JP2002199756A - 超音波モータ、及びステータ - Google Patents

超音波モータ、及びステータ

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JP2002199756A
JP2002199756A JP2000397765A JP2000397765A JP2002199756A JP 2002199756 A JP2002199756 A JP 2002199756A JP 2000397765 A JP2000397765 A JP 2000397765A JP 2000397765 A JP2000397765 A JP 2000397765A JP 2002199756 A JP2002199756 A JP 2002199756A
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vibration
stator
ultrasonic motor
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slit
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JP2000397765A
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Toru Sekiguchi
徹 関口
Motoyasu Yano
元康 谷野
Masafumi Ishikawa
雅史 石川
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Asmo Co Ltd
Original Assignee
Asmo Co Ltd
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  • General Electrical Machinery Utilizing Piezoelectricity, Electrostriction Or Magnetostriction (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】高効率化及び高出力化を図ることができる超音
波モータを提供する。 【解決手段】超音波モータは、第1及び第2圧電素子
6,7、第1及び第2電極板8,9が複数の金属ブロッ
ク3〜5に挟まれた状態で、軸方向に挿通するボルト1
0,ナット11により締結されてなり、第1及び第2圧
電素子6,7による振動を捩り振動に変換するための捩
り振動発生スリット5aを有するステータ1と、ステー
タ1の上端面に回転可能に加圧接触されるロータ2とを
備える。超音波モータは、ステータ1に発生する振動に
よりロータ2を回転駆動する。上側及び下側金属ブロッ
ク3,4の外周面には、ステータ1での不要な振動を緩
和するための軸線方向スリット3a,4aが形成され
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、超音波モータ、及
びステータに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の超音波モータとしては、定在波型
(所謂ボルト締めランジュバン型)のものがある。この
超音波モータのステータとしては、複数の金属ブロッ
ク、圧電素子、電極板、及びボルトを備えたものがあ
る。各部材は、圧電素子及び電極板を金属ブロックが挟
むように円柱状に積層されて、両ブロック3,4が軸中
心を挿通するボルトにて締め付けられることにより連結
固定されている。
【0003】このステータの金属ブロックの一部には、
圧電素子による縦振動に基づいて捩り振動を発生する捩
り振動発生スリットが周方向に複数形成されている。ロ
ータは、加圧機構によりステータの軸線方向一端面に摺
動回転可能に加圧接触されている。
【0004】このような超音波モータでは、電極板に高
周波電圧が印加されると、圧電素子にて縦振動が発生さ
れ、該振動に基づいて捩り振動発生スリットにて捩り振
動が発生される。そして、その捩り振動と縦振動とが合
成されてステータの軸線方向一端面(ロータ接触面)に
複合振動が生じる。そして、ステータの縦振動成分によ
る浮力と捩り振動成分による推進力にてロータが回転す
