JP2002202096A - 多翼ラジアルファン及びその設計方法 - Google Patents

多翼ラジアルファン及びその設計方法

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JP2002202096A
JP2002202096A JP2001000402A JP2001000402A JP2002202096A JP 2002202096 A JP2002202096 A JP 2002202096A JP 2001000402 A JP2001000402 A JP 2001000402A JP 2001000402 A JP2001000402 A JP 2001000402A JP 2002202096 A JP2002202096 A JP 2002202096A
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JP
Japan
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radial fan
blade
height
fan
impeller
Prior art date
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Application number
JP2001000402A
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English (en)
Inventor
Hiroyuki Doi
啓之 土井
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Toto Ltd
Original Assignee
Toto Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ロータヨーク装入部の高さと翼高さを考慮し
た、高い流体力学的性能を提供する多翼ラジアルファン
設計方法と、これを用いた高効率の多翼ラジアルファン
を提供する。 【解決手段】 羽根車の中央部に駆動モーターの少なく
とも一部分を内包させるための略円筒状の凸部を持つ多
翼ラジアルファンにおいて、羽根高さと凸部高さの比率
を規定するようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、多翼のラジアルフ
ァンの設計方法および、これを用いた多翼のラジアルフ
ァンに関する。
【0002】
【従来の技術】ラジアルファン、すなわち翼が径方向に
差し向けられ、、ひいては翼間流路が径方向に差し向け
られた遠心ファンは、前進翼を備えるシロッコファンや
後退翼を備えるターボファン等の他の形式の遠心ファン
に比べ構造が単純であり、家庭用機器のファンとして幅
広い利用分野が期待される。
【0003】元来、ラジアルファンは翼間流路の補修
や、洗浄のしやすさを目的として、翼枚数の少ないもの
も用いられてきたが、ファンからの騒音低減等を目的と
して、翼枚数の多い、多翼ラジアルファンの検討もなさ
れてきた。この翼枚数を多数にした多翼ラジアルファン
の静音性を高めるための設計指針としては、特許第27
02289号が存在し、羽根枚数・羽根車内径・羽根車
外径・羽根車翼厚にの相関により、最適値を提案してい
る。また、多翼ラジアルファンの流体力学的性能を向上
させる方法としては、特開平9−166098が存在す
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、多翼ラ
ジアルファンをコンパクトなファンモータに使用する場
合、翼の中央部付近に駆動モータの一部分であるロータ
ヨーク等を内包する略円筒状の凸部を有する構造となる
場合が多い。この場合、凸部の高さが流体力学的性能に
影響を与えるが、このことについて言及し、さらには高
性能を得る設計方法がないのが現状である。
【0005】本発明は、上記課題を解決するためになさ
れたもので、本発明は、多翼ラジアルファンにおいて、
凸部の高さと翼高さについて言及し、高い流体力学的性
能を提供する設計方法ならびに高性能の多翼ラジアルフ
ァンを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決すべく、
本発明では、羽根車の中央部に駆動モーターの少なくと
も一部分を内包させるための略円筒状の凸部を持つ多翼
ラジアルファンにおいて、 λ<0.8 (但し、λ=h1/h0、h0:羽根車の翼高さ、h1:羽
根車中央部における略円筒状の凸部の高さ)の関係を満
たすような羽根車の諸元を決定する多翼ラジアルファン
の設計方法と、その設計方法による多翼ラジアルファン
とした。
【0007】本発明に係わる多翼ラジアルファンは、モ
ータによって回転駆動され、中央部から吸気し遠心力に
よって外周部に向かう気流を発生させるものである。ま
た、この多翼ラジアルファンの中央部にはモータの一部
分(ロータヨーク・マグネット・回転軸等)を納めるた
めの略円筒状の凸部を設けてある。中央部から周辺部に
向かう気流を発生させる過程において、凸部が吸気抵抗
を生じさせ、吐出する風量に大きな影響を及ぼす。凸部
が小さいほど吸気抵抗が減るため、風量が多くなること
は自明であるが、多翼ラジアルファンが組み込まれたフ
ァンモータとして考えた場合、小さい外形寸法に納め
て、高風量を得たい場合、ある程度突出せざるをえない
