい。
【0073】以上、本発明の実施の形態3では、ウォブ
ル信号とタイマー出力の位相差を一定の減衰定数を掛け
てゆるやかにタイマーロード値に反映させることによ
り、ウォブル信号とタイマー出力の位相差が累積するの
を防ぐことができ、かつウォブル信号の周期変動が激し
い場合でも位相誤差量が過剰に帰還されてタイマー出力
が不安定になるのを防ぐことができる。
【0074】
【発明の効果】本発明の記録クロック発生装置では、隣
接トラックの影響によるウォブル信号の位相変動、ラン
ドプリピット信号の漏れこみによるウォブル信号の位相
変動、記録パワー変調成分の漏れこみによるウォブル信
号の位相変動、その他ノイズによるウォブル信号の周期
変動に対して、周期平均化を行うことにより安定した記
録クロックを発生することができる。
【0075】また、記録開始時、記録終了時のRFアン
プの過渡応答や、ディスク表面のごみなどによりウォブ
ル信号が欠落した場合でも、ウォブル信号の平均周期に
て発振しているタイマーの出力周期をホールドすること
により、周波数逓倍PLLの出力、すなわち記録クロッ
クのジッタ悪化を最低限に抑えることができる。
【0076】また、ランドプリピット信号に高域ジッ
タ、誤検出、未検出が存在した場合でも、記録クロック
に対する位相補正信号として低域通過型フィルタを通し
た信号を用いることにより、高域ジッタや欠落の影響を
抑え、記録クロックのディスクに対する位相ジッタを大
きく改善することができる。さらに本発明によれば、周
期平均化回路、タイマー、低域フィルタなど、いずれも
比較的小規模なデジタル回路で構成可能であり、基本的
に1個の周波数逓倍PLLでランドプリピット信号によ
る位相補正を行ったジッタの少ない記録クロックを生成
することができ、その実用的効果は大きい。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施の形態3のブロック図
【図2】 ディスクの溝形状図
【図3】 ディスクの記録フォーマット図
【図4】 実施の形態1のブロック図
【図5】 実施の形態1における周期平均化回路のブロ
ック図
【図6】 実施の形態1における周期平均化回路の動作
説明図
【図7】 実施の形態1における周期比較回路のブロッ
ク図
【図8】 実施の形態1における周期比較回路の動作説
明図
【図9】 実施の形態1における周期平均化回路の第2
の動作説明図
【図10】 実施の形態2のブロック図
【図11】 実施の形態2における周期平均化回路の動
作説明図
【図12】 実施の形態3における位相差検出の動作説
明図
【図13】 実施の形態3における周波数逓倍PLLの
ブロック図
【図14】 実施の形態3における周波数逓倍PLLの
動作説明図
【図15】 実施の形態4における周期平均化回路の動
作説明図
【符号の説明】 1 光ディスク 2 ディスクモータ 3 ヘッド 4 RFアンプ 5 デコーダ 6 ウォブル信号検出回路 7、24 周期平均化回路 8 記録開始位置判定回路 9 記録終了位置判定回路 10 ウォブル欠落判定回路 11 第1のタイマー制御回路 12 周期比較回路 13 第2のタイマー制御回路 14 固定周波数発振器 15 タイマー 16 周波数逓倍PLL 17 インタフェース 18 エンコーダ 19 パワー制御回路 20 レーザ駆動回路 21 ランドプリピット検出回路 22 ウインドウ保護回路 23 位相比較回路 25、505 ラッチ 26 減算器 27 低域フィルタ 28 周波数逓倍PLL 201 グルーブ 202 ランド 203 ランドプリピット 204 記録マーク 303 外周側ランドプリピット信号 304 内周側ランドプリピット信号 501 Dフリップフロップ 502 積算周期計測カウンタ 503 ウォブル周期カウンタ 504 一致検出器 506 シフタ 507 平均区間生成回路 601 減算器(Q−T0) 602 減算器(T0−Q) 603 制限値設定レジスタ 604 比較器(Q−T0とA) 605 比較器(T0−QとA) 606 加算器(T0+A) 607 減算器(T0−A) 608 セレクタ 1101 位相比較器 1102 チャージポンプ 1103 VCO 1104 744分周カウンタ 1105 一致検出器 1106 4分周カウンタ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 出口 博紀 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 越智 隆浩 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 植木 泰弘 神奈川県横浜市神奈川区守屋町3丁目12番 地 日本ビクター株式会社内 (72)発明者 太田 光比古 神奈川県横浜市神奈川区守屋町3丁目12番 地 日本ビクター株式会社内 (72)発明者 長田 豊 神奈川県横浜市神奈川区守屋町3丁目12番 地 日本ビクター株式会社内 Fターム(参考) 5D044 BC04 CC06 DE33 DE78 GM12 GM19 5D090 AA01 BB04 DD03 EE15 GG03 HH01