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような超音波モータでは、特にステータ(金属ブロッ
ク)の軸線方向の扁平化を図った場合、前記縦振動及び
捩り振動以外の不要な振動(例えば、径方向への振動や
軸線方向から曲がる方向への振動等)が発生してしま
う。よって、超音波モータの効率及び出力が小さくなる
という問題がある。
【0006】本発明は、上記問題点を解決するためにな
されたものであって、その目的は、高効率化及び高出力
化を図ることができる超音波モータ、及びステータを提
供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明で
は、圧電素子が複数の金属ブロック体に狭持されてな
り、前記圧電素子による振動を捩り振動に変換するため
の変換部を有するステータと、前記ステータの一端面に
回転可能に加圧接触されたロータとを備え、前記ステー
タに発生する振動により前記ロータを回転駆動する超音
波モータにおいて、前記金属ブロック体の少なくとも1
つに、不要な振動を緩和するための不要振動緩和手段を
形成した。
【0008】請求項2に記載の発明では、請求項1に記
載の超音波モータにおいて、前記不要振動緩和手段は、
前記金属ブロック体の外周面に軸線方向に沿って形成さ
れた軸線方向スリットである。
【0009】請求項3に記載の発明では、圧電素子が複
数の金属ブロック体に狭持されてなり、前記圧電素子に
よる振動を捩り振動に変換するための変換部を有するス
テータと、前記ステータの一端面に回転可能に加圧接触
されたロータとを備え、前記ステータに発生する振動に
より前記ロータを回転駆動する超音波モータにおいて、
前記金属ブロック体の少なくとも1つの外周面に、軸線
方向に沿った軸線方向スリットを形成した。
【0010】請求項4に記載の発明では、圧電素子が複
数の金属ブロック体に狭持されてなり、前記圧電素子に
よる振動を捩り振動に変換するための変換部を有するス
テータと、前記ステータの一端面に回転可能に加圧接触
されたロータとを備え、前記ステータに発生する振動に
より前記ロータを回転駆動する超音波モータにおいて、
前記金属ブロック体の少なくとも1つの外周面に、軸線
方向に沿った軸線方向スリットと、周方向に沿った周方
向スリットを形成した。
【0011】請求項5に記載の発明では、圧電素子が複
数の金属ブロック体に狭持されてなり、前記圧電素子に
よる振動を捩り振動に変換するための変換部を有する超
音波モータのステータにおいて、前記金属ブロック体の
少なくとも1つに、不要な振動を緩和するための不要振
動緩和手段を形成した。
【0012】請求項6に記載の発明では、請求項5に記
載の超音波モータのステータにおいて、前記不要振動緩
和手段は、前記金属ブロック体の外周面に軸線方向に沿
って形成された軸線方向スリットである。
【0013】請求項7に記載の発明では、圧電素子が複
数の金属ブロック体に狭持されてなり、前記圧電素子に
よる振動を捩り振動に変換するための変換部を有する超
音波モータのステータにおいて、前記金属ブロック体の
少なくとも1つの外周面に、軸線方向に沿った軸線方向
スリットを形成した。
【0014】請求項8に記載の発明では、圧電素子が複
数の金属ブロック体に狭持されてなり、前記圧電素子に
よる振動を捩り振動に変換するための変換部を有する超
音波モータのステータにおいて、前記金属ブロック体の
少なくとも1つの外周面に、軸線方向に沿った軸線方向
スリットと、周方向に沿った周方向スリットを形成し
た。
【0015】(作用)請求項1に記載の発明によれば、
金属ブロック体の少なくとも1つには、不要な振動を緩
和するための不要振動緩和手段が形成されるため、ステ
ータの不要な振動が緩和され、必要な振動が効率よく発
生される。
【0016】請求項2に記載の発明によれば、金属ブロ
ック体の少なくとも1つの外周面には、不要な振動を緩
和するために軸線方向に沿って形成された軸線方向スリ
ットが形成されるため、ステータの不要な振動が緩和さ
れ、必要な振動が効率よく発生される。
【0017】請求項3に記載の発明によれば、金属ブロ
ック体の少なくとも1つの外周面には、軸線方向に沿っ
た軸線方向スリットが形成されるため、不要な振動を緩
和して、必要な振動を効率よく発生させることができ
る。
【0018】請求項4に記載の発明によれば、金属ブロ