状況である。これに対し、本発明の構成によれば、λの
値について、λ<0.8の範囲であれば、高い流体力学
的性能が発揮できるものである。
【0008】凸部に関し、ある程度突出させなければな
らない状況において、できるだけ効率的に優れた突出高
さを見出すための実験を行った。いま、この多翼ラジア
ルファンにおいて、羽根車高さh0=13、凸部高さh1=
6、8、10、12の4種類とし、多翼ラジアルファン
をファンモータに組込み、ファンモータを図3に示すダ
ブルチャンバー式風量測定装置に取付け、通常使用する
電圧範囲を想定して、5.5Vと12Vをファンモータに
印可した。この結果を図4および図5に示す。
【0009】図4および図5は風量−静圧曲線であり、
横軸に風量、縦軸に静圧をとり、ファンモータの運転に
よって得られた風量と静圧との関係を示すものである。
h1の値による風量の推移を見ると、h1がh1=10
(λ≒0.77)より大きい場合、風量が激減すること
が、得られた風量―静圧曲線から読み取れる。その傾向
は図4の印可電圧5.5Vの場合と図5の印可電圧12
Vの場合のどちらの場合でも確認できる。
【0010】このように、λの値について、λ<0.8
の範囲であれば、高い流体力学上の性能が発揮できる。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明の内容をより理解しやすく
するため、以下に実施例を用いて詳説する。
【0012】
【実施例】図1は本発明による、多翼ラジアルファン1
の一例である。中央付近には凸部1−1が円筒状に突出
している。本例では羽根高さh0=13、凸部1−1の
高さh1=9.5であり、λ=h1/h0≒0.73<
0.8である。
【0013】図2に本発明の多翼ラジアルファン1を組
み込んだファンモータの構成を示す。多翼ラジアルファ
ン1の凸部1−1にはマグネット3が固定されたロータ
ヨーク2が装入固定されている。また、多翼ラジアルフ
ァン1の中心部には回転軸4が固定されている。下ケー
シング6には軸受ホルダ8が固定されており、内部に軸
受5を保持している。また軸受ホルダ8には積層コア9
が固定されており、巻線10が巻き付けられている。回
転軸4は軸受5に係止されている。下ケーシング6は上
ケーシング7に係合されている。巻線10に電流を流す
ことで、マグネット3、ロータヨーク2が取付けられた
多翼ラジアルファン1が回転し、中央部から吸気し、遠
心力によって、外周部に向かう気流を発生させ、ケーシ
ング外に送風する。
【0014】上述の通り、凸部1−1の高さh1が力学
的性能に大きな影響を与えるが、本例の多翼ラジアルフ
ァンではλ<0.8であるため、流体力学的に十分な性
能を発揮できる。また、多翼ラジアルファンの翼形状に
ついては、図6のように翼内外周部に湾曲部がないもの
や、図7のように翼外周部に湾曲部があるもの、図8の
ように翼内周部に湾曲部があるものでも有効である。
【0015】
【発明の効果】以上述べてきた通り、本発明によれば、
多翼ラジアルファンにおいて、中央部の凸部高さと翼高
さを考慮した、高い流体力学的性能を提供する設計方
法、ならびに高性能の多翼ラジアルファンを提供するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明における多翼ラジアルファンの一例
【図2】本発明における多翼ラジアルファンを使用した
ファンモータ
【図3】ダブルチャンバー式風量測定装置
【図4】風量−静圧曲線(印可電圧5.5V時)
【図5】風量−静圧曲線(印可電圧12V時)
【図6】本発明における多翼ラジアルファンの翼形状例
【図7】本発明における多翼ラジアルファンの翼形状例
【図8】本発明における多翼ラジアルファンの翼形状例
【符号の説明】
1…多翼ラジアルファン、1−1…凸部、2…ロータヨ
ーク、3…マグネット、4…回転軸、5…軸受、6…下
ケーシング、7…上ケーシング、8…軸受ホルダ、9…
積層コア、10…巻線

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 羽根車の中央部に駆動モーターの少なく
    とも一部分を内包させるための略円筒状の凸部を持つ多
    翼ラジアルファンにおいて、 λ<0.8 (但し、λ=h1/h0、h0:羽根車の翼高さ、h1:羽
    根車中央部における略円筒状の凸部の高さ)の関係を満
    たすように、羽根車の諸元を決定することを特徴とする
    多翼ラジアルファンの設計方法。
  2. 【請求項2】 羽根車の中央部に駆動モーターの少なく
    とも一部分を内包させるための略円筒状の凸部を持つ多
    翼ラジアルファンにおいて、羽根車の諸元が、 λ<0.8 (但し、λ=h1/h0、h0:羽根車の翼高さ、h1:羽
    根車中央部における略円筒状の凸部の高さ)の関係を満
    たすことを特徴とする多翼ラジアルファン。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN1297752C (zh) * 2001-08-20 2007-01-31 松下电器产业株式会社 涡流风扇

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN1297752C (zh) * 2001-08-20 2007-01-31 松下电器产业株式会社 涡流风扇

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