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】半径方向に所定周期でウォブルされた記録
    溝と、ウォブル周期を所定数含む単位区間ごとにプリピ
    ットが形成されている光ディスクにデータを記録するた
    めの記録クロック発生装置であって、 記録溝のウォブルを検出し、ウォブル信号を出力するウ
    ォブル信号検出手段と、 前記プリピットを検出するプリピット検出手段と、 前記ウォブル信号の周期の平均周期を求める周期平均化
    手段と、 前記周期平均化手段で求めた平均周期と略同一周期の矩
    形波を発生するタイマーと、 前記タイマー出力を逓倍して記録クロックを発生する周
    波数逓倍PLLを具備し、 前記周期平均化手段は、ひとつまたは複数の上記単位区
    間を周期平均化区間として、該周期平均化区間における
    前記ウォブル信号の周期の平均値を算出することを特徴
    とする記録クロック発生装置。
  2. 【請求項2】半径方向に所定周期でウォブルされた記録
    溝と、ウォブル周期を所定数含む単位区間ごとにプリピ
    ット信号が形成されている光ディスクにデータを記録す
    るための記録クロック発生装置であって、 記録溝のウォブルを検出し、ウォブル信号を出力するウ
    ォブル信号検出手段と、 前記プリピットを検出するプリピット検出手段と、 前記ウォブル信号の周期の平均周期を求める周期平均化
    手段と、 前記周期平均化手段で求めた平均周期と略同一周期の矩
    形波を発生するタイマーと、 前記タイマー出力を逓倍して記録クロックを発生する周
    波数逓倍PLLを具備し、 前記周期平均化手段は、記録溝の内周側にも外周側にも
    プリピットの存在しない区間において平均周期を算出す
    ることを特徴とする記録クロック発生装置。
  3. 【請求項3】半径方向に所定周期でウォブルされた記録
    溝と、ウォブル周期を所定数含む単位区間ごとにプリピ
    ットが形成されている光ディスクにデータを記録するた
    めの記録クロック発生装置であって、 記録溝のウォブルを検出し、ウォブル信号を出力するウ
    ォブル信号検出手段と、 前記プリピットを検出するプリピット検出手段と、 前記ウォブル信号の周期の平均周期を求める周期平均化
    手段と、 前記周期平均化手段で求めた平均周期と略同一周期の矩
    形波を発生するタイマーと、 前記タイマー出力を逓倍して記録クロックを発生する周
    波数逓倍PLLを具備し、 前記周期平均化手段は、 前記ウォブル信号のN周期(Nは所定の整数)の合計時
    間を計測して周期積算値Vとして保持する手段と、 次のウォブル周期Xを計測し、周期積算値Vから周期積
    算値Vの(1/N)を減じ、Xを加算した値を、新たな
    N周期の合計時間とする手段からなることを特徴とする
    記録クロック発生装置。
  4. 【請求項4】半径方向に所定周期でウォブルされた記録
    溝と、ウォブル周期を所定数含む単位区間ごとにプリピ
    ットが形成されている光ディスクにデータを記録するた
    めの記録クロック発生装置であって、 記録溝のウォブルを検出し、ウォブル信号を出力するウ
    ォブル信号検出手段と、 前記プリピットを検出するプリピット検出手段と、 前記ウォブル信号の周期の平均周期を求める周期平均化
    手段と、 前記周期平均化手段で求めた平均周期と略同一周期の矩
    形波を発生するタイマーと、 前記タイマー出力を逓倍して記録クロックを発生する周
    波数逓倍PLLと、 前記ウォブル信号と前記矩形波の位相差Zを計測する位
    相差計測手段を具備し、 前記周期平均化手段は、 前記ウォブル信号のN周期(Nは所定の整数)の合計時
    間を計測して周期積算値Vとして保持する手段と、 次のウォブル周期Xを計測し、周期積算値Vから周期積
    算値Vの(1/N)を減じ、Xを加算し,更に位相差Z
    を補正した値を、新たなN周期の合計時間とする手段か
    らなることを特徴とする記録クロック発生装置。
  5. 【請求項5】記録開始時から所定時間を検出する記録開
    始検出手段と、 記録終了時から所定時間を検出する記録終了検出手段
    と、 前記ウォブル信号の欠落を検出する欠落検出手段と、 記録開始時からの一定時間または記録終了時からの一定
    時間またはウォブル信号の欠落の少なくともいずれかひ
    とつが検出されたとき、前記タイマーの出力周期をホー
    ルドする第1のタイマー制御手段を具備したことを特徴
    とする請求項1から請求項4のいずれかに記載の記録ク
    ロック発生装置。
  6. 【請求項6】前記周期平均化手段において算出された平
    均周期と、前記タイマー出力の矩形波の周期が所定値以
    上相違したとき、タイマーの出力周期の変更量を前記所
    定値以下に制限する第2のタイマー制御手段を具備した
    ことを特徴とする請求項1から請求項5のいずれかに記
    載の記録クロック発生装置。
  7. 【請求項7】前記プリピット信号が検出されるごとに前
    記タイマーの値を記憶するタイマー値記憶手段と、 前記タイマー値記憶手段の出力に対して高周波成分を除