ック体の少なくとも1つの外周面には、軸線方向に沿っ
た軸線方向スリットと、周方向に沿った周方向スリット
が形成されるため、不要な振動を緩和して、必要な振動
を効率よく発生させることができる。
【0019】請求項5に記載の発明によれば、金属ブロ
ック体の少なくとも1つには、不要な振動を緩和するた
めの不要振動緩和手段が形成されるため、ステータの不
要な振動が緩和され、必要な振動が効率よく発生され
る。
【0020】請求項6に記載の発明によれば、金属ブロ
ック体の少なくとも1つの外周面には、不要な振動を緩
和するために軸線方向に沿って形成された軸線方向スリ
ットが形成されるため、ステータの不要な振動が緩和さ
れ、必要な振動が効率よく発生される。
【0021】請求項7に記載の発明によれば、金属ブロ
ック体の少なくとも1つの外周面には、軸線方向に沿っ
た軸線方向スリットが形成されるため、不要な振動を緩
和して、必要な振動を効率よく発生させることができ
る。
【0022】請求項8に記載の発明によれば、金属ブロ
ック体の少なくとも1つの外周面には、軸線方向に沿っ
た軸線方向スリットと、周方向に沿った周方向スリット
が形成されるため、不要な振動を緩和して、必要な振動
を効率よく発生させることができる。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明を具体化した一実施
の形態を図1〜図3に従って説明する。図1及図2に示
すように、超音波モータは、ステータ1とロータ2とを
備えている。ステータ1は、上側金属ブロック3、下側
金属ブロック4、捩り振動発生金属ブロック5、第1及
び第2圧電素子6,7、第1及び第2電極板8,9、ボ
ルト10、ナット11、及び絶縁カラー12を備えてい
る。
【0024】各金属ブロック3〜5は、導電性金属より
なり、本実施形態ではアルミ合金にて形成されている。
上側金属ブロック3は、略円筒状に形成されている。そ
して、上側金属ブロック3には、不要な振動を緩和する
ための不要振動緩和手段としての軸線方向スリット3a
が形成されている。この軸線方向スリット3aは、上側
金属ブロック3の外周面に、軸線方向に沿って形成され
ている。この軸線方向スリット3aは、上側金属ブロッ
ク3の周方向に複数(本実施の形態では8個)形成され
ている(図3参照)。又、複数の軸線方向スリット3a
は、上側金属ブロック3の周方向に等角度間隔に形成さ
れている。又、軸線方向スリット3aは、上側金属ブロ
ック3の軸線方向の一端から他端まで形成されている。
又、軸線方向スリット3aは、軸線方向から見た断面
(溝形状)が略4角形状(図3参照)に形成されてい
る。又、上側金属ブロック3の上部には、その内径が大
きくされることで、上端面に発生する振動を増幅するた
めのホーン部3bが形成されている。尚、上側金属ブロ
ック3の上端面には図示しない薄肉の摩擦材が貼付され
ている。
【0025】下側金属ブロック4は、内外径が上側金属
ブロック3と同じ略円筒状に形成されている。そして、
下側金属ブロック4には、不要な振動を緩和するための
不要振動緩和手段としての軸線方向スリット4aが上側
金属ブロック3の前記軸線方向スリット3aと同様に形
成されている。尚、本実施の形態の軸線方向スリット3
a,4aは、必要な振動の振幅が極力大きくなるよう
に、且つ不要な振動を緩和するように、その周方向の幅
(溝の幅)や深さ(溝の深さ)や間隔が設定されてい
る。
【0026】捩り振動発生金属ブロック5は、内外径が
上側及び下側金属ブロック3,4と同じ略円筒状に形成
されている。捩り振動発生金属ブロック5の外周面に
は、第1及び第2圧電素子6,7による縦振動に基づい
て捩り振動を発生する変換部としての捩り振動発生スリ
ット(凹部)5aが形成されている。捩り振動発生スリ
ット5aは、捩り振動発生金属ブロック5の周方向に複
数形成され、それぞれ軸線方向に対して傾斜している。
【0027】第1及び第2圧電素子6,7は円板状に形
成され、その中心部に貫通孔がそれぞれ形成されてい
る。この第1及び第2圧電素子6,7の内径は、各金属
ブロック3〜5の内径より大きく設定されている。
【0028】第1及び第2電極板8,9は円板状に形成
され、その中心部には貫通孔がそれぞれ形成されてい
る。この第1及び第2電極板8,9の内径は、第1及び
第2圧電素子6,7の内径と同じに設定されている。
【0029】ボルト10は、その雄ネジ10aの外径が
前記各金属ブロック3〜5の内径と同じ(各金属ブロッ
ク3〜5に挿通可能)に設定されている。絶縁カラー1
2は、絶縁性樹脂にて円筒状に形成されている。この絶
縁カラー12は、その外径が前記第1及び第2圧電素子
6,7、第1及び第2電極板8,9の内径と同じに設定
され、その内径がボルト10の雄ネジ10aの外径と同
じ(ボルト9を内嵌可能)に設定されている。
【0030】そして、第1及び第2圧電素子6,7と第
1及び第2電極板8,9とを挟んだ各金属ブロック3〜
5は、その内部を軸線方向に挿通するボルト10により
締結される。詳述すると、図1に示すように、下側金属
ブロック4、捩り振動発生金属ブロック5、第2電極板
9、第2圧電素子7、第1電極板8、第1圧電素子6、
上側金属ブロック3は、この順で積層され、下方から挿
通されるボルト10(雄ネジ10a)の先端部に上側金
属ブロック3の上方からナット11が螺合されることに
より締結されている。尚、このとき、第1及び第2圧電
素子6,7は、分極方向がそれぞれ互いに上下逆になる
ように積層される。又、このとき、第1及び第2圧電素
子6,7、第1及び第2電極板8,9の内周面と、ボル
ト10の雄ネジ10aの外周面との間には、絶縁カラー
12が介在される。従って、第1及び第2圧電素子6,
7、第1及び第2電極板8,9の内周面と、ボルト10
の外周面とは電気的に絶縁状態とされる。又、このと
き、第2電極板9は、捩り振動発生金属ブロック5及び
ボルト10を介して上側金属ブロック3と電気的に接続
状態となる。
【0031】ロータ2は、前記各金属ブロック3〜5と
外径が同じの略円筒状に形成され、図示しない加圧機構
によりステータ1の上面、即ち上側金属ブロック3(摩
擦材)の上端面に摺動回転可能に加圧接触されている。
図2に示すように、ロータ2の外周面には、縦振動に基
づいて捩り振動を発生する捩り振動発生スリット(凹
部)2aが周方向に複数形成されている。この捩り振動
発生スリット2aは、それぞれ軸線方向に対して傾斜し
ている。
【0032】このように構成された超音波モータでは、
第1及び第2電極板8,9間に、共振周波数(ステータ
1とロータ2の共通の共振周波数)の高周波電圧が印加
されると、第1及び第2圧電素子6,7にて縦振動が発
生され、該振動に基づいて捩り振動発生金属ブロック5
の捩り振動発生スリット5aにて捩じり振動が発生され
る。そして、この捩り振動と縦振動とが合成されてロー
タ2との接触面であるステータ1の上面、即ち上側金属
ブロック3(摩擦材)の上端面に複合振動が生じる。
又、ステータ1に加圧接触されたロータ2では、ステー
タ1の縦振動成分に基づいて捩り振動発生スリット2a
にて捩り振動が発生される。そして、ロータ2は、ステ
ータ1の縦振動成分による浮力と、ステータ1及びロー
タ2の捩り振動成分による推進力にて回転駆動される。
【0033】ここで、上側及び下側金属ブロック3,4
には、不要な振動を緩和するための軸線方向スリット3
a,4aが形成されるため、ステータ1での不要な振動
が緩和されるとともに、必要な振動が効率よく発生され
る。尚、ここで言う、必要な振動とは、縦振動及び捩り
振動であって、不要な振動とは、縦振動及び捩り振動以
外の振動であって、例えば、径方向への振動や軸線方向
から曲がる方向への振動等である。
【0034】次に、上記実施の形態の特徴的な効果を以
下に記載する。 (1)上側及び下側金属ブロック3,4の外周面に、不
要な振動を緩和するために軸線方向に沿って形成された
軸線方向スリット3a,4aを形成したため、ステータ
1での不要な振動が緩和されるとともに、必要な振動が
効率よく発生される。よって、超音波モータの高効率化
及び高出力化を図ることができる。
【0035】(2)軸線方向スリット3a,4aを、上
側及び下側金属ブロック3,4の周方向に複数(本実施
の形態では8個)、等角度間隔に形成したため、不要な
振動を周方向に均等に緩和することができる。
【0036】(3)軸線方向スリット3a,4aを、上
側及び下側金属ブロック3,4の軸線方向の一端から他
端まで形成した。このように、軸線方向スリット3a,
4aを、上側及び下側金属ブロック3,4の軸線方向の
一端から他端まで形成することは、容易(例えば切削し
て形成する場合でも切削時の軸線方向の位置決めが容
易)であるため、ステータ1の製造が容易となる。