    去する低域フィルタとを少なくとも具備し、 前記周波数逓倍PLLは、前記低域フィルタの出力量に
    応じて、記録クロックの位相を補正するように動作する
    ことを特徴とする請求項1から請求項6のいずれかに記
    載の記録クロック発生装置。
  8. 【請求項8】半径方向に所定周期でウォブルされた記録
    溝と、ウォブル周期を所定数含む単位区間ごとにプリピ
    ットが形成されている光ディスクにデータを記録するた
    めの記録クロック発生方法であって、 記録溝のウォブルを検出し、ウォブル信号を出力するス
    テップと、 前記プリピットを検出するステップと、 前記ウォブル信号の周期の平均周期を求めるステップ
    と、 求めた平均周期と略同一周期の矩形波を発生するステッ
    プと、 前記矩形波を逓倍して記録クロックを発生するステップ
    を具備し、 ひとつまたは複数の上記単位区間を周期平均化区間とし
    て、該周期平均化区間における前記ウォブル信号の平均
    周期を算出することを特徴とする記録クロック発生方
    法。
  9. 【請求項9】半径方向に所定周期でウォブルされた記録
    溝と、ウォブル周期を所定数含む単位区間ごとにプリピ
    ット信号が形成されている光ディスクにデータを記録す
    るための記録クロック発生方法であって、 記録溝のウォブルを検出し、ウォブル信号を出力するス
    テップと、 前記プリピットを検出するステップと、 前記ウォブル信号の周期の平均周期を求めるステップ
    と、 求めた平均周期と略同一周期の矩形波を発生するステッ
    プと、 前記矩形波を逓倍して記録クロックを発生するステップ
    を具備し、 記録溝の内周側にも外周側にもプリピットの存在しない
    区間において平均周期を算出することを特徴とする記録
    クロック発生方法。
  10. 【請求項10】半径方向に所定周期でウォブルされた記
    録溝と、ウォブル周期を所定数含む単位区間ごとにプリ
    ピットが形成されている光ディスクにデータを記録する
    ための記録クロック発生方法であって、 記録溝のウォブルを検出し、ウォブル信号を出力するス
    テップと、 前記プリピットを検出するステップと、 前記ウォブル信号の周期の平均周期を求めるステップ
    と、 求めた平均周期と略同一周期の矩形波を発生するステッ
    プと、 前記矩形波を逓倍して記録クロックを発生するステップ
    を具備し、 前記矩形波を発生するステップは、 前記ウォブル信号のN周期(Nは所定の整数)の合計時
    間を計測して周期積算値Vとして保持するステップと、 次のウォブル周期Xを計測し、周期積算値Vから周期積
    算値Vの(1/N)を減じ、Xを加算した値を、新たな
    N周期の合計時間とするステップからなることを特徴と
    する記録クロック発生方法。
  11. 【請求項11】半径方向に所定周期でウォブルされた記
    録溝と、ウォブル周期を所定数含む単位区間ごとにプリ
    ピットが形成されている光ディスクにデータを記録する
    ための記録クロック発生方法であって、 記録溝のウォブルを検出し、ウォブル信号を出力するス
    テップと、 前記プリピットを検出するステップと、 前記ウォブル信号の周期の平均周期を求めるステップ
    と、 求めた平均周期と略同一周期の矩形波を発生するステッ
    プと、 前記矩形波を逓倍して記録クロックを発生するステップ
    と、 前記ウォブル信号と前記矩形波の位相差Zを計測するス
    テップを具備し、 前記矩形波を発生するステップは、 前記ウォブル信号のN周期(Nは所定の整数)の合計時
    間を計測して周期積算値Vとして保持するステップと、 次のウォブル周期Xを計測し、周期積算値Vから周期積
    算値Vの(1/N)を減じ、Xを加算し,更に位相差Z
    を補正した値を、新たなN周期の合計時間とするステッ
    プからなることを特徴とする記録クロック発生方法。
  12. 【請求項12】記録開始時から所定時間を検出するステ
    ップと、 記録終了時から所定時間を検出するステップと、 前記ウォブル信号の欠落を検出するステップと、 記録開始時からの一定時間または記録終了時からの一定
    時間またはウォブル信号の欠落の少なくともいずれかひ
    とつが検出されたとき、前記タイマーの出力周期をホー
    ルドするステップを具備したことを特徴とする請求項8
    から請求項11のいずれかに記載の記録クロック発生方
    法。
  13. 【請求項13】算出された平均周期と、矩形波の周期が
    所定値以上相違したとき、タイマーの出力周期の変更量
    を前記所定値以下に制限するステップを具備したことを
    特徴とする請求項8から請求項12のいずれかに記載の
    記録クロック発生方法。
JP2001326441A 2000-10-27 2001-10-24 記録クロック発生装置および記録クロック発生方法 Expired - Lifetime JP4188583B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001326441A JP4188583B2 (ja) 2000-10-27 2001-10-24 記録クロック発生装置および記録クロック発生方法