【0037】上記実施の形態は、以下のように変更して
実施してもよい。 ・上記実施の形態では、上側及び下側金属ブロック3,
4の外周面に、不要振動緩和手段としての軸線方向スリ
ット3a,4aを形成したが、不要な振動を緩和するこ
とができれば、他の不要振動緩和手段に変更してもよ
い。
【0038】・不要な振動を緩和することができれば、
例えば、上記実施の形態の下側金属ブロック4を、図4
に示すように、軸線方向スリットが形成されていない下
側金属ブロック21に変更したステータ22としてもよ
い。即ち、この場合、上側金属ブロック3の軸線方向ス
リット3aのみが不要振動緩和手段を構成する。このよ
うにしても、上記実施の形態の効果と同様の効果を得る
ことができる。
【0039】・不要な振動を緩和することができれば、
例えば、上記実施の形態の上側金属ブロック3を、図5
に示す上側金属ブロック31に変更したステータ32と
してもよい。上側金属ブロック31には、上記実施の形
態の軸線方向スリット3aと同様の軸線方向スリット3
1aと、周方向に沿った周方向スリット31bが形成さ
れている。周方向スリット31bは、上側金属ブロック
31の外周に環状に形成されている。又、周方向スリッ
ト31bは、上側金属ブロック31のロータ接触面であ
る上端面の近傍に形成されている。又、周方向スリット
31bは、その断面形状(溝形状)が略4角形状に形成
されている。このようにしても、ステータ32での不要
な振動を緩和することができるとともに、必要な振動を
効率よく発生させることができる。よって、超音波モー
タの高効率化及び高出力化を図ることができる。又、周
方向スリット31bを環状に形成することは、容易(例
えば切削して形成する場合でも切削時の周方向の位置決
めが容易)であるため、ステータの製造が容易となる。
又、周方向スリット31bを上側金属ブロック31のロ
ータ接触面である上端面の近傍に形成したため、必要な
振動(縦振動及び捩り振動)をロータ接触面に効率よく
発生させることができる。
【0040】・上記別例(図5参照)では、周方向スリ
ット31bを、上側金属ブロック31の外周に環状に形
成したが、不要な振動を緩和することができれば、環状
に形成しなくても所定角度だけ形成してもよい。このよ
うにしても、ステータでの不要な振動を緩和することが
できるとともに、必要な振動を効率よく発生させること
ができる。
【0041】・上記別例(図5参照)では、周方向スリ
ット31bを、上側金属ブロック31のロータ接触面で
ある上端面の近傍に形成したが、不要な振動を緩和する
ことができれば、他の個所に形成してもよい。このよう
にしても、ステータでの不要な振動を緩和することがで
きるとともに、必要な振動を効率よく発生させることが
できる。
【0042】・上記別例(図5参照)では、周方向スリ
ット31bの断面形状(溝形状)を略4角形状とした
が、他の形状に変更してもよい。例えば、上側金属ブロ
ック31を、図6に示す上側金属ブロック41に変更し
てもよい。この上側金属ブロック41の軸線方向スリッ
ト41aは、上側金属ブロック41の下端から周方向ス
リット41bまで軸線方向に延びて形成されている。そ
して、周方向スリット41bの断面形状(溝形状)は、
略3角形に形成されている。このようにしても、ステー
タ42での不要な振動を緩和することができるととも
に、必要な振動を効率よく発生させることができる。よ
って、超音波モータの高効率化及び高出力化を図ること
ができる。又、軸線方向スリット41aは、上側金属ブ
ロック41の下端から周方向スリット41bまで形成さ
れるため、言い換えると、ロータ2が加圧接触されるロ
ータ接触面まで形成されていないため、ロータ接触面が
周方向に均一となり、ロータ2の捩り振動発生スリット
2a(図2参照)が駆動時に干渉する(引っ掛かる)と
いった不具合が発生しない。
【0043】・上記実施の形態では、複数の軸線方向ス
リット3a,4aを、上側及び下側金属ブロック3,4
の周方向に等角度間隔に形成したが、不等角度間隔に形
成してもよい。このようにすると、必要な振動が良好に
発生するように、不要な振動を周方向の角度毎に調整し
て緩和することができる(角度毎のばらつきを微調整す
ることができる)。
【0044】・上記実施の形態では、捩り振動発生金属
ブロック5の捩り振動発生スリット5aが第1及び第2
圧電素子6,7による縦振動に基づいて捩り振動を発生
するとしたが、圧電素子による振動に基づいて捩り振動
を発生できれば他の形状の変換部に変更してもよい。こ
のようにしても、上記実施の形態の効果と同様の効果を
得ることができる。
【0045】・上記実施の形態では、軸線方向スリット
3a,4aを8個ずつ形成したが、その数を例えば、1
個、2個、5個、12個にする等、適宜変更してもよ
い。このようにしても、上記実施の形態の効果と同様の
効果を得ることができる。
【0046】・上記実施の形態のステータ1は、3つの
金属ブロック(上側、下側、及び振動発生金属ブロック
3〜5)を備えたものとしたが、金属ブロックの個数を
適宜変更してもよい。例えば、下側金属ブロック4と振
動発生金属ブロック5が一体に形成された金属ブロック
と、上記上側金属ブロック3との2つを備えたものとし
てもよい。
【0047】・上記実施の形態のステータ1は、2つの
圧電素子(第1及び第2圧電素子6,7)を備えたもの
としたが、圧電素子の個数を適宜変更してもよい。例え
ば、圧電素子を1つや、3つ備えたものとしてもよい。
【0048】・上記実施の形態のステータ1は、2つの
電極板(第1及び第2電極板8,9)を備えたものとし
たが、電極板の個数を適宜変更してもよい。例えば、電
極板を備えていないもの(金属ブロック自体が電極板の
役目を果たすもの)や、3つ備えたものとしてもよい。
【0049】・上記実施の形態では、ステータ1とロー
タ2の両方の捩り振動成分を推進力としてロータ2を回
転させる超音波モータに具体化したが、ステータが発生
する捩り振動成分のみを推進力としてロータを回転させ
る超音波モータ等に具体化してもよい。このようにして
も、ステータでの不要な振動が緩和されるとともに、必
要な振動が効率よく発生される。よって、超音波モータ
の高効率化及び高出力化を図ることができる。
【0050】上記各実施の形態から把握できる技術的思
想について、以下にその効果とともに記載する。 (イ)請求項2乃至4のいずれか1項に記載の超音波モ
ータにおいて、前記軸線方向スリットを、前記金属ブロ
ック体の周方向に複数形成したことを特徴とする超音波
モータ。このようにすると、不要な振動を緩和して、必
要な振動を効率よく発生させることができる。
【0051】(ロ)上記(イ)に記載の超音波モータに
おいて、前記軸線方向スリットを、周方向に等角度間隔
に形成したことを特徴とする超音波モータ。このように
すると、不要な振動を周方向に均等に緩和することがで
きる。
【0052】(ハ)上記(イ)に記載の超音波モータに
おいて、前記軸線方向スリットを、周方向に不等角度間
隔に形成したことを特徴とする超音波モータ。このよう
にすると、必要な振動が良好に発生するように、不要な
振動を周方向の角度毎に調整して緩和することができ
る。
【0053】(ニ)請求項2乃至4、上記(イ)〜
(ハ)のいずれかに記載の超音波モータにおいて、上記
前記軸線方向スリットを、前記金属ブロック体の軸線方
向の一端から他端まで形成したことを特徴とする超音波
モータ。このようにすると、不要な振動を緩和して、必
要な振動を効率よく発生させることができる。しかも、
軸線方向スリットを、金属ブロック体の軸線方向の一端
から他端まで形成することは容易であるため、その製造
が容易となる。
【0054】(ホ)請求項4に記載の超音波モータにお
いて、前記周方向スリットを、前記金属ブロック体の外
周に環状に形成したことを特徴とする超音波モータ。こ
のようにすると、不要な振動を緩和して、必要な振動を
効率よく発生させることができる。しかも、周方向スリ
ットを、金属ブロック体の外周に環状に形成することは
容易であるため、その製造が容易となる。
【0055】(ヘ)請求項4又は上記(ホ)に記載の超
音波モータにおいて、前記周方向スリットを、前記ロー
タ側の前記金属ブロック体のロータ接触面近傍に形成し
たことを特徴とする超音波モータ。このようにすると、
不要な振動を緩和して、必要な振動をロータ接触面に効
率よく発生させることができる。
【0056】(ト)請求項6乃至8のいずれか1項に記
載の超音波モータのステータにおいて、前記軸線方向ス
リットを、前記金属ブロック体の周方向に複数形成した
ことを特徴とする超音波モータのステータ。このように
すると、不要な振動を緩和して、必要な振動を効率よく
発生させることができる。
【0057】(チ)上記(ト)に記載の超音波モータの