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000328769 2000-10-27
JP2000-328769 2000-10-27
JP2001326441A JP4188583B2 (ja) 2000-10-27 2001-10-24 記録クロック発生装置および記録クロック発生方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2002203380A true JP2002203380A (ja) 2002-07-19
JP4188583B2 JP4188583B2 (ja) 2008-11-26

Family

ID=26602930

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001326441A Expired - Lifetime JP4188583B2 (ja) 2000-10-27 2001-10-24 記録クロック発生装置および記録クロック発生方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4188583B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2007026548A1 (ja) * 2005-08-31 2007-03-08 Pioneer Corporation 光ピックアップ装置、並びに情報記録装置及び情報再生装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2007026548A1 (ja) * 2005-08-31 2007-03-08 Pioneer Corporation 光ピックアップ装置、並びに情報記録装置及び情報再生装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP4188583B2 (ja) 2008-11-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6856586B2 (en) Recording clock generating device and method thereof
JPH10293926A (ja) 記録用クロック信号発生装置
JP2005108427A (ja) データ記録用クロック信号発生装置
JP3830630B2 (ja) 誤記録検出方法及び装置並びに情報記録方法及び装置
JP3819159B2 (ja) プリピット信号生成装置及び情報記録装置
JP2000348346A (ja) データ記録装置の記録用クロック信号発生装置
US7319645B2 (en) Recording apparatus and recording method for recording data to a rewritable recording medium, and rewritable recording medium
KR100547390B1 (ko) 재생 방법 및 장치
JP2001056936A (ja) 異常状態検出方法及び装置並びに情報記録方法及び装置
JP3961338B2 (ja) 光ディスク装置
JP2002203380A (ja) 記録クロック発生装置および記録クロック発生方法
JP3649955B2 (ja) データ記録用クロック信号発生装置
JP4267901B2 (ja) 再生方法および装置
JP4794260B2 (ja) ディスク再生装置
KR100597158B1 (ko) 클럭 생성 장치
JP3720197B2 (ja) 位相比較装置
JP4285312B2 (ja) 光ディスク装置
JP4017122B2 (ja) 情報記録装置及び方法
JP4217563B2 (ja) 記録装置および記録方法
JP2003317260A (ja) 光ディスク装置
JP2004046924A (ja) 記録用クロック信号発生装置およびその方法
JP3971772B2 (ja) 情報記録装置及び方法
JP3720350B2 (ja) 情報記録装置
JP2004178655A (ja) クロック生成回路及びそれを用いた記録再生装置
JP2002230757A (ja) クロック生成回路及びそれを用いた記録再生装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20041004

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20070412

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070911

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20071024

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080108

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080304

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080318

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080508

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080603

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080716

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20080812

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20080911

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4188583

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110919

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110919

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120919

Year of fee payment: 4

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120919

Year of fee payment: 4

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313115

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120919

Year of fee payment: 4

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120919

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130919

Year of fee payment: 5

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term