ステータにおいて、前記軸線方向スリットを、周方向に
等角度間隔に形成したことを特徴とする超音波モータの
ステータ。このようにすると、不要な振動を周方向に均
等に緩和することができる。
【0058】(リ)上記(ト)に記載の超音波モータの
ステータにおいて、前記軸線方向スリットを、周方向に
不等角度間隔に形成したことを特徴とする超音波モータ
のステータ。このようにすると、必要な振動が良好に発
生するように、不要な振動を周方向の角度毎に調整して
緩和することができる。
【0059】(ヌ)請求項6乃至8、上記(ト)〜
(リ)のいずれかに記載の超音波モータのステータにお
いて、上記前記軸線方向スリットを、前記金属ブロック
体の軸線方向の一端から他端まで形成したことを特徴と
する超音波モータのステータ。このようにすると、不要
な振動を緩和して、必要な振動を効率よく発生させるこ
とができる。しかも、軸線方向スリットを、金属ブロッ
ク体の軸線方向の一端から他端まで形成することは容易
であるため、その製造が容易となる。
【0060】(ル)請求項8に記載の超音波モータのス
テータにおいて、前記周方向スリットを、前記金属ブロ
ック体の外周に環状に形成したことを特徴とする超音波
モータのステータ。このようにすると、不要な振動を緩
和して、必要な振動を効率よく発生させることができ
る。しかも、周方向スリットを、金属ブロック体の外周
に環状に形成することは容易であるため、その製造が容
易となる。
【0061】(ヲ)請求項8又は上記(ル)に記載の超
音波モータのステータにおいて、前記周方向スリット
を、ロータが加圧接触される側の前記金属ブロック体の
ロータ接触面近傍に形成したことを特徴とする超音波モ
ータのステータ。このようにすると、不要な振動を緩和
して、必要な振動をロータ接触面に効率よく発生させる
ことができる。
【0062】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項1〜4に記
載の発明によれば、高効率化及び高出力化を図ることが
できる超音波モータを提供することができる。
【0063】又、請求項5〜8に記載の発明によれば、
高効率化及び高出力化を図ることができる超音波モータ
のステータを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態における超音波モータの要部縦断
面図。
【図2】本実施の形態における超音波モータの分解斜視
図。
【図3】図1のA−A断面図。
【図4】別例における超音波モータの要部縦断面図。
【図5】別例における超音波モータの要部縦断面図。
【図6】別例における超音波モータの要部縦断面図。
【符号の説明】
1,22,32,42…ステータ、2…ロータ、3,3
1,41…上側金属ブロック(金属ブロック体)、4,
21…下側金属ブロック(金属ブロック体)、5…捩り
振動発生金属ブロック(金属ブロック体)、6,7…第
1及び第2圧電素子(圧電素子)、3a,4a,31
a,41a…軸線方向スリット(不要振動緩和手段)、
5a…捩り振動発生スリット(変換部)、31b,41
b…周方向スリット(不要振動緩和手段)。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 石川 雅史 静岡県湖西市梅田390番地 アスモ 株式 会社内 Fターム(参考) 5H680 AA01 AA06 BB04 BB16 CC03 DD01 DD14 DD23 DD27 DD37 DD44 DD53 DD66 DD72 DD88 DD92 DD93 FF04 FF32 GG25

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧電素子(6,7)が複数の金属ブロッ
    ク体(3〜5,21,31,41)に狭持されてなり、
    前記圧電素子(6,7)による振動を捩り振動に変換す
    るための変換部(5a)を有するステータ(1,22,
    32,42)と、 前記ステータ(1,22,32,42)の一端面に回転
    可能に加圧接触されたロータ(2)とを備え、前記ステ
    ータ(1,22,32,42)に発生する振動により前
    記ロータ(2)を回転駆動する超音波モータにおいて、 前記金属ブロック体(3,4,31,41)の少なくと
    も1つに、不要な振動を緩和するための不要振動緩和手
    段(3a,4a,31a,31b,41a,41b)を
    形成したことを特徴とする超音波モータ。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の超音波モータにおい
    て、 前記不要振動緩和手段(3a,4a,31a,41
    a,)は、前記金属ブロック体(3,4,31,41)
    の外周面に軸線方向に沿って形成された軸線方向スリッ
    トであることを特徴とする超音波モータ。
  3. 【請求項3】 圧電素子(6,7)が複数の金属ブロッ
    ク体(3〜5,21,31,41)に狭持されてなり、
    前記圧電素子(6,7)による振動を捩り振動に変換す
    るための変換部(5a)を有するステータ(1,22,
    32,42)と、 前記ステータ(1,22,32,42)の一端面に回転
    可能に加圧接触されたロータ(2)とを備え、前記ステ
    ータ(1,22,32,42)に発生する振動により前
    記ロータ(2)を回転駆動する超音波モータにおいて、 前記金属ブロック体(3,4,31,41)の少なくと
    も1つの外周面に、軸線方向に沿った軸線方向スリット
    (3a,4a,31a,41a,)を形成したことを特
    徴とする超音波モータ。
  4. 【請求項4】 圧電素子(6,7)が複数の金属ブロッ
    ク体(4,5,31,41)に狭持されてなり、前記圧
    電素子(6,7)による振動を捩り振動に変換するため
    の変換部(5a)を有するステータ(32,42)と、 前記ステータ(32,42)の一端面に回転可能に加圧
    接触されたロータ(2)とを備え、前記ステータ(3
    2,42)に発生する振動により前記ロータ(2)を回
    転駆動する超音波モータにおいて、 前記金属ブロック体(31,41)の少なくとも1つの
    外周面に、軸線方向に沿った軸線方向スリット(31
    a,41a)と、周方向に沿った周方向スリット(31
    b,41b)を形成したことを特徴とする超音波モー
    タ。
  5. 【請求項5】 圧電素子(6,7)が複数の金属ブロッ
    ク体(3〜5,21,31,41)に狭持されてなり、
    前記圧電素子(6,7)による振動を捩り振動に変換す
    るための変換部(5a)を有する超音波モータのステー
    タにおいて、 前記金属ブロック体(3,4,31,41)の少なくと
    も1つに、不要な振動を緩和するための不要振動緩和手
    段(3a,4a,31a,31b,41a,41b)を
    形成したことを特徴とする超音波モータのステータ。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載の超音波モータのステー
    タにおいて、 前記不要振動緩和手段(3a,4a,31a,41
    a,)は、前記金属ブロック体(3,4,31,41)
    の外周面に軸線方向に沿って形成された軸線方向スリッ
    トであることを特徴とする超音波モータのステータ。
  7. 【請求項7】 圧電素子(6,7)が複数の金属ブロッ
    ク体(3〜5,21,31,41)に狭持されてなり、
    前記圧電素子(6,7)による振動を捩り振動に変換す
    るための変換部(5a)を有する超音波モータのステー
    タにおいて、 前記金属ブロック体(3,4,31,41)の少なくと
    も1つの外周面に、軸線方向に沿った軸線方向スリット
    (3a,4a,31a,41a,)を形成したことを特
    徴とする超音波モータのステータ。
  8. 【請求項8】 圧電素子(6,7)が複数の金属ブロッ
    ク体(4,5,31,41)に狭持されてなり、前記圧
    電素子(6,7)による振動を捩り振動に変換するため
    の変換部(5a)を有する超音波モータのステータにお
    いて、 前記金属ブロック体(31,41)の少なくとも1つの
    外周面に、軸線方向に沿った軸線方向スリット(31
    a,41a)と、周方向に沿った周方向スリット(31
    b,41b)を形成したことを特徴とする超音波モータ
    のステータ。